JP2016077095A - 需給調整装置 - Google Patents

需給調整装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016077095A
JP2016077095A JP2014206501A JP2014206501A JP2016077095A JP 2016077095 A JP2016077095 A JP 2016077095A JP 2014206501 A JP2014206501 A JP 2014206501A JP 2014206501 A JP2014206501 A JP 2014206501A JP 2016077095 A JP2016077095 A JP 2016077095A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
demand
demand adjustment
supply
adjustment
fee
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014206501A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6348397B2 (ja
Inventor
秀明 平野
Hideaki Hirano
秀明 平野
小島 康弘
Yasuhiro Kojima
康弘 小島
浩 柏原
Hiroshi Kashiwabara
浩 柏原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2014206501A priority Critical patent/JP6348397B2/ja
Publication of JP2016077095A publication Critical patent/JP2016077095A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6348397B2 publication Critical patent/JP6348397B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S10/00Systems supporting electrical power generation, transmission or distribution
    • Y04S10/50Systems or methods supporting the power network operation or management, involving a certain degree of interaction with the load-side end user applications

Abstract

【課題】本発明は需要家の調整行動に対して適切にインセンティブやペナルティを適用することが可能な需給調整装置を得ることを目的とする。
【解決手段】本発明に係る需給調整装置100は、需要家の電力の需要実績に関する情報を取得する需要実績取得部1と、需要実績取得部1が取得した需要家の当日の需要実績に基づいて、需要家の将来の需要に対する需要調整料金を計算するための基準となるベースラインを設定し、需要家の将来の需要を抑制するか否か、あるいは増加するか否かの需要調整方針を決定する需要調整方針決定部2と、需要調整方針決定部2が決定した需要調整方針に従って需要調整料金を設定する需要調整料金設定部3と、需要調整料金に関する情報を需要家に通知する需要調整料金通知部4と、を備え、需要調整料金設定部3は、ベースラインに基づいて需要調整料金を設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は需給調整装置に関し、特に、電気事業者やアグリゲータが顧客である需要家の電力消費(需要)を調整するために設定するインセンティブやペナルティを決定する需給調整装置に関する。
電力需要と供給のバランスを維持する方法として、従来は供給側である発電機の出力調整や電力市場取引によりバランスを維持してきた。近年、需給逼迫対策や収益改善の観点から需要側を調整することでバランスをとる方法が導入されている。具体的には需要家にインセンティブを払って需要を調整する方法や電力料金価格を変動させることで需要を調整する方法があり、デマンドレスポンス(DR:Demand Response)と呼ばれる。需給逼迫対策や収益改善のためDRを活用して需要調整を実施する場合、適切なインセンティブや電力料金価格、電力需要調整量を設定する必要がある。
