JP7275547B2 - 電力削減要請配分最適化装置および電力削減要請配分最適化方法 - Google Patents

電力削減要請配分最適化装置および電力削減要請配分最適化方法 Download PDF

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Description

本発明は、多くの需要家を束ねて大きな電力削減効果を得る計算機システムに係り、そのために個別に削減を要請する需要家の決定とその削減量の配分計算に関するものである。
電力削減要請の配分を最適化する従来の最適化システムは、例えば特許文献1に記載のものが提案されていた。特許文献1では、電力削減を要請する需要家の組み合わせを決定する方法として、過去に実施した各需要家への電力削減要請の達成実績を統計処理し、その達成の不確実度を最小とするような需要家の組み合わせを選択する、といった方式が採られている。
特開2015-104137号公報
そもそも「電力削減要請」は、電力需要逼迫に対応するための緊急・一時的措置であり、発動される頻度としては例えば日本の気象上で言えば全国的に猛暑日・真冬日を記録する日などに限られ、およそ年間で多くても合わせて30日程度と推定される。
特許文献1では、電力削減要請の達成不確実度を統計的に算出する方式を提案しているが、実際の運用では高々数日程度の標本値を元に分散や標準偏差を計算して不確実度を求める場合も想定され、統計処理としては適切とは言い難く、これを元に決定する需要家の組み合わせの最適性には疑問がある。
また、電力削減要請の多くはデマンドレスポンス(以下、DRと称することもある)、つまり対価を支払う仕組みで実施されるわけであるが、需要家にいろいろな形(例えば電灯消灯・空調抑制・エスカレータ停止等)での不利益を強いることに対するこの対価の性質は「報酬」というよりは「補償」である。
したがって需要家から見れば、いくら補償があるとはいえ、できるだけ要請されることが少ないほうが望ましいと考えられる。しかしながら特許文献1の方式ではそのような配慮はなく、むしろ電力削減の達成成績が良い需要家に対し偏って要請する方向となり、需要家が不公平感を感じるおそれがある。
本発明は上記課題を解決するものであり、その目的は、各需要家に対する電力削減要請を、より公平に行うことができる電力削減要請配分最適化装置、方法を提供することにある。
上記課題を解決するための請求項1に記載の電力削減要請配分最適化装置は、
系統運用者からの電力削減要請に応じて、配下の複数の電力需要家のいずれかに電力削減を要請するアグリゲータシステムにおいて、
前記系統運用者およびアグリゲータの間で結ばれた電力削減契約情報と、アグリゲータおよび各電力需要家の間で結ばれた電力削減契約情報を収集する電力削減契約情報取得手段と、
前記電力削減契約情報取得手段により収集された電力削減契約情報に基づいて、電力削減要請回数が公平となる電力削減要請先の需要家を選定する電力削減要請先選定手段と、
前記電力削減契約情報取得手段により収集された電力削減契約情報に基づいて、前記選定された電力削減要請先の需要家の電力削減要請量を決定する電力削減要請量決定手段と、を備え、
前記電力削減要請先選定手段は、複数にグループ分けした需要家グループの範囲から電力削減要請先を選定するものであり、前記選定された電力削減要請先における要請累計回数の、需要家グループ内での平均値を基準とし、選定された各需要家についての電力削減要請累計回数と、前記平均値との絶対値差が許容定数値を超えないように選定する第1の選定方式と、
前記系統運用者からの電力削減要請回数の増加にともなって変化する、需要家グループに含まれる需要家の選定優先順位を示す輪番順を定義し、前記輪番順に沿って需要家グループに含まれる需要家の選定を行う第2の選定方式とを、
前記需要家グループの範囲に対して選択することを特徴としている。
請求項2に記載の電力削減要請配分最適化装置は、請求項1において、
前記電力削減要請先選定手段が第2の選定方式を選択した場合に、前記電力削減要請先選定手段および電力削減要請量決定手段は、
式(1)で定義されるアグリゲータの収益ybenefitを目的関数とし、式(2)~式(5)および式(8)、式(9)を制約条件として前記目的関数を最大化するよう数理計画法を実行することで、前記電力削減要請先の需要家の選定と電力削減要請量の決定を行うことを特徴とする。
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(但し、y[t]は時間帯tにおいて系統運用者が受け取る額、yb,i[t]は時間帯tにおいて需要家iへ支払う額、L[t]は系統運用者からアグリゲータへの電力削減時間帯tにおける削減要請量、l[t]はアグリゲータとしての電力削減時間帯tにおける削減目標量、βは系統運用者からアグリゲータが受け取る補償単価、Tは系統運用者からアグリゲータへの電力削減要請における削減要請時間帯、lb,i[t]は系統運用者からアグリゲータへの電力削減要請の削減時間帯における需要家iへの削減要請量、lmaxB,iはアグリゲータと需要家iの間の電力削減契約の中の契約電力削減容量、zb,i[t]は系統運用者からアグリゲータへの電力削減要請に対する、アグリゲータから需要家iへの削減要請有無の変数、gは需要家グループのグループ番号、nは需要家グループに含まれる需要家につけられた順番、Sは系統運用者の電力削減要請回数、mは電力削減要請回数Sの増加に伴って変化する輪番順、modは剰余の演算子、式(8)のN は需要家グループgに含まれる需要家の総数、式(9)のN は需要家グループgの総数、は需要家グループgに含まれる需要家の順番nから需要家の識別番号を求める関数であり、式(8)、式(9)は、電力削減要請回数S によって輪番順mが形成され、式(8)で決定される輪番順に沿って需要家グループに含まれる需要家が選定されることを示す)
請求項3に記載の電力削減要請配分最適化装置は、請求項1において、
前記電力削減要請先選定手段が第1の選定方式を選択した場合に、前記電力削減要請先選定手段および電力削減要請量決定手段は、
式(1)で定義されるアグリゲータの収益ybenefitを目的関数とし、式(2)~式(5)および式(10)、式(11)を制約条件として前記目的関数を最大化するよう数理計画法を実行することで、前記電力削減要請先の需要家の選定と電力削減要請量の決定を行うことを特徴としている。
Figure 0007275547000008

