JP2002273774A - 樹脂成形品 - Google Patents

樹脂成形品

Info

Publication number
JP2002273774A
JP2002273774A JP2001076674A JP2001076674A JP2002273774A JP 2002273774 A JP2002273774 A JP 2002273774A JP 2001076674 A JP2001076674 A JP 2001076674A JP 2001076674 A JP2001076674 A JP 2001076674A JP 2002273774 A JP2002273774 A JP 2002273774A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mark
resin
molded product
resin molded
resin component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001076674A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4571755B2 (ja
Inventor
Masami Katou
まさみ 加藤
Masayuki Kamite
正行 上手
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP2001076674A priority Critical patent/JP4571755B2/ja
Publication of JP2002273774A publication Critical patent/JP2002273774A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4571755B2 publication Critical patent/JP4571755B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用している間に樹脂成分を示す印に傷がつ
いたり消えてしまうことがなく、また、切断した場合で
もこの印を残すことができ、樹脂成分を容易に区別する
ことのできる樹脂成形品を提供すること。 【解決手段】 樹脂を含む樹脂成形品1の化粧面3以外
の部分に、樹脂の樹脂成分を示す凸条6の印4を形成
し、この凸条6の本数によって樹脂成分を区別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂成分を示す印
が形成された樹脂成形品に関するものである。
【0002】
【背景の技術】近年、飲料物を含む食品の容器や包装等
に使用される包装材や、住宅の内装部品としての周り縁
や幅木、階段手摺、階段踏板、サッシ枠、家具の一度使
用した建築部材等、様々な樹脂成形品を再利用すること
が望まれている。これらの樹脂成形品を再利用する一例
として、特開平11−129223号公報記載の木質様
成形品が挙げられる。この技術では、資源の有効利用や
環境保護の観点から一度使用した建築部材等を回収し、
この回収した建築部材から木粉や樹脂を得て、得られた
木粉と樹脂とを混合し押出成形または射出成形により所
望形状に成形し、手触り感等の風合いが天然の木に近い
木質様成形品を製造している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記特開平
11−129223号公報記載の木質様成形品におい
て、前記樹脂が得られる樹脂成形品は回収する際に、ど
の樹脂からなるのか、樹脂成分を区別してから再利用し
ている。すなわち、通常、樹脂成形品の化粧面に形成さ
れた樹脂成分を示すラベルや番号等の印によって樹脂成
分を区別している。しかし、前記樹脂成形品は化粧面に
樹脂成分を示す印が形成されているので、例えば、この
樹脂成形品を使用している間に印に傷がついたり消えて
しまうことがあり、このような樹脂成形品から樹脂成分
を容易に区別することができなかった。
【0004】また、例えば、前記樹脂成形品が長尺であ
る場合は、切断して使用することがあるが、このように
樹脂成形品を切断すると化粧面に印が形成されているの
で、切断された樹脂成形品には印のないものが生じてし
まう。したがってリサイクルする際に、印のない樹脂成
形品から樹脂成分を区別することができず、このような
樹脂成形品を容易に再利用することができなかった。本
発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、使用してい
る間に樹脂成分を示す印に傷がついたり消えてしまうこ
とがなく、また、切断した場合でもこの印を残すことが
でき、樹脂成分を容易に区別することができ、リサイク
ルできる樹脂成形品を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、例えば、図1に示すように、樹
脂成形品1の化粧面3以外の部分に、樹脂の樹脂成分を
示す印4が形成されていることを特徴とする。
【0006】請求項1の発明によれば、化粧面3以外の
部分に、樹脂成分を示す印4が形成されているので、従
来と異なり、使用している間に簡単に前記印4に傷がつ
いたり消えたりすることなく前記印4を残すことができ
