JP2002271981A - 電力料金単価設定方法及び電力料金単価提供サービス - Google Patents

電力料金単価設定方法及び電力料金単価提供サービス

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JP2002271981A
JP2002271981A JP2001071376A JP2001071376A JP2002271981A JP 2002271981 A JP2002271981 A JP 2002271981A JP 2001071376 A JP2001071376 A JP 2001071376A JP 2001071376 A JP2001071376 A JP 2001071376A JP 2002271981 A JP2002271981 A JP 2002271981A
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Akihiko Yamada
昭彦 山田
Koji Oga
幸治 大賀
Toru Kimura
木村  亨
Mitsuko Fukuda
光子 福田
Hiroki Murofushi
宏樹 室伏
Nobuyoshi Tsuboi
信義 坪井
Yoshiharu Hayashi
喜治 林
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電力の負荷平準化が可能な電力料金単価設定方
法を提供することにある。 【解決手段】電力消費量実測値や電力消費量予測値が大
きいときには電力料金単価を高く設定することで、需要
家の電力使用量を抑制し、反対に、電力消費量実測値や
電力消費量予測値が小さいときには電力料金単価を安く
設定して、需要家の電力使用を促す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、需要家が発電会社
から購入する電気の電力料金単価を設定する電力料金単
価設定方法及び電力料金単価提供サービスに関する。
【0002】
【従来の技術】電力料金の設定方法は電力会社によって
異なるが、概して(数1)のような方式で月々の電力料
金を算出している。
【0003】 [電力料金]=[基本料金]+[電力料金単価]×[一ヶ月の電力使用量] ±[燃料費調整単価]×[一ヶ月の電力使用量] +[消費税等相当額] …(数1) また、料金設定に関しては、電力会社毎に様々な料金メ
ニューを提示している。電力会社によって料金設定や時
間帯設定は異なるものの、ほとんどの電力会社が提示し
ている料金メニューとして、時間帯別料金設定がある。
例えば、夜間時間帯を22:00〜8:00と定めて、
その時間帯での電力料金単価を通常料金単価(例えば2
2円/kWh)の約1/3程度の6円/kWhに設定
し、その代わり夜間時間帯以外の時間帯(昼間時間帯と
呼ぶ)では通常料金単価よりも高い30円/kWhとす
るといったものである。需要家は電力料金単価が安い夜
間時間帯にできるだけ電気を使うようにして、昼間時間
帯(8:00〜22:00)にはできるだけ電気を使わ
ないようにすれば、同じ電力使用量であっても支払う電
力料金を少なくすることができる。
【0004】また、さらに季節によって異なる料金単価
を設定する場合もある。例えば、上記のような夜間時間
帯設定に加えて、夏季を7月1日〜9月30日と定め
て、この期間の昼間時間帯の料金単価を例えば36円/
kWhに設定し、その代わり夏季以外の期間の昼間時間
帯の料金単価を28円/kWhにするといったものであ
る。この場合、需要家は夏季の期間の昼間時間帯の電気
を極力使わないようにすれば支払う電力料金が安くな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電力会社が上述したよ
うな料金メニューを設定する理由は、単に顧客(需要家)
へのサービスだけではなく、電力需要の平準化を意図し
たものである。空調機の普及によって、昼間、特に夏季
の電力需要が著しく多くなっており、負荷の昼夜間また
季節間格差が拡大している。特に夏の昼夜の電力需要を
比較すると昼間の最大需要値に比べて夜間はその50%
以下になるほどである。電力会社は最大需要に対応でき
るだけの発電設備を準備しなければならないため、年間
または一日単位で見ても保有設備の稼働率が低くなり経
営効率が悪くなるという問題がある。そこで、夜間電力
を使った揚水発電や、前述した時間帯別あるいは季節別
の料金制度を導入して電力需要の平準化を図っている。
すなわち、上述したように、夜間の電力需要が少ない時
間帯の料金を安くすることにより夜間の電力需要を増加
させる一方で、昼間、特に夏季の電力需要が多くなる時
間帯の料金を高くして需要家の電力使用量を少なくしよ
うとするものである。
【0006】また、特開平11−313441号公報に
は需要家内DSM(Demand SideManagement)システムに
関して述べられている。これによれば、電力料金単価情
報を受信して、電力料金単価が高い時間帯は電力消費量
が少なくなるように需要家内の電力使用機器を自動的に
制御するものである。
【0007】上記従来技術で述べた時間帯別または季節
別の料金設定は、予め定めた時間帯で一定の料金単価が
決められているため、大まかに昼夜間、あるいは季節間
の需要格差を抑制するもので、仮に夜間時間帯に電力需
要が多くなった場合は意図した効果とは反対に電力需要
がさらに多くなってしまう。また、昼間時間帯に電力需
要が少ない場合には電力消費量がさらに少なくなってし
まい設備の稼働率を下げてしまう結果となる。また、一
般的に電力需要が多い昼間時間帯においても、電力需要
値は毎日変化する。一日でみても、昼間時間帯の電力需
要値は一定ではなく、時刻によって変化している。従っ
て、電力需要が増大し、電力会社の発電能力に対して逼
迫した電力需要になった場合も、電力需要は伸びてきた
が発電能力にはまだまだ余裕があるような場合も、従来
技術では時間帯が同じであれば電力料金単価も同じなの
で、需要家への電力使用量の抑止力としては同じにしか
ならないという問題がある。つまり、従来技術では本当
に電力需要を抑えたい時に十分な抑止力が働かなかっ
た。
【0008】また、電力会社は電力需要予測に基づい
て、電力需要を満足し、かつ、できるだけ効率が高くな
