JP2002284356A - 容器の保持装置 - Google Patents

容器の保持装置

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JP2002284356A JP2001082211A JP2001082211A JP2002284356A JP 2002284356 A JP2002284356 A JP 2002284356A JP 2001082211 A JP2001082211 A JP 2001082211A JP 2001082211 A JP2001082211 A JP 2001082211A JP 2002284356 A JP2002284356 A JP 2002284356A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容器の大きさに係わらず容器を確実に保持して
汎用性を向上させ得ると共に、載置台上への容器出し入
れ時の容器の傷付き防止とスムーズな出し入れを図り得
る容器の保持装置を提供する。 【解決手段】容器を載置する載置台と、該載置台を傾動
させる傾動機構と、容器を保持し得る保持手段と、を備
え、前記保持手段は、傾動機構の傾動動作に連係して容
器の側面に対して進退動作することにより、載置台を略
水平状態とした際に容器の保持を解除し、載置台を傾斜
状態とした際に容器を保持することを特徴とする。前記
保持手段は、傾動機構の傾動動作に連係した弾性部材の
伸縮作用によって容器を保持し得ることを特徴とし、ま
た、前記弾性部材は、載置台が略水平状態の際に収縮し
て容器の保持を解除し、載置台が傾斜状態の際に伸長し
て容器を保持することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、馬鈴薯、みかん、
米、麦等の農産物や土砂、液体、廃棄物等の収容物を傾
斜状態の空の容器(段ボール箱、プラスチックコンテ
ナ、缶、木箱等)に投入して箱詰めする装置や、あるい
は収容物入りのコンテナ等の容器を反転させて収容物を
コンベア上や他の場所に放出する装置において、容器を
傾動・反転させる際に用いられる容器の保持装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、容器を傾動・回動させる際に、容
器を保持する装置としては、例えば特許第298012
0号公報や実開昭63−88624号公報に開示のもの
が知られている。先ず、前者(特許第2980120号
公報)に開示の箱詰装置は、シリンダにより傾斜状態と
されたV型受台上に、後続の箱で押し出された段ボール
箱が移行される際に、押さえ杆とバネとで段ボール箱の
側面が押さえられることにより、V型受台上での段ボー
ル箱の揺動を防止するように構成したものである。
【0003】また、後者(実開昭63−88624号公
報)に開示の排出装置は、コンテナが載置支持される支
持枠を、側面視コ字状のコ型枠部と回動枠部とで形成
し、支持枠を主エアシリンダ機構で水平位置と傾斜位置
間で傾動させると共に、コ型枠部と回動枠部とをエアシ
リンダ機構で揺動可能に構成したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
箱詰装置にあっては、V型受台上に段ボール箱が移行さ
れる際に、段ボール箱の側面が抑え杆とバネとによって
押さえられる方式であるため、例えば段ボール箱の大き
さを変更しようとした際に、段ボール箱の大きさとV型
受台の大きさとの間に、それほど差がない場合はその側
面を押さえることができるものの、段ボール箱の大きさ
が小さい場合は、押さえ杆が段ボール箱の側面に当接せ
ず、段ボール箱を確実に保持することが困難で、使用可
能な段ボール箱の大きさが特定化される等、汎用性の面
で劣るという問題点を有している。
【0005】また、この装置の場合、抑え杆がバネで常
に略一定位置に設定されて、V型受台上に段ボール箱が
移行して載置される際に、段ボール箱の側面で抑え杆を
バネの付勢力に抗して移動させつつ段ボール箱がV型受
台上に載置されるため、段ボール箱のV型受台への移行
時に抑え杆が段ボール箱の側面に例えば引っ掛かって段
ボール箱を傷める虞があると共に、段ボール箱の大きさ
によってV型受台への出し入れをスムーズに行い難いと
いう問題点も有している。
【0006】また、後者の排出装置にあっては、コンテ
