JP6411247B2 - 電力アグリゲータシステム、電力取引方法、及び電力取引プログラム - Google Patents

電力アグリゲータシステム、電力取引方法、及び電力取引プログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、電力アグリゲータシステム、電力取引方法、及び電力取引プログラムに関する。
需要家群は、デマンドレスポンス(Demand Response)の対象時間に需要家群の機器が削減した受電電力量の合計値に応じて、インセンティブの支払いを電力事業者から電力アグリゲータを介して受けることができる。ここで、電気事業者が削減を要請した受電電力量と、需要家群の機器が削減可能である受電電力量の合計値とは、必ずしも一致するとは限らない。しかしながら、従来の技術では、需要家群の機器が削減可能である受電電力量の合計値が、電気事業者が削減を要請した受電電力量を上回った場合でも、電力アグリゲータは収益性を向上させることができない場合があった。
特開2013−230051号公報 特開2013−161144号公報 特開2014−60879号公報
本発明が解決しようとする課題は、電力アグリゲータの収益性を向上させることができる電力アグリゲータシステム、電力取引方法、及び電力取引プログラムを提供することである。
実施形態の電力アグリゲータシステムは、削減情報取得部と、DR信号受信部と、入札情報算出部と、電気事業者用精算部とを持つ。削減情報取得部は、デマンドレスポンスによって需要家の機器が削減することが可能な受電電力量である削減可能DR量の情報を、需要家ごとに取得する。DR信号受信部は、電気事業者が電力アグリゲータに削減を要請した受電電力量である要請DR量の情報を取得する。入札情報算出部は、全ての需要家の削減可能DR量を合計した値が要請DR量を上回ることによって余剰電力量が生じる場合、余剰電力量の少なくとも一部の電力量をネガワット取引市場において売入札する。電気事業者用精算部は、需要家の機器が削減した電力量の需要家ごとの実績値である需要家削減DR量であって、全ての需要家の需要家削減DR量を合計した値に応じて、インセンティブの支払いとして、金額情報を取得する。
第1の実施形態における、電力システムの構成例の図。 第1の実施形態における、余剰電力量の例を示す図。 第1の実施形態における、デマンドレスポンスのスケジュールの例を示す図。 第1の実施形態における、電力取引市場のスケジュールの例を示す図。 第1の実施形態における、電力システムの動作例を示すシーケンス図。 第2の実施形態における、電力システムの構成例の図。 第3の実施形態における、電力システムの構成例の図。 第4の実施形態における、電力システムの構成例の図。
以下、実施形態の電力アグリゲータシステム、電力取引方法、及び電力取引プログラムを、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における、電力アグリゲータシステム5を備える電力システム1の構成例の図である。第1の実施形態では、電力システム1は、「電力システム1a」という。電力システム1aは、電気事業者システム2と、需要家端末3−1〜3−N(Nは、1以上の整数)と、電力取引市場システム4aと、電力アグリゲータシステム5とを備える。
電力システム1aは、デマンドレスポンスを実施するシステムである。デマンドレスポンスの実施時間は、予め定められる。実施時間は、例えば、夏期では8〜11時と、13時〜16時とであり、夏期以外では8〜11時と、17時〜20時とである。電力システム1aは、デマンドレスポンスの実施時間のうち、デマンドレスポンス信号(以下、「DR信号」という。)によって要請した対象期間に、デマンドレスポンスを実施する。対象期間は、例えば、デマンドレスポンスの実施時間のうちの1時間である。対象期間は、予め定められた時間単位(タイムステップ)によって区分される。時間単位は、例えば、1分間、30分間である。
電気事業者システム2を有する電気事業者は、電気事業者の発電機から、需要家の機器に電力を供給する。需要家の機器は、供給された電力を消費する。需要家の機器に供給された電力(以下、「受電電力」という。)は、需要家端末3によって測定される。電気事業者システム2は、コンピュータ端末やサーバ装置等の情報処理装置である。電気事業者システム2は、単体の装置でもよいし、複数の装置でもよい。電気事業者システム2は、複数の装置である場合、クラウドコンピューティング技術によって動作してもよい。
電気事業者システム2は、予め定められた時刻に、電気事業者による操作に応じて、DR信号を電力アグリゲータシステム5に送信する。DR信号は、デマンドレスポンスの対象期間を表す情報を含む。対象期間は、例えば、開始時刻及び終了時刻によって表される。DR信号は、対象期間について、電気事業者システム2が電力アグリゲータシステム5に削減を要請した受電電力量(以下、「要請DR量」という。)を表す情報を含む。要請DR量は、予め定められた時間単位(タイムステップ)ごとに定められてもよい。
以下、需要家端末3−1〜3−Nに共通する事項については、符号の一部を省略して、「需要家端末3」と表記する。
需要家の機器は、需要家端末3が受電電力を測定する対象の機器である。需要家の機器は、電力アグリゲータシステム5から受信した情報に応じて、節電又は発電によって受電電力量を削減する。需要家の機器は、電気事業者システム2が需要家の機器に削減を要請していない場合でも、節電又は発電によって受電電力量を削減してもよい。
