JPWO2018225117A1 - レーザ装置、及びeuv光生成システム - Google Patents

レーザ装置、及びeuv光生成システム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2018225117A1
JPWO2018225117A1 JP2019523213A JP2019523213A JPWO2018225117A1 JP WO2018225117 A1 JPWO2018225117 A1 JP WO2018225117A1 JP 2019523213 A JP2019523213 A JP 2019523213A JP 2019523213 A JP2019523213 A JP 2019523213A JP WO2018225117 A1 JPWO2018225117 A1 JP WO2018225117A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
optical axis
control unit
actuator
monitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019523213A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6990701B2 (ja
Inventor
克彦 若菜
克彦 若菜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gigaphoton Inc
Original Assignee
Gigaphoton Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gigaphoton Inc filed Critical Gigaphoton Inc
Publication of JPWO2018225117A1 publication Critical patent/JPWO2018225117A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6990701B2 publication Critical patent/JP6990701B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05GX-RAY TECHNIQUE
    • H05G2/00Apparatus or processes specially adapted for producing X-rays, not involving X-ray tubes, e.g. involving generation of a plasma
    • H05G2/001X-ray radiation generated from plasma
    • H05G2/008X-ray radiation generated from plasma involving a beam of energy, e.g. laser or electron beam in the process of exciting the plasma
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/0816Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/005Optical devices external to the laser cavity, specially adapted for lasers, e.g. for homogenisation of the beam or for manipulating laser pulses, e.g. pulse shaping
    • H01S3/0071Beam steering, e.g. whereby a mirror outside the cavity is present to change the beam direction
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/23Arrangements of two or more lasers not provided for in groups H01S3/02 - H01S3/22, e.g. tandem arrangements of separate active media
    • H01S3/2308Amplifier arrangements, e.g. MOPA
    • H01S3/2316Cascaded amplifiers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/0014Monitoring arrangements not otherwise provided for
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/09Processes or apparatus for excitation, e.g. pumping
    • H01S3/097Processes or apparatus for excitation, e.g. pumping by gas discharge of a gas laser
    • H01S3/0971Processes or apparatus for excitation, e.g. pumping by gas discharge of a gas laser transversely excited

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • X-Ray Techniques (AREA)
  • Lasers (AREA)

Abstract

本開示によるレーザ装置は、レーザ光軸上に配置された光学素子と、光学素子を変位させてレーザ光軸を変位させるアクチュエータと、アクチュエータの駆動量をモニタする駆動量モニタと、レーザ光軸に沿って配置され、レーザ光軸をモニタする光軸モニタと、光軸モニタのモニタリング結果に基づいてアクチュエータを制御すると共に、駆動量モニタのモニタリング結果に基づいて光学素子の異常を判定する制御部とを備える。

