JP2002281918A - 成形容器詰めレトルト食品の製造方法及びレトルト食品 - Google Patents

成形容器詰めレトルト食品の製造方法及びレトルト食品

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JP2002281918A
JP2002281918A JP2001095926A JP2001095926A JP2002281918A JP 2002281918 A JP2002281918 A JP 2002281918A JP 2001095926 A JP2001095926 A JP 2001095926A JP 2001095926 A JP2001095926 A JP 2001095926A JP 2002281918 A JP2002281918 A JP 2002281918A
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JP
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water
rice
container
retort
molded container
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JP2001095926A
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English (en)
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Ryuichi Tsutsumi
隆一 堤
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Hisaka Works Ltd
Original Assignee
Hisaka Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】粥・雑炊・リゾットその他レトルト食品で、容
器臭や糠臭がなく、米粒の溶解もない容器詰めレトルト
食品を提供する。 【解決手段】生米を漬け込んで給水し水切りした水浸漬
米を、計量してプラスチックス製成形容器に充填する工
程と、前記水浸漬米を充填したままの成形容器を、10
0〜150℃で3分〜120分間蒸気釜で蒸煮する工程
と、蒸煮処理された前記成形容器に加水し、トップシー
トをヒートシールして容器を密閉する工程と、密閉され
た容器ごとレトルト殺菌装置を用いてレトルト殺菌処理
する工程とからなる成形容器詰めレトルト食品の製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は成形容器詰めレトル
ト粥・雑炊・リゾットその他のレトルト食品の製造方法
及びこの方法を用いて製造したレトルト食品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、レトルト食品は成形容器中に
水浸漬米と水を計量して充填し、トップシートをヒート
シールして密閉し、これをレトルト処理機により殺菌処
理していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来例ではレトルト処理機による高温高圧処理時、プラ
スチックス製成形容器そのものから揮発性成分、例えば
重合された際の未反応のモノマーが出現し、容器内部に
こもることにより、食事をしようとトップシートを剥が
したときに不快臭(容器由来の容器臭)が出るという難
点があった。
【0004】本発明の目的は、上記のようなプラスチッ
クス製容器からでる不快臭をあらかじめ除去して、粥や
雑炊その他レトルト食品の本来の食味が阻害されること
がなく、品質の良いレトルト食品を提供すると共にパウ
チ包装形態のレトルト食品のように、食事時にいったん
食器に移し変える必要がなく、食器のままで食すること
ができ、製造時は勿論、電子レンジによる再加熱もその
ままの状態で処理可能としたレトルト粥・雑炊・リゾッ
ト、その他成形容器詰めレトルト食品の製造方法及びレ
トルト食品を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1発明は生米を漬け込
んで給水し水切りした水浸漬米を、計量してプラスチッ
クス製成形容器に充填する工程と、前記水浸漬米を充填
したままの成形容器を、100〜150℃で3分〜12
0分間蒸気釜で蒸煮する工程と、蒸煮処理された前記成
形容器に加水し、トップシートをヒートシールして容器
を密閉する工程と、密閉された容器ごとレトルト殺菌装
置を用いてレトルト殺菌処理する工程とからなる成形容
器詰めレトルト食品の製造方法とした。
【0006】第2発明は、プラスチックス製成形容器に
水浸漬米を充填して密閉し、レトルト殺菌装置により殺
菌処理したレトルト食品において、レトルト殺菌処理前
に、密閉しない状態で水浸漬米を充填した成形容器を、
100〜150℃で3分〜120分間蒸気釜で蒸煮した
成形容器詰めレトルト食品とした。
【0007】(作用)第1発明では、レトルト殺菌処理
前に、水浸漬米を充填したままの成形容器を100〜1
50℃で3〜120分間蒸気釜で蒸煮する工程を加えた
ことにより、プラスチックス製成形容器に残存する揮発
性成分、例えば重合された際の未反応のモノマーが蒸発
して除去される。従って、レトルト殺菌時に上記のよう
な揮発性成分が容器内にこもっていることなく、食事時
にトップシートを剥がしても容器臭がでるおそれもなく
なった。また一旦蒸煮することにより、米由来の不快臭
(糠臭)も除去され、品質の良いレトルト食品が提供で
きるようになった。
【0008】水浸漬米が容器と共に蒸煮されるので、加
熱変成されてデンプン分子同士の結合が強固になり、保
存中に水への米の溶解が抑制され、ご飯粒の形状が保持
されることとなった。
【0009】なお、蒸煮の温度と時間は、プラスチック
容器の種類により、150℃で3分或いは100℃で1
20分の間で適宜選択するが、ポリプロピレン(連続耐
熱120℃〜160℃)やポリエチレン(連続耐熱80
℃〜120℃)のように耐熱性の高いプラスチックの場
合、短時間の蒸煮でも揮発性成分の除去が可能である。
