JP2002272410A - ゲル状調味料 - Google Patents

ゲル状調味料

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JP2002272410A
JP2002272410A JP2001082007A JP2001082007A JP2002272410A JP 2002272410 A JP2002272410 A JP 2002272410A JP 2001082007 A JP2001082007 A JP 2001082007A JP 2001082007 A JP2001082007 A JP 2001082007A JP 2002272410 A JP2002272410 A JP 2002272410A
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gel
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gellan gum
gum
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JP2001082007A
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Tomohisa Fuwa
智久 不破
Tetsunori Terabe
哲仙 寺部
Yoshihiko Mizuno
祐彦 水野
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Original Assignee
Mizkan Group Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適度な粘弾性を有するにもかかわらず、切れ
が良く、ざらつかずに滑らかな食感を有するゲル状調味
料を提供すること。 【解決手段】 調味料成分を含み、20℃における破断
強度が10〜100g/cm2 及び20℃における破断
ひずみが0.05〜0.25であることを特徴とするゲ
ル状調味料並びにジェランガム及びキサンタンガムから
なるゲル化剤を水に加えて加熱、溶解させて得た溶液と
調味料成分を混ぜ合わせた後、押圧押出し可能な容器に
熱時充填し、次いで冷却することを特徴とするゲル状調
味料の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゲル状調味料に関
し、詳しくは調味料成分を含み、常温(20℃)で特定
の破断強度と破断ひずみを有するゲル状調味料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の調味料、例えば醤油、ソース、酢
醤油などの代表的な調味料は液体であるため、これらを
惣菜等の食品に使用する場合、適量以上にかけすぎた
り、必要のないものにまでかけてしまうという不都合が
あった。また、帆立貝柱やイカの刺し身のような吸水性
のない食品に当該液状調味料を使用した場合は、該食品
を口中で咀嚼する間に調味料の味が薄れてしまうことが
経験されている。さらに、練りワサビ、練り芥子、おろ
し生姜、おろしニンニク等のチューブ入りペースト状調
味料は、チューブから押し出したときの切れ具合がよく
なかったり、表面がざらついて外観が劣る等の問題点が
ある上に、辛味等が口中で持続しないことがある。
【0003】上記のような欠点を解消する方法として、
調味料に増粘性物質(ゲル化剤)を添加してゲル状とす
ることが行われている(特開平8−308527号)。
例えば、液状調味料にキサンタンガム及びローカストビ
ーンガム等を添加してゼリー状として用いることが提案
されている。これら物質の添加により生ずるゲルの特徴
は、寒天ゲルのような脆く崩れるような食感ではなく、
ゼラチンのようにぶよぶよとした弾のある食感である。
これらの増粘性物質の添加により上記の欠点はある程度
解消するけれども、キサンタンガム及びローカストビー
ンガムを添加した調味料は、粘弾性が強く、スプーン等
で切断しようとしても、また箸で崩そうとしても、切れ
が悪いという欠点がある。
【0004】一方、寒天あるいはジェランガムを単独で
添加した調味料の場合は、粘弾性が比較的弱く、脆く崩
れ易く、しかも当該ゲル状調味料を咀嚼した際の破断面
や角が滑らかではなく、ざらついた食感となり、外観上
も透明感を損なう等の欠点がある。さらに、本出願人の
先願(特願2000−133092号)に係るゲル状調
味料組成物は、上記した欠点を解消するものとして提案
