JP2002285595A - 止水栓用安全カバー - Google Patents

止水栓用安全カバー

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JP2002285595A
JP2002285595A JP2001088352A JP2001088352A JP2002285595A JP 2002285595 A JP2002285595 A JP 2002285595A JP 2001088352 A JP2001088352 A JP 2001088352A JP 2001088352 A JP2001088352 A JP 2001088352A JP 2002285595 A JP2002285595 A JP 2002285595A
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pressing operation
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fitting
piece
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Tokuo Oi
徳雄 大井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 止水栓外側に装着して人や物の干渉を防止す
ると共に操作性を高め、管理者以外による誤操作や悪戯
を防止することのできる新規な構造からなる止水栓用安
全カバーを提供する。 【解決手段】 止水栓本体を隠蔽状する装着部2、およ
び該装着部2に被冠状に組み合わされた状態でスピンド
ル軸心周りの回転自由な操作用ノブ5を有する一方、該
操作用ノブ5には、止水栓本体カバーナット部51から
突出するスピンドル7突端部に嵌合、離反するようにし
た押圧操作駒3が、操作用ノブ5と共にか、あるいは単
独でスピンドル7軸心方向へ進退自在、且つ該操作用ノ
ブ5と共に回転操作可能であり、操作用ノブ5または押
圧操作駒3の押圧状態では、装着部2に対して自由回転
可能となるように内蔵された止水栓用安全カバー1であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、給水管や、給湯配管等の途
中に取り付けられ、開閉操作することによって水または
湯の給水栓への供給水量を調節したり、給水の停止を行
う止水栓に関するものであって、特に、止水栓外側に装
着して人や物への干渉を防止すると共に,操作性を高
め、管理者以外による誤操作や悪戯を防止することので
きる新規な構造からなる止水栓用安全カバーを提供しよ
うとするものである。
【0002】
【従来の技術】我が国における一般的なビルや家屋に設
置されている洗面所や流し台、トイレ等の水回りには、
最大給水量や水圧を一定限度に調節したり、給水器具類
が故障した際の修理や交換、新たな付属製品の取り付け
等に際して給水管側からの給水を停止させるための止水
栓が設置されており、バックハンガ式のような壁掛け型
の洗面器であれば、その水受け容器の下側には排水用で
あって横転S型状の器具トラップの外、壁面から延伸さ
れ給水栓へ向かう給水管の途中に止水栓が設けられてお
り、また、ロータンク式あるいはハイタンク式の洋式あ
るいは和式トイレにも、壁面から導出され洗浄用水タン
クへ向かう給水管の途中に止水栓を介在させたものが主
流となっている。
【0003】このように広く採用されている止水栓は、
一般家庭であればいつでも簡単に給水量の調節や給水の
停止ができるよう、多くは給水栓と同様の所謂蛇口用の
ハンドルを装着したものが設置されるが、公共性が高く
不特定多数の人々が利用する公衆トイレ等では、利用者
が誤って開閉操作したり、悪戯によって給水量を不要に
操作されてしまうといったトラブルの発生を防止すると
いう意味から、止水栓本体に装着されたカバーナットか
ら突出させ、その先端面に開閉操作用の溝を形成したス
ピンドル付きの止水栓が設置され、こうした操作ハンド
ルをもたない止水栓とすることにより、蛇口と間違えら
れてしまったり、悪戯によって簡単に開閉操作されてし
まうといった不都合を確実に防止できるようにし、管理
者が操作するときだけコインや工具を用いて開閉操作し
得るものとすることにより、合理的な管理がなされるよ
うにしてある。
【0004】ところが,この公共用に多く採用される
(勿論一般家庭用にも採用されていない訳ではない。)
タイプのものは、止水栓が設けられた給水管は壁面から
略水平状に突出し、止水栓を境に鉛直状に延伸するよう
配管されている上、水平状に設置された止水栓のカバー
ナット部から更に細径で硬質なスピンドルが突出する構
造となっているため、トイレで用を足して立ち上がると
きや、洗面台の下に潜り込んで水回りの修理や清掃等を
行う際に、該スピンドルの突端に頭部や体の一部をぶつ
けたり、引っ掛けて怪我をしてしまう虞れがあり、特に
それが背の低い子供達の場合等には、時として重大な結
果に繋がってしまうという危険を孕み、事実そうした事
故によって管理責任が問われている幾つかの事件の報道
も伝えられている。
【0005】この発明は、以上のように、我が国のよう