Description

本開示は、レーザ装置、及びEUV光生成システムに関する。
近年、半導体プロセスの微細化に伴って、半導体プロセスの光リソグラフィにおける転写パターンの微細化が急速に進展している。次世代においては、20nm以下の微細加工が要求されるようになる。このため、波長13nm程度の極端紫外(EUV)光を生成するための装置と縮小投影反射光学系とを組み合わせた露光装置の開発が期待されている。
EUV光生成装置としては、ターゲット物質にレーザ光を照射することによって生成されるプラズマが用いられるLPP(Laser Produced Plasma)式の装置と、放電によって生成されるプラズマが用いられるDPP(Discharge Produced Plasma)式の装置と、軌道放射光が用いられるSR(Synchrotron Radiation)式の装置との3種類の装置が提案されている。
特開2009−109823号公報
概要
本開示のレーザ装置は、レーザ光軸上に配置された光学素子と、光学素子を変位させてレーザ光軸を変位させるアクチュエータと、アクチュエータの駆動量をモニタする駆動量モニタと、レーザ光軸に沿って配置され、レーザ光軸をモニタする光軸モニタと、光軸モニタのモニタリング結果に基づいてアクチュエータを制御すると共に、駆動量モニタのモニタリング結果に基づいて光学素子の異常を判定する制御部とを備える。
本開示のEUV光生成システムは、EUV光が生成されるEUVチャンバと、EUVチャンバへと導かれるレーザ光を出射するレーザ装置とを含み、レーザ装置は、レーザ光軸上に配置された光学素子と、光学素子を変位させてレーザ光軸を変位させるアクチュエータと、アクチュエータの駆動量をモニタする駆動量モニタと、レーザ光軸に沿って配置され、レーザ光軸をモニタする光軸モニタと、光軸モニタのモニタリング結果に基づいてアクチュエータを制御すると共に、駆動量モニタのモニタリング結果に基づいて光学素子の異常を判定する制御部とを備える。
本開示のいくつかの実施形態を、単なる例として、添付の図面を参照して以下に説明する。
図1は、例示的なLPP式のEUV光生成システムの一構成例を概略的に示す。 図2は、比較例に係るレーザ装置及びEUV光生成システムの一構成例を概略的に示す。 図3は、比較例に係るレーザ装置における1つの光学ユニットの第1の構成例を概略的に示す。 図4は、比較例に係るレーザ装置における1つの光学ユニットの第2の構成例を概略的に示す。 図5は、比較例に係るレーザ装置におけるモニタ部の一構成例を概略的に示す。 図6は、比較例に係るレーザ装置において、アクチュエータによる光軸制御をオフにしている場合の平常時と熱負荷変動時のレーザ光軸の状態の一例を概略的に示す。 図7は、比較例に係るレーザ装置において、アクチュエータによる光軸制御をオンにしている場合の平常時と熱負荷変動時のレーザ光軸の状態の一例を概略的に示す。 図8は、比較例に係るレーザ装置における光軸制御の動作のフローチャートを概略的に示す。 図9は、比較例に係るレーザ装置において、アクチュエータによる光軸制御をオフにしている場合における光学素子損傷時のレーザ光軸の状態の一例を概略的に示す。 図10は、比較例に係るレーザ装置において、アクチュエータによる光軸制御をオンにしている場合における光学素子損傷時のレーザ光軸の状態の一例を概略的に示す。 図11は、実施形態1に係るレーザ装置における1つの光学ユニットの第1の構成例を概略的に示す。 図12は、実施形態1に係るレーザ装置における1つの光学ユニットの第2の構成例を概略的に示す。 図13は、実施形態1に係るレーザ装置において、アクチュエータによる光軸制御をオンにしている場合における光学素子損傷時のレーザ光軸の状態の第1の例を概略的に示す。 図14は、実施形態1に係るレーザ装置において、アクチュエータによる光軸制御をオンにしている場合における光学素子損傷時のレーザ光軸の状態の第2の例を概略的に示す。 図15は、実施形態1に係るレーザ装置の1つの光学ユニットにおけるビーム位置と位置制御用のアクチュエータの駆動量との実測値の一例を概略的に示す。 図16は、実施形態1に係るレーザ装置の1つの光学ユニットにおけるビームポインティングとポインティング制御用のアクチュエータの駆動量との実測値の一例を概略的に示す。 図17は、実施形態1に係るレーザ装置における複数の光学ユニットの構成例を概略的に示す。 図18は、実施形態1に係るレーザ装置における制御部による異常の判定動作のフローチャートの第1の例を概略的に示す。 図19は、実施形態1に係るレーザ装置における制御部による異常の判定動作のフローチャートの第2の例を概略的に示す。 図20は、実施形態1に係るレーザ装置におけるレーザコントローラによる異常の判定動作のフローチャートの一例を概略的に示す。 図21は、実施形態2に係るレーザ装置における制御部による異常の判定動作のフローチャートの第1の例を概略的に示す。 図22は、実施形態2に係るレーザ装置における制御部による異常の判定動作のフローチャートの第2の例を概略的に示す。
実施形態
<内容>
<1.EUV光生成装置の全体説明>(図1)
1.1 構成
1.2 動作
<2.比較例>(光軸制御を行う機能を備えたレーザ装置、及びEUV光生成システム)(図2〜図9)
2.1 構成
2.2 動作
2.3 課題
<3.実施形態1>(アクチュエータの駆動量に基づいて光学素子の異常を判定する機能を備えたレーザ装置)(図11〜図20)
3.1 構成
3.2 動作
3.3 作用・効果
<4.実施形態2>(アクチュエータの駆動量と光軸モニタのモニタリング結果とに基づいて光学素子の異常を判定する機能を備えたレーザ装置)(図21、図22)
4.1 構成、及び動作
4.2 作用・効果
<5.その他>
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。
以下に説明される実施形態は、本開示のいくつかの例を示すものであって、本開示の内容を限定するものではない。また、各実施形態で説明される構成及び動作の全てが本開示の構成及び動作として必須であるとは限らない。
なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
<1.EUV光生成装置の全体説明>
[1.1 構成]
図1に、例示的なLPP式のEUV光生成システムの構成を概略的に示す。EUV光生成装置1は、少なくとも1つのレーザ装置3と共に用いられる場合がある。本願においては、EUV光生成装置1及びレーザ装置3を含むシステムを、EUV光生成システム11と称する。図1に示し、かつ、以下に詳細に説明するように、EUV光生成装置1は、チャンバ2、ターゲット供給部26を含む。チャンバ2は、密閉可能な容器である。ターゲット供給部26は、ターゲット物質をチャンバ2内部に供給するよう構成され、例えば、チャンバ2の壁を貫通するように取り付けられる。ターゲット物質の材料は、スズ、テルビウム、ガドリニウム、リチウム、キセノン、又は、それらの内のいずれか2つ以上の組み合せを含んでもよいが、これらに限定されない。
チャンバ2の壁には、少なくとも1つの貫通孔が設けられている。その貫通孔は、ウインドウ21によって塞がれ、ウインドウ21をレーザ装置3から出力されるパルスレーザ光32が透過する。チャンバ2の内部には、例えば、回転楕円面形状の反射面を有するEUV集光ミラー23が配置される。EUV集光ミラー23は、第1及び第2の焦点を有する。EUV集光ミラー23の表面には、例えば、モリブデンとシリコンとが交互に積層された多層反射膜が形成される。EUV集光ミラー23は、例えば、その第1の焦点がプラズマ生成領域25に位置し、その第2の焦点が中間集光点(IF)292に位置するように配置されてもよい。EUV集光ミラー23の中央部には貫通孔24が設けられ、貫通孔24をパルスレーザ光33が通過する。
EUV光生成装置1は、EUV光生成コントローラ5、ターゲットセンサ4等を含む。ターゲットセンサ4は、ターゲット27の存在、軌跡、位置、速度のうちいずれか又は複数を検出するよう構成される。ターゲットセンサ4は、撮像機能を備えてもよい。
また、EUV光生成装置1は、チャンバ2の内部と露光装置6の内部とを連通させる接続部29を含む。接続部29内部には、アパーチャ293が形成された壁291が設けられる。壁291は、そのアパーチャ293がEUV集光ミラー23の第2の焦点位置に位置するように配置される。
さらに、EUV光生成装置1は、レーザ光伝送装置34、レーザ光集光ミラー22、ターゲット27を回収するためのターゲット回収部28等を含む。レーザ光伝送装置34は、レーザ光の伝送状態を規定するための光学素子と、この光学素子の位置、姿勢等を調整するためのアクチュエータとを備える。
[1.2 動作]
図1を参照して、例示的なLPP式のEUV光生成システムの動作を説明する。レーザ装置3から出力されたパルスレーザ光31は、レーザ光伝送装置34を経て、パルスレーザ光32としてウインドウ21を透過してチャンバ2内に入射する。パルスレーザ光32は、少なくとも1つのレーザ光経路に沿ってチャンバ2内を進み、レーザ光集光ミラー22で反射されて、パルスレーザ光33として少なくとも1つのターゲット27に照射される。
ターゲット供給部26は、ターゲット物質によって形成されたターゲット27をチャンバ2内部のプラズマ生成領域25に向けて出力するよう構成される。ターゲット27には、パルスレーザ光33に含まれる少なくとも1つのパルスが照射される。パルスレーザ光が照射されたターゲット27はプラズマ化し、そのプラズマから放射光251が放射される。放射光251に含まれるEUV光252は、EUV集光ミラー23によって選択的に反射される。EUV集光ミラー23によって反射されたEUV光252は、中間集光点292で集光され、露光装置6に出力さる。なお、1つのターゲット27に、パルスレーザ光33に含まれる複数のパルスが照射されてもよい。
EUV光生成コントローラ5は、EUV光生成システム11全体の制御を統括するよう構成される。EUV光生成コントローラ5は、ターゲットセンサ4の検出結果を処理するよう構成される。ターゲットセンサ4の検出結果に基づいて、EUV光生成コントローラ5は、例えば、ターゲット27が出力されるタイミング、ターゲット27の出力方向等を制御するよう構成されてもよい。さらに、EUV光生成コントローラ5は、例えば、レーザ装置3の発振タイミング、パルスレーザ光32の進行方向、パルスレーザ光33の集光位置等を制御するよう構成されてもよい。上述の様々な制御は単なる例示に過ぎず、必要に応じて他の制御が追加されてもよい。
