JP2002272141A - ブリッジ型コンバータ及びこれを用いたdc−dcコンバータ - Google Patents
ブリッジ型コンバータ及びこれを用いたdc−dcコンバータInfo
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- JP2002272141A JP2002272141A JP2001065820A JP2001065820A JP2002272141A JP 2002272141 A JP2002272141 A JP 2002272141A JP 2001065820 A JP2001065820 A JP 2001065820A JP 2001065820 A JP2001065820 A JP 2001065820A JP 2002272141 A JP2002272141 A JP 2002272141A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ターンオン損失の問題を対策した高効率で信
頼性が高く、低ノイズのハーフ/フル・ブリッジ型コン
バータを提供する。 【解決手段】 第1のスイッチング回路と直列に第1の
可飽和リアクトル、第2のスイッチング回路と直列に第
2の可飽和リアクトルが各々挿入されており、第1のス
イッチング回路における半導体スイッチング素子がオン
の期間に、第1のスイッチング回路の半導体スイッチン
グ素子、第1の可飽和リアクトルおよびダイオードの直
列回路を介して、第2のスイッチング回路におけるスナ
バ回路の第2コンデンサの電荷を放電させ、第2のスイ
ッチング回路における半導体スイッチング素子がオンの
期間に、第2のスイッチング回路の半導体スイッチング
素子、第2の可飽和リアクトルおよびダイオードの直列
回路を介して、第1のスイッチング回路におけるスナバ
回路の第2コンデンサの電荷を放電させる構成としたハ
ーフ・ブリッジ型コンバータ。
頼性が高く、低ノイズのハーフ/フル・ブリッジ型コン
バータを提供する。 【解決手段】 第1のスイッチング回路と直列に第1の
可飽和リアクトル、第2のスイッチング回路と直列に第
2の可飽和リアクトルが各々挿入されており、第1のス
イッチング回路における半導体スイッチング素子がオン
の期間に、第1のスイッチング回路の半導体スイッチン
グ素子、第1の可飽和リアクトルおよびダイオードの直
列回路を介して、第2のスイッチング回路におけるスナ
バ回路の第2コンデンサの電荷を放電させ、第2のスイ
ッチング回路における半導体スイッチング素子がオンの
期間に、第2のスイッチング回路の半導体スイッチング
素子、第2の可飽和リアクトルおよびダイオードの直列
回路を介して、第1のスイッチング回路におけるスナバ
回路の第2コンデンサの電荷を放電させる構成としたハ
ーフ・ブリッジ型コンバータ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体スイッチン
グ素子におけるターンオフ時のサージ電圧とターンオフ
損失の抑制、およびターンオフ時のサージ電圧に起因す
るノイズの抑制を目的としたスナバ回路を用いたブリッ
ジ型コンバータの改良に関するものである。
グ素子におけるターンオフ時のサージ電圧とターンオフ
損失の抑制、およびターンオフ時のサージ電圧に起因す
るノイズの抑制を目的としたスナバ回路を用いたブリッ
ジ型コンバータの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】負荷に任意の周波数および任意の電圧を
供給するためのコンバータの一つとして、ハーフ・ブリ
ッジ型コンバータあるいはフル・ブリッジ型コンバータ
が、モータ駆動、照明、太陽光発電、無停電電源、高周
波誘導加熱を始めとする各種用途のインバータ、あるい
はDC−DCコンバータなどで広く用いられている。こ
れらのブリッジ型コンバータでは、小型化、高機能化あ
るいは高効率化を目的にスイッチング周波数を高めるこ
とが行われている。さらに、低騒音化の観点から、スイ
ッチング周波数は可聴周波数の上限である20kHz程
度以上に選定されるようになってきている。
供給するためのコンバータの一つとして、ハーフ・ブリ
ッジ型コンバータあるいはフル・ブリッジ型コンバータ
が、モータ駆動、照明、太陽光発電、無停電電源、高周
波誘導加熱を始めとする各種用途のインバータ、あるい
はDC−DCコンバータなどで広く用いられている。こ
れらのブリッジ型コンバータでは、小型化、高機能化あ
るいは高効率化を目的にスイッチング周波数を高めるこ
とが行われている。さらに、低騒音化の観点から、スイ
ッチング周波数は可聴周波数の上限である20kHz程
度以上に選定されるようになってきている。
【0003】ブリッジ型コンバータを高周波化するため
には、スイッチング速度が速くスイッチング損失の小さ
な半導体スイッチング素子を採用し、これを高速駆動回
路を用いて高速でスイッチング動作させることが必要に
なる。しかし、半導体スイッチング素子を高速でスイッ
チングさせた場合、同半導体スイッチング素子のターン
オフ時に同半導体スイッチング素子の主電極間に波高値
の大きなサージ電圧が発生する。ターンオフ時のサージ
電圧が大きいと半導体スイッチング素子のターンオフ損
失が大きくなるほか、このターンオフ時のサージ電圧が
主電極間の耐圧を超えると同半導体スイッチング素子の
破壊に至る。また、このサージ電圧は、伝導ノイズや輻
射ノイズの原因となる。
には、スイッチング速度が速くスイッチング損失の小さ
な半導体スイッチング素子を採用し、これを高速駆動回
路を用いて高速でスイッチング動作させることが必要に
なる。しかし、半導体スイッチング素子を高速でスイッ
チングさせた場合、同半導体スイッチング素子のターン
オフ時に同半導体スイッチング素子の主電極間に波高値
の大きなサージ電圧が発生する。ターンオフ時のサージ
電圧が大きいと半導体スイッチング素子のターンオフ損
失が大きくなるほか、このターンオフ時のサージ電圧が
主電極間の耐圧を超えると同半導体スイッチング素子の
破壊に至る。また、このサージ電圧は、伝導ノイズや輻
射ノイズの原因となる。
【0004】前記、半導体スイッチング素子のターンオ
フ時のサージ電圧を抑制するため、同半導体スイッチン
グ素子の主電極間に、コンデンサと抵抗を直列に接続し
たCRスナバ回路、あるいは抵抗とダイオードの並列接
続にコンデンサを直列に接続したCRDスナバ回路を接
続することにより、これらのスナバ回路のコンデンサで
同半導体スイッチング素子のターンオフ時のサージ電圧
を吸収し、同スイッチング素子のターンオン時に前記ス
ナバ回路のコンデンサに蓄積された電荷を、同スイッチ
ング素子と同スナバ回路の抵抗を介して放電させる手法
が用いられている。
フ時のサージ電圧を抑制するため、同半導体スイッチン
グ素子の主電極間に、コンデンサと抵抗を直列に接続し
たCRスナバ回路、あるいは抵抗とダイオードの並列接
続にコンデンサを直列に接続したCRDスナバ回路を接
続することにより、これらのスナバ回路のコンデンサで
同半導体スイッチング素子のターンオフ時のサージ電圧
を吸収し、同スイッチング素子のターンオン時に前記ス
ナバ回路のコンデンサに蓄積された電荷を、同スイッチ
ング素子と同スナバ回路の抵抗を介して放電させる手法
が用いられている。
【0005】しかし、上記CRスナバ回路あるいはCR
Dスナバ回路では、上記のように半導体スイッチング素
子のターンオフ時に発生するサージ電圧により充電され
たスナバ回路のコンデンサの電荷を、同半導体スイッチ
ング素子のターンオン時に同スナバ回路の抵抗を介して
放電させるため、半導体スイッチング素子のターンオフ
時のサージ電圧とスイッチング損失の抑制はできるがス
ナバ回路で損失を生じる問題があった。
Dスナバ回路では、上記のように半導体スイッチング素
子のターンオフ時に発生するサージ電圧により充電され
たスナバ回路のコンデンサの電荷を、同半導体スイッチ
ング素子のターンオン時に同スナバ回路の抵抗を介して
放電させるため、半導体スイッチング素子のターンオフ
時のサージ電圧とスイッチング損失の抑制はできるがス
ナバ回路で損失を生じる問題があった。
【0006】上記CRスナバ回路やCRDスナバ回路の
損失の問題を対策したスナバ回路として、例えば、19
85年にTHOMSON SEMICONDUCTEURSから発行されたTRANS
ISTORS & DIODES IN POWER PROCESSINGの187から1
98ページに記載されるJeanBARRETによる12・HIGH EFF
ICIENCY, 12kW・SWITCHED MODE POWER SUPPLY ON THE440
V MAINSに開示される無損失スナバ回路が知られてい
る。本無損失スナバ回路を用いたコンバータの回路構成
を図6および図7に示す。
損失の問題を対策したスナバ回路として、例えば、19
85年にTHOMSON SEMICONDUCTEURSから発行されたTRANS
ISTORS & DIODES IN POWER PROCESSINGの187から1
98ページに記載されるJeanBARRETによる12・HIGH EFF
ICIENCY, 12kW・SWITCHED MODE POWER SUPPLY ON THE440
V MAINSに開示される無損失スナバ回路が知られてい
る。本無損失スナバ回路を用いたコンバータの回路構成
を図6および図7に示す。
【0007】図6において、1は直流電源、2は半導体
スイッチング素子、3は第1コンデンサ、4は第2コン
デンサ、5はインダクタンス素子、6、10、12およ
び15はダイオード、11は負荷である。
スイッチング素子、3は第1コンデンサ、4は第2コン
デンサ、5はインダクタンス素子、6、10、12およ
び15はダイオード、11は負荷である。
【0008】図6において、半導体スイッチング素子2
がターンオンすると、直流電源1の正極から負荷11お
よび半導体スイッチング素子2、直流電源1の負極の経
路で負荷電流が流れ負荷11に電力が供給される。
がターンオンすると、直流電源1の正極から負荷11お
よび半導体スイッチング素子2、直流電源1の負極の経
路で負荷電流が流れ負荷11に電力が供給される。
【0009】半導体スイッチング素子2がターンオフす
ると同半導体スイッチング素子2の主電極間にはサージ
電圧が発生するが、このサージ電圧による電荷はダイオ
ード12を通じて第1コンデンサ3を図示の極性に充電
する充電電流となって流れ、サージ電圧を抑制する。
ると同半導体スイッチング素子2の主電極間にはサージ
電圧が発生するが、このサージ電圧による電荷はダイオ
ード12を通じて第1コンデンサ3を図示の極性に充電
する充電電流となって流れ、サージ電圧を抑制する。
【0010】次に、半導体スイッチング素子2がターン
オンすると、前記第1コンデンサに充電された電荷は、
同第1コンデンサの図示正極から、インダクタンス素子
5、ダイオード6、第2のコンデンサ4、半導体スイッ
チング素子2、第1コンデンサにおける図示負極の経路
で流れ、前記第2コンデンサ4を図示の極性に充電す
る。
オンすると、前記第1コンデンサに充電された電荷は、
同第1コンデンサの図示正極から、インダクタンス素子
5、ダイオード6、第2のコンデンサ4、半導体スイッ
チング素子2、第1コンデンサにおける図示負極の経路
で流れ、前記第2コンデンサ4を図示の極性に充電す
る。
【0011】この後、半導体スイッチング素子2がター
ンオフすると前記第2コンデンサ4に蓄積されていた電
荷は、同第2コンデンサ4の図示正極から、ダイオード
10、負荷11、前記第2コンデンサ4における図示負
極の経路で放出され、負荷11の電力となる。
ンオフすると前記第2コンデンサ4に蓄積されていた電
荷は、同第2コンデンサ4の図示正極から、ダイオード
10、負荷11、前記第2コンデンサ4における図示負
極の経路で放出され、負荷11の電力となる。
【0012】以上、一連の動作の説明からも理解される
ように図6における第1コンデンサ3、第2コンデンサ
4、インダクタンス素子5、ダイオード6,10および
12で構成されるスナバ回路は、半導体スイッチング素
子2とダイオード6,10および12の損失を無視すれ
ば半導体スイッチング素子2がターンオフするときに同
スナバ回路で吸収したサージ電圧によるエネルギーを損
失させることなく負荷11に電力として供給できる実質
的に無損失スナバ回路と呼び得るものである。
ように図6における第1コンデンサ3、第2コンデンサ
4、インダクタンス素子5、ダイオード6,10および
12で構成されるスナバ回路は、半導体スイッチング素
子2とダイオード6,10および12の損失を無視すれ
ば半導体スイッチング素子2がターンオフするときに同
スナバ回路で吸収したサージ電圧によるエネルギーを損
失させることなく負荷11に電力として供給できる実質
的に無損失スナバ回路と呼び得るものである。
【0013】図7は前記文献に開示される無損失スナバ
回路の別の応用例を示すもので、同図において、破線内
A1およびA2で示すのは、各々、第1のスイッチング
回路および第2のスイッチング回路であり、1は直流電
源、2−1はA1の半導体スイッチング素子、3−1は
A1の第1コンデンサ、4−1はA1の第2コンデン
サ、5−1はA1のインダクタンス素子、6−1および
12−1はA1のダイオード、2−2はA2の半導体ス
イッチング素子、3−2はA2の第1コンデンサ、4−
2はA2の第2コンデンサ、5−2はA2のインダクタ
ンス素子、6−2および12−2はA2のダイオード、
10−1、10−2、15および16はダイオード、1
1は負荷である。
回路の別の応用例を示すもので、同図において、破線内
A1およびA2で示すのは、各々、第1のスイッチング
回路および第2のスイッチング回路であり、1は直流電
源、2−1はA1の半導体スイッチング素子、3−1は
A1の第1コンデンサ、4−1はA1の第2コンデン
サ、5−1はA1のインダクタンス素子、6−1および
12−1はA1のダイオード、2−2はA2の半導体ス
イッチング素子、3−2はA2の第1コンデンサ、4−
2はA2の第2コンデンサ、5−2はA2のインダクタ
ンス素子、6−2および12−2はA2のダイオード、
10−1、10−2、15および16はダイオード、1
1は負荷である。
【0014】図7の回路において、A1の半導体スイッ
チング素子2−1、およびA2の半導体スイッチング素
子2−2は同期してスイッチング動作を行う。
チング素子2−1、およびA2の半導体スイッチング素
子2−2は同期してスイッチング動作を行う。
【0015】図7において、半導体スイッチング素子2
−1と2−2がターンオンすると、直流電源1の正極か
ら半導体スイッチング素子2−1、負荷11、半導体ス
イッチング素子2−2、直流電源1の負極の経路で負荷
電流が流れ負荷11に電力が供給される。
−1と2−2がターンオンすると、直流電源1の正極か
ら半導体スイッチング素子2−1、負荷11、半導体ス
イッチング素子2−2、直流電源1の負極の経路で負荷
電流が流れ負荷11に電力が供給される。
【0016】半導体スイッチング素子2−1および2−
2がターンオフすると、半導体スイッチング素子2−1
および2−2の主電極間にはサージ電圧が発生するが、
半導体スイッチング素子2−1のサージ電圧による電荷
はA1の第1コンデンサ3−1、A1のダイオード12
−1の経路でA1の第1コンデンサ3−1を図示の極性
に充電する充電電流となって流れこれを抑制し、A2の
半導体スイッチング素子2−2のサージ電圧による電荷
はA2のダイオード12−2を通じてA2の第1コンデ
ンサ3−2を図示の極性に充電する充電電流となって流
れこれを抑制する。
2がターンオフすると、半導体スイッチング素子2−1
および2−2の主電極間にはサージ電圧が発生するが、
半導体スイッチング素子2−1のサージ電圧による電荷
はA1の第1コンデンサ3−1、A1のダイオード12
−1の経路でA1の第1コンデンサ3−1を図示の極性
に充電する充電電流となって流れこれを抑制し、A2の
半導体スイッチング素子2−2のサージ電圧による電荷
はA2のダイオード12−2を通じてA2の第1コンデ
ンサ3−2を図示の極性に充電する充電電流となって流
れこれを抑制する。
【0017】次に、半導体スイッチング素子2−1およ
び2−2がターンオンすると、前記A1におけるスナバ
回路の第1コンデンサ3−1に充電された電荷は同第1
コンデンサ3−1の図示正極からA1の半導体スイッチ
ング素子2−1、A1の第2コンデンサ4−1、A1の
ダイオード6−1、A1のインダクタンス素子5−1、
前記A1の第1コンデンサ3−1の図示負極の経路で流
れ前記A1の第2コンデンサ4−1に移行され同コンデ
ンサ4−1を図示の極性に充電し、A2の第1コンデン
サ3−2に充電された電荷は同第1コンデンサ3−2の
図示正極から、A2のインダクタンス素子5−2、A2
のダイオード6−2、A2の第2コンデンサ4−2、A
2の半導体スイッチング素子2−2、前記A2の第1コ
ンデンサ3−2における図示負極の経路で流れ、A2の
第2コンデンサ4−2に移行され同コンデンサ4−2を
図示の極性に充電する。
び2−2がターンオンすると、前記A1におけるスナバ
回路の第1コンデンサ3−1に充電された電荷は同第1
コンデンサ3−1の図示正極からA1の半導体スイッチ
ング素子2−1、A1の第2コンデンサ4−1、A1の
ダイオード6−1、A1のインダクタンス素子5−1、
前記A1の第1コンデンサ3−1の図示負極の経路で流
れ前記A1の第2コンデンサ4−1に移行され同コンデ
ンサ4−1を図示の極性に充電し、A2の第1コンデン
サ3−2に充電された電荷は同第1コンデンサ3−2の
図示正極から、A2のインダクタンス素子5−2、A2
のダイオード6−2、A2の第2コンデンサ4−2、A
2の半導体スイッチング素子2−2、前記A2の第1コ
ンデンサ3−2における図示負極の経路で流れ、A2の
第2コンデンサ4−2に移行され同コンデンサ4−2を
図示の極性に充電する。
【0018】この後、半導体スイッチング素子2−1お
よび2−2がターンオフすると、前記A1の第2コンデ
ンサ4−1に蓄積されていた電荷は、同第2のコンデン
サ4−1の図示正極から、負荷11、A2のダイオード
12−2、A2の第1コンデンサ3−2、ダイオード1
0−1、A1の第2コンデンサ4−1における図示負極
の経路で放出され負荷11の電力となり、前記A2の第
2コンデンサ4−2に蓄積されていた電荷は、同第2コ
ンデンサ4−2の図示正極から、ダイオード10−2、
A1の第1コンデンサ3−1、A1のダイオード12−
1、負荷11、A2の第2コンデンサ4−2における図
示負極の経路で放出され負荷11の電力となる。
よび2−2がターンオフすると、前記A1の第2コンデ
ンサ4−1に蓄積されていた電荷は、同第2のコンデン
サ4−1の図示正極から、負荷11、A2のダイオード
12−2、A2の第1コンデンサ3−2、ダイオード1
0−1、A1の第2コンデンサ4−1における図示負極
の経路で放出され負荷11の電力となり、前記A2の第
2コンデンサ4−2に蓄積されていた電荷は、同第2コ
ンデンサ4−2の図示正極から、ダイオード10−2、
A1の第1コンデンサ3−1、A1のダイオード12−
1、負荷11、A2の第2コンデンサ4−2における図
示負極の経路で放出され負荷11の電力となる。
【0019】以上、一連の動作の説明からも理解される
ように図7における第1コンデンサ3−1、第2コンデ
ンサ4−1、インダクタンス素子5−1、ダイオード6
−1,10−1および12−1で構成されるA1のスナ
バ回路、および第1コンデンサ3−2、第2コンデンサ
4−2、インダクタンス素子5−2、ダイオード6−
2,10−2および12−2で構成されるA2のスナバ
回路は、半導体スイッチング素子2−1および2−2、
ダイオード6−1,6−2、10−1、10−2、12
−1および12−2の損失を無視すれば半導体スイッチ
ング素子2−1および2−2がターンオフするときに前
記スナバ回路で吸収したサージ電圧によるエネルギーを
損失させることなく負荷11に電力として供給できる。
ように図7における第1コンデンサ3−1、第2コンデ
ンサ4−1、インダクタンス素子5−1、ダイオード6
−1,10−1および12−1で構成されるA1のスナ
バ回路、および第1コンデンサ3−2、第2コンデンサ
4−2、インダクタンス素子5−2、ダイオード6−
2,10−2および12−2で構成されるA2のスナバ
回路は、半導体スイッチング素子2−1および2−2、
ダイオード6−1,6−2、10−1、10−2、12
−1および12−2の損失を無視すれば半導体スイッチ
ング素子2−1および2−2がターンオフするときに前
記スナバ回路で吸収したサージ電圧によるエネルギーを
損失させることなく負荷11に電力として供給できる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術による無
損失スナバ回路をハーフ・ブリッジ型コンバータ、ある
いはフル・ブリッジ型コンバータに適用した場合、半導
体スイッチング素子がターンオンする際に過大なサージ
電流が流れ、同半導体スイッチング素子のターンオン損
失が非常に大きくなったり、極端な場合にはこのターン
オン損失によって同半導体スイッチング素子が破壊に至
るという問題があった。
損失スナバ回路をハーフ・ブリッジ型コンバータ、ある
いはフル・ブリッジ型コンバータに適用した場合、半導
体スイッチング素子がターンオンする際に過大なサージ
電流が流れ、同半導体スイッチング素子のターンオン損
失が非常に大きくなったり、極端な場合にはこのターン
オン損失によって同半導体スイッチング素子が破壊に至
るという問題があった。
【0021】図8は前記従来技術による無損失スナバ回
路をハーフ・ブリッジ型コンバータに適用した場合の回
路構成図である。図8において、破線内AおよびBで示
すのは、各々、第1のスイッチング回路および第2のス
イッチング回路であり、1は直流電源、2−1はAの半
導体スイッチング素子、3−1はAの第1コンデンサ、
4−1はAの第2コンデンサ、5−1はAのインダクタ
ンス素子、6−1および12−1はAのダイオード、2
−2はBの半導体スイッチング素子、3−2はBの第1
コンデンサ、4−2はBの第2コンデンサ、5−2はB
のインダクタンス素子、6−2および12−2はBのダ
イオード、10−1および10−2はダイオード、11
は負荷、13および14は直流電源1の電圧を各々1/
2ずつに分圧するための入力コンデンサである。
路をハーフ・ブリッジ型コンバータに適用した場合の回
路構成図である。図8において、破線内AおよびBで示
すのは、各々、第1のスイッチング回路および第2のス
イッチング回路であり、1は直流電源、2−1はAの半
導体スイッチング素子、3−1はAの第1コンデンサ、
4−1はAの第2コンデンサ、5−1はAのインダクタ
ンス素子、6−1および12−1はAのダイオード、2
−2はBの半導体スイッチング素子、3−2はBの第1
コンデンサ、4−2はBの第2コンデンサ、5−2はB
のインダクタンス素子、6−2および12−2はBのダ
イオード、10−1および10−2はダイオード、11
は負荷、13および14は直流電源1の電圧を各々1/
2ずつに分圧するための入力コンデンサである。
【0022】図8の回路において、Aの半導体スイッチ
ング素子2−1、およびBの半導体スイッチング素子2
−2は交互にスイッチング動作を行う。
ング素子2−1、およびBの半導体スイッチング素子2
−2は交互にスイッチング動作を行う。
【0023】Aの半導体スイッチング素子2−1がター
ンオンすると、入力コンデンサ13の図示正極から同半
導体スイッチング素子2−1、負荷11、前記入力コン
デンサ13の負極の経路で負荷電流が流れ負荷11に電
力が供給される。また、Aの半導体スイッチング素子2
−1がターンオンした際に、同半導体スイッチング素子
2−1がオフの期間にAの第1コンデンサ3−1に図示
の極性で充電されていた電荷は、同Aの第1コンデンサ
3−1における図示正極から、前記Aの半導体スイッチ
ング素子2−1、Aの第2コンデンサ4−1、Aのダイ
オード6−1、Aのインダクタンス素子5−1、前記A
の第1コンデンサ3−1における図示負極の経路で流
れ、Aの第2コンデンサ4−1に移行され同コンデンサ
4−1を図示の極性に充電する。
ンオンすると、入力コンデンサ13の図示正極から同半
導体スイッチング素子2−1、負荷11、前記入力コン
デンサ13の負極の経路で負荷電流が流れ負荷11に電
力が供給される。また、Aの半導体スイッチング素子2
−1がターンオンした際に、同半導体スイッチング素子
2−1がオフの期間にAの第1コンデンサ3−1に図示
の極性で充電されていた電荷は、同Aの第1コンデンサ
3−1における図示正極から、前記Aの半導体スイッチ
ング素子2−1、Aの第2コンデンサ4−1、Aのダイ
オード6−1、Aのインダクタンス素子5−1、前記A
の第1コンデンサ3−1における図示負極の経路で流
れ、Aの第2コンデンサ4−1に移行され同コンデンサ
4−1を図示の極性に充電する。
【0024】Aの半導体スイッチング素子2−1がター
ンオフすると、Aの半導体スイッチング素子2−1の主
電極間にはサージ電圧が発生するが、Aの半導体スイッ
チング素子2−1のサージ電圧による電荷はAの第1コ
ンデンサ3−1、Aのダイオード12−1の経路でAの
第1コンデンサ3−1を図示の極性に充電する充電電流
となって流れこれを抑制する。
ンオフすると、Aの半導体スイッチング素子2−1の主
電極間にはサージ電圧が発生するが、Aの半導体スイッ
チング素子2−1のサージ電圧による電荷はAの第1コ
ンデンサ3−1、Aのダイオード12−1の経路でAの
第1コンデンサ3−1を図示の極性に充電する充電電流
となって流れこれを抑制する。
【0025】次に、Bの半導体スイッチング素子2−2
がターンオンすると、入力コンデンサ14の図示正極か
ら、負荷11、同半導体スイッチング素子2−2、前記
入力コンデンサ14の負極の経路で負荷電流が流れ負荷
11に電力が供給される。また、Bの半導体スイッチン
