JP2002274787A - 伸縮ブーム装置 - Google Patents

伸縮ブーム装置

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JP2002274787A
JP2002274787A JP2001080314A JP2001080314A JP2002274787A JP 2002274787 A JP2002274787 A JP 2002274787A JP 2001080314 A JP2001080314 A JP 2001080314A JP 2001080314 A JP2001080314 A JP 2001080314A JP 2002274787 A JP2002274787 A JP 2002274787A
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Keiichi Tsuzuki
啓一 都築
Hiromasa Yamashita
洋正 山下
Masahiro Higuchi
昌宏 樋口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の伸縮ブーム装置Cは、作業機、たとえ
ばプラットホーム7上の負荷が大きい作業の場合、ポス
トブーム6の起伏面に略直交する方向において、プラッ
トホーム7の先端側が過大な前のめり傾斜になるという
問題点があった。本願発明の課題は、この従来技術の問
題点である過大な前のめり傾斜を可及的に低減した伸縮
ブーム装置Cを提供することである。 【解決手段】 ポストブーム6の起伏面に略平行な方向
にイニシャルキャンバθL6cを付けると共に、ブームの
起伏面に略直交する方向にもイニシャルキャンバθT31c
を付けて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ブーム先端に取
付けた作業機がブームの揺動面に略平行な方向とブーム
の揺動面に略直交する方向との双方に作動範囲を持つ伸
縮ブーム装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の伸縮ブーム装置Cについて、図
3、図4および図5を用いて説明する。なお、ここで
は、伸縮ブーム装置Cを高所作業装置Bに適用したもの
として説明する。
【0003】高所作業車Aは、図3に示すように、走行
自在な車両1に、高所作業装置B、すなわち、基台フレ
ーム2、基台フレーム2に伸縮接地自在なアウトリガ
3、基台フレーム2に旋回自在に取付けた旋回台4、基
端部を旋回台4の上端部に起伏自在に取付けた基本ブー
ム5、基本ブーム5の先端に取付け基本ブーム5の起伏
駆動に関わりなく姿勢を垂直に維持され伸縮自在なポス
トブーム6、ポストブーム6に首振自在に取付けたプラ
ットホーム7から構成された装置、を架装している。
【0004】アウトリガ3は、伸縮アクチュエータ11
(図示せず)により接地自在、旋回台4は、旋回アクチ
ュエータ12(図示せず)により旋回自在、基本ブーム5
は、起伏アクチュエータ13(図示せず)により起伏自在
および伸縮アクチュエータ14(図示せず)により伸縮自
在、ポストブーム6は、姿勢維持アクチュエータ15(図
示せず)により揺動自在および伸縮アクチュエータ16
(図示せず)により伸縮自在、プラットホーム7は、首
振アクチュエータ17(図示せず)により首振自在および
伸縮アクチュエータ18(図示せず)により伸縮自在、に
駆動される。
【0005】ところで、ポストブーム6には、ブームの
起伏面に略平行な方向に、それぞれイニシャルキャンバ
θL6b〜θL6eが付けられている。イニシャルキャンバに
ついて、たとえばポストブーム6におけるセカンドブー
ム6bとサードブーム6cとの間のイニシャルキャンバ
θL6cに例を取り説明する。基端側であるセカンドブー
ム6bと、セカンドブーム6bに嵌装され伸縮自在な先
端側であるサードブーム6cと、セカンドブーム6bの
先端部適所のブーム起伏方向背面側の内面にあり隣接す
るサードブーム6cの外面を摺動または転動して支持す
る第1反力点21b6と、セカンドブーム6bに隣接する
サードブーム6cの基端部適所のブーム起伏方向背面側
の外面にありセカンドブーム6bの内面を摺動または転
動して支持する第2反力点22c6と、を持っている。これ
ら第1および第2の反力点21b6、22c6により、伸縮ブ
ームの隣接ブーム間に、ブームの起伏面に略平行な方向
であると共に、プラットホーム7の取付け面方向にイニ
シャルキャンバを付ける構成になっている。