る。したがって、前記印4が消失するのを防止すること
ができ、この印4から容易に樹脂成分を区別することが
できる。
【0007】前記樹脂成形品1は、押出成形品1a,1
1aであっても良いし、射出成形品31aであっても良
い。(図1,図3,図5参照)
【0008】請求項2の発明は、例えば、図1に示すよ
うに、樹脂を含む押出成形品1aの内面に、前記樹脂の
樹脂成分を示す印4が押し出し方向に沿って形成されて
いることを特徴とする。
【0009】請求項2の発明によれば、押出成形品1a
の内面に、樹脂成分を示す印4が押し出し方向に沿って
形成されているので、従来と異なり、化粧面3に樹脂成
分を示す印4が形成されておらず、使用している間に簡
単に前記印4に傷がついたり消えてしまうことがなく、
また、この押出成形品1aをどこで切断しても、切断さ
れたそれぞれの押出成形品1aに前記印4を残すことが
できる。よって、前記印4が消失するのを防止でき、切
断された押出成形品1aから容易に樹脂成分を区別する
ことができる。また、前記印4は押出方向に沿って形成
されているので、従来と異なり、樹脂成形品1を製造し
た後に化粧面3に印4を随時形成することなく、押出成
形する際に、同時に前記印4も形成することができ、印
4を形成する作業を簡略化することができる。
【0010】前記樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニ
ル樹脂であったり、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン
樹脂等が挙げられる。
【0011】請求項3の発明は、例えば、図1に示すよ
うに、請求項1または2記載の樹脂成形品1において、
前記印4が凸条6であることを特徴とする。
【0012】請求項3の発明によれば、前記印4が凸条
6であるので、形状が単純で容易に形成することができ
る。また、例えば、前記印4を凹状にした場合に比し
て、前記印4が凸条6である方が、凸条6の印4を形成
した箇所の強度を強くすることができ、よって樹脂成形
品1全体としての強度も強くすることができる。
【0013】請求項4の発明は、例えば、図1に示すよ
うに、請求項3記載の樹脂成形品1において、前記凸条
6の本数によって前記樹脂成分が区別されることを特徴
とする。
【0014】請求項4の発明によれば、前記凸条6の本
数によって前記樹脂成分が区別されるので、例えば、複
雑な形状をした凸条によって樹脂成分を区別する場合
は、形状が複雑であるので区別しづらいが、本発明では
本数を数えるだけで容易に樹脂成分を区別することがで
きる。
【0015】前記凸条6をなした印4の本数によって樹
脂成分が区別されるとは、例えば、前記凸条6が1本の
場合にポリプロピレン樹脂、2本の場合にポリ塩化ビニ
ル樹脂、3本の場合にポリエチレン樹脂とし、この本数
によって樹脂成分をそれぞれ区別することである。
【0016】請求項5の発明は、例えば、図3に示すよ
うに、樹脂を含む押出成形品11aには、インサート金
物13が挿入される空洞12が設けられており、この空
洞12を形成する壁面14に、前記樹脂の樹脂成分を示
す溝状16の印15が押出方向に沿って形成されている
ことを特徴とする。
【0017】請求項5の発明によれば、インサート金物
13が挿入される空洞12を形成する壁面14に、前記
樹脂成分を示す溝状16の印15が押出方向に沿って形
成されているので、従来と異なり、化粧面17に樹脂成
分を示す印15が形成されておらず、使用している間に
簡単に前記印4に傷がついたり消えてしまうことがな
く、また、この押出成形品11aをどこで切断しても、
切断されたそれぞれの押出成形品11aに前記溝状16
の印15を残すことができる。よって、前記印15が消
失するのを防止でき、切断された押出成形品11aの溝
状16の印15から樹脂成分を容易に区別することがで
きる。また、請求項3または4のように前記印15が凸
条6ではなく溝状16であるので、前記インサート金物
13を溝状16の印15にあたることなく前記空洞12
にスムーズに挿入することができる。
【0018】なお、前記樹脂成形品11において樹脂成
分を区別する場合は、例えば、図4に示すように前記溝
状16の印15が形成されていない樹脂成形品21を製
造しておき、溝状16の印15が形成された樹脂成形品
11と溝状16の印15が形成されていない樹脂成形品
21とによって樹脂成分を区別すれば良い。すなわち、
例えば、前記溝状16の印15が形成された樹脂成形品
11は、ポリ塩化ビニル樹脂が主な樹脂成分であると
し、前記溝状16の印15が形成されていない樹脂成形
品21は、非ポリ塩化ビニル樹脂が主な樹脂成分である
とすれば良い。また、前記溝状16の印15が形成され
た樹脂成形品11と、溝状16の印15が形成されてい
ない樹脂成形品21の空洞12,22の内側寸法が等し
くなるように形成しておくと、前記空洞12,22に挿
入するインサート金物13を共用することができる。
【0019】請求項6の発明は、例えば、図5に示すよ
うに、樹脂を含む射出成形品31aのゲート部分34
に、前記樹脂の樹脂成分を示す印33が形成されている
ことを特徴とする。
【0020】請求項6の発明によれば、射出成形品31
aのゲート部分34に、樹脂成分を示す印33が形成さ
れているが、前記ゲート部分34は射出成形品31aの