るように複数の発電プラントを運転しようとしている。
これは、負荷平準化を目的とする場合とは異なり、時間
帯に依存せずに発電容量や種類の異なる複数の発電プラ
ントを効率良く運転することが求められる。特開平11
−313441号公報に述べられているようなDSMシ
ステムにより、発電プラントの運転がより効率の良い状
態になるように、電力需要を調整することが望ましい。
【0009】例えば、電力需要が増加して現在稼動中の
発電プラントだけでは発電量が不足することが予想され
る時、電力会社は現在停止中の発電プラントを起動して
需要の増加に対応しなければならなくなる。場合によっ
ては、現在稼動中の発電プラントを停止して、代わりに
大容量の発電プラントを新たに起動する場合もある。電
力需要の増加がその後ある程度長時間継続するのであれ
ば、新たに大容量プラントを起動するのもやむをえない
が、需要の増加が持続する時間が比較的短時間で、その
後すぐに電力需要が低下することが予想される場合は、
できれば短時間の需要増加を抑えて、新たに発電プラン
トの起動や停止を行わない方が良い。それは発電プラン
トの起動または停止運転に伴ってエネルギーロスが生じ
るからである。例えば、起動時には大きな熱容量を持つ
プラント機器の昇温をするために、しばらくの間は燃料
を投入するが発電できない時間が存在する。発電効率を
発電量と投入燃料の持つそれぞれのエネルギーの比とす
れば、この間の発電効率はゼロであり、全くのロスとな
ってしまう。DSMシステムにより短時間の需要増加が
抑制できれば、この場合の新たなプラントの起動・停止
を行う必要がなく、効率(発電効率)が高い状態で運転
することが可能になる。しかし、上記従来技術では、予
め定めた時間帯毎に電力料金を設定しており、発電プラ
ントの運転状態等は全く考慮されていないので、DSM
システムを用いても需要増加の抑制はできない。
【0010】本発明の目的は、電力の負荷平準化が可能
な電力料金単価設定方法及び電力料金単価提供サービス
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の特徴は、需要家が発電会社から購入する電気に対し
て設定される電力料金単価を、予め設定された時間間隔
毎に、電力消費量実測値及び電力消費量予測値の少なく
とも一方に基づいて設定することにある。
【0012】電力消費量実測値及び電力消費量予測値の
少なくとも一方に基づいて電力料金単価を設定するた
め、電力消費量実測値や電力消費量予測値が大きいとき
には電力料金単価を高く設定することで、需要家の電力
使用量を抑制し、反対に、電力消費量実測値や電力消費
量予測値が小さいときには電力料金単価を安く設定し
て、需要家の電力使用を促す。このようにして需要家の
電力使用量をコントロールすることで、電力の負荷平準
化が達成できる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の好適な一実施例である電
力料金単価設定方法について説明する。図1は、本実施
例の全体構成を示す。
【0014】発電設備を所有して電力10を需要家5に
供する発電会社1は次のような3種類の料金メニューを
準備している。電力料金の算定方法は従来技術で述べた
(数1)と同じ方法とし、基本料金は3種類とも同じ条
件とする。以下の3種類の契約形態のうち、(1)と
(2)は従来から実施されている契約形態である。 (1)料金契約1…時刻に関係無く、22円/kWhと
する。 (2)料金契約2…夜間時間帯を22:00〜8:00
(8:00〜22:00を昼間時間帯とする)と定め
て、その時間帯での電力料金単価を料金契約1の単価
(22円/kWh)の約1/3程度の6円/kWhに設
定し、その代わり夜間時間帯以外の時間帯(昼間時間帯
と呼ぶ)では通常料金単価よりも高い30円/kWhと
する。この時の時間平均の料金単価は20円/kWhと
なる。 (3)料金契約3…料金単価を5円/kWh〜50円/
kWhの範囲で1時間単位で変更可能とする。ただし、
5円/kWhの時間は一日のうち10時間以上、かつ一
ヶ月の時間平均料金単価は20円/kWh以下とする。
【0015】従って、料金契約2を選択した需要家5
は、昼間時間帯の電気の使用量を極力少なくして、夜間
時間帯にできるだけ電気を使うようにすれば、料金契約
1の場合よりも電力料金が安くなる。
【0016】洗濯機402,食器乾燥機403,炊飯器
404など使用する時間に融通がきくものは、夜間時間
帯に使用するようにすれば良い。また、タイマー機能が
あるものは、それを活用して夜間時間帯に動作するよう
にタイマーを設定すれば良い。
【0017】料金契約3を選択した場合は、料金単価の
最高値は料金契約2よりも高いが、最低の料金単価は料
金契約2よりも安い。また、最低料金単価は料金契約2
と同じ時間数以上で、かつ一ヶ月の時間平均料金単価は
料金契約2と同じ20円/kWh以下という制約から、
料金単価が高い時間に電気の使用量を少なくすれば料金
契約2よりも電力料金は安くなる。
【0018】従って、需要家は料金契約3で契約して、
電力料金単価に応じて上手に電気機器を運用すれば従来
からある料金契約1および料金契約2よりも電力料金を
安くすることができる。この場合、料金単価は時間によ
って決まっているものではないため、需要家はタイマー
で料金単価が安い時間に機器が動作するように設定する
ことはできない。そのため、時間毎に変る料金単価を需
要家に知らせる手段が必要になる。
【0019】発電会社は、電力線やインターネットを通
信手段として、時間毎の料金単価を需要家に送信し、需
要家側は、これを受信する手段を持っている。発電会社
は料金単価が変った場合にのみ、新しい料金単価情報を
送信する。本実施例では1時間単位で料金単価を変更可
能であるので、最短で1時間毎に料金単価情報を送信す
る必要がある。需要家側の受信手段は、料金単価情報を
数値で表示したり、過去24時間分の料金単価をグラフ
表示する。
【0020】図4および図5に表示例を示す。数値表示
ボタン410を押すと、図4に示すように現在の日付,
時刻と共に現在の料金単価が表示される。また、グラフ
表示ボタン420を押すと、図5に示すように24時間
前から現在までの料金単価がグラフ表示される。需要家
はこれを見て料金単価の現在値および変動状況を確認す
ることができ、電気機器を使用すべきかどうかを判断す
