JP2002277079A - 冷凍サイクル - Google Patents

冷凍サイクル

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JP2002277079A
JP2002277079A JP2001080647A JP2001080647A JP2002277079A JP 2002277079 A JP2002277079 A JP 2002277079A JP 2001080647 A JP2001080647 A JP 2001080647A JP 2001080647 A JP2001080647 A JP 2001080647A JP 2002277079 A JP2002277079 A JP 2002277079A
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JP
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receiver
oil
heat exchanger
refrigerant
pipe
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JP2001080647A
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English (en)
Inventor
Tetsuji Nanatane
哲二 七種
Toshihiko Enomoto
寿彦 榎本
Naoki Tanaka
直樹 田中
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/02Centrifugal separation of gas, liquid or oil

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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内熱交換器と室外熱交換器の間に余剰冷媒
を貯留するためのレシーバを有した冷凍サイクルに弱溶
解性の冷凍機油を用いた場合、起動運転時やデフロスト
運転など過渡的に圧縮機から流出する冷凍機油量が増加
する際、冷凍サイクル内の油循環率はレシーバ内液冷媒
の冷凍機油飽和溶解度を超え、レシーバに流入した弱溶
解性油は液冷媒の上に分離浮遊して滞留し、圧縮機へ返
油できなくなる。 【解決手段】 レシーバの内部に、複数の穴を有する油
戻し管が挿入され、また油戻し管は二方弁を介してレシ
ーバ流出管の第2の絞り装置の下流側に接続されてお
り、レシーバ内の液冷媒に浮遊する弱溶解性油を複数の
穴より油戻し管に流入し、レシーバ流出管より流出する
液冷媒と合流しさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機等の冷
凍サイクルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は従来の空気調和機の冷凍サイク
ルを示すブロック図であり、図において、1は圧縮機、
2は四方弁、3は室内熱交換器、4aは室内絞り装置、
5はレシーバ、4bは室外絞り装置、7は室外熱交換器
である。
【0003】前記のように構成された従来の空気調和機
の冷凍サイクルにおいては、例えば冷房運転の場合、圧
縮機1より高温高圧のガス冷媒が吐出し、四方弁2を通
って室外熱交換器7に入る。このガス冷媒は室外熱交換
器7により外気と熱交換されて液状の冷媒となり、室外
絞り装置4bを介して中圧まで減圧され、飽和液冷媒と
なってレシーバへ流入する。ここでレシーバ内には上下
二層に分かれた上層の弱溶解性油30と下層の液冷媒3
1として貯留される。この分かれたレシーバ内の液冷媒
31は流出した後、室内絞り装置4aを介して低圧まで
減圧され、乾き度の低い気液二相冷媒となって室内熱交
換器3に送り込まれ、室内の空気と熱交換されて蒸発
し、乾き度の高い二相冷媒となる。この二相冷媒は四方
弁2を介したのち再び圧縮機1に吸入される。そしてこ
の時、レシーバ5には余剰液冷媒が貯留される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来の冷
凍サイクルは、室内熱交換器3と室外熱交換器7の間に
余剰冷媒を貯留するためレシーバ5を有しており、冷凍
サイクルが運転されている状態ではレシーバ5内の液冷
媒の温度は圧縮機の吐出圧力と吸入圧力との中間圧力相
当の飽和温度に相当し、通常の使用状態では30℃〜5
0℃となる。このような従来の冷凍サイクルに、例えば
アルキルベンゼン系油など冷媒に対して弱溶解性の油を
用いた場合、レシーバ内液冷媒の冷凍機油飽和溶解度は
図16に示すように0.8〜1.1%となり、一般的な
空調機における定常運転時の冷凍サイクル内の油循環率
約0.8%を上回る。したがってレシーバ5に流入する
弱溶解性油は液冷媒に溶解した状態のまま流出するた
め、レシーバ5内に弱溶解性油が滞溜することはない。
しかし、起動運転時やデフロスト運転など過渡的に圧縮
機から流出する冷凍機油量が増加する場合、冷凍サイク
ル内の油循環率はレシーバ内の貯留液冷媒の飽和溶解度
を超え、レシーバに流入した弱溶解性油30は液冷媒3
1の上層に分離浮遊して滞溜し、圧縮機に返油できなく
なり、圧縮機内の冷凍機油が枯渇して、圧縮機が破損す
るなどの不具合が生じる。
【0005】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたもので、余剰冷媒が発生する冷凍サイクルにおい
て、冷媒に対して冷凍機油が弱溶解性であっても、レシ
ーバ内部に油が溜まりこむことなく圧縮機の冷凍機油枯
渇を防止し、信頼性の高い冷凍サイクルを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
冷凍サイクルは、四方弁を介して一方を室外熱交換器、
他方を室内熱交換器へ接続され、冷媒に対して弱溶解性
の冷凍機油を用いて前記冷媒を吐出する圧縮機と、前記
室外熱交換器から第1逆止弁を介してレシーバへ接続さ
れる第1の絞り装置を有したレシーバ流出管と、前記室
内熱交換器から前記レシーバ流入管の第1の絞り装置に
流通接続する第2逆止弁と、前記レシーバから接続さ
れ、第4逆止弁を介して前記室内熱交換器へ流通する第
2の絞り装置を有したレシーバ流出管と、前記レシーバ
流出管の第2の絞り装置から前記室外熱交換器へ流通接
続する第3逆止弁と、前記レシーバの下部から貫通挿入
した油戻し管を前記レシーバ流出管の第2の絞り装置の
下流側に接続する流路を開閉する開閉手段とを備えたも
のである。
【0007】本発明の請求項2に係る冷凍サイクルは、
油戻し管がレシーバ内部の上部まで突出し、上下方向に
複数の穴を有したものである。
【0008】本発明の請求項3に係る冷凍サイクルは、
油戻し管の穴が、上部から下方になるにつれて穴径が小
さくなるものである。
【0009】本発明の請求項4に係る冷凍サイクルは、
レシーバの下部中央部に接続した油戻し管と、前記レシ
ーバの下部側面または円周部に接続したレシーバ流出管