需要家端末3は、コンピュータ端末やサーバ装置等の情報処理装置である。需要家端末3は、需要家の設備に備えられる。需要家端末3は、通信装置を備える。需要家端末3は、電力アグリゲータシステム5との通信を実行する。また、需要家端末3は、スマートメータ等の電力計との通信を実行する。電力計は、需要家の機器について受電電力を測定する。需要家端末3は、電力計が測定した受電電力の値を表す受電電力情報を、電力アグリゲータシステム5に送信する。
電力取引市場システム4aは、コンピュータ端末やサーバ装置等の情報処理装置である。電力取引市場システム4aは、単体の装置でもよいし、複数の装置でもよい。電力取引市場システム4aは、複数の装置である場合、クラウドコンピューティング技術によって動作してもよい。電力取引市場システム4aは、ネガワット取引市場システム40と、ポジワット取引市場システム41とを備える。
ネガワット取引市場システム40は、対象期間において需要家の機器の節電又は発電によって削減された受電電力の量のうち、要請DR量を上回った電力量(以下、「余剰電力量」という。)の少なくとも一部の電力量を、取引するシステムである。
ネガワット取引市場システム40は、売入札する電力量を表す情報である入札量情報と、入札額情報とを、電力アグリゲータシステム5の電力取引装置20(後述する)から受信する。ネガワット取引市場システム40は、入札量情報と入札額情報とに基づいて、所定の売入札処理を実行することによって、需要家の機器の余剰電力量を取引する。
ネガワット取引市場システム40は、売入札の約定結果情報を電力取引装置20に送信する。売入札の約定結果情報は、電力取引装置20がネガワット取引市場システム40に対して売入札して約定した余剰電力量(約定量)を表す情報である。約定結果情報は、例えば、約定した余剰電力量に応じた落札額の情報(以下、「落札額情報」という。)を含む。落札額は、約定した余剰電力量と電力単価とに基づいて定まる。
ポジワット取引市場システム41は、対象期間において需要家の機器の節電又は発電によって削減された受電電力の量が、要請DR量を下回った電力量(以下、「不足電力量」という。)の少なくとも一部を補う電力量を、取引するシステムである。
ポジワット取引市場システム41は、買入札する電力量を表す情報である入札量情報と、入札額情報とを、電力取引装置20から受信する。ネガワット取引市場システム40は、入札量情報と入札額情報とに基づいて、所定の買入札処理を実行することによって、需要家の機器の不足電力量の少なくとも一部を補うための電力量を取引する。約定した電力量(約定量)の電力は、デマンドレスポンスの対象期間において、需要家の機器に供給される。
ポジワット取引市場システム41は、買入札の約定結果情報を電力取引装置20に送信する。買入札の約定結果情報は、電力取引装置20がネガワット取引市場システム40に対して、不足電力量の少なくとも一部を補うために買入札して約定した電力量(約定量)を表す情報である。約定結果情報は、例えば、約定した不足電力量に応じた落札額の情報を含む。
図2は、第1の実施形態における、余剰電力量の例を示す図である。ベースライン300は、受電電力量の削減の基準となる受電電力値である。ベースライン300は、例えば、過去の受電電力量に基づいて定められる。ベースライン300は、需要家端末3ごとに定められてもよいし、複数の需要家端末3ごとに定められてもよい。ベースライン300は、対象期間において、一定でもよいし可変もよい。
以下、需要家の機器が削減した電力量の需要家ごとの実績値を、「需要家削減DR量」という。以下、全ての需要家端末3(需要家)の需要家削減DR量を合計した値を「需要家削減DR量の合計値」という。すなわち、需要家削減DR量の合計値は、需要家の機器の全体で、需要家の機器群が削減した電力量の実績値である。
受電電力310は、需要家削減DR量の合計値と、要請DR量とが一致する受電電力である。
受電電力320は、需要家削減DR量の合計値が、要請DR量に対して下回る受電電力値である。すなわち、デマンドレスポンスの対象期間において、受電電力値の実績値が受電電力320の値である場合、受電電力量は、図2に示す不足電力量だけ、要請DR量に対して不足となる。電力取引装置20は、ポジワット取引市場システム41に対して、不足電力量を買入札することができる。電力取引装置20がポジワット取引市場システム41に対して買入札して約定した不足電力量の電力は、デマンドレスポンスの対象期間において、不足電力量を補うために需要家の機器群に供給される。
受電電力330は、需要家削減DR量の合計値が、要請DR量に対して余剰電力量だけ上回る受電電力値である。すなわち、デマンドレスポンスの対象期間において、受電電力値の実績値が受電電力330の値である場合、受電電力量は、図2に示す余剰電力量だけ、要請DR量に対して余剰となる。電力取引装置20は、ネガワット取引市場システム40に対して、余剰電力量を売入札することができる。
電力アグリゲータシステム5は、コンピュータ端末やサーバ装置等の情報処理装置である。電力アグリゲータシステム5は、単体の装置でもよいし、複数の装置でもよい。電力アグリゲータシステム5は、複数の装置である場合、クラウドコンピューティング技術によって動作してもよい。
電力アグリゲータシステム5は、電気事業者から電力供給を受ける需要家の機器の受電電力を削減するシステムであって、節電又は発電によって削減した受電電力に応じた電力量を、ネガワット取引市場において取引するシステムである。また、電力アグリゲータシステム5は、削減した受電電力を、電気事業者との間で相対取引するシステムでもよい。また、電力アグリゲータシステム5は、需要家の機器によって発電された電力に応じた電力量を、ポジワット取引市場において取引するシステムでもよい。電力アグリゲータシステム5は、要請DR量に基づいて、受電電力量の削減を需要家端末3に要請する。電力アグリゲータシステム5は、デマンドレスポンス装置10と、電力取引装置20とを備える。
