JP2004282528A - 画像読み取り装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】原稿の画像読み取り面が第2プラテンガラス72Bに当接する第1の読み取り位置で画像読み取り面上の画像を読み取るCCDイメージセンサ78と、原稿の画像読み取り面と反対側の面が、例えば表面が白色のバックプラテン等からなる第2の当接部材に当接する第2の読み取り位置で画像読み取り面上の画像を読み取るCIS(Contact Image Sensor)50と、画像読み取り面上の画像を第1の読み取り位置で読み取るか、または第2の読み取り位置で読み取るかを決定し、この決定により第1の読み取り位置または第2の読み取り位置の何れか一方の読み取り位置で画像読み取り面上の画像を読み取るように制御する処理装置80とを備えた。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿上の画像を読み取る画像読み取り装置に係り、より詳しくは、トレーシングペーパー(薄紙)などの透過性の高い原稿上の画像を読み取り可能な画像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機やファクシミリ等の読み取り装置、コンピュータ入力用のスキャナ等として、原稿を自動的に搬送させながら原稿上の画像情報を読み取る画像読み取り装置が広く採用されている。また、原稿における表裏両面の画像情報をユーザの介在なしに自動的に読み取る自動両面読み取り装置も広く用いられている。これらの自動両面読み取り装置としては、原稿読み取り部で片面を読み取った後、排出された原稿を表裏反転させて再び原稿読み取り部に搬送し、この原稿読み取り部にて他の片面を読み取って原稿反転部にて原稿を表裏反転させて両面を読み取る、表裏反転自動両面読み取り装置が存在している。また、例えば、両面を読み取る際の時間を短縮し、生産性を高める目的で、第1の読み取り手段および第2の読み取り手段といった複数の読み取り手段を原稿搬送路上に設け、1回の搬送にて、両面を自動的に読み取る同時両面読み取り装置が検討されている。
【0003】
これらの原稿読み取り手段としては、例えば0.5〜3.0mm程度の間隙が形成されているバックプラテンとプラテンガラスとの間に原稿を搬送させ、プラテンガラス側に設けられたCCDセンサ等を用いて原稿を読み取る方法が広く採用されている。このような方式では、搬送される原稿をプラテンガラスに押し当て、プラテンガラス側(ガラスにおける原稿押し当て面の反対面側)から光を照射し、照射される光の原稿面からの反射光をプラテンガラスの原稿押し当て面に焦点を合わせたCCDセンサによって受光し、原稿面上の画像を読み取る方法が最も一般的に用いられる。
【0004】
ここで、画像読み取り装置にて読み取られる原稿には、例えばトレーシングペーパーなどにより形成されている半透明な原稿(光透過性の高い原稿)が存在する場合がある。例えばトレーシングペーパーをプラテンガラスに押し当てて画像の読み取りを行うと、トレーシングペーパーとバックプラテンとの間に隙間ができ、トレーシングペーパーを透過した光がバックプラテンによって反射され、この反射された光がトレーシングペーパーの画像形成面と反対側の面に照射されることになる。そのために、例えば、黒く塗りつぶされた部分に反対側の面から光が照射されると、黒く塗りつぶされた部分が明るくなってしまうという問題がある。
【0005】
そこで、従来、原稿を挟んで読み取り装置と反対側に配置される接触部材に原稿を接触するように搬送することで、トレーシングペーパーなどの透過性の高い原稿を読み取る場合にも、画像のコントラストの低下を防止し、画像の周囲に影が生じるといった問題を軽減する技術が存在している(例えば、特許文献1参照。)。また、コンタクトガラス(プラテンガラス)に傷が付いたりゴミ等が付着することを防止するために、搬送路を形成するコンタクトガラスの反対面に、鋭角に原稿を押し当てるように搬送する技術が存在する(例えば、特許文献2参照。)。かかる技術もトレーシングペーパーや薄紙などの透過性の高い原稿の読み取りに対して、上記問題の一つの解決手段となり得る。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−313391号公報(第3−4頁、図3)
【特許文献2】
特開平9−258346号公報(第3−4頁、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術を採用した場合には、例えば原稿を波打ちさせながら搬送させることが必要となり、原稿先端や原稿後端の挙動が安定しない場合がある。かかる原稿搬送に際して、原稿の挙動が安定しないと、原稿上の画像情報を正確に読み取れない場合が生じる。
【0008】
一方で、トレーシングペーパーや薄紙などの透過性の高い用紙は、裏面(画像形成面と反対側の面)が写ることから、両面に画像が形成されていることは非常に稀であり、通常は片面原稿である。このとき、上述のような、複数の読み取り手段を原稿搬送路上に設けた同時両面読み取り装置にてトレーシングペーパーや薄紙などを読み取る場合に、複雑な構成を採用せずに、良好な読み取り画質を得ることが望まれている。
【0009】
