JP3410760B2 - テレビカメラ用レンズの状態監視装置 - Google Patents

テレビカメラ用レンズの状態監視装置

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JP3410760B2
JP3410760B2 JP08964093A JP8964093A JP3410760B2 JP 3410760 B2 JP3410760 B2 JP 3410760B2 JP 08964093 A JP08964093 A JP 08964093A JP 8964093 A JP8964093 A JP 8964093A JP 3410760 B2 JP3410760 B2 JP 3410760B2
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television camera
lens
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motion
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信哉 矢島
信治 永島
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富士写真光機株式会社
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビカメラのフォー
カス、ズーム等の各種レンズ駆動機構や絞り機構の動作
状態を監視するテレビカメラ用レンズの状態監視装置に
関するものであり、例えば遠隔制御用のテレビカメラに
おいて遠隔制御のコントローラ側で上記動作状態を監視
し得る装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、気象情報、スポーツ映像さら
には上方からの画像等を得るために、屋外、ビルの屋上
部分などの各所に雲台に支持されたテレビカメラを設置
し、このテレビカメラによる撮影位置を、例えば雲台に
配設したパン駆動手段、チルト駆動手段によるパン、チ
ルト操作、およびテレビカメラのズーム、フォーカス操
作等を遠隔制御可能に設け、オペレータによって離れた
位置から操作するようにしたテレビカメラの遠隔制御装
置が知られている(例えば特公昭58-6163 号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、テレビカメ
ラ、特にそのレンズユニット内にはレンズのフォーカス
機構、ズーム機構、エクステンダ機構さらには絞り機構
等の可動部分も多くカメラ性能を維持するためにはこれ
らの可動部分が正常な動作状態に設定されているか否か
を定期的に点検する必要がある。
【0004】このような各種可動部分の点検をオペレー
タが逐一行なうのは容易ではない。
【0005】特にこのようなテレビカメラの遠隔制御が
行なわれる場合には、カメラ点検のために人間が行くの
には容易でない場所にテレビカメラが配設されることも
多く、このような場合にカメラの定期点検を行なうこと
は管理者の労力負担が大となり問題となっていた。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みなされたも
のであり、テレビカメラのレンズユニットに内蔵された
各種可動部分の状態をオペレータが容易に診断し得るテ
レビカメラ用レンズの状態監視装置を提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明のテレビカメラ
用レンズの状態監視装置は、テレビカメラのレンズユニ
ットに内蔵された所定の可動部分が、外部からの診断指
示入力に応じて所定の診断用動作を常時行ない得るよう
該可動部分に指示する診断用動作指示部と、該診断用動
作の指示に応じた該可動部分の動作を検出する可動部分
動作検出部と、該可動部分動作検出部により検出された
動作データと前記診断用動作の基準データとの比較に基
づき、前記可動部分の動作状態を診断する可動部分動作
状態診断部とを備えてなることを特徴とするものであ
る。
【0008】また、このテレビカメラの状態監視装置に
おいて、前記検出された動作データを前記テレビカメラ
の遠隔制御用のコントロールシステムに送信する信号送
信手段を設け、該コントロールシステム内に前記可動部
分動作状態診断部を設けることも可能である。さらに、
前記可動部分動作検出部が、前記診断用動作指示に応じ
た該可動部分の動作を、この動作中に所定のサンプリン
グタイミング毎に検出するように構成されてなることが
好ましい。
【0009】
【作用】上記構成によれば、テレビカメラのレンズユニ
ットの所定の可動部分に対して所定の診断用動作を行な
うよう指示し、この指示に応じた可動部分の実際の動作
