JP2002274873A - 多段加熱板式熱処理装置 - Google Patents

多段加熱板式熱処理装置

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JP2002274873A JP2001069405A JP2001069405A JP2002274873A JP 2002274873 A JP2002274873 A JP 2002274873A JP 2001069405 A JP2001069405 A JP 2001069405A JP 2001069405 A JP2001069405 A JP 2001069405A JP 2002274873 A JP2002274873 A JP 2002274873A
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P40/00Technologies relating to the processing of minerals
    • Y02P40/50Glass production, e.g. reusing waste heat during processing or shaping
    • Y02P40/57Improving the yield, e-g- reduction of reject rates

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス基板等の熱処理装置を小形化し熱的性
能を良くする。 【解決手段】 熱処理装置は、スペーサーピン2及び支
持ビーム11で間隔cを空けて支持された加熱板1、こ
の上で支持管13で支持されたワークW、回転、昇降機
構5、6で回転及び昇降可能にされた回転昇降軸3、間
隔cに対応するように軸3に固定され回転によって何れ
かが間隔cに入るように形成された爪部材4、加熱板1
に取り付けられ下の支持管13の更に下から昇降される
ことによってこれを支持可能なブラケット15、等で構
成されている。 【効果】 軸3を順次回転及び昇降させ、爪部材4を間
隔cの中に入れてそれより上の加熱板を持ち上げ、間隔
cを開いてワークWの上下空間を広げて、ワークWの出
し入れを可能にする。通常時の間隔を最小にして、熱的
性能を向上し装置を小形化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下方向に間隔を
空けて多段に支持された板状の加熱部材により前記間隔
に設けられた支持部材で支持された板状の被処理物を加
熱して熱処理するようにした多段加熱板式熱処理装置に
関し、特にフラットパネルディスプレイ用液晶ガラス基
板等を焼成する多段枚葉式クリーンオーブンの小型化、
処理能力の増加、熱的性能の向上等の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の多段加熱式熱処理装置としては、
図13に示すように、熱処理室8内に電気加熱式等の放
射加熱板1を多段に固定設置し、それぞれの間隔の中で
ガラス基板等のワークWを支持管13で支持し、ワーク
Wを上下の放射加熱板1で加熱し、熱処理の終了したワ
ークを図示しないロボットハンドによって未処理ワーク
と順次交換し、1タクトに1枚づつワークを熱処理する
ようにした装置が一般的であった。
【0003】このような装置では、例えばワーク搭載時
には、ワークをロボットハンド上に支持し、ロボットハ
ンドを熱処理室8内に挿入し、これを下降させてワーク
Wを支持管13上に移載する。そして、ロボットハンド
の挿抜及び昇降を安全に行うために、ハンドの厚み、ワ
ークの厚み、ワークが凹凸状になるときのたわみ量、こ
れらと関連したハンドの昇降距離、等を考慮し、上下の
放射加熱板に通常約60mm〜80mmの間隔を設けて
いた。
【0004】そのため、従来の熱処理装置では、高さが
高くなること、ワークの周辺部からの熱放射が増加し、
ワーク加熱時の温度分布性能が悪くなること、これを防
止するために放射加熱板の寸法を大きくする必要がある
こと、その結果装置の平面寸法も大きくなること、間隔
の周辺や装置全体からの放熱が多くなり、熱エネルギー
の損失が多くなること、等の諸問題があった。
【0005】一方、多段加熱板式熱処理装置としては、
上記のような通常の装置の他に、図13のような構造の
装置を2台組み合わせて、これらを昇降及び回転可能に
し、一定レベルからワークWを搬入・搬出できるように
した回転ゴンドラ式の多段加熱板式枚葉処理型熱処理装
置が提案されている(特開平5−203365号公報参
照)。
【0006】しかしながら、この装置では、一定位置で
ワークを出し入れできるが、上記と同様の方法でロボッ
トハンドを使用してワークを搬入・搬出することになる
ので、上記通常の装置と同程度の放射加熱板の間隔が必
要になる。更に、ゴンドラ状に積載した装置を昇降及び
回転させ、上下の一方側及び回転の片面側だけを実質的
にワーク搭載スペースとして使用しているので、装置の
大きさとしては、同じ処理能力の通常の装置の約4倍に
なる。従って、このような装置では、従来の通常の装置