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(但し、y[t]は時間帯tにおいて系統運用者が受け取る額、yb,i[t]は時間帯tにおいて需要家iへ支払う額、L[t]は系統運用者からアグリゲータへの電力削減時間帯tにおける削減要請量、l[t]はアグリゲータとしての電力削減時間帯tにおける削減目標量、βは系統運用者からアグリゲータが受け取る補償単価、Tは系統運用者からアグリゲータへの電力削減要請における削減要請時間帯、lb,i[t]は系統運用者からアグリゲータへの電力削減要請の削減時間帯における需要家iへの削減要請量、lmaxB,iはアグリゲータと需要家iの間の電力削減契約の中の契約電力削減容量、zb,i[t]、zは系統運用者からアグリゲータへの電力削減要請に対する、アグリゲータから需要家iへの削減要請有無の変数、Sg ̄はアグリゲータから需要家グループgに含まれる需要家への電力削減要請累計回数Sの平均値、GB,gは需要家グループgの集合、εsgは許容定数値)
請求項4に記載の電力削減要請配分最適化方法は、
系統運用者からの電力削減要請に応じて、配下の複数の電力需要家のいずれかに電力削減を要請するアグリゲータシステムにおいて、
電力削減契約情報取得手段が、前記系統運用者およびアグリゲータの間で結ばれた電力削減契約情報と、アグリゲータおよび各電力需要家の間で結ばれた電力削減契約情報を収集する電力削減契約情報取得ステップと、
電力削減要請先選定手段が、前記電力削減契約情報取得手段により収集された電力削減契約情報に基づいて、電力削減要請回数が公平となる電力削減要請先の需要家を選定する電力削減要請先選定ステップと、
電力削減要請量決定手段が、前記電力削減契約情報取得手段により収集された電力削減契約情報に基づいて、前記選定された電力削減要請先の需要家の電力削減要請量を決定する電力削減要請量決定ステップと、を備え、
前記電力削減要請先選定ステップは、複数にグループ分けした需要家グループの範囲から電力削減要請先を選定するものであり、前記選定された電力削減要請先における要請累計回数の、需要家グループ内での平均値を基準とし、選定された各需要家についての電力削減要請累計回数と、前記平均値との絶対値差が許容定数値を超えないように選定する第1の選定方式と、
前記系統運用者からの電力削減要請回数の増加にともなって変化する、需要家グループに含まれる需要家の選定優先順位を示す輪番順を定義し、前記輪番順に沿って需要家グループに含まれる需要家の選定を行う第2の選定方式とを、
前記需要家グループの範囲に対して選択することを特徴としている。
請求項5に記載の電力削減要請配分最適化方法は、請求項4において、
前記電力削減要請先選定ステップが第2の選定方式を選択した場合に、前記電力削減要請先選定ステップおよび電力削減要請量決定ステップは、
式(1)で定義されるアグリゲータの収益ybenefitを目的関数とし、式(2)~式(5)および式(8)、式(9)を制約条件として前記目的関数を最大化するよう数理計画法を実行することで、前記電力削減要請先の需要家の選定と電力削減要請量の決定を行うことを特徴とする。
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(但し、y[t]は時間帯tにおいて系統運用者が受け取る額、yb,i[t]は時間帯tにおいて需要家iへ支払う額、L[t]は系統運用者からアグリゲータへの電力削減時間帯tにおける削減要請量、l[t]はアグリゲータとしての電力削減時間帯tにおける削減目標量、βは系統運用者からアグリゲータが受け取る補償単価、Tは系統運用者からアグリゲータへの電力削減要請における削減要請時間帯、lb,i[t]は系統運用者からアグリゲータへの電力削減要請の削減時間帯における需要家iへの削減要請量、lmaxB,iはアグリゲータと需要家iの間の電力削減契約の中の契約電力削減容量、zb,i[t]は系統運用者からアグリゲータへの電力削減要請に対する、アグリゲータから需要家iへの削減要請有無の変数、gは需要家グループのグループ番号、nは需要家グループに含まれる需要家につけられた順番、Sは系統運用者の電力削減要請回数、mは電力削減要請回数Sの増加に伴って変化する輪番順、modは剰余の演算子、式(8)のN は需要家グループgに含まれる需要家の総数、式(9)のN は需要家グループgの総数、は需要家グループgに含まれる需要家の順番nから需要家の識別番号を求める関数であり、式(8)、式(9)は、電力削減要請回数S によって輪番順mが形成され、式(8)で決定される輪番順に沿って需要家グループに含まれる需要家が選定されることを示す)
請求項6に記載の電力削減要請配分最適化方法は、請求項4において、
前記電力削減要請先選定ステップが第1の選定方式を選択した場合に、前記電力削減要請先選定ステップおよび電力削減要請量決定ステップは、
式(1)で定義されるアグリゲータの収益ybenefitを目的関数とし、式(2)~式(5)および式(10)、式(11)を制約条件として前記目的関数を最大化するよう数理計画法を実行することで、前記電力削減要請先の需要家の選定と電力削減要請量の決定を行うことを特徴としている。
Figure 0007275547000022

