JP2002281930A - 加工食品素材 - Google Patents

加工食品素材

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JP2002281930A
JP2002281930A JP2001091967A JP2001091967A JP2002281930A JP 2002281930 A JP2002281930 A JP 2002281930A JP 2001091967 A JP2001091967 A JP 2001091967A JP 2001091967 A JP2001091967 A JP 2001091967A JP 2002281930 A JP2002281930 A JP 2002281930A
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JP
Japan
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tomato
product
food material
solid
processed food
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JP2001091967A
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English (en)
Inventor
Norihisa Takada
式久 高田
Masaji Kawaragi
正次 河原木
Eiji Ishimura
英二 石村
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Nippon Del Monte Corp
Original Assignee
Nippon Del Monte Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可溶性固形分が低いが、食物繊維を豊
富に含み、且つ高粘性である加工食品素材を、安価に提
供すること。 【解決手段】 トマト破砕処理物を微細化処理したの
ち、固液分離して得られた固形分を製品とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトマトを原料とする
新規な加工食品素材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トマトには、細胞やDNAを損傷して、
ガン等の原因となる活性酸素を消去するトマト色素であ
るリコピンや整腸作用のある食物繊維(トマトパルプ)
が多く含まれている。そしてこのトマト色素の利用を目
的として、トマトピューレーやトマトペーストを水で希
釈し,機械的及び/又は酵素的に処理したものを遠心分
離した後,上澄を採取し精密濾過して製造するトマト色
素(特開平9−183914)等が知られているが、こ
のトマト色素製造に際し、遠心分離後の残渣が副生する
という問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなことから、
本発明はトマト色素製造に際して遠心分離後の残渣の有
効利用、延いてはトマトパルプ含量が高く、高粘性で、
尚且つ可溶性固形分が低い加工食品素材の提供を課題と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題を
解決するため、鋭意研究を重ねた結果、トマト色素製造
に際する遠心分離後の残渣は、トマトパルプ量が高く、
また可溶性固形分の含量が低いので、各種加工食品の素
材として有効に利用できるということを見出した。すな
わち本発明はトマトの破砕処理物を必要により水で希釈
し、これを微細化処理したのち固液分離して得られる固
形分を主成分とする加工食品素材である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明を具体的に説明す
る。本発明の原料は、トマトの破砕物あるいはこれを裏
ごししたものであり、具体的にはトマトジュース、トマ
トピューレー、トマトペースト等である。これらの原料
は機械的に移送が可能となるまで、必要により水で希釈
・調整する。この希釈・調整は、後工程の微細化処理や
固液分離処理に支障がないようにするために行うもので
あって、例えばトマトペーストを原料とする場合、トマ
トペーストに対し約300%の水を添加しBrix7%
前後に調整する。こうして調整された原料はホモジナイ
ザー、マイルダーあるいはマスコロイダー等の均質機や
磨砕機で微細化処理して、該トマト希釈物中のパルプの
形状を変化させることによって、該トマト希釈物、延い
ては最終生産物の分離固形分に高粘性を付与する。次い
でこの微細化処理物を圧搾あるいは遠心分離等、公知の
固液分離方法によって処理して、固形分を分離採取し製
品とする。
【0006】こうして得られた製品はトマトパルプ含量
が高く、高粘性で尚且つ可溶性固形分が低い物質であり
