JP2002271576A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2002271576A
JP2002271576A JP2001064797A JP2001064797A JP2002271576A JP 2002271576 A JP2002271576 A JP 2002271576A JP 2001064797 A JP2001064797 A JP 2001064797A JP 2001064797 A JP2001064797 A JP 2001064797A JP 2002271576 A JP2002271576 A JP 2002271576A
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JP2001064797A
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English (en)
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Kosuke Shimizu
孝亮 清水
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置構成の複雑化や大幅なコストアップを招
くことなく、裏写りの発生を有効に防止することができ
る画像読取装置を提供する。 【解決手段】 原稿1を搬送する原稿搬送手段(2,
3,4)と、この原稿搬送手段で搬送中の原稿1を所定
の読み取り領域で押圧するとともに、その押圧部分5A
に濃度の異なる複数の背景色部を有する原稿押圧部材5
と、原稿搬送手段で搬送中の原稿1の画像を読み取ると
ともに、その読み取り位置を所定の読み取り領域で可変
とした画像読取光学部9とを備え、画像読取光学部9の
キャリッジ移動によって画像読み取り位置での背景色を
切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イメージスキャナ
装置、デジタル複写機、ファクシミリ装置等に用いられ
る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、両面に文字、イメージ等の画像
が印刷された普通紙などの原稿を光にかざすと、裏面に
印刷された画像が透けて見える。このような原稿の画像
を画像読取装置で光学的に読み取ると、原稿の裏面(被
読み取り面と反対側の面)に印刷された画像が影のよう
に読み取られることがある。こうした現象は「裏写り」
と呼ばれ、原稿画像の読み取りに悪影響を与える。特
に、透過率が高い原稿、例えばトレーシングペーパや薄
紙などの場合は、裏写りの影響が顕著に現れる。
【0003】こうした裏写りの発生を防止する技術とし
て、例えば、特開2000−244718号公報には、
両面に画像が印刷された原稿を読み取る場合に、ユーザ
によって原稿押圧部材を切り換え可能とした画像読取装
置が開示されている。また、特開平8−221559号
公報には、複数の背景色領域を有する板状、ローラ状又
はベルト状の画像補正部材と、この画像補正部材の背景
色領域を切り換える切換手段とを備える画像読取装置が
開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開2
000−244718号公報に開示された画像読取装置
では、ユーザの手作業によって原稿押圧部材を切り換え
るものであるため、ユーザにとって切り換え作業が煩わ
しく、使い勝手の良いものではなかった。また、裏写り
の発生を抑えるうえでは、黒系統の原稿押圧部材に切り
換えることが有効であるが、その原稿押圧部材を使用す
ると原稿の地肌色と背景色との濃度差が大きくなるた
め、読み取り画像の縁に黒い線筋(黒縁)が発生しやす
くなる。そのため、裏写りの発生を抑えたい原稿の画像
を読み取るときは黒系統の原稿押圧部材に切り換え、黒
縁の発生を抑えたい原稿の画像を読み取るときは白系統
の原稿押圧部材に切り換えるといった具合に、その都
度、原稿押圧部材を切り換える必要があった。
【0005】また、特開平8−221559号公報に開
示された画像読取装置では、画像補正部材の背景色領域
を、当該画像補正部材に付属するソレノイドやモータ等
の駆動源を用いてメカ的に切り換える構成となってい
る。そのため、装置構成の複雑化や大幅なコストアップ
を招くという不具合があった。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、装置構成の複雑