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、透過性の高い原稿に形成された画像を同時両面画像読み取り装置を用いて良好に読み取ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる目的のもと、本発明が適用される画像読み取り装置は、原稿の画像読み取り面がガラス等の第1の当接部材に当接する第1の読み取り位置で画像読み取り面上の画像を読み取る第1の読み取り手段と、原稿の画像読み取り面と反対側の面が、例えば表面が白色のバックプラテン等からなる第2の当接部材に当接する第2の読み取り位置で画像読み取り面上の画像を読み取る第2の読み取り手段と、画像読み取り面上の画像を第1の読み取り位置で読み取るか、または第2の読み取り位置で読み取るかを決定する決定手段と、この決定手段により決定された第1の読み取り位置または第2の読み取り位置の何れか一方の読み取り位置で画像読み取り面上の画像を読み取るように、第1の読取手段または第2の読み取り手段を制御する制御手段と含む。
【0011】
ここで、この決定手段は、読み取りの対象となる原稿の紙質に基づいて第1の読み取り位置または第2の読み取り位置の何れか一方の読み取り位置で読み取ることを決定することを特徴とすることができる。また、この決定手段は、読み取りの対象となる原稿が薄紙原稿であれば第2の読み取り位置で読み取るように決定することを特徴とすることができる。尚、「薄紙原稿」とは、光透過率が所定値以上であり、原稿の画像形成面とは反対側の面から画像が透けて見えるような、半透明の原稿であり、所謂トレーシングペーパーが本件発明における「薄紙原稿」の代表的なものである。また、光透過率が「所定値以上」とは、例えば、通常の原稿読み取り用の照明ランプを用いて光を照射させた場合に、光透過率が約40%以上とすることができる。
【0012】
また、読み取りの対象となる原稿の紙質に関する内容を検出する検出手段を更に備え、この決定手段は、検出手段により検出された紙質に関する内容に基づいて、第1の読み取り位置または第2の読み取り位置の何れか一方の読み取り位置で読み取ることを決定することを特徴とすることができる。更に、読み取りの対象となる原稿の紙質情報を入力する入力手段と、この入力手段により入力された紙質情報に基づき、原稿を載置する原稿トレイに対する原稿の載置方法を通知する通知手段とを更に含む。
【0013】
他の観点から把えると、本発明が適用される画像読み取り装置は、原稿を載置する原稿トレイと、この原稿トレイに載置された原稿を略U字型の経路によって搬送するU字型搬送路と、このU字型搬送路における略U字の外側から原稿上の画像を読み取る第1の画像読み取り部と、このU字型搬送路の略U字の内側から原稿上の画像を読み取る第2の画像読み取り部とを含み、原稿トレイに載置された原稿が光透過率の高い原稿である場合に第2の画像読み取り部を用いて原稿上の画像を読み取ることを特徴とすることができる。
【0014】
ここで、このU字型搬送路は、原稿が光透過率の高い原稿である場合に原稿面を略U字の内側にして原稿を搬送することを特徴とすることができる。また、このU字型搬送路は、原稿面を下側にして原稿トレイに載置された原稿を搬送することを特徴とすることができる。更に、原稿トレイに載置された原稿の表裏を反転させる反転経路を備え、この反転経路により反転された原稿上の画像を第2の画像読み取り部を用いて読み取ることを特徴とすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
図1は本実施の形態が適用される画像読み取り装置を示した図である。この画像読み取り装置は、積載された原稿束から原稿を順次、搬送する原稿送り装置10、スキャンによって画像を読み込むスキャナ装置70、および、読み込まれた画像信号を処理する処理装置80に大別される。
【0016】
原稿送り装置10は、複数枚の原稿からなる原稿束を積載する原稿トレイ11、原稿トレイ11を上昇および下降させるトレイリフタ12を備えている。また、トレイリフタ12により上昇された原稿トレイ11の原稿を搬送するナジャーロール13、ナジャーロール13により搬送された原稿を更に下流側まで搬送するフィードロール14、ナジャーロール13により供給される原稿を1枚ずつ捌くリタードロール15を備えている。最初に原稿が搬送される第1搬送路31には、一枚ずつに捌かれた原稿を下流側のロールまで搬送するテイクアウェイロール16、原稿を更に下流側のロールまで搬送すると共にループ作成を行うプレレジロール17、一旦、停止した後にタイミングを合わせて回転を再開し、原稿読み取り部に対してレジストレーション調整を施しながら原稿を供給するレジロール18、読み込み中の原稿搬送をアシストするプラテンロール19、読み込まれた原稿を更に下流に搬送するアウトロール20を備えている。また、第1搬送路31には、搬送される原稿のループ状態に応じて支点を中心として回動するバッフル41を備えている。更に、プラテンロール19とアウトロール20との間には、第2のセンサ(第2の読み取り部)であるCIS(Contact Image Sensor)50を備えている。
【0017】
アウトロール20の下流側には、第2搬送路32および第3搬送路33が設けられ、これらの搬送路を切り替える搬送路切替ゲート42、読み込みが終了した原稿を積載させる排出トレイ40、排出トレイ40に対して原稿を排出させる第1排出ロール21を備えている。また、第3搬送路33を経由した原稿に対してスイッチバックさせる第4搬送路34、第4搬送路34に設けられ、実際に原稿のスイッチバックを行うインバータロール22およびインバータピンチロール23、第4搬送路34によってスイッチバックされた原稿を再度、プレレジロール17等を備える第1搬送路31に導く第5搬送路35、第4搬送路34によってスイッチバックされた原稿を排出トレイ40に排出する第6搬送路36、第6搬送路36に設けられ、反転排出される原稿を第1排出ロール21まで搬送する第2排出ロール24、第5搬送路35および第6搬送路36の搬送経路を切り替える出口切替ゲート43を備えている。