Figure 0007275547000023

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(但し、y[t]は時間帯tにおいて系統運用者が受け取る額、yb,i[t]は時間帯tにおいて需要家iへ支払う額、L[t]は系統運用者からアグリゲータへの電力削減時間帯tにおける削減要請量、l[t]はアグリゲータとしての電力削減時間帯tにおける削減目標量、βは系統運用者からアグリゲータが受け取る補償単価、Tは系統運用者からアグリゲータへの電力削減要請における削減要請時間帯、lb,i[t]は系統運用者からアグリゲータへの電力削減要請の削減時間帯における需要家iへの削減要請量、lmaxB,iはアグリゲータと需要家iの間の電力削減契約の中の契約電力削減容量、zb,i[t]、zは系統運用者からアグリゲータへの電力削減要請に対する、アグリゲータから需要家iへの削減要請有無の変数、Sg ̄はアグリゲータから需要家グループgに含まれる需要家への電力削減要請累計回数Sの平均値、GB,gは需要家グループgの集合、εsgは許容定数値)
(1)請求項1~6に記載の発明によれば、特定の電力需要家に電力削減要請が集中することなく、より公平に電力削減要請先を選定することができる。このため、需要家側の不公平感を解消することができる。また、全ての電力需要家の中から電力削減要請先を選定するのではなく、グループ分けした需要家グループの範囲内にある需要家の中から選定することができる。
このため、実際の電力需要家の契約電力には様々な規模(大口、小口など)があるなか、例えば小口の電力需要家のみを対象として、より公平に電力削減要請先を選定することができる。また、各需要家について、電力削減要請回数の、累計回数の需要家平均値から多いか少ないかは、許容定数値を超えない範囲に抑えることができる。また、電力削減要請回数が多い需要家グループ内の需要家の選定優先順位を、電力削減要請回数が少ない需要家グループ内の需要家よりも低くする(選定の順番を遅くする)ことができる。
これによって、電力削減の達成成績の良い需要家(すなわち電力削減要請回数が多い需要家)に対し偏って電力削減を要請するような、不公平な選定を防止することができる。また、複数の需要家グループのうちの、例えば各需要家グループの電力削減契約情報の違いになどに応じて、第1の選定方式又は第2の選定方式のどちらかを選択することができ、電力削減要請配分の最適化が図られる。
(2)請求項2、3、5、6に記載の発明によれば、アグリゲータにおける収益を最大化することができる電力削減要請先の需要家の選定と、電力削減要請量の決定を行うことができる。
本発明の、電力削減要請先を需要家単位で選定する実施形態例の全体構成図。 本発明の実施形態例における算出処理プログラムと入出力ファイルの構成図。 本発明の、電力削減要請先を需要家グループ単位で選定する実施形態例の全体構成図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明するが、本発明は下記の実施形態例に限定されるものではない。まず、系統運用者からの電力削減要請に応じて、配下の複数の電力需要家のいずれかに電力削減を要請するアグリゲータの定義を、図1とともに説明する。
アグリゲータ100は、1つの系統運用者200とのDR契約Aを結び、また複数の需要家1,需要家2,…,需要家NとそれぞれDR契約B1,B2,…BNを結ぶ。
アグリゲータ100は、系統運用者200からまとまった量の電力削減を要請(DR要請a)される。アグリゲータ100はこの要請に対して配下の各需要家に対し、契約DR容量に応じた適切な配分量の電力削減を要請(DR要請b1,b2,…)することで、系統運用者200からの要請に応える。アグリゲータ100は、系統運用者200への要請に応えた対価として、需要家を束ねて実際に削減した電力量総量に対してDR契約Aで定めた単価を掛けた金額を補償金として受け取る(ただしDR要請aで要請された削減量を超えた分については受け取れない)。
アグリゲータ100は一方で、需要家に要請して応えてもらった対価として、実際に削減してもらった電力量に対して、それぞれのDR契約B1,B2,…で定めた単価を掛けた金額を補償金として当該需要家に支払う。
前記アグリゲータ100は、例えば図示省略の電力管理システムを有しており、この電力管理システム内に、本実施形態例による電力削減要請配分最適化装置の各手段を備えている。
電力削減要請配分最適化装置の各手段は、前記系統運用者200および各電力需要家1~Nとの間で各々結ばれた電力削減契約情報を収集する電力削減契約情報取得手段と、前記電力削減契約情報取得手段により収集された電力削減契約情報に基づいて、電力削減要請回数が公平となる電力削減要請先の需要家を選定する電力削減要請先選定手段と、前記電力削減契約情報取得手段により収集された電力削減契約情報に基づいて、前記選定された電力削減要請先の需要家の電力削減要請量を決定する電力削減要請量決定手段と、を備えている。
