JP2002282118A - 吸 盤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、吸盤本体を壁面等に取付ける場合に
は、吸盤を押付ける力によって吸盤内の空気の排出が干
渉されることはなく、空気排出後は逆止弁が自動的に閉
じて空気が該吸盤本体内へ流入するのを防止し、吸盤本
体内の真空度を高くして大きな固定力を得ることが出
来、また、吸盤本体を壁面等から取外す場合には、吸盤
本体の逆止弁を開けば吸盤本体内部の真空が破られて簡
単に吸盤を取外すことが出来る吸盤を提供することを課
題とする。 【解決手段】吸盤本体２の所定の箇所に逆止弁付排出孔
３が設けられている吸盤１を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は例えばハンガー等を
壁に取付ける場合に使用される吸盤に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の吸盤はゴム等の弾性体からなり、
壁面等に該吸盤を押付けて該吸盤内側の空気を排除し、
該吸盤内側を真空状態にして壁面等に固定するものであ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の吸盤では、
吸盤を壁面に押付けた時、吸盤内の空気は吸盤外周から
外部に排出されるので、吸盤を押付ける場合にある程度
の力を要し、しかし吸盤を押付ければ吸盤外周から空気
が排出され難くなり、したがって吸盤内の空気は順調に
排出され難く、したがって密着性も充分でなく、固定力
に乏しいと云う問題点があった。吸盤を押付け易くする
ために吸盤を軟質にすると、壁面に取付けた状態で吸盤
の外周がめくれ上がって、真空が破れ易くなり、吸盤が
壁面から落下するおそれがある。一方これを防ぐために
吸盤をある程度硬質にすると、吸盤を壁面に押付ける場
合に大きな力が必要であり、また吸盤と壁面とのなじみ
も悪く、この場合も真空が破れて吸盤が壁面から落下し
易くなる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、吸盤本体(2) の所定の箇
所に逆止弁付排出孔(3) が設けられている吸盤(1) を提
供するものである。

【０００５】

【作用】吸盤(1) を壁面等に取付ける場合、吸盤(1) を
壁面に押付けると排出孔(3) の逆止弁(5) が開いて吸盤
本体(2) 内部の空気は該排出孔(3) から外へ排出され
る。したがって吸盤(1) を押付ける力によって吸盤(1)
内の空気の排出が干渉されることはない。このようにし
て空気を排出した後は外部空気が逆に該排出孔(3)から
吸入されようとするが、該逆止弁(5) はその吸入力と弾
性復元力によって自動的に閉じて空気が該吸盤本体(2)
内へ流入するのを防止し、該吸盤本体(2) 内部の高い真
空度を維持することが出来る。吸盤(1) を壁面等から取
外す場合、吸盤本体(2) の逆止弁(5) を開くと空気が該
排出孔(3) から該吸盤本体(2) 内へ流入して、簡単に該
吸盤本体(2) 内部の真空を破ることが出来る。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明を図１および図２に示す一
実施例によって説明する。本実施例において、吸盤(1)
はドーム形状の吸盤本体(2) と、該吸盤本体(2) の所定
の箇所に設けられている逆止弁付排出孔(3) と、該吸盤
本体(2) の上部に突設されている把手(4) とからなり、
該逆止弁付排出孔(3) の逆止弁(5) は根端部において排
出孔(3) の外側に該吸盤本体(2) と一体的に枢着されて
いる。該吸盤本体(2) は例えばゴム、エラストマー等の
弾性および気密性を有する材料を使用しており、該把手
(4) には例えばハンガー、フック、浴室用の石鹸ホルダ
ー、浴室で使用する椅子等の固定または保持を目的とす
る物体が取付けられている。

【０００７】吸盤(1) を壁面等に取付ける場合、該吸盤
本体(2) を壁面に押付けると、吸盤本体(2) 内の空気圧
によって排出孔(3) の逆止弁(5) が上方に押開かれ、該
吸盤本体(2) 内部の空気は該逆止弁付排出孔(3) から外
へ順調に排出される。この場合には、吸盤(1) を押付け
る力によって吸盤(1) 内の空気の排出が干渉されること
はない。そして、吸盤本体(2) の内部の空気が排出さ
れ、該逆止弁(5) に該吸盤本体(2) 内の空気圧が及ぼさ
れなくなると、外部の空気が逆に該排出孔(3) から吸盤
本体(2) 内に吸入されようとするが、該逆止弁(5) はそ
の吸入力と弾性復元力によって自動的に該排出孔(3) を
閉鎖し、空気が該吸盤本体(2) 内に流入するのを防止し
て、該吸盤本体(2) 内部の高い真空度を維持することが
出来、大きな固定力を得ることが出来る。

【０００８】吸盤(1) を壁面等から取外す場合、該逆止
弁(5) の先端部を引張って該逆止弁付排出孔(3) を開口
すると、空気が該排出孔(3) から該吸盤本体(2) 内へ流
入して該吸盤本体(2) 内部の真空が破られ、簡単に吸盤
(1) を壁面から取外すことが出来る。

【０００９】また、例えば浴室用の石鹸ホルダー、浴室
で使用する椅子等に取付けて使用する場合には、該吸盤
(1) は水または湯の中でも上記実施例と同様にして使用
することが可能である。

【００１０】

【発明の効果】したがって本発明では吸盤本体を壁面等
に取付ける場合、吸盤を押付ける力によって吸盤内の空
気の排出が干渉されることはなく、空気排出後は逆止弁
が自動的に閉じて空気が該吸盤本体内へ流入するのを防
止し、吸盤本体内の真空度を高くして大きな固定力を得
ることが出来る。また、吸盤本体を壁面等から取外す場
合には、吸盤本体の逆止弁を開けば吸盤本体内部の真空
が破られて簡単に吸盤を取外すことが出来る。

【図面の簡単な説明】

図１および図２は本発明の一実施例を示すものである。

【図１】斜視図である。

【図２】側断面図である。

【符号の説明】

1 吸盤 2 吸盤本体 3 逆止弁付排出孔

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】吸盤本体の所定の箇所に逆止弁付排出孔が
   設けられていることを特徴とする吸盤。