JP2002277195A - 打揚花火玉、及び打揚花火玉用の割薬 - Google Patents

打揚花火玉、及び打揚花火玉用の割薬

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JP2002277195A
JP2002277195A JP2001083430A JP2001083430A JP2002277195A JP 2002277195 A JP2002277195 A JP 2002277195A JP 2001083430 A JP2001083430 A JP 2001083430A JP 2001083430 A JP2001083430 A JP 2001083430A JP 2002277195 A JP2002277195 A JP 2002277195A
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Katsuki Takayasu
勝喜 高安
Sahei Kaneko
佐平 金子
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KANTO KAKO KK
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KANTO KAKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工業的な生産が容易な、火薬組成物からなる
割薬が、燃焼時の空気との接触が十分に確保される状態
で充填されている打揚花火玉を提供すること。 【解決手段】 管状に形成された割薬が充填されている
ことを特徴とする打揚花火玉。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は打揚花火玉、及び打
揚花火玉用の割薬に関する。
【0002】
【従来の技術】添付図面の図1は、従来の代表的な打揚
花火玉の構造を示す断面図である。打揚花火玉は、割薬
10、球状の星11、玉皮12、そして導火線13から
なる。打揚花火玉は、打ち揚げと同時に導火線13が発
火し、空中にてその発火が割薬10に達すると割薬が燃
焼爆発して、玉皮12は破裂し、星11は着火して色火
を発しながら飛び散り、その飛跡で空中で花模様を描く
ようになる。
【0003】割薬10は瞬時に爆発的に燃焼するよう
に、打揚花火玉に充填された状態で空気との接触が十分
に確保されていなければならない。従って、割薬は質量
当たりの空気との接触面積が広いこと、すなわち、嵩高
い(嵩密度としては小さい)ものであることが好まし
い。このため従来、割薬にはモミガラ、綿実あるいは檜
の実などの嵩が比較的高い材料を芯(以下、割芯とい
う)にして、その表面に火薬(割薬剤ともいう)をまぶ
して製造したものが使用されている。しかしながら、こ
の種の割薬が充填されている打揚花火玉では、空中で展
開した後、割芯の多くが地上に落下するという問題があ
った。割芯は環境の点では特に問題となるものではない
が、その大きさが微細であるため花火見物人の目に入り
易いなどの安全性の点で問題となることがある。
【0004】特許2577076号公報には、ニトロセ
ルロースを主成分とする火薬組成物からなり、かつ多孔
質である外皮を有する球状中空薬及び/又は該中空薬を
変形させることにより比重を高められた中空部を有する
変形薬よりなる割薬が提案されている。この公報の実施
例では、ニトロセルロース、硝石、安定剤そして黒鉛か
らなる火薬組成物を用いて、比重0.10の球状中空割
薬、及び比重0.6の中空割薬を圧さく変形した変形割
薬が製造されている。
【0005】上記公報に提案されている中空球形状の割
薬は、未燃焼物の発生がなく、しかも嵩高であることか
ら打揚花火玉に充填した状態でも空気との接触を充分に
確保することができる。しかしながら、火薬組成物を中
空球状に工業的に成型するのは難しいという問題があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、工業
的な生産が容易な、火薬組成物からなる割薬が、燃焼時
の空気との接触が十分に確保される状態で充填されてい
る打揚花火玉を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、管状に形成さ
れた割薬が充填されていることを特徴とする打揚花火玉
にある。
【0008】本発明はさらに、表面に嵩高となるような
変形加工が施された割薬が充填されていることを特徴と
する打揚花火玉にもある。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の打揚花火玉は、割薬に管
状の割薬もしくは表面に嵩高となるような変形加工が施
されている割薬を用いることに主な特徴がある。本発明
の打揚花火玉の構成には特別な制限はなく、例えば、ポ
カ物や割物などの従来の打揚花火玉と同様の構成をとる
ことができる。
【0010】本発明の打揚花火玉において、割薬の充填