よりも更に装置が大型化するという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術に於
ける上記問題を解決し、寸法が大幅に小形化され処理能
力が大きく省エネ化も図られる多段加熱板式熱処理装置
を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、請求項1の発明は、上下方向に間隔を空け
て多段に支持された板状の加熱部材によりそれぞれの前
記間隔の中で支持された板状の被処理物を加熱して熱処
理するようにした多段加熱板式熱処理装置において、前
記加熱部材を前記それぞれの間隔の間で分離可能に支持
する定位置支持部材と、前記加熱部材の周辺部の少なく
とも3位置に前記間隔を含んで前記上下方向に設けられ
回転が可能なように支持された軸部材と、前記間隔の数
と同じ数の変位置支持部材であって前記軸部材に取り付
けられ該軸部材が回転されることによって何れか1の前
記変位置支持部材の先端部分が前記間隔のうちの何れか
1の間隔の中に入り他の変位置支持部材の先端部分が前
記間隔の外になるように形成された変位置支持部材と、
前記軸部材を回転可能にする回転手段と、前記何れか1
の変位置支持部材の前記先端部分が前記何れか1の間隔
の中に入ったときに前記何れか1の変位置支持部材と共
に前記何れか1の間隔の拡大と復元とを可能にする間隔
変更手段と、を有することを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、上下方向に間隔を空け
て多段に支持された板状の加熱部材によりそれぞれの前
記間隔の中で支持された板状の被処理物を加熱して熱処
理するようにした多段加熱板式熱処理装置において、前
記加熱部材を前記それぞれの間隔の間で分離可能に支持
する定位置支持部材と、前記加熱部材の周辺部の少なく
とも3位置に前記間隔を含んで前記上下方向に設けられ
回転が可能なように支持された軸部材と、前記間隔の数
を2以上の整数で割った分割数の変位置支持部材であっ
て前記軸部材に取り付けられ該軸部材が回転されること
によって何れか1の前記変位置支持部材の先端部分が前
記間隔のうちの何れか1の間隔の中に入り他の変位置支
持部材の先端部分が前記間隔の外になると共に全ての変
位置支持部材が前記間隔の外になる非係合位置を備えた
変位置支持部材と、前記軸部材を回転可能にする回転手
段と、前記何れか1の変位置支持部材の前記先端部分が
前記何れか1の間隔の中に入ったときに前記何れか1の
変位置支持部材と共に前記何れか1の間隔の拡大と復元
とを可能にする間隔変更手段と、を有することを特徴と
する。
【0010】請求項3の発明は、請求項1の発明の特徴
に加えて、前記多段の加熱部材のうちの2段目以上のも
のに取り付けた下離間部材であって前記間隔の上側の前
記加熱部材に取り付けられたものが該間隔にある前記被
処理物の下方で離れた位置から前記被処理物を昇降可能
なように形成された下離間部材を有することを特徴とす
る。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明を適用した熱処理装
置の積載部の構造例を示し、図2は積載部の1つの間隔
を広げた状態を示す。図3及び図4は部分構造を拡大し
て示す。図5乃至図8は、図1の装置と同様の回転及び
昇降機構部分並びに外形構造部分を備え図1とは異なっ
た構造部分を持つ熱処理装置の他の例を示す。図1、2
を基準として他の図を参照しつつ説明する。
【0012】多段加熱板式の通常クリーンオーブンであ
る熱処理装置は、上下Z方向に間隔cを空けて多段とし
て図1では7段に支持された板状の加熱部材である放射
加熱板1(以下単に「加熱板1」という)によりそれぞ
れの間隔cの中で支持された板状の被処理物としてフラ
ットパネルディスプレイ用液晶ガラス基板等のワークW
(図1では最上段間隔にあるものだけを二点鎖線で図
示)を加熱して熱処理するようにした装置であり、機械
構造部分として、定位置支持部材としてのスペーサピン
2、軸部材としての回転昇降軸3、変位置支持部材とし
ての爪部材4、図5、6、8に詳細を示す回転手段とし
ての回転機構5及びこれらと共に間隔変更手段となる軸
昇降機構6、等を有する。
【0013】上記の機械構造部分は、図5乃至8に示す
如く、構造材の枠で形成され断熱材が装着されたケーシ
ング7で囲われた熱処理室8及び構造材91で形成され
た機械室9内に配置されている。ケーシング7のうち加
熱板1を出し入れする正面は自動扉10になっている。
多段に構成された一群の加熱板1の最下段のもの1
1は、ケーシング7から延設されスペーサーピンと共に
定位置支持手段となる支持ビーム11上に乗せられてい
る。
【0014】ワークWは、加熱板1の図1において左右
の長さY方向の両端面に取り付けられた図3及び図4の
一部にも示すV字型の支持管ホルダ12に乗せられた支
持管13で支持されている。支持管13には、図4に示
す如く長さY方向の動きと脱落を防止するためのカラー
リング14が固着されている。又、本例の熱処理装置に
は、7段の加熱板1のうちの2段目のもの12 以上のも