<2.比較例>(光軸制御を行う機能を備えたレーザ装置、及びEUV光生成システム)
[2.1 構成]
図2は、比較例に係るレーザ装置及びEUV光生成システムの一構成例を概略的に示している。
比較例に係るレーザ装置及びEUV光生成システムの基本構成は、図1に示したレーザ装置3及びEUV光生成システム11と略同様であるため、以下では図1に示したレーザ装置3及びEUV光生成システム11の構成要素と略同じ部分については、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
比較例に係るEUV光生成システムは、少なくとも、EUV光が生成されるEUVチャンバとしてのチャンバ2と、チャンバ2へと導かれるパルスレーザ光31を出射するレーザ装置3とを備えていてもよい。
比較例に係るレーザ装置3は、複数の制御部50−1〜50−7と、レーザコントローラ51と、発振器110とを備えていてもよい。
また、レーザ装置3は、発振器110から出力されたパルスレーザ光31のレーザ光軸上に、複数の増幅器60−1〜60−6と、複数のアクチュエータ部70−1〜70−7と、複数のモニタ部80−1〜80−7と、光学モジュール90−1と、高反射ミラー91,92,93とを備えていてもよい。
発振器110は、パルスレーザ光31を出力するマスタオシレータであってもよい。
レーザ装置3は、発振器110からのパルスレーザ光31を、複数の増幅器60−1〜60−6、及び光学モジュール90−1等を介して、EUVチャンバとしてのチャンバ2に向けて出力する。ここで、レーザ装置3において、パルスレーザ光31の光路に沿って発振器110に近い側を上流、チャンバ2に近い側を下流という。パルスレーザ光31は、上流側から下流側に向かって進行する。
複数の増幅器60−1〜60−6はそれぞれ、パルスレーザ光31を増幅するレーザチャンバと、パルスレーザ光31が入力する入力ウインドウ61aと、パルスレーザ光31を出力する出力ウインドウ61bとを含んでもよい。レーザチャンバは、放電用の内部電極を含んでもよい。
複数の増幅器60−1〜60−6のうち、増幅器60−1,60−2は、オシレータアンプであってもよい。増幅器60−3は、プリアンプであってもよい。増幅器60−4〜60−6は、メインアンプであってもよい。
増幅器60−1からのレーザ出力側に,アクチュエータ部70−1とモニタ部80−1とが配置されていてもよい。増幅器60−2からのレーザ出力側に,アクチュエータ部70−2とモニタ部80−2とが配置されていてもよい。
増幅器60−3へのレーザ入力側にアクチュエータ部70−3が配置され、増幅器60−3からのレーザ出力側にモニタ部80−3が配置されていてもよい。増幅器60−4へのレーザ入力側にアクチュエータ部70−4が配置され、増幅器60−4からのレーザ出力側にモニタ部80−4が配置されていてもよい。増幅器60−5へのレーザ入力側にアクチュエータ部70−5が配置され、増幅器60−5からのレーザ出力側にモニタ部80−5が配置されていてもよい。増幅器60−6へのレーザ入力側にアクチュエータ部70−6が配置され、増幅器60−6からのレーザ出力側にモニタ部80−6が配置されていてもよい。
光学モジュール90−1へのレーザ入力側にアクチュエータ部70−7が配置され、光学モジュール90−1からのレーザ出力側にモニタ部80−7が配置されていてもよい。
高反射ミラー91,92は、モニタ部80−3とアクチュエータ部70−4との間の光路上に設けられていてもよい。高反射ミラー93は、モニタ部80−7から出力されたパルスレーザ光31をEUVチャンバとしてのチャンバ2に向けて出力するように配置されていてもよい。
複数のアクチュエータ部70−1〜70−7はそれぞれ、レーザ光軸上に配置された少なくとも1つの光学素子を含んでいてもよい。少なくとも1つの光学素子は、位置制御用の光学素子と、ポインティング制御用の光学素子とを含んでいてもよい。また、複数のアクチュエータ部70−1〜70−7はそれぞれ、後述する図3、図4及び図7等に示すように、少なくとも1つの光学素子を変位させてレーザ光軸を変位させるアクチュエータ71を含んでいてもよい。アクチュエータ71は、位置制御用の光学素子に対して設けられた位置制御用のアクチュエータと、ポインティング制御用の光学素子に対して設けられたポインティング制御用のアクチュエータとを含んでいてもよい。
複数のモニタ部80−1〜80−7はそれぞれ、後述する図3、図4及び図7等に示すように、レーザ光軸に沿って配置され、レーザ光軸をモニタする光軸モニタ81を含んでいてもよい。光軸モニタ81は、パルスレーザ光31のビーム位置とビームポインティングとをモニタしてもよい。
制御部50−1は、アクチュエータ部70−1のアクチュエータ71とモニタ部80−1の光軸モニタ81とに接続されている。制御部50−2は、アクチュエータ部70−2のアクチュエータ71とモニタ部80−2の光軸モニタ81とに接続されている。制御部50−3は、アクチュエータ部70−3のアクチュエータ71とモニタ部80−3の光軸モニタ81とに接続されている。制御部50−4は、アクチュエータ部70−4のアクチュエータ71とモニタ部80−4の光軸モニタ81とに接続されている。制御部50−5は、アクチュエータ部70−5のアクチュエータ71とモニタ部80−5の光軸モニタ81とに接続されている。制御部50−6は、アクチュエータ部70−6のアクチュエータ71とモニタ部80−6の光軸モニタ81とに接続されている。制御部50−7は、アクチュエータ部70−7のアクチュエータ71とモニタ部80−7の光軸モニタ81とに接続されている。
複数の制御部50−1〜50−7はそれぞれ、レーザコントローラ51に接続されている。複数の制御部50−1〜50−7はそれぞれローカル制御部であってもよい。レーザコントローラ51は、各ローカル制御部に対して設けられ、各ローカル制御部を統括制御する統括制御部であってもよい。
レーザコントローラは51は、図1のEUV光生成コントローラ5に接続されていてもよい。
なお、以上で説明した各制御部、各増幅器、各アクチュエータ部、各モニタ部、各光学モジュール、及び各高反射ミラーは、以上で説明した数よりも多い、又は少ない数分、設けられていてもよい。
ここで、以上で説明した各制御部、各増幅器、各アクチュエータ部、各モニタ部、及び各光学モジュールの任意のn番目の構成要素は、図3及び図4に示したようにして、1つの光学ユニットを構成してもよい。
図3は、比較例に係るレーザ装置3における1つの光学ユニットの第1の構成例を概略的に示している。図4は、比較例に係るレーザ装置3における1つの光学ユニットの第2の構成例を概略的に示している。
なお、ここでは、図2における複数の増幅器60−1〜60−6のうち、任意のn番目の増幅器を60−nと記す。また、複数のアクチュエータ部70−1〜70−7のうち、任意のn番目のアクチュエータ部を70−nと記す。また、複数のモニタ部80−1〜80−7のうち、任意のn番目のモニタ部を80−nと記す。また、複数の制御部50−1〜50−7のうち、任意のn番目の制御部を50−nと記す。また、光学モジュール90−1を、任意のm番目の光学モジュール90−mとして説明する。図3及び図4には、任意のn番目の光学ユニットの構成例を示す。
図3に示したように、パルスレーザ光31の光軸に沿って上流側から下流側に向かって順に、アクチュエータ部70−nと、増幅器60−n又は光学モジュール90−mと、モニタ部80−nとが配置されることによって、1つの光学ユニットが構成されていてもよい。
また、図4に示したように、パルスレーザ光31の光軸に沿って上流側から下流側に向かって順に、増幅器60−n又は光学モジュール90−mと、アクチュエータ部70−nと、モニタ部80−nとが配置されることによって、1つの光学ユニットが構成されていてもよい。
制御部50−nは、n番目の光学ユニットに対して設けられ、n番目の光学ユニットにおける光軸制御を行ってもよい。制御部50−nは、モニタ部80−nの光軸モニタ81のモニタリング結果に基づいて、アクチュエータ部70−nのアクチュエータ71を駆動制御することによって、n番目の光学ユニットにおける光軸制御を行ってもよい。これにより、制御部50−nは、n番目の光学ユニットにおけるレーザ光軸のビーム位置とビームポインティングとを所望の状態となるようにフィードバック制御してもよい。
図5は、モニタ部80−nの一構成例を概略的に示している。
モニタ部80−nは、ビームプロファイラ82と、ビームプロファイラ83と、ウェッジ付きビームスプリッタ84と、レンズ85と、レンズ86とを含んでいてもよい。これらの各構成要素は、パルスレーザ光31のレーザ光軸に沿って配置されていてもよい。これらの各構成要素は、後述するように、パルスレーザ光31の光路上に配置された図6等に示すビームスプリッタ74によって分岐されたパルスレーザ光31のレーザ光軸に沿って配置されていてもよい。
少なくともビームプロファイラ82とビームプロファイラ83とが、モニタ部80−nの光軸モニタ81を構成してもよい。
レンズ86とビームプロファイラ83は、ウェッジ付きビームスプリッタ84を透過したパルスレーザ光31の光路上に配置されていてもよい。レンズ86とビームプロファイラ83は、ビーム位置計測用の構成要素であってもよい。ビームプロファイラ83は、パルスレーザ光31のレーザビーム断面のビームプロファイルの重心位置からビーム位置を算出可能であってもよい。
レンズ85とビームプロファイラ82は、ウェッジ付きビームスプリッタ84で反射されたパルスレーザ光31の光路上に配置されていてもよい。レンズ85とビームプロファイラ82は、ビームポインティング計測用の構成要素であってもよい。ビームプロファイラ82は、レンズ85の焦点位置に配置されている。ビームプロファイラ82は、パルスレーザ光31のレーザビームの断面強度プロファイルの重心位置とレンズ85の焦点距離fとからビームポインティングを算出可能であってもよい。
[2.2 動作]
図6は、比較例に係るレーザ装置3において、アクチュエータ71による光軸制御をオフにしている場合の平常時と熱負荷変動時のレーザ光軸の状態の一例を概略的に示している。
アクチュエータ部70−nは、光学素子として、反射ミラー72と反射ミラー73とを含んでいてもよい。モニタ部80−nは、反射ミラー72と反射ミラー73とによって反射されたパルスレーザ光31の光路上に設けられたビームスプリッタ74を含んでいてもよい。ビームスプリッタ74は、反射ミラー72と反射ミラー73とによって反射されたパルスレーザ光31の一部の光を光軸モニタ81に向けて反射してもよい。