密度は0.1〜0.7g/cm3の範囲内であることが
好ましく、0.1〜0.5g/cm3であることがより
好ましく、0.25〜0.4g/cm3であることがさ
らに好ましい。
【0011】本発明の割薬は火薬組成物から形成され
る。その火薬組成物の組成には特別な制限はないが、通
常は、過塩素酸カリウム40〜60質量%、硝酸カリウ
ム10〜30質量%、助燃剤10〜30質量%、糊剤1
〜10質量%である。助燃剤としては、木炭粉、硫黄、
BL(ヴィンソール樹脂)などを用いることができる。
糊剤としては、みじん粉、酢酸ビニルエマルジョン接着
剤などを用いることができる。
【0012】次に、本発明の割薬の形状について、添付
図面を参照しながら説明する。まず初めに、管状の割薬
について説明する。
【0013】図2は、管状の割薬の一例の斜視図であ
る。図2(a)に示した割薬1は、中空部2が円柱であ
る円管状の割薬である。図2(b)に示した割薬1は、
中空部2が三角柱の三角管状の割薬である。この管状の
割薬は、内径が1〜10mmの範囲内にあり、肉厚が
0.5〜3mmの範囲内にあって、長さが2〜20mm
の範囲内にあることが好ましい。
【0014】図3は、側面に切れ目が形成されている管
状の割薬の一例の斜視図である。図3(a)に示した割
薬1は、側面に切れ目3が形成されている四角管状の割
薬である。図3(b)に示した割薬1は、側面に切れ目
3が形成されている円管状の割薬である。図3におい
て、切れ目3は割薬の長さ方向に形成されているが、切
れ目は割薬の周方向に形成してもよい。
【0015】図4は、側面に凹凸が形成されている管状
の割薬の一例の斜視図である。図4に示した割薬1は、
凹凸4が、割薬の側面の長さ方向に沿って、側面全体に
形成されている。
【0016】図5は、側面に切れ目及び凹凸が形成され
ている管状の割薬の一例の斜視図である。図5に示した
割薬1は、切れ目3が割薬の側面の長さ方向に沿って形
成されており、凹凸4が割薬の側面の周方向に沿って形
成されている。
【0017】次に、嵩高となるような変形加工が施され
た割薬について説明する。ここで、嵩高となる変形加工
とは、複数個の割薬で空間(隙間)を形成するような変
形加工がなされていること(図6〜図8参照)、あるい
は、割薬自体が空間をもつように変形加工がなされてい
ること(図9、図10参照)を意味する。
【0018】図6は、ねじりを加えた板体の割薬の一例
の斜視図である。図6の割薬1は、ねじりを2回加えた
板体の割薬である。ねじりを加える回数には特に制限は
なく、通常は1〜3回である。ねじりを加えた板体の割
薬は、打揚花火玉に充填したときに割薬同士の接触面積
が狭い(すなわち、割薬同士に隙間ができやすい)ので
割薬と空気との接触面積が広くなる。
【0019】図7は、螺旋体の割薬の一例の側面図であ
る。図7の割薬1は、円柱火薬組成物を螺旋状に巻き付
けた形状の割薬である。螺旋体の割薬では、側面に凹凸
が形成されるので、打揚花火玉に充填したときに割薬同
士の接触面積が小さくなり割薬と空気との接触面積が広
くなる。
【0020】図8は、多角形の対角線状に伸びた形状の
割薬の一例の斜視図である。図8(a)に示した割薬1
は、矩形の対角線状に伸びた形状の割薬である。図8
(b)に示した割薬1は、五角形の対角線状に伸びた形
状の割薬である。多角形の対角線状に伸びた形状の割薬
もまた、割薬同士の接触面積が小さくなるので、打揚花
火玉に充填したときに割薬と空気との接触面積が広くな
る。
【0021】図9は、ロール体の割薬の一例の斜視図で
ある。図9の割薬1は、板状の火薬組成物を外側面が重
ならないようにロール状に巻いた形状の割薬である。こ
のロール体の割薬では個々の割薬が空間をもつので、打
揚花火玉に充填したときに割薬と空気との接触面積が広
くなる。
【0022】図10は、一個以上の溝が設けられた柱体
の割薬の一例の斜視図である。図10の割薬1は、溝4
が長さ方向に沿って3個設けられている円柱状の割薬で
ある。溝4は割薬の周方向に設けてよい。溝が形成され
た柱体の割薬では、溝4が空間を形成するので、打揚花
火玉に充填したときに割薬と空気との接触面積が広くな
る。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。な
お、実施例中の割薬の嵩密度は、割薬を複数個500c
3の容器(大きさ:直径87.6mm、高さ83m
m)に充填したときの嵩密度である。
【0024】[実施例1]下記成分からなる火薬組成物
を調製した。 過塩素酸カリウム:51質量% 硝酸カリウム:23質量% 木炭粉:21質量% 糊剤:5質量%
【0025】上記の火薬組成物を圧伸機を用いて長尺管
状に成型し、所定の長さ裁断し、図2(a)に記載され
ているような形状とした。この管状火薬組成物片を放置
して、硬化させて管状の割薬(大きさ:内径7mm、肉
厚1.5mm、長さ10mm)を得た。得られた管状の
割薬は、重量が0.42gであり、嵩密度が0.388
g/cm3であった。
【0026】次に、管状の割薬を内部に充填した打揚花
火玉を公知の方法により製造し、通常の方法で打ち揚げ