【0006】このように構成されている高所作業車Aが
高所作業をする際には、作業範囲は、以下のように範囲
制限されている。プラットホーム7は、図4のアに示す
ように、平面視において、その長手方向が基本ブーム5
の起伏面に沿った方向に位置している場合には、プラッ
トホーム7を最大伸長させて作業することができる。と
ころが、プラットホーム7は、図4のイに示すように、
平面視において、その長手方向が基本ブーム5の起伏面
に略直交する方向に位置している場合には、プラットホ
ーム7を最縮小していなければ作業することができな
い。
【0007】このような作業範囲に決められているの
は、基本ブーム5およびポストブーム6の強度が、基本
ブーム5の起伏面方向には強く、起伏面に直交する方向
には起伏面方向に比べ相対的に弱いからである。
【0008】ところで、高所作業車Aのポストブーム6
は、作業状態において、図5のように撓む。図5(a)
は、基本ブーム5およびポストブーム6の側面視であ
り、実線は、プラットホーム7に負荷のない状態を示
し、想像線は、プラットホーム7に負荷(オペレータ、
資材等)のある場合を示す。既述のように、ポストブー
ム6には、それぞれイニシャルキャンバθL6b〜θL6eが
付けられているため、プラットホーム7における負荷の
大小に拘わらずプラットホーム7の取付け面と反対側に
ポストブーム6のキャンバが過大にならず、プラットホ
ーム7の傾斜が過大にならないのである(プラットホー
ム7の先端側が過大な前のめり傾斜にならない)。よっ
て、オペレータに、恐怖感を与えず、安心して高所作業
が行えるのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、作業状態に
おいて、基本ブーム5の先端側からポストブーム6を見
ると、図5(b)のように撓んでいる。つまり、負荷の
小さいときには、実線のように、プラットホーム7は水
平ないし先端側がわずかに前のめり傾斜であり、負荷の
大きいときには、想像線のように、プラットホーム7の
先端側が過大な前のめり傾斜になる。そこで、オペレー
タに、恐怖感を与えたり、プラットホーム7に搭載した
資材がプラットホーム7上を移動しないよう固定する必
要が発生するという問題点があった。この問題点は、プ
ラットホーム7を図4のイの位置にした場合、さらに悪
化するものである。
【0010】本願発明は、上記従来技術の問題点を解決
した伸縮ブーム装置、すなわち、ブームの起伏面に略直
交する方向において、プラットホーム7の先端側が前の
めり傾斜になることを可及的に低減した伸縮ブーム装置
を提供することを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本願発明に係る伸縮ブーム装置は、以下の如く構成
する。
【0012】本願発明の請求項1では、揺動自在な基端
側ブームと、基端側ブームに嵌装され伸縮自在な先端側
ブームと、先端側ブームの先端に取付けられブーム揺動
面と略直交する平面で首振自在な作業機と、基端側ブー
ムの先端部適所の内面にあり隣接する先端側ブームの外
面を摺動または転動して支持する第1反力点と、基端側
ブームに隣接する先端側ブームの基端部適所の外面にあ
り基端側ブームの内面を摺動または転動して支持する第
2反力点と、を持ち、これら第1および第2の反力点に
より伸縮ブームの隣接ブーム間にイニシャルキャンバを
付ける構成にした伸縮ブームにおいて、イニシャルキャ
ンバを、ブームの揺動面に略平行な方向に付けると共
に、ブームの揺動面に略直交する方向にも付けて構成し
た。
【0013】このように構成したので、作業状態におけ
るブームの揺動面に略直交する方向において、作業機の
先端側が前のめり傾斜になることを可及的に低減できた
のである。
【0014】本願発明の請求項2では、請求項1記載の
伸縮ブーム装置において、ブームの揺動面に略平行な方
向とブームの揺動面に略直交する方向との各イニシャル
キャンバの量は、各方向における作業機の作動範囲の大
きさに準じて構成した。
【0015】このように構成したので、作業状態におけ
るブームの揺動面に略直交する方向において、作業機の
先端側が前のめり傾斜になることを、作動範囲の大きさ
に関連させて可及的に低減できたのである。
【0016】本願発明の請求項3では、請求項1記載の
伸縮ブーム装置において、ブームの揺動面に略平行な方
向とブームの揺動面に略直交する方向とのイニシャルキ
ャンバの量は、各方向におけるキャンバの変化量の大き
さに準じて構成した。
【0017】このように構成したので、作業状態におけ
