JP2002274021A - インクジェット記録媒体 - Google Patents

インクジェット記録媒体

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JP2002274021A
JP2002274021A JP2001081523A JP2001081523A JP2002274021A JP 2002274021 A JP2002274021 A JP 2002274021A JP 2001081523 A JP2001081523 A JP 2001081523A JP 2001081523 A JP2001081523 A JP 2001081523A JP 2002274021 A JP2002274021 A JP 2002274021A
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Japan
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ink
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layer
silica
ink jet
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JP2001081523A
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English (en)
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Koichi Yanagiuchi
晃一 柳内
Sadaichi Otani
貞一 大谷
Susumu Hagisawa
進 萩澤
Atsushi Ono
敦 小野
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/502Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording characterised by structural details, e.g. multilayer materials

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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】顔料インクを使用したインクジェットプリンタ
ーで印字した場合においても、発色性やインク吸収性の
バランスが取れた、特にセミグロス(半光沢)のインク
ジェット用記録媒体を提供する。 【解決手段】支持体上に、コロイダルシリカと乾式シリ
カの重量比が100:0〜50:50であるインク受理
層(下層)を設け、その上にコロイダルシリカと気相法
シリカの重量比が50:50〜0:100であるインク
受理層(上層)を設け、記録媒体表面の75度鏡面光沢
度を20〜50%とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の所属する技術分野】本発明はインクジェット用
記録媒体に関し、特にセミグロスまたは半光沢のインク
ジェット用記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式はフルカラー化
が容易なことや印字騒音が少ないことなどから近年急速
に普及してきた。この方式はノズルから記録媒体に向け
てインク液滴を高速で吐き出させるものであり、インク
中に多量の溶媒を含む。従って、記録媒体としては速や
かにインクを吸収する必要がある。また、最近のコンピ
ュータやデジタルカメラの普及により、銀塩写真に近い
画像が求められるようになってきている。そこで、イン
クジェット記録用紙には高い発色性、解像度及び色再現
性が必要となっている。
【0003】特にフルカラー記録の分野では、発色性の
点で優れる染料を溶媒に溶解した、いわゆる染料系イン
クを使用したプリンターが主流である。これに対し、顔
料を分散したいわゆる顔料系インクを使用したプリンタ
ーは、耐光性及び耐水性等に優れるため、ポスターや印
刷のプルーフ等の用途に使用されるようになった。これ
ら、ポスター等大判の記録媒体においては、表面の光沢
が高すぎると外光の反射により記録画像が見づらくなる
ため、セミグロス(半光沢)のものが求められている。
また、プルーフ用途においても一般のコート紙の光沢に
近いセミグロスの記録媒体が求められている。
【0004】ところで、顔料系インクは、色材である顔
料が特定の大きさを有しているため、色材を記録媒体の