な比較的狭い敷地内に住宅やビル等を建設することが多
く、洗面所やトイレもできるだけ楽な姿勢で用を足せる
ようスペースを有効利用して設計されてはいるものの、
トイレの給水タンク付近や洗面台の下側等の止水栓が壁
面から突出した部分に体や物をぶつけたり、引っ掛けた
りする等の支障を来すことがある上、ハンドルを付けて
いないにも拘らず、不心得者の悪戯によって給水を停止
されてしまうという事故も多発しており、こうした問題
を打開するために逸速くその開発、研究に着手し、長期
に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた
結果、今回、遂に新規な構造からなる止水栓用安全カバ
ーを実現化することに成功したものであり、以下では、
図面に示すこの発明を代表する幾つかの実施例と共に、
その構成について詳述することとする。
【0006】
【発明の構成】図面に示すこの発明を代表する実施例か
らも明確に理解されるように、この発明に包含される止
水栓用安全カバーは、基本的に次のような構成から成り
立っている。即ち、止水栓本体を隠蔽状に取着、固定可
能となる装着部、および該装着部に被冠状に組み合わさ
れた状態でスピンドル軸心周りの回転が自由となる操作
用ノブを有する一方、該操作用ノブには、止水栓本体カ
バーナット部から突出するスピンドル突端部に近接させ
ると嵌合し、離反させると離脱し得るようにした押圧操
作駒が、操作用ノブと共にか、あるいは単独でスピンド
ル軸心方向の近接および離反方向へ進退自在、且つ該操
作用ノブと一体的に回転操作可能であり、操作用ノブま
たは押圧操作駒の押圧状態では、スピンドル突端部に嵌
合状となって、装着部に対して自由回転可能となるよう
に内蔵されてなるものとし止水栓用安全カバーである。
【0007】この基本的な構成からなる止水栓用安全カ
バーをより具体的な構成のものとして示すと、止水栓本
体を隠蔽状にした取着が可能で、装着用スリーブと装着
座部とを主要部とする装着部、および該装着部に被冠状
に組み合わされた状態でスピンドル軸心周りの回転が自
由な操作用ノブを有する一方、該操作用ノブには、止水
栓本体カバーナット部から突出するスピンドル突端部に
連結し得る嵌合部を先端に有し、後端を押圧操作用入力
端として外側に露出状となる押圧操作駒が、スピンドル
軸心方向の近接および離反方向へ進退自在且つ該操作用
ノブと一体的に回転操作可能であり、離反状態ではスピ
ンドルおよび装着部に対して自由回転可能であり、同押
圧操作駒の押圧状態では、摺動係合構造を介して該操作
用ノブに合体した上、装着部に対して自由回転可能とな
るように内蔵されてなるものとした止水栓用安全カバー
であるということができる。
【0008】また、この発明の止水栓用安全カバーを,
表現を変えてより具体的な構造のものとして示せば、止
水栓本体のカバーナット部に回転不能に装着された装着
部を有し、該装着部に対して止水栓本体カバーナット部
から突出するスピンドル突端部に同心状に対峙し、接近
してスピンドル突端部に嵌合、離反して自由回動可能な
先端嵌合部を有し、且つスピンドル軸回りの接線に直交
状の周方向係合部を形成し、先端嵌合部とは反対端側を
押圧操作用入力端に形成した押圧操作駒を設けると共
に、該押圧操作駒と止水栓本体カバーナット部、あるい
は押圧操作駒と装着部との間に位置して該押圧操作駒を
回転自在のままスピンドル突端部から離脱する方向に付
勢する弾性材部を設けた上、該装着部にスピンドル軸回
りに回転自在に装着され、回転の中央付近から押圧操作
駒の押圧操作用入力端を押し込み操作可能な状態に露出
状とし、該押圧操作駒を弾性材部の押圧力に抗して所定
離反位置に規制すると共に、スピンドル軸回りの回動操
作力を受けるとその操作力を押圧操作駒の進退位置に拘
らず、その周方向係合部に伝達可能な摺動係合構造を内
蔵し、押圧操作駒、弾性材部およびスピンドル周辺を隠
蔽状に覆う操作用ノブを設けてなるものであるというこ
とができる。
【0009】さらに望ましい態様で示すならば、止水栓
本体のカバーナット部に回転不能に装着された装着部を
有し、該装着部に対して止水栓本体カバーナット部から
突出するスピンドル突端部に同心状に対峙し、接近して
スピンドル突端部直線状溝部に嵌合、離反して自由回動
可能な先端薄板状嵌合片を有し且つスピンドル軸回りの
接線に直交する方向に突出する周方向係合突片部を形成
し、先端薄板状嵌合片とは反対端側を押圧操作用入力端
に形成した押圧操作駒を設けると共に、該押圧操作駒と
止水栓本体カバーナット部、あるいは押圧操作駒と装着
部との間に位置して該押圧操作駒を回転自在のままスピ
ンドル突端部から離脱する方向に付勢するコイルバネを
設けた上、該装着部に玉軸受またはころ軸受を介してス
ピンドル軸回りに回転自在に装着され、回転の中央付近
から押圧操作駒の押圧操作用入力端を押し込み操作可能
な状態に露出状とし、該押圧操作駒をコイルバネの押圧
力に抗して所定離反位置に規制すると共に、スピンドル
軸回りの回動操作力を受けるとその操作力を押圧操作駒
の進退位置に拘らず、その周方向係合突片部に伝達可能
な摺動レール状係合溝からなる摺動係合構造を内蔵し、
押圧操作駒、コイルバネおよびスピンドル周辺を隠蔽状
に覆う、比較的軟質な合成樹脂製の操作用ノブを設けて