化粧面32以外に形成されるので、従来と異なり、使用
している間に簡単に前記印33に傷がついたり消えてし
まうことがない。したがって、この印33から容易に樹
脂成分を区別することができる。
【0021】前記射出成形品31aは、例えば、金型に
樹脂を射出充填することによって成形してなるものであ
っても良いし、金型に樹脂を注入することによって成形
してなるものであっても良い。
【0022】前記ゲート部分34とは、射出成形用金型
において、溶融した樹脂を含む成形材料をキャビティへ
注入口から注入し、成形した際に形成される注入口の痕
となる部分のことである。したがって、本発明ではこの
ゲート部分34に前記印33が形成されているので、従
来と異なり、樹脂成形品31を製造した後に化粧面32
に印33を随時形成することなく、射出成形する際に同
時に前記印33も形成することができ、印33を形成す
る作業を簡略化することができる。
【0023】なお、前記樹脂成形品31において樹脂成
分を区別する場合は、例えば、前記ゲート部分34に形
成された印33の形状によって区別すると良い。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1〜第3の実施
の形態を図面に基づいて説明する。図1および図2は、
本発明の第1の実施の形態を示す樹脂成形品の要部の斜
視図である。図1に示すように、樹脂成形品1は、ポリ
塩化ビニル樹脂を含む押出成形品1aである。前記樹脂
成形品1(押出成形品1a)は、断面視矩形状をなす長
尺な部材であって、内部には長手方向に沿う3つの空洞
2が設けられている。そして、樹脂成形品1の化粧面3
以外の部分に前記ポリ塩化ビニル樹脂の樹脂成分を示す
印4が形成されている。すなわち、3つの空洞2のうち
の右側の空洞2を形成する壁面5で、かつ、この壁面5
のうちの内側の壁面5aに、押出方向(長手方向)に沿
って前記印4が形成されている。
【0025】前記印4は、2本の円弧状をなす凸条6で
あり、この凸条6の本数によって樹脂成分が区別される
ようになっている。すなわち、上述したようにポリ塩化
ビニル樹脂からなる樹脂成形品1には2本の凸条6を形
成し、例えば、ポリプロピレン樹脂からなる樹脂成形品
には、1本の凸条6を形成し、ポリエチレン樹脂からな
る樹脂成形品には、3本の凸条6を形成し、この凸条6
の本数によって区別する。
【0026】また、前記樹脂成形品1を製造する方法と
しては、例えば、粉砕したポリ塩化ビニル樹脂を含む成
形材料を溶融し、押出成形機によって所要の形状に押出
成形する方法がある。ここで、樹脂成形品1に上述した
印4を形成するために前記凸条6と同形状の成形部を備
えた金型を使用する。
【0027】本発明の第1の実施の形態によれば、押出
成形品1aの化粧面3以外の部分、すなわち押出成形品
1aの空洞2を形成する壁面5aに、押出方向に沿って樹
脂成分を示す印4が形成されているので、使用している
間に簡単に前記印4に傷がついたり消えてしまうことが
なく、また、この押出成形品1aをどこで切断しても、
切断されたそれぞれの押出成形品1aに前記印4を残す
ことができる。よって、前記印4が消失するのを防止で
き、切断された押出成形品1aから容易に樹脂成分を区
別することができる。また、押出成形する際に同時にこ
の印4も形成することができるので、よって印4を形成
する作業を簡略化することができる。
【0028】前記印4は凸条6であるので、形状が単純
で容易に形成することができる。また、例えば、前記印
4を凹状にした場合に比して、前記印4が凸条6である
方が、凸条6の印4を形成した箇所(前記内側の壁面5
a)の強度を強くすることができ、よって樹脂成形品1
全体としての強度も強くすることができる。前記凸条6
の本数によって前記樹脂成分が区別されるので、本数を
数えることによって容易に区別することができる。
【0029】なお、前記印4は、樹脂成形品1に設けら
れた3つの空洞2のうちの右側の空洞2を形成する壁面
5に形成されているとしたが、例えば、中央の空洞2を
形成する壁面5に形成しても良いし、左側の空洞2を形
成する壁面5に形成しても良く、また、形成する壁面5
は1つに限らず2つ以上の壁面5に形成しても良い。さ
らに、右側の空洞2を形成する壁面5のうちの内側の壁
面5aに印4が形成されているとしたが、図2に示すよ
うに右側の空洞2を形成する壁面5のうちの外側の壁面
5bに印4を形成しても良い。
【0030】ここで、前記印4を形成した場合、印4が
形成された壁面5の裏側の壁面5には、ひけが生じやす
くなっている。そのため、前記壁面5のうちの外側の壁
面5bに印4を形成した場合は、樹脂成形品1の化粧面
(側面)3にひけが生じることになるので、この樹脂成
形品1を外側から見ると成形品としての見栄えが悪くな
る。これに対して、前記壁面5のうちの内側の壁面5a
に印4を形成した場合は、中央の空洞2を形成する壁面
5にひけが生じることになるので、外側からはこのひけ
が見えることがなく成形品としての見栄えが悪くなるこ
とはない。さらに、前記凸条6の印4は円弧状であると
したが、これに限らず例えば、三角形状であっても良
い。
【0031】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図3は、本発明の第2の実施の形態を示す樹
脂成形品の要部の斜視図である。図3に示すように、樹