ナを載置する支持枠に側面視コ字状のコ型枠部を設けて
コンテナを支持する方式であるため、前者の箱詰装置と
同様にコ型枠部に載置されるコンテナの大きさが特定化
されて、各種大きさのコンテナを載置することが困難で
汎用性の面で劣ると共に、支持枠がコ型枠部や回動枠部
で構成されたり、これらを傾動や回動させるために複数
のシリンダー機構が必要になるため、その構造が複雑か
つ大がかりとなってコスト高になり易いという問題点を
有している。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その目的は、容器の大きさに係わらず容器を
確実に保持して汎用性を向上させ得ると共に、載置台上
への出し入れ時の容器の傷付き防止とスムーズな出し入
れを図り得る容器の保持装置を提供することにある。ま
た、他の目的は、前記目的に加え、構成簡易で安価に形
成したり、容器の保持と解除を確実に行い得たり、例え
ば農産物の箱詰め作業等の処理能力の向上を図り得る容
器の保持装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明のうち請求項1記載の発明は、容器を載置す
る載置台と、該載置台を傾動させる傾動機構と、容器を
保持し得る保持手段と、を備え、前記保持手段は、傾動
機構の傾動動作に連係して容器の側面に対して進退動作
することにより、載置台を略水平状態とした際に容器の
保持を解除し、載置台を傾斜状態とした際に容器を保持
することを特徴とする。
【0009】このように構成することにより、載置台上
に載置される段ボール箱等の容器は、載置台が略水平状
態の際には、保持手段による保持が解除されてフリーな
状態となり、傾動機構の動作で載置台が所定角度傾斜し
た例えば箱詰め位置に設定された際には、保持手段によ
って容器が保持される。この時、保持手段は傾動機構の
傾動動作と連係して動作して、傾斜状態の際に容器を保
持して水平状態の際に保持に関与しないことから、水平
状態の載置台上に各種大きさの容器を容易に載置できて
汎用性が向上すると共に、載置台上の容器の出し入れ時
に容器の側面が当接する部材等がなく、容器の傷付き防
止とスムーズな出し入れが可能になる。
【0010】そして、前記保持手段は、請求項2記載の
発明のように、傾動機構の傾動動作に連係した弾性部材
の伸縮作用によって、容器を保持し得ることが好まし
く、この弾性部材は、請求項3記載の発明のように、載
置台が略水平状態の際に収縮して容器の保持を解除し、
載置台が傾斜状態の際に伸長して容器を保持することが
好ましい。
【0011】このように構成することにより、保持手段
としてのバネ等の弾性部材の伸縮作用で傾斜状態の容器
を保持できることから、保持手段の構成が簡略化されて
保持装置自体が安価に形成される。また、載置台が略水
平状態の際に弾性部材の収縮作用で容器の保持が解除さ
れたり、載置台が傾斜状態の際に弾性部材の伸長作用で
容器が保持されることから、圧縮バネ等の弾性部材の伸
縮作用の利用で容器の解除と保持とを容易かつ確実に行
える。
【0012】また、前記載置台は、請求項4記載の発明
のように、容器搬送コンベアで搬送されてくる容器を載
置するものであることが好ましく、このように構成する
ことにより、例えば容器搬送コンベアで搬送されてくる
容器が載置台上にスムーズに移行されることから、収容
物の箱詰め作業や排出作業の処理能力の向上が図れる。
【0013】また、前記容器は、請求項5記載の発明の
ように、所定量の農産物が秤量箱詰めされ得る段ボール
箱であることが好ましく、このように構成することによ
り、各種大きさの段ボール箱に秤量された所定量の農産
物が例えば効率良く箱詰めされる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1〜図8は、本発明に係
わる容器の保持装置の一実施例を示し、図1が該保持装
置を使用した箱詰施設の平面図、図2が図1のA−A線
に沿った矢視図、図3が保持装置の正面図、図4がその
側面図、図5がその動作説明図、図6が箱詰供給装置の
側面図、図7が他の側面図、図8がその動作説明図であ
る。
【0015】図1及び図2において、保持装置1(図2
参照)は、バイブレータ3の終端側下方に配置された箱
詰供給装置2の下部側方に配置されている。バイブレー
タ3の始端側には農産物が搬送されるベルト式の引出コ
