JP2002274195A - 車両用サブフレーム支持装置 - Google Patents

車両用サブフレーム支持装置

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JP2002274195A
JP2002274195A JP2001080380A JP2001080380A JP2002274195A JP 2002274195 A JP2002274195 A JP 2002274195A JP 2001080380 A JP2001080380 A JP 2001080380A JP 2001080380 A JP2001080380 A JP 2001080380A JP 2002274195 A JP2002274195 A JP 2002274195A
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Hiromichi Akamatsu
博道 赤松
Haruki Yashiro
春樹 屋代
Akihiko Hasegawa
昭彦 長谷川
Kazushi Murakami
一志 村上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パワーユニットの振動伝達力がサブフレームを
介して車体に伝達するのを低減してサブフレームの共振
によるこもり音等の騒音の低減を実現する車両用サブフ
レーム支持装置を提供する。 【解決手段】車幅方向にサブフレーム2を2分する線を
中心線Lpとし、この中心線Lpを境として車幅方向の
右側を右側サブフレーム領域RSとし、車幅方向の左側
を、左側サブフレーム領域LSとする。そして、横向き
にしたエンジンを3個のインシュレータ14、16、1
8を介して連結すると、右側サブフレーム領域RSが、
2個のインシュレータ14、16を介してエンジンから
の振動伝達力が大きい側となる。そこで、右側サブフレ
ーム領域RSに配設した2個のマウント部6、8の車両
上下方向剛性の総和を、左側サブフレーム領域LSに配
設した2個のマウント部10、12の車両上下方向剛性
の総和より大きく設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パワーユニット
が搭載されたサブフレームを車体に弾性支持するように
した車両用サブフレーム支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パワーユニットが搭載されたサブフレー
ムを車体で弾性支持する際に、サブフレームと車体との
間に配設した弾性体の車両上下方向剛性をマウント位置
で変化させる例として、例えば特開平7−277007
号公報に記載されている技術が知られている。
【0003】この技術は、サブフレームのコーナ部4点
に設定された弾性体のいずれか一つの弾性体または対角
線上に位置する2つの弾性体のはね定数を他の弾性体の
ばね定数と異なる値に設定し、サブフレームのバウンス
共振モードを純粋なバウンスモードから捩じりを含んだ
モードに変更することで車体への振動伝達力の位相を変
え、車体に対して捩じり方向の入力とすることにより、
同相入力で起きる室内容積変化を回避してこもり音を低
減するとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、車体への伝達
力を捩じり入力に変更することで位相をコントロールす
るようにしても、主に車体の特性が原因で、サブフレー
ムの共振によるこもり音が必ずしも低減するとはかぎら
ないという問題がある。例えば、車体の振動伝達特性が
同相入力でない捩じり方向の入力に対して悪い場合もあ
り、かえってこもり音を悪化させることも考えられる。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、こもり音等の発生の起振源であるパワーユニット
の振動がサブフレームへ伝達する振動伝達力に着目し、
この振動伝達力に対するサブフレーム振動感度が鈍くな
るようにサブフレームの共振モードをうまくコントロー
ルすることで、この振動伝達力が車体に伝達するのを低
減してサブフレームの共振に起因するこもり音等の騒音
の低減を実現する車両用サブフレーム支持装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の車両用サブフレーム支持装置は、パ
ワーユニットをマウントするパワーユニットマウントの
うち、少なくとも1つのパワーユニットマウントがサブ
