JP2002280382A - 半導体装置の製造方法及び製造装置 - Google Patents
半導体装置の製造方法及び製造装置Info
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Abstract
子の供給によってゲート酸化膜等の薄い絶縁膜の信頼性
向上を図ることを可能とした半導体装置の製造方法と製
造装置を提供する。 【解決手段】 単位膜厚の絶縁膜を堆積し、その表面近
傍でフッ素或いは重水素を含む振動励起状態にある分子
を生成して、単位膜厚の絶縁膜を構造的に脆弱な部分の
みを除去する。以上の膜堆積工程と改質工程を複数サイ
クル反復して、欠陥のない所望膜厚の絶縁膜を形成す
る。
Description
造方法及び製造装置に係り、特に欠陥のない高信頼性の
ゲート酸化膜等の薄い絶縁膜を得る技術に関する。
て、MISFETの微細化が進んでいる。これに伴っ
て、MISFETのゲート絶縁膜も薄膜化しており、極
薄膜のシリコン絶縁膜を均一にかつ高い信頼性で形成す
る技術が求められている。この様な要求に対し、ゲート
絶縁膜、特にシリコン酸化膜中にフッ素等のハロゲン元
素を導入することで、膜質を改善する技術が知られてい
る。
は、酸化前のシリコン基板表面にフッ素を吸着させて
おく方法、酸化時にフッ素化物ガス、例えばNF3ガ
スを添加する方法、イオン注入によりフッ素イオンを
導入する方法、などがある。これらの中では、フッ素の
濃度の制御性の点からイオン注入でフッ素を導入する方
法が好ましい。またフッ素のイオン注入には、酸化前に
基板に注入する方法、ゲート絶縁膜形成後に注入する方
法、或いはゲート電極形成後にゲート電極を通してイオ
ン注入する方法等があるが、基板やゲート絶縁膜への注
入ダメージを最小限に抑えられるためには、ゲート電極
中にイオン注入し、熱拡散でゲート絶縁膜中へフッ素を
導入する方法が最適である。
気的に絶縁するために層間絶縁膜が用いられている。従
来、この層間絶縁膜としては、熱酸化SiO2膜、また
はシランやテトラエトキシシラン(TEOS)などのガ
スを原料として減圧または常圧での化学的気相成長法
(CVD)により形成されたSiO2膜が使用されてい
る。特にアルミニウム(Al)配線間の絶縁には、40
0°C程度の低温で形成できることから、TEOSとO
2あるいはO3を用いたプラズマCVD(PE−CVD)
法によるSiO2膜が使用されている。
い信号伝達の遅延が問題となっている。これは、素子の
微細化に伴い配線間隔が狭くなり配線間容量(C)が増
大すること、および配線断面積の縮小による配線抵抗
(R)の増大の相乗により信号伝達の時定数が増大する
(RC遅延)ことによる。その対策として、Alより比
抵抗の低いCu,Agを配線材料として配線抵抗を低減
すること、および有機塗布絶縁膜等を用いることにより
配線間に介在する絶縁膜の比誘電率を低下させ配線間容
量を低減すること、の2点が精力的に開発され実用化さ
れ始めている。
誘電率の低減化については、有機塗布絶縁膜に先立っ
て、SiO2膜中へのフッ素の導入が有効である事が報
告され、実用段階にある。層間絶縁膜へのフッ素の導入
法については、前述したフッ素イオン注入法に加えて、
SiF(OC2H5)3とH2Oとを用いたCVD法、H2
SiF6の過飽和水溶液に硼酸水溶液を添加し液相でS
iO2を析出させる方法、TEOSとO2およびFを含有
するガス(CF4,NF3等)を用いたプラズマCVD
法、シランとO2およびFを含有するガス用いたプラズ
マCVD法、が公知である。
膜、特にSiO2ゲート絶縁膜の信頼性改善に対してフ
ッ素添加の有効性は既に確認されている。しかし、最も
好ましいフッ素のイオン注入法である、ゲート電極中に
イオン注入して、予め形成されているゲート絶縁膜中へ
熱拡散させる方法の場合でさえも、フッ素導入過程にお
ける絶縁膜中でのフッ素と絶縁膜のネットワーク結合と
の反応を制御する事は困難である。これは次のような理
由による。
界面遷移層、における歪んでエネルギー的に不安定なS
i−O結合を優先的に切断しSi−F結合を形成して安
定化させると共に、SiダングリングボンドやSi−H
結合をSi−F結合によって安定化させる。しかし一方
で、あるクリティカルなフッ素濃度以上では、エネルギ
ー的に安定なSi−O結合の一部までも切断する場合が
生じる。これは、予め形成されている絶縁膜中へ高温の
熱拡散によってフッ素を導入するために、Si−O結合
との反応性の非常に高いフッ素の生成が避けられず、そ
の反応性を抑制することができないことによる。さら
に、未反応のフッ素は大気放置等によって吸湿し、Si
−OHの生成とフッ素の脱離を起こし、脱離したフッ素
は層間絶縁膜の上層および下層に配置された金属配線層
にまで拡散し、配線の腐食や密着性劣化を誘起するとい
う問題を生ずる。
もので、反応性を制御したフッ素又は重水素を含む分子
の供給によってゲート酸化膜等の薄い絶縁膜の信頼性向
上を図ることを可能とした半導体装置の製造方法と製造
装置を提供することを目的とする。
置の製造方法は、半導体基板に、化学的気相成長法によ
り絶縁膜を堆積する膜堆積工程と、前記半導体基板の表
面近傍でフッ素或いは重水素を含んで熱的非平衡状態に
振動励起された分子を生成してこれを前記絶縁膜の表面
に供給することにより前記絶縁膜を改質する膜改質工程
と、を有することを特徴とする。
あるいは重水素を含有する振動励起状態にある反応性の
高い、すなわち熱的非平衡状態にある分子を生成し絶縁
膜表面に供給する膜改質工程においては、F2ガスから
生成したフッ素原子と、H2,D2あるいはHDとを、絶
縁膜を堆積した基板表面近傍で反応させることにより生
成させた、熱的非平衡状態のHF,DFが用いられる。
この場合、フッ素原子と、H2,D2,HDから選ばれた
一種とはそれぞれ、原子線ビーム及び分子線ビームとし
て半導体基板の表面近傍に導入して、HF,DFを生成
すればよい。
反応性の極めて高い活性種であるフッ素原子を用いた場
合には、構造的にはそれ程脆弱ではないネットワーク部
分さえも結合解離される確率が高くなる事を避ける事が
できない。これに対して、この発明によると、反応性が
抑制されたHFあるいはDFという分子を用いるため、
それが抑制される。しかも、HF,DFが振動励起され
ているため、それらが熱的平衡状態にある場合と比べる
とH−F,D−Fの解離反応性が高くなり、脆弱なネッ
トワーク部分のみをより効率的かつ選択的に解離し終端