る。
【0021】この方法では、常に需要家が電力料金単価
を監視している必要がある。そこで、特開平11−31
3441号公報に記載のように、需要家内の機器を自動
的に制御することが可能なDSM(Demand Side Manage
ment)装置400を導入するのが有効である。
【0022】このシステムは、発電会社から供給される
電力料金単価20を受信し、予め需要家が設定した条件
に基づいて接続された機器を自動的に制御するするもの
である。需要家が設定する条件は、作動する料金単価と
作業の希望時間範囲であり、機器毎に設定される。例え
ば、食器乾燥機403は夕食後から明朝までに乾燥が完
了していればよいので、作業の希望時間を21:00〜
明朝7:00とし、料金単価を最低料金の5円/kWh
と設定する。また、洗濯機402については、夜中は騒
音が問題になるので、完了希望時間を夜8:00〜2
1:00として、料金単価は7円/kWhと設定する。
【0023】以上の設定により、それぞれの希望時間範
囲内で、食器乾燥機403は料金単価が5円/kWh、
洗濯機は7円/kWhになった時点で動作を開始する。
希望時間内に料金単価が設定値以下にならなかった場合
は、希望時間内に完了可能な時間まで待って、その時点
で料金単価に関係無く動作を開始するか、あるいは、動
作しないままにしておくかを予め設定しておく。また、
料金単価が設定値以下にならなかった場合に、料金単価
の設定値を希望時間範囲内の実績に基づいて最低料金単
価に自動的に設定し直すか、設定値と最低料金単価実績
値とを翌日表示して、需要家5に設定値変更の判断を求
めるかの選択も予め設定できる。さらに、希望時間範囲
内の最低料金単価実績値が設定値よりも小さかった場合
も同様に、自動的に設定し直すか、メッセージを表示し
て需要家に判断を求めるかの選択を予め設定できる。
【0024】エアコン等の空調機401は料金単価のみ
に依存して運転するかしないかを決めることは困難であ
る。また、動作の希望時間範囲を設定しても良いが、時
間に関係無く部屋の温度調節が必要になる場合もあるの
で、必ずしも時間範囲を設定しなくても良い。時間範囲
を設定しない場合は、従来通りスイッチのオン・オフは
需要家が行うことになる。ただし、空調機401の室内
温度設定値は、料金単価に応じて設定する。例えばエア
コンによる冷房の場合、室温が設定温度以上に上昇する
とエアコンは冷却動作にはいり、室温が設定値以下に下
がると冷却動作を停止するようになっている。
【0025】そこで、エアコンの室内温度設定値につい
ての設定を例えば料金単価が35円/kWh未満ならば
室内温度設定値を26℃に、35円/kWh以上40円
/kWh未満ならば設定値を27℃に、40円/kWh
以上45円/kWh未満ならば設定値を28℃に、45
円/kWh以上ならば設定値を29℃にそれぞれ設定し
ておく。室温26℃が需要家にとって最も快適な条件だ
ったとすれば、料金単価が高くなると快適性は多少損な
われるものの電力の使用量を抑えて電力料金を削減する
ことができる。料金単価に伴って設定温度が上がる場合
は、電力使用量がエアコンに比べて少ない扇風機を併用
することや、部屋の扉を閉めて空調空間を狭くするこ
と、カーテンを閉めて日光が部屋の中に射し込むことを
防止することなど、快適性をできるだけ損なわないよう
にするための方策を表示して需要家にアドバイスする。
【0026】需要家5が料金単価の高い時間における電
力の使用量を少なくすることによって、発電会社1は、
料金単価の設定によって電力需要をコントロールするこ
とが可能になる。
【0027】電力需要がコントロールできることの第一
のメリットは、電力需要(負荷)の平準化に寄与するこ
とである。図3は一日の電力需要の時間的変化とそれを
賄う電源構成についての例を示したものである。電力需
要は日中に多く、夜間に少ない傾向があり、一日の最大
需要値に比べて夜間の最低需要値は約半分程度である。
電源構成をみると、流込式水力発電と原子力発電が一定
負荷で運転し、それを上回る需要の変動分を主に火力発
電で賄っている。
【0028】発電会社は、最大需要値に対応できるだけ
の発電設備を準備しておかなければならないが、夜間の
需要値が最大需要値の半分になるとすると所有する設備
の半分近くは夜間は停止していることになり、設備の稼
動率が低下する。稼働率が低い設備は製品となる電力の
生産量が少ない割に、設備の設置費,維持・管理費が多
くなり経営的に効率が悪いばかりか、建設に伴うエネル
ギー等を考えるとエネルギー問題、あるいは環境問題に
とっても望ましくない。また、経営効率が悪くなる結
果、需要家へ提供する電力の値段が高くなる結果となり
需要家にとっても好ましくない結果となる。そこで、発
電会社は、夜間の電力需要を増やす一方、昼間の電力需
要を少なくして需要値の平準化をはかり、設備の稼働率
を上げる工夫をしている。一つは、図3に示したよう
に、夜間の電力を使って揚水池に水をくみ上げ、その水
で昼間に水力発電を行う揚水発電方式である。また、電
力料金単価による需要の平準化対策も実施されており、
夜間電力料金割引やそれを利用する蓄熱装置との組合せ
等で平準化を図っている。
【0029】電力需要がコントロールできることの第2
のメリットは、複数の発電プラントを効率良く運転でき
ることである。基本的には電力需要の変化に対応して、
その電力需要を賄うように複数の発電プラントを運転す
る。しかし、プラントはできるだけ起動・停止が少ない
方が運転効率(発電効率)が高いなどの性質をもつの
で、電力需要を調整することにより発電効率が高い運転
を実現できる。
【0030】本実施例について、図1を用いてより具体
的に説明する。
【0031】発電会社1は運転指令所2と発電所3a〜
3cより構成されており、運転指令所2と各発電所は光
ケーブルによる専用回線で接続されている。発電所3a
には3機の発電ユニット4a〜4cがある。なお、図1
では省略しているが発電所3bおよび3cにも一つ以上
の発電ユニットが存在する。また、本例では発電所が3
ヶ所であるが、それ以外の数であっても良い。各発電所
3a〜3cは運転指令所2からの運転指令31を受信し
て、これに基づいて発電所内の各発電ユニットを運転す
る。発電した電力10は送電線で需要家5に供給され
る。
【0032】運転指令所2には需要予測装置200,運
