JP2002277197A - 打揚花火玉、及び打揚花火玉用の玉皮片 - Google Patents

打揚花火玉、及び打揚花火玉用の玉皮片

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JP2002277197A
JP2002277197A JP2001083429A JP2001083429A JP2002277197A JP 2002277197 A JP2002277197 A JP 2002277197A JP 2001083429 A JP2001083429 A JP 2001083429A JP 2001083429 A JP2001083429 A JP 2001083429A JP 2002277197 A JP2002277197 A JP 2002277197A
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fireworks ball
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Katsuki Takayasu
勝喜 高安
Sahei Kaneko
佐平 金子
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KANTO KAKO KK
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KANTO KAKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空中に展開する花模様の見栄えを損なうこと
なく、打ち揚げ後に未燃焼の玉皮の落下が発生しない打
揚花火玉を提供すること。 【解決手段】 割薬1、及び該割薬を内包する玉皮2か
らなる打揚花火玉であって、該玉皮2が炎色剤を含む打
揚花火玉。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は打揚花火玉、及び打
揚花火玉用の玉皮片に関する。
【0002】
【従来の技術】添付図面の図1は、従来の代表的な打揚
花火玉の構造を示す断面図である。打揚花火玉は、割薬
11、球状の星10、玉皮12、そして導火線14から
なる。打揚花火玉は、打ち揚げと同時に導火線14が発
火し、空中にてその発火が割薬11に達すると割薬が燃
焼爆発して、玉皮12は破裂し、星10は着火して色火
を発しながら飛び散り、その飛跡で花模様を描くように
なる。
【0003】打揚花火玉は、通常は、屋外で打ち揚げら
れることから、使用後(打ち揚げ後)において、地上に
落下するゴミ(未燃焼物)の発生が少ないことが好まし
い。しかしながら、従来より打揚花火玉では、外側表面
に紙を重ね貼りして、玉皮が形成されており、この玉皮
の破片の多くが未燃焼のまま地上に落下するという問題
があった。
【0004】特許第2599783号公報には、ニトロ
セルロースとクラフトパルプとを主成分とする焼尽性の
玉皮を用いた打揚花火玉が開示されている。この特許公
報によれば、ニトロセルロースとクラフトパルプとを主
成分とする焼尽性の玉皮を用いた打揚花火玉は、空中で
玉皮が燃え尽きるので、未燃焼のまま地上に落下するこ
とがないとされている。
【0005】しかしながら、本発明者の研究によれば、
ニトロセルロースとクラフトパルプとを主成分とする焼
尽性の玉皮は燃焼に伴って発炎し、これにより星の色
火、すなわち花模様の見栄えが損なわれやすいことがあ
ることが判明した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、空中
に展開する花模様の見栄えを損なうことなく、打ち揚げ
後に未燃焼の玉皮の落下が発生しない打揚花火玉を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、割薬、及び該
割薬を内包する玉皮からなる打揚花火玉であって、該玉
皮が炎色剤を含むことを特徴とする打揚花火玉にある。
【0008】本発明の打揚花火玉においては、玉皮の内
側表面に突起が複数個設けられていることが好ましい。
この突起はそれぞれ同じ大きさであることが好ましく、
またそれぞれが等間隔に設けられていることが好まし
い。
【0009】上記の玉皮の突起には着火薬(点火薬)が
塗布されていることが好ましく、さらに突起と着火薬と