例えば、特許文献1では個々の需要家に対して基準となる需要(ベースライン)を電気機器の制御内容や気象状況から予測する。ベースラインに対する需要抑制パターンを作成し、各需要家の電気代節約の目標達成や快適性への影響最小化、系統全体での抑制必要量を確保するような最適な組み合わせとなる電気従量価格を作成する。また、個々の需要家が抑制行動を実施した場合の評価値の一つとして、ベースラインから求めた電気代と抑制行動後の電気代を比較している。
特許文献2では電力需要調整量とインセンティブの関係を近似した式で表現することで発電機とともに発電機運転計画を策定し、インセンティブと需要調整量を決定する。
特開2010−166636号公報 国際公開第2003/032463号
特許文献1においては、需要調整に用いる基準値としてベースライン(予測需要)を用いていたが、予測値であるために不確かであった。例えば、曇の天気予報にしたがってベースラインを作成しても、当日は晴天となり需要が増加した場合には需要を抑制してもベースライン以上の需要となる可能性がある。この場合、需要家が抑制行動をしてもインセンティブが支払われないためにデマンドレスポンスによる抑制効果が期待できない可能性がある。
特許文献2では、電気事業者が需給逼迫対策や利益改善のためにデマンドレスポンスを活用した需要調整を行なう場合、インセンティブと需要調整応答量、電力市場価格と電力取引量の関係を近似式で表現して発電機とともに最適化問題を解くため、求まる最適解には誤差が含まれる。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、需要家の調整行動に対して適切にインセンティブやペナルティを適用することが可能な需給調整装置を得ることを目的とする。
本発明に係る需給調整装置は、需要家の電力の需要実績に関する情報を取得する需要実績取得部と、需要実績取得部が取得した需要家の当日の需要実績に基づいて、需要家の将来の需要に対する需要調整料金を計算するための基準となるベースラインを設定し、需要家の将来の需要を抑制するか否か、あるいは増加するか否かの需要調整方針を決定する需要調整方針決定部と、需要調整方針決定部が決定した需要調整方針に従って需要調整料金を設定する需要調整料金設定部と、需要調整料金に関する情報を需要家に通知する需要調整料金通知部と、を備え、需要調整料金設定部は、ベースラインに基づいて需要調整料金を設定する。
本発明に係る需給調整装置では、スマートメータで収集した確定情報である需要家の需要実績に基づいて、将来時間の需要調整方針およびベースラインを設定する。そして、基準とするベースラインと、需要調整後の需要実績結果に基づいて、インセンティブやペナルティを適用する。従って、従来技術のように予測による不確定なベースラインを用いることなく、確定した需要実績をベースラインとして設定するため、需要調整量を算出し、需要家の需要調整行動に対して適切にインセンティブやペナルティを適用することができる。
実施の形態1に係る需給調整装置の機能ブロック図である。 実施の形態1に係る需給調整装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る需給調整装置の需要調整を説明するための図である。 実施の形態1に係る需給調整装置の需給調整手段を説明するための図である。 実施の形態2に係る需給調整装置の機能ブロック図である。 実施の形態2に係る需給調整装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る需給調整装置の需要調整を説明するための図である。 実施の形態3に係る需給調整装置の機能ブロック図である。 実施の形態3に係る需給調整装置の動作を示すフローチャートである。 電力の市場価格の時間変化を示す図である。
<実施の形態1>
<構成>
図1は、本実施の形態1における需給調整装置100の機能ブロック図である。需給調整装置100は、需要実績取得部1と、需要調整方針決定部2と、需要調整料金設定部3と、需要調整料金通知部4とを備える。需給調整装置100はさらに、制御部23と、主記憶装置24と、補助記憶装置25と、ネットワークインターフェース部22とを備える。
本実施の形態1における需給調整装置100には、出力装置28および入力装置21が接続されている。出力装置28は、需給調整装置からの出力結果を表示する。また、ネットワークインターフェース部22はネットワーク26に接続されている。ネットワーク26は、外部記憶装置27および複数のスマートメータ29に接続されている。スマートメータ29は例えば需要家の需要実績を取得し、ネットワーク26を通じて事業者に需要実績情報を提供する。
本実施の形態1において、図1に示す需要実績取得部1は、各需要家の需給調整当日(以降、当日と呼ぶこともある)の需要実績情報をスマートメータ29が取得し、主記憶装置24、補助記憶装置25、ネットワーク26、外部記憶装置27のいずれか、あるいは複数を組み合わせて取得することで実現できる。需要実績情報は、例えばスマートメータ29を用いて収集された、各需要家の30分単位の消費電力量の情報である。また、スマートメータ29は、需要家の電力使用料の計算に利用されるデータを事業者に送信している。需要実績取得部1は、このデータから需要実績を取得してもよい。また、需要実績取得部1は、需要家の電力使用料の計算に利用されるデータとは別のデータの送信をスマートメータ29に対して要求し、この別のデータから需要実績を取得してもよい。