【0010】第2発明では、プラスチック容器をあらか
じめ100〜150℃で3分〜120分間蒸気釜で蒸煮
して、容器に含まれていた揮発性成分を除去しているの
で、レトルト食品を開封しても容器臭等の不快臭がでる
ことがなく、本来の粥や米の臭いと味が味わえるように
なった。また容器に収納されているので、皿や器に移し
代えることなく、食事することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明では、先ず水浸漬槽に生米
を漬け込み吸水させる。この水浸漬米を水切り器により
浸漬米と水とに分離し、計量・充填器により浸漬米を一
定量計量して成形容器に充填する。
【0012】水浸漬米を充填したままの成形容器を10
0℃〜150℃で、3分〜120分間蒸気釜で蒸煮した
後、水を一定量加える。シール機を用いて、トップシー
トをヒートシールして密閉する。必要に応じて、ガス置
換を行う。
【0013】密閉した容器をレトルト殺菌機に入れてレ
トルト殺菌処理する。
【0014】トップシートによる密閉後にレトルト処理
をしているが、トップシートは平面状であり、容器本体
の場合と比較して臭いが残ることはほとんどない。
【0015】
【実施例】以下実施例につき、説明する。 米・・・ 無洗米 水・・・ 湧き水 容器・・ ラミコンカップ 丸型 寸法・径 145mm x 高さ 37mm 組成・PP/EVOH/PP トップシート・・ 組成・PET/NY/EVOH/PP PP :ポリプロピレン EVOH :エバール PET :ポリエチレン NY :ナイロン
【0016】図1において、1は米、2は水浸漬槽で、
米1を約1時間浸漬する。3は水切り器で、水を切って
浸漬米4とする。計量器5で一定の量にして容器7を供
給して充填器により充填する。これを蒸気釜8に入れて
蒸煮し、加水装置10で水9を供給して、シール機11
で、トップシートをシールする。
【0017】容器詰めされた粥12はレトルト殺菌装置
13で、加熱処理されてレトルト粥14を完成する。
【0018】蒸煮の温度と時間との関係について、10
0℃以下では揮発性成分の蒸発が不十分であり、150
℃以上では米自体が褐変する危険性があるので、100
℃から150℃の範囲が望ましい。
【表1】
【0019】(実施例1) 蒸気釜: 径 800mm x 長さ 1000mm レトルト殺菌装置:スプレー式レトルトテスト機 (形
式 RCS-60SPX) レトルト食品としてのお粥を製造する工程を下記の矢印
で示す。 米→水浸漬→容器に充填→蒸煮→加水・シール→レトル
ト 蒸煮 :100℃、40分 レトルト:含気式 ・1
20℃、20分
【0020】(比較実施例) 蒸気釜: 径 800mm x 長さ 1000mm レトルト殺菌装置:スプレー式レトルトテスト機 (形
式 RCS-60SPX) 米→水浸漬→容器に充填→加水・シール→レトルト レトルト・・含気式 ・120℃、20分
【0021】比較実施例では、トップシートを剥がして
食するとき、容器臭が残存し、糠臭も残っている。米粒
が溶解している。
【0022】これに対して実施例1では、上記のような
不快臭が完全に除去されてお粥本来の臭いだけになっ
た。
【0023】なお、浸漬米は30gの例を示している
が、通常のお茶碗一杯分程度の量の場合にも応用され
る。
【0024】
【発明の効果】本発明では、レトルト殺菌処理前に蒸煮
工程を加えることにより、プラスチックス製容器に残存
する揮発性成分を完全に除去しているので、トップシー
トを剥がしても、不快臭がでることなく、品質の良い粥
や雑炊その他のレトルト食品が得られる製造方法及び製
造装置を提供できた。
【0025】また容器のままで食に供することができる
ので、パウチ包装形態のレトルト食品のように、食事時
にいったん食器に移し変える必要がなく、食器のままで
電子レンジによる再加熱もできる粥・雑炊・リゾット、
その他成形容器詰めレトルト食品を提供することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の製造工程を示すフロー説明図
【符号の説明】
1: 米 2: 水浸漬槽 3: 水切り器 4: 水浸漬米 6: 充填器 7: 容器 8: 蒸気釜 11: シール機 13: レトルト殺菌装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生米を漬け込んで給水し水切りした水浸
    漬米を、計量してプラスチックス製成形容器に充填する
    工程と、前記水浸漬米を充填したままの成形容器を、1
    00〜150℃で3分〜120分間蒸気釜で蒸煮する工
    程と、蒸煮処理された前記成形容器に加水し、トップシ
    ートをヒートシールして容器を密閉する工程と、密閉さ
    れた容器ごとレトルト殺菌装置を用いてレトルト殺菌処
    理する工程とからなることを特徴とする成形容器詰めレ
    トルト食品の製造方法。
  2. 【請求項2】 プラスチックス製成形容器に水浸漬米を
    充填して密閉し、レトルト殺菌装置により殺菌処理した
    レトルト食品において、レトルト殺菌処理前に、密閉し
    ない状態で水浸漬米を充填した成形容器を、100〜1
    50℃で3分〜120分間蒸気釜で蒸煮したことを特徴
    とする成形容器詰めレトルト食品。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006180737A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Ajinomoto Co Inc 品質改良粥
JP2006314251A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Hisaka Works Ltd レトルト米飯の製造方法
JP2011239753A (ja) * 2010-05-21 2011-12-01 House Foods Corp 容器入り米飯の製造方法
JP2012157343A (ja) * 2011-01-11 2012-08-23 Ajinomoto Co Inc レトルト冷やし粥

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