図6には、平常時のレーザ光軸Z1と、光学素子等に熱負荷が生じたことによって変動した熱負荷変動時のレーザ光軸Z2とを示す。熱負荷によって、平常時のレーザ光軸Z1に対して光軸ずれ量Zdの光軸ずれが発生する。
図7は、比較例に係るレーザ装置3において、アクチュエータ71による光軸制御をオンにしている場合の平常時と熱負荷変動時のレーザ光軸の状態の一例を概略的に示している。
図7に示したように、例えば反射ミラー72に対してアクチュエータ71を設け、光軸制御を行うようにしてもよい。また、反射ミラー73に対してアクチュエータ71を設け、光軸制御を行うようにしてもよい。この場合、位置制御用の光学素子とポインティング制御用の光学素子とを別々のものとし、レーザ光軸のビーム位置とビームポインティングとを別々に制御してもよい。例えば相対的に上流側にある反射ミラー72を位置制御用の光学素子とし、反射ミラー72に設けるアクチュエータ71を位置制御用のアクチュエータとしてもよい。また、例えば相対的に下流側にある反射ミラー73をポインティング制御用の光学素子とし、反射ミラー73に設けるアクチュエータ71をポインティング制御用のアクチュエータとしてもよい。
制御部50−nは、光軸モニタ81によって計測された熱負荷変動時のレーザ光軸Z2の光軸ずれ量Zdに基づいて、レーザ光軸が平常時のレーザ光軸Z1に戻るようにアクチュエータ71を駆動制御してもよい。
図8は、比較例に係るレーザ装置3における光軸制御の動作のフローチャートを概略的に示している。以下では、n番目の制御部50−nの動作を例に説明する。
まず、制御部50−nは、例えばレーザコントローラ51からビーム位置の目標値とビームポインティングの目標値とを読み込む(ステップS101)。
次に、制御部50−nは、光軸モニタ81のモニタリング結果から、ビーム位置とビームポインティングとの現在値を算出する(ステップS102)。
次に、制御部50−nは、ビーム位置とビームポインティングとについて目標値と現在値との差分を計算する(ステップS103)。
次に、制御部50−nは、ビーム位置の差分が許容値以内であるか否かを判断する(ステップS104)。制御部50−nは、ビーム位置の差分が許容値以内ではないと判断した場合(ステップS104;N)には、次に、ステップS105の処理に進む。ステップS105では、制御部50−nは、ビーム位置の差分が0に近づくようアクチュエータ部70−nの位置制御用のアクチュエータを駆動した後、ステップS106の処理に進む。
一方、ビーム位置の差分が許容値以内であると判断した場合(ステップS104;Y)には、制御部50−nは、ステップS106の処理に進む。ステップS106では、制御部50−nは、ビームポインティングの差分が許容値以内であるか否かを判断する。ビームポインティングの差分が許容値以内であると判断した場合(ステップS106;Y)には、制御部50−nは、ステップS102の処理に戻る。
一方、制御部50−nは、ビームポインティングの差分が許容値以内ではないと判断した場合(ステップS106;N)には、ビームポインティングの差分が0に近づくようアクチュエータ部70−nのポインティング制御用のアクチュエータを駆動(ステップS107)した後、ステップS102の処理に戻る。
[2.3 課題]
図9は、比較例に係るレーザ装置3において、アクチュエータ71による光軸制御をオフにしている場合における光学素子損傷時のレーザ光軸の状態の一例を概略的に示している。なお、ここでの光学素子とは例えば反射ミラー72である。
図9には、平常時のレーザ光軸Z1と、光学素子等に熱負荷が生じたことによって変動した正常な熱負荷変動時のレーザ光軸Z2と、光学素子損傷時であって熱負荷変動時のレーザ光軸Z3とを示す。図9に示したように、光学素子が損傷していると、損傷箇所が熱を吸収するため、光学素子は正常な熱負荷変動よりもさらに大きく熱負荷の影響を受ける。その結果、光学素子損傷時であって熱負荷変動時のレーザ光軸Z3は、さらに大きく光軸ずれしたものとなり、平常時のレーザ光軸Z1に対する光軸ずれ量Zdがさらに大きくなる。
図10は、比較例に係るレーザ装置3において、アクチュエータ71による光軸制御をオンにしている場合における光学素子損傷時のレーザ光軸の状態の一例を概略的に示す。なお、ここでの光学素子とは例えば反射ミラー72である。
図10には、平常時のレーザ光軸Z1と、光学素子損傷時であって熱負荷変動時のレーザ光軸Z3と、光学素子損傷時に光軸制御をオンにしたが平常時のレーザ光軸Z1に戻らなかったレーザ光軸Z3’を示す。
光学素子が損傷していると、光軸ずれ量Zdを戻すのに必要とされるアクチュエータ71の駆動量が大きくなってしまう場合がある。この場合、アクチュエータ71の駆動量が駆動可能範囲を超えてしまうことがある。その結果、レーザ光軸Z3’に示したように、アクチュエータ71を駆動させても、レーザ光軸が平常時のレーザ光軸Z1に戻らない状態となってしまう。この場合、レーザ光軸の安定化ができず、図2のEUV光生成システムにおいて、チャンバ2内のターゲット27に正確にパルスレーザ光33を照射することが困難となり、正常にEUV光を生成することが困難となってしまう。この場合、損傷した光学素子を発見して、交換復旧させることが必要とされ得る。しかしながら、EUV光生成システムでは、多くの光学素子が使用されており、どの光学素子が損傷したのかを早期発見することは容易ではない。このような光学素子の損傷を早期発見することができるような技術の開発が望まれる。
<3.実施形態1>(アクチュエータの駆動量に基づいて光学素子の異常を判定する機能を備えたレーザ装置)
次に、本開示の実施形態1に係るレーザ装置、及びEUV光生成システムについて説明する。なお、以下では上記比較例に係るレーザ装置3、及びEUV光生成システムの構成要素と略同じ部分については、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
[3.1 構成]
図11は、実施形態1に係るレーザ装置における1つの光学ユニットの第1の構成例を概略的に示している。図12は、実施形態1に係るレーザ装置における1つの光学ユニットの第2の構成例を概略的に示している。
実施形態1に係るレーザ装置において、制御部50−nは、図3及び図4に示した比較例における制御部50−nの構成に対して、アクチュエータ71の駆動量をモニタする駆動量モニタ52を含む構成であってもよい。
ここで、アクチュエータ71の駆動量とは、アクチュエータ71を駆動制御する場合の制御量であってもよい。アクチュエータ71の駆動量とは、例えば、制御部50−nがアクチュエータ71を駆動制御する場合のステップ数であってもよい。
制御部50−nは、光軸モニタ81のモニタリング結果に基づいてアクチュエータ71を制御すると共に、駆動量モニタ52のモニタリング結果に基づいて光学素子の異常を判定する制御部であってもよい。
制御部50−nは、アクチュエータ71を逐次駆動した場合における駆動量の積算値に基づいて光学素子の異常を判定してもよい。例えば、制御部50−nは、駆動量の積算値が閾値を超えた場合に光学素子の異常と判定してもよい。また、制御部50−nは、アクチュエータ71を逐次駆動した場合における駆動量の微分値に基づいて光学素子の異常を判定してもよい。例えば、制御部50−nは、駆動量の微分値が閾値を超えた場合に光学素子の異常と判定してもよい。
その他の構成は、上記比較例に係るレーザ装置3、及びEUV光生成システムと略同様であってもよい。
[3.2 動作]
図13は、実施形態1に係るレーザ装置において、アクチュエータ71による光軸制御をオンにしている場合における光学素子損傷時のレーザ光軸の状態の第1の例を概略的に示している。なお、ここでの光学素子とは例えば反射ミラー72である。
図13には、平常時のレーザ光軸Z1と、光学素子損傷時であって熱負荷変動時のレーザ光軸Z3とを示す。光学素子が損傷していると、正常な熱負荷変動よりもさらに大きく熱負荷の影響を受ける。その結果、損傷箇所が熱を吸収するため、光軸がより大きくずれる。光軸ずれ量Zdがアクチュエータ71の駆動範囲内であれば、平常時のレーザ光軸Z1と同じ状態に光軸を戻すことが可能となる。ただし、光軸を戻すためには、正常な熱負荷変動時のアクチュエータ71の駆動量に比べて、大きな駆動量が必要となる。
なお、この図13に示すレーザ光軸の状態をパターン(A)と称し、後述の図15及び図16に、そのパターン(A)に対応する状態を図示する。
図14は、実施形態1に係るレーザ装置において、アクチュエータ71による光軸制御をオンにしている場合における光学素子損傷時のレーザ光軸の状態の第2の例を概略的に示している。なお、ここでの光学素子とは例えば反射ミラー72である。
図14には、平常時のレーザ光軸Z1と、光学素子損傷時であって熱負荷変動時のレーザ光軸Z3と、光学素子損傷時に光軸制御をオンにしたが平常時のレーザ光軸Z1に戻らなかったレーザ光軸Z3’を示す。
光軸ずれ量Zdがアクチュエータ71の駆動範囲を超えていれば、正常な熱負荷変動時のアクチュエータ71の駆動量に比べて、大きな駆動量となるだけではなく、光軸モニタ81で検出される光軸位置も平常時の光軸位置からずれてしまう。
なお、この図14に示すレーザ光軸の状態をパターン(B)と称し、後述の図15及び図16に、そのパターン(B)に対応する状態を図示する。
図15は、実施形態1に係るレーザ装置の1つの光学ユニットにおけるビーム位置と位置制御用のアクチュエータの駆動量との実測値の一例を概略的に示している。なお、図15の実測値は、例えば図13及び図14における反射ミラー72を位置制御用のアクチュエータによって変位させてレーザ光軸のビーム位置を変位させた場合に相当する。
図15には、パルスレーザ光31のレーザ光軸に直交する面内で互いに直交するX方向及びY方向のビーム位置と、X方向及びY方向のビーム位置を制御する位置制御用のアクチュエータの駆動量とを示す。図15のビーム位置を示すグラフの横軸は時間、縦軸はビーム位置を示す。時間の単位は秒、ビーム位置の単位はμmで示す。図15の位置制御用のアクチュエータの駆動量を示すグラフの横軸は時間、縦軸は駆動量を示す。時間の単位は秒、位置制御用のアクチュエータの駆動量の単位はステップ(step)数で示す。