【0018】
ナジャーロール13は、待機時にはリフトアップされて退避位置に保持され、原稿搬送時にニップ位置(原稿搬送位置)へ降下して原稿トレイ11上の最上位の原稿を搬送する。ナジャーロール13およびフィードロール14は、フィードクラッチ(図示せず)の連結によって原稿の搬送を行う。プレレジロール17は、停止しているレジロール18に原稿先端を突き当ててループを作成する。レジロール18では、ループ作成時に、レジロール18に噛み込んだ原稿先端をニップ位置まで戻している。このループが形成されると、バッフル41は支点を中心として開き、原稿のループを妨げることのないように機能している。また、テイクアウェイロール16およびプレレジロール17は、読み込み中におけるループを保持している。このループ形成によって、読み込みタイミングの調整が図られ、また、読み込み時における原稿搬送に伴うスキューを抑制して、位置合わせの調整機能を高めることができる。読み込みの開始タイミングに合わせて、停止されていたレジロール18が回転を開始し、プラテンロール19によって、第2プラテンガラス72B(後述)に押圧されて、第1の読み取り位置にて、第1の読み取り部であるCCDイメージセンサ78(後述)により下面方向から画像データが読み込まれる。
【0019】
搬送路切替ゲート42は、片面原稿の読み取り終了時、および両面原稿の両面同時読み取りの終了時に、アウトロール20を経由した原稿を第2搬送路32に導き、排出トレイ40に排出するように切り替えられる。一方、この搬送路切替ゲート42は、両面原稿の順次読み取り時には、原稿を反転させるために、第3搬送路33に原稿を導くように切り替えられる。インバータピンチロール23は、両面原稿の順次読み取り時に、フィードクラッチ(図示せず)がオフの状態でリトラクトされてニップが開放され、原稿をインバータパス(第4搬送路34)へ導いている。その後、このインバータピンチロール23はニップされ、インバータロール22によってインバートする原稿をプレレジロール17へ導き、また、反転排出する原稿を第6搬送路36の第2排出ロール24まで搬送している。
【0020】
スキャナ装置70は、上述した原稿送り装置10を備えることができると共に、この原稿送り装置10を装置フレーム71によって支え、また、原稿送り装置10によって搬送された原稿の画像読み取りを行っている。このスキャナ装置70は、筐体を形成する装置フレーム71に、画像を読み込むべき原稿を静止させた状態で載置する第1プラテンガラス72A、原稿送り装置10によって搬送中の原稿を読み取るための光の開口部を形成する第2プラテンガラス72Bが設けられている。
【0021】
また、スキャナ装置70は、第2プラテンガラス72Bの下に静止し、および第1プラテンガラス72Aの全体に亘ってスキャンして画像を読み込むフルレートキャリッジ73、フルレートキャリッジ73から得られた光を像結合部へ提供するハーフレートキャリッジ75を備えている。フルレートキャリッジ73には、原稿に光を照射する照明ランプ74、原稿から得られた反射光を受光する第1ミラー76Aが備えられている。更に、ハーフレートキャリッジ75には、第1ミラー76Aから得られた光を結像部へ提供する第2ミラー76Bおよび第3ミラー76Cが備えられている。更に、スキャナ装置70は、第3ミラー76Cから得られた光学像を光学的に縮小する結像用レンズ77、結像用レンズ77によって結像された光学像を光電変換する、第1読み取り部であるCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ78、CCDイメージセンサ78を備える駆動基板79を備え、CCDイメージセンサ78によって得られた画像信号は駆動基板79を介して処理装置80に送られる。
【0022】
ここで、まず、第1プラテンガラス72Aに載置された原稿の画像を読み取る場合には、フルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75とが、2:1の割合でスキャン方向(矢印方向)に移動する。このとき、フルレートキャリッジ73の照明ランプ74の光が原稿の被読み取り面に照射されると共に、その原稿からの反射光が第1ミラー76A、第2ミラー76B、および第3ミラー76Cの順に反射されて結像用レンズ77に導かれる。結像用レンズ77に導かれた光は、CCDイメージセンサ78の受光面に結像される。CCDイメージセンサ78は1次元のセンサであり、1ライン分を同時に処理している。このライン方向(スキャンの主走査方向)の1ラインの読み取りが終了すると、主走査方向とは直交する方向(副走査方向)にフルレートキャリッジ73を移動させ、原稿の次のラインを読み取る。これを原稿サイズ全体に亘って実行することで、1ページの原稿読み取りを完了させる。
【0023】
