JP2002276467A - キャブレータニードルバルブの回転設定リテーナアセンブリ - Google Patents

キャブレータニードルバルブの回転設定リテーナアセンブリ

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JP2002276467A JP2002035412A JP2002035412A JP2002276467A JP 2002276467 A JP2002276467 A JP 2002276467A JP 2002035412 A JP2002035412 A JP 2002035412A JP 2002035412 A JP2002035412 A JP 2002035412A JP 2002276467 A JP2002276467 A JP 2002276467A
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ピー バーンズ マイケル
Gary U Gliniecki
ユー グリニツキー ゲリー
George M Pattullo
エム パテュロ ジョージ
Allen James E Van
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャブレータにおいて、燃料流に悪影響を及
ぼすニードル先端の揺れを無くし、ニードルバルブの回
転を規制する。 【解決手段】 リテーナアセンブリが、キャブレータに
ねじ込まれる燃料ニードルバルブと、該キャブレータか
ら延設したシャフトと、リテーナとを具備する。該リテ
ーナが、該燃料ニードルバルブと該シャフトを横方向に
偏倚する。該燃料ニードルバルブのニードルは、該キャ
ブレータから外側に延設したシャンクを有する。該シャ
ンクは該シャフトと並行している。該リテーナアセンブ
リが、キャブレータの燃料ニードルバルブの回転設定
を、ニードルを偏倚させて維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】関連出願 この出願が優先権を主張する先の出願は、２０００年３
月２９日出願の米国特許出願第０９/５３８，１２３号
の継続出願である。
【０００２】
【発明の属する技術分野】この発明は、キャブレータニ
ードルバルブの回転設定リテーナ（保持部材）アセンブ
リに関し、より詳しくは、内燃エンジン用キャブレータ
の低速・高速ニードルバルブの回転設定リテーナアセン
ブリに関する。
【０００３】
【従来の技術】発明の背景 政府当局により、環境の保全のために、排出ガス物質の
規制に関する規則が強化されつつある。これらの規則
は、手持ち式二行程エンジンを含む全ての内燃エンジン
に適用されつつある。チェインソー、芝刈機、生垣トリ
マーのような小型エンジンにおける過度の排出ガス物質
を制限する手段の一つは、内燃チャンバに送られる最大
燃料量の設定である。この最大燃料量はエンジンメーカ
ーにより、個々のエンジンについて予め設定され、エン
ドユーザーによる調整代を残して、高度などの使用条件
・状況に合わせるようにしている。高度が高くなればな
るほど空気密度は薄くなり、エンジンを運転するための
燃料量は減少する。それ故、ユーザーは、空気と燃料の
比率を変えることを要し、キャブレータから突出した低
速・高速ニードルバルブによりそれを実施することがで
きる。
【０００４】排気ガス物質の規制を守るために、燃料・
空気混合気の濃度制限が必要なだけでなく、手持ち式内
燃エンジンのメーカーは、燃料の最小量又は燃料・空気
の混合気の薄さを規定する必要がある。ユーザーは、小
型エンジンに、より大きい動力を得ようとして、エンジ
ンを極めて薄い燃料状態で運転しようとする。これは、
エンジンの適切な冷却を阻害し、保障問題に至ることが
ある。それ故、リミッターキャップが、キャブレータの
最大燃料量を制限するだけでなく、キャブレータの最小
燃料量を規定する。
【０００５】燃料の最大及び最小流量を規定するだけで
なく、運転状態で燃料流量を一定に保つことが必要があ
る。ニードルバルブのニードルが回転すると、それは運
転中のエンジンによる振動により生じる可能性がり、燃
料流量を変える。それ故、ニードルバルブのニードルの
回転を止めて、燃料流の設定を意図的に変えられないよ
うにする。従来、圧縮スプリングが、軸方向にキャブレ
ータボディとニードルバルブの頭部との間に、ニードル
の回りに同軸に配置される。スプリングは軸方向を及ぼ
して、キャブレータボディとニードルの間で、ねじの間
の摩擦力を増加し、ニードルの回転による燃料流の変更
に抵抗する。
【０００６】不都合なことには、エンジン振動は、燃料
流を非意図的に変える原因であるばかりでない。キャブ
