JPH1128642A - 設備異常検出装置 - Google Patents
設備異常検出装置Info
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- JPH1128642A JPH1128642A JP18130497A JP18130497A JPH1128642A JP H1128642 A JPH1128642 A JP H1128642A JP 18130497 A JP18130497 A JP 18130497A JP 18130497 A JP18130497 A JP 18130497A JP H1128642 A JPH1128642 A JP H1128642A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P90/00—Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
- Y02P90/02—Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
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- Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
- Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
- Multi-Process Working Machines And Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 設備の改変に容易に対応できるとともに設備
の作動順序が狂った場合にこれを異常として検出するこ
とができる設備異常検出装置を提供する。 【解決手段】 設備異常検出装置10においては、入力
データ解析部14で設備8の稼働状態を示す複数の入力
信号から入力順序と入力時間間隔の入力データが得ら
れ、設備8の立ち上げ時と改変時に入力順序と入力時間
間隔とが標準データとして標準データ記憶部16に記憶
される。稼働中の設備8からの複数の信号の入力順序と
入力時間間隔とが、データ比較部18で標準データと比
較され、入力順序が標準データと異なる場合あるいは入
力時間間隔が標準データから一定範囲以上ずれている場
合には、表示・出力部20から異常信号が出力される。
このように設備の改変時のデータを標準データとするた
め設定をし直す必要がなく、入力順序を標準データと比
較することで作動順序の狂いを検出できる。
の作動順序が狂った場合にこれを異常として検出するこ
とができる設備異常検出装置を提供する。 【解決手段】 設備異常検出装置10においては、入力
データ解析部14で設備8の稼働状態を示す複数の入力
信号から入力順序と入力時間間隔の入力データが得ら
れ、設備8の立ち上げ時と改変時に入力順序と入力時間
間隔とが標準データとして標準データ記憶部16に記憶
される。稼働中の設備8からの複数の信号の入力順序と
入力時間間隔とが、データ比較部18で標準データと比
較され、入力順序が標準データと異なる場合あるいは入
力時間間隔が標準データから一定範囲以上ずれている場
合には、表示・出力部20から異常信号が出力される。
このように設備の改変時のデータを標準データとするた
め設定をし直す必要がなく、入力順序を標準データと比
較することで作動順序の狂いを検出できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動加工機や自
動組み付け機、自動搬送設備等の設備の異常を検出して
異常信号を出力することができる設備異常検出装置に関
する。
動組み付け機、自動搬送設備等の設備の異常を検出して
異常信号を出力することができる設備異常検出装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】NC(数値制御)加工機等の自動加工機
や自動組み付け機、自動搬送設備等においては、設備に
何らかの異常が発生した場合には、速やかにこれをオペ
レータに知らせて異常に対する対策を講ずる必要があ
る。このために、設備に異常が生じた場合に異常信号を
出力する設備異常検出装置が開発されている。かかる設
備異常検出装置としては、例えば、設備のサイクルタイ
ムを測定して予め設定された基準値と比較してこれを越
えている場合に異常と判定したり、設備のセンサ(リミ
ットスイッチ等)のON/OFFの回数を測定して、予
め設定された基準値と比較してこれを越えている場合に
異常と判定して、異常信号を出力する装置がある。
や自動組み付け機、自動搬送設備等においては、設備に
何らかの異常が発生した場合には、速やかにこれをオペ
レータに知らせて異常に対する対策を講ずる必要があ
る。このために、設備に異常が生じた場合に異常信号を
出力する設備異常検出装置が開発されている。かかる設
備異常検出装置としては、例えば、設備のサイクルタイ
ムを測定して予め設定された基準値と比較してこれを越