一方、搬送される原稿の第1の当接部材である第2プラテンガラス72Bは、例えば長尺の板状構造をなす透明なガラスプレートで構成される。原稿送り装置10によって搬送される原稿がこの第2プラテンガラス72Bの上を通過する。このとき、フルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75とは、図1に示す実線の位置に停止した状態にある。まず、原稿送り装置10のプラテンロール19を経た原稿の1ライン目の反射光が、第1ミラー76A、第2ミラー76B、および第3ミラー76Cを経て結像用レンズ77にて結像され、本実施の形態における第1のセンサであるCCDイメージセンサ78によって画像が読み込まれる。即ち、1次元のセンサであるCCDイメージセンサ78によって主走査方向の1ライン分を同時に処理した後、原稿送り装置10によって搬送される原稿の次の主走査方向の1ラインが読み込まれる。原稿の先端が第2プラテンガラス72Bの読み取り位置に到達した後、原稿が第2プラテンガラス72Bの読み取り位置を通過することによって、副走査方向に亘って1ページの読み取りが完了する。
【0024】
本実施の形態では、フルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75とを停止させ、第2プラテンガラス72BにてCCDイメージセンサ78により原稿の第1面の読み取りを行う原稿の搬送時に、同時(時間の完全一致ではなく、同一の原稿搬送時程度の意味) に第2のセンサであるCIS50によって、原稿の第2面の読み取りを行うことが可能である。即ち、第1の読み取り手段を構成する第1のセンサであるCCDイメージセンサ78と、第2の読み取り手段を構成する第2のセンサであるCIS50とを用いて、搬送路への原稿の一度の搬送で、この原稿における表裏両面の画像を読み取ることを可能としている。また、その一方で、原稿を自動反転し、この自動反転によって、例えばCCDイメージセンサ78だけを用いて両面原稿上の画像を読み取ることが可能である。また、片面原稿においても、自動反転機構を利用することによって、第1の読み取り手段または第2の読み取り手段を選択して読み取ることもできる。
【0025】
図2(a)〜(d)は、反転パスによる原稿搬送機構の作用を説明するための図である。ここでは、自動反転による両面読み取りモードを例に挙げて説明する。図2(a)に示すように、原稿トレイ11に載置された原稿は、第1搬送路31に順次、供給され、図1に示すスキャナ装置70のCCDイメージセンサ78を用いて、プラテンロール19の箇所にて下方から読み取りがなされる。そして、搬送路切替ゲート42によって第3搬送路33を経由し、第4搬送路34へ移動する。第3搬送路33を完全に抜けた原稿は、図2(b)に示すように、インバータロール22およびインバータピンチロール23によってスイッチバックし、第5搬送路35に供給される。
【0026】
第5搬送路35に供給された原稿は、再度、第1搬送路31に供給される。そして、図2(c)に示すように、原稿がスキャナ装置70のCCDイメージセンサ78によって下方から読み取られる。このとき、原稿は、図2(a)に示す場合とは表裏が反転した状態にあり、第1面とは表裏を異ならせる第2面が読み取られることとなる。第2面が読み取られた原稿は、表裏が反転された状態にあり、そのまま排出トレイ40に排出すると積載された読み取り後の原稿のページ順が狂うことになる。そこで、図2(c)に示すように、第2面の読み取りが完了した原稿を搬送路切替ゲート42を用いて第3搬送路33を経由させ、第4搬送路34に移動する。第4搬送路34に供給され、出口切替ゲート43の部分を完全に通過した原稿は、図2(d)に示すように出口切替ゲート43によって第6搬送路36を経由し排出トレイ40に排出される。これによって、原稿における表裏両面の画像を順次、読み取る第1の両面読み取りモードにおいて、読み取り後の原稿のページ順を揃えることが可能となる。尚、このような反転パスを用いた自動原稿搬送は、片面原稿であっても読み取り位置を特定の読み取り位置に限定して読み取るような場合などに利用される。
【0027】
次に、原稿読み取り手段について詳述する。
図3は、本実施の形態における読み取り構造を説明するための図である。図3に示すように、第2の読み取り手段を構成し、第2の読み取り部であるCIS50は、プラテンロール19とアウトロール20との間に設けられている。このCIS50は、ガラス51と、このガラス51を透過して原稿の第2面に光を照射するLED(Light Emitting Diode)52と、LED52からの反射光を集光するレンズアレイであるセルフォックレンズ53と、このセルフォックレンズ53により集光された光を読み取るイメージセンサであるラインセンサ54を備えている。ラインセンサ54としては、CCDやCMOSセンサ、密着型センサ等を用いることができ、実寸幅(例えばA4長手幅297mm)の画像を読み取ることが可能である。CIS50では、縮小光学系を用いずに、セルフォックレンズ53とラインセンサ54を用いて画像の取り込みを行うことから、構造をシンプルにすることができ、且つ、筐体を小型化し、消費電力を低減することができる。尚、カラー画像を読み込む場合には、LED52にR(赤)G(緑)B(青)の3色のLED光源を組み合わせ、ラインセンサ54としてRGB3色用の3列一組のセンサを用いれば良い。
【0028】