を検出し、この検出された動作データと診断用動作の基
準データとを比較し、その比較結果に基づき可動部分の
動作状態が正常か否かを診断するようにしており、オペ
レータはこの診断結果に基づき、レンズユニットの各種
可動部分の状態を容易に認識することが可能となる。
【0010】また、検出された動作データをテレビカメ
ラの遠隔制御用のコントロールシステムに送信し、この
コントロールシステム内で上記可動部分の動作状態を診
断するようにすれば、オペレータはテレビカメラの遠隔
制御を行ない乍ら上記可動部分の動作状態を把握するこ
とができ、テレビカメラが、頻繁に行くのには容易では
ない場所に配設されている場合であっても上記診断を容
易に行なうことが可能となり、テレビカメラ管理者の労
力負担を軽減することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
乍ら説明する。
【0012】図2にこの実施例に係るテレビカメラ用レ
ンズの状態監視装置を搭載した雲台制御装置の全体構成
を示す。
【0013】テレビカメラ31はカメラ本体32とレンズユ
ニット33とで構成され、上記カメラ本体32は旋回方向の
パンおよび上下傾動方向のチルト可能な雲台34の支持台
34cに支承されている。この雲台34は、固定された脚部3
4a に雲台本体34b が設置され、該雲台本体34b が脚部3
4a に対して左右方向に旋回駆動され、支持台34c が雲
台本体34b に対して上下方向に傾動駆動されるものであ
り、上記雲台本体34b内に上記パンおよびチルト駆動用
のサーボ機構(図示せず)が設置されている。
【0014】一方、テレビカメラ31のレンズユニット33
のレンズ駆動部33a には、ズームおよびフォーカス駆動
を行うサーボ機構(図示せず)が設置されている。
【0015】また、このレンズユニット33には、各レン
ズの駆動機構や絞り機構の動作状態診断を行なうための
CPU(図1参照)が配されている。
【0016】また、オペレーションユニット40がテレビ
カメラ31と別体にRS232 Cケーブル35を介してリモー
ト操作を行うように設置され、該オペレーションユニッ
ト40に設置されたジョイスティック、ズームスイッチ、
フォーカスつまみ、速度調整部等の各種操作部材39のオ
ペレータ(カメラマン)による操作に基づいて各種のコ
マンド信号が雲台34側に送出され、一方雲台34側からも
確認信号等の通信用信号が該オペレーションユニット40
に送信され、これにより前記パン、チルト、ズーム、フ
ォーカス作動、その他の制御が行えるように構成されて
いる。
【0017】また、このオペレーションユニット40には
テレビカメラ31から各可動部分の動作状態検出データが
RS232 Cケーブル35を介して定期的に入力され、この
オペレータユニット10内でこの入力された検出データを
基準データと比較してこの可動部分の動作状態を診断す
る。
【0018】さらに、上記オペレーションユニット40に
はCRT41が接続されている。このCRT41には前記テ
レビカメラ31で撮影された画像が表示され、これととも
に上記可動部分の診断結果が表示される。
【0019】図1は、本発明の実施例に係るテレビカメ
ラ用レンズの状態監視装置を示すブロック図である。な
お、この図1に示す装置は図2の雲台制御装置に搭載さ
れたものと略同様に構成されているが、この図1の装置
においてはレンズユニット1とコントローラ2が比較的
遠く離れており、通信ケーブルとして公衆電話回線5が
用いられている点で相違している。
【0020】この図1に示すように、レンズユニット1
内にはCPU11が配されており、このCPU11には基準
電圧供給用の電源12、ズームレンズ駆動部13、フォーカ
スレンズ駆動部14、アイリス機構駆動部15、エクステン
ダレンズ駆動部16および入出力ポート17が接続されてい
る。
【0021】また、コントローラ2内にはCRT21およ
びパーソナルコンピュータ22が配されている。
【0022】さらに、レンズユニット1の入出力ポート
17にはRS232 Cケーブル6を介してモデム3が接続さ
れており、コントローラ2にはRS232 Cケーブル7を
介してモデム4が接続されており、これら2つのモデム
3,4は前述した如く公衆電話回線5により接続されて
いる。
【0023】上記CPU11からは各駆動部13〜16に対し
て診断用動作開始信号が出力され、これに応じて各駆動
部13〜16では診断用動作が開始される。一方、各駆動部
13〜16からはその診断用動作中の所定サンプリングタイ
ミング毎に検出されたポテンショからの位置データおよ
び駆動モータの駆動電流データがCPU11に送出され
る。
【0024】また、電源12はレンズユニット1の内部で
使用される基準電圧を供給するものであり、この基準電