とを備え、前記レシーバに貯留する余剰冷媒に旋回流を
形成させるものである。
【0010】本発明の請求項5に係る冷凍サイクルは、
レシーバの側面外周から接線方向に接続したレシーバ流
入管を備え、前記レシーバ流出管から冷媒が前記レシー
バの内周壁面に沿って吹出すようにしたものである。
【0011】本発明の請求項6に係る冷凍サイクルは、
開閉手段が圧縮機起動後または圧縮機運転時間の一定間
隔で所定時間だけ開とするものである。
【0012】本発明の請求項7に係る冷凍サイクルは、
四方弁を介して一方を室外熱交換器、他方を室内熱交換
器へ接続され、冷媒に対して弱溶解性の冷凍機油を用い
て前記冷媒を吐出する圧縮機と、前記室外熱交換器から
第1逆止弁を介してレシーバへ接続される第1の絞り装
置を有したレシーバ流出管と、前記室内熱交換器から前
記レシーバ流入管の第1の絞り装置に流通接続する第2
逆止弁と、前記レシーバから接続され、第4逆止弁を介
して前記室内熱交換器へ流通する第2の絞り装置を有し
たレシーバ流出管と、前記レシーバ流出管の第2の絞り
装置から前記室外熱交換器へ流通接続する第3逆止弁
と、前記レシーバの内部に貯留する余剰冷媒を攪拌させ
る攪拌手段とを備えたものである。
【0013】本発明の請求項8に係る冷凍サイクルは、
攪拌手段はレシーバに貫通挿入したレシーバ流入管の先
端部を封止すると共に側面に冷媒吹出し穴を設けたもの
である。
【0014】本発明の請求項9に係る冷凍サイクルは、
四方弁を介して一方を室外熱交換器、他方を室内熱交換
器へ接続され、冷媒に対して弱溶解性の冷凍機油を用い
て前記冷媒を吐出する圧縮機と、前記室外熱交換器から
第1逆止弁を介してレシーバへ接続される第1の絞り装
置を有したレシーバ流出管と、前記室内熱交換器から前
記レシーバ流入管の第1の絞り装置に流通接続する第2
逆止弁と、前記レシーバから接続され、第4逆止弁を介
して前記室内熱交換器へ流通する第2の絞り装置を有し
たレシーバ流出管と、前記レシーバ流出管の第2の絞り
装置から前記室外熱交換器へ流通接続する第3逆止弁
と、前記第1逆止弁及び第2逆止弁と前記第1の絞り装
置の間に接続したオイルトラップ手段と、前記オイルト
ラップ手段により前記冷媒から分離した前記冷凍機油を
前記第2の絞り装置の下流側へ通流させる油バイパス管
とを備えたものである。
【0015】本発明の請求項10に係る冷凍サイクル
は、オイルトラップ手段が、オイルトラップ容器と、一
端を第1逆止弁と第2逆止弁の間に接続し、他端を前記
オイルトラップ容器の下部に接続するオイルトラップ流
入管と、一端を第1の絞り装置に他端を前記オイルトラ
ップ容器の下部に接続するオイルトラップ流出管と、前
記オイルトラップ容器の上部に接続するとともに流路開
閉弁を介して第2の絞り装置の下流側へ接続する油バイ
パス管とを備えたものである。
【0016】本発明の請求項11に係る冷凍サイクル
は、オイルトラップ手段が、円筒形状のオイルトラップ
容器と、一端を第1逆止弁と第2逆止弁の間に接続し、
他端を前記オイルトラップ容器の側面外周から接線方向
に接続するオイルトラップ流入管と、一端を第1の絞り
装置に他端を前記オイルトラップ容器の下部側面または
円周部に接続したオイルトラップ流出管と、前記オイル
トラップ容器の下部中央部に一端を接続するとともに流
路開閉弁を介して第2の絞り装置の下流側に他端を接続
する油バイパス管とを備えたものである。
【0017】本発明の請求項12に係る冷凍サイクル
は、四方弁を介して一方を室外熱交換器、他方を室内熱
交換器へ接続され、冷媒に対して弱溶解性の冷凍機油を
用いて前記冷媒を吐出する圧縮機と、前記室外熱交換器
から第1逆止弁を介してレシーバへ接続される第1の絞
り装置を有したレシーバ流出管と、前記室内熱交換器か
ら前記レシーバ流入管の第1の絞り装置に流通接続する
第2逆止弁と、前記レシーバから接続され、第4逆止弁
を介して前記室内熱交換器へ流通する第2の絞り装置を
有したレシーバ流出管と、前記レシーバ流出管の第2の
絞り装置から前記室外熱交換器へ流通接続する第3逆止
弁と、前記レシーバの上部から貫通挿入した前記レシー
バ流入管に下向きに開口して保持され、内部に前記レシ
ーバ流入管の流出口と前記流出管の流入口を有するカッ
プとを備えたものである。
【0018】本発明の請求項13に係る冷凍サイクル
は、レシーバ流入管の流出口のレシーバ底部からの位置
をレシーバ流出管の流入口の位置よりも低くしたもので
ある。
【0019】本発明の請求項14に係る冷凍サイクル
は、レシーバ流入管と圧縮機の吸入配管との間で熱交換
させたものである。
【0020】本発明の請求項15に係る冷凍サイクル
は、使用する冷媒として、HFC冷媒またはHC冷媒を
用いたものである。
【0021】本発明の請求項16に係る冷凍サイクル
は、使用する冷凍機油として、アルキルベンゼン系油を
用いたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1に係る例えば空気調和機の冷房時の冷凍サイ
クルを示すブロック図、図2は実施の形態1に係る空気
調和機による暖房運転時の冷凍サイクルを示すブロック
図、図3は実施の形態1に係る空気調和機に設置された
レシーバの構成図である。なお、図1、図2の冷凍サイ
クルはそれぞれ冷房運転時、暖房運転時の状態を示して
おり、従来例で説明した図15と同一又は相当部分には
同じ符号を付し説明を省略する。
【0023】図1および図2において、4cは第1の絞
り装置、4dは第2の絞り装置、8は室外熱交換器7か
ら第1逆止弁12aを介してレシーバ5の上部にて貫通
挿入されたレシーバ流入管14に至る第1の管路、9は
室内熱交換器3から第2逆止弁12bを介してレシーバ
流入管14に至る第2の管路、10はレシーバ5の下部
にて貫通挿入されたレシーバ流出管15から第3逆止弁
12cを介して室外熱交換器7に至る第3の管路、11
はレシーバ流出管15から第4逆止弁12dを介して室
内熱交換器3に至る第4の管路、13は前述の8、9、
10、11の第1から第4の管路と12a、12b、1
2c、12dの第1から第4の逆止弁より構成される逆
止弁ブリッジ回路である。また、図3において14は前
述した逆止弁ブリッジ回路13から第1の絞り装置を介
してレシーバ5の上部へ接続されたレシーバ流入管、1
5はレシーバ5の下部に接続されて第2の絞り装置を介
して逆止弁ブリッジ回路へ接続されたレシーバ流出管、
16はレシーバ5の下部から内部へ貫通挿入され多数の
油戻し穴18を有し、二方弁17を介してレシーバ流出
管15の第2の絞り装置4dの下流側に接続される油戻
し管である。この油戻し管16はレシーバ内部の底部か
ら上方まで伸びた配管であり、上方から下方へ縦に並ん
だ所定間隔で多数の油戻し穴18が設けられている。
【0024】次に、このように構成された冷凍サイクル
において、冷房運転時の動作を図1を用いて説明する。
圧縮機1より高温高圧のガス冷媒が吐出し、四方弁2を
通って室外熱交換器7に入る。このガス冷媒は室外熱交
換器7により外気と熱交換されて液体の冷媒となり、逆
止弁ブリッジ回路13内の第1の逆止弁12aを有する
第1の管路8を通り、第1の絞り装置4cで中圧まで減
圧され、飽和液冷媒となってレシーバ流入管14よりレ