化や大幅なコストアップを招くことなく、裏写りの発生
を有効に防止することができる画像読取装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像読取装
置は、原稿を搬送する原稿搬送手段と、この原稿搬送手
段で搬送中の原稿を所定の読み取り領域で押圧するとと
もに、その押圧部分に濃度の異なる複数の背景色部を有
する原稿押圧部材と、原稿搬送手段で搬送中の原稿の画
像を読み取るとともに、その読み取り位置を所定の読み
取り領域で可変とした読取手段とを備えた構成となって
いる。
【0008】上記構成の画像読取装置においては、原稿
搬送手段で搬送中の原稿を所定の読み取り領域で押圧す
る原稿押圧部材の押圧部分に、濃度の異なる複数の背景
色部が設けられているため、その読み取り領域で読取手
段の読み取り位置を可変することにより、画像読み取り
時の背景色を切り換えることが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0010】図1は本発明の実施形態に係る画像読取装
置の主要部を示す概略構成図である。図1において、画
像の読み取り対象となる原稿1は、図示しない原稿載置
部に積層状態で載置される。このとき、原稿1は読み取
り対象となる面(以下、被読み取り面)を上向きにして
原稿載置部に載置される。
【0011】引き込みローラ2、搬送ローラ3及び排出
ローラ4は、原稿1を所定の経路に沿って搬送する原稿
搬送手段を構成するものである。この原稿搬送手段は、
ADF(オート・ドキュメント・フィーダ)とも呼ばれ
る。搬送ローラ3から排出ローラ4に至る搬送経路の途
中(略中間部)には原稿押圧部材5が設けられている。
原稿押圧部材5は、主走査方向の最大読み取り長さに対
応した長尺状の板状構造をなしている。また、原稿押圧
部材5と対向する部分には、所定の隙間を介してコンタ
クトガラス6が配置されている。
【0012】コンタクトガラス6は透明なガラス板から
なるもので、原稿搬送手段によって搬送された原稿1の
画像はコンタクトガラス6上で読み取られる構成となっ
ている。このコンタクトガラス6の上面は、原稿1の画
像を読み取るときの基準平面となる。これに対して、原
稿押圧部材5は、搬送ローラ3から排出ローラ4に向か
って搬送される原稿(搬送中の原稿)1を、その裏面側
(被読み取り面と反対側)から押圧するものである。こ
の原稿押圧部材5は、コンタクトガラス6面と平行をな
す押圧部分5Aを有し、この押圧部分5Aに対向するコ
ンタクトガラス6面上の領域が、本発明における所定の
読み取り領域に相当するものとなっている。
【0013】コンタクトガラス6と同一平面内には、原
稿台となるプラテンガラス(透明ガラス)7が配置され
ている。プラテンガラス7は、シート原稿のほかに、ブ
ック原稿等の読み取り時に使用されるもので、図示しな
いプラテンカバーによってガラス上面が開閉される。ま
た、コンタクトガラス6とプラテンガラス7とは、主走
査方向(図の奥行き方向)に直交する副走査方向(図の
左右方向)でガイドプレート8により仕切られている。
ガイドプレート8は、プラテンガラス7上にセットされ
る原稿の位置決め機能と原稿搬送手段による原稿の搬送
案内機能とを兼ね備えたものとなっている。
【0014】一方、コンタクトガラス6及びプラテンガ
ラス7の下方には、原稿画像の読取手段となる画像読取
光学部9が配置されている。画像読取光学部9は、フル
レートキャリッジ10と、ハーフレートキャリッジ11
と、結像レンズ12と、CCDセンサ13とを備えて構
成されている。フルレートキャリッジ10にはランプ1
4と第1ミラー15が設けられ、ハーフレートキャリッ
ジ11には第2ミラー16と第3ミラー17が設けられ
ている。これらのキャリッジ10,11は、共通のモー
タ(例えば、ステッピングモータ)を駆動源として副走
査方向に移動するものである。その際、ハーフレートキ
ャリッジ11はフルレートキャリッジ10の1/2の移
動量をもって移動し、これによって副走査方向のいずれ
の位置にキャリッジ10,11が移動した状態でも、原
稿面からCCDセンサ13までの光路長が常に一定に保
持される構成となっている。こうしたキャリッジ10,
11の移動により、画像読取光学部9による画像の読み
取り位置が副走査方向で任意に可変となっている。ま
た、キャリッジ10,11の移動による読み取り位置の
可変範囲には、上述した原稿押圧部材5の押圧部分5A