ンベア4が接続され、箱詰供給装置2のホッパー5の下
方には正逆転可能な搬送コンベア6が配置されている。
そして、この搬送コンベア6の搬送方向イの両端部下方
には、空箱搬送コンベア7から供給される農産物用容器
としての空の段ボール箱8を搬送したり、農産物が箱詰
めされた段ボール箱8を製品搬送コンベア9に供給する
箱搬送コンベア10が接続されている。この箱搬送コン
ベア10は、多数のローラ10aを有するローラコンベ
アで形成され、所定位置には上昇することで段ボール箱
8を停止させ得るストッパ10bが設けられている。
【0016】また、搬送コンベア6の両端部には傾斜し
たシュート板11がそれぞれ連結されると共に、搬送コ
ンベア6の両端部下方に、前記保持装置1がそれぞれ配
置されている。なお、2台の保持装置1は、それぞれ同
一構成であるため、同一部位には同一符号を付して説明
する。この保持装置1は、図2〜図5に示すように、載
置台13と、この載置台13を水平状態の箱供給排出位
置S1と所定角度傾斜した箱詰め位置S2とに設定する
傾動機構としてのシリンダ装置14と、載置台13に設
けられて該載置台13に載置された段ボール箱8を保持
する保持手段としての保持機構15等を有している。
【0017】前記載置台13は、前後方向に一対設けら
れた筒状の水平部13aと小幅板状の垂直部13bとで
正面視L字状に形成され、一対の垂直部13bの端部が
回転軸16により支持フレーム17に回動自在に支持さ
れると共に、少なくとも一方の垂直部13bの屈曲部分
に前記シリンダ装置14のピストロッドの先端が軸支さ
れている。そして、シリンダ装置14のピストンロッド
が進退することで、垂直部13bを介して載置台13が
図5の矢印ヘ方向に傾動する如く構成されている。
【0018】また、載置台13には前記保持機構15が
設けられている。この保持機構15は、水平部18aと
垂直部18bを有して略L字形状に形成された押さえ杆
18と、この押さえ杆18を所定方向に付勢する弾性部
材としてのバネ19等を有している。押さえ杆18は、
その水平部18aが前記載置台13の筒状の水平部13
a内に摺動可能に緩挿されると共に、水平部18aの反
垂直部18b側端部にバネ係止部18cが設けられてい
る。また、押さえ杆18の垂直部18bの先端内面に
は、薄板状の押さえ板20が固着されている。この押さ
え板20には、容器の種類に応じて該容器を押さえた際
に、所定の保持力が維持できるゴム状部材や凸部をスパ
イク状に多数形成した樹脂部材等を固着することが好ま
しい。
【0019】そして、この押さえ杆18の水平部18a
で載置台13の垂直部13b下端より外側に突出する部
分、すなわち、前記バネ係止部18cと垂直部13bの
外側面との間には、圧縮コイルバネからなる前記バネ1
9がそれぞれ嵌装されている。このバネ19は、押さえ
杆18を常時図5の矢印ロ方向に付勢すると共に、後述
する如く載置台13が傾斜した際に、押さえ板20で段
ボール箱8の側面を所定の圧力で押さえ得る付勢力に設
定されている。
【0020】なお、載置台13の前後一対の水平部13
aは、そのピッチが箱搬送コンベア10の例えば2つ置
きのローラ10aのピッチに対応して設定されることに
より、水平状態の箱供給排出位置S1において、水平部
13aがローラ10a間に位置しかつ水平部13aの上
面がローラ10aの上面より低くなるように設定されて
いる。
【0021】また、図3に示す載置台13の水平部13
aの長さLは、箱詰供給装置2で使用される最も大きい
段ボール箱8の大きさ(但し箱搬送コンベア10の幅W
以内)に対応して設定され、押さえ杆18の水平部18
aの有効長さL1は、水平部13aの長さLより所定寸
法大きくかつ箱搬送コンベア10の幅Wより小さい寸法
に設定されている。さらに、押さえ杆18のバネ係止部
18cは、水平状態において箱搬送コンベア10のフレ
ーム10c内面に当接し得るように設定されている。と
ころで、この例においては、載置台13を前後一対の水
平部13aや垂直部13bで形成したが、載置台13の
水平部分がローラ10a間に位置し得る適宜形状に形成
することができる。
【0022】一方、前記箱詰供給装置2は、図6及び図
7に示すように、円弧状板体22と一対の側板23とで
断面略扇形状に形成された回動可能な前記ホッパー5
と、このホッパー5内に回動可能に配置された受板24
等を有している。そして、ホッパー5の側板23は側面