シーバ5へ流入する。レシーバ5内の液冷媒はレシーバ
流出管15より流出し、第2の絞り装置4dで低圧まで
さらに減圧されて乾き度の低い気液二相冷媒となり、第
4の逆止弁12dを有する第4の管路11を経て逆止弁
ブリッジ回路13から室内熱交換器3に流入する。室内
熱交換器3に流入した低温低圧の冷媒は室内の空気と熱
交換されて蒸発し、乾き度の高い二相冷媒またはガス冷
媒となり四方弁2を介して再び圧縮機1に吸入される。
【0025】次に暖房運転時の動作を図2を用いて説明
する。圧縮機1より高温高圧のガス冷媒が吐出し、四方
弁2を通って室内熱交換器3に入る。このガス冷媒は室
内熱交換器3により室内の空気と熱交換されて液体の冷
媒となり、逆止弁ブリッジ回路13内の第2の逆止弁1
2bを有する第2の管路9を通り、第1の絞り装置4c
で中圧まで減圧され、飽和液冷媒となってレシーバ流入
管14よりレシーバ5へ流入する。レシーバ5内の液冷
媒はレシーバ流出管15より流出し、第2の絞り装置4
dで低圧までさらに減圧されて乾き度の低い二相冷媒と
なり、第3の逆止弁12cを有する第3の管路10を経
て、逆止弁ブリッジ回路13から室外熱交換器7に流入
する。室外熱交換器7に流入した冷媒は外気と熱交換さ
れて蒸発し、乾き度の高い二相冷媒またはガス冷媒とな
り四方弁2を介して再び圧縮機1に吸入される。
【0026】ところで、図3に示すようにレシーバ5の
内部には、多数の油戻し穴18を有する油戻し管16が
挿入されており、また油戻し管16はレシーバ5から外
部にでたところで二方弁17を介して前記レシーバ流出
管15の第2の絞り装置4dの下流側に接続されてい
る。ここで、起動運転時やデフロスト運転など過渡的に
圧縮機から流出する冷凍機油量が増加する場合、上述の
冷凍サイクル内の油循環率は一時的に増えてレシーバ内
液冷媒の冷凍機油飽和溶解度を超え、レシーバ5に流入
した冷凍機油である弱溶解性油30は液冷媒31の上層
に分離浮遊するが、二方弁17を開とするとレシーバ5
内の中圧と第2の絞り装置4d下流の低圧との圧力差に
より、浮遊する弱溶解性油30はレシーバ5内の液冷媒
31とともに多数の油戻し穴18より油戻し管16内に
流入し、二方弁17を介してレシーバ流出管15より流
出する液冷媒と合流して、下流側へ流れ最終的に圧縮機
吸入側に返油される。ここで、二方弁17の開閉制御と
して、起動後の所定時間を開路としその後は閉じる制
御、あるいは圧縮機運転時間の一定間隔で所定時間だけ
開路とする制御などを用いると、返油が必要な場合だけ
通流させ、圧縮機への液バック防止の効果が得られる。
【0027】以上のように実施の形態1によれば、レシ
ーバ5の内部には、上下縦方向に並んだ多数の油戻し穴
18を有する油戻し管16が挿入されており、また油戻
し管16は二方弁17を介して前記レシーバ流出管15
の第2の絞り装置4dの下流側に接続されているため、
過渡的に冷凍サイクルにおける油循環率が上昇してもこ
の二方弁17を開とすることによりレシーバ5内の貯留
液冷媒に浮遊する弱溶解性油を圧縮機1へ返油すること
が可能となり、圧縮機1内の冷凍機油が枯渇して、圧縮
機が破損するなどの不具合を防止することができ、冷凍
サイクルにおける圧縮機の信頼性を高くする効果が得ら
れる。
【0028】実施の形態2.図4は本発明の実施の形態
2に係る空気調和機に設置された他のレシーバの構成図
であり、前述の実施の形態1の図3とは多数の油戻し穴
18が異なるものである。図4において、16は油戻し
管、17は二方弁、18は油戻し管16の上下縦方向に
並んで設けられた多数の油戻し穴で上方から下方に行く
につれて徐々にその穴径を小さくなるように配設したも
のである。本実施の形態における冷凍サイクルの動作は
実施の形態1と同様であるので省略する。
【0029】レシーバ5に貯留する液冷媒の量は、空調
負荷による冷凍サイクルの運転状態により増減変化す
る。つまり、レシーバ5に貯留する液冷媒の上層に浮遊
する弱溶解性油のレシーバ5内における高さ方向位置は
上下変化することになる。その上下方向変化に対応した
油戻し管16による返油のために、油戻し管16に上下
縦方向に並んで設けた複数の油戻し穴18を下方になる
につれて徐々にその穴径を小さくして、高位置に滞留し
た場合は、液冷媒の上層に浮遊する弱溶解性油を効率良
く返油するとともに下層の液冷媒の油戻し管16からの
戻りは抑えることができ、一方、低位置に滞留した場合
は、冷凍サイクルを循環している量に対して滞留量が少
ないので少量でも滞留する弱溶解性油を返油できる程度
でも良い。
【0030】本実施の形態の冷凍サイクルでは、油戻し
管16に設けた多数の油戻し穴18は下方に行くにつれ
てその穴径が徐々に小さくなっているため、レシーバ5
内に貯留する液冷媒の上部に浮遊する弱溶解性油30を
圧縮機1へ返油する動作を行う際、同時に油戻し管16
に流入する弱溶解性油30の下層に滞留した液冷媒31
の流入量を減らすことが可能となり、レシーバ5の余剰
冷媒貯溜機能を維持するとともに圧縮機1への液バック
量を減少させつつ必要な冷凍機油を返油して、圧縮機1
の信頼性をさらに向上確保することができる。
【0031】実施の形態3.図5は本発明の実施の形態
3に係る例えば空気調和機の冷凍サイクルを示すブロッ
ク図である。図6は図5の空気調和機に設置されたレシ
ーバの構成図である。なお、図5の冷凍サイクルは冷房
運転時の状態を示しており、前述の実施の形態1におけ
る図1の冷凍サイクルとは、逆止弁ブリッジ回路13か
ら流出してレシーバ5を経由して再び逆止弁ブリッジ回
路13へ流入するレシーバ5とそこに接続される配管か
らなる流路部分が異なる。また、従来例で説明した図1
5と同一又は相当部分には同じ符号を付し説明を省略す
る。
【0032】図5のレシーバ5には、逆止弁ブリッジ回
路13の第1の管路8から接続され第1の絞り装置4c
を介して、その上部から低部近くまで貫通挿入されたレ
シーバ流入管14と、レシーバ5の下部から接続され第
2の絞り装置4dを介して逆止弁ブリッジ回路13の第
4の管路11に接続されたレシーバ流出管15を備えて
いる。また、図6において、レシーバ流入管14をレシ
ーバ5の上部から挿入し底部近くまで延出し、このレシ
ーバ5内の上下方向に配置されたレシーバ流入管14の
先側でレシーバ5に貯留された弱溶解性油30及び液冷
媒31に浸漬する部分のレシーバ中央部へ向いた側面に
は油攪拌機構として多数の小さな流入冷媒吹出し穴19
を設け、さらにこの管の先端部は封止されている。
【0033】レシーバ流入管14の流入冷媒吹出し穴1
9の面積は従来の流入配管径に比べ非常に小さくなって
おり、この流入冷媒吹出し穴19から勢いよく流出した
液冷媒の噴流により、それまでレシーバ5内に貯留され
た液冷媒及び冷凍機油の弱溶解性油30をミキシングさ
せることにより、貯留した液冷媒の上層に弱溶解性油が
浮遊分離することを防止する。そして、弱溶解性油30
が分離せず混合した液冷媒をレシーバ5の下部に接続し
たレシーバ流出管15から圧縮機側へ戻すことができ
る。ここで、図7に吹出し穴径と冷媒が吹出す運動エネ
ルギー比の関係を示す。図において、縦軸に流出冷媒の
運動エネルギー、横軸に吹出し穴径比をとり、吹出し穴
径比が1の場合、運動エネルギー比を1とした基準で表