に対向するコンタクトガラス6面上の領域即ち所定の読
み取り領域が含まれる。
【0015】ランプ14は原稿1の被読み取り面に向け
て光を照射するもので、その原稿面からの反射光が第1
〜第3ミラー15〜17により順に反射される。結像レ
ンズ12は、第3ミラー17によって反射された光を所
定の縮小倍率でCCDセンサ13の受像面に結像させる
ものである。CCDセンサ13は、原稿1の画像を読み
取る読取センサとなるもので、原稿からの反射光に応じ
た画像信号を生成する。
【0016】上記構成の画像読取光学部9において、プ
ラテンガラス7上にセットされた原稿(不図示)の画像
を読み取る場合は、原稿の被読み取り面にランプ14の
光を照射しつつ、ハーフレートキャリッジ10及びハー
フレートキャリッジ11を副走査方向(図の左側から右
側)に移動させることにより、それぞれの位置で原稿か
らの反射光が第1〜第3ミラー15〜17で順に反射さ
れて結像レンズ12によりCCDセンサ13上に結像さ
れる。これにより、原稿の被読み取り面に記録(印刷
等)された画像全体が、キャリッジ10,11の移動に
よって読み取り走査される。このようにプラテンガラス
7上に原稿を固定(停止)して当該原稿画像を読み取る
方式は、フラットベットスキャナ方式とも呼ばれる。
【0017】一方、原稿搬送手段によって搬送された原
稿1の画像を読み取る場合は、先ず、原稿載置部(不図
示)にセットされた原稿1を引き込みローラ2により1
枚ずつ引き込んで矢印の方向に搬送し、搬送ローラ3へ
と巻き付ける。このとき、搬送ローラ3は図の反時計回
り方向に回転して原稿搬送方向の向きを変え、原稿押圧
部材5とコンタクトガラス6との間(隙間部分)に原稿
1を送り込む。このとき、原稿1は原稿押圧部材5とコ
ンタクトガラス6との間で押圧部分5Aによりコンタク
トガラス6面に押圧される。
【0018】これに対して、画像読取光学部9では、フ
ルレートキャリッジ10がコンタクトガラス6の下方で
待機し、上述のように原稿押圧部材5とコンタクトガラ
ス6との間を原稿1が通過するときに、ランプ14の光
を原稿1の被読み取り面に照射するとともに、原稿1か
らの反射光を第1〜第3ミラー15〜17で順に反射し
て結像レンズ12によりCCDセンサ13上に結像させ
る。こうして原稿1の画像を読み取っている間、キャリ
ッジ10,11は停止状態に保持される。また、原稿1
の画像は、当該原稿1が原稿搬送手段(図例では搬送ロ
ーラ3と排出ローラ4)の搬送力を受けて画像読取光学
部9による画像の読み取り位置を通過することにより、
全体的に読み取り走査される。このように原稿搬送経路
上で原稿1を搬送(移動)しながら当該原稿画像を読み
取る方式は、シートフィードスキャナ方式とも呼ばれ
る。
【0019】図2は本発明の実施形態に係る画像読取装
置で採用された原稿押圧部材の構造を説明する図であ
る。図示のように原稿押圧部材5の押圧部分5Aには、
濃度の異なる複数(図例では6つ)の背景色部51〜5
6が設けられている。これらの背景色部51〜56は、
コンタクトガラス6と対向する面(図2における押圧部
分5Aの下面)に設けられるもので、実際に原稿1を原
稿押圧部材5で押圧した際に、画像読取光学部9による
画像の読み取り位置で原稿の背景部を形成する。
【0020】各々の背景色部51〜56は、主走査方向
と平行に細長く延びるかたちで帯状に形成されている。
また、各々の背景色部51〜56は、副走査方向(原稿
搬送方向と平行方向)に所定のピッチで配列されてい
る。これにより、背景色部51〜56全体としてはスト
ライプ状に形成されている。
【0021】また、背景色部51の濃度は白、背景色部
52の濃度は黒、背景色部53の濃度は白、背景色部5
4の濃度は薄グレー、背景色部55の濃度は濃グレー、
背景色部56の濃度は黒となっている。このうち、背景
色部51は搬送方向の上流側に位置し、背景色部56は
搬送方向の下流側に位置している。よって、原稿押圧部
材5とコンタクトガラス6との間の搬送経路上では、白
の背景色部(以下、白背景色部)51、黒の背景色部
(以下、黒背景色部)52、白の背景色部(以下、白背
景色部)53、薄グレーの背景色部(以下、薄グレー背
景色部)54、濃グレーの背景色部(以下、濃グレー背
景色部)55、黒の背景色部(以下、黒背景色部)56
の順で原稿が通過することになる。
【0022】原稿押圧部材5に複数の背景色部51〜5
6を設ける手段としては、例えば、原稿押圧部材5の押