レータの燃料供給チャネルのオリフィス内に配置される
ニードルは、その先端の横揺れ及び軸方向の移動が、燃
料流量を変化させ、エンジンの運転を不安定にする。更
に、低速・高速ニードルバルブの工場での初期設定は、
リミッタキャップが各ニードルの頭部に設けられるが、
回転され軸方向に移動が可能である。ニードル先端の揺
れに関して、更に背景技術について、米国特許出願第０
９／５８４，９７０号をここで参考資料として引用す
る。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的には、
燃料流に悪影響を及ぼすニードルの先端の揺れを無く
し、簡明な低コストの手段で、低速・高速ニードルバル
ブの回転を規制し、キャブレータの燃料流の最終調整を
助長して確実にすることを含んでいる。
【０００８】
【課題を解決するための手段】発明の要約 この発明の回転設定リテーナアセンブリは、キャブレー
タの燃料ニードルバルブのリミッタキャップを後で取付
けて、工場での燃料流の初期設定を維持する。キャブレ
ータボディから外側に設けたリテーナは、燃料ニードル
バルブを横方向に偏倚させ、ニードルとキャブレータボ
ディの調整ねじの間の摩擦力を増加する。リテーナはニ
ードルバルブとリテーナ自体との間の回転摩擦を生じ
る。好ましくは、キャブレータは、一対の離間した一般
的には平行な低速・高速ニードルを有している。しか
し、キャブレータは、単一燃料ニードルバルブと、その
ニードルバルブの回転を規制するリテーナと組み合わせ
た平行ロッドとを有する構成でもよい。
【０００９】各バルブは、キャブレータボディに調整可
能にねじを切ったニードルを有する。ニードルのシャン
クは、キャブレータボディから突出し、その先端で径方
向に拡幅した頭部に同軸に係合する。軸力を加えてニー
ドルの回転を止めるために、ニードルの頭部とキャブレ
ータの間に同軸に圧縮したスプリングが設けられる。横
方向の力により、両方のニードルを回転を止めるため
に、リテーナがキャブレータボディとニードルの頭部の
間に、一般的には軸方向に心合わせして配置され、好ま
しくは、低速・高速ニードルバルブのスプリングから径
方向外側に配置される。
【００１０】好ましくは、ニードルバルブはキャブレー
タボディの燃料流オリフィス内に、その先端を有する。
その先端のオリフィスに対する軸方向及び横方向の動き
は各々、スロットルボアまたは混合チャンバ内に入る燃
料流を変化させる。リテーナは、両バルブのニードル内
に曲げ応力と歪を生じて、それらは、縦方向に伝播して
ニードルの先端に至る。それ故、その先端はオリフィス
の側に横方向に偏倚する。
【００１１】この発明の目的・特徴・優位性は、好適実
施例および最適様態の以下の詳細な記載、請求項の記
載、及び添付図により明らかにされる。
【００１２】
【発明の実施の形態】図面をより詳細に説明すると、図
１〜４は偏倚用リテーナ２２を有する高速・低速ニード
ルバルブアセンブリ２０を図示していて、この発明の実
施例である。低速・高速ニードルバルブ２６、２８は、
キャブレータボディ２４にねじ込まれて取付けられ、キ
ャブレータボディ２４に形成された各ねじ付ポート３０
に対して、回転により縦方向に動いて出入りする。キャ
ブレータボディ２４通って延びるスロットルボア３１を
通って流れる空気は、低速・高速ニードルバルブ２６、
２８により調整される初期設定の燃料流と混ざる。キャ
ブレータボディ２４内の燃料流量は、ニードル３２をね
じ付ポート３０内にねじ回転することにより調整され、
キャブレータボディ２４から内側に送って燃料流を減少
させ、外側に送って燃料流を増加させる。
【００１３】低速・高速ニードルバルブ２６、２８は各
々、スプリング３４と、シャンクまたはニードル３２と
を有する。スプリング３４は、ニードル３２の意図しな
い回転に対して抵抗となる。スプリング３４は、ニード
ル３２を同心に囲んで、ニードル３２の径方向に延びる
頭部３６とキャブレータボディ２４との間に、軸方向に
圧縮される。スプリング３４は、径方向に拡幅した頭部
３６に形成された内側向き環状面３８に当接する。スプ
リング３４の圧縮により形成される一定軸力は、キャブ
レータボディ２４のねじ付ポート３０内ねじとニードル
３２との間の摩擦により、ニードル３２の回転を抑制す
る抵抗力を生じる。
【００１４】従来、各キャブレータの低速・高速ニード
ルバルブ２６、２８は、キャブレータボディ２４が内燃
エンジン（図示せず）に搭載された後に、エンジンメー
カーの工場で調整され設定される。燃料・空気混合気が
薄すぎると、運転エンジンは過熱して故障の原因とな
る。燃料・空気混合気が濃すぎると、政府の排気ガス規
制を超えて違反することになる。それ故、低速・高速ニ