のに下離間部材としての支持管昇降用ブラケット(以下
単に「ブラケット」という)15が支持管13における
カラーリング14の先端側を支持可能なように取り付け
られている。
【0015】加熱板1としては、絶縁体を介して発熱素
子を金属製のケーシングで囲ってパネル状に形成した電
熱式のものが好都合に使用される。但し、ヒートポンプ
式等の他の形式のものも使用可能である。
【0016】スペーサーピン2は、下端が下の加熱板に
固定され上端が上の加熱板を乗せるように形成され加熱
板1の4隅に配設された筒状体から成り、加熱板1をそ
れぞれの間隔cの間で分離可能に支持している。図3の
ものは、上の加熱板の穴状部が嵌入する円錐形部分を備
えている。スペーサーピンとしては、何れの構造のもの
であってもよい。なお、定位置支持部材としては、段間
毎に独立して設けられたスペーサーピン2に代えて、軸
とこれにスライド自在に嵌め込まれた円筒をスペーサー
としたような構造のものであってもよい。加熱板1の最
下段のもの11は、前記支持ビーム11で支持されてい
る。加熱板1は、これらによって全体的に支持されてい
る。
【0017】回転昇降軸3は、加熱板1の周辺部の少な
くとも3位置として本例では幅方向であるX方向の両端
外側であって長さ方向であるY方向の両端内側の近傍の
位置に合計4箇所に図1では6段の間隔を含んで上下の
Z方向に設けられ、回転が可能なように後述する回転昇
降機構部分の軸受で支持されている。本例の回転昇降軸
3は、間隔変更手段にもなっているため、昇降可能に支
持されている。なお、回転昇降軸3は、通常本例の如く
4本装備されるが、加熱板1の大きさや段数等によって
は、必要に応じて4本以上の多本数設けられる。又、場
合によっては、平面支持のための最小本数である3本で
あってもよい。
【0018】爪部材4は、間隔cの数と同じ数、従って
図1の加熱板7段の装置の例では6間隔分として6個設
けられ、回転昇降軸3に取り付けられ、この軸が回転さ
れることにより、何れか1の爪部材4として図1の例で
は下から2つ目の爪部材42の先端部分41が間隔cの
うちの何れか1の間隔として間隔c2 の中に入り他のも
のの先端部分が間隔cの外になるように形成されてい
る。この状態は、爪部材4を平面的に見た図4に明瞭に
示めされている。先端部分41には、図3、4に示す如
く、支持面が傾動自在なように球面受けされた支持突起
41aが乗せられている。
【0019】このように爪部材4が間隔cの内外に出入
り可能な構造として、本例では、図4にも示す如く、そ
れぞれの間隔c1 〜c6 に対応する位置の爪部材41
6を、上から見て円周方向に互いに60°角度をずら
せて回転昇降軸3に取り付けると共に、その長さLを、
1つの爪部材42 の先端側の長さL1 の部分が間隔cの
中に入りこれに隣接する両側の爪部材41 、43 を含む
他の爪部材が間隔cの範囲外になるような長さにしてい
る。
【0020】このような形状の爪部材4は、図1に示す
ように回転昇降軸3に直接取り付けられてもよいことは
勿論であるが、図3、4等に示す如く、軸3を6角等の
角軸にして、これにピース16を嵌め込み、その外面に
取り付けられるようにしてもよい。その場合には、爪部
材4が固着された同形状のピース16を6個製作し、下
から順次60°の1角づつずらして軸3に嵌入させるこ
とにより、容易に且つ精度良く爪部材を取り付けること
ができる。又、部品の共用によって製作も容易になる。
更に、間隔cの数や寸法が異なった装置に対しても、ピ
ース16の数を変え長さを調整することにより、容易に
対応することができる。
【0021】なお、回転昇降軸3にスリーブ状の別の外
軸を嵌め込み、外軸に爪部材4を取り付けてこれを回転
させるようにすることも可能である。その場合には、外
軸が回転可能に支持された軸部材ということになる。
【0022】回転機構5は、回転昇降軸3を回転可能に
する手段であり、図5、6、8に示す如く、構造材91
から図示しない取付部材を介して固設された軸回転用の
モータ51、モータ付きのプーリ52aから4個の軸3
側のプーリ52bに捲回されたタイミングベルト53、
プーリ52bの回転をスリーブ31の嵌められた軸3に
伝達し軸3を回転及び昇降自在に支持するロータリーボ
ールスプライン構造を備えた下部軸受55、同様に軸3
を回転及び昇降自在に支持する上部軸受56、ケーシン
グ7の構造体に取り付けられ軸受55、56が装着され
た上下の支持板57、58、軸3にかかる全重量を支持
可能なスラスト軸受59、等によって構成されている。
符号52cはテンションプーリである。
【0023】昇降機構6は、前記の如く何れか1の爪部
材4として例えば図1の爪部材42が何れか1の間隔と
して間隔c2 の中に入ったときに爪部材42 と共に間隔
2の拡大と復元とを可能にする機構であり、本例で
は、回転昇降軸3、爪部材4及び回転機構5と共に間隔
変更手段を構成する。
【0024】このような昇降機構6は、図5、6、8に
示す如く、前記支持板58に取り付けらた軸昇降用のモ
ータ61、モータ付きのプーリ62aから幅X方向の両
端に設けられた2個のプーリ62bに捲回されたタイミ