増粘剤や植物繊維増強剤等として、各種加工食品に用い
ることができる。例えば、カレー・ルウ、シチュー・ル
ウ(ブラウン系)等の固形食品に添加し、食物繊維を付
与したり、中濃ソース、ウスターソースのブラウンソー
ス系や焼き肉のたれ、ドレッシング等の液状食品に混合
し、粘性を付与することができる。また、本発明品を脱
水乾燥して純度の高いトマトファイバーを製造すること
もできる。
【0007】
【実施例】以下に実施例を示す。 実施例1 トマトペースト23kg(Brix 28°)を水で希釈しBrix
を7°に調整した。該トマト希釈液を乳化機(エバラ マ
イルダー (株)荏原製作所製)を用いて1,000rpmで破
砕処理した後、遠心分離機(Model RS−18 (株)トミ
ー精工)を用いて6,000 rmpで4分間処理し、遠心沈殿
物(固形分,トマトパルプ)を得た。
【0008】得られたトマトパルプ34 kgを撹拌機及び
加熱装置付きタンク(梶原工業(株)製レオニーダー)
内で昇温中に、ホワイトビネガー0.9kgを添加、混合
し、80〜85℃に撹拌加熱した。なおホワイトビネガーの
添加はトマトパルプ製品のpHを下げて、微生物汚染に対
して安全に2次加工を行えるようにするためである。次
にチューブ・ヒーター(新幸産業(株)製)を用いて98
±2℃で殺菌加熱して、真空度100mmHgで脱気した後、95
±2℃で容器に充填して製品とした。
【0009】得られた製品の分析値は表1の通りであ
り、出発原料のトマトペーストを本製品と同じBrix5.
2にして分析値を比較すると、本製品は食物繊維含量が
高く、尚且つ高粘性であることがわかる。
【0010】
【表1】 (※1)食物繊維測定法;酵素重量法による。 (※2)粘度測定法;温度20℃に調整した試料が所定時
間(30秒)内に移動した距離(cm)を測定して求める
ボストウィック粘度測定法による。測定値が小さいほど
粘度が高い。
【0011】実施例2 以下に実施例1で得られた本製品の加工食品への使用例
を示す。 <ドレッシングへの使用例>表2の配合量で原材料を攪
拌混合して、本製品を原材料に含むフレンチドレッシン
グ(A)と含まないフレンチドレッシング(B)を作成
した。
【0012】
【表2】
【0013】(A)のドレッシングを分析した結果、食
物繊維が0.4%、リコピン含量が2.9 mg%と生食用ト
マトに匹敵する含量であった。また(A),(B)のド
レッシングを夫々、350ml容のスクリューキャップ式
のガラス容器に入れ、手でよく振り混ぜ、容器内の水層
と油層の分離の様子を比較・観察した。その結果、
(A)はトマトパルプが乳化状態のドレッシング中に分
散し、且つ保持されたため、両層が分離し難くなった。
そして、レタス、サラダ菜等の葉野菜を主体としたサラ
ダに振り掛けたところ、該葉野菜にドレッシング中のト
マトパルプが付着し、ドレッシングの流れ落ちが少なく
なり、延いては味も保持されるため、ドレッシングを必
要以上に振り掛ける必要がなくなり、経済的にドレッシ
ングを使用できた。
【0014】実施例3 <カレー・ルウへの使用例>表3の配合量を表4の手順で
カレー・ルウを製造した。なお使用した本製品は実施例
2で使用したものと同じものである。
【0015】
【表3】 ※1;水6リットルに鳥ガラ1羽分、野菜(セロリ1本、
人参1本、及び玉ネギ1個を各1/4ずつに切ったもの)を
入れて、弱火で6時間かけて調整したもの。
【0016】
【表4】
【0017】(A)のカレー・ルウは食物繊維が0.35
%、リコピン含量が2.3 mg%と高含量であった。そ
して(A)のカレー・ルウを使用して、常法通りにカレ
ーを料理したところ(B)を使用したものに比しボディ
ー感があり、口当たりの良いカレーが出来上がった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トマトの破砕処理物を必要により水で希
    釈し、これを微細化処理したのち固液分離して得られる
    固形分を主成分とする加工食品素材。
JP2001091967A 2001-03-28 2001-03-28 加工食品素材 Pending JP2002281930A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007505607A (ja) * 2003-10-01 2007-03-15 キャンベル・スープ・カンパニー 植物の酵素処理およびろ過のためのプロセスならびにそれにより入手可能な製品
JP2013039097A (ja) * 2011-08-18 2013-02-28 Q P Corp 具材入り野菜すりつぶし状調味液
JP2015223167A (ja) * 2014-05-29 2015-12-14 カゴメ株式会社 低糖質野菜飲料
JP2021167281A (ja) * 2020-04-09 2021-10-21 カゴメ株式会社 血糖値上昇抑制用組成物

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