図16は、実施形態1に係るレーザ装置の1つの光学ユニットにおけるビームポインティングとポインティング制御用のアクチュエータの駆動量との実測値の一例を概略的に示している。なお、図16の実測値は、例えば図13及び図14における反射ミラー73をポインティング制御用のアクチュエータによって変位させてレーザ光軸のビームポインティングを変位させた場合に相当する。
図16には、パルスレーザ光31のレーザ光軸に直交する面内で互いに直交するX方向及びY方向のビームポインティングと、X方向及びY方向のビームポインティングを制御するポインティング制御用のアクチュエータの駆動量とを示す。図16のビームポインティングを示すグラフの横軸は時間、縦軸はビームポインティングを示す。時間の単位は秒、ビームポインティングの単位は角度(μrad)として示す。図16のポインティング制御用のアクチュエータの駆動量を示すグラフの横軸は時間、縦軸は駆動量を示す。時間の単位は秒、ポインティング制御用のアクチュエータの駆動量の単位はステップ(step)数で示す。
図15及び図16の例では、レーザ装置の発振開始80秒でパターン(A)の状態からパターン(B)の状態に移行し、アクチュエータ71による光軸制御可能範囲を超えている。図15及び図16の例では、特にX方向の変動が大きい。
制御部50−nは、位置制御用のアクチュエータの駆動量の積算値とポインティング制御用のアクチュエータの駆動量の積算値とにそれぞれ、閾値を設け、後述の図18に示す異常の判定動作を行ってもよい。
または、制御部50−nは、位置制御用のアクチュエータの駆動量の微分値とポインティング制御用のアクチュエータの駆動量の微分値とにそれぞれ、閾値を設け、後述の図19に示す異常の判定動作を行ってもよい。
または、制御部50−nは、駆動量の積算値と駆動量の微分値との双方に基づいて、異常の判定動作を行ってもよい。
図15及び図16の例では、例えば駆動量の積算値の閾値を、±1000step〜±3000step程度としてもよい。駆動量にばらつき成分が乗る場合は、駆動量の積算値の移動平均の閾値で判定してもよい。また、駆動量の微分値の閾値を、例えば±100step/sec〜200step/sec程度としてもよい。これらの閾値を超えた場合を“異常”と見なしてもよい。駆動量にばらつき成分が乗る場合は、駆動量の移動平均の微分値で判定してもよい。
(制御部50−nによる異常の判定動作の第1の例)
図18は、実施形態1に係るレーザ装置における制御部50−nによる異常の判定動作のフローチャートの第1の例を概略的に示している。以下では、n番目の制御部50−nの動作を例に説明する。
まず、制御部50−nは、例えばレーザコントローラ51からビーム位置の目標値とビームポインティングの目標値とを読み込む(ステップS201)。また、制御部50−nは、ステップS201において、アクチュエータ部70−nの位置制御用とポインティング制御用のアクチュエータの駆動量の積算値を初期化する。
次に、制御部50−nは、光軸モニタ81のモニタリング結果から、ビーム位置とビームポインティングとの現在値を算出する(ステップS202)。
次に、制御部50−nは、ビーム位置とビームポインティングとについて目標値と現在値との差分を計算する(ステップS203)。
次に、制御部50−nは、ビーム位置の差分が許容値以内であるか否かを判断する(ステップS204)。制御部50−nは、ビーム位置の差分が許容値以内ではないと判断した場合(ステップS204;N)には、次に、ステップS205〜S207の処理に進む。一方、ビーム位置の差分が許容値以内であると判断した場合(ステップS204;Y)には、制御部50−nは、ステップS208の処理に進む。
ステップS205では、制御部50−nは、ビーム位置の差分が0に近づくようアクチュエータ部70−nの位置制御用のアクチュエータを駆動する。次に、制御部50−nは、アクチュエータ部70−nの位置制御用のアクチュエータの駆動量を、位置制御用の駆動量の積算値に加算する(ステップS206)。次に、制御部50−nは、位置制御用の駆動量の積算値が閾値未満であるか否かを判断する(ステップS207)。
位置制御用の駆動量の積算値が閾値未満であると判断した場合(ステップS207;Y)には、制御部50−nは、ステップS208の処理に進む。一方、位置制御用の駆動量の積算値が閾値未満ではないと判断した場合(ステップS207;N)には、制御部50−nは、光学素子の異常と判断し、その旨をレーザコントローラ51に通知(ステップS212)し、処理を終了する。
ステップS208では、制御部50−nは、ビームポインティングの差分が許容値以内であるか否かを判断する。ビームポインティングの差分が許容値以内であると判断した場合(ステップS208;Y)には、制御部50−nは、ステップS202の処理に戻る。
一方、制御部50−nは、ビームポインティングの差分が許容値以内ではないと判断した場合(ステップS208;N)には、ビームポインティングの差分が0に近づくようアクチュエータ部70−nのポインティング制御用のアクチュエータを駆動(ステップS209)する。次に、制御部50−nは、アクチュエータ部70−nのポインティング制御用のアクチュエータの駆動量を、ポインティング制御用の駆動量の積算値に加算する(ステップS210)。次に、制御部50−nは、ポインティング制御用の駆動量の積算値が閾値未満であるか否かを判断する(ステップS211)。
ポインティング制御用の駆動量の積算値が閾値未満であると判断した場合(ステップS211;Y)には、制御部50−nは、ステップS202の処理に戻る。一方、ポインティング制御用の駆動量の積算値が閾値未満ではないと判断した場合(ステップS211;N)には、制御部50−nは、光学素子の異常と判断し、その旨をレーザコントローラ51に通知(ステップS212)し、処理を終了する。
(制御部50−nによる異常の判定動作の第2の例)
図19は、実施形態1に係るレーザ装置における制御部による異常の判定動作のフローチャートの第2の例を概略的に示している。以下では、n番目の制御部50−nの動作を例に説明する。
まず、制御部50−nは、例えばレーザコントローラ51からビーム位置の目標値とビームポインティングの目標値とを読み込む(ステップS301)。また、制御部50−nは、ステップS301において、アクチュエータ部70−nの位置制御用とポインティング制御用のアクチュエータの駆動量の微分値を初期化する。
次に、制御部50−nは、光軸モニタ81のモニタリング結果から、ビーム位置とビームポインティングとの現在値を算出する(ステップS302)。
次に、制御部50−nは、ビーム位置とビームポインティングとについて目標値と現在値との差分を計算する(ステップS303)。
次に、制御部50−nは、ビーム位置の差分が許容値以内であるか否かを判断する(ステップS304)。制御部50−nは、ビーム位置の差分が許容値以内ではないと判断した場合(ステップS304;N)には、次に、ステップS305〜S307の処理に進む。一方、ビーム位置の差分が許容値以内であると判断した場合(ステップS304;Y)には、制御部50−nは、ステップS308の処理に進む。
ステップS305では、制御部50−nは、ビーム位置の差分が0に近づくようアクチュエータ部70−nの位置制御用のアクチュエータを駆動する。次に、制御部50−nは、アクチュエータ部70−nの位置制御用のアクチュエータの駆動量から、位置制御用の駆動量の微分値を計算する(ステップS306)。次に、制御部50−nは、位置制御用の駆動量の微分値が閾値未満であるか否かを判断する(ステップS307)。
位置制御用の駆動量の微分値が閾値未満であると判断した場合(ステップS307;Y)には、制御部50−nは、ステップS308の処理に進む。一方、位置制御用の駆動量の微分値が閾値未満ではないと判断した場合(ステップS307;N)には、制御部50−nは、光学素子の異常と判断し、その旨をレーザコントローラ51に通知(ステップS312)し、処理を終了する。
ステップS308では、制御部50−nは、ビームポインティングの差分が許容値以内であるか否かを判断する。ビームポインティングの差分が許容値以内であると判断した場合(ステップS308;Y)には、制御部50−nは、ステップS302の処理に戻る。
一方、制御部50−nは、ビームポインティングの差分が許容値以内ではないと判断した場合(ステップS308;N)には、ビームポインティングの差分が0に近づくようアクチュエータ部70−nのポインティング制御用のアクチュエータを駆動(ステップS309)する。次に、制御部50−nは、アクチュエータ部70−nのポインティング制御用のアクチュエータの駆動量から、ポインティング制御用の駆動量の微分値を計算する(ステップS310)。次に、制御部50−nは、ポインティング制御用の駆動量の微分値が閾値未満であるか否かを判断する(ステップS311)。
ポインティング制御用の駆動量の微分値が閾値未満であると判断した場合(ステップS311;Y)には、制御部50−nは、ステップS302の処理に戻る。一方、ポインティング制御用の駆動量の微分値が閾値未満ではないと判断した場合(ステップS311;N)には、制御部50−nは、光学素子の異常と判断し、その旨をレーザコントローラ51に通知(ステップS312)し、処理を終了する。
(レーザコントローラ51による異常の判定動作)
図17は、実施形態1に係るレーザ装置における複数の光学ユニットの構成例を概略的に示している。
複数の光学ユニットがある場合、ローカル制御部としての制御部は、各光学ユニットの駆動量モニタ52、アクチュエータ71、及び光軸モニタ81の組ごとに設けられていてもよい。
統括制御部としてのレーザコントローラ51は、各ローカル制御部の判定結果に基づいて、複数の光学素子のうち異常が発生している光学素子を特定する。この際、レーザコントローラ51は、2以上のアクチュエータ71の駆動量が異常であると判定された場合に、2以上のアクチュエータ71に対応する光学素子のうち、最も上流側に設けられた光学素子に異常が発生していると特定するようにしてもよい。
以下の説明では、n,kを正の整数とし、例えばパルスレーザ光31の上流側の光学ユニットから下流側の光学ユニットに向かって、各光学ユニットの構成要素を、n−k番目、・・・、n−2番目、n−1番目、n番目と表現する。基本的にn>kであり、n≦kとなる構成要素はないものとする。この場合、n番目の光学ユニットが最も下流側の光学ユニットとなる。