ングベルト63、プーリ62bの回転が伝達されるボー
ルネジ軸64、前記支持板58に取り付けられボールネ
ジ軸64を回転自在に支持する軸受65、ボールネジ軸
64と螺合するボールナット66、これに取り付けられ
前記スラスト軸受59が装着された可動板67、等によ
って構成されている。符号62cはテンションプーリで
ある。
【0025】回転機構5及び昇降機構6は、通常ワーク
Wを1タクトに1枚づつ自動的に枚葉処理する熱処理装
置に設けられ、必要なタイミングに必要な回転や昇降を
するように図示しない制御装置によって駆動制御され
る。
【0026】支持管昇降用ブラケット15は、間隔cの
上側の加熱板1として例えば前記間隔c2 の上側の加熱
板13 に取り付けられたブラケット152 がその間隔c
2 にあるワークの下方で離れた位置H1 から支持管13
2 を介してワークW2 を昇降可能なように形成されてい
る。即ち、図3にも詳細な形状を示す如く、ブラケット
15は間隔cの上段の加熱板1に取り付けられ、先端に
支持管13を受けられるように溝状部15aを備えてい
て、溝の深さが対応する支持管13からH1 だけ下の位
置になるように形成されている。なおブラケット15
は、図4に示す如く溝状部15aがカラーリング14の
位置より支持管13における長さX方向の先端側を支持
可能であると共に、隣接する上下段のものが干渉しない
ような形状及び取付位置にされている。
【0027】以上のような熱処理装置は次のように運転
されその作用効果を発揮する。まず、主として図9によ
り、その左端図を基準状態として、任意の段として図に
おいて下から2番目の間隔c2 の支持管132 にワーク
2 を搭載したり交換するときの各部の動作について説
明する。
【0028】左端図の基準状態では、各段の加熱板1は
等間隔になっている。この状態で支持管13上にワーク
Wが搭載され熱処理されているときには、ワークWと上
下の加熱板1との間隔は、図示の如く又図3にも示す如
く、支持管高さに相当する下側のh1 と上側のh2 にな
っている。本発明によれば、加熱板やワークの寸法等に
よっても異なるが、この間隔h1 、h2 を共に10mm程
度の十分狭い最低限度の寸法にすることができる。
【0029】その結果、一定枚数のワークWを熱処理す
るときには、熱処理装置の高さを最小寸法にすることが
できる。一方、熱処理装置の高さを一定にするときに
は、最大枚数のワークWを熱処理できる。又、熱処理時
のワークWと加熱板1との間隔が最小であるため、一定
の平面寸法のワークW及び加熱板1を使用するときに
は、伝熱効率が最大になり、ワークWの周辺部からの放
熱が少なくワークWを均一に加熱できる。一方、熱処理
性能を一定条件に維持するときには、一定寸法の加熱板
で最大寸法のワークWを処理でき、一定寸法のワークW
を処理するときには、加熱板の寸法を最小にすることが
できる。従って、本例の熱処理装置によれば、装置寸法
の最小化、熱処理性能の向上、熱処理可能なワークの寸
法の拡大、等の効果を得ることができる。
【0030】例えば2番目の間隔c2 の支持管13
2 に、最初にワークW2 を搭載したり熱処理の完了した
ワークW2 を新たなワークWと交換するようなときは、
左端図に示す如く、爪部材42 が間隔c2 に入っていな
い状態から、まず、軸回転用のモータ51が左端図の状
態から60°回転し、プーリ等のトルク伝達機構及び回
転昇降軸3を介して、中央図で二点鎖線で示す如く、爪
部材42 が60°回転してその先端部分41が間隔c2
の中に入る。このときには、軸3及び爪部材4以外の部
分はまだ左端図の状態になっていて、ブラケット152
の溝状部15aと支持管132 とは溝の深さH1 だけ離
れた位置関係になっている。この状態は図3にも示され
ている。
【0031】次に、軸昇降用のモータ61が回転し、プ
ーリ等のトルク伝達機構を介してボールネジ軸64が回
転し、これと螺合するボールナット66が上昇し、これ
に取り付けられた可動板67と共にスラスト軸受59を
介して回転昇降軸3が昇降し、爪部材42 が中央図の状
態を経由して左端図の状態まで所定高さH=H1 +H 2
上昇する。図3にもこの状態を示してきに。又図2で
は、上昇して間隔の開いた加熱板12 及び13 の状態を
示している。
【0032】ここで、爪部材42 が図9の中央図の実線
で示すようにH1 上昇した段階では、加熱板13 及びブ
ラケット152 の溝状部15aも左端図の状態からH1
上昇し、その底部分が支持管132 に接触し、これを持
ち上げられる位置になる。そしてこのときには、支持管
132 はまだ上昇しないので、加熱板13 と支持管13
2 との上側間隔がh2 からh2 +H1 になってH1 だけ
大きくなる。
【0033】左端図のように、二点鎖線で示す中央図の
実線の位置の爪部材42 が更に上昇して実線の位置にな
ると、今度は加熱板13 に加えてブラケット152 で持
ち上げられて支持管132 もH2 上昇し、上側間隔は変
わらないが下側間隔である支持管132 と加熱板12
の間隔がh1 からh1 +H2 になってH2 だけ大きくな
る。なお、間隔c2 を開くときには、それより上又は下