脂成形品11は、ポリ塩化ビニル樹脂を含む押出成形品
11aである。前記樹脂成形品11(押出成形品11a)
は、断面視矩形状をなす長尺な部材であって、内部には
長手方向に沿う3つの空洞12が設けられており、この
空洞12にはインサート金物13が挿入されるようにな
っている。そして、樹脂成形品11の化粧面17以外の
部分に前記ポリ塩化ビニル樹脂の樹脂成分を示す印15
が形成されている。すなわち、3つの空洞12のうちの
左側の空洞12を形成する壁面14で、かつ、この壁面
14のうちの外側の壁面14aに押出方向(長手方向)
に沿って前記印15が形成されている。前記印15は、
複数の細溝からなる溝状16である。
【0032】そして、この溝状16の印15が前記壁面
14に形成されているか否かによって樹脂成分が区別さ
れるようになっている。すなわち、上述したようにポリ
塩化ビニル樹脂からなる樹脂成形品11には前記壁面1
4に溝状16の印15を形成し、例えば、図4に示すよ
うに非ポリ塩化ビニル樹脂からなる樹脂成形品21に
は、空洞22を形成する壁面23に溝状16の印15を
形成しないで、この溝状16の印15が形成されている
か否かによって区別する。ここで、前記壁面14aに溝
状16の印15が形成されている樹脂成形品11の空洞
12と、前記壁面23が平滑である樹脂成形品21の空
洞22の内側寸法は同一となっている。そのため、これ
ら空洞12,22に挿入するインサート金物13を共用
することができる。
【0033】また、前記樹脂成形品11を製造する方法
としては、例えば、粉砕したポリ塩化ビニル樹脂を含む
成形材料を溶融し、押出成形機によって所要の形状に押
出成形する方法がある。ここで、樹脂成形品11に上述
した印15を形成するために前記複数の細溝からなる溝
状16と同形状の成形部を備えた金型を使用する。
【0034】本発明の第2の実施の形態によれば、押出
成形品11aのインサート金物13が挿入される空洞1
2を形成する壁面14aに樹脂成分を示す溝状16の印
15が形成されているので、使用している間に簡単に前
記印4に傷がついたり消えてしまうことがなく、また、
この押出成形品11aをどこで切断しても、切断された
それぞれの押出成形品11aに前記溝状16の印15を
残すことができる。よって、前記印15が消失するのを
防止でき、切断された押出成形品11aの溝状16の印
15から樹脂成分を容易に区別することができる。ま
た、第1の実施の形態に比して、前記印15が凸条6で
はなく溝状16であるので、インサート金物13を空洞
12にスムーズに挿入することができる。
【0035】なお、前記印15は、樹脂成形品11に設
けられた3つの空洞12のうちの左側の空洞12を形成
する壁面14に形成されているとしたが、例えば、中央
の空洞12を形成する壁面14に形成しても良いし、右
側の空洞12を形成する壁面14に形成しても良く、ま
た、形成する壁面14は1つに限らず2つ以上の壁面1
4に形成しても良い。さらに、左側の空洞12を形成す
る壁面14のうちの外側の壁面14bに印15が形成さ
れているとしたが、左側の空洞12を形成する壁面14
のうちの内側の壁面14aに印15を形成しても良い。
第1の実施の形態で説明したが、前記内側の壁面14a
に印15を形成した場合は、前記外側の壁面14bに印
15を形成した場合に比して、ひけが生じても外側から
は見えることがないので見栄えが悪くなることがない。
【0036】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。図5および図6は、本発明の第3の実施の形
態を示す樹脂成形品の要部の斜視図である。図5に示す
ように、樹脂成形品31は、ポリ塩化ビニル樹脂を含む
射出成形品31aである。この樹脂成形品31(射出成
形品31a)は、金型に樹脂を射出充填することによっ
て成形してなるものである。前記樹脂成形品31は、断
面視略コの字状の長尺な部材であって、化粧面32以外
の部分に樹脂成分を示す印33が形成されている。すな
わち、ゲート部分34に印33が形成されている。
【0037】前記印33は、先端部に刺状の突起を有す
る凸部35であり、この凸部35の形状によって樹脂成
分が区別されるようになっている。すなわち、上述した
ようにポリ塩化ビニル樹脂からなる樹脂成形品31には
ゲート部分34に、先端部に刺状の突起を有する凸部3
5の印33を形成し、例えば、図6に示すように非ポリ
塩化ビニル樹脂からなる樹脂成形品41には、ゲート部
分42に円弧状の凸部43の印44を形成して、この凸
部35,43の印33,44の形状によって区別する。
【0038】また、前記樹脂成形品31を製造する方法
としては、例えば、粉砕したポリ塩化ビニル樹脂を含む
成形材料を溶融し、射出成形機によって所要の形状に射
出成形する方法がある。ここで、樹脂成形品31に上述
した印33を形成するために前記凸部35と同形状のゲ
ート口、つまり成型材料を注入する注入口を備えた金型
を使用する。
【0039】本発明の第3の実施の形態によれば、射出
成形品31aのゲート部分34に、樹脂成分を示す印3
3が形成されているが、前記ゲート部分34は射出成形
品31aの化粧面32以外に形成されるので、使用して
いる間に簡単に前記印33に傷がついたり消えてしまう
ことがない。したがって、この印33から容易に樹脂成
分を区別することができる。また、射出成形する際に同