次に、デマンドレスポンス装置10の構成例を説明する。
デマンドレスポンス装置10は、コンピュータ端末やサーバ装置等の情報処理装置である。デマンドレスポンス装置10は、単体の装置でもよいし、複数の装置でもよい。デマンドレスポンス装置10は、複数の装置である場合、クラウドコンピューティング技術によって動作してもよい。
デマンドレスポンス装置10は、電気事業者から電力供給を受ける需要家の機器に、デマンドレスポンスを実施させる装置である。需要家の機器は、デマンドレスポンス装置10から受信したデマンドレスポンスに関する情報(DR情報)に応じて、受電電力を削減する。デマンドレスポンス装置10は、記憶部100と、通信部110と、算出部120と、精算部130とを備える。
通信部110と、算出部120と、精算部130とのうち一部または全部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが、記憶部に記憶されたプログラムを実行することにより機能するソフトウェア機能部である。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア機能部であってもよい。
記憶部100は、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性の記憶媒体(非一時的な記録媒体)を有する。記憶部100は、例えば、RAM(Random Access Memory)やレジスタなどの揮発性の記憶媒体を有していてもよい。記憶部100は、例えば、ソフトウェア機能部を機能させるためのプログラムを記憶してもよい。
記憶部100は、電気事業者情報記憶部101と、需要家情報記憶部102とを備える。電気事業者情報記憶部101は、電気事業者と電力アグリゲータとの間で取り決めた契約情報と、過去のデマンドレスポンスの実績情報とを記憶する。
電気事業者と電力アグリゲータとの間で取り決めた契約情報は、デマンドレスポンスのスケジュールの情報と、インセンティブ単価情報とを含む。スケジュールの情報は、例えば、デマンドレスポンスの実施時間の開始時刻及び終了時刻を表す情報を含む。また、スケジュールの情報は、例えば、電気事業者システム2がDR信号をデマンドレスポンス装置10に送信する時刻(以下、「要請時刻」という。)を表す情報を含む。
図3は、第1の実施形態における、デマンドレスポンスのスケジュールの例を示す図である。図3では、デマンドレスポンスのスケジュールは、一例として、デマンドレスポンスの要請時刻及び実施時間によって定められる。要請時刻は、例えば、デマンドレスポンスの実施時間を含む日の前日の17時である。要請時刻は、例えば、デマンドレスポンスの実施時間を含む日の当日であって、デマンドレスポンスの実施時間の2〜4時間前でもよい。夏期における実施時間は、例えば、8〜11時と、13〜16時とである。夏期以外における実施時間は、例えば、8〜11時と、17〜20時とである。
需要家情報記憶部102は、需要家と電力アグリゲータとの間で取り決めた契約情報を、需要家ごとに記憶する。需要家と電力アグリゲータとの間で取り決めた契約情報は、デマンドレスポンスによって需要家の機器が削減することが可能な受電電力量(以下、「需要家削減可能DR量」という。)を表す情報と、インセンティブ単価情報と、過去の需要家受電電力量を表す情報と、過去のデマンドレスポンスの実績情報とを含む。過去の需要家受電電力量を表す情報は、需要家における過去の受電電力量の需要家端末3ごとの実績値を表す情報である。なお、需要家削減可能DR量は、デマンドレスポンスによって需要家の機器が削減することが可能な最大の受電電力量でもよい。
通信部110は、DR信号受信部111と、DR情報送信部112と、受電情報取得部113と、削減情報取得部114とを備える。DR信号受信部111は、要請時刻において、DR信号を電気事業者システム2から受信する。
DR情報送信部112は、需要家に削減を要請する電力量(以下、「需要家要請DR量」という。)を表す情報を、算出部120から取得する。DR情報送信部112は、需要家端末3−1〜3−Nの少なくとも一つに対して、デマンドレスポンスの対象時間の情報と、需要家要請DR量を表す情報とを、需要家端末3ごとに送信する。
なお、DR情報送信部112は、需要家要請DR量を表す情報に基づいて、需要家の機器の電力消費を直接制御してもよい。また、DR情報送信部112は、需要家要請DR量を表す情報に基づいて、需要家に節電行動を促してもよい。これにより、DR情報送信部112は、需要家要請DR量を表す情報に基づいて、需要家の機器の電力消費を間接制御することができる。
受電情報取得部113は、デマンドレスポンスの対象期間における、需要家の機器の受電電力量の実績値(以下、「需要家受電電力量」という。)を表す情報を、需要家端末3から取得する。受電情報取得部113は、需要家受電電力量を表す情報を、電気事業者システム2から取得してもよい。
削減情報取得部114は、需要家削減可能DR量を、需要家端末3ごとに需要家端末3から受信する。
算出部120は、要請量算出部121と、削減量算出部122とを備える。要請量算出部121は、需要家要請DR量を、需要家端末3ごとに算出する。
例えば、要請量算出部121は、余剰電力量が生じる場合、電気事業者システム2が送信したDR信号が示す要請DR量を、需要家削減可能DR量に基づいて需要家端末3に配分することによって、需要家要請DR量を算出する。