制御部23は、CPUである。需要調整方針決定部2と需要調整料金設定部3は、例えばそれぞれプログラムとして主記憶装置24上に展開したものをCPU上で実行することで実現される。CPUは、主記憶装置24上のデータを読み込み、需要調整方針決定部2と需要調整料金設定部3に相当するプログラムに基づいて、データ処理を行う。その結果得られた需要調整料金を主記憶装置24上に格納する。あるいは、需要調整料金を補助記憶装置25に格納してもよい。また、ネットワーク26を経由して、外部記憶装置27に格納しても良い。あるいは需要調整料金をディスプレイ等の出力装置28に表示し、事業者のユーザに示しても良い。ここで、需要調整料金は需要実績に対して変動した需要に対するインセンティブやペナルティ(これらに加えて諸経費を上乗せしたものであってもよい)を意味する。
需要調整料金通知部4は、需要調整料金を例えばネットワーク26(例えば、インターネット)を経由して各需要家に通知する。需要家は、例えばインターネットに接続したコンピュータのディスプレイ上で需要調整料金を確認し、需要調整料金に対して調整可能な需要(以降では需要調整応答量、あるいは応答量と呼ぶ)を検討する。そして、例えばネットワーク26(例えば、インターネット)を経由して事業者に通知する。あるいは、需要家が保有するEMS(Energy Management System)などが需要調整料金に対して応答量を自動的に算出し、事業者に通知する仕組みでもよい。事業者に通知された応答量の情報は補助記憶装置25に格納してもよく、ネットワーク26を経由して、外部記憶装置27に格納しても良い。あるいは応答量の情報をディスプレイ等の出力装置28に表示し、事業者のユーザに示しても良い。
<動作>
図2は、本実施の形態1における需給調整装置100の動作を示すフローチャートである。以下、図2を用いて需給調整装置100の動作について説明する。
まず、ステップS101において、需要実績取得部1は、各需要家の需要実績を取得する。図3に示すように、需要実績は需要家の過去の消費電力量を表す情報であり、例えば当日の過去30分間の時間帯における消費電力量の大きさを示す。
次に、図2のステップS102にて、需要調整方針決定部2は、まず、ベースラインを設定する。本実施の形態1では、需要家の当日の最新の需要実績がベースラインとして設定される。例えば、図3に示すように当日の過去30分間の時間帯における需要実績がベースラインとして設定される。需要調整方針決定部2は、次に、ベースラインに基づいて、需要家の将来の需要を抑制するか否か、あるいは増加するか否かの方針(以降、需要調整方針と呼ぶ)を決定する。本実施の形態では、需要調整方針決定部2は、需要調整方針として、例えば、図3に示すようにベースラインに対して、次時間の需要を減少させる(即ち需要を抑制する)という方針を設定する。
次に、図2のステップS103にて、需要調整料金設定部3は、需要家に需要の調整行動(以降、需要調整行動と呼ぶ)を依頼するため需給調整手段を検討する。ここで、需要調整行動とは、需要調整方針に従って需要家が需要を減少もしくは増大させる行動である。需給調整手段は、式1に示すように需要家の需要調整行動により発生する需要調整量に対してインセンティブ、あるいはペナルティを課す。即ち、需要調整量ΔDは式(1)で定義される。
ΔD[kW]=D(t−1)[kW]−D(t)[kW]…(1)
ここで、D(t−1)は現在時刻の直前30分間における需要実績、D(t)は、D(t−1)の次の30分間(即ち将来)における需要実績である。
需要調整方針において需要を抑制する方針とした場合の需給調整手段は、需要実績(即ちベースライン)と比べて需要を抑制した需要家にはインセンティブを与え、需要実績と比べて需要を増加させた需要家にはペナルティを与える。具体的な例として、図4に示すように、需要家の抑制電力量に比例するβ円の割引を実施する。また、需要家の需要が増大した場合には電力量に比例するα円の料金を上乗せする。なお、需給調整手段はこの限りではなく、需要抑制時には該当時間の従量料金を減少させ、需要増加時には該当時間の従量料金を増加させる、電気料金型の需要調整料金としてもよい。
そして、図3のステップS104にて、需要調整料金通知部4は需要家に対して需要調整料金の情報を通知し、需要調整を依頼する。
<効果>