まず実施例1における、アグリゲータ100および系統運用者200間で結ばれるDR契約A、アグリゲータ100および各需要家1~N間で結ばれるDR契約B1~BN、系統運用者200からアグリゲータ100へのDR要請a、アグリゲータ100から各需要家1~NへのDR要請b1~bNの内容について説明する。
以下、i∈{1,2,…,N}は需要家の識別番号を表す。また、1日を30分刻み(ΔT=0.5時間)で区切り、その通番tで時間帯を表し、その集合T∈{0,1,2,…,47}を定義する。時間帯t=0は0:00-0:30、時間帯t=1は0:30-1:00、…時間帯t=47は23:30-0:00を表すものとする。
DR契約AおよびBiでは、以下の契約DR容量、DR対応可能時間帯、補償単価の条項が各々定められているものとする。
Figure 0007275547000029
Figure 0007275547000030
これら表1、表2の各契約条項は、アグリゲータ100の電力削減契約情報取得手段が取得する。系統運用者200からアグリゲータ100へのDR要請では、次の表3に示す各要請項目をもって電力削減を要請する。そしてアグリゲータ100の電力削減要請量決定手段では、次の表3、表4に示す各算出項目の最適値を算出するものである。
Figure 0007275547000031
Figure 0007275547000032
尚、需要家へのDR要請の公平性を考慮するパラメータとして、需要家iに対してこれまでに要請されたDRの累計回数をSiとする。
本実施例では、アグリゲータ100における収益を最大化することを目的として、需要家への削減要請量及び時間帯の最適配分を算出する。
アグリゲータ100の収益ybenefitは、系統運用者200から受け取る補償額から、各需要家1~Nへ支払う補償額合計の差であり、以下の式(1)~式(3)で表される。
Figure 0007275547000033
Figure 0007275547000034
Figure 0007275547000035
式(1)~式(3)において、ya[t]は時間帯tにおいて系統運用者が受け取る額、yb,i[t]は時間帯tにおいて需要家iへ支払う額、La[t]は系統運用者からアグリゲータへの電力削減時間帯tにおける削減要請量、la[t]はアグリゲータとしての電力削減時間帯tにおける削減目標量、βAは系統運用者からアグリゲータが受け取る補償単価、Taは系統運用者からアグリゲータへの電力削減要請における削減要請時間帯、lb,i[t]は系統運用者からアグリゲータへの電力削減要請の削減時間帯tにおける需要家iへの削減要請量である。
需要家iへの支払いは、式(3)の右辺上段が示すように、DR要請aにおける削減要請時間帯Taの中で、契約biの中でDR対応可能としている時間帯Tb,iに関わる部分で削減された場合にその義務が生じることに留意する。
尚、需要家への削減要請量は、契約DR容量を上回らないように計画する。削減要請有無の変数zb,i[t]を含めて次の式(4)が成り立つ。
Figure 0007275547000036
式(4)中のLmaxB,iはアグリゲータと需要家iの間の電力削減契約の中の契約電力削減容量、zb,i[t]は系統運用者からアグリゲータへの電力削減要請に対する、アグリゲータから需要家iへの削減要請有無の変数である。
全需要家の削減要請量の合計はその定義により、次の式(5)に示すアグリゲータとしての削減目標量la[t]となる。
Figure 0007275547000037
ここで、アグリゲータ100の電力削減要請先選定手段は、各需要家への削減要請について、その回数をなるべく公平にするように決定する制約を加える。本実施例では以下のようにする。
式(6)に示す要請累計回数Siの需要家平均値(S ̄)を基準とし、各需要家について、今回の算出計算で要請するとした場合の要請累計回数と前記需要家平均値との絶対値差が、式(7)のようにある許容定数値εsを超えないように削減要請有無の変数zb,iを決定する(第1の選定方式)。すなわち、電力削減要請回数が公平となる電力削減要請先の需要家を選定する。
Figure 0007275547000038
Figure 0007275547000039
各需要家1~Nへの削減要請有無と削減要請量は、式(2)~式(7)を制約条件とし、目的関数式(1)を最大化するよう数理計画法(混合整数線形計画法)を用いて決定することができる。
本実施例では、以上の算出処理を行うソフトウェアプログラムを作成している。その概要を図2に、仕様を以下に示す。
図2は算出処理プログラム110と入力ファイル、出力ファイルの構成を示している。前記プログラム110に入力するファイルとして、表5に示す種類のものを定義する。
Figure 0007275547000040