圧部分5Aに濃度の異なる色材を印刷する、或いは予め
印刷したシート状のものを接着(シール貼り等)するな
どの手段が考えられる。
【0023】これに対して、画像読取光学部9による画
像の読み取り位置は、白背景色部51に対応する位置
、黒背景色部52に対応する位置、白背景色部53
に対応する位置、薄グレー背景色部54に対応する位
置、濃グレー背景色部55に対応する位置、黒背景
色部56に対応する位置のなかで任意に設定し得るも
のとなっている。読み取り位置の設定は、キャリッジ移
動用モータの駆動を制御することにより行われる。ま
た、キャリッジ移動用モータの制御は、CPU(中央演
算処理装置)、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Ra
ndom Access Memory)等を備えるコントローラ(不図
示)によって行われる。
【0024】続いて、上記コントローラの制御処理に基
づく画像読取装置1の読み取り動作について図3及び図
4のフローチャートを参照しつつ説明する。
【0025】先ず、原稿搬送手段によって搬送された原
稿1の先端が、原稿押圧部材5の白背景色部51を通過
して黒背景色部52又はその近傍まで達したら、白背景
色部51に対応する読み取り位置で、画像読取光学部
9により原稿1の1ライン分の画像を読み取る(ステッ
プS1)。これにより、白背景時の1ライン分の画像デ
ータが得られるため、その画像データを用いて白背景時
の主走査方向の原稿エッジ検知と透過率データの採取を
行う(ステップS2,S3)。原稿エッジについては、
例えば、先のステップS1で読み取った画像データを構
成する画素列を原稿外領域から原稿内領域に向かって走
査していき、画素の値が大きく変化したところをエッジ
として検知すればよい。また、透過率データについて
は、原稿の地肌部分の濃度に相当する最小濃度値を採取
すればよい。この透過率データの採取は、1ライン分の
画像データの中で、画像が形成されていない地肌部分の
濃度情報(最小濃度値)を抽出することにより行われ
る。
【0026】次いで、画像読取光学部9による画像の読
み取り位置が黒背景色部52に対応する位置となるよ
うにキャリッジ10,11を移動する(ステップS
4)。その後、原稿1の先端が、黒背景色部52を通過
して白背景色部53又はその近傍まで達したら、黒背景
色部52に対応する読み取り位置で、画像読取光学部
9により原稿1の1ライン分の画像を読み取る(ステッ
プS5)。これにより、黒背景時の1ライン分の画像デ
ータが得られるため、その画像データを用いて上記同様
に黒背景時の主走査方向の原稿エッジ検知と透過率デー
タの採取を行う(ステップS6,S7)。
【0027】続いて、先のステップS2及びS6におけ
る原稿エッジの検知結果に基づいて主走査方向の原稿サ
イズを検知する(ステップS8)。原稿エッジの検知及
びこれに基づく原稿サイズの検知に関する詳細について
は、例えば特開平8−204911号公報に記載された
技術を用いることができる。これにより、実際に搬送さ
れた原稿1の地肌部分の濃度(色合い)が白系統、黒系
統のいずれであっても、主走査方向の原稿サイズを的確
に検知することが可能となる。その結果、原稿サイズ検
知のためのセンサ等を別途組み込む必要がないくなるた
め、装置の低コスト化を図ることができる。
【0028】次に、先のステップS3及びS7で採取し
た透過率データを用いて原稿の透過率を検出する(ステ
ップS9)。ここで、原稿の透過率が高くなると、その
分だけ背景部の濃度の影響を受けやすくなる。そのた
め、原稿の透過率の違いは、白背景時と黒背景時での地
肌濃度の変化量の違いとなって現れる。こうした現象を
利用して本実施形態においては、ステップS7で採取し
た透過率データ(地肌部分の濃度値)とステップS3で
採取した透過率データ(地肌部分の濃度値)との差分
(即ち、白背景時と黒背景時での地肌濃度の変化量)を
求め、その差分値を原稿の透過率“Ts”として検出す
る。これにより、透過率の高い原稿ほど、ステップS9
で検出される透過率Tsの値が大きくなる。原稿の透過
率検出の詳細については、例えば特開2000−207
533号公報に記載された技術を用いることができる。
【0029】続いて、先のステップS9で検出した原稿
の透過率Tsを5つのレベルに分類する。本実施形態に
おいては、最も透過率の高いレベルを「レベル1」、次
に透過率の高いレベルを「レベル2」、…といった具合
に透過率の高い順にレベル分けし、最も透過率の低いレ