えている場合に異常と判定したり、設備のセンサ(リミ
ットスイッチ等)のON/OFFの回数を測定して、予
め設定された基準値と比較してこれを越えている場合に
異常と判定して、異常信号を出力する装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術においては、予め設定された基準値と比較する
ため、設備の改変によってサイクルタイムやセンサのO
N/OFF回数が変わった場合には、その度毎に基準値
を設定し直さなければならない。また、センサの故障等
に起因して設備の作動順序が狂った場合には、上記従来
技術によっては異常として検出することができない。そ
こで、本発明においては、設備の改変に容易に対応でき
るとともに設備の作動順序が狂った場合にこれを異常と
して検出することができる設備異常検出装置を提供する
ことを目的とする。
従来技術においては、予め設定された基準値と比較する
ため、設備の改変によってサイクルタイムやセンサのO
N/OFF回数が変わった場合には、その度毎に基準値
を設定し直さなければならない。また、センサの故障等
に起因して設備の作動順序が狂った場合には、上記従来
技術によっては異常として検出することができない。そ
こで、本発明においては、設備の改変に容易に対応でき
るとともに設備の作動順序が狂った場合にこれを異常と
して検出することができる設備異常検出装置を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで上記の課題を解決
するために、請求項1に係る発明においては、設備の稼
働状態を示す複数の入力信号から前記複数の入力信号の
入力順序と入力時間間隔の入力データを得る入力信号解
析手段と、前記設備の立ち上げ時および前記設備の改変
時に前記入力データを標準データとして記憶する標準デ
ータ記憶手段と、前記設備の稼働中の前記入力データを
前記標準データと比較する比較手段と、前記設備の稼働
中の前記入力データのうち入力順序が前記標準データと
異なる場合あるいは入力時間間隔が前記標準データから
一定範囲以上ずれている場合に異常信号を出力する異常
信号出力手段とを有することを特徴とする設備異常検出
装置を創出した。
するために、請求項1に係る発明においては、設備の稼
働状態を示す複数の入力信号から前記複数の入力信号の
入力順序と入力時間間隔の入力データを得る入力信号解
析手段と、前記設備の立ち上げ時および前記設備の改変
時に前記入力データを標準データとして記憶する標準デ
ータ記憶手段と、前記設備の稼働中の前記入力データを
前記標準データと比較する比較手段と、前記設備の稼働
中の前記入力データのうち入力順序が前記標準データと
異なる場合あるいは入力時間間隔が前記標準データから
一定範囲以上ずれている場合に異常信号を出力する異常
信号出力手段とを有することを特徴とする設備異常検出
装置を創出した。
【0005】かかる設備異常検出装置においては、入力
信号解析手段において設備の稼働状態を示す複数の入力
信号から前記複数の入力信号の入力順序と入力時間間隔
の入力データが得られる。ここで、設備の立ち上げ時お
よび設備の改変時において、複数の信号の入力順序と入
力時間間隔とが、それぞれ標準データとして標準データ
記憶手段に記憶される。続いて、稼働中の設備からの複
数の信号の入力順序と入力時間間隔とが、比較手段にお
いて標準データ記憶手段に記憶されている標準データと
比較される。そして、入力順序が標準データと異なる場
合あるいは入力時間間隔が標準データから一定範囲以上
ずれている場合には、異常信号出力手段から異常信号が
出力される。このように、本発明の設備異常検出装置に
おいては、設備の改変があった場合には設備の改変時の
データが比較用の標準データとして用いられるため、設
備の改変があった場合でも外部からプログラム,設定変
更等の必要がない。また、複数の信号の入力順序を標準
データの入力順序と比較することによって、設備の作動
順序が狂った場合にこれを検出することができる。この
ようにして、本発明においては、設備の改変に容易に対
応できるとともに設備の作動順序が狂った場合にこれを
異常として検出することができる。
信号解析手段において設備の稼働状態を示す複数の入力
信号から前記複数の入力信号の入力順序と入力時間間隔
の入力データが得られる。ここで、設備の立ち上げ時お
よび設備の改変時において、複数の信号の入力順序と入
力時間間隔とが、それぞれ標準データとして標準データ
記憶手段に記憶される。続いて、稼働中の設備からの複
数の信号の入力順序と入力時間間隔とが、比較手段にお
いて標準データ記憶手段に記憶されている標準データと
比較される。そして、入力順序が標準データと異なる場
合あるいは入力時間間隔が標準データから一定範囲以上
ずれている場合には、異常信号出力手段から異常信号が
出力される。このように、本発明の設備異常検出装置に
おいては、設備の改変があった場合には設備の改変時の
データが比較用の標準データとして用いられるため、設
備の改変があった場合でも外部からプログラム,設定変