用計画作成装置300および料金単価設定装置100が
ある。料金単価設定装置100は、データ入力部11
0,演算処理部120,データ記憶部130,演算結果
出力部140とから構成されている。演算処理部120
は需要予測装置200から出力される需要予測結果202
を取込み、望ましい電力需要値を設定する。望ましい電
力需要値とは任意に設定することが可能であるが、例え
ば電力需要の平準化を図る目的で、電力需要が多い時に
はそれよりも少なく、反対に、電力需要が少ない時には
それよりも多くなるように自動設定することもできる。
【0033】自動設定の場合は、電力需要予測値Dpに
対して、予め設定した係数を乗じて作成する。例えば、
基準需要値Drを定めておき、以下の(数2)〜(数
4)にて設定値Dsを算出する。
【0034】 Ds=Dr+(Dp−Dr)×α1 (Dp>Dr) …(数2) Ds=Dr−(Dr−Dp)×α2 (Dr>Dp) …(数3) Ds=Dp (Dp=Dr) …(数4) ここで、α1,α2は設定係数である。
【0035】設定値Dsはオペレータがデータ入力部1
10に接続されたキーボード等から入力しても良いし、
(数2)〜(数4)で得られた値をオペレータの判断で
変更できるようにしても良い。また、設定係数α1,α
2をオペレータが変更できるようにしても良い。
【0036】演算処理部120では、データ記憶部13
0に記憶している過去の気象条件(最高気温,最低気
温,平均気温,最高湿度,最低湿度,天候)および電力
需要値210とその時の料金単価との関係をニューラル
ネットワークで学習する演算を行って、学習結果に相当
するニューラルネットワークの重み係数をデータ記憶部
130に保持させている。この学習済みのニューラルネ
ットワークに、気象予報値(最高気温,最低気温,平均
気温,最高湿度,最低湿度,天候)および(数2)〜
(数4)で算出した電力需要設定値Dsを入力して、そ
れに応じた料金単価を出力する。
【0037】なお、料金契約3の契約を結んでいる需要
家数によって、料金単価が電力需要値に与える影響が大
きくなるので、料金契約3を結んでいる需要家数をニュ
ーラルネットワークの入力に加えて学習しても良い。ま
た、料金単価が高い時には電力消費量を少なくし、料金
単価が安い時には電力消費量を多くするように電力料金
単価に応じて機器を制御するDSM装置を導入している
需要家数を入力に加えても良い。本実施例では、料金単
価は5〜50円/kWhの範囲であるので、ニューラル
ネットワークの出力値がこの範囲外となる場合は、下限
値を5円/kWh、上限値を50円/kWhとする。
【0038】このように過去の実績データを学習するこ
とによって、料金単価によって変化する電力需要値の傾
向を考慮して、適切に電力料金単価が設定できる。な
お、本実施例で用いるニューラルネットワークは、入力
層,中間層,出力層からなる3層の階層型ネットワーク
であり、学習方法はバックプロパゲーション法である。
学習の具体的な方法を以下に説明する。
【0039】入力データをXとすると、各入力データは
(数5)により正規化された後、ニューラルネットワー
クに入力される。
【0040】 Xn=(X−Xmin)/(Xmax−Xmin) …(数5) ここで、Xnは正規化したデータ、Xminは最小値、Xm
axは最大値である。ただし、天候は晴れ,曇り,雨の入
力ノードを用意して、該当する天候のノードに1.0を
入力する。
【0041】入力層以外のk番目のノードへの入力値Y
kは前層のi番目のノードの出力Xiと重み係数Wki
との積の合計として(数6)で表される。
【0042】 Yk=Σ(Xi×Wki) …(数6) k番目のノードは(数7),(数8)により出力値Zk
を計算する。
【0043】 Zk=f(Yk) …(数7) f(x)=1/(1+exp(−x)) …(数8) 次に、学習の計算手順を説明する。m組目のデータに対
する出力層のk番目のノードの出力Zk(m)と、それに
対応する教師データZkt(m)との誤差E(m)を(数
9)で定義する。
【0044】 E(m)=Σ(Zkt(m)−Zk(m))2/2 …(数9) 全学習データに対する誤差EはE(m)を合計したものに
なる。
【0045】重み係数の修正はtを計算ステップとして
(数10),(数11)により行う。
【0046】 Wki(t+1)=Wki(t)+ΔWki(t+1) …(数10) ΔWki(t+1)=−A×∂E/∂Wki+B×ΔWki(t)…(数11) ここでA,Bはそれぞれ学習係数および慣性係数と呼ば
れる係数である。
【0047】なお、以下で説明するニューラルネットワ
ークの学習アルゴリズムは、すべて同様の方法を用いて
いる。ただし、学習方法や入力データの正規化方法は上
述の方法に限定されるものではない。また、ニューラル
ネットワークは適切な周期で最新のデータにより学習し
直して、重み係数を更新する。
【0048】以上の方法で決定された料金単価20は演
算結果出力部140で画面表示される。また、需要予測
装置200へ送信される。
【0049】次に、需要予測装置200の機能について
説明する。
【0050】需要予測装置200は、過去の気象条件
(最高気温,最低気温,平均気温,最高湿度,最低湿
度,天候)と電力需要値210との関係を学習した第1
のニューラルネットワークを有する。この学習結果に基
づいて将来の電力需要値を予測するものである。つま
り、気象予報値(最高気温,最低気温,平均気温,最高
湿度,最低湿度,天候の予報値)を学習済みの第1のニ
ューラルネットワークに入力して、需要予測値202を
出力する。需要予測結果202は前述したように、料金
単価設定装置100に入力される。
【0051】需要予測結果202は気象予報値からの予
測結果であるので、料金単価の設定値20により電力需
要が変化する。そこで、需要予測装置200には、過去
の気象条件(最高気温,最低気温,平均気温,最高湿
度,最低湿度,天候)および電力料金単価と電力需要値
210との関係を学習した第2のニューラルネットワー
クがある。第2のニューラルネットワークに気象予報値
と料金単価設定装置100で決定した料金単価20を入力
し、需要予測値204を出力する。なお、料金単価設定
装置100と同様に、第1および第2のニューラルネッ
トワークの入力に、料金契約3を結んでいる需要家数を
加えても良い。