圧データがCPU11に送出される。
【0025】このように、CPU11に逐次入力された、
各駆動部13〜16からの位置データおよび駆動電流デー
タ、さらには電源12からの基準電圧データは入出力ポー
ト17からRS232 Cケーブル6を介してモデム3に出力
される。
【0026】この後、これらの各データはモデム3から
公衆電話回線5を介してモデム4に送出され、この後R
S232 Cケーブル7を介してコントローラ2内のパーソ
ナルコンピュータ22に入力される。
【0027】このパーソナルコンピュータ22では入力さ
れた各データと基準データを比較し、これら各データが
基準データと一致するか、これらの差が許容範囲内であ
る場合には各駆動部13〜16の動作状態が正常であると判
断し、その旨をCRT21に表示する。これに対し、これ
らの差が許容範囲外である場合にはその旨、およびその
解析結果から求められた故障原因等をCRT21に表示す
る。
【0028】一方、パーソナルコンピュータ22に診断指
示コマンドが入力された場合、このコマンド信号は上記
各データの伝送経路とは逆にRS232 Cケーブル7、モ
デム4、公衆電話回線5、モデム3、RS232 Cケーブ
ル6および入出力ポート17を介してCPU11に入力され
る。CPU11はこのコマンド信号の入力に応じて前述し
た如く診断用動作開始信号を各駆動部13〜16に送出する
こととなる。
【0029】なお、雲台の制御信号をこのパーソナルコ
ンピュータ22に入力し、公衆電話回線5を介して雲台に
送出することが可能である。
【0030】このように、コントローラ2とレンズユニ
ット1間で、上述した如く公衆電話回線5やRS232 C
ケーブル35を介して各種データやコマンド信号を送受信
するようにすれば、コントローラ2から遠隔位置に配さ
れたレンズユニット1内の各駆動部13〜16の動作状態を
コントローラ2の配設位置において把握することがで
き、オペレータはこの動作状態の診断を常時かつ容易に
行なうことができる。
【0031】図3は、ズームレンズ駆動部13の動作状態
を診断する際のフローチャートである。
【0032】すなわち、ズームレンズ駆動部13の動作状
態を診断する際には、まず電源12からの基準電圧データ
が所定の値であるか否かをCPU11で判断し(S1)、
所定の値でなければこの基準電圧データを入出力ポート
17から送出し、所定の値であれば処理回数カウンタにK
(例えば2〜3)を入力する(S2)。次にズームレン
ズ系をテレ側に移動せしめ(S3)、この移動期間中に
所定のサンプリングタイミング毎に、駆動モータのポテ
ンショメータからの位置データ(S4)および駆動モー
タの駆動電流データ(S5)をCPU11に入力せしめ
る。ズームレンズ系がテレ側端部に到達すると、次にこ
のズームレンズ系をワイド側に移動せしめ(S6)、上
記テレ側への移動期間中の操作と同様にして駆動モータ
のポテンショメータからの位置データ(S7)および駆
動モータの駆動電流データ(S8)をCPU11に入力せ
しめる。この後、上記処理回数カウンタの数値を1だけ
減じ(S9)、この処理回数カウンタの数値が0となっ
ているか否かを判断する(S10)。
【0033】この判断の結果、0となっていなければS
3に戻ってそれ以降の処理を繰り返し、0となっていれ
ば、それまでCPU11に入力され、メモリ(図示されて
いない)に記憶されていたデータを入出力ポート17から
送出する。
【0034】なお、上述したS3からS10の処理操作を
複数回繰り返すのは誤検出を防ぐためである。
【0035】上記入出力ポート17から送出された各デー
タは公衆電話回線5を介してパーソナルコンピュータ22
に送出され、このパーソナルコンピュータ22において上
述した如くズームレンズ駆動部13の動作状態が正常であ
るか否かが判断される。
【0036】図4はアイリス機構駆動部15の動作状態を
診断する際のフローチャートである。このアイリス機構
駆動部15に対する診断処理は図3に示すズームレンズ駆
動部13に対する診断処理と略同様であるが、S3および
S6の処理が相違している。
【0037】すなわち、ズームレンズ駆動部13の診断処
理においては、ズームレンズ系をS3においてテレ側
に、S6においてワイド側に移動せしめるのに対し、ア
イリス機構駆動部15の診断処理においては、アイリス機
構をS3において開方向に、S6において閉方向に駆動
せしめる点において相違する。
【0038】なお、フォーカスレンズ駆動部14の診断処
理もズームレンズ駆動部13の診断処理と略同様であり、
図3に示すフローチャートのS3において無限大側に、
S6において至近側に各々フォーカスレンズ系を移動せ
しめる点のみにおいて相違している。
【0039】さらに、エクステンダレンズ駆動部16の診
断処理においても、各倍率レンズの切換モータのポテン