表層部にとどめることが難しく、染料のような定着性が
なく問題となっている。また、吸収性を重視した記録媒
体では色材が内部に深く浸透するので発色性が劣り、発
色性を重視した記録媒体ではインク溶媒があふれ充分な
吸収性を得ることができない。このように顔料系インク
を使用したインクジェット記録では、発色性とインク吸
収性とを両立させることが出来ないため色再現性が劣る
という問題があった。
【0005】また、記録媒体に沈降法シリカやゲル法シ
リカを使用した場合は、その粒径が顔料インクの色材に
比べて大きいために、粒子間に顔料インクが浸透し、画
像が白っぽく見えてしまう問題が生じやすかった。これ
に対し、気相法シリカを用いることは、特公平3−56
552号公報、特開平10−81064号公報、特開平
11―48602号公報、特開平11−58938号公
報等に開示されており、またコロイダルシリカを用いる
ことも特開平8−67064号公報、特開平8−207
423号公報、特開平8−267907号公報、特開平
11−58938号公報等に開示されている。また、特
開2000−37944号公報には、支持体に近い方か
ら気相法シリカを含有する層とコロイダルシリカを含有
する層をこの順に有するインクジェット用記録シートが
開示されている。しかしながら、上記従来の記録シート
では、顔料系インクを使用しインクジェット記録したと
きの色再現性(吸収性、発色性)を充分満たすものでは
なく、また、セミグロス調の光沢を得ることもできなか
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、顔料インクを使用したインクジェットプリンターで
印字した場合においても、発色性やインク吸収性のバラ
ンスが取れた、特にセミグロスまたは半光沢紙と言われ
るインクジェット用記録媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、気相法シ
リカとコロイダルシリカを特定の割合で混合した層を支
持体上に設けることにより、インク吸収容量、発色性を
同時に満足することを見出し、本発明に到達した。
【0008】本発明の上記目的は、(1)支持体上にイ
ンク受理層を2層以上設けたインクジェット記録媒体で
あって、インク受理層中に少なくともコロイダルシリカ
と気相法シリカを含有し、支持体に近いインク受理層
(下層)のコロイダルシリカと気相法シリカの重量比が
100:0〜50:50であり、その上に設けたインク
受理層(上層)のコロイダルシリカと気相法シリカの重
量比が50:50〜0:100であることを特徴とする
インクジェット用記録媒体、(2)75度鏡面光沢度が
20〜50%であることを特徴とする(1)のインクジ
ェット用記録媒体によって達成された。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いる支持体は特に限定されるものではなく、
透明であっても不透明であっても良い。例えば、セロハ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、軟質ポリ塩化ビニ
ル、硬質ポリ塩化ビニル、ポリエステル等のプラスチッ
クフィルム類、上質紙、印画紙原紙、画用紙、アート
紙、コート紙、キャストコート紙、クラフト紙、含浸
紙、合成紙等が挙げられ、適宜、用途に応じて使用する
ことができる。特に、インク吸収性がある支持体を使用
することが好ましい。
【0010】本発明のインクジェット記録媒体における
インク受理層は2層以上設けられる。下層及び上層のイ
ンク受理層に含有される顔料の平均粒子径は20〜50
0nmであることが好ましく、特に100〜400nm
であることが好ましい。平均粒子径が20nmより小さ
いと、塗膜自体の透明性が向上する一方で塗膜全体の空
隙が少なくなるため、インクの吸収性が不十分となり、
特にインク付着量の多い混色部でその欠点が顕著とな
る。更に、平均粒子径が小さすぎると塗膜の成膜性が悪
く塗膜を厚くした場合に表面にひび割れを生じる場合が
ある。
【0011】平均粒子径が500nmより大きいと白紙
光沢度が低下するため普通紙感が強くなって安価なイメ
ージとなる上、インクが深く浸透しやすいために、特に
インク打ち込みが少ない印字部で発色性が不十分となる
ので好ましくない。特に、平均粒子径が大きすぎるとコ
ロイド液としての流動性が著しく低下するので、塗工作
業性や生産性が悪化する。
【0012】また、インク受理層の前記顔料は、微細な
一次粒子から成る二次粒子であってもよく、特に微細な
一次粒子が鎖状、網目状、リング状もしくは一部リング
状につながった形状の顔料であることが好ましい。微細
な粒子の平均一次粒子径は5〜60nmであれば良い。