【0052】料金単価設定装置100のニューラルネッ
トワークは気象条件および電力需要値と料金単価との関
係を学習したものであるから需要予測装置200の第2
のニューラルネットワークと同じ関係を学習している。
従って、需要予測値204は料金単価設定装置100で
定めた望ましい電力需要設定値Dsとおおむね一致する
はずである。ただし、料金単価は5〜50円/kWhの
範囲で上限値・下限値が存在するので、料金単価設定装
置100でニューラルネットワークの出力が5〜50円
/kWhの範囲外であった場合は、需要予測値204と
電力需要設定値Dsは一致しないため、第2のニューラ
ルネットワークを用いて料金単価の影響を考慮した需要
予測が必要である。
【0053】運転指令所2では、複数の発電プラントの
運用計画をたて、各発電プラントに対して運転指令(発
電量指令)を出す。発電量指令は、需要予測値204に
基づいて電力需要を満足し、できるだけ発電効率が高く
なるように各発電プラントの発電量を決定するのであ
る。
【0054】運用計画作成装置300の機能について説
明する。発電量指令は次のようにして決定する。発電機
番号iの発電機の出力Liと燃料消費量Fiとの関係を
(数12)に示すように2次式で近似しておく。
【0055】 Fi=ai×Li2+bi×Li+ci …(数12) ここで、ai,bi,ciは発電機番号iの発電機の特
性を表す係数である。電力需要(負荷)予測値204を
P、送電等に伴う損失をP′とすると ΣLi=P+P′ …(数13) でなければならない。そこで、(数13)の条件を満た
して、(数12)の燃料消費量の合計を最小にするよう
にラグランジェの未定乗数法を用いて発電機出力Liを
求める。すなわち、 J=ΣFi−λ(ΣLi−P−P′) …(数14) において、 ∂J/∂Li=0 …(数15) ∂J/∂λ=0 …(数16) を満たすようにLiを決定するのである。これが各発電
機に対する発電量指令となる。本例では、燃料消費量が
最小になるように発電量を求めているが、目的関数は燃
料コストであっても、排ガス中のCO2 濃度であって
も、また、それ以外であってもよい。
【0056】電力需要204の増加が予想され、現在稼
動中の発電プラント(発電ユニット)だけでは発電量が不
足することが予想される時、現在停止中の発電プラント
(発電ユニット)を起動して需要の増加に対応しなけれ
ばならなくなる。現在稼動中の発電プラントを停止し
て、代わりに大容量の発電プラントを新たに起動する場
合もある。電力需要の増加がその後ある程度長時間継続
するのであれば、新たに大容量プラントを起動するのも
やむをえないが、需要の増加が持続するのが比較的短時
間(例えば1時間)で、その後すぐに電力需要が低下す
ることが予想される場合は、できれば短時間の需要増加
を抑えて、新たに発電プラントの起動や停止を行わない
方が良い。それは発電プラントの起動または停止運転に
伴ってエネルギーロスが生じるからである。例えば、起
動時には大きな熱容量を持つプラント機器の昇温をする
ために、しばらくの間は燃料を投入するが発電できない
時間が存在する。発電効率を発電量と投入燃料の持つそ
れぞれのエネルギーの比とすれば、この間の発電効率は
ゼロであり、全くのロスとなってしまう。
【0057】従って、本発明では、運用計画作成装置3
00で立案した各発電プラント(発電ユニット)の発電
量指令30を料金単価設定装置100に送って、短時間
の起動・停止が無いかどうかを評価する。そのために、
まずは現在の各発電プラント(発電ユニット)の運転状
態を知る必要がある。現在の運転状態から運用計画作成
装置300で立案した将来の発電量指令30に移行する
際に発電ユニットの起動・停止が生じる場合があるから
である。発電量指令30はデータ入力部110へ入力さ
れ、演算処理部120に送られる。演算処理部120で
は、運転中の発電ユニットが停止し、再び起動するまで
の時間(「運転・停止・運転時間」と呼ぶ)、および停
止中の発電ユニットが起動し、再び停止するまでの時間
(「停止・運転・停止時間」と呼ぶ)を各発電ユニット
に対して計算する。
【0058】「運転・停止・運転時間」および「停止・
運転・停止時間」が予め定めた時間間隔(例えば2時
間)よりも短い時間帯については次の処理を実施する。
「運転・停止・運転時間」が2時間よりも短い場合は、
該当する時間帯で発電ユニットを停止しないで済むよう
に需要値を増加させることが望ましい。従って、該当す
る時間帯の望ましい電力需要設定値Dsを現状よりも大
きく設定し直す。「停止・運転・停止時間」が2時間よ
りも短い場合は、該当する時間帯で発電ユニットを起動
しないで済むように需要値を減少させることが望まし
い。従って、該当する時間帯の望ましい電力需要設定値
Dsを現状よりも小さく設定し直す。
【0059】電力需要設定値Dsの修正はオペレータの
判断により修正値を入力するようになっているが、予め
定めた割合で増加、または減少するように自動的に演算
するようにしても良く、それ以外の方法を用いてもよ
い。電力需要設定値Dsが修正された場合は、料金単価
設定装置100のニューラルネットワークにより新たな
料金単価20を算出する。料金単価算出の方法は前述し
た方法と同じである。新たに算出した料金単価20を用
いて再び前述の方法と同様に需要予測装置200で新た
な需要予測値204を算出する。さらに、新たな需要予
測値204に基づいて運用計画作成装置300で新たな
発電量指令を演算してその結果を料金単価設定装置10
0へ送るという手順を繰り返す。一連の処理の流れを整
理すると図2のようになる。
【0060】料金単価設定装置100で、「運転・停止
・運転時間」および「停止・運転・停止時間」が予め定
めた時間間隔よりも短くなる時間帯がなくなるか、Ds
を修正すると料金単価がその上限値または下限値を超え
る結果となってしまう場合は繰り返しを中止し、その時
点での料金単価を決定料金単価21として需要家5へ送
信する。また、その時点での発電量指令を決定発電量指
令31として各発電プラント3a〜3cへ送信する。各
発電プラント3a〜3cはそれぞれに対する発電量指令
に基づいて各発電ユニットを運転制御する。なお、図1
では需要家5は一つしか記載していないが、当然複数の
需要家が発電会社から電力10の供給を受けている。ま
た、発電所から需要家までの経路に存在する変電所等は