更等の必要がない。また、複数の信号の入力順序を標準
データの入力順序と比較することによって、設備の作動
順序が狂った場合にこれを検出することができる。この
ようにして、本発明においては、設備の改変に容易に対
応できるとともに設備の作動順序が狂った場合にこれを
異常として検出することができる。
【0006】また、請求項2に係る発明においては、請
求項1に記載の設備異常検出装置であって、前記異常信
号出力手段から異常信号が出力される場合に前記設備の
どの箇所に異常が生じたかを合わせて表示する異常箇所
表示手段を付加したことを特徴とする設備異常検出装置
を創出した。従って、オペレータは設備のどの箇所に異
常が生じたのかを容易に知ることができ、迅速に異常に
対処することができる。
求項1に記載の設備異常検出装置であって、前記異常信
号出力手段から異常信号が出力される場合に前記設備の
どの箇所に異常が生じたかを合わせて表示する異常箇所
表示手段を付加したことを特徴とする設備異常検出装置
を創出した。従って、オペレータは設備のどの箇所に異
常が生じたのかを容易に知ることができ、迅速に異常に
対処することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具現化した一実施
形態について、図1乃至図3を参照して説明する。ま
ず、本実施形態の設備異常検出装置の全体構成につい
て、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態の設
備異常検出装置の全体構成を示すブロック図である。図
1に示されるように、本実施形態の設備異常検出装置1
0は、信号入力部12と、入力データ解析部14と、標
準データ記憶部16と、データ比較部18と、表示・出
力部20とから成っている。
形態について、図1乃至図3を参照して説明する。ま
ず、本実施形態の設備異常検出装置の全体構成につい
て、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態の設
備異常検出装置の全体構成を示すブロック図である。図
1に示されるように、本実施形態の設備異常検出装置1
0は、信号入力部12と、入力データ解析部14と、標
準データ記憶部16と、データ比較部18と、表示・出
力部20とから成っている。
【0008】信号入力部12には、設備8の各部から送
信される信号1,2,3,4,…,nが入力される。こ
の信号入力部12に入力した信号1,2,3,4,…,
nから、入力データ解析部14において入力順序と入力
時間間隔のデータが得られる。従って、信号入力部12
および入力データ解析部14は、本発明における入力信
号解析手段に相当する。これらの入力データのうち、設
備8の立ち上げ時または改変時のデータが、標準データ
として標準データ記憶部16に記憶される。従って、標
準データ記憶部16は、本発明における標準データ記憶
手段に相当する。なお、設備8としては、具体的には自
動加工機、自動組み付け機、自動搬送設備等の自動式設
備が主に対象となるが、作業者が複数のスイッチを操作
して加工等を行う手動式設備についても本実施形態の設
備異常検出装置10を適用することが可能である。
信される信号1,2,3,4,…,nが入力される。こ
の信号入力部12に入力した信号1,2,3,4,…,
nから、入力データ解析部14において入力順序と入力
時間間隔のデータが得られる。従って、信号入力部12
および入力データ解析部14は、本発明における入力信
号解析手段に相当する。これらの入力データのうち、設
備8の立ち上げ時または改変時のデータが、標準データ
として標準データ記憶部16に記憶される。従って、標
準データ記憶部16は、本発明における標準データ記憶
手段に相当する。なお、設備8としては、具体的には自
動加工機、自動組み付け機、自動搬送設備等の自動式設
備が主に対象となるが、作業者が複数のスイッチを操作
して加工等を行う手動式設備についても本実施形態の設
備異常検出装置10を適用することが可能である。
【0009】設備8が稼働し始めると、信号入力部12
に入力した信号1,2,3,4,…,nから入力データ
解析部14において変換された入力データが、標準デー
タ記憶部16に記憶された標準データと、データ比較部
18において比較される。従って、データ比較部18
は、本発明における比較手段に相当する。そして、入力
順序のデータが標準データと異なる場合あるいは入力時
間間隔のデータが標準データから一定範囲以上ずれてい
る場合には、表示・出力部20から異常信号が出力され
るとともに、表示・出力部20に異常発生箇所が表示さ
れる。従って、表示・出力部20は、本発明における異
常信号出力手段および異常箇所表示手段に相当する。こ
のように、設備異常検出装置10においては、設備8の
改変があった場合には設備8の改変時の入力データが比
較用の標準データとして用いられるため、設備8の改変
があった場合でも設定をし直す必要がない。また、複数
の信号1,2,3,4,…,nの入力順序を標準データ
と比較することによって、設備の作動順序が狂った場合