入力ファイルである、time.dat(時間設定)、cont_A.dat(DR契約A)、cont_B.dat(DR契約B)、signal_a.dat(DR要請a)、setting.dat(運用設定)、opt.dat(最適化配分)は全てのテキストファイルとし、それぞれの設定例を以下に示す。
Figure 0007275547000041
Figure 0007275547000042
Figure 0007275547000043
Figure 0007275547000044
Figure 0007275547000045
Figure 0007275547000046
入力ファイルを以上のように分割して設定することで、DR契約などの固定的なデータを変更せず、DR要請のたびに変わるデータ(DR要請・運用設定)のみを変更して算出計算できるようにしている。
算出処理プログラム110からはテキスト(CSV)ファイルとして結果(出力ファイルresult.csv)が出力される。出力例を次の表12に示す。
Figure 0007275547000047
前記算出処理の実行は、Windowsではコマンドプロンプトより、入力ファイル名と出力ファイル名を引数に指定して実行することにより行う。
以上のように本実施例1によれば、特定の電力需要家に電力削減要請が集中することなく、より公平に電力削減要請先を選定することができる。このため、需要家側の不公平感を解消することができる。
すなわち、いわゆる「アグリゲータ」システムにおける需要家へのDR削減要請の最適配分計算について、各需要家へのDR要請累計回数について、その時点の平均値からの絶対値差が許容値内に抑える制約を加えた数理計画を行うことで、需要家がDR要請の負担の不公平感を感じることを防ぎながら、アグリゲータの収益を最大化する配分を算出することができる。
実施例1では、各需要家への削減要請の公平化について、それぞれへのDR要請累計回数と「全需要家の平均回数」の絶対値差を許容値内に抑える制約を加えた数理計画を行うことで実現しているが、実際には需要家の契約電力にはさまざまの規模(大口、小口)があるため、「全需要家の平均回数」ではなく、例えば小口需要家のみを対象として回数公平化を図る運用方式などが想定される。
そこで本実施例2では、アグリゲータ100の電力削減要請先選定手段が、図3のように複数にグループ分けした需要家グループ(公平化グループ)の範囲から電力削減要請先を選定するように構成した。
図3において、図1と異なる点は、複数の需要家を、例えば需要家1、需要家2を公平化グループ1に、需要家3…を公平化グループ2に分類して取り扱って入る点と、アグリゲータ100の電力削減要請先選定手段がグループ分けされた需要家グループ(公平化グループ1、公平化グループ2など)の範囲から電力削減要請先を選定する点にあり、その他の部分は図1と同様に構成されている。
DR契約AおよびBiで定められた各条項は実施例1で述べた表1、表2と同様であり、DR要請a、DR要請biの要請項目、算出項目も実施例1の表3、表4と同様である。
尚、需要家へのDR要請の公平性を考慮するパラメータとして、系統運用者200がこれまで要請してきたDRの累計回数をS0、需要家iに対してこれまでに要請されたDRの累計回数をSiとする。
本実施例では、アグリゲータにおける収益を最大化することを目的として、需要家への削減要請量及び時間帯の最適配分を算出する。その算出時は実施例1と同様に式(1)~式(5)を用いる。
ここで、各需要家への削減要請について、その回数をなるべく公平にするように決定する制約を次のように加える。需要家の公平化グループを集合GB,gで分類する(g:グループ番号、g∈{1,2,…,NG}。グループに含まれない需要家があってもよい。
グループgに含まれる需要家に「順番」をつける。順番n(1≦n≦NG)から需要家の識別番号を求める関数をPg(n)とする。ここで、系統運用者のDR要請回数によるグループgの「輪番順」mを次の式(8)のように定義する。
Figure 0007275547000048
なお、式(8)のmodは剰余の演算子であり、a mod bは整数aを整数bで割ったときの余りを表す。式(8)によれば、順番n=1の需要家は、系統運用者200のDR要請回数が0,1,2,…と増えていくと輪番順はm=1,2,3,…NG,1,2,…と変わっていく。
各需要家の削減要請の決定について、この「輪番順」に沿うようにする。すなわち、輪番順mの関係式は次の式(9)で表される。
Figure 0007275547000049
式(9)は、需要家グループgそれぞれにおいて、系統運用者のDR要請回数による輪番順に需要家を選定すること(第2の選定方式)を意味している。
各需要家への削減要請有無と削減要請量は、式(2)~式(5)および式(8)、式(9)を制約条件とし、目的関数式(1)を最大化するよう数理計画法(混合整数線形計画法)を用いて決定することができる。