わしている。図7に示すように、運動エネルギーは吹出
し穴径の4乗に反比例して変化するため、本実施の形態
のように、冷媒吹出し穴径19を小さくすることで、冷
媒を攪拌するための流出冷媒の運動エネルギーを増大す
ることができる。
【0034】本実施の形態の冷凍サイクルは、レシーバ
5の底部まで挿入したレシーバ流入管14の浸漬部分に
位置する側面に油攪拌機構として多数の小さな流入冷媒
吹出し穴19を設けているため、過渡的に冷凍サイクル
の油循環率が上昇してレシーバ5内に分離した弱溶解性
油30が流入しても、レシーバ流入管14に設けた流入
冷媒吹出し穴19より吹出す流入冷媒により、レシーバ
5内で弱溶解性油30は液冷媒内に攪拌され、上下二層
に分離することなく液冷媒の中に弱溶解性油が拡散され
て液冷媒とともにレシーバ流出管15より流出するた
め、弱溶解性油を圧縮機1へ返油することが可能とな
り、圧縮機1内の冷凍機油が枯渇して、圧縮機1が破損
するなどの不具合を防止することができる。
【0035】実施の形態4.図8は本発明の実施の形態
4に係る例えば空気調和機の冷凍サイクルを示すブロッ
ク図である。図9は図8の空気調和機に設置されたレシ
ーバの構成を示す(a)上面図と(b)縦断面図であ
る。なお、図8の冷凍サイクルは前述の実施の形態1の
図1とは、レシーバ5および流入流出する配管からなる
流路部分が異なる。
【0036】図9において、5は円筒形状のレシーバ容
器、14は容器5の外郭側面外周から接線方向に挿入接
続されたレシーバ流入管、15は容器5の下部側面また
は円周部に接続されたレシーバ流出管、16は容器5の
底面中心部に接続され二方弁17を介してレシーバ流出
管15の第2の絞り装置4dの下流側に接続された油戻
し管である。
【0037】次に、レシーバ容器5および流入流出配管
からなる流路部分における冷媒の動作について説明す
る。冷凍サイクルの逆止弁ブリッジ回路13に接続され
第1の絞り装置4cを介してレシーバ容器5に貫通挿入
するレシーバ流入管14が、レシーバ容器の接線方向に
接続されているので、レシーバ流入管14を通って流れ
てきた冷凍機油を含む液冷媒はレシーバ容器の円周方向
に向かって容器内へ吹出す。そしてレシーバ流入管14
から吹出した冷媒は円筒容器内部壁面に沿って流れ、旋
回流を形成する。この旋回による遠心力により、比重の
軽い弱溶解性油30は液冷媒31と分離して、円筒形状
容器の中央部に集まる。そして、中央部に集められた弱
溶解性油30はレシーバ容器5の底面中央部に接続され
た油戻し管16から二方弁17を介して開とすることに
より流出し、レシーバ流出管15の下流側に合流して圧
縮機へ返油される。一方、遠心力により外周側へ偏った
液冷媒は、レシーバ容器5の下部側面または円周部に接
続されたレシーバ流出管15から流出し、第2の絞り装
置4dを経て減圧され冷凍サイクルへ循環し圧縮機へ戻
る。
【0038】本実施の形態の冷凍サイクルは、上述のよ
うにレシーバ流入管14により容器5の側面外周から流
入した弱溶解性油30と液冷媒31は容器5の円筒内部
壁面に沿って旋回し遠心力によって分離され、比重の軽
い弱溶解性油30は容器5の円筒形状の中心部に集ま
り、弱溶解性油30は油戻し管16から、そして液冷媒
31はレシーバ5の円周側に設けられたレシーバ流出管
15から分けて流出させることができるので、過渡的に
冷凍サイクル中の油循環率が上昇してレシーバ容器5内
に冷媒から分離した弱溶解性油30が流入しても、レシ
ーバ容器5内で遠心力による分離を利用し弱溶解性油を
その中央部に液冷媒を外円周部に集め、別々の配管から
流出するため、弱溶解性油を圧縮機1へ返油することが
可能となり、圧縮機1内の油が枯渇して、圧縮機1が破
損するなどの不具合を防止することができる。
【0039】実施の形態5.図10は本発明の実施の形
態5に係る例えば空気調和機の冷凍サイクルを示すブロ
ック図、図11は図10の空気調和機に設置されたオイ
ルトラップ部を示す構成図である。なお、この図10の
冷凍サイクルは冷房運転時の状態を示しており、図15
で説明した従来と同一又は相当部分には同じ符号を付し
説明を省略する。
【0040】図10において、20はオイルトラップ容
器であり、レシーバ流入管14の第1の絞り装置4cの
上流側の配管に設置されている。23はオイルトラップ
容器20の上部から接続された配管で、レシーバ流出管
15より第2の絞り装置4dを介して下流側の逆止弁ブ
リッジ回路13へ流入する液冷媒へオイルトラップ容器
20の上部の冷凍機油を合流させる油バイパス管、24
は油バイパス管を開閉する二方弁、14はオイルトラッ
プ容器20の下部から第1の絞り装置を介してレシーバ
5の上部に接続されたレシーバ流入管である。なお、本
実施の形態の冷凍サイクルの動作は実施の形態1と同様
であるので省略する。また、図11において、21は一
方を逆止弁ブリッジ回路13内の第1逆止弁と第2逆止
弁の間の配管に接続され、他方をオイルトラップ部20
の下部に挿通接続されたオイルトラップ流入管、22は
一方を第1の絞り装置4cに接続され、他方をオイルト
ラップ容器20の下部に挿通接続されたオイルトラップ
流出管である。
【0041】次にオイルトラップ容器20およびレシー
バ容器5まわりの冷媒流路における冷媒の動作を説明す
る。冷凍サイクルの逆止弁ブリッジ回路13から接続さ
れたオイルトラップ流入管21を流通して弱溶解性油を
含んだ液冷媒が接続されたオイルトラップ容器20の下
部からオイルトラップ部内へ流入する。流入した冷媒は
このオイルトラップ容器20内部を充満するとともに比
重差により液冷媒31層の上に弱溶解性油30が分かれ
て上下二層の分離状態となる。そして、下層の液冷媒3
1はオイルトラップ流出管22から第1の絞り装置4c
を介してレシーバ容器5に流入し冷凍サイクルへ循環す
る。一方、上層部に浮遊する弱溶解性油30はオイルト
ラップ容器20の上部に挿通接続された油バイパス管2
3より開状態とされた二方弁24を介して第2の絞り装
置4dの下流側の逆止弁ブリッジ回路13へ流れ込み、
レシーバ容器5を経由しないで液冷媒と合わさって圧縮
機へ戻る。
【0042】本実施の形態の冷凍サイクルは、運転起動
時など過渡的に冷凍サイクル中の油循環率が上昇して弱
溶解性油30の圧縮機からの流出が増加しても、レシー
バ容器5に流入する前の上流側にオイルトラップ容器2
0を設けて、液冷媒から弱溶解性油を分離して流出しレ
シーバ容器の下流側へ流すことができるので、レシーバ
容器5内に弱溶解性油30が滞溜することなく、確実に
圧縮機1へ返油することが可能となり、圧縮機内の冷凍
機油が枯渇して圧縮機が破損するなどの不具合を防止す
ることができる。また、分離された弱溶解性油はオイル
トラップ容器20に溜まった液冷媒の上層部に浮遊する
ため、オイルトラップ部の上部から挿通接続された油バ
イパス管23より下側の液冷媒31がこの管より流出す
ることなく、圧縮機への液バックも防止できる。
【0043】実施の形態6.図12は本発明の実施の形
態6に係る空気調和機内のオイルトラップ部の構成を示
す(a)上面図と(b)縦側面図である。図12におい
て、20はオイルトラップ容器を構成する円筒形状の容
器、21は容器20の側面の外周に接線方向に接続され