なる構成を要旨とする止水栓用安全カバーということが
できる。
【0010】装着部は、止水栓本体側に対して操作用ノ
ブをスピンドル軸心回りに回転自在な状態に装着する機
能を果たすものであり、スピンドル突端が操作用ノブ側
に突出された状態を確保し、その外周側に該操作用ノブ
を軸着可能な構造としなければならず、止水栓本体側に
回転不能に固着する装着構造を設けるべきであり、例え
ば止水栓本体カバーナット部の外側形状に嵌合状となる
よう装着可能な装着用スリーブと、カバーナット部外側
に装着された装着用スリーブの外周面を拡開離脱不能に
抑え込むよう外装すると共に、止水栓本体から鉛直状に
立ち上がる配管部の外周面に巻き付け固着した止め金具
に着脱可能に装着し、回転不能に固定した装着座部を設
け、該装着座部に対して操作用ノブを回転自在に装着可
能としたものとすることができる外、スピンドルの開閉
状態や開度を表示する表示部を添設したものとすること
ができる。
【0011】装着用スリーブは、カバーナット部と装着
座部との間に介在して該装着座部を止水栓本体に対し脱
抜不能となるよう装着する機能を果たすものであり、カ
バーナット部のフランジ状に拡大された縁部に係合し、
脱抜不能な状態に装着されるものとすべきであり、カバ
ーナット部に嵌合状に装着可能な内部形状をもつ略円筒
状に成型され、カバーナット部外側に装着される部位の
肉厚部に複数のスリットを形成して拡開、脱着可能であ
って装着座部を外装することによって離脱不能な状態に
固定される構造とするのが望ましい。
【0012】装着座部は、装着用スリーブに固着して操
作用ノブをスピンドル軸回りに回動自在に支持する機能
を果たすものであり、カバーナットに取り付けられた装
着用スリーブの外周面に嵌合状に装着され該装着用スリ
ーブが拡開、離脱しないよう保持すると共に、軸受け構
造を介して操作用ノブを回転自在に支持するものとしな
ければならず、止水栓本体からスピンドル軸心方向に略
直交する方向へ向けて延伸された配管部に対して止め金
具を装着し、この止め金具に連結することにより、スピ
ンドル軸回りの回動を阻止するよう固定したものとする
ことも可能である。
【0013】操作用ノブは、押圧操作駒をスピンドル突
端部へ向けて摺動自在且つスピンドル軸回りに回転操作
自在とすると共に、スピンドル周辺を広く覆い隠す機能
を果たすものであって、摺動係合構造をもって押圧操作
駒を進退自在に保持するよう形成すべきであり、玉軸受
やころ軸受等の軸受構造を介して装着部側に装着し、外
周側および該側表面部を比較的軟質な合成樹脂から形成
するのが望ましく、該合成樹脂部分に適宜着色すること
も可能であって、該摺動係合構造は、押圧操作駒を操作
用ノブに対してスピンドル軸心方向に進退自在、且つス
ピンドル軸回り方向に回転不能な状態に支持する機能を
果たすものであり、押圧操作駒の先端嵌合部が嵌合状と
なって摺動する摺動レール状係合溝とするか、あるいは
押圧操作駒の周壁面に形成された溝に嵌合状となる凸条
レールに形成したものとすることができる。
【0014】押圧操作駒は、適宜進退操作を受けること
によって止水栓本体のスピンドル突端部を同軸心回りに
回動操作可能に嵌合し、離脱して回動操作不能な状態と
するよう切り替え操作する機能を果たすものであり、操
作用ノブに対して進退することによって該スピンドル突
端部に近接して嵌合、離反して自由回転可能とする構造
とすべきであって、その先端嵌合部を先端薄板状嵌合片
とすることが可能であり、同先端嵌合部とは反対側の端
部を手指による押し込み操作を可能とする押圧操作用入
力端に形成し、外周壁面には、操作用ノブに形成された
摺動レール状係合溝に摺動自在に嵌合可能な周方向係合
突片部を一個あるいは複数個形成するか、あるいは操作
用ノブに形成された凸条レールが摺動自在に嵌合する案
内溝を形成したものとすることができる外、その先端嵌
合部または先端薄板状嵌合片が脱着可能に形成され、進
退軸心方向の長さ寸法が異なる複数の中から、所定離反
位置からスピンドル突端部までの距離に適合した先端嵌
合部または先端薄板状嵌合片を選択して装着可能な構造
とすることができ、また、押圧操作用入力端に押圧操作
駒自体の回動状態を表示する表示部を設け、スピンドル
の回動操作状態を外部から認識できる構造とすることが
できる。
【0015】弾性材部は、押圧操作駒をスピンドル突端
部から離脱する方向に常時弾性的に付勢する機能を果た
すものであり、押圧操作駒を押し込み操作した際には、
それに従って弾性変形し、押し込み操作力を除いた時に
復元力を発揮して自動的に押圧操作駒をスピンドル突端
部から離脱させるものとしなければならず、弾性合成樹
脂、天然ゴム、バネあるいは磁石の反発力を利用するも
の等、同様の動作を確保できるものを用いることも可能
であるが、押圧操作駒の先端嵌合部外周側に配置可能な
円筒状のコイルバネを用いるのが望ましいといえる。
【0016】
【関連する発明】上記した基本的構成からなる止水栓用
安全カバーに関連し、この発明には、以下に示すとおり
の構成を要旨とする止水栓用安全カバーも包含してお
り、その構成の要旨は、基本的に次のとおりのものであ
る。即ち、止水栓本体のカバーナット部から突出したス
ピンドル突端部に、同スピンドル軸心に直交状となる一