本実施の形態1における需給調整装置100は、需要家の電力の需要実績に関する情報を取得する需要実績取得部1と、需要実績取得部1が取得した需要家の当日の需要実績に基づいて、需要家の将来の需要に対する需要調整料金を計算するための基準となるベースラインを設定し、需要家の将来の需要を抑制するか否か、あるいは増加するか否かの需要調整方針を決定する需要調整方針決定部2と、需要調整方針決定部2が決定した需要調整方針に従って需要調整料金を設定する需要調整料金設定部3と、需要調整料金に関する情報を需要家に通知する需要調整料金通知部4と、を備え、需要調整料金設定部3は、ベースラインに基づいて需要調整料金を設定する。
本実施の形態1における需給調整装置100では、スマートメータで収集した確定情報である当日の最新の需要家の需要実績に基づいて、将来時間の需要調整方針およびベースラインを設定する。そして、基準とするベースラインと、需要調整後の需要実績結果に基づいて、図4に示すようにインセンティブやペナルティを適用する。従って、従来技術のように予測による不確定なベースラインを用いることなく、確定した需要実績をベースラインとして設定するため、需要調整量を算出し、需要家の需要調整行動に対して確実にインセンティブやペナルティを適用することができる。
また、本実施の形態1における需給調整装置100において、需要調整方針決定部2は、需要実績取得部1が取得した需要家の最新の需要実績をベースラインとする。
従って、本実施の形態1における需給調整装置100では、確定した需要実績をベースラインとして設定するため、需要調整量を算出し、需要家の需要調整行動に対して確実にインセンティブやペナルティを適用することができる。また、需要実績取得部1が取得した需要家の需要実績をベースラインとするため、ベースラインを予測する従来の技術と比較して、ベースラインを設定するために要する時間を減らすことが可能である。
また、本実施の形態1における需給調整装置100において、需要調整料金はインセンティブ型である。従って、本実施の形態では需要家の需要実績に基づいてベースラインを設定するため、需要家の需要調整行動に対して確実にインセンティブやペナルティを適用することができる。
また、本実施の形態1における需給調整装置100において、需要調整料金は電気料金型であってもよい。従って、本実施の形態では需要家の需要実績に基づいてベースラインを設定するため、需要家の需要調整行動に対して適切に電気料金を設定することが可能である。
また、本実施の形態1における需給調整装置100において、需要実績取得部1は、需要家に設けられたスマートメータ29が、需要家の電力使用料金の計算に利用するために送信するデータから、需要実績に関する情報を取得する。
従って、本実施の形態1における需給調整装置100は、スマートメータ29が送信するデータから需要家の需要実績を取得する。これにより、需要実績を定期的に取得可能である。
また、本実施の形態1における需給調整装置100において、需要実績取得部1は、需要家に設けられたスマートメータ29が、需要家の電力使用料金の計算に利用するために送信するデータとは別のデータの送信をスマートメータ29に要求し、別のデータから需要実績に関する情報を取得してもよい。
従って、本実施の形態1における需給調整装置100は、需要家の電力使用料金の計算に利用するために送信するデータとは別のデータの送信をスマートメータ29に要求するため、最新の需要実績を取得することが可能である。
<実施の形態2>
<構成>
図5は、本実施の形態2における需給調整装置200のブロック図である。需給調整装置200は実施の形態1の構成(図1)に対して、需要実績補正部5をさらに備える。その他の構成は実施の形態1と同じため、説明を省略する。
需要実績補正部5は、例えば図2に示すコンピュータの内部演算処理としてCPU上で実現される。例えばプログラムとして主記憶装置24上に展開し、CPU上で実行して需要実績の値を補正し、増減させる。補正した後の需要実績を、補正後需要実績と呼ぶ。
<動作>
図6は本実施の形態2における需給調整装置200の動作を示すフローチャートである。以下、図6を用いて当該需給調整装置200の動作について説明する。
ステップS201において、実施の形態1と同様に、需要実績取得部1は、各需要家の需要実績を取得する。
次に、ステップS202において、需要実績補正部5は、需給調整当日の需要実績の増減傾向などをもとに需要実績を補正する。補正処理は例えば、図7に示すように需給調整当日の現在時刻の直前30分間の参考需要実績と、そのさらに30分前の需要実績を比較して、式2で表すように需要実績を補正してもよい。
Da(t−1)=D(t−1)+(D(t−1)−D(t−2))…(2)
ここで、Da(t−1)は補正後需要実績、D(t−1)は現在時刻の直前30分間における参考需要実績、D(t−2)は現在時刻の1時間前から30分前までの参考需要実績を表す。あるいは、式3に表すように、需給調整当日の現在時刻の直前30分間の参考需要実績と、そのさらに30分前の需要実績との比率に基づいて、参考需要実績を補正してもよい。
Da(t−1)=D(t−1)×(D(t−1)/D(t−2))…(3)
