JP2002271821A - テレビレンズの診断システム - Google Patents

テレビレンズの診断システム

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JP2002271821A JP2001067995A JP2001067995A JP2002271821A JP 2002271821 A JP2002271821 A JP 2002271821A JP 2001067995 A JP2001067995 A JP 2001067995A JP 2001067995 A JP2001067995 A JP 2001067995A JP 2002271821 A JP2002271821 A JP 2002271821A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】テレビレンズの異常を検出した場合に、その異
常を改善するための改善方法を表示することにより、専
門家でなくても容易にその異常を改善することができる
ようにしたテレビレンズの診断システムを提供する。 【解決手段】本テレビレンズの診断システムは、テレビ
レンズ10にパソコン30を接続し、パソコン30にお
いて、レンズ診断ソフトのプログラムを実行する。これ
により、フォーカスレンズ、ズームレンズ等が順に診断
動作し、その診断動作の間、位置信号や電源の電流、電
圧等の診断データが取得される。パソコン30は、診断
データに基づいて正常か異常かを判断し、異常があった
場合にはその箇所、原因を判断してその改善方法をモニ
タ36に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテレビレンズの診断
システムに係り、特にテレビレンズのフォーカスレン
ズ、ズームレンズ、エクステンダレンズ、補正用レン
ズ、絞り等が正常に動作しているか否かを診断するテレ
ビレンズの診断システムに関する。
【0002】
【従来の技術】テレビレンズの可動部としては、フォー
カスレンズ、ズームレンズ、エクステンダレンズ、補正
用レンズ、絞り等があり、テレビレンズの診断システム
は、これらの可動部が正常に動作しているか否かを診断
するための装置である。特開平6−303484号公報
に記載の装置では、各可動部を診断動作させ(例えばズ
ームレンズの場合には、ズームレンズをテレ端とワイド
端との間で移動させ)、その間に各可動部の駆動モータ
に供給された電流値を検出する。そして、その電流値と
所定の基準値とを比較し、誤差が許容範囲内の場合には
正常、許容範囲外である場合には異常と診断するように
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
診断システムでは、診断結果として表示されたデータを
参照して専門家が異常箇所、故障箇所を判断し、修理方
法や交換すべき部品を判断しなければならなかった。こ
のため、専門家以外では、異常が検出されてもどのよう
に対処してよいかが判断できないという問題があり、ま
た、専門家であってもその判断は容易ではなかった。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、テレビレンズを診断した結果、異常があった場
合には、その改善を容易に行なえるようにしたテレビレ
ンズの診断システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、テレビレンズの可動部を
所定条件で診断動作させて該診断動作中の異常を検出す
る異常検出手段と、前記異常検出手段によって検出され
た異常の内容に基づいて改善方法を選出する改善方法選
出手段と、前記改善方法選出手段によって選出された改
善方法を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とし
ている。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記表示手段は、前記改善方法
として、修理方法又は交換部品を表示することを特徴と
している。
【0007】本発明によれば、テレビレンズの異常が検
出された場合に、その異常を改善するための改善方法を
表示するようにしたため、専門家でなくても容易にその
異常を改善することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
係るテレビレンズの診断システムの好ましい実施の形態
について詳説する。
【0009】図1は、本発明に係るテレビレンズの診断
