JP2002274200A - 乗用田植機 - Google Patents

乗用田植機

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JP2002274200A
JP2002274200A JP2001073963A JP2001073963A JP2002274200A JP 2002274200 A JP2002274200 A JP 2002274200A JP 2001073963 A JP2001073963 A JP 2001073963A JP 2001073963 A JP2001073963 A JP 2001073963A JP 2002274200 A JP2002274200 A JP 2002274200A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の乗用田植機のクラッチ機構は、ミッシ
ョンケース内の前後途中部に設け、その潤滑はミッショ
ンケース内の潤滑油で行っていたが、ミッションケース
内部に固設されているため、着脱しにくく、メンテナン
ス性等に劣り、また起伏の激しい圃場では、油面変化が
激しく、クラッチ機構が油面から露出して、焼き付きが
発生する、という問題があった。 【解決手段】 ミッションケース6の一側面より入力軸
56となる伝達軸を突出し、該伝達軸の突出部にクラッ
チ機構14を設けると共に、該クラッチ機構14を収納
するクラッチ室87とミッションケース6とを連通する
油路163を、クラッチ機構14を配設するミッション
ケース6の壁面6bに設け、更には、該油路163は、
安定走行姿勢165にあるミッションケース6におい
て、機体進行方向左側面視で前記壁面6bの第三象限1
60内に配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用田植機に係わ
り、詳しくは、ミッションケースにおけるクラッチ機構
の潤滑構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の乗用型の田植機においては、エン
ジンからの動力を変速して前輪と後輪に動力を伝達する
トランスミッションの主クラッチ機構は、ミッションケ
ースのエンジン側の左右途中部に設けると共に、該クラ
ッチ機構(以下「内部クラッチ機構」とする)の潤滑
は、ミッションケース内に注入して循環させる潤滑油に
より行うようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記内
部クラッチ機構は、ミッションケース内部に固設されて
いるために、容易に着脱できず、製造時の組み立て性、
点検時のメンテナンス性に劣る、という問題があり、加
えて、アップダウンの激しい圃場などで作業する場合に
は、内部クラッチ機構に対する油面変化が著しく、油面
から完全に上がってしまい、焼き付きが発生する、とい
う問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。すなわち、請求項1においては、エ
ンジンからの動力をミッションケースに入力し、該ミッ
ションケース内で変速して前輪と後輪に動力を伝達する
乗用田植機において、ミッションケースの一側面より入
力軸となる伝達軸を突出し、該伝達軸の突出部にクラッ
チ機構を設けると共に、該クラッチ機構を収納するクラ
ッチ室とミッションケースとを連通する油路を、クラッ
チ機構を配設するミッションケースの壁面に設けたもの
である。請求項2においては、前記油路は、安定走行姿
勢にあるミッションケースにおいて、機体進行方向左側
面視で前記壁面の第三象限内に配設するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を基に説明する。図1は、本発明に係わる
乗用田植機の全体側面図、図2は同じく平面図、図3は
車体フレームへとミッションケースの概略斜視図、図4
はエンジンとミッションケース間の概略斜視図、図5は
ミッションケース全体の左側面図、図6はミッションケ
ース前部の左側面図、図7はミッションケース後部の左
側面図、図8はミッションケース全体の平面展開断面
図、図9はミッションケース前部の平面展開断面図、図
10はミッションケース後部の平面展開断面図、図11
はミッションケース前部における入力軸からPTO出力
軸までの動力伝達構成を示す平面展開断面図、図12は
クラッチ機構を示す平面展開断面図、図13はミッショ
ンケース前部における副変速軸から主変速軸までの動力
伝達構成を示す平面展開断面図、図14は主変速軸のブ
レーキ機構を示す平面展開断面図、図15は主クラッチ
ペダルによるクラッチ操作を示す機体前部の左側面図、
図16は苗継ぎレバーによるクラッチ・ブレーキ操作を
示す機体前部の左側面図、図17は主クラッチペダル・
苗継ぎレバーによるクラッチ・ブレーキ操作を示す機体
前部の平面図、図18はクラッチ機構の潤滑構成を示す
ミッションケース全体の左側面図、図19は安定走行姿
勢におけるクラッチ室の油面位置を示すミッションケー
ス前部の左側面図、図20は傾斜姿勢におけるクラッチ
室の油面位置を示すミッションケース前部の左側面図で
ある。
【0006】初めに、本発明に係わる乗用田植機の全体
構成について、図1乃至図3により説明する。乗用田植
機は、走行車両1と、該走行車両1の後部に連結した植
付部9とで構成されている。そして、走行車両1の前部
及び後部にはそれぞれ前輪2と後輪3とが懸架され、車
体フレーム4の前部には動力部であるエンジン5が搭載
されている。
【0007】該エンジン5後方の車体フレーム4の左右
略中央には前後方向に長く形成したミッションケース6
が配置されており、該ミッションケース6の前部に前輪
2が支持され、後部に後輪3が支持されている。エンジ
ン5を覆うボンネット22の両側には予備苗載台90が
配設されると共に、車体カバー20によってミッション
ケース6等が覆われている。該車体カバー20の後上部
には運転席7が設けられ、車体カバー20の前部のボン
ネット22の後方には操向ハンドル8が配設されてい
る。
【0008】前記植付部9は、4条植えとした苗載台9
1や複数の植付爪93等から構成されており、前高後低
に配設した苗載台91を、下部レール95及びガイドレ
ール96を介して植付伝動フレーム92に左右往復摺動
自在に支持させると共に、ロータリケースの回転により