されたもので、透明感と粘弾性を有している上に、口中
での溶解性に優れているという特色がある。しかしなが
ら、容器から押し出したときのゲル状調味料の切れが良
好とは言えず、また食感が十分に満足できる程の滑らか
さがない等の点に改良の余地があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
解決すべくなされたものであり、適度な粘弾性を有する
にもかかわらず、切れが良く、ざらつかずに滑らかな食
感を有するゲル状調味料を提供することを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、調味料成分を含み、20℃における破断強度が10
〜100g/cm2 及び20℃における破断ひずみが
0.05〜0.25であることを特徴とするゲル状調味
料である。請求項2記載の本発明は、ゲル状調味料が、
ジェランガムを0.15〜1.00重量%及びキサンタ
ンガムを0.04〜0.25重量%含有し、両者の比率
(重量比)が前者:後者=3:1〜7:1である請求項
1記載のゲル状調味料である。請求項3記載の本発明
は、ゲル状調味料が、サラダ用ゲル状調味料、惣菜用ゲ
ル状調味料、豆腐用ゲル状調味料または麺用ゲル状調味
料である請求項1または2記載のゲル状調味料である。
請求項4記載の本発明は、ジェランガム及びキサンタン
ガムからなるゲル化剤を水に加えて加熱、溶解させて得
た溶液と調味料成分を混ぜ合わせた後、押圧押出し可能
な容器に熱時充填し、次いで冷却することを特徴とする
請求項1〜3のいずれかに記載のゲル状調味料の製造方
法である。
【0007】本発明において調味料成分とは、例えば醤
油、食酢、加工酢、ソース、ドレッシング、たれやレモ
ン、スダチ等のような柑橘果汁等の液状調味料の他、更
に粉末状、固体状、ペースト状などの生姜、ワサビ、芥
子、ニンニク等を挙げることができ、これらは市販品等
を任意に使用し、又は適宜混合することができる。これ
らの調味料成分には、必要に応じて防腐剤、保存料、色
素等の食品添加物として許容されている物質を適宜添加
することができる。本発明に係るゲル状調味料に含まれ
る調味料成分の量については、調味料成分の種類、形態
の他、対象とする食品の種類や形態等を考慮し、さらに
は消費者の好み等により1〜98.75重量%程度の範
囲で適宜調節することができる。しかし、請求項1に示
したように、所定の破断強度および破断ひずみとなるよ
うに留意し、粘弾性と切れの良好なゲル状調味料を提供
することができるような量を選定することが必要であ
る。
【0008】上記のような所定の破断強度および破断ひ
ずみを有するゲル状調味料を得るために、本発明ではゲ
ル化剤としてジェランガムとキサンタンガムを使用す
る。ジェランガムは、脱アシル型ジェランガムとして食
品分野において一般的に用いられているものであり、キ
サンタンガムも同様に食品分野においてよく用いられて
いるものを使用すれば良い。これらには市販品があり、
本発明に制限なく使用できる。ジェランガムとキサンタ
ンガムの使用量については、本発明が目的としている適
度な粘弾性と良好な切れがあり、しかも滑らかな食感を
有するゲル状調味料が得られるような量を選定する必要
があり、特に用いる調味料成分の形態などを考慮して適
宜調整することが必要である。ここで、「切れが良い」
とは、適度な粘弾性を有しているにもかかわらず、スプ
ーン等で切断したり、箸で崩すことが容易であり、さら
に押圧押出し可能な容器に充填したゲル状調味料を容器
から押し出した際に、煮こごり状に崩壊し易くなってい
る状態を意味する。また、「滑らかである」とは、ゲル
を咀嚼したときの破断面や角がざらついておらず、舌触
りが滑らかな状態を意味する。
【0009】ゲル状調味料に所望の粘弾性及び切れを与
えるためには、20℃における破断強度が10〜100
g/cm2 及び20℃における破断ひずみが0.05〜
0.25であることが必須である。この破断強度及び破
断ひずみを実現するために、例えばジェランガムの使用
量は0.15〜1.00重量%、好ましくは0.30〜
0.70重量%が適当であり、キサンタンガムの使用量
は0.04〜0.25重量%、好ましくは0.07〜
0.15重量%とするのが適当である。さらに、ジェラ
ンガムとキサンタンガムの配合比率(重量比)は前者:
後者=3:1〜7:1、好ましくは4:1〜6:1とす
べきである。
【0010】ゲル化剤がジェランガム単体のみである
と、切れの良い食感、つまり破断ひずみが適度なゲルを
生成することができるが、当該ゲルを咀嚼した際の破断