視扇形状に形成されて、その中心部分に水平な回転軸2
5が設けられ、この回転軸25の一端側には、揺動杆2
6を介して受板回動用シリンダ装置27が連結されると
共に、回転軸25の他端側の側板23には、揺動杆28
を介してホッパー回動用シリンダ装置29が連結されて
いる。
【0023】また、回転軸25の一対の側板23間に位
置する部分の周面には、前記受板24の基端部が回転軸
25の径方向に突出する状態で固定されてその回動機構
の簡略化が図られると共に、回転軸25の両端部は昇降
板30に軸架されている。この昇降板30の両端部には
ガイド板31が固定され、このガイド板31は枠状の支
持フレーム32に上下方向に固定されたガイド棒33に
摺動状態で緩挿すると共に、昇降板30の中央部分には
連結板を介して昇降シリンダー装置34が連結されてい
る。なお、前記受板24は、その先端部24a(図6参
照)が円弧状板体22の内面に対して、常に所定の間隔
を有して回動し得るように設定されている。
【0024】これにより、前記受板回動用シリンダ装置
27が作動することで、揺動杆26を介して回転軸25
及び受板24が図6の矢印ハ方向に回転して、受板24
の先端部24aが図6の実線で示す下方に所定角度(例
えば30度)傾斜した傾斜位置と、二点鎖線で示す略垂
直位置との間を回動(傾動)する。また、前記ホッパー
回動用シリンダ装置29が作動することで、側板23
(すなわちホッパー5)が回転軸25を中心に図6の矢
印ニ方向に回動する。さらに、前記昇降シリンダ装置3
4が作動することで、ホッパー5と受板24が図6の矢
印ホ方向に上下動する。
【0025】なお、円弧状板体22の円弧に沿った一方
の端部である上端側には、両側が側板23で閉塞され図
6において略上方に開口した前記ホッパー5の供給口5
aが形成され、円弧に沿った他方の端部である下端側に
は、図6において略右方向に開口したホッパー5の排出
口5bが形成されている。また、排出口5bは、ホッパ
ー5が図6及び図7に示す位置において、受板24が垂
直位置まで回動した際でも閉塞され得るように設定され
ている。
【0026】そして、この箱詰供給装置2は、秤量機3
5上に平板状の支持フレーム36と前記枠状の支持フレ
ーム32を介して配置されており、この秤量機35で、
箱詰供給装置2や支持フレーム32、36及びホッパー
5内に供給された農産物の総重量が時々刻々計量され、
その計量値が前記各種シリンダ装置27、29、34等
の作動を制御する図示しない制御装置に入力される。ま
た、箱詰供給装置2のホッパー5の下部と秤量機35の
支持フレーム36との間には、前記搬送コンベア6が配
置され、この搬送コンベア6は、図示しない正逆転可能
なモータでその搬送方向が図2の矢印イ方向となるよう
に設定されている。
【0027】次に、上記保持装置1と箱詰供給装置2の
動作の一例について説明する。先ず、2台の保持装置1
の各載置台13は、例えば図2に示す搬送コンベア6の
搬送方向の一方側の載置台13が水平状態の箱供給排出
位置S1に設定され、搬送コンベア6の搬送方向の他方
側の載置台13が傾斜状態の箱詰め位置S2に交互に設
定されるように、各シリンダ装置14の作動が制御され
る。
【0028】そして、箱供給排出位置S1の載置台13
は、図3及び図4に示すように、シリンダ装置14のピ
ストンロッドが後退することで、水平部13aが水平状
態となって搬送コンベア10のローラ10a間に位置
し、箱供給排出位置S1の直上流側の待機位置のストッ
パ10bの下降で供給された空の段ボール箱8は、上昇
している箱供給排出位置S1のストッパ10bで停止さ
れて箱搬送コンベア10のローラ10a上に載置され
る。
【0029】また、載置台13が水平状態において、垂
直部13bが略垂直となって箱搬送コンベア10の内側
のフレーム10c側に近づくことにより、保持機構15
の押さえ杆18のバネ係止部18cが、該バネ係止部1
8cのストッパとしてのフレーム10c内面に当接し、
押さえ杆18に嵌装されたバネ19が、載置台13によ
りバネ係止部18c方向に押されて収縮されると共に、
押さえ杆18の垂直部18bが水平部13aの先端と所
定寸法に設定されている。したがって、載置台13が水
平状態においては、押さえ杆18の押さえ板20は段ボ
ール箱8の側面に当接することがなく、押さえ杆18の
水平部18aの略有効長さ寸法L1に対応した寸法以内
の段ボール箱8が、押さえ杆18の水平部18a上の箱