先端が楕円状軌跡を描く植付爪93を、植付伝動フレー
ム92の後部に配設している。従って、前輪2及び後輪
3を走行駆動して移動させるとともに、左右に往復摺動
可能な苗載台91から1株分の苗を植付爪93によって
取り出し、連続的に苗植え作業が行えるようになってい
る。
【0009】植付伝動フレーム92の前部には、ローリ
ング支点軸17を介してヒッチ94が設けられ、該ヒッ
チ94は、ヒッチ94上部に枢支されているトップリン
ク11と、ヒッチ94下部に枢支されているロワーリン
ク12とを含む昇降リンク機構10を介して走行車両1
の後部に連結されている。
【0010】このうちトップリンク11は、背面視逆U
字状のリアフレーム43の上部に軸支される一方、ロワ
ーリンク12は、前部に側面視三角状の支持体12aを
有し、該支持体12aの前部が、前記リアフレーム43
の下部に軸支されると共に、支持体12aの上部には、
昇降リンク機構10を昇降駆動させる昇降シリンダー1
5が連結されている。そして、リアフレーム43は、前
記ミッションケース6の後部に一体的に設けられている
リアアクスルケース38に、取付プレート39を介して
連結されている。
【0011】このような構成により、昇降リンク機構1
0昇降可能な平行リンクが形成されており、圃場の凹凸
に合わせて昇降させても、植付けられた苗の植付け姿勢
が変わらないようにしている。さらに、前記リアフレー
ム43は昇降リンク機構10の支持部としても兼用され
ており、植付部9の安定した昇降、部品点数の削減、構
成のシンプル化が図られているのである。なお、前記支
持体12aの上部とロワーリンク12の後端部との間に
は補強アーム12bが連結されており、ロワーリンク1
2の剛性を高めるようにしている。
【0012】また、運転席7等が設置される車体カバー
20には、主変速レバー75、苗継ぎレバー76、副変
速レバー72、植付昇降レバー77、主クラッチペダル
74、ブレーキペダル73等が配設され、植付部9の下
部には、植付部9を一定の高さに保持する均平用のセン
ターフロート97とサイドフロート98・99が配設さ
れている。前記センターフロート97は、走行車両1の
左右中心線上に配置され、センターフロート97の左右
対称位置にサイドフロート98・99が配設されて、植
付部9の左右のバランスを良好に保ち、植え付け姿勢を
安定させて、正確に植え付けができるようにしている。
【0013】次に、このような全体構成を有する乗用田
植機において、ミッションケース6に係わる各部の構成
について説明する。まず、ミッションケース6の走行車
両1への取付け構成について、図1乃至図4により説明
する。ミッションケース6を取り付ける前記車体フレー
ム4は、平面視拡開した略U字状をなすフロントフレー
ム40と、ミッションケース6と平行に前後方向に形成
された左右一対のサイドフレーム41・42と、前記リ
アフレーム43とから構成されている。そして、サイド
フレーム41・42の前端部は、フロントフレーム40
背面に連結されると共に、サイドフレーム41・42の
前後方向略中央部41a・42aより後方側は、上方に
向かって屈曲形成された上、該サイドフレーム41・4
2の後端部には、前記リアフレーム43の閉塞側上部が
連結されている。
【0014】前記前後方向略中央部41a・42aより
も後方には、センター連結フレーム46が横架され、前
後方向略中央部41a・42aよりも前方には、フロン
ト連結フレーム45が横架されており、該フロント連結
フレーム45の両側端部と前記フロントフレーム40の
両側端部との間には、平面視L字状に曲げたステー29
が介設固定されている。そして、該ステー29の外側に
は角パイプ状の保持部28が固定され、該保持部28に
前記予備苗載台90の支柱90aが嵌入して固定される
ようにしている。
【0015】なお、フロント連結フレーム45でサイド
フレーム41・42より両側方への延出部には、補強板
47が設けられており、該補強板47により、前記保持
部28とサイドフレーム41・42との間は強固に連結
され、予備苗載台90の支柱90aを確実に支持固定で
きるようにしている。
【0016】また、フロントフレーム40の左右中央よ
り後下方に向かって平板状の支持部材50が略水平に延
設され、該支持部材50上に前記エンジン5が載置固定
されている。そして、支持部材50の後端部は前記連結
フレーム45によって支持されると共に、支持部材50
には、前から順に開口部50a・50bが穿設されてい
る。
【0017】前記開口部50a・50bは、機体全体の
軽量化を図るとともに、エンジン5の放熱効果を促進す
るためのものである。また、この支持部材50は平板状
であるため、エンジン5下部の保護カバーとしても利用
でき、別途保護カバーを設ける場合に比べて、部品点数
の削減、軽量化することができ、さらには組立工数を減
らすこともでき、コストダウンが図れるようになってい
る。
【0018】このような構成において、ミッションケー
ス6の前端部は、前記支持部材50の後端部上面に設け
られた取付部材49に連結されると共に、ミッションケ
ース6の前後途中部は、前記センター連結フレーム46
の機体幅方向略中央に設けられた取付部材48の下部に
連結されている。なお、該取付部材48の上部には、前
記植付部9を昇降させる油圧式の昇降シリンダー15の
基部が連結されている。さらに、前述の如く、ミッショ
ンケース6の後部は、一体的に設けられたリアアクスル
ケース38を介して、取付プレート39によってリアフ
レーム43下端に連結されている。
【0019】すなわち、車体フレーム4にミッションケ
ース6の前、後、中央を連結することにより、ミッショ
ンケース6を、車体フレーム4と共に田植機の有効な強
度補強部材として機能させ、車体フレーム4の水平、垂
直、ねじり方向の剛性及び強度を大きく向上するように
しているのである。
【0020】次に、ミッションケース6の概略構造につ
いて、図1、図5乃至図10により説明する。ミッショ
ンケース6の前部には、各種変速機構が内設される変速
室60が形成され、該変速室60の左右両側面にはフロ
ントアクスルケース37が一体的に固設されている。該
フロントアクスルケース37の左右端部より下方に向か
っては、車軸ケースが固設され、該車軸ケースの下端部
に前輪2を固設する前車輪軸66が軸支されている。
【0021】一方、前述の如く、ミッションケース6の
後端部には、軸芯を左右方向に持つ筒状のリアアクスル