グ素子2−2がターンオンした際に、同半導体スイッチ
ング素子2−2がオフの期間にBの第1コンデンサ3−
2に図示の極性で充電されていた電荷は、同Bの第1コ
ンデンサ3−2における図示正極から、Bのインダクタ
ンス素子5−2、Bのダイオード6−2、Bの第2コン
デンサ4−2、Bの半導体スイッチング素子2−2、B
の第1コンデンサ3−2における図示負極の経路で流
れ、Bの第2コンデンサ4−2に移行され同コンデンサ
4−2を図示の極性に充電する。また、前記Aの第2コ
ンデンサ4−1に図示の極性で蓄積されていた電荷は、
同Aの第2コンデンサ4−1における図示正極からBの
半導体スイッチング素子2−2、ダイオード10−1、
前記Aの第2コンデンサ4−1における図示負極の極性
で流れ放出される。
がターンオンすると、入力コンデンサ14の図示正極か
ら、負荷11、同半導体スイッチング素子2−2、前記
入力コンデンサ14の負極の経路で負荷電流が流れ負荷
11に電力が供給される。また、Bの半導体スイッチン
グ素子2−2がターンオンした際に、同半導体スイッチ
ング素子2−2がオフの期間にBの第1コンデンサ3−
2に図示の極性で充電されていた電荷は、同Bの第1コ
ンデンサ3−2における図示正極から、Bのインダクタ
ンス素子5−2、Bのダイオード6−2、Bの第2コン
デンサ4−2、Bの半導体スイッチング素子2−2、B
の第1コンデンサ3−2における図示負極の経路で流
れ、Bの第2コンデンサ4−2に移行され同コンデンサ
4−2を図示の極性に充電する。また、前記Aの第2コ
ンデンサ4−1に図示の極性で蓄積されていた電荷は、
同Aの第2コンデンサ4−1における図示正極からBの
半導体スイッチング素子2−2、ダイオード10−1、
前記Aの第2コンデンサ4−1における図示負極の極性
で流れ放出される。
【0026】Bの半導体スイッチング素子2−2がター
ンオフすると、同Bの半導体スイッチング素子2−2の
主電極間にはサージ電圧が発生するが、Bの半導体スイ
ッチング素子2−2のサージ電圧による電荷はBのダイ
オード12−2、Bの第1コンデンサ3−2における経
路でBの第1コンデンサ3−2を図示の極性に充電する
充電電流となって流れこれを抑制する。
ンオフすると、同Bの半導体スイッチング素子2−2の
主電極間にはサージ電圧が発生するが、Bの半導体スイ
ッチング素子2−2のサージ電圧による電荷はBのダイ
オード12−2、Bの第1コンデンサ3−2における経
路でBの第1コンデンサ3−2を図示の極性に充電する
充電電流となって流れこれを抑制する。
【0027】ついでAの半導体スイッチング素子2−1
がターンオンすると、入力コンデンサ13の図示正極か
ら同Aの半導体スイッチング素子2−1、負荷11、前
記入力コンデンサ13の負極の経路で負荷電流が流れ負
荷11に電力が供給される。この際、同半導体スイッチ
ング素子2−1がオフの期間にAの第1コンデンサ3−
1に図示の極性で充電されていた電荷は、同Aの第1コ
ンデンサ3−1における図示正極から、Aの半導体スイ
ッチング素子2−1、Aの第2コンデンサ4−1、Aの
ダイオード6−1、Aのインダクタンス素子5−1、A
の第1コンデンサ3−1における図示負極の経路で流
れ、Aの第2コンデンサ4−1を図示の極性に充電す
る。さらに、これと同時に、前記Bの第2コンデンサ4
−2に蓄積されていた電荷は、同Bの第2コンデンサ4
−2における図示正極から、ダイオード10−2、Aの
半導体スイッチング素子2−1、前記Bの第2コンデン
サ4−2における図示負極の経路で放出される。
がターンオンすると、入力コンデンサ13の図示正極か
ら同Aの半導体スイッチング素子2−1、負荷11、前
記入力コンデンサ13の負極の経路で負荷電流が流れ負
荷11に電力が供給される。この際、同半導体スイッチ
ング素子2−1がオフの期間にAの第1コンデンサ3−
1に図示の極性で充電されていた電荷は、同Aの第1コ
ンデンサ3−1における図示正極から、Aの半導体スイ
ッチング素子2−1、Aの第2コンデンサ4−1、Aの
ダイオード6−1、Aのインダクタンス素子5−1、A
の第1コンデンサ3−1における図示負極の経路で流
れ、Aの第2コンデンサ4−1を図示の極性に充電す
る。さらに、これと同時に、前記Bの第2コンデンサ4
−2に蓄積されていた電荷は、同Bの第2コンデンサ4
−2における図示正極から、ダイオード10−2、Aの
半導体スイッチング素子2−1、前記Bの第2コンデン
サ4−2における図示負極の経路で放出される。
【0028】以上の動作からも理解されるように、図8
の回路では、Aの半導体スイッチング素子2−1がター
ンオンしたときには同半導体スイッチング素子2−1の
主電極間には負荷電流にAの第1コンデンサ3−1とB
の第2コンデンサ4−2の放電によるスパイク電流が重
畳された形で、またBの半導体スイッチング素子2−2
がターンオンしたときには同半導体スイッチング素子2
−2の主電極間には負荷電流にBの第1コンデンサ3−
2とAの第2コンデンサ4−1の放電に伴うスパイク電
流が重畳された形でそれぞれ流れ、Aの半導体スイッチ
ング素子2−1およびBの半導体スイッチング素子2−
2のターンオン損失が大きくなってコンバータの効率が
低下するほか、極端な場合にはこれらの半導体スイッチ
ング素子が破壊に至るという問題があった。
の回路では、Aの半導体スイッチング素子2−1がター
ンオンしたときには同半導体スイッチング素子2−1の
主電極間には負荷電流にAの第1コンデンサ3−1とB
の第2コンデンサ4−2の放電によるスパイク電流が重
畳された形で、またBの半導体スイッチング素子2−2
がターンオンしたときには同半導体スイッチング素子2
−2の主電極間には負荷電流にBの第1コンデンサ3−
2とAの第2コンデンサ4−1の放電に伴うスパイク電
流が重畳された形でそれぞれ流れ、Aの半導体スイッチ
ング素子2−1およびBの半導体スイッチング素子2−
2のターンオン損失が大きくなってコンバータの効率が
低下するほか、極端な場合にはこれらの半導体スイッチ
ング素子が破壊に至るという問題があった。
【0029】同様の問題は、前記従来技術による無損失
スナバ回路を適用した図9のフル・ブリッジ型コンバー
タでも生じる。図9において、破線内A1、B1、A2
およびB2で示すのは、各々、第1のスイッチング回
路、第2のスイッチング回路、第3のスイッチング回
路、および第4のスイッチング回路であり、1は直流電
源、2−1はA1の半導体スイッチング素子、3−1は
A1の第1コンデンサ、4−1はA1の第2コンデン
サ、5−1はA1のインダクタンス素子、6−1および
12−1はA1のダイオード、2−2はB1の半導体ス
イッチング素子、3−2はB1の第1コンデンサ、4−
2はB1の第2コンデンサ、5−2はB1のインダクタ
ンス素子、6−2および12−2はB1のダイオード、
2−3はB2の半導体スイッチング素子、3−3はB2
の第1コンデンサ、4−3はB2の第2コンデンサ、5
−3はB2のインダクタンス素子、6−3および12−
3はB2のダイオード、2−4はA2の半導体スイッチ
ング素子、3−4はA2の第1コンデンサ、4−4はA
2の第2コンデンサ、5−4はA2のインダクタンス素
子、6−4および12−4はA2のダイオード、10−
1、10−2、10−3および10−4はダイオード、
11は負荷である。
スナバ回路を適用した図9のフル・ブリッジ型コンバー
タでも生じる。図9において、破線内A1、B1、A2
およびB2で示すのは、各々、第1のスイッチング回
路、第2のスイッチング回路、第3のスイッチング回
路、および第4のスイッチング回路であり、1は直流電
源、2−1はA1の半導体スイッチング素子、3−1は
A1の第1コンデンサ、4−1はA1の第2コンデン
サ、5−1はA1のインダクタンス素子、6−1および
12−1はA1のダイオード、2−2はB1の半導体ス
イッチング素子、3−2はB1の第1コンデンサ、4−
2はB1の第2コンデンサ、5−2はB1のインダクタ
ンス素子、6−2および12−2はB1のダイオード、
2−3はB2の半導体スイッチング素子、3−3はB2
の第1コンデンサ、4−3はB2の第2コンデンサ、5
−3はB2のインダクタンス素子、6−3および12−
3はB2のダイオード、2−4はA2の半導体スイッチ
ング素子、3−4はA2の第1コンデンサ、4−4はA
2の第2コンデンサ、5−4はA2のインダクタンス素
子、6−4および12−4はA2のダイオード、10−
1、10−2、10−3および10−4はダイオード、
11は負荷である。
【0030】図9の回路において、A1の半導体スイッ
チング素子2−1とA2の半導体スイッチング素子2−
4の組は同期してスイッチング動作を行い、B1の半導
体スイッチング素子2−2とB2の半導体スイッチング
素子2−3の組は同期してスイッチング動作を行ってお
り、かつ前記半導体スイッチング素子2−1と2−4の
組と、前記半導体スイッチング素子2−2と2−3の組
は、交互にスイッチング動作を行う。
チング素子2−1とA2の半導体スイッチング素子2−
4の組は同期してスイッチング動作を行い、B1の半導
体スイッチング素子2−2とB2の半導体スイッチング
素子2−3の組は同期してスイッチング動作を行ってお
り、かつ前記半導体スイッチング素子2−1と2−4の
組と、前記半導体スイッチング素子2−2と2−3の組
は、交互にスイッチング動作を行う。
【0031】A1の半導体スイッチング素子2−1とA
2の半導体スイッチング素子2−4がターンオンする
と、直流電源1の正極からA1の半導体スイッチング素
子2−1、負荷11、A2の半導体スイッチング素子2
−4、直流電源1の負極の経路で負荷電流が流れ負荷1
1に電力が供給される。また、A1の半導体スイッチン
グ素子2−1とA2の半導体スイッチング素子2−4が
ターンオンした際に、A1の第1コンデンサ3−1に図
示の極性で充電されていた電荷は、同A1の第1コンデ
ンサ3−1における図示正極から、A1の半導体スイッ
チング素子2−1、A1の第2コンデンサ4−1、A1
のダイオード6−1、A1のインダクタンス素子5−
1、A1の第1コンデンサ3−1における図示負極の経
路で流れ、A1の第2コンデンサ4−1を図示の極性に
充電し、A2の第1コンデンサ3−4に図示の極性で充
電されていた電荷は、同A2の第1コンデンサ3−4に
おける図示正極から、A2のインダクタンス素子5−
4、A2のダイオード6−4、A2の第2コンデンサ4
−4、A2の半導体スイッチング素子2−4、A2の第
1コンデンサ3−4における図示負極の経路で流れ、A
2の第2コンデンサ4−4を図示の極性に充電する。
2の半導体スイッチング素子2−4がターンオンする
と、直流電源1の正極からA1の半導体スイッチング素
子2−1、負荷11、A2の半導体スイッチング素子2
−4、直流電源1の負極の経路で負荷電流が流れ負荷1
1に電力が供給される。また、A1の半導体スイッチン
グ素子2−1とA2の半導体スイッチング素子2−4が
ターンオンした際に、A1の第1コンデンサ3−1に図
示の極性で充電されていた電荷は、同A1の第1コンデ
ンサ3−1における図示正極から、A1の半導体スイッ
チング素子2−1、A1の第2コンデンサ4−1、A1
のダイオード6−1、A1のインダクタンス素子5−
1、A1の第1コンデンサ3−1における図示負極の経
路で流れ、A1の第2コンデンサ4−1を図示の極性に
充電し、A2の第1コンデンサ3−4に図示の極性で充
電されていた電荷は、同A2の第1コンデンサ3−4に
おける図示正極から、A2のインダクタンス素子5−
4、A2のダイオード6−4、A2の第2コンデンサ4
−4、A2の半導体スイッチング素子2−4、A2の第
1コンデンサ3−4における図示負極の経路で流れ、A
2の第2コンデンサ4−4を図示の極性に充電する。
【0032】A1の半導体スイッチング素子2−1とA
2の半導体スイッチング素子2−4がターンオフする
と、A1の半導体スイッチング素子2−1の主電極間、
およびA2の半導体スイッチング素子2−4の主電極間
にはサージ電圧が発生するが、A1の半導体スイッチン
グ素子2−1のサージ電圧による電荷はA1の第1コン
デンサ3−1、A1のダイオード12−1の経路でA1
の第1コンデンサ3−1を図示の極性に充電する充電電
流となって流れこれを抑制し、A2の半導体スイッチン
グ素子2−4のサージ電圧による電荷はA2のダイオー
ド12−4、A2の第1コンデンサ3−4の経路でA2
の第1コンデンサ3−4を図示の極性に充電する充電電
流となって流れこれを抑制する。
2の半導体スイッチング素子2−4がターンオフする
と、A1の半導体スイッチング素子2−1の主電極間、
およびA2の半導体スイッチング素子2−4の主電極間
にはサージ電圧が発生するが、A1の半導体スイッチン
グ素子2−1のサージ電圧による電荷はA1の第1コン
デンサ3−1、A1のダイオード12−1の経路でA1
の第1コンデンサ3−1を図示の極性に充電する充電電
流となって流れこれを抑制し、A2の半導体スイッチン
グ素子2−4のサージ電圧による電荷はA2のダイオー
ド12−4、A2の第1コンデンサ3−4の経路でA2
の第1コンデンサ3−4を図示の極性に充電する充電電
流となって流れこれを抑制する。
【0033】次に、B1の半導体スイッチング素子2−
2とB2の半導体スイッチング素子2−3がターンオン
すると、直流電源1の正極からB1の半導体スイッチン
グ素子2−2、負荷11、B2の半導体スイッチング素
子2−3、直流電源1の負極の経路で負荷電流が流れ負
荷11に電力が供給される。また、B1の半導体スイッ
チング素子2−2とB2の半導体スイッチング素子2−
3がターンオンした際に、B1の第1コンデンサ3−2
に図示の極性で充電されていた電荷は、同B1の第1コ
ンデンサ3−2における図示正極から、B1の半導体ス
イッチング素子2−2、B1の第2コンデンサ4−2、
B1のダイオード6−2、B1のインダクタンス素子5
−2、B1の第1コンデンサ3−2における図示負極の
経路で流れ、B1の第2コンデンサ4−2に移行され同
コンデンサ4−2を図示の極性に充電し、B2の第1コ
ンデンサ3−3に図示の極性で充電されていた電荷は、
同B2の第1コンデンサ3−3における図示正極から、
B2のインダクタンス素子5−3、B2のダイオード6
−3、B2の第2コンデンサ4−3、B2の半導体スイ
ッチング素子2−3、B2の第1コンデンサ3−3にお
ける図示負極の経路で流れ、B2の第2コンデンサ4−
4に移行され同コンデンサ4−4を図示の極性に充電す
る。これと同時に、前記A2の第2コンデンサ4−4に
図示の極性で蓄積されていた電荷は、同A2の第2コン
デンサ4−4における図示正極から、ダイオード10−
4、B1の半導体スイッチング素子2−2、前記A2の
第2コンデンサ4−4における負極の経路で放電し、前
記A1の第2コンデンサ4−1に図示の極性で蓄積され
ていた電荷は、同A1の第2コンデンサ4−1における
図示正極から、B2の半導体スイッチング素子2−3、
ダイオード10−1、前記A1の第2コンデンサ4−1
における負極の経路で放電する。
2とB2の半導体スイッチング素子2−3がターンオン
すると、直流電源1の正極からB1の半導体スイッチン
グ素子2−2、負荷11、B2の半導体スイッチング素
子2−3、直流電源1の負極の経路で負荷電流が流れ負
荷11に電力が供給される。また、B1の半導体スイッ
チング素子2−2とB2の半導体スイッチング素子2−
3がターンオンした際に、B1の第1コンデンサ3−2
に図示の極性で充電されていた電荷は、同B1の第1コ
ンデンサ3−2における図示正極から、B1の半導体ス
イッチング素子2−2、B1の第2コンデンサ4−2、
B1のダイオード6−2、B1のインダクタンス素子5
−2、B1の第1コンデンサ3−2における図示負極の
経路で流れ、B1の第2コンデンサ4−2に移行され同
コンデンサ4−2を図示の極性に充電し、B2の第1コ
ンデンサ3−3に図示の極性で充電されていた電荷は、
同B2の第1コンデンサ3−3における図示正極から、
B2のインダクタンス素子5−3、B2のダイオード6
−3、B2の第2コンデンサ4−3、B2の半導体スイ
ッチング素子2−3、B2の第1コンデンサ3−3にお
ける図示負極の経路で流れ、B2の第2コンデンサ4−
4に移行され同コンデンサ4−4を図示の極性に充電す
る。これと同時に、前記A2の第2コンデンサ4−4に
図示の極性で蓄積されていた電荷は、同A2の第2コン
デンサ4−4における図示正極から、ダイオード10−
4、B1の半導体スイッチング素子2−2、前記A2の
第2コンデンサ4−4における負極の経路で放電し、前
記A1の第2コンデンサ4−1に図示の極性で蓄積され
ていた電荷は、同A1の第2コンデンサ4−1における
図示正極から、B2の半導体スイッチング素子2−3、
ダイオード10−1、前記A1の第2コンデンサ4−1
における負極の経路で放電する。
【0034】B1の半導体スイッチング素子2−2とB
2の半導体スイッチング素子2−3がターンオフする
と、B1の半導体スイッチング素子2−2の主電極間、
およびB2の半導体スイッチング素子2−3の主電極間
にはサージ電圧が発生するが、B1の半導体スイッチン
グ素子2−2のサージ電圧による電荷はB1の第1のコ
ンデンサ3−2、B1のダイオード12−2の経路でB
1の第1コンデンサ3−2を図示の極性に充電する充電
電流となって流れこれを抑制し、B2の半導体スイッチ
ング素子2−3のサージ電圧による電荷はB2のダイオ
ード12−3、B2の第1コンデンサ3−3の経路でB
2の第1コンデンサ3−3を図示の極性に充電する充電
電流となって流れこれを抑制する。
2の半導体スイッチング素子2−3がターンオフする
と、B1の半導体スイッチング素子2−2の主電極間、
およびB2の半導体スイッチング素子2−3の主電極間
にはサージ電圧が発生するが、B1の半導体スイッチン
グ素子2−2のサージ電圧による電荷はB1の第1のコ
ンデンサ3−2、B1のダイオード12−2の経路でB
1の第1コンデンサ3−2を図示の極性に充電する充電
電流となって流れこれを抑制し、B2の半導体スイッチ
ング素子2−3のサージ電圧による電荷はB2のダイオ
ード12−3、B2の第1コンデンサ3−3の経路でB
2の第1コンデンサ3−3を図示の極性に充電する充電
電流となって流れこれを抑制する。
【0035】以上の動作からも理解されるように、図9
の回路では、A1の半導体スイッチング素子2−1がタ
ーンオンしたときに同半導体スイッチング素子2−1の
主電極間には負荷電流にA1の第1コンデンサ3−1と
B2の第2コンデンサ4−3の放電によるスパイク電流
が重畳した形で、A2の半導体スイッチング素子2−4
がターンオンしたときに同半導体スイッチング素子2−
4の主電極間には負荷電流にA2の第1コンデンサ3−
4とB1の第2コンデンサ4−2の放電によるスパイク
電流が重畳した形で、B1の半導体スイッチング素子2
−2がターンオンしたときに同半導体スイッチング素子
2−2の主電極間には負荷電流にB1の第1コンデンサ
3−2とA2の第2コンデンサ4−4の放電によるスパ
イク電流が重畳した形で、B2の半導体スイッチング素
子2−3がターンオンしたときに同半導体スイッチング
素子2−3の主電極間には負荷電流にB2の第1コンデ
ンサ3−3とA1の第2コンデンサ4−1の放電による
スパイク電流が重畳した形でそれぞれ流れるため、半導
体スイッチング素子2−1、2−2、2−3および2−
4のターンオン損失が大きくなってコンバータの効率が
低下するほか、極端な場合にはこれらの半導体スイッチ
ング素子が破壊に至るという問題があった。
の回路では、A1の半導体スイッチング素子2−1がタ
ーンオンしたときに同半導体スイッチング素子2−1の
主電極間には負荷電流にA1の第1コンデンサ3−1と
B2の第2コンデンサ4−3の放電によるスパイク電流
が重畳した形で、A2の半導体スイッチング素子2−4
がターンオンしたときに同半導体スイッチング素子2−
4の主電極間には負荷電流にA2の第1コンデンサ3−
4とB1の第2コンデンサ4−2の放電によるスパイク
電流が重畳した形で、B1の半導体スイッチング素子2
−2がターンオンしたときに同半導体スイッチング素子
2−2の主電極間には負荷電流にB1の第1コンデンサ
3−2とA2の第2コンデンサ4−4の放電によるスパ
イク電流が重畳した形で、B2の半導体スイッチング素
子2−3がターンオンしたときに同半導体スイッチング
素子2−3の主電極間には負荷電流にB2の第1コンデ
ンサ3−3とA1の第2コンデンサ4−1の放電による
スパイク電流が重畳した形でそれぞれ流れるため、半導
体スイッチング素子2−1、2−2、2−3および2−
4のターンオン損失が大きくなってコンバータの効率が
低下するほか、極端な場合にはこれらの半導体スイッチ
ング素子が破壊に至るという問題があった。
【0036】本発明の目的は、前記従来技術による無損
失スナバ回路をハーフ・ブリッジ型コンバータ、あるい
はフル・ブリッジ型コンバータなどのブリッジ型コンバ
ータに適用した場合、半導体スイッチング素子がターン
オンする際に過大なサージ電流が流れ、同半導体スイッ
チング素子のターンオン損失が非常に大きくなったり、
極端な場合にはこのターンオン損失によって同半導体ス
イッチング素子が破壊に至る問題を対策した高効率で信
頼性が高く、低ノイズのブリッジ型コンバータを提供す
るものである。
失スナバ回路をハーフ・ブリッジ型コンバータ、あるい
はフル・ブリッジ型コンバータなどのブリッジ型コンバ
ータに適用した場合、半導体スイッチング素子がターン
オンする際に過大なサージ電流が流れ、同半導体スイッ
チング素子のターンオン損失が非常に大きくなったり、
極端な場合にはこのターンオン損失によって同半導体ス
イッチング素子が破壊に至る問題を対策した高効率で信
頼性が高く、低ノイズのブリッジ型コンバータを提供す
るものである。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体スイッ
チング素子と、同半導体スイッチング素子がターンオフ
した時に同半導体スイッチング素子の主電極間に生じる
サージ電圧を抑制するために設けられた第1コンデンサ
と、同半導体スイッチング素子のオフ期間に前記第1コ
ンデンサに蓄積された電荷を同半導体スイッチング素子
のターンオン時に同半導体スイッチング素子、インダク
タンス素子およびダイオードの直列回路を介して移行さ
せるための第2コンデンサからなるスナバ回路とからな
る第1、および第2の2つのスイッチング回路を有し、
前記2つのスイッチング回路が直流電源の両端に直列に
結合され、前記2つのスイッチング回路を交互にスイッ
チングさせて負荷に交流電圧を印加するハーフ・ブリッ
ジ型コンバータにおいて、前記第1のスイッチング回路
と直列に第1の可飽和リアクトル、前記第2のスイッチ
ング回路と直列に第2の可飽和リアクトルが各々挿入さ
れており、前記第1のスイッチング回路における半導体
スイッチング素子がオンの期間に、同第1のスイッチン
グ回路の半導体スイッチング素子、前記第1の可飽和リ
アクトルおよびダイオードの直列回路を介して、前記第
2のスイッチング回路におけるスナバ回路の第2コンデ
ンサの電荷を放電させ、前記第2のスイッチング回路に
おける半導体スイッチング素子がオンの期間に、同第2
のスイッチング回路の半導体スイッチング素子、前記第
2の可飽和リアクトルおよびダイオードの直列回路を介
して、前記第1のスイッチング回路におけるスナバ回路
の第2コンデンサの電荷を放電させる構成としたことを
特徴とするハーフ・ブリッジ型コンバータである。
チング素子と、同半導体スイッチング素子がターンオフ
した時に同半導体スイッチング素子の主電極間に生じる
サージ電圧を抑制するために設けられた第1コンデンサ
と、同半導体スイッチング素子のオフ期間に前記第1コ
ンデンサに蓄積された電荷を同半導体スイッチング素子
のターンオン時に同半導体スイッチング素子、インダク
タンス素子およびダイオードの直列回路を介して移行さ
せるための第2コンデンサからなるスナバ回路とからな
る第1、および第2の2つのスイッチング回路を有し、
前記2つのスイッチング回路が直流電源の両端に直列に
結合され、前記2つのスイッチング回路を交互にスイッ
チングさせて負荷に交流電圧を印加するハーフ・ブリッ
ジ型コンバータにおいて、前記第1のスイッチング回路
と直列に第1の可飽和リアクトル、前記第2のスイッチ
ング回路と直列に第2の可飽和リアクトルが各々挿入さ
れており、前記第1のスイッチング回路における半導体
スイッチング素子がオンの期間に、同第1のスイッチン
グ回路の半導体スイッチング素子、前記第1の可飽和リ
アクトルおよびダイオードの直列回路を介して、前記第
2のスイッチング回路におけるスナバ回路の第2コンデ
ンサの電荷を放電させ、前記第2のスイッチング回路に
おける半導体スイッチング素子がオンの期間に、同第2
のスイッチング回路の半導体スイッチング素子、前記第
2の可飽和リアクトルおよびダイオードの直列回路を介
して、前記第1のスイッチング回路におけるスナバ回路
の第2コンデンサの電荷を放電させる構成としたことを
特徴とするハーフ・ブリッジ型コンバータである。
【0038】上記のような構成とすることにより、半導
体スイッチング素子のターンオフ時に同半導体スイッチ
ング素子の主電極間に生じるサージ電圧を効果的に抑制
でき、同半導体スイッチング素子の安全動作が図れると
ともに同半導体スイッチング素子のターンオフ損失も大
幅に抑制でき、しかも半導体スイッチング素子のオン期
間に同半導体スイッチング素子を流れる負荷電流と同半
導体スイッチング素子を含むスイッチング回路とは別の
スイッチング回路における第2コンデンサの放電電流の
2つの電流成分の立ち上がりを、これら2つの電流成分
の流れる可飽和リアクトルが飽和するまでの期間抑える
ことができるため、前記半導体スイッチング素子のター
ンオン損失が大幅に低減し、同半導体スイッチング素子
の安全動作が図れ、高効率で信頼性が高く低ノイズのハ
ーフ・ブリッジ型コンバータが実現できる。
体スイッチング素子のターンオフ時に同半導体スイッチ
ング素子の主電極間に生じるサージ電圧を効果的に抑制