ードルバルブ２６、２８は、エンジンのエンドユーザー
の調整代を、許容範囲に制限する必要がある。従来のリ
ミッタキャップ４０を低速・高速ニードルバルブ２６、
２８に係合させると、キャブレータ内の燃料流のエンド
ユーザーの調整範囲を決める（即ち、濃すぎず薄すぎな
いないように）。リミッタキャップ４０は、工場で適切
な燃料流の設定がなされた後に、低速・高速ニードルバ
ルブ２６、２８の頭部３６に被せてプレスばめされる。
【００１５】リテーナを取付けずに、エンジンメーカー
の工場調整の後に、ニードル３２の一つまたは両方の頭
部３６へ、リミッタキャップ４０をプレスばめしても、
非意図的にニードルが回転し、又、揺れて横方向に移動
して、ニードル３２の工場での設定と初期調整範囲を変
えることが起こりえる。この問題を解決するために、こ
の発明の単一リテーナ２２は、キャブレータボディ２４
から外側に突出する各ニードル３２のシャンク４６に係
合し横方向に偏倚する。好ましくは、リテーナ２２は、
スプリング３４から軸方向に心合わせして、径方向外側
に配置される。リテーナ２２がスプリング３４に対して
加える横方向の力により、スプリング３４がニードル３
２のシャンク４６に横方向の力を及ぼす。ニードル３２
は、それ故、ねじ付ポート３０に対して傾き、または片
側に寄るようになる。スプリング３４とシャンク４６と
の間の摩擦は、ニードル３２とねじ付ポート３０のねじ
の間の増加した摩擦と共に、スプリング３４が更にニー
ドル３２の回転に抵抗するの助長する。即ち、スプリン
グ３４により生じる軸力は、リテーナ２２により生じる
横方向力と複合される。更に、充分強力な適切な寸法の
リテーナ２２を使用すれば、回転を止めるためにスプリ
ング３４を使用する必要がなくなる。その実施例では、
リテーナ２２により生じる力は、低速・高速ニードルバ
ルブ２６、２８のシャンク４６に直接掛かる。
【００１６】リテーナ２２の別の特徴は、キャブレータ
ボディ２４の燃料供給チャネル内のオリフィス内での、
先端４８の揺れの減少、またはそれを無くすことである
（図示せず）。ニードル３２の先端４８の揺れは、キャ
ブレータボディ２４のねじ付ポート３０に設けられたね
じと、係合するニードル３２ねじとの、機械加工許容誤
差により生じる。この結果生じる揺れは、燃料流に影響
を与えて、内燃エンジンの運転を不安定にする。リテー
ナ２２によりニードル３２のシャンク４６に加わる横方
向の偏倚力は、ニードル３２の縦方向に応力と歪を生じ
る。これによりオリフィスの片側に押しつけられて、そ
れにより揺れの悪影響を全て除く。
【００１７】図２〜４を説明すると、リテーナ２２の第
一実施例であるクリップリテーナ５０が図示されてい
て、それは低速・高速ニードルバルブ２６、２８の各々
のスプリング３４と横方向に係合して、シャンク４６の
突出部を互いに近づけるように横方向に偏倚させる。ク
リップリテーナ５０の角度付第一脚５２は、スプリング
３４に係合して、低速ニードルバルブ２６のシャンク４
６の縦外側面５６にスプリングを押しつける。縦外側面
５６は、高速ニードルバルブ２８に対して、外側に向い
ている。クリップリテーナ５０の角度付第二脚５４は、
他のスプリング３４と係合し、高速ニードルバルブ２８
のシャンク４６の縦外側面５６にスプリング３４を押し
つける。縦外側面５６は、低速ニードルバルブ２６のシ
ャンク４６に対して外に向いている。クリップリテーナ
５０は低速・高速ニードルバルブ２６、２８の両方の回
りに横方向からスナップばめ又は止まりばめされる。ス
ナップばめを促進するために、第一脚５２、第二脚５４
の各々の前方先端６０、６２は、低速・高速ニードルバ
ルブ２６、２８の各々のシャンク４６に対してほぼ径方
向外側に曲がっている。
【００１８】図１、５、６を説明すると、リテーナ２２
の第二実施例である楔リテーナ６４が図示されている。
楔リテーナ６４は多種の形が可能であり、例えばＬ型、
Ｉ型、Ｔ型である。楔リテーナ６４はほぼ平らな主部６
６を有して、スナップばめで、低速・高速ニードルバル
ブ２６、２８のスプリング３４の間に楔係合される。そ
の楔の効果により、シャンク４６の突出部が互いから外
方向に横に偏倚する。主部６６の拡幅した先端６８は、
スナップばめを形成する。先端６８の厚さは、組み立て
た状態の低速・高速ニードルバルブ２６、２８の間の距
離より明らかに大きい。主部６６は、基端７０を有し、
先端６８と嵌合すると、楔リテーナ６４が横方向に少し
だけ動き、低速・高速ニードルバルブ２６、２８をエン
ドユーザーが調整回転をしても、スプリング３４または
シャンク４６の間に楔形が維持される。先端６８、基端
７０を有する主部６６は、前述のＩ型を形成する。