できる。
性が抑制された分子を用いるため、この制御された分子
状態を改質に有効に利用できる膜厚はごく浅い領域であ
る。これは、より深い領域に達する間に失活し、熱的平
衡状態での処理と変わらなくなるからである。従って、
必要な絶縁膜厚を得るためには、膜堆積工程と膜改質工
程とを単位膜厚毎に複数回反復して、所望膜厚の絶縁膜
を形成することが好ましい。これによりゲート酸化膜な
どの薄い絶縁膜の信頼性劣化の原因となる構造的欠陥を
全膜厚にわたって除去することができ、したがって長期
信頼性の改善をはかった半導体デバイスが実現できる。
なおこの発明が対象とする絶縁膜としては具体的に、電
極/ゲート絶縁膜/半導体基板のMIS型素子や、電極
/絶縁膜/電極というMIM型素子(例えばキャパシ
タ)に用いられる薄い素子絶縁膜等が挙げられる。
半導体基板をセットして化学的気相成長法により前記半
導体基板に絶縁膜を堆積する気相成長装置と、この気相
成長装置内で前記半導体基板に堆積された絶縁膜を改質
するために、フッ素原子と、H2,D2,HDから選ばれ
た一種とをそれぞれ、原子線ビーム及び分子線ビームと
して導入して、前記半導体基板の表面近傍で熱的非平衡
状態にある振動励起されたHF又はDFを生成させるビ
ーム導入装置と、を有することを特徴とする。
び分子線ビームの導入装置を備えることにより、絶縁膜
堆積と、その堆積された絶縁膜に熱的非平衡状態にある
振動励起されたHF又はDFを供給する工程とを繰り返
して、欠陥のない所望膜厚の絶縁膜を得ることが可能に
なる。特にビーム導入装置は、原子線ビーム導入管と分
子線ビーム導入管とを設けて、気相成長装置内で、半導
体基板に平行で互いに交差した原子線ビームと分子線ビ
ームが好ましくは複数本ずつ導入されるようにする。こ
れにより、半導体基板の表面近傍で反応性の抑制された
HF又はDFを均一分布をもって生成することができ、
基板内の絶縁膜を均等に改質することが可能になる。
いてSiO2絶縁膜を形成する場合には原料ガスとし
て、無機シランガスと酸化剤ガス、或いは有機シランガ
スと酸化剤ガスが用いられる。無機シランガスとして
は、SiH4,SiD4,Si2H6,Si2D6などが挙げ
られる。有機シランガスとしてはTEOS,HSi(O
C 2H5)3,H2Si(OC2H5)2、およびそれらの重
水素置換体などが挙げられる。酸化剤ガスとしては、O
2,N2O,NOなどが挙げられる。シリコン窒化膜ある
いはシリコン酸窒化膜を形成する場合には、前記のガス
の他にN2,NH3などが加えられる。金属絶縁膜を形成
する場合には、シランガスに換えてあるいは加えて、C
16H36O4Zr、C16H36O4Hf、TiCl4、Zr
Cl4、HfCl4等の、金属錯体ガスを用いればよい。
の発明の手法原理を説明する。この発明において、堆積
された絶縁膜を改質する工程では、フッ素あるいは重水
素を含有する振動励起状態にある反応性の高い、すなわ
ち熱的非平衡状態にある分子を絶縁膜表面に供給する。
具体的にこの工程においては、F2ガスから生成したフ
ッ素原子と、H2,D2あるいはHDとを、絶縁膜を形成
する系内において反応させることにより生成させた熱的
非平衡状態のHF,DFを用いる。この様な熱的非平衡
状態のHF,DFが生成される過程を説明する。
う反応における生成物HF(ν’)の振動状態分布のサ
プライザル解析を示している。図1(a)は反応経路に
沿った反応ポテンシャルエネルギー変化、図1(b)は
振動状態分布の観測値P(ν’)と振動回転近似でのプ
ライア分布P0(ν’)、図1(c)はサプライザルを
示す。ここで、ν’は振動量子数である。プライア分布
とは、反応が(振動回転)量子状態の統計学的重率に比
例して起こるとした時、反応性生物の(振動回転)内部
状態のエネルギー分布割合である。サプライザルとは、
実際の内部状態のエネルギー分布とプライア分布とのず
れを示す尺度であり、実際の分布とプライア分布との比
の対数で表される。サプライザル解析により、実際には
観測が困難な高い振動状態への分岐比を推定することが
できる。
反応ポテンシャルエネルギー面は、例えばJ.Che
m.Phys.,vol.104,p.6515(19
96)で高精度な第一原理計算結果が報告されている。
基底状態のF(2P3/2)とH2(1Σg+)について、F
とH2が共線衝突する場合の反応障壁Ea(collin
ear)は1.84kcal/mol、最も低い折れ曲
がり構造の遷移状態を経る場合の反応障壁Ea(ben
t)は1.45±0.25kcal/molである。更
に、Fのスピン軌道相互作用を考慮するとF(2P1/2)
はF(2P3 /2)よりも+1.15kcal/molだけ
高エネルギー状態にあるため、実効的な反応障壁は約
0.35kcal/molだけ増大し、Ea(coll
inear)は2.18±0.25kcal/mol、
Ea(bent)は1.80±0.25kcal/mo
lとなる。
al/molであり、実測値31.73kcal/mo
lとよく一致している。図1(b)では、振動回転近似
でのプライア分布P0(ν’)は振動量子数ν’の増大
と共にほぼ指数関数的に減少するのに対して、この反応
系での実際の振動状態分布の観測値P(ν’)はHF
(ν’=2)への分岐が最も支配的であることがわか
る。この点については以下で詳述する。図1(c)で
は、サプライザルが振動量子数ν’と線形の関係にある
ことがわかる。この反応系ではν’=3までが発熱反応
系である。
は、J.Chem.Soc.,Faraday Tra
ns.,vol.93,p.673(1997)で報告
されている、F+n−H2→H+HF(ν’)について
衝突エネルギーEcollを変えた時の振動状態分布の重心
系での衝突角度依存性を示す。Θ=0°は前方散乱であ
り、F原子の入射方向の並進ベクトルを持ったHF分子
が生成されることに対応する。この図から、HF(ν’
=3)の振動状態は前方散乱において選択的に生成でき
ること、およびHF(ν’=2)状態がいずれの衝突エ
ネルギーにおいても支配的に生成されること、がわか
る。
l.113,p.3633(2000)で報告されてい
る、F+HD→D+HF(ν’)について衝突エネルギ
ーE coll(Kcal/mol)を変えた時の振動状態分
布の分岐比と振動励起関数(断面積)σ(Ec)を示
す。図4は図3と同じ報告にある、F+HD→H+DF
(ν’)の場合の結果である。反応ポテンシャル面は基