たオイルトラップ流入管、22は容器20の下部側面ま
たは円周部に接続されたオイルトラップ流出管、23は
容器20の底面中心部に接続され二方弁24を有した油
バイパス管である。なお、この実施の形態6に示すオイ
ルトラップ部を用いた空気調和機の冷凍サイクルは、上
述の図10とオイルトラップ部を除いて同一なので、そ
の冷凍サイクルの構成および動作の説明は省略する。
【0044】次にオイルトラップ容器20での動作を説
明する。オイルトラップ容器へのオイルトラップ流入管
21はオイルトラップ部を構成する容器20の側面の外
周に接線方向に接続され、オイルトラップ流出管22は
オイルトラップ部を構成する容器20の下部側面または
円周部に接続されているため、容器20の側面の外周か
ら流入した弱溶解性油30と液冷媒31は容器20の円
筒形状内部を旋回し遠心力によって分離され、比重の軽
い弱溶解性油30は円筒形状中心部に集まり、その外側
に比重の重い液冷媒31が旋回堆積される。この分離さ
れた弱溶解性油30は、容器20の底面中心部に接続さ
れた油バイパス管23より開状態の二方弁24を介して
流出し、冷凍サイクルにおけるレシーバ流出管15の第
2の絞り装置4dの下流側の逆止弁ブリッジ回路13に
流れ込む。一方、弱溶解性油30の外側に分離位置する
液冷媒31は、容器20の下部側面または円周部に接続
されたオイルトラップ流出管22から冷凍サイクルの第
1の絞り装置4cを介してレシーバ容器5に流入し循環
する。また、油バイパス管23に接続された二方弁24
を冷凍サイクルの起動運転時やデフロスト運転時などの
条件に応じて開閉制御して、弱溶解性油だけを効率良く
返油できる。
【0045】以上のように実施の形態6によれば、オイ
ルトラップ容器20へのオイルトラップ流入管21はオ
イルトラップ部を構成する容器20の側面の外周に接線
方向に接続され、オイルトラップ流出管22はオイルト
ラップ部を構成する容器20の下部側面または円周部に
接続されているため、過渡的に冷凍サイクル中の油循環
率が上昇して液冷媒と分離した弱溶解性油30がオイル
トラップ容器20に流入しても、液冷媒31と弱溶解性
油30を確実に分離し、容器中心部に集まった弱溶解性
油30だけを油バイパス管23を介してレシーバ5の下
流側に戻すことができるため、レシーバ5内に弱溶解性
油30が滞溜することなく、確実に圧縮機1へ返油する
ことが可能となり、圧縮機1内の油が枯渇して、圧縮機
1が破損するなどの不具合を防止することができる。
【0046】実施の形態7.図13は本発明の実施の形
態7に係る空気調和機の冷凍サイクルを示すブロック
図、図14は図13の空気調和機に設置されたレシーバ
の構成図である。なお、図13の冷凍サイクルは冷房運
転時の状態を示しており、従来例で説明した図14と同
一又は相当部分には同じ符号を付し説明を省略する。
【0047】図13、図14において、25は圧縮機吸
入側とレシーバ流入管14とで熱交換させる熱交換部、
26はレシーバ5内部に下向きに開口した方向で設置さ
れたカップである。レシーバ流入管14は前記熱交換部
25で熱交換された後レシーバ5の上部からその内部へ
挿通接続され、その先端部の流出口が前記下向きに開口
したカップ26内に位置するように設けられている。一
方、レシーバ流出管15はレシーバ5の下部から挿通接
続され、その先端部の流入口が下向きのカップ26内
で、前記レシーバ流入管14の先端部と下向きのカップ
26の上面との間に位置するように設けられている。な
お、本実施の形態の冷凍サイクルの動作は実施の形態1
と同様であるので省略する。
【0048】次に、本実施の形態のレシーバ5における
動作を説明する。逆止弁ブリッジ回路13から第1の絞
り装置4cを介して接続されたレシーバ流入管14を流
通する冷媒は、熱交換部25にて圧縮機吸入側と熱交換
し、完全に液冷媒としてレシーバ5内部に流入する。レ
シーバ流入管14の先端開口部が取り付け配置された下
向きに開いたカップ26内に弱溶解性油30を含んだ冷
媒が放出され、このカップ26内を充満してレシーバ容
器5内へ貯留される。この時、液冷媒31より比重の小
さい弱溶解性油30は下向きのカップ26の内部上層に
浮き、比重の大きい液冷媒31は下向きのカップ26の
開口部よりレシーバ全体へ流出する。そして、下向きに
開いたカップ26内にはレシーバ流出管15の先端流出
口が位置するように挿入されており、内部上層にトラッ
プされた弱溶解性油30がレシーバ流出管15の先端流
入口より必ずレシーバ容器5の外部へ単独あるいは液冷
媒31と共に流出し、逆止弁ブリッジ回路に戻り冷凍サ
イクルを循環する。
【0049】以上のように実施の形態7によれば、過渡
的に冷凍サイクル中の油循環率が上昇して液冷媒31と
分離した弱溶解性油30が流入しても、熱交換をして完
全に液化した冷媒をレシーバ5内の下向きに開口したカ
ップ26に流入して弱溶解性油を確実に冷媒から分離で
きる。そして、液冷媒31より比重の小さい弱溶解性油
30はカップ26内でトラップしてレシーバ流出管15
より下流側に流出させるため、下向きに開口したカップ
26外側のレシーバ5全体内部に弱溶解性油30が溜ま
りこむことを防止する。さらにレシーバ流入管の先端流
出口と下向きに開口したカップ26の上面との間にレシ
ーバ流出管の先端流入口があるので、カップ内に溜まっ
た弱溶解性油よりもレシーバ流入管から流れ出る液冷媒
が先にレシーバ流出管から流出することを防ぎ、確実に
圧縮機1へ返油することが可能となり、圧縮機1内の油
が枯渇して、圧縮機1が破損するなどの不具合を防止す
ることができる。
【0050】実施の形態8.本発明の実施の形態8に係
る冷凍サイクルは例えば使用する冷媒としてHFC冷媒
またはHC冷媒、冷凍機油としてHFC冷媒またはHC
冷媒と弱溶解性性のアルキルベンゼン系油を用いたもの
である。
【0051】例えば、HFC系冷媒R410Aに弱溶解
性の冷凍機油アルキルベンゼンは非常に安定性が高く、
塩素系の異物などが混入してもスラッジの発生も少ない
が、HFC系冷媒と弱溶解性のために、圧縮機への返油
が問題であった。図16にHFC系冷媒R410Aとア
ルキルベンゼン系油の溶解度について示す。これによる
と、本実施の形態に示すようにレシーバ5に余剰冷媒を
貯溜すると、余剰冷媒の温度が30〜45℃程度と高い
ため、油溶解度は0.8%以上となり、通常の使用範囲
であれば、油が分離することなく圧縮機に返油すること
が可能となり、安定性が高い弱溶解性油が使用可能とな
り、信頼性が向上する。また、オゾン破壊係数の小さな
HFC系冷媒およびHC系冷媒が使用可能となり、地球
環境にもやさしい空調機器を提供することができる。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に係る冷
凍サイクルは、四方弁を介して一方を室外熱交換器、他
方を室内熱交換器へ接続され、冷媒に対して弱溶解性の
冷凍機油を用いて前記冷媒を吐出する圧縮機と、前記室
外熱交換器から第1逆止弁を介してレシーバへ接続され
る第1の絞り装置を有したレシーバ流出管と、前記室内
熱交換器から前記レシーバ流入管の第1の絞り装置に流
通接続する第2逆止弁と、前記レシーバから接続され、