【００１９】楔リテーナ６４の主部６６は、先端６８と
基端７０の間で片側でスプリング３４に係合する。スプ
リング３４は、高速ニードルバルブ２８のシャンク４６
の方に概して径方向に向いている、低速ニードルバルブ
２６のシャンク４６の縦内側面７１に、係合する。同様
に、主部６６は他側で他のスプリング３４に係合する。
そのスプリング３４は、低速ニードルバルブ２６のシャ
ンク４６の方に径方向に概して向いている、高速ニード
ルバルブ２８のシャンク４６の縦内側面７１に、係合す
る。
【００２０】楔リテーナ６４は、略平らな第一ベース部
材７２を有し、その第一ベース部材は、主部６６からほ
ぼ垂直に基端７０に沿って伸びている。第一ベース部材
７２は、低速ニードルバルブ２６のシャンク４６に対し
て略接線方向に配置されている。主部６６は第一ベース
部材７２と連結して前述のＬ型を形成する。好ましく
は、楔リテーナ６４は、ほぼ平らな第二ベース部材７４
を有する。第二ベース部材７４は、主部６６から基端７
０に沿って、しかし第一ベース部材７２に対して反対方
向に伸びる。第二ベース部材７４は、高速ニードルバル
ブ２８のシャンク４６に対してほぼ接線方向に伸びてい
る。第一ベース部材７２、第二ベース部材７４はほぼ同
じ仮想面内にあり、拡幅面７６を形成し、そこに力が掛
かり、低速・高速ニードルバルブ２６、２８の間に、楔
リテーナ６４をスナップばめさせ得る。楔リテーナ６
４、第一ベース部材７２、第二ベース部材７４は前述の
Ｔ型を形成する。
【００２１】図１、７、８を説明すると、リテーナ２２
の第三実施例を図示していて、リテーナ２２はバンドリ
テーナ７８である。クリップリテーナ５０と同様に、バ
ンドリテーナ７８は、低速・高速ニードルバルブ２６、
２８の各々のシャンク４６の突出部を共に横方向に包ん
で偏倚させる。バンドリテーナ７８は低速・高速ニード
ルバルブ２６、２８のシャンク４６を両方囲んで、弾性
または塑性材料製であり、熱が加わると縮むようになっ
ている。
【００２２】図１、９、１０を説明すると、リテーナ２
２の第四実施例を図示していて、それは三角形バンドリ
テーナ７９であり、バンドリテーナ７８より少し大きい
直径又は周縁を有する。その大きい直径により、三角形
バンドリテーナ７９はシャンク４６を囲むだけでなく、
スプリング３４から外側に突出する堅いピン８０を囲
む。ピン８０は、好ましくは低速・高速ニードルバルブ
２６、２８からほぼ等距離に配置される。バンドリテー
ナ７８と同様に、三角形バンドリテーナ７９はバンドリ
テーナ７８と同じ材料で作られ得る。
【００２３】図１、１１、１２を説明すると、リテーナ
２２の第五実施例を図示していて、そこでは、リテーナ
２２はリングリテーナ８２であり、好ましくはプラスチ
ック製である。リングリテーナ８２は、楔リテーナ６４
と同様に、低速・高速ニードルバルブ２６、２８のシャ
ンク４６の突出部を偏倚させる。リングリテーナ８２
は、低速・高速ニードルバルブ２６、２８の両方のスプ
リング３４とシャンク４６の回りに同軸に配置される。
リングリテーナ８２の壁の厚さは、低速・高速ニードル
バルブ２６、２８との間の距離より少し大きく、環状内
側面８４と環状外側面８６とにより形成される。環状内
側面８４と環状外側面８６との間の径方向距離は、スプ
リング３４の間の距離より大きいので、リングリテーナ
８２は、シャンク４６の突出部を互いに外側に離れるよ
うに横向きに偏倚させる。
【００２４】図１、１３、１５を説明すると、このリテ
ーナ２２の第六実施例を図示していて、それはブロック
リテーナ８８である。ブロックリテーナ８８は低速ニー
ドルバルブ２６、３８のシャンク４６の両方を横方向に
偏倚させる。ブロックリテーナ８８は、内側周９２と外
側周９４との間に延設した連続曲面９０を有し、角度付
ボア９１を形成する。内側周９２は、各ねじ付ポート３
０の中心線９６に心が合い、外側周９４は、ねじ付ポー
ト３０の中心線９６と心がずれている。その心のずれに
よる力が、低速・高速ニードルバルブ２６、２８を横方
向に偏倚させる。偏倚させないニードルの場合は、その
ニードルは、ねじ付ポート３０の中心線９６と心が合っ
ていて、ブロックリテーナ８８の案内孔９８（図１５）
内に挿入される。
【００２５】図１４を説明すると、ブロックリテーナ８
８’が図示されていて、低速・高速ニードルバルブ２
６、２８の横方向の偏倚は、案内孔９８を別の角度付ボ
ア９１で置きかえることにより得られる。角度付ボア９
１は、好ましくは、互いの方向にまたは互いに離れる方
向に角度がついている。即ち、好ましくは、互いに平行
ではない。角度が反対であることは、ブロックリテーナ
８８をキャブレータボディ２４に組み付ける時に、間違
いがなくなる。また、取り付け時に、ブロックリテーナ