にこれを検出することができる。さらに、オペレータは
表示・出力部20を見ることによって設備8のどの箇所
に異常が生じたのかを容易に知ることができるため、迅
速に異常に対処することができる。
に入力した信号1,2,3,4,…,nから入力データ
解析部14において変換された入力データが、標準デー
タ記憶部16に記憶された標準データと、データ比較部
18において比較される。従って、データ比較部18
は、本発明における比較手段に相当する。そして、入力
順序のデータが標準データと異なる場合あるいは入力時
間間隔のデータが標準データから一定範囲以上ずれてい
る場合には、表示・出力部20から異常信号が出力され
るとともに、表示・出力部20に異常発生箇所が表示さ
れる。従って、表示・出力部20は、本発明における異
常信号出力手段および異常箇所表示手段に相当する。こ
のように、設備異常検出装置10においては、設備8の
改変があった場合には設備8の改変時の入力データが比
較用の標準データとして用いられるため、設備8の改変
があった場合でも設定をし直す必要がない。また、複数
の信号1,2,3,4,…,nの入力順序を標準データ
と比較することによって、設備の作動順序が狂った場合
にこれを検出することができる。さらに、オペレータは
表示・出力部20を見ることによって設備8のどの箇所
に異常が生じたのかを容易に知ることができるため、迅
速に異常に対処することができる。
【0010】次に、かかる構成を有する設備異常検出装
置10による設備異常検出の具体例について、図1およ
び図2を参照して説明する。図2は、本実施形態におけ
る設備立ち上げ時の入力信号のパターンを示すタイムチ
ャートである。図2に示されるように、本実施形態にお
いては、異常検出の対象となる設備から信号1〜信号6
の六つの信号が入力される。いずれの信号もON/OF
Fの二値信号であり、ON時がaでOFF時がbで示さ
れている。従って、図2に示されるように、入力データ
解析部14において得られる入力順序のデータは、1a
(信号1のON時を示す入力信号。以下同様)→2a→
1b→2b→3a→4a→3b→5a→4b→6a→6
b→5bとなる。この入力順序のデータは、標準データ
として標準データ記憶部16に記憶される。また、入力
信号1a,2a,3a,4a,5a,6a,5bの各信
号間の入力時間間隔は、順にt1 ,t2 ,t3 ,t4 ,
t5 ,t6 となる。さらに、入力信号2aと入力信号4
aとの入力時間間隔はS1 となり、入力信号1aから入
力信号5bまでの全工程の入力時間間隔はTとなる。こ
れらの入力時間間隔のデータも、標準データとして標準
データ記憶部16に記憶される。
置10による設備異常検出の具体例について、図1およ
び図2を参照して説明する。図2は、本実施形態におけ
る設備立ち上げ時の入力信号のパターンを示すタイムチ
ャートである。図2に示されるように、本実施形態にお
いては、異常検出の対象となる設備から信号1〜信号6
の六つの信号が入力される。いずれの信号もON/OF
Fの二値信号であり、ON時がaでOFF時がbで示さ
れている。従って、図2に示されるように、入力データ
解析部14において得られる入力順序のデータは、1a
(信号1のON時を示す入力信号。以下同様)→2a→
1b→2b→3a→4a→3b→5a→4b→6a→6
b→5bとなる。この入力順序のデータは、標準データ
として標準データ記憶部16に記憶される。また、入力
信号1a,2a,3a,4a,5a,6a,5bの各信
号間の入力時間間隔は、順にt1 ,t2 ,t3 ,t4 ,
t5 ,t6 となる。さらに、入力信号2aと入力信号4
aとの入力時間間隔はS1 となり、入力信号1aから入
力信号5bまでの全工程の入力時間間隔はTとなる。こ
れらの入力時間間隔のデータも、標準データとして標準
データ記憶部16に記憶される。
【0011】さて、設備が稼働し出すと、信号入力部1
2に入力する信号1〜信号6の六つの信号が、入力デー
タ解析部14において入力順序と入力時間間隔のデータ
に変換されて、標準データ記憶部16に記憶された標準
データと、データ比較部18において比較される。ここ
で、例えば設備の一部の異常動作によって信号2がOF
Fにならなかった場合には、入力順序は1a→2a→1
b→3a→…となる。これに対して、標準データの入力
順序は1a→2a→1b→2b→3a→…であるから、
入力順序が相違していることがデータ比較部18におい
て検出される。また、設備の異常動作によって信号3が
信号2よりも先にONになった場合には、入力順序は1
a→3a→1b→2b→2a→…となる。これに対し
て、標準データの入力順序は1a→2a→1b→2b→
3a→…であるから、入力順序が相違していることがデ
ータ比較部18において検出される。かかる異常は、ま
た入力時間間隔のデータからも検出される。すなわち、
入力時間間隔t2 は、信号3がONになった時刻から信
号2がONになった時刻を差し引いた値であるから、信
号3が信号2よりも先にONになると入力時間間隔t2
の値は負になる。このことから、設備の動作の順序が異