第4逆止弁を介して前記室内熱交換器へ流通する第2の
絞り装置を有したレシーバ流出管と、前記レシーバ流出
管の第2の絞り装置から前記室外熱交換器へ流通接続す
る第3逆止弁と、前記レシーバの下部から貫通挿入した
油戻し管を前記レシーバ流出管の第2の絞り装置の下流
側に接続する流路を開閉する開閉手段とを備えたので、
過渡的に油循環率が上昇してもレシーバ内に浮遊する弱
溶解性油を圧縮機へ返油することが可能となり、圧縮機
内の油が枯渇して、圧縮機が破損するなどの不具合を防
止することができる。また、弱溶解性油の特徴として安
定性が高いことが知られており、既設の空調機をリプレ
ースする際、従来のHCFC冷媒+鉱油を用いた空調機
に使用されていた既設延長配管を取替えることなくその
まま利用しても、既設配管内の鉱油等の残留物により弱
溶解性油の性質が変化することなく、機器の信頼性が確
保できるため、省工事性や工事費用の低減という面から
もメリットがある。
【0053】本発明の請求項2に係る冷凍サイクルは、
油戻し管がレシーバ内部の上部まで突出し、上下方向に
複数の穴を有したので、運転条件によりレシーバに貯留
される余剰冷媒の量が変化しても液冷媒の上層に浮遊す
る弱溶解性油を圧縮機へ返油することが可能となり、圧
縮機の信頼性を確保する効果がある。
【0054】本発明の請求項3に係る冷凍サイクルは、
油戻し管の穴が、上部から下方になるにつれて穴径が小
さくなるので、レシーバ内で上部に浮遊する弱溶解性油
を圧縮機へ返油する動作を行う際、同時に油戻し管に流
入する液冷媒の流入量を減らすことが可能となり、レシ
ーバの余剰冷媒貯溜機能を維持するとともに圧縮機への
液バック量を減少させ、圧縮機の信頼性を確保すること
ができる。
【0055】本発明の請求項4に係る冷凍サイクルは、
レシーバの下部中央部に接続した油戻し管と、前記レシ
ーバの下部側面または円周部に接続したレシーバ流出管
とを備え、前記レシーバに貯留する余剰冷媒に旋回流を
形成させるので、弱溶解性油と液冷媒は容器の内部を旋
回し遠心力によって分離され、また比重の軽い弱溶解性
油は中心部に集まり、容器の中心部に接続された油流出
管より流出してレシーバ流出管の第2の絞り装置の下流
側に戻すため、過渡的に油循環率が上昇してレシーバ内
に分離した弱溶解性油が流入しても、レシーバの上部に
浮遊することなく流出するため、弱溶解性油を圧縮機へ
返油することが可能となり、圧縮機内の油が枯渇して、
圧縮機が破損するなどの不具合を防止することができ
る。
【0056】本発明の請求項5に係る冷凍サイクルは、
レシーバの側面外周から接線方向に接続したレシーバ流
入管を備え、前記レシーバ流出管から冷媒が前記レシー
バの内周壁面に沿って吹出すようにしたので、レシーバ
容器の側面の外周に流入した弱溶解性油と液冷媒は容器
の内部を旋回し遠心力によって分離され、また比重の軽
い弱溶解性油は中心部に集まり、容器の中心部に接続さ
れた油流出管より流出してレシーバ流出管の第2の絞り
装置の下流側に戻すため、過渡的に油循環率が上昇して
レシーバ内に分離した弱溶解性油が流入しても、レシー
バの上部に浮遊することなく流出するため、弱溶解性油
を圧縮機へ返油することが可能となり、圧縮機内の油が
枯渇して、圧縮機が破損するなどの不具合を防止するこ
とができる。
【0057】本発明の請求項6に係る冷凍サイクルは、
開閉手段が圧縮機起動後または圧縮機運転時間の一定間
隔で所定時間だけ開とするので、圧縮機への冷凍機油の
返油が必要なときだけ通流させて、圧縮機への液バック
防止が図れる効果が得られる。
【0058】本発明の請求項7に係る冷凍サイクルは、
四方弁を介して一方を室外熱交換器、他方を室内熱交換
器へ接続され、冷媒に対して弱溶解性の冷凍機油を用い
て前記冷媒を吐出する圧縮機と、前記室外熱交換器から
第1逆止弁を介してレシーバへ接続される第1の絞り装
置を有したレシーバ流出管と、前記室内熱交換器から前
記レシーバ流入管の第1の絞り装置に流通接続する第2
逆止弁と、前記レシーバから接続され、第4逆止弁を介
して前記室内熱交換器へ流通する第2の絞り装置を有し
たレシーバ流出管と、前記レシーバ流出管の第2の絞り
装置から前記室外熱交換器へ流通接続する第3逆止弁
と、前記レシーバの内部に貯留する余剰冷媒を攪拌させ
る攪拌手段とを備えたので、過渡的に冷凍サイクル中の
油循環率が上昇してレシーバ内に分離した弱溶解性油が
流入しても、レシーバ内で弱溶解性油は攪拌され、液冷
媒とともにレシーバ流出配管より流出するため、弱溶解
性油を圧縮機へ返油することが可能となり、圧縮機内の
油が枯渇して、圧縮機が破損するなどの不具合を防止す
ることができる。
【0059】本発明の請求項8に係る冷凍サイクルは、
攪拌手段はレシーバに貫通挿入したレシーバ流入管の先
端部を封止すると共に側面に冷媒吹出し穴を設けたの
で、レシーバ内に分離した弱溶解性油が流入しても、冷
媒吹出し穴より吹出す流入冷媒により、レシーバ内で弱
溶解性油は攪拌され、液冷媒とともにレシーバ流出配管
より流出するため、弱溶解性油を圧縮機へ返油すること
が可能となり、圧縮機内の油が枯渇して、圧縮機が破損
するなどの不具合を防止することができる。
【0060】本発明の請求項9に係る冷凍サイクルは、
四方弁を介して一方を室外熱交換器、他方を室内熱交換
器へ接続され、冷媒に対して弱溶解性の冷凍機油を用い
て前記冷媒を吐出する圧縮機と、前記室外熱交換器から
第1逆止弁を介してレシーバへ接続される第1の絞り装
置を有したレシーバ流出管と、前記室内熱交換器から前
記レシーバ流入管の第1の絞り装置に流通接続する第2
逆止弁と、前記レシーバから接続され、第4逆止弁を介
して前記室内熱交換器へ流通する第2の絞り装置を有し
たレシーバ流出管と、前記レシーバ流出管の第2の絞り
装置から前記室外熱交換器へ流通接続する第3逆止弁
と、前記第1逆止弁及び第2逆止弁と前記第1の絞り装
置の間に接続したオイルトラップ手段と、前記オイルト
ラップ手段により前記冷媒から分離した前記冷凍機油を
前記第2の絞り装置の下流側へ通流させる油バイパス管
とを備えたので、過渡的に油循環率が上昇して液冷媒と
分離した弱溶解性油が流入しても、レシーバの上流側の
レシーバ流入管の途中に設置されたオイルトラップ部に
て液冷媒と弱溶解性油が分離され、液冷媒はレシーバ流
入管、第1の絞り装置を介してレシーバに流入し、弱溶
解性油はオイルトラップ部より二方弁、油バイパス管を
介して第2の絞り装置の下流側に流れるため、レシーバ
内に弱溶解性油が滞溜することなく、確実に圧縮機へ返
油することが可能となり、圧縮機内の油が枯渇して、圧
縮機が破損するなどの不具合を防止することができる。
【0061】本発明の請求項10に係る冷凍サイクル
は、オイルトラップ手段が、オイルトラップ容器と、一
端を第1逆止弁と第2逆止弁の間に接続し、他端を前記
オイルトラップ容器の下部に接続するオイルトラップ流
入管と、一端を第1の絞り装置に他端を前記オイルトラ
ップ容器の下部に接続するオイルトラップ流出管と、前
記オイルトラップ容器の上部に接続するとともに流路開
閉弁を介して第2の絞り装置の下流側へ接続する油バイ
パス管とを備えたので、容器の下部に流入した弱溶解性
油と液冷媒は比重差によって分離されてやすく、また比