るブームの揺動面に略直交する方向において、作業機の
先端側が前のめり傾斜になることを、キャンバの変化量
の大きさに関連させて可及的に低減できたのである。
【0018】本願発明の請求項4では、走行自在な車両
に取付けた基台フレーム、基台フレームに旋回自在に取
付けた旋回台、基端部を旋回台の上端部に起伏自在に取
付けた基本ブーム、基本ブームの先端に取付け基本ブー
ムの起伏駆動に関わりなく姿勢を垂直に維持され伸縮自
在なポストブーム、ポストブームに首振自在に取付けた
プラットホーム、から構成された高所作業車のポストブ
ームに適用される伸縮ブーム装置であること、を特徴と
する請求項1ないし3記載の伸縮ブーム装置として構成
した。
【0019】このように構成したので、作業状態におけ
るブームの起伏面に略直交する方向において、プラット
ホームの先端側が前のめり傾斜になることを可及的に低
減できたのである。
【0020】
【発明の実施の形態】まず、本願発明の実施の形態につ
いて、図1、図2、図3、および図4を用いて説明す
る。符号1〜7、11〜18、21〜23、ア、およびイは、従
来の技術で説明し用いたものと同義であるので、ここで
は、符号の説明を省略し用いる。
【0021】31は、ポストブームであり、ベースブーム
31a、セカンドブーム31b、サードブーム31c、フォー
スブーム31d、トップブーム31eを持っている。
【0022】高所作業車Aは、図3に示すように、走行
自在な車両1に、高所作業装置B、すなわち、基台フレ
ーム2、基台フレーム2に伸縮接地自在なアウトリガ
3、基台フレーム2に旋回自在に取付けた旋回台4、基
端部を旋回台4の上端部に起伏自在に取付けた基本ブー
ム5、基本ブーム5の先端に取付け基本ブーム5の起伏
駆動に関わりなく姿勢を垂直に維持され伸縮自在なポス
トブーム31、ポストブーム31に首振自在に取付けたプラ
ットホーム7から構成された装置、を架装している。
【0023】アウトリガ3は、伸縮アクチュエータ11
(図示せず)により接地自在、旋回台4は、旋回アクチ
ュエータ12(図示せず)により旋回自在、基本ブーム5
は、起伏アクチュエータ13(図示せず)により起伏自在
および伸縮アクチュエータ14(図示せず)により伸縮自
在、ポストブーム31は、姿勢維持アクチュエータ15(図
示せず)により揺動自在および伸縮アクチュエータ16
(図示せず)により伸縮自在、プラットホーム7は、首
振アクチュエータ17(図示せず)により首振自在および
伸縮アクチュエータ18(図示せず)により伸縮自在、に
駆動される。
【0024】ポストブーム31には、ブームの起伏面に略
平行な方向に、それぞれイニシャルキャンバθL6b〜θL
6eが付けられている。イニシャルキャンバについて、た
とえばポストブーム31におけるセカンドブーム31bとサ
ードブーム31cとの間のイニシャルキャンバθL6cに例
を取り説明する。基端側ブームであるセカンドブーム31
bと、セカンドブーム31bに嵌装され伸縮自在な先端側
ブームであるサードブーム31cとの反力点として、図2
(a)に示されるセカンドブーム31bの先端部適所のブ
ーム起伏方向背面側の内面にあり隣接するサードブーム
31cの外面を摺動または転動して支持する第1反力点21
b6と、図2(b)に示されるセカンドブーム31bに隣
接するサードブーム31cの基端部適所のブーム起伏方向
背面側の外面にありセカンドブーム31bの内面を摺動ま
たは転動して支持する第2反力点22c6と、を持ってい
る。これら第1および第2の反力点21b6、22c6によ
り、伸縮ブームの隣接ブームであるセカンドブーム31b
とサードブーム31cとの間に、ブームの起伏面に略平行
な方向であると共に、プラットホーム7の取付け面方向
にイニシャルキャンバθL6cを付ける構成になってい
る。他のブーム間、すなわちベースブーム31aとセカン
ドブーム31bとの間、サードブーム31cとフォースブー
ム31dとの間、フォースブーム31dとトップブーム31e
との間も、セカンドブーム31bとサードブーム31cとの
間と同様に構成されている。
【0025】ところで、32は、第1反力点、33は、第2
反力点であり、ブームの起伏面に略直交する方向の反力
を受けるよう位置している。隣接する各ブーム間に対応
して、ベースブーム31aとセカンドブーム31bとの間で
は第1反力点32a31、第2反力点33b31、セカンドブーム
31bとサードブーム31cとの間では第1反力点32b31、
第2反力点33c31、サードブーム31cとフォースブーム3
1dとの間では第1反力点32c31、第2反力点33d31、フ