でき、同半導体スイッチング素子の安全動作が図れると
ともに同半導体スイッチング素子のターンオフ損失も大
幅に抑制でき、しかも半導体スイッチング素子のオン期
間に同半導体スイッチング素子を流れる負荷電流と同半
導体スイッチング素子を含むスイッチング回路とは別の
スイッチング回路における第2コンデンサの放電電流の
2つの電流成分の立ち上がりを、これら2つの電流成分
の流れる可飽和リアクトルが飽和するまでの期間抑える
ことができるため、前記半導体スイッチング素子のター
ンオン損失が大幅に低減し、同半導体スイッチング素子
の安全動作が図れ、高効率で信頼性が高く低ノイズのハ
ーフ・ブリッジ型コンバータが実現できる。
【0039】本発明は、半導体スイッチング素子と、同
半導体スイッチング素子がターンオフした時に同半導体
スイッチング素子の主電極間に生じるサージ電圧を抑制
するために設けられた第1コンデンサと、同半導体スイ
ッチング素子のオフ期間に前記第1コンデンサに蓄積さ
れた電荷を同半導体スイッチング素子のターンオン時に
同半導体スイッチング素子、インダクタンス素子および
ダイオードの直列回路を介して移行させるための第2コ
ンデンサからなるスナバ回路とからなる第1、および第
2の2つのスイッチング回路を有し、前記2つのスイッ
チング回路が直流電源の両端に直列に結合され、前記2
つのスイッチング回路を交互にスイッチングさせて負荷
に交流電圧を印加するハーフ・ブリッジ型コンバータに
おいて、前記第1のスイッチング回路と直列に第1の可
飽和リアクトル、前記第2のスイッチング回路と直列に
第2の可飽和リアクトルが各々挿入されており、前記第
1のスイッチング回路における半導体スイッチング素子
がオンの期間に、同第1のスイッチング回路の半導体ス
イッチング素子、前記第1の可飽和リアクトル、前記第
2の可飽和リアクトルおよびダイオードの直列回路を介
して、前記第2のスイッチング回路におけるスナバ回路
の第2コンデンサの電荷を放電させ、前記第2のスイッ
チング回路における半導体スイッチング素子がオンの期
間に、同第2のスイッチング回路の半導体スイッチング
素子、前記第1の可飽和リアクトル、前記第2の可飽和
リアクトルおよびダイオードの直列回路を介して、前記
第1のスイッチング回路におけるスナバ回路の第2コン
デンサの電荷を放電させる構成としたことを特徴とする
ハーフ・ブリッジ型コンバータである。
半導体スイッチング素子がターンオフした時に同半導体
スイッチング素子の主電極間に生じるサージ電圧を抑制
するために設けられた第1コンデンサと、同半導体スイ
ッチング素子のオフ期間に前記第1コンデンサに蓄積さ
れた電荷を同半導体スイッチング素子のターンオン時に
同半導体スイッチング素子、インダクタンス素子および
ダイオードの直列回路を介して移行させるための第2コ
ンデンサからなるスナバ回路とからなる第1、および第
2の2つのスイッチング回路を有し、前記2つのスイッ
チング回路が直流電源の両端に直列に結合され、前記2
つのスイッチング回路を交互にスイッチングさせて負荷
に交流電圧を印加するハーフ・ブリッジ型コンバータに
おいて、前記第1のスイッチング回路と直列に第1の可
飽和リアクトル、前記第2のスイッチング回路と直列に
第2の可飽和リアクトルが各々挿入されており、前記第
1のスイッチング回路における半導体スイッチング素子
がオンの期間に、同第1のスイッチング回路の半導体ス
イッチング素子、前記第1の可飽和リアクトル、前記第
2の可飽和リアクトルおよびダイオードの直列回路を介
して、前記第2のスイッチング回路におけるスナバ回路
の第2コンデンサの電荷を放電させ、前記第2のスイッ
チング回路における半導体スイッチング素子がオンの期
間に、同第2のスイッチング回路の半導体スイッチング
素子、前記第1の可飽和リアクトル、前記第2の可飽和
リアクトルおよびダイオードの直列回路を介して、前記
第1のスイッチング回路におけるスナバ回路の第2コン
デンサの電荷を放電させる構成としたことを特徴とする
ハーフ・ブリッジ型コンバータである。
【0040】上記のような構成とすることにより、半導
体スイッチング素子のターンオフ時に同半導体スイッチ
ング素子の主電極間に生じるサージ電圧を効果的に抑制
でき、同半導体スイッチング素子の安全動作が図れると
ともに同半導体スイッチング素子のターンオフ損失も大
幅に抑制でき、しかも半導体スイッチング素子のオン期
間に同半導体スイッチング素子を流れる負荷電流と同半
導体スイッチング素子を含むスイッチング回路とは別の
スイッチング回路における第2コンデンサの放電電流の
2つの電流成分の立ち上がりを、これら2つの電流成分
の流れる2つの可飽和リアクトルが飽和するまでの期間
抑えることができるため、前記半導体スイッチング素子
のターンオン損失が大幅に低減し、同半導体スイッチン
グ素子の安全動作が図れ、高効率で信頼性が高く低ノイ
ズのハーフ・ブリッジ型コンバータが実現できる。
体スイッチング素子のターンオフ時に同半導体スイッチ
ング素子の主電極間に生じるサージ電圧を効果的に抑制
でき、同半導体スイッチング素子の安全動作が図れると
ともに同半導体スイッチング素子のターンオフ損失も大
幅に抑制でき、しかも半導体スイッチング素子のオン期
間に同半導体スイッチング素子を流れる負荷電流と同半
導体スイッチング素子を含むスイッチング回路とは別の
スイッチング回路における第2コンデンサの放電電流の
2つの電流成分の立ち上がりを、これら2つの電流成分
の流れる2つの可飽和リアクトルが飽和するまでの期間
抑えることができるため、前記半導体スイッチング素子
のターンオン損失が大幅に低減し、同半導体スイッチン
グ素子の安全動作が図れ、高効率で信頼性が高く低ノイ
ズのハーフ・ブリッジ型コンバータが実現できる。
【0041】本発明は、半導体スイッチング素子と、同
半導体スイッチング素子がターンオフした時に同半導体
スイッチング素子の主電極間に生じるサージ電圧を抑制
するために設けられた第1コンデンサと同半導体スイッ
チング素子のオフ期間に前記第1コンデンサに蓄積され
た電荷を同半導体スイッチング素子のターンオン時に同
半導体スイッチング素子、インダクタンス素子およびダ
イオードの直列回路を介して移行させるための第2コン
デンサからなるスナバ回路とを有する第1、第2、第
3、および第4の4つのスイッチング回路を有し、前記
第1と第3のスイッチング回路、および第2と第4のス
イッチング回路がいずれも直流電源の両端に直列に結合
され、同期してスイッチング動作を行う前記第1と第4
のスイッチング回路と同期してスイッチング動作を行う
前記第2と第4のスイッチング回路の2つの組を交互に
スイッチングさせて負荷に交流電圧を印加するフル・ブ
リッジ型コンバータにおいて、前記第1のスイッチング
回路と直列に第1の可飽和リアクトル、前記第2のスイ
ッチング回路と直列に第2の可飽和リアクトル、前記第
3のスイッチング回路と直列に第3の可飽和リアクト
ル、前記第4のスイッチング回路と直列に第4の可飽和
リアクトルが各々挿入されており、前記第1のスイッチ
ング回路における半導体スイッチング素子がオンの期間
に前記第3のスイッチング回路におけるスナバ回路の第
2コンデンサの電荷を前記第1のスイッチング回路の半
導体スイッチング素子、前記第1の可飽和リアクトルお
よびダイオードの直列回路を介して放電させ、前記第2
のスイッチング回路における半導体スイッチング素子が
オンの期間に前記第4のスイッチング回路におけるスナ
バ回路の第2コンデンサの電荷を前記第2のスイッチン
グ回路における半導体スイッチング素子、前記第2の可
飽和リアクトルおよびダイオードの直列回路を介して放
電させ、前記第3のスイッチング回路における半導体ス
イッチング素子がオンの期間に前記第1のスイッチング
回路におけるスナバ回路の第2コンデンサの電荷を前記
第3のスイッチング回路における半導体スイッチング素
子、前記第3の可飽和リアクトルおよびダイオードを介
して放電させ、前記第4のスイッチング回路における半
導体スイッチング素子がオンの期間に前記第2のスイッ
チング回路におけるスナバ回路の第2コンデンサの電荷
を前記第4のスイッチング回路の半導体スイッチング素
子、前記第4の可飽和リアクトルおよびダイオードを介
して放電させる構成としたことを特徴とするフル・ブリ
ッジ型コンバータである。
半導体スイッチング素子がターンオフした時に同半導体
スイッチング素子の主電極間に生じるサージ電圧を抑制
するために設けられた第1コンデンサと同半導体スイッ
チング素子のオフ期間に前記第1コンデンサに蓄積され
た電荷を同半導体スイッチング素子のターンオン時に同
半導体スイッチング素子、インダクタンス素子およびダ
イオードの直列回路を介して移行させるための第2コン
デンサからなるスナバ回路とを有する第1、第2、第
3、および第4の4つのスイッチング回路を有し、前記
第1と第3のスイッチング回路、および第2と第4のス
イッチング回路がいずれも直流電源の両端に直列に結合
され、同期してスイッチング動作を行う前記第1と第4
のスイッチング回路と同期してスイッチング動作を行う
前記第2と第4のスイッチング回路の2つの組を交互に
スイッチングさせて負荷に交流電圧を印加するフル・ブ
リッジ型コンバータにおいて、前記第1のスイッチング
回路と直列に第1の可飽和リアクトル、前記第2のスイ
ッチング回路と直列に第2の可飽和リアクトル、前記第
3のスイッチング回路と直列に第3の可飽和リアクト
ル、前記第4のスイッチング回路と直列に第4の可飽和
リアクトルが各々挿入されており、前記第1のスイッチ
ング回路における半導体スイッチング素子がオンの期間
に前記第3のスイッチング回路におけるスナバ回路の第
2コンデンサの電荷を前記第1のスイッチング回路の半
導体スイッチング素子、前記第1の可飽和リアクトルお
よびダイオードの直列回路を介して放電させ、前記第2
のスイッチング回路における半導体スイッチング素子が
オンの期間に前記第4のスイッチング回路におけるスナ
バ回路の第2コンデンサの電荷を前記第2のスイッチン
グ回路における半導体スイッチング素子、前記第2の可
飽和リアクトルおよびダイオードの直列回路を介して放
電させ、前記第3のスイッチング回路における半導体ス
イッチング素子がオンの期間に前記第1のスイッチング
回路におけるスナバ回路の第2コンデンサの電荷を前記
第3のスイッチング回路における半導体スイッチング素
子、前記第3の可飽和リアクトルおよびダイオードを介
して放電させ、前記第4のスイッチング回路における半
導体スイッチング素子がオンの期間に前記第2のスイッ
チング回路におけるスナバ回路の第2コンデンサの電荷
を前記第4のスイッチング回路の半導体スイッチング素
子、前記第4の可飽和リアクトルおよびダイオードを介
して放電させる構成としたことを特徴とするフル・ブリ
ッジ型コンバータである。
【0042】上記のような構成とすることにより、半導
体スイッチング素子のターンオフ時に同半導体スイッチ
ング素子の主電極間に生じるサージ電圧を効果的に抑制
でき、同半導体スイッチング素子の安全動作が図れると
ともに同半導体スイッチング素子のターンオフ損失も大
幅に抑制でき、しかも半導体スイッチング素子のオン期
間に同半導体スイッチング素子を流れる負荷電流と同半
導体スイッチング素子を含むスイッチング回路とは別の
スイッチング回路における第2コンデンサの放電電流の
2つの電流成分の立ち上がりを、これら2つの電流成分
の流れる可飽和リアクトルが飽和するまでの期間抑える
ことができるため、前記半導体スイッチング素子のター
ンオン損失が大幅に低減し、同半導体スイッチング素子
の安全動作が図れ、高効率で信頼性が高く低ノイズのフ
ル・ブリッジ型コンバータが実現できる。
体スイッチング素子のターンオフ時に同半導体スイッチ
ング素子の主電極間に生じるサージ電圧を効果的に抑制
でき、同半導体スイッチング素子の安全動作が図れると
ともに同半導体スイッチング素子のターンオフ損失も大
幅に抑制でき、しかも半導体スイッチング素子のオン期
間に同半導体スイッチング素子を流れる負荷電流と同半
導体スイッチング素子を含むスイッチング回路とは別の
スイッチング回路における第2コンデンサの放電電流の
2つの電流成分の立ち上がりを、これら2つの電流成分
の流れる可飽和リアクトルが飽和するまでの期間抑える
ことができるため、前記半導体スイッチング素子のター
ンオン損失が大幅に低減し、同半導体スイッチング素子
の安全動作が図れ、高効率で信頼性が高く低ノイズのフ
ル・ブリッジ型コンバータが実現できる。
【0043】本発明は、半導体スイッチング素子と、同
半導体スイッチング素子がターンオフした時に同半導体
スイッチング素子の主電極間に生じるサージ電圧を抑制
するために設けられた第1コンデンサと同半導体スイッ
チング素子のオフ期間に前記第1コンデンサに蓄積され
た電荷を同半導体スイッチング素子のターンオン時に同
半導体スイッチング素子、インダクタンス素子およびダ
イオードの直列回路を介して移行させるための第2コン
デンサからなるスナバ回路とを有する第1、第2、第
3、および第4の4つのスイッチング回路を有し、前記
第1と第3のスイッチング回路、および第2と第4のス
イッチング回路がいずれも直流電源の両端に直列に結合
され、同期してスイッチング動作を行う前記第1と第4
のスイッチング回路と同期してスイッチング動作を行う
前記第2と第4のスイッチング回路の2つの組を交互に
スイッチングさせて負荷に交流電圧を印加するフル・ブ
リッジ型コンバータにおいて、前記第1のスイッチング
回路と直列に第1の可飽和リアクトル、前記第2のスイ
ッチング回路と直列に第2の可飽和リアクトル、前記第
3のスイッチング回路と直列に第3の可飽和リアクト
ル、前記第4のスイッチング回路と直列に第4の可飽和
リアクトルが各々挿入されており、前記第1のスイッチ
ング回路における半導体スイッチング素子がオンの期間
に前記第3のスイッチング回路におけるスナバ回路の第
2コンデンサの電荷を前記第1のスイッチング回路の半
導体スイッチング素子、前記第1の可飽和リアクトル、
前記第3の可飽和リアクトルおよびダイオードの直列回
路を介して放電させ、前記第2のスイッチング回路にお
ける半導体スイッチング素子がオンの期間に前記第4の
スイッチング回路におけるスナバ回路の第2コンデンサ
の電荷を前記第2のスイッチング回路における半導体ス
イッチング素子、前記第2の可飽和リアクトル、前記第
4の可飽和リアクトルおよびダイオードの直列回路を介
して放電させ、前記第3のスイッチング回路における半
導体スイッチング素子がオンの期間に前記第1のスイッ
チング回路におけるスナバ回路の第2コンデンサの電荷
を前記第3のスイッチング回路における半導体スイッチ
ング素子、前記第1の可飽和リアクトル、前記第3の可
飽和リアクトルおよびダイオードを介して放電させ、前
記第4のスイッチング回路における半導体スイッチング
素子がオンの期間に前記第2のスイッチング回路におけ
るスナバ回路の第2コンデンサの電荷を前記第4のスイ
ッチング回路の半導体スイッチング素子、前記第2の可
飽和リアクトル、前記第4の可飽和リアクトルおよびダ
イオードを介して放電させる構成としたことを特徴とす
るフル・ブリッジ型コンバータである。
半導体スイッチング素子がターンオフした時に同半導体
スイッチング素子の主電極間に生じるサージ電圧を抑制
するために設けられた第1コンデンサと同半導体スイッ
チング素子のオフ期間に前記第1コンデンサに蓄積され
た電荷を同半導体スイッチング素子のターンオン時に同
半導体スイッチング素子、インダクタンス素子およびダ
イオードの直列回路を介して移行させるための第2コン
デンサからなるスナバ回路とを有する第1、第2、第
3、および第4の4つのスイッチング回路を有し、前記
第1と第3のスイッチング回路、および第2と第4のス
イッチング回路がいずれも直流電源の両端に直列に結合
され、同期してスイッチング動作を行う前記第1と第4
のスイッチング回路と同期してスイッチング動作を行う
前記第2と第4のスイッチング回路の2つの組を交互に
スイッチングさせて負荷に交流電圧を印加するフル・ブ
リッジ型コンバータにおいて、前記第1のスイッチング
回路と直列に第1の可飽和リアクトル、前記第2のスイ
ッチング回路と直列に第2の可飽和リアクトル、前記第
3のスイッチング回路と直列に第3の可飽和リアクト
ル、前記第4のスイッチング回路と直列に第4の可飽和
リアクトルが各々挿入されており、前記第1のスイッチ
ング回路における半導体スイッチング素子がオンの期間
に前記第3のスイッチング回路におけるスナバ回路の第
2コンデンサの電荷を前記第1のスイッチング回路の半
導体スイッチング素子、前記第1の可飽和リアクトル、
前記第3の可飽和リアクトルおよびダイオードの直列回
路を介して放電させ、前記第2のスイッチング回路にお
ける半導体スイッチング素子がオンの期間に前記第4の
スイッチング回路におけるスナバ回路の第2コンデンサ
の電荷を前記第2のスイッチング回路における半導体ス
イッチング素子、前記第2の可飽和リアクトル、前記第
4の可飽和リアクトルおよびダイオードの直列回路を介
して放電させ、前記第3のスイッチング回路における半
導体スイッチング素子がオンの期間に前記第1のスイッ
チング回路におけるスナバ回路の第2コンデンサの電荷
を前記第3のスイッチング回路における半導体スイッチ
ング素子、前記第1の可飽和リアクトル、前記第3の可
飽和リアクトルおよびダイオードを介して放電させ、前
記第4のスイッチング回路における半導体スイッチング
素子がオンの期間に前記第2のスイッチング回路におけ
るスナバ回路の第2コンデンサの電荷を前記第4のスイ
ッチング回路の半導体スイッチング素子、前記第2の可
飽和リアクトル、前記第4の可飽和リアクトルおよびダ
イオードを介して放電させる構成としたことを特徴とす
るフル・ブリッジ型コンバータである。
【0044】上記のような構成とすることにより、半導
体スイッチング素子のターンオフ時に同半導体スイッチ
ング素子の主電極間に生じるサージ電圧を効果的に抑制
でき、同半導体スイッチング素子の安全動作が図れると
ともに同半導体スイッチング素子のターンオフ損失も大
幅に抑制でき、しかも半導体スイッチング素子のオン期
間に同半導体スイッチング素子を流れる負荷電流と同半
導体スイッチング素子を含むスイッチング回路とは別の
スイッチング回路における第2コンデンサの放電電流の
2つの電流成分の立ち上がりを、これら2つの電流成分
の流れる2つの可飽和リアクトルが飽和するまでの期間
抑えることができるため、前記半導体スイッチング素子
のターンオン損失が大幅に低減し、同半導体スイッチン
グ素子の安全動作が図れ、高効率で信頼性が高く低ノイ
ズのフル・ブリッジ型コンバータが実現できる。
体スイッチング素子のターンオフ時に同半導体スイッチ
ング素子の主電極間に生じるサージ電圧を効果的に抑制
でき、同半導体スイッチング素子の安全動作が図れると
ともに同半導体スイッチング素子のターンオフ損失も大
幅に抑制でき、しかも半導体スイッチング素子のオン期
間に同半導体スイッチング素子を流れる負荷電流と同半
導体スイッチング素子を含むスイッチング回路とは別の
スイッチング回路における第2コンデンサの放電電流の
2つの電流成分の立ち上がりを、これら2つの電流成分
の流れる2つの可飽和リアクトルが飽和するまでの期間
抑えることができるため、前記半導体スイッチング素子
のターンオン損失が大幅に低減し、同半導体スイッチン
グ素子の安全動作が図れ、高効率で信頼性が高く低ノイ
ズのフル・ブリッジ型コンバータが実現できる。
【0045】本発明のブリッジ型コンバータにおいて、
負荷がパワートランスを介して接続されている場合、負
荷とブリッジ型コンバータの主回路の絶縁および負荷と
のマッチングを図った高効率で信頼性が高く、しかも低
ノイズのブリッジ型コンバータが実現できる。
負荷がパワートランスを介して接続されている場合、負
荷とブリッジ型コンバータの主回路の絶縁および負荷と
のマッチングを図った高効率で信頼性が高く、しかも低
ノイズのブリッジ型コンバータが実現できる。
【0046】本発明のブリッジ型コンバータを用いたD
C−DCコンバータは、高効率で信頼性が高く、しかも
低ノイズを実現できて好ましい。。
C−DCコンバータは、高効率で信頼性が高く、しかも
低ノイズを実現できて好ましい。。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について詳
細に説明する。 (実施例1)図1は本発明によるブリッジ型コンバータ
の1実施例回路構成ブロック図であり、矩形波交流出力
のハーフ・ブリッジ型インバータへの適用例を示したも
のである。本実施例では、インバータの仕様を表1のよ
うに定めて、図6にその回路構成を示す比較例と比較検
討した。
細に説明する。 (実施例1)図1は本発明によるブリッジ型コンバータ
の1実施例回路構成ブロック図であり、矩形波交流出力
のハーフ・ブリッジ型インバータへの適用例を示したも
のである。本実施例では、インバータの仕様を表1のよ
うに定めて、図6にその回路構成を示す比較例と比較検
討した。
【0048】
【表1】
【0049】図1において、破線内AおよびBで示すの
は、各々、第1のスイッチング回路および第2のスイッ
チング回路であり、1は直流電源、2−1はAの半導体
スイッチング素子、3−1はAの第1コンデンサ、4−
1はAの第2コンデンサ、5−1はAのインダクタンス
素子、6−1および12−1はAのダイオード、2−2
はBの半導体スイッチング素子、3−2はBの第1コン
デンサ、4−2はBの第2コンデンサ、5−2はBのイ
ンダクタンス素子、6−2および12−2はBのダイオ
ード、7および8は可飽和リアクトル、10−1および
10−2はダイオード、11は負荷、13および14は
直流電源1の電圧を各々1/2ずつに分圧するための入
力コンデンサである。
は、各々、第1のスイッチング回路および第2のスイッ
チング回路であり、1は直流電源、2−1はAの半導体
スイッチング素子、3−1はAの第1コンデンサ、4−
1はAの第2コンデンサ、5−1はAのインダクタンス
素子、6−1および12−1はAのダイオード、2−2
はBの半導体スイッチング素子、3−2はBの第1コン
デンサ、4−2はBの第2コンデンサ、5−2はBのイ
ンダクタンス素子、6−2および12−2はBのダイオ
ード、7および8は可飽和リアクトル、10−1および
10−2はダイオード、11は負荷、13および14は
直流電源1の電圧を各々1/2ずつに分圧するための入
力コンデンサである。
【0050】なお、半導体スイッチング素子2−1と2
−2にはパワーMOS−FET、第1コンデンサ3−1
と3−2の容量は22nF、第2コンデンサ4−1と4
−2の容量は100nF、インダクタンス素子5−1と
5−2のインダクタンスは2μH、可飽和リアクトル7
および8には、表2にその主な磁気特性、物理特性およ
び寸法を示すFeを主成分とするナノ結晶合金薄帯巻磁
心を用い、その巻数は何れも2ターンとした。
−2にはパワーMOS−FET、第1コンデンサ3−1
と3−2の容量は22nF、第2コンデンサ4−1と4
−2の容量は100nF、インダクタンス素子5−1と
5−2のインダクタンスは2μH、可飽和リアクトル7
および8には、表2にその主な磁気特性、物理特性およ
び寸法を示すFeを主成分とするナノ結晶合金薄帯巻磁
心を用い、その巻数は何れも2ターンとした。
【0051】図1の回路において、Aの半導体スイッチ
ング素子2−1、およびBの半導体スイッチング素子2
−2は交互でスイッチング動作を行い、そのスイッチン
グ周波数は20kHzである。
ング素子2−1、およびBの半導体スイッチング素子2
−2は交互でスイッチング動作を行い、そのスイッチン
グ周波数は20kHzである。
【0052】
【表2】
【0053】Aの半導体スイッチング素子2−1がター
ンオンすると、入力コンデンサ13の図示正極から可飽
和リアクトル7、同半導体スイッチング素子2−1、負
荷11、前記入力コンデンサ13の負極の経路で負荷電
流が流れ負荷11に電力が供給される。また、Aの半導
体スイッチング素子2−1がターンオンした際に、前記
半導体スイッチング素子2−1がオフの期間にAの第1
コンデンサ3−1に図示の極性で充電されていた電荷
は、同Aの第1コンデンサ3−1における図示正極か
ら、前記Aの半導体スイッチング素子2−1、Aの第2
コンデンサ4−1、Aのダイオード6−1、Aのインダ
クタンス素子5−1、前記Aの第1コンデンサ3−1に
おける図示負極の経路で流れ、Aの第2コンデンサ4−
1に移行され同コンデンサ4−1を図示の極性に充電す
る。
ンオンすると、入力コンデンサ13の図示正極から可飽
和リアクトル7、同半導体スイッチング素子2−1、負
荷11、前記入力コンデンサ13の負極の経路で負荷電
流が流れ負荷11に電力が供給される。また、Aの半導
体スイッチング素子2−1がターンオンした際に、前記
半導体スイッチング素子2−1がオフの期間にAの第1
コンデンサ3−1に図示の極性で充電されていた電荷
は、同Aの第1コンデンサ3−1における図示正極か
ら、前記Aの半導体スイッチング素子2−1、Aの第2
コンデンサ4−1、Aのダイオード6−1、Aのインダ
クタンス素子5−1、前記Aの第1コンデンサ3−1に
おける図示負極の経路で流れ、Aの第2コンデンサ4−
1に移行され同コンデンサ4−1を図示の極性に充電す
る。
【0054】Aの半導体スイッチング素子2−1がター
ンオフすると、Aの半導体スイッチング素子2−1の主
電極間にはサージ電圧が発生するが、Aの半導体スイッ
チング素子2−1のサージ電圧による電荷はAの第1コ
ンデンサ3−1、Aのダイオード12−1の経路でAの
第1コンデンサ3−1を図示の極性に充電する充電電流
となって流れこれを抑制する。本実施例では、Aの半導
体スイッチング素子2−1の主電極間電圧波高値はサー
ジ電圧を含めて290Vに抑えることができ、そのター
ンオフ損失も約30mWに抑えることができた。
ンオフすると、Aの半導体スイッチング素子2−1の主
電極間にはサージ電圧が発生するが、Aの半導体スイッ
チング素子2−1のサージ電圧による電荷はAの第1コ