常であることが検出される。
2に入力する信号1〜信号6の六つの信号が、入力デー
タ解析部14において入力順序と入力時間間隔のデータ
に変換されて、標準データ記憶部16に記憶された標準
データと、データ比較部18において比較される。ここ
で、例えば設備の一部の異常動作によって信号2がOF
Fにならなかった場合には、入力順序は1a→2a→1
b→3a→…となる。これに対して、標準データの入力
順序は1a→2a→1b→2b→3a→…であるから、
入力順序が相違していることがデータ比較部18におい
て検出される。また、設備の異常動作によって信号3が
信号2よりも先にONになった場合には、入力順序は1
a→3a→1b→2b→2a→…となる。これに対し
て、標準データの入力順序は1a→2a→1b→2b→
3a→…であるから、入力順序が相違していることがデ
ータ比較部18において検出される。かかる異常は、ま
た入力時間間隔のデータからも検出される。すなわち、
入力時間間隔t2 は、信号3がONになった時刻から信
号2がONになった時刻を差し引いた値であるから、信
号3が信号2よりも先にONになると入力時間間隔t2
の値は負になる。このことから、設備の動作の順序が異
常であることが検出される。
【0012】また、入力時間間隔のデータから設備の移
動部分等の異常が検出される。図2において、信号1の
発信源は加工機のドアの閉鎖を検出するリミットスイッ
チであり、信号2の発信源は加工機のスライド部分がス
トロークの後端にあることを検出するリミットスイッ
チ、信号3の発信源は加工機の回転軸が回転を開始した
ことを検出するスイッチ、信号4の発信源は加工機のス
ライド部分がストロークの前端にあることを検出するリ
ミットスイッチであるとする。ここで、入力時間間隔S
1 の値が所定の標準範囲A≦S1 ≦B(A<B)に入っ
ていれば、加工機のスライド部分は異常なく作動してい
ることになる。これに対して、B<S1 である場合に
は、スライド機構の磨耗等によってスライド部分の作動
時間が正常範囲より長くなっていることが分かる。さら
に、全工程の入力時間間隔Tの値(サイクルタイム)が
所定の標準範囲C≦T≦D(C<D)から外れている場
合にも、加工機に何らかの異常が発生していることが検
出できる。
動部分等の異常が検出される。図2において、信号1の
発信源は加工機のドアの閉鎖を検出するリミットスイッ
チであり、信号2の発信源は加工機のスライド部分がス
トロークの後端にあることを検出するリミットスイッ
チ、信号3の発信源は加工機の回転軸が回転を開始した
ことを検出するスイッチ、信号4の発信源は加工機のス
ライド部分がストロークの前端にあることを検出するリ
ミットスイッチであるとする。ここで、入力時間間隔S
1 の値が所定の標準範囲A≦S1 ≦B(A<B)に入っ
ていれば、加工機のスライド部分は異常なく作動してい
ることになる。これに対して、B<S1 である場合に
は、スライド機構の磨耗等によってスライド部分の作動
時間が正常範囲より長くなっていることが分かる。さら
に、全工程の入力時間間隔Tの値(サイクルタイム)が
所定の標準範囲C≦T≦D(C<D)から外れている場
合にも、加工機に何らかの異常が発生していることが検
出できる。
【0013】次に、かかる設備異常検出装置10を自動
設備をシーケンス制御するシーケンサーに適用した例に
ついて、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態
の設備異常検出装置10をシーケンサーに適用した場合
を示すブロック図である。シーケンサー30は、演算制
御部とメモリ部とからなるCPU32を中心として、入
力部36,38、出力部34,40,42、および本実
施形態の設備異常検出装置10の機能を果たす機能モジ
ュール44を有している。このシーケンサー30が、前
記入力部および出力部によって、自動設備のモータ46
を制御するNC(数値制御)機構48、自動設備のリミ
ットスイッチ50、異常発生箇所等を表示するディスプ
レイ(LCD等)52、および異常警報装置54に接続
されている。モータ46,NC機構48,リミットスイ
ッチ50が図1における設備8に相当し、入力部36,
38が信号入力部12に相当する。また、機能モジュー
ル44が入力データ解析部14,標準データ記憶部16
およびデータ比較部18に相当し、ディスプレイ52お
よび異常警報装置54が表示・出力部20に相当する。
設備をシーケンス制御するシーケンサーに適用した例に
ついて、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態
の設備異常検出装置10をシーケンサーに適用した場合
を示すブロック図である。シーケンサー30は、演算制
御部とメモリ部とからなるCPU32を中心として、入
力部36,38、出力部34,40,42、および本実
施形態の設備異常検出装置10の機能を果たす機能モジ
ュール44を有している。このシーケンサー30が、前
記入力部および出力部によって、自動設備のモータ46
を制御するNC(数値制御)機構48、自動設備のリミ