８８の心合わせ部１００は、キャブレータボディ２４の
心合わせ係合部１０２（図１０）と嵌合する。好ましく
は、心合わせ部１００は内側に延びたピンであり、キャ
ブレータボディ２４の心合わせ係合部１０２は、オリフ
ィスまたは受け入れ孔である。
【００２６】ブロックリテーナ８８が低速・高速ニード
ルバルブ２６、２８と共に使用される場合は、ねじ固定
部材１０４がブロックリテーナ８８をキャブレータボデ
ィ２４に固定する。好ましくは、ねじ付き固定部材は、
ねじまたはボルトであり、ブロックリテーナ８８を通っ
て、キャブレータボディ２４内にねじ込まれる。
【００２７】図１６を説明すると、高速・低速ニードル
バルブアセンブリ２０’の別の実施例が図示されてい
る。そこでは、低速・高速ニードルバルブ２６、２８の
いずれかが燃料・空気混合ニードルバルブ１０６であ
り、残りのバルブは無く、ダミーのニードルバルブまた
はシャフト１０８で置換されている。そのシャフトは堅
固であり、キャブレータボディ２４’から外側に突出し
ている。リテーナ２２は、燃料・空気混合ニードルバル
ブ１０６とシャフト１０８に係合し、図１に示した低速
・高速ニードルバルブ２６、２８と同様である。リテー
ナ２２にブロックリテーナ８８を使用する場合は、シャ
フト１０８は案内孔９８にプレスばめされる。そのプレ
スばめにより、ねじ固定部材１０４は必要ない。ブロッ
クリテーナ８８の好ましい材料はプラスチックである。
【００２８】ここで、開示した発明の形態は、現在好適
な実施例であり、他の多くの実施例が可能である。この
発明の全ての同等な形態または分岐例を、ここで説明す
ることは意図していない。また、ここで使用した術語は
発明を限定するものではなく、説明のためのものであ
り、この発明の範囲から逸脱しないで、いろいろな変化
例が可能である。
【００２９】
【発明の効果】この発明により、燃料流に悪影響を及ぼ
すニードルの先端の揺れを無くし、簡明な低コストの手
段で、低速・高速ニードルバルブの回転を規制し、キャ
ブレータの燃料流の最終調整を助長して確実にする。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明によるキャブレータバルブの回転設定
リテーナアセンブリの分解斜視図であり、そのアセンブ
リは低速・高速ニードルバルブを有する。
【図２】キャブレータの底面図であり、低速ニードルと
高速ニードルを互いの方向に横方向に掴むリテーナアセ
ンブリを図示している。
【図３】キャブレータの側面図である。
【図４】リテーナの第一実施例の斜視図であり、そのリ
テーナはクリップリテーナである。
【図５】リテーナの第二実施例の斜視図であり、そのリ
テーナは楔形リテーナである。
【図６】楔形リテーナの斜視図である。
【図７】キャブレータの部分側面図であり、バンドリテ
ーナである第三実施例を図示している。
【図８】バンドリテーナの斜視図である。
【図９】キャブレータの部分側面図であり、リテーナの
第四実施例を図示し、そのリテーナはピンを有する三角
形バンドリテーナである。
【図１０】三角形バンドリテーナの斜視図である。
【図１１】キャブレータの部分側面図であり、リテーナ
の第五実施例を図示し、そのリテーナはピンを有するリ
ングリテーナである。
【図１２】リングリテーナの斜視図である。
【図１３】キャブレータの部分側面図であり、リテーナ
の第六実施例を図示し、そのリテーナはブロックリテー
ナである。
【図１４】ブロックリテーナの図１３の線１４−１４に
沿った見た横断面図であり、二つの角度のあるボアを有
する。
【図１５】図１４のブロックリテーナの横断面図であ
り、二つの角度のあるボアの一つが案内孔に置換されて
いる。
【図１６】この発明のキャブレータバルブの回転設定リ
テーナアセンブリの分解斜視図であり、一つの燃料ニー
ドルバルブとピンを有する第七実施例である。
【符号の説明】
２０、２０’ 高速・低速ニードルバルブアセンブリ ２２ リテーナ ２４ キャブレータボディ ２６ 低速ニードルバルブ ２８ 高速ニードルバルブ ３０ ねじ付ポート ３２ ニードル ３４ スプリング ３６ 頭部 ４０ リミッタキャップ ４６ シャンク ５０ クリップリテーナ ５２ 第一脚 ５４ 第二脚 ５６ 縦外側面 ６４ 楔リテーナ ６６ 主部 ７１ 縦内側面 ７２ 第一ベース部材 ７４ 第二ベース部材 ７６ 拡幅面 ７８ バンドリテーナ ７９ 三角形バンドリテーナ ８０ ピン ８２ リングリテーナ ８４ 環状内側面 ８６ 環状外側面 ８８ ８８’ ブロックリテーナ ９０ 連続曲面 ９２ 内側周 ９４ 外側周 ９６ 中心線 ９８ 案内孔 １０４ ねじ固定部材 １０６ 燃料・空気混合ニードルバルブ １０８ シャフト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゲリー ユー グリニツキー アメリカ合衆国 ミシガン 48470、ルー ス、パリスヴィル ロード 4715 (72)発明者 ジョージ エム パテュロ アメリカ合衆国 ミシガン 48723、カロ、 ジャコブ ロード 2330 (72)発明者 ジェイムズ イー ヴァン アレン アメリカ合衆国 ミシガン 48727、クリ フォード、スノーヴァー ロード 5171