例えば、要請量算出部121は、不足電力量が生じる場合、電気事業者システム2が送信したDR信号が示す要請DR量と、電力取引装置20が電力取引市場システム4aに対して買入札して約定した電力量とを加算する。要請量算出部121は、要請DR量と約定した電力量と加算した結果を、需要家削減可能DR量に基づいて需要家端末3に配分することによって、需要家要請DR量を算出する。需要家要請DR量は、予め定められた時間単位(タイムステップ)ごとに算出される。
削減量算出部122は、過去の需要家受電電力量を表す情報を、需要家情報記憶部102から取得する。削減量算出部122は、過去の需要家受電電力量に基づいて、ベースラインを需要家端末3ごとに算出する。削減量算出部122は、今回のデマンドレスポンスの需要家受電電力量を表す情報を、受電情報取得部113から取得する。削減量算出部122は、需要家端末3ごとのベースラインと、取得した今回のデマンドレスポンスの需要家受電電力量との差に基づいて、今回のデマンドレスポンスの需要家削減DR量を、需要家端末3ごとに算出する。
精算部130は、電気事業者用精算部131と、需要家用精算部132とを備える。電気事業者用精算部131は、需要家削減DR量の合計値が、電気事業者システム2が送信したDR信号が示す要請DR量を満たしているか否かを判定する。電気事業者用精算部131は、需要家削減DR量の合計値が、電気事業者システム2が送信したDR信号が示す要請DR量を満たしている場合、要請DR量にインセンティブ単価を乗算した結果に基づいて、インセンティブに応じた金額を算出する。電気事業者用精算部131は、インセンティブに応じた金額の支払いを電気事業者から受ける。例えば、電気事業者用精算部131は、算出した金額をインセンティブの支払いとして取得する。なお、電気事業者用精算部131は、需要家削減DR量の合計値が要請DR量を満たしていない場合でも、需要家削減DR量の合計値に応じたインセンティブの支払いを、電気事業者から受けてもよい。
需要家用精算部132は、需要家削減DR量が需要家要請DR量を満たしているか否かを判定する。需要家削減DR量が需要家要請DR量を満たしている場合、需要家用精算部132は、インセンティブの支払いとして取得した金額と、需要家削減DR量とに基づいて、需要家ごとのインセンティブの金額を算出する。需要家用精算部132は、需要家ごとのインセンティブの金額情報(以下、「需要家インセンティブ情報」という。)を、需要家端末3に送信する。
次に、電力取引装置20の構成例を説明する。
電力取引装置20は、コンピュータ端末やサーバ装置等の情報処理装置である。電力取引装置20は、単体の装置でもよいし、複数の装置でもよい。電力取引装置20は、複数の装置である場合、クラウドコンピューティング技術によって動作してもよい。電力取引装置20は、電力取引市場システム4aにおいて電力量を取引する装置である。電力取引装置20は、市場情報記憶部200と、通信部210と、入札情報算出部220と、電力取引精算部230とを備える。
通信部210と、入札情報算出部220と、電力取引精算部230とのうち一部または全部は、例えば、CPU等のプロセッサが、記憶部に記憶されたプログラムを実行することにより機能するソフトウェア機能部である。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSIやASIC等のハードウェア機能部であってもよい。
市場情報記憶部200は、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性の記憶媒体(非一時的な記録媒体)を有する。市場情報記憶部200は、例えば、RAM(Random Access Memory)やレジスタなどの揮発性の記憶媒体を有していてもよい。市場情報記憶部200は、例えば、ソフトウェア機能部を機能させるためのプログラムを記憶してもよい。市場情報記憶部200は、電力取引市場のスケジュールを記憶する。
図4は、第1の実施形態における、電力取引市場のスケジュールの例を示す図である。図4では、電力取引市場のスケジュールは、一例として、入札締切時刻及び約定時刻によって定められる。入札締切時刻は、第一場と第二場と第三場とに区別される。第一場は、9時(入札の対象とする時間13〜17時)である。第二場は、13時(入札の対象とする時間17〜21時)である。第三場は、17時(入札の対象とする時間21〜翌13時)である。第一場の約定時刻は、11時である。第二場の約定時刻は、15時である。第三場の約定時刻は、19時である。
通信部210は、入札信号送信部211と、約定結果受信部212とを備える。入札信号送信部211は、入札情報算出部220が算出した入札量情報と入札額情報とを、第一場と第二場と第三場とのいずれかの入札締切時刻までに、電力取引市場システム4aに送信する。
約定結果受信部212は、約定時刻を過ぎた時点で、約定結果情報をネガワット取引市場システム40から受信する。約定結果受信部212は、電力取引装置20がポジワット取引市場システム41に対して買入札して約定した電力量(約定量)を表す情報を、約定時刻を過ぎた時点で、ポジワット取引市場システム41から受信してもよい。
入札情報算出部220は、電気事業者システム2が送信したDR信号が示す要請DR量と、全ての需要家端末3(需要家)の需要家削減可能DR量を合計した値(以下、「需要家削減可能DR量の合計値」という。)との差分に基づいて、図2に示す不足電力量又は余剰電力量を推定する。