時に前記印33も形成することができるので、印33を
形成する作業を簡略化することができる。
【0040】なお、本発明の第3の実施の形態の樹脂成
形品31(射出成形品31a)は、金型に樹脂を射出充
填することによって成形してなるものであるとしたが、
例えば、金型に樹脂を注入することによって成形してな
るものであっても良い。
【0041】また、本発明の第3の実施の形態の樹脂成
形品31は、ゲート部分34に印33を形成していた
が、ゲート部分34に限らず例えば、樹脂成形品31の
化粧面32以外の部分であればどこでも樹脂成分を示す
印を形成しても良い。つまり、図7に示すような点字状
の印51を形成したり、図8に示すような三角形状の印
52、三角形状と平行四辺形状を組み合わせた印53、
三角形状と台形状を組み合わせた印54、三角形状と台
形状と平行四辺形状とを組み合わせた印55を形成して
も良い。図8に示すような印52〜55とした場合は、
樹脂成形品を回転させても容易にこれらの形状を区別す
ることができる。このような印51〜55を形成する場
合は、樹脂成形品を製造する際に、金型の、化粧面以外
の部分に当たる箇所に予め、図7や図8に示すような印
51〜55の型が形成されたものを使用する。
【0042】本発明の第1〜第3の実施の形態の樹脂成
形品1,11,31は、例えば、食品の容器や包装等に
使用されたり、住宅や家具の建材等、様々な用途で使用
されるものである。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、化粧面以外の
部分に、樹脂成分を示す印が形成されているので、前記
印が消失するのを防止でき、前記印によって容易に樹脂
成分を区別することができる。
【0044】請求項2の発明によれば、押出成形品の内
面に、押し出し方向に沿って樹脂成分を示す印が形成さ
れているので、使用している間に簡単に前記印に傷がつ
いたり消えてしまうことがなく、また、切断しても、前
記溝状の印を残すことができる。よって、前記溝状の印
から樹脂成分を容易に区別することができる。また、押
出成形する際に、同時に前記印も形成することができ、
この印を形成する作業を簡略化することができる。
【0045】請求項3の発明によれば、請求項1または
2と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前
記印が凸条であるので、形状が単純で容易に形成するこ
とができる。また、例えば、前記印を凹状にした場合に
比して、前記印が凸条である方が、凸条の印を形成した
箇所の強度を強くすることができる。
【0046】請求項4の発明によれば、請求項3と同様
の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記凸条の
本数によって前記樹脂成分が区別されるので、前記凸状
の本数を数えるだけで容易に樹脂成分を区別することが
できる。
【0047】請求項5の発明によれば、インサート金物
が挿入される空洞を形成する壁面に、押出方向に沿って
樹脂成分を示す溝状の印が形成されているので、使用し
ている間に簡単に前記印に傷がついたり消えてしまうこ
とがなく、また、切断しても、前記溝状の印を残すこと
ができる。よって、前記溝状の印から樹脂成分を容易に
区別することができる。また、請求項3または4のよう
に前記印が凸条ではなく溝状であるので、前記インサー
ト金物を前記空洞にスムーズに挿入することができる。
【0048】請求項6の発明によれば、射出成形品のゲ
ート部分に、樹脂成分を示す印が形成されているので、
使用している間に簡単に前記印に傷がついたり消えてし
まうことがない。よって、この印から容易に樹脂成分を
区別することができる。また、射出成形する際に、同時
に前記印も形成することができ、この印を形成する作業
を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すためのもの
で、樹脂成形品の要部を示す斜視図である。
【図2】同、樹脂成形品の要部を示す斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示すためのもの
で、樹脂成形品の要部を示す斜視図である。
【図4】同、樹脂成形品の要部を示す斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示すためのもの
で、樹脂成形品の要部を示す斜視図である。
【図6】同、樹脂成形品の要部を示す斜視図である。
【図7】同、樹脂成形品に形成される印を示す平面図で
ある。
【図8】同、樹脂成形品に形成される印を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1,11,31 樹脂成形品 1a,11a 押出成形品 3 化粧面 4,15,33 印 6 凸条 12 空洞 13 インサート金物 14 壁面 16 溝状 31a 射出成形品 34 ゲート部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AA04 AA11 AA15 AD03 AG03 AG05 AG25 AG28 CA11 CB01 CK06 4F207 AA04 AA11 AA15 AD03 AG03 AG05 AG25 AG28 KA01 KA17 KB11 KL63