ケース38が一体的に形成され、該リアアクスルケース
38内には、前から順に、サイドクラッチ機構79、中
間軸31が設けられている。該中間軸31の左右両端部
には減速ギア32が固設され、該減速ギア32は減速ギ
ア33に噛合され、該減速ギア33は、前記後輪3を外
側端部に固設した後車輪駆動軸69の内側端部に固設さ
れている。そして、これら減速ギア32・33の外側に
は、後車輪駆動軸69を軸支するファイナルケース16
が覆設されている。
【0022】このように、フロントアクスルケース37
とリアアクスルケース38とをミッションケース6に一
体的に設けると、ミッションケース6により前後車輪2
・3を支持することができ、前述のように機体強度補強
部材としてのフレームの一部を担うことができるので、
車体フレーム4への負担を軽減することができる。
【0023】また、前記変速室60の右側部には、植付
伝達室34が形成され、該植付伝達室34の後部には前
後方向に軸芯を有する植付PTO軸65が軸支されてお
り、該植付PTO軸65後端は、図示せぬPTO伝動軸
等を介して前記植付部9に連結され、苗植え装置駆動の
ための動力を伝達するようにしている。同様にして、変
速室60の左側部にも、施肥伝達室201が形成され、
該施肥伝達室201の後部に前後方向に軸芯を有する施
肥PTO軸202が軸支され、該施肥PTO軸202後
端は、変速機等を介して、運転席7後方の側条施肥機2
05に連結され、該側条施肥機205駆動のための動力
を伝達するようにしている。このように、植付PTO軸
65・施肥PTO軸202は、いずれもミッションケー
ス6の側面から後方に向かって延出されているため、植
付部9を昇降させたときにも干渉されることがなく、動
力を安定して伝達することができる。
【0024】次に、このようなミッションケース6内へ
の動力入力構成について、図1、図3、図4により説明
する。前記支持部材50上にはエンジン5が載置固定さ
れると共に、該エンジン5から左側方には出力軸52が
突出され、該出力軸52上に、一対の皿状の円錐プーリ
からなる駆動プーリ53が固設されている。
【0025】一方、前記ミッションケース6前部からは
入力軸56が側方に突出され、該入力軸56にも、同様
にして一対の皿状の円錐プーリからなる従動プーリ55
が取り付けられると共に、該従動プーリ55と前記駆動
プーリ53との間にはベルト54が巻回されて、ベルト
式無段変速機構13が形成されている。
【0026】そして、該ベルト式無段変速機構13にお
いて、前記円錐プーリ間に形成される溝幅を変更するこ
とにより、各プーリ53・55の有効径を自在に変化さ
せ、ミッションケース6内へ、エンジン5からの動力を
変速して入力できるようにしている。
【0027】次に、ミッションケース6内における動力
伝達構成ついて、図4乃至図6、図9乃至図11、図1
3により説明する。図4乃至図6、図11に示すよう
に、前記変速室60においては、入力軸56の斜め下後
方に、副変速軸63、主変速軸61が順に平行に軸支さ
れ、さらに、このうちの副変速軸63の後方には、後進
軸67、株間変速軸68、PTO出力軸64も順に平行
に軸支されている。
【0028】このうちの入力軸56の一端は、前述の如
く、ベルト式無段変速機構13を介してエンジン5の出
力軸52に連結連動されており、該エンジン5側の駆動
プーリ53とミッションケース6側の従動プーリ55と
は略直線上に配設され、前輪2及び後輪3に動力を伝達
する動力伝達経路が省スペースで効率のよい配置構成と
なっている。
【0029】また、入力軸56の他端は、ミッションケ
ース6より右外側方に突出され、該突出部にはクラッチ
機構14が設けられる一方、入力軸56上の左右略中央
には、大径ギア121a・小径ギア121bからなる二
連の遊嵌ギア121が配置されており、後で詳述するク
ラッチ機構14により、入力軸56から遊嵌ギア121
までの動力伝達が断接できるようにしている。
【0030】すなわち、エンジン5からの動力をミッシ
ョンケース6に入力し、該ミッションケース6内で変速
して前輪2と後輪3に動力を伝達する乗用田植機におい
て、ミッションケース6の一側面より入力軸56となる
伝達軸を突出し、該伝達軸の突出部にクラッチ機構14
を設けたので、該クラッチ機構14に外部から容易にア
クセスすることができ、クラッチ機構をミッションケー
ス6内部に設けた場合に比べ、製造時の組み立て性、点
検時のメンテナンス性が向上する。
【0031】また、エンジン5からの動力をミッション
ケース6に入力し、該ミッションケース6内で変速して
前輪2と後輪3に動力を伝達する乗用田植機において、
ミッションケース6の両側面より入力軸56を突出し、
該入力軸56の一側には、前記エンジン5との間の変速
機構であるベルト式無段変速機構13を設け、他側に
は、クラッチ機構14を設けたので、機体の左右バラン
スが良くなり走行安定性が向上し、また、機体幅を狭く
して小型化を図ることができる。更には、前記変速機構
の仕様変更、例えば、ベルト式無段変速機構13から油
圧式無段変速機構への変更に対しては、クラッチ機構1
4はそのままで変速機構の変更のみで対応でき、クラッ
チ機構の共有化による部品コストの低減を図ることがで
きる。
【0032】図11、図13に示すように、副変速軸6
3上には、右側から順に、前記遊嵌ギア121に噛合可
能でスプライン嵌合した二連の摺動ギア120と、固定
ギア118と、大径ギア119a・小径ギア119bか
らなる固定ギア119とが配置され、そのうちの摺動ギ
ア120には、シフトフォーク101が嵌合されてい
る。該シフトフォーク101はフォーク軸102に固設
され、該フォーク軸102は前記副変速レバー72に連
結連動している。
【0033】ここで、摺動ギア120は低速ギア120
aと高速ギア120bとから構成されており、副変速レ
バー72を操作して摺動ギア120を右方に摺動し、摺
動ギア120の低速ギア120aを前記遊嵌ギア121
の小径ギア121bと噛合させることにより、低速伝達
可能としている。逆に、摺動ギア120を左方に摺動
し、摺動ギア120の高速ギア120bを前記遊嵌ギア
121の大径ギア121aと噛合させることにより、高
速伝達可能として、副変速機構70を構成している。
【0034】図5、図9、図10、図13に示すよう
に、主変速軸61上の左右略中央には、ギア122aと
駆動スプロケット122bからなる動力分岐ギア122