システムの全体構成を示すブロック図である。同図に示
すテレビレンズ10(以下、単にレンズ10という)に
は、例えば、図示しないフォーカスレンズ、ズームレン
ズ、エクステンダレンズ、補正用レンズ、絞り等の光学
部材が配設されており、撮影での使用時には図示しない
テレビカメラに装着され、これらの光学部材を通過した
被写体光がテレビカメラの撮像面に結像される。また、
レンズ10(レンズ10に内蔵又は外付けされているレ
ンズ制御部)には、同図に示すようにCPU12が内蔵
されており、レンズ10にフォーカスコントローラやズ
ームコントローラ等の制御装置14をケーブル等で接続
すると、CPU12と制御装置14との間で各種信号の
送受信が行なわれるようになっている。撮影のためのレ
ンズ使用時には、操作者の操作等に基づいて制御装置1
4からCPU12にコマンドが与えられ、このコマンド
に基づいてレンズ10の各可動部がモータ駆動される。
レンズ10の可動部としては例えばフォーカスレンズ、
ズームレンズ、エクステンダレンズ、補正用レンズ、絞
り等がある。また、これらの各可動部は各可動部ごとに
設けられた駆動部(サーボ機構等)の駆動モータによっ
て駆動される。尚、図中では全ての可動部についての駆
動部を符号16の1つのブロックで示している。
【0010】上述のように制御装置14からCPU12
に与えられるコマンドは、例えば、各可動部の目標位置
又は目標移動速度を指令するコマンドである。即ち、位
置制御により可動部の位置を制御する場合にはその可動
部の目標位置を指令するコマンドがCPU12に与えら
れ、速度制御により可動部の移動速度を制御する場合に
は、その可動部の目標移動速度を指令するコマンドがC
PU12に与えられる。CPU12は、各可動部の現在
位置を示す位置信号をポテンショメータ又はエンコーダ
等の位置センサ18から取得し、その位置信号が示す各
可動部の現在位置と制御装置14からのコマンドとに基
づいて、各駆動部16に駆動信号を与える。これによっ
て、コマンドが指令する目標位置又は目標移動速度とな
るようにモータ(モータの回転速度)が制御される。
尚、同図に示すメモリ20には、CPU12のプログラ
ム等が記憶されている。
【0011】一方、レンズ10には、パソコン30を接
続するコネクタが設けられており、このコネクタに接続
されたパソコン30とデータの送受信を行なうための通
信用CPU22が内蔵されている。尚、パソコン30の
構成は一般的に知られているので図では簡略しており、
演算処理を行なうCPU32、データを記憶するメモリ
34、情報を表示するモニタ36、図示しない入力手段
等から構成される。レンズ10の診断(レンズ診断)を
行なう場合に、レンズ10に接続されたパソコン30上
でレンズ診断ソフトのプログラムが実行され、パソコン
30の入力手段を用いてモニタ36上に表示された所定
の診断開始ボタンがオンされると、パソコン30のCP
U32からレンズ10の通信用CPU22に各可動部を
診断動作させるためのコマンド(診断動作の実行コマン
ド)が送信される。このコマンドは通信用CPU22か
ら上記CPU12に与えられ、このコマンドに基づいて
上述と同様に各可動部が各駆動部16によってモータ駆
動される。診断動作の実行コマンドは、例えば、各可動
部ごとに順次一方のメカ端から他方のメカ端まで所定の
速度で移動させるというものである。
【0012】診断動作を実行させている間、CPU12
は、各可動部の動作中の位置信号を上述のように位置セ
ンサ18から逐次取得し、また、各駆動部16等に電流
及び電圧を供給する電源から出力された電流及び電圧を
電流・電圧検出回路24から逐次取得する。このように
して診断動作中に取得した位置信号、電源の電流及び電
圧のデータは、診断データとして、通信用CPU22を
介してパソコン30のCPU32に送信される。尚、通
信用CPU22のプログラムや所要のデータはメモリ2
6に記憶される。
【0013】パソコン30のCPU32は、レンズ10
から診断データを取得すると、その診断データに基づい
て、異常の有無を判断し、異常があった場合には、その
異常の箇所、異常の原因をパソコン30のモニタ36に
表示し、また、各異常を改善するための修理方法や交換
すべき部品等の改善方法をモニタ36に表示する。異常
の有無の判断等は、正常時に得られるべき診断データ
(以下、レンズデータという)と比較して行なわれる。
尚、レンズデータは予め作成されてパソコン30のメモ
リ34に記憶されている。例えば、レンズ診断によって
得られた診断データとレンズデータの相違が許容範囲内