なお、上記の補正方法は一例であり、これらに限るものではない。そして、図6のステップS203にて、需要調整方針決定部2は補正後の需要実績をベースラインに設定する。需要調整方針決定部2は次に、ベースラインに基づいて、将来の需要調整方針を決定する。次に、ステップS204において、実施の形態1の図2におけるステップS103と同様に、需要調整料金設定部3は、設定したベースラインに基づいて需給調整手段を検討する。続くステップS205は実施の形態1の図2におけるステップS104と同様のため、説明を省略する。
<効果>
本実施の形態2における需給調整装置200は、需要実績に関する情報を補正する需要実績補正部5をさらに備え、需要調整方針決定部2は、補正された需要実績に関する情報に基づいて、ベースラインを設定する。
需要家の需要は、天気、気温、人の動きや機器の稼動状況等を反映して変化する。本実施の形態2における需給調整装置200では、需要実績の変化を考慮して、需要実績を補正してベースラインとして設定する。これにより、当日の需要家の需要量の変化を考慮して需給調整を行うことが可能である。従って、実施の形態1よりも、さらに実際の需要を反映して需給調整手段を検討することができる。
<実施の形態3>
<構成>
図8は、本実施の形態3における需給調整装置300のブロック図である。需給調整装置300は実施の形態1の構成(図1)に対して、市場価格取得部6をさらに備える。その他の構成は実施の形態1と同じため、説明を省略する。
市場価格取得部6は、ネットワーク26(例えばインターネット)を経由して取引価格の情報(市場価格情報)を自動的に取得し、補助記憶装置25に格納する。また、ネットワーク26を経由して外部記憶装置27に格納してもよい。また、電力取引市場における取引価格を、使用者がキーボードやマウスなどの入力装置21により需給調整装置300に入力し、主記憶装置24、補助記憶装置25、外部記憶装置27のいずれか、あるいは複数を組み合わせて保持してもよい。この場合、市場価格取得部6は、取引価格をこれらの記憶装置から取得する。
<動作>
図9は、本実施の形態3における需給調整装置300の動作を示すフローチャートである。まず、ステップS301において、実施の形態1と同様に、需要実績取得部1は、各需要家の需要実績を取得する。次に、S302にて、実施の形態1と同様に、需要調整方針決定部2は、取得した需要実績に基づいてベースラインを設定し、ベースラインに基づいて需要調整方針を決定する。
次に、ステップS303において、市場価格取得部6は、電力取引市場から市場価格情報を取得する。電力取引市場では、電力売買することにより需給調整が可能であり、その際に使用する価格が市場価格である。
図10に示されるように、電力の市場価格は、将来の例えば30分毎の時間帯に対し、各時間帯における電力の取引価格である。市場価格は、電力取引市場で取引される電力の価格とするが、これに限ったものではない。例えば、電力取引市場で取引される電力の価格に諸経費を加算したものであってもよい。
次に、ステップS304において、需要調整料金設定部3は、実施の形態1の図2におけるステップS103と同様に、需給調整手段を検討する。なお、本実施の形態3では、市場価格情報に基づいて、電力取引市場における電力取引と比較して事業者の利益が大きくなるようにインセンティブ、あるいはペナルティの大きさを設定する。
ここで、事業者の利益は、例えば式4に示すように、電力取引市場で購入した電力を、需要調整料金を加味して需要家に売電した場合の差額である。
利益(円/kw)=(電力料金−需要調整料金)−市場価格…(4)
続くステップS305は、実施の形態1のステップS104と同じため説明を省略する。
なお、本実施の形態3では、実施の形態2と同様、需要実績を補正する処理を行ってもよい。
<効果>
本実施の形態における需給調整装置300は、電力の市場価格を取得する市場価格取得部6をさらに備え、需要調整料金設定部3は、需要方針および市場価格に基づいて、需要家の将来の需要に対する需要調整料金を設定する。
従って、本実施の形態3における需給調整装置300では、実施の形態1で得られる効果に加え、需給調整を電力取引市場での市場売買により実施した場合に比べて、事業者がより大きな利益が得られるように需要家に対するインセンティブやペナルティを設定することが可能である。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 需要実績取得部、2 需要調整方針決定部、3 需要調整料金設定部、4 需要調整料金通知部、5 需要実績補正部、6 市場価格取得部、21 入力装置、22 ネットワークインターフェース部、23 制御部、24 主記憶装置、25 補助記憶装置、26 ネットワーク、27 外部記憶装置、28 出力装置、29 スマートメータ、100,200,300 需給調整装置。