が固設されており、該動力分岐ギア122の左側には前
記固定ギア119に噛合可能な二連の摺動ギア124が
配置されている。該摺動ギア124にもシフトフォーク
103が嵌合され、該シフトフォーク103はフォーク
軸104に固設され、該フォーク軸104は前記主変速
レバー75に連結連動されている。さらに、主変速軸6
1の右側端部にはブレーキ機構78が設けられており、
該ブレーキ機構78により、主変速軸61を制動する。
【0035】ここで、摺動ギア124は低速ギア124
aと高速ギア124bとから構成されており、主変速レ
バー75を操作して摺動ギア124を右方に摺動し、摺
動ギア124の高速ギア124bを、前記固定ギア11
9の大径ギア119aと噛合させることにより、高速伝
達可能としている。逆に、摺動ギア124を左方に摺動
し、摺動ギア124の低速ギア124aを前記固定ギア
119の小径ギア119bと噛合させることにより、低
速伝達可能として、主変速機構71を構成しているので
ある。
【0036】そして、主変速軸61上の駆動スプロケッ
ト122bとミッションケース6後部の従動スプロケッ
ト126との間には、チェーン張り86により張設され
たチェーン80が巻回され、主変速軸61の駆動力が後
車輪駆動軸69に伝達できるようにする一方、主変速軸
61上のギア122aには、左右の前車輪駆動軸62を
駆動する差動装置81のリングギア123が噛合されて
おり、動力分岐ギア122を用いて動力を前後2方向に
分岐するようにしている。
【0037】また、図9に示すように、該差動装置81
側部にはデフロック機構84が配置されている。該デフ
ロック機構84においては、リングギア123の側端部
にロック用のギア123aが形成され、該ギア123a
に前車輪駆動軸62上にスプライン係合されているロッ
ク体136側面の噛合歯136aが係合可能となってい
る。該ロック体136はバネ85によって外側に付勢さ
れ、前車輪駆動軸62の段差部に当接するように付勢さ
れている。この位置では、リングギア123のギア12
3aとロック体136側面の噛合歯136aとが係合さ
れない非係合位置となっており、左右の前車輪駆動軸6
2・62が差動される。
【0038】前記ロック体136外周面の外側には溝1
36bが形成され、ミッションケース6に枢支したロッ
ク操作ピン137先部が係合されている。該ロック操作
ピン137先部には、片側を半円状にした当接部137
aが形成される一方、逆側は凹状部137bが形成さ
れ、さらに、ロック操作ピン137基部にはアーム13
8が突設されている。
【0039】前記アーム138は、図9に示す状態で
は、ロック操作ピン137の当接部137aがロック体
136の溝136bに位置し、ロック体136をリング
ギア123に対して非係合位置に位置させている。そし
て、アーム138が、図示せぬデフロック操作ペダルに
連動して回動され、ロック操作ピン137が回転される
と、当接部137aでロック体136を押して、噛合歯
136aとギア123aとが係合される。この係合によ
って、リングギア123がロック体136を介して前車
輪駆動軸62に係合された、いわゆる「差動装置81の
ロック状態」となり、左右の前車輪駆動軸62・62が
差動されないデフロック機構84が構成されている。
【0040】また、図11、図13に示すように、後進
軸67上の左半分には、中間ギア127が固設され、該
中間ギア127は、前記副変速軸63上の固定ギア11
8と常時噛合する入力ギア127aと、大径ギア127
b・小径ギア127dと、逆転ギア127cとからな
り、該逆転ギア127cは、前記主変速軸61上の低速
ギア124aと噛合可能である。
【0041】ここで、主変速レバー75を操作して、主
変速軸61の低速ギア124aを副変速軸63の固定ギ
ア119から離脱させて更に左方に摺動させると、この
主変速軸61の低速ギア124aは、後進軸67の逆転
ギア127cと噛合するようになり、入力軸56から副
変速軸63まで伝達されてきた駆動力は、副変速軸63
→固定ギア118→入力ギア127a→後進軸67→逆
転ギア127c→低速ギア124a→主変速軸61のよ
うに伝達される。つまり、駆動力はそのまま主変速軸6
1には伝達されず、後進軸67で一旦回転方向が逆転さ
れた後、逆転の駆動力として主変速軸61に伝達される
のである。
【0042】そして、図11に示すように、株間変速軸
68上の右半分には、第一ギア131a・第二ギア13
1b・第三ギア131cからなる固定ギア131が配置
され、左半分には、株間変速用の爪式クラッチ82が設
けられている。該爪式クラッチ82においては、株間変
速軸68上に、内側面に噛合歯を固設した高速クラッチ
ギア129と低速クラッチギア130とが遊嵌され、そ
のうち高速クラッチギア129は前記大径ギア127b
に、低速クラッチギア130は前記小径ギア127dに
常時噛合されている。さらに、この高速クラッチギア1
29と低速クラッチギア130との間には、左右両側面
に噛合歯を固設した摺動クラッチ爪128がスプライン
嵌合されると共に、該摺動クラッチ爪128には、シフ
トフォーク106が嵌合され、該シフトフォーク106
は、フォーク軸107上を移動可能に外嵌され、図示せ
ぬ操作手段に連結連動されている。
【0043】ここで、該操作手段を操作して摺動クラッ
チ爪128を右方に摺動し、摺動クラッチ爪128の噛
合歯を高速クラッチギア129の噛合歯に係合させるこ
とにより、前記後進軸67に入力された駆動力は、大径
ギア127b→高速クラッチギア129→摺動クラッチ
爪128→株間変速軸68→固定ギア131のようにし
て高速伝達可能としている。逆に、摺動クラッチ爪12
8を左方に摺動し、摺動クラッチ爪128の噛合歯を低
速クラッチギア130の噛合歯に係合させることによ
り、前記後進軸67に入力された駆動力は、小径ギア1
27d→低速クラッチギア130→摺動クラッチ爪12
8→株間変速軸68→固定ギア131のように低速伝達
可能としている。
【0044】また、図9、図11に示すように、PTO
出力軸64の右半分には筒体108が遊嵌され、該筒体
108の外周には、スプライン嵌合した摺動ギア132
と、前記第三ギア131cに常時噛合する遊嵌ギア13
3とが外嵌されている。該摺動ギア132にはシフトフ
ォーク105が嵌合されており、該シフトフォーク10
5は、前記フォーク軸107上を左右動可能に外嵌され
ると共に、図示せぬ操作手段に連結連動されている。