ショメータからの位置データとこのモータの駆動電流デ
ータを各サンプリングタイミング毎にCPU11に入力せ
しめるようになっており、その診断処理を表わすフロー
チャートは図3あるいは図4に示すフローチャートと略
同様に構成される。
【0040】なお、本発明のテレビカメラの状態監視装
置としては上述した実施例のものに限られず、種々の態
様の変更が可能である。
【0041】例えば、上述した実施においては、CPU
11に入力された各データはテレビカメラ1から遠隔位置
に配されたコントローラ1のパーソナルコンピュータ22
に送出され、このパーソナルコンピュータ22において各
駆動部13〜16の動作状態を診断しているが、上記各デー
タと基準データとの比較をCPU11にて行ない、その結
果を例えばカメラ本体32に設けた表示部に表示したり、
その結果のみを上記コントローラ1に送出することも可
能である。
【0042】また、検出する可動部分としては上述した
駆動部に係る可動部分に限られず、また、上述した駆動
部に係る可動部の中から適宜選択することも可能であ
る。
【0043】さらに、上記通信手段としては公衆電話回
線やRS232 Cケーブルに限られるものではなく、その
他の通信手段、例えばGP−IB等の他の有線電気通信
手段や、無線、光通信等の通信手段も使用することが可
能である。
【0044】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のテレビ
カメラ用レンズの状態監視装置によれば、レンズユニッ
トの所定の可動部分に所定の診断動作をなさしめ、この
動作中にその動作データを検出し、この検出された動作
データを基準データと比較してその可動部分の動作状態
が正常か否かを診断しており、オペレータはこの診断結
果に基づき各可動部分の状態を容易に把握することがで
きる。
【0045】また、検出された動作データを遠隔制御用
のコントロールシステムに送出し、このコントローラ内
において上記可動部分の動作状態が正常か否かを診断す
れば、オペレータはコントローラによりテレビカメラの
操作をし乍ら各可動部分の状態を把握することができ、
オペレータのレンズユニットの診断労力が大幅に軽減さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビカメラ用レンズの状態監視装置
を示すブロック図
【図2】テレビカメラ用レンズの状態監視装置を搭載し
た雲台制御装置を示す概略図
【図3】図1に示すズームレンズ駆動部の診断処理を示
すフローチャート
【図4】図1に示すアイリス機構駆動部の診断処理を示
すフローチャート
【符号の説明】
1,33 レンズユニット 2 コントローラ 3,4 モデム 5 公衆電話回線 6,7,35 RS232 Cケーブル 13 ズームレンズ駆動部 14 フォーカスレンズ駆動部 15 アイリス機構駆動部 16 エクテンダレンズ駆動部 17 入出力ポート 21,41 CRT 22 パーソナルコンピュータ 31 テレビカメラ 32 カメラ本体 33a レンズ駆動部 34 雲台 40 オペレーションユニット

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビカメラのレンズユニットに内蔵さ
    れた所定の可動部分が、外部からの診断指示入力に応じ
    て所定の診断用動作を常時行ない得るよう該可動部分に
    指示する診断用動作指示部と、 該診断用動作の指示に応じた該可動部分の動作を検出す
    る可動部分動作検出部と、 該可動部分動作検出部により検出された動作データと前
    記診断用動作の基準データとの比較に基づき、前記可動
    部分の動作状態を診断する可動部分動作状態診断部とを
    備えてなることを特徴とするテレビカメラ用レンズの状
    態監視装置。
  2. 【請求項2】 前記検出された動作データを前記テレビ
    カメラの遠隔制御用のコントロールシステムに送信する
    信号送信手段を有し、 該コントロールシステム内に前記可動部分動作状態診断
    部が設けられてなることを特徴とする請求項1記載のテ
    レビカメラ用レンズの状態監視装置。
  3. 【請求項3】 前記可動部分動作検出部が、前記診断用
    動作指示に応じた該可動部分の動作を、この動作中に所
    定のサンプリングタイミング毎に検出するように構成さ
    れてなることを特徴とする請求項1または2記載のテレ
    ビカメラ用レンズの状態監視装置。
JP08964093A 1993-04-16 1993-04-16 テレビカメラ用レンズの状態監視装置 Expired - Lifetime JP3410760B2 (ja)

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