本もしくは複数本の嵌合溝を刻設した嵌合用端部を形成
し、その中央にはスピンドル軸心方向に離反するよう付
勢する弾性材部を介してスピンドル軸回りの接線に直交
する方向に突出する周方向係合部を形成し、嵌合用端部
に対峙するのとは反対端側を押圧操作用入力端に形成し
た押圧操作駒を設けると共に、該嵌合用端部にスピンド
ル軸回りに回転自在に装着され、回転の中央付近から押
圧操作駒の押圧操作用入力端を押し込み操作可能な状態
に露出状とし、該押圧操作駒を弾性材部の押圧力に抗し
て所定離反位置に規制すると共に、スピンドル軸回りの
回動操作力を受けるとその操作力を押圧操作駒の進退位
置に拘らず、その周方向係合部に伝達可能な摺動レール
状係合溝からなる摺動係合構造を内蔵し、押圧操作駒、
弾性材部およびスピンドル周辺を隠蔽状に覆う操作用ノ
ブを設けてなる構成とした止水栓用安全カバーである。
【0017】さらに具体的には、止水栓本体のカバーナ
ット部から突出したスピンドル突端部に、スピンドル直
径を拡大する略短円柱状であってその突端軸心部にバネ
受け面を形成し、同突端面にスピンドル軸心に直交状と
なる一本もしくは複数本の嵌合溝を直径方向外周側に刻
設した嵌合用端部を既存のカバーナット部およびスピン
ドルに替えて装着可能に形成し、該嵌合用端部バネ受け
面にスピンドル軸心方向に離反するよう付勢するコイル
バネを介して、スピンドル軸回りの接線に直交する方向
に突出し、嵌合用端部嵌合溝に近接、嵌合可能な周方向
係合突片部を形成し、嵌合用端部に対峙するのとは反対
端側を押圧操作用入力端に形成した押圧操作駒を設ける
と共に、該嵌合用端部外周に玉軸受またはころ軸受を介
してスピンドル軸回りに回転自在に装着され、回転の中
央付近から押圧操作駒の押圧操作用入力端を押し込み操
作可能な状態に露出状とし、該押圧操作駒をコイルバネ
の押圧力に抗して所定離反位置に規制すると共に、スピ
ンドル軸回りの回動操作力を受けるとその操作力を押圧
操作駒の進退位置に拘らず、その周方向係合突片部に伝
達可能な摺動レール状係合溝からなる摺動係合構造を内
蔵し、押圧操作駒、コイルバネおよびスピンドル周辺を
隠蔽状に覆う、比較的軟質な合成樹脂製の操作用ノブを
設けてなる構成を要旨とする止水栓用安全カバーである
ということができる。
【0018】嵌合用端部は、装着部を必要とせずに操作
用ノブを止水栓本体側に装着し、該操作用ノブをスピン
ドル軸回りに回転操作自在に支持する機能を果たすもの
であり、カバーナットを介して止水栓本体に装着される
スピンドル突端部に脱着自在に固着するか、あるいは予
め一体に固着形成され、弾性材部を支持する構造とすべ
きであり、円筒状の外周面と操作用ノブ内壁面との間に
玉軸受やころ軸受等からなるの軸受構造を介して回転自
在に支持する構造とするのが望ましい。
【0019】押圧操作駒は、円筒状に形成された押圧操
作駒の先端内周側に突設、あるいは同先端外周側に突設
した先端嵌合部を形成し、該先端嵌合部の外側形状部を
周方向係合部を兼ねるものとして操作用ノブの摺動係合
構造に摺動可能に嵌合するものとすることが可能であっ
て、該先端嵌合部を兼ねる周方向係合部が、押圧操作用
入力端をスピンドル側へ向けて押圧された場合に、操作
用ノブ摺動係合構造への係合状態を保持した状態で、ス
ピンドル突端の嵌合用端部にも嵌合し得るように構成し
たものとすることが可能である。以下では、図面に示す
この発明を代表する実施例と共に、その構造について詳
述することとする。
【0020】
【実施例1】図1の分解された止水栓用安全カバーの斜
視図、および図2の止水栓用安全カバーの断面図に示さ
れる事例は、装着用スリーブおよび装着座部からなる装
着部を介して止水栓本体側に固着され、押圧操作駒を押
し込み先端嵌合部をスピンドル突端部に嵌合させた状態
のまま操作用ノブを回動操作できるよう形成した、この
発明の最も基本的構成を兼ね備えている止水栓用安全カ
バーの代表的な実施例の一つを示すものである。
【0021】当該止水栓用安全カバーは、有底円筒状で
あって底面中央に止水栓スピンドル7が貫通される透し
孔が穿孔され、内周壁面が止水栓本体6カバーナット6
1に脱抜不能に嵌合可能な凹凸形状に成型され、開口側
縁部からカバーナット61が嵌合される位置まで複数の
スリットが設けられてた装着用スーリブ21と、該装着
用スリーブ21の外周壁面に覆い被さり、カバーナット
61との嵌合状態を外側から抑え込み、脱抜不能となる
ように嵌合可能な装着座部22とを有し、該装着座部2
2は、装着用スリーブ21に嵌合するのとは反対側の側
面に、スピンドル7軸心回りに円筒状をなす軸受内輪部
23を突設したものとする一方、該装着用スーリブ21
に径方向から重なる周壁面肉厚方向には、図1に示すよ
うに連結ピン24を貫通して該装着用スーリブ21との
連結を強固なものとするよう形成した上、図2中に示す
ように装着座部22周壁肉厚部の一部に、止水栓本体6
から鉛直上方に延伸された配管部62に対峙可能な連結
用延長部25を延伸させ、配管部62の外周に巻き付け
た止め金具26にネジ止め連結し、装着部2の全体を止
水栓本体6側に固着したものとなっている。
【0022】押圧操作駒3は、スピンドル7の軸心に同
心状に配置され同スピンドル7突端に対峙する先端に、