た。その後、周囲の地上面を観察したが割薬成分に起因
する微細な未燃焼物の落下は見られなかった。
【0027】[実施例2]実施例1にて調製した火薬組
成物を圧伸機を用いて長尺板状に成型し、ねじりを加
え、所定の長さ裁断し、図6に記載されているような形
状とした。この板状火薬組成物片を放置して、硬化させ
てねじりを加えた板状の割薬(大きさ:直径9mm、肉
厚1.5mm、長さ17mm)を得た。得られたねじり
を加えた板状の割薬は、重量が0.35g、嵩密度が
0.30g/cm3であった。
【0028】次に、ねじりを加えた板状の割薬を内部に
充填した打揚花火玉を公知の方法により製造し、通常の
方法で打ち揚げた。その後、周囲の地上面を観察したが
割薬成分に起因する微細な未燃焼物の落下は見られなか
った。
【0029】
【発明の効果】本発明の打揚花火玉では、空中での展開
とともに割薬全体が燃焼するので、割薬成分に起因する
微細な未燃焼物が地上に落下しない。従って、本発明の
打揚花火玉は、空中で展開した後の安全性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の代表的な打揚花火玉の構造を示す断面図
である。
【図2】本発明の管状の割薬の一例の斜視図である。
【図3】本発明の管状の割薬の別の一例の斜視図であ
る。
【図4】本発明の管状の割薬のさらに別の一例の斜視図
である。
【図5】本発明の管状の割薬のさらに別の一例の斜視図
である。
【図6】本発明の割薬のさらに別の一例の斜視図であ
る。
【図7】本発明の割薬のさらに別の一例の側面図であ
る。
【図8】本発明の割薬のさらに別の一例の斜視図であ
る。
【図9】本発明の割薬のさらに別の一例の斜視図であ
る。
【図10】本発明の割薬のさらに別の一例の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 本発明に従う割薬 2 中空部 3 切れ目 4 凹凸 5 溝 10 割薬 11 星 12 玉皮 13 導火線

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状に形成された割薬が充填されている
    ことを特徴とする打揚花火玉。
  2. 【請求項2】 割薬が、内径が1〜10mmの範囲内に
    あり、肉厚が0.5〜3mmの範囲内にあって、長さが
    2〜20mmの範囲内にある管状体であることを特徴と
    する請求項1に記載の打揚花火玉。
  3. 【請求項3】 割薬の側面に切れ目が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1もしくは2に記載の打揚花火
    玉。
  4. 【請求項4】 割薬の側面に凹凸が形成されていること
    を特徴とする請求項1もしくは2に記載の打揚花火玉。
  5. 【請求項5】 管状に形成されていることを特徴とする
    打揚花火玉用の割薬。
  6. 【請求項6】 表面に嵩高となるような変形加工が施さ
    れた割薬が充填されていることを特徴とする打揚花火
    玉。
  7. 【請求項7】 割薬がねじりを加えた板体であることを
    特徴とする請求項6に記載の打揚花火玉。
  8. 【請求項8】 割薬が螺旋体であることを特徴とする請
    求項6に記載の打揚花火玉。
  9. 【請求項9】 割薬が多角形の対角線状に伸びた形状で
    あることを特徴とする請求項6に記載の打揚花火玉。
  10. 【請求項10】 割薬がロール体であることを特徴とす
    る請求項6に記載の打揚花火玉。
  11. 【請求項11】 割薬が一個以上の溝が設けられた柱体
    であるとを特徴とする請求項6に記載の打揚花火玉。
  12. 【請求項12】 ねじりを加えた板体に形成されている
    であることを特徴とする打揚花火玉用の割薬。
  13. 【請求項13】 螺旋体に形成されていることを特徴と
    する打揚花火玉用の割薬。
  14. 【請求項14】 多角形の対角線状に伸びた形状である
    ことを特徴とする打揚花火玉用の割薬。
  15. 【請求項15】 ロール体であることを特徴とする打揚
    花火玉用の割薬。
  16. 【請求項16】 一個以上の溝が設けられた柱体である
    とを特徴とする打揚花火玉用の割薬。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007126075A1 (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Kokusaienka Co., Ltd. 打揚花火玉
JP2010121836A (ja) * 2008-11-19 2010-06-03 Ikebun:Kk 打ち揚げ花火玉
JP5631519B1 (ja) * 2014-07-14 2014-11-26 公益社団法人鎌倉市観光協会 花火玉

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