面や角が滑らかではなく、ざらついた食感になるという
欠点がある。そこで、ジェランガムと共にキサンタンガ
ムを併用すると、得られたゲルを咀嚼した際の破断面や
角が滑らかになり、上記欠点を改善する効果がある。
【0011】上述の通り、ジェランガムとキサンタンガ
ムの使用量や配合比率を請求項2に記載の通りにするこ
とによって、請求項1記載の破断強度及び破断ひずみを
有するゲル状調味料を得ることができ、所望の切れや滑
らかさを満足させることができる。しかるに、ジェラン
ガムとキサンタンガムの使用量並びに両者の配合比率が
請求項2に記載した値よりも多い場合は、破断強度が1
00g/cm2 を超えてしまい、ゲルが硬く固まり過ぎ
て切れの悪い物性となる。一方、これらの使用量並びに
配合比率が請求項2に記載した値よりも少ない場合は、
破断強度が100g/cm2 未満となってしまい、ゲル
というよりもゾル状化してしまい、本発明の目的とする
ゲル状調味料としての形態を成さないものとなる。ま
た、ジェランガムとキサンタンガムの使用量が請求項2
に記載の範囲内であるが、両者の配合比率が、例えばジ
ェランガム7に対してキサンタンガムが1よりも少ない
場合は、破断強度が10〜100g/cm2 という要件
を満たしていても、破断ひずみが0.05未満になって
しまい、ゲルは滑らかさを損なう。一方、ジェランガム
3に対してキサンタンガムが1より多い場合は、破断強
度が10〜100g/cm2 という要件をを満たしてい
ても、破断ひずみが0.25を超えてしまい、切れを損
なった物性のゲルしか得られない。
【0012】本発明に係るゲル状調味料を製造する方法
としては、予め水道水、蒸留水、天然水、清水等の水に
所定量のジェランガムとキサンタンガムを添加し、85
〜95℃程度に加熱して溶解した後、所望の調味料成分
を加えることにより調製することができる。なお、加熱
により変化しにくい調味料成分を用いる場合には、調味
料成分を水道水等に混合し、これに所定量のジェランガ
ムとキサンタンガムを添加し、加熱、溶解することによ
って調製することもできる。
【0013】得られた調味料溶液は、容器に熱時充填し
たのち、冷却することによって、目的とするゲル状の調
味料とすることができる。容器としては、押圧押出しが
可能な容器が好ましく、例えばパウチ、チューブ、ゼリ
ー容器のようなプラスチック製の容器等があり、使用目
的に適合するものを適宜選択すればよい。容器の形状や
大きさなどは、使用目的に応じて決定すればよい。この
ようにして種々の形態の容器に充填したゲル状調味料を
使用する場合、対象とする食品に、例えばパウチであれ
ば、適当な個所に切り口を入れて、そこから押し出して
使用することができる。図1は、押圧押出しが可能な容
器の好適な1例を示したものであり、周縁をシールした
容器の角に、図2に拡大して示したように、切取り線を
印刷しておき、使用時に、この線に沿ってハサミ等で切
り取って内容物の押し出し口とする。例えば、業務用の
ゲル状調味料の場合、14cm×19cm程度の寸法の
容器の1隅に、Aの部分が約7mm、Bの部分(切取り
線の位置)が約5mmの幅を有する開口部を設けてお
く。また、別の態様として、調味料溶液をゲル化した
後、適度の大きさに裁断してから容器に充填し、ゲル状
調味料の使用時に容器の口を大きく開封して該調味料を
具材の上部に載置することもできる。
【0014】本発明のゲル状調味料は、上記したよう
に、使用時に容器の一部を開栓もしくは開口して内容物
を容器外へ押し出すことにより、対象の食品もしくは食
品素材に供される。容器から押し出された本発明のゲル
状調味料は、適度な粘弾性を有し、煮こごり状に崩壊し
易く、対象の食品もしくは食品素材に見栄え良く盛り付
けることができる。
【0015】そのため、本発明のゲル状調味料は、サラ
ダ用、惣菜用、豆腐用または麺用などのゲル状調味料と
して、きわめて有用性が高いものである。従来の液状調
味料では、食品や食品素材に使用したとき、上記したよ
うな形態を作りだすことはできなかった。本出願人の先
願(特願2000−133092号)に係るゲル状調味
料組成物の場合は、容器から連続した状態で押し出した
ときの切れが良好とは言えない程度の滑らかでない食感
があった。
【0016】
【実施例】以下に、実施例などにより本発明を詳しく説
明する。 実験例1〜3 全体の67.05重量%に相当する量の水にジェランガ
ム製剤(商品名:ネオソフトJ−30、太陽化学(株)
製、ジェランガム57重量%、キレート剤のクエン酸三
ナトリウム10重量%、デキストリン33重量%)0.