平均一次粒子径が5nmより小さいとインク吸収性に劣
り、60nmより大きいと記録層の透明性が低下し、高
発色性を得にくい傾向がある。特に好ましい平均一次粒
子径は10〜50nmである。
【0013】このような要求を満たす顔料として、気相
法シリカやコロイダルシリカが挙げられる。次に、本発
明に用いられる気相法シリカ及びコロイダルシリカにつ
いて説明する。本発明に用いられる気相法シリカは、湿
式法に対して乾式法シリカまたはフュームドシリカとも
呼ばれ、一般的には火炎加水分解法によって作られる。
具体的には四塩化珪素を水素及び酸素と共に燃焼して作
る方法が一般的に知られているが、四塩化珪素の代わり
にメチルトリクロロシランやトリクロロシラン等のシラ
ン類も、単独または四塩化珪素と混合した状態で使用す
ることが出来る。気相法シリカは日本アエロジル株式会
社からアエロジルとして市販されており容易に入手する
ことが出来る。
【0014】本発明に用いられる気相法シリカの一次粒
子の平均粒径は50nm以下が好ましく、特に好ましく
は5〜30nmである。気相法シリカの特徴は、BET法
により求めた比表面積と透過型電子顕微鏡から求めた比
表面積がほぼ一致し、内部表面積をほとんど持たないこ
とである。また、一次粒子が網目構造または鎖状につな
がりあって二次的に凝集した状態で存在し、これによっ
て単位体積当りの空隙が増加しインク吸収容量は向上す
る。但し、空隙率の高いこの気相法シリカのみをインク
受理層に用いると、空隙構造に起因する塗膜の脆弱性の
ために耐擦過性に問題がある。
【0015】コロイダルシリカは、湿式法で合成された
一次粒子径が数nm〜100nm程度の合成シリカであ
る。コロイダルシリカは表面に多くの水酸基を持ち、内
部はシロキサン結合をなすと考えられるため、結合性、
造膜性等の特徴を持つ。インク定着性、発色性に影響を
与えるインク定着効率は良く、密に詰まることにより耐
擦過性は良好である。しかしながら、インク受理層の顔
料をコロイダルシリカのみにした場合、充分な塗工量を
得ることは難しく、結果として充分なインク吸収容量を
得難い。
【0016】気相法シリカ及びコロイダルシリカを含有
する上層及び下層のインク受理層は、塗膜としての特性
を維持するために結着剤を有していることが好ましい。
結着剤としては、例えばポリビニルアルコール及びその
変性物、酢酸ビニル、酸化デンプン、エーテル化デンプ
ン、カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、カルボキシメチル
セルロース、SBラテックス、NBラテックス、アクリ
ルラテックス、エチレン酢酸ビニル系ラテックス、ポリ
ウレタン、不飽和ポリエステル樹脂等が使用できる。本
発明においては、これらの結着剤の少なくとも1種を使
用することができるが、その配合部数は、前記した顔料
100重量部に対し、3〜30部であることが好まし
い。結着剤の配合部数が少ないと表面強度が不十分とな
り、多すぎるとインク吸収性が不十分となる。
【0017】本発明においては下層のインク受理層は少
なくともコロイダルシリカと気相法シリカを含有し、コ
ロイダルシリカと気相法シリカの重量比が100:0〜
50:50である。気相法シリカの含有量が多くなると
塗膜が脆弱化し表面強度の低下、粉落ち等の問題が発生
する傾向がある。逆に少なくなると塗膜強度が強くなる
が、コスト高になる傾向にある。好ましい配合比はコロ
イダルシリカ/気相法シリカの重量比が100:0〜7
0:30である。
【0018】本発明においては上層のインク受理層は少
なくともコロイダルシリカと気相法シリカを含有し、コ
ロイダルシリカと気相法シリカの重量比が50:50〜
0:100である。コロイダルシリカの含有量が多くな
ると充分な塗工量を得にくくなり、インク吸収性が劣る
傾向にある。また、記録媒体表面の光沢度も高くなり、
セミグロスの記録媒体を得にくくなる。逆に少ないとイ
ンク受理層の強度が弱くなる、また、耐擦傷性が悪くな
る傾向にある。好ましい配合比はコロイダルシリカ/気
相法シリカの重量比が30:70〜0:100である。
本発明のインク受理層の塗工量は上層、下層とも必要に
応じて適宜決定できるが、好ましくは2〜15g/m
である。少なすぎると効果が発現しないし、多すぎる
と、印字濃度は低下し、塗膜強度は下がる傾向にある。
【0019】また、一般に、高解像度のインクジェット
プリンターほど単位面積当たりのインク打ち込み量が多
くなるので、そのための記録媒体としては、より多くの
インク吸収容量が必要となる。本発明においては、イン
クジェット記録媒体のインク吸収性を更に向上させるた
めに、下層のインク受理層と支持体の間に、アンダー層