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 キャブレータの燃料ニードルバルブの回
    転設定を維持するリテーナアセンブリであって、 該キャブレータにねじ込まれる該燃料ニードルバルブ
    の、回転可能な縦長ニードルであり、該キャブレータか
    ら外側に突出したシャンクを有した該ニードルと、 該キャブレータから延設され、該燃料ニードルバルブの
    該シャンクと並行するシャフトと、 該燃料ニードルバルブと該シャフトを横方向に偏倚する
    リテーナと、を具備した上記リテーナアセンブリ。
  2. 【請求項２】 突出する前記ニードルバルブの前記シャ
    ンクは、前記リテーナにより前記シャフトの方に横方向
    に偏倚され、 前記シャンクと前記シャフトは各々縦外側面を有し、前
    記シャンクの該縦外側面は、前記シャフトから離れる方
    向に向いており、前記シャフトの該縦外側面は、前記シ
    ャンクから離れる方向に向いており、 前記リテーナはクリップリテーナであって、該クリップ
    リテーナは、前記シャンクの該縦外側面に当接する第一
    脚と、前記シャフトの該縦外側面に当接する第二脚とを
    有し、該クリップリテーナは、横方向から前記シャンク
    と前記シャフトとの回りにスナップばめされる構成であ
    る請求項１記載のリテーナアセンブリ。
  3. 【請求項３】 前記クリップリテーナの前記第一及び第
    二脚の各々は、前記シャンクおよび前記シャフトの各々
    から径方向外側に曲がった前端を有する請求項２記載の
    リテーナアセンブリ。
  4. 【請求項４】 前記燃料ニードルバルブは低速ニードル
    バルブであり、前記シャフトは高速ニードルバルブの回
    転用シャンクである請求項３記載のリテーナアセンブ
    リ。
  5. 【請求項５】 前記ニードルバルブの突出する前記シャ
    ンクは、前記リテーナにより前記シャフトの方に横方向
    に偏倚され、 前記シャンクと前記シャフトは各々縦外側面を有し、前
    記シャンクの該縦外側面は、前記シャフトから離れる方
    向に向いており、前記シャフトの該縦外側面は、前記シ
    ャンクから離れる方向に向いており、 前記リテーナはバンドリテーナでって、該バンドリテー
    ナ は、横方向から前記シャンクと前記シャフトとの両
    方を囲み、該バンドリテーナ は前記シャンクと前記シ
    ャフトの両該外側面に弾性係合するように構成された請
    求項１記載のリテーナアセンブリ。
  6. 【請求項６】 前記リテーナアセンブリは、前記シャン
    クおよび前記シャフトと平行に前記キャブレータボディ
    から外側に延設したピンを具備し、前記リテーナは、該
    ピンを囲む三角形バンドリテーナである請求項５記載の
    リテーナアセンブリ。
  7. 【請求項７】 前記バンドリテーナは、弾力延性のある
    材料製であり、前記シャンクと前記シャフトの回りに取
    りつけられる前に、軸方向内側から伸ばすことが可能で
    ある前記請求項６記載のリテーナアセンブリ。
  8. 【請求項８】 前記バンドリテーナはプラスチック製で
    あり、前記シャンクと前記シャフトの回りに取りつけら
    た後に、前記バンドリテーナを加熱すると軸に対して縮
    むように構成された前記請求項６記載のリテーナアセン
    ブリ。
  9. 【請求項９】 前記燃料ニードルバルブは、低速ニード
    ルバルブであり、前記シャフトは、高速ニードルバルブ
    の回転用シャンクである請求項８記載のリテーナアセン
    ブリ。
  10. 【請求項１０】 前記シャンクは、前記リテーナにより
    前記シャフトから離れる方向に横方向に偏倚され、 前記燃料ニードルバルブの前記シャンクの縦内側面は、
    前記シャフトの縦内側面と向き合っており、 前記リテーナは楔リテーナであって、該楔リテーナ
    は、拡幅した前端と拡幅した後端とを有する主部を有
    し、該主部は、前記シャンクの該縦内側面と前記シャフ