であれば、正常と判断され、許容範囲を越えていれば異
常と判断される。また、その相違の内容を予め決められ
た判定手順により解析することによって異常の箇所、原
因等が判断され、その異常箇所、原因に対応した改善方
法(修理方法や交換する部品の特定)が判断される。こ
のようにして診断された診断結果をモニタ36で確認す
ることにより、レンズ10の異常の有無を知ることがで
きると共に、その改善方法も容易に知ることができる。
【0014】図2は、上記診断システムにおけるレンズ
診断の処理手順を示したフローチャートである。まず、
パソコン30をレンズ10に接続し、パソコン30でレ
ンズ診断ソフトのプログラムを実行させると、レンズ診
断に必要な初期設定がレンズ10において行なわれる
(ステップS10)。次いで、パソコン30のモニタ3
6に表示された診断開始ボタンをオンすると(ステップ
S12)、上述のようにパソコン30からレンズ10に
診断動作の実行コマンドが送信され、このコマンドに従
ってレンズ10の各可動部が診断動作する。そして、こ
のときにレンズ10で取得された位置センサ18からの
位置信号や電流・電圧検出回路24からの電源の電流、
電圧等の診断データが順次パソコン30に転送される。
パソコン30のCPU32は、その診断データと、通常
動作のレンズデータとを比較してレンズ診断を行なう
(ステップS14)。
【0015】次いで、パソコン30のCPU32は、レ
ンズ診断により、異常(診断エラー)があったか否かを
判定し(ステップS16)、異常がなかった場合には、
特に異常の表示を行なうことなく全診断結果のデータを
モニタ36に表示する(ステップS22)。一方、異常
があった場合には、異常の箇所、異常の原因を表示する
(ステップS18)。そして、各異常につき、修理方法
や交換部品を表示する(ステップS20)。以上の表示
が終了したら全診断結果のデータをモニタに表示する
(ステップS22)。
【0016】図3は、上記診断システムにおけるレンズ
診断の他の処理手順の態様を示したフローチャートであ
る。尚、図2と同一処理には同一ステップ番号を付し、
その説明を省略する。上述と同様にレンズ診断ソフトの
プログラムを実行させると、ステップS10〜ステップ
S16までの処理は図2と同様に行なわれる。ステップ
S16において、異常がなかったと判定した場合には、
パソコン30のCPU32は、診断結果のデータをモニ
タ36に表示する(ステップS32)。一方、異常があ
った場合には、異常の箇所、異常の原因を判断し、その
改善がレンズ10に送信する自己のコマンドで対応可能
か否かを判断する(ステップS24)。尚、この処理を
行なうモードを調整モードという。もし、調整モードで
の対応が不可能であれば、診断結果のデータや、診断エ
ラーの詳細データ(異常の箇所、原因、修理方法、交換
部品等)をモニタ36に表示する(ステップS32)。
一方、調整モードでの対応が可能な場合には、モニタ3
6に調整モードボタン26を表示し(ステップS2
6)、ユーザに調整モードを実行するか否かを選択させ
る(ステップS28)。調整モードの非実行が選択され
た場合には、上記ステップS32の表示を行なう。一
方、調整モードの実行が選択された場合には、レンズ自
動調整の処理を実行し、検出された異常を修復する(ス
テップS30)。そして、上記ステップS32の表示を
行なう。尚、調整モードで自動調整が可能な対象とし
て、エンコーダの調整(抵抗値変更)やプログラムの調
整等があり、パソコン30のCPU32からレンズ10
にこれらのレンズ調整のコマンドを与えると、レンズ1
0のCPU12によって適切な状態に自動調整される。
【0017】次に、レンズ診断としてズームレンズの診
断(ズーム診断)を行なう際の具体的な処理、診断動作
について図4のフローチャートで説明する。尚、レンズ
診断は、オートモードであれば、レンズ10の全ての可
動部についての診断が順次行なわれるが、これに限らず
ユーザが選択した特定の可動部についてのみ診断を行な
うこともできる。以下で説明するズーム診断の処理は、
オートモードにおいてズーム診断を行なう際の処理と、
ユーザによりズーム診断のみが選択された場合の処理の
いずれにも適用できる。
【0018】パソコン30のモニタ36上で診断開始ボ
タンをオンされ、ズーム診断が開始されると(ステップ
S40)、ズームレンズの診断動作が開始される。尚、
診断動作開始時には、ズームレンズは初期設定によりテ
レ端に設定されているものとする。ただし、初期設定で
ワイド端に設定し、以下の説明中、テレ端とワイド端の