また、CIS50による画像読み取りに際して、この読み取り部を構成する搬送路に、CIS50の筐体から延びる制御部材55、制御部材55によって押し付けられた用紙を突き当てる、第2の当接部材である突き当て部材60を備えている。また、この突き当て部材60の下流側にはガイド部材61が設けられている。更に、搬送される原稿が薄紙(トレーシングペーパー)などの光透過率の高い原稿か否かなど、搬送される原稿の紙質を判断するセンサとして、発光素子62および受光素子63を備えている。突き当て部材60およびガイド部材61は、少なくとも表面が白色の部材(白地部材)で構成されており、トレーシングペーパーや薄紙などの光透過率の高い原稿が搬送された場合でも、原稿上の画像を適切に読み取ることができる。制御部材55および突き当て部材60は、原稿の搬送路に直交する方向に(即ち、原稿送り装置10の前面から後面の方向に)、原稿送り装置10の前面から後面まで、搬送路の位置に対応して設けられている。
【0029】
搬送される用紙は、原稿押し付け部材である制御部材55によって突き当て部材60に押し付けられ、図の二点鎖線矢印に示す経路によって搬送される。このように、本実施の形態では、制御部材55を設け、原稿を制御部材55によって突き当て部材60に押し当てて搬送し、プラテンロール19とアウトロール20との間にある原稿の姿勢を安定的に制御できるように構成している。制御部材55によって搬送される原稿を突き当て部材60に押し当てられた状態にて読み取ることで、被写界深度の浅いCIS50を用いた場合のピントの甘さを改善することができる。
【0030】
図1に示したCCDイメージセンサ78を用いる第1の読み取り手段は、プラテンロール19と第2プラテンガラス72Bとの間を通る原稿を、第2プラテンガラス72Bの下方から読み取っている。プラテンロール19と第2プラテンガラス72Bとの間は、原稿を円滑に搬送するため、原稿を密着させないように、例えば0.5〜3.0mm程度の間隙が設けられている。図3に示すように、原稿は、第2プラテンガラス72Bに向けてCCDイメージセンサ78による読み取り位置(第1の読み取り位置)に突入し、略U字の搬送がなされる。第1の読み取り手段では、この第1の読み取り位置にて原稿の読み取り面が第1の当接部材である第2プラテンガラス72Bに当接し、当接したこの当接部材側から画像の読み取りが行なわれる。
【0031】
一方、図3に示すように、CIS50を用いた第2の読み取り手段は、すくい上げ搬送路にて、制御部材55によって第2の当接部材(ガイド)である突き当て部材60に原稿が押し付けられる。その結果、CIS50を用いた第2の読み取り手段で原稿を読み取る際には、原稿読み取り面がCIS50側となり、即ち、原稿読み取り面と反対側の面が当接部材(ガイド)に当接している第2の読み取り位置にて原稿の画像情報が読み取られる。このように、本実施の形態では、原稿搬送路をU字型搬送路とし、このU字型搬送路(略U字)の外側から原稿を読み取る第1の読み取り手段と、U字型搬送路(略U字)の内側から原稿を読み取る第2の読み取り手段とを設けている。
【0032】
ここで、例えば薄紙やトレーシングペーパーなどの光透過性の高い原稿を読み取る場合を考える。原稿読み取り位置において、例えば薄紙原稿とバックプラテン(搬送路上における原稿読み取り側とは反対側の面)との距離が離れていると、薄紙原稿とバックプラテンとの間の間隙によって薄紙原稿を透過した光がバックプラテンによって反射され、この反射された光が薄紙原稿の画像形成面と反対側の面に照射される。このとき、例えば黒く塗りつぶされた部分に反対側の面から光が照射されると、黒く塗りつぶされた部分が明るくなってしまい、良好な読み取りを行うことができなくなる。また、薄紙原稿を透過した光が薄紙原稿とバックプラテンとの間で反射や吸収を繰り返すことによって、光が照明領域外に逃げてしまい、コントラストの低下した画像が読み取られることとなる。更に、黒く塗りつぶされた部分の影がバックプラテンに映り、その影を読み取ってしまうという問題が生じてしまう。
【0033】
図3に示す構成では、CCDイメージセンサ78を用いた第1の読み取り手段によって、U字型搬送路の外側から原稿を読み取っており、原稿読み取り面が第2プラテンガラス72Bに当接する第1読み取り位置では、原稿とバックプラテン(プラテンロール19)との間には所定の隙間が生じている。そのために、薄紙原稿などの光透過性が高い原稿をCCDイメージセンサ78を用いた第1の読み取り手段によって読み取ると、上記問題が生じる可能性がある。
【0034】
一方、図3に示す構成では、CIS50を用いた第2の読み取り手段によって、U字型搬送路の内側から原稿を読み取っており、原稿における読み取り面と反対側の面が突き当て部材60に当接する第2読み取り位置では、原稿とバックプラテン(突き当て部材60)との間には隙間が生じていない。その結果、光の透過を理由とする画像のコントラスト低下や影の読み取りが発生せず、薄紙原稿を読み取る際に、良好な画像読み取りを実現することができる。
【0035】
そこで、本実施の形態では、原稿の種類に応じて、CCDイメージセンサ78を用いた第1の読み取り手段による第1読み取り位置での読み取り、またはCIS50を用いた第2の読み取り手段による第2読み取り位置での読み取りを決定し、決定された読み取り位置にて、原稿の画像を読み取るように構成している。
【0036】
次に、処理装置80について説明する。