搬送コンベア10のローラ10a上に位置し得ることに
なる。
【0030】この水平状態でシリンダ装置14が作動し
てピストンロッドが伸長すると、載置台13が回転軸1
6を中心に図5の矢印ヘ方向に回動(傾動)して、予め
設定した所定傾斜角度を有する箱詰め位置S2に設定さ
れる。この時、載置台13が回動すると、段ボール箱8
がその自重で一方の側面が載置部13の垂直部13bに
当接すると共に、載置台13の回動に連係して、押さえ
杆18のバネ係止部18cが箱搬送コンベア10のフレ
ーム10cから除々に離間し、この離間に追従してバネ
19の付勢力で、押さえ杆18が図5の矢印ロ方向、す
なわち押さえ杆18の垂直部18bと載置台13の水平
部13aの先端との間の間隔寸法が小さくなる方向に移
動する。
【0031】この段ボール箱8の載置台13の垂直部1
3bへの当接と押さえ杆18の水平部13aに対する移
動で、押さえ杆18の押さえ板20が段ボール箱8の他
方の側面に当接して、段ボール箱8をバネ19の付勢力
に対応した力で載置台13の垂直部13bや水平部13
aに押し付ける。これにより、傾斜状態の載置台13に
段ボール箱8が所定の強度で確実に保持されてその移動
が防止され、この段ボール箱8に、箱詰供給装置2で次
のようにして例えば農産物としての馬鈴薯W(図8参
照)が箱詰めされる。
【0032】すなわち、箱詰供給装置2は、先ず受板2
4が初期位置である傾斜位置に設定されると共に、前記
制御装置に、受板24を回動させる第1所定重量値とホ
ッパー5を回動させて排出口5bを開放する第2所定重
量値が設定される。以下説明の便宜上、この第1所定重
量値が2kgで、第2所定重量値が5kgであるとす
る。なお、これらの第1及び第2所定重量値は、ホッパ
ー5を含む箱詰供給装置2の風袋重量を差し引いた馬鈴
薯Wの正味重量値である。
【0033】この状態で、引出コンベア4で搬送されて
くる馬鈴薯Wは、バイブレータ3で振動されつつ転動し
てその送出口方向に搬送され、図8(a)に示すよう
に、投入シュート37から箱詰供給装置2のホッパー5
の供給口5aに投入される。この時、ホッパー5内の受
板24は先端部24aが下方に30度傾斜した傾斜位置
に設定されていることから、この受板24上に馬鈴薯W
が収納されると共に、この馬鈴薯Wの収納による支持フ
レーム32、36を含む箱詰供給装置2の全重量が秤量
機35で計量される。
【0034】そして、秤量機35で計量された重量値の
増加分、すなわち風袋重量を差し引いた正味重量(以
下、単に計量値という)が前記第1所定重量値(2k
g)になると、制御装置からの開放信号で受板回動用シ
リンダ装置27が作動し、そのピストンロッドが進出し
受板24の先端部24aを下方に回動させる。これによ
り、受板24が垂直位置に設定されて、受板24上に収
納されていた2kgの馬鈴薯Wは、受板24の回動動作
に追従しつつ円弧状板体22の内面(円弧状ガイド)に
沿って転動しながら排出口5b方向に案内される。この
馬鈴薯Wは、ホッパー5の排出口5bが垂直位置の受板
24で閉塞されていることから、ホッパー5外に排出さ
れることはない。
【0035】前記受板24が回動を開始してもバイブレ
ータ3から次の馬鈴薯Wが連続的に送出されてホッパー
5内に投入されており、この馬鈴薯Wの重量が秤量機3
5で計量される。そして、その計量値が第2所定重量値
である5kgになると、制御装置からの信号で、ホッパ
ー5内への馬鈴薯Wの供給が停止されると共に、図8
(b)に示すように、昇降シリンダ装置34を作動させ
てそのピストンロッドを下降させ、ホッパー5と受板2
4を所定位置まで下降させて排出口5bを搬送コンベア
6の直上方に位置させる。
【0036】この状態で、ホッパー回動用シリンダ装置
29を作動させて、ホッパー5を図8(c)に示すよう
に矢印ニ方向に回動させ、ホッパー5の排出口5bを垂
直位置の受板24から離間して開放する。この排出口5
bの開放で、ホッパー5内に収納された5kgの馬鈴薯
Wが直下の搬送コンベア6のベルト上に落下供給され、
この時、ホッパー5内の馬鈴薯Wは、略投入された順に
下方に排出され、略先入れ先出し状態で搬送コンベア6
上に供給されることなる。
【0037】この状態で、図8(d)に示すように、昇
降シリンダ装置34を作動させて、ホッパー5と受板2
4を初期位置まで上昇させることにより、ホッパー5が