スピンドル7突端の直線状溝部71に嵌合可能な先端薄
板状嵌合片31を着脱、交換可能に突設し、また外周壁
面には約180゜の開き角をもって一対の角柱形の周方
向係合突片部32,32を突設し、該先端薄板状嵌合片
31を設けたのとは反対側の端部を手指によって押し込
み操作可能な凸状球面型に形成した押圧操作用入力端3
3に形成したものであり、該先端薄板状嵌合片31の外
周側には、コイルバネ4が略同心状に外装され、その一
端が押圧操作駒3の本体に接合状となり、他端がスピン
ドル7に貫通するよう装着された輪状座金を介して装着
用スリーブ21に接合されている。
【0023】操作用ノブ5は、押圧操作駒3、コイルバ
ネ4、装着座部軸受内輪部23およびスピンドル7を覆
う有底円柱状の外側形状に形成され、その円筒状内周壁
面と装着座部軸受内輪部23との間には、針状ころ軸受
51,51,……が単列状に装着され、該軸受内輪部2
3の外周を円滑に回動できるよう装着されたものとなっ
ている上、スピンドル7の突端に対峙する底面中央部に
は、押圧操作駒3の押圧操作用入力端33が露出可能な
露出孔を穿孔し、該押圧操作駒3の周方向係合突片部3
2,32に対応する位置には、摺動係合構造を形成する
摺動レール状係合溝52,52を夫々一体に形成したも
のとなっている。
【0024】
【実施例2】図3の他の実施例の分解された止水栓用安
全カバーの斜視図、および図4の他の実施例における止
水栓用安全カバーの断面図に示される事例は、この発明
の止水栓用安全カバーに包含される他の実施例を示すも
のであり、止水栓本体6のカバーナット61中央から突
出するスピンドル7の突端部に、同心状且つ短円柱状あ
るいは円盤状に形成された嵌合用端部72を一体に設
け、該嵌合用端部72のスピンドル7が連結されたのと
は反対側の中央部に、コイルバネ4の座面を確保すると
共に、その外周側には後述する押圧操作駒3の先端嵌合
部31,31が近接して嵌合、離反して自由回動可能な
十字型に交叉する直線状溝部が成型されており、該嵌合
用端部72中央にコイルバネ4を挟んで配置した押圧操
作駒3は、嵌合用端部72に近接する側の端部外周に一
対の周方向係合部を兼ねる先端嵌合部31,31を突設
したものとしている。
【0025】操作用ノブ5は、押圧操作駒3、コイルバ
ネ4およびスピンドル7の突端に設けられた嵌合用端部
72を覆い隠す有底円柱状に形成され、その内周壁面と
嵌合用端部72の外周壁面との間に複数の針状ころ軸受
け51,51,……を介して嵌合用端部72に回転自在
に装着し、嵌合用端部72の背面側に配置された輪状の
背面板53をネジ結合して脱落しないよう取り付けら
れ、該押圧操作駒3の先端嵌合部31とは反対側に形成
された押圧操作用入力端33を球形凸面状に形成された
底面略中央から外側に露出するよう形成し、押圧操作駒
3の周方向係合部を兼ねた先端嵌合部31,31に対応
する位置には、押圧操作駒3の押圧操作用入力端33側
の外周壁面側をスピンドル7の嵌合用端部72に近接、
離反するスピンドル7軸心方向に進退摺動自在に保持可
能であって、しかも周方向係合部を兼ねる先端嵌合部3
1,31を周方向に係合可能な摺動レール状係合溝52
を形成したものとなっている。
【0026】
【作用】以上のとおりの構成からなるこの発明の止水栓
用安全カバー1は、図1に示すような構造とすれば、ス
ピンドル7の突端に直線状溝部71が刻設された止水栓
本体6に対して、図2に示す状態に装着することが可能
であり、例えばトイレのロータンクに付属する止水栓6
に装着した場合には、一般の内部構造を理解していない
者が、水洗用のハンドルと誤ってか、あるいは悪戯しよ
うとする等して操作用ノブ5を不用意に回転操作するよ
うなことがあったとしても、操作用ノブ5が装着部2の
軸受内輪部23回りを空回りするだけで、スピンドル7
の回転操作を行うことは全くできないものであり、さら
にトイレで用を足した後に、立ち上がろうとして仮に頭
がスピンドル7にぶつかったとしても、角がなく滑らか
な合成樹脂等から形成するようにした操作用ノブ5が存
在していて衝突力を緩衝するものとなる。
【0027】そして、管理者が給水量の調節や給水の停
止のために止水栓を操作する場合には、操作用ノブ5中
央に露出状となっている押圧操作駒3の押圧操作用入力
端33をスピンドル7軸心方向に押し込みながら操作用
ノブ5を僅かにスピンドル7軸回り方向に回動させ、押
圧操作駒3先端薄板状嵌合片31によってスピンドル7
突端部の直線状溝部71を探し当て、嵌合させた後に押
圧操作駒3の押し込み嵌合状態を維持し嵌合状態を保っ
たまま操作用ノブ5を所望する開閉角度とするようスピ
ンドル7軸回り方向に回転操作し、止水栓を希望する状
態に開閉操作し、操作を終了した後には、押圧操作駒3
の押圧操作入力端33への押し込み力を解除すれば、コ
イルばね4の復元力によって押圧操作駒3が自動的に元
の位置に復帰するものとなる。
【0028】また、図4に示した止水栓用安全カバー1
もまた、操作用ノブ5が押圧操作駒3、コイルばね4、
スピンドル7およびその嵌合用端部72を覆うことによ
って隠蔽状としているので、内部構造が不明となって関
係者以外には操作することができないものとなってお