を設けることもできる。
【0020】アンダー層に用いる顔料としては合成シリ
カ、アルミナやアルミナ水和物(アルミナゾル、コロイ
ダルアルミナ、擬ベーマイト等)、珪酸アルミニウム、
珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、軽質炭酸カルシ
ウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カ
ルシウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、珪酸カ
ルシウム、水酸化アルミニウム等の無機顔料はもとよ
り、プラスチックピグメント、尿素樹脂等の有機顔料等
も使用することが出来る。また、アンダー層の結着剤と
しては、前述のインク受理層の場合と同様のものが好ま
しく用いられる。
【0021】本発明の記録媒体において、アンダー層を
設けずインク溶媒の吸収が不十分の場合、特に混色系で
の画像で滲みが顕著に認められる。アンダー層の塗工量
が多すぎると、巻き取ったものを平版にしたり、更に小
判断裁する際に、塗工層が支持体から粉状に落ちたり、
印字部を擦っただけで塗工層が脱落する等、表面強度が
不十分になる傾向がある。アンダー層の塗工量は20g
/m以下であることが好ましく、特に好ましいアンダ
ー層の塗工膜厚の範囲は5〜15g/mである。
【0022】また、本発明のインクジェット記録媒体に
は、インク受理層(上層、下層)、あるいはアンダー層
何れにも、更に顔料分散剤、増粘剤、消泡剤、抑泡剤、
離型剤、発泡剤、着色染料、着色顔料、蛍光染料、紫外
線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、耐水化剤、界面活性
剤、湿潤紙力増強剤等を発明の効果を損なわない範囲で
適宜添加することができる。
【0023】本発明において、インク受理層(上層、下
層)、アンダー層を支持体表面に設けるために、一般的
な塗工装置、例えばブレードコーター、ロールコータ
ー、エアーナイフコーター、バーコーター、ゲートロー
ルコーター、カーテンコーター、ダイコーター、ショー
トドゥエルコーター、グラビアコーター、フレキソグラ
ビアコーター、サイズプレス等の各種装置をオンマシン
またはオフマシンで使用することができる。
【0024】本発明においては、本発明の効果を損なわ
ない範囲で、下層のインク受理層の上に上層のインク受
理層を塗工する前やあるいは上層のインク受理層を塗工
した後に、下層のインク受理層、上層のインク受理層を
マシンカレンダー、スーパーカレンダー、ソフトカレン
ダー等のカレンダー装置で表面処理することも可能であ
る。
【0025】本発明においては、記録媒体表面の75度
鏡面光沢度が20〜50%であることが好ましい。この
範囲であれば、記録媒体はセミグロス(半光沢)とな
る。75度鏡面光沢度は前述の表面処理や、インク受理
層(上層、下層)のコロイダルシリカの含有量によって
調整可能である。
【0026】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれらによって限定されるもので
はない。また、実施例において示す「部」及び「%」
は、特に明示しない限り重量部及び重量%を示し、配合
部数は特に明示のない限り固形分の部数とする。 <実施例1> ・基紙 広葉樹漂白クラフトパルプ90%と針葉樹漂白クラフト
パルプ10%を混合叩解して濾水度を350mlに調整
したパルプ100部に対し、カチオン化デンプン4部、
アニオン化ポリアクリルアミド0.3部、及びアルキル
ケテンダイマー乳化物0.5部を添加し、長網抄紙機で
紙匹を形成した。3段のウエットプレスを行った後、乾
燥パートで2段の緊度プレスを行い乾燥した後、燐酸エ
ステル化デンプン5%とポリビニルアルコール0.5%
とを含有する液を、サイズプレスを用いて乾燥重量が
3.6g/mとなるように塗布し、乾燥後マシンカレ
ンダー処理して坪量175g/mの基紙を製造した。
【0027】・アンダー層 合成非晶質シリカ(ファインシールX−37B (株)
トクヤマ製)60部、合成非晶質シリカ(ファインシー
ルX−12 (株)トクヤマ製)40部、ポリビニルア
ルコール(PVA−117、クラレ製)25部、エチレ
ン酢酸ビニルエマルジョン(スミカフレックス401
住友化学製)4部、スチレンブタジエンラテックス(L
X438C 日本ゼオン製)4部、スチレンアクリル樹
脂(ポリマロン360、荒川化学工業製)2部、ポリジ
アリルジメチルアンモニウムクロライド(PAS−H−
10L 日東紡績製)4部、消泡剤(SNデフォーマー
480、サンノプコ製)0.5部、ブルーイング剤0.