の間に伝火薬が塗布されていることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の打揚花火玉は、玉皮が炎
色剤を含む点に主な特徴がある。すわなち、本発明の打
揚花火玉は、玉皮が従来の打揚花火玉における星と同様
に着火し、色火を発しながら燃焼する点に特徴がある。
【0011】以下、添付図面を参照しながら本発明の打
揚花火玉について説明する。
【0012】図2は、本発明に従う打揚花火玉の一例の
断面図であり、図3は、その玉皮の拡大断面図である。
【0013】図2において、打揚花火玉は割薬1、玉皮
2、保護被膜3及び導火線4からなる。玉皮2の内側表
面には断面が台形状の突起5が等間隔で形成されてい
る。ここで、突起5の形状は一例を示したに過ぎず、断
面が台形状である必要はない。すなわち、突起5の形状
は半球、円柱、角柱、円錐及び角錐のいずれの形状とす
ることもできる。
【0014】玉皮の突起5は、図3に示すように表面に
伝火薬7と着火薬8とがこの順で塗布されている。この
玉皮の突起5は、従来の打揚花火玉における星と同様の
役割を果たす。すなわち、割薬1の爆発により速やかに
着火し、色火を発しながら飛び散って花模様を描く役割
を果たす。一方、玉皮の突起5が設けられていない部分
(以下、薄肉部という)6は、玉皮を分割し易くするた
めの切り込み線であり、割薬1が爆発すると薄肉部6に
て玉皮1が分割する。
【0015】本発明の打揚花火玉においては、玉皮2が
空中で色火を発しながら飛び散る(花模様を描く)の
で、従来の打揚花火玉のように星を特には必要としない
が、玉皮の内側に星を配置してもよい。
【0016】本発明に用いる玉皮2は炎色剤の他に、酸
化剤、発熱剤、そしてバインダを含む組成物から形成さ
れることが好ましい。
【0017】炎色剤としては、炭酸ストロンチウム、硝
酸ストロンチウム、硝酸バリウム、蓚酸ソーダ、炭酸カ
ルシウム、花緑青、酸化銅などの通常の花火の炎色剤と
して用いられている金属化合物を用いることができる。
【0018】酸化剤としては、過塩素酸カリウム、硝酸
カリウム、塩素酸カリウム、過塩素酸アンモニウムなど
を用いることができる。
【0019】発熱剤としては、マグネシウム粉、マグナ
リウム(マグネシウムとアルミニウムの合金)粉、チタ
ン粉などを用いることができる。
【0020】バインダには、エポキシ樹脂などの樹脂材
料を用いることができる。
【0021】玉皮にはさらに、可燃剤(助燃剤)とし
て、木炭粉、硫黄、BL(ヴィンソール樹脂)などが添
加されていてもよい。
【0022】割薬1の成分、形状には特別な制限はな
く、例えば、もみがら、綿実などの割芯に火薬組成物を
塗した割薬、あるいは割芯を用いずに火薬組成物から成
型した割薬を用いることができる。特に好ましいのは、
火薬組成物のみから成型された管状の割薬である。
【0023】保護被膜3は、打揚花火玉の輸送時あるい
は保管時に玉皮の破損や燃焼が発生しないように保護す
る機能を有する。保護被膜3は合成樹脂(例、アクリル
樹脂、ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂)を塗布
して、あるいはパルプシート(例、和紙、クラフト紙)
またはプラスチックシート(例、ポリエチレンシート)
を貼り付けて形成する。
【0024】導火線4についても特別な制限はなく、従
来の打揚花火玉に使用されているものと同様のものを用
いることができる。
【0025】本発明の打揚花火玉において、玉皮2は、
玉皮(球)を2つ以上(通常は4〜6つ)に分離した形
の玉皮片を作成し、これを貼り合わせて形成することが
好ましい。
【0026】図4は、本発明の打揚花火玉の製造に有利
に用いることができる玉皮片の一例の平面図である。図
4において、玉皮片9は玉皮(球)を正六面体に見立
て、正六面体の各面を分離した形状となっている。すな
わち、この玉皮片9を6個貼り合わせることにより玉皮
を形成することができる。この玉皮片9は、プレス成型
法などの公知の方法により製造できる。
【0027】図5は、図4に示した玉皮片を一部貼り合
わせた状態を示す図である。図5には、図4には玉皮片
9を5個組み合わせて形成した玉皮片容器が示されてい
る。導火線4は、玉皮片容器の底部に相当する位置に固
定されている。
【0028】この玉皮片容器に割薬1を装填し、玉皮片
容器の開口部に別の玉皮片9を貼り付けて蓋をして、球
状の打揚花火玉としたら、最後に、玉皮の外側表面に保
護被膜を形成することによって、打揚花火玉を製造する