関係を逆にしてもよい(この場合には図4のフローチャ
ート内のカッコ書き参照)。まず、パソコン30のCP
U32は、レンズ10にズームレンズをワイド端に移動
させるコマンド(ワイド端への移動信号)を送信する
(ステップS42)。このときの移動信号は、ズームレ
ンズの目標移動速度を指令するもの(速度制御信号)
で、目標位置を指定するもの(位置制御信号)と異な
る。ズームレンズがワイド端へ移動している間、パソコ
ン30のCPU32は、レンズ10からズームレンズの
位置、電源の電流、電圧を取得し、確認する(ステップ
S44)。そして、ズームレンズがワイド端から一定範
囲内の位置(ワイド端の位置は除く)に到達したかを判
定し(ステップS46)、NOと判定している間は、ス
テップS44、ステップS46の処理を繰り返す。ステ
ップS46でYESと判定した場合には、ズームレンズ
の移動を速度制御で停止させる(ステップS48)。
【0019】次に、パソコン30のCPU32は、上述
と同様の処理によりズームレンズをテレ端に移動させる
移動信号を送信する(ステップS50)。そして、ズー
ムレンズがテレ端へ移動している間、レンズ10からズ
ームレンズの位置、電源の電流、電圧を確認し(ステッ
プS52)、ズームレンズがテレ端から一定範囲内の位
置(テレ端の位置は除く)に到達したかを判定し(ステ
ップS54)、NOと判定している間は、ステップS5
2、ステップS54の処理を繰り返す。ステップS54
でYESと判定した場合には、ズームレンズの移動を速
度制御で停止させる(ステップS56)。
【0020】以上、ズームレンズの診断動作が終了する
と、パソコン30のCPU32は、診断データと通常動
作のレンズデータとを比較して診断結果を判定し(ステ
ップS58)、診断結果をモニタ36に表示する(ステ
ップS60)。
【0021】ところで、上述のズームレンズの診断動作
において、ステップS46及びステップS48と、ステ
ップS54及びステップS56において、ズームレンズ
がワイド端又はテレ端に到達する前にズームレンズの移
動を停止させるようにしているのは、次のような理由に
よる。ズームレンズが診断動作中にワイド端又はテレ端
(即ち、メカ端)に衝突すると、ズームレンズの駆動モ
ータ(駆動部)への電源からの電流が急増し、次の診断
動作における電流のデータに影響を与えることになる。
従って、この影響を除くためには、電流が安定するまで
一定時間待たなければならず、このために診断時間が長
くなる。これに対して上述のようにズームレンズがメカ
端に衝突する前にズームレンズを停止させる処理を開始
するようにすれば、そのような不具合がなく、次の診断
動作に迅速に移行でき、診断時間を短くすることができ
るようになる。
【0022】また、上述のズームレンズの診断動作にお
いて、ズームレンズの制御を速度制御によって行なうよ
うにしているが、ズームレンズの診断を行なっている際
の他の可動部の制御も速度制御により停止させるように
している。即ち、電源から出力される電流は、可動部全
てに対して供給される電流の総和であり、上記電流・電
圧検出回路24によって検出する電流もこの電流の総和
である。従って、ズームレンズの診断動作中に他の可動
部(の駆動部)に対して電流が供給されると、電流・電
圧検出回路24によって検出される電流には、本来検出
すべき電流(ズームレンズの駆動部に供給される電流)
以外の電流も含まれる。このため、ズームレンズの診断
動作時には、他の可動部に対しては電流が供給されない
ようにすることが適切である。一方、ズームレンズ以外
の可動部を位置制御により所定位置に停止させておくよ
うにすると、フィードバック制御によって常に一定位置
に停止させておくための作用が働く。このため、振動等
の外的作用によって例えばフォーカスレンズが変位する
と、元の位置に復帰させるための電流が電源からフォー
カスレンズの駆動部に供給されることになり、ズームレ
ンズ以外の可動部を位置制御により停止させておくこと
は適切ではない。これに対して、ズームレンズ以外の可
動部を速度制御により停止させておくようにした場合に
は、上述のようにズームレンズ以外の可動部が外的作用
によって変位しても元の位置に復帰させるための電流が
その可動部に対して供給されることがなく、ズームレン
ズの診断動作中に検出される電流に対して、ズームレン
ズ以外の可動部に供給される電流が影響することは少な
い。従って、ズームレンズの診断動作中に、ズームレン
ズ以外の可動部を速度制御によって停止させておくこと
はズームレンズの駆動部に供給される電流を正確に検出
するために好適である。ズームレンズを診断動作させる
