JP2002272604A - 過熱蒸気による加熱方法及び加熱装置 - Google Patents

過熱蒸気による加熱方法及び加熱装置

Info

Publication number
JP2002272604A
JP2002272604A JP2001073748A JP2001073748A JP2002272604A JP 2002272604 A JP2002272604 A JP 2002272604A JP 2001073748 A JP2001073748 A JP 2001073748A JP 2001073748 A JP2001073748 A JP 2001073748A JP 2002272604 A JP2002272604 A JP 2002272604A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
temperature
superheated steam
mode
heating box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001073748A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Ozaki
仁 尾崎
Nobuhiro Nakagawa
信博 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP2001073748A priority Critical patent/JP2002272604A/ja
Publication of JP2002272604A publication Critical patent/JP2002272604A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 過熱蒸気による加熱方法及び加熱装置に関
し、被加熱物の種類と加熱目的に合致した適切な加熱を
行う。 【解決手段】 被加熱物11を収納する加熱箱12と、
加熱箱12に過熱蒸気を供給する過熱蒸気供給手段25
と、過熱蒸気発生量を調節する過熱蒸気量制御手段27
とを備えることにより、被加熱物11の加熱目的に応じ
て、加熱箱12内部を最適な温度に調節して加熱するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被加熱物を過熱蒸
気を用いて加熱する加熱方法及び装置と、その装置を用
いたパン焼成機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術としては特開平6−9067
7号公報で知られるような過熱蒸気による食物の調理方
法及びその装置がある。
【0003】以下、図20の従来の調理装置の構成図を
参照しながら上記従来の技術について説明する。
【0004】図20において、1は調理容器である。2
は食物を乗せる台であり、調理容器1の中に設置されて
いる。3は断熱材であり、調理容器1の周壁に設けられ
ており、調理容器1内部と外気とを遮断している。4は
食物を出し入れするための蓋であり、断熱材5で構成さ
れている。
【0005】6は排気パイプであり、断熱材3を貫通し
ている。7は給気パイプであり、断熱材3を貫通してい
る。8は温度計であり、調理容器1に取り付けられてお
り、調理容器1内部の温度を測定する。
【0006】9は蒸気発生器である。10は加熱器であ
る。蒸気発生器9、加熱器10、給気パイプ7は配管で
接続されている。
【0007】以上のように構成された調理装置につい
て、以下その動作を説明する。
【0008】まず、食物を台2に乗せて蓋4を閉め、蒸
気発生器9で飽和蒸気を発生させる。飽和蒸気は加熱器
10に送られ、100℃から350℃の範囲内で設定さ
れた所定の温度に加熱され、過熱蒸気となる。
【0009】過熱蒸気は給気パイプ7を通って調理容器
1内に吹き出し、台2上の食物を加熱調理する。その
後、過熱蒸気は排気パイプ6から調理容器1外に排出さ
れ、調理容器1内部は常に略大気圧に保たれる。
【0010】調理の一例としては、いわしを水洗いして
塩をふったものを台2に乗せ、蓋4を閉めて320℃の
過熱蒸気を調理容器1に8分間送り込むことで、いわし
の塩焼きができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、焼成には適しているものの、低温加熱が
相応しい冷凍肉等の解凍はできないという欠点があっ
た。
【0012】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、過熱蒸気を使って解凍も含めたあらゆる加熱調理が
できる加熱装置を提供することを目的とする。
【0013】また、上記従来の構成では、蒸気発生器9
で飽和蒸気を発生させ、さらに加熱器10で瞬時に所定
温度の過熱蒸気を得るためには膨大なエネルギーが必要
であり、電気またはガスの消費量が多く、ランニングコ
ストが高いとう欠点があった。
【0014】本発明の他の目的は、ランニングコストの
低減を図ることである。
【0015】また、上記従来の構成では、蒸気発生器9
で発生させた飽和蒸気を使用しているため、質量流量が
小さく加熱能力が小さいことにより、設定温度を上げた
場合の調理容器1内の温度追従性が悪いという欠点があ
った。
【0016】本発明の他の目的は、設定温度変更時の追
従性向上を図ることである。
【0017】また、上記従来の構成では、一つの食材に
おいて解凍〜焼成といった数種類の調理を行う場合に
は、各調理に適した設定温度を各調理の度に手動で変更
しなければならず、調理者の工数が多いという欠点があ
った。
【0018】本発明の他の目的は、自動連続調理を可能
にすることである。
【0019】また、上記従来の構成では、食材を加熱調
理した後に、過熱蒸気を排気パイプ6から調理容器1外
に排出するため、外部に捨てる熱量が多く、効率が悪い
という欠点があった。
【0020】本発明の他の目的は、排出した過熱蒸気か
ら熱を回収して、効率向上を図ることである。
【0021】また、上記従来の構成では、過熱蒸気を単
に給気パイプ7から吹き出しているだけなので、調理容
器1内部では温度むらが生じ、焼成むらを生じるという
欠点があった。
【0022】本発明の他の目的は、調理容器内の温度分
布を均一にし、食材の解凍むらや焼成むらを防止するこ
とである。
【0023】また、上記従来の構成では、冷凍パン生地
を焼成する場合には、解凍・発酵と焼成で別々の機器が
必要であるとともに、調理中は職人の監視が必要であ
り、手間がかかるという欠点があった。
【0024】本発明の他の目的は、解凍、発酵、焼成に
適した温度と時間を自動で切り替えて調理するパン焼成
機を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の加熱方法の発明は、被加熱物の種類と加熱モードを入
力する第1のステップと、第1のステップで入力された
被加熱物の種類と加熱モードに応じて、被加熱物を乾燥
させることなく加熱するのに適した第1の加熱温度帯
と、被加熱物を乾燥させながら加熱するのに適した第2
の加熱温度帯のうち、どちらかを選択する第2のステッ
プと、被加熱物を収納する加熱箱の内部温度が第2のス
テップで選択された温度帯になるように加熱箱に過熱蒸
気を供給する第3のステップとからなるものであり、第
1のステップで入力した被加熱物の種類と加熱目的(加
熱モード)に応じて、過熱蒸気が被加熱物の表面で凝縮
する第1の加熱温度帯(湿式加熱温度帯)と、過熱蒸気
が被加熱物の表面で凝縮しても直ちに蒸発する第2の加
熱温度帯(乾式加熱温度帯)とのどちらかを第2のステ
ップで選択する。
【0026】そして、被加熱物を加熱箱に入れた後、第
3のステップで加熱箱内に過熱蒸気を噴出して、加熱箱
内部を第2のステップで選択した温度帯にすることによ
り、被加熱物の種類と加熱目的に合致した適切な加熱が
できるという作用を有する。
【0027】本発明の請求項2に記載の加熱方法の発明
は、請求項1に記載の発明において、第1の加熱温度帯
は、解凍に適した解凍温度帯と発酵に適した発酵温度帯
と再加熱に適した再加熱温度帯と蒸煮に適した蒸煮温度
帯のうちの少なくともひとつの温度帯で構成され、第2
の加熱温度帯は、揚げに適した揚げ温度帯と焼成に適し
た焼成温度帯のうちの少なくともひとつの温度帯で構成
されることを特徴としたものであり、第1の加熱温度
帯、すなわち被加熱物(食材)を乾燥させない加熱(湿
式加熱)の温度帯を、冷凍肉や冷凍魚等の解凍に適した
温度帯とパンの発酵に適した温度帯と調理済み食材の再
加熱に適した温度帯と肉まんや煮物などの蒸煮に適した
温度帯に分割する。
【0028】また、第2の加熱温度帯、すなわち被加熱
物(食材)を乾燥させる加熱(乾式加熱)の温度帯を、
揚げに適した温度帯と焼成に適した温度帯に分割する。
【0029】このように温度帯を細かく分割し、被加熱
物(食材)の種類と加熱目的に合致した温度帯を選択す
ることにより、あらゆる調理に対して適切な加熱が可能
となり、美味しく調理できるという作用を有する。
【0030】請求項3に記載の加熱方法の発明は、請求
項1または2に記載の発明において、加熱箱に過熱蒸気
を供給するときの加熱箱の内部圧力を略大気圧に保つこ
とを特徴とするものであり、加熱装置を耐圧構造にする
必要がないので製造コストを低減できるという作用を有
する。
【0031】請求項4に記載の加熱装置の発明は、被加
熱物を収納する加熱箱と、加熱箱に過熱蒸気を噴出する
噴出手段と、噴出手段に過熱蒸気を供給する過熱蒸気供
給手段と、加熱箱から過熱蒸気を排出する排出手段と、
過熱蒸気供給手段の過熱蒸気発生量を調節する過熱蒸気
量制御手段とを備えたものであり、過熱蒸気供給手段で
発生した過熱蒸気を噴出手段で加熱箱内に噴出し、被加
熱物を加熱した後、排出手段で加熱箱外に排出する。
【0032】このとき、過熱蒸気量制御手段で発生する
過熱蒸気の量を調節することにより、被加熱物を加熱目
的に適した温度で加熱できるという作用を有する。
【0033】請求項5に記載の加熱装置の発明は、請求
項4に記載の発明において、加熱箱に過熱蒸気を噴出す
るときに、加熱箱の内部圧力が略大気圧になるように、
排出手段の開口面積を噴出手段の開口面積より大きく設
計したものであり、噴出手段によって噴出した過熱蒸気
は、被加熱物を加熱した後に、排出手段によって排出さ
れる。
【0034】排出手段の開口面積が噴出手段の開口面積
より大きく設計されているので、加熱箱の内部温度を上
昇させるために、過熱蒸気の噴出量を急激に増加させた