【0045】さらに、筒体108の左方には、PTO出
力軸64への駆動力の断接を行うPTOクラッチ83が
設けられている。該PTOクラッチ83においては、右
側面に噛合歯を固設した摺動クラッチ爪134が、PT
O出力軸64にスプライン嵌合された上、押圧バネ11
1により、筒体108の左側端に固設したクラッチギア
135の噛合歯に係合する方向に付勢されており、さら
に、摺動クラッチ爪134には、フォーク109が嵌合
され、該フォーク109はミッションケース6に軸支さ
れる操作軸110に連結されている。そして、該操作軸
110には、PTOクラッチレバーを兼用する前記植付
昇降レバー77が連結連動されている。
【0046】ここで、摺動ギア132を左方に摺動し
て、摺動ギア132の左側面からの突出部132aを、
遊嵌ギア133に開口した受け孔部133aに係合する
と、それまで小径の前記第一ギア131aまたは第二ギ
ア131b→摺動ギア132→筒体108と伝達されて
きた駆動力は、大径の第三ギア131c→遊嵌ギア13
3→摺動ギア132→筒体108の順で伝達されるよう
になり、筒体108の回転速度を変速することができ
る。
【0047】そして、植付昇降レバー77を操作して摺
動クラッチ爪134を左方に摺動させることにより、該
摺動クラッチ爪134の噛合歯と前記筒体108のクラ
ッチギア135の噛合歯との係合を解除して、筒体10
8→クラッチギア135→摺動クラッチ爪134→PT
O出力軸64という動力伝達経路を切断可能として、P
TOクラッチ83を形成している。
【0048】次に、前記クラッチ機構14について、図
6、図11、図12により詳細に説明する。入力軸56
はミッションケース6より右外側方に向かって突出さ
れ、この突出部には、右外側方に開放した腕状の回動体
145が着脱自在に設けられ、該回動体145の外周側
面には、ドーナツ状の摩擦板145aが所定間隔で平行
に積層固定されている。そして、該摩擦板145aの外
周部に形成された隙間には、外方に設けたドーナツ状の
摩擦板146aの内周部が、交互に挿入されると共に、
該摩擦板146aの外周部は、腕状のクラッチ146の
内周側面に固設され、該クラッチ146は、前記遊嵌ギ
ア121の右端部に着脱自在に設けられている。
【0049】これら回動体145、クラッチ146は入
力軸56に着脱自在に軸支され、該入力軸56は、遊嵌
ギア121を介してベアリングなどの軸受け147によ
り回動可能に支持されている。そして、該軸受け147
は、ミッションケース6の右側面に形成した凹部6aの
底面よりも内側、つまりミッションケース6内部に配設
されるようにしている。これにより、回動体145、ク
ラッチ146などから成るクラッチ機構14を入力軸5
6から取り外した後でも、該入力軸56はミッションケ
ース6に保持される。
【0050】すなわち、ミッションケース6の少なくと
も一側面より入力軸56となる伝達軸を突出し、該伝達
軸の突出部にはクラッチ機構14を着脱自在に設けると
共に、伝達軸を支持する支持体である軸受け147はミ
ッションケース6内部に設けるので、クラッチ機構14
を取り外した状態でも、入力軸56は常に定位置に組み
込まれた状態にあり、クラッチ機構14の組み立て時、
点検時の取り扱い性を大幅に向上することができる。
【0051】さらに、クラッチ機構14を設けた凹部6
aには、該クラッチ機構14とともにクラッチ室87を
形成するクラッチカバー139が覆設されており、該ク
ラッチカバー139は、ボルトなどの連結部材154に
よって着脱自在に固設されている。すなわち、ミッショ
ンケース6の一側面より入力軸56となる伝達軸を突出
し、該伝達軸の突出部にクラッチ機構14を設けた乗用
田植機において、該クラッチ機構14は、連結部材15
4等により着脱可能なカバー部材であるクラッチカバー
139により覆設されるので、該クラッチカバー139
を取り外すだけで容易にクラッチ機構14内部を露出さ
せることができ、点検時のメンテナンス性に優れ、しか
も、泥水等の侵入等も確実に防止できる。
【0052】そして、クラッチカバー139内で前記入
力軸56と同軸上には、入力軸56に向かって摺動可能
な加圧軸149が挿設され、該加圧軸149には、制御
板142が軸受け150により回動可能に外嵌されてい
る。該制御板142は、大径の外板151と小径の内板
152とから構成される。そのうち外板151の外周縁
には平面視L字状の摩擦部151aが形成され、該摩擦
部151aの側方には、前記クラッチ146の摩擦板1
46aよりも外側に固設したドーナツ状の摩擦板146
bに近接して配置している。
【0053】また、内板152の一部には、連結部材1
53により加圧体144が固定され、該加圧体144は
前記回動体145の外周面にスプライン嵌合されると共
に、この回動体145に設けたバネ受け145bと、内
板152の内側面との間には、クラッチバネ143が介
設されている。
【0054】一方、加圧軸149の頭部には、該加圧軸
149に直交してクラッチ操作ピン141が係合されて
おり、該クラッチ操作ピン141の基部よりアーム14
0が突設されている。詳しくは、該クラッチ操作ピン1
41途中部の片側半分に、凹状の凹部141aが形成さ
れ、該凹部141aに前記加圧軸149の頭部が係合す
る構造となっている。
【0055】このような構成において、通常は、図12
に示すように、加圧軸149の頭部がクラッチ操作ピン
141の凹部141aに位置しており、前記クラッチバ
ネ143によって、内板152が外側方に付勢して押し
出されると共に、該内板152に連結されている加圧体
144の加圧部144aが、回動体145の当て板部1
45cとの間に前記摩擦板145a・146aを挟持し
た上で加圧するようにしている。なお、内板152は外
板151と共に制御板142を構成する。
【0056】これにより、回動体145が摩擦板145
a・146aを介してクラッチ146と連結連動されて
「クラッチ入」となり、エンジン5からミッションケー
ス6内に入力された駆動力は、入力軸56→回動体14
5→クラッチ146→遊嵌ギア121→摺動ギア120
→副変速軸63のようにして副変速軸63に駆動力が伝
達されるのである。なお、この時、外板151も外側方
に付勢されるため、該外板151の摩擦部151aは、
クラッチ146の摩擦板146aと接触せずに離間した
位置にあり、クラッチ146は自在に回動することがで
きる。
