JP2002276761A

JP2002276761A - 駆動装置

Info

Publication number: JP2002276761A
Application number: JP2001077499A
Authority: JP
Inventors: Kazumasa Ishikawa; 一正石川
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 2001-03-19
Filing date: 2001-03-19
Publication date: 2002-09-25

Abstract

(57)【要約】【課題】カム外周と揺動部の圧接部が回転角度により
回転方向と直角方向に変位することで、同一の面を摺動
することが無くなり、摩耗が少なく、傷等による摩擦係
数の増大が防止でき、マシン信頼性、耐久性の向上を図
れる駆動装置を提供する。【解決手段】アッパートレイ下部プレート８ａや分離
パッド１５を揺動させるピックアップカム２１のカム面
に螺旋状に当接部３０を設ける。この当接部３０によ
り、ピックアップカム２１の外周と摺接するアッパート
レイ下部プレート８ａや分離パッド１５は、摺接部がピ
ックアップカム２１の回転角度により回転方向と直角方
向に変位する力を受け、軸方向で動くことになり、常に
同一のカム面と摺接するということがなくなり、摩耗が
少なくなり、傷等による摩擦係数の増大が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
を用いたファクシミリ、プリンタ、複写機等に搭載する
駆動装置関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】図１は
従来の電子写真プロセスを用いたファクシミリ装置の一
例を示す概念的断面図である。図中１はピックアップロ
ーラ、２は分離タブ、３は給紙ローラ、４は原稿の引き
込み搬送ローラ対、５は原稿の排出搬送ローラ対であ
る。また６はＣＣＤユニット、７はレーザユニット、８
はアッパートレイ、８ａはアッパートレイ下部プレー
ト、９は給紙ローラ、１０は作像ユニット、１１は転写
ローラ、１２は加圧ローラ、１３は加熱ローラ、１４は
用紙排出ローラ、１５は分離パッド、１６は原稿テーブ
ルである。

【０００３】本装置では、原稿テーブル１６上の原稿か
ら１枚をピックアップローラ１と分離タブ２、給紙ロー
ラ３により分離送出し、引き込み搬送ローラ対４と排出
搬送ローラ対５の間でＣＣＤユニット６により原稿画像
を読み取り、排出する。読み取った原稿画像は、レーザ
ユニット７により作像ユニット１０内の感光体に潜像を
形成し、これをトナーによる顕像として現像し、アッパ
ートレイ８から給紙ローラ９、分離パッド１５等により
搬送されてきた用紙に転写ローラ１１によって画像を転
写し、加圧ローラ１２と加熱ローラ１３とからなる定着
装置により画像を熱定着させ、用紙排出ローラ１４によ
り排出する。

【０００４】図２は図１のファクシミリ装置の要部拡大
図、図３〜図５は同斜視図である。アッパートレイ８か
らの給紙をこの図２により説明する。アッパートレイ８
に用紙をセットすると、給紙動作時はアッパートレイ下
部プレート８ａがスプリング１７によって分離パッド１
５へ押し付けられ、用紙を１枚ずつ分離して給紙する。
アッパートレイ下部プレート８ａはスプリング１７によ
って揺動する。

【０００５】この揺動動作は、アッパートレイ下部プレ
ート８ａに取り付けた給紙ローラ９と図示しないカムと
の摺動によって実現する。図示せぬ駆動モータの回転駆
動力は給紙駆動ギヤ１８に伝わり、これと同軸の給紙ロ
ーラ９は常に回転しているが、給紙動作がスタートする
と、カムストッパ１９がピックアップソレノイド２０に
より引かれ、次にピックアップカム２１がスプリング２
２によって初期回転力が与えられているため、給紙ロー
ラ９と同方向に回転し、給紙駆動ギヤ２３と噛み合い、
一回転後に図の位置に戻る。この回転動作とともにピッ
クアップカム２１が回転するため、これと接しているア
ッパートレイ下部プレート８ａと分離パッド１５はピッ
クアップカム１５の規定するカム曲線にしたがって揺動
し、用紙が給紙ローラ９に当接し、搬送され、分離パッ
ド１５により分離されて、１枚のみ給紙搬送される。