012部、蛍光染料0.7部及び希釈水を混合した、固
形分が22%の塗工液を作製し、これをバーブレードコ
ーターを用いて乾燥塗工量が16g/mとなるように
前記基紙上に塗工した。
【0028】・インク受理層:下層 コロイダルシリカ(スノーテックスPS−M、日産化学
工業製)70部、気相法シリカ(アエロジル50、日本
アエロジル製)30部、ポリビニルアルコール(PVA
−117,クラレ製)8部、消泡剤(SNデフォーマー
480、サンノプコ製)0.5部及び希釈水を混合した
固形分が22%の塗工液を作製し、これをバーブレード
コーターを用いて乾燥塗工量が7g/mとなるように
前記アンダー層上に塗工した。 ・インク受理層:上層 コロイダルシリカ(スノーテックスPS−M、日産化学
工業製)25部、気相法シリカ(アエロジル50、日本
アエロジル製)75部、ポリビニルアルコール(PVA
−117,クラレ製)8部、消泡剤(SNデフォーマー
480、サンノプコ製)0.5部及び希釈水を混合し
た、固形分が26%の塗工液を作製し、これをバーブレ
ードコーターを用いて乾燥塗工量が7g/mとなるよ
うに前記下層上に塗工し、インクジェット用記録媒体を
得た。
【0029】<実施例2> ・インク受理層:下層 実施例1で製造したアンダー層を塗工した基紙に、コロ
イダルシリカ(スノーテックスPS−M、日産化学工業
製)100部、ポリビニルアルコール(PVA−11
7,クラレ製)3部、消泡剤(SNデフォーマー48
0、サンノプコ製)0.5部及び希釈水を混合した、固
形分が20%の塗工液を作製し、これをバーブレードコ
ーターを用いて乾燥塗工量が3g/mとなるように塗
工した。 ・インク受理層:上層 実施例1の上層に用いた塗工液をバーブレードコーター
を用いて乾燥塗工量が7g/mとなるように下層上に
塗工し、インクジェット用記録媒体を得た。
【0030】<実施例3> ・インク受理層:下層 実施例1で製造したアンダー層を塗工した基紙に、コロ
イダルシリカ(スノーテックスPS−M、日産化学工業
製)50部、気相法シリカ(アエロジル50、日本アエ
ロジル製)50部、ポリビニルアルコール(PVA−1
17,クラレ製)8部、消泡剤(SNデフォーマー48
0、サンノプコ製)0.5部及び希釈水を混合した、固
形分が24%の塗工液を作製し、これをバーブレードコ
ーターを用いて乾燥塗工量が7g/mとなるように塗
工した。 ・インク受理層:上層 下層と同一の塗工液をバーブレードコーターを用いて乾
燥塗工量が7g/mとなるように下層上に塗工し、イ
ンクジェット用記録媒体を得た。
【0031】<実施例4> ・インク受理層:下層 実施例1で製造したアンダー層を塗工した基紙に、コロ
イダルシリカ(スノーテックスPS−M、日産化学工業
製)100部、ポリビニルアルコール(PVA−11
7,クラレ製)3部、消泡剤(SNデフォーマー48
0、サンノプコ製)0.5部及び希釈水を混合した、固
形分が20%の塗工液を作製し、これをバーブレードコ
ーターを用いて乾燥塗工量が3g/mとなるように塗
工した。 ・インク受理層:上層 気相法シリカ(アエロジル50、日本アエロジル製)1
00部、ポリビニルアルコール(PVA−117,クラ
レ製)20部、消泡剤(SNデフォーマー480、サン
ノプコ製)0.5部及び希釈水を混合した、固形分が2
7%の塗工液を、バーブレードコーターを用いて乾燥塗
工量が7g/mとなるように下層上に塗工し、インク
ジェット用記録媒体を得た。
【0032】<比較例1>実施例1で製造したアンダー
層を塗工した基紙に、実施例1の上層に用いた塗工液を
バーブレードコーターを用いて乾燥塗工量が14g/m
となるように塗工し、インクジェット用記録媒体を得
た。 <比較例2>実施例1で製造したアンダー層を塗工した
基紙に、実施例1の下層に用いた塗工液をバーブレード
コーターを用いて乾燥塗工量が14g/mとなるよう
に塗工し、インクジェット用記録媒体を得た。
【0033】<比較例3> ・インク受理層:下層 実施例1で製造したアンダー層を塗工した基紙に、コロ
イダルシリカ(スノーテックスPS−M、日産化学工業
製)100部、ポリビニルアルコール(PVA−11
7,クラレ製)3部、消泡剤(SNデフォーマー48
0、サンノプコ製)0.5部及び希釈水を混合した、固
形分が20%の塗工液を、バーブレードコーターを用い
て乾燥塗工量が3g/mとなるように塗工した。 ・インク受理層:上層 下層と同一の塗工液をバーブレードコーターを用いて乾
燥塗工量が3g/mとなるように下層上に塗工し、イ
ンクジェット用記録媒体を得た。
【0034】<比較例4>実施例4で用いた下層用塗工
液を用いて上層を形成し、上層用塗工液を用いて下層を
形成した以外は、実施例4と同様にしてインクジェット
用記録媒体を得た。 <比較例5>実施例1で製造したアンダー層を塗工した
基紙に、実施例1のアンダー層に用いた塗工液をバーブ