フレーム上に設置された車両用サブフレーム支持装置に
おいて、前記サブフレームは弾性体を介して2点以上で
車体に支持されており、前記サブフレームの平面領域を
略対称に二分割する線を中心線とし、この中心線を境と
して一方側に位置する前記弾性体の車両上下方向剛性の
総和と、他方側に位置する前記弾性体の車両上下方向剛
性の総和のうち、前記パワーユニットマウントを介して
前記サブフレームに伝達される該パワーユニットからの
振動伝達力が大きい側の車両上下方向剛性の総和を大と
した装置である。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の車両用サブフレーム支持装置において、前記一方側
に位置する前記弾性体の車両前後方向剛性の総和と、前
記他方側に位置する前記弾性体の車両前後方向剛性の総
和を略同等とした装置である。また、請求項3記載の発
明は、請求項1又は2記載の車両用サブフレーム支持装
置において、前記サブフレーム上に設置されたパワーユ
ニットマウントのうち、少なくとも1つのパワーユニッ
トマウントは車幅方向の右側、または左側に片寄って配
置され、前記中心線が車両前後方向に延在しており、前
記一方側を車幅方向の左側位置とし、前記他方側を車幅
方向の右側位置とした装置である。
【0008】さらに、請求項4記載の発明は、請求項請
求項1乃至3の何れかに記載の車両用サブフレーム装置
において、前記サブフレーム上の一方側と他方側とに配
置されたパワーユニットマウントの数が同じであり、前
記パワーユニットはエンジンを有し、前記中心線は前記
一方側がエンジンフロント側、前記他方側がエンジンリ
ヤ側となるような線であり、前記エンジンのエンジンフ
ロント側に位置する前記弾性体の車両上下方向剛性の総
和を、前記エンジンのエンジンリヤ側に位置する前記弾
性体の車両上下方向剛性の総和より大とした装置であ
る。
【0009】
【発明の効果】上述した請求項1の発明によると、パワ
ーユニットからの振動伝達力が大きいサブフレームの一
方側或いは他方側の弾性体の車両上下方向剛性の総和を
大とすることにより、サブフレームの振動モードを、パ
ワーユニットからの振動伝達力が大きい側のサブフレー
ムの振動を抑制したモードとすることができる。その結
果としてパワーユニットからの振動伝達力によるサブフ
レーム振動感度が鈍くなり、サブフレーム全体の振動を
低減することができる。これにより、弾性体を介して車
体に伝わる振動伝達力を低減でき、こもり音等の振動・
騒音を低減できる。
【0010】また、請求項2の発明によると、請求項1
の効果を得ることができるとともに、サブフレームの一
方側及び他方側に位置する弾性体の車両前後方向剛性の
総和を略同等にすることで、車両の制動時等にサブフレ
ームがバランス良く変位することになり、車両をより安
定させることができる。また、請求項3の発明による
と、請求項1又は2記載の効果を得ることができるとと
もに、右パワーユニットマウントと左パワーユニットマ
ウントの少なくとも1点がサブフレーム上に配置された
マウントシステムに対し、有効にこもり音等の振動・騒
音を低減できる。
【0011】さらに、請求項4の発明によると、請求項
1乃至3記載の効果を得ることができるとともに、前記
エンジンのエンジンフロント側に位置する前記弾性体の
車両上下方向剛性の総和を、前記エンジンのエンジンリ
ヤ側に位置する前記弾性体の車両上下方向剛性の総和よ
り大とすることで、エンジンフロント側とエンジンリヤ
側にパワーユニットマウントが設置され、それらがサブ
フレーム上に配置されたマウントシステムに対し、こも
り音等の振動・騒音を低減できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は、1実施形態のサブフレーム
2を斜視図で示したものであり、図7は、このサブフレ
ーム2を組み込んだ車両を車幅方向左側から示したもの
であり、図8は、図7のA線方向からの矢視図である。
【0013】本実施形態のサブフレーム2は、図1に示
すように、井桁メンバで形成したフレーム体であり、フ
レーム体で囲まれた井桁空間を略二分する位置にセンタ
ーメンバ4が架け渡されている。そして、このサブフレ
ーム2は、図7に示すように、センターメンバ4が車両
前後方向に延在するように、フロントエンジンルーム3
0内に配置されている。
【0014】なお、サブフレーム2を車幅方向の右側と
左側とに2分する直線を中心線Lpと称し、この中心線
Lpを境として車幅方向の右側のサブフレーム平面領域
を、右側サブフレーム平面領域RSと称し、中心線Lp