本的に図1(a)と同じであり、HとDの違いは振動状
態の分布に現れる。図3では生成物がHF(ν’)であ
るため、図1(b)と同じくHF(ν’=2)への分岐
が最も支配的であることがわかる。一方、図4では生成
物がDF(ν’)である。HFに比べて振動準位間隔が
密(ωDF=ωHF*√(μHF/μDF)=√(1.0583
/2.2029);ωは基準振動数、μは換算質量)に
なるため、DF(ν’=3)への分岐が支配的になると
ともに、ν’=4までが発熱反応系となる。
比べると小さく抑えられ、しかも振動励起状態にあって
所望の反応性がある分子HF,DF等が生成できること
がわかる。これらの分子を用いれば、絶縁膜のネットワ
ークの脆弱な部分のみを選択的に解離して終端すること
ができる。この場合、絶縁膜を改質できる厚みは制限さ
れるため、好ましくは、通常必要とされる絶縁膜厚みに
対して、それより小さい単位厚みの堆積と改質という工
程を複数サイクル繰り返すことにより、所望厚みの絶縁
膜を全体として欠陥のないものとすることが可能にな
る。
た、SiO2ゲート絶縁膜の形成方法を示す説明図であ
る。気相成長装置の成膜チャンバ50内の基板支持台5
2上に、素子領域を形成した半導体基板51をセットす
る。基板支持台52には、内部にヒータ53および冷却
剤を循環させるための冷却パイプ54が設けられ、さら
に高周波電源55が接続されている。成膜チャンバ50
は排気系56で排気されている。
高周波電源59が接続されている。抵抗加熱ヒータ53
により半導体基板51を470°Cまで加熱する。加熱
温度は、予め行った熱脱離スペクトル(TDS;The
rmal Desorption Spectrosc
opy)測定において、SiO2に取り込まれた構造水
(Si−OH,HOH)の脱水縮合が顕著になる350
〜550°C以上に設定する。これにより、SiO2ネ
ットワ−クの緻密化の達成、および構造水残留によるS
iO2ネットワ−クの脆弱化、OH基に由来する欠陥生
成が抑制できる。
iH4を20cm3/min、O2を120cm3/min
の流量で独立のガス導入系58a、58bより同時に導
入し、排気系56により、チャンバ内圧力を1.33P
aに保たれるようにしておく。半導体基板51に対向さ
せた電極57に13.56MHzのRF電力を1kW印
加して放電を開始し、同時に、基板支持台52に350
kHzのRFバイアスを500W印加して20秒間成膜
を行う。
度なので、およそ1層の、即ち単位膜厚(0.2〜0.
3nm)のSiO2膜510が成膜される。この際、S
iO2膜510に取り込まれ得るSi−OH,H−OH
のO−H結合の切断に要するエネルギーを成膜中の膜表
面に与え得るエネルギーを持つ電子あるいは約12〜2
5eV以上のエネルギーの電子やイオン(典型的には
O,O2イオン)を成膜中の膜表面に照射する事によ
り、膜表面でのSi−OHの分解を促進しSiO2ネッ
トワ−クを緻密化する。
0-5Paまで排気した後、Fビーム源512及びH2ビ
ーム源513からそれぞれ、Fビーム及びH2ビームを
成膜チャンバ50内に供給する。このとき、原子線
(F)ビーム導入管512a及び分子線(H2)ビーム
導入管513aは、図5Bに示すように、それぞれ複数
本ずつ配置して、成膜チャンバ50内で基板支持台52
に支持された半導体基板51と平行でかつ、互いに交差
する原子線ビームと分子線ビームを導入するようにす
る。これにより、チャンバ50の半導体基板51の表面
近傍で、振動励起されたHF分子を均一分布で生成する
ことができる。或いは図5Cに示すように、Fビーム源
512及びH2ビーム源513をそれぞれ対にして対向
させて配置することも有効である。
成例を図5Dに示す。典型的には全圧15気圧になるよ
うにHeまたはNeで希釈された5%F2ガス514を
DC電極515でのDCグロー放電により解離させたの
ち、ノズル516から断熱膨張させてビーム517を生
成する。このビーム517にはF原子のほかにFイオン
も混入しているため、偏向電極518を設けたスキマー
519を通過させることにより、Fイオンを除去してF
原子ビーム520を生成する。
成された分子HFは、振動励起状態を保持したまま、お
よそ1層のSiO2膜510の表面に到達する。これに
より、SiO2膜510の歪んでエネルギー的に不安定
なSi−O結合およびSi−Si結合を優先的に切断
し、Si−F結合を形成して安定化させるとともに、S
iダングリングボンドをSi−H結合やSi−F結合に
よって終端し安定化させる。なお、Si−F結合の方が
Si−H結合よりも生成自由エネルギーが大きいため、
優先的にSi−F結合で終端される。また、成膜中に生
成しうる非架橋酸素も酸素イオン照射によるネットワ−
ク緻密化と振動励起HFにより終端され除去される。
0は欠陥の除去されたおよそ1層のSiO2膜511と
して改質される。そして、以上の膜堆積工程と改質工程
を所望のゲート絶縁膜厚が得られる回数だけ反復するこ
とにより、欠陥の除去されたSiO2ゲート絶縁膜が形
成できる。
ート酸化膜について、多重反射赤外吸収スペクトル測定
により、約1080cm-1,約800cm-1,約450
cm -1にSiO2固有の基準振動モードに帰属される吸
収バンドの他、約935cm- 1にSi−F結合の伸縮振
動に帰属される吸収バンドが観測されたことから、Fが
添加されSi−F結合を形成していることが確認され
た。
放電に半導体基板に対向させた電極に高周波をかけるR
F放電を用いたが、この方法に限るわけではなく、マイ
クロ波放電やマグネトロン放電など1×1011イオン/
cm3以上の高密度プラズマを形成する方法、例えば、
従来用いられている平行平板型プラズマCVD装置やサ
イクロトロン共鳴を利用したプラズマCVD装置、誘導
電流を用いたプラズマCVD装置、ヘリコン波を用いた
プラズマCVD装置などを用いたときにも、薄膜形成時
の条件によって、同様にこの発明を適用できる。また、
Fビーム源ではDCグロー放電法を用いたが、RF放電
法でもよい。またSiH4の代わりに、TEOSやSi
D4、Si2H6、Si2D6等を用いてもよい。特にDを
含有するガスを用いることは絶縁膜の長期信頼性改善の
点で好ましい。
N2を原料ガスとした、Si酸窒化膜ゲート絶縁膜(S
iON膜)の形成方法を示す実施の形態の説明図であ
る。気相成長装置を構成する成膜チャンバ60内の基板
支持台62上に素子領域を形成した半導体基板61をセ
