JP2002285104A - ダイアタッチペースト及び半導体装置 - Google Patents
ダイアタッチペースト及び半導体装置Info
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Abstract
た半導体接着用ダイアタッチペーストを提供する。 【解決手段】(A)ヒドロキシアルキル(メタ)アクリ
ル酸、ポリアルキレングリコール及びジイソシアネート
を反応させて得られるウレタンジ(メタ)アクリレー
ト、(B)揮発性を有するアクリレート(C)ラジカル
重合触媒、(D)絶縁性フィラーを必須成分とする絶縁
性ダイアタッチペーストである。
Description
し、かつ耐ブリード性に優れた半導体接着用ダイアタッ
チペーストに関するものである。
一歩をたどっており、これに伴い製造コストの削減は重
要な課題となっている。半導体素子とリードフレーム又
はプリント配線板の接合方法として、金−シリコン共晶
体等の無機材料を接着剤として用いる方法があるが、コ
ストが高く、また熱応力により半導体素子の破壊が起こ
るため、有機材料等に充填剤を分散させたペースト状の
接着剤(ダイアタッチペースト)を使用する方法が主流
となっている。
は、銀粉等の導電性フィラーを分散させた導電性ダイア
タッチペーストとシリカ等の絶縁性フィラーを分散させ
た絶縁性ダイアタッチペーストに大別されるが、エリア
実装型半導体装置の一つであるBGA(ボールグリッド
アレイ)等の中には絶縁特性を必要とするものがある。
従来の絶縁性ダイアタッチペーストは、基板表面の凹凸
により生じる毛細管現象によりペーストに含まれる樹
脂、希釈剤、添加剤等が基板上へ染み出すブリード現象
を抑えることができなかった。また、ブリード現象によ
り基板表面に樹脂成分が染み出すことで、半導体装置組
み立て工程の一つであるワイヤボンディング工程に悪影
響を及ぼすことが知られている。
必要とし、かつ耐ブリード性に優れた半導体接着用ダイ
アタッチペーストを提供するものである。
キシアルキル(メタ)アクリル酸、ポリアルキレングリ
コール及びジイソシアネートを反応させて得られるウレ
タンジ(メタ)アクリレート、(B)揮発性を有するア
クリレート、(C)ラジカル重合触媒、(D)絶縁性フ
ィラーを必須成分とする絶縁性ダイアタッチペーストで
ある。また、これを用いた半導体装置である。
キシアルキルアクリル酸、ポリアルキレングリコール及
びジイソシアネートを反応させて得られるウレタンジ
(メタ)アクリレートと(B)揮発性を有するアクリレ
ートとの重量比が80/20から20/80である絶縁
性ダイアタッチペーストである。
(メタ)アクリレート(A)は、ヒドロキシアルキルア
クリル酸又はメタクリル酸、ポリアルキレングリコー
ル、ジイソシアネートの反応により合成されるものであ
り、合成方法は公知の方法を用いることができる。ヒド
ロキシアルキルアクリル酸又はメタクリル酸の例として
は、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアク
リレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート等が
ある。ポリアルキレングリコールの例としては、ポリエ
チレングリコールやポリプロピレングリコール、ポリブ
チレングリコール等がある。又、ジイソシアネートの例
としてはヘキサメチレンジイソシアネート、イソフォロ
ンジイソシアネート、トルエンジイソシアネート及びそ
の水素添加物等がある。(A)成分としては上記の化合
物を1種類あるいは複数種と併用して使用することがで
きる。(A)成分の分子量は、500〜5000であ
る。(A)成分の分子量が500未満であると粘度が低
くなりすぎブリードしやすくなるという問題があり、5
000を越えると粘度が高くなりすぎ塗布作業性が著し
く悪くなるという問題がある。
アクリレートの例としては、例えば、ペンタフルオロプ
ロピルメタクリレート、オクタフルオロペンチルメタク
リレート、ブトキシエチルアクリレート、2メトキシエ
チルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレ
ート等がある。また、(B)としては上記の化合物を1
種類あるいは複数種併用して使用することができる。こ
れらは、硬化時に揮発することで熱を奪いペースト組成
物の分子運動を低下させることができ、上記のウレタン
ジ(メタ)アクリレートとともにダイアタッチペースト
に用いるとブリードの進行を抑えることができることを
見いだした。(B)成分の分子量は100〜500であ
る。(B)成分の分子量が100未満であると揮発性が
高くなりすぎ、ペーストの粘度が著しく増大するという
問題があり、500を超えると揮発性が低くなりすぎブ
リードを抑えることが困難になるという問題がある。
成分と(B)成分の重量比が80/20〜20/80で
あることが好ましい。80/20より大きくなるとペー
スト粘度が高すぎ塗布作業性が悪くなる可能性があるの
で好ましくなく、20/80より小さくなると接着性が
悪くなる可能性があるので好ましくない。
媒は、急速加熱試験(資料1gを電熱板の上にのせ、4
℃/分で昇温したときの分解開始温度)における分解温
度が40℃から140℃であることが好ましい。分解温
度が40℃に満たない場合は、常温における保存性が悪
くなり、140℃を越えると硬化時間が極端に長くなる
ためである。
示すが、これらに限定されるものではない。例として
は、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、1,1−
ジ(t−ブチルパーオキシ)−3,3,6−トリメチル
シクロヘキサン等がある。
化性をコントロールするため2種類以上を混合して用い
ることもできる。さらに、樹脂の保存性を向上するため
に各種重合禁止剤を予め添加しておくことも可能であ
る。
(A)、成分(B)の合計100重量部に対して、0.