場合でも、排出手段の開口面積が過熱蒸気の流れの抵抗
になることはなく、加熱箱内部を常に略大気圧に保つこ
とができるという作用を有する。
【0035】請求項6に記載の加熱装置の発明は、請求
項4または5に記載の発明において、過熱蒸気供給手段
は水道から水が補給され所定量の水を貯めるタンクと、
タンクの底部から流出した水を搬送するポンプと、蓄熱
材加熱手段により加熱される蓄熱材が充填された蓄熱槽
内に配置され内部を流通する水または水蒸気と蓄熱材と
の間で熱交換させる伝熱管と、噴出手段とを順に配管を
介して接続して構成したものであり、加熱箱内に被加熱
物を入れた後にポンプを駆動させ、タンクの水を蓄熱槽
内の伝熱管に送る。
【0036】水は伝熱管内を流れながら蓄熱材から吸熱
して過熱蒸気となり、噴出手段で加熱箱内に噴き出され
て被加熱物を加熱する。
【0037】電気料金の安い夜間電力を利用して蓄熱材
に一日分の加熱熱量を蓄えることで、ランニングコスト
を低減できるという作用を有する。
【0038】請求項7に記載の加熱装置の発明は、請求
項4から6のいずれか一項に記載の発明において、加熱
箱の内部温度が設定手段で予め入力した設定温度になる
ように、過熱蒸気量制御手段は加熱箱の内部温度を検出
する温度検出手段を備え、検出した内部温度と設定温度
とを比較して、内部温度が設定温度より低いときにはポ
ンプの吐出量を増やし、内部温度が設定温度より高いと
きにはポンプの吐出量を減らすことを特徴としたもので
あり、温度検出手段で加熱箱内の温度を検出し、この検
出温度と予め設定した設定温度を比較して、ポンプの吐
出量を増減する。
【0039】検出温度が設定温度より低い場合には、過
熱蒸気量制御手段により加熱箱に噴出する過熱蒸気の量
を増やさなければならないと判定して、ポンプの吐出量
を増加させる。
【0040】検出温度が設定温度より高い場合には、過
熱蒸気量制御手段により加熱箱に噴出する過熱蒸気の量
を減らさなければならないと判定して、ポンプの吐出量
を減少させる。
【0041】従って、ポンプの吐出量で加熱箱内温度を
制御することができるとともに、水を搬送するため質量
流量が大きく加熱能力が大きいので、速く設定温度に安
定させることができるという作用を有する。
【0042】また、設定温度を変更した場合、特に設定
温度を上げた場合には、加熱箱内温度の追従性を向上で
きるという作用を有する。
【0043】請求項8に記載の加熱装置の発明は、請求
項7に記載の発明において、設定手段は複数の加熱モー
ドにおける設定温度及び設定時間と、複数の加熱モード
の順番とを記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されて
いる記憶内容と経過時間とを基に前記複数の加熱モード
を順番に切り換える切換手段とを備えたものであり、複
数の加熱モードに応じた設定温度と設定時間と順番を予
め記憶手段に記憶させておき、まず1番目の加熱モード
の設定温度と設定時間を記憶手段から呼び出して加熱を
開始し、加熱時間のカウントを開始する。
【0044】加熱時間が1番目の加熱モードの設定時間
に達すると、切換手段により2番目の加熱モードの設定
温度と設定時間を記憶手段から呼び出して加熱を開始
し、加熱時間のカウントを開始する。
【0045】この加熱行程を繰り返すことにより、自動
連続加熱ができるという作用を有する。
【0046】請求項9に記載の加熱装置の発明は、請求
項4から8のいずれか一項に記載の発明において、排出
手段として加熱箱に設けた排出口と、タンク内の水中に
位置してタンクを貫通する廃熱回収手段とを配管で接続
し、加熱箱から排出する過熱蒸気とタンク内の水とを熱
交換させることを特徴としたものであり、加熱箱から排
出した過熱蒸気を廃熱回収手段に送り、タンク内の水と
熱交換させる。
【0047】タンク内の水は廃熱回収手段を介して、過
熱蒸気から熱を吸収して温度が高くなる。このことによ
り、廃棄していた熱を回収できるので、加熱装置の運転
効率を向上できるという作用を有する。
【0048】請求項10に記載の加熱装置の発明は、請
求項4から9のいずれか一項に記載の発明において、加
熱箱の内部温度が均一になるように、噴出手段は加熱箱
の天面に噴出チャンバを有し、加熱箱内部と噴出チャン
バとの間に多数の孔を有する噴出整流板を設け、排出手
段は加熱箱の底面に排出チャンバを有し、加熱箱内部と
排出チャンバとの間に多数の孔を有する排出整流板を設
けたことを特徴としたものであり、過熱蒸気は噴出チャ
ンバ内で拡散均一化され、噴出整流板の多数の孔を通っ
て加熱箱内に吹き出す。
【0049】加熱箱内に吹き出した過熱蒸気は被加熱物
を加熱した後、排出整流板の多数の孔を通って排出チャ
ンバ内に入り、排出される。
【0050】従って、過熱蒸気は加熱箱内上部から下部
に向かって均一流速で流れるため、加熱箱内の温度を均
一にでき、被加熱物の加熱むらを防止できるという作用
を有する。
【0051】請求項11に記載の加熱装置の発明は、請
求項4または5に記載の発明において、過熱蒸気供給手
段は水道から水が補給され所定量の水を貯めるタンク
と、タンクの底部から流出した水の流量を変える開閉弁
と、タンク底面より低位に位置して、蓄熱材加熱手段に
より加熱される蓄熱材が充填された蓄熱槽内に配置され
内部を流通する水または水蒸気と蓄熱材との間で熱交換
させる伝熱管と、噴出手段とを順に配管を介して接続し
て構成し、過熱蒸気量制御手段は、加熱箱の内部温度と
設定手段で予め入力した設定温度とを比較して、内部温
度が設定温度より低いときには開閉弁を開き、内部温度
が設定温度より高いときには開閉弁を閉めることを特徴
としたものであり、加熱箱内の温度を検出し、この検出
温度と予め設定した設定温度を比較して、開閉弁を開閉
する。
【0052】検出温度が設定温度より低い場合には、過
熱蒸気量制御手段により加熱箱に噴出する過熱蒸気の量
を増やさなければならないと判定して、開閉弁を開く。
このとき、伝熱管がタンクより低い位置にあるので、水
は自重によって伝熱管に流れる。
【0053】検出温度が設定温度より高い場合には、過
熱蒸気量制御手段により加熱箱に噴出する過熱蒸気の量
を減らさなければならないと判定して、開閉弁を閉めて
伝熱管に流れる水を止める。
【0054】従って、開閉弁の開閉で水の流量を制御す
ることにより、簡単な構造で加熱箱内温度を制御するこ
とができ、機器のコストを低減できるという作用を有す
る。
【0055】請求項12に記載のパン焼成機の発明は、
請求項8に記載の加熱装置を備え、加熱モードは冷凍パ
ン生地の解凍に適した解凍モードと、解凍モードにより
解凍されたパン生地を発酵させるのに適した発酵モード
と、発酵モードにより発酵されたパン生地を焼成するの
に適した焼成モードとで構成され、解凍モード、発酵モ
ード、焼成モードを順番に切換えることを特徴とするも
のであり、冷凍パン生地の解凍、発酵、焼成の一連の行
程を一台の機器で自動に行うことができるという作用を
有する。
【0056】請求項13に記載のパンの焼成方法の発明
は、冷凍パン生地を収納した加熱箱内が解凍に適した温
度になるように、所定量の過熱蒸気を所定時間噴出して
解凍する解凍モードと、解凍されたパン生地を収納した
加熱箱内が発酵に適した温度になるように、所定量の過
熱蒸気を所定時間噴出して発酵させる発酵モードと、発
酵されたパン生地を収納した加熱箱内が焼成に適した温
度になるように、所定量の過熱蒸気を所定時間噴出して
焼成する焼成モードとからなるものであり、冷凍パン生
地の解凍、発酵、焼成の各モードに適した温度と時間で
調理することにより、美味しいパンをつくることができ
るという作用を有する。
【0057】請求項14に記載のパン焼成機の発明は、
冷凍パン生地を収納する加熱箱と、加熱箱に過熱蒸気を
供給する過熱蒸気供給手段と、解凍モードの設定温度お
よび設定時間と発酵モードの設定温度および設定時間と
焼成モードの設定温度および設定時間と、解凍モードと
発酵モードと焼成モードの順番とを記憶する記憶手段
と、加熱箱の内部温度を検出する温度検出手段と、検出
した内部温度と記憶手段に記憶されている設定温度とを
比較して、過熱蒸気供給手段の過熱蒸気発生量を調節す
る過熱蒸気量制御手段と、記憶手段に記憶されている解
凍モードと発酵モードと焼成モードの設定時間と経過時
間とを基に、解凍モードと発酵モードと焼成モードを順
番に切り換える切換手段とを備えたものであり、まず、
解凍モード、発酵モード、焼成モードのそれぞれに適し
た設定温度(調理温度)と設定時間(調理時間)と各モ
ードの順番を入力すると、これらの値が記憶手段に記憶
される。
【0058】冷凍パン生地を加熱箱に入れて調理を開始
すると、記憶手段に記憶されている順番に従って、解凍
モードの設定温度と設定時間を記憶手段から呼び出して
解凍を開始し、解凍時間のカウントを開始する。
【0059】解凍時間が解凍モードの設定時間に達する
と解凍を終了し、切換手段により記憶手段に記憶されて
いる順番に従って、発酵モードの設定温度と設定時間を
記憶手段から呼び出して発酵を開始し、発酵時間のカウ
ントを開始する。
【0060】発酵時間が発酵モードの設定時間に達する
と発酵を終了し、切換手段により記憶手段に記憶されて
いる順番に従って、焼成モードの設定温度と設定時間を
記憶手段から呼び出して焼成を開始し、焼成時間のカウ
ントを開始する。
【0061】焼成時間が焼成モードの設定時間に達する
と焼成を終了し、調理を終了する。
【0062】各モードの調理において、加熱箱の内部温
度を温度検出手段で検出し、これが設定温度より低い場
合には、過熱蒸気量制御手段で過熱蒸気の発生量を増加
させ、加熱能力を向上させる。
【0063】加熱箱の内部温度が設定温度より高い場合
には、過熱蒸気量制御手段で過熱蒸気の発生量を減ら
し、加熱能力を低下させる。
【0064】これらのことにより、解凍、発酵、焼成の
各モードに適した温度と時間を制御しながら調理を行
い、各モードを自動で切換えることにより、誰でも美味
しいパンをつくることができるという作用を有する。
【0065】
【発明の実施の形態】以下、本発明による過熱蒸気を用
いた加熱方法及び加熱装置の実施の形態について、図面
を参照しながら説明する。
【0066】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1による過熱蒸気を用いた加熱方法における加熱温度
帯の説明図である。
【0067】図1に示すように、被加熱物を過熱蒸気を
用いて加熱する場合には、第1の加熱温度帯と第2の加
熱温度帯に大別することができる。
【0068】この2つの加熱温度帯の境界は逆転点と呼
ばれる温度であるが、この逆転点は140℃〜170℃
の間に存在することはわかっているが、現在までの研究
では明確な温度を特定できていない。
【0069】逆転点より温度が低い第1の加熱温度帯で
は、被加熱物に接触した過熱蒸気は被加熱物表面で結露
する。そのため、被加熱物は湿った状態で加熱される。
つまり、湿式加熱の温度帯である。
【0070】逆転点より温度が高い第2の加熱温度帯で
は、被加熱物に接触した過熱蒸気は被加熱物表面で結露
するが、過熱蒸気が高温のため結露した水滴は瞬時に蒸
発する。そのため、被加熱物表面は乾いた状態で加熱さ
れる。つまり、乾式加熱の温度帯である。
【0071】従って、被加熱物の耐熱温度等の加熱時の
留意点を明確にすることを目的とした被加熱物の種類
と、被加熱物を湿式加熱するのか乾式加熱するのかの明
確化を目的とした加熱モードとを入力し、これに従って
加熱することにより、被加熱物を思い通りの状態に加熱
することができる。
【0072】また、過熱蒸気が保有している大熱量(顕
熱+凝縮潜熱)と、過熱蒸気が凝縮することによる大熱
伝達率(凝縮熱伝達率)とを活用できるので、被加熱物
を短時間で加熱することができる。
【0073】(実施の形態2)図2は本発明の実施の形
態2による過熱蒸気を用いた加熱方法を調理に活用した
場合の加熱モードの加熱温度帯の説明図である。
【0074】この図に示すように、調理においては「解
凍:15〜100℃」、「発酵:30〜40℃」、「再
加熱:50〜150℃」、「蒸煮:85〜170℃」、
「揚げ:150〜300℃」、「焼成:150〜400
℃」の6つの加熱モードがあり、それぞれに適した加熱
温度帯がある。
【0075】このうち「解凍」、「発酵」、「再加
熱」、「蒸煮」は第1の加熱温度帯に属し、「揚げ」、
「焼成」は第2の加熱温度帯に属する。
【0076】「発酵」とはパン生地の発酵を示してお
り、30〜40℃の温度帯が適している。
【0077】「揚げ」に関しては、過熱蒸気を用いた調
理では食材を油に浸けて揚げるのではなく、衣に油脂を
含ませて焼くノンオイルフライを行わなければならない
ので、300℃までの高い温度帯が必要となる。
【0078】図3は同実施の形態の食材の加熱方法を示
したフローチャートである。
【0079】図3において、step1は、第1のステ
ップであり、食材の種類と加熱モードの入力を行う。例
えば魚を焼成したいときは、食材の種類として「魚」、
加熱モードとして「焼成」を選択し、入力する。この食
材の種類と加熱モードは、新たな種類と加熱モードが入
力されるまで更新されない。
【0080】step2では、step1で食材の種類
が「確定」したか、「未確定」かを判定する。
【0081】食材の種類を「確定」と判定した場合、そ
の食材の種類と加熱モードから加熱温度と加熱時間を選
定するため、step3へ移行する。
【0082】食材の種類を「未確定」と判定した場合、
例えば複数の食材が混在しており、調理者が食材の種類
を決めることができないとき、加熱モードのみから加熱
温度と加熱時間を選定するため、step5へ移行す
る。
【0083】step3は、第2のステップであり、食
材の種類が「確定」のときの加熱温度帯の選定を行う。
予め設定された食材の種類と加熱モードにおける加熱温
度と加熱時間のデータを基に、step1で入力された
食材の種類と加熱モードに対応する加熱温度と加熱時間
を選定し、機器のパネルに表示する。(表1)に、食材
の種類と加熱モードに対する加熱温度と加熱時間の一例
を示す。
【0084】
【表1】
【0085】例えば、先例の食材の種類として「魚」、
加熱モードとして「焼成」が入力された場合、加熱温度
「200℃」、加熱時間「10分」が選定され、機器の
パネルに表示される。
【0086】step4は、第3のステップであり、食
材が収納されている加熱箱の内部温度がstep3で選
定された加熱温度になるように、過熱蒸気を供給する。
【0087】step5は、第2のステップであり、被
加熱物の種類が「未確定」のときの加熱温度帯の選定を
行う。step1で入力された加熱モードに応じて加熱
温度と加熱時間の代表値を選定し、機器のパネルに表示
する。この各加熱モードに対応する加熱温度と加熱時間
の代表値の一例を(表2)に示す。
【0088】
【表2】
【0089】たとえば、加熱モードとして「再加熱」を
選択すると、加熱温度「100℃」、加熱時間「3分」
が選定され、パネルに表示される。
【0090】step6では、調理者が経験や料理レシ
ピに従って、加熱温度と加熱時間を手動で補正できる。
補正終了後、step4へ移行し、過熱蒸気による加熱
を行う。
【0091】以上のように本実施の形態では、過熱蒸気
を用いた加熱において、第1の加熱温度帯、すなわち被
加熱物(食材)を乾燥させない加熱(湿式加熱)の温度
帯を、冷凍肉や冷凍魚等の解凍に適した温度帯とパンの
発酵に適した温度帯と調理済み食材の再加熱に適した温
度帯と肉まんや煮物などの蒸煮に適した温度帯に分割す
る。
【0092】また、第2の加熱温度帯、すなわち被加熱
物(食材)を乾燥させる加熱(乾式加熱)の温度帯を、
揚げに適した温度帯と焼成に適した温度帯に分割する。
【0093】さらに、被加熱物(食材)の種類が決まっ
ている場合には、解凍モード、発酵モード、再加熱モー
ド、蒸煮モード、揚げモード、焼成モードとで構成され
る加熱モードから一つ選択することにより、最適な加熱
温度と加熱時間を選択し、加熱調理を行う。
【0094】また、被加熱物(食材)の種類が決まって
いない場合にも、加熱モードを選択することにより加熱
熱温度と加熱時間の代表値が選定され、この値を手動で
補正した後に、加熱調理を行う。
【0095】このように温度帯を細かく分割し、被加熱
物(食材)の種類と加熱目的に合致した温度帯を選択す
ることにより、あらゆる調理に対して、適切な加熱が可
能となり、美味しく調理することができる。
【0096】(実施の形態3)図4は本発明の実施の形
態3による加熱装置のシステム図である。図5は同実施
の形態の加熱装置における過熱蒸気量制御手段のブロッ
ク図である。図6は同実施の形態の加熱装置における加
熱方法を示したフローチャートである。
【0097】図4、図5において、11は被加熱物であ
る。12は加熱箱であり、ステンレス製の箱体を形成し
ている。13は加熱箱12内で被加熱物11を乗せる台
であり、被加熱物11の種類と加熱目的に応じて、ステ
ンレス製の網やセラミック板などを使用できる。
【0098】14は噴出手段であり、加熱箱12上部に
取り付けられたノズルで構成され、過熱蒸気が広角的に
噴出するような口形をしている。
【0099】15は排出手段であり、加熱箱12下部に
取り付けられたノズルで構成され、加熱箱12内の過熱
蒸気を速やかに排出できるように、噴出手段14より管
径を大きく、つまり開口面積を大きく設計しており、加
熱箱12内の圧力を略大気圧(100〜200kPa)
に保つことができる。
【0100】16は蓄熱槽である。17は蓄熱槽16内
部の蓄熱材であり、マグネシア岩石の破砕物を使用して
おり、500℃の高温で熱を蓄えることができる。18
は蓄熱材17中に埋め込まれた伝熱管である。19は蓄
熱材17を加熱する蓄熱材加熱手段であり、シーズーヒ
ーターを使用している。20は蓄熱槽16の断熱材であ
る。
【0101】21は水を搬送するポンプである。22は
タンクであり、常に一定量の水を貯めている。23は水
道であり、タンク22内の水量が減少した場合に水を供
給する。24a,24b,24cは配管である。
【0102】25は過熱蒸気供給手段であり、水道2
3、タンク22、ポンプ21、伝熱管18、噴出手段1
4を順に配管24a,24b,24cで接続し、構成さ
れている。
【0103】26は加熱箱12内の温度を測定する温度
センサーであり、白金抵抗温度計を使用している。
【0104】27は過熱蒸気量制御手段であり、温度セ
ンサー26から送信される温度信号を基に、過熱蒸気供
給手段25の過熱蒸気の発生量を調節するマイコンであ
る。
【0105】28は加熱温度を入力する操作パネルであ
る。29は設定手段であり、操作パネル28により入力
される加熱温度を設定温度として記憶する。
【0106】30は温度検出手段であり、温度センサー
26から送信される温度信号から加熱箱12の内部温度
を検出する。
【0107】31はポンプ駆動判定手段であり、温度検
出手段30で検出される加熱箱12の内部温度が設定手
段29に記憶されている設定温度になるように、噴出手
段14から噴出する過熱蒸気量を調整すべく、ポンプ2
1をONするか、OFFするかを判定する。
【0108】32はポンプ駆動手段であり、ポンプ駆動
判定手段31の制御信号を受けて、ポンプ21にON/
OFF信号を送信して、ポンプ吐出量を調整する。
【0109】以上のように構成された加熱装置につい
て、以下その動作を図6のフローチャートを参照して説
明する。
【0110】本実施の形態の一例として、被加熱物を2
00℃で加熱する場合について説明する。
【0111】step1では、操作パネル28により加
熱温度を「200℃」と入力する。これは、設定手段2
9に設定温度Tとして記憶され、新たな設定温度Tが入
力されない限り更新されない。
【0112】step2は温度検出手段30であり、温
度センサー26から送信される温度信号を基に、加熱箱
12の内部温度tを検出する。
【0113】step3はポンプ駆動判定手段31であ
り、step2で検出した内部温度tとstep1で設
定手段29に記憶した設定温度T(=200℃)を比較
してポンプ21のON/OFFを判定する。
【0114】t<T(=200℃)のとき、加熱箱12
の内部温度tが設定温度Tに達しておらず、加熱能力を
上げるために、ポンプ21をONにすると判定して、s
tep4へ移行する。
【0115】step4はポンプ駆動手段32であり、
ポンプ21にON信号を送る。
【0116】step3において、t≧T(=200
℃)のとき、加熱箱12の内部温度tは設定温度Tに達
しており、加熱能力を下げるために、ポンプ21をOF
Fにすると判定して、step5へ移行する。
【0117】step5はポンプ駆動手段32であり、
ポンプ21にOFF信号を送る。
【0118】以上のように、本実施の形態は、被加熱物
11を収納する加熱箱12と、加熱箱12に過熱蒸気を
噴出する噴出手段14と、噴出手段14に過熱蒸気を供
給する過熱蒸気供給手段25と、加熱箱12から過熱蒸
気を排出する排出手段15と、過熱蒸気供給手段25の
過熱蒸気発生量を調節する過熱蒸気量制御手段27とか
ら構成され、加熱箱12の内部温度tが設定温度Tより
低い場合には、過熱蒸気量制御手段27により加熱箱1
2に噴出する過熱蒸気の量を増やさなければならないと
判定して、ポンプ21をONする。
【0119】内部温度tが設定温度Tより高い場合に
は、過熱蒸気量制御手段27により加熱箱12に噴出す
る過熱蒸気の量を減らさなければならないと判定して、
ポンプ21をOFFする。
【0120】このことにより、ポンプ21のON/OF
Fで加熱箱12の内部温度を制御することができ、被加
熱物11を適正な温度で加熱することができる。
【0121】また、ポンプ21で水を搬送するため、質
量流量が大きく加熱能力が大きいので、速く設定温度T
に安定させることができる。
【0122】また、設定温度Tを変更した場合、特に設
定温度Tを上げた場合には、内部温度の追従性を向上で
きる。
【0123】また、排出手段15の開口面積を噴出手段
14の開口面積よりも大きく設計することにより、加熱
箱12内を常に略大気圧に保つことができるので、耐圧
構造にする必要がなく、製造コストを低減できる。
【0124】また、過熱蒸気供給手段25は水道23か
ら水が補給され所定量の水を貯めるタンク22と、タン
ク22の底部から流出した水を搬送するポンプ21と、
蓄熱材加熱手段19により加熱される蓄熱材17が充填
された蓄熱槽16内に配置され内部を流通する水または
水蒸気と蓄熱材17との間で熱交換させる伝熱管18
と、噴出手段14とを順に配管24a、24b、24c
を介して接続して構成される蓄熱式であり、電気料金の
安い夜間電力を利用して一日分の加熱熱量を蓄えること
で、ランニングコストを低減できる。
【0125】なお、本実施の形態において排出手段15
の管径を噴出手段14より大きくして開口面積を大きく
したが、管径が同じもので数を増やして開口面積を大き
くしても良い。
【0126】(実施の形態4)図7は本発明の実施の形
態4による加熱装置のポンプ吐出量を制御するためのバ
イパス回路図である。図8は同実施の形態の加熱装置に
おける過熱蒸気量制御手段のブロック図である。図9は
同実施の形態の加熱装置におけるバイパス弁制御に関す
るフローチャートである。
【0127】尚、本発明の実施の形態3と同一構成につ
いては同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0128】図7、図8において、33はバイパス配管
である。34はバイパス弁であり、電磁弁を使用してい
る。バイパス配管33は、ポンプ21の吐出側の配管2
4bからバイパス弁34を介してタンク22上部に接続
されいる。
【0129】35は過熱蒸気量制御手段であり、過熱蒸
気供給手段25から発生する過熱蒸気の発生量を調節す
るマイコンである。
【0130】36はバイパス弁開閉判定手段であり、設
定手段29に記憶された設定温度を基に、バイパス弁3
4の開/閉を判定する。
【0131】37はバイパス弁開閉手段であり、バイパ
ス弁開閉判定手段36の判定を受けて、バイパス弁34
に開/閉信号を送る。
【0132】以上のように構成された加熱装置につい
て、以下、実施の形態3と異なるバイパス弁の動作につ
いて、図9のフローチャートを参照して説明する。
【0133】step1では、操作パネル28により加
熱温度が入力され、この加熱温度が、設定温度Tとし
て、設定手段29に記憶される。これは新たな設定温度
Tが入力されない限り更新されない。
【0134】step2はバイパス弁開閉判定手段36
であり、設定手段29に記憶された設定温度Tが100
℃未満であるか100℃以上であるかを判定する。
【0135】T<100℃のとき、加熱箱12の内部を
加熱するための過熱蒸気は少量で十分であり、伝熱管1
8へ送る水量を減らすために、バイパス弁34を「開」
と判定し、step3へ移行する。
【0136】step3はバイパス弁開閉手段37であ
り、バイパス弁34に「開」信号を送る。
【0137】step2でT≧100℃のとき、加熱箱
12の内部を加熱するために多量の過熱蒸気量が必要で
あり、伝熱管18へ送る水量を増やすために、バイパス
弁34を「閉」と判定し、step4へ移行する。
【0138】step4はバイパス弁開閉手段37であ
り、バイパス弁34に「閉」信号を送る。
【0139】以上のように、本実施の形態は、設定温度
が100℃未満と低いとき、つまり加熱箱12の加熱能
力が小さくて良いときは、バイパス弁34を開けてポン
プ21から吐出する水の一部をタンク22に戻すことに
より、過熱蒸気供給手段25の過熱蒸気発生量を減少さ
せる。
【0140】また、設定温度が100℃以上のときは、
加熱箱12中の水分を蒸発させるために大きな加熱能力
が必要となる。そのため、バイパス弁34を閉めてポン
プ21から伝熱管18に送る水量を最大にすることによ
り、過熱蒸気供給手段25の過熱蒸気発生量を増加させ
る。
【0141】このことにより、過熱蒸気量を細かく制御
することが可能となり、さらに早く設定温度Tに安定さ
せることができる。
【0142】なお、本実施の形態ではポンプ21のON
/OFFとバイパス弁の開閉とで過熱蒸気量を制御した
が、ポンプ21をインバーター回路を使用して制御して
も、同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0143】(実施の形態5)図10は本発明の実施の
形態5による加熱装置のシステム図である。図11は同
実施の形態の加熱装置における過熱蒸気量制御手段のブ
ロック図である。図12は同実施の形態の加熱装置にお
ける加熱方法を示したフローチャートである。
【0144】尚、本発明の実施の形態3と同一構成につ
いては同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0145】図10、図11において、38は水の流量
を調節する開閉弁であり、電磁弁を使用している。
【0146】39は過熱蒸気供給手段であり、水道2
3、タンク22、開閉弁38、伝熱管18、噴出手段1
4を順に配管24a,24b,24cで接続し、構成さ
れている。
【0147】40は過熱蒸気量制御手段であり、温度セ
ンサー26から送信される温度信号を基に、過熱蒸気供
給手段39の過熱蒸気の発生量を調節するマイコンであ
る。
【0148】h1は設置面から伝熱管18の最高位まで
の高さを示しており、h2は設置面からタンク22底面
までの高さを示している。両高さの関係は、常にh2>
h1であり、タンク22内の水は自重で伝熱管18に流
れる。
【0149】41は開閉弁駆動判定手段であり、温度検
出手段30で検出される加熱箱12の内部温度が設定手
段29に記憶されている設定温度になるように、噴出手
段14から噴出する過熱蒸気量を調整すべく、開閉弁3
8の開/閉を判定する。
【0150】42は開閉弁駆動手段であり、開閉弁駆動
判定手段41の制御信号を受けて、開閉弁38に開/閉
信号を送信して、水の流量を調整する。
【0151】以上のように構成された加熱装置につい
て、以下その動作を図12のフローチャートを参照して
説明する。
【0152】本実施の形態の一例として、被加熱物を2
00℃で加熱する場合について説明する。
【0153】step1では、操作パネル28により加
熱温度を「200℃」と入力する。これは、設定手段2
9に設定温度Tとして記憶され、新たな設定温度Tが入
力されない限り更新されない。
【0154】step2は温度検出手段30であり、温
度センサー26から送信される温度信号を基に、加熱箱
12の内部温度tを検出する。
【0155】step3は開閉弁駆動判定手段41であ
り、step2で検出した内部温度tとstep1で設
定手段29に記憶した設定温度T(=200℃)を比較
して開閉弁38の開/閉を判定する。
【0156】t<T(=200℃)のとき、加熱箱12
の内部温度tが設定温度Tに達しておらず、加熱能力を
上げるために、開閉弁38を開くと判定して、step
4へ移行する。
【0157】step4は開閉弁駆動手段42であり、
開閉弁38に開信号を送る。
【0158】step3において、t≧T(=200
℃)のとき、加熱箱12の内部温度tは設定温度Tに達
しており、加熱能力を下げるために、開閉弁38を閉め
ると判定して、step5へ移行する。
【0159】step5は開閉弁駆動手段42であり、
開閉弁38に閉信号を送る。
【0160】以上のように、本実施の形態は、被加熱物
11を収納する加熱箱12と、加熱箱12に過熱蒸気を
噴出する噴出手段14と、噴出手段に過熱蒸気を供給す
る過熱蒸気供給手段39と、加熱箱12から過熱蒸気を
排出する排出手段15と、過熱蒸気供給手段39の過熱
蒸気発生量を調節する過熱蒸気量制御手段40とから構
成され、過熱蒸気供給手段39は、水道23から水が補
給され所定量の水を貯めるタンク22と、タンク22の
底部から流出した水の流量を変える開閉弁38と、タン
ク22底面より低位に位置して、蓄熱材加熱手段19に
より加熱される蓄熱材17が充填された蓄熱槽16内に
配置され内部を流通する水または水蒸気と蓄熱材17と
の間で熱交換させる伝熱管18と、噴出手段とを順に配
管24a、24b、24cを介して接続したので、加熱
箱12の内部温度tが設定温度Tより低い場合には、過
熱蒸気量制御手段40により加熱箱12に噴出する過熱
蒸気の量を増やさなければならないと判定して、開閉弁
38を開く。
【0161】内部温度tが設定温度Tより高い場合に
は、過熱蒸気量制御手段40により加熱箱12に噴出す
る過熱蒸気の量を減らさなければならないと判定して、
開閉弁38を閉める。
【0162】このことにより、開閉弁38の開閉で水の
流量を制御することにより、簡単な構造で加熱箱内温度
を制御することができ、機器のコストを低減できる。
【0163】(実施の形態6)図13は本発明の実施の
形態6による加熱装置の斜視図である。図14は同実施
の形態の加熱装置における過熱蒸気量制御手段のブロッ
ク図である。図15は同実施の形態の加熱装置における
冷凍パンの調理行程の特性図である。図16は同実施の
形態の加熱装置における加熱方法を示したフローチャー
トである。
【0164】尚、本発明の実施の形態3および実施の形
態4と同一構成については同一符号を付し、その詳細な
説明は省略する。
【0165】図13、図14において、43は被加熱物
であり、本実施の形態では冷凍パン生地を仮定してい
る。
【0166】44は加熱箱であり、前面に開閉できる扉
のついたステンレス製の過熱蒸気オーブンである。
【0167】45は表示画面であり、操作パネル28に
より入力された加熱モード、加熱温度、加熱時間などを
表示する。
【0168】46は過熱蒸気量制御手段であり、過熱蒸
気供給手段25の過熱蒸気の発生量を調節して加熱箱4
4の内部温度を制御するマイコンである。
【0169】47は記憶手段であり、操作パネル28に
より入力される少なくとも一つ以上の加熱モードにおけ
る加熱温度と加熱時間と、加熱モードの順番を記憶す
る。
【0170】48はタイマーであり、加熱開始からの時
間をカウントする。
【0171】49は切換手段であり、タイマー48がカ
ウントした時間を基に、加熱モードを順次切換える。
【0172】50は設定手段であり、記憶手段47、タ
イマー48、切換手段49で構成されている。
【0173】以上のように構成された加熱装置につい
て、以下その動作について説明する。
【0174】なお、バイパス弁開閉判定手段36とバイ
パス弁開閉手段37の動作は、実施の形態4と同じなの
で、その説明を省略する。
【0175】本実施の形態における冷凍パン生地を解凍
から焼成するまでの調理行程は図15に示す通りであ
る。
【0176】はじめに、解凍は−18℃以下で保存され
ている冷凍パン生地を酵母菌による発酵が開始しないよ
うに18℃で120分間行う。
【0177】次に、発酵は35℃(適温:30〜40
℃)で60分間行う。発酵は生地を膨張させてパンの形
を作ることが目的であり、発酵終了の目安として、仕上
がり時の約80%まで膨張させる程度が良い。
【0178】発酵が終了した後、焼成は180℃で10
分間行う。表皮にほどよくきつね色の焦げ目がついたと
ころで完成である。
【0179】以下、具体的な加熱方法について図16の
フローチャートにより説明する。
【0180】まず、step1では、操作パネル28に
より(表3)に示す加熱モードとその順番を入力する。
【0181】
【表3】
【0182】これにより、加熱モードの順番と、各加熱
モードに応じた加熱温度と加熱時間が記憶手段47に記
憶される。
【0183】step2では、記憶手段47から順番N
=1の解凍モードの加熱温度T(=18℃)と加熱時間
H(=120分)を読み込む。
【0184】step3は切換手段49であり、切換ル
ーチンのstep8へ移行する。
【0185】ここで、切換ルーチンについて説明する。
【0186】step8はタイマー48であり、解凍モ
ードの開始と同時にカウントを開始する。
【0187】step9では、解凍モードの加熱時間H
(=120分)とタイマー48がカウントした時間Ht
を比較し、解凍モードを「継続」か「終了」かの判定を
行う。
【0188】H(=120分)>Htのとき、解凍モー
ドを「継続」と判定してstep10へ移行する。
【0189】step10では、step9での解凍モ
ードの「継続」の判定を受けて、加熱箱44の内部温度
を18℃に加熱するため、加熱ルーチンのstep12
へ移行する。
【0190】ここで、加熱ルーチンについて説明する。
【0191】step12は温度検出手段30であり、
温度センサー26から送信される温度信号を基に、加熱
箱44の内部温度tを検出する。
【0192】step13はポンプ駆動判定手段31で
あり、step12で検出した内部温度tと、step
2で読み込んだ解凍モードの加熱温度T(=18℃)を
比較してポンプ21のON/OFFを判定する。
【0193】t<T(=18℃)のとき、加熱箱44の
内部温度tが加熱温度Tに達しておらず、加熱能力を上
げるため、ポンプ21をONすると判定して、step
14へ移行する。
【0194】step14は、ポンプ駆動手段32であ
り、ポンプ21にON信号を送る。
【0195】step13においてt≧T(=18℃)
のとき、加熱箱44の内部温度tは加熱温度Tに達して
おり、加熱能力を下げるために、ポンプ21をOFFす
ると判定して、step15へ移行する。
【0196】step15はポンプ駆動手段32であ
り、ポンプ21にOFF信号を送る。
【0197】step9において、H(=120分)≦
Htのとき、解凍モードを「終了」と判定して、ste
p11へ移行する。
【0198】step11では、タイマー48をリセッ
トし、次の加熱モードのstep4へ移行する。
【0199】step4では、記憶手段47から順番N
=2の発酵モードの加熱温度T(=35℃)と加熱時間
H(=60分)を読み込む。
【0200】step5は切換手段49であり、切換ル
ーチンのstep8へ移行し、前述のstep8〜st
ep15と同様の動作を行い、加熱温度35℃、加熱時
間60分で発酵を行った後、step6へ移行する。
【0201】step6では、記憶手段47から順番N
=3の焼成モードの加熱温度T(=180℃)と加熱時
間H(=10分)を読み込む。
【0202】step7は切換手段49であり、切換ル
ーチンのstep8へ移行し、前述のstep8〜st
ep15と同様の動作を行い、加熱温度180℃、加熱
時間10分で焼成を行った後、調理を終了する。
【0203】以上のように、本実施の形態の加熱装置
は、被加熱物(冷凍パン生地)43を収納する加熱箱44
と、加熱箱44に過熱蒸気を供給する過熱蒸気供給手段
39と、解凍モードの設定温度および設定時間と発酵モ
ードの設定温度および設定時間と焼成モードの設定温度
および設定時間と、解凍モードと発酵モードと焼成モー
ドの順番とを記憶する記憶手段47と、加熱箱44の内
部温度を検出する温度検出手段30と、検出した内部温
度と記憶手段に記憶されている設定温度とを比較して、
過熱蒸気供給手段39の過熱蒸気発生量を調節する過熱
蒸気量制御手段46と、記憶手段47に記憶されている
解凍モードと発酵モードと焼成モードの設定時間と経過
時間とを基に、解凍モードと発酵モードと焼成モードを
順番に切り換える切換手段49とを備えたものであり、
冷凍パン生地からパンの調理を行うに当たって、「解凍
モード」、「発酵モード」、「焼成モード」をこの順番
で設定することにより、一台の機器で冷凍パン生地から
パンを自動でつくることができる。
【0204】また、冷凍パン生地の解凍、発酵、焼成の
各モードに適した温度と時間で調理できるので、美味し
いパンをつくることができる。
【0205】また、冷凍パン生地の解凍、発酵、焼成の
各モードに適した温度と時間を制御しながら、各モード
を自動で切換えることにより、誰でも簡単に美味しいパ
ンをつくることができる。
【0206】なお、本実施の形態の操作パネル28は、
複数の加熱モードと順番を入力する構成としたが、例え
ばパン焼成機のように調理を限定した場合、予め最適な
加熱温度、加熱時間、順番を記憶手段47に記憶してお
くことで、入力操作を簡便化できる。
【0207】なお、本実施の形態では冷凍パンの調理に
ついて説明したが、加熱モードと順番をを任意に入力す
るとにより、その他の調理についても自動連続加熱がで
きることは言うまでもない。
【0208】(実施の形態7)図17は本発明の実施の
形態7による加熱装置の廃熱回収手段の構成図である。
【0209】尚、本発明の実施の形態3と同一構成につ
いては同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0210】図17において、51は水道23と配管2
4aを介して接続されているタンクであり、水道23か
ら供給される水を常に一定量貯めている。52は、タン
ク51に蓄えられる水であり、タンク51底部に接続さ
れている配管24bからポンプ21に供給される。
【0211】53は配管24aの終端口に取り付けられ
たフロート弁である。
【0212】54はタンク51内に備えられた廃熱回収
手段であり、加熱箱12から排出される過熱蒸気と水5
2とを熱交換させる熱交換器である。
【0213】55は配管であり、排出手段15と廃熱回
収手段54とを接続している。
【0214】以上のように構成された加熱装置につい
て、タンク51内の動作について説明する。
【0215】フロート弁53は、タンク51内の貯水量
を調節しており、貯水量が減ると配管24aの端を開口
して水道23から水を導く。
【0216】そして、貯水量が所定量に達すると、配管
24aの端を閉じて水の流入を止める。
【0217】このことにより、タンク51内は常に所定
量の水52で満たされている。
【0218】加熱箱12から排出された過熱蒸気は、配
管55を介して廃熱回収手段54に送られ、ここで水5
2に熱を放出して凝縮し、水となって排出される。
【0219】過熱蒸気から熱を回収した水52は温度が
上昇し、この温度が上昇した水52をポンプ21によっ
て蓄熱槽16へ送るので、蓄熱材17からの吸熱量が少
なくても過熱蒸気を発生させることができる。
【0220】以上のように、本実施の形態の加熱装置
は、排出手段15として加熱箱12に設けた排出口と、
タンク51内の水中に位置してタンク51を貫通する廃
熱回収手段54とを配管55で接続し、加熱箱12から
排出する過熱蒸気とタンク51内の水52とを熱交換さ
せて、過熱蒸気の廃熱を回収してタンク51内の水52
の温度を高くすることにより、加熱装置の運転効率を向
上できる。
【0221】また、高温の過熱蒸気は凝縮されて水とし
て排出されるので、安全性も確保できる。
【0222】(実施の形態8)図18は本発明の実施の
形態8による加熱装置の加熱箱の構成図である。
【0223】尚、本発明の実施の形態3と同一構成につ
いては同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0224】図18において、56は加熱箱であり、ス
テンレス製の箱体である。
【0225】57は配管24cを介して蓄熱槽16から
流入する過熱蒸気を、加熱箱56内に噴出する噴出手段
である。58は噴出チャンバであり、加熱箱56の天面
に備えられている。59は加熱箱56内部と噴出チャン
バ58との間に設けられた多数の孔を有する噴出整流板
である。
【0226】60は加熱箱56から過熱蒸気を排出する
排出手段である。61は排出チャンバであり、加熱箱5
6の底面に備えられている。62は加熱箱56内部と排
出チャンバ61との間に設けられた多数の孔を有する排
出整流板である。
【0227】以上のように構成された加熱装置につい
て、加熱箱56内の動作について説明する。
【0228】蓄熱槽16を出た過熱蒸気は、配管24c
を通って噴出チャンバ58内に吹き出す。このとき過熱
蒸気は拡大拡散され、噴出チャンバ58内を均一に満た
す。
【0229】そして、過熱蒸気は噴出整流板59の多数
の孔から均一に吹き出し、被加熱物11をむらなく加熱
した後、排出整流板62の多数の孔を通って排出チャン
バ61に入り、加熱箱56外に排出される。
【0230】以上のように、本実施の形態の加熱装置
は、加熱箱56の内部温度が均一になるように、噴出手
段57は加熱箱56の天面に噴出チャンバ58を有し、
加熱箱56内部と噴出チャンバ58との間に多数の孔を
有する噴出整流板59を設け、排出手段60は加熱箱5
6の底面に排出チャンバ61を有し、加熱箱56内部と
排出チャンバ61との間に多数の孔を有する排出整流板
を設けることにより、加熱箱55内を上部から下部に向
かって過熱蒸気が均一流速で流れるため、加熱箱55内
の温度を均一にし、被加熱物11の加熱むらを防止する
ことができる。
【0231】(実施の形態9)図19は本発明の実施の
形態9による加熱装置の加熱箱の構成図である尚、本発
明の実施の形態3と同一構成については同一符号を付
し、その詳細な説明は省略する。
【0232】図19において、63は加熱箱であり、ス
テンレス製の箱体である。
【0233】64は加熱箱63内部を予熱する予熱手段
であり、加熱箱63の内部に備えられている。65は加
熱箱63内部の空気を加熱するヒーターである。66は
ヒーター65により加熱された空気を強制的に加熱箱6
3内で撹拌するファンである。
【0234】以上のように構成された加熱装置につい
て、加熱箱63内の動作について説明する。
【0235】加熱箱63の内部温度が設定温度になるま
では、ヒーター65に通電し、ファン66で加熱箱63
内の空気を撹拌する。
【0236】このとき、加熱箱63内外は圧力差がない
ので、排出手段15から加熱箱63外に逃げる空気量は
少なく、効率よく予熱を行うことができる。
【0237】加熱箱63の内部温度が設定温度に達する
と、ヒーター65の通電を止め、ファン66を停止し
て、予熱を終了する。
【0238】その後、被加熱物11を加熱箱63内に入
れ、過熱蒸気を噴出手段14から噴出して、過熱蒸気の
持つ大熱量と大熱伝達率を活用して加熱する。
【0239】以上のように、本実施の形態の加熱装置
は、加熱箱63内に予熱手段64を設け、加熱箱63内
部の予熱に過熱蒸気を使用しないことにより、排出手段
15から排出される過熱蒸気量を抑える。このことによ
り、無駄な熱の排出を防止して蓄熱槽16の容量を小さ
くでき、コストを低減できる。
【0240】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の加
熱方法の発明は、被加熱物の種類と加熱モードを入力す
る第1のステップと、第1のステップで入力された被加
熱物の種類と加熱モードに応じて、被加熱物を乾燥させ
ることなく加熱するのに適した第1の加熱温度帯と、被
加熱物を乾燥させながら加熱するのに適した第2の加熱
温度帯のうち、どちらかを選択する第2のステップと、
被加熱物を収納する加熱箱の内部温度が第2のステップ
で選択された温度帯になるように加熱箱に過熱蒸気を供
給する第3のステップとからなるものであり、被加熱物
の種類と加熱目的に合致した適切な加熱ができる。
【0241】また、過熱蒸気が保有している大熱量(顕
熱+凝縮潜熱)と、過熱蒸気が凝縮することによる大熱
伝達率(凝縮熱伝達率)とを活用できるので、被加熱物
を短時間で加熱することができる。
【0242】また、請求項2に記載の加熱方法の発明
は、請求項1に記載の発明に加えて、第1の加熱温度帯
は、解凍に適した解凍温度帯と発酵に適した発酵温度帯
と再加熱に適した再加熱温度帯と蒸煮に適した蒸煮温度
帯のうちの少なくともひとつの温度帯で構成され、第2
の加熱温度帯は、揚げに適した揚げ温度帯と焼成に適し
た焼成温度帯のうちの少なくともひとつの温度帯で構成
されることを特徴としたものであり、温度帯を細かく分
割し、被加熱物(食材)の種類と加熱目的に合致した温
度帯を選択することにより、あらゆる調理に対して、適
切な加熱が可能となり、美味しく調理することができ
る。
【0243】また、請求項3に記載の加熱方法の発明
は、請求項1または2に記載の発明に加えて、加熱箱に
過熱蒸気を供給するときの加熱箱の内部圧力を略大気圧
に保つことを特徴とするものであり、加熱装置を耐圧構
造にする必要がないので製造コストを低減できる。
【0244】また、請求項4に記載の加熱装置の発明
は、被加熱物を収納する加熱箱と、加熱箱に過熱蒸気を
噴出する噴出手段と、噴出手段に過熱蒸気を供給する過
熱蒸気供給手段と、加熱箱から過熱蒸気を排出する排出
手段と、過熱蒸気供給手段の過熱蒸気発生量を調節する
過熱蒸気量制御手段とを備えたものであり、加熱箱内に
噴出する過熱蒸気量を調節することにより、被加熱物を
加熱目的に適した温度で加熱できる。
【0245】また、請求項5に記載の加熱装置の発明
は、請求項4に記載の発明に加えて、加熱箱に過熱蒸気
を噴出するときに、加熱箱の内部圧力が略大気圧になる
ように、排出手段の開口面積を噴出手段の開口面積より
大きく設計したものであり、加熱箱内に噴出される過熱
蒸気を速やかに排出することにより、加熱箱内部を常に
略大気圧に保つことができる。
【0246】また、請求項6に記載の加熱装置の発明
は、請求項4または5に記載の発明に加えて、過熱蒸気
供給手段は水道から水が補給され所定量の水を貯めるタ
ンクと、タンクの底部から流出した水を搬送するポンプ
と、蓄熱材加熱手段により加熱される蓄熱材が充填され
た蓄熱槽内に配置され内部を流通する水または水蒸気と
蓄熱材との間で熱交換させる伝熱管と、噴出手段とを順
に配管を介して接続して構成したものであり、電気料金
の安い夜間電力を利用して蓄熱材に一日分の加熱熱量を
蓄えることで、ランニングコストを低減できる。
【0247】また、請求項7に記載の加熱装置の発明
は、請求項4から6に記載の発明に加えて、加熱箱の内
部温度が設定手段で予め入力した設定温度になるよう
に、過熱蒸気量制御手段は加熱箱の内部温度を検出する
温度検出手段を備え、検出した内部温度と設定温度とを
比較して、内部温度が設定温度より低いときにはポンプ
の吐出量を増やし、内部温度が設定温度より高いときに
はポンプの吐出量を減らすことを特徴としたものであ
り、ポンプ吐出量で加熱箱内温度を制御することができ
るとともに、水を搬送するため質量流量が大きく加熱能
力が大きいので、加熱箱の内部温度を速く設定温度に安
定させることができる。
【0248】また、設定温度を変更した場合、特に設定
温度を上げた場合には、加熱箱内温度の追従性を向上で
きる。
【0249】また、請求項8に記載の加熱装置の発明
は、請求項7に記載の発明に加えて、設定手段は複数の
加熱モードにおける設定温度及び設定時間と、複数の加
熱モードの順番とを記憶する記憶手段と、記憶手段に記
憶されている記憶内容と経過時間とを基に複数の加熱モ
ードを順番に切り換える切換手段とを備えたものであ
り、複数の加熱モードと順番を設定し、それに従って加
熱を行うことにより、自動連続加熱ができる。
【0250】また、請求項9に記載の加熱装置の発明
は、請求項4から8に記載の発明に加えて、排出手段と
して加熱箱に設けた排出口と、タンク内の水中に位置し
てタンクを貫通する廃熱回収手段とを配管で接続し、加
熱箱から排出する過熱蒸気とタンク内の水とを熱交換さ
せることを特徴としたものであり、廃棄していた熱を回
収できるので、加熱装置の運転効率を向上できる。
【0251】また、過熱蒸気は凝縮されて水として排出
されるので、安全性を確保できる。
【0252】また、請求項10に記載の加熱装置の発明
は、請求項4から9に記載の発明に加えて、加熱箱の内
部温度が均一になるように、噴出手段は加熱箱の天面に
噴出チャンバを有し、加熱箱内部と噴出チャンバとの間
に多数の孔を有する噴出整流板を設け、排出手段は加熱
箱の底面に排出チャンバを有し、加熱箱内部と排出チャ
ンバとの間に多数の孔を有する排出整流板を設けたもの
であり、過熱蒸気は加熱箱内上部から下部に向かって均
一流速で流れるため、加熱箱内の温度を均一にして、被
加熱物の加熱むらを防止できる。
【0253】また、請求項11に記載の加熱装置の発明
は、請求項4または5に記載の発明に加えて、過熱蒸気
供給手段は水道から水が補給され所定量の水を貯めるタ
ンクと、タンクの底部から流出した水の流量を変える開
閉弁と、タンク底面より低位に位置して、蓄熱材加熱手
段により加熱される蓄熱材が充填された蓄熱槽内に配置
され内部を流通する水または水蒸気と蓄熱材との間で熱
交換させる伝熱管と、噴出手段とを順に配管を介して接
続して構成し、過熱蒸気量制御手段は、加熱箱の内部温
度と設定手段で予め入力した設定温度とを比較して、内
部温度が設定温度より低いときには開閉弁を開き、内部
温度が設定温度より高いときには開閉弁を閉めることを
特徴としたものであり、開閉弁の開閉で水の流量を制御
することにより、簡単な構造で加熱箱内温度を制御する
ことができ、機器のコストを低減できる。
【0254】また、請求項12に記載のパン焼成機の発
明は、請求項8に記載の加熱装置を備え、加熱モードは
冷凍パン生地の解凍に適した解凍モードと、解凍モード
により解凍されたパン生地を発酵させるのに適した発酵
モードと、発酵モードにより発酵されたパン生地を焼成
するのに適した焼成モードとで構成され、解凍モード、
発酵モード、焼成モードを順番に切換えることにより、
冷凍パン生地の解凍、発酵、焼成の一連の行程を一台の
機器で自動に行うことができる。
【0255】また、請求項13に記載のパンの焼成方法
の発明は、冷凍パン生地を収納した加熱箱内が解凍に適
した温度になるように、所定量の過熱蒸気を所定時間噴
出して解凍する解凍モードと、解凍されたパン生地を収
納した加熱箱内が発酵に適した温度になるように、所定
量の過熱蒸気を所定時間噴出して発酵させる発酵モード
と、発酵されたパン生地を収納した加熱箱内が焼成に適
した温度になるように、所定量の過熱蒸気を所定時間噴
出して焼成する焼成モードとからなるものであり、冷凍
パン生地の解凍、発酵、焼成の各モードに適した温度と
時間で調理することにより、美味しいパンをつくること
ができる。
【0256】また、請求項14に記載のパン焼成機の発
明は、冷凍パン生地を収納する加熱箱と、加熱箱に過熱
蒸気を供給する過熱蒸気供給手段と、解凍モードの設定
温度および設定時間と発酵モードの設定温度および設定
時間と焼成モードの設定温度および設定時間と、解凍モ
ードと発酵モードと焼成モードの順番とを記憶する記憶
手段と、加熱箱の内部温度を検出する温度検出手段と、
検出した内部温度と記憶手段に記憶されている設定温度
とを比較して、過熱蒸気供給手段の過熱蒸気発生量を調
節する過熱蒸気量制御手段と、記憶手段に記憶されてい