ットする。基板支持台62には、内部にヒータ63およ
び冷却剤を循環させるための冷却パイプ64が設けられ
ている。成膜チャンバ60には原料ガスを成膜チャンバ
60内に導入するためのノズル67が設けられ、また成
膜チャンバ60は排気系66にて真空排気される。
N2をそれぞれ独立に供給するガス導入系68a、68
b、68cが接続されている。また、N2ガス導入系6
8cにはマイクロ波キャビティ614が設けられ、高周
波電源69が接続されている。抵抗加熱ヒータ63によ
り半導体基板61を500°Cまで加熱する。
として、SiH4を20cm3/min、N2を120c
m3/minの流量でそれぞれガス導入系68a、68
cより同時に導入し、排気系66により、チャンバ内圧
力を1.46Paに保たれるようにしておく。更にO2
を全圧が1.60Paに保たれるようにガス導入系68
bから導入する。この時、マイクロ波キャビティ614
に2.45GHzのRF電力を100W印加して放電さ
せておく。この条件で20秒間成膜を行う。この条件で
は約1nm/minの成膜速度なので、およそ1層のS
iON膜610が成膜される。膜組成はほぼSi:O:
N=1:1:1となる。
0-5Paまで排気した後、成膜チャンバ60にFビーム
源612及びD2ビーム源613からそれぞれ、Fビー
ム及びD2ビームを成膜チャンバ60内に供給する。こ
のとき、Fビーム導入管612a及びD2ビーム導入管
613aは、先の実施の形態と同様に、それぞれ複数本
ずつ配置され、成膜チャンバ60内で基板支持台52に
支持された半導体基板61と平行でかつ、互いに交差す
るビームを導入できるようにする。これにより、チャン
バ60の半導体基板61の表面近傍で、振動励起された
DF分子を生成する。
したまま、およそ1層のSiON膜610の表面に到達
し、歪んでエネルギー的に不安定なSi−O結合、Si
−N結合、およびSi−Si結合、O−N結合を優先的
に切断しSi−F結合を形成して安定化させるととも
に、SiダングリングボンドをSi−D結合やSi−F
結合によって安定化させる。なお、Si−F結合の方が
Si−D結合よりも生成自由エネルギーが大きいため、
優先的にSi−F結合で終端されるが、Si−D結合も
有意に残留している。また、成膜中に生成しうる非架橋
酸素および非架橋窒素も振動励起DFにより終端され除
去される。
膜610は欠陥の除去されたおよそ1層のSiON膜6
11に改質される。そして以上の膜堆積工程と改質工程
とを所望のゲート絶縁膜厚が得られる回数だけ反復する
ことにより、欠陥の除去されたSiONゲート絶縁膜が
形成できる。
膜について、X線光電子スペクトル測定のSi2p,O
1s,N1s,F1sスペクトルにより、Si−O結合
とSi−N結合およびSi−F結合の形成が確認でき
た。Si−D結合については、50nm程度まで厚膜化
したサンプルで赤外吸収スペクトルを測定した結果、約
1580cm-1にSi−D結合の伸縮振動に帰属される
吸収バンドが観測されたことから、Dが添加されSi−
D結合を形成していることが確認された。
度添加しSi:O:N=1:1:1のSiON膜を得た
が、分圧比を0から0.1まで変化させることにより、
膜中の酸素原子濃度(分率)を0から30atm%程度
の範囲で任意に設定できる。特に、O2を添加しない場
合には、Si3N4膜が成膜速度0.4nm/min程度
で形成できる。更に、実施の形態においては反応容器内
での放電は行わなかったが、半導体基板に対向させた電
極に高周波をかける方法、あるいは、マイクロ波放電や
マグネトロン放電など1×1011イオン/cm3以上の
高密度プラズマを形成する方法、例えば、従来用いられ
ている平行平板型プラズマCVD装置やサイクロトロン
共鳴を利用したプラズマCVD装置、誘導電流を用いた
プラズマCVD装置、ヘリコン波を用いたプラズマCV
D装置などを用いたときにも、薄膜形成時の条件によっ
て、同様にこの発明は有効である。またSiH4の代わ
りに、TEOSやSiD4、Si2H6、Si2D6等を用
いてもよい。特にDを含有するガスを用いることは絶縁
膜の長期信頼性改善の点で好ましい。
NH3を原料ガスとした、Si窒化膜ゲート絶縁膜(S
iN膜)の形成方法を示す実施の形態の説明図である。
成膜チャンバ70内の基板支持台72上に素子領域を形
成した半導体基板71をセットする。基板支持台72に
は、内部にヒータ73および冷却剤を循環させるための
冷却パイプ74が設けられている。成膜チャンバ70に
は原料ガスを成膜チャンバ70内に導入するためのノズ
ル77が設けられており、また成膜チャンバ70は排気
系76にて真空排気される。ノズル77には、原料ガス
SiH2Cl2、NH3を供給するためのガス導入系78
a,78bが接続されている。
を700°Cまで加熱し、成膜チャンバ70内に原料ガ
スとしてSiH2Cl2を30cm3/min、NH3を
300cm3/min、の流量でそれぞれガス導入系7
8a、78bより同時に導入し、排気系76により、チ
ャンバ内圧力を0.67Paに保たれるようにしてお
く。この条件で20秒間成膜を行う。この条件では約1
nm/minの成膜速度なので、およそ1層のSiN膜
710が成膜される。膜組成はほぼSi:N=3:4±
0.1であった。この時点ではHとClが不純物として
混入され、その濃度はHが5×1021atom/c
m3、Clが5×1019atom/cm3であった。混入
の多いHはSi−H結合およびN−H結合の形態で、お
およそ1:4の比率で後者の方が多い。
0-5Paまで排気した後、Fビーム源712とHDビー
ム源713から、成膜チャンバ70に複数本ずつ配置さ
れたビーム導入管712a,713aを介して、基板支
持台72と平行でかつ互いに交差するようにFビームと
HDビームを導入して、半導体基板71の表面近傍で振
動励起されたDF分子あるいはHF分子を生成する。
は振動励起状態を保持したままおよそ1層のSiN膜7
10の表面に到達し、歪んでエネルギー的に不安定なS
i−O結合、Si−N結合、およびSi−Si結合、S
i−H結合、N−H結合を優先的に切断しSi−F結合
を形成して安定化させるとともに、Siダングリングボ
ンドをSi−D結合やSi−F結合によって安定化させ
る。なお、Si−F結合の方がSi−H結合やSi−D
結合よりも生成自由エネルギーが大きいため、優先的に
Si−F結合で終端されるが、Si−D結合も僅かに残
留している。また、成膜中に生成しうる非架橋酸素およ