ンデンサ3−1、Aのダイオード12−1の経路でAの
第1コンデンサ3−1を図示の極性に充電する充電電流
となって流れこれを抑制する。本実施例では、Aの半導
体スイッチング素子2−1の主電極間電圧波高値はサー
ジ電圧を含めて290Vに抑えることができ、そのター
ンオフ損失も約30mWに抑えることができた。
【0055】次いで、Bの半導体スイッチング素子2−
2がターンオンすると、入力コンデンサ14の図示正極
から、負荷11、同半導体スイッチング素子2−2、可
飽和リアクトル8、前記入力コンデンサ14の負極の経
路で負荷電流が流れ負荷11に電力が供給される。ま
た、この際、前記半導体スイッチング素子2−2がオフ
の期間にBの第1コンデンサ3−2に図示の極性で充電
されていた電荷は、同Bの第1コンデンサ3−2におけ
る図示正極から、Bのインダクタンス素子5−2、Bの
ダイオード6−2、Bの第2コンデンサ4−2、Bの半
導体スイッチング素子2−2、Bの第1コンデンサ3−
2における図示負極の経路で流れ、Bの第2コンデンサ
4−2に移行され同コンデンサ4−2を図示の極性に充
電する。
2がターンオンすると、入力コンデンサ14の図示正極
から、負荷11、同半導体スイッチング素子2−2、可
飽和リアクトル8、前記入力コンデンサ14の負極の経
路で負荷電流が流れ負荷11に電力が供給される。ま
た、この際、前記半導体スイッチング素子2−2がオフ
の期間にBの第1コンデンサ3−2に図示の極性で充電
されていた電荷は、同Bの第1コンデンサ3−2におけ
る図示正極から、Bのインダクタンス素子5−2、Bの
ダイオード6−2、Bの第2コンデンサ4−2、Bの半
導体スイッチング素子2−2、Bの第1コンデンサ3−
2における図示負極の経路で流れ、Bの第2コンデンサ
4−2に移行され同コンデンサ4−2を図示の極性に充
電する。
【0056】さらに、Bの半導体スイッチング素子2−
2がターンオンした際には、前記Aの第2コンデンサ4
−1に図示の極性で蓄積されていた電荷が、同Aの第2
コンデンサ4−1における図示正極からBの半導体スイ
ッチング素子2−2、可飽和リアクトル8、ダイオード
10−1、前記Aの第2コンデンサ4−1における図示
負極の経路で流れる放電電流となって放出される。
2がターンオンした際には、前記Aの第2コンデンサ4
−1に図示の極性で蓄積されていた電荷が、同Aの第2
コンデンサ4−1における図示正極からBの半導体スイ
ッチング素子2−2、可飽和リアクトル8、ダイオード
10−1、前記Aの第2コンデンサ4−1における図示
負極の経路で流れる放電電流となって放出される。
【0057】上記入力コンデンサ14から供給される負
荷電流およびAの第2コンデンサ4−1の電荷の放出に
伴う放電電流の和で与えられる電流が可飽和リアクトル
8に流れることにより、同可飽和リアクトル8の磁束密
度は、図5に示す同可飽和リアクトル8の動作B−Hル
ープにおけるa点からb点で飽和した後、c点まで変化
する。ここで、可飽和リアクトル8の磁心の角形比Br
/Bsがほぼ1に等しいとすれば、a点からb点までに
変化する磁束密度は図5のΔBであるから、磁束密度が
a点からb点で飽和するまでの時間をTbとすると、Tb
は次式で与えられる。 Tb=(N・Ae・ΔB)/V8 (s) (1) 上記(1)式において、N、AeおよびV8は、各々、可飽
和リアクトル8の巻数、有効断面積および巻線端電圧で
ある。本実施例におけるTbの値は0.65μsであっ
た。
荷電流およびAの第2コンデンサ4−1の電荷の放出に
伴う放電電流の和で与えられる電流が可飽和リアクトル
8に流れることにより、同可飽和リアクトル8の磁束密
度は、図5に示す同可飽和リアクトル8の動作B−Hル
ープにおけるa点からb点で飽和した後、c点まで変化
する。ここで、可飽和リアクトル8の磁心の角形比Br
/Bsがほぼ1に等しいとすれば、a点からb点までに
変化する磁束密度は図5のΔBであるから、磁束密度が
a点からb点で飽和するまでの時間をTbとすると、Tb
は次式で与えられる。 Tb=(N・Ae・ΔB)/V8 (s) (1) 上記(1)式において、N、AeおよびV8は、各々、可飽
和リアクトル8の巻数、有効断面積および巻線端電圧で
ある。本実施例におけるTbの値は0.65μsであっ
た。
【0058】可飽和リアクトル8の磁束密度がa点から
b点まで移動するTbの期間に同可飽和リアクトル8を
流れる入力コンデンサ14から供給される負荷電流およ
び前記Aの第2コンデンサ4−1の放電電流の和は次式
で表されるI8(unsat)に制限される。 I8(unsat)=(Hg・le)/N (A) (2) 上式において、Hgは図5に示す動作B−Hループ上の
Hgに相当する磁化力であり、可飽和リアクトル8の磁
心材料とその動作条件によって決まる。また、leは可
飽和リアクトル8の平均磁路長である。
b点まで移動するTbの期間に同可飽和リアクトル8を
流れる入力コンデンサ14から供給される負荷電流およ
び前記Aの第2コンデンサ4−1の放電電流の和は次式
で表されるI8(unsat)に制限される。 I8(unsat)=(Hg・le)/N (A) (2) 上式において、Hgは図5に示す動作B−Hループ上の
Hgに相当する磁化力であり、可飽和リアクトル8の磁
心材料とその動作条件によって決まる。また、leは可
飽和リアクトル8の平均磁路長である。
【0059】本実施例では、前記Bの半導体スイッチン
グ素子2−2がターンオンしたとき同半導体スイッチン
グ素子2−2の主電極間に流れる電流の内、前記入力コ
ンデンサ14の正極から負荷11、同Bの半導体スイッ
チング素子2−2、可飽和リアクトル8、前記入力コン
デンサ14の負極の経路で流れる負荷電流と前記Aの第
2コンデンサ4−1の図示正極より、同半導体スイッチ
ング素子2−2、可飽和リアクトル8、ダイオード10
−1、前記第2コンデンサ4−1の負極の経路で流れる
放電電流の和は、前記Tb=0.65μsの間、その平均
値I8(unsat)=4.5Aに抑制され、その後可飽和リア
クトル8の飽和に伴いこの和で与えられる電流は急激に
上昇する。本実施例において、Bの半導体スイッチング
素子2−2のターンオン時間は約0.2μsであるた
め、このターンオン期間に同半導体スイッチング素子2
−2の主電極間に流れる電流の内、前記入力コンデンサ
14から供給される負荷電流と前記Aの第2コンデンサ
4−1の図示正極より、同半導体スイッチング素子2−
2、可飽和リアクトル8、ダイオード10−1、前記第
2コンデンサ4−1の負極の経路で流れる放電電流の和
は前記I8(unsat)=4.5Aに抑制される。これによ
り、前記半導体スイッチング素子2−2のターンオン期
間に、同半導体スイッチング素子2−2の主電極間に流
れる電流の波高値は、前記I8(unsat)=4.5Aに前記
Bの第1コンデンサ3−2における図示正極から、Bの
インダクタンス素子5−2、Bのダイオード6−2、B
の第2コンデンサ4−2、Bの半導体スイッチング素子
2−2、Bの第1コンデンサ3−2における図示負極の
経路で流れる放電電流を加えた16Aに抑えることがで
き、そのターンオン損失も約1.2Wにすることができ
た。
グ素子2−2がターンオンしたとき同半導体スイッチン
グ素子2−2の主電極間に流れる電流の内、前記入力コ
ンデンサ14の正極から負荷11、同Bの半導体スイッ
チング素子2−2、可飽和リアクトル8、前記入力コン
デンサ14の負極の経路で流れる負荷電流と前記Aの第
2コンデンサ4−1の図示正極より、同半導体スイッチ
ング素子2−2、可飽和リアクトル8、ダイオード10
−1、前記第2コンデンサ4−1の負極の経路で流れる
放電電流の和は、前記Tb=0.65μsの間、その平均
値I8(unsat)=4.5Aに抑制され、その後可飽和リア
クトル8の飽和に伴いこの和で与えられる電流は急激に
上昇する。本実施例において、Bの半導体スイッチング
素子2−2のターンオン時間は約0.2μsであるた
め、このターンオン期間に同半導体スイッチング素子2
−2の主電極間に流れる電流の内、前記入力コンデンサ
14から供給される負荷電流と前記Aの第2コンデンサ
4−1の図示正極より、同半導体スイッチング素子2−
2、可飽和リアクトル8、ダイオード10−1、前記第
2コンデンサ4−1の負極の経路で流れる放電電流の和
は前記I8(unsat)=4.5Aに抑制される。これによ
り、前記半導体スイッチング素子2−2のターンオン期
間に、同半導体スイッチング素子2−2の主電極間に流
れる電流の波高値は、前記I8(unsat)=4.5Aに前記
Bの第1コンデンサ3−2における図示正極から、Bの
インダクタンス素子5−2、Bのダイオード6−2、B
の第2コンデンサ4−2、Bの半導体スイッチング素子
2−2、Bの第1コンデンサ3−2における図示負極の
経路で流れる放電電流を加えた16Aに抑えることがで
き、そのターンオン損失も約1.2Wにすることができ
た。
【0060】Bの半導体スイッチング素子2−2がター
ンオフすると、同Bの半導体スイッチング素子2−2の
主電極間にはサージ電圧が発生するが、Bの半導体スイ
ッチング素子2−2のサージ電圧による電荷はBのダイ
オード12−2、Bの第1コンデンサ3−2の経路でB
の第1コンデンサ3−2を図示の極性に充電する充電電
流となって流れこれを抑制する。本実施例では、Bの半
導体スイッチング素子2−2の主電極間電圧波高値はサ
ージ電圧を含めて290Vに抑えることができ、そのタ
ーンオフ損失も約30mWに抑えることができた。
ンオフすると、同Bの半導体スイッチング素子2−2の
主電極間にはサージ電圧が発生するが、Bの半導体スイ
ッチング素子2−2のサージ電圧による電荷はBのダイ
オード12−2、Bの第1コンデンサ3−2の経路でB
の第1コンデンサ3−2を図示の極性に充電する充電電
流となって流れこれを抑制する。本実施例では、Bの半
導体スイッチング素子2−2の主電極間電圧波高値はサ
ージ電圧を含めて290Vに抑えることができ、そのタ
ーンオフ損失も約30mWに抑えることができた。
【0061】ついでAの半導体スイッチング素子2−1
がターンオンすると、入力コンデンサ13の図示正極か
ら可飽和リアクトル7、同Aの半導体スイッチング素子
2−1、負荷11、前記入力コンデンサ13の負極の経
路で負荷電流が流れ負荷11に電力が供給される。この
際、前記半導体スイッチング素子2−1がオフの期間に
Aの第1コンデンサ3−1に図示の極性で充電されてい
た電荷は、同Aの第1コンデンサ3−1における図示正
極から、Aの半導体スイッチング素子2−1、Aの第2
コンデンサ4−1、Aのダイオード6−1、Aのインダ
クタンス素子5−1、Aの第1コンデンサ3−1におけ
る図示負極の経路で流れ、Aの第2コンデンサ4−1に
移行され同コンデンサ4−1を図示の極性に充電する。
さらに、これと同時に、前記Bの第2コンデンサ4−2
に蓄積されていた電荷は、同Bの第2コンデンサ4−2
における図示正極から、ダイオード10−2、可飽和リ
アクトル7,Aの半導体スイッチング素子2−1、前記
Bの第2コンデンサ4−2における図示負極の経路で流
れる放電電流となって放出される。
がターンオンすると、入力コンデンサ13の図示正極か
ら可飽和リアクトル7、同Aの半導体スイッチング素子
2−1、負荷11、前記入力コンデンサ13の負極の経
路で負荷電流が流れ負荷11に電力が供給される。この
際、前記半導体スイッチング素子2−1がオフの期間に
Aの第1コンデンサ3−1に図示の極性で充電されてい
た電荷は、同Aの第1コンデンサ3−1における図示正
極から、Aの半導体スイッチング素子2−1、Aの第2
コンデンサ4−1、Aのダイオード6−1、Aのインダ
クタンス素子5−1、Aの第1コンデンサ3−1におけ
る図示負極の経路で流れ、Aの第2コンデンサ4−1に
移行され同コンデンサ4−1を図示の極性に充電する。
さらに、これと同時に、前記Bの第2コンデンサ4−2
に蓄積されていた電荷は、同Bの第2コンデンサ4−2
における図示正極から、ダイオード10−2、可飽和リ
アクトル7,Aの半導体スイッチング素子2−1、前記
Bの第2コンデンサ4−2における図示負極の経路で流
れる放電電流となって放出される。
【0062】本実施例では、前記Aの半導体スイッチン
グ素子2−1がターンオンしたときに同半導体スイッチ
ング素子2−1の主電極間に流れる電流の内、前記入力
コンデンサ13の正極から可飽和リアクトル7、同Aの
スイッチング素子2−1、負荷11、前記入力コンデン
サ13の負極の経路で流れる負荷電流と前記Bの第2コ
ンデンサ4−2の図示正極より、ダイオード10−2、
可飽和リアクトル7、前記Aの半導体スイッチング素子
2−1、前記Aの第2コンデンサ4−2の負極の経路で
流れる電流の和は、前記Bの半導体スイッチング素子2
−2がターンオンしたときと同様のメカニズムにより、
0.65μsの間、平均値4.5Aに抑制され、その後可
飽和リアクトル7の飽和に伴い急激に上昇する。本実施
例において、Aの半導体スイッチング素子2−1のター
ンオン時間は0.2μsであるため、同半導体スイッチ
ング素子2−1の主電極間を流れる電流の内、前記入力
コンデンサ13から負荷11に供給される負荷電流と前
記Bの第2コンデンサ4−2の図示正極より、可飽和ト
ランス20の第1巻線21、ダイオード10−2、前記
第2コンデンサ4−2の負極の経路で流れる放電電流の
和は、このターンオン期間には前記4.5Aに抑制され
る。これにより、前記半導体スイッチング素子2−1が
ターンオン期間に、前記Aの半導体スイッチング素子2
−1の主電極間に流れる電流の波高値は、前記4.5A
に前記Bの第1コンデンサ3−1における図示正極か
ら、同Bの半導体スイッチング素子2−1、Aの第2コ
ンデンサ4−1、Aのダイオード6−1、Aのインダク
タンス素子5−1、Aの第1コンデンサ3−1における
図示負極の経路で流れる放電電流を加えた16Aに抑え
ることができ、そのターンオン損失も約1.2Wにする
ことができた。
グ素子2−1がターンオンしたときに同半導体スイッチ
ング素子2−1の主電極間に流れる電流の内、前記入力
コンデンサ13の正極から可飽和リアクトル7、同Aの
スイッチング素子2−1、負荷11、前記入力コンデン
サ13の負極の経路で流れる負荷電流と前記Bの第2コ
ンデンサ4−2の図示正極より、ダイオード10−2、
可飽和リアクトル7、前記Aの半導体スイッチング素子
2−1、前記Aの第2コンデンサ4−2の負極の経路で
流れる電流の和は、前記Bの半導体スイッチング素子2
−2がターンオンしたときと同様のメカニズムにより、
0.65μsの間、平均値4.5Aに抑制され、その後可
飽和リアクトル7の飽和に伴い急激に上昇する。本実施
例において、Aの半導体スイッチング素子2−1のター
ンオン時間は0.2μsであるため、同半導体スイッチ
ング素子2−1の主電極間を流れる電流の内、前記入力
コンデンサ13から負荷11に供給される負荷電流と前
記Bの第2コンデンサ4−2の図示正極より、可飽和ト
ランス20の第1巻線21、ダイオード10−2、前記
第2コンデンサ4−2の負極の経路で流れる放電電流の
和は、このターンオン期間には前記4.5Aに抑制され
る。これにより、前記半導体スイッチング素子2−1が
ターンオン期間に、前記Aの半導体スイッチング素子2
−1の主電極間に流れる電流の波高値は、前記4.5A
に前記Bの第1コンデンサ3−1における図示正極か
ら、同Bの半導体スイッチング素子2−1、Aの第2コ
ンデンサ4−1、Aのダイオード6−1、Aのインダク
タンス素子5−1、Aの第1コンデンサ3−1における
図示負極の経路で流れる放電電流を加えた16Aに抑え
ることができ、そのターンオン損失も約1.2Wにする
ことができた。
【0063】本実施例に対し、比較例である図8の回路
構成において各部の定数、入力電圧、出力電圧および負
荷電流を本実施例と同一としたとき、図8におけるAの
半導体スイッチング素子2−1およびBの半導体スイッ
チング素子2−2のターンオフ時の主電極間サージ電圧
波高値およびターンオフ損失は本実施例とほぼ同一であ
ったが、ターンオン時間は何れも0.4μsと2倍、そ
のターンオン時の電流波高値は何れも49Aと約3倍、
ターンオン損失は何れも約7.1Wと約6倍にも達し
た。両者の比較から、本発明のハーフ・ブリッジ型コン
バータは、半導体スイッチング素子のターンオン損失を
著しく小さくすることができ、高効率と高信頼性を得る
ことができる。また、高効率であるため放熱構造が簡単
にできるとともに高密度実装が可能になり、小型化も図
れる。
構成において各部の定数、入力電圧、出力電圧および負
荷電流を本実施例と同一としたとき、図8におけるAの
半導体スイッチング素子2−1およびBの半導体スイッ
チング素子2−2のターンオフ時の主電極間サージ電圧
波高値およびターンオフ損失は本実施例とほぼ同一であ
ったが、ターンオン時間は何れも0.4μsと2倍、そ
のターンオン時の電流波高値は何れも49Aと約3倍、
ターンオン損失は何れも約7.1Wと約6倍にも達し
た。両者の比較から、本発明のハーフ・ブリッジ型コン
バータは、半導体スイッチング素子のターンオン損失を
著しく小さくすることができ、高効率と高信頼性を得る
ことができる。また、高効率であるため放熱構造が簡単
にできるとともに高密度実装が可能になり、小型化も図
れる。
【0064】(実施例2)図2は本発明によるブリッジ
型コンバータの1実施例回路構成ブロック図であり、矩
形波交流出力のハーフ・ブリッジ型インバータへの別の
適用例を示したものである。本実施例では、前記実施例
1同様、インバータの仕様を前記表1のように定めて、
図8にその回路構成を示す比較例と比較検討した。
型コンバータの1実施例回路構成ブロック図であり、矩
形波交流出力のハーフ・ブリッジ型インバータへの別の
適用例を示したものである。本実施例では、前記実施例
1同様、インバータの仕様を前記表1のように定めて、
図8にその回路構成を示す比較例と比較検討した。
【0065】図2において、破線内AおよびBで示すの
は、各々、第1のスイッチング回路および第2のスイッ
チング回路であり、1は直流電源、2−1はAの半導体
スイッチング素子、3−1はAの第1コンデンサ、4−
1はAの第2コンデンサ、5−1はAのインダクタンス
素子、6−1および12−1はAのダイオード、2−2
はBの半導体スイッチング素子、3−2はBの第1コン
デンサ、4−2はBの第2コンデンサ、5−2はBのイ
ンダクタンス素子、6−2および12−2はBのダイオ
ード、7および8は可飽和リアクトル、10−1および
10−2はダイオード、11は負荷、13および14は
直流電源1の電圧を各々1/2ずつに分圧するための入
力コンデンサである。
は、各々、第1のスイッチング回路および第2のスイッ
チング回路であり、1は直流電源、2−1はAの半導体
スイッチング素子、3−1はAの第1コンデンサ、4−
1はAの第2コンデンサ、5−1はAのインダクタンス
素子、6−1および12−1はAのダイオード、2−2
はBの半導体スイッチング素子、3−2はBの第1コン
デンサ、4−2はBの第2コンデンサ、5−2はBのイ
ンダクタンス素子、6−2および12−2はBのダイオ
ード、7および8は可飽和リアクトル、10−1および
10−2はダイオード、11は負荷、13および14は
直流電源1の電圧を各々1/2ずつに分圧するための入
力コンデンサである。
【0066】なお、半導体スイッチング素子2−1と2
−2にはパワーMOS−FET、第1コンデンサ3−1
と3−2の容量は22nF、第2コンデンサ4−1と4
−2の容量は100nF、インダクタンス素子5−1と
5−2のインダクタンスは2μH、可飽和リアクトル7
および8には、前記実施例1と同様、表2にその主な磁
気特性、物理特性および寸法を示すFeを主成分とする
ナノ結晶合金薄帯巻磁心を用い、その巻数は何れも2タ
ーンとした。
−2にはパワーMOS−FET、第1コンデンサ3−1
と3−2の容量は22nF、第2コンデンサ4−1と4
−2の容量は100nF、インダクタンス素子5−1と
5−2のインダクタンスは2μH、可飽和リアクトル7
および8には、前記実施例1と同様、表2にその主な磁
気特性、物理特性および寸法を示すFeを主成分とする
ナノ結晶合金薄帯巻磁心を用い、その巻数は何れも2タ
ーンとした。
【0067】図2の回路において、Aの半導体スイッチ
ング素子2−1、およびBの半導体スイッチング素子2
−2は交互でスイッチング動作を行い、そのスイッチン
グ周波数は20kHzである。
ング素子2−1、およびBの半導体スイッチング素子2
−2は交互でスイッチング動作を行い、そのスイッチン
グ周波数は20kHzである。
【0068】Aの半導体スイッチング素子2−1がター
ンオンすると、入力コンデンサ13の図示正極から同半
導体スイッチング素子2−1、可飽和リアクトル7、負
荷11、前記入力コンデンサ13の負極の経路で負荷電
流が流れ負荷11に電力が供給される。また、Aの半導
体スイッチング素子2−1がターンオンした際に、前記
半導体スイッチング素子2−1がオフの期間にAの第1
コンデンサ3−1に図示の極性で充電されていた電荷
は、同Aの第1コンデンサ3−1における図示正極か
ら、前記Aの半導体スイッチング素子2−1、Aの第2
コンデンサ4−1、Aのダイオード6−1、Aのインダ
クタンス素子5−1、前記Aの第1コンデンサ3−1に
おける図示負極の経路で流れ、Aの第2コンデンサ4−
1に移行され同コンデンサ4−1を図示の極性に充電す
る。
ンオンすると、入力コンデンサ13の図示正極から同半
導体スイッチング素子2−1、可飽和リアクトル7、負
荷11、前記入力コンデンサ13の負極の経路で負荷電
流が流れ負荷11に電力が供給される。また、Aの半導
体スイッチング素子2−1がターンオンした際に、前記
半導体スイッチング素子2−1がオフの期間にAの第1
コンデンサ3−1に図示の極性で充電されていた電荷
は、同Aの第1コンデンサ3−1における図示正極か
ら、前記Aの半導体スイッチング素子2−1、Aの第2
コンデンサ4−1、Aのダイオード6−1、Aのインダ
クタンス素子5−1、前記Aの第1コンデンサ3−1に
おける図示負極の経路で流れ、Aの第2コンデンサ4−
1に移行され同コンデンサ4−1を図示の極性に充電す
る。
【0069】Aの半導体スイッチング素子2−1がター
ンオフすると、Aの半導体スイッチング素子2−1の主
電極間にはサージ電圧が発生するが、Aの半導体スイッ
チング素子2−1のサージ電圧による電荷はAの第1コ
ンデンサ3−1、Aのダイオード12−1の経路でAの
第1コンデンサ3−1を図示の極性に充電する充電電流
となって流れこれを抑制する。本実施例では、Aの半導
体スイッチング素子2−1の主電極間電圧波高値はサー
ジ電圧を含めて300Vに抑えることができ、そのター
ンオフ損失も約30mWに抑えることができた。
ンオフすると、Aの半導体スイッチング素子2−1の主
電極間にはサージ電圧が発生するが、Aの半導体スイッ
チング素子2−1のサージ電圧による電荷はAの第1コ
ンデンサ3−1、Aのダイオード12−1の経路でAの
第1コンデンサ3−1を図示の極性に充電する充電電流
となって流れこれを抑制する。本実施例では、Aの半導
体スイッチング素子2−1の主電極間電圧波高値はサー
ジ電圧を含めて300Vに抑えることができ、そのター
ンオフ損失も約30mWに抑えることができた。
【0070】次いで、Bの半導体スイッチング素子2−
2がターンオンすると、入力コンデンサ14の図示正極
から、負荷11、可飽和リアクトル8、同半導体スイッ
チング素子2−2、前記入力コンデンサ14の負極の経
路で負荷電流が流れ負荷11に電力が供給される。ま
た、この際、前記半導体スイッチング素子2−2がオフ
の期間に、Bの第1コンデンサ3−2に図示の極性で充
電されていた電荷は、同Bの第1コンデンサ3−2にお
ける図示正極から、Bのインダクタンス素子5−2、B
のダイオード6−2、Bの第2コンデンサ4−2、Bの
半導体スイッチング素子2−2、Bの第1コンデンサ3
−2における図示負極の経路で流れ、Bの第2コンデン
サ4−2に移行され同コンデンサ4−2を図示の極性に
充電する。
2がターンオンすると、入力コンデンサ14の図示正極
から、負荷11、可飽和リアクトル8、同半導体スイッ
チング素子2−2、前記入力コンデンサ14の負極の経
路で負荷電流が流れ負荷11に電力が供給される。ま
た、この際、前記半導体スイッチング素子2−2がオフ
の期間に、Bの第1コンデンサ3−2に図示の極性で充
電されていた電荷は、同Bの第1コンデンサ3−2にお
ける図示正極から、Bのインダクタンス素子5−2、B
のダイオード6−2、Bの第2コンデンサ4−2、Bの
半導体スイッチング素子2−2、Bの第1コンデンサ3
−2における図示負極の経路で流れ、Bの第2コンデン
サ4−2に移行され同コンデンサ4−2を図示の極性に
充電する。
【0071】さらに、Bの半導体スイッチング素子2−
2がターンオンした際には、前記Aの第2コンデンサ4
−1に図示の極性で蓄積されていた電荷が、同Aの第2
コンデンサ4−1における図示正極から可飽和リアクト
ル7、可飽和リアクトル8、Bの半導体スイッチング素
子2−2、ダイオード10−1、前記Aの第2コンデン
サ4−1における図示負極の経路で流れる放電電流とな
って放出される。
2がターンオンした際には、前記Aの第2コンデンサ4
−1に図示の極性で蓄積されていた電荷が、同Aの第2
コンデンサ4−1における図示正極から可飽和リアクト
ル7、可飽和リアクトル8、Bの半導体スイッチング素
子2−2、ダイオード10−1、前記Aの第2コンデン
サ4−1における図示負極の経路で流れる放電電流とな
って放出される。
【0072】上記入力コンデンサ14から供給される負
荷電流およびAの第2コンデンサ4−1の電荷の放出に
伴う放電電流の和で与えられる電流が可飽和リアクトル
8に流れることにより、同可飽和リアクトル8の磁束密
度は、図5に示す同可飽和リアクトルの動作B−Hルー
プにおけるa点からb点で飽和した後、c点まで変化す
る。ここで、可飽和リアクトル8の磁心の角形比Br/
Bsがほぼ1に等しいとすれば、a点からb点までに変