ットスイッチ50、異常発生箇所等を表示するディスプ
レイ(LCD等)52、および異常警報装置54に接続
されている。モータ46,NC機構48,リミットスイ
ッチ50が図1における設備8に相当し、入力部36,
38が信号入力部12に相当する。また、機能モジュー
ル44が入力データ解析部14,標準データ記憶部16
およびデータ比較部18に相当し、ディスプレイ52お
よび異常警報装置54が表示・出力部20に相当する。
【0014】リミットスイッチ50からは自動設備のス
ライド機構が端部に到達した時等に信号が入力され、N
C機構48からはスライド機構が所定の中間位置に到達
した時や、自動組み付け機構のアームが所定の角度に達
した時等に信号が入力される。機能モジュール44は、
これらの入力信号に基づいて、上述の如く、入力順序の
データおよび入力時間間隔のデータの異常を検出し、異
常警報装置54から異常警報を出すとともに、ディスプ
レイ52の画面上に異常発生箇所を表示する。さらに、
必要があれば、NC機構48を介してモータ46を停止
させる。
ライド機構が端部に到達した時等に信号が入力され、N
C機構48からはスライド機構が所定の中間位置に到達
した時や、自動組み付け機構のアームが所定の角度に達
した時等に信号が入力される。機能モジュール44は、
これらの入力信号に基づいて、上述の如く、入力順序の
データおよび入力時間間隔のデータの異常を検出し、異
常警報装置54から異常警報を出すとともに、ディスプ
レイ52の画面上に異常発生箇所を表示する。さらに、
必要があれば、NC機構48を介してモータ46を停止
させる。
【0015】本実施形態においては、図2に示されるよ
うに、二値信号を入力信号とした場合について説明して
いるが、入力信号はこれに限られず、パルス信号,鋸刃
状信号等どのような形態のものでも構わない。また、入
力時間間隔のデータとして信号1a,2a,3a,4
a,5a,6a,5bのそれぞれの入力時間間隔のみを
用いているが、必要に応じて1b,2b,3b,4b,
5b,6bとの入力時間間隔をも用いることができる。
さらに、本実施形態において図3に示される構成は、本
発明の設備異常検出装置を具体的に適用した一例を示し
たものに過ぎず、これ以外にも種々の構成において適用
することが可能である。また、本発明における異常検出
(入力データと標準データとの比較)は、設備の稼働中
連続的に実施しても良いし、一定時間間隔で実施しても
良い。さらに、オペレータの指定時に実施することもで
きる。設備異常検出装置および入力信号パターンのその
他の部分の構成,数,接続関係等についても、本実施形
態に限定されるものではない。
うに、二値信号を入力信号とした場合について説明して
いるが、入力信号はこれに限られず、パルス信号,鋸刃
状信号等どのような形態のものでも構わない。また、入
力時間間隔のデータとして信号1a,2a,3a,4
a,5a,6a,5bのそれぞれの入力時間間隔のみを
用いているが、必要に応じて1b,2b,3b,4b,
5b,6bとの入力時間間隔をも用いることができる。
さらに、本実施形態において図3に示される構成は、本
発明の設備異常検出装置を具体的に適用した一例を示し
たものに過ぎず、これ以外にも種々の構成において適用
することが可能である。また、本発明における異常検出
(入力データと標準データとの比較)は、設備の稼働中
連続的に実施しても良いし、一定時間間隔で実施しても
良い。さらに、オペレータの指定時に実施することもで
きる。設備異常検出装置および入力信号パターンのその
他の部分の構成,数,接続関係等についても、本実施形
態に限定されるものではない。
【0016】
【発明の効果】請求項1乃び請求項2に係る発明におい
ては、設備の改変に容易に対応できるとともに設備の作
動順序が狂った場合にこれを異常として検出することが
できる。また、請求項2に係る発明の効果として、オペ
レータは設備のどの箇所に異常が生じたのかを容易に知
ることができ、迅速に異常に対処することができる。
ては、設備の改変に容易に対応できるとともに設備の作
動順序が狂った場合にこれを異常として検出することが
できる。また、請求項2に係る発明の効果として、オペ
レータは設備のどの箇所に異常が生じたのかを容易に知
ることができ、迅速に異常に対処することができる。
【図1】本発明に係る設備異常検出装置の一実施形態の
全体構成を示すブロック図である。
全体構成を示すブロック図である。
【図2】設備異常検出装置の一実施形態における設備立
ち上げ時の入力信号のパターンを示すタイムチャートで
ある。
ち上げ時の入力信号のパターンを示すタイムチャートで
ある。
【図3】設備異常検出装置の一実施形態をシーケンサー
に適用した場合を示すブロック図である。
に適用した場合を示すブロック図である。
8 設備 10 設備異常検出装置 12,14 入力信号解析手段 16 標準データ記憶手段 18 比較手段 20 異常信号出力手段 20 異常箇所表示手段
Claims (2)
- 【請求項1】 設備の稼働状態を示す複数の入力信号か