84重量%(ジェランガムの含量は0.48重量%)及
びキサンタンガム(商品名:エコーガム、大日本製薬
(株)製)0.11重量%を加えた後、90℃で10分
間加熱、攪拌して溶解させた。その後、この溶液に砂糖
23重量%、醸造酢(酸度15重量%)4重量%、濃縮
レモンジュース3重量%及び食塩2重量%を添加した。
その一部を物性測定用容器(直径40mm、高さ10m
m)に、残りを押圧押出し可能なパウチ(図1参照)に
70℃以上の温度で充填し、20℃まで冷却して固化せ
しめてゲル状調味料を得た。上記のジェランガム含量
0.48重量%を0.95重量%とし、キサンタンガム
の0.11重量%を0.15重量%としたものを実験例
2、ジェランガム含量を0.20重量%とし、キサンタ
ンガムを0.05重量%としたものを実験例3とした。
【0017】物性測定用容器に入れて固化したゲル状調
味料について、破断強度(クリープメーター使用、プラ
ンジャー直径10mm円形、圧縮速度10mm/se
c)(「おいしさのレオロジー」、26〜28頁、弘学
出版、1977年4月30日発行)及び破断ひずみ(ク
リープメーター使用、プランジャー直径10mm円形、
圧縮速度10mm/secの条件にて、〔破断するまで
にひずんだ距離mm/試料厚さ10mm〕)(「おいし
さのレオロジー」、26〜28頁、弘学出版、1977
年4月30日発行)を測定した。これらの結果を第1表
に示す。次に、パウチに入れて固化したゲル状調味料
は、図2のAの部分が約7mm、Bの部分(切取り線の
位置)が約5mmの幅を有する開口部より押出し、ゲル
状調味料の切れの状態と滑らかさの状態を経験豊富な2
0名のパネラーにより3段階(良い:○、あまり良くな
い:△、悪い:×)で評価した。これらの結果を第1表
に示す。
【0018】比較例1〜8 実験例1のキサンタンガムの量を0.03重量%とした
もの(比較例1)、キサンタンガムの量を0.30重量
%としたもの(比較例2)、キサンタンガムの代わりに
カラギーナンを0.11重量%使用したもの(比較例
3)、キサンタンガムの代わりにグアーガムを0.11
重量%使用したもの(比較例4)、ジェランガムの代わ
りに寒天を0.48重量%使用したもの(比較例5)、
ジェランガムの代わりにゼラチンを0.48重量%使用
したもの(比較例6)、ジェランガムの量を1.10重
量%、キサンタンガムの量を0.30重量%としたもの
(比較例7)、ジェランガムの量を0.10重量%、キ
サンタンガムの量を0.03重量%としたもの(比較例
8)について実験例1と同様にしてゲル状調味料を製造
し、これらについて実験例1と同じ試験を行った。結果
を第1表に示す。
【0019】
【表1】第1表 * : 検出できず
【0020】第1表から明らかなように、実験例1〜3
によって得られたゲル状調味料は、適度な破断強度と破
断ひずみを有し、切れ及び滑らかさ共に良好であった。
一方、比較例1及び比較例5で得られたゲル状調味料
は、適度な破断強度を有しているが、破断ひずみは0.
03であった。また、切れは良好であるものの、ざらつ
いた食感であり滑らかさに欠けた。また、比較例2、比
較例3、比較例4及び比較例6ついては、適度な破断強
度を有するものの、破断ひずみが0.25より高く、切
れの悪い物性であった。比較例7では、破断強度が強く
なりすぎて硬く、切れの悪いものとなった。比較例8で
は、満足なゲルが生成せず、ゲルの物性測定や評価がで
きなかった。
【0021】実施例1 全体の60.49重量%に相当する量の水にジェランガ
ム製剤(商品名:ネオソフトJ−30、太陽化学(株)
製、ジェランガム57重量%、キレート剤のクエン酸三
ナトリウム10重量%、デキストリン33重量%)0.