化する磁束密度は図5のΔBであるから、磁束密度がa
点からb点で飽和するまでの時間をTbとすると、Tbは
前記実施例1の(1)式で与えられ、本実施例におけるTb
の値は0.65μsであった。
荷電流およびAの第2コンデンサ4−1の電荷の放出に
伴う放電電流の和で与えられる電流が可飽和リアクトル
8に流れることにより、同可飽和リアクトル8の磁束密
度は、図5に示す同可飽和リアクトルの動作B−Hルー
プにおけるa点からb点で飽和した後、c点まで変化す
る。ここで、可飽和リアクトル8の磁心の角形比Br/
Bsがほぼ1に等しいとすれば、a点からb点までに変
化する磁束密度は図5のΔBであるから、磁束密度がa
点からb点で飽和するまでの時間をTbとすると、Tbは
前記実施例1の(1)式で与えられ、本実施例におけるTb
の値は0.65μsであった。
【0073】可飽和リアクトル8の磁束密度がa点から
b点まで移動するTbの期間に可飽和リアクトル8を流
れる入力コンデンサ14から供給される負荷電流および
前記Aの第2コンデンサ4−1の放電電流の和は前記実
施例1の(2)式で表されるI8(unsat)に制限される。
b点まで移動するTbの期間に可飽和リアクトル8を流
れる入力コンデンサ14から供給される負荷電流および
前記Aの第2コンデンサ4−1の放電電流の和は前記実
施例1の(2)式で表されるI8(unsat)に制限される。
【0074】本実施例では、前記Bの半導体スイッチン
グ素子2−2がターンオンしたとき、同半導体スイッチ
ング素子2−2の主電極間に流れる電流の内、前記入力
コンデンサ14の正極から負荷11、可飽和リアクトル
8、同Bの半導体スイッチング素子2−2、前記入力コ
ンデンサ14の負極の経路で流れる負荷電流と前記Aの
第2コンデンサ4−1の図示正極より、可飽和リアクト
ル7、同半導体スイッチング素子2−2、可飽和リアク
トル8、ダイオード10−1、前記第2コンデンサ4−
1の負極の経路で流れる放電電流の和で与えられる電流
は、前記Tb=0.65μsの間、その平均値I8(unsat)
=2Aに抑制され、その後可飽和リアクトル8の飽和に
伴いこの和で与えられる電流は急激に上昇する。本実施
例において、Bの半導体スイッチング素子2−2のター
ンオン時間は約0.2μsであるため、このターンオン
期間に同半導体スイッチング素子2−2の主電極間に流
れる電流の内、前記入力コンデンサ14から供給される
負荷電流と前記Aの第2コンデンサ4−1の図示正極よ
り、可飽和リアクトル7、同半導体スイッチング素子2
−2、可飽和リアクトル8、ダイオード10−1、前記
第2コンデンサ4−1の負極の経路で流れる放電電流の
和の平均値は前記I8(unsat)=2Aに抑制される。これ
により、前記半導体スイッチング素子2−2がターンオ
ン期間に、前記Bの半導体スイッチング素子2−2の主
電極間に流れる電流の波高値は、前記I8(unsat)=2A
に前記Bの第1コンデンサ3−2における図示正極か
ら、Bのインダクタンス素子5−2、Bのダイオード6
−2、Bの第2コンデンサ4−2、Bの半導体スイッチ
ング素子2−2、Bの第1コンデンサ3−2における図
示負極の経路で流れる放電電流を加えた16Aに抑える
ことができ、そのターンオン損失も約1.2Wにするこ
とができた。
グ素子2−2がターンオンしたとき、同半導体スイッチ
ング素子2−2の主電極間に流れる電流の内、前記入力
コンデンサ14の正極から負荷11、可飽和リアクトル
8、同Bの半導体スイッチング素子2−2、前記入力コ
ンデンサ14の負極の経路で流れる負荷電流と前記Aの
第2コンデンサ4−1の図示正極より、可飽和リアクト
ル7、同半導体スイッチング素子2−2、可飽和リアク
トル8、ダイオード10−1、前記第2コンデンサ4−
1の負極の経路で流れる放電電流の和で与えられる電流
は、前記Tb=0.65μsの間、その平均値I8(unsat)
=2Aに抑制され、その後可飽和リアクトル8の飽和に
伴いこの和で与えられる電流は急激に上昇する。本実施
例において、Bの半導体スイッチング素子2−2のター
ンオン時間は約0.2μsであるため、このターンオン
期間に同半導体スイッチング素子2−2の主電極間に流
れる電流の内、前記入力コンデンサ14から供給される
負荷電流と前記Aの第2コンデンサ4−1の図示正極よ
り、可飽和リアクトル7、同半導体スイッチング素子2
−2、可飽和リアクトル8、ダイオード10−1、前記
第2コンデンサ4−1の負極の経路で流れる放電電流の
和の平均値は前記I8(unsat)=2Aに抑制される。これ
により、前記半導体スイッチング素子2−2がターンオ
ン期間に、前記Bの半導体スイッチング素子2−2の主
電極間に流れる電流の波高値は、前記I8(unsat)=2A
に前記Bの第1コンデンサ3−2における図示正極か
ら、Bのインダクタンス素子5−2、Bのダイオード6
−2、Bの第2コンデンサ4−2、Bの半導体スイッチ
ング素子2−2、Bの第1コンデンサ3−2における図
示負極の経路で流れる放電電流を加えた16Aに抑える
ことができ、そのターンオン損失も約1.2Wにするこ
とができた。
【0075】なお、このとき可飽和リアクトル7には、
前記Aの第2コンデンサ4−1の図示正極より、可飽和
リアクトル7、可飽和リアクトル8、同半導体スイッチ
ング素子2−2、ダイオード10−1、前記第2コンデ
ンサ4−1の負極の経路で流れる放電電流が流れ、同可
飽和リアクトル7の磁束密度は、図5の動作B−Hルー
プ上のd点からc点を経由して再びd点まで戻る。ここ
で同可飽和リアクトル7の磁心の角形比Br/Bsがほぼ
1であれば、この間の磁束密度の変化量はほとんどな
い。
前記Aの第2コンデンサ4−1の図示正極より、可飽和
リアクトル7、可飽和リアクトル8、同半導体スイッチ
ング素子2−2、ダイオード10−1、前記第2コンデ
ンサ4−1の負極の経路で流れる放電電流が流れ、同可
飽和リアクトル7の磁束密度は、図5の動作B−Hルー
プ上のd点からc点を経由して再びd点まで戻る。ここ
で同可飽和リアクトル7の磁心の角形比Br/Bsがほぼ
1であれば、この間の磁束密度の変化量はほとんどな
い。
【0076】Bの半導体スイッチング素子2−2がター
ンオフすると、同Bの半導体スイッチング素子2−2の
主電極間にはサージ電圧が発生するが、Bの半導体スイ
ッチング素子2−2のサージ電圧による電荷はBのダイ
オード12−2、Bの第1コンデンサ3−2の経路でB
の第1コンデンサ3−2を図示の極性に充電する充電電
流となって流れこれを抑制する。本実施例では、Bの半
導体スイッチング素子2−2の主電極間電圧波高値はサ
ージ電圧を含めて300Vに抑えることができ、そのタ
ーンオフ損失も約30mWに抑えることができた。
ンオフすると、同Bの半導体スイッチング素子2−2の
主電極間にはサージ電圧が発生するが、Bの半導体スイ
ッチング素子2−2のサージ電圧による電荷はBのダイ
オード12−2、Bの第1コンデンサ3−2の経路でB
の第1コンデンサ3−2を図示の極性に充電する充電電
流となって流れこれを抑制する。本実施例では、Bの半
導体スイッチング素子2−2の主電極間電圧波高値はサ
ージ電圧を含めて300Vに抑えることができ、そのタ
ーンオフ損失も約30mWに抑えることができた。
【0077】ついでAの半導体スイッチング素子2−1
がターンオンすると、入力コンデンサ13の図示正極か
ら同Aの半導体スイッチング素子2−1、可飽和リアク
トル7、負荷11、前記入力コンデンサ13の負極の経
路で負荷電流が流れ負荷11に電力が供給される。この
際、Aの第1コンデンサ3−1に図示の極性で充電され
ていた電荷は、同Aの第1コンデンサ3−1における図
示正極から、Aの半導体スイッチング素子2−1、Aの
第2コンデンサ4−1、Aのダイオード6−1、Aのイ
ンダクタンス素子5−1、Aの第1コンデンサ3−1に
おける図示負極の経路で流れ、Aの第2コンデンサ4−
1に移行され同コンデンサ4−1を図示の極性に充電す
る。さらに、これと同時に、前記Bの第2コンデンサ4
−2に蓄積されていた電荷は、同Bの第2コンデンサ4
−2における図示正極から、ダイオード10−2、Aの
半導体スイッチング素子2−1、可飽和リアクトル7、
可飽和リアクトル8、前記Bの第2コンデンサ4−2に
おける図示負極の経路で流れる放電電流となって放出さ
れる。
がターンオンすると、入力コンデンサ13の図示正極か
ら同Aの半導体スイッチング素子2−1、可飽和リアク
トル7、負荷11、前記入力コンデンサ13の負極の経
路で負荷電流が流れ負荷11に電力が供給される。この
際、Aの第1コンデンサ3−1に図示の極性で充電され
ていた電荷は、同Aの第1コンデンサ3−1における図
示正極から、Aの半導体スイッチング素子2−1、Aの
第2コンデンサ4−1、Aのダイオード6−1、Aのイ
ンダクタンス素子5−1、Aの第1コンデンサ3−1に
おける図示負極の経路で流れ、Aの第2コンデンサ4−
1に移行され同コンデンサ4−1を図示の極性に充電す
る。さらに、これと同時に、前記Bの第2コンデンサ4
−2に蓄積されていた電荷は、同Bの第2コンデンサ4
−2における図示正極から、ダイオード10−2、Aの
半導体スイッチング素子2−1、可飽和リアクトル7、
可飽和リアクトル8、前記Bの第2コンデンサ4−2に
おける図示負極の経路で流れる放電電流となって放出さ
れる。
【0078】本実施例では、前記Aの半導体スイッチン
グ素子2−1がターンオンしたときに同半導体スイッチ
ング素子2−1の主電極間に流れる電流の内、前記入力
コンデンサ13の正極から同Aのスイッチング素子2−
1、可飽和リアクトル7、負荷11、前記入力コンデン
サ13の負極の経路で流れる負荷電流と前記Bの第2コ
ンデンサ4−2の図示正極より、ダイオード10−2、
前記Aの半導体スイッチング素子2−1、可飽和リアク
トル7、可飽和リアクトル8、前記Aの第2コンデンサ
4−2の負極の経路で流れる電流の和は、前記Bの半導
体スイッチング素子2−2がターンオンしたときと同様
のメカニズムにより、0.65μsの間、平均値2Aに
抑制され、その後可飽和リアクトル7の飽和に伴い急激
に上昇する。本実施例において、Aの半導体スイッチン
グ素子2−1のターンオン時間は0.2μsであるた
め、同半導体スイッチング素子4−1の主電極間を流れ
る電流に内、前記入力コンデンサ13から負荷11に供
給される負荷電流と前記Bの第2コンデンサ4−2の図
示正極より、ダイオード10−2、Aの半導体スイッチ
ング素子2−1、可飽和リアクトル7、可飽和リアクト
ル8、前記第2コンデンサ4−2の負極の経路で流れる
放電電流は、このターンオン期間には前記2Aに抑制さ
れる。これにより、前記半導体スイッチング素子2−1
のターンオン期間に前記Aの半導体スイッチング素子2
−1の主電極間に流れる電流の波高値は、前記2Aに前
記Aの第1コンデンサ3−1における図示正極から、同
Aの半導体スイッチング素子2−1、Aの第2コンデン
サ4−1、Aのダイオード6−1、Aのインダクタンス
素子5−1、Aの第1コンデンサ3−1における図示負
極の経路で流れる放電電流を加えた16Aに抑えること
ができ、そのターンオン損失も約1.2Wにすることが
できた。
グ素子2−1がターンオンしたときに同半導体スイッチ
ング素子2−1の主電極間に流れる電流の内、前記入力
コンデンサ13の正極から同Aのスイッチング素子2−
1、可飽和リアクトル7、負荷11、前記入力コンデン
サ13の負極の経路で流れる負荷電流と前記Bの第2コ
ンデンサ4−2の図示正極より、ダイオード10−2、
前記Aの半導体スイッチング素子2−1、可飽和リアク
トル7、可飽和リアクトル8、前記Aの第2コンデンサ
4−2の負極の経路で流れる電流の和は、前記Bの半導
体スイッチング素子2−2がターンオンしたときと同様
のメカニズムにより、0.65μsの間、平均値2Aに
抑制され、その後可飽和リアクトル7の飽和に伴い急激
に上昇する。本実施例において、Aの半導体スイッチン
グ素子2−1のターンオン時間は0.2μsであるた
め、同半導体スイッチング素子4−1の主電極間を流れ
る電流に内、前記入力コンデンサ13から負荷11に供
給される負荷電流と前記Bの第2コンデンサ4−2の図
示正極より、ダイオード10−2、Aの半導体スイッチ
ング素子2−1、可飽和リアクトル7、可飽和リアクト
ル8、前記第2コンデンサ4−2の負極の経路で流れる
放電電流は、このターンオン期間には前記2Aに抑制さ
れる。これにより、前記半導体スイッチング素子2−1
のターンオン期間に前記Aの半導体スイッチング素子2
−1の主電極間に流れる電流の波高値は、前記2Aに前
記Aの第1コンデンサ3−1における図示正極から、同
Aの半導体スイッチング素子2−1、Aの第2コンデン
サ4−1、Aのダイオード6−1、Aのインダクタンス
素子5−1、Aの第1コンデンサ3−1における図示負
極の経路で流れる放電電流を加えた16Aに抑えること
ができ、そのターンオン損失も約1.2Wにすることが
できた。
【0079】なお、このとき可飽和リアクトル8には、
前記Aの第2コンデンサ4−2の図示正極より、ダイオ
ード10−2、同半導体スイッチング素子2−1、可飽
和リアクトル7、可飽和リアクトル8、前記第2コンデ
ンサ4−1の負極の経路で流れる放電電流が流れ、同可
飽和リアクトル8の磁束密度は、図5の動作B−Hルー
プ上のd点からc点を経由して再びd点まで戻る。ここ
で同可飽和リアクトル8の磁心の角形比Br/Bsがほぼ
1であれば、この間の磁束密度の変化量はほとんどな
い。
前記Aの第2コンデンサ4−2の図示正極より、ダイオ
ード10−2、同半導体スイッチング素子2−1、可飽
和リアクトル7、可飽和リアクトル8、前記第2コンデ
ンサ4−1の負極の経路で流れる放電電流が流れ、同可
飽和リアクトル8の磁束密度は、図5の動作B−Hルー
プ上のd点からc点を経由して再びd点まで戻る。ここ
で同可飽和リアクトル8の磁心の角形比Br/Bsがほぼ
1であれば、この間の磁束密度の変化量はほとんどな
い。
【0080】本実施例に対し、比較例である図8の回路
構成において各部の定数、入力電圧、出力電圧および負
荷電流を本実施例と同一としたとき、図8におけるAの
半導体スイッチング素子2−1およびBの半導体スイッ
チング素子2−2のターンオフ時の主電極間サージ電圧
波高値およびターンオフ損失は本実施例とほぼ同一であ
ったが、ターンオン時間は何れも0.4μsと2倍、そ
のターンオン時の電流波高値は何れも49Aと約3倍、
ターンオン損失は何れも約7.1Wと約6倍にも達し
た。両者の比較から、本発明のハーフ・ブリッジ型コン
バータは、半導体スイッチング素子のターンオン損失を
著しく小さくすることができ、高効率と高信頼性を得る
ことができる。また、高効率であるため放熱構造が簡単
にできるとともに高密度実装が可能になり、小型化も図
れる。
構成において各部の定数、入力電圧、出力電圧および負
荷電流を本実施例と同一としたとき、図8におけるAの
半導体スイッチング素子2−1およびBの半導体スイッ
チング素子2−2のターンオフ時の主電極間サージ電圧
波高値およびターンオフ損失は本実施例とほぼ同一であ
ったが、ターンオン時間は何れも0.4μsと2倍、そ
のターンオン時の電流波高値は何れも49Aと約3倍、
ターンオン損失は何れも約7.1Wと約6倍にも達し
た。両者の比較から、本発明のハーフ・ブリッジ型コン
バータは、半導体スイッチング素子のターンオン損失を
著しく小さくすることができ、高効率と高信頼性を得る
ことができる。また、高効率であるため放熱構造が簡単
にできるとともに高密度実装が可能になり、小型化も図
れる。
【0081】(実施例3)図3は本発明によるブリッジ
型コンバータの1実施例回路構成ブロック図であり、矩
形波交流出力のフル・ブリッジ型インバータへの適用例
を示したものである。本実施例では、インバータの仕様
を表3のように定めて、図9にその回路構成を示す比較
例と比較検討した。
型コンバータの1実施例回路構成ブロック図であり、矩
形波交流出力のフル・ブリッジ型インバータへの適用例
を示したものである。本実施例では、インバータの仕様
を表3のように定めて、図9にその回路構成を示す比較
例と比較検討した。
【0082】
【表3】
【0083】図3において、破線内A1、B1、B2お
よびA2で示すのは、各々、第1のスイッチング回路、
第2のスイッチング回路、第3のスイッチング回路、お
よび第4のスイッチング回路であり、1は直流電源、2
−1はA1の半導体スイッチング素子、3−1はA1の
第1コンデンサ、4−1はA1の第2コンデンサ、5−
1はA1のインダクタンス素子、6−1および12−1
はA1のダイオード、2−2はB1の半導体スイッチン
グ素子、3−2はB1の第1コンデンサ、4−2はB1
の第2コンデンサ、5−2はB1のインダクタンス素
子、6−2および12−2はB1のダイオード、2−3
はB2の半導体スイッチング素子、3−3はB2の第1
コンデンサ、4−3はB2の第2コンデンサ、5−3は
B2のインダクタンス素子、6−3および12−3はB
2のダイオード、2−4はA2の半導体スイッチング素
子、3−4はA2の第1のコンデンサ、4−4はA2の
第2のコンデンサ、5−4はA2のインダクタンス素
子、6−4および12−4はA2のダイオード、7−
1、7−2、8−1および8−2は可飽和リアクトル、
10−1、10−2、10−3および10−4はダイオ
ード、11は負荷である。
よびA2で示すのは、各々、第1のスイッチング回路、
第2のスイッチング回路、第3のスイッチング回路、お
よび第4のスイッチング回路であり、1は直流電源、2
−1はA1の半導体スイッチング素子、3−1はA1の
第1コンデンサ、4−1はA1の第2コンデンサ、5−
1はA1のインダクタンス素子、6−1および12−1
はA1のダイオード、2−2はB1の半導体スイッチン
グ素子、3−2はB1の第1コンデンサ、4−2はB1
の第2コンデンサ、5−2はB1のインダクタンス素
子、6−2および12−2はB1のダイオード、2−3
はB2の半導体スイッチング素子、3−3はB2の第1
コンデンサ、4−3はB2の第2コンデンサ、5−3は
B2のインダクタンス素子、6−3および12−3はB
2のダイオード、2−4はA2の半導体スイッチング素
子、3−4はA2の第1のコンデンサ、4−4はA2の
第2のコンデンサ、5−4はA2のインダクタンス素
子、6−4および12−4はA2のダイオード、7−
1、7−2、8−1および8−2は可飽和リアクトル、
10−1、10−2、10−3および10−4はダイオ
ード、11は負荷である。
【0084】なお、半導体スイッチング素子2−1、2
−2、2−3および2−4にはパワーMOS−FET、
第1コンデンサ3−1、3−2、3−3および3−4の
容量は22nF、第2コンデンサ4−1、4−2、4−
3および4−4の容量は47nF、インダクタンス素子
5−1、5−2、5−3および5−4のインダクタンス
は5μH、可飽和リアクトル7−1、7−2、8−1お
よび8−2には、前記実施例1の表2にその主な磁気特
性、物理特性および寸法を示すFeを主成分とするナノ
結晶合金薄帯巻磁心を用い、何れの可飽和リアクトルと
も巻数は2ターンとした。
−2、2−3および2−4にはパワーMOS−FET、
第1コンデンサ3−1、3−2、3−3および3−4の
容量は22nF、第2コンデンサ4−1、4−2、4−
3および4−4の容量は47nF、インダクタンス素子
5−1、5−2、5−3および5−4のインダクタンス
は5μH、可飽和リアクトル7−1、7−2、8−1お
よび8−2には、前記実施例1の表2にその主な磁気特
性、物理特性および寸法を示すFeを主成分とするナノ
結晶合金薄帯巻磁心を用い、何れの可飽和リアクトルと
も巻数は2ターンとした。
【0085】図3の回路において、A1の半導体スイッ
チング素子2−1とA2の半導体スイッチング素子2−
4は同期してスイッチング動作を行い、B1の半導体ス
イッチング素子2−2とB2の半導体スイッチング素子
2−3は同期してスイッチング動作を行っており、かつ
前記半導体スイッチング素子2−1と2−4の組と、前
記半導体スイッチング素子2−2と2−3の組は、交互
にスイッチング動作を行い、そのスイッチング周波数は
20kHzである。
チング素子2−1とA2の半導体スイッチング素子2−
4は同期してスイッチング動作を行い、B1の半導体ス
イッチング素子2−2とB2の半導体スイッチング素子
2−3は同期してスイッチング動作を行っており、かつ
前記半導体スイッチング素子2−1と2−4の組と、前
記半導体スイッチング素子2−2と2−3の組は、交互
にスイッチング動作を行い、そのスイッチング周波数は
20kHzである。
【0086】A1の半導体スイッチング素子2−1とA
2の半導体スイッチング素子2−4がターンオンする
と、直流電源1の正極から可飽和リアクトル7−1、A
1の半導体スイッチング素子2−1、負荷11、A2の
半導体スイッチング素子2−4、可飽和リアクトル7−
2、直流電源1の負極の経路で負荷電流が流れ負荷11
に電力が供給される。また、A1の半導体スイッチング
素子2−1とA2の半導体スイッチング素子2−4がタ
ーンオンした際に、前記A1の半導体スイッチング素子
2−1がオフの期間にA1の第1コンデンサ3−1に図
示の極性で充電されていた電荷は、同A1の第1コンデ
ンサ3−1における図示正極から、A1の半導体スイッ
チング素子2−1、A1の第2コンデンサ4−1、A1
のダイオード6−1、A1のインダクタンス素子5−
1、A1の第1コンデンサ3−1における図示負極の経
路で流れ、A1の第2コンデンサ4−1に移行され同コ
ンデンサ4−1を図示の極性に充電し、前記A2の半導
体スイッチング素子2−4がオフに期間にA2の第1コ
ンデンサ3−4に図示の極性で充電されていた電荷は、
同A2の第1コンデンサ3−4における図示正極から、
A2のインダクタンス素子5−4、A2のダイオード6
−4、A2の第2コンデンサ4−4、A2の半導体スイ
ッチング素子2−4、A2の第1コンデンサ3−4にお
ける図示負極の経路で流れ、A2の第2コンデンサ4−
4に移行され同コンデンサ4−4を図示の極性に充電す
る。
2の半導体スイッチング素子2−4がターンオンする
と、直流電源1の正極から可飽和リアクトル7−1、A
1の半導体スイッチング素子2−1、負荷11、A2の
半導体スイッチング素子2−4、可飽和リアクトル7−
2、直流電源1の負極の経路で負荷電流が流れ負荷11
に電力が供給される。また、A1の半導体スイッチング
素子2−1とA2の半導体スイッチング素子2−4がタ
ーンオンした際に、前記A1の半導体スイッチング素子
2−1がオフの期間にA1の第1コンデンサ3−1に図
示の極性で充電されていた電荷は、同A1の第1コンデ
ンサ3−1における図示正極から、A1の半導体スイッ
チング素子2−1、A1の第2コンデンサ4−1、A1
のダイオード6−1、A1のインダクタンス素子5−
1、A1の第1コンデンサ3−1における図示負極の経
路で流れ、A1の第2コンデンサ4−1に移行され同コ
ンデンサ4−1を図示の極性に充電し、前記A2の半導
体スイッチング素子2−4がオフに期間にA2の第1コ
ンデンサ3−4に図示の極性で充電されていた電荷は、
同A2の第1コンデンサ3−4における図示正極から、
A2のインダクタンス素子5−4、A2のダイオード6
−4、A2の第2コンデンサ4−4、A2の半導体スイ
ッチング素子2−4、A2の第1コンデンサ3−4にお
ける図示負極の経路で流れ、A2の第2コンデンサ4−
4に移行され同コンデンサ4−4を図示の極性に充電す
る。
【0087】A1の半導体スイッチング素子2−1とA
2の半導体スイッチング素子2−4がターンオフする
と、A1の半導体スイッチング素子2−1の主電極間、
およびA2の半導体スイッチング素子2−4の主電極間
にはサージ電圧が発生するが、A1の半導体スイッチン
グ素子2−1のサージ電圧による電荷はA1の第1コン
デンサ3−1、A1のダイオード12−1の経路でA1
の第1コンデンサ3−1を図示の極性に充電する充電電
流となって流れこれを抑制し、A2の半導体スイッチン
グ素子2−4のサージ電圧による電荷はA2のダイオー
ド12−4、A2の第1コンデンサ3−4の経路でA2
の第1コンデンサ3−4を図示の極性に充電する充電電
流となって流れこれを抑制する。本実施例では、A1の
半導体スイッチング素子2−1とA2の半導体スイッチ
ング素子2−4の主電極間電圧波高値はサージ電圧を含
めて何れも310Vに抑えることができ、そのターンオ
フ損失もともに約0.12Wに抑えることができた。
2の半導体スイッチング素子2−4がターンオフする
と、A1の半導体スイッチング素子2−1の主電極間、
およびA2の半導体スイッチング素子2−4の主電極間
にはサージ電圧が発生するが、A1の半導体スイッチン
グ素子2−1のサージ電圧による電荷はA1の第1コン
デンサ3−1、A1のダイオード12−1の経路でA1
の第1コンデンサ3−1を図示の極性に充電する充電電
流となって流れこれを抑制し、A2の半導体スイッチン
グ素子2−4のサージ電圧による電荷はA2のダイオー
ド12−4、A2の第1コンデンサ3−4の経路でA2
の第1コンデンサ3−4を図示の極性に充電する充電電
流となって流れこれを抑制する。本実施例では、A1の
半導体スイッチング素子2−1とA2の半導体スイッチ
ング素子2−4の主電極間電圧波高値はサージ電圧を含
めて何れも310Vに抑えることができ、そのターンオ
フ損失もともに約0.12Wに抑えることができた。
【0088】次に、B1の半導体スイッチング素子2−
2とB2の半導体スイッチング素子2−3がターンオン
すると、直流電源1の正極から可飽和リアクトル8−
1、B1の半導体スイッチング素子2−2、負荷11、
B2の半導体スイッチング素子2−3、可飽和リアクト
ル8−2、直流電源1の負極の経路で負荷電流が流れ負
荷11に電力が供給される。また、B1の半導体スイッ
チング素子2−2とB2の半導体スイッチング素子2−
3がターンオンした際に、前記B1の半導体スイッチン
グ素子2−2がオフの期間にB1の第1コンデンサ3−
2に図示の極性で充電されていた電荷は、同B1の第1
コンデンサ3−2における図示正極から、B1の半導体