搬送コンベア6上に積まれた状態で供給された馬鈴薯W
の搬送に邪魔になることがなくなり、搬送コンベア6の
所定方向に搬送される。なお、ホッパー5等が図8
(d)の状態に設定されると、ホッパー5が回動して初
期位置に復帰すると共に、受板24も回動して初期位置
に復帰し、次の馬鈴薯Wを受け入れる体制に自動設定さ
れる。
【0038】そして、箱詰供給装置2により搬送コンベ
ア6上に落下供給された馬鈴薯Wは、搬送コンベア6の
正転方向への動作で、図2の右方向に搬送され、保持装
置1によって前述したように箱詰め位置S2に傾斜状態
でセットされている空の段ボール箱8にシュート板11
を介して供給されて箱詰めされる。また、この5kgの
馬鈴薯Wが箱詰めされた段ボール箱8は、保持装置1の
前述した動作(傾動状態)と逆の動作をたどって水平状
態の供給排出位置S1に設定され、該位置S1の搬送コ
ンベア10のストッパ10bの下降で下流側に搬送され
て製品搬送コンベア9に供給される。
【0039】なお、搬送コンベア6の搬送方向右側の箱
詰め位置S2の段ボール箱8が、一方の保持装置1の載
置台13の水平状態に移行する動作で箱供給排出位置S
1に設定されると、一方の保持装置1の動作と連動して
搬送コンベア6の搬送方向左側の箱供給排出位置S1の
段ボール箱8が、他方の保持装置1の載置台13の傾動
動作で箱詰め位置S2に設定される。そして、この他方
の保持装置1の傾斜した載置台13上の段ボール箱8
に、前記一方の保持装置1の載置台13に載置されてい
た段ボール箱8と同様に次の5kgの馬鈴薯Wが箱詰め
される。
【0040】つまり、ポッパー5内に投入される馬鈴薯
Wが受板24の回動動作で段階的に排出口5b方向に案
内(落下)されると共に、ホッパー5の排出口5bの開
放で搬送コンベア6上に供給され、この搬送コンベア6
上の馬鈴薯Wが、該コンベア6の正逆転動作で左方向と
右方向に交互に搬送される。そして、搬送コンベア6の
搬送方向イと同期して、前述した保持装置1の作動で箱
供給排出位置S1と箱詰め位置S2とに択一的に設定さ
れる載置台13のうち、傾斜状態(箱詰め位置S2)の
載置台13に保持された段ボール箱8に、馬鈴薯Wが交
互に箱詰めされることになる。
【0041】このように、上記実施例の保持装置1にあ
っては、載置台13の筒状の水平部13aに摺動可能に
緩挿された押さえ杆18が、載置台13が水平状態の時
に押さえ板20を段ボール箱8の側面から離間させて保
持に関与せず、載置台13が傾斜状態の時に押さえ板2
0を段ボール箱8の側面に当接させて保持に関与する構
造であるため、水平状態の時に押さえ杆18の垂直部1
8bと載置台13の垂直部13bとの間に例えば搬送コ
ンベア10の幅Wに対応する比較的大きな間隔L1(図
3参照)を設定することができて、箱搬送コンベア10
で搬送されてくる各種大きさの段ボール箱8を箱供給排
出位置S1から傾動させて箱詰め位置S2で保持するこ
とができ、汎用性に優れた保持装置1を得ることが可能
になる。
【0042】また、保持機構15が押さえ杆18を所定
方向に付勢する圧縮コイルバネ等のバネ19を有するた
め、バネ19の伸縮作用を利用して、伸長時に押さえ杆
18の押さえ板20を段ボール箱8の側面に当接させて
段ボール箱8を確実に保持すると共に、圧縮時に押さえ
杆18のバネ係止部18cを搬送コンベア10のフレー
ム10cに当接させて押さえ板20を段ボール箱8の側
面から離間させて前記間隔L1寸法を設定することがで
き、押さえ板20による段ボール箱8の保持と解除を確
実かつ容易に行うことができる。さらに、保持機構15
が押さえ杆18とバネ19で形成されると共に、押さえ
杆18のバネ係止部18cのストッパとして箱搬送コン
ベア10のフレーム10cを使用しているため、保持機
構15の構成を簡略化することができて、安価な保持装
置1を得ることが可能になる。
【0043】また、載置台13が水平状態に設定された
際に、押さえ杆18の垂直部18bと載置台13の垂直
部13bとの間に前記間隔L1寸法が設定されるため、
箱供給排出位置S1への段ボール箱8の供給時に、段ボ
ール箱8が押さえ杆18等に接触することがなくなって
スムーズな供給ができると共に、供給時の段ボール箱8
の傷付き発生を確実に防止することができる。
【0044】さらに、載置台13が水平状態の時に、水
平部13aが搬送コンベア10のローラ10a間でロー
ラ10a上面より所定寸法低い位置に自動的に設定され