ォースブーム31dとトップブーム31eとの間では32d3
1、第2反力点33e31とする。
【0026】また、θT31は、ブームの起伏面に略直交
する方向のイニシャルキャンバであり、隣接する各ブー
ム間に対応して、ベースブーム31aとセカンドブーム31
bとの間ではイニシャルキャンバθT31b、セカンドブ
ーム31bとサードブーム31cとの間ではイニシャルキャ
ンバθT31c、サードブーム31cとフォースブーム31d
との間ではイニシャルキャンバθT31d、フォースブー
ム31dとトップブーム31eとの間ではイニシャルキャン
バθT31eとする。
【0027】イニシャルキャンバθT31b〜θT31eにつ
いて、たとえばポストブーム31におけるセカンドブーム
31bとサードブーム31cとの間のイニシャルキャンバθ
T31cに例を取り説明する。基端側ブームであるセカン
ドブーム31bと、セカンドブーム31bに嵌装され伸縮自
在な先端側ブームであるサードブーム31cとの反力点と
して、図2(a)に示されるセカンドブーム31bの先端
部適所のプラットホーム7の取付け面と反対側の内面に
あり隣接するサードブーム31cの外面を摺動または転動
して支持する第1反力点32b31と、図2(b)に示され
るセカンドブーム31bに隣接するサードブーム31cの基
端部適所のプラットホーム7の取付け面側の外面にあり
セカンドブーム31bの内面を摺動または転動して支持す
る第2反力点33c31と、を持っている。これら第1およ
び第2の反力点32b31、33c31により、伸縮ブームの隣
接ブームであるセカンドブーム31bとサードブーム31c
との間に、ブームの起伏面に略直交する方向であると共
に、プラットホーム7の取付け面方向にイニシャルキャ
ンバθT31cを付ける構成になっている。他のブーム
間、すなわちベースブーム31aとセカンドブーム31bと
の間、サードブーム31cとフォースブーム31dとの間、
フォースブーム31dとトップブーム31eとの間も、セカ
ンドブーム31bとサードブーム31cとの間と同様に構成
されている。
【0028】このように構成した高所作業車Aのポスト
ブーム31は、作業状態において、図1のように撓む。図
1(a)は、基本ブーム5およびポストブーム31の側面
視であり、実線は、プラットホーム7に負荷のない状態
を示し、想像線は、プラットホーム7に負荷(オペレー
タ、資材等)のある場合を示す。既述のように、ポスト
ブーム31には、それぞれイニシャルキャンバθL31b〜θ
L31eが付けられているため、プラットホーム7における
負荷の大小に拘わらずプラットホーム7の取付け面と反
対側にポストブーム31のキャンバが過大にならず、プラ
ットホーム7の傾斜が過大にならないのである(プラッ
トホーム7の先端側が過大な前のめり傾斜にならな
い)。
【0029】また、図1(b)は、基本ブーム5の先端
側からポストブーム31を見た正面視であり、実線は、プ
ラットホーム7に負荷のない状態を示し、想像線は、プ
ラットホーム7に負荷(オペレータ、資材等)のある場
合を示す。既述のように、ポストブーム31には、それぞ
れイニシャルキャンバθT31b〜θT31eが付けられてい
るため、プラットホーム7における負荷の大小に拘わら
ずプラットホーム7の取付け面と反対側にポストブーム
31のキャンバが過大にならず、プラットホーム7の傾斜
が過大にならないのである(プラットホーム7の先端側
が過大な前のめり傾斜にならない)。
【0030】これらのブームの揺動面に略平行な方向と
ブームの揺動面に略直交する方向との各方向においてキ
ャンバが過大にならないのは、図4に示されるように、
首振範囲がアの位置からイの位置までに限られており、
前者の方向においてはアの位置でのキャンバの変化量を
考慮してイニシャルキャンバを付ければ足り、後者の方
向においてはイの位置でのキャンバの変化量を考慮して
イニシャルキャンバを付ければ足るからである。アの位
置からイの位置までに限られているということは、プラ
ットホーム7の一首振位置では性能があるがこの一首振
位置から略180°ずれた首振位置では性能がない、つま
り、プラットホーム7の一首振位置での性能とこの一首
振位置から略180°ずれた首振位置での性能とに差があ
ることによるものである。
【0031】以上のように、プラットホーム7における
負荷の大小に拘わらず、プラットホーム7の傾斜が、ブ
ームの起伏面に略平行な方向と共に、ブームの起伏面に
略直交する方向にも、過大にならないのである(プラッ
トホーム7の先端側が過大な前のめり傾斜にならな