び非架橋窒素も振動励起DFおよびHFにより終端され
除去される。この工程により、およそ1層のSiN膜7
10は欠陥の除去されたおよそ1層のSiN膜711に
改質される。
ゲート絶縁膜厚が得られる回数だけ反復することによ
り、欠陥の除去されたSiNゲート絶縁膜が形成でき
る。X線光電子スペクトル測定のSi2p,N1s,F
1sスペクトルにより、Si−N結合およびSi−F結
合の形成が確認できた。Si−D結合については、50
nm程度まで厚膜化したサンプルで赤外吸収スペクトル
を測定した結果、約1580cm-1にSi−D結合の伸
縮振動に帰属される吸収バンドが観測されたことから、
Dが添加されSi−D結合を形成していることが確認さ
れた。また、実施の形態においてはSiH2Cl2を用い
たが、SiD2Cl2、SiD 2F2、Si2D6等を用いて
もよい。特にDを含有するガスを用いることは絶縁膜の
長期信頼性改善の点で好ましい。
料ガスとした、SiO2ゲート絶縁膜の形成方法を示す
実施の形態の説明図である。ここでは、プラズマCVD
装置を用いる。絶縁材料からなる成膜チャンバ80は、
内部に素子領域を形成した半導体基板81を載置するた
めの基板支持台82、および原料ガスを成膜チャンバ8
0内に導入するためのノズル87が設けられており、ま
た排気系86にて真空排気される。ノズル87には、原
料ガスSiD4、O2を供給するための独立のガス導入系
88a、88bが接続されている。
85が巻き付けられ、コイル85には高周波電源が接続
されている。基板支持台82には、内部にヒータ83お
よび冷却剤を循環させるための冷却パイプ84が設けら
れ、さらに高周波電源89が接続されている。
支持台82上にセットし、抵抗加熱ヒータにより500
°Cで加熱して、成膜チャンバ80内に原料ガスとして
SiD4を20cm3/min、O2を120cm3/mi
nの流量で独立のガス導入系88a、88bより同時に
導入し、排気系86により、チャンバ内圧力を1.33
Paに保たれるようにしておく。成膜チャンバ80の側
壁の高周波コイル85に13.56MHzのRF電力を
印加して放電を開始し、同時に、基板支持台82に35
0kHzのRFバイアスを500W印加して20秒間成
膜を行う。この条件では約1nm/minの成膜速度な
ので、およそ1層のSiO2膜810が成膜される。
OD,D−ODのO−D結合の切断に要するエネルギー
を成膜中の膜表面に与え得るエネルギーを持つ電子ある
いは約12〜25eV以上のエネルギーの電子やイオン
(典型的にはO,O2 イオン)を成膜中の膜表面に照射
する事により、膜表面でのSi−ODの分解を促進しS
iO2ネットワ−クを緻密化することができる。
0-5Paまで排気した後、Fビーム源812とD2ビー
ム源813から成膜チャンバ80に、複数本ずつのガス
導入管812a,813aを介して、基板支持台82と
平行でかつ互いに交差するFビームとD2ビームを導入
し、半導体基板81の表面近傍で振動励起されたDF分
子を生成する。
態を保持したままおよそ1層のSiO2膜810の表面
に到達し、歪んでエネルギー的に不安定なSi−O結合
およびSi−Si結合を優先的に切断しSi−F結合を
形成して安定化させるとともに、Siダングリングボン
ドをSi−D結合やSi−F結合によって安定化させ
る。なお、Si−F結合の方がSi−D結合よりも生成
自由エネルギーが大きいため、優先的にSi−F結合で
終端される。また、成膜中に生成しうる非架橋酸素も酸
素イオン照射によるネットワ−ク緻密化と振動励起HF
により終端され除去された。この工程により、およそ1
層のSiO2膜810は欠陥の除去されたおよそ1層の
SiO2膜811に改質される。
ト絶縁膜厚が得られる回数だけ反復することにより、欠
陥の除去されたSiO2ゲート絶縁膜が形成できる。多
重反射赤外吸収スペクトル測定により、約1080cm
-1,約800cm-1,約450cm-1にSiO2固有の
基準振動モードに帰属される吸収バンドの他、約935
cm-1にSi−F結合の伸縮振動に帰属される吸収バン
ドが観測されたことから、Fが添加されSi−F結合を
形成していることが確認された。
に係る表面処理システムを概略的に示す図である。図9
に示す表面処理システムは半導体処理用の表面処理シス
テムであって、半導体処理装置91とこれに接続された
収納容器92とを有し、半導体処理装置91は、処理室
93とロードロック室94とを有する。
トバルブ95を介して連結されている。ロードロック室
94と収納容器92とは、それらの間に設けられたゲー
トバルブ96からなるクラスタツール構造と、このゲー
トバルブ96に連結された接続手段97と、収納容器9
2の側壁面に設けられた扉98とを介して連結可能とさ
れている。具体的に、ロードロック室94にゲートバル
ブ95を介して接続された処理室93は、図9に処理室
93a、93bとして示したように、複数個連結される
構造であってもよい。図9では便宜的に、処理室93b
はロードロック室94に連結されていないよに示してあ
るが、実際には処理室93aと同様な方法でロードロッ
ク室94に連結される。
に対して、ドライ洗浄処理、酸化処理、拡散処理、熱処
理、成膜処理、及びエッチング処理の少なくとも1つを
行うための装置である。処理室93内には気密な処理容
器99が設置され、この容器99内には被処理体である
基板911を載置する載置台910が設けられている。
この載置台910には加熱機構と冷却機構とが設けられ
ており、基板温度を制御可能である。処理容器99は、
Al−Mg合金等のアルミニウム合金のような金属材料
により形成されている。処理容器99の内壁は、その腐
蝕や壁面からのガス放出や重金属の析出による基板91
1の汚染並びにそれに起因して半導体装置に不良を生じ
させるのを防止するために、通常、研磨された後に酸化
不動態膜かフッ化不動態膜が形成されるか、或いはSi
O2、SiC、或いはSiNのような他の材料で被覆さ
れている。
示すように、載置台910の載置面に対向して複数のプ
ロセスガスを混合して供給するためのシャワーヘッド9
12が設けられている。このシャワーヘッド912に
は、基板911の表面処理に使用する複数のプロセスガ
スを供給するためのガス供給手段913が、開閉バルブ
914を有する配管を介して接続されている。
でかつ互いに交差するビームが導入できるような配置に
1つまたは複数設置されたFビーム源933とHDビー