るため、箱供給排出位置S1のローラ10a上の空の段
ボール箱8の水平部13a上への移載や、水平部13a
上の馬鈴薯W入りの段ボール箱8のローラ10a上への
移載を容易にかつ確実に行うことができ、段ボール箱8
の供給・保持・排出の一連の動作がスムーズに行えて、
例えば馬鈴薯Wの箱詰め作業が効率的に行えて、その処
理能力を向上させることが可能になる。
【0045】また、保持装置1を箱詰供給装置2に並設
して使用することにより、次のような付随的な作用効果
が得られる。すなわち、搬送コンベア6の搬送方向イ両
端部の保持装置1にセットされる段ボール箱8が、箱詰
め位置S2と箱供給排出位置S1とに交互になるように
制御されるため、段ボール箱8の入れ換えによる供給作
業時間のロスを減少させることができると共に、段ボー
ル箱8の箱詰め位置S2への供給や、箱供給排出位置S
1への空の段ボール箱8の供給や箱詰めされた段ボール
箱9の排出を効率的に行うことができて、箱詰め作業の
処理能力の一層の向上が図れる。
【0046】また、箱詰供給装置2のホッパー5内に先
端部24aが円弧状板体22の内面に沿って回動する受
板24を設けているため、受板24でホッパー5内に投
入される所定重量の馬鈴薯Wを一旦受け止め、これを受
板24の回動動作で下方に段階的にスムーズに案内し
て、ホッパー5の回動動作で開放された排出口5bから
下方に落下供給でき、投入シュート37からホッパー5
の底板としての受板24上への馬鈴薯Wの落下距離(自
然落下距離)の短縮化が図れる。
【0047】また、ホッパー5自体が上下動し得るよう
に構成されているため、投入シュート37からホッパー
5の受板24上への馬鈴薯Wの落下距離やホッパー5か
ら搬送コンベア6上への落下距離を最短に設定すること
ができると共に、ホッパー5の排出口5bの開放時に馬
鈴薯Wに加わる衝撃や円弧状板体22内を移動する際の
馬鈴薯Wに加わる衝撃を緩和でき、これらのことから、
箱詰め供給作業時における馬鈴薯Wの傷み発生が確実に
防止される。またさらに、秤量機35が1台の設置でよ
く、秤量機35自体のメンテナンスの容易化や箱詰供給
装置2の構成の簡略化等も図れる。
【0048】なお、上記実施例においては、容器として
の空の段ボール箱8を傾動動作させて農産物を箱詰めす
る場合について説明したが、本発明はこれに限定される
ものでもなく、例えば容器としてのコンテナを反転動作
させることにより、コンテンナ内に収納された農産物や
土砂、液体、廃棄物等の収容物を搬送コンベア等に排出
(放出)する際にも適用することができる。
【0049】また、上記実施例においては、搬送コンベ
ア6の搬送方向イの両側に保持装置1をそれぞれ設ける
場合について説明したが、例えば搬送コンベア6の一方
側に保持装置1を配置する構造であっても良いし、上記
実施例の2台の保持装置1を一体化して保持装置1とし
ても良い。さらに、上記実施例における、載置台13の
形状や保持機構15の押さえ杆18等の形状及びその移
動機構等も一例であって、例えばバネ係止部18cのス
トッパとして専用のストッパを使用する等、本発明に係
わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜に変更
することができる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、載置台が略水平状態の際に保持手段による
容器の保持が解除されてフリーな状態となり、傾動機構
の動作で載置台が所定角度傾斜した傾斜状態の際に保持
手段で容器が保持されるため、水平状態の載置台上に各
種大きさの容器を容易に載置できて汎用性を向上させる
ことができると共に、載置台上への容器の出し入れ時に
容器に当接する部材等がなく、出し入れ時の容器の傷付
き防止とスムーズな出し入れを行うことができる。
【0051】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果に加え、保持手段が傾動機構の傾
動動作に連係した弾性部材の伸縮作用によって容器を保
持し得るため、保持手段の構成が簡略化されて保持装置
自体を安価に形成することができる。
【0052】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項2記載の発明の効果に加え、載置台が略水平状態の際
に弾性部材が収縮して容器の保持を解除し、載置台が傾