スイッチング素子2−2、B1の第2コンデンサ4−
2、B1のダイオード6−2、B1のインダクタンス素
子5−2、B1の第1コンデンサ3−2における図示負
極の経路で流れ、B1の第2コンデンサ4−2に移行さ
れ同コンデンサ4−2を図示の極性に充電し、前記B2
の半導体スイッチング素子2−3がオフに期間にB2の
第1コンデンサ3−3に図示の極性で充電されていた電
荷は、同B2の第1コンデンサ3−3における図示正極
から、B2のインダクタンス素子5−3、B2のダイオ
ード6−3、B2の第2コンデンサ4−3、B2の半導
体スイッチング素子2−3、B2の第1コンデンサ3−
3における図示負極の経路で流れ、B2の第2コンデン
サ4−3に移行され同コンデンサ4−3を図示の極性に
充電する。
2とB2の半導体スイッチング素子2−3がターンオン
すると、直流電源1の正極から可飽和リアクトル8−
1、B1の半導体スイッチング素子2−2、負荷11、
B2の半導体スイッチング素子2−3、可飽和リアクト
ル8−2、直流電源1の負極の経路で負荷電流が流れ負
荷11に電力が供給される。また、B1の半導体スイッ
チング素子2−2とB2の半導体スイッチング素子2−
3がターンオンした際に、前記B1の半導体スイッチン
グ素子2−2がオフの期間にB1の第1コンデンサ3−
2に図示の極性で充電されていた電荷は、同B1の第1
コンデンサ3−2における図示正極から、B1の半導体
スイッチング素子2−2、B1の第2コンデンサ4−
2、B1のダイオード6−2、B1のインダクタンス素
子5−2、B1の第1コンデンサ3−2における図示負
極の経路で流れ、B1の第2コンデンサ4−2に移行さ
れ同コンデンサ4−2を図示の極性に充電し、前記B2
の半導体スイッチング素子2−3がオフに期間にB2の
第1コンデンサ3−3に図示の極性で充電されていた電
荷は、同B2の第1コンデンサ3−3における図示正極
から、B2のインダクタンス素子5−3、B2のダイオ
ード6−3、B2の第2コンデンサ4−3、B2の半導
体スイッチング素子2−3、B2の第1コンデンサ3−
3における図示負極の経路で流れ、B2の第2コンデン
サ4−3に移行され同コンデンサ4−3を図示の極性に
充電する。
【0089】これと同時に、前記A2の第2コンデンサ
4−4に図示の極性で蓄積されていた電荷は、同A2の
第2コンデンサ4−4における図示正極から、ダイオー
ド10−4、可飽和リアクトル8−1、B1の半導体ス
イッチング素子2−2、前記A2の第2コンデンサ4−
4における負極の経路で流れる放電電流となって放出さ
れ、前記A1の第2コンデンサ4−1に図示の極性で蓄
積されていた電荷は、同A1の第2コンデンサ4−1に
おける図示正極から、B2の半導体スイッチング素子2
−3、可飽和リアクトル8−2、ダイオード10−1、
前記A1の第2コンデンサ4−1における図示負極の経
路で流れる放電電流となって放出される。
4−4に図示の極性で蓄積されていた電荷は、同A2の
第2コンデンサ4−4における図示正極から、ダイオー
ド10−4、可飽和リアクトル8−1、B1の半導体ス
イッチング素子2−2、前記A2の第2コンデンサ4−
4における負極の経路で流れる放電電流となって放出さ
れ、前記A1の第2コンデンサ4−1に図示の極性で蓄
積されていた電荷は、同A1の第2コンデンサ4−1に
おける図示正極から、B2の半導体スイッチング素子2
−3、可飽和リアクトル8−2、ダイオード10−1、
前記A1の第2コンデンサ4−1における図示負極の経
路で流れる放電電流となって放出される。
【0090】本実施例では、前記B1の半導体スイッチ
ング素子2−2とB2の半導体スイッチング素子2−3
がターンオンしたときに、電気B1の半導体スイッチン
グ素子2−2の主電極間を流れる電流のうち直流電源1
の正極から可飽和リアクトル8−1、B1の半導体スイ
ッチング素子2−2、負荷11、B2の半導体スイッチ
ング素子2−3、可飽和リアクトル8−2、直流電源1
の負極の経路で流れる負荷電流と前記A2の第2コンデ
ンサ4−4の図示正極から、ダイオード10−4、可飽
和リアクトル8−1、前記半導体スイッチング素子2−
2、前記第2コンデンサ4−4の負極の経路で流れる放
電電流の和、および前記B2の半導体スイッチング素子
2−3の主電極間を流れる電流のうち直流電源1の正極
から可飽和リアクトル8−1、B1の半導体スイッチン
グ素子2−2、負荷11、B2の半導体スイッチング素
子2−3、可飽和リアクトル8−2、直流電源1の負極
の経路で流れる負荷電流と前記A1の第2コンデンサ4
−1における図示正極からB2の半導体スイッチング素
子2−3、可飽和リアクトル8−2、ダイオード10−
1、前記A1の第2コンデンサ4−1における図示負極
の経路で流れる放電電流の和は、前記実施例1の場合と
同様のメカニズムにより、何れも0.5μsの間、平均
値5.4Aに抑制され、その後可飽和リアクトル8−1
および可飽和リアクトル8−2の飽和に伴い急激に上昇
する。本実施例において、B1の半導体スイッチング素
子2−2とB2の半導体スイッチング素子2−3のター
ンオン時間は、いずれも0.21μsであるため、前記
B1の半導体スイッチング素子2−2の主電極間を流れ
る電流のうち直流電源1の正極から可飽和リアクトル8
−1、B1の半導体スイッチング素子2−2、負荷1
1、B2の半導体スイッチング素子2−3、可飽和リア
クトル8−2、直流電源1の負極の経路で流れる負荷電
流と前記A2の第2コンデンサ4−4の図示正極から、
ダイオード10−4、可飽和リアクトル8−1、前記半
導体スイッチング素子2−2、前記第2コンデンサ4−
4の負極の経路で流れる放電電流の和で与えられる電
流、および前記B2の半導体スイッチング素子2−3の
主電極間を流れる電流のうち直流電源1の正極から可飽
和リアクトル8−1、B1の半導体スイッチング素子2
−2、負荷11、B2の半導体スイッチング素子2−
3、可飽和リアクトル8−2、直流電源1の負極の経路
で流れる負荷電流と前記A1の第2コンデンサ4−1に
おける図示正極からB2の半導体スイッチング素子2−
3、可飽和リアクトル8−2、ダイオード10−1、前
記A1の第2コンデンサ4−1における図示負極の経路
で流れる放電電流の和で与えられる電流は、このターン
オン期間には各々前記5.4Aに抑制される。これによ
り、前記5.4Aの電流に、それぞれB1の第1コンデ
ンサ3−2の図示正極からB1の半導体スイッチング素
子2−2、B1の第2コンデンサ4−2、B1のダイオ
ード6−2、B1のインダクタンス素子5−2、B1の
第1コンデンサの図示負極の経路で流れる放電電流およ
びB2の第1コンデンサ3−3の図示正極からB2のイ
ンダクタンス素子5−3、B2のダイオード6−3、B
2の第2コンデンサ4−3、B2の半導体スイッチング
素子2−3、B2の第1コンデンサ3−3の図示負極の
経路で流れる放電電流を加えた前記B1の半導体スイッ
チング素子2−2の主電極間を流れる電流、および前記
B2の半導体スイッチング素子2−3の主電極間を流れ
る電流のターンオン時の波高値は何れも9Aに抑えるこ
とができ、そのターンオン損失を何れも約0.9Wにす
ることができた。
ング素子2−2とB2の半導体スイッチング素子2−3
がターンオンしたときに、電気B1の半導体スイッチン
グ素子2−2の主電極間を流れる電流のうち直流電源1
の正極から可飽和リアクトル8−1、B1の半導体スイ
ッチング素子2−2、負荷11、B2の半導体スイッチ
ング素子2−3、可飽和リアクトル8−2、直流電源1
の負極の経路で流れる負荷電流と前記A2の第2コンデ
ンサ4−4の図示正極から、ダイオード10−4、可飽
和リアクトル8−1、前記半導体スイッチング素子2−
2、前記第2コンデンサ4−4の負極の経路で流れる放
電電流の和、および前記B2の半導体スイッチング素子
2−3の主電極間を流れる電流のうち直流電源1の正極
から可飽和リアクトル8−1、B1の半導体スイッチン
グ素子2−2、負荷11、B2の半導体スイッチング素
子2−3、可飽和リアクトル8−2、直流電源1の負極
の経路で流れる負荷電流と前記A1の第2コンデンサ4
−1における図示正極からB2の半導体スイッチング素
子2−3、可飽和リアクトル8−2、ダイオード10−
1、前記A1の第2コンデンサ4−1における図示負極
の経路で流れる放電電流の和は、前記実施例1の場合と
同様のメカニズムにより、何れも0.5μsの間、平均
値5.4Aに抑制され、その後可飽和リアクトル8−1
および可飽和リアクトル8−2の飽和に伴い急激に上昇
する。本実施例において、B1の半導体スイッチング素
子2−2とB2の半導体スイッチング素子2−3のター
ンオン時間は、いずれも0.21μsであるため、前記
B1の半導体スイッチング素子2−2の主電極間を流れ
る電流のうち直流電源1の正極から可飽和リアクトル8
−1、B1の半導体スイッチング素子2−2、負荷1
1、B2の半導体スイッチング素子2−3、可飽和リア
クトル8−2、直流電源1の負極の経路で流れる負荷電
流と前記A2の第2コンデンサ4−4の図示正極から、
ダイオード10−4、可飽和リアクトル8−1、前記半
導体スイッチング素子2−2、前記第2コンデンサ4−
4の負極の経路で流れる放電電流の和で与えられる電
流、および前記B2の半導体スイッチング素子2−3の
主電極間を流れる電流のうち直流電源1の正極から可飽
和リアクトル8−1、B1の半導体スイッチング素子2
−2、負荷11、B2の半導体スイッチング素子2−
3、可飽和リアクトル8−2、直流電源1の負極の経路
で流れる負荷電流と前記A1の第2コンデンサ4−1に
おける図示正極からB2の半導体スイッチング素子2−
3、可飽和リアクトル8−2、ダイオード10−1、前
記A1の第2コンデンサ4−1における図示負極の経路
で流れる放電電流の和で与えられる電流は、このターン
オン期間には各々前記5.4Aに抑制される。これによ
り、前記5.4Aの電流に、それぞれB1の第1コンデ
ンサ3−2の図示正極からB1の半導体スイッチング素
子2−2、B1の第2コンデンサ4−2、B1のダイオ
ード6−2、B1のインダクタンス素子5−2、B1の
第1コンデンサの図示負極の経路で流れる放電電流およ
びB2の第1コンデンサ3−3の図示正極からB2のイ
ンダクタンス素子5−3、B2のダイオード6−3、B
2の第2コンデンサ4−3、B2の半導体スイッチング
素子2−3、B2の第1コンデンサ3−3の図示負極の
経路で流れる放電電流を加えた前記B1の半導体スイッ
チング素子2−2の主電極間を流れる電流、および前記
B2の半導体スイッチング素子2−3の主電極間を流れ
る電流のターンオン時の波高値は何れも9Aに抑えるこ
とができ、そのターンオン損失を何れも約0.9Wにす
ることができた。
【0091】ついでB1の半導体スイッチング素子2−
2とB2の半導体スイッチング素子2−3がターンオフ
すると、B1の半導体スイッチング素子2−2の主電極
間、およびB2の半導体スイッチング素子2−3の主電
極間にはサージ電圧が発生するが、B1の半導体スイッ
チング素子2−2のサージ電圧による電荷はB1の第1
コンデンサ3−2、B1のダイオード12−2の経路で
B1の第1コンデンサ3−2を図示の極性に充電する充
電電流となって流れこれを抑制し、B2の半導体スイッ
チング素子2−3のサージ電圧による電荷はB2のダイ
オード12−3、B2の第1コンデンサ3−3の経路で
B2の第1コンデンサ3−3を図示の極性に充電する充
電電流となって流れこれを抑制する。本実施例では、B
1の半導体スイッチング素子2−2とB2の半導体スイ
ッチング素子2−3の主電極間電圧波高値はサージ電圧
を含めて何れも310Vに抑えることができ、そのター
ンオフ損失もともに約0.12Wに抑えることができ
た。
2とB2の半導体スイッチング素子2−3がターンオフ
すると、B1の半導体スイッチング素子2−2の主電極
間、およびB2の半導体スイッチング素子2−3の主電
極間にはサージ電圧が発生するが、B1の半導体スイッ
チング素子2−2のサージ電圧による電荷はB1の第1
コンデンサ3−2、B1のダイオード12−2の経路で
B1の第1コンデンサ3−2を図示の極性に充電する充
電電流となって流れこれを抑制し、B2の半導体スイッ
チング素子2−3のサージ電圧による電荷はB2のダイ
オード12−3、B2の第1コンデンサ3−3の経路で
B2の第1コンデンサ3−3を図示の極性に充電する充
電電流となって流れこれを抑制する。本実施例では、B
1の半導体スイッチング素子2−2とB2の半導体スイ
ッチング素子2−3の主電極間電圧波高値はサージ電圧
を含めて何れも310Vに抑えることができ、そのター
ンオフ損失もともに約0.12Wに抑えることができ
た。
【0092】次に、A1の半導体スイッチング素子2−
1とA2の半導体スイッチング素子2−4がターンオン
すると、直流電源1の正極から可飽和リアクトル7−
1、A1の半導体スイッチング素子2−1、負荷11、
A2の半導体スイッチング素子2−4、可飽和リアクト
ル7−2、直流電源1の負極の経路で負荷電流が流れ負
荷11に電力が供給される。また、A1の半導体スイッ
チング素子2−1とA2の半導体スイッチング素子2−
4がターンオンした際に、前記A1の半導体スイッチン
グ素子2−1がオフの期間にA1の第1コンデンサ3−
1に図示の極性で充電されていた電荷は、同A1の第1
コンデンサ3−1における図示正極から、A1の半導体
スイッチング素子2−1、A1の第2コンデンサ4−
1、A1のダイオード6−1、A1のインダクタンス素
子5−1、A1の第1コンデンサ3−1における図示負
極の経路で流れ、A1の第2コンデンサ4−1に移行さ
れ同コンデンサ4−1を図示の極性に充電し、前記A2
の半導体スイッチング素子2−4がオフの期間にA2の
第1コンデンサ3−4に図示の極性で充電されていた電
荷は、同A2の第1コンデンサ3−4における図示正極
から、A2のインダクタンス素子5−4、A2のダイオ
ード6−4、A2の第2コンデンサ4−4、A2の半導
体スイッチング素子2−4、A2の第1コンデンサ3−
4における図示負極の経路で流れ、A2の第2コンデン
サ4−4に移行され同コンデンサ4−4を図示の極性に
充電する。
1とA2の半導体スイッチング素子2−4がターンオン
すると、直流電源1の正極から可飽和リアクトル7−
1、A1の半導体スイッチング素子2−1、負荷11、
A2の半導体スイッチング素子2−4、可飽和リアクト
ル7−2、直流電源1の負極の経路で負荷電流が流れ負
荷11に電力が供給される。また、A1の半導体スイッ
チング素子2−1とA2の半導体スイッチング素子2−
4がターンオンした際に、前記A1の半導体スイッチン
グ素子2−1がオフの期間にA1の第1コンデンサ3−
1に図示の極性で充電されていた電荷は、同A1の第1
コンデンサ3−1における図示正極から、A1の半導体
スイッチング素子2−1、A1の第2コンデンサ4−
1、A1のダイオード6−1、A1のインダクタンス素
子5−1、A1の第1コンデンサ3−1における図示負
極の経路で流れ、A1の第2コンデンサ4−1に移行さ
れ同コンデンサ4−1を図示の極性に充電し、前記A2
の半導体スイッチング素子2−4がオフの期間にA2の
第1コンデンサ3−4に図示の極性で充電されていた電
荷は、同A2の第1コンデンサ3−4における図示正極
から、A2のインダクタンス素子5−4、A2のダイオ
ード6−4、A2の第2コンデンサ4−4、A2の半導
体スイッチング素子2−4、A2の第1コンデンサ3−
4における図示負極の経路で流れ、A2の第2コンデン
サ4−4に移行され同コンデンサ4−4を図示の極性に
充電する。
【0093】これと同時に、前記B2の第2コンデンサ
4−3に図示の極性で蓄積されていた電荷は、同B2の
第2コンデンサ4−3における図示正極から、ダイオー
ド10−3、可飽和リアクトル7−1、A1の半導体ス
イッチング素子2−1、前記B2の第2コンデンサ4−
3における負極の経路で流れる放電電流となって放出さ
れ、前記B1の第2コンデンサ4−2に図示の極性で蓄
積されていた電荷は、同B1の第2コンデンサ4−2に
おける図示正極から、A2の半導体スイッチング素子2
−4、可飽和リアクトル7−2、ダイオード10−2、
前記B1の第2コンデンサ4−2における図示負極の経
路で流れる放電電流となって放出される。
4−3に図示の極性で蓄積されていた電荷は、同B2の
第2コンデンサ4−3における図示正極から、ダイオー
ド10−3、可飽和リアクトル7−1、A1の半導体ス
イッチング素子2−1、前記B2の第2コンデンサ4−
3における負極の経路で流れる放電電流となって放出さ
れ、前記B1の第2コンデンサ4−2に図示の極性で蓄
積されていた電荷は、同B1の第2コンデンサ4−2に
おける図示正極から、A2の半導体スイッチング素子2
−4、可飽和リアクトル7−2、ダイオード10−2、
前記B1の第2コンデンサ4−2における図示負極の経
路で流れる放電電流となって放出される。
【0094】本実施例では、前記A1の半導体スイッチ
ング素子2−1とA2の半導体スイッチング素子2−4
がターンオンしたとき、前記A1の半導体スイッチング
素子2−1の主電極間を流れる電流のうち直流電源1の
正極から可飽和リアクトル7−1、A1の半導体スイッ
チング素子2−1、負荷11、A2の半導体スイッチン
グ素子2−4、可飽和リアクトル7−2、直流電源1の
負極の経路で流れる負荷電流と前記B2の第2コンデン
サ4−3の図示正極から、ダイオード10−3、可飽和
リアクトル7−1、前記半導体スイッチング素子2−
1、前記第2コンデンサ4−3の負極の経路で流れる放
電電流の和、および前記A2の半導体スイッチング素子
2−4の主電極間を流れる電流のうち直流電源1の正極
から可飽和リアクトル7−1、A1の半導体スイッチン
グ素子2−1、負荷11、A2の半導体スイッチング素
子2−4、可飽和リアクトル7−2、直流電源1の負極
の経路で流れる負荷電流と前記B1の第2コンデンサ4
−2における図示正極からA2の半導体スイッチング素
子2−4、可飽和リアクトル7−2、ダイオード10−
2、前記B1の第2コンデンサ4−2における図示負極
の経路で流れる放電電流の和は、前記実施例1の場合と
同様のメカニズムにより、何れも0.5μsの間、平均
値5.4Aに抑制され、その後可飽和リアクトル7−1
および可飽和リアクトル7−2の飽和に伴い急激に上昇
する。本実施例において、A1の半導体スイッチング素
子2−1とA2の半導体スイッチング素子2−4のター
ンオン時間は、いずれも0.21μsであるため、前記
A1の半導体スイッチング素子2−1の主電極間を流れ
る電流のうち直流電源1の正極から可飽和リアクトル7
−1、A1の半導体スイッチング素子2−1、負荷1
1、A2の半導体スイッチング素子2−4、可飽和リア
クトル7−2、直流電源1の負極の経路で流れる負荷電
流と前記B2の第2コンデンサ4−3の図示正極から、
ダイオード10−3、可飽和リアクトル7−1、前記A
1の半導体スイッチング素子2−1、前記B2の第2コ
ンデンサ4−3における図示負極の経路で流れる放電電
流の和、および前記A2の半導体スイッチング素子2−
4の主電極間を流れる電流のうち直流電源1の正極から
可飽和リアクトル7−1、A1の半導体スイッチング素
子2−1、負荷11、A2の半導体スイッチング素子2
−4、可飽和リアクトル7−2、直流電源1の負極の経
路で流れる負荷電流と前記B1の第2コンデンサ4−2
における図示正極からA2の半導体スイッチング素子2
−4、可飽和リアクトル7−2、ダイオード10−2、
前記B1の第2コンデンサ4−2における図示負極の経
路で流れる放電電流の和は、このターンオン期間には各
々前記5.4Aに抑制される。これにより、前記5.4A
の電流に、それぞれA1の第1コンデンサ3−1の図示
正極からA1の半導体スイッチング素子2−1、A1の
第2コンデンサ4−1、A1のダイオード6−1、A1
のインダクタンス素子5−1、A1の第1コンデンサの
図示負極の経路で流れる放電電流およびA2の第1コン
デンサ3−4の図示正極からA2のインダクタンス素子
5−4、A2のダイオード6−4、A2の第2コンデン
サ4−4、A2の半導体スイッチング素子2−4、A2
の第1コンデンサ3−4の図示負極の経路で流れる放電
電流を加えた前記A1の半導体スイッチング素子2−1
の主電極間を流れる電流とA2の半導体スイッチング素
子2−4の主電極間を流れる電流のターンオン時の波高
値は、何れも9Aに抑えることができ、そのターンオン
損失を何れも約0.9Wにすることができた。
ング素子2−1とA2の半導体スイッチング素子2−4
がターンオンしたとき、前記A1の半導体スイッチング
素子2−1の主電極間を流れる電流のうち直流電源1の
正極から可飽和リアクトル7−1、A1の半導体スイッ
チング素子2−1、負荷11、A2の半導体スイッチン
グ素子2−4、可飽和リアクトル7−2、直流電源1の
負極の経路で流れる負荷電流と前記B2の第2コンデン
サ4−3の図示正極から、ダイオード10−3、可飽和
リアクトル7−1、前記半導体スイッチング素子2−
1、前記第2コンデンサ4−3の負極の経路で流れる放
電電流の和、および前記A2の半導体スイッチング素子
2−4の主電極間を流れる電流のうち直流電源1の正極
から可飽和リアクトル7−1、A1の半導体スイッチン
グ素子2−1、負荷11、A2の半導体スイッチング素
子2−4、可飽和リアクトル7−2、直流電源1の負極
の経路で流れる負荷電流と前記B1の第2コンデンサ4
−2における図示正極からA2の半導体スイッチング素
子2−4、可飽和リアクトル7−2、ダイオード10−
2、前記B1の第2コンデンサ4−2における図示負極
の経路で流れる放電電流の和は、前記実施例1の場合と
同様のメカニズムにより、何れも0.5μsの間、平均
値5.4Aに抑制され、その後可飽和リアクトル7−1
および可飽和リアクトル7−2の飽和に伴い急激に上昇
する。本実施例において、A1の半導体スイッチング素
子2−1とA2の半導体スイッチング素子2−4のター
ンオン時間は、いずれも0.21μsであるため、前記
A1の半導体スイッチング素子2−1の主電極間を流れ
る電流のうち直流電源1の正極から可飽和リアクトル7
−1、A1の半導体スイッチング素子2−1、負荷1
1、A2の半導体スイッチング素子2−4、可飽和リア
クトル7−2、直流電源1の負極の経路で流れる負荷電
流と前記B2の第2コンデンサ4−3の図示正極から、
ダイオード10−3、可飽和リアクトル7−1、前記A
1の半導体スイッチング素子2−1、前記B2の第2コ
ンデンサ4−3における図示負極の経路で流れる放電電
流の和、および前記A2の半導体スイッチング素子2−
4の主電極間を流れる電流のうち直流電源1の正極から
可飽和リアクトル7−1、A1の半導体スイッチング素
子2−1、負荷11、A2の半導体スイッチング素子2
−4、可飽和リアクトル7−2、直流電源1の負極の経
路で流れる負荷電流と前記B1の第2コンデンサ4−2
における図示正極からA2の半導体スイッチング素子2
−4、可飽和リアクトル7−2、ダイオード10−2、
前記B1の第2コンデンサ4−2における図示負極の経
路で流れる放電電流の和は、このターンオン期間には各
々前記5.4Aに抑制される。これにより、前記5.4A
の電流に、それぞれA1の第1コンデンサ3−1の図示
正極からA1の半導体スイッチング素子2−1、A1の
第2コンデンサ4−1、A1のダイオード6−1、A1
のインダクタンス素子5−1、A1の第1コンデンサの
図示負極の経路で流れる放電電流およびA2の第1コン
デンサ3−4の図示正極からA2のインダクタンス素子
5−4、A2のダイオード6−4、A2の第2コンデン
サ4−4、A2の半導体スイッチング素子2−4、A2
の第1コンデンサ3−4の図示負極の経路で流れる放電
電流を加えた前記A1の半導体スイッチング素子2−1
の主電極間を流れる電流とA2の半導体スイッチング素
子2−4の主電極間を流れる電流のターンオン時の波高
値は、何れも9Aに抑えることができ、そのターンオン
損失を何れも約0.9Wにすることができた。
【0095】本実施例に対し、比較例である図9の回路
構成において各部の定数、入力電圧、出力電圧および負
荷電流を本実施例と同一としたとき、図9におけるA1
の半導体スイッチング素子2−1、A2の半導体スイッ
チング素子2−4、B1の半導体スイッチング素子2−
2およびB2の半導体スイッチング素子2−3のターン
オフ時の主電極間サージ電圧波高値およびターンオフ損
失は本実施例とほぼ同一であったが、A1の半導体スイ
ッチング素子2−1、B1の半導体スイッチング素子2
−2、B2の半導体スイッチング素子2−3およびA2
の半導体スイッチング素子2−4のターンオン時間は何
れも0.31μsと約1.5倍、そのターンオン時の電流
波高値は何れも43Aと約5倍、ターンオン損失は何れ
も約4.8Wと5倍以上にも達した。両者の比較から、
本発明のフル・ブリッジ型コンバータは、半導体スイッ
チング素子のターンオン損失を著しく小さくすることが
でき、高効率と高信頼性を得ることができる。また、高
効率であるため放熱構造が簡単にできるとともに高密度
実装が可能になり、小型化も図れる。
構成において各部の定数、入力電圧、出力電圧および負
荷電流を本実施例と同一としたとき、図9におけるA1
の半導体スイッチング素子2−1、A2の半導体スイッ
チング素子2−4、B1の半導体スイッチング素子2−
2およびB2の半導体スイッチング素子2−3のターン
オフ時の主電極間サージ電圧波高値およびターンオフ損
失は本実施例とほぼ同一であったが、A1の半導体スイ
ッチング素子2−1、B1の半導体スイッチング素子2
−2、B2の半導体スイッチング素子2−3およびA2
の半導体スイッチング素子2−4のターンオン時間は何
れも0.31μsと約1.5倍、そのターンオン時の電流
波高値は何れも43Aと約5倍、ターンオン損失は何れ
も約4.8Wと5倍以上にも達した。両者の比較から、
本発明のフル・ブリッジ型コンバータは、半導体スイッ
チング素子のターンオン損失を著しく小さくすることが
でき、高効率と高信頼性を得ることができる。また、高
効率であるため放熱構造が簡単にできるとともに高密度