    トの該縦内側面との間に配置されて、前記シャンクを前
    記シャフトから離れる方向に偏倚させる構成である請求
    項１記載のリテーナアセンブリ。
  11. 【請求項１１】 前記楔リテーナは、前記主部に垂直
    な、前記主部の基端に係合する第一ベース部材を有する
    請求項１０記載のリテーナアセンブリ。
  12. 【請求項１２】 前記楔リテーナは、前記第一ベース部
    材に相対して、前記基端に係合する第二ベース部材を有
    し、該第一・第二ベース部材は同一面内にある請求項１
    １記載のリテーナアセンブリ。
  13. 【請求項１３】 前記燃料ニードルバルブは、低速ニー
    ドルバルブであり、前記シャフトは高速ニードルバルブ
    の回転用シャンクである請求項１２記載のリテーナアセ
    ンブリ。
  14. 【請求項１４】 前記リテーナはブロックリテーナあっ
    て、該ブロックリテーナ は、前記燃料ニードルバルブ
    の突出する前記シャンクを横方向に偏倚させ、該ブロッ
    クリテーナ は前記シャンクと前記シャフトに横方向に
    係合し、 該ブロックリテーナ は案内孔と、角度付ボアを形成す
    る連続曲面を有し、該曲面は内側周と外側周に渡って延
    設され、前記シャンクは該角度付きボアに配置され、前
    記シャフトは該案内孔に配置され、 前記燃料ニードルバルブが係合する、前記キャブレータ
    ボディのねじ孔の中心線は、該内側周の中心と心が合
    い、該外側周の中心とはずれている請求項１記載のリテ
    ーナアセンブリ。
  15. 【請求項１５】 前記ブロックリテーナは、ねじ固定部
    材により前記キャブレータボディに固定される請求項１
    ４記載のリテーナアセンブリ。
  16. 【請求項１６】 前記燃料ニードルバルブは、低速ニー
    ドルバルブであり、前記シャフトは、高速ニードルバル
    ブの回転用シャンクであり、前記ブロックリテーナの前
    記案内孔は第二角度付きボアである請求項１５記載のリ
    テーナアセンブリ。
  17. 【請求項１７】 前記ブロックリテーナは、心合わせ部
    を有し、前記キャブレータボディは相対する嵌合する心
    合わせ部を有して、前記ブロックリテーナを前記キャブ
    レータボディに心合わせする前記請求項１６記載のリテ
    ーナアセンブリ。
  18. 【請求項１８】 前記燃料ニードルバルブは、前記シャ
    ンクと係合する頭部を有する低速ニードルバルブを有
    し、スプリングが前記シャンクの回りに前記キャブレー
    タボディと該頭部と間に軸方向に圧縮して配置され、該
    頭部は、前記キャブレータに面する環状面を有し、前記
    シャンクは、径方向に縦外側面と縦内側面とを有し、該
    環状面は、該縦外側・内側面と垂直に径方向外側に配置
    され、 前記燃料ニードルバルブは高速ニードルバルブを有し、
    該高速ニードルバルブは回転可能に延設したシャンク
    と、該シャンクと係合する頭部を有し、該延設したシャ
    ンクは前記キャブレータボディにねじ込まれて、外側に
    突出し、スプリングが前記シャンクの回りに前記キャブ
    レータボディと該頭部の間に軸方向に圧縮して配置さ
    れ、該頭部は、前記キャブレータに面する環状面を有
    し、前記シャンクは、径方向に縦外側面と縦内側面とを
    有し、該環状面は、該縦外側・内側面と垂直に径方向外
    側に配置され、 該高速ニードルバルブの該シャンクは該低速ニードルバ
    ルブのシャンクと平行であり、該高速ニードルバルブの
    該縦内側面は該低速ニードルバルブの該縦内側面に面し
    ており、 前記リテーナは、該高速・低速ニードルバルブの各該ス
    プリングに弾力的に係合して、各該スプリングが該高速
    ・低速ニードルバルブの該シャンクを横方向に偏倚させ
    るように構成された請求項１記載のリテーナアセンブ
    リ。
  19. 【請求項１９】 前記高速・低速ニードルバルブの各前
    記頭部に係合するリミッタキャップを有し、各該リミッ
    タキャップは、前記リテーナが前記高速・低速ニードル
    バルブのスプリングに係合した後に、各前記頭部が対応
    する前記スプリングに係合するように構成された請求項
    １８記載のリテーナアセンブリ。
  20. 【請求項２０】 前記リテーナはクリップリテーナであ
    って、該クリップリテーナは、前記低速ニードルバルブ
    シャンクの前記縦外側面に横方向に係合する前記スプリ
    ングに当接する第一脚と、前記高速ニードルバルブシャ