い)。よって、プラットホーム7の方向がいずれであっ
ても、オペレータに、恐怖感を与えず、安心して高所作
業が行えるのである。
【0032】また、ポストブーム31の起伏面に略平行な
方向のイニシャルキャンバθL31b〜θL31eの量と、ポス
トブーム31の起伏面に略直交する方向のイニシャルキャ
ンバθT31b〜θT31eの量とは、各方向における作業機
の作動範囲の大きさに準じて決定することができる。
【0033】このようにして決定すると、作業機の作動
範囲の大きい方向のキャンバの変化量が作動範囲の小さ
い方向のキャンバの変化量より大きいことに、作動範囲
の大きい方向のイニシャルキャンバを大きくして対応で
きる。プラットホーム7の方向がブームの起伏面に略平
行な方向と共に、ブームの起伏面に略直交する方向を含
むいずれの方向であっても、プラットホーム7の傾斜
は、過大にならないのである(プラットホーム7の先端
側が過大な前のめり傾斜にならない)。よって、オペレ
ータに、恐怖感を与えず、安心して高所作業が行えるの
である。
【0034】さらに、ポストブーム31の起伏面に略平行
な方向のイニシャルキャンバθL31b〜θL31eの量と、ポ
ストブーム31の起伏面に略直交する方向のイニシャルキ
ャンバθT31b〜θT31eの量とは、各方向におけるキャ
ンバの変化量の大きさに準じて決定することができる。
【0035】このようにして決定すると、キャンバの変
化量の小さい方向のキャンバの変化量に対応すると共
に、キャンバの変化量の大きい方向のキャンバの変化量
に、イニシャルキャンバを大きくして対応できる。プラ
ットホーム7の方向がブームの起伏面に略平行な方向と
共に、ブームの起伏面に略直交する方向を含むいずれの
方向であっても、プラットホーム7の傾斜は、過大にな
らないのである(プラットホーム7の先端側が過大な前
のめり傾斜にならない)。よって、オペレータに、恐怖
感を与えず、安心して高所作業が行えるのである。
【0036】以上の説明では、プラットホーム7は、ポ
ストブーム31に取付けられているものとして説明した
が、ポストブーム31に水平ブームを介して取付けられて
いるものに適用してもよい。
【0037】また、基本ブーム5に適用することも考え
られ、この場合には、ねじりを考慮して、反力点をブー
ム断面における対角方向に設けてもよい。
【0038】さらに、伸縮ブーム装置Cを、ブーム式高
所作業装置Bの一部として説明したが、クレーン装置の
一部として構成してもよい。
【0039】
【発明の効果】請求項1においては、伸縮ブーム装置
は、揺動自在な基端側ブームと、基端側ブームに嵌装さ
れ伸縮自在な先端側ブームと、先端側ブームの先端に取
付けられブーム揺動面と略直交する平面で首振自在な作
業機と、基端側ブームの先端部適所の内面にあり隣接す
る先端側ブームの外面を摺動または転動して支持する第
1反力点と、基端側ブームに隣接する先端側ブームの基
端部適所の外面にあり基端側ブームの内面を摺動または
転動して支持する第2反力点と、を持ち、これら第1お
よび第2の反力点により伸縮ブームの隣接ブーム間にイ
ニシャルキャンバを付ける構成にした伸縮ブームにおい
て、イニシャルキャンバを、ブームの揺動面に略平行な
方向に付けると共に、ブームの揺動面に略直交する方向
にも付けて構成した。
【0040】このように構成したので、作業状態におけ
るブームの揺動面に略直交する方向において、作業機の
先端側が前のめり傾斜になることを可及的に低減できた
のである。よって、作業機、例えばプラットホームの方
向がいずれであっても、オペレータに、恐怖感を与え
ず、安心して高所作業が行えるという効果を持つのであ
る。
【0041】また、請求項2では、請求項1記載の伸縮
ブーム装置において、ブームの揺動面に略平行な方向と
ブームの揺動面に略直交する方向との各イニシャルキャ
ンバの量は、各方向における作業機の作動範囲の大きさ
に準じて構成した。
【0042】このように構成したので、作業状態におけ
るブームの揺動面に略直交する方向において、作業機の
先端側が前のめり傾斜になることを、作業機の作動範囲
の大きさに関連させて可及的に低減できたのである。よ
って、作業機、例えばプラットホームの方向がいずれで
あっても、オペレータに、恐怖感を与えず、安心して高
所作業が行えるという効果を持つのである。
【0043】さらに、請求項3では、請求項1記載の伸
縮ブーム装置において、ブームの揺動面に略平行な方向
とブームの揺動面に略直交する方向とのイニシャルキャ
ンバの量は、各方向におけるキャンバの変化量の大きさ
に準じて構成した。