実装が可能になり、小型化も図れる。
【0096】(実施例4)図4は本発明によるブリッジ
型コンバータの1実施例回路構成ブロック図であり、矩
形波交流出力のフル・ブリッジ型インバータへの適用例
を示したものである。本実施例では、前記実施例3と同
様にインバータの仕様を表2のように定めて、図9にそ
の回路構成を示す比較例と比較検討した。
型コンバータの1実施例回路構成ブロック図であり、矩
形波交流出力のフル・ブリッジ型インバータへの適用例
を示したものである。本実施例では、前記実施例3と同
様にインバータの仕様を表2のように定めて、図9にそ
の回路構成を示す比較例と比較検討した。
【0097】図4において、破線内A1、B1、B2お
よびA2で示すのは、各々、第1のスイッチング回路、
第2のスイッチング回路、第3のスイッチング回路、お
よび第4のスイッチング回路であり、1は直流電源、2
−1はA1の半導体スイッチング素子、3−1はA1の
第1コンデンサ、4−1はA1の第2コンデンサ、5−
1はA1のインダクタンス素子、6−1および12−1
はA1のダイオード、2−2はB1の半導体スイッチン
グ素子、3−2はB1の第1コンデンサ、4−2はB1
の第2コンデンサ、5−2はB1のインダクタンス素
子、6−2および12−2はB1のダイオード、2−3
はB2の半導体スイッチング素子、3−3はB2の第1
コンデンサ、4−3はB2の第2コンデンサ、5−3は
B2のインダクタンス素子、6−3および12−3はB
2のダイオード、2−4はA2の半導体スイッチング素
子、3−4はA2の第1のコンデンサ、4−4はA2の
第2のコンデンサ、5−4はA2のインダクタンス素
子、6−4および12−4はA2のダイオード、7−
1、7−2、8−1および8−2は可飽和リアクトル、
10−1、10−2、10−3および10−4はダイオ
ード、11は負荷である。
よびA2で示すのは、各々、第1のスイッチング回路、
第2のスイッチング回路、第3のスイッチング回路、お
よび第4のスイッチング回路であり、1は直流電源、2
−1はA1の半導体スイッチング素子、3−1はA1の
第1コンデンサ、4−1はA1の第2コンデンサ、5−
1はA1のインダクタンス素子、6−1および12−1
はA1のダイオード、2−2はB1の半導体スイッチン
グ素子、3−2はB1の第1コンデンサ、4−2はB1
の第2コンデンサ、5−2はB1のインダクタンス素
子、6−2および12−2はB1のダイオード、2−3
はB2の半導体スイッチング素子、3−3はB2の第1
コンデンサ、4−3はB2の第2コンデンサ、5−3は
B2のインダクタンス素子、6−3および12−3はB
2のダイオード、2−4はA2の半導体スイッチング素
子、3−4はA2の第1のコンデンサ、4−4はA2の
第2のコンデンサ、5−4はA2のインダクタンス素
子、6−4および12−4はA2のダイオード、7−
1、7−2、8−1および8−2は可飽和リアクトル、
10−1、10−2、10−3および10−4はダイオ
ード、11は負荷である。
【0098】なお、半導体スイッチング素子2−1、2
−2、2−3および2−4にはパワーMOS−FET、
第1コンデンサ3−1、3−2、3−3および3−4の
容量は22nF、第2コンデンサ4−1、4−2、4−
3および4−4の容量は47nF、インダクタンス素子
5−1、5−2、5−3および5−4のインダクタンス
は5μH、可飽和リアクトル7−1、7−2、8−1お
よび8−2には、前記実施例1の表2にその主な磁気特
性、物理特性および寸法を示すFeを主成分とするナノ
結晶合金薄帯巻磁心を用い、何れの可飽和リアクトルと
も巻数は2ターンとした。
−2、2−3および2−4にはパワーMOS−FET、
第1コンデンサ3−1、3−2、3−3および3−4の
容量は22nF、第2コンデンサ4−1、4−2、4−
3および4−4の容量は47nF、インダクタンス素子
5−1、5−2、5−3および5−4のインダクタンス
は5μH、可飽和リアクトル7−1、7−2、8−1お
よび8−2には、前記実施例1の表2にその主な磁気特
性、物理特性および寸法を示すFeを主成分とするナノ
結晶合金薄帯巻磁心を用い、何れの可飽和リアクトルと
も巻数は2ターンとした。
【0099】図4の回路において、A1の半導体スイッ
チング素子2−1とA2の半導体スイッチング素子2−
4は同期してスイッチング動作を行い、B1の半導体ス
イッチング素子2−2とB2の半導体スイッチング素子
2−3は同期してスイッチング動作を行っており、かつ
前記半導体スイッチング素子2−1と2−4の組と、前
記半導体スイッチング素子2−2と2−3の組は、交互
にスイッチング動作を行い、そのスイッチング周波数は
20kHzである。
チング素子2−1とA2の半導体スイッチング素子2−
4は同期してスイッチング動作を行い、B1の半導体ス
イッチング素子2−2とB2の半導体スイッチング素子
2−3は同期してスイッチング動作を行っており、かつ
前記半導体スイッチング素子2−1と2−4の組と、前
記半導体スイッチング素子2−2と2−3の組は、交互
にスイッチング動作を行い、そのスイッチング周波数は
20kHzである。
【0100】A1の半導体スイッチング素子2−1とA
2の半導体スイッチング素子2−4がターンオンする
と、直流電源1の正極からA1の半導体スイッチング素
子2−1、可飽和リアクトル7−1、負荷11、可飽和
リアクトル7−2、A2の半導体スイッチング素子2−
4、直流電源1の負極の経路で負荷電流が流れ負荷11
に電力が供給される。また、A1の半導体スイッチング
素子2−1とA2の半導体スイッチング素子2−4がタ
ーンオンした際に、前記A1の半導体スイッチング素子
2−1がオフの期間にA1の第1コンデンサ3−1に図
示の極性で充電されていた電荷は、同A1の第1コンデ
ンサ3−1における図示正極から、A1の半導体スイッ
チング素子2−1、A1の第2コンデンサ4−1、A1
のダイオード6−1、A1のインダクタンス素子5−
1、A1の第1コンデンサ3−1における図示負極の経
路で流れ、A1の第2コンデンサ4−1に移行され同コ
ンデンサ4−1を図示の極性に充電し、前記A2の半導
体スイッチング素子2−4がオフの期間にA2の第1コ
ンデンサ3−4に図示の極性で充電されていた電荷は、
同A2の第1コンデンサ3−4における図示正極から、
A2のインダクタンス素子5−4、A2のダイオード6
−4、A2の第2コンデンサ4−4、A2の半導体スイ
ッチング素子2−4、A2の第1コンデンサ3−4にお
ける図示負極の経路で流れ、A2の第2コンデンサ4−
4に移行され同コンデンサ4−4を図示の極性に充電す
る。
2の半導体スイッチング素子2−4がターンオンする
と、直流電源1の正極からA1の半導体スイッチング素
子2−1、可飽和リアクトル7−1、負荷11、可飽和
リアクトル7−2、A2の半導体スイッチング素子2−
4、直流電源1の負極の経路で負荷電流が流れ負荷11
に電力が供給される。また、A1の半導体スイッチング
素子2−1とA2の半導体スイッチング素子2−4がタ
ーンオンした際に、前記A1の半導体スイッチング素子
2−1がオフの期間にA1の第1コンデンサ3−1に図
示の極性で充電されていた電荷は、同A1の第1コンデ
ンサ3−1における図示正極から、A1の半導体スイッ
チング素子2−1、A1の第2コンデンサ4−1、A1
のダイオード6−1、A1のインダクタンス素子5−
1、A1の第1コンデンサ3−1における図示負極の経
路で流れ、A1の第2コンデンサ4−1に移行され同コ
ンデンサ4−1を図示の極性に充電し、前記A2の半導
体スイッチング素子2−4がオフの期間にA2の第1コ
ンデンサ3−4に図示の極性で充電されていた電荷は、
同A2の第1コンデンサ3−4における図示正極から、
A2のインダクタンス素子5−4、A2のダイオード6
−4、A2の第2コンデンサ4−4、A2の半導体スイ
ッチング素子2−4、A2の第1コンデンサ3−4にお
ける図示負極の経路で流れ、A2の第2コンデンサ4−
4に移行され同コンデンサ4−4を図示の極性に充電す
る。
【0101】A1の半導体スイッチング素子2−1とA
2の半導体スイッチング素子2−4がターンオフする
と、A1の半導体スイッチング素子2−1の主電極間、
およびA2の半導体スイッチング素子2−4の主電極間
にはサージ電圧が発生するが、A1の半導体スイッチン
グ素子2−1のサージ電圧による電荷はA1の第1コン
デンサ3−1、A1のダイオード12−1の経路でA1
の第1コンデンサ3−1を図示の極性に充電する充電電
流となって流れこれを抑制し、A2の半導体スイッチン
グ素子2−4のサージ電圧による電荷はA2のダイオー
ド12−4、A2の第1コンデンサ3−4の経路でA2
の第1コンデンサ3−4を図示の極性に充電する充電電
流となって流れこれを抑制する。本実施例では、A1の
半導体スイッチング素子2−1とA2の半導体スイッチ
ング素子2−4の主電極間電圧波高値はサージ電圧を含
めて何れも310Vに抑えることができ、そのターンオ
フ損失もともに約30mWに抑えることができた。
2の半導体スイッチング素子2−4がターンオフする
と、A1の半導体スイッチング素子2−1の主電極間、
およびA2の半導体スイッチング素子2−4の主電極間
にはサージ電圧が発生するが、A1の半導体スイッチン
グ素子2−1のサージ電圧による電荷はA1の第1コン
デンサ3−1、A1のダイオード12−1の経路でA1
の第1コンデンサ3−1を図示の極性に充電する充電電
流となって流れこれを抑制し、A2の半導体スイッチン
グ素子2−4のサージ電圧による電荷はA2のダイオー
ド12−4、A2の第1コンデンサ3−4の経路でA2
の第1コンデンサ3−4を図示の極性に充電する充電電
流となって流れこれを抑制する。本実施例では、A1の
半導体スイッチング素子2−1とA2の半導体スイッチ
ング素子2−4の主電極間電圧波高値はサージ電圧を含
めて何れも310Vに抑えることができ、そのターンオ
フ損失もともに約30mWに抑えることができた。
【0102】次に、B1の半導体スイッチング素子2−
2とB2の半導体スイッチング素子2−3がターンオン
すると、直流電源1の正極からB1の半導体スイッチン
グ素子2−2、可飽和リアクトル8−1、負荷11、可
飽和リアクトル8−2、B2の半導体スイッチング素子
2−3、直流電源1の負極の経路で負荷電流が流れ負荷
11に電力が供給される。また、B1の半導体スイッチ
ング素子2−2とB2の半導体スイッチング素子2−3
がターンオンした際に、前記B1の半導体スイッチング
素子2−2がオフの期間にB1の第1コンデンサ3−2
に図示の極性で充電されていた電荷は、同B1の第1コ
ンデンサ3−2における図示正極から、B1の半導体ス
イッチング素子2−2、B1の第2コンデンサ4−2、
B1のダイオード6−2、B1のインダクタンス素子5
−2、B1の第1コンデンサ3−2における図示負極の
経路で流れ、B1の第2コンデンサ4−2に移行され同
コンデンサ4−2を図示の極性に充電し、前記B2の半
導体スイッチング素子2−3がオフの期間にB2の第1
コンデンサ3−3に図示の極性で充電されていた電荷
は、同B2の第1コンデンサ3−3における図示正極か
ら、B2のインダクタンス素子5−3、B2のダイオー
ド6−3、B2の第2コンデンサ4−3、B2の半導体
スイッチング素子2−3、B2の第1コンデンサ3−3
における図示負極の経路で流れ、B2の第2コンデンサ
4−3に移行され同コンデンサ4−3を図示の極性に充
電する。
2とB2の半導体スイッチング素子2−3がターンオン
すると、直流電源1の正極からB1の半導体スイッチン
グ素子2−2、可飽和リアクトル8−1、負荷11、可
飽和リアクトル8−2、B2の半導体スイッチング素子
2−3、直流電源1の負極の経路で負荷電流が流れ負荷
11に電力が供給される。また、B1の半導体スイッチ
ング素子2−2とB2の半導体スイッチング素子2−3
がターンオンした際に、前記B1の半導体スイッチング
素子2−2がオフの期間にB1の第1コンデンサ3−2
に図示の極性で充電されていた電荷は、同B1の第1コ
ンデンサ3−2における図示正極から、B1の半導体ス
イッチング素子2−2、B1の第2コンデンサ4−2、
B1のダイオード6−2、B1のインダクタンス素子5
−2、B1の第1コンデンサ3−2における図示負極の
経路で流れ、B1の第2コンデンサ4−2に移行され同
コンデンサ4−2を図示の極性に充電し、前記B2の半
導体スイッチング素子2−3がオフの期間にB2の第1
コンデンサ3−3に図示の極性で充電されていた電荷
は、同B2の第1コンデンサ3−3における図示正極か
ら、B2のインダクタンス素子5−3、B2のダイオー
ド6−3、B2の第2コンデンサ4−3、B2の半導体
スイッチング素子2−3、B2の第1コンデンサ3−3
における図示負極の経路で流れ、B2の第2コンデンサ
4−3に移行され同コンデンサ4−3を図示の極性に充
電する。
【0103】これと同時に、前記A2の第2コンデンサ
4−4に図示の極性で蓄積されていた電荷は、同A2の
第2コンデンサ4−4における図示正極から、ダイオー
ド10−4、B1の半導体スイッチング素子2−2、可
飽和リアクトル8−1、可飽和リアクトル7−2、前記
A2の第2コンデンサ4−4における負極の経路で流れ
る放電電流となって放出され、前記A1の第2コンデン
サ4−1に図示の極性で蓄積されていた電荷は、同A1
の第2コンデンサ4−1における図示正極から、可飽和
リアクトル7−1、可飽和リアクトル8−2、B2の半
導体スイッチング素子2−3、ダイオード10−1、前
記A1の第2コンデンサ4−1における図示負極の経路
で流れる放電電流となって放出される。
4−4に図示の極性で蓄積されていた電荷は、同A2の
第2コンデンサ4−4における図示正極から、ダイオー
ド10−4、B1の半導体スイッチング素子2−2、可
飽和リアクトル8−1、可飽和リアクトル7−2、前記
A2の第2コンデンサ4−4における負極の経路で流れ
る放電電流となって放出され、前記A1の第2コンデン
サ4−1に図示の極性で蓄積されていた電荷は、同A1
の第2コンデンサ4−1における図示正極から、可飽和
リアクトル7−1、可飽和リアクトル8−2、B2の半
導体スイッチング素子2−3、ダイオード10−1、前
記A1の第2コンデンサ4−1における図示負極の経路
で流れる放電電流となって放出される。
【0104】本実施例では、前記B1の半導体スイッチ
ング素子2−2とB2の半導体スイッチング素子2−3
がターンオンしたとき、前記B1の半導体スイッチング
素子2−2の主電極間に流れる電流のうち直流電源1の
正極からB1の半導体スイッチング素子2−2、可飽和
リアクトル8−1、負荷11、可飽和リアクトル8−
2、B2の半導体スイッチング素子2−3、直流電源1
の負極の経路で流れる負荷電流と前記A2の第2コンデ
ンサ4−4の図示正極から、ダイオード10−4、前記
半導体スイッチング素子2−2、可飽和リアクトル8−
1、可飽和リアクトル7−2、前記第2コンデンサ4−
4の負極の経路で流れる放電電流の和、および前記B2
の半導体スイッチング素子2−3の主電極間を流れる電
流のうち直流電源1の正極からB1の半導体スイッチン
グ素子2−2、可飽和リアクトル8−1、負荷11、可
飽和リアクトル8−2、B2の半導体スイッチング素子
2−3、直流電源1の負極の経路で流れる負荷電流と前
記A1の第2コンデンサ4−1における図示正極から可
飽和リアクトル7−1、可飽和リアクトル8−2、B2
の半導体スイッチング素子2−3、ダイオード10−
1、前記A1の第2コンデンサ4−1における図示負極
の経路で流れる放電電流の和は、前記実施例1の場合と
同様のメカニズムにより、何れも0.55μsの間、平
均値5.8Aに抑制され、その後可飽和リアクトル7−
1、可飽和リアクトル7−2、可飽和リアクトル8−1
および可飽和リアクトル8−2の飽和に伴い急激に上昇
する。本実施例において、B1の半導体スイッチング素
子2−2とB2の半導体スイッチング素子2−3のター
ンオン時間は、いずれも0.21μsであるため、前記
B1の半導体スイッチング素子2−2の主電極間を流れ
る電流のうち直流電源1の正極からB1の半導体スイッ
チング素子2−2、可飽和リアクトル8−1、負荷1
1、可飽和リアクトル8−2、B2の半導体スイッチン
グ素子2−3、直流電源1の負極の経路で流れる負荷電
流と前記A2の第2コンデンサ4−4の図示正極から、
ダイオード10−4、前記半導体スイッチング素子2−
2、可飽和リアクトル8−1、可飽和リアクトル7−
2、前記第2コンデンサ4−4の負極の経路で流れる放
電電流の和、および前記B2の半導体スイッチング素子
2−3の主電極間を流れる電流のうち直流電源1の正極
からB1の半導体スイッチング素子2−2、可飽和リア
クトル8−1、負荷11、可飽和リアクトル8−2、B
2の半導体スイッチング素子2−3、直流電源1の負極
の経路で流れる負荷電流と前記A1の第2コンデンサ4
−1における図示正極から可飽和リアクトル7−1、可
飽和リアクトル8−2、B2の半導体スイッチング素子
2−3、ダイオード10−1、前記A1の第2コンデン
サ4−1における図示負極の経路で流れる放電電流の和
は、このターンオン期間には各々前記5.8Aに抑制さ
れる。これにより、前記5.8Aの電流に、それぞれB
1の第1コンデンサ3−2の図示正極からB1の半導体
スイッチング素子2−2、B1の第2コンデンサ4−
2、B1のダイオード6−2、B1のインダクタンス素
子5−2、前記B1の第1コンデンサの図示負極の経路
で流れる放電電流およびB2の第1コンデンサ3−3の
図示正極からB2のインダクタンス素子5−3、B2の
ダイオード6−3、B2の第2コンデンサ4−3、B2
の半導体スイッチング素子2−3、前記B2の第1コン
デンサ3−3の図示負極の経路で流れる放電電流を加え
た前記B1の半導体スイッチング素子2−2の主電極間
を流れる電流、および前記B2の半導体スイッチング素
子2−3の主電極間を流れる電流のターンオン時の波高
値は、何れも7Aに抑えることができ、そのターンオン
損失を何れも約0.7Wにすることができた。
ング素子2−2とB2の半導体スイッチング素子2−3
がターンオンしたとき、前記B1の半導体スイッチング
素子2−2の主電極間に流れる電流のうち直流電源1の
正極からB1の半導体スイッチング素子2−2、可飽和
リアクトル8−1、負荷11、可飽和リアクトル8−
2、B2の半導体スイッチング素子2−3、直流電源1
の負極の経路で流れる負荷電流と前記A2の第2コンデ
ンサ4−4の図示正極から、ダイオード10−4、前記
半導体スイッチング素子2−2、可飽和リアクトル8−
1、可飽和リアクトル7−2、前記第2コンデンサ4−
4の負極の経路で流れる放電電流の和、および前記B2
の半導体スイッチング素子2−3の主電極間を流れる電
流のうち直流電源1の正極からB1の半導体スイッチン
グ素子2−2、可飽和リアクトル8−1、負荷11、可
飽和リアクトル8−2、B2の半導体スイッチング素子
2−3、直流電源1の負極の経路で流れる負荷電流と前
記A1の第2コンデンサ4−1における図示正極から可
飽和リアクトル7−1、可飽和リアクトル8−2、B2
の半導体スイッチング素子2−3、ダイオード10−
1、前記A1の第2コンデンサ4−1における図示負極
の経路で流れる放電電流の和は、前記実施例1の場合と
同様のメカニズムにより、何れも0.55μsの間、平
均値5.8Aに抑制され、その後可飽和リアクトル7−
1、可飽和リアクトル7−2、可飽和リアクトル8−1
および可飽和リアクトル8−2の飽和に伴い急激に上昇
する。本実施例において、B1の半導体スイッチング素
子2−2とB2の半導体スイッチング素子2−3のター
ンオン時間は、いずれも0.21μsであるため、前記
B1の半導体スイッチング素子2−2の主電極間を流れ
る電流のうち直流電源1の正極からB1の半導体スイッ
チング素子2−2、可飽和リアクトル8−1、負荷1
1、可飽和リアクトル8−2、B2の半導体スイッチン
グ素子2−3、直流電源1の負極の経路で流れる負荷電
流と前記A2の第2コンデンサ4−4の図示正極から、
ダイオード10−4、前記半導体スイッチング素子2−
2、可飽和リアクトル8−1、可飽和リアクトル7−
2、前記第2コンデンサ4−4の負極の経路で流れる放
電電流の和、および前記B2の半導体スイッチング素子
2−3の主電極間を流れる電流のうち直流電源1の正極
からB1の半導体スイッチング素子2−2、可飽和リア
クトル8−1、負荷11、可飽和リアクトル8−2、B
2の半導体スイッチング素子2−3、直流電源1の負極
の経路で流れる負荷電流と前記A1の第2コンデンサ4
−1における図示正極から可飽和リアクトル7−1、可
飽和リアクトル8−2、B2の半導体スイッチング素子
2−3、ダイオード10−1、前記A1の第2コンデン
サ4−1における図示負極の経路で流れる放電電流の和
は、このターンオン期間には各々前記5.8Aに抑制さ
れる。これにより、前記5.8Aの電流に、それぞれB
1の第1コンデンサ3−2の図示正極からB1の半導体
スイッチング素子2−2、B1の第2コンデンサ4−
2、B1のダイオード6−2、B1のインダクタンス素
子5−2、前記B1の第1コンデンサの図示負極の経路
で流れる放電電流およびB2の第1コンデンサ3−3の
図示正極からB2のインダクタンス素子5−3、B2の
ダイオード6−3、B2の第2コンデンサ4−3、B2
の半導体スイッチング素子2−3、前記B2の第1コン
デンサ3−3の図示負極の経路で流れる放電電流を加え
た前記B1の半導体スイッチング素子2−2の主電極間
を流れる電流、および前記B2の半導体スイッチング素
子2−3の主電極間を流れる電流のターンオン時の波高
値は、何れも7Aに抑えることができ、そのターンオン
損失を何れも約0.7Wにすることができた。
【0105】ついでB1の半導体スイッチング素子2−
2とB2の半導体スイッチング素子2−3がターンオフ
すると、B1の半導体スイッチング素子2−2の主電極
間、およびB2の半導体スイッチング素子2−3の主電
極間にはサージ電圧が発生するが、B1の半導体スイッ
チング素子2−2のサージ電圧による電荷はB1の第1
コンデンサ3−2、B1のダイオード12−2の経路で
B1の第1コンデンサ3−2を図示の極性に充電する充
電電流となって流れこれを抑制し、B2の半導体スイッ
チング素子2−3のサージ電圧による電荷はB2のダイ
オード12−3、B2の第1コンデンサ3−3の経路で
B2の第1コンデンサ3−3を図示の極性に充電する充
電電流となって流れこれを抑制する。本実施例では、B
1の半導体スイッチング素子2−2とB2の半導体スイ
ッチング素子2−3の主電極間電圧波高値はサージ電圧
を含めて何れも310Vに抑えることができ、そのター
ンオフ損失もともに約30mWに抑えることができた。
2とB2の半導体スイッチング素子2−3がターンオフ
すると、B1の半導体スイッチング素子2−2の主電極
間、およびB2の半導体スイッチング素子2−3の主電
極間にはサージ電圧が発生するが、B1の半導体スイッ
チング素子2−2のサージ電圧による電荷はB1の第1
コンデンサ3−2、B1のダイオード12−2の経路で
B1の第1コンデンサ3−2を図示の極性に充電する充
電電流となって流れこれを抑制し、B2の半導体スイッ
チング素子2−3のサージ電圧による電荷はB2のダイ
オード12−3、B2の第1コンデンサ3−3の経路で
B2の第1コンデンサ3−3を図示の極性に充電する充
電電流となって流れこれを抑制する。本実施例では、B
1の半導体スイッチング素子2−2とB2の半導体スイ
ッチング素子2−3の主電極間電圧波高値はサージ電圧
を含めて何れも310Vに抑えることができ、そのター
ンオフ損失もともに約30mWに抑えることができた。
【0106】次に、A1の半導体スイッチング素子2−
1とA2の半導体スイッチング素子2−4がターンオン
すると、直流電源1の正極からA1の半導体スイッチン
グ素子2−1、可飽和リアクトル7−1、負荷11、可
飽和リアクトル7−2、A2の半導体スイッチング素子
2−4、直流電源1の負極の経路で負荷電流が流れ負荷
11に電力が供給される。また、A1の半導体スイッチ
ング素子2−1とA2の半導体スイッチング素子2−4
がターンオンした際に、A1の半導体スイッチング素子
2−1がオフの期間にA1の第1コンデンサ3−1に図
示の極性で充電されていた電荷は、同A1の第1コンデ
ンサ3−1における図示正極から、A1の半導体スイッ
チング素子2−1、A1の第2コンデンサ4−1、A1
のダイオード6−1、A1のインダクタンス素子5−
1、A1の第1コンデンサ3−1における図示負極の経
路で流れ、A1の第2コンデンサ4−1に移行され同コ
ンデンサ4−1を図示の極性に充電し、A2の半導体ス
イッチング素子2−4がオフの期間にA2の第1コンデ
ンサ3−4に図示の極性で充電されていた電荷は、同A
2の第1コンデンサ3−4における図示正極から、A2
のインダクタンス素子5−4、A2のダイオード6−
4、A2の第2コンデンサ4−4、A2の半導体スイッ
チング素子2−4、A2の第1コンデンサ3−4におけ
る図示負極の経路で流れ、A2の第2コンデンサ4−4
に移行され同コンデンサ4−4を図示の極性に充電す
る。
1とA2の半導体スイッチング素子2−4がターンオン
すると、直流電源1の正極からA1の半導体スイッチン
グ素子2−1、可飽和リアクトル7−1、負荷11、可
飽和リアクトル7−2、A2の半導体スイッチング素子
2−4、直流電源1の負極の経路で負荷電流が流れ負荷
11に電力が供給される。また、A1の半導体スイッチ
ング素子2−1とA2の半導体スイッチング素子2−4
がターンオンした際に、A1の半導体スイッチング素子
2−1がオフの期間にA1の第1コンデンサ3−1に図
示の極性で充電されていた電荷は、同A1の第1コンデ
ンサ3−1における図示正極から、A1の半導体スイッ
チング素子2−1、A1の第2コンデンサ4−1、A1
のダイオード6−1、A1のインダクタンス素子5−
1、A1の第1コンデンサ3−1における図示負極の経
路で流れ、A1の第2コンデンサ4−1に移行され同コ