の間隔cは変わらない。図3にもこのような間隔の変化
状態及びそのときの寸法を示している。
【0034】支持管132 と上下の加熱板13 、12
の上記間隔h2 +H1 及びh1 +H 2 はそれぞれ、例え
ば30mm程度及び30〜40mm程度にされる。なお、以
上では間隔c2 を開くときの動作について説明したが、
他の間隔を開くときの動作も全く同じである。他の間隔
を順次開くときには、回転昇降軸3が60°づつ順次回
転し、それぞれの間隔に対応する爪部材4が回転及び昇
降することになる。
【0035】以上のようにして加熱板1の間隔c2 が開
くときには、自動扉10が動いてその図示しない開口部
が対応する間隔c2 の位置になっている。そして、通常
開口部に設けられる柔軟材でできた図示しないシャッタ
ーを介して、図10に示すようにロボットハンド100
等のワーク移載装置によるワークWの熱処理室8内への
搬入及び搬出が可能になる。
【0036】ロボットハンド100は、ワークWを搬入
するときには、カセット等に積載され生産ラインから運
ばれてきた未処理ワークを吸着支持し、回転及び昇降し
て間隔c2 に対応する前記自動扉10の開口部位置に到
達し、図1に示す支持管13上をその長さ方向に、即ち
図10に示すの矢印方向に進行し、の矢印のように
2本の支持管132 の間を通って下降し、その間に支持
管上にワークW2 を移載し、の矢印のように引き抜か
れて熱処理装置から退出するように、自動的に作動され
る。ワークWを搬出するときには、搬入時とは逆の方向
に−−のように動く。
【0037】このようなロボットハンド100によるワ
ーク搬入・搬出動作においては、ワークWのたわみ量、
ロボットハンドの厚み、昇降距離、上下の余裕空間、等
のために間隔cとしては50〜70mm程度必要になる
が、本発明を適用することにより、このように間隔cを
実際の装置における必要寸法に合わせて自由に作ること
ができる。そして、ワークWを搬入・搬出せず熱処理し
ているときには、このように間隔をとらず、前記の如く
最小間隔の下に最良の伝熱条件を得てワークWを良好に
熱処理することができる。又、前記の如く装置の高さ及
び平面寸法を最小にすることができる。
【0038】なお、本例の如くブラケット15を設ける
と、前記の如くワークWの上下の間隔h1 、h2 を同時
にH1 、H2 だけ大きくすることができ、装置としての
間隔をh1 、h2 に最小化することができるが、装置の
構造や動作を簡単にするために、ブラケット15を省略
することも可能である。その場合には、下側間隔h1
1 程度に大きくする。このような装置でも、従来の装
置に較べると大きさが相当程度小形化されることにな
る。又、上側間隔を小さくできるので、熱的性能が十分
に改善される。
【0039】以上のような間隔cの開閉やロボットハン
ド100によるワークWの搬入・搬出は、熱処理装置及
びロボットの図示しない制御装置によって通常全て自動
的に行われる。一方、熱処理装置内では加熱板1に電源
が供給され、順次搬入されたワークWは所定時間加熱さ
れ熱処理される。そして、何れかの間隔cのワークWに
おいて所定の熱処理時間が経過すると、その間隔cが開
いて、熱処理済みのワークWがロボットハンドによって
搬出され、新たなワークWが搬入され、このような動作
が繰り返され、1タクトに1枚づつワークWが自動的に
連続熱処理されていくことになる。
【0040】図5乃至図8及び図11は、前述の如く熱
処理装置本体部分の全体構成及び回転昇降機構部分の構
造を示すと共に、加熱板1の多段積載構造部分の他の例
を示す。本例の装置は、図1の装置に較べて、間隔cに
対する変位置支持部材である爪部材4の数及び軸部材で
ある回転昇降軸3に対する取付状態が異なっている。即
ち、爪部材4は、本例では、図11にも示す如く、間隔
cの数である10を2以上の整数で割った分割数として
2で割った分割数である5個にしていると共に、全ての
爪部材4が間隔cの外になる非係合位置Pを備えてい
て、これらの点で図1の装置と相違している。又本例の
装置は、10間隔11段加熱板の下積載部Aとその上に
同じ構造を持つ上積載部Bとで構成されていて、ワーク
処理量が一層多い装置になっている。
【0041】図6によって更に説明すれば、上下の積載
部A、Bにはそれぞれ間隔c1 〜c 10を空けて加熱板1
1 〜111が配設されていて、図の状態では間隔c1 、c
3 、c5 、c7 、c9 に対応して爪部材41 、42 、4
3 、44 、45 が回転昇降軸3のピース16に取り付け
られていて、更に、爪部材4を上から見ると、前記図1
1のように、5個の爪部材41 〜45 がそれぞれ中心角
60°の位置に配置されていると共に、図において水平
の位置P部分に爪部材が設けられていない。
【0042】本例の装置も図1の装置と同様に運転され
るが、ワークWの出し入れ時に間隔cを開くときには、
回転昇降軸3を1間隔分即ち1ピッチ昇降させる動作が
追加されると共に、上下の積載部A、Bにおいて同時期
にワークWが出し入れされる点で図1の装置と相違す
る。
【0043】即ち、図示の如く、上下の積載部の加熱板