本実施例では、以上の算出処理を行うソフトウェアプログラムを作成している。その概要および仕様を以下に示す。算出処理プログラム110と入力ファイル、出力ファイルの構成は図2のとおりである。
前記プログラム110に入力するファイルとして、表13に示す種類のものを定義する。
Figure 0007275547000050
入力ファイルは全てテキストファイルとし、それぞれの設定例を以下に示す。
time.dat(時間設定)、cont_A.dat(DR契約A)は実施例1で述べた表6、表7と同一である。
cont_B.dat(DR契約B)は表14のとおりであり、この例では公平化グループ1を需要家2、3で構成し、公平化グループ2を需要家1、4で構成している。
Figure 0007275547000051
setting.dat(運用設定)は、実施例1の表10のものに系統運用者の要請累計回数を追加した表15となる。
Figure 0007275547000052
opt.dat(最適化配分)は表16のとおりである。
Figure 0007275547000053
尚表16において、「輪番制」とは、本実施例2の式(8)、式(9)で示される、選定優先順位を規定する第2の選定方式を指し、「回数公平」とは、後述する実施例3の、要請累計回数とその平均値の絶対値差が許容定数値εSgを超えないように決定する選定方式を指している。
入力ファイルを以上のように分割して設定することで、DR契約などの固定的なデータを変更せず、DR要請の度に変わるデータ(DR要請・運用設定)のみを変更して算出計算できるようにしている。
算出処理プログラム110からは、テキスト(csv)ファイルとして例えば実施例1と同様に表12の結果(出力ファイルresult.csv)が出力される。
本実施例2では複数の需要家をグループ分けして取り扱っているが、式(9)において、需要家グループgの順番から該gに含まれる需要家の識別番号を求める関数Pgを用いているため、結果の出力例は実施例1の表12と同一となる。
前記算出処理の実行は、Windowsではコマンドプロンプトより、入力ファイル名と出力ファイル名を引数に指定して実行するものである。
以上のように本実施例2によれば、需要家グループ毎の各需要家に順番をつけて、系統運用者からのDR要請累計回数で輪番順を形成し、その輪番順で削減要請有無の優先を決める制約を加えた数理計画を行うことで、需要家がDR要請の負担の不公平感を感じることを防ぎながら、アグリゲータの収益を最大化する配分を算出することができる。
また、第2の選定方式を用いているため、電力削減要請回数が多い需要家グループ内の需要家の選定優先順位を、電力削減要請回数が少ない需要家グループ内の需要家よりも低くする(選定の順番を遅くする)ことができる。
これによって、電力削減の達成成績の良い需要家(すなわち電力削減要請回数が多い需要家)に対し偏って電力削減を要請するような、不公平な選定を防止することができる。
本実施例3では、実施例2のように、複数の需要家を需要家グループとして取り扱う構成において、各需要家への削減要請について、その回数をなるべく公平になるように決定するための選定方式として、実施例1で述べた第1の選定方式を採用し、「回数公平」とした。
すなわち、各グループの各需要家について、式(10)、式(11)に示すように、今回の算出計算で要請するとした場合の要請累計回数Siと、要請累計回数の平均値Sg ̄との絶対値差が、ある許容定数値εSgを超えないように要請有無変数zb,i(zi)を決定する。
Figure 0007275547000054
Figure 0007275547000055
尚、式(10)、式(11)において、NGは需要家グループの総数である。
各需要家への削減要請有無と削減要請量は、式(2)~式(5)および式(10)、式(11)を制約条件とし、目的関数式(1)を最大化するよう数理計画法(混合整数線形計画法)を用いて決定することができる。
その他の構成は実施例2と同様である。すなわち、図2の算出処理プログラム110の入力ファイルは表13で定義され、それぞれの設定例は、表6、表7、表14、表9、表15、表16となり、出力ファイルは表12となる。
ここで、前記輪番制による削減要請先需要家決定方法(実施例2の第2の設定方式)と、回数公平での削減要請先需要家決定方法(実施例3の第1の設定方式)は、需要家グループ毎に、2つのうちどちらかを、システム設定などの手段によって選択することができる。
すなわち、表13のopt.dat(最適化配分)の定義や、表16の設定によりどちらかを選択できるように構成する。
以上のように本実施例3によれば、各需要家へのDR要請累計回数について、需要家グループ毎にその時点の平均値からの絶対値誤差が許容値内に抑える制約を加えた数理計画を行うことで、需要家がDR要請の負担の不公平感を感じることを防ぎながら、アグリゲータの収益を最大化する配分を算出することができる。
100…アグリゲータ
110…算出処理プログラム
200…系統運用者
1~N…需要家