ベルを「レベル5」とする。レベル1に分類される透過
率原稿の中にはOHPシートなどのように完全に光を透
過する原稿が含まれ、レベル2に分類される透過率原稿
の中はトレーシングペーパなどのように紙原稿で最も光
を透過する原稿が含まれる。また、レベル3に分類され
る透過率原稿の中は薄紙などの原稿が含まれ、レベル4
の分類される透過率原稿の中には新聞紙などの原稿、レ
ベル5に分類される透過率原稿の中には厚紙などのよう
に殆ど光を透過しない原稿がそれぞれ含まれる。
【0030】また、透過率の分類は、予め設定された4
つの閾値Th1〜Th4を用いて行われる。これら4つ
の閾値Th1〜Th4の大小関係は、Th1>Th2>
Th3>Th4となっている。
【0031】実際の分類処理では、先ず、先のステップ
S9で検出した原稿の透過率Tsと予め設定された閾値
Th1とを比較する(ステップS10)。この比較結果
において、透過率Tsが閾値Th1よりも大きければ、
画像読取光学部9による画像の読み取り位置が白背景色
部53に対応する位置となるようにキャリッジ10,
11を移動した後、その読み取り位置で原稿の画像を
読み取る(ステップS11,S12)。このとき、白背
景色部53を通過するかたちで原稿が搬送されることに
より、原稿の被読み取り面に記録された画像全体が白背
景で読み取り走査される。
【0032】また、ステップS10での判断結果におい
て、原稿の透過率Tsが閾値Th1以下であれば、ステ
ップS10からステップS13に移行して透過率Tsと
閾値Th2とを比較する。この比較結果において、透過
率Tsが閾値Th2よりも大きければ、画像読取光学部
9による画像の読み取り位置が薄グレー背景色部54に
対応する位置となるようにキャリッジ10,11を移
動した後、その読み取り位置で原稿の画像を読み取る
(ステップS14,S15)。このとき、薄グレー背景
色部54を通過するかたちで原稿が搬送されることによ
り、原稿の被読み取り面に記録された画像全体が薄グレ
ー背景で読み取り走査される。
【0033】また、ステップS13での判断結果におい
て、原稿の透過率Tsが閾値Th2以下であれば、ステ
ップS13からステップS16に移行して透過率Tsと
閾値Th3とを比較する。この比較結果において、透過
率Tsが閾値Th3よりも大きければ、画像読取光学部
9による画像の読み取り位置が濃グレー背景色部55に
対応する位置となるようにキャリッジ10,11を移
動した後、その読み取り位置で原稿の画像を読み取る
(ステップS17,S18)。このとき、濃グレー背景
色部55を通過するかたちで原稿が搬送されることによ
り、原稿の被読み取り面に記録された画像全体が濃グレ
ー背景で読み取り走査される。
【0034】また、ステップS16での判断結果におい
て、原稿の透過率Tsが閾値Th3以下であれば、ステ
ップS16からステップS19に移行して透過率Tsと
閾値Th4とを比較する。この比較結果において、透過
率Tsが閾値Th4よりも大きければ、画像読取光学部
9による画像の読み取り位置が黒背景色部56に対応す
る位置となるようにキャリッジ10,11を移動した
後、その読み取り位置で原稿の画像を読み取る(ステ
ップS20,S21)。このとき、黒背景色部56を通
過するかたちで原稿が搬送されることにより、原稿の被
読み取り面に記録された画像全体が黒背景で読み取り走
査される。
【0035】また、ステップS19での判断結果におい
て、原稿の透過率Tsが閾値Th4以下であれば、画像
読取光学部9による画像の読み取り位置が白背景色部5
3に対応する位置となるようにキャリッジ10,11
を移動した後、その読み取り位置で原稿の画像を読み
取る(ステップS22,S23)。この場合も、白背景
色部53を通過するかたちで原稿が搬送されることによ
り、原稿の被読み取り面に記録された画像全体が白背景
で読み取り走査される。なお、ステップS12,S1
5,S18,S21,S23では、それぞれ原稿の画像
と一緒に背景色部の濃度も読み取られる。このとき読み
取られた背景濃度は後段の地肌除去処理(詳細は特開2
000−207533号公報参照)により除去される。
その結果、原稿の画像情報だけが抽出される。
【0036】このように本実施形態の画像読取装置1に
おいては、原稿搬送手段によって搬送される原稿の透過
率を検出し、この検出した原稿の透過率に応じて画像読
取光学部9による画像の読み取り位置を設定するように
している。これにより、裏写りの影響を受けやすい原稿
透過率レベル1〜4の間では、透過率の低い原稿ほど高