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂成形品の化粧面以外の部分に、樹脂
    の樹脂成分を示す印が形成されていることを特徴とする
    樹脂成形品。
  2. 【請求項2】 樹脂を含む押出成形品の内面に、前記樹
    脂の樹脂成分を示す印が押し出し方向に沿って形成され
    ていることを特徴とする樹脂成形品。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の樹脂成形品にお
    いて、 前記印が凸条であることを特徴とする樹脂成形品。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の樹脂成形品において、 前記凸条の本数によって前記樹脂成分が区別されること
    を特徴とする樹脂成形品。
  5. 【請求項5】 樹脂を含む押出成形品には、インサート
    金物が挿入される空洞が設けられており、 この空洞を形成する壁面に、前記樹脂の樹脂成分を示す
    溝状の印が押出方向に沿って形成されていることを特徴
    とする樹脂成形品。
  6. 【請求項6】 樹脂を含む射出成形品のゲート部分に、
    前記樹脂の樹脂成分を示す印が形成されていることを特
    徴とする樹脂成形品。
JP2001076674A 2001-03-16 2001-03-16 樹脂成形品の樹脂成分識別方法 Expired - Fee Related JP4571755B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001076674A JP4571755B2 (ja) 2001-03-16 2001-03-16 樹脂成形品の樹脂成分識別方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001076674A JP4571755B2 (ja) 2001-03-16 2001-03-16 樹脂成形品の樹脂成分識別方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002273774A true JP2002273774A (ja) 2002-09-25
JP4571755B2 JP4571755B2 (ja) 2010-10-27