図4は、処理装置80を説明するためのブロック図である。本実施の形態が適用される処理装置80は、大きく、センサ(CCDイメージセンサ78およびラインセンサ54)から得られた画像情報を処理する信号処理部81と、原稿送り装置10およびスキャナ装置70を制御する制御部90を備えている。信号処理部81は、アナログ信号の処理を行うAFE(Analog Front End)82、アナログ信号をディジタル信号に変換するADC(Analog to Digital Converter)83、ディジタル信号に対してシェーディング補正やオフセット補正等の各種処理を施すディジタル処理部84を備え、ディジタル処理部84により処理されたディジタル画像信号は、ホストシステムへ出力され、例えば、プリンタへ画像情報として出力される。
【0037】
一方、制御部90は、各種両面読み取りの制御や片面読み取りの制御、原稿の読み取り位置の決定等を含め、原稿送り装置10およびスキャナ装置70の全体を制御する画像読み取りコントロール91、第1のセンサであるCCDイメージセンサ78およびCIS50を制御するCCD/CISコントロール92、読み取りタイミングに合わせてCIS50のLED52やフルレートキャリッジ73の照明ランプ74を制御するランプコントロール93、スキャナ装置70におけるモータのオン/オフなどを行いフルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75とのスキャン動作を制御するスキャンコントロール94、原稿送り装置10におけるモータの制御、各種ロールの動作やフィードクラッチの動作、ゲートの切り替え動作等を制御する搬送機構コントロール95を備えている。これらの各種コントロールからは、原稿送り装置10およびスキャナ装置70に対して制御信号が出力され、かかる制御信号に基づいて、これらの動作制御が可能となる。画像読み取りコントロール91は、ホストシステムからの制御信号や、例えば自動選択読み取り機能に際して検出されるセンサ出力、ユーザからの選択等に基づいて、読み取りモードを設定し、原稿送り装置10およびスキャナ装置70を制御している。
【0038】
ここで、本実施の形態では、原稿送り装置10による原稿搬送によって画像を読み取る際、第2プラテンガラス72Bを介してプラテンロール19に搬送される原稿をスキャナ装置70(CCDイメージセンサ78)を用いて読み取ることが可能であると共に、原稿送り装置10に設けられたCIS50を用いて読み取ることが可能である。しかしながら、前述のように、スキャナ装置70の機構を用いたCCDイメージセンサ78による読み取りと、CIS50のセルフォックレンズ53を用いた読み取りの場合とでは、薄紙原稿などの光透過性の高い原稿を読み取る際に画質上に異なりが出る。そこで、本実施の形態では、複数の読み取りモードを準備し、原稿の種類(紙質)、ユーザの選択等に基づいて、最適なモードの選択を可能としている。
【0039】
図5は、図4に示す画像読み取りコントロール91によって実行される処理の一例を示したフローチャートである。画像読み取りコントロール91では、まず、搬送される原稿が片面原稿か否かが判断される(ステップ101)。この判断は、例えば、スキャナ装置70上に設けられたコントロールパネル(図示せず)を用いたユーザからの選択や、例えば自動選択読み取り機能が働いている場合には、画像読み込み前の第1搬送路31上の搬送路両側に設けられたセンサ(図示せず)等によって認識することができる。また、ホストシステムからの要請や、ネットワーク等を介したユーザからの選択なども考えられる。このステップ101で片面原稿ではない場合、即ち、両面原稿である場合には、両面モードでの読み取りが開始される(ステップ102)。例えば、両面読み取りモードとして、白黒画像や通常のカラー原稿の場合にCCDイメージセンサ78による第1の読み取り手段とCIS50による第2の読み取り手段との両者を用いた1パス(反転パスを用いない1回だけの原稿搬送パス)による両面同時読み取りの選択がなされる。また、例えば、高画質の読み取りが選択される場合には、反転パスを用いて、原稿の第1面および原稿の第2面を共に第1の読み取り手段であるCCDイメージセンサ78によって読み取る、両面原稿の順次読み取りを採用することもできる。尚、図5では、両面モードでのこれらの読み取りについて、詳細なフローチャートを省略している。
【0040】
ステップ101で、片面原稿であると判断される場合には、薄紙原稿の指定があるか否かが判断される(ステップ103)。即ち、読み取りの対象となる原稿が薄紙原稿である旨の紙質情報の入力があるか否かが判断される。これらの入力は、例えば、コントロールパネル(図示せず)からユーザによって行われる。尚、図5のフローチャートでは、「薄紙」を例に挙げているが、トレーシングペーパーなど、他の光透過性の高い原稿に対しても同様である。
【0041】
このステップ103で、薄紙原稿の指定があると判断される場合には、コントロールパネル(図示せず)に対して、例えば、「読み取り面を下にして原稿トレイに載置してください」といったような、原稿トレイ11への原稿載置を通常の原稿(非薄紙原稿)とは逆にするように通知する(ステップ104)。その後、ユーザからの読み取り開始指示を待って原稿搬送を開始し(ステップ105)、CIS50による第2の読み取り位置での読み取りが行われる(ステップ106)。
【0042】