【0057】そして、アーム140が、前記主クラッチ
ペダル74、苗継ぎレバー76に連動して回動されて、
クラッチ操作ピン141が回動されると、前記凹部14
1aの反対側の外周部に相当する当接部141bによ
り、加圧軸149の頭部が押され、該加圧軸149に外
嵌された制御板142も内側方に押し込まれる。
【0058】すると、内板152が、前記クラッチバネ
143の弾性力に抗して内側方に移動されると共に、内
板152に連結された加圧体144の加圧部144a
も、前記摩擦板145a・146aから離間する。これ
により、回動体145とクラッチ146との連結が切断
されて「クラッチ切」となり、エンジン5からの駆動力
は入力軸56から副変速軸63には伝達されなくなっ
て、動力断接機構が構成されている。同時に、内板15
2と一体的に形成された外板151も内側方に移動さ
れ、該外板151の摩擦部151aがクラッチ146の
摩擦板146bに加圧され、クラッチ146の回動が制
動されるようにして、制動機構が構成されている。
【0059】このような動力断接機構と制動機構とから
クラッチ機構14は構成されており、「クラッチ切」時
には、クラッチ146の回動を間違いなく停止させ、下
流への動力伝達を確実に防止できるようにしている。
【0060】また、入力軸56より一軸伝動下流側には
前記副変速軸63が軸支され、該副変速軸63は、ミッ
ションケース6内に設けた軸受け148により支持され
ると共に、該軸受け148は、前記クラッチ146の外
径146aと、側面視で一部重なるように構成してい
る。
【0061】すなわち、伝達軸である入力軸56より一
軸伝動下流側の隣接伝達軸である副変速軸63を支持す
る隣接支持体である軸受け148は、側面視で前記クラ
ッチ機構14のクラッチ146外径に少なくとも一部重
なると共に、該隣接支持体はミッションケース6内部に
設けるので、入力軸56と副変速軸63の軸間距離を短
くすることができ、必要なギア径が小さくなり、ミッシ
ョンケース6前端部の小型化を図ることができるのであ
る。
【0062】次に、前記ブレーキ機構78及びその操作
構成について、図6、図12、図14乃至図17により
説明する。図6、図14に示すように、前述の如く、主
変速軸61上の左右略中央には動力分岐ギア122が固
設されると共に、該動力分岐ギア122の右側方の主変
速軸61上には、摩擦板61aが所定間隔で平行に積層
固定されている。そして、該摩擦板61aの外周部に形
成された隙間には摩擦板168が交互に挿入され、該摩
擦板168は、ミッションケース6の側壁に係止して回
り止めされており、これら摩擦板61a・168は、押
圧板169の右側面と、ミッションケース6の側壁に固
設した当て部材167の左側面との間に配設されてい
る。
【0063】前記押圧板169は平面視半円状の半割部
170aに固設され、該半割部170aは円筒状の操作
軸170の下部に形成され、該操作軸170はミッショ
ンケース6内に上下方向に水平回動可能に軸支されると
共に、ミッションケース6上部より突設されている。そ
して、この操作軸170を回動することにより、前記押
圧板169が摩擦板61a・168を当て部材167と
の間に挟持した上で加圧し、摩擦板61aを有する主変
速軸61の回動が制動されるようにして、ブレーキ機構
78を構成している。
【0064】このような構成からなるブレーキ機構78
を作動させると、入力軸56→副変速軸63→主変速軸
61→前車輪駆動軸62・後車輪駆動軸69と伝達され
るべき駆動力は、主変速軸61の段階で制動されるた
め、たとえ前記副変速機構70・主変速機構71が中立
位置にあっても、前車輪駆動軸62・後車輪駆動軸69
は空回りすることなくブレーキをかけることができるの
である。
【0065】すなわち、エンジン5からの動力をミッシ
ョンケース6に入力し、該ミッションケース6内で変速
して前輪2と後輪3に動力を伝達する乗用田植機におい
て、ミッションケース6内への入力軸56よりも伝動下
流側にブレーキ機構78を設け、該ブレーキ機構78
は、前記前輪2と後輪3への動力分岐部である主変速軸
61に配設したので、ブレーキ機構を作動させると、変
速機構70・71が中立位置の場合であっても、車輪2
・3が回転することなく、確実に走行車両1を停止する
ことができる。
【0066】また、ミッションケース6の左右一側方に
ブレーキ機構78を配設すると共に、該ブレーキ機構7
8の操作軸をミッションケース上部より突設したので、
該操作軸を左右側方に突設する場合に比べて、ミッショ
ンケース6の左右幅を小さくすることができ、機体のコ
ンパクト化を図ることができるのである。
【0067】さらに、ブレーキ機構78は、ミッション
ケース6の側壁内方近傍に設けるので、ブレーキ機構7
8を作動させるための機構の一部、例えば当て部材16
7などをミッションケース6で支持することができ、部
品点数の削減によるコストダウンや組み立て性の向上を
図ることができる。
【0068】ここで、該ブレーキ機構78や前記クラッ
チ機構14に対する苗継ぎレバー76や主クラッチペダ
ル74による操作構成について説明する。図12、図1
4、図16、図17に示すように、苗継ぎレバー76の
基部は、支持部材173に前後に横架した左右回動軸1
71上に固設されると共に、前記支持部材173はエン
ジン5後部に左右に設けた支点軸172上に枢支され、
該支点軸172下部には側面視く字状の操作板174が
垂設されている。
【0069】前記操作板174の前下端部174aは、
リンク175を介して左連結アーム177の先部に連結
され、該左連結アーム177の基部は、前記支持部材5
0の後部に横架された枢支軸176の左端部に固設され
ている。該枢支軸176の右端部は、前記サイドフレー
ム41に回動可能に支持されると共に、右連結アーム1
78の基部と連結され、該右連結アーム178の先部か
らは、後方に向かってリンク179が延出されて、前記
クラッチ操作ピン141を操作するアーム140に連結
されている。一方、操作板174の後下端部174b
は、リンク180を介し、水平回動可能に設けたアーム
181の先部に連結され、該アーム181の基部は、ミ
ッションケース6上面より突出した前記操作軸170上
部に固設されている。
【0070】このような構成において、図16、図17
に示すように、苗継ぎレバー76を手前に操作して後方
に傾倒させると、操作板174は支点軸172を中心に