り、関係者が止水栓を操作する場合には、押圧操作駒3
の押圧操作用入力端33をスピンドル7の嵌合用端部7
2へ向けて近接するよう押し込み操作し、操作用ノブ5
の摺動レール状係合溝52との係合状態を維持したま
ま、先端嵌合部31,31を嵌合用端部72の何れか直
線状となる溝部に嵌合状とし、操作用ノブ5とスピンド
ル7嵌合用端部72とを連結状とした上、該操作用ノブ
5をスピンドル7の軸心回りに回転操作し、所望する開
度に止水栓6を調整した後、押圧操作駒3への押圧力を
解除すれば、押圧操作駒3がコイルバネ4によって元の
位置まで復帰するよう押し戻され、押圧操作駒3と嵌合
用端部72との嵌合が開放されると共に、押圧操作用入
力端33が操作用ノブ5の中央に露出する状態まで自動
的に移動されることとなる。
【0029】
【効果】以上のとおり、この発明の止水栓用安全カバー
によれば、公衆トイレに設置されたロータンクの止水栓
のように細く硬いスピンドルが外部に突起状となってい
る場合に、該スピンドルおよびその周辺に及ぶ範囲を操
作用ノブによって隠蔽状に覆い隠すことができるので、
トイレで用を足した後に狭い室内で立ち上がろうとした
際に、誤ってスピンドルに頭部がぶつかりそうになった
場合にも、該操作用ノブが衝撃を緩衝して大事に至るこ
とを未然に防ぐことができると共に、管理者以外の者が
不用意に操作用ノブを操作しようとしても、内蔵された
押圧操作駒がスピンドルとの連結を解除された状態とな
っているので、空回りするだけで止水栓が不正に操作さ
れてしまうことを防止することができ、さらに管理者が
止水栓を操作する必要のあるときだけ、押圧操作駒を押
し込むようにしてスピンドルと嵌合させた上、操作用ノ
ブを回動操作することによって所望する開閉状態に操作
することが可能になることから、普段の安全確保が確実
になる上、必要に際しては特別の工具を必要とすること
もなく簡便且つ迅速に止水栓の管理ができるという秀れ
た特徴が得られるものである。
【0030】特に、実施例に説明した止水栓用安全カバ
ー1は、上記した特徴に加え、操作用ノブ5を取り付け
る装着部2の主要部をカバーナット部61に嵌合状に装
着できる装着用スリーブ21と、該装着用スリーブ21
がカバーナット部61から離脱しないよう嵌着、外装さ
れる装着座部22とから形成してあって、別部品の装着
にはあまり適さない形状といえる止水栓に対して確実に
装着することができると共に、止水栓本体から伸びる配
管部に巻き付けた止め金具に連結してあって、不要なガ
タツキや取着け後の変形によるトラブルを確実に防止す
ることができ、さらに該装着座部22の外周壁面と操作
用ノブ5との間に針状ころ軸受51,51,……を設け
て円滑な操作性を得ることが可能となり、またスピンド
ル7の外周側に同心状とするよう配設したコイルバネ4
が、押圧操作駒3の軸方向の摺動、復帰動作を安定させ
確実な操作性を実現することができ、押圧操作駒3の先
端薄板状嵌合片31を脱着、交換可能としたことから、
スピンドル7突端との離反状態での間隔を適正に設定す
ることが可能となり、型式の異なる止水栓6に対しての
取り付け可能範囲を拡大することができるという利点が
得られるものとなっている。
【0031】さらに、実施例2として取り上げてある止
水栓用安全カバー1によるものの場合には、既に設置さ
れているか、あるいはこれから設置しようとする止水栓
本体6のカバーナット61およびスピンドル7を取り外
してしまい、突端側に嵌合用端部72を有するスピンド
ル7と交換することにより、先の実施例の場合のよう
に、先端嵌合部31の交換、取付け位置の調節等といっ
たやや込み入った作業をする必要もなくなり、スピンド
ル7の寸法差を原因とする作動不良等といった問題を確
実に解消して安定で正確な作動を確保することができる
ようにしたものになるという効果が期待できる。
【0032】叙述の如く、この発明の止水栓用安全カバ
ーは、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可
能とするものであり、しかも製造が容易で比較的廉価に
て提供可能であり、装着作業も簡単で短時間の中に取り
付けを完了できる上、装着することによって悪戯や誤操
作による損害の防止や、壁面から突出している止水栓に
身体や物がぶつかるのを緩衝してこれによる被害を未然
に防ぐことができ、特別の工具を使用せずに簡便且つ確
実に止水弁の開閉操作を行うことができるので管理者の
作業効率自体も大幅に高め、管理効率を高めることがで
きることから、費用の削減と安全の確保が強く求められ
るビル管理者や公共施設の管理者、および給排水、衛生
設備業界からは勿論のこと、幼児を抱える一般家庭にお
いても高く評価され、広範に渡って利用、普及していく
ものになると予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の止水栓用安全カバーの技術的思想を
具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
【図1】分解状態にある止水栓用安全カバーの構造を示
す斜視図である。
【図2】止水栓用安全カバーの縦断面構造を示す断面図
である。
【図3】他の実施例の分解された止水栓用安全カバーの