図1では省略している。
【0061】需要家5内のDSM装置400の基本機能
は前述した通りであるが、本実施例ではさらに以下の機
能を有している。接続されている機器の電力消費量の月
間平均値を毎月算出して、その値を記憶している。ま
た、最近2ヶ月間(60日分)については毎日の電力消
費量を記憶しており、毎日一番古いデータを削除して、
最新のデータを追加するように記憶データを更新してい
る。
【0062】図1には記載していない機器であるが、冷
蔵庫の消費電力の月間平均値のトレンドを図6に示す。
図6は2年前から現在までの消費電力値を表示したもの
である。冷蔵庫は庫内の温度を低温に保つように動作し
ている。温度が上がるとコンプレッサーが働いて庫内を
冷却するので電力消費量が多くなる。外気温度が高い夏
期の方が冬季よりも頻繁に冷却する必要があるために、
夏期の方が電力消費量が多くなる特性を持っている。図
6の例でも毎年ピークが見られるのは夏期の期間であ
る。しかし、2年前,1年前の傾向と比較して明らかに
今年の電力消費量は多くなっている。原因としては、機
器性能の経年劣化が考えられる。直接的な原因は冷蔵庫
の開閉(ドア)部に取り付けてあり、閉めた時に外部と
庫内を隔離して断熱するパッキンの劣化によって外気が
流入しやすくなった場合や、冷媒量の減少による冷却能
力の低下等が考えられる。図6のように機器別の消費電
力の傾向を表示することにより、需要家は原因までは特
定できなくとも機器性能の劣化を検出することができ
る。すなわち、DSM装置が機器の性能診断機能をもっ
ていることになる。
【0063】本実施例は、電力消費量のトレンドを表示
するのみで性能劣化の判断は需要家が行うものである
が、性能劣化の自動検出機能を備えることが望ましい。
例えば、電力消費量の月間平均値を過去の同月の値と比
較して、予め定めたしきい値よりも偏差が大きくなった
場合は性能劣化と判断することができる。また、冷蔵庫
の例では、電力消費量は外気温の影響も受けるので、外
気温度の影響も考慮して性能劣化を検出するようにする
こともできる。例えば、次の方法で外気温度の影響を考
慮した性能劣化判定ができる。図7に示すように、機器
購入後2年間の比較的新しい状態における外気温度の月
間平均値と電力消費量の月間平均値との関係を最小自乗
法によって一次式で近似し、その近似式から予想される
電力消費量平均値と実績電力消費量平均値を比較してそ
の偏差を予め定めたしきい値と比較するものである。以
上のような方法で機器性能が劣化したと判定した場合
は、警告ランプを点灯させて、その旨のメッセージを画
面に表示させて需要家に知らせる。
【0064】次に、本発明の好適な一実施例である電力
料金単価提供サービスについて図8を用いて説明する。
前述の実施例と異なる点は、運転支援サービス会社6が
電力料金単価,電力需要予測値および発電プラント(発
電ユニット)の発電量指令値を算出して、それらを発電
会社1に提供し、発電会社1は提供されたそれらの値を
そのまま、または、それらの値に修正を加えて発電プラ
ント3a〜3cへの発電量指令32および需要家5へ通
知する電力料金単価22を決定することである。
【0065】この場合、運転支援サービス会社6は発電
会社1から電力需要値の実績値210,発電会社1が所有す
る全発電ユニットの定格発電量,発電ユニットの現在の
状態(運転可能か否か,現状の発電可能量),発電量と
燃料消費量との関係等のプラント情報,発電量指令算出
の際に必要な情報(例えば燃料コスト最小を目的とする
場合は燃料単価)などを発電会社から提供してもらう。
これらの情報は、発電会社1の運転指令所2に集められ
たものを、ここから運転支援サービス会社6へ送信す
る。通信の手段は何であっても良いが、セキュリティの
問題から光ケーブルの専用回線を用いる。
【0066】運転支援サービス会社6は、発電会社1か
ら上記の必要な情報提供を受けて、それらの情報を用い
て前述の実施例で述べたのと同じ方法で、電力需要予測
値,電力料金単価,発電プラント(発電ユニット)の発
電量指令を算出して、これらを専用回線を介して発電会
社1へ提供する。
【0067】発電会社1の運転指令所2は運転支援サー
ビス会社6から提供される電力需要予測値,電力料金単
価,発電プラント(発電ユニット)の発電量指令を受け
取って、これに基づいて、各発電プラントに発電量指令
を出したり、料金単価を決定したりする。発電会社1は
電力需要予測値,電力料金単価,発電プラント(発電ユ
ニット)の発電量指令の提供を受ける代償として、運転
支援サービス会社6との契約に基づいて運転支援サービ
ス会社6へサービス料金を支払う。
【0068】本発明は発電会社1と運転支援サービス会
社6との契約内容に制限を受けるものではないが、例え
ば次のような契約形態が考えられる。発電会社1は、過
去の自社独自の運用実績(例えば年間の発電効率=年間
総発電量/年間総燃料コスト)を運転支援サービス会社
6へ予め提示しておき、運転支援サービス会社6が決定
した運用方法に従って料金単価を設定して発電プラント
を運転した場合に、従来の運転方法よりも良くなってい
るかどうかを評価する。また、設備の維持管理費が削減
できれば発電会社1にとっては効果が大きので、電力需
要の平準化(ピーク需要の削減,低需要時間の減少)も
評価する。これらの評価項目に対して、従来に比べてメ
リットが出た場合は、そのメリットの大きさに応じて予
め定めた計算方法に従ってサービス料金を算出し、発電
会社1が運転支援サービス会社6へサービス料金を支払
うものとする。
【0069】また、運転サービス会社6は以下の機器メ
ンテナンスサービス業務も行っている。前述の実施例で
述べたように、DSM装置400は需要家内の機器の性
能劣化を検出することができる。DSM装置は機器の劣
化を検出すると、その劣化情報,該当機器のメーカー
名,機種名,購入年月日からなる機器情報および電力消
費量の記憶データを電力線を通信媒体として発電会社1
へ送信する。発電会社1は劣化検出情報および電力消費
量を運転支援サービス会社6へ送信する。運転支援サー
ビス会社6は劣化情報を受け取ると、機器情報と電力消
費量の変化傾向から機器の異常状態を診断する。診断は
運転支援サービス会社6の機器毎の専門知識を有する担
当者が行い、必要に応じて該当機器のメーカーと連絡を
とって、機器の状態を判断する。なお、通信手段は電