して左側面視で時計回りに回動し、リンク180を介し
てアーム181は前方に牽引され、前記ブレーキ機構7
8の操作軸170は、図14に示すように、平面視で時
計回りに回動する。すると、押圧板169が摩擦板61
a・168を当て部材167との間で加圧し、摩擦板6
1aを有する主変速軸61の回動が制動され、ブレーキ
機構78が作動する。
【0071】同時に、操作板174の回動によって、リ
ンク175→左連結アーム177→枢支軸176→右連
結アーム178→リンク179と伝達された操作力は、
アーム140を前方に回動し、前記クラッチ機構14の
クラッチ操作ピン141を回動する。すると、図12に
示すように、当接部141bにより、加圧軸149を介
して制御板142が内側方に押し込まれ、内板152が
クラッチバネ143の弾性力に抗して内側方に移動され
て、加圧体144の加圧部144aが摩擦板145a・
146aから離間し、回動体145とクラッチ146と
の連結が切断されて「クラッチ切」となり、クラッチ機
構14が作動する。
【0072】すなわち、苗継ぎレバー76を操作するだ
けで、前記クラッチ機構14とブレーキ機構78とが同
時に作動し、ミッションケース内への動力を切断すると
共に機体全体にブレーキがかけられるようにしており、
トラック荷台への走行車両の積込みや積下ろし時などの
作業が迅速かつ容易に行うことができる。
【0073】また、図12、図15、図17に示すよう
に、主クラッチペダル74の基部は、サイドフレーム4
2に左右に設けた支点軸182上に枢支され、該支点軸
182には連結アーム183が固設され、該連結アーム
183上部に立設する取付部183aはリンク184を
介して左連結アーム187の先部に連結されている。そ
して、該左連結アーム187の基部は、左右のサイドフ
レーム41・42間に回動可能に横架した枢支軸185
の左端部に固設され、該枢支軸185の右端部は、右連
結アーム188の基部と連結され、該右連結アーム18
8の先部からは、前方に向かってリンク186が延出さ
れて、前記クラッチ操作ピン141を操作するアーム1
40に連結されている。
【0074】このような構成において、図15、図17
に示すように、主クラッチペダル74を踏み込むと、連
結アーム183の取付部183aは支点軸182を中心
にして反時計回りに回動し、リンク184→左連結アー
ム187→枢支軸185→右連結アーム188→リンク
186と伝達された操作力は、アーム140を後方に牽
引し、前記クラッチ機構14のクラッチ操作ピン141
を回動する。すると、前述の苗継ぎレバー76を操作し
た場合と同様にして、クラッチ機構14が作動する。
【0075】すなわち、クラッチ機構14の作動を、苗
継ぎレバー76と主クラッチペダル74の両者で可能と
しており、機体に乗ったまま又は降りたままでもそれら
の操作が可能で、また、手動操作具であるレバーと足動
操作具であるペダルなので両者を識別して操作すること
が容易になって誤操作がないようにしている。
【0076】次に、このような動力伝達が可能なミッシ
ョンケース6内の潤滑構成について、図8、図12、図
13、図18乃至図20により説明する。図8、図1
3、図18に示すように、図示せぬコントロールバルブ
からの戻り油管155が、ミッションケース6の前後略
中央の右側面に設けられると共に、ミッションケース6
内の潤滑油を吸引するためのサクション管156が、ミ
ッションケース6前部の変速室60下部に設けられ、該
変速室60の主変速軸61の斜め後方に介装した筒状の
サクションフィルター157側部に連通されている。こ
れにより、ミッションケース6下部からミッションケー
ス6上部途中部の変速室60までの領域に、潤滑油を貯
留可能としたタンクが形成される。
【0077】さらには、戻り油管155とサクション管
156とがチェーン80を挟んで対向するように配設さ
れているため、戻り油管155からミッションケース6
内に戻される高温の潤滑油は、チェーン80の駆動によ
って後下方に送って攪拌され、ミッションケース6内を
対流する間に十分に冷却効果を発揮する。従って、高温
の潤滑油が前方のサクション管156側へすぐに移動す
ることなく、ミッションケース6内の油温をほぼ均一に
できるようにしている。
【0078】そして、図12、図18に示すように、前
記クラッチ機構14を収納したミッションケース6の凹
部6aの下部側面の壁面6bには貫通孔を穿設して油路
163が形成され、該油路163を介して、ミッション
ケース6内の潤滑油がクラッチ室87内に流入、または
クラッチ室87内から流出するようにしている。
【0079】すなわち、エンジン5からの動力をミッシ
ョンケース6に入力し、該ミッションケース6内で変速
して前輪2と後輪3に動力を伝達する乗用田植機におい
て、ミッションケース6の一側面より入力軸56となる
伝達軸を突出し、該伝達軸の突出部にクラッチ機構14
を設けると共に、該クラッチ機構14を収納するクラッ
チ室87とミッションケース6とを連通する油路163
を、クラッチ機構14を配設するミッションケース6の
壁面6bに設けたので、クラッチ機構14をミッション
ケース6内部に設けた場合に比べ、製造時の組み立て
性、点検時のメンテナンス性が向上するばかりでなく、
クラッチ室87が潤滑油の貯留タンクとして機能し、し
かも、より大型の貯留タンクといえるミッションケース
6から、油路163を介して十分な量の潤滑油が循環さ
れるため、アップダウンの激しい圃場などで作業して油
面変化が著しい場合であっても、摩擦板145a・14
6a、摩擦部146bなどの摩擦部分における焼き付き
を確実に防止することができるのである。
【0080】ここで、図19に示すように、通常の平坦
な圃場を作業中または走行中のミッションケース6は姿
勢165(以下「安定走行姿勢」とする)の状態にあ
り、この時、前記油路163は第三象限160内に配設
されるようにしている。この場合、ミッションケース6
内とクラッチ室87内の潤滑油は、その油面158a・
159aは同一高さにあり、油路163を介して自在に
循環可能であるため、この安定走行姿勢165において
は、クラッチ室87内の摩擦部分には十分な量の潤滑油
を供給することができる。
【0081】そして、図20に示すように、機体前部が
大きく持ち上がり、ミッションケース6が姿勢166
(以下「傾斜姿勢」とする)の状態となった場合には、
ミッションケース6内の潤滑油の油面158bよりもク