Family

ID=18933569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001076674A Expired - Fee Related JP4571755B2 (ja) 2001-03-16 2001-03-16 樹脂成形品の樹脂成分識別方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4571755B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102884094A (zh) * 2010-04-01 2013-01-16 三菱瓦斯化学株式会社 金刚烷基(甲基)丙烯酸系单体和在重复单元中包含其的(甲基)丙烯酸系聚合物

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5670932A (en) * 1979-11-15 1981-06-13 Matsushita Electric Works Ltd Molding of extrusion hollow molded goods
JPS5896924U (ja) * 1981-12-25 1983-07-01 日産自動車株式会社 樹脂成形用金型
JPH08269883A (ja) * 1995-04-03 1996-10-15 Nippon Steel Corp 防食層被覆ケーブルの製造方法
JPH09295336A (ja) * 1996-05-01 1997-11-18 Mitsubishi Eng Plast Kk 強化熱可塑性樹脂製異形押出中空成形体
JP2001079858A (ja) * 1999-09-10 2001-03-27 Mitsubishi Electric Corp プラスチック成型品

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5670932A (en) * 1979-11-15 1981-06-13 Matsushita Electric Works Ltd Molding of extrusion hollow molded goods
JPS5896924U (ja) * 1981-12-25 1983-07-01 日産自動車株式会社 樹脂成形用金型
JPH08269883A (ja) * 1995-04-03 1996-10-15 Nippon Steel Corp 防食層被覆ケーブルの製造方法
JPH09295336A (ja) * 1996-05-01 1997-11-18 Mitsubishi Eng Plast Kk 強化熱可塑性樹脂製異形押出中空成形体
JP2001079858A (ja) * 1999-09-10 2001-03-27 Mitsubishi Electric Corp プラスチック成型品

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102884094A (zh) * 2010-04-01 2013-01-16 三菱瓦斯化学株式会社 金刚烷基(甲基)丙烯酸系单体和在重复单元中包含其的(甲基)丙烯酸系聚合物
US8846840B2 (en) 2010-04-01 2014-09-30 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Adamantyl (meth)acrylic monomer and (meth)acrylic polymer containing the same as repeating unit
CN102884094B (zh) * 2010-04-01 2015-03-11 三菱瓦斯化学株式会社 金刚烷基(甲基)丙烯酸系单体和在重复单元中包含其的(甲基)丙烯酸系聚合物

Also Published As

Publication number Publication date
JP4571755B2 (ja) 2010-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4150517A (en) Replaceable corner molding
JP2005509772A (ja) 成形スラット装置
US9694529B2 (en) Extrusion die for synthetic wood, manufacturing apparatus and method using the same, and synthetic wood manufactured by the same
US20020184849A1 (en) Press molded door with improved reinforcement material and stile structure
US8043672B2 (en) Lens for a vehicular lamp and manufacturing method for the same
US20050202215A1 (en) Corrugated apparatus having treated edges
JP2002273774A (ja) 樹脂成形品
JPS59142110A (ja) アンダ−カツト成形品用金型
US6220777B1 (en) Methods and apparatus for producing ultrasonic weld joints for injection molded plastic parts
JPH061794Y2 (ja) プラスチック製ブロー成形品
JP2005067564A (ja) サイドモール
CN217771760U (zh) 一种可去对接缝面板结构
JPH0872123A (ja) 合成樹脂製中空パネルおよび合成樹脂製中空パネル押出し成形用金型
CN211572396U (zh) 木塑复合板及家具
JP4647971B2 (ja) サンドイッチ成形品
US20070224382A1 (en) Two-shot molded doors without parting lines
JPH0483243A (ja) 写真フイルムパトローネ
JP6811115B2 (ja) 再生複合材
JP3247231B6 (ja) 見切付き敷居
KR20010023751A (ko) 클래딩 시스템용 가스켓
JPH06344413A (ja) 家具用部材
JP2002154134A (ja) グラデーション成形方法及び成形体
JP2656750B2 (ja) 射出成形法及びこの成形法に用いられる金型
EP3977007A1 (en) Lamp shade and method for producing a lamp shade
JP2000160948A (ja) ビード付き複層ガラス

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20071225

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080116

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080204

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080229

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100803

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100813

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130820

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees