JPH05176840A - ボイルパワー制御方法および装置 - Google Patents
ボイルパワー制御方法および装置Info
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- JPH05176840A JPH05176840A JP4169659A JP16965992A JPH05176840A JP H05176840 A JPH05176840 A JP H05176840A JP 4169659 A JP4169659 A JP 4169659A JP 16965992 A JP16965992 A JP 16965992A JP H05176840 A JPH05176840 A JP H05176840A
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- Japan
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- power control
- measuring tube
- pan
- boil
- temperature sensor
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47J—KITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
- A47J27/00—Cooking-vessels
- A47J27/56—Preventing boiling over, e.g. of milk
- A47J27/62—Preventing boiling over, e.g. of milk by devices for automatically controlling the heat supply by switching off heaters or for automatically lifting the cooking-vessels
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
- F24C—DOMESTIC STOVES OR RANGES ; DETAILS OF DOMESTIC STOVES OR RANGES, OF GENERAL APPLICATION
- F24C15/00—Details
- F24C15/10—Tops, e.g. hot plates; Rings
- F24C15/102—Tops, e.g. hot plates; Rings electrically heated
- F24C15/106—Tops, e.g. hot plates; Rings electrically heated electric circuits
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05D—SYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
- G05D23/00—Control of temperature
- G05D23/19—Control of temperature characterised by the use of electric means
- G05D23/275—Control of temperature characterised by the use of electric means with sensing element expanding, contracting, or fusing in response to changes of temperature
- G05D23/27535—Details of the sensing element
- G05D23/27543—Details of the sensing element using the controlled element as sensing element
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- Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 加熱パワーを自動制御供給して大気圧で蒸発
する水分の量を正確に制御し、鍋から残留空気を追い出
すことよりなることにより、調理プロセスに必要とされ
るボイルパワーを簡単な方法で決定および信頼性高く自
動制御し、エネルギ消費を節約し、余分な蒸気および臭
気を発生させず、食品の品質を損ねないボイルパワー制
御方法および装置を得る。 【構成】 測定経路として作用する測定チューブ16を介
してのみ内部が外気と連通する鍋10を設け、水面13の上
方の領域で測定チューブ16を鍋10に連結し、チューブ16
内で形成された凝縮水滴を重力により鍋10に流れ落ちる
ようにし、温度センサ18を制御装置20に連結して加熱パ
ワー12に作用させる。
する水分の量を正確に制御し、鍋から残留空気を追い出
すことよりなることにより、調理プロセスに必要とされ
るボイルパワーを簡単な方法で決定および信頼性高く自
動制御し、エネルギ消費を節約し、余分な蒸気および臭
気を発生させず、食品の品質を損ねないボイルパワー制
御方法および装置を得る。 【構成】 測定経路として作用する測定チューブ16を介
してのみ内部が外気と連通する鍋10を設け、水面13の上
方の領域で測定チューブ16を鍋10に連結し、チューブ16
内で形成された凝縮水滴を重力により鍋10に流れ落ちる
ようにし、温度センサ18を制御装置20に連結して加熱パ
ワー12に作用させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クックトップ例えば、
点火クックトップにより加熱することができる水を溜め
た鍋のためのボイルパワー制御方法に関するものであ
る。
点火クックトップにより加熱することができる水を溜め
た鍋のためのボイルパワー制御方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】調理(ポテト、ヌードル、野菜、卵、お
よび所要に応じて肉)のためのボイルパワーを適正に設
定するには、ユーザーが常に観察する必要がある。多く
の場合、加熱パワーを手作業により増減するのが普通で
ある。安定したボイルを保証するには、プロセスに実際
に必要とされるパワー以上の大きな値にパワーをセット
することがよくある。このことは、パワー消費量を増大
し、蒸気を多量に発生し、調理の臭気を多量に発生し、
また調理している食品の品質を損なうことにもなる。
よび所要に応じて肉)のためのボイルパワーを適正に設
定するには、ユーザーが常に観察する必要がある。多く
の場合、加熱パワーを手作業により増減するのが普通で
ある。安定したボイルを保証するには、プロセスに実際
に必要とされるパワー以上の大きな値にパワーをセット
することがよくある。このことは、パワー消費量を増大
し、蒸気を多量に発生し、調理の臭気を多量に発生し、
また調理している食品の品質を損なうことにもなる。
【0003】ドイツ国実用新案登録第8131827 号には、
熱伝達媒体としてのスチーム−空気混合体により食品の
熱処理、特に肉の下ごしらえを行うための装置について
記載している。この装置は、ドアによって閉鎖した調理
空間において大気圧でスチーム−空気混合体をモータ駆
動ファンにより循環させる。調理空間には、制御可能な
湿気排出部と、凝縮液出口とを設ける。更に、熱伝達媒
体のための加熱装置と、温度制御加熱素子を設けた特別
なスチーム発生器とを設ける。関連の温度コントローラ
には、調理空間から回りの空気に至る接続部に配置した
センサを設け、スチーム−空気混合体はネットリフト(n
et lift)に打ち勝った後にのみこの接続部から流出する
ことができる。既知の構造では、センサは調理空間の底
部プレートの下方でチューブ内に配置する。チューブ
は、凝縮液を排出する作用とともに測定センサチューブ
として使用する。既知の装置は、スチームを別個の調理
空間に送給するための特別なスチーム発生器を有する。
発生すべきまた均一に分散するよう導入すべきスチーム
量は、食品および肉に凝縮熱を伝達することによって解
凍促進又は調理プロセスに必要とされるだけの量にすべ
きである。過剰のスチームは回りの空気に無駄に排出さ
れてしまう。
熱伝達媒体としてのスチーム−空気混合体により食品の
熱処理、特に肉の下ごしらえを行うための装置について
記載している。この装置は、ドアによって閉鎖した調理
空間において大気圧でスチーム−空気混合体をモータ駆
動ファンにより循環させる。調理空間には、制御可能な
湿気排出部と、凝縮液出口とを設ける。更に、熱伝達媒
体のための加熱装置と、温度制御加熱素子を設けた特別
なスチーム発生器とを設ける。関連の温度コントローラ
には、調理空間から回りの空気に至る接続部に配置した
センサを設け、スチーム−空気混合体はネットリフト(n
et lift)に打ち勝った後にのみこの接続部から流出する
ことができる。既知の構造では、センサは調理空間の底
部プレートの下方でチューブ内に配置する。チューブ
は、凝縮液を排出する作用とともに測定センサチューブ
として使用する。既知の装置は、スチームを別個の調理
空間に送給するための特別なスチーム発生器を有する。
発生すべきまた均一に分散するよう導入すべきスチーム
量は、食品および肉に凝縮熱を伝達することによって解
凍促進又は調理プロセスに必要とされるだけの量にすべ
きである。過剰のスチームは回りの空気に無駄に排出さ
れてしまう。
【0004】このような装置においてスチームは調理空
間内に導入され、調理空間内の空気を攪拌し、従って、
部分的にこの空気にとって代わる。このとき、スチーム
の熱は調理すべき物質に伝達され、スチームの成分は凝
縮し、排出チューブを介して排出される。このプロセス
において利用されるスチームの量に基づいて、スチーム
供給量を、必要とされる補充量分だけセンサの助力の下
に制御又は調整する。制御は、スチームが接続チューブ
を介して調理隔室から流出し、センサによって検出され
ることにより行われる。特定の温度に達すると、スチー
ムの供給を中断するが、調理室内に依然として存在する
スチームは放熱し、凝縮する。スチームから凝縮液への
転換中の容積の大幅な変化は調理空間内の圧力を低下さ
せ、冷たい外気が測定センサチューブから吸引される。
このとき測定センサで生ずる温度差を使用してスチーム
供給を変化又は回復する。或る所定スイッチング温度に
達した後、再び冷却し、スチーム供給を再接続する。
間内に導入され、調理空間内の空気を攪拌し、従って、
部分的にこの空気にとって代わる。このとき、スチーム
の熱は調理すべき物質に伝達され、スチームの成分は凝
縮し、排出チューブを介して排出される。このプロセス
において利用されるスチームの量に基づいて、スチーム
供給量を、必要とされる補充量分だけセンサの助力の下
に制御又は調整する。制御は、スチームが接続チューブ
を介して調理隔室から流出し、センサによって検出され
ることにより行われる。特定の温度に達すると、スチー
ムの供給を中断するが、調理室内に依然として存在する
スチームは放熱し、凝縮する。スチームから凝縮液への
転換中の容積の大幅な変化は調理空間内の圧力を低下さ
せ、冷たい外気が測定センサチューブから吸引される。
このとき測定センサで生ずる温度差を使用してスチーム
供給を変化又は回復する。或る所定スイッチング温度に
達した後、再び冷却し、スチーム供給を再接続する。
【0005】ヨーロッパ特許第171,522 号には、調理空
間の側壁又は上壁にチューブを配置した同様の装置につ
いて記載している。この場合、センサは、チューブを通
過する媒体の圧力又は流量を検出する装置である。
間の側壁又は上壁にチューブを配置した同様の装置につ
いて記載している。この場合、センサは、チューブを通
過する媒体の圧力又は流量を検出する装置である。
【0006】この既知の構造は、凝縮液を常に、また制
御調理プロセス中に排出する凝縮液排出口を有する。
御調理プロセス中に排出する凝縮液排出口を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、調理
プロセスに必要とされるボイルパワーを簡単な方法で決
定および信頼性高く自動制御することができる改善した
上述のボイルパワー制御方法および装置を得るにある。
プロセスに必要とされるボイルパワーを簡単な方法で決
定および信頼性高く自動制御することができる改善した
上述のボイルパワー制御方法および装置を得るにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明ボイルパワー制御方法は、加熱パワーを自動
制御供給して大気圧で蒸発する水分の量を正確に制御
し、鍋から残留空気を追い出すことよりなることを特徴
とする。
め、本発明ボイルパワー制御方法は、加熱パワーを自動
制御供給して大気圧で蒸発する水分の量を正確に制御
し、鍋から残留空気を追い出すことよりなることを特徴
とする。
【0009】
【作用】本発明方法によれば、いわゆる「ヒートパイ
プ」の優れた熱伝達特性が鍋全体にわたり生ずる。既知
のように、この状況は、通気したスチーム圧力調理器の
場合に既に得られている。しかし、上昇した圧力で動作
するスチーム圧力調理器に比べると、本発明は、大気圧
即ち、大気圧以上の圧力とはならない圧力での調理を行
うものである。純粋な水−蒸気雰囲気の理想的状況より
も過剰にエネルギを加えることは、外部にスチームを発
生し、調理プロセスの改善に寄与しないことになる。こ
の理想状況は本発明方法により得ることができる。通気
が止まった後には、水又は凝縮水滴は測定チューブから
排出されない。通気中に排出される空気−スチーム混合
体を除いては、本発明構造では安定動作中凝縮水滴は排
出されない。
プ」の優れた熱伝達特性が鍋全体にわたり生ずる。既知
のように、この状況は、通気したスチーム圧力調理器の
場合に既に得られている。しかし、上昇した圧力で動作
するスチーム圧力調理器に比べると、本発明は、大気圧
即ち、大気圧以上の圧力とはならない圧力での調理を行
うものである。純粋な水−蒸気雰囲気の理想的状況より
も過剰にエネルギを加えることは、外部にスチームを発
生し、調理プロセスの改善に寄与しないことになる。こ
の理想状況は本発明方法により得ることができる。通気
が止まった後には、水又は凝縮水滴は測定チューブから
排出されない。通気中に排出される空気−スチーム混合
体を除いては、本発明構造では安定動作中凝縮水滴は排
出されない。
【0010】本発明の好適な実施例においては、ボイル
パワー制御方法において、(a) 測定チューブを介しての
み外気と連通する鍋を、この鍋および測定チューブの少
なくとも鍋に隣接する部分から空気が追い出されるまで
加熱し、(b) 前記測定チューブ内で形成されるスチーム
と空気とのインターフェースを温度センサにより検出
し、また(c) 前記インターフェースの位置を、前記温度
センサによって始動する加熱パワー制御プロセスにより
前記温度センサの測定領域内に常に維持する。温度セン
サは、純粋な空気と純粋な水蒸気との間の熱伝達特性の
大きな差を利用する。純粋な空気は0.1 W/m °K以下
の熱伝導性を有し、いわゆるヒートパイプにおける純粋
水蒸気は1000W/m °K以上の有効熱伝導性を有するこ
とができる。これは、高い熱容量を有するスチーム分子
は凝縮表面に自由に接触することができ、また凝縮した
水の逆流を素子することはないということに基づくもの
である。
パワー制御方法において、(a) 測定チューブを介しての
み外気と連通する鍋を、この鍋および測定チューブの少
なくとも鍋に隣接する部分から空気が追い出されるまで
加熱し、(b) 前記測定チューブ内で形成されるスチーム
と空気とのインターフェースを温度センサにより検出
し、また(c) 前記インターフェースの位置を、前記温度
センサによって始動する加熱パワー制御プロセスにより
前記温度センサの測定領域内に常に維持する。温度セン
サは、純粋な空気と純粋な水蒸気との間の熱伝達特性の
大きな差を利用する。純粋な空気は0.1 W/m °K以下
の熱伝導性を有し、いわゆるヒートパイプにおける純粋
水蒸気は1000W/m °K以上の有効熱伝導性を有するこ
とができる。これは、高い熱容量を有するスチーム分子
は凝縮表面に自由に接触することができ、また凝縮した
水の逆流を素子することはないということに基づくもの
である。
【0011】鍋の不完全な通気は、通常温度センサの設
定温度の近傍での単位時間当たりの温度変動が小さいこ
とによって検出することができる。加熱およびボイルの
ための自動調理プロセスの他に、本発明は通気機能の単
純なチェックを行う。本発明による構造によれば、測定
チューブ内で生じた凝縮水滴は完全に鍋に逆流し、水量
が極めて僅かな場合でも空沸騰は回避される。本発明に
よれば、最小の水量が可能であり(迅速加熱)、また廃
棄されるスチーム量が極めて僅か(5g/h 、最小の加熱
パワー)であるため、エネルギ節約調理プロセスが得ら
れる。更に、廃棄されるスチーム量が僅かであるため、
ほぼ無臭の調理が得られる。100 ℃での純粋スチームの
調理は、酸素を排除するため食品を損なわず、また開放
中に泡立ち又は過剰圧力により機械的損傷を排除するこ
とができる。死海とモンブランとの間の海抜差があって
も本発明方法は機能する。即ち、制御はスチーム−空気
インターフェースに基づき、固定温度に基づくものでは
ないためである。
定温度の近傍での単位時間当たりの温度変動が小さいこ
とによって検出することができる。加熱およびボイルの
ための自動調理プロセスの他に、本発明は通気機能の単
純なチェックを行う。本発明による構造によれば、測定
チューブ内で生じた凝縮水滴は完全に鍋に逆流し、水量
が極めて僅かな場合でも空沸騰は回避される。本発明に
よれば、最小の水量が可能であり(迅速加熱)、また廃
棄されるスチーム量が極めて僅か(5g/h 、最小の加熱
パワー)であるため、エネルギ節約調理プロセスが得ら
れる。更に、廃棄されるスチーム量が僅かであるため、
ほぼ無臭の調理が得られる。100 ℃での純粋スチームの
調理は、酸素を排除するため食品を損なわず、また開放
中に泡立ち又は過剰圧力により機械的損傷を排除するこ
とができる。死海とモンブランとの間の海抜差があって
も本発明方法は機能する。即ち、制御はスチーム−空気
インターフェースに基づき、固定温度に基づくものでは
ないためである。
【0012】調理は大気圧の下で行うため、鍋は軽量構
造にすることができる。本発明は更に、ライト(light)
により調理する場合に好適なガラス容器に使用すること
もできる。調理プロセス中には、仕上がりの確認や短い
調理時間で調理すべき他の物質を加えるために鍋の蓋を
外すことができ、これにより悪影響を生ずることはな
い。空気が進入したことを検出した後、装置は自動的に
以前の状況に戻り、例えば、フルパワー供給を開始す
る。自動制御は、異なる固定的熱損失(例えば、異なる
容器寸法および面積)および動的変化(例えば、ボイル
しているポテトのプロセス中に生ずるパワー減少)に対
しても許容することができる。
造にすることができる。本発明は更に、ライト(light)
により調理する場合に好適なガラス容器に使用すること
もできる。調理プロセス中には、仕上がりの確認や短い
調理時間で調理すべき他の物質を加えるために鍋の蓋を
外すことができ、これにより悪影響を生ずることはな
い。空気が進入したことを検出した後、装置は自動的に
以前の状況に戻り、例えば、フルパワー供給を開始す
る。自動制御は、異なる固定的熱損失(例えば、異なる
容器寸法および面積)および動的変化(例えば、ボイル
しているポテトのプロセス中に生ずるパワー減少)に対
しても許容することができる。
【0013】本発明による制御方法は、例えば、PID コ
ントローラによる比例制御方法である。パワー供給の際
に空気が鍋および測定チューブの少なくとも隣接部分か
ら排除されると即座に、制御により維持すべき設定温度
と称する温度が温度センサの測定領域で得られる。この
設定温度からの僅かなずれがある場合、低いパワーレベ
ルで補正が行われ、設定温度からのずれが大きな場合、
高いパワーレベルでこの補正が行われる。
ントローラによる比例制御方法である。パワー供給の際
に空気が鍋および測定チューブの少なくとも隣接部分か
ら排除されると即座に、制御により維持すべき設定温度
と称する温度が温度センサの測定領域で得られる。この
設定温度からの僅かなずれがある場合、低いパワーレベ
ルで補正が行われ、設定温度からのずれが大きな場合、
高いパワーレベルでこの補正が行われる。
【0014】本発明によれば、設定温度の範囲(例え
ば、±5°K即ち、80〜90℃の間の範囲)では、ループ
利得は常に低く、この範囲の外側ではリニアに増加す
る。
ば、±5°K即ち、80〜90℃の間の範囲)では、ループ
利得は常に低く、この範囲の外側ではリニアに増加す
る。
【0015】本発明による方法の好適な実施例において
は、例えば、40°以下の低温信号に対してはフルパワー
を供給し、この後例えば、40°〜85°中間温度信号に対
してはパワーを連続的にゼロにし、この後比例制御プロ
セスにより、前記温度センサの測定領域において変動す
るスチーム−空気インターフェースに基づいて前記加熱
パワーを制御する。このような方法により加熱中初期的
にフルパワーを加え、水は極めて迅速に100 °の沸騰温
度に達する。このとき、温度信号が増加し、約40°の平
均レベルに達すると、パワーを連続的に弱めていき、温
度センサの設定温度に達したときオフにする。本発明に
よれば、設定温度に達したときには、確実に残留空気が
鍋および測定チューブの隣接部分から完全に追い出され
ている。この後、比例制御プロセスによる実際の制御を
開始し、鍋から追い出されるホットスチームと、温度セ
ンサの測定領域における冷却フェーズ中測定チューブ内
に引き込まれる外気との間の変動インターフェースに基
づいて加熱パワーを制御する。
は、例えば、40°以下の低温信号に対してはフルパワー
を供給し、この後例えば、40°〜85°中間温度信号に対
してはパワーを連続的にゼロにし、この後比例制御プロ
セスにより、前記温度センサの測定領域において変動す
るスチーム−空気インターフェースに基づいて前記加熱
パワーを制御する。このような方法により加熱中初期的
にフルパワーを加え、水は極めて迅速に100 °の沸騰温
度に達する。このとき、温度信号が増加し、約40°の平
均レベルに達すると、パワーを連続的に弱めていき、温
度センサの設定温度に達したときオフにする。本発明に
よれば、設定温度に達したときには、確実に残留空気が
鍋および測定チューブの隣接部分から完全に追い出され
ている。この後、比例制御プロセスによる実際の制御を
開始し、鍋から追い出されるホットスチームと、温度セ
ンサの測定領域における冷却フェーズ中測定チューブ内
に引き込まれる外気との間の変動インターフェースに基
づいて加熱パワーを制御する。
【0016】制御回路および制御パラメータは、制御プ
ロセス中に、鍋から追い出されるホットスチームと、温
度センサの測定領域における冷却フェーズ中測定チュー
ブ内に引き込まれる外気との間の変動インターフェース
が測定チューブ内に位置するように決定する。このこと
は、安定動作中測定チューブからはスチームが放出され
ないことを保証する。このことは、水の損失を極めて小
さくすることを意味する。
ロセス中に、鍋から追い出されるホットスチームと、温
度センサの測定領域における冷却フェーズ中測定チュー
ブ内に引き込まれる外気との間の変動インターフェース
が測定チューブ内に位置するように決定する。このこと
は、安定動作中測定チューブからはスチームが放出され
ないことを保証する。このことは、水の損失を極めて小
さくすることを意味する。
【0017】本発明の更に他の好適な実施例において
は、パワー供給は、設定温度以上の大きな信号に対して
は完全にカットオフする。
は、パワー供給は、設定温度以上の大きな信号に対して
は完全にカットオフする。
【0018】空気が鍋から完全に排除されなくてもセン
サ温度が設定温度(最大温度以下)に極めて接近する場
合がある。これは例えば、調理プロセス中に、調理すべ
き他の物質を付け加えることなしに短時間鍋の蓋を開放
する場合に生ずる。このとき制御システムは、パワーを
上げて空気−スチーム混合体を追い出し、迅速に通常の
制御モードに転換する理由がない。この場合、センサの
温度曲線は極めて滑らかであり、一方通常の制御モード
では温度曲線は設定点の近傍で激しく即ち、±5°Kの
間で変動する。従って、本発明の好適な実施例において
は、制御プロセスにより生ずるセンサ(18)におけるほぼ
均一な温度変動の存在を鍋(10)の空気量(残留空気追い
出し量)の測定値として使用する。更に、本発明の他の
好適な実施例においては、前記チューブの出口の近傍に
第2温度センサを設け、外乱要因を検出することができ
るようにする。
サ温度が設定温度(最大温度以下)に極めて接近する場
合がある。これは例えば、調理プロセス中に、調理すべ
き他の物質を付け加えることなしに短時間鍋の蓋を開放
する場合に生ずる。このとき制御システムは、パワーを
上げて空気−スチーム混合体を追い出し、迅速に通常の
制御モードに転換する理由がない。この場合、センサの
温度曲線は極めて滑らかであり、一方通常の制御モード
では温度曲線は設定点の近傍で激しく即ち、±5°Kの
間で変動する。従って、本発明の好適な実施例において
は、制御プロセスにより生ずるセンサ(18)におけるほぼ
均一な温度変動の存在を鍋(10)の空気量(残留空気追い
出し量)の測定値として使用する。更に、本発明の他の
好適な実施例においては、前記チューブの出口の近傍に
第2温度センサを設け、外乱要因を検出することができ
るようにする。
【0019】更に、本発明方法を実施する装置は、(a)
測定経路として作用する測定チューブを介してのみ内部
が外気と連通する鍋を設け、(b) 水面の上方の領域で前
記測定チューブを前記鍋に連結し、前記チューブ内で形
成された凝縮水滴を重力により鍋に流れ落ちるように
し、(c) 前記温度センサを制御装置に連結して加熱パワ
ーに作用する構成としたことを特徴とする。
測定経路として作用する測定チューブを介してのみ内部
が外気と連通する鍋を設け、(b) 水面の上方の領域で前
記測定チューブを前記鍋に連結し、前記チューブ内で形
成された凝縮水滴を重力により鍋に流れ落ちるように
し、(c) 前記温度センサを制御装置に連結して加熱パワ
ーに作用する構成としたことを特徴とする。
【0020】測定チューブを周囲の空気に常に開放する
のはチューブの最高点で行い、チューブ内の凝縮水滴が
鍋に確実に帰還できるようにする。1又は2個の低容量
温度センサを測定チューブ上又は内部に配置し、このセ
ンサを外気に接続し、制御装置により加熱パワーを制御
するようにする。このことにより、可動部分を持たない
丈夫で簡単な構造が得られる。温度センサは簡単な標準
温度センサとすることができる。好適には、測定チュー
ブを傾斜させ、凝縮水滴が低い方の端部に流下し、測定
チューブの反対側の端部で測定センサにはほとんど凝縮
水滴がない状態に維持することができるようにするとよ
い。
のはチューブの最高点で行い、チューブ内の凝縮水滴が
鍋に確実に帰還できるようにする。1又は2個の低容量
温度センサを測定チューブ上又は内部に配置し、このセ
ンサを外気に接続し、制御装置により加熱パワーを制御
するようにする。このことにより、可動部分を持たない
丈夫で簡単な構造が得られる。温度センサは簡単な標準
温度センサとすることができる。好適には、測定チュー
ブを傾斜させ、凝縮水滴が低い方の端部に流下し、測定
チューブの反対側の端部で測定センサにはほとんど凝縮
水滴がない状態に維持することができるようにするとよ
い。
【0021】
【実施例】次に、図面につき本発明の好適な実施例を説
明する。
明する。
【0022】図1には、調理鍋10をクックトップ(レン
ジ上面)11上に配置し、パワー供給素子12により加熱し
ている状態を示す。調理鍋には水をレベル(水面)13ま
で充填し、上方部分にグリッド14を設け、このグリッド
14上に調理すべき物質(ポテト)を配置する。調理鍋10
を、上方に延びる測定チューブ16を設けた蓋15により蓋
をする。鍋の内部はチューブ16を介してのみ外気に連通
する。クーラー17を測定チューブの領域16aに連結し、
小さい表面17aを測定チューブの領域16aに固定して接
触させ、また大きな表面17bを外気に接触させる。更
に、温度センサ18を連結位置に配置し、また線図的に示
したクックトップ11に供給されるパワーを制御するため
の制御装置20に接続ライン19を介して接続する。クーラ
ー17を蓋15の上方に或る距離21離して配置し、また温度
センサ18および測定チューブ16の領域16aとともに熱フ
ラックス測定を行う熱抽出装置を構成する。温度センサ
18は、熱フラックスがチューブ16の領域16aの位置の内
部凝縮表面から冷却表面17bに流れる測定領域18′に配
置する。以下に凝縮した水滴を参照符号22で示し、水面
13上の空間およびチューブ16内に存在するスチームを参
照符号23で示す。
ジ上面)11上に配置し、パワー供給素子12により加熱し
ている状態を示す。調理鍋には水をレベル(水面)13ま
で充填し、上方部分にグリッド14を設け、このグリッド
14上に調理すべき物質(ポテト)を配置する。調理鍋10
を、上方に延びる測定チューブ16を設けた蓋15により蓋
をする。鍋の内部はチューブ16を介してのみ外気に連通
する。クーラー17を測定チューブの領域16aに連結し、
小さい表面17aを測定チューブの領域16aに固定して接
触させ、また大きな表面17bを外気に接触させる。更
に、温度センサ18を連結位置に配置し、また線図的に示
したクックトップ11に供給されるパワーを制御するため
の制御装置20に接続ライン19を介して接続する。クーラ
ー17を蓋15の上方に或る距離21離して配置し、また温度
センサ18および測定チューブ16の領域16aとともに熱フ
ラックス測定を行う熱抽出装置を構成する。温度センサ
18は、熱フラックスがチューブ16の領域16aの位置の内
部凝縮表面から冷却表面17bに流れる測定領域18′に配
置する。以下に凝縮した水滴を参照符号22で示し、水面
13上の空間およびチューブ16内に存在するスチームを参
照符号23で示す。
【0023】次に、測定原理を説明するため、2つの極
端な事例について説明する。 1. 強く沸騰している間に、チューブ16の内面を凝縮水
滴22により100 ℃の温度に維持し、「純粋スチーム23+
凝縮水滴」系の低い温度抵抗のため、この温度に対する
熱吸収の影響がごく僅かである。チューブ16の内壁−測
定領域18′および測定領域18′−冷却表面17bの熱抵抗
に基づいて、測定領域18′では100 ℃以下の温度(例え
ば、約85℃)となる。この温度は外気温度の変動範囲
(約15℃〜30℃)によってのみ影響され、測定領域18′
とチューブ16の内壁との間の連結をより密にするとこの
影響は減少する。 2. 水が沸騰していないとき、それほど多くないスチー
ム23が下方からチューブ16内に進入し、チューブ16の内
部には熱伝導特性の低い空気が存在する。この結果、測
定領域18′の温度は熱吸収により相当減少する。
端な事例について説明する。 1. 強く沸騰している間に、チューブ16の内面を凝縮水
滴22により100 ℃の温度に維持し、「純粋スチーム23+
凝縮水滴」系の低い温度抵抗のため、この温度に対する
熱吸収の影響がごく僅かである。チューブ16の内壁−測
定領域18′および測定領域18′−冷却表面17bの熱抵抗
に基づいて、測定領域18′では100 ℃以下の温度(例え
ば、約85℃)となる。この温度は外気温度の変動範囲
(約15℃〜30℃)によってのみ影響され、測定領域18′
とチューブ16の内壁との間の連結をより密にするとこの
影響は減少する。 2. 水が沸騰していないとき、それほど多くないスチー
ム23が下方からチューブ16内に進入し、チューブ16の内
部には熱伝導特性の低い空気が存在する。この結果、測
定領域18′の温度は熱吸収により相当減少する。
【0024】これら2つの事例間の状況を以下に説明す
る。パワーが沸騰スチーム23を維持するのに適当なと
き、このスチーム23は鍋10から測定チューブ16内に進入
し、チューブ入口における空気を追い出す。沸騰パワー
が小さいと、このスチームは測定チューブ16内で大幅に
凝縮し、通常の動作ではスチームは測定チューブから排
出されることはない。従って、空気量は上方に向かうに
つれて徐々に増加し、また上方に向かうにつれて熱伝導
特性が低下する。クーラー17の位置で測定チューブ16に
おける熱吸収を生ずる場合、測定チューブにおける温度
は、上方に向かうにつれて空気量が増大して連続的に低
下する。温度センサ18aにとって、例えば60℃以下の低
い温度であると、測定チューブ16又は鍋10の上方部分で
さえも空気が充満しており、沸騰条件には達しない。例
えば、60℃〜85℃間の範囲では、スチーム−空気インタ
ーフェースが測定チューブ16内に存在し、測定温度が増
加するにつれてこのインターフェースは上方に移動す
る。例えば、85℃の最大値に達すると、スチームと空気
のインターフェースは測定領域の上方に位置し、全ての
空気は測定チューブ全体から追い出されている。このこ
とは、激しく沸騰していることを意味する。
る。パワーが沸騰スチーム23を維持するのに適当なと
き、このスチーム23は鍋10から測定チューブ16内に進入
し、チューブ入口における空気を追い出す。沸騰パワー
が小さいと、このスチームは測定チューブ16内で大幅に
凝縮し、通常の動作ではスチームは測定チューブから排
出されることはない。従って、空気量は上方に向かうに
つれて徐々に増加し、また上方に向かうにつれて熱伝導
特性が低下する。クーラー17の位置で測定チューブ16に
おける熱吸収を生ずる場合、測定チューブにおける温度
は、上方に向かうにつれて空気量が増大して連続的に低
下する。温度センサ18aにとって、例えば60℃以下の低
い温度であると、測定チューブ16又は鍋10の上方部分で
さえも空気が充満しており、沸騰条件には達しない。例
えば、60℃〜85℃間の範囲では、スチーム−空気インタ
ーフェースが測定チューブ16内に存在し、測定温度が増
加するにつれてこのインターフェースは上方に移動す
る。例えば、85℃の最大値に達すると、スチームと空気
のインターフェースは測定領域の上方に位置し、全ての
空気は測定チューブ全体から追い出されている。このこ
とは、激しく沸騰していることを意味する。
【0025】選択する構成によっては、温度は単一の温
度センサ18により測定することができる。このことは、
熱フラックスメータ例えば、熱電対により測定するより
も一層都合がよい。代案として、温度センサ18は測定チ
ューブ16内に配置することもできる。しかし、この構成
は、クリーニングの問題がある。更に、図1に線図的に
示す関連の温度センサ18を有する測定チューブ16は、適
当に構成した把手内に配置することもできる。
度センサ18により測定することができる。このことは、
熱フラックスメータ例えば、熱電対により測定するより
も一層都合がよい。代案として、温度センサ18は測定チ
ューブ16内に配置することもできる。しかし、この構成
は、クリーニングの問題がある。更に、図1に線図的に
示す関連の温度センサ18を有する測定チューブ16は、適
当に構成した把手内に配置することもできる。
【0026】蒸気相での熱伝導は、固体材料における熱
伝導によって大幅に影響されないため、本発明による実
施例における測定チューブは、固体材料において長手方
向の熱伝導が低い。
伝導によって大幅に影響されないため、本発明による実
施例における測定チューブは、固体材料において長手方
向の熱伝導が低い。
【0027】沸騰がさめて、測定チューブに空気が充満
するとき、温度センサ18の短いレスポンスタイムにおい
て、温度測定領域が迅速に冷却することが望ましい。従
って、装置の熱容量は本発明の実施例では低く維持す
る。
するとき、温度センサ18の短いレスポンスタイムにおい
て、温度測定領域が迅速に冷却することが望ましい。従
って、装置の熱容量は本発明の実施例では低く維持す
る。
【0028】例えば、測定チューブ16に関しては、上述
の二つの条件を満足するには、薄い壁の高級スチールチ
ューブが極めて望ましいが、プラスチックチューブを使
用することもできる。
の二つの条件を満足するには、薄い壁の高級スチールチ
ューブが極めて望ましいが、プラスチックチューブを使
用することもできる。
【0029】測定チューブ16の直径が小さすぎると、凝
縮水滴22の逆流のための断面が小さくなりすぎ、チュー
ブが汚染しやすくなる。直径が大きすぎると、スチーム
−空気インターフェースの対流攪拌を生ずる即ち、温度
センサによって検出される測定信号の不確定性が増大す
る。従って、本発明による他の実施例では、測定チュー
ブ16の直径は、凝縮水滴22を確実に逆流させかつスチー
ム−空気インターフェースにおける対流攪拌を阻止する
よう選択する。実験によれば、約8mm〜12mmの直径が好
ましいことが分かった。
縮水滴22の逆流のための断面が小さくなりすぎ、チュー
ブが汚染しやすくなる。直径が大きすぎると、スチーム
−空気インターフェースの対流攪拌を生ずる即ち、温度
センサによって検出される測定信号の不確定性が増大す
る。従って、本発明による他の実施例では、測定チュー
ブ16の直径は、凝縮水滴22を確実に逆流させかつスチー
ム−空気インターフェースにおける対流攪拌を阻止する
よう選択する。実験によれば、約8mm〜12mmの直径が好
ましいことが分かった。
【0030】図2には、図1に示す装置により調理する
物質の自動加熱およびボイルプロセスの測定結果のグラ
フを示す。パワー24、水温25および蓋15から距離21離れ
た測定領域18′の温度26を時間の関数としてプロットし
た。この測定領域において温度センサ18により測定した
温度信号を参照符号26で示す。この温度信号を、比例制
御プロセスに従うようクックトップ11に作用させる。即
ち、40℃以下の温度に対してはフルパワーを加える。40
℃〜85℃の範囲の温度に対してはパワーを0Wに減少
し、この後調理プロセスの終了まで実際の制御プロセス
を行う。クックトップ11は85℃以上の温度に対してはオ
フ状態にする。
物質の自動加熱およびボイルプロセスの測定結果のグラ
フを示す。パワー24、水温25および蓋15から距離21離れ
た測定領域18′の温度26を時間の関数としてプロットし
た。この測定領域において温度センサ18により測定した
温度信号を参照符号26で示す。この温度信号を、比例制
御プロセスに従うようクックトップ11に作用させる。即
ち、40℃以下の温度に対してはフルパワーを加える。40
℃〜85℃の範囲の温度に対してはパワーを0Wに減少
し、この後調理プロセスの終了まで実際の制御プロセス
を行う。クックトップ11は85℃以上の温度に対してはオ
フ状態にする。
【0031】グラフに示すように、温度センサ18は初期
のボイルプロセスに対して遅れて反応する。このこと
は、既に発生している温かい空気−スチーム混合体に対
する最小反応が存在するためである。パワー24は大きな
遷移効果なしに減少する。スチームは極めて僅かな量だ
け発生する。1時間の調理プロセスに対して、1時間当
たり約5〜10gの水をこのように制御した損失レートを
測定した。このテストは、水中の食品および蓋15の下方
の食品がほぼ同一の調理容易性を有することが分かって
いるため、これらのスチーム排出レートでは空気が鍋か
ら完全に追い出されていることを示している。
のボイルプロセスに対して遅れて反応する。このこと
は、既に発生している温かい空気−スチーム混合体に対
する最小反応が存在するためである。パワー24は大きな
遷移効果なしに減少する。スチームは極めて僅かな量だ
け発生する。1時間の調理プロセスに対して、1時間当
たり約5〜10gの水をこのように制御した損失レートを
測定した。このテストは、水中の食品および蓋15の下方
の食品がほぼ同一の調理容易性を有することが分かって
いるため、これらのスチーム排出レートでは空気が鍋か
ら完全に追い出されていることを示している。
【0032】好適には、最大加熱パワーを自動調理プロ
セスに対して決定し、熱に弱い物質例えば、ミルク等の
場合の焦げつきを防止するようにする。この最大パワー
はボイルプロセスの例えば蓋15を開けた後の継続制御範
囲に対しても有効である。
セスに対して決定し、熱に弱い物質例えば、ミルク等の
場合の焦げつきを防止するようにする。この最大パワー
はボイルプロセスの例えば蓋15を開けた後の継続制御範
囲に対しても有効である。
【0033】図3には、チューブ出口の近傍に他の温度
センサを付加した実施例に関する測定グラフを示す。第
1センサの温度を参照符号27で示し、第2センサの温度
を参照符号28で示す。第2温度センサは、第1センサと
チューブ出口との間に配置する。
センサを付加した実施例に関する測定グラフを示す。第
1センサの温度を参照符号27で示し、第2センサの温度
を参照符号28で示す。第2温度センサは、第1センサと
チューブ出口との間に配置する。
【0034】グラフの範囲29において調理すべき他の食
品を導入する。曲線25は低下し、これと同時に2個の温
度曲線27、28も低下する。このようにして、事後負荷に
対しても問題なく処理することができ、適切な補正が加
えられる(曲線27参照)。
品を導入する。曲線25は低下し、これと同時に2個の温
度曲線27、28も低下する。このようにして、事後負荷に
対しても問題なく処理することができ、適切な補正が加
えられる(曲線27参照)。
【0035】グラフの範囲30において短時間空気の進入
を許す(蓋を開ける)。このとき、初期的には双方の曲
線が平行になり、その後同一ではなくなる。このように
して、空気量条件をこの代表的な曲線形状から検出する
ことができる。従って、変動要因を制御システムにより
補正することができる(双方の温度は設定点の近傍で同
じように変化する)。
を許す(蓋を開ける)。このとき、初期的には双方の曲
線が平行になり、その後同一ではなくなる。このように
して、空気量条件をこの代表的な曲線形状から検出する
ことができる。従って、変動要因を制御システムにより
補正することができる(双方の温度は設定点の近傍で同
じように変化する)。
【図1】本発明による装置の線図的説明図である。
【図2】時間に関する各種温度の測定値を示すグラフで
ある。
ある。
【図3】2個の測定センサを設けた実施例の他のグラフ
である。
である。
10 調理鍋 11 クックトップ(レンジ上面) 12 パワー供給素子 13 レベル(水面) 14 グリッド 15 蓋 16 測定チューブ 17 クーラー 18 温度センサ 19 接続ライン 20 制御装置 22 水滴 23 スチーム
Claims (14)
- 【請求項1】クックトップ(11)例えば、ライトクックト
ップにより加熱することができる水を溜めた鍋のための
ボイルパワー制御方法において、加熱パワー(12)を自動
制御供給して大気圧で蒸発する水分の量を正確に制御
し、鍋(10)から残留空気を追い出すことよりなることを
特徴とするボイルパワー制御方法。 - 【請求項2】請求項1記載のボイルパワー制御方法にお
いて、(a) 測定チューブ(16)を介してのみ外気と連通す
る鍋(10)を、この鍋(10)および測定チューブ(16)の少な
くとも鍋に隣接する部分から空気が追い出されるまで加
熱し、(b) 前記測定チューブ(16)内で形成されるスチー
ム(23)と空気とのインターフェースを温度センサ(18)に
より検出し、また(c) 前記インターフェースの位置を、
前記温度センサ(18)によって始動する加熱パワー制御プ
ロセスにより前記温度センサ(18)の測定領域内に常に維
持するボイルパワー制御方法。 - 【請求項3】例えば、40°以下の低温信号に対してはフ
ルパワーを供給し、この後例えば、40°〜85°中間温度
信号に対してはパワーを連続的にゼロにし、この後比例
制御プロセスにより、前記温度センサの測定領域におい
て変動するスチーム−空気インターフェースに基づいて
前記加熱パワーを制御する請求項1又は2記載のボイル
パワー制御方法。 - 【請求項4】制御プロセスにより生ずるセンサ(18)にお
けるほぼ均一な温度変動の存在を鍋(10)の空気量(残留
空気追い出し量)の測定値として使用する請求項1乃至
3のうちのいずれか一項に記載のボイルパワー制御方
法。 - 【請求項5】PID コントローラを使用して前記加熱パワ
ーを制御する請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記
載のボイルパワー制御方法。 - 【請求項6】請求項1乃至5のうちのいずれか一項に記
載の方法を実施する装置において、(a) 測定経路として
作用する測定チューブ(16)を介してのみ内部が外気と連
通する鍋(10)を設け、(b) 水面の上方の領域で前記測定
チューブ(16)を前記鍋(10)に連結し、前記チューブ(16)
内で形成された凝縮水滴を重力により鍋(10)に流れ落ち
るようにし、(c) 前記温度センサ(18)を制御装置(20)に
連結して加熱パワー(12)に作用する構成としたことを特
徴とするボイルパワー制御装置。 - 【請求項7】前記温度センサ(18)を、外気との外部接続
を有するよう前記測定チューブ(16)の内部又は外部に配
置した請求項6記載のボイルパワー制御装置。 - 【請求項8】前記チューブの出口の近傍に第2温度セン
サを設けた請求項6又は7記載のボイルパワー制御装
置。 - 【請求項9】前記測定チューブ(16)を傾斜した位置に配
置し、前記センサ(18)の端部を凝縮水滴逆流領域から離
れた位置に配置した請求項6乃至8のうちのいずれか一
項に記載のボイルパワー制御装置。 - 【請求項10】前記測定チューブ(16)の固体材料に沿っ
て低い熱伝導特性にし、装置の熱容量を最小にした請求
項6乃至9のうちのいずれか一項に記載のボイルパワー
制御装置。 - 【請求項11】前記測定チューブ(16)を薄い壁の高級ス
チールチューブとした請求項6乃至10のうちのいずれか
一項に記載のボイルパワー制御装置。 - 【請求項12】前記測定チューブ(16)をプラスチック製
とした請求項6乃至10のうちのいずれか一項に記載のボ
イルパワー制御装置。 - 【請求項13】前記測定チューブ(16)の直径を、凝縮水
滴(22)が確実に逆流し、スチーム−空気インターフェー
スにおける対流攪拌を阻止する寸法に選択した請求項6
乃至12のうちのいずれか一項に記載のボイルパワー制御
装置。 - 【請求項14】前記測定チューブ(16)を蓋(15)又は鍋(1
0)の上方端縁に配置した請求項6乃至13のうちのいずれ
か一項に記載のボイルパワー制御装置。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4121038 | 1991-06-26 | ||
DE4122430A DE4122430A1 (de) | 1991-06-26 | 1991-07-06 | Verfahren zur regelung der fortkochleistung |
DE4122430:2 | 1991-07-06 | ||
DE4121038:7 | 1991-07-06 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05176840A true JPH05176840A (ja) | 1993-07-20 |
Family
ID=25904913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4169659A Pending JPH05176840A (ja) | 1991-06-26 | 1992-06-26 | ボイルパワー制御方法および装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US5378482A (ja) |
EP (1) | EP0520565B1 (ja) |
JP (1) | JPH05176840A (ja) |
DE (2) | DE4122430A1 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB9605831D0 (en) * | 1996-03-20 | 1996-05-22 | Philips Electronics Nv | Water heating vessel |
US5755155A (en) * | 1997-02-28 | 1998-05-26 | Tetra Laval Holdings & Finance S.A. | Aseptic process interface group |
US6410066B1 (en) | 1998-11-06 | 2002-06-25 | Fmc Technologies, Inc. | Controller and method for administering and providing on-line handling of deviations in a continuous oven cooking process |
US6440361B2 (en) | 1998-11-06 | 2002-08-27 | Fmc Technologies, Inc. | Controller and method for administering and providing on-line handling of deviations in a hydrostatic sterilization process |
US6472008B2 (en) * | 1998-11-06 | 2002-10-29 | Fmc Technologies, Inc. | Method for administering and providing on-line correction of a batch sterilization process |
US6416711B2 (en) | 1998-11-06 | 2002-07-09 | Fmc Technologies, Inc. | Controller and method for administering and providing on-line handling of deviations in a rotary sterilization process |
FR2789868B1 (fr) * | 1999-02-18 | 2002-09-27 | Moulinex Sa | Bouilloire electrique a plaque metallique chauffante |
US6153860A (en) | 1999-03-01 | 2000-11-28 | Fmc Corporation | System, controller, computer readable memory, and method for precise on-line control of heat transfer in a food preparation process |
CN1248640C (zh) * | 2000-03-30 | 2006-04-05 | 迈尔文·R·肯尼迪 | 食物加工方法和系统 |
US20030054074A1 (en) * | 2001-07-25 | 2003-03-20 | Delduca Gary R. | Modified atomsphere packages and methods for making the same |
US7005986B2 (en) * | 2003-08-19 | 2006-02-28 | Kardios Corporation | Remote temperature monitoring apparatus |
DE102010054353A1 (de) * | 2010-12-13 | 2012-06-14 | Mkn Maschinenfabrik Kurt Neubauer Gmbh & Co. | Verfahren zur Berücksichtigung eines Wasserverlustes während eines Garvorganges und Gerät unter Einsatz dieses Verfahrens |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE1022331B (de) * | 1956-08-21 | 1958-01-09 | Karl Fischer | Einrichtung zum Regeln der Waermezufuhr bei elektrisch beheizten Kochtoepfen |
FR1373011A (fr) * | 1962-12-14 | 1964-09-25 | Perfectionnements aux appareils de réglage de chauffe pour l'ébullition d'un liquide | |
DE2911433A1 (de) * | 1979-03-23 | 1980-09-25 | Sachs Systemtechnik Gmbh | Temperaturregler fuer ein elektrisches kochgeraet |
US4313786A (en) * | 1979-07-23 | 1982-02-02 | Smith Jerold B | Magnetron solvent recovery system |
ATE56853T1 (de) * | 1984-08-04 | 1990-10-15 | Lechmetall Landsberg Gmbh | Vorrichtung zur waermebehandlung von nahrungsmitteln bzw. speisen mit messfuehlerrohr. |
DE3518498C1 (de) * | 1985-05-23 | 1987-02-05 | Lechmetall Landsberg Gmbh | Vorrichtung zur Regelung einer Waermebehandlung von Nahrungsmitteln |
US4770888A (en) * | 1986-01-13 | 1988-09-13 | Properties Leasing Company Inc. | Cooking treatment process |
KR920701804A (ko) * | 1989-04-13 | 1992-08-12 | 리챠드 에이취. 버나이크 | 분리 밸브 누설 계량 방법 및 장치 |
US4982655A (en) * | 1990-02-13 | 1991-01-08 | Wen Der Juang | Saucepan capable of setting amount of soup finally left therein |
US5301652A (en) * | 1991-07-31 | 1994-04-12 | Cleveland Range, Inc. | Condensing apparatus for steam cooking device |
US5178125A (en) * | 1992-01-30 | 1993-01-12 | Hui-Ling Chiu | Multifunctional water boiling and steam warming device |
-
1991
- 1991-07-06 DE DE4122430A patent/DE4122430A1/de not_active Withdrawn
-
1992
- 1992-06-11 US US07/896,949 patent/US5378482A/en not_active Expired - Fee Related
- 1992-06-19 EP EP92201815A patent/EP0520565B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1992-06-19 DE DE59209357T patent/DE59209357D1/de not_active Expired - Fee Related
- 1992-06-26 JP JP4169659A patent/JPH05176840A/ja active Pending
-
1994
- 1994-08-16 US US08/291,216 patent/US5522307A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0520565A1 (de) | 1992-12-30 |
DE59209357D1 (de) | 1998-07-09 |
US5522307A (en) | 1996-06-04 |
DE4122430A1 (de) | 1993-01-07 |
US5378482A (en) | 1995-01-03 |
EP0520565B1 (de) | 1998-06-03 |
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