ラッチ室87内の潤滑油の油面159bの方が高くなる
と共に、油路163は該油面159bよりも上方に位置
する。そのため、前述の如く、クラッチ室87が潤滑油
の貯留タンクとして機能するようになり、所定量の潤滑
油がクラッチ室87内に確保される。
【0082】なお、油路が第一象限、第二象限に位置す
る場合161・162には、安定走行姿勢165・傾斜
姿勢166のいずれにおいても、常に油面159a・1
59bよりも上方に位置するため、ミッションケース6
内からクラッチ室87内への潤滑油の供給が不可能であ
り、また、油路が第四象限に位置する場合164には、
傾斜姿勢166において、該油路164を介してクラッ
チ室87内の潤滑油がミッションケース6内に流下し
て、クラッチ室87が潤滑油の貯留タンクとして機能せ
ず、所定量の潤滑油がクラッチ室87内に確保できなく
なるのである。
【0083】すなわち、油路は、安定走行姿勢165に
あるミッションケース6において、機体進行方向左側面
視で前記壁面である壁面6bの第三象限内に配設するの
で、たとえ、機体前部が大きく持ち上がりミッションケ
ース6が大きく傾斜しても、油路163は油面159b
よりも上方に位置し、しかも、クラッチ室87が潤滑油
の貯留タンクとして機能するため、所定量の潤滑油をク
ラッチ室87内に確保することができ、摩擦部分におけ
る焼き付きを確実に防止することができる。
【0084】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏する。すなわち、請求項1のように、エ
ンジンからの動力をミッションケースに入力し、該ミッ
ションケース内で変速して前輪と後輪に動力を伝達する
乗用田植機において、ミッションケースの一側面より入
力軸となる伝達軸を突出し、該伝達軸の突出部にクラッ
チ機構を設けると共に、該クラッチ機構を収納するクラ
ッチ室とミッションケースとを連通する油路を、クラッ
チ機構を配設するミッションケースの壁面に設けたの
で、クラッチ機構をミッションケース内部に設けた場合
に比べ、製造時の組み立て性、点検時のメンテナンス性
が向上するばかりでなく、クラッチ室が潤滑油の貯留タ
ンクとして機能し、しかも、より大型の貯留タンクとい
えるミッションケースから、油路を介して十分な量の潤
滑油が循環されるため、アップダウンの激しい圃場など
で作業して油面変化が著しい場合であっても、摩擦板、
摩擦部などの摩擦部分における焼き付きを確実に防止す
ることができるのである。
【0085】請求項2のように、請求項1記載の油路
は、安定走行姿勢にあるミッションケースにおいて、機
体進行方向左側面視で前記壁面の第三象限内に配設する
ので、たとえ、機体前部が大きく持ち上がりミッション
ケースが大きく傾斜しても、油路はクラッチ室内の油面
よりも上方に位置し、しかも、クラッチ室が潤滑油の貯
留タンクとして機能するため、所定量の潤滑油をクラッ
チ室内に確保することができ、摩擦部分における焼き付
きを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる乗用田植機の全体側面図であ
る。
【図2】同じく平面図である。
【図3】車体フレームへとミッションケースの概略斜視
図である。
【図4】エンジンとミッションケース間の概略斜視図で
ある。
【図5】ミッションケース全体の左側面図である。
【図6】ミッションケース前部の左側面図である。
【図7】ミッションケース後部の左側面図である。
【図8】ミッションケース全体の平面展開断面図であ
る。
【図9】ミッションケース前部の平面展開断面図であ
る。
【図10】ミッションケース後部の平面展開断面図であ
る。
【図11】ミッションケース前部における入力軸からP
TO出力軸までの動力伝達構成を示す平面展開断面図で
ある。
【図12】クラッチ機構を示す平面展開断面図である。
【図13】ミッションケース前部における副変速軸から
主変速軸までの動力伝達構成を示す平面展開断面図であ
る。
【図14】主変速軸のブレーキ機構を示す平面展開断面
図である。
【図15】主クラッチペダルによるクラッチ操作を示す
機体前部の左側面図である。
【図16】苗継ぎレバーによるクラッチ・ブレーキ操作
を示す機体前部の左側面図である。
【図17】主クラッチペダル・苗継ぎレバーによるクラ
ッチ・ブレーキ操作を示す機体前部の平面図である。
【図18】クラッチ機構の潤滑構成を示すミッションケ
ース全体の左側面図である。
【図19】安定走行姿勢におけるクラッチ室の油面位置
を示すミッションケース前部の左側面図である。
【図20】傾斜姿勢におけるクラッチ室の油面位置を示
すミッションケース前部の左側面図である。
【符号の説明】
2 前輪 3 後輪 5 エンジン 6 ミッションケース 6b 壁面 14 クラッチ機構 56 伝達軸(入力軸) 87 クラッチ室 160 第三象限 163 油路 165 安定走行姿勢
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B062 AA03 AB01 BA05 BA06 BA18 BA80 3D039 AA02 AA12 AA15 AC01 AC64 3J063 AA13 AB02 AB25 AB53 AB54 AB62 AC03 AC14 BA01 BA03 BA07 BA11 BB14 BB23 BB27 BB39 CA01 CB43 CD41 XA11 XD03 XD17 XD47 XD62 XE14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからの動力をミッションケース
    に入力し、該ミッションケース内で変速して前輪と後輪
    に動力を伝達する乗用田植機において、ミッションケー
    スの一側面より入力軸となる伝達軸を突出し、該伝達軸
    の突出部にクラッチ機構を設けると共に、該クラッチ機
    構を収納するクラッチ室とミッションケースとを連通す
    る油路を、クラッチ機構を配設するミッションケースの
    壁面に設けたことを特徴とする乗用田植機。
  2. 【請求項2】 前記油路は、安定走行姿勢にあるミッシ
    ョンケースにおいて、機体進行方向左側面視で前記壁面
    の第三象限内に配設することを特徴とする請求項1記載
    の乗用田植機。
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