ことができる。
【0029】
【実施例】[実施例1] [打揚花火玉用の玉皮片の製造]下記の組成からなる組
成物を調製した。 炭酸ストロンチウム:15質量% 過塩素酸カリウム:40質量% マグネシウム粉:35質量% エポキシ樹脂:10質量%
【0030】上記の火薬組成物をプレス成形機を用い
て、図4に示した形状の玉皮片を6個形成し、常温で乾
燥して硬化させた。
【0031】次いで、得られた玉皮片の内側の突起に下
記の組成からなる伝火薬を塗布した後、乾燥した。 過塩素酸カリウム:68質量% ヴィンソール樹脂(Visol Resin):10質
量% 硝酸バリウム:12質量% 木炭:5質量% 糊剤:5質量%
【0032】続いて、伝火薬の上に下記の組成からなる
着火剤を塗布した後、乾燥した。 硝酸カリウム:63質量% 硫黄:13.5質量% 木炭:13.5質量% 糊剤:10質量%
【0033】[打揚花火玉の製造]上記のようにして製
造した玉皮片5個それぞれを、接着剤(エポキシ樹脂)
にて貼り合わせて玉皮片容器にし、導火線を固定した
(図5参照)。次いで、この容器に割薬を充填した後、
残り1個の玉皮片を貼り合わせて蓋をした。最後に、玉
皮の外側表面に不飽和ポリエステル樹脂を塗布し乾燥し
て保護被膜を形成した。
【0034】上記のようにして製造した打揚花火玉を通
常の方法で打ち揚げた結果、玉皮は色火を発しながら均
一に飛び散った。その後、周囲の地上面を観察したが玉
皮の破片の落下は見られなかった。
【0035】
【発明の効果】本発明の打揚花火玉は、玉皮が空中にて
色火を発しながら飛び散って花模様を描くので、玉皮の
燃焼により花模様の見栄えを損なうことがない。また、
本発明の玉皮片を用いることにより、工業的に有利に打
揚花火玉を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の代表的な打揚花火玉の構造を示す断面図
である。
【図2】本発明に従う打揚花火玉の一例の断面図であ
る。
【図3】図2に示した打揚花火玉の玉皮の拡大断面図で
ある。
【図4】本発明の打揚花火玉の製造に有利に用いること
ができる玉皮片の一例の平面図である。
【図5】図4に示した玉皮片を一部貼り合わせた状態を
示す図である。
【符号の説明】
1 割薬 2 玉皮 3 保護被膜 4 導火線 5 突起 6 薄肉部 7 伝火薬 8 着火薬 9 玉皮片

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 割薬、及び該割薬を内包する玉皮からな
    る打揚花火玉であって、該玉皮が炎色剤を含むことを特
    徴とする打揚花火玉。
  2. 【請求項2】 玉皮の内側表面に突起が複数個設けられ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の打揚花火玉。
  3. 【請求項3】 複数個の突起がそれぞれ同じ大きさであ
    ることを特徴とする請求項2に記載の打揚花火玉。
  4. 【請求項4】 複数個の突起がそれぞれ等間隔に設けら
    れていることを特徴とする請求項2もしくは3に記載の
    打揚花火玉。
  5. 【請求項5】 玉皮の突起表面に着火薬が塗布されてい
    ることを特徴とする請求項2乃至4のうちのいずれかの
    項に記載の打揚花火玉。
  6. 【請求項6】 玉皮の突起表面と着火薬との間に伝火薬
    が塗布されていることを特徴とする請求項5に記載の打
    揚花火玉。
  7. 【請求項7】 炎色剤を含むことを特徴とする打揚花火
    玉用の玉皮片。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007126075A1 (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Kokusaienka Co., Ltd. 打揚花火玉
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CN102192685A (zh) * 2011-03-25 2011-09-21 南京理工大学 以微气孔烟花药作为开苞装药的礼花弹及其制备方法
JP2013119516A (ja) * 2011-12-09 2013-06-17 Kayaku Japan Co Ltd 発炎剤組成物

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