例えば、需要家削減可能DR量の合計値が電気事業者要請DR量を下回っている場合、要請DR量と需要家削減可能DR量の合計値との差分は、不足電力量(推定値)と等しい。入札情報算出部220は、需要家削減可能DR量の合計値が電気事業者要請DR量を下回っている場合、電気事業者と電力アグリゲータとの間で取り決めた契約情報を、デマンドレスポンス装置10の電気事業者情報記憶部101から取得する。
入札情報算出部220は、需要家削減可能DR量の合計値が電気事業者要請DR量を下回っている場合、ポジワット取引市場システム41における約定価格を推定し、推定した結果に基づいて、電力取引市場システム4aに入札する電力量(入札量)と入札額とを算出する。入札情報算出部220は、電力アグリゲータ及び需要者の少なくとも一方の利益が最大となるように、電力取引市場システム4aに入札する電力量(入札量)と入札額とを算出する。
例えば、入札情報算出部220は、電気事業者と電力アグリゲータとの間で取り決めた契約情報に基づく違約金(ペナルティ)の金額と、不足電力量(推定値)の少なくとも一部を補う電力量を電力取引市場システム4aから調達するための金額(約定価格)とを比較する。入札情報算出部220は、違約金の金額が約定価格よりも高い場合、不足電力量の少なくとも一部を補う電力量を買入札する。また、入札情報算出部220は、違約金の金額が約定価格よりも低い場合、不足電力量の少なくとも一部を補う電力量を買入札しなくてもよい。
例えば、入札情報算出部220は、不足電力量の少なくとも一部を補う電力量を買入札するための約定価格(コスト)が相対的に低い電力取引を、複数の電力取引から選択して、選択した電力取引について、電力取引市場システム4aに入札する電力量と入札額とを算出する。
入札情報算出部220は、入札締切時刻までに、入札信号送信部211及び約定結果受信部212を介して、ポジワット取引市場システム41に対して入札量の買入札を実行する。約定した入札量の電力は、デマンドレスポンスの対象期間において、需要家の機器に供給される。
例えば、需要家削減可能DR量の合計値が電気事業者要請DR量を上回っている場合、要請DR量と需要家削減可能DR量の合計値との差分は、余剰電力量(推定値)と等しい。入札情報算出部220は、需要家削減可能DR量の合計値が電気事業者要請DR量を上回っている場合、電気事業者と電力アグリゲータとの間で取り決めた契約情報を、デマンドレスポンス装置10の電気事業者情報記憶部101から取得する。
入札情報算出部220は、需要家削減可能DR量の合計値が電気事業者要請DR量を下回っている場合、余剰電力量の金額が最大となるように、電力取引市場システム4aに入札する余剰電力量と入札額とを算出する。すなわち、入札情報算出部220は、電力取引市場の約定価格を推定し、推定した結果に基づいて電力アグリゲータの利益が最大となるように、電力取引市場システム4aに入札する電力量(入札量)と入札額とを算出する。入札情報算出部220は、需要家削減可能DR量の合計値が電気事業者要請DR量を上回っている場合、入札締切時刻までに、入札信号送信部211及び約定結果受信部212を介して、ネガワット取引市場システム40に対して余剰電力量(推定値)の売入札を実行する。
なお、入札情報算出部220は、予め定められた入札締切時刻までに、要請DR量の情報を取得できない場合には、要請DR量を推定し、推定した要請DR量に基づいて、図2に示す不足電力量又は余剰電力量を推定してもよい。
電力取引精算部230は、落札額情報を約定結果受信部212から取得する。電力取引精算部230は、需要家削減DR量の合計値が、ネガワット取引市場システム40において約定した余剰電力量以上であった場合、落札額に応じた金額データを、ネガワット取引市場システム40から受信する。すなわち、電力取引精算部230は、需要家削減DR量の合計値が、ネガワット取引市場システム40において約定した余剰電力量以上であった場合、落札額を受領する。なお、電力取引精算部230は、ネガワット取引市場システム40を介さずに、余剰電力量を電気事業者システム2と相対取引してもよい。
次に、電力システム1aの動作例を説明する。
図5は、第1の実施形態における、電力システム1aの動作例を示すシーケンス図である。
電力アグリゲータシステム5の受電情報取得部113は、削減可能DR量情報を、需要家端末3から受信する(ステップS101)。
電力アグリゲータシステム5のDR信号受信部111は、現在時刻がDR要請時刻となった場合、DR信号を電気事業者システム2から受信する(ステップS102)。
電力アグリゲータシステム5の入札情報算出部220は、削減可能DR量情報と、DR信号とに基づいて、電力取引市場システム4aにおいて取り引きする電力量に応じた入札量と入札額とを算出する(ステップS103)。
電力アグリゲータシステム5の要請量算出部121は、需要家端末3に要請するDR量を算出する(ステップS104)。
電力アグリゲータシステム5のDR情報送信部112は、需要家端末3にDR信号を送信する(ステップS105)。
電力アグリゲータシステム5の入札信号送信部211は、入札締切時刻までに、入札量情報と入札額情報とを、電力取引市場システム4aに送信する(ステップS106)。
電力アグリゲータシステム5の約定結果受信部212は、現在時刻が約定時刻となった場合、約定結果情報を電力取引市場システム4aから受信する(ステップS107)。
需要家端末3は、現在時刻がDR実施時刻となった場合、DR信号に基づいてデマンドレスポンスの実施を開始する(ステップS108)。
需要家端末3は、現在時刻がDR終了時刻となった場合、DR信号に基づいてデマンドレスポンスの実施を終了する(ステップS109)。