重の軽い弱溶解性油は上部に浮くため、容器の下部に接
続されている流出管側に弱溶解性油が流出しにくい構造
であり、弱溶解性油がオイルトラップ部の下流側のレシ
ーバに流入してレシーバ内に弱溶解性油が溜まりこむこ
とを防止し、確実に圧縮機へ返油することが可能とな
り、圧縮機内の油が枯渇して、圧縮機が破損するなどの
不具合を防止することができる。また分離された弱溶解
性油は容器の上部に浮遊するため油流出管より液冷媒が
流出することなく、圧縮機への液バックも防止できる。
【0062】本発明の請求項11に係る冷凍サイクル
は、オイルトラップ手段が、円筒形状のオイルトラップ
容器と、一端を第1逆止弁と第2逆止弁の間に接続し、
他端を前記オイルトラップ容器の側面外周から接線方向
に接続するオイルトラップ流入管と、一端を第1の絞り
装置に他端を前記オイルトラップ容器の下部側面または
円周部に接続したオイルトラップ流出管と、前記オイル
トラップ容器の下部中央部に一端を接続するとともに流
路開閉弁を介して第2の絞り装置の下流側に他端を接続
する油バイパス管とを備えたので、容器の側面の外周に
流入した弱溶解性油と液冷媒は容器の内部を旋回し遠心
力によって分離され、また比重の軽い弱溶解性油は中心
部に集まり、容器の中心部に接続された油流出管より流
出してレシーバ流出管の第2の絞り装置の下流側に戻す
ため、レシーバに流入してレシーバ内に弱溶解性油が溜
まりこむことを防止し、確実に圧縮機へ返油することが
可能となり、圧縮機内の油が枯渇して、圧縮機が破損す
るなどの不具合を防止することができる。また分離され
た弱溶解性油は容器の上部に浮遊するため油流出管より
液冷媒が流出することなく、圧縮機への液バックも防止
できる。
【0063】本発明の請求項12に係る冷凍サイクル
は、四方弁を介して一方を室外熱交換器、他方を室内熱
交換器へ接続され、冷媒に対して弱溶解性の冷凍機油を
用いて前記冷媒を吐出する圧縮機と、前記室外熱交換器
から第1逆止弁を介してレシーバへ接続される第1の絞
り装置を有したレシーバ流出管と、前記室内熱交換器か
ら前記レシーバ流入管の第1の絞り装置に流通接続する
第2逆止弁と、前記レシーバから接続され、第4逆止弁
を介して前記室内熱交換器へ流通する第2の絞り装置を
有したレシーバ流出管と、前記レシーバ流出管の第2の
絞り装置から前記室外熱交換器へ流通接続する第3逆止
弁と、前記レシーバの上部から貫通挿入した前記レシー
バ流入管に下向きに開口して保持され、内部に前記レシ
ーバ流入管の流出口と前記流出管の流入口を有するカッ
プとを備えたので、過渡的に冷凍サイクル中の油循環率
が上昇して液冷媒と分離した弱溶解性油が流入しても、
熱交換をして完全に液化した冷媒をレシーバ内の下向き
カップに流入し、比重の小さい弱溶解性油はカップ内で
トラップしてレシーバ流出管より下流側に流出させるた
め、レシーバ内に弱溶解性油が溜まりこむことを防止
し、確実に圧縮機へ返油することが可能となり、圧縮機
内の油が枯渇して、圧縮機が破損するなどの不具合を防
止することができる。
【0064】本発明の請求項13に係る冷凍サイクル
は、レシーバ流入管の流出口のレシーバ底部からの位置
をレシーバ流出管の流入口の位置よりも低くしたので、
カップ内に溜まった弱溶解性油よりもレシーバ流入管か
ら流れ出る液冷媒が先にレシーバ流出管から流出するこ
とを防ぐことができ、圧縮機への返油を効率よくできる
効果を奏する。
【0065】本発明の請求項14に係る冷凍サイクル
は、レシーバ流入管と圧縮機の吸入側配管との間で熱交
換させるので、冷媒を完全に液化してレシーバへ通流
し、弱溶解性油を確実に冷媒から分離でき、圧縮機への
返油を効率よく行なえる。
【0066】本発明の請求項15及び請求項16に係る
冷凍サイクルは、使用する冷媒としてHFC冷媒または
HC冷媒、冷凍機油としてHFC冷媒またはHC冷媒と
弱溶解性性のアルキルベンゼン系油を用いたものであ
り、安定性が高い弱溶解性油が使用可能となり、信頼性
が向上する。また、オゾン破壊係数の小さなHFC系冷
媒およびHC系冷媒が使用可能となり、地球環境にもや
さしい空調機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の冷
房時の冷凍サイクルを示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の暖
房時の冷凍サイクルを示すブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係る空気調和機に設
置されたレシーバの構成図である。
【図4】 本発明の実施の形態2に係る空気調和機に設
置された他のレシーバの構成図である。
【図5】 本発明の実施の形態3に係る空気調和機の冷
凍サイクルを示すブロック図である。
【図6】 本発明の実施の形態3に係る空気調和機に設
置されたレシーバの構成図である。
【図7】 図6のレシーバに係る冷媒吹出し穴径と流出
冷媒の運動エネルギーの関係を示す図である。
【図8】 本発明の実施の形態4に係る空気調和機の冷
凍サイクルを示すブロック図である。
【図9】 本発明の実施形態4に係る空気調和機に設置
されたレシーバの構成を示す(a)上面図、(b)縦断
面図である。
【図10】 本発明の実施の形態5に係る空気調和機の
冷凍サイクルを示すブロック図である。
【図11】 本発明の実施の形態5に係る空気調和機に
設置されたオイルトラップ部の構成図である。
【図12】 本発明の実施の形態6に係る空気調和機の
他のオイルトラップ部の構成を示す(a)上面図と
(b)縦側面図である。
【図13】 本発明の実施の形態7に係る空気調和機の
冷凍サイクルを示すブロック図である。
【図14】 本発明の実施の形態7に係る空気調和機に
設置されたレシーバを示す構成図である。
【図15】 従来の空気調和機の冷凍サイクルを示すブ
ロック図である。
【図16】 R410Aとアルキルベンゼン油の溶解度
特性図である。
【符号の説明】
1 圧縮機、2 四方弁、3 室内熱交換器、4a 室
内絞り装置、4b 室外絞り装置、4c 第1の絞り装
置、4d 第2の絞り装置、5 レシーバ、7室外熱交
換器、8 第1の管路、9 第2の管路、10 第3の
管路、11第4の管路、12a 第1逆止弁、12b
第2逆止弁、12c 第3逆止弁、12d 第4逆止
弁、13 逆止弁ブリッジ回路、14 レシーバ流入
管、15レシーバ流出管、16 油戻し管、17 二方
弁、18 油戻し穴、19 流入冷媒吹出し穴、20
オイルトラップ容器、21 オイルトラップ流入管、2
2 オイルトラップ流出管、23 油バイパス管、24
二方弁、25 熱交換部、26 カップ、30 弱溶
解性油、31 液冷媒。
フロントページの続き (72)発明者 田中 直樹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3L092 AA08 BA05 BA21 BA27 DA08 EA18 FA23

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四方弁を介して一方を室外熱交換器、他
    方を室内熱交換器へ接続され、冷媒に対して弱溶解性の
    冷凍機油を用いて前記冷媒を吐出する圧縮機と、前記室