る解凍モードと発酵モードと焼成モードの設定時間と経
過時間とを基に、解凍モードと発酵モードと焼成モード
を順番に切り換える切換手段とを備えたものであり、解
凍、発酵、焼成の各モードに適した温度と時間を制御し
ながら調理を行い、各モードを自動で切換えることによ
り、誰でも美味しいパンをつくることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施の形態1の過熱蒸気を用いた
加熱方法における加熱温度帯の説明図
【図2】本発明による実施の形態2の過熱蒸気を用いた
加熱方法を調理に活用した場合の加熱モードの加熱温度
帯の説明図
【図3】同実施の形態の食材の加熱方法を示したフロー
チャート
【図4】本発明による実施の形態3の加熱装置のシステ
ム図
【図5】同実施の形態の加熱装置における過熱蒸気量制
御手段のブロック図
【図6】同実施の形態の加熱装置における加熱方法を示
したフローチャート
【図7】本発明による実施の形態4の加熱装置のポンプ
吐出量を制御するためのバイパス回路図
【図8】同実施の形態の加熱装置における過熱蒸気量制
御手段のブロック図
【図9】同実施の形態の加熱装置におけるバイパス弁制
御に関するフローチャート
【図10】本発明による実施の形態5の加熱装置のシス
テム図
【図11】同実施の形態の加熱装置における過熱蒸気量
制御手段のブロック図
【図12】同実施の形態の加熱装置における加熱方法を
示したフローチャート
【図13】本発明による実施の形態6の加熱装置の斜視
【図14】同実施の形態の加熱装置における過熱蒸気量
制御手段のブロック図
【図15】同実施の形態の加熱装置における冷凍パンの
調理行程の特性図
【図16】同実施の形態の加熱装置における加熱方法を
示したフローチャート
【図17】本発明による実施の形態7の加熱装置の廃熱
回収手段の構成図
【図18】本発明による実施の形態8の加熱装置の加熱
箱の構成図
【図19】本発明による実施の形態9の加熱装置の加熱
箱の構成図
【図20】従来の調理装置の構成図
【符号の説明】
11 被加熱物 12 加熱箱 14 噴出手段 15 排出手段 16 蓄熱槽 17 蓄熱材 18 伝熱管 19 蓄熱材加熱手段 21 ポンプ 22 タンク 23 水道 24a,24b,24c 配管 25 過熱蒸気供給手段 27 過熱蒸気量制御手段 29 設定手段 30 温度検出手段 35 過熱蒸気量制御手段 38 開閉弁 39 過熱蒸気供給手段 40 過熱蒸気量制御手段 43 被加熱物(パン) 44 加熱箱(過熱蒸気オーブン) 46 過熱蒸気量制御手段 47 記憶手段 49 切換手段 50 設定手段 51 タンク 54 廃熱回収手段 55 配管 56 加熱箱 57 噴出手段 58 噴出チャンバ 59 噴出整流板 60 排出手段 61 排出チャンバ 62 排出整流板 63 加熱箱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F22B 1/28 F22B 1/28 A F24C 1/00 320 F24C 1/00 320Z Fターム(参考) 4B031 CA09 CK09 CK10 CM03 CM06 CM08 CM09 4B055 AA22 BA22 BA27 CB08 DB12 DB21 EA03

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱物の種類と加熱モードを入力する
    第1のステップと、前記第1のステップで入力された前
    記被加熱物の種類と加熱モードに応じて、前記被加熱物
    を乾燥させることなく加熱するのに適した第1の加熱温
    度帯と、前記被加熱物を乾燥させながら加熱するのに適
    した第2の加熱温度帯のうち、どちらかを選択する第2
    のステップと、前記被加熱物を収納する加熱箱の内部温
    度が前記第2のステップで選択された温度帯になるよう
    に前記加熱箱に過熱蒸気を供給する第3のステップとか
    らなる加熱方法。
  2. 【請求項2】 第1の加熱温度帯は、解凍に適した解凍
    温度帯と発酵に適した発酵温度帯と再加熱に適した再加
    熱温度帯と蒸煮に適した蒸煮温度帯のうちの少なくとも
    ひとつの温度帯で構成され、第2の加熱温度帯は、揚げ
    に適した揚げ温度帯と焼成に適した焼成温度帯のうちの
    少なくともひとつの温度帯で構成されること特徴とする
    請求項1に記載の加熱方法。
  3. 【請求項3】 加熱箱に過熱蒸気を供給するときの前記
    加熱箱の内部圧力を略大気圧に保つことを特徴とする請
    求項1または2に記載の加熱方法。
  4. 【請求項4】 被加熱物を収納する加熱箱と、前記加熱
    箱に過熱蒸気を噴出する噴出手段と、前記噴出手段に過
    熱蒸気を供給する過熱蒸気供給手段と、前記加熱箱から
    過熱蒸気を排出する排出手段と、前記過熱蒸気供給手段
    の過熱蒸気発生量を調節する過熱蒸気量制御手段とを備
    えた加熱装置。
  5. 【請求項5】 加熱箱に過熱蒸気を噴出するときに、前
    記加熱箱の内部圧力が略大気圧になるように、排出手段
    の開口面積を噴出手段の開口面積より大きく設計した請
    求項4に記載の加熱装置。
  6. 【請求項6】 過熱蒸気供給手段は水道から水が補給さ
    れ所定量の水を貯めるタンクと、前記タンクの底部から
    流出した水を搬送するポンプと、蓄熱材加熱手段により
    加熱される蓄熱材が充填された蓄熱槽内に配置され内部
    を流通する水または水蒸気と前記蓄熱材との間で熱交換
    させる伝熱管と、噴出手段とを順に配管を介して接続し
    て構成した請求項4または5に記載の加熱装置。
  7. 【請求項7】 加熱箱の内部温度が設定手段で予め入力
    した設定温度になるように、過熱蒸気量制御手段は前記
    加熱箱の前記内部温度を検出する温度検出手段を備え、
    検出した前記内部温度と前記設定温度とを比較して、前
    記内部温度が前記設定温度より低いときにはポンプの吐
    出量を増やし、前記内部温度が前記設定温度より高いと
    きには前記ポンプの吐出量を減らすことを特徴とする請
    求項4から6のいずれか一項に記載の加熱装置。
  8. 【請求項8】 設定手段は複数の加熱モードにおける設
    定温度及び設定時間と、前記複数の加熱モードの順番と
    を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている
    記憶内容と経過時間とを基に前記複数の加熱モードを順
    番に切り換える切換手段とを備えた請求項7に記載の加
    熱装置。
  9. 【請求項9】 排出手段として加熱箱に設けた排出口
    と、タンク内の水中に位置して前記タンクを貫通する廃
    熱回収手段とを配管で接続し、前記加熱箱から排出する
    過熱蒸気と前記タンク内の水とを熱交換させることを特
    徴とした請求項4から8のいずれか一項に記載の加熱装
    置。
  10. 【請求項10】 加熱箱の内部温度が均一になるよう
    に、噴出手段は前記加熱箱の天面に噴出チャンバを有
    し、前記加熱箱内部と前記噴出チャンバとの間に多数の
    孔を有する噴出整流板を設け、排出手段は前記加熱箱の
    底面に排出チャンバを有し、前記加熱箱内部と前記排出
    チャンバとの間に多数の孔を有する排出整流板を設けた
    ことを特徴とする請求項4から9のいずれか一項に記載
    の加熱装置。
  11. 【請求項11】 過熱蒸気供給手段は水道から水が補給
    され所定量の水を貯めるタンクと、前記タンクの底部か
    ら流出した水の流量を変える開閉弁と、前記タンク底面
    より低位に位置して、蓄熱材加熱手段により加熱される
    蓄熱材が充填された蓄熱槽内に配置され内部を流通する
    水または水蒸気と前記蓄熱材との間で熱交換させる伝熱
    管と、噴出手段とを順に配管を介して接続して構成し、
    過熱蒸気量制御手段は、加熱箱の内部温度と設定手段で
    予め入力した設定温度とを比較して、前記内部温度が前
    記設定温度より低いときには前記開閉弁を開き、前記内
    部温度が前記設定温度より高いときには前記開閉弁を閉
    めることを特徴とした請求項4または5に記載の加熱装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項8に記載の加熱装置を備え、加
    熱モードは冷凍パン生地の解凍に適した解凍モードと、
    前記解凍モードにより解凍されたパン生地を発酵させる
    のに適した発酵モードと、前記発酵モードにより発酵さ
    れたパン生地を焼成するのに適した焼成モードとで構成
    され、前記解凍モード、前記発酵モード、前記焼成モー
    ドを順番に切換えることを特徴とするパン焼成機。
  13. 【請求項13】 冷凍パン生地を収納した加熱箱内が解
    凍に適した温度になるように、所定量の過熱蒸気を所定
    時間噴出して解凍する解凍モードと、解凍されたパン生
    地を収納した前記加熱箱内が発酵に適した温度になるよ
    うに、所定量の過熱蒸気を所定時間噴出して発酵させる
    発酵モードと、発酵されたパン生地を収納した前記加熱
    箱内が焼成に適した温度になるように、所定量の過熱蒸
    気を所定時間噴出して焼成する焼成モードとからなるパ
    ンの焼成方法。
  14. 【請求項14】 冷凍パン生地を収納する加熱箱と、前
    記加熱箱に過熱蒸気を供給する過熱蒸気供給手段と、解
    凍モードの設定温度および設定時間と発酵モードの設定
    温度および設定時間と焼成モードの設定温度および設定
    時間と、前記解凍モードと前記発酵モードと前記焼成モ
    ードの順番とを記憶する記憶手段と、前記加熱箱の内部
    温度を検出する温度検出手段と、検出した内部温度と前
    記記憶手段に記憶されている設定温度とを比較して前記
    過熱蒸気供給手段の過熱蒸気発生量を調節する過熱蒸気
    量制御手段と、前記記憶手段に記憶されている前記解凍
    モードと前記発酵モードと前記焼成モードの設定時間と
    経過時間とを基に、前記解凍モードと前記発酵モードと
    前記焼成モードを順番に切り換える切換手段とを備えた
    パン焼成機。