一方、ステップ103で、薄紙原稿の指定がない場合には、ユーザからの読み取り開始指示を待ってそのまま原稿搬送を開始する(ステップ107)。その後、原稿搬送路上において、原稿の紙質が検出される(ステップ108)。紙質の検出方法としては、例えば、図3に示したような発光素子62と受光素子63とを用いて光透過性を測定する方法が挙げられる。この紙質の検出によって、薄紙か否かが判断される(ステップ109)。薄紙ではない場合には、そのまま、CCDイメージセンサ78によって読み取られる第1の読み取り位置にて、原稿の読み取りが実行される(ステップ110)。ステップ109で薄紙であると判断される場合には、最初は読み取りを行わずに、図1に示す第3搬送路33を経由し、第4搬送路34および第5搬送路35を用いて原稿が反転される(ステップ111)。そして、再び第1搬送路31に導かれた後、CIS50による読み取りが行われる第2の読み取り位置にて、原稿が読み取られる(ステップ112)。尚、紙質の検出方法における他の例としては、プラテンロール19や他のバックプラテン等の部材に、所定のパターンを書き込んでおき、原稿が第1の読み取り位置に到達する前後でこのパターンの変化を観察して、原稿の光透過率を判断する方法も考えられる。
【0043】
また、原稿トレイ11への原稿の載置に際して、原稿面を下にして載置した場合には、フィードロール14は原稿の非画像形成面に接触することになる。例えばトレーシングペーパーなどは、一般に鉛筆書きの原稿が多いことから、原稿面が下の状態にて原稿が載置された場合には、フィードロール14を汚すことが少なく、原稿面も汚れ難いという副次的効果も得られる。尚、原稿面を下にして載置された原稿束(N枚)について上方から原稿を供給すると、Nページ目から読み取りが行われることになり、読み取り順序が逆になる。そこで、全ての原稿を一旦、読み込んでメモリ(図示せず)に取り込んだ後、ページ順序を逆にしてから、複写やファクシミリ、画像読み取りデータ出力(スキャン出力)などの処理を行うことが好ましい。
【0044】
図6は、本実施の形態における他の構成例を示した図である。図3に示す構成例では、U字型搬送経路の外側に第1の読み取り手段を、内側に第2の読み取り手段を配置していた。図6に示す例では、ほぼ直線状に並べられた搬送経路に、第1の読み取り手段および第2の読み取り手段を配置している。
【0045】
図6に示す構成では、第1の読み取り手段を構成して、実際に原稿読み取りを行う第1の読み取り部201、第1の読み取り手段にて読み取りを行う際に、原稿の読み取り面を押し付けるプラテンガラス203、第1の読み取り手段における原稿読み取りの反対面を形成する第1のバックプラテン202を有している。また、第2の読み取り手段を構成し、実際に原稿読み取りを行う第2の読み取り部211、第2の読み取り手段における原稿読み取りの反対面を形成する第2のバックプラテン212を有している。更に、プラテンガラス203および第2のバックプラテン212によって形成される搬送面よりも若干、位置がずれて(図の上方に)配置され、搬送される原稿をこの搬送面に押し付ける給紙側搬送ロール205および排紙側搬送ロール206を備えている。
【0046】
図6に示す例にて、搬送される原稿は、給紙側搬送ロール205および排紙側搬送ロール206によってプラテンガラス203および第2のバックプラテン212に押し付けられる。薄紙やトレーシングペーパーなどの光透過性の高い原稿が搬送された場合には、第1のバックプラテン202と原稿との距離が離れている第1の読み取り部201による画像読み取りを行わず、第2のバックプラテン212に押し付けられている第2の読み取り部211により原稿画像を読み取ることが好ましい。このように構成することで、薄紙やトレーシングペーパーなどの光透過性の高い原稿を読み取る場合にも、画像のコントラストの低下を防止し、画像の周囲に影が生じるといった問題を軽減することができる。
【0047】
以上、詳述したように、本実施の形態によれば、原稿の第1面および第2面の両面から原稿を読み取ることができる画像読み取り装置において、選択的に原稿の第1面および第2面の何れか一方を選択するように構成した。これによって、例えば薄紙やトレーシングペーパーなどの光透過性の高い原稿を読み取る場合であっても、原稿を高画質で読み取ることができる。このとき、原稿を波打ちさせながら搬送させる必要がなく、原稿の先端や後端などの挙動を安定させることができる。また、薄紙原稿などを高画質で読み取る場合でも構成を簡略化することができる。
【0048】
尚、本実施の形態では、読み取りモードの選択を処理装置80の画像読み取りコントロール91によって実行するように説明したが、これらの処理は、例えば、ディジタルカラー複写機等の画像処理装置の全体を制御するホストシステム等によって実行されることも可能である。
【0049】
【発明の効果】
このように、本発明によれば、同時両面画像読み取り装置を用いて、薄紙などの光透過性の高い原稿における読み取り画質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態が適用される画像読み取り装置を示した図である。
【図2】(a)〜(d)は、反転パスによる原稿搬送機構の作用を説明するための図である。
【図3】本実施の形態における読み取り構造を説明するための図である。
【図4】処理装置を説明するためのブロック図である。
【図5】画像読み取りコントロールによって実行される処理の一例を示したフローチャートである。
【図6】本実施の形態における他の構成例を示した図である。
【符号の説明】