図17の構成例において、例えば、各制御部で以下のような判定結果となった場合、レーザコントローラ51は、n−1番目のモニタ部80−n−1の光軸モニタ81と、n番目のモニタ部80−nの光軸モニタ81との間の範囲で光学素子の損傷が発生していると判断することができる。
n−2番目の制御部50−n−2による判定結果:正常、
n−1番目の制御部50−n−1による判定結果:正常、
n番目の制御部50−nによる判定結果:異常
また、図17の構成例において、例えば、各制御部で以下のような判定結果となった場合、レーザコントローラ51は、n−2番目のモニタ部80−n−2の光軸モニタ81と、n−1番目のモニタ部80−n−1の光軸モニタ81との間の範囲で光学素子の損傷が発生していると判断することができる。すなわち、異常と判定された部位のうち最も上流側の部位で光学素子の損傷が発生していると判断することができる。
n−2番目の制御部50−n−2による判定結果:正常、
n−1番目の制御部50−n−1による判定結果:異常、
n番目の制御部50−nによる判定結果:異常
以下、図20を参照して、レーザコントローラ51による異常の判定動作の一例を説明する。図20は、実施形態1に係るレーザ装置におけるレーザコントローラ51による異常の判定動作のフローチャートの一例を概略的に示している。
以下では、少なくともn番目の制御部50−nにおいて異常と判定されている場合を例に説明する。
レーザコントローラ51は、n番目の制御部50−nにおいて異常と判定されている場合(ステップS401)、次に、n−1番目の制御部50−n−1において正常と判定されているか否かを判断する(ステップS402)。
レーザコントローラ51は、n−1番目の制御部50−n−1において正常であると判定されている場合(ステップS402;Y)には、n−1番目のモニタ部80−n−1の光軸モニタ81と、n番目のモニタ部80−nの光軸モニタ81との間の範囲で光学素子の損傷が発生していると判断し(ステップS403)、その旨をEUV光生成コントローラ5に通知する(ステップS410)。
一方、n−1番目の制御部50−n−1において正常ではないと判定されている場合(ステップS402;N)には、次に、n−2番目の制御部50−n−2において正常と判定されているか否かを判断する(ステップS404)。
レーザコントローラ51は、n−2番目の制御部50−n−2において正常であると判定されている場合(ステップS404;Y)には、n−2番目のモニタ部80−n−2の光軸モニタ81と、n−1番目のモニタ部80−n−1の光軸モニタ81との間の範囲で光学素子の損傷が発生していると判断し(ステップS405)、その旨をEUV光生成コントローラ5に通知する(ステップS410)。
一方、n−2番目の制御部50−n−2において正常ではないと判定されている場合(ステップS404;N)には、以降、n−(k+1)番目の制御部50−n−(k+1)に至るまで同様の処理を行い、レーザコントローラ51は、n−(k+1)番目の制御部50−n−(k+1)において正常と判定されているか否かを判断する(ステップS406)。
レーザコントローラ51は、n−(k+1)番目の制御部50−n−(k+1)において正常であると判定されている場合(ステップS406;Y)には、n−(k+1)番目のモニタ部80−n−(k+1)の光軸モニタ81と、n−k番目のモニタ部80−n−kの光軸モニタ81との間の範囲で光学素子の損傷が発生していると判断し(ステップS407)、その旨をEUV光生成コントローラ5に通知する(ステップS410)。
一方、n−(k+1)番目の制御部50−n−(k+1)において正常ではないと判定されている場合(ステップS406;N)には、次に、n−k番目の制御部50−n−kにおいて正常と判定されているか否かを判断する(ステップS408)。
レーザコントローラ51は、n−k番目の制御部50−n−kにおいて正常であると判定されている場合(ステップS408;Y)には、n−k番目のモニタ部80−n−kの光軸モニタ81と、n−(k−1)番目のモニタ部80−n−(k−1)の光軸モニタ81との間の範囲で光学素子の損傷が発生していると判断し(ステップS409)、その旨をEUV光生成コントローラ5に通知する(ステップS410)。
一方、n−k番目の制御部50−n−kにおいて正常ではないと判定されている場合(ステップS408;N)には、レーザコントローラ51は、以降、最も上流側の制御部に至るまで同様の処理を行ってもよい。
以上の異常の判定動作により、異常を通知されたEUV光生成コントローラ5は、レーザ装置3への発光トリガ信号を停止し、レーザ装置3の動作を停止してもよい。また、EUV光生成コントローラ5は、異常が特定された光学素子の情報を不図示の表示器に表示してもよい。これによりオペレータは、異常が特定された光学素子の損傷等のチェックを行ってもよい。オペレータは、光学素子の損傷等があった場合、損傷等があった光学素子の交換を実施してもよい。
その他の動作は、上記比較例に係るレーザ装置3、及びEUV光生成システム11Aと略同様であってもよい。
[3.3 作用・効果]
実施形態1のレーザ装置、及びEUV光生成システムによれば、各制御部が、光軸モニタ81のモニタリング結果に基づいてアクチュエータ71を制御すると共に、駆動量モニタ52のモニタリング結果に基づいて光学素子の異常を判定するようにしたので、損傷した光学素子の特定が容易となる。
実施形態1のレーザ装置によれば、損傷した光学素子の存在範囲を特定できる。レーザ装置において、例えば光学ユニット単位で交換可能な構成になっている場合は、異常と判定された光学素子の存在範囲にある光学ユニットの全てが交換対象となってもよい。光学ユニット内の構成要素を部分的に交換可能な構成になっている場合においても、異常な光学素子の存在範囲は特定できているので、異常な光学素子を発見が容易となる。結果的に、レーザ装置を早期に復旧させることができる。
<4.実施形態2>(アクチュエータの駆動量と光軸モニタのモニタリング結果とに基づいて光学素子の異常を判定する機能を備えたレーザ装置)
次に、本開示の実施形態2に係るレーザ装置、及びEUV光生成システムについて説明する。なお、以下では上記比較例、又は実施形態1に係るレーザ装置、及びEUV光生成システムの構成要素と略同じ部分については、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
[4.1 構成、及び動作]
実施形態2に係るレーザ装置、及びEUV光生成システムの構成は、上記実施形態1に係るレーザ装置、及びEUV光生成システムの構成と略同様であってもよい。ただし、以下で説明するように、制御部50−n等の各制御部による異常の判定動作が部分的に異なっている。
実施形態2に係るレーザ装置では、制御部50−n等の各制御部は、駆動量モニタ52のモニタリング結果に加えて、光軸モニタ81のモニタリング結果であるビーム位置とビームポインティングとを参照して、光学素子の異常を判定する。
(制御部50−nによる異常の判定動作の第1の例)
図21は、実施形態2に係るレーザ装置における制御部による異常の判定動作のフローチャートの第1の例を概略的に示している。以下では、n番目の制御部50−nの動作を例に説明する。
制御部50−nは、まず、図18のステップS201〜ステップS203と略同様の処理を行ってもよい。次に、制御部50−nは、ビーム位置の差分とビームポインティングの差分とが正常範囲であるか否かを判断してもよい(ステップS501)。ここで、正常範囲は、許容値よりも大きな値として設定される。ステップS501の判定は目標値と光軸モニタ81のモニタリング結果との比較によって行われる。
制御部50−nは、ビーム位置の差分とビームポインティングの差分とが正常範囲ではないと判断した場合(ステップS501;N)には、光学素子の異常と判断し、その旨をレーザコントローラ51に通知(ステップS212)し、処理を終了する。
一方、ビーム位置の差分とビームポインティングの差分とが正常範囲であると判断した場合(ステップS501;Y)には、制御部50−nは、図18のステップS204〜ステップS211と略同様の処理を行ってもよい。
(制御部50−nによる異常の判定動作の第2の例)
図22は、実施形態2に係るレーザ装置における制御部による異常の判定動作のフローチャートの第2の例を概略的に示している。以下では、n番目の制御部50−nの動作を例に説明する。
制御部50−nは、まず、図19のステップS301〜ステップS303と略同様の処理を行ってもよい。次に、制御部50−nは、ビーム位置の差分とビームポインティングの差分とが正常範囲であるか否かを判断してもよい(ステップS501)。
制御部50−nは、ビーム位置の差分とビームポインティングの差分とが正常範囲ではないと判断した場合(ステップS501;N)には、光学素子の異常と判断し、その旨をレーザコントローラ51に通知(ステップS312)し、処理を終了する。
一方、ビーム位置の差分とビームポインティングの差分とが正常範囲であると判断した場合(ステップS501;Y)には、制御部50−nは、図19のステップS304〜ステップS311と略同様の処理を行ってもよい。
その他の動作は、上記比較例、又は実施形態1に係るレーザ装置、及びEUV光生成システムと略同様であってもよい。
[4.2 作用・効果]
実施形態2のレーザ装置、及びEUV光生成システムによれば、アクチュエータ71の駆動量に加えて、光軸モニタ81のモニタリング結果も参照して、光学素子の異常を判定するようにしたので、損傷した光学素子の特定がさらに容易となる。
その他の作用・効果は、上記実施形態1に係るレーザ装置、及びEUV光生成システムと略同様である。
<5.その他>
上記の説明は、制限ではなく単なる例示を意図している。従って、添付の特許請求の範囲を逸脱することなく本開示の実施形態に変更を加えることができることは、当業者には明らかであろう。
本明細書及び添付の特許請求の範囲全体で使用される用語は、「限定的でない」用語と解釈されるべきである。例えば、「含む」又は「含まれる」という用語は、「含まれるものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「有する」という用語は、「有するものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。また、本明細書、及び添付の特許請求の範囲に記載される不定冠詞「1つの」は、「少なくとも1つ」又は「1又はそれ以上」を意味すると解釈されるべきである。