ンデンサ4−1を図示の極性に充電し、A2の半導体ス
イッチング素子2−4がオフの期間にA2の第1コンデ
ンサ3−4に図示の極性で充電されていた電荷は、同A
2の第1コンデンサ3−4における図示正極から、A2
のインダクタンス素子5−4、A2のダイオード6−
4、A2の第2コンデンサ4−4、A2の半導体スイッ
チング素子2−4、A2の第1コンデンサ3−4におけ
る図示負極の経路で流れ、A2の第2コンデンサ4−4
に移行され同コンデンサ4−4を図示の極性に充電す
る。
【0107】これと同時に、前記B2の第2コンデンサ
4−3に図示の極性で蓄積されていた電荷は、同B2の
第2コンデンサ4−3における図示正極から、ダイオー
ド10−3、A1の半導体スイッチング素子2−1、可
飽和リアクトル7−1、可飽和リアクトル8−2、前記
B2の第2コンデンサ4−3における負極の経路で流れ
る放電電流となって放出され、前記B1の第2コンデン
サ4−2に図示の極性で蓄積されていた電荷は、同B1
の第2コンデンサ4−2における図示正極から、可飽和
リアクトル8−1、可飽和リアクトル7−2、A2の半
導体スイッチング素子2−4、ダイオード10−2、前
記B1の第2コンデンサ4−2における図示負極の経路
で流れる放電電流となって放出される。
4−3に図示の極性で蓄積されていた電荷は、同B2の
第2コンデンサ4−3における図示正極から、ダイオー
ド10−3、A1の半導体スイッチング素子2−1、可
飽和リアクトル7−1、可飽和リアクトル8−2、前記
B2の第2コンデンサ4−3における負極の経路で流れ
る放電電流となって放出され、前記B1の第2コンデン
サ4−2に図示の極性で蓄積されていた電荷は、同B1
の第2コンデンサ4−2における図示正極から、可飽和
リアクトル8−1、可飽和リアクトル7−2、A2の半
導体スイッチング素子2−4、ダイオード10−2、前
記B1の第2コンデンサ4−2における図示負極の経路
で流れる放電電流となって放出される。
【0108】本実施例では、前記A1の半導体スイッチ
ング素子2−1とA2の半導体スイッチング素子2−4
がターンオンしたとき、前記A1の半導体スイッチング
素子2−1の主電極間を流れる電流のうち直流電源1の
正極からA1の半導体スイッチング素子2−1、可飽和
リアクトル7−1、負荷11、可飽和リアクトル7−
2、A2の半導体スイッチング素子2−4、直流電源1
の負極の経路で流れる負荷電流と前記B2の第2コンデ
ンサ4−3の図示正極から、ダイオード10−3、前記
A1の半導体スイッチング素子2−1、可飽和リアクト
ル7−1、可飽和リアクトル8−2、前記B2の第2コ
ンデンサ4−3の負極の経路で流れる放電電流の和で与
えられる電流、および前記A2の半導体スイッチング素
子2−4の主電極間を流れる電流のうち直流電源1の正
極からA1の半導体スイッチング素子2−1、可飽和リ
アクトル7−1、負荷11、可飽和リアクトル7−2、
A2の半導体スイッチング素子2−4、直流電源1の負
極の経路で流れる負荷電流と前記B1の第2コンデンサ
4−2における図示正極から可飽和リアクトル8−1、
可飽和リアクトル7−2、A2の半導体スイッチング素
子2−4、ダイオード10−2、前記B1の第2コンデ
ンサ4−2における図示負極の経路で流れる放電電流の
和で与えられる電流は、前記実施例1の場合と同様のメ
カニズムにより、何れも0.55μsの間、平均値5.8
Aに抑制され、その後可飽和リアクトル7−1、可飽和
リアクトル7−2、可飽和リアクトル8−1および可飽
和リアクトル8−2の飽和に伴い急激に上昇する。本実
施例において、A1の半導体スイッチング素子2−1と
A2の半導体スイッチング素子2−4のターンオン時間
は、いずれも0.21μsであるため、前記A1の半導
体スイッチング素子2−1の主電極間を流れる電流のう
ち直流電源1の正極からA1の半導体スイッチング素子
2−1、可飽和リアクトル7−1、負荷11、可飽和リ
アクトル7−2、A2の半導体スイッチング素子2−
4、直流電源1の負極の経路で流れる負荷電流と前記B
2の第2コンデンサ4−3の図示正極から、ダイオード
10−3、前記A1の半導体スイッチング素子2−1、
可飽和リアクトル7−1、可飽和リアクトル8−2、前
記B2の第2コンデンサ4−3における図示負極の経路
で流れる放電電流の和、および前記A2の半導体スイッ
チング素子2−4の主電極間を流れる電流のうち直流電
源1の正極からA1の半導体スイッチング素子2−1、
可飽和リアクトル7−1、負荷11、可飽和リアクトル
7−2、A2の半導体スイッチング素子2−4、直流電
源1の負極の経路で流れる負荷電流と前記B1の第2コ
ンデンサ4−2における図示正極から可飽和リアクトル
8−1、可飽和リアクトル7−2、A2の半導体スイッ
チング素子2−4、ダイオード10−2、前記B1の第
2コンデンサ4−2における図示負極の経路で流れる放
電電流の和は、このターンオン期間には各々前記5.8
Aに抑制される。これにより、前記5.8Aの電流に、
それぞれA1の第1コンデンサ3−1の図示正極からA
1の半導体スイッチング素子2−1、A1の第2コンデ
ンサ4−1、A1のダイオード6−1、A1のインダク
タンス素子5−1、A1の第1コンデンサの図示負極の
経路で流れる放電電流およびA2の第1コンデンサ3−
4の図示正極からA2のインダクタンス素子5−4、A
2のダイオード6−4、A2の第2コンデンサ4−4、
A2の半導体スイッチング素子2−4、A2の第1コン
デンサ3−4の図示負極の経路で流れる放電電流を加え
た前記A1の半導体スイッチング素子2−1の主電極間
を流れる電流、およびA2の半導体スイッチング素子2
−4の主電極間を流れる電流のターンオン時の主電極間
電流波高値は、何れも7Aに抑えることができ、そのタ
ーンオン損失を何れも約0.7Wにすることができた。
ング素子2−1とA2の半導体スイッチング素子2−4
がターンオンしたとき、前記A1の半導体スイッチング
素子2−1の主電極間を流れる電流のうち直流電源1の
正極からA1の半導体スイッチング素子2−1、可飽和
リアクトル7−1、負荷11、可飽和リアクトル7−
2、A2の半導体スイッチング素子2−4、直流電源1
の負極の経路で流れる負荷電流と前記B2の第2コンデ
ンサ4−3の図示正極から、ダイオード10−3、前記
A1の半導体スイッチング素子2−1、可飽和リアクト
ル7−1、可飽和リアクトル8−2、前記B2の第2コ
ンデンサ4−3の負極の経路で流れる放電電流の和で与
えられる電流、および前記A2の半導体スイッチング素
子2−4の主電極間を流れる電流のうち直流電源1の正
極からA1の半導体スイッチング素子2−1、可飽和リ
アクトル7−1、負荷11、可飽和リアクトル7−2、
A2の半導体スイッチング素子2−4、直流電源1の負
極の経路で流れる負荷電流と前記B1の第2コンデンサ
4−2における図示正極から可飽和リアクトル8−1、
可飽和リアクトル7−2、A2の半導体スイッチング素
子2−4、ダイオード10−2、前記B1の第2コンデ
ンサ4−2における図示負極の経路で流れる放電電流の
和で与えられる電流は、前記実施例1の場合と同様のメ
カニズムにより、何れも0.55μsの間、平均値5.8
Aに抑制され、その後可飽和リアクトル7−1、可飽和
リアクトル7−2、可飽和リアクトル8−1および可飽
和リアクトル8−2の飽和に伴い急激に上昇する。本実
施例において、A1の半導体スイッチング素子2−1と
A2の半導体スイッチング素子2−4のターンオン時間
は、いずれも0.21μsであるため、前記A1の半導
体スイッチング素子2−1の主電極間を流れる電流のう
ち直流電源1の正極からA1の半導体スイッチング素子
2−1、可飽和リアクトル7−1、負荷11、可飽和リ
アクトル7−2、A2の半導体スイッチング素子2−
4、直流電源1の負極の経路で流れる負荷電流と前記B
2の第2コンデンサ4−3の図示正極から、ダイオード
10−3、前記A1の半導体スイッチング素子2−1、
可飽和リアクトル7−1、可飽和リアクトル8−2、前
記B2の第2コンデンサ4−3における図示負極の経路
で流れる放電電流の和、および前記A2の半導体スイッ
チング素子2−4の主電極間を流れる電流のうち直流電
源1の正極からA1の半導体スイッチング素子2−1、
可飽和リアクトル7−1、負荷11、可飽和リアクトル
7−2、A2の半導体スイッチング素子2−4、直流電
源1の負極の経路で流れる負荷電流と前記B1の第2コ
ンデンサ4−2における図示正極から可飽和リアクトル
8−1、可飽和リアクトル7−2、A2の半導体スイッ
チング素子2−4、ダイオード10−2、前記B1の第
2コンデンサ4−2における図示負極の経路で流れる放
電電流の和は、このターンオン期間には各々前記5.8
Aに抑制される。これにより、前記5.8Aの電流に、
それぞれA1の第1コンデンサ3−1の図示正極からA
1の半導体スイッチング素子2−1、A1の第2コンデ
ンサ4−1、A1のダイオード6−1、A1のインダク
タンス素子5−1、A1の第1コンデンサの図示負極の
経路で流れる放電電流およびA2の第1コンデンサ3−
4の図示正極からA2のインダクタンス素子5−4、A
2のダイオード6−4、A2の第2コンデンサ4−4、
A2の半導体スイッチング素子2−4、A2の第1コン
デンサ3−4の図示負極の経路で流れる放電電流を加え
た前記A1の半導体スイッチング素子2−1の主電極間
を流れる電流、およびA2の半導体スイッチング素子2
−4の主電極間を流れる電流のターンオン時の主電極間
電流波高値は、何れも7Aに抑えることができ、そのタ
ーンオン損失を何れも約0.7Wにすることができた。
【0109】本実施例に対し、比較例である図9の回路
構成において各部の定数、入力電圧、出力電圧および負
荷電流を本実施例と同一としたとき、図9におけるA1
の半導体スイッチング素子2−1、A2の半導体スイッ
チング素子2−4、B1の半導体スイッチング素子2−
2およびB2の半導体スイッチング素子2−3のターン
オフ時の主電極間サージ電圧波高値およびターンオフ損
失は本実施例とほぼ同一であったが、A1の半導体スイ
ッチング素子2−1、B1の半導体スイッチング素子2
−2、B2の半導体スイッチング素子2−3およびA2
の半導体スイッチング素子2−4のターンオン時間は何
れも0.31μsと約1.5倍、そのターンオン時の電流
波高値は何れも43Aと約6倍、ターンオン損失は何れ
も約4.8Wと約7倍にも達した。両者の比較から、本
発明のフル・ブリッジ型コンバータは、半導体スイッチ
ング素子のターンオン損失を著しく小さくすることがで
き、高効率と高信頼性を得ることができる。また、高効
率であるため放熱構造が簡単にできるとともに高密度実
装が可能になり、小型化も図れる。
構成において各部の定数、入力電圧、出力電圧および負
荷電流を本実施例と同一としたとき、図9におけるA1
の半導体スイッチング素子2−1、A2の半導体スイッ
チング素子2−4、B1の半導体スイッチング素子2−
2およびB2の半導体スイッチング素子2−3のターン
オフ時の主電極間サージ電圧波高値およびターンオフ損
失は本実施例とほぼ同一であったが、A1の半導体スイ
ッチング素子2−1、B1の半導体スイッチング素子2
−2、B2の半導体スイッチング素子2−3およびA2
の半導体スイッチング素子2−4のターンオン時間は何
れも0.31μsと約1.5倍、そのターンオン時の電流
波高値は何れも43Aと約6倍、ターンオン損失は何れ
も約4.8Wと約7倍にも達した。両者の比較から、本
発明のフル・ブリッジ型コンバータは、半導体スイッチ
ング素子のターンオン損失を著しく小さくすることがで
き、高効率と高信頼性を得ることができる。また、高効
率であるため放熱構造が簡単にできるとともに高密度実
装が可能になり、小型化も図れる。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
半導体スイッチング素子のターンオフ時のサージ電圧と
ターンオフ損失を抑制するための無損失スナバ回路をハ
ーフ・ブリッジ型コンバータ、あるいはフル・ブリッジ型
コンバータなどのブリッジ型コンバータに適用した場
合、半導体スイッチング素子がターンオンする際に過大
なサージ電流が流れ、同半導体スイッチング素子のター
ンオン損失が非常に大きくなったり、極端な場合にはこ
のターンオン損失によって同半導体スイッチング素子が
破壊に至るという問題を対策した高効率、高信頼性で小
型化の可能なブリッジ型コンバータを得ることができ
る。
半導体スイッチング素子のターンオフ時のサージ電圧と
ターンオフ損失を抑制するための無損失スナバ回路をハ
ーフ・ブリッジ型コンバータ、あるいはフル・ブリッジ型
コンバータなどのブリッジ型コンバータに適用した場
合、半導体スイッチング素子がターンオンする際に過大
なサージ電流が流れ、同半導体スイッチング素子のター
ンオン損失が非常に大きくなったり、極端な場合にはこ
のターンオン損失によって同半導体スイッチング素子が
破壊に至るという問題を対策した高効率、高信頼性で小
型化の可能なブリッジ型コンバータを得ることができ
る。
【0111】なお、前記実施例では、本発明の代表例と
してハーフ・ブリッジ型インバータおよびフル・ブリッジ
型インバータへの適用例について詳細に説明したが、本
発明のブリッジ型コンバータにおいて、パワートランス
を介して負荷を接続した場合、あるいは本発明のブリッ
ジ型コンバータを用いて構成したDC−DCコンバータ
でも前記実施例と同様に優れた効果が得られ、その効果
は極めて大きい。
してハーフ・ブリッジ型インバータおよびフル・ブリッジ
型インバータへの適用例について詳細に説明したが、本
発明のブリッジ型コンバータにおいて、パワートランス
を介して負荷を接続した場合、あるいは本発明のブリッ
ジ型コンバータを用いて構成したDC−DCコンバータ
でも前記実施例と同様に優れた効果が得られ、その効果
は極めて大きい。
【図1】本発明のブリッジ型コンバータの1実施例であ
るハーフ・ブリッジ型インバータの回路構成図。
るハーフ・ブリッジ型インバータの回路構成図。
【図2】本発明のブリッジ型コンバータの1実施例であ
るハーフ・ブリッジ型インバータの回路構成図。
るハーフ・ブリッジ型インバータの回路構成図。
【図3】本発明のブリッジ型コンバータの1実施例であ
るフル・ブリッジ型インバータの回路構成図。
るフル・ブリッジ型インバータの回路構成図。
【図4】本発明のブリッジ型コンバータの1実施例であ
るフル・ブリッジ型インバータの回路構成図。
るフル・ブリッジ型インバータの回路構成図。
【図5】可飽和リアクトル7−1のB−Hループ概念
図。
図。
【図6】従来の無損失スナバ回路を用いたインバータの
回路構成図。
回路構成図。
【図7】従来の無損失スナバ回路を用いたインバータの
回路構成図。
回路構成図。
【図8】比較例のハーフ・ブリッジ型インバータの回路
構成図。
構成図。
【図9】比較例のフル・ブリッジ型インバータの回路構
成図。
成図。
1:直流電源2、2−1、2−2、2−3、2−4:半
導体スイッチング素子 3、3−1、3−2、3−3、3−4:スナバ回路を構
成する第1コンデンサ 4、4−1、4−2、4−3、4−4:スナバ回路を構
成する第2コンデンサ 5、5−1、5−2、5−3、5−4:スナバ回路を構
成するインダクタンス素子 6、6−1、6−2、6−3、6−4、10、10−
1、10−2、10−3、 10−4、12、12−
1、12−2、12−3、12−4、15、16:ダイ
オード 7、8、7−1、7−2、8−1、8−2:可飽和リア
クトル 11:負荷 13、14:コンデンサ
導体スイッチング素子 3、3−1、3−2、3−3、3−4:スナバ回路を構
成する第1コンデンサ 4、4−1、4−2、4−3、4−4:スナバ回路を構
成する第2コンデンサ 5、5−1、5−2、5−3、5−4:スナバ回路を構
成するインダクタンス素子 6、6−1、6−2、6−3、6−4、10、10−
1、10−2、10−3、 10−4、12、12−
1、12−2、12−3、12−4、15、16:ダイ
オード 7、8、7−1、7−2、8−1、8−2:可飽和リア
クトル 11:負荷 13、14:コンデンサ
フロントページの続き Fターム(参考) 5H007 AA01 CA02 CB04 CB05 CB12 FA20 5H730 AA02 AA14 BB26 BB27 BB57 DD04 DD42 FG01
Claims (6)
- 【請求項1】 半導体スイッチング素子と、同半導体ス
イッチング素子がターンオフした時に同半導体スイッチ
ング素子の主電極間に生じるサージ電圧を抑制するため
に設けられた第1コンデンサと、同半導体スイッチング
素子のオフ期間に前記第1コンデンサに蓄積された電荷
を同半導体スイッチング素子のターンオン時に同半導体
スイッチング素子、インダクタンス素子およびダイオー
ドの直列回路を介して移行させるための第2コンデンサ
からなるスナバ回路とからなる第1、および第2の2つ
のスイッチング回路を有し、前記2つのスイッチング回
路が直流電源の両端に直列に結合され、前記2つのスイ
ッチング回路を交互にスイッチングさせて負荷に交流電
圧を印加するハーフ・ブリッジ型コンバータにおいて、
前記第1のスイッチング回路と直列に第1の可飽和リア
クトル、前記第2のスイッチング回路と直列に第2の可
飽和リアクトルが各々挿入されており、前記第1のスイ
ッチング回路における半導体スイッチング素子がオンの
期間に、同第1のスイッチング回路の半導体スイッチン
グ素子、前記第1の可飽和リアクトルおよびダイオード
の直列回路を介して、前記第2のスイッチング回路にお
けるスナバ回路の第2コンデンサの電荷を放電させ、前
記第2のスイッチング回路における半導体スイッチング
素子がオンの期間に、同第2のスイッチング回路の半導
体スイッチング素子、前記第2の可飽和リアクトルおよ
びダイオードの直列回路を介して、前記第1のスイッチ
ング回路におけるスナバ回路の第2コンデンサの電荷を
放電させる構成としたことを特徴とするハーフ・ブリッ
ジ型コンバータ。 - 【請求項2】 半導体スイッチング素子と、同半導体ス
イッチング素子がターンオフした時に同半導体スイッチ
ング素子の主電極間に生じるサージ電圧を抑制するため
に設けられた第1コンデンサと、同半導体スイッチング
素子のオフ期間に前記第1コンデンサに蓄積された電荷
を同半導体スイッチング素子のターンオン時に同半導体
スイッチング素子、インダクタンス素子およびダイオー
ドの直列回路を介して移行させるための第2コンデンサ
からなるスナバ回路とからなる第1、および第2の2つ
のスイッチング回路を有し、前記2つのスイッチング回
路が直流電源の両端に直列に結合され、前記2つのスイ
ッチング回路を交互にスイッチングさせて負荷に交流電
圧を印加するハーフ・ブリッジ型コンバータにおいて、
前記第1のスイッチング回路と直列に第1の可飽和リア
クトル、前記第2のスイッチング回路と直列に第2の可
飽和リアクトルが各々挿入されており、前記第1のスイ
ッチング回路における半導体スイッチング素子がオンの
期間に、同第1のスイッチング回路の半導体スイッチン
グ素子、前記第1の可飽和リアクトル、前記第2の可飽
和リアクトルおよびダイオードの直列回路を介して、前
記第2のスイッチング回路におけるスナバ回路の第2コ
ンデンサの電荷を放電させ、前記第2のスイッチング回
路における半導体スイッチング素子がオンの期間に、同
第2のスイッチング回路の半導体スイッチング素子、前
記第1の可飽和リアクトル、前記第2の可飽和リアクト
ルおよびダイオードの直列回路を介して、前記第1のス
イッチング回路におけるスナバ回路の第2コンデンサの
電荷を放電させる構成としたことを特徴とするハーフ・
ブリッジ型コンバータ。 - 【請求項3】 半導体スイッチング素子と、同半導体ス
イッチング素子がターンオフした時に同半導体スイッチ
ング素子の主電極間に生じるサージ電圧を抑制するため
に設けられた第1コンデンサと同半導体スイッチング素
子のオフ期間に前記第1コンデンサに蓄積された電荷を
同半導体スイッチング素子のターンオン時に同半導体ス
イッチング素子、インダクタンス素子およびダイオード
の直列回路を介して移行させるための第2コンデンサか
らなるスナバ回路とを有する第1、第2、第3、および
第4の4つのスイッチング回路を有し、前記第1と第3
のスイッチング回路、および第2と第4のスイッチング
回路がいずれも直流電源の両端に直列に結合され、同期
してスイッチング動作を行う前記第1と第4のスイッチ
ング回路と同期してスイッチング動作を行う前記第2と
第4のスイッチング回路の2つの組を交互にスイッチン
グさせて負荷に交流電圧を印加するフル・ブリッジ型コ
ンバータにおいて、前記第1のスイッチング回路と直列
に第1の可飽和リアクトル、前記第2のスイッチング回
路と直列に第2の可飽和リアクトル、前記第3のスイッ
チング回路と直列に第3の可飽和リアクトル、前記第4
のスイッチング回路と直列に第4の可飽和リアクトルが
各々挿入されており、前記第1のスイッチング回路にお
ける半導体スイッチング素子がオンの期間に前記第3の
スイッチング回路におけるスナバ回路の第2コンデンサ
の電荷を前記第1のスイッチング回路の半導体スイッチ
ング素子、前記第1の可飽和リアクトルおよびダイオー
ドの直列回路を介して放電させ、前記第2のスイッチン
グ回路における半導体スイッチング素子がオンの期間に
前記第4のスイッチング回路におけるスナバ回路の第2
コンデンサの電荷を前記第2のスイッチング回路におけ
る半導体スイッチング素子、前記第2の可飽和リアクト
ルおよびダイオードの直列回路を介して放電させ、前記
第3のスイッチング回路における半導体スイッチング素
子がオンの期間に前記第1のスイッチング回路における
スナバ回路の第2コンデンサの電荷を前記第3のスイッ
チング回路における半導体スイッチング素子、前記第3
の可飽和リアクトルおよびダイオードを介して放電さ
せ、前記第4のスイッチング回路における半導体スイッ
チング素子がオンの期間に前記第2のスイッチング回路
におけるスナバ回路の第2コンデンサの電荷を前記第4
のスイッチング回路の半導体スイッチング素子、前記第
4の可飽和リアクトルおよびダイオードを介して放電さ
せる構成としたことを特徴とするフル・ブリッジ型コン
バータ。 - 【請求項4】 半導体スイッチング素子と、同半導体ス
イッチング素子がターンオフした時に同半導体スイッチ
ング素子の主電極間に生じるサージ電圧を抑制するため
に設けられた第1コンデンサと同半導体スイッチング素
子のオフ期間に前記第1コンデンサに蓄積された電荷を
同半導体スイッチング素子のターンオン時に同半導体ス
イッチング素子、インダクタンス素子およびダイオード
の直列回路を介して移行させるための第2コンデンサか
らなるスナバ回路とを有する第1、第2、第3、および
第4の4つのスイッチング回路を有し、前記第1と第3
のスイッチング回路、および第2と第4のスイッチング
回路がいずれも直流電源の両端に直列に結合され、同期
してスイッチング動作を行う前記第1と第4のスイッチ
ング回路と同期してスイッチング動作を行う前記第2と
第4のスイッチング回路の2つの組を交互にスイッチン
グさせて負荷に交流電圧を印加するフル・ブリッジ型コ
ンバータにおいて、前記第1のスイッチング回路と直列
に第1の可飽和リアクトル、前記第2のスイッチング回
路と直列に第2の可飽和リアクトル、前記第3のスイッ
チング回路と直列に第3の可飽和リアクトル、前記第4
のスイッチング回路と直列に第4の可飽和リアクトルが
各々挿入されており、前記第1のスイッチング回路にお
ける半導体スイッチング素子がオンの期間に前記第3の
スイッチング回路におけるスナバ回路の第2コンデンサ
の電荷を前記第1のスイッチング回路の半導体スイッチ
ング素子、前記第1の可飽和リアクトル、前記第3の可
飽和リアクトルおよびダイオードの直列回路を介して放
電させ、前記第2のスイッチング回路における半導体ス
イッチング素子がオンの期間に前記第4のスイッチング
回路におけるスナバ回路の第2コンデンサの電荷を前記
第2のスイッチング回路における半導体スイッチング素
子、前記第2の可飽和リアクトル、前記第4の可飽和リ
アクトルおよびダイオードの直列回路を介して放電さ
せ、前記第3のスイッチング回路における半導体スイッ
チング素子がオンの期間に前記第1のスイッチング回路
におけるスナバ回路の第2コンデンサの電荷を前記第3
のスイッチング回路における半導体スイッチング素子、
前記第1の可飽和リアクトル、前記第3の可飽和リアク
トルおよびダイオードを介して放電させ、前記第4のス
イッチング回路における半導体スイッチング素子がオン
の期間に前記第2のスイッチング回路におけるスナバ回
路の第2コンデンサの電荷を前記第4のスイッチング回
路の半導体スイッチング素子、前記第2の可飽和リアク
トル、前記第4の可飽和リアクトルおよびダイオードを
介して放電させる構成としたことを特徴とするフル・ブ
リッジ型コンバータ。 - 【請求項5】 請求項1から請求項4に記載のブリッジ
型コンバータにおいて、負荷はパワートランスを介して
接続されていることを特徴とするブリッジ型コンバー
タ。 - 【請求項6】 請求項5に記載のブリッジ型コンバータ
を用いたDC−DCコンバータ。
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---|---|---|---|
JP2001065820A JP2002272141A (ja) | 2001-03-09 | 2001-03-09 | ブリッジ型コンバータ及びこれを用いたdc−dcコンバータ |
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---|---|---|---|
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---|---|
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Cited By (7)
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