を境として車幅方向の左側のサブフレーム平面領域を、
左側サブフレーム平面領域LSと称する。サブフレーム
2の各コーナ部には、4個のマウント部(弾性体)6、
8、10、12が配設されており、すなわち、2個のマ
ウント部6、8が右側サブフレーム領域RSに配設さ
れ、残り2個のマウント部10、12が左側サブフレー
ム領域LSに配設されている。そして、サブフレーム2
は、各マウント部6、8、10、12を介して車体32
に支持されている。
【0015】右側サブフレーム平面領域RSには、2個
のインシュレータ(パワーユニットマウント)14、1
6が配設されており、左側サブフレーム平面領域LSに
も1個のインシュレータ(パワーユニットマウント)1
8が配設されている。この3個のインシュレータのう
ち、右側の2個のインシュレータ14、16が主マウン
ト(パワーユニットの質量の大部分を受けるマウント)
となっているため、左側のインシュレータ18に比べ
て、車両上下方向の剛性がはるかに大きく設定されてい
る。
【0016】そして、図7及び図8に示すように、エン
ジン34に対して車幅方向の左側(エンジンリヤ側34
b)にトランスミッション38が連結し、これらエンジ
ン34及びトランスミッション38によりパワーユニッ
ト36が構成されており、車幅方向を向いたパワーユニ
ット36のブラケットに前述した3個のインシュレータ
14、16、18を連結することで、横置き形式のエン
ジン34がサブフレーム2上に搭載されている。
【0017】ここで、右側サブフレーム平面領域RSに
配設した2個のマウント部6、8の車両上下方向剛性の
総和は、左側サブフレーム平面領域LSに配設した2個
のマウント部10、12の車両上下方向剛性の総和より
大きく設定されている。また、右側サブフレーム平面領
域RSの2個のマウント部6、8の車両前後方向剛性の
総和は、左側サブフレーム平面領域LSの2個のマウン
ト部10、12の車両前後方向剛性の総和と同等の値と
なるように設定されている。
【0018】このような各マウント部6、8、10、1
2の車両上下方向剛性及び車両前後方向剛性の設定は、
弾性体の形状等を変更することで所定の剛性にチューニ
ングされる。次に、本実施形態のサブフレーム2の作用
効果について、図2及び図3を参照して説明する。これ
らの図において、右側サブフレーム平面領域RSに位置
している2個のインシュレータ14、16のうち、車両
前方側のインシュレータ14の位置をP点で示し、車両
後方側のインシュレータ16の位置をQ点で示し、左側
サブフレーム平面領域LSに位置しているインシュレー
タ18の位置をR点で示している。また、図2及び図3
の破線で示している部分は、サブフレームのバウンスモ
ードから捩じりを含んだモードに変更するようにした従
来サブフレームを示している。
【0019】図2を参照してバウンス共振モードについ
て説明すると、従来サブフレームは、エンジンからサブ
フレームのバウンス共振周波数領域の振動伝達力が入力
すると、破線で示しているような非対称モードで振動す
る。これに対して、本実施形態のサブフレーム2は、P
点及びQ点が位置している右側サブフレーム平面領域R
Sの2個のマウント部6、8の車両上下方向剛性の総和
を、R点が位置している左側サブフレーム平面領域LS
の2個のマウント部10、12の車両上下方向剛性の総
和より大きく設定しているので、実線で示しているよう
な、サブフレーム2の右側が振動しにくい振動モードと
なる。その結果、エンジン34からのサブフレーム2へ
の振動伝達力が大きいP点、Q点のうち、少なくとも1
点(図2ではP点)は、パワーユニット36からの振動
伝達力に対するサブフレーム振動感度が従来サブフレー
ムよりも鈍くなる。それゆえ、エンジン34からサブフ
レーム2のバウンス共振周波数領域の振動伝達力がP
点、Q点、R点に入力しても、バウンス共振が励起され
にくくなる。これは、共振時に共振モードの振幅の大き
い点に入力するより、振幅の小さい点に入力する方が、
共振を励起しにくいことを利用している。これにより、
エンジン34からサブフレーム2のバウンス周波数領域
の振動伝達力がP点、Q点、R点に入力しても、マウン
ト部6、8、10、12から車体32への振動伝達力が
減少するので、こもり音等の振動・騒音を低減すること
ができる。
【0020】また、図3を参照してピッチング共振モー
ドについて説明すると、従来サブフレームは、エンジン
からサブフレーム2のピッチング共振周波数領域の振動
伝達力が入力すると、破線で示したような非対称モード