い濃度の背景色で読み取られるようになる。その結果、
原稿の裏面側に画像が記録されていても、当該原稿の透
過率に適した濃度の背景色部によって裏面側の画像が隠
蔽されるため、裏写りの発生を有効に防止することがで
きる。こうした裏写りの防止効果は、原稿に記録された
画像が白黒、カラーのいずれであっても同様に得られ
る。また、原稿押圧部材5の押圧部分5における背景色
部の濃度をより細かく区分することにより、画像読み取
り時の背景濃度を更に最適化することができる。
【0037】また本実施形態においては、原稿押圧部材
5に濃度の異なる複数の背景色部51〜56を設け、背
景色の切り換えは画像読取光学部9のキャリッジ移動を
利用して行う構成となっているため、背景色切り換え用
の駆動源及び駆動機構を別途設けなくても、自動で背景
色(背景濃度)を切り換えることができる。
【0038】ちなみに、OHPシートのような原稿の場
合は、背景濃度を過度に高くすると、原稿の被読み取り
面に記録された画像濃度と背景濃度のレベル差が小さく
なり、読み取るべき画像情報と背景情報との区別が付き
にくくなる。また、OHPシートのように透過率が非常
に高い原稿(透明原稿等)では、その透過率の高さや用
途から、裏写りが問題となるケースは皆無である。よっ
て、この種の原稿については、上述の動作説明にもある
ように白背景で読み取ることが望ましい。
【0039】また、厚紙などのように透過率が非常に低
い原稿(レベル5に分類される原稿)の場合は、裏写り
の影響を殆ど受けないことから、いずれの濃度の背景色
で読み取っても特に問題はない。
【0040】ところで、上記実施形態においては、原稿
搬送手段によって搬送される原稿の透過率を検出し、こ
の検出結果に基づいて背景色(背景濃度)を切り換える
構成としたが、これ以外にも、例えば、ユーザの入力操
作等によって選択された原稿の種類に応じて背景色を切
り換える構成を採用することも可能である。
【0041】原稿の種類を選択する手段としては、例え
ば、ユーザインターフェースとなる操作パネルの表示メ
ニューの一つに原稿の種類を選択するための選択メニュ
ーを設け、この選択メニューで表示される複数種の原稿
の中から、実際に読み取り対象となる原稿の種類をユー
ザがボタン等で選択する構成などが考えられる。
【0042】以下、選択手段を用いた具体的な処理手順
について図5のフローチャートを参照しつつ説明する。
先ず、操作パネルに設けられた読み取りスタートボタン
が押されたかどうかを判断し(ステップS31)、ユー
ザによって読み取りスタートボタンが押されると、これ
に続いてトレーシングペーパがユーザによって選択され
ているかどうかを判断する(ステップS32)。ユーザ
が原稿の種類を選択するタイミングは、読み取りスター
トボタンを押す前となる。ただし、原稿搬送手段によっ
て搬送される原稿の先端が原稿押圧部材5に到達する前
であれば、読み取りスタートボタンを押した後に原稿の
種類を選択してもかまわない。
【0043】ここで、原稿の種類としてトレーシングペ
ーパが選択されていた場合は、画像読取光学部9による
画像の読み取り位置が薄グレー背景色部54に対応する
位置となるようにキャリッジ10,11を移動した
後、その読み取り位置で原稿の画像を読み取る(ステ
ップS33,S34)。
【0044】また、トレーシングペーパが選択されてい
ない場合はステップS35に移行する。ステップS35
では、原稿の種類として新聞が選択されているかどうか
を判断する。そして、新聞が選択されていた場合は、画
像読取光学部9による画像の読み取り位置が黒背景色部
56に対応する位置となるようにキャリッジ10,1
1を移動した後、その読み取り位置で原稿の画像を読
み取る(ステップS36,S37)。
【0045】また、トレーシングペーパ及び新聞のどち
らも選択されていない場合は、画像読取光学部9による
画像の読み取り位置が白背景色部53に対応する位置
となるようにキャリッジ10,11を移動した後、その
読み取り位置で原稿の画像を読み取る(ステップS3
8,S39)。
【0046】ちなみに、選択候補となる原稿の種類につ
いては、上述したトレーシングペーパ、新聞だけでな
く、厚紙、薄紙等を加えてもよい。
【0047】このように操作パネル等を用いて原稿の種
類を選択し、その選択された原稿の種類に応じて画像読
取光学部9による画像の読み取り位置を設定することに
より原稿の種類に適した背景色で画像を読み取ることが
できる。そのため、裏写りの発生を有効に防止すること