10…原稿送り装置、11…原稿トレイ、13…ナジャーロール、19…プラテンロール、20…アウトロール、22…インバータロール、23…インバータピンチロール、31…第1搬送路、32…第2搬送路、33…第3搬送路、34…第4搬送路、35…第5搬送路、50…CIS(Contact Image Sensor)、51…ガラス、60…突き当て部材、70…スキャナ装置、72B…第2プラテンガラス、78…CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、80…処理装置、90…制御部、91…画像読み取りコントロール
Claims (10)
- 原稿の画像読み取り面が第1の当接部材に当接する第1の読み取り位置で当該画像読み取り面上の画像を読み取る第1の読み取り手段と、
前記原稿の前記画像読み取り面と反対側の面が第2の当接部材に当接する第2の読み取り位置で当該画像読み取り面上の画像を読み取る第2の読み取り手段と、
前記画像読み取り面上の画像を前記第1の読み取り位置で読み取るか、または前記第2の読み取り位置で読み取るかを決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された前記第1の読み取り位置または前記第2の読み取り位置の何れか一方の読み取り位置で前記画像読み取り面上の画像を読み取るように、前記第1の読取手段または前記第2の読み取り手段を制御する制御手段と
を含む画像読み取り装置。 - 前記決定手段は、読み取りの対象となる原稿の紙質に基づいて前記第1の読み取り位置または前記第2の読み取り位置の何れか一方の読み取り位置で読み取ることを決定することを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
- 前記決定手段は、読み取りの対象となる原稿が薄紙原稿であれば前記第2の読み取り位置で読み取るように決定することを特徴とする請求項2記載の画像読み取り装置。
- 読み取りの対象となる原稿の紙質に関する内容を検出する検出手段を更に備え、
前記決定手段は、前記検出手段により検出された前記紙質に関する内容に基づいて、前記第1の読み取り位置または前記第2の読み取り位置の何れか一方の読み取り位置で読み取ることを決定することを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。 - 読み取りの対象となる原稿の紙質情報を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された前記紙質情報に基づき、前記原稿を載置する原稿トレイに対する当該原稿の載置方法を通知する通知手段と
を更に含む請求項1記載の画像読み取り装置。 - 前記第1の当接部材はガラス部材であり、前記第2の当接部材は、表面が白色であるバックプラテンであることを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
- 原稿を載置する原稿トレイと、
前記原稿トレイに載置された前記原稿を略U字型の経路によって搬送するU字型搬送路と、
前記U字型搬送路における略U字の外側から前記原稿上の画像を読み取る第1の画像読み取り部と、
前記U字型搬送路の略U字の内側から前記原稿上の画像を読み取る第2の画像読み取り部とを含み、
前記原稿トレイに載置された前記原稿が光透過率の高い原稿である場合に前記第2の画像読み取り部を用いて当該原稿上の画像を読み取ることを特徴とする画像読み取り装置。 - 前記U字型搬送路は、前記原稿が光透過率の高い原稿である場合に原稿面を略U字の内側にして原稿を搬送することを特徴とする請求項7記載の画像読み取り装置。
- 前記U字型搬送路は、前記原稿面を下側にして前記原稿トレイに載置された原稿を搬送することを特徴とする請求項7記載の画像読み取り装置。
- 前記原稿トレイに載置された原稿の表裏を反転させる反転経路を更に備え、
前記反転経路により反転された原稿上の画像を前記第2の画像読み取り部を用いて読み取ることを特徴とする請求項7記載の画像読み取り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003072992A JP2004282528A (ja) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | 画像読み取り装置 |
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Publications (1)
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JP (1) | JP2004282528A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009272682A (ja) * | 2008-04-30 | 2009-11-19 | Ricoh Co Ltd | 原稿搬送読取装置および画像形成装置 |
US8411336B2 (en) | 2009-10-30 | 2013-04-02 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image reader, image forming device having the same, and computer-readable storage medium for the same |
-
2003
- 2003-03-18 JP JP2003072992A patent/JP2004282528A/ja active Pending
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