9 及び11 のワークW9 及びW1の熱処理が完了して
これを新たなワークWと交換するためにワークWを搬出
・搬入するときには、上下の爪部材45 、41 を加熱板
1 0 、12 の下に入れて間隔c9 、c1 を開いてワー
クW9 、W1 を交換する。次に上下の積載部の加熱板1
1 、13 のワークW1 、W3 の熱処理が完了してこれを
新たなワークWと交換するためにワークWを搬出・搬入
するときには、上下の爪部材41 、42 を加熱板12
4 の下に入れて間隔c1 、c3 を開いてワークW1
3 を交換する。
【0044】同様にして順次上下のワークW3 、W5
7 及びW5 、W7 、W9 を交換すると、図11のよう
に爪部材4の非係合位置Pが加熱板1に対面する位置に
なるように回転昇降軸3を回転させ、爪部材4を加熱板
1と係合することなくバイパス可能にした後、回転昇降
軸3を1ピッチ上昇させ、それぞれの爪部材41 〜4 5
を偶数の間隔c2 〜c10に対応させ、今度は順次上下の
偶数のワークW2 、W 4 、W6 、W8 、W10を交換し、
順次1タクトに2枚づつワークWを連続熱処理していく
ことになる。
【0045】なお、運転方法としては、上記のように、
奇数間隔のワーク出し入れ、−回転昇降軸の1ピッチ上
昇−偶数間隔のワークの出し入れ−回転昇降軸の1ピッ
チ下降−奇数間隔のワークの出し入れ、というように連
続熱処理する方法のほか、1段のワーク出し入れ、−回
転昇降軸の1ピッチ上昇−2段のワークの出し入れ−回
転昇降軸の1ピッチ下降−3段のワークの出し入れ、と
いうように各段毎に回転昇降軸の1ピッチ昇降を組み込
んだ連続処理方法にすることも可能である。
【0046】本例の熱処理装置も図1の装置と同様の作
用効果を有するが、図1の装置よりもワークWの多量処
理が可能になる。この場合、この装置では図1の装置よ
りも回転昇降軸3の1ピッチ昇降動作が追加になるが、
この動作は十分短時間に行われるので、ワークの搬入・
搬出時間に影響する程のことは全くない。
【0047】なお、図5〜8に示す1ピッチ昇降と上下
2群配置を採用した装置に代えて、例えば上中下の3群
配置にして、それぞれの群を15間隔16段加熱板に形
成し、それぞれの群の間隔1、4、7、10及び13に
対応する位置に15÷3=5からなる合計5個の爪部材
4を配置すると共に爪部材4に非係合位置Pを設け、最
初に1、4、7、10、13段のワークを出し入れし、
回転昇降軸3を1ピッチ上昇させて2、5、8、11、
14段のワークを出し入れし、回転昇降軸3を更にもう
1ピッチ上昇させて3、6、9、12、15段のワーク
を出し入れするような構造の装置にすることも可能であ
る。
【0048】図12は本発明を適用した熱処理装置の間
隔変更手段の他の例を示す。本例の装置は、最下段の加
熱板11 をその下に設けた昇降板17の上に乗せ、この
昇降板17を昇降軸18で昇降させることにより、間隔
cを開閉できるようにした装置である。昇降軸18は、
図1と同様にボールネジとボールナットの組合せやシリ
ンダ装置等の直線移動機構で昇降され、必要に応じて昇
降姿勢を保持するためのリニアーガイドが設けられる。
本例の間隔変更手段では、図1、図5等の回転昇降軸3
に変えて昇降しない回転軸3´が用いられる。間隔変更
手段を構成する爪部材4は図1等の装置のものと同じで
ある。本例の装置は以下のように作動する。
【0049】左端図の基準状態では、各段の加熱板が等
間隔になっている。この状態は図9の左端図と同じであ
る。従って、ワークWと上下の加熱板との間隔はh2
1で共に10mm程度である。
【0050】例えば2番目の間隔c2 を開くときには、
中央図のように爪部材42 が60°回転して加熱板13
の下の間隔c2 内に入り、次に昇降軸18が下降し、昇
降板17と共に12 以下の加熱板が中央図の状態を経由
して左端図の状態まで下降する。この下降動作の中間を
示す中央図は、加熱板12 と共に支持管132 が下降
し、支持管132 が加熱板13 に取り付けられていて下
降しないブラケット15 2 の溝状部15aに嵌まり込ん
で支持された状態を示す。この段階では、加熱板12
溝状部15aの深さH1 分だけ下降していて、加熱板1
3 と支持管132との上側間隔がh2 からh2 +H1
なってH1 だけ大きくなっている。
【0051】右端図は、支持管132 が上のブラケット
152 で支持された状態で加熱板1 2 が中央図から更に
2 下降し、もはや上側間隔は変わらないが、今度は下
側間隔である支持管132 と加熱板12 との間隔がh1
からh1 +H2 になってH2だけ大きくなった状態を示
している。
【0052】本例の間隔変更手段と図1等の間隔変更手
段とを比較すれば、結局、両手段は、開くべき間隔の上
の加熱板を上に持ち上げるか又は下の加熱板を下に下げ
るかの点において相違するのみである。従って、図12
の装置も図1等の装置と同様の作用効果を有する。
【0053】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、請求項1の
発明においては、定位置支持部材により、ホットプレー