Claims (9)

  1. レーザ光軸上に配置された光学素子と、
    前記光学素子を変位させて前記レーザ光軸を変位させるアクチュエータと、
    前記アクチュエータの駆動量をモニタする駆動量モニタと、
    前記レーザ光軸に沿って配置され、前記レーザ光軸をモニタする光軸モニタと、
    前記光軸モニタのモニタリング結果に基づいて前記アクチュエータを制御すると共に、前記駆動量モニタのモニタリング結果に基づいて前記光学素子の異常を判定する制御部と
    を備える
    レーザ装置。
  2. 請求項1に記載のレーザ装置であって、
    前記制御部は、前記アクチュエータを逐次駆動した場合における前記駆動量の積算値が閾値を超えた場合に前記光学素子の異常と判定する。
  3. 請求項1に記載のレーザ装置であって、
    前記制御部は、前記アクチュエータを逐次駆動した場合における前記駆動量の微分値が閾値を超えた場合に前記光学素子の異常と判定する。
  4. 請求項1に記載のレーザ装置であって、
    前記光学素子、前記アクチュエータ、前記駆動量モニタ、及び前記光軸モニタをそれぞれ複数、備え、
    前記各アクチュエータは、前記各光学素子ごとに設けられ、
    前記各駆動量モニタは、前記各アクチュエータごとに設けられ、
    前記各光軸モニタは、前記各光学素子の下流側における前記レーザ光軸に沿って配置され、
    前記制御部は、前記各駆動量モニタのモニタリング結果に基づいて、前記複数の光学素子のうち異常が発生している光学素子を特定する。
  5. 請求項4に記載のレーザ装置であって、
    前記制御部は、複数のローカル制御部と、前記複数のローカル制御部に対して設けられた統括制御部とを含み、
    前記各ローカル制御部は、前記各アクチュエータ、前記各駆動量モニタ、及び前記各光軸モニタの組ごとに設けられ、前記各光軸モニタのモニタリング結果に基づいて前記各アクチュエータを制御すると共に、前記各駆動量モニタのモニタリング結果に基づいて、前記各アクチュエータごとの駆動量の異常を判定し、
    前記統括制御部は、前記各ローカル制御部の判定結果に基づいて、前記複数の光学素子のうち異常が発生している光学素子を特定する。
  6. 請求項5に記載のレーザ装置であって、
    前記統括制御部は、2以上のアクチュエータの駆動量が異常であると判定された場合に、前記2以上のアクチュエータに対応する光学素子のうち、最も上流側に設けられた光学素子に異常が発生していると特定する。
  7. 請求項1に記載のレーザ装置であって、
    前記光軸モニタは、レーザ光のビーム位置とビームポインティングとをモニタする。
  8. 請求項1に記載のレーザ装置であって、
    前記制御部は、さらに、前記光軸モニタのモニタリング結果を示す値と前記レーザ光軸に関する目標値との差分に基づいて、前記光学素子の異常を判定する。
  9. EUV光が生成されるEUVチャンバと、
    前記EUVチャンバへと導かれるレーザ光を出射するレーザ装置と
    を含み、
    前記レーザ装置は、
    レーザ光軸上に配置された光学素子と、
    前記光学素子を変位させて前記レーザ光軸を変位させるアクチュエータと、
    前記アクチュエータの駆動量をモニタする駆動量モニタと、
    前記レーザ光軸に沿って配置され、前記レーザ光軸をモニタする光軸モニタと、
    前記光軸モニタのモニタリング結果に基づいて前記アクチュエータを制御すると共に、前記駆動量モニタのモニタリング結果に基づいて前記光学素子の異常を判定する制御部と
    を備える
    EUV光生成システム。
JP2019523213A 2017-06-05 2017-06-05 レーザ装置、及びeuv光生成システム Active JP6990701B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2017/020768 WO2018225117A1 (ja) 2017-06-05 2017-06-05 レーザ装置、及びeuv光生成システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018225117A1 true JPWO2018225117A1 (ja) 2020-04-02
JP6990701B2 JP6990701B2 (ja) 2022-01-12

