JP2002270704A - 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法

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JP2002270704A JP2001063103A JP2001063103A JP2002270704A JP 2002270704 A JP2002270704 A JP 2002270704A JP 2001063103 A JP2001063103 A JP 2001063103A JP 2001063103 A JP2001063103 A JP 2001063103A JP 2002270704 A JP2002270704 A JP 2002270704A
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impurity
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディジタル化した画像情報や音声情報の書込
みおよび読出しを効率良く行なうことができる不揮発性
半導体記憶装置およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明の不揮発性半導体記憶装置300
は、ウエハ11に形成されかつ素子分離領域38によっ
て互いに分離された第1記憶素子100および第2記憶
素子200と、第1不純物拡散層16および第2不純物
拡散層14とを含む。第1および第2記憶素子100は
それぞれ、ゲート絶縁層20,120、フローティング
ゲート22,122、選択酸化絶縁層24,124、お
よび第3不純物拡散層15,25を含み、かつ、共通の
中間絶縁層26、共通のコントロールゲート28を有
し、共通の第1および第2不純物拡散層16,14に接
続されている。第3不純物拡散層15と第3不純物拡散
層25とは不純物濃度が異なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不揮発性半導体記憶
装置に関し、特に、1つのメモリセルユニットで3種類
のデータの書込みおよび読出しができる不揮発性半導体
記憶装置に関する。
【0002】
【背景技術】不揮発性半導体記憶装置は、DRAMやS
RAMなどの揮発性半導体装置と比較して大容量化に適
しており、かつ高速アクセスが可能であるといった優れ
た特徴を有する。
【0003】特に、近年、不揮発性半導体記憶装置にお
いては、記憶容量を容易に拡大でき、ディジタル化した
画像情報や音声情報の書込みおよび読出しの効率化が求
められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ディ
ジタル化した画像情報や音声情報の書込みおよび読出し
を効率良く行なうことができる不揮発性半導体記憶装置
およびその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】(第1の不揮発性半導体
記憶装置)本発明の不揮発性半導体記憶装置は、半導体
基板と、前記半導体基板に形成された不純物領域および
素子分離領域と、前記半導体基板に形成され、かつ前記
素子分離領域によって互いに分離された第1記憶素子お
よび第2記憶素子と、を含み、前記不純物領域は、第1
不純物拡散層および第2不純物拡散層を含み、前記第1
記憶素子および前記第2記憶素子は、それぞれゲート絶
縁層、フローティングゲート、選択酸化絶縁層、および
第3不純物拡散層を含み、かつ共通の中間絶縁層、共通
のコントロールゲートを含み、共通の前記第1および第
2不純物拡散層に接続され、前記第1および第2記憶素
子をそれぞれ構成する前記第3不純物拡散層は、チャネ
ル領域を含み、前記第1記憶素子を構成する前記第3不
純物拡散層の不純物濃度と、前記第2記憶素子を構成す
る前記第3不純物拡散層の不純物濃度とが異なる。
【0006】本発明によれば、前記第1記憶素子を構成
する前記第3不純物拡散層の不純物濃度が、前記第2記
憶素子を構成する前記第3不純物拡散層の不純物濃度と
異なることにより、前記第1記憶素子の閾値電圧は、前
記第2記憶素子の閾値電圧と異なる値に設定される。こ
れにより、データの書込みおよび読出しにおいて、前記
第1および第2記憶素子の閾値電圧の差により、前記第
1および第2記憶素子のどちらか一方、あるいは両方、
またはいずれも駆動させない場合の3種類の態様によっ
て、3種類のデータの書込みおよび読出しを行なうこと
ができる。したがって、3種類の情報を識別することが
必要な装置、たとえばカラーCCDやカラー液晶表示装
置に適用することにより、データの記憶および読出しを
効率良く行なうことができる。
【0007】この場合、前記第1不純物拡散層は、ビッ
ト線と電気的に接続されることが望ましい。
【0008】(第2の不揮発性半導体記憶装置)本発明
の不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板と、前記半導
体基板に形成された不純物領域および素子分離領域と、
前記半導体基板に形成され、かつ前記素子分離領域によ
って互いに分離された第1記憶素子および第2記憶素子
と、を含み、前記不純物領域は、第1不純物拡散層およ
び第2不純物拡散層を含み、前記第1記憶素子および前
記第2記憶素子は、それぞれゲート絶縁層、フローティ
ングゲート、選択酸化絶縁層、および第3不純物拡散層
を含み、かつ共通の中間絶縁層、共通のコントロールゲ
ートを含み、共通の前記第1および第2不純物拡散層に
接続され、前記第1不純物拡散層は、ビット線と電気的
に接続され、前記第1および第2記憶素子をそれぞれ構