斜状態の際に弾性部材が伸長して容器を保持するため、
弾性部材の伸縮作用の有効利用で容器の解除と保持を確
実かつ容易に行うことができる。
【0053】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項1ないし3記載の発明の効果に加え、容器搬送コンベ
アで搬送されてくる容器を載置台上にスムーズに移行す
ることができて、容器内への収容物の箱詰め作業や容器
内の収容物の排出作業等の処理能力を向上させることが
できる。
【0054】また、請求項5記載の発明によれば、請求
項1ないし4記載の発明の効果に加え、各種大きさの段
ボール箱に所定の農産物を秤量しつつ例えば効率良く箱
詰めできて、農産物の箱詰め作業の処理能力の向上が図
れる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる容器の保持装置を使用した箱詰
施設の平面図
【図2】同図1のA−A線に沿った矢視図
【図3】同その保持装置の正面図
【図4】同その側面図
【図5】同その動作状態の正面図
【図6】同箱詰供給装置の側面図
【図7】同他の側面図
【図8】同その動作説明図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・保持装置 2・・・・・・・・・・箱詰供給装置 3・・・・・・・・・・バイブレータ 5・・・・・・・・・・ホッパー 8・・・・・・・・・・段ボール箱 10・・・・・・・・・箱搬送コンベア 13・・・・・・・・・載置台 13a・・・・・・・・水平部 13b・・・・・・・・垂直部 14・・・・・・・・・シリンダ装置 15・・・・・・・・・保持機構 16・・・・・・・・・回転軸 18・・・・・・・・・押さえ杆 18a・・・・・・・・水平部 18b・・・・・・・・垂直部 18c・・・・・・・・バネ係止部 19・・・・・・・・・バネ 20・・・・・・・・・押さえ板 22・・・・・・・・・円弧状板体 24・・・・・・・・・受板 27・・・・・・・・・受板回動用シリンダ装置 29・・・・・・・・・ホッパー回動用シリンダ装置 34・・・・・・・・・昇降シリンダ装置 S1・・・・・・・・・箱供給排出位置 S2・・・・・・・・・箱詰め位置 W・・・・・・・・・・馬鈴薯

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器を載置する載置台と、該載置台を傾動
    させる傾動機構と、前記容器を保持し得る保持手段と、
    を備え、 前記保持手段は、傾動機構の傾動動作に連係して容器の
    側面に対して進退動作することにより、前記載置台を略
    水平状態とした際に容器の保持を解除し、載置台を傾斜
    状態とした際に容器を保持することを特徴とする容器の
    保持装置。
  2. 【請求項2】前記保持手段は、傾動機構の傾動動作に連
    係した弾性部材の伸縮作用によって、前記容器を保持し
    得ることを特徴とする請求項1記載の容器の保持装置。
  3. 【請求項3】前記弾性部材は、載置台が略水平状態の際
    に収縮して容器の保持を解除し、載置台が傾斜状態の際
    に伸長して容器を保持することを特徴とする請求項2記
    載の容器の保持装置。
  4. 【請求項4】前記載置台は、容器搬送コンベアで搬送さ
    れてくる容器を載置するものであることを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれかに記載の容器の保持装置。
  5. 【請求項5】前記容器は、所定量の農産物が秤量箱詰め
    され得る段ボール箱であることを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれかに記載の容器の保持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113008021A (zh) * 2021-02-26 2021-06-22 安徽华谷机械科技有限公司 一种便于谷物上料烘干用料斗升降翻转装置
CN113816160A (zh) * 2020-09-25 2021-12-21 溆浦县东新矿业有限公司 一种矿业用矿石采集用物料提升设备

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