【0044】このように構成したので、作業状態におけ
るブームの揺動面に略直交する方向において、プラット
ホームの先端側が前のめり傾斜になることを、キャンバ
の変化量の大きさに関連させて可及的に低減できたので
ある。よって、作業機、例えばプラットホームの方向が
いずれであっても、オペレータに、恐怖感を与えず、安
心して高所作業が行えるという効果を持つのである。
【0045】本願発明の請求項4では、走行自在な車両
に取付けた基台フレーム、基台フレームに旋回自在に取
付けた旋回台、基端部を旋回台の上端部に起伏自在に取
付けた基本ブーム、基本ブームの先端に取付け基本ブー
ムの起伏駆動に関わりなく姿勢を垂直に維持され伸縮自
在なポストブーム、ポストブームに首振自在に取付けた
プラットホーム、から構成された高所作業車のポストブ
ームに適用される伸縮ブーム装置であること、を特徴と
する請求項1ないし3記載の伸縮ブーム装置として構成
した。
【0046】このように構成したので、作業状態におけ
るブームの起伏面に略直交する方向において、プラット
ホームの先端側が前のめり傾斜になることを可及的に低
減できたのである。よって、プラットホームの方向がい
ずれであっても、オペレータに、恐怖感を与えず、安心
して高所作業が行えるという効果を持つのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る伸縮ブーム装置を示す説明図で
あり、(a)は、側面図、(b)は、正面図である。
【図2】図1の各断面図であり、(a)は、X断面図、
(b)は、Y断面図である。
【図3】伸縮ブーム装置を持つ高所作業車の説明図であ
る。
【図4】プラットホームの作動範囲を示す平面図であ
る。
【図5】従来の伸縮ブーム装置を示す説明図であり、
(a)は、側面図、(b)は、正面図である。
【符号の説明】
1 車両、 5 基本ブーム、 6、31 ポストブーム、 7 プラットホーム、 21、32 第1反力点、 22、33 第2反力点、 A 高所作業車、 B 高所作業装置、 C 伸縮ブーム装置、 θL、θT イニシャルキャンバ、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揺動自在な基端側ブームと、基端側ブー
    ムに嵌装され伸縮自在な先端側ブームと、先端側ブーム
    の先端に取付けられブーム揺動面と略直交する平面で首
    振自在な作業機と、基端側ブームの先端部適所の内面に
    あり隣接する先端側ブームの外面を摺動または転動して
    支持する第1反力点と、基端側ブームに隣接する先端側
    ブームの基端部適所の外面にあり基端側ブームの内面を
    摺動または転動して支持する第2反力点と、を持ち、こ
    れら第1および第2の反力点により伸縮ブームの隣接ブ
    ーム間にイニシャルキャンバを付ける構成にした伸縮ブ
    ームにおいて、 イニシャルキャンバを、ブームの揺動面に略平行な方向
    に付けると共に、ブームの揺動面に略直交する方向にも
    付けて構成したこと、を特徴とする伸縮ブーム装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の伸縮ブーム装置におい
    て、ブームの揺動面に略平行な方向とブームの揺動面に
    略直交する方向との各イニシャルキャンバの量は、各方
    向における作業機の作動範囲の大きさに準じているこ
    と、を特徴とする伸縮ブーム装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の伸縮ブーム装置におい
    て、ブームの揺動面に略平行な方向とブームの揺動面に
    略直交する方向とのイニシャルキャンバの量は、各方向
    におけるキャンバの変化量の大きさに準じていること、
    を特徴とする伸縮ブーム装置。
  4. 【請求項4】 走行自在な車両に取付けた基台フレー
    ム、基台フレームに旋回自在に取付けた旋回台、基端部
    を旋回台の上端部に起伏自在に取付けた基本ブーム、基
    本ブームの先端に取付け基本ブームの起伏駆動に関わり
    なく姿勢を垂直に維持され伸縮自在なポストブーム、ポ
    ストブームに首振自在に取付けたプラットホーム、から
    構成された高所作業車のポストブームに適用される伸縮
    ブーム装置であること、を特徴とする請求項1ないし3
    記載の伸縮ブーム装置。
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