60重量%(ジェランガムの含量は0.34重量%)及
びキサンタンガム(商品名:エコーガム、大日本製薬
(株)製)0.08重量%を加えた後、90℃で10分
間加熱、攪拌して溶解させた。その後、この溶液に砂糖
10重量%、醸造酢(酸度4%)17.5重量%、淡口
醤油8.5重量%、濃縮柚子果汁2.5重量%、グルタ
ミン酸ナトリウム0.25重量%、食塩0.08重量%
を添加し、押圧押出し可能なパウチ(図1参照)に70
℃以上で充填し、20℃まで冷却して固化せしめ、ノン
オイルドレッシングタイプのゲル状調味料を得た。この
ゲル状調味料は、破断強度30g/cm2 、破断ひずみ
0.13であり、切れが良く、パウチから押し出した際
に煮こごり状に崩壊し易いものであった。これを鰹のた
たきサラダにかけた場合、鰹の切り身に調味液が滲み込
んで変色することなく、新鮮な外観を保持できた。ま
た、鰹の切り身や葉菜等の具材とゲル状調味料とを嗜好
に合わせて適量を絡め合わせることができ、好みに応じ
た美味な味付けと見栄え良い盛り付けが可能であった。
また、ゲル自体も清涼感のある外観を呈し、舌触りも滑
らかであった。
【0022】実施例2 全体の69.93重量%に相当する量の水にジェランガ
ム製剤(商品名:ゲルアップK−S、三栄源エフエフア
イ(株)製、ジェランガム42重量%、キレート剤のク
エン酸三ナトリウム10重量%、デキストリン48重量
%)1.60重量%(ジェランガム含量は0.67重量
%)及びキサンタンガム(商品名:エコーガム、大日本
製薬(株)製)0.12重量%を加えた後、90℃で1
0分間加熱、攪拌して溶解させた。その後、この溶液に
砂糖20重量%、乳酸カルシウム0.15重量%、唐辛
子6.0重量%、グルタミン酸ナトリウム0.4重量
%、食塩1.8重量%を添加し、押圧押出し可能なパウ
チ(図1参照)に70℃以上で充填し、20℃まで冷却
して固化せしめてスイートチリソースタイプのゲル状調
味料を得た。このゲル状調味料は、破断強度が適度な値
である50g/cm2 、破断ひずみが0.10であり、
切れが良く、パウチから押し出した際に煮こごり状に崩
壊し易いものであった。これを鶏の唐揚げにかけた場
合、衣にソースがしみ込むことがなく、液体の調味料を
かけた場合と比べて衣の固さが長く保たれ、しかも唐揚
げに対して嗜好に合わせてゲル状調味料を絡め合わせる
ことができ、美味な味付けが可能であった。また、ゲル
自体の舌触りも滑らかであった。
【0023】実施例3 全体の50.88重量%に相当する量の水にジェランガ
ム製剤(商品名:ネオソフトJ−30、太陽化学(株)
製、ジェランガム57重量%、キレート剤のクエン酸三
ナトリウム10重量%、デキストリン33重量%)1.
2重量%(ジェランガムの含量は0.68重量%)及び
キサンタンガム(商品名:エコーガム、大日本製薬
(株)製)0.12重量%を加えた後、90℃で10分
間加熱、攪拌して溶解させた。その後、この溶液に醸造
酢(酸度4.5%)15重量%、淡口醤油12重量%、
砂糖20重量%、グルタミン酸ナトリウム0.5重量
%、唐辛子0.2重量%、食塩0.1重量%を添加し、
押圧押出し可能なパウチ(図1参照)に70℃以上で充
填し、20℃まで冷却して固化せしめて南蛮あんかけタ
イプのゲル状調味料を得た。このゲル状調味料は、破断
強度が52g/cm2 、破断ひずみが0.12であり、
切れが良く、パウチから押し出した際に煮こごり状に崩
壊し易いものであった。このゲル状調味料を豚カツや魚
フライにかけた場合、衣にタレがしみ込むことがなく、
肉や魚の固さが維持される上に、全体としてさくさく感
が保たれていた。カツやフライに対して嗜好に合わせて
ゲル状調味料を絡め合わせることができ、美味な味付け
が可能であった。また、ゲル状調味料自体も透明感があ
るばかりでなく、ゲル状調味料の中に唐辛子のチップが
含まれたものであり、美しい外観を楽しむことができ、
舌触りも滑らかであった。
【0024】実施例4 全体の61.50重量%に相当する量の水にジェランガ
ム製剤(商品名:ゲルアップK−S、三栄源エフエフア
イ(株)製、ジェランガム42重量%、キレート剤のク
エン酸三ナトリウム10重量%、デキストリン48重量
%)2重量%(ジェランガムの含量は0.84重量%)
及びキサンタンガム(商品名:エコーガム、大日本製薬
(株)製)0.14重量%を加えた後、90℃で10分
間加熱、攪拌して溶解させた。その後、この溶液に砂糖
10重量%、乳酸カルシウム0.16重量%、濃口醤油
18重量%、グルタミン酸ナトリウム0.6重量%、柑
橘果汁7重量%、食塩0.6重量%を添加し、押圧押出