Family

ID=64566526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019523213A Active JP6990701B2 (ja) 2017-06-05 2017-06-05 レーザ装置、及びeuv光生成システム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10925143B2 (ja)
JP (1) JP6990701B2 (ja)
WO (1) WO2018225117A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20230350190A1 (en) * 2020-09-11 2023-11-02 Sony Group Corporation Light source system, unit, and laser apparatus

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002271821A (ja) * 2001-03-12 2002-09-20 Fuji Photo Optical Co Ltd テレビレンズの診断システム
JP2008277617A (ja) * 2007-05-01 2008-11-13 Gigaphoton Inc 光学的パルスストレッチ装置及び露光用放電励起レーザ装置
JP2010048564A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Sanyo Electric Co Ltd ビーム照射装置
US20100097602A1 (en) * 2008-05-23 2010-04-22 Lafortune Kai N Dichroic beamsplitter for high energy laser diagnostics
JP2010186735A (ja) * 2008-09-19 2010-08-26 Komatsu Ltd 極端紫外光源装置、極端紫外光源装置用レーザ光源装置及び極端紫外光源装置用レーザ光源の調整方法
JP2012022000A (ja) * 2011-09-05 2012-02-02 Gigaphoton Inc レーザ装置用エネルギー測定装置及びそれに用いられる光拡散板のエージング方法
JP2012175006A (ja) * 2011-02-23 2012-09-10 Komatsu Ltd 光学装置、レーザ装置および極端紫外光生成装置
WO2014041847A1 (ja) * 2012-09-13 2014-03-20 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡システム
WO2015040882A1 (ja) * 2013-09-20 2015-03-26 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡システム
JP2017083726A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 キヤノン株式会社 レンズ装置、位置検出装置、レンズシステム
JP2017194723A (ja) * 2003-07-28 2017-10-26 株式会社ニコン 露光装置及びデバイス製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4925999B2 (ja) 2007-10-31 2012-05-09 パナソニック電工Sunx株式会社 ガルバノ駆動装置及びレーザ加工装置
WO2018131123A1 (ja) * 2017-01-12 2018-07-19 ギガフォトン株式会社 極端紫外光生成システム

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002271821A (ja) * 2001-03-12 2002-09-20 Fuji Photo Optical Co Ltd テレビレンズの診断システム
JP2017194723A (ja) * 2003-07-28 2017-10-26 株式会社ニコン 露光装置及びデバイス製造方法
JP2008277617A (ja) * 2007-05-01 2008-11-13 Gigaphoton Inc 光学的パルスストレッチ装置及び露光用放電励起レーザ装置
US20100097602A1 (en) * 2008-05-23 2010-04-22 Lafortune Kai N Dichroic beamsplitter for high energy laser diagnostics
JP2010048564A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Sanyo Electric Co Ltd ビーム照射装置
JP2010186735A (ja) * 2008-09-19 2010-08-26 Komatsu Ltd 極端紫外光源装置、極端紫外光源装置用レーザ光源装置及び極端紫外光源装置用レーザ光源の調整方法
JP2012175006A (ja) * 2011-02-23 2012-09-10 Komatsu Ltd 光学装置、レーザ装置および極端紫外光生成装置
JP2012022000A (ja) * 2011-09-05 2012-02-02 Gigaphoton Inc レーザ装置用エネルギー測定装置及びそれに用いられる光拡散板のエージング方法
WO2014041847A1 (ja) * 2012-09-13 2014-03-20 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡システム
WO2015040882A1 (ja) * 2013-09-20 2015-03-26 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡システム
JP2017083726A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 キヤノン株式会社 レンズ装置、位置検出装置、レンズシステム

Also Published As

Publication number Publication date
US20200077500A1 (en) 2020-03-05
US10925143B2 (en) 2021-02-16
JP6990701B2 (ja) 2022-01-12
WO2018225117A1 (ja) 2018-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6195474B2 (ja) 極端紫外光生成装置及び極端紫外光生成システムにおけるレーザシステムの制御方法
JP5312959B2 (ja) 極端紫外光源装置
US10897118B2 (en) Laser apparatus and extreme ultraviolet light generating system
US20130037693A1 (en) Optical system and extreme ultraviolet (euv) light generation system including the optical system
US10225918B2 (en) Extreme ultraviolet light generating apparatus
JP2010161092A (ja) 極端紫外光源装置
US10102938B2 (en) Extreme ultraviolet light generating apparatus
JP6775606B2 (ja) 極端紫外光生成システム
KR101969609B1 (ko) 얼라인먼트 시스템 및 극단 자외광 생성 시스템
WO2015012099A1 (ja) レーザシステム、極端紫外光生成システム及びレーザ装置の制御方法
US9847618B2 (en) Laser apparatus
JP6441946B2 (ja) レーザシステム
US20190289707A1 (en) Extreme ultraviolet light generation system
JPWO2016171195A1 (ja) レーザ装置、及び計測装置
JP6990701B2 (ja) レーザ装置、及びeuv光生成システム
US11374379B2 (en) Laser system, extreme ultraviolet light generation apparatus, and extreme ultraviolet light generation method
JP6779301B2 (ja) レーザ装置、及び極端紫外光生成システム
JP6866471B2 (ja) Euv光生成装置
US11228156B2 (en) Laser system and extreme ultraviolet light generation system
JP6232462B2 (ja) アライメントシステム
NL2034792B1 (en) Euv light generation system and electronic device manufacturing method
US11828952B2 (en) Light source and extreme ultraviolet light source system using the same
US11043784B2 (en) Laser apparatus and EUV light generation system
NL2032708A (en) Euv light generation apparatus, electronic device manufacturing method, and inspection method
JP2012156527A (ja) 露光用放電励起レーザ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210323

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210513

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210907

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20211105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6990701

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150