Claims (8)

  1. 需要家の電力の需要実績に関する情報を取得する需要実績取得部と、
    前記需要実績取得部が取得した前記需要家の当日の需要実績に基づいて、前記需要家の将来の需要に対する需要調整料金を計算するための基準となるベースラインを設定し、前記需要家の将来の需要を抑制するか否か、あるいは増加するか否かの需要調整方針を決定する需要調整方針決定部と、
    前記需要調整方針決定部が決定した前記需要調整方針に従って前記需要調整料金を設定する需要調整料金設定部と、
    前記需要調整料金に関する情報を前記需要家に通知する需要調整料金通知部と、
    を備え、
    前記需要調整料金設定部は、前記ベースラインに基づいて前記需要調整料金を設定する、
    需給調整装置。
  2. 前記需要調整方針決定部は、前記需要実績取得部が取得した前記需要家の最新の需要実績を前記ベースラインとする、
    請求項1に記載の需給調整装置。
  3. 前記需要実績に関する情報を補正する需要実績補正部をさらに備え、
    前記需要調整方針決定部は、補正された前記需要実績に関する情報に基づいて、前記ベースラインを設定する、
    請求項1に記載の需給調整装置。
  4. 電力の市場価格を取得する市場価格取得部をさらに備え、
    前記需要調整料金設定部は、前記需要方針および前記市場価格に基づいて、前記需要家の将来の需要に対する前記需要調整料金を設定する、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の需給調整装置。
  5. 前記需要調整料金はインセンティブ型である、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の需給調整装置。
  6. 前記需要調整料金は電気料金型である、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の需給調整装置。
  7. 前記需要実績取得部は、前記需要家に設けられたスマートメータが、前記需要家の電力使用料金の計算に利用するために送信するデータから、前記需要実績に関する情報を取得する、
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の需給調整装置。
  8. 前記需要実績取得部は、前記需要家に設けられたスマートメータが、前記需要家の電力使用料金の計算に利用するために送信するデータとは別のデータの送信を前記スマートメータに要求し、前記別のデータから前記需要実績に関する情報を取得する、
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の需給調整装置。
JP2014206501A 2014-10-07 2014-10-07 需給調整装置 Active JP6348397B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014206501A JP6348397B2 (ja) 2014-10-07 2014-10-07 需給調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014206501A JP6348397B2 (ja) 2014-10-07 2014-10-07 需給調整装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016077095A true JP2016077095A (ja) 2016-05-12
JP6348397B2 JP6348397B2 (ja) 2018-06-27