し可能なパウチ(図1参照)に70℃以上で充填し、2
0℃まで冷却して固化せしめて味付けポン酢タイプのゲ
ル状調味料を得た。このゲル状調味料は、破断強度が8
0g/cm2 、破断ひずみが0.07であり、切れが良
く、パウチから押し出した際に煮こごり状に崩壊し易く
なっていた。この調味料を豆腐(冷奴)にかけた場合、
豆腐に調味液が滲みて染まることがないばかりか、豆腐
の量に応じて適量のゲル状調味料を嗜好に合わせて絡め
合わせることができ、美味な味付けが可能であった。さ
らに、ゲル自体の舌触りも滑らかであった。
【0025】実施例5 全体の70.48重量%に相当する量の水にジェランガ
ム製剤(商品名:ゲルアップK−S、三栄源エフエフア
イ(株)製、ジェランガム42重量%、キレート剤のク
エン酸三ナトリウム10重量%、デキストリン48重量
%)2重量%(ジェランガムの含量は0.84重量%)
及びキサンタンガム(商品名:エコーガム、大日本製薬
(株)製)0.16重量%を加えた後、90℃で10分
間加熱、攪拌して溶解させた。その後、この溶液に砂糖
11重量%、乳酸カルシウム0.16重量%、濃口醤油
8.5重量%、グルタミン酸ナトリウム0.3重量%、
食塩1.4重量%、かつおだし6重量%を添加し、加
熱、溶解後、20℃まで冷却して固化せしめて麺つゆタ
イプのゲル状調味料を得た。このゲル状調味料は、破断
強度が82g/cm2 、破断ひずみが0.09であっ
た。次に、この麺つゆタイプのゲル状調味料を押圧裁断
器にて直径が5mm程度のブロック状に裁断した後、ス
タンドパウチ容器に詰めた。このようにして作成したゲ
ル状調味料の使用時に、容器を開封して適量を冷麺の上
にかけた。このゲル状調味料は、煮こごり状に冷麺の上
に載置し、見栄えよく盛り付けることができた。また、
ゲル自体の舌触りも滑らかであった。これに対して、液
状の麺つゆをかけると、冷麺を入れた皿の底部分のみに
つゆがたまり、味が濃くなったり、麺が延びてしまい美
味しく食することができなかった。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、適度な粘弾性を有する
にもかかわらず、切れが良く、ざらつかずに滑らかな食
感を有するゲル状調味料が提供される。このゲル状調味
料は野菜類のみならず、肉類や魚介類などにも適してお
り、これらを含む各種のサラダ類に用いられる他、豆腐
用や麺類用としても好適なゲル状調味料として、嗜好に
合わせて絡め合わせることができ、美味な味付けが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に用いる透明なパウチ状の押圧押出し
容器の1態様を示したものである。
【図2】 本発明に用いる透明なパウチ状の押圧押出し
容器の1態様の部分拡大説明図である。
【符号の説明】
A: 切取り線で切り取った後に容器の開口部となる部
分の内側部 B: 切取り線で切り取った後に容器の開口部となる部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B041 LD01 LE08 LH16 LK50 4B047 LB09 LE10 LF01 LF02 LF03 LG30 LG64

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調味料成分を含み、20℃における破断
    強度が10〜100g/cm2 及び20℃における破断
    ひずみが0.05〜0.25であることを特徴とするゲ
    ル状調味料。
  2. 【請求項2】 ゲル状調味料が、ジェランガムを0.1
    5〜1.00重量%及びキサンタンガムを0.04〜
    0.25重量%含有し、両者の比率(重量比)が前者:
    後者=3:1〜7:1である請求項1記載のゲル状調味
    料。
  3. 【請求項3】 ゲル状調味料が、サラダ用ゲル状調味
    料、惣菜用ゲル状調味料、豆腐用ゲル状調味料または麺
    用ゲル状調味料である請求項1または2記載のゲル状調
    味料。
  4. 【請求項4】 ジェランガム及びキサンタンガムからな
    るゲル化剤を水に加えて加熱、溶解させて得た溶液と調
    味料成分を混ぜ合わせた後、押圧押出し可能な容器に熱
    時充填し、次いで冷却することを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載のゲル状調味料の製造方法。
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