Claims (6)

  1. 系統運用者からの電力削減要請に応じて、配下の複数の電力需要家のいずれかに電力削減を要請するアグリゲータシステムにおいて、
    前記系統運用者およびアグリゲータの間で結ばれた電力削減契約情報と、アグリゲータおよび各電力需要家の間で結ばれた電力削減契約情報を収集する電力削減契約情報取得手段と、
    前記電力削減契約情報取得手段により収集された電力削減契約情報に基づいて、電力削減要請回数が公平となる電力削減要請先の需要家を選定する電力削減要請先選定手段と、
    前記電力削減契約情報取得手段により収集された電力削減契約情報に基づいて、前記選定された電力削減要請先の需要家の電力削減要請量を決定する電力削減要請量決定手段と、を備え、
    前記電力削減要請先選定手段は、複数にグループ分けした需要家グループの範囲から電力削減要請先を選定するものであり、前記選定された電力削減要請先における要請累計回数の、需要家グループ内での平均値を基準とし、選定された各需要家についての電力削減要請累計回数と、前記平均値との絶対値差が許容定数値を超えないように選定する第1の選定方式と、
    前記系統運用者からの電力削減要請回数の増加にともなって変化する、需要家グループに含まれる需要家の選定優先順位を示す輪番順を定義し、前記輪番順に沿って需要家グループに含まれる需要家の選定を行う第2の選定方式とを、
    前記需要家グループの範囲に対して選択することを特徴とする電力削減要請配分最適化装置。
  2. 前記電力削減要請先選定手段が第2の選定方式を選択した場合に、前記電力削減要請先選定手段および電力削減要請量決定手段は、
    式(1)で定義されるアグリゲータの収益ybenefitを目的関数とし、式(2)~式(5)および式(8)、式(9)を制約条件として前記目的関数を最大化するよう数理計画法を実行することで、前記電力削減要請先の需要家の選定と電力削減要請量の決定を行うことを特徴とする請求項1に記載の電力削減要請配分最適化装置。
    Figure 0007275547000056

    Figure 0007275547000057

    Figure 0007275547000058

    Figure 0007275547000059

    Figure 0007275547000060

    Figure 0007275547000061

    Figure 0007275547000062

    (但し、y[t]は時間帯tにおいて系統運用者が受け取る額、yb,i[t]は時間帯tにおいて需要家iへ支払う額、L[t]は系統運用者からアグリゲータへの電力削減時間帯tにおける削減要請量、l[t]はアグリゲータとしての電力削減時間帯tにおける削減目標量、βは系統運用者からアグリゲータが受け取る補償単価、Tは系統運用者からアグリゲータへの電力削減要請における削減要請時間帯、lb,i[t]は系統運用者からアグリゲータへの電力削減要請の削減時間帯における需要家iへの削減要請量、lmaxB,iはアグリゲータと需要家iの間の電力削減契約の中の契約電力削減容量、zb,i[t]は系統運用者からアグリゲータへの電力削減要請に対する、アグリゲータから需要家iへの削減要請有無の変数、gは需要家グループのグループ番号、nは需要家グループに含まれる需要家につけられた順番、Sは系統運用者の電力削減要請回数、mは電力削減要請回数Sの増加に伴って変化する輪番順、modは剰余の演算子、式(8)のN は需要家グループgに含まれる需要家の総数、式(9)のN は需要家グループgの総数、は需要家グループgに含まれる需要家の順番nから需要家の識別番号を求める関数であり、式(8)、式(9)は、電力削減要請回数S によって輪番順mが形成され、式(8)で決定される輪番順に沿って需要家グループに含まれる需要家が選定されることを示す)
  3. 前記電力削減要請先選定手段が第1の選定方式を選択した場合に、前記電力削減要請先選定手段および電力削減要請量決定手段は、
    式(1)で定義されるアグリゲータの収益ybenefitを目的関数とし、式(2)~式(5)および式(10)、式(11)を制約条件として前記目的関数を最大化するよう数理計画法を実行することで、前記電力削減要請先の需要家の選定と電力削減要請量の決定を行うことを特徴とする請求項1に記載の電力削減要請配分最適化装置。
    Figure 0007275547000063