構造を示す斜視図である。
【図4】他の実施例の止水栓用安全カバーの縦断面構造
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 止水栓用安全カバー 2 装着部 21 同 装着用スリーブ 22 同 装着座部 23 同 軸受内輪部 24 同 連結ピン 25 同 連結用延長部 26 同 止め金具 3 押圧操作駒 31 同 先端薄板状嵌合片(先端嵌合部) 32 同 周方向係合突片部(周方向係合部) 33 同 押圧操作用入力端 4 コイルバネ(弾性材部) 5 操作用ノブ 51 同 針状ころ軸受 52 同 摺動レール状係合溝(摺動係合構造) 53 同 背面板 6 止水栓本体 61 同 カバーナット 62 同 配管部 7 スピンドル 71 同 直線状溝部 72 同 嵌合用端部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 止水栓本体を隠蔽状に取着、固定可能と
    なる装着部、および該装着部に被冠状に組み合わされた
    状態でスピンドル軸心周りの回転が自由となる操作用ノ
    ブを有する一方、該操作用ノブには、止水栓本体カバー
    ナット部から突出するスピンドル突端部に近接させると
    嵌合し、離反させると離脱し得るようにした押圧操作駒
    が、操作用ノブと共にか、あるいは単独でスピンドル軸
    心方向の近接および離反方向へ進退自在、且つ該操作用
    ノブと一体的に回転操作可能であり、操作用ノブまたは
    押圧操作駒の押圧状態では、スピンドル突端部に嵌合状
    となって、装着部に対して自由回転可能となるように内
    蔵されてなるものとしたことを特徴とする止水栓用安全
    カバー。
  2. 【請求項2】 止水栓本体を隠蔽状にした取着が可能
    で、装着用スリーブと装着座部とを主要部とする装着
    部、および該装着部に被冠状に組み合わされた状態でス
    ピンドル軸心周りの回転が自由な操作用ノブを有する一
    方、該操作用ノブには、止水栓本体カバーナット部から
    突出するスピンドル突端部に連結し得る嵌合部を先端に
    有し、後端を押圧操作用入力端として外側に露出状とな
    る押圧操作駒が、スピンドル軸心方向の近接および離反
    方向へ進退自在且つ該操作用ノブと一体的に回転操作可
    能であり、離反状態ではスピンドルおよび装着部に対し
    て自由回転可能であり、同押圧操作駒の押圧状態では、
    摺動係合構造を介して該操作用ノブに合体した上、装着
    部に対して自由回転可能となるように内蔵されてなるも
    のとしたことを特徴とする止水栓用安全カバー。
  3. 【請求項3】 止水栓本体のカバーナット部に回転不能
    に装着された装着部を有し、該装着部に対して止水栓本
    体カバーナット部から突出するスピンドル突端部に同心
    状に対峙し、接近してスピンドル突端部に嵌合、離反し
    て自由回動可能な先端嵌合部を有し、且つスピンドル軸
    回りの接線に直交状の周方向係合部を形成し、先端嵌合
    部とは反対端側を押圧操作用入力端に形成した押圧操作
    駒を設けると共に、該押圧操作駒と止水栓本体カバーナ
    ット部、あるいは押圧操作駒と装着部との間に位置して
    該押圧操作駒を回転自在のままスピンドル突端部から離
    脱する方向に付勢する弾性材部を設けた上、該装着部に
    スピンドル軸回りに回転自在に装着され、回転の中央付
    近から押圧操作駒の押圧操作用入力端を押し込み操作可
    能な状態に露出状とし、該押圧操作駒を弾性材部の押圧
    力に抗して所定離反位置に規制すると共に、スピンドル
    軸回りの回動操作力を受けるとその操作力を押圧操作駒
    の進退位置に拘らず、その周方向係合部に伝達可能な摺
    動係合構造を内蔵し、押圧操作駒、弾性材部およびスピ
    ンドル周辺を隠蔽状に覆う操作用ノブを設けてなる構成
    としたことを特徴とする止水栓用安全カバー。
  4. 【請求項4】 止水栓本体のカバーナット部に回転不能
    に装着された装着部を有し、該装着部に対して止水栓本
    体カバーナット部から突出するスピンドル突端部に同心
    状に対峙し、接近してスピンドル突端部直線状溝部に嵌
    合、離反して自由回動可能な先端薄板状嵌合片を有し且
    つスピンドル軸回りの接線に直交する方向に突出する周
    方向係合突片部を形成し、先端薄板状嵌合片とは反対端
    側を押圧操作用入力端に形成した押圧操作駒を設けると
    共に、該押圧操作駒と止水栓本体カバーナット部、ある
    いは押圧操作駒と装着部との間に位置して該押圧操作駒
    を回転自在のままスピンドル突端部から離脱する方向に
    付勢するコイルバネを設けた上、該装着部に玉軸受また
    はころ軸受を介してスピンドル軸回りに回転自在に装着
    され、回転の中央付近から押圧操作駒の押圧操作用入力
    端を押し込み操作可能な状態に露出状とし、該押圧操作
    駒をコイルバネの押圧力に抗して所定離反位置に規制す
    ると共に、スピンドル軸回りの回動操作力を受けるとそ