電力アグリゲータシステム5の受電情報取得部113は、需要家受電電力量を表す情報を、需要家端末3から受信する。電力アグリゲータシステム5の受電情報取得部113は、需要家受電電力量を表す情報を、電気事業者システム2から受信してもよい(ステップS110)。
電力アグリゲータシステム5の削減量算出部122は、需要家受電電力量を表す情報に基づいて、需要家削減DR量を需要家端末3ごとに算出する(ステップS111)。
電力アグリゲータシステム5の電力取引精算部230は、取引結果情報を電力取引市場システム4aから受信する(ステップS112)。
電力アグリゲータシステム5の電気事業者用精算部131は、インセンティブ精算情報を電気事業者システム2から受信する(ステップS113)。
電力アグリゲータシステム5の電力取引精算部230は、入札額に基づく落札額情報を、電力取引市場システム4aから受信する(ステップS114)。
電力アグリゲータシステム5の需要家用精算部132は、需要家端末3に要請したDR量を需要家削減DR量が満たしていた場合、需要家インセンティブ情報を需要家端末3に送信する(ステップS115)。
なお、ステップS113〜ステップS115の順番は、入れ替わってもよい。
以上のように、第1の実施形態の電力アグリゲータシステム5は、削減情報取得部114と、DR信号受信部111と、入札情報算出部220と、電気事業者用精算部131とを持つ。削減情報取得部114は、デマンドレスポンスによって需要家の機器が削減することが可能な受電電力量である削減可能DR量の情報を、需要家ごとに取得する。DR信号受信部111は、電気事業者が電力アグリゲータに削減を要請した受電電力量である要請DR量の情報を取得する。入札情報算出部220は、全ての需要家の削減可能DR量を合計した値が要請DR量を上回ることによって余剰電力量が生じる場合、余剰電力量の少なくとも一部の電力量をネガワット取引市場において売入札する。電気事業者用精算部131は、需要家の機器が削減した電力量の需要家ごとの実績値である需要家削減DR量であって、全ての需要家の需要家削減DR量を合計した値に応じて、インセンティブの支払いとして、金額情報を取得する。
これによって、第1の実施形態の電力アグリゲータシステム5、電力取引方法、及び電力取引プログラムは、電力アグリゲータの収益性を向上させることができる。
第1の実施形態の電力アグリゲータシステム5、電力取引方法、及び電力取引プログラムは、需要家の収益性を向上させることができる。
第1の実施形態の電力アグリゲータシステム5、電力取引方法、及び電力取引プログラムは、余剰電力量に基づいて収益性を向上させることができる。
第1の実施形態の電力アグリゲータシステム5、電力取引方法、及び電力取引プログラムは、不足電力量を電力取引市場から調達することができるので、電気事業者に支払う違約金(ペナルティ)を低減することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、電力システム1が複数の電気事業者システム2を備える点が、第1の実施形態と相違する。第2の実施形態では、第1の実施形態との相違点についてのみ説明する。
図6は、第2の実施形態における、電力アグリゲータシステム5を備える電力システム1の構成例の図である。第2の実施形態では、電力システム1は、「電力システム1b」という。電力システム1bは、電気事業者システム2−1〜2−M(Mは、2以上の整数)と、需要家端末3−1〜3−Nと、電力取引市場システム4aと、電力アグリゲータシステム5とを備える。
電気事業者情報記憶部101は、電気事業者と電力アグリゲータとの間で取り決めた契約情報と、過去のデマンドレスポンスの実績情報とを、電気事業者システム2ごとに記憶する。
DR信号受信部111は、要請時刻において、電気事業者システム2−1〜2−Mから各DR信号を受信する。
電気事業者用精算部131は、需要家削減DR量の合計値が、電気事業者システム2−1〜2−Mが送信した各DR信号が示す要請DR量の合計値を満たしているか否かを判定する。電気事業者用精算部131は、需要家削減DR量の合計値が、電気事業者システム2が送信したDR信号が示す要請DR量の合計値を満たしている場合、インセンティブの支払いを電気事業者から受ける。
以上のように、第2の実施形態のDR信号受信部111は、複数の電気事業者システム2から、要請DR量の信号を受信する。第2の実施形態の入札情報算出部220は、全ての需要家の削減可能DR量を合計した値が、全ての電気事業者システム2の要請DR量を合計した値を上回ることによって、余剰電力量が生じる場合、余剰電力量の少なくとも一部の電力量を売入札する。
これによって、第2の実施形態の電力アグリゲータシステム5、電力取引方法、及び電力取引プログラムは、電力アグリゲータの収益性をより向上させることができる。
第2の実施形態の電力アグリゲータシステム5、電力取引方法、及び電力取引プログラムは、需要家の収益性をより向上させることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、電力システム1が複数の電力アグリゲータシステムを備える点が、第1の実施形態と相違する。第3の実施形態では、第1の実施形態との相違点についてのみ説明する。
図7は、第3の実施形態における、電力システム1の構成例の図である。第3の実施形態では、電力システム1は、「電力システム1c」という。電力システム1cは、電気事業者システム2と、需要家端末3−1〜3−Nと、需要家端末3−(N+1)〜3−P(Pは、N+1以上の整数)と、電力取引市場システム4aと、電力アグリゲータシステム5と、電力アグリゲータサブシステム6とを備える。