成する前記第3不純物拡散層は、チャネル領域を含み、
前記第1記憶素子の閾値電圧と前記第2記憶素子の閾値
電圧とが異なる値に設定されている。
【0009】上記構成によれば、前述した第1の不揮発
性半導体記憶装置と同様の作用および効果を有する。
【0010】また、前記第1および第2の不揮発性半導
体記憶装置においては、下記の(1)〜(3)の態様を
とることができる。
【0011】(1)前記第1記憶素子および前記第2記
憶素子は、前記第1不純物拡散層を介して共通のビット
線と電気的に接続されることが望ましい。
【0012】(2)前記第1記憶素子および前記第2記
憶素子上に形成された層間絶縁層と、前記層間絶縁層を
貫通するコンタクト部とを含み、前記第1不純物拡散層
は、前記コンタクト部を介して前記ビット線に接続され
ることが望ましい。
【0013】(3)前記第1および第2記憶素子にそれ
ぞれ含まれる前記第3不純物拡散層は、前記第1不純物
拡散層および前記第2不純物拡散層の間であって、かつ
前記ゲート絶縁層および前記コントロールゲートの直下
部分に形成されていることが望ましい。
【0014】(第1の不揮発性半導体記憶装置の製造方
法)本発明の第1の不揮発性半導体記憶装置の製造方法
は、第1記憶素子および第2記憶素子を含む不揮発性半
導体記憶装置の製造方法であって、以下の工程(a)〜
工程(e)を含む。
【0015】(a)半導体基板に、前記第1記憶素子お
よび前記第2記憶素子を分離するための素子分離領域を
形成する工程、(b)前記半導体基板において前記素子
分離領域で分離された2の領域にそれぞれ不純物を導入
することにより、該2の領域のうち1の領域に前記第1
記憶素子を構成する第3不純物拡散層を形成するととも
に、該2の領域のうち別の1の領域に前記第2記憶素子
を構成する第3不純物拡散層を形成する工程であって、
前記第1記憶素子を構成する第3不純物拡散層の不純物
濃度と、前記第2記憶素子を構成する第3不純物拡散層
の不純物濃度とが異なるように、前記第1および第2記
憶素子をそれぞれ構成する前記第3不純物拡散層を形成
する工程、(c)前記半導体基板上において前記素子分
離領域で分離された2の領域に、前記第1記憶素子およ
び前記第2記憶素子を構成するゲート絶縁層、フローテ
ィングゲート、および選択酸化絶縁層をそれぞれ形成す
る工程、(d)中間絶縁層を形成するための絶縁層、お
よび導電層を順に積層した後、該絶縁層および該導電層
を所定の形状にパターニングして、前記第1記憶素子お
よび前記第2記憶素子に共通の中間絶縁層およびコント
ロールゲートをそれぞれ形成する工程、および(e)前
記半導体基板の所定領域に不純物を導入して、前記第1
および第2不純物拡散層を含む不純物領域を形成するこ
とにより、前記第1記憶素子および前記第2記憶素子を
形成する工程。
【0016】本発明の製造方法によれば、前記第1記憶
素子を構成する前記第3不純物拡散層の不純物濃度と、
前記第2記憶素子を構成する前記第3不純物拡散層の不
純物濃度とが異なるように形成することにより、前記第
1および第2記憶素子の閾値電圧をそれぞれ異なる値に
設定することができる。これにより、3種類のデータの
書込みおよび読出しを行なうことができる不揮発性半導
体記憶装置を簡便かつ容易な方法で製造することができ
る。
【0017】特に、前記第1記憶素子を構成する第3不
純物拡散層および前記第2記憶素子を構成する第3不純
物拡散層にそれぞれ導入する不純物の濃度に差をもたせ
ることにより、前記第1記憶素子の閾値電圧と前記第2
記憶素子の閾値電圧とを異なる値に設定することが望ま
しい。この方法によれば、前記第1および第2記憶素子
をそれぞれ構成する前記第3不純物拡散層に導入する不
純物の濃度を変えることで、前記第1および第2記憶素
子の閾値電圧の調整を容易に行なうことができる。
【0018】(第2の不揮発性半導体記憶装置の製造方
法)本発明の第2の不揮発性半導体記憶装置の製造方法
は、第1記憶素子および第2記憶素子を含む不揮発性半
導体記憶装置の製造方法であって、以下の工程(a)〜
工程(e)を含む。
【0019】(a)半導体基板に、前記第1記憶素子お
よび前記第2記憶素子を分離するための素子分離領域を
形成した後、ゲート絶縁層を形成するための絶縁層、お
よびフローティングゲートを形成するための導電層を順
に形成する工程、(b)前記半導体基板において前記素
子分離領域で分離された2の領域にそれぞれ不純物を導
入することにより、該2の領域のうち1の領域に前記第
1記憶素子を構成する第3不純物拡散層を形成するとと
もに、該2の領域のうち別の1の領域に前記第2記憶素
子を構成する第3不純物拡散層を形成する工程であっ
て、前記第1記憶素子を構成する第3不純物拡散層の不
純物濃度と、前記第2記憶素子を構成する第3不純物拡
散層の不純物濃度とが異なるように、前記第1および第
2記憶素子をそれぞれ構成する前記第3不純物拡散層を
形成する工程、(c)前記フローティングゲートを形成
するための導電層の一部を選択酸化して、前記第1記憶
素子および前記第2記憶素子を構成する選択酸化絶縁層
をそれぞれ形成した後、前記ゲート絶縁層を形成するた
めの絶縁層、および前記フローティングゲートを形成す
るための導電層を所定の形状にパターニングすることに
より、前記半導体基板上において前記素子分離領域で分
離された2の領域に、前記第1記憶素子および前記第2
記憶素子を構成するゲート絶縁層およびフローティング
ゲートをそれぞれ形成する工程、(d)中間絶縁層を形
成するための絶縁層、およびコントロールゲートを形成
するための導電層を順に積層した後、該絶縁層および該
コントロールゲートを形成するための導電層を所定の形
状にパターニングして、前記