    ンクの前記縦外側面に横方向に係合する前記スプリング
    に当接する第二脚とを有し、該第一脚は該第二脚と一体
    であり、該クリップリテーナは、前記高速・低速ニード
    ルバルブのスプリングの回りに横方向から止まりばめさ
    れ、 前記クリップリテーナにより前記低速ニードルバルブの
    突出した前記シャンクが、前記高速ニードルバルブの突
    出した前記シャンクの方に横方向に偏倚されるように構
    成された請求項１８記載のリテーナアセンブリ。
  21. 【請求項２１】 前記クリップリテーナの前記第一及び
    第二脚の各々は、前記高速・低速ニードルバルブシャン
    クの各々から径方向外側に曲がった前端を有する請求項
    ２０記載のリテーナアセンブリ。
  22. 【請求項２２】 前記リテーナはバンドリテーナであっ
    て、該バンドリテーナは、前記高速・低速ニードルバル
    ブシャンクのスプリングを囲み、該バンドリテーナは、
    前記スプリングと横方向に弾力的に係合し、前記スプリ
    ングは前記高速・低速ニードルバルブシャンクの各前記
    縦外側面と横方向に係合し、 該バンドリテーナにより、前記低速ニードルバルブの突
    出した前記シャンクが、前記高速ニードルバルブの突出
    した前記シャンクの方に横方向に偏倚されるように構成
    された請求項１８記載のリテーナアセンブリ。
  23. 【請求項２３】 前記バンドリテーナは、前記高速・低
    速ニードルバルブシャンクのスプリングの回りに軸方向
    に取りつけられる前に、伸ばすことが可能である前記請
    求項２２記載のリテーナアセンブリ。
  24. 【請求項２４】 前記バンドリテーナはポリマー材製で
    あり、前記バンドリテーナが、前記高速・低速ニードル
    バルブシャンクの各前記スプリングの回りに、前記シャ
    ンクと前記シャフトの回りに取りつけられた後に、前記
    バンドリテーナを加熱すると縮むように構成された前記
    請求項２２記載のリテーナアセンブリ。
  25. 【請求項２５】 前記リテーナは楔リテーナであって、
    該楔リテーナは、拡幅した前端と拡幅した後端とを有す
    る主部を有し、該主部は該前後端の間で各前記スプリン
    グに係合し、各前記スプリングは、前記高速・低速ニー
    ドルバルブシャンクの各前記縦内側面と横方向に係合
    し、 前記拡幅した前端は、前記高速・低速ニードルバルブシ
    ャンクの各前記縦内側面を過ぎたところで横方向にスナ
    ップばめされ、該楔リテーナにより、前記低速ニードル
    バルブの突出した前記シャンクが、前記高速ニードルバ
    ルブの突出した前記シャンクから離れる方向に偏倚され
    るように構成された請求項１８記載のリテーナアセンブ
    リ。
  26. 【請求項２６】 前記楔リテーナは、前記主部に垂直
    な、前記主部の基端に係合する第一ベース部材を有し、
    該第一ベース部材は前記低速ニードルバルブの前記スプ
    リングに対して接線方向に配置された請求項２５記載の
    リテーナアセンブリ。
  27. 【請求項２７】 前記楔リテーナは、前記主部に垂直
    な、前記基端に係合する第二ベース部材を有し、該第二
    ベース部材は前記低速ニードルバルブの前記スプリング
    に対して接線方向に配置された請求項２６記載のリテー
    ナアセンブリ。
  28. 【請求項２８】 前記リテーナはリングリテーナであっ
    て、該リングリテーナは、前記低速ニードルバルブの前
    記スプリングを囲み係合する環状内側面と、前記高速ニ
    ードルバルブの前記スプリングに係合する環状外側面と
    を有し、 該リングリテーナにより、前記低速ニードルバルブの突
    出した前記シャンクが、前記高速ニードルバルブの突出
    した前記シャンクから離れる方向に偏倚されるように構
    成された請求項１８記載のリテーナアセンブリ。
  29. 【請求項２９】 前記リテーナはリングリテーナであっ
    て、該リングリテーナは、前記高速ニードルバルブの前
    記スプリングを囲み係合する環状内側面と、前記低速ニ
    ードルバルブの前記スプリングと係合する環状外側面と
    を有し、 該リングリテーナにより、前記高速ニードルバルブの突
    出した前記シャンクが、前記低速ニードルバルブの突出
    した前記シャンクから離れる方向に偏倚されるように構
    成された請求項１８記載のリテーナアセンブリ。
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