    外熱交換器から第1逆止弁を介してレシーバへ接続され
    る第1の絞り装置を有したレシーバ流出管と、前記室内
    熱交換器から前記レシーバ流入管の第1の絞り装置に流
    通接続する第2逆止弁と、前記レシーバから接続され、
    第4逆止弁を介して前記室内熱交換器へ流通する第2の
    絞り装置を有したレシーバ流出管と、前記レシーバ流出
    管の第2の絞り装置から前記室外熱交換器へ流通接続す
    る第3逆止弁と、前記レシーバの下部から貫通挿入した
    油戻し管を前記レシーバ流出管の第2の絞り装置の下流
    側に接続する流路を開閉する開閉手段とを備えたことを
    特徴とする冷凍サイクル。
  2. 【請求項2】 油戻し管はレシーバ内部の上部まで突出
    し、上下方向に複数の穴を有したことを特徴とする請求
    項1に記載の冷凍サイクル。
  3. 【請求項3】 油戻し管の穴は、上部から下方になるに
    つれて穴径が小さくなることを特徴とする請求項2に記
    載の冷凍サイクル。
  4. 【請求項4】 レシーバの下部中央部に接続した油戻し
    管と、前記レシーバの下部側面または円周部に接続した
    レシーバ流出管とを備え、前記レシーバに貯留する余剰
    冷媒に旋回流を形成させることを特徴とする請求項1に
    記載の冷凍サイクル。
  5. 【請求項5】 レシーバの側面外周から接線方向に接続
    したレシーバ流入管を備え、前記レシーバ流出管から冷
    媒が前記レシーバの内周壁面に沿って吹出すようにした
    ことを特徴とする請求項4に記載の冷凍サイクル。
  6. 【請求項6】 開閉手段は、圧縮機起動後または圧縮機
    運転時間の一定間隔で所定時間だけ開とすることを特徴
    とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の冷凍サ
    イクル。
  7. 【請求項7】 四方弁を介して一方を室外熱交換器、他
    方を室内熱交換器へ接続され、冷媒に対して弱溶解性の
    冷凍機油を用いて前記冷媒を吐出する圧縮機と、前記室
    外熱交換器から第1逆止弁を介してレシーバへ接続され
    る第1の絞り装置を有したレシーバ流出管と、前記室内
    熱交換器から前記レシーバ流入管の第1の絞り装置に流
    通接続する第2逆止弁と、前記レシーバから接続され、
    第4逆止弁を介して前記室内熱交換器へ流通する第2の
    絞り装置を有したレシーバ流出管と、前記レシーバ流出
    管の第2の絞り装置から前記室外熱交換器へ流通接続す
    る第3逆止弁と、前記レシーバの内部に貯留する余剰冷
    媒を攪拌させる攪拌手段とを備えたことを特徴とする冷
    凍サイクル。
  8. 【請求項8】 攪拌手段はレシーバに貫通挿入したレシ
    ーバ流入管の先端部を封止すると共に側面に冷媒吹出し
    穴を設けたことを特徴とする請求項7に記載の冷凍サイ
    クル。
  9. 【請求項9】 四方弁を介して一方を室外熱交換器、他
    方を室内熱交換器へ接続され、冷媒に対して弱溶解性の
    冷凍機油を用いて前記冷媒を吐出する圧縮機と、前記室
    外熱交換器から第1逆止弁を介してレシーバへ接続され
    る第1の絞り装置を有したレシーバ流出管と、前記室内
    熱交換器から前記レシーバ流入管の第1の絞り装置に流
    通接続する第2逆止弁と、前記レシーバから接続され、
    第4逆止弁を介して前記室内熱交換器へ流通する第2の
    絞り装置を有したレシーバ流出管と、前記レシーバ流出
    管の第2の絞り装置から前記室外熱交換器へ流通接続す
    る第3逆止弁と、前記第1逆止弁及び第2逆止弁と前記
    第1の絞り装置の間に接続したオイルトラップ手段と、
    前記オイルトラップ手段により前記冷媒から分離した前
    記冷凍機油を前記第2の絞り装置の下流側へ通流させる
    油バイパス管とを備えたことを特徴とする冷凍サイク
    ル。
  10. 【請求項10】 オイルトラップ手段は、オイルトラッ
    プ容器と、一端を第1逆止弁と第2逆止弁の間に接続
    し、他端を前記オイルトラップ容器の下部に接続するオ
    イルトラップ流入管と、一端を第1の絞り装置に他端を
    前記オイルトラップ容器の下部に接続するオイルトラッ
    プ流出管と、前記オイルトラップ容器の上部に接続する
    とともに流路開閉弁を介して第2の絞り装置の下流側へ
    接続する油バイパス管とを備えたことを特徴とする請求
    項9に記載の冷凍サイクル。
  11. 【請求項11】 オイルトラップ手段は、円筒形状のオ
    イルトラップ容器と、一端を第1逆止弁と第2逆止弁の
    間に接続し、他端を前記オイルトラップ容器の側面外周
    から接線方向に接続するオイルトラップ流入管と、一端
    を第1の絞り装置に他端を前記オイルトラップ容器の下
    部側面または円周部に接続したオイルトラップ流出管
    と、前記オイルトラップ容器の下部中央部に一端を接続
    するとともに流路開閉弁を介して第2の絞り装置の下流
    側に他端を接続する油バイパス管とを備えたことを特徴
    とする請求項9に記載の冷凍サイクル。
  12. 【請求項12】 四方弁を介して一方を室外熱交換器、
    他方を室内熱交換器へ接続され、冷媒に対して弱溶解性
    の冷凍機油を用いて前記冷媒を吐出する圧縮機と、前記
    室外熱交換器から第1逆止弁を介してレシーバへ接続さ
    れる第1の絞り装置を有したレシーバ流出管と、前記室
    内熱交換器から前記レシーバ流入管の第1の絞り装置に
    流通接続する第2逆止弁と、前記レシーバから接続さ
    れ、第4逆止弁を介して前記室内熱交換器へ流通する第
    2の絞り装置を有したレシーバ流出管と、前記レシーバ
    流出管の第2の絞り装置から前記室外熱交換器へ流通接
    続する第3逆止弁と、前記レシーバの上部から貫通挿入
    した前記レシーバ流入管に下向きに開口して保持され、
    内部に前記レシーバ流入管の流出口と前記流出管の流入
    口を有するカップとを備えたことを特徴とする冷凍サイ
    クル。
  13. 【請求項13】 レシーバ流入管の流出口のレシーバ底
    部からの位置をレシーバ流出管の流入口の位置よりも低
    くしたことを特徴とする請求項12に記載の冷凍サイク
    ル。
  14. 【請求項14】 レシーバ流入管と圧縮機の吸入配管と
    の間で熱交換させることを特徴とする請求項12または
    請求項13に記載の冷凍サイクル。
  15. 【請求項15】 使用する冷媒として、HFC冷媒また
    はHC冷媒を用いたことを特徴とする請求項1乃至請求
    項14のいずれかに記載の冷凍サイクル。
  16. 【請求項16】 使用する冷凍機油としてアルキルベン
    ゼン系油を用いることを特徴とする請求項1乃至請求項
    15のいずれかに記載の冷凍サイクル。
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