レードコーターを用いて乾燥塗工量が14g/mとな
るように塗工し、インクジェット用記録媒体を得た。
【0035】・評価方法 実施例及び比較例の各々の記録媒体の評価を、以下に示
す方法により行った。各項目において、△以上の評価で
あれば実用することができる。なお、インクジェット記
録評価に関しては、市販のインクジェットプリンターM
C−2000(セイコーエプソン製:インクジェットプ
リンター)を用いた。 ・評価項目 <発色性>ブラック、シアン、マゼンタ、イエローにつ
いて各ベタ画像を印字し、一日放置した後に、各画像部
の印字濃度を反射濃度計(MACHBETH RD91
4)で測定し、得られた測定値の合計により評価した。 ○:4色合計が6.5以上である。 △:4色合計が5.5以上6.5未満である。 ×:4色合計が5.5未満である。
【0036】<白紙光沢度>サンプルの75度鏡面光沢
度をJIS P 8142に準じて測定した。 ○:75度鏡面光沢度が30%以上40%未満である。 △:75度鏡面光沢度が20%以上30%未満または4
0%以上50%未満である。 ×:75度鏡面光沢度が20%未満または50%より大
きい。 <表面強度>サンプルに幅18mmのセロテープ(登録
商標)を貼り、180°剥離した時の剥離力をデジタル
フォースゲージFGX−10R(日本電産シンポ(株)
社製)を用いて測定した。(1gfは1gにかかる重
力。1gf=9.8×10−3N) ○:測定値が700gf以上である。 △:測定値が500gf以上700gf未満である。 ×:測定値が500gf未満である。
【0037】<インク吸収>レッドとグリーンの各ベタ
画像を隣り合わせにして印字して、その境界部の滲み具
合で評価した。 ○:境界部が鮮明でかつ滲みが認められない。 △:境界部がやや不鮮明だが滲みは認められない。 ×:境界部が不鮮明で滲みが認められる。 評価の結果は表1に示した通りである。
【0038】
【表1】
【0039】表1から、実施例1〜4で製造したインク
ジェット記録媒体は、発色濃度、表面強度、インク吸収
のバランスが取れており、所望の光沢度を有しているこ
とが分かる。これに対し、比較例1、比較例3では発色
濃度が劣る上に、インク吸収が不充分である。また、比
較例2は表面強度が弱く、インクジェット記録媒体とし
ては適さない。また、比較例4は、光沢が高すぎ、さら
に表1には記載していないがインク乾燥性が劣るため、
プリンターの搬送ロールの跡が見られた。比較例5は光
沢が低すぎる上に発色性も低くなっている。
【0040】
【発明の効果】本発明においては、顔料インクで印字し
た際にも、発色性、表面強度、インク吸収性のバランス
の取れ、かつセミグロス(半光沢)のインクジェット用
記録媒体を得ることができる。
フロントページの続き (72)発明者 萩澤 進 東京都北区王子5丁目21番1号 日本製紙 株式会社商品研究所内 (72)発明者 小野 敦 東京都北区王子5丁目21番1号 日本製紙 株式会社商品研究所内 Fターム(参考) 2C056 EA05 FC06 2H086 BA16 BA33 BA41

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上にインク受理層を2層以上設けた
    インクジェット記録媒体であって、インク受理層中に少
    なくともコロイダルシリカと気相法シリカを含有し、支
    持体に近いインク受理層(下層)のコロイダルシリカと
    気相法シリカの重量比が100:0〜50:50であ
    り、その上に設けたインク受理層(上層)のコロイダル
    シリカと気相法シリカの重量比が50:50〜0:10
    0であることを特徴とするインクジェット用記録媒体。
  2. 【請求項2】表面の75度鏡面光沢度が20〜50%で
    あることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット
    用記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9555655B2 (en) 2014-09-24 2017-01-31 Canon Kabushiki Kaisha Recording medium
US9643441B2 (en) 2014-09-24 2017-05-09 Canon Kabushiki Kaisha Recording medium

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US9643441B2 (en) 2014-09-24 2017-05-09 Canon Kabushiki Kaisha Recording medium
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