【０００６】上述のように図１のようなファクシミリや
プリンタ、複写機等の画像形成装置において、用紙給紙
部のアッパートレイ下部プレート８ａの揺動、分離パッ
ド１５の揺動、給紙コロ９の揺動等には通常図示したよ
うなカム機構が使用され、ピックアップカム１５外周と
揺動部の一部が圧接されカム回転に伴い揺動部が揺動す
るのが通常である。しかしながら、カム外周に圧接され
ているとこれらの揺動部の一部によって摺擦されるカム
外周上に傷が付きやすく、摺動負荷が増えたり、表面に
埃、用紙粉等の汚れが付いて摺動負荷増大に伴いカムが
回転しないなど不具合が生じることが生じる等の欠点が
あった。

【０００７】また、カム回転に関する問題のうち最大き
のものは、カム停止後の起動である。起動の際にはカム
が停止しているので、上述のような摺動部との間には静
止摩擦係数となり、カム回転開始のために動作時より大
きな力が必要になるのが通常である。また、カム回転に
伴い、カム外周の埃などをかき集めてしまうので停止時
にこれも障害となっている。

【０００８】そこで本発明は、カム外周と揺動部の圧接
部が回転角度により回転方向と直角方向に変位すること
で、同一の面を摺動することが無くなり、摩耗が少な
く、傷等による摩擦係数の増大が防止でき、マシン信頼
性、耐久性の向上を図れる駆動装置を提供することを目
的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に係る
駆動装置は、上記目的を達成するために、カム外周と揺
動部の圧接部が回転角度により回転方向と直角方向に変
位することを特徴とする。

【００１０】同請求項２に係るものは、上記目的を達成
するために、請求項１の駆動装置において、上記カムの
停止位置付近でのみ当接する箇所を設けたことを特徴と
する。

【００１１】同請求項３に係るものは、上記目的を達成
するために、請求項１または２の駆動装置において、上
記カム停止時の当接部に回転可能なコロを配置してなる
ことを特徴とする。

【００１２】同請求項４に係るものは、上記目的を達成
するために、請求項１または２の駆動装置において、上
記カム停止時の爪当接部に回転可能なコロを配置してな
ることを特徴とする。

【００１３】同請求項５に係るものは、上記目的を達成
するために、請求項１ないし４のいずれかの駆動装置に
おいて、上記カムの摺動部にクリーニング部材を配置し
てなることを特徴とする。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。なお以下では従来と共通する部分に
は共通する符号を付すにとどめ重複する説明は省略す
る。図６は本発明の一実施形態を示す要部拡大斜視図で
ある。本実施形態のピックアップカム２１は、そのカム
面に螺旋状に当接部３０を設けてある。この当接部３０
は蛇行していてもよいし、また一条でなくて複数条の組
み合わせでもよい。このような当接部３０により、ピッ
クアップカム２１の外周と摺接するアッパートレイ下部
プレート８ａや分離パッド１５は、摺接部がピックアッ
プカム２１の回転角度により回転方向と直角方向に変位
する力を受け、軸方向で動くことになる。そのため常に
同一のカム面と摺接することがなくなり、摩耗が少なく
なり、傷等による摩擦係数の増大が防止される。なお図
ではアッパートレイ下部プレート８ａと摺接するカム面
にのみ当接部３０を設けているが、もちろん分離パッド
１５と摺接するカム面にも設けるとよい。

【００１５】なお図７は、図６の実施形態の変形例を示
す斜視図で、ピックアップカム２１の停止位置にのみ細
幅の当接部３１が設けてあるもの（Ａ）と、同部分のみ
当接部３２を設けて変位させるようにしているもの
（Ｂ）を示す。これらは組み合わせてもよい。ピックア
ップカム２１の停止位置付近でのみ当接する箇所を設け
ると、この部分の摺動時間が短縮され、また埃がかき集
められることもないので停止時〜起動の回転力の変動が
少なくなる。