場合に限らず、フォーカスレンズや絞り等の他の可動部
を診断動作させる際にも、診断動作させる可動部以外
は、速度制御によって停止させておくことが上述と同様
の理由により適切である。
【0023】次に、レンズ診断の結果、異常を検出した
場合に、その異常の箇所、原因、その異常を改善するた
めの修理方法や交換部品等の改善方法を判断する処理手
順についてズームのエンコーダのパルス数異常を検出し
た場合を例にして図5のフローチャートで説明する。ズ
ームのエンコーダのパルス数異常を検出した場合、パソ
コン30のCPU32は、まず、エンコーダ波形が正常
か否かを判定する(ステップS70)。このステップS
70においてNOと判定した場合には、エンコーダが調
整不良であると判断し、その旨のモニタ36に表示する
(ステップS72)。一方、ステップS70においてY
ESと判定した場合には、次に、電源の電圧(基準電
圧)が正常か否かを判定する(ステップS74)。この
ステップS74においてNOと判定した場合には、基準
電圧を出力するアンプが不良であると判定し、その旨を
モニタ36に表示する(ステップS76)。一方、ステ
ップS76においてYESと判定した場合には、次に、
ズームのポテンショメータの電圧が正常か否かを判定す
る(ステップS78)。このステップS78においてY
ESと判定した場合には、歯車確認又は修理が必要と判
断し、その旨をモニタ36に表示する(ステップS8
0)。一方、ステップS78においてNOと判定した場
合には、ズームレンズがメカ端まで動いているか否かを
判定する(ステップS82)。このステップS82にお
いてYESと判定した場合には、抵抗調整が必要である
と判定し、その旨をモニタ36に表示する(ステップS
84)。一方、ステップS82においてNOと判定した
場合には、次に初期設定を2度したか否かを判定する
(ステップS86)。このステップS86でYESと判
定した場合には、メカ調整又は修理が必要であると判定
し、その旨をモニタ36に表示する(ステップS8
8)。一方、ステップS86においてNOと判定した場
合には、レンズ初期設定後(例えば図2のステップS1
0)、再度診断を行なう(ステップS90)。
【0024】以上のように、レンズ診断の結果、異常を
検出した場合に、その異常の箇所、原因、その異常を改
善するための修理方法や交換部品等の改善方法を判断す
る処理は、検出された異常の内容に対して予めプログラ
ムで決められており、上記例のようにズームのエンコー
ダのパルス数異常を検出した場合に限らず、他の異常を
検出した場合においても同様に改善方法等を判断する処
理が行なわれる。
【0025】次に、上述のようにパソコン30をレンズ
10に接続し、パソコン30でレンズ診断ソフトのプロ
グラムを実行させると、パソコン30側のソフト(パソ
コン側ソフト)のバージョンとレンズ10側のソフト
(レンズ側ソフト)のバージョンの確認等を行なうよう
にした場合の処理手順について図6のフローチャートで
説明する。パソコン30がレンズ10に接続され、パソ
コン30でレンズ診断ソフトのプログラムが実行される
と、パソコン30のCPU32は、初期設定を行った後
(ステップS100)、レンズ側ソフトのバージョンを
確認する(ステップS102)。次いで、レンズ側ソフ
トのバージョンの方がパソコン側ソフトよりも新しいか
否かを判定する(ステップS104)。YESの場合に
はパソコン側ソフトをバージョンアップできることをモ
ニタ36に表示し、ユーザに知らせる(ステップS10
6)。尚、このとき、ユーザがバージョンアップするこ
とを希望する場合にはインターネットを通じてレンズ側
ソフトのバージョンと同等のレンズ診断ソフトをパソコ
ン30にダウンロードできるようにしてもよい。そし
て、ステップS106の後、レンズ診断の通常画面をモ
ニタ36に表示する(ステップS112)。
【0026】一方、ステップS104においてNOと判
定した場合、レンズ10とパソコン30のソフトは同等
のバージョンか否かを判定する(ステップS108)。
YESと判定した場合には、レンズ診断の通常画面をモ
ニタ36に表示する(ステップS112)。ステップS
108においてNOと判定した場合には、パソコン側ソ
フトの機能をレンズ側ソフトに合わせ(ステップS11
0)、機能を限定したレンズ診断の画面をモニタ36に
表示する(ステップS114)。
【0027】次に、パソコン30のモニタ36上に表示
されるレンズ診断の結果表示画面の態様としてズーム診
断の診断結果画面を図7に例示する。同図の画面50の