以下、需要家端末3−1〜3−Nと、需要家端末3−(N+1)〜3−Pとのうち、いずれの需要家端末3にも共通する事項については、符号の一部を省略して、「需要家端末3」と表記する。
電力アグリゲータサブシステム6は、コンピュータ端末やサーバ装置等の情報処理装置である。電力アグリゲータサブシステム6は、通信を中継する中継装置を備える。電力アグリゲータサブシステム6は、単体の装置でもよいし、複数の装置でもよい。電力アグリゲータサブシステム6は、複数の装置である場合、クラウドコンピューティング技術によって動作してもよい。
電力アグリゲータサブシステム6(中継装置)は、需要家端末3と、電力アグリゲータシステム5と、電力アグリゲータサブシステム6をノードとするネットワークトポロジにおいて、需要家端末3−1〜3−Nと同じ階層にある。電力アグリゲータサブシステム6は、需要家端末3−1〜3−Pと、電力アグリゲータシステム5との通信を中継する。
DR情報送信部112は、需要家端末3−1〜3−Pの少なくとも一つに対して、デマンドレスポンスの対象時間の情報と、需要家要請DR量を表す情報とを、電力アグリゲータサブシステム6を介して、需要家端末3ごとに送信する。これにより、DR情報送信部112は、電力アグリゲータサブシステム6を、需要家端末3の一つとみなすことができる。
以上のように、第3の実施形態の削減情報取得部114は、電力アグリゲータサブシステム6(中継装置)を介して、削減可能DR量の情報を需要家ごとに受信する。
これによって、第3の実施形態の電力アグリゲータシステム5、電力取引方法、及び電力取引プログラムは、電力アグリゲータサブシステム6を電力システム1cが備える場合でも、電力アグリゲータの収益性を向上させることができる。
第3の実施形態の電力アグリゲータシステム5、電力取引方法、及び電力取引プログラムは、電力アグリゲータサブシステム6を電力システム1cが備える場合でも、需要家の収益性を向上させることができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態では、電力システム1が電力取引市場システムとは別にネガワット取引市場システム40を備える点が、第1の実施形態と相違する。第4の実施形態では、第1の実施形態との相違点についてのみ説明する。
図8は、第4の実施形態における、電力システム1の構成例の図である。第4の実施形態では、電力システム1は、「電力システム1d」という。電力システム1dは、電気事業者システム2と、需要家端末3−1〜3−Nと、電力取引市場システム4bと、電力アグリゲータシステム5とを備える。電力システム1dは、電力取引市場システム4bとは別に、ネガワット取引市場システム40を備える。
電力取引市場システム4bは、コンピュータ端末やサーバ装置等の情報処理装置である。電力取引市場システム4bは、単体の装置でもよいし、複数の装置でもよい。電力取引市場システム4bは、複数の装置である場合、クラウドコンピューティング技術によって動作してもよい。第4の実施形態では、電力取引市場システム4bは、ポジワット取引市場システム41を備え、ネガワット取引市場システム40を備えていない。
以上のように、第4の実施形態の電力システム1dは、電力取引市場システム4bとは別に、ネガワット取引市場システム40を備える。
これによって、第4の実施形態の電力アグリゲータシステム5、電力取引方法、及び電力取引プログラムは、電力取引市場システム4bとは独立したネガワット取引市場システム40を電力システム1dが備える場合でも、電力アグリゲータの収益性を向上させることができる。
第4の実施形態の電力アグリゲータシステム5、電力取引方法、及び電力取引プログラムは、電力取引市場システム4bとは独立したネガワット取引市場システム40を電力システム1dが備える場合でも、需要家の収益性を向上させることができる。
以上述べた少なくともひとつの実施形態によれば、削減可能DR量を需要家について合計した値が要請DR量を上回ることによって、余剰電力量が生じる場合、余剰電力量の少なくとも一部の電力量を、ネガワット取引市場において売入札する入札情報算出部を持つことにより、電力アグリゲータの収益性を向上させることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1a…電力システム、1b…電力システム、1c…電力システム、1d…電力システム、2…電気事業者システム、3…需要家端末、4a…電力取引市場システム、5…電力アグリゲータシステム、6…電力アグリゲータサブシステム、10…デマンドレスポンス装置、20…電力取引装置、40…ネガワット取引市場システム、41…ポジワット取引市場システム、100…記憶部、101…電気事業者情報記憶部、102…需要家情報記憶部、110…通信部、111…DR信号受信部、112…DR情報送信部、113…受電情報取得部、114…削減情報取得部、120…算出部、121…要請量算出部、122…削減量算出部、130…精算部、131…電気事業者用精算部、132…需要家用精算部、200…市場情報記憶部、210…通信部、211…入札信号送信部、212…約定結果受信部、220…入札情報算出部、230…電力取引精算部、300…ベースライン、310…受電電力、320…受電電力、330…受電電力

Claims (12)

  1. デマンドレスポンスによって需要家の機器が削減することが可能な受電電力量である削減可能DR量の情報を、前記需要家ごとに取得する削減情報取得部と、
    電気事業者が電力アグリゲータに削減を要請した受電電力量である要請DR量の情報を取得するDR信号受信部と、