    の操作力を押圧操作駒の進退位置に拘らず、その周方向
    係合突片部に伝達可能な摺動レール状係合溝からなる摺
    動係合構造を内蔵し、押圧操作駒、コイルバネおよびス
    ピンドル周辺を隠蔽状に覆う、比較的軟質な合成樹脂製
    の操作用ノブを設けてなる構成としたことを特徴とする
    止水栓用安全カバー。
  5. 【請求項5】 装着部が、止水栓本体カバーナット部の
    外側形状に嵌合状となるよう装着可能な内部形状に成型
    され、カバーナット部外側に装着される部位の肉厚部に
    複数のスリットを形成して拡開、脱着可能な装着用スリ
    ーブと、カバーナット部外側に装着された装着用スリー
    ブの外周面を拡開離脱不能に抑え込むよう外装すると共
    に、止水栓本体から鉛直状に立ち上がる配管部の外周面
    に巻き付け固着した止め金具に着脱可能に装着し、回転
    不能に固定した装着座部を設け、該装着座部に対して操
    作用ノブを回転自在に装着可能とする如く構成した請求
    項1ないし3何れか記載の止水栓用安全カバー。
  6. 【請求項6】 押圧操作駒は、その先端嵌合部または先
    端薄板状嵌合片が脱着可能に形成され、進退軸心方向の
    長さ寸法が異なる複数の中から、所定離反位置からスピ
    ンドル突端部までの距離に適合した先端嵌合部または先
    端薄板状嵌合片を選択して装着可能な構造とした、請求
    項1ないし4何れか記載の止水栓用安全カバー。
  7. 【請求項7】 止水栓本体のカバーナット部から突出し
    たスピンドル突端部に、同スピンドル軸心に直交状とな
    る一本もしくは複数本の嵌合溝を刻設した嵌合用端部を
    形成し、その中央にはスピンドル軸心方向に離反するよ
    う付勢する弾性材部を介してスピンドル軸回りの接線に
    直交する方向に突出する周方向係合部を形成し、嵌合用
    端部に対峙するのとは反対端側を押圧操作用入力端に形
    成した押圧操作駒を設けると共に、該嵌合用端部にスピ
    ンドル軸回りに回転自在に装着され、回転の中央付近か
    ら押圧操作駒の押圧操作用入力端を押し込み操作可能な
    状態に露出状とし、該押圧操作駒を弾性材部の押圧力に
    抗して所定離反位置に規制すると共に、スピンドル軸回
    りの回動操作力を受けるとその操作力を押圧操作駒の進
    退位置に拘らず、その周方向係合部に伝達可能な摺動レ
    ール状係合溝からなる摺動係合構造を内蔵し、押圧操作
    駒、弾性材部およびスピンドル周辺を隠蔽状に覆う操作
    用ノブを設けてなる構成としたことを特徴とする止水栓
    用安全カバー。
  8. 【請求項8】 止水栓本体のカバーナット部から突出し
    たスピンドル突端部に、スピンドル直径を拡大する略短
    円柱状であってその突端軸心部にバネ受け面を形成し、
    同突端面にスピンドル軸心に直交状となる一本もしくは
    複数本の嵌合溝を直径方向外周側に刻設した嵌合用端部
    を既存のカバーナット部およびスピンドルに替えて装着
    可能に形成し、該嵌合用端部バネ受け面にスピンドル軸
    心方向に離反するよう付勢するコイルバネを介して、ス
    ピンドル軸回りの接線に直交する方向に突出し、嵌合用
    端部嵌合溝に近接、嵌合可能な周方向係合突片部を形成
    し、嵌合用端部に対峙するのとは反対端側を押圧操作用
    入力端に形成した押圧操作駒を設けると共に、該嵌合用
    端部外周に玉軸受またはころ軸受を介してスピンドル軸
    回りに回転自在に装着され、回転の中央付近から押圧操
    作駒の押圧操作用入力端を押し込み操作可能な状態に露
    出状とし、該押圧操作駒をコイルバネの押圧力に抗して
    所定離反位置に規制すると共に、スピンドル軸回りの回
    動操作力を受けるとその操作力を押圧操作駒の進退位置
    に拘らず、その周方向係合突片部に伝達可能な摺動レー
    ル状係合溝からなる摺動係合構造を内蔵し、押圧操作
    駒、コイルバネおよびスピンドル周辺を隠蔽状に覆う、
    比較的軟質な合成樹脂製の操作用ノブを設けてなる構成
    としたことを特徴とする止水栓用安全カバー。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010071083A1 (ja) * 2008-12-18 2010-06-24 株式会社早川バルブ製作所 給水または給湯タンク用の簡易バルブ
KR101116953B1 (ko) * 2009-05-14 2012-03-14 강남진 수도용 콕
KR101192831B1 (ko) * 2009-08-28 2012-10-19 김정훈 차단밸브의 개폐여부 표시장치
JP2018204667A (ja) * 2017-06-01 2018-12-27 株式会社ガードロック ロック機構付きバルブ用ハンドル
JP2019148073A (ja) * 2018-02-26 2019-09-05 Toto株式会社 湯水混合水栓装置

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