ム源934が設けられている。ここからFとHDを導入
し、処理室93b内の半導体基板911の表面近傍にお
いて振動励起されたDF分子あるいはHF分子を生成す
る。このDFあるいはHFは振動励起状態を保持したま
ま半導体基板911上の表面に到達できる。
ス供給手段913等は1つのみ描かれているが、通常
は、これらは複数設けられる。この場合、それぞれのガ
ス供給手段913から種類の異なるプロセスガスを所望
の流量でシャワーヘッド912に供給することができ
る。
けられている。処理容器99は排気口915を介して排
気手段916、例えばロータリーポンプとターボモレキ
ュラポンプとの組合わせと接続されている。排気手段9
16は、処理容器99内の過酸化水素を含むガスの分
圧、水を含むガスの分圧、或いは過酸化水素と水を含む
ガスの分圧を、例えば1013hPa〜1×10-8hP
aの所定の真空度に真空排気する。
処理、例えばドライ洗浄処理、エッチング処理、成膜処
理、酸化処理、或いは熱処理を行う場合には、処理容器
99は電気的に接地され、載置台910は下部電極とし
て、例えば100kHz〜500kHzの高周波電場が
マッチング回路を介して印加されるように構成され、ま
た、シャワーヘッド912は上部電極として例えば15
GHz、発生出力0.3〜3kWの高周波電場がマッチ
ング回路を介して印加されるように構成される。
するロードロック室94とは、基板911の搬入時に自
動的に開くゲートバルブ95で連結可能に設けられてい
る。ロードロック室94は気密構造を有しており、内部
には基板911を搬送し、隣接した処理室93の載置台
910上に基板911を載置する搬送手段917が設け
られている。搬送手段917は、ロードロック室94の
底部に磁気レールによりシールされ、回転・上下動・X
軸またはY軸駆動可能な駆動軸をもって外部に設けられ
た駆動手段918と連結されている。この駆動手段91
8の駆動力により、搬送手段917は、前進・後退・回
転・上下の動きを行うように構成されている。
れたガス供給手段919により不活性ガス、例えば
N2、Arまたはクリーンエアが、開閉バルブ920を
介し、ロードロック室94内に設けられたフィルタ92
1により供給されるように構成されている。このフィル
タ921は、ガスのシャワーヘッドと同様の細かな穴を
多数開口したものや、さらに細かな焼結体に形成された
多孔質体を用いることができる。
22及びバルブ923を介して排気手段924、例えば
ターボポンプとロータリーポンプとが設けられている。
この排気手段924により、ロードロック室94は、大
気圧から所定の真空度、例えば数10hPa〜1×10
-5hPaに真空排気される。
例えばAl−Mg合金等のアルミニウム合金のような金
属材料により形成されている。処理容器950の内壁
は、その腐蝕や壁面からのガス放出や重金属の析出を防
止するために、通常、研磨された後に酸化不動態膜かフ
ッ化不動態膜が形成されるか、或いはSiO2、Si
C、或いはSiNのような他の材料で被覆されている。
4と隣接する接続手段97とは、ゲートバルブ96を介
して連通可能に設けられ、接続手段97には収納容器9
2が接続可能に設けられている。
閉可能なゲートバルブ96には、収納容器92に設けら
れた扉98が接続可能な通路である接続手段97が設け
られている。この接続手段97には、ロードロック室9
4内に設けられた搬送手段97が基板911を保持して
搬送可能な空間が通路として設けられている。接続手段
97は、気密に構成されており、収納容器92が、ゲー
トバルブ96と扉98との開口により形成される収納容
器92内とにまたがって形成される連通空間を外部から
隔離し、気密なクリーン空間を形成するように構成され
ている。この接続手段97には、不活性ガス、例えばN
2、Arまたはクリーンエアが供給されるように構成さ
れている。
−Mg合金等のアルミニウム合金のような金属材料によ
り形成されている。接続手段97の内壁は、通常、研磨
された後に酸化不動態膜かフッ化不動態膜が形成される
か、或いはSiO2、SiC、或いはSiNのような他
の材料で被覆されている。
部には複数の基板911を収納可能なカセット925と
これを保持する保持手段926とが設けられている。収
納容器92、カセット925及び保持手段926は、例
えばAl−Mg合金等のアルミニウム合金のような金属
材料により形成されている。また、それらの内壁或いは
治具表面は、通常、研磨された後に酸化不動態膜かフッ
化不動態膜が形成されるか、或いはSiO2、SiC、
或いはSiNのような他の材料で被覆され、その腐蝕や
壁面からのガス放出や重金属の析出が防止されている。
開閉可能で、閉じた状態で気密な機構を有する扉98が
設けられている。収納容器92は、半導体処理装置91
とは切り離して、内部の雰囲気とクリーン度とを保って
搬送可能な構造となっている。収納容器92内は、この
容器92の搬送に際して、不活性ガス、例えばN2、A
rまたはクリーンエアを充満させた常圧状態としてもよ
いし、これらガスによる減圧雰囲気としてもよい。
する開閉バルブ928が配管により、収納容器2内のフ
ィルタ929に接続されている。開閉バルブ928は、
外部のガス供給手段、例えばガス供給手段919によ
り、収納容器92内へ不活性ガス、例えばN2、Arま
たはクリーンエアを供給するときにのみ開けられる。収
納容器92の下部には、排気口930を介してバルブ9
31が接続され、このバルブ931には開口932が設
けられている。バルブ931は、収納容器92の真空排
気を行うときにのみ開けられる。この真空排気は、外部
に独立して設けられた排気手段、例えば排気手段924
が、開口932に接続されたときに行われるように構成
されている。
11を収納した後、収納容器92の扉98が閉じられ
て、気密な状態とされる。収納容器92の内部は所定の
真空度まで真空引きされた後、不活性ガス、例えば
N2、Arまたはクリーンエアを導入され、所定の真空
度に維持される。
処理システムについてその動作を説明する。複数の基板
911を収納したカセット925を内部に保持した収納
容器92は、その扉98を閉じた内部のクリーン度を、
例えばクラス1に保った状態で、自動搬送ロボットによ
り搬送されてきて、半導体処理装置91のロードロック
室94に隣接して設けられた接続手段97に隣接して配
置される。
段924により真空排気された後、開閉バルブ923は
閉じられ、次にガス供給手段919により、不活性ガ