話,FAX等でも良いが、本実施例では診断結果が需要
家5のDSM装置に電子メールのかたちで通知される。
必要があれば調査員が需要家を訪問して機器の状態を詳
細に調査する。
【0070】調査後、機器の修理または買い替え等は最
終的に需要家5が判断するものであるが、運転支援サー
ビス会社6は調査結果に基づいて需要家5へ修理または
買い替えの提案をする。買い替えに際しては、需要家の
希望(価格,性能,大きさ,色など)に会う商品を検索
して需要家へ提案する。需要家5が運転支援サービス会
社6の提案した修理内容または商品の購入を希望した場
合は、DSM装置400に付属の入力端末から需要家5が
その旨を入力して送信する。また、運転支援サービス会
社6が提案した内容とは異なる場合であっても、その内
容を需要家5が送信すれば、それに応じて運転支援サー
ビス会社6が修理会社またはメーカーに依頼する。依頼
を受けた修理会社またはメーカーは需要家5に対して修
理または商品納入等の作業を実施する。修理代または商
品購入代金は需要家5が作業を実施した修理会社まはた
メーカーに支払う。
【0071】需要家5は料金契約3に加入してDSM装
置400を導入すれば、無料で運転支援サービス会社6
が実施する劣化診断,メンテナンスアドバイスサービス
を受けることができるようになっている。運転支援サー
ビス会社6がDSM装置400によりこのような機器の劣
化診断とメンテナンスアドバイスサービスを行うこと
で、DSM装置400を導入する需要家が増える。そう
すると、料金契約3に加入する需要家が増えて、需要の
コントロールおよび負荷平準化の効果が大きくなるので
発電会社1にとって有利である。
【0072】運転支援サービス会社6が実施するこのサ
ービスに対する代償は、発電会社1が運転支援サービス
会社6へ支払うサービス料金の中に含まれている。ま
た、運転支援サービス会社6は機器メーカーや修理会社
とも契約を結んでおり、各メーカーの製品について、仕
様,価格,部品型番,納入期間,作業項目,作業費用等
の情報をインターネットで入手して、データベース化し
ている。メーカーや修理会社が内容を更新すると、自動
的にインターネットの変更履歴を調べて変更箇所の最新
データを入手して、運転支援サービス会社6のデータベ
ースを更新するようになっている。これによって、運転
支援サービス会社6は需要家5の機器性能劣化情報に対
して、常に迅速な対応とアドバイスが可能になるので、
需要家5は従来のように、不具合が生じた機器について
メーカーに問い合わせたり、新製品の情報を自分で集め
たりする必要がなくなる。運転支援サービス会社6は直
接、需要家5の機器を修理したり、製品を売ったりする
ことはないので、修理会社やメーカーにとってみれば、
運転支援サービス会社6から新たな注文が得られるので
有利である。修理会社やメーカーは運転支援サービス会
社6からの紹介で得た利益の一部を運転支援サービス会
社6へ支払う契約を運転支援サービス会社6と結んでい
る。
【0073】また、DSM装置400によって、機器の
電力消費量のデータが運転支援サービス会社6へ集めら
れることを利用して、運転支援サービス会社6は次のよ
うなセキュリティサービスも実施している。
【0074】例えば、需要家5が留守にする場合、留守
にする期間(始まり時間は出かける時にセットし、終わ
りの時間は予定)と、留守中も常時稼働する機器や、タ
イマー等で稼動する機器の種類と稼働時間を入力して、
運転支援サービス会社6へ送信する。送信と同時にDS
M装置400はセキュリティーモードになり、需要家5
によって解除されるまで接続された各機器の電力消費量
を運転支援サービス会社6へ送信し続ける。運転支援サ
ービス会社6は需要家5から送信された留守中の情報を
受け取り、留守中も稼働する予定の機器以外の機器の電
力消費量を監視している。当然、需要家から申告された
予定機器以外は、すべての機器の電力消費量は待機電力
程度であるべきである。しかし、それ以上の電力消費量
を示している機器があれば、機器スイッチの消し忘れと
判断して、至急需要家へ電話連絡し、確認を求める。需
要家が出かける前なら、需要家5が確認することができ
る。特に電気ストーブやアイロン等の消し忘れは火事な
どの重大事故につながる恐れがあるので、このサービス
で検出できれば、需要家5は安心である。
【0075】また、需要家5が留守中に、稼働予定にな
い機器の電力消費量が増えた場合は、泥棒などの部外者
が需要家宅に侵入した恐れがある。また、何らかの原因
でスイッチがONになったりすると、機器によっては事
故につながる恐れもあるので危険である。需要家が予定
よりも早く帰宅した可能性もあるので、セキュリティー
モードが解除されない場合は需要家宅に電話をかけて確
認する。需要家が帰宅してセキュリティーモードを解除
するには、需要家毎に予め定めた特定番号(パスワー
ド)を入力する必要があり、部外者が容易にセキュリテ
ィーモードを解除できないようになっている。電話に応
答した場合は、需要家毎に予め定めた特定番号(パスワ
ード)を需要家から聞いて、正しければ需要家が帰宅し
たものと判断して、セキュリティーモードを解除する。
電話に誰も応答しない場合、またはパスワードが正しく
ない場合は、発電会社1と契約している警備会社に連絡
して、需要家5宅に警備員を派遣する。
【0076】また、セキュリティーサービスとして、以
下のサービスもある。需要家5が希望すれば、機器毎の
電力消費量を常時運転支援サービス会社6へ送信する。
運転支援サービス会社6は通常時の機器毎の電力消費量
のパターンを分析しておき、通常のパターンと大幅に電
力消費パターンが異なる場合は需要家5に何らかの異常
がおきたものと判断するものである。例えば、通常は朝
7時頃から電子レンジやテレビ,洗濯機等が稼働する
が、今日は留守にする連絡も受けていないのに9時にな
っても全くどの機器も稼動しない場合は異常発生とみな
して、需要家宅に電話をかけて安否を確認する。また、
通常は夜11時頃までには、照明,テレビ等のスイッチ
がOFFになるのに、午前1時を過ぎてもそれらの機器
がONになったままの場合なども同様に電話で確認す
る。電話に応答があれば、事情を聞いて、病気やけがの
場合は必要に応じて救急車や医師の往診などを手配す
る。このサービスは、需要家5が一人暮らし、特に高齢
者の場合などに効果があり、急な体調不良や転倒により