    Figure 0007275547000064

    Figure 0007275547000065

    Figure 0007275547000066

    Figure 0007275547000067

    Figure 0007275547000068

    Figure 0007275547000069

    (但し、y[t]は時間帯tにおいて系統運用者が受け取る額、yb,i[t]は時間帯tにおいて需要家iへ支払う額、L[t]は系統運用者からアグリゲータへの電力削減時間帯tにおける削減要請量、l[t]はアグリゲータとしての電力削減時間帯tにおける削減目標量、βは系統運用者からアグリゲータが受け取る補償単価、Tは系統運用者からアグリゲータへの電力削減要請における削減要請時間帯、lb,i[t]は系統運用者からアグリゲータへの電力削減要請の削減時間帯における需要家iへの削減要請量、lmaxB,iはアグリゲータと需要家iの間の電力削減契約の中の契約電力削減容量、zb,i[t]、zは系統運用者からアグリゲータへの電力削減要請に対する、アグリゲータから需要家iへの削減要請有無の変数、Sg ̄はアグリゲータから需要家グループgに含まれる需要家への電力削減要請累計回数Sの平均値、GB,gは需要家グループgの集合、εsgは許容定数値)
  4. 系統運用者からの電力削減要請に応じて、配下の複数の電力需要家のいずれかに電力削減を要請するアグリゲータシステムにおいて、
    電力削減契約情報取得手段が、前記系統運用者およびアグリゲータの間で結ばれた電力削減契約情報と、アグリゲータおよび各電力需要家の間で結ばれた電力削減契約情報を収集する電力削減契約情報取得ステップと、
    電力削減要請先選定手段が、前記電力削減契約情報取得手段により収集された電力削減契約情報に基づいて、電力削減要請回数が公平となる電力削減要請先の需要家を選定する電力削減要請先選定ステップと、
    電力削減要請量決定手段が、前記電力削減契約情報取得手段により収集された電力削減契約情報に基づいて、前記選定された電力削減要請先の需要家の電力削減要請量を決定する電力削減要請量決定ステップと、を備え、
    前記電力削減要請先選定ステップは、複数にグループ分けした需要家グループの範囲から電力削減要請先を選定するものであり、前記選定された電力削減要請先における要請累計回数の、需要家グループ内での平均値を基準とし、選定された各需要家についての電力削減要請累計回数と、前記平均値との絶対値差が許容定数値を超えないように選定する第1の選定方式と、
    前記系統運用者からの電力削減要請回数の増加にともなって変化する、需要家グループに含まれる需要家の選定優先順位を示す輪番順を定義し、前記輪番順に沿って需要家グループに含まれる需要家の選定を行う第2の選定方式とを、
    前記需要家グループの範囲に対して選択することを特徴とする電力削減要請配分最適化方法。
  5. 前記電力削減要請先選定ステップが第2の選定方式を選択した場合に、前記電力削減要請先選定ステップおよび電力削減要請量決定ステップは、
    式(1)で定義されるアグリゲータの収益ybenefitを目的関数とし、式(2)~式(5)および式(8)、式(9)を制約条件として前記目的関数を最大化するよう数理計画法を実行することで、前記電力削減要請先の需要家の選定と電力削減要請量の決定を行うことを特徴とする請求項4に記載の電力削減要請配分最適化方法。
    Figure 0007275547000070

    Figure 0007275547000071

    Figure 0007275547000072

    Figure 0007275547000073

    Figure 0007275547000074

    Figure 0007275547000075

    Figure 0007275547000076

    (但し、y[t]は時間帯tにおいて系統運用者が受け取る額、yb,i[t]は時間帯tにおいて需要家iへ支払う額、L[t]は系統運用者からアグリゲータへの電力削減時間帯tにおける削減要請量、l[t]はアグリゲータとしての電力削減時間帯tにおける削減目標量、βは系統運用者からアグリゲータが受け取る補償単価、Tは系統運用者からアグリゲータへの電力削減要請における削減要請時間帯、lb,i[t]は系統運用者からアグリゲータへの電力削減要請の削減時間帯における需要家iへの削減要請量、lmaxB,iはアグリゲータと需要家iの間の電力削減契約の中の契約電力削減容量、zb,i[t]は系統運用者からアグリゲータへの電力削減要請に対する、アグリゲータから需要家iへの削減要請有無の変数、gは需要家グループのグループ番号、nは需要家グループに含まれる需要家につけられた順番、Sは系統運用者の電力削減要請回数、mは電力削減要請回数Sの増加に伴って変化する輪番順、modは剰余の演算子、式(8)のN は需要家グループgに含まれる需要家の総数、式(9)のN は需要家グループgの総数、は需要家グループgに含まれる需要家の順番nから需要家の識別番号を求める関数であり、式(8)、式(9)は、電力削減要請回数S によって輪番順mが形成され、式(8)で決定される輪番順に沿って需要家グループに含まれる需要家が選定されることを示す)
  6. 前記電力削減要請先選定ステップが第1の選定方式を選択した場合に、前記電力削減要請先選定ステップおよび電力削減要請量決定ステップは、
    式(1)で定義されるアグリゲータの収益ybenefitを目的関数とし、式(2)~式(5)および式(10)、式(11)を制約条件として前記目的関数を最大化するよう数理計画法を実行することで、前記電力削減要請先の需要家の選定と電力削減要請量の決定を行うことを特徴とする請求項4に記載の電力削減要請配分最適化方法。
    Figure 0007275547000077

    Figure 0007275547000078

    Figure 0007275547000079

    Figure 0007275547000080

    Figure 0007275547000081

    Figure 0007275547000082

    Figure 0007275547000083

    (但し、y[t]は時間帯tにおいて系統運用者が受け取る額、yb,i[t]は時間帯tにおいて需要家iへ支払う額、L[t]は系統運用者からアグリゲータへの電力削減時間帯tにおける削減要請量、l[t]はアグリゲータとしての電力削減時間帯tにおける削減目標量、βは系統運用者からアグリゲータが受け取る補償単価、Tは系統運用者からアグリゲータへの電力削減要請における削減要請時間帯、lb,i[t]は系統運用者からアグリゲータへの電力削減要請の削減時間帯における需要家iへの削減要請量、lmaxB,iはアグリゲータと需要家iの間の電力削減契約の中の契約電力削減容量、zb,i[t]、zは系統運用者からアグリゲータへの電力削減要請に対する、アグリゲータから需要家iへの削減要請有無の変数、Sg ̄はアグリゲータから需要家グループgに含まれる需要家への電力削減要請累計回数Sの平均値、GB,gは需要家グループgの集合、εsgは許容定数値)
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