になるが、本実施形態のサブフレーム2は、右側サブフ
レーム平面領域RSが、左側サブフレーム平面領域LS
に比べ、ピッチング共振の際も従来サブフレームより振
動しにくい特性となり、ピッチング共振が励起されにく
くなる。これにより、エンジン34からサブフレーム2
のピッチング周波数領域の振動伝達力がP点、Q点、R
点に入力しても、マウント部6、8、10、12から車
体32への振動伝達力が減少するので、こもり音等の振
動・騒音を低減することができる。
【0021】また、本実施形態のサブフレーム2は、右
側サブフレーム平面領域RSの2個のマウント部6、8
の車両前後方向剛性の総和を、左側サブフレーム平面領
域LSの2個のマウント部10、12の車両前後方向剛
性の総和と同等にしてあるので、制動時や急加速時等に
サブフレーム2の揺動が左右で同等となり、左右のサス
ペンションの挙動に余計な差異を発生させることがな
く、車両を安定させることができる。
【0022】次に、図4に、本実施形態のサブフレーム
2を採用した車両のこもり音に対する効果を計算で求め
た結果を示す。計算では、先ず、サブフレーム2を車体
支持するマウント部(弾性体)の伝達力を、従来例と本
実施形態の2ケースで求めた。次にそれらの伝達力に、
車体への振動伝達力が入力する弾性体の設定位置4点
(サブフレーム2の各コーナ部)について、別に実施し
た車体加振実験の音圧特性を乗ずることでこもり音を計
算した。
【0023】この図4の結果から、本実施形態のサブフ
レーム2を採用することで、最大で約10dBを超える
低減効果が得られるとともに、少なくとも2つの共振ピ
ークを低減することができることが明らかになった。な
お、本発明の請求項1に記載されているパワーユニット
ユニットからの振動伝達力の大きい側とは、インシュレ
ータからサブフレームへ伝達される伝達力が、サブフレ
ームのバウンス及びピッチング共振モードを励起する度
合いの大きい側を意味している。
【0024】本実施形態では前述のように、右側インシ
ュレータ(パワーユニットマウント)14、16の車両
上下方向の剛性が左側インシュレータ(パワーユニット
マウント)18に比べてはるかに大きい。したがって、
右側インシュレータ14、16の位置が、左側インシュ
レータ18の位置に比べてサブフレーム2の左右方向内
側にあるものの、右側インシュレータ14、16の方が
車両上下方向の剛性が大きく、且つ、エンジン34から
の振動伝達力が2点でサブフレーム2に入力することか
ら、右側サブフレーム平面領域RSが、エンジン34か
らの振動伝達力が大きい側となっている。ここで、例え
ば図5に示すように、左側サブフレーム平面領域LSの
みにインシュレータ20を配置したサブフレーム22を
採用すると、本発明の請求項1に記載されているパワー
ユニットユニットからの振動伝達力の大きい側は、左側
サブフレーム平面領域LSを意味する。また、図6に示
すように、右側サブフレーム平面領域RS及び左側サブ
フレーム平面領域LSにインシュレータ24、26が1
点ずつ中心線Lpを境として対称の位置に配置されてい
て、それらインシュレータ24、26の特性が略同一で
あるサブフレーム28を採用すると、エンジンが配置さ
れている側、例えば図8のように、エンジン34が車両
右側に配置されたFF横置きエンジン車であれば、エン
ジンフロント側34aが車両右側、エンジンリヤ側34
bが車両左側となり、エンジン34の振動起振源が中心
線Lpに対してエンジンフロント側34a、すなわち車
両右側にあることから、エンジン34からサブフレーム
28への振動伝達力は、左側インシュレータ26に比べ
て右側インシュレータ24を介して入力する方が大きく
なる。したがって、本発明の請求項1に記載されている
パワーユニットユニットからの振動伝達力の大きい側
は、右側サブフレーム領域RSを意味する。
【0025】また、インシュレータ14、16、18か
らサブフレーム2へ伝達される伝達力が、サブフレーム
2のバウンス及びピッチング共振モードを励起する度合
いを判断するのが難しい場合は、実験や計算から求める
ことも可能である。例えば実験で求める場合には、サブ
フレームのバウンスまたはピッチング共振周波数領域に
エンジン回転数を合わせ、その時のパワーユニット36
のインシュレータ取り付け点の振動を測定し、例えばF
F横置きエンジン車の場合であれば、右側にあるインシ
ュレータのみにその測定した振動を入力した場合と、左
側にあるインシュレータのみに測定した振動を入力した
場合のサブフレームのマウント部の振動レベルを比較
し、その総和等の大小によって、共振モードを励起する