が可能となる。また、背景色の切り換えは先の実施形態
と同様に画像読取光学部9のキャリッジ移動を利用して
行う構成となっているため、背景色切り換え用の駆動源
及び駆動機構を別途設けなくても、自動で背景色(背景
濃度)を切り換えることができる。さらに、先の実施形
態との比較では、原稿の透過率検出が不要となるため、
原稿画像の読み取りに係る処理を簡素化することができ
る。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像読取装
置によれば、装置構成の複雑化や大幅なコストアップを
招くことなく、画像読み取り位置での背景色(背景濃
度)を適切かつ自動的に切り換えて原稿の画像を読み取
ることができる。また、原稿の透過率や種類に応じた最
適な背景色で原稿の画像を読み取ることができるため、
原稿の裏写りやにじみを解消することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る画像読取装置の主要
部を示す概略構成図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る画像読取装置で採用
された原稿押圧部材の構造を説明する図である。
【図3】 本発明の実施形態に係る画像読取装置の動作
例を示すフローチャート(その1)である。
【図4】 本発明の実施形態に係る画像読取装置の動作
例を示すフローチャート(その2)である。
【図5】 本発明の実施形態に係る画像読取装置の他の
動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…原稿、2…引き込みローラ、3…搬送ローラ、4…
排出ローラ、5…原稿押圧部材、5A…押圧部分、5
1,52,53,54,55,56…背景色部、9…画
像読取光学部、10…フルレートキャリッジ、11…ハ
ーフレートキャリッジ、12…結像レンズ、13…CC
Dセンサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を搬送する原稿搬送手段と、 前記原稿搬送手段で搬送中の原稿を所定の読み取り領域
    で押圧するとともに、その押圧部分に濃度の異なる複数
    の背景色部を有する原稿押圧部材と、 前記原稿搬送手段で搬送中の原稿の画像を読み取るとと
    もに、その読み取り位置を前記所定の読み取り領域で可
    変とした読取手段とを備えることを特徴とする画像読取
    装置。
  2. 【請求項2】 前記原稿の透過率に応じて前記読取手段
    による画像の読み取り位置を設定する設定手段を具備す
    ることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 画像の読み取り対象となる原稿の種類を
    選択する選択手段と、 前記選択手段によって選択された原稿の種類に応じて前
    記読取手段による画像の読み取り位置を設定する設定手
    段とを具備することを特徴とする請求項1記載の画像読
    取装置。
  4. 【請求項4】 前記原稿搬送手段によって搬送される原
    稿の透過率を検出する検出手段を具備し、 前記設定手段は、前記検出手段で検出された原稿の透過
    率に応じて前記読取手段による画像の読み取り位置を設
    定することを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記検出手段は、前記原稿押圧部材の複
    数の背景色部のうち、第1の濃度を有する背景色部と当
    該第1の濃度よりも高い第2の濃度を有する背景色部と
    を用いてそれぞれ原稿の1ライン分の画像を読み取り、
    これによって得られた画像データを基に原稿の透過率を
    求めることを特徴とする請求項4記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記画像データを基に原稿のサイズを検
    知する検知手段を具備することを特徴とする請求項5記
    載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の濃度を有する背景色部が白背
    景色部で、前記第2の濃度を有する背景色部が黒背景色
    部であることを特徴とする請求項5記載の画像読取装
    置。
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