Family

ID=55951717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014206501A Active JP6348397B2 (ja) 2014-10-07 2014-10-07 需給調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6348397B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108649556A (zh) * 2018-04-16 2018-10-12 东南大学 一种电网应急场景随机优化调度方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002271981A (ja) * 2001-03-14 2002-09-20 Hitachi Ltd 電力料金単価設定方法及び電力料金単価提供サービス
JP2003125535A (ja) * 2001-10-11 2003-04-25 Shimizu Corp 需要量測定による電力料金単価変更システム
JP2007200053A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Central Res Inst Of Electric Power Ind 電力取引プログラム及び電力取引システム
JP2010166636A (ja) * 2009-01-13 2010-07-29 Hitachi Ltd 電力需給運用管理サーバ、および電力需給運用管理システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002271981A (ja) * 2001-03-14 2002-09-20 Hitachi Ltd 電力料金単価設定方法及び電力料金単価提供サービス
JP2003125535A (ja) * 2001-10-11 2003-04-25 Shimizu Corp 需要量測定による電力料金単価変更システム
JP2007200053A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Central Res Inst Of Electric Power Ind 電力取引プログラム及び電力取引システム
JP2010166636A (ja) * 2009-01-13 2010-07-29 Hitachi Ltd 電力需給運用管理サーバ、および電力需給運用管理システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108649556A (zh) * 2018-04-16 2018-10-12 东南大学 一种电网应急场景随机优化调度方法
CN108649556B (zh) * 2018-04-16 2021-06-01 东南大学 一种电网应急场景随机优化调度方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6348397B2 (ja) 2018-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Rashidizadeh-Kermani et al. Stochastic programming model for scheduling demand response aggregators considering uncertain market prices and demands
Xiao et al. Optimal joint demand and virtual bidding for a strategic retailer in the short-term electricity market
JP5487125B2 (ja) 電力需給調整予備力取引システムおよび電力需給調整予備力取引方法
JP6512503B2 (ja) 電力調整装置、電力調整方法、プログラム
JP6411247B2 (ja) 電力アグリゲータシステム、電力取引方法、及び電力取引プログラム
US10565626B2 (en) Methods and systems for dynamic auction floors
Nikzad et al. Designing time-of-use program based on stochastic security constrained unit commitment considering reliability index
JP2017182698A (ja) 電力需給管理支援システム、電力需給管理支援方法および電力需給管理支援プログラム
WO2017170018A1 (ja) 電力制御装置、電力制御方法、およびプログラム
Ahmadi et al. A stochastic framework for reactive power procurement market, based on nodal price model
JP6373645B2 (ja) 電力管理装置
Rashidizadeh‐Kermani et al. Stochastic risk‐constrained decision‐making approach for a retailer in a competitive environment with flexible demand side resources
JP4799517B2 (ja) 電力供給サービス提供システム
Schlachter et al. Optimised capacity and operating strategy for providing frequency containment reserve with batteries and power-to-heat
Papavasiliou et al. Implementation of scarcity pricing without co-optimization in European energy-only balancing markets
JP6005034B2 (ja) 需要調整策定装置及び端末装置
Zhang et al. A novel adaptive penalty mechanism for Peer-to-Peer energy trading
JP6348397B2 (ja) 需給調整装置
JP6436924B2 (ja) 需給調整装置
JP6117984B1 (ja) 需給管理装置、需給管理方法及び需給管理プログラム
JP6666824B2 (ja) 資源割当装置および資源割当方法
JP6145496B2 (ja) 広告主とユーザとの間の取引に対してユーザに積立金を提供する積立金管理システムおよび方法
JP2019046467A (ja) 電力取引支援装置及び電力取引支援方法
Ma et al. A new measure to evaluate demand response effectiveness and its optimization
WO2018042787A1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161003

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170627

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170825

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20171219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180314

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20180326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180529

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180531

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6348397

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250