トのような板状の加熱部材を上下方向に間隔を空けて多
段にそれぞれの間隔の間で分離可能に支持すると共に、
加熱部材の周辺部の少なくとも3位置に軸部材を設けて
いるので、何れかの間隔では、定位置支持部材による支
持に代えて、これらの軸部材によって加熱部材を少なく
とも3点で安定した状態で支持することが可能になる。
【0054】そして、これらの軸部材は多段に形成され
る間隔を含んで上下方向に設けられていると共に、これ
らの軸部材には間隔の数と同じ数の変位置支持部材が取
り付けられているので、それぞれの間隔の加熱部材を変
位置支持部材を介して支持することが可能になる。又、
これらの軸部材が回転可能なように支持されていると共
に、軸部材を回転可能にする回転手段を設けているの
で、軸部材を介して変位置支持部材を回転させることが
できる。
【0055】更に、この変位置支持部材は、軸部材が回
転されることによって位置が変わり、何れか1の変位置
支持部材の先端部分が間隔のうちの何れか1の間隔の中
に入り他の変位置支持部材の先端部分が間隔の外になる
ように形成されて軸部材に取り付けられているので、軸
部材を回転させることにより、変位置支持部材の先端部
分を順次間隔の中に入れ、当該間隔の加熱部材だけを支
持することが可能となる。このとき、当該間隔の上及び
下の間隔部分の加熱部材は定位置支持部材によって支持
されている。
【0056】そして更に、何れか1の変位置支持部材の
先端部分が何れか1の間隔の中に入ったときに何れか1
の変位置支持部材と共に何れか1の間隔の拡大と復元を
可能にする間隔変更手段を設けているので、これらによ
り、多段の間隔を順次広げた後元の間隔に復元させるこ
とができる。
【0057】この場合、間隔変更手段としては、何れか
1の間隔の上側の加熱部材を変位置支持部材と定位置支
持部材とで支持した状態で、変位置支持部材が取り付け
られている軸部材を上に上げることにより、それより下
の被処理物及び加熱部材との間隔を広げたり、変位置支
持部材で支持されている加熱部材より下の定位置支持部
材で支持されている被処理物及び加熱部材を下に下げる
ことにより、それより上の加熱部材との間隔を広げるよ
うな手段が用いることができる。
【0058】板状の被処理物を搬送可能な例えばロボッ
トハンドのような搬送部材によって加熱部材の間隔内に
被処理物を出し入れするときには、間隔内で搬送部材を
上下方向にも動かす必要があるので、被処理物のたわみ
や搬送部材の厚みやその上下動等のために、単に被処理
物を加熱して熱処理しているときよりも、被処理物と加
熱部材との上下間隔を広げる必要がある。請求項1の発
明によれば、上記のように加熱部材の間隔を順次広げら
れるので、被処理物を間隔内に出し入れして熱処理済み
のものと未処理のものとを順次交換するとき等には間隔
を広げ、その他の加熱時間帯には間隔を広げることなく
狭い間隔に維持することができる。従って、装置として
は全体の間隔を狭くすることができる。
【0059】その結果、熱処理装置の高さ寸法が小さく
なること、同じ高さ寸法であれば処理量が大きくなるこ
と、良好な伝熱条件が得られるため加熱部材の平面寸法
が小さくなること、熱処理可能な被処理物の寸法が大き
くなること、被処理物が均一加熱され良好な熱処理条件
が付与できること、熱ロスが少なくなり省エネ運転でき
ること、被処理物交換時の動作の安全性が確保されるこ
と、等の十分な作用効果を得ることができる。
【0060】請求項2の発明は、請求項1の発明と同様
の構成を有するが、変位置支持部材が、間隔の数を2以
上の整数で割った分割数になっていると共に、軸部材が
回転されることによって何れか1の変位置支持部材の先
端部分が間隔のうちの何れか1の間隔の中に入り他の変
位置支持部材の先端部分が間隔の外になり且つ全ての変
位置支持部材が間隔の外になる非係合位置を備えるよう
に構成されているので、分割数からなる一定数の変位置
支持部材に対して、例えば2分割であれば2倍、3分割
であれば3倍というように分割数に対応する倍数の間隔
に対して、変位置支持部材の非係合位置を利用して変位
置支持部材が加熱部材と干渉することなく軸部材を昇降
させ、分割数倍の全ての間隔に変位置支持部材を対応さ
せることができる。
【0061】従って、1回転の角度差を利用して配置さ
れる変位置支持部材の数に一定の制限があっても、間隔
数をその分割数倍にして、変位置支持部材によって全て
の間隔を変更できることになる。その結果、間隔数を多
くし、被処理物の熱処理量を一層多くし、処理能率を拡
大することができる。
【0062】請求項3の発明においては、請求項1又は
2の発明に加えて、多段の加熱部材のうちの2段目以上
のものに下離間部材を取り付け、この下離間部材を、間
隔の上側の加熱部材に取り付けられた下離間部材がその
間隔にある被処理物の下方で離れた位置からその被処理
物を昇降可能なように形成するので、間隔を開くとき
に、例えば間隔より上の加熱部材を上に上げると、最初
は単に上の加熱部材が上昇し、下の被処理物との間隔を
開き、この間に下離間部材が下方の離れた位置から上昇
して被処理物を上昇可能な位置に到達し、更に間隔を開