ス、例えばN2、Arまたはクリーンエアが所定の圧力
に到達するまで、ロードロック室94内に供給される。
ゲートバルブ96及び扉98が開口し、ロードロック室
94と収納容器92が連通し、内部が共通の不活性ガ
ス、例えばN2、Arまたはクリーンエア雰囲気とされ
る。次に、ロードロック室94内の搬送手段917が移
動し、収納容器92内のカセット925により基板91
1を取出し、ロードロック室94内へ搬送する。
ック室94内が所定の真空度、例えば1×10-3hPa
へ真空排気される。次に、ゲートバルブ95が開口し、
搬送手段915の保持する基板911は、処理室93内
の載置台910の上に移載される。搬送手段917がロ
ードロック室94内へ退避した後、ゲートバルブ95は
閉口し、処理室93内は所定の真空度まで真空排気され
る。
され、或いは加熱され、プラズマが生起される等して、
基板911に対して所定の処理プロセスが実行される。
プロセスを終了した処理室93内は、真空排気し、不活
性ガス、例えばN2、Arまたはクリーンエア雰囲気に
置換された後、ゲートバルブ95を開口して、基板91
1を搬送手段917によりロードロック室94内に搬出
する。
ドロック室94内を不活性ガス、例えばN2、Arまた
はクリーンエア雰囲気に置換した後、ゲートバルブ96
を開けて、搬送手段917により基板911は、収納容
器92内に保持されたカセット925の所定のスロット
に戻される。
動作し、この動作を順次枝葉ごとにカセット925より
取出して繰り返すことで、カセット925内の全ての基
板911についての処理を行う。この一連の処理が終了
すると、ゲートバルブ96は閉じられ、半導体処理装置
91は気密な状態に戻されるとともに、収納容器92の
扉98も閉じられて、収納容器92は、気密な、不活性
ガス、例えばN2、Arまたはクリーンエア雰囲気が保
たれる。
収納した収納容器92は、不活性ガス、例えばN2、A
rまたはクリーンエア雰囲気に維持されたまま、次の工
程の半導体製造装置または半導体検査装置へと搬送され
ていく。
テムは、半導体基板への処理が行われているとき以外
は、常時、不活性ガス、例えばN2、Arまたはクリー
ンエア雰囲気に維持されており、全工程を通じて基板を
外部環境のごみ、埃、コンタミネーションから保護する
のみならず、重金属汚染の遮蔽効果を有する基板搬送が
可能となる。
ロック室94には1つの処理室93しか接続されていな
いが、半導体基板に複数種の処理を逐次行うべく複数の
処理室93をロードロック室94に接続したシステムで
あってもよい。さらに、収納容器92内の圧力は、処理
に最適な設定を行うことができ、例えば、不活性ガス、
例えばN2、Arまたはクリーンエア雰囲気で減圧して
予め接続するロードロック室94の圧力、例えば1×1
0-3hPaに一致させて搬送することも可能である。
はクリーンエア雰囲気を大気圧よりも陽圧に設定して、
大気の収納容器93内への混入を防止し、ロードロック
室94との接続に先立ってこの収納容器92を減圧し
て、大気圧により近づけた後、ロードロック室94と連
通することも可能である。また、処理容器99へのプロ
セスガス供給は、シャワーヘッド912を用いたが、単
独或いは複数のノズル形状の供給口を設けてもよい。こ
の場合は、シャワーヘッド912に代わりマイクロ波を
印加するための上部電極を設ける必要がある。
ムを用いて、以下に示す方法により、SiH2Cl2、N
H3を原料ガスとした、Si窒化膜ゲート絶縁膜(Si
N膜)を形成した。まず、素子領域を形成した半導体基
板911を基板支持台910上にセットする。処理室9
3aにおいて、抵抗加熱ヒーターにより半導体基板91
1を700°Cまで加熱する。処理室93a内に原料ガ
スとしてSiH2Cl2を30cm3/min、NH3を3
00cm3/min、の流量で独立のガス導入系913
より同時に導入し、排気系916により、処理室93a
内圧力を0.67Paに保たれるようにしておく。この
条件で20秒間成膜を行う。
なので、およそ1層のSiN膜が成膜される。膜組成は
ほぼSi:N=3:4±0.1であった。この時点では
HとClが不純物として混入され、その濃度はHが5×
1021atom/cm3、Clが5×1019atom/
cm3であった。混入の多いHはSi−H結合およびN
−H結合の形態で、おおよそ1:4の比率で後者の方が
多い。
半導体基板911を処理室93aから処理室93bに搬
送する。処理室93b内を1.33×10-5Paまで排
気した後、処理室93bに基板支持台910と平行でか
つ互いに交差するビームが導入できるように1つまたは
複数設置されたFビーム源933とHDビーム源934
からFビームとHDビームを導入し、振動励起されたD
F分子あるいはHF分子を生成する。このDFあるいは
HFは振動励起状態を保持したまま半導体基板911上
のおよそ1層のSiN膜の表面に到達し、歪んでエネル
ギー的に不安定なSi−O結合、Si−N結合、および
Si−Si結合、Si−H結合、N−H結合を優先的に
切断しSi−F結合を形成して安定化させるとともに、
SiダングリングボンドをSi−D結合やSi−F結合
によって安定化させる。
D結合よりも生成自由エネルギーが大きいため、優先的
にSi−F結合で終端されるが、Si−D結合も僅かに
残留している。また、成膜中に生成しうる非架橋酸素お
よび非架橋窒素も振動励起DFおよびHFにより終端さ
れ除去された。この工程により、およそ1層のSiN膜
は欠陥の除去されたおよそ1層のSiN膜に改質され
た。
iN膜が成膜された半導体基板911を処理室93bか
ら処理室93aに搬送する。以上の工程を所望のゲート
絶縁膜厚が得られる回数だけ反復することにより、欠陥
の除去されたSiNゲート絶縁膜が形成できる。X線光
電子スペクトル測定のSi2p,N1s,F1sスペク
トルにより、Si−N結合およびSi−F結合の形成が
確認できた。Si−D結合については、50nm程度ま
で厚膜化したサンプルで赤外吸収スペクトルを測定した
結果、約1580cm-1にSi−D結合の伸縮振動に帰
属される吸収バンドが観測されたことから、Dが添加さ
れSi−D結合を形成していることが確認された。
行わなかったが、実施の形態1、2、および4に示し
た、半導体基板に対向させた電極に高周波をかける方
法、あるいは、マイクロ波放電やマグネトロン放電など
1×1011イオン/cm3以上の高密度プラズマを形成