動けなくなってしまった場合などに有効である。
【0077】また、アイロンなどの電力消費量をモニタ
することにより、常識的な範囲を超えた長時間の通電と
みなせる場合は消し忘れと判断して、電話で需要家に連
絡することで、火事などの事故を回避できる。
【0078】以上説明した本実施例について、図9に情
報と料金の流れをまとめて示した。図9中で情報または
物の流れを実線で、情報や物に提供に対する代価の流れ
を破線で示している。
【0079】機器のメンテナンスサービスおよびセキュ
リティーサービスは発電会社の電力料金単価や発電量指
令を提供するサービスと必ずしも同じ会社(本例では運
転支援サービス会社6)が実施する必要はなく、別のサ
ービス会社が需要家5と直接契約して機器のメンテナン
スサービスやセキュリティーサービスを実施しても良
い。その場合は、サービス会社は上記の機器のメンテナ
ンスサービスやセキュリティーサービスを需要家5に提
供し、需要家5はサービス会社にサービス料金を支払う
契約を結ぶ。また、発電会社1が上記の機器のメンテナ
ンスサービスやセキュリティーサービスを実施しても良
い。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、電力の負荷平準化が達
成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例である電力料金単価設
定方法を実行するシステムの構成図である。
【図2】図1のシステムにおける処理手順を示す図であ
る。
【図3】電力需要パターンと発電方式の一例を示す図で
ある。
【図4】電力料金表示画面の例を示す図である。
【図5】電力料金単価の経時変化表示例を示す図であ
る。
【図6】機器別電力消費量の経時変化表示例を示す図で
ある。
【図7】外気温度と電力消費量月間平均値との関係を示
す図である。
【図8】本発明の好適な一実施例である電力料金単価提
供サービスを実行するシステムの構成図である。
【図9】図8のシステムにおける情報と料金の流れを示
す図である。
【符号の説明】
1…発電会社、3a,3b,3c…発電所、4a,4
b,4c…発電ユニット、5…需要家、10…電力、2
0,21…電力料金単価、30,31…発電量指令、4
0…プラント状態情報、100…料金単価設定装置、1
10…データ入力部、120…演算処理部、130…デ
ータ記憶部、140…演算結果出力部、200…需要予
測装置、202,204…需要予測結果、300…運用
計画作成装置、400…DSM装置、401…空調機、
402…洗濯機、403…乾燥機、404…炊飯器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 亨 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所情報制御システム事業部 内 (72)発明者 福田 光子 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 室伏 宏樹 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所火力・水力事業部内 (72)発明者 坪井 信義 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 林 喜治 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 Fターム(参考) 5G066 AA02 AA20 AE01 AE03 AE07 AE09 KA01 KA06 KB01 KB07 KB10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】需要家が発電会社から購入する電気に対し
    て設定される電力料金単価を、予め設定された時間間隔
    毎に、電力消費量実測値及び電力消費量予測値の少なく
    とも一方に基づいて設定することを特徴とする電力料金
    単価設定方法。
  2. 【請求項2】前記発電会社が所有する発電プラントの運
    転状態に基づいて前記電力料金単価の設定を行うことを
    特徴とする請求項1記載の電力料金単価設定方法。
  3. 【請求項3】過去に設定した電力料金単価とそのときの
    電力消費量実測値との関係に基づいて前記電力料金単価
    の設定を行うことを特徴とする請求項1及び2のいずれ
    かに記載の電力料金単価設定方法。
  4. 【請求項4】前記電力消費量実測値及び前記電力消費量
    予測値の少なくとも一方に基づいて設定された前記電力
    料金単価により前記発電会社から電気を購入する需要家
    の数に基づいて前記電力料金単価の設定を行うことを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電力料金単
    価設定方法。
  5. 【請求項5】設定された電力料金単価に基づいて電力消
    費量予測値を求め、求めた電力消費量予測値に基づいて
    前記発電会社が所有する発電プラントにおける発電計画
    を作成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    に記載の電力料金単価設定方法。
  6. 【請求項6】需要家が発電会社から購入する電気に対し
    て設定される電力料金単価を予め設定された時間間隔毎
    に電力消費量実測値及び電力消費量予測値の少なくとも
    一方に基づいて算出し、算出した電力料金単価を前記発
    電会社に提供し、電力料金単価を提供したことに対する
    対価を前記発電会社から受け取ることを特徴とする電力
    料金単価提供サービス。
  7. 【請求項7】算出した電力料金単価に基づいて電力消費
    量予測値を求め、求めた電力消費量予測値に基づいて前
    記発電会社が所有する発電プラントにおける発電計画を
    作成し、作成した発電計画を前記発電会社に提供し、発
    電計画を提供したことに対する対価を前記発電会社から
    受け取ることを特徴とする請求項6記載の電力料金単価
    提供サービス。
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