ら前記複数の入力信号の入力順序と入力時間間隔の入力
データを得る入力信号解析手段と、 前記設備の立ち上げ時および前記設備の改変時に前記入
力データを標準データとして記憶する標準データ記憶手
段と、 前記設備の稼働中の前記入力データを前記標準データと
比較する比較手段と、 前記設備の稼働中の前記入力データのうち入力順序が前
記標準データと異なる場合あるいは入力時間間隔が前記
標準データから一定範囲以上ずれている場合に異常信号
を出力する異常信号出力手段、とを有することを特徴と
する設備異常検出装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の設備異常検出装置であ
って、 前記異常信号出力手段から異常信号が出力される場合に
前記設備のどの箇所に異常が生じたかを合わせて表示す
る異常箇所表示手段を付加したことを特徴とする設備異
常検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18130497A JPH1128642A (ja) | 1997-07-07 | 1997-07-07 | 設備異常検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18130497A JPH1128642A (ja) | 1997-07-07 | 1997-07-07 | 設備異常検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1128642A true JPH1128642A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16098344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18130497A Pending JPH1128642A (ja) | 1997-07-07 | 1997-07-07 | 設備異常検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1128642A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6832337B2 (en) | 2000-04-28 | 2004-12-14 | Denso Corporation | Method and apparatus for monitoring microcomputer in electronic control unit |
WO2006016628A1 (ja) * | 2004-08-10 | 2006-02-16 | Central Research Institute Of Electric Power Industry | 成膜物 |
JP2014203303A (ja) * | 2013-04-05 | 2014-10-27 | マツダ株式会社 | 設備状態監視装置及び監視方法 |
WO2020109901A1 (ja) * | 2018-11-26 | 2020-06-04 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 半導体装置、二次電池システム |
WO2020262844A3 (ko) * | 2019-06-25 | 2021-02-18 | 주식회사 아이티공간 | 다중 제어 출력신호를 통한 기기의 예지 보전방법 |
-
1997
- 1997-07-07 JP JP18130497A patent/JPH1128642A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6832337B2 (en) | 2000-04-28 | 2004-12-14 | Denso Corporation | Method and apparatus for monitoring microcomputer in electronic control unit |
WO2006016628A1 (ja) * | 2004-08-10 | 2006-02-16 | Central Research Institute Of Electric Power Industry | 成膜物 |
JP2014203303A (ja) * | 2013-04-05 | 2014-10-27 | マツダ株式会社 | 設備状態監視装置及び監視方法 |
WO2020109901A1 (ja) * | 2018-11-26 | 2020-06-04 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 半導体装置、二次電池システム |
WO2020262844A3 (ko) * | 2019-06-25 | 2021-02-18 | 주식회사 아이티공간 | 다중 제어 출력신호를 통한 기기의 예지 보전방법 |
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