【００１６】図８は、図６の実施形態の他の変形例を示
す斜視図で、ピックアップカム２１の停止位置の当接部
に回転可能なコロ３３を配し、回転開始時の負荷低減を
大幅に図った例である。

【００１７】図９は、図７の実施形態の変形例を示す斜
視図で、当接部３１の脇の溝部にたとえばフェルト等の
弾性とクリーニング機能があるクリーニング部材３５を
配置した例である。ピックアップカム２１の回転により
カム面がクリーニングされるので都合がよい。

【００１８】

【発明の効果】請求項１に係る駆動装置は、以上説明し
てきたように、カム外周と揺動部の圧接部が回転角度に
より回転方向と直角方向に変位することにより、同一の
面を摺動することがなくなるので、摩耗が少なくなり、
傷等による摩擦係数の増大が防止でき、マシン信頼性、
耐久性の向上を図れるという効果がある。

【００１９】請求項２に係る駆動装置は、以上説明して
きたように、カムの停止位置付近でのみ当接する箇所を
設けたことにより、この部分の摺動時間が短縮され、ま
た、埃がかき集められることもないので、停止から起動
までの回転力の変動が少なくなり、やはりマシン信頼
性、耐久性の向上を図れるという効果がある。

【００２０】請求項３に係る駆動装置は、以上説明して
きたように、カム停止時の当接部にコロを配置し、コロ
が回転することによって少ない摩擦力で済むようになる
ので、カム回転の起動時に必要な回転力を非常に小さく
することが可能になり、やはりマシン信頼性、耐久性の
向上を図れるという効果がある。

【００２１】請求項４に係る駆動装置は、以上説明して
きたように、カム停止時の爪当接部にコロを配置し、コ
ロが回転することにより少ない摩擦力になるので、カム
回転の起動時に必要な回転力を非常に小さくすることが
可能になり、やはりマシン信頼性、耐久性の向上を図れ
るという効果がある。

【００２２】請求項５に係る駆動装置は、以上説明して
きたように、カムの摺動部にクリーニング部材を配置す
ることにより、カム回転により当接部がクリーニングさ
れ、汚れや傷付きなどが少なくなるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の電子写真プロセスを用いたファクシミリ
装置の一例を示す概念的断面図である。

【図２】図１のファクシミリ装置の要部拡大図である。

【図３】同斜視図である。

【図４】同斜視図である。

【図５】同斜視図である。

【図６】本発明の一実施形態を示す要部拡大斜視図であ
る。

【図７】図６の実施形態の他の変形例を示す斜視図であ
る。

【図８】図６の実施形態の他の変形例を示す斜視図であ
る。

【図９】図７の実施形態の変形例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ピックアップローラ２分離タブ３給紙ローラ４原稿の引き込み搬送ローラ対５原稿の排出搬送ローラ対６ＣＣＤユニット７レーザユニット、８アッパートレイ８ａアッパートレイ下部プレート９給紙ローラ１０作像ユニット１１転写ローラ１２加圧ローラ１３加熱ローラ１４用紙排出ローラ１５分離パッド１６原稿テーブル１７スプリング１８給紙駆動ギヤ１９カムストッパ２０ピックアップソレノイド２１ピックアップカム２２スプリング２３給紙駆動ギヤ３０当接部３２当接部３３コロ３５クリーニング部材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】カム外周と揺動部の圧接部が回転角度に
より回転方向と直角方向に変位することを特徴とする駆
動装置。
【請求項２】請求項１の駆動装置において、上記カム
の停止位置付近でのみ当接する箇所を設けたことを特徴
とする駆動装置。
【請求項３】請求項１または２の駆動装置において、
上記カム停止時の当接部に回転可能なコロを配置してな
ることを特徴とする駆動装置。
【請求項４】請求項１または２の駆動装置において、
上記カム停止時の爪当接部に回転可能なコロを配置して
なることを特徴とする駆動装置。
【請求項５】請求項１ないし４のいずれかの駆動装置
において、上記カムの摺動部にクリーニング部材を配置
してなることを特徴とする駆動装置。