くと、被処理物と下の加熱部材との間隔が開くことにな
り、結局、被処理物と上下の加熱部材との間隔、即ち被
処理物の上下両側の間隔を開くことができる。
【0063】従って、通常の加熱時には被処理物と上下
の加熱部材との間隔の何れ側の間隔も最小にすることが
できる。その結果、熱処理装置の全寸法の最小化、伝熱
効率の最大化、熱処理条件の最適化、最大の省エネ化、
等、請求項1及び2の発明の作用効果を最大化すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した熱処理装置の内部構造部分の
一例を示す斜視図である。
【図2】上記装置が加熱板の間隔を開いた状態を示す斜
視図である。
【図3】上記内部構造部分の一部分を拡大して示した側
面図である。
【図4】上記内部構造部分の一部分を拡大して示した平
面図である。
【図5】本発明を適用した熱処理装置の他の例の全体構
造を示す側面図である。
【図6】上記装置の中心から左側部分を示す正面図であ
る。
【図7】上記装置の中央部分の平面図である。
【図8】上記装置の回転昇降機構部分の平面状態を示す
説明図である。
【図9】図1の装置の動作の説明図である。
【図10】上記装置に使用されるロボットハンドの動作
状態の説明図である。
【図11】図5の装置に用いられる爪部材と加熱板との
関係を示す平面図である。
【図12】本発明を適用した熱処理装置の更に他の例を
示す説明図である。
【図13】従来の一般的熱処理装置の概略形状を示す側
面図である。
【符号の説明】
1 放射加熱板、加熱板(加熱部材) 2 スペーサーピン(定位置支持部材) 3 回転昇降軸(軸部材、間隔変更手段) 4 爪部材(変位置支持部材、間隔変更手
段) 5 回転機構(回転手段、間隔変更手段) 6 軸昇降機構(間隔変更手段) 11 支持ビーム(定位置支持手段) 15 支持管昇降用ブラケット、ブラケット
(下離間部材) 41 先端部分 c 間隔 W ワーク(被処理物) Z 上下方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に間隔を空けて多段に支持され
    た板状の加熱部材によりそれぞれの前記間隔の中で支持
    された板状の被処理物を加熱して熱処理するようにした
    多段加熱板式熱処理装置において、 前記加熱部材を前記それぞれの間隔の間で分離可能に支
    持する定位置支持部材と、前記加熱部材の周辺部の少な
    くとも3位置に前記間隔を含んで前記上下方向に設けら
    れ回転が可能なように支持された軸部材と、前記間隔の
    数と同じ数の変位置支持部材であって前記軸部材に取り
    付けられ該軸部材が回転されることによって何れか1の
    前記変位置支持部材の先端部分が前記間隔のうちの何れ
    か1の間隔の中に入り他の変位置支持部材の先端部分が
    前記間隔の外になるように形成された変位置支持部材
    と、前記軸部材を回転可能にする回転手段と、前記何れ
    か1の変位置支持部材の前記先端部分が前記何れか1の
    間隔の中に入ったときに前記何れか1の変位置支持部材
    と共に前記何れか1の間隔の拡大と復元とを可能にする
    間隔変更手段と、を有することを特徴とする多段加熱板
    式熱処理装置。
  2. 【請求項2】 上下方向に間隔を空けて多段に支持され
    た板状の加熱部材によりそれぞれの前記間隔の中で支持
    された板状の被処理物を加熱して熱処理するようにした
    多段加熱板式熱処理装置において、 前記加熱部材を前記それぞれの間隔の間で分離可能に支
    持する定位置支持部材と、前記加熱部材の周辺部の少な
    くとも3位置に前記間隔を含んで前記上下方向に設けら
    れ回転が可能なように支持された軸部材と、前記間隔の
    数を2以上の整数で割った分割数の変位置支持部材であ
    って前記軸部材に取り付けられ該軸部材が回転されるこ
    とによって何れか1の前記変位置支持部材の先端部分が
    前記間隔のうちの何れか1の間隔の中に入り他の変位置
    支持部材の先端部分が前記間隔の外になると共に全ての
    変位置支持部材が前記間隔の外になる非係合位置を備え
    た変位置支持部材と、前記軸部材を回転可能にする回転
    手段と、前記何れか1の変位置支持部材の前記先端部分
    が前記何れか1の間隔の中に入ったときに前記何れか1
    の変位置支持部材と共に前記何れか1の間隔の拡大と復
    元とを可能にする間隔変更手段と、を有することを特徴
    とする多段加熱板式熱処理装置。
  3. 【請求項3】 前記多段の加熱部材のうちの2段目以上
    のものに取り付けた下離間部材であって前記間隔の上側
    の前記加熱部材に取り付けられたものが該間隔にある前
    記被処理物の下方で離れた位置から前記被処理物を昇降
    可能なように形成された下離間部材を有することを特徴
    とする請求項1又は2に記載の多段加熱板式熱処理装
    置。
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