JP2001073748A 2001-03-15 2001-03-15 過熱蒸気による加熱方法及び加熱装置 Pending JP2002272604A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001073748A JP2002272604A (ja) 2001-03-15 2001-03-15 過熱蒸気による加熱方法及び加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001073748A JP2002272604A (ja) 2001-03-15 2001-03-15 過熱蒸気による加熱方法及び加熱装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002272604A true JP2002272604A (ja) 2002-09-24

Family

ID=18931127

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001073748A Pending JP2002272604A (ja) 2001-03-15 2001-03-15 過熱蒸気による加熱方法及び加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002272604A (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004267518A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 Tokyo Electric Power Co Inc:The 蒸気式調理装置
WO2005015088A1 (ja) * 2003-08-08 2005-02-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 加熱調理装置及びその駆動方法
JP2008151379A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Sanden Corp 蒸気加熱装置
KR100884378B1 (ko) 2008-05-02 2009-02-17 주식회사 삼화에이스 증기발생기
JP2009047417A (ja) * 2003-10-23 2009-03-05 Seta Giken Co Ltd 蒸し庫及び蒸し庫の制御方法
US7759615B2 (en) 2004-03-19 2010-07-20 Sharp Kabushiki Kaisha Steam cooking apparatus
CN102226511A (zh) * 2011-05-16 2011-10-26 彭盛华 一种上置型蒸汽加热器
KR101151704B1 (ko) 2009-08-31 2012-06-15 한성만 물을 이용한 튀김 요리 장치 및 그 방법
KR101238861B1 (ko) 2011-08-09 2013-03-04 한성만 물을 이용한 튀김 요리 장치 및 그 방법
KR101246681B1 (ko) 2012-05-29 2013-03-25 (주)금성주방 전기히터 방식 증기 취사기
CN104287612A (zh) * 2014-10-30 2015-01-21 广东美的厨房电器制造有限公司 蒸汽烤箱
JP2015532145A (ja) * 2012-10-10 2015-11-09 ニュートレシア・エスアーNutresia Sa 調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品を再生する家庭用再生機、およびその再生機によって実施される方法
JP2016202012A (ja) * 2015-04-15 2016-12-08 日本製粉株式会社 冷凍焼成パンまたは冷凍半焼成パン及びそれらの製造方法
JP2017106692A (ja) * 2015-12-11 2017-06-15 リンナイ株式会社 加熱調理器、及び加熱調理器用のレシピデータのデータ構造
JP2018161260A (ja) * 2017-03-24 2018-10-18 清己 吉村 パン作り器
JP2019042418A (ja) * 2017-09-07 2019-03-22 清己 吉村 製パン器
JP2020065855A (ja) * 2018-10-26 2020-04-30 三菱電機株式会社 加熱調理器

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004267518A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 Tokyo Electric Power Co Inc:The 蒸気式調理装置
WO2005015088A1 (ja) * 2003-08-08 2005-02-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 加熱調理装置及びその駆動方法
JP2009047417A (ja) * 2003-10-23 2009-03-05 Seta Giken Co Ltd 蒸し庫及び蒸し庫の制御方法
US7759615B2 (en) 2004-03-19 2010-07-20 Sharp Kabushiki Kaisha Steam cooking apparatus
US8044326B2 (en) 2004-03-19 2011-10-25 Sharp Kabushiki Kaisha Steam cooking apparatus
JP2008151379A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Sanden Corp 蒸気加熱装置
KR100884378B1 (ko) 2008-05-02 2009-02-17 주식회사 삼화에이스 증기발생기
KR101151704B1 (ko) 2009-08-31 2012-06-15 한성만 물을 이용한 튀김 요리 장치 및 그 방법
CN102226511A (zh) * 2011-05-16 2011-10-26 彭盛华 一种上置型蒸汽加热器
KR101238861B1 (ko) 2011-08-09 2013-03-04 한성만 물을 이용한 튀김 요리 장치 및 그 방법
KR101246681B1 (ko) 2012-05-29 2013-03-25 (주)금성주방 전기히터 방식 증기 취사기
JP2015532145A (ja) * 2012-10-10 2015-11-09 ニュートレシア・エスアーNutresia Sa 調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品を再生する家庭用再生機、およびその再生機によって実施される方法
US10154748B2 (en) 2012-10-10 2018-12-18 Nutresia Sa Regeneration household machine for regenerating packaged cooked and subsequently cooled to chilled, ambient or frozen temperatures portions of food and method carried out by said machine
CN104287612A (zh) * 2014-10-30 2015-01-21 广东美的厨房电器制造有限公司 蒸汽烤箱
CN104287612B (zh) * 2014-10-30 2016-05-18 广东美的厨房电器制造有限公司 蒸汽烤箱
JP2016202012A (ja) * 2015-04-15 2016-12-08 日本製粉株式会社 冷凍焼成パンまたは冷凍半焼成パン及びそれらの製造方法
JP2017106692A (ja) * 2015-12-11 2017-06-15 リンナイ株式会社 加熱調理器、及び加熱調理器用のレシピデータのデータ構造
JP2018161260A (ja) * 2017-03-24 2018-10-18 清己 吉村 パン作り器
JP2019042418A (ja) * 2017-09-07 2019-03-22 清己 吉村 製パン器
JP7008205B2 (ja) 2017-09-07 2022-01-25 清己 吉村 製パン器
JP2020065855A (ja) * 2018-10-26 2020-04-30 三菱電機株式会社 加熱調理器
JP7228987B2 (ja) 2018-10-26 2023-02-27 三菱電機株式会社 加熱調理器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002272604A (ja) 過熱蒸気による加熱方法及び加熱装置
EP1767860B1 (en) Method of operating an oven having heating system, microwave system and steam system
US8044326B2 (en) Steam cooking apparatus
US6555791B2 (en) Oven and an oven control method
JP4472412B2 (ja) 加熱調理器
JP3835804B2 (ja) 加熱調理器及び加熱調理方法
CN107105939B (zh) 加热烹调装置
CN1109850C (zh) 微波加热装置
CN1315390C (zh) 过热蒸汽炉
JP2001527413A (ja) 焼き装置および焼き方法
JP4427090B1 (ja) 過熱蒸気を用いた加熱調理機および加熱調理方法
JP4444312B2 (ja) 加熱調理器
CN107485274A (zh) 烹饪器具及烹饪器具的控制方法
JP2006292189A (ja) 加熱調理器
EP2881669B1 (en) Heating cooker
JPH05176840A (ja) ボイルパワー制御方法および装置
WO1981002058A1 (en) Heat cooker
JP5052988B2 (ja) 蒸気調理器
JP3864990B2 (ja) 複合型調理器
JP4222978B2 (ja) 加熱調理器
JP2006247041A (ja) 餃子焼き器
KR100725737B1 (ko) 조리장치 및 그 배수제어방법
JP2012112572A (ja) 加熱調理器
JP4239681B2 (ja) 加熱調理器
JP2019205518A (ja) 蒸し機及び加熱処理方法