左上のグラフ52A及び右上のグラフ52Bは診断動作
の実行中においてズームレンズの状態をリアルタイムで
グラフ表示したもので、左上のグラフ52Aがワイド端
からテレ端に向けてズームレンズを移動させた際に得ら
れたグラフであり、右上のグラフ52Bがテレ端からワ
イド端に向けてズームレンズを移動させた際に得られた
グラフである。それぞれ横軸が時間、縦軸が位置を示し
ている。左下のグラフ54A、54Bは、それぞれ、ズ
ームレンズをワイド端からテレ端に向けて移動させたと
きと、テレ端からワイド端に移動させたときの診断結果
を表示したもので、それぞれに移動時間(TIME)と
電流(LOAD)についての診断結果が表示される。グ
ラフ54Aの移動時間(TIME)についての表示態様
について説明すると、診断結果は「正常」、「調整必
要」、「修理必要」の3つの内容に判別され、横一列に
配列された3つの矩形範囲56A、56B、56Cがそ
れぞれ正常、調整必要、修理必要の3つの内容を表示す
る。また、これらの矩形範囲56A、56B、56Cの
点灯色はそれぞれ青色、黄色、赤色に分けられている
(消灯時には例えば背景色)。診断結果が「正常」の場
合には、矩形範囲56Aのみが青色に点灯し(他の範囲
は消灯)、診断結果が「調整必要」の場合には、矩形範
囲56Bのみが黄色に点灯し、診断結果が「修理必要」
の場合には、矩形範囲56Cのみが赤色に点灯する。グ
ラフ54Aの電流(LOAD)、グラフ54Bの移動時
間(TIME)、電流(LOAD)についても、これと
同様に診断結果が表示される。画面の右下の矩形枠58
内には、グラフ54A、54Bに示されているような診
断結果や、その他の診断結果(異常が検出された場合の
詳細情報等)が文字情報として表示される。
【0028】図8は、診断の結果、異常が検出された場
合に、その異常の箇所やその異常を改善するための修理
方法や交換部品等を表示する画面の一例を示した図であ
る。同図のように画面上にはレンズ10を簡略化した図
形が表示され、その図形上で、異常が検出された箇所、
部品、修理方法、交換部品などが表示される。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るテレビ
レンズの診断システムによれば、テレビレンズの異常が
検出された場合に、その異常を改善するための改善方法
を表示するようにしたため、専門家でなくても容易にそ
の異常を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るテレビレンズの診断シス
テムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、レンズ診断の処理手順を示したフロー
チャートである
【図3】図3は、レンズ診断の他の処理手順を示したフ
ローチャートである。
【図4】図4は、レンズ診断としてズームレンズの診断
を行なう際の具体的な処理、診断動作を示したフローチ
ャートである。
【図5】図5は、ズームのエンコーダのパルス数異常を
検出した場合に改善策を判断する処理手順を示したフロ
ーチャートである。
【図6】図6は、パソコン側ソフトのバージョンとレン
ズ側ソフトのバージョンの確認等を行なう場合の処理手
順を示したフローチャートである。
【図7】図7は、ズーム診断の診断結果画面の一例を示
した図である。
【図8】図8は、診断の結果、異常が検出された場合
に、その異常の箇所やその異常を改善するための修理方
法や交換部品等を表示する画面の一例を示した図であ
る。
【符号の説明】
10…テレビレンズ(レンズ)、12…CPU、14…
制御装置、16…駆動部、18…位置センサ、22…通
信用CPU、24…電流・電圧検出回路、30…パソコ
ン、32…CPU、36…モニタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テレビレンズの可動部を所定条件で診断動
    作させて該診断動作中の異常を検出する異常検出手段
    と、 前記異常検出手段によって検出された異常の内容に基づ
    いて改善方法を選出する改善方法選出手段と、 前記改善方法選出手段によって選出された改善方法を表
    示する表示手段と、 を備えたことを特徴とするテレビレンズの診断システ
    ム。
  2. 【請求項2】前記表示手段は、前記改善方法として、修
    理方法又は交換部品を表示することを特徴とする請求項
    1のテレビレンズの診断システム。
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