    全ての前記需要家の前記削減可能DR量を合計した値が前記要請DR量を上回ることによって余剰電力量が生じる場合、前記余剰電力量の少なくとも一部の電力量をネガワット取引市場において売入札する入札情報算出部と、
    前記需要家の機器が削減した電力量の需要家ごとの実績値である需要家削減DR量であって、全ての前記需要家の前記需要家削減DR量を合計した値に応じて、インセンティブの支払いとして、金額情報を取得する電気事業者用精算部と、
    を備える電力アグリゲータシステム。
  2. 前記入札情報算出部は、前記削減可能DR量を合計した値が前記要請DR量を下回ることによって不足電力量が生じる場合、前記不足電力量の少なくとも一部を補う電力量をポジワット取引市場において買入札する、請求項1に記載の電力アグリゲータシステム。
  3. 前記入札情報算出部は、前記不足電力量が生じる場合、電気事業者に支払う違約金の金額と、前記不足電力量の少なくとも一部を補う電力量を買入札するための金額とを比較した結果に基づいて、前記不足電力量の少なくとも一部を補う電力量を買入札する、請求項2に記載の電力アグリゲータシステム。
  4. 前記入札情報算出部は、予め定められた時刻までに前記要請DR量の情報を取得できない場合には、前記要請DR量を推定し、推定した前記要請DR量に基づいて前記不足電力量を推定する、請求項2又は請求項3に記載の電力アグリゲータシステム。
  5. 前記入札情報算出部は、前記不足電力量が生じる場合、予め定められた契約情報に基づく違約金の金額と、前記不足電力量の少なくとも一部を補う電力量を調達するための金額とを比較した結果に基づいて、前記不足電力量の少なくとも一部を補う電力量を買入札する、請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の電力アグリゲータシステム。
  6. 買入札して約定した電力量と、前記要請DR量とを加算した結果を、前記削減可能DR量に基づいて前記需要家に配分することによって、前記需要家に削減を要請する電力量を算出する要請量算出部
    を更に備える、請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の電力アグリゲータシステム。
  7. 前記電気事業者用精算部が取得した金額情報から、前記需要家ごとの金額情報を前記需要家に送信する需要家用精算部
    を更に備える、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電力アグリゲータシステム。
  8. 前記DR信号受信部は、複数の電気事業者から、前記要請DR量の信号を受信し、
    前記入札情報算出部は、全ての前記需要家の前記削減可能DR量を合計した値が、全ての前記電気事業者の前記要請DR量を合計した値を上回ることによって、余剰電力量が生じる場合、前記余剰電力量の少なくとも一部の電力量を売入札する、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電力アグリゲータシステム。
  9. 前記削減情報取得部は、中継装置を介して、前記削減可能DR量の情報を前記需要家ごとに受信する、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の電力アグリゲータシステム。
  10. 前記入札情報算出部は、予め定められた時刻までに、前記要請DR量の情報を取得できない場合には、前記要請DR量を推定し、推定した前記要請DR量に基づいて、前記余剰電力量を推定する、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の電力アグリゲータシステム。
  11. 電力アグリゲータシステムにおける電力取引方法であって、
    デマンドレスポンスによって需要家の機器が削減することが可能な受電電力量である削減可能DR量の情報を、前記需要家ごとに取得するステップと、
    電気事業者が電力アグリゲータに削減を要請した受電電力量である要請DR量の情報を取得するステップと、
    全ての前記需要家の前記削減可能DR量を合計した値が前記要請DR量を上回ることによって、余剰電力量が生じる場合、前記余剰電力量の少なくとも一部の電力量をネガワット取引市場において売入札するステップと、
    前記需要家の機器が削減した電力量の需要家ごとの実績値である需要家削減DR量であって、全ての前記需要家の前記需要家削減DR量を合計した値に応じて、インセンティブの支払いとして、金額情報を取得するステップと、
    を含む電力取引方法。
  12. コンピュータに、
    デマンドレスポンスによって需要家の機器が削減することが可能な受電電力量である削減可能DR量の情報を、前記需要家ごとに取得する手順と、
    電気事業者が電力アグリゲータに削減を要請した受電電力量である要請DR量の情報を取得する手順と、
    全ての前記需要家の前記削減可能DR量を合計した値が前記要請DR量を上回ることによって余剰電力量が生じる場合、前記余剰電力量の少なくとも一部の電力量をネガワット取引市場において売入札する手順と、
    前記需要家の機器が削減した電力量の需要家ごとの実績値である需要家削減DR量であって、全ての前記需要家の前記需要家削減DR量を合計した値に応じて、インセンティブの支払いとして、金額情報を取得する手順と、
    を実行させるための電力取引プログラム。
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