する方法、例えば、従来用いられている平行平板型プラ
ズマCVD装置やサイクロトロン共鳴を利用したプラズ
マCVD装置、誘導電流を用いたプラズマCVD装置、
ヘリコン波を用いたプラズマCVD装置などを用いたと
きにも、薄膜形成時の条件によって、同様の状況が実現
できる。また、この実施の形態においてはSiN膜の成
膜例を示したが、実施の形態1、2および4に示したS
iO2膜やSiON膜、あるいは金属絶縁膜の成膜でも
適用できる。
例えば上記実施の形態においては、原料ガスとしてTE
OS、O2、SiH4、SiD4、N2、NH3およびSi
H2Cl2を用いたが、無機シランガスとしては、Si2
H6,Si2D6などを用い得る。有機シランガスとして
は、HnSi(OC2H5)4-n(n=1〜3),HnSi
(OC4H9)4-n(n=1〜3)、SiH(OCH2CF
3)3、SiH(OCH2C(OR)3)3、SiH(OC
H2CF2R)、SiH(OCH2C(OR)2R’)、S
iH(OCH2C(NR2)3)3、SiH(OCH2C
(NR2)2R’)3、SiH(OCH2CRO)3、Si
H(OCH2CN)3、SiH(OCH2NO2) 3、Si
H(OCH2COOR)、SiHn(OCH2CF2R)
4-n(n=1〜3)等を用いることができる。ここで、
R,R’は官能基であり、それらの重水素置換体を用い
てもよい。これら有機シランガスの特徴は、Si−O−
CH2−部分のC上の負電荷を増加させることである。
これらのガスはOを構成元素として含む有機シランガス
として、酸化剤ガスなしで用いることもできる。酸化剤
ガスとしては、N2O,NOなどが挙げられる。Zr,
Hf,Ti等の金属を含む絶縁膜を形成する場合には、
シランガスに換えて、あるいはこれに加えて、C16H3
6O4Zr、C16H36O4Hf、TiCl4、ZrCl4、
HfCl4等の、金属錯体ガスを用いればよい。
の薄い絶縁膜について、その構造的およびエネルギー的
に脆弱なネットワーク部分のみを効率的かつ選択的に解
離し終端することにより、欠陥を除去して安定化するこ
とができ、MIS型半導体装置の長期信頼性の改善を図
ることができる。
(ν’)反応の生成物HF(ν’)の振動状態分布のサ
プライザル解析を示した説明図である。
(ν’)について衝突エネルギーを変えた時の振動状態
分布の重心系での衝突角度依存性を示した説明図であ
る。
(ν’)について衝突エネルギーを変えた時の振動状態
分布の分岐比と振動励起関数(断面積)を示す説明図で
ある。
(ν’)について衝突エネルギーを変えた時の振動状態
分布の分岐比と振動励起関数(断面積)を示す説明図で
ある。
iO2膜)の形成方法を示す説明図である。
ある。
す平面図である。
ある。
iON膜)の形成方法を示す説明図である。
N膜)の形成方法を示す説明図である。
O2膜)の形成方法を示す説明図である。
N膜)の形成方法を示す説明図である。
71,81…素子領域を形成した半導体基板、52,6
2,72,82…基板支持台、53,63,73,83
…ヒータ、54,64,74,84…冷却パイプ、5
5,65,75…高周波電源、85…高周波コイル、5
6,66,76,86…排気系、57,77…電極,6
7,87…ノズル、58,68,78,88…ガス導入
系、59,69,79,89…高周波電源、510,6
10,710,810 …欠陥のあるゲート絶縁膜、5
11,611,711,811 …欠陥の除去されたゲ
ート絶縁膜、512,612,712、812 ,51
3,613,713,813…ビーム源、512a,6
12a,712a,812a,513a,613a,7
13a,813a…ビーム導入管、514…供給ガス、
614…マイクロ波キャビティ、515…電極、516
…ノズル、517…イオンの混入したビーム、518…
偏向電極、519…スキマー、520…イオンを除去し
たビーム、91…半導体処理装置、92…収納容器、9
3(93a,93b)…処理室、94…ロードロック
室、95,96…ゲートバルブ、97…接続手段、98
…扉、99…処理容器、911…半導体基板、933…
Fビーム源、934…HDビーム源、912…シャワー
ヘッド、913…ガス供給手段、925…カセット。
Claims (6)
- 【請求項1】 半導体基板に、化学的気相成長法により
絶縁膜を堆積する膜堆積工程と、 前記半導体基板の表面近傍でフッ素或いは重水素を含ん
で熱的非平衡状態に振動励起された分子を生成してこれ
を前記絶縁膜の表面に供給することにより前記絶縁膜を
改質する膜改質工程と、を有することを特徴とする半導
体装置の製造方法。 - 【請求項2】 前記膜堆積工程と膜改質工程とを単位膜
厚毎に複数回反復することにより、所望膜厚の絶縁膜を
形成することを特徴とする請求項1記載の半導体装置の
製造方法。 - 【請求項3】 熱的非平衡状態に振動励起された分子と
して、F2ガスから生成したフッ素原子と、H2,D2,
HDから選ばれた一種とを前記半導体基板の表面近傍で
反応させることにより生成したHFまたはDFを用いる
ことを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置の製
造方法。 - 【請求項4】 フッ素原子と、H2,D2,HDから選ば
れた一種とはそれぞれ、原子線ビーム及び分子線ビーム
として、前記半導体基板の表面近傍に導入することを特
徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 半導体基板をセットして化学的気相成長
法により前記半導体基板に絶縁膜を堆積する気相成長装
置と、 この気相成長装置内で前記半導体基板に堆積された絶縁
膜を改質するために、フッ素原子と、H2,D2,HDか
ら選ばれた一種とをそれぞれ、原子線ビーム及び分子線
ビームとして導入して、前記半導体基板の表面近傍で熱
的非平衡状態にある振動励起されたHF又はDFを生成
させるビーム導入装置と、を有することを特徴とする半
導体装置の製造装置。 - 【請求項6】 前記ビーム導入装置は、原子線ビーム導
入管と分子線ビーム導入管とを有し、前記原子線ビーム
導入管と分子線ビーム導入管は、前記気相成長装置内に
導入される原子線ビームと分子線ビームとが前記半導体
基板に平行で互いに交差するように配置されることを特
徴とする請求項5記載の半導体装置の製造装置。
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