度合いの大小とすることができる。
【0026】また、図1に示した実施形態ではサブフレ
ーム2が井桁メンバの場合を想定したが、本発明はそれ
に限る物ではない。例えば、センターメンバのような車
両前後方向に配置されたサブフレーム上の、中央より車
両後ろ寄りにエンジンマウントが配置されている場合
は、サブフレームを車体に支持するマウント部(弾性
体)のうち、後ろ側のマウント部の車両上下方向の剛性
を大きくすることで同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用サブフレーム支持装置を示
す斜視図である。
【図2】図1に示した装置のバウンス共振モードを示す
図である。
【図3】図1に示した装置のピッチング共振モードを示
す図である。
【図4】本発明のサブフレーム支持装置を採用した車両
のこもり音に対する効果を示すグラフである。
【図5】他の構成の車両用サブフレーム支持装置を示す
斜視図である。
【図6】図5と異なる他の構成の車両用サブフレーム支
持装置を示す斜視図である。
【図7】本発明のサブフレームを組み込んだ車両を車幅
方向左側から示した図である。
【図8】図7のA線方向からの矢視図である。
【符号の説明】
2 サブフレーム 4 センターメンバ Lp 中心線 RS 右側サブフレーム平面領域(サブフレームの平面
領域) LS 左側サブフレーム平面領域(サブフレームの平面
領域) 6、8、10、12 マウント部(弾性体) 14、16、18 インシュレータ(パワーユニットマ
ウント) 30 フロントエンジンルーム 32 車体 34 エンジン 34a エンジンフロント側 34b エンジンリヤ側 36 パワーユニット 38 トランスミッション
フロントページの続き (72)発明者 長谷川 昭彦 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 村上 一志 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3D035 CA01 CA11 CA19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パワーユニットをマウントするパワーユ
    ニットマウントのうち、少なくとも1つのパワーユニッ
    トマウントがサブフレーム上に設置された車両用サブフ
    レーム支持装置において、前記サブフレームは弾性体を
    介して2点以上で車体に支持されており、前記サブフレ
    ームの平面領域を略対称に二分割する線を中心線とし、
    この中心線を境として一方側に位置する前記弾性体の車
    両上下方向剛性の総和と、他方側に位置する前記弾性体
    の車両上下方向剛性の総和のうち、前記パワーユニット
    マウントを介して前記サブフレームに伝達される該パワ
    ーユニットからの振動伝達力が大きい側の車両上下方向
    剛性の総和を大としたことを特徴とする車両用サブフレ
    ーム支持装置。
  2. 【請求項2】 前記一方側に位置する前記弾性体の車両
    前後方向剛性の総和と、前記他方側に位置する前記弾性
    体の車両前後方向剛性の総和を、略同等としたことを特
    徴とする請求項1記載の車両用サブフレーム支持装置。
  3. 【請求項3】 前記サブフレーム上に設置されたパワー
    ユニットマウントのうち、少なくとも1つのパワーユニ
    ットマウントは車幅方向の右側、または左側に片寄って
    配置され、前記中心線が車両前後方向に延在しており、
    前記一方側を車幅方向の左側位置とし、前記他方側を車
    幅方向の右側位置としたことを特徴とする請求項1又は
    2記載の車両用サブフレーム支持装置。
  4. 【請求項4】 前記サブフレーム上の一方側と他方側と
    に配置されたパワーユニットマウントの数が同じであ
    り、前記パワーユニットはエンジンを有し、前記中心線
    は前記一方側がエンジンフロント側、前記他方側がエン
    ジンリヤ側となるような線であり、前記エンジンのエン
    ジンフロント側に位置する前記弾性体の車両上下方向剛
    性の総和を、前記エンジンのエンジンリヤ側に位置する
    前記弾性体の車両上下方向剛性の総和より大としたこと
    を特徴とする請求項請求項1乃至3の何れかに記載の車
    両用サブフレーム装置。
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