1重量部から10重量部であることが好ましい。10重
量部より多いとダイアタッチペーストのライフ(粘度経
時変化)が大きく作業性に問題が生じる。0.1重量部
より少ないと硬化性が著しく低下するので好ましくな
い。
特に限定されないが、例えば、シリカ、酸化亜鉛等を用
いることができる。絶縁性フィラーの配合量はダイアタ
ッチペースト組成物総量に対して20〜70重量%とす
るのが好ましい。この配合量が20重量%未満である
と、接着強度が低下する傾向があり、70重量%を超え
ると、粘度が増大しダイアタッチペースト組成物の作業
性が低下する傾向がある。
要によりカップリング剤、消泡剤、界面活性剤、エラス
トマー等の添加剤を用いることができる。
としては、例えば、原材料を予備混合し、三本ロール等
を用いて混練した後、真空下脱泡してダイアタッチペー
ストを製作する。本発明のダイアタッチペーストを用い
て製作された半導体装置は、信頼性、生産性の高い半導
体装置である。半導体装置の製造方法は従来の公知の方
法を使用することが出来る。
レタンジアクリレート(東亞合成(株)製、M−160
0、分子量2600)、(B)成分として、オクタフロ
ロペンチルメタクリレート(ダイキンファインケミカル
(株)製、M−5410、分子量300)、ヘキサフロ
ロブチルメタクリレート(共栄社化学(株)製、ライト
エステルM6F、分子量250)、ブトキシエチルアク
リレート(共栄社化学(株)製、ライトアクリレートB
O−A、分子量182)、2−メトキシエチルアクリレ
ート(東京化成工業(株)製、分子量128)、(C)
成分として、1,1−(t−ブチルパーオキシ)−3,
3,5−トリメチルシクロへキサン(急速加熱試験にお
ける分解温度:109℃、日本油脂(株)製、パーヘキ
サ3M)、(D)成分として、シリカ(平均粒径3μ
m、最大粒径20μm)、カップリング剤としてアルコ
キシシラン(信越化学工業(株)製、KBM−403
E)を表1の割合で配合し、3本ロールを用いて混錬
し、脱泡後ダイアタッチペーストを得た。得られたダイ
アタッチペーストを以下の方法により評価した。なお、
比較例では、ウレタンアクリレート以外の樹脂としてポ
リブタジエン(日本石油化学(株)製、E−180
0)、揮発性を有さないアクリレート化合物として、ラ
ウリルアクリレート(新中村化学(株)製、NKエステ
ルLA)、n−ブトキシエチルメタクリレート(共栄社
化学(株)製、ライトエステルBO)を使用した。
mでの粘度を測定した。 ・ブリード:有機基板にペーストを塗布し、チップをマ
ウント後、室温で60分放置、ついでオーブン150℃
で30分硬化し得られた硬化物のブリード長を顕微鏡に
より観察した。 ・揮発性:各種アクリレートの重量減少(室温、開放
系、72時間)により相対比較を行った。
性アクリレートを用いることで高い耐ブリード性を有し
ており、ワイヤボンディング時の不良率が低い半導体装
置を得ることが出来る。
Claims (3)
- 【請求項1】 (A)ヒドロキシアルキル(メタ)アク
リル酸、ポリアルキレングリコール及びジイソシアネー
トを反応させて得られるウレタンジ(メタ)アクリレー
トで分子量が500以上、5000以下である化合物、
(B)揮発性を有するアクリレートで分子量が100以
上、500以下である化合物、(C)ラジカル重合触
媒、(D)絶縁性フィラーを必須成分とすることを特徴
とする絶縁性ダイアタッチペースト。 - 【請求項2】 (A)ヒドロキシアルキル(メタ)アク
リル酸、ポリアルキレングリコール及びジイソシアネー
トを反応させて得られるウレタンジ(メタ)アクリレー
トと(B)揮発性を有するアクリレートとの重量比が8
0/20から20/80である請求項1記載の絶縁性ダ
イアタッチペースト。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の絶縁性ダイアタ
ッチペーストを用いて製作された半導体装置。
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JP2010163537A (ja) * | 2009-01-15 | 2010-07-29 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 注型用活性エネルギー線重合性樹脂組成物およびその硬化物を含む物品 |
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- 2001-03-26 JP JP2001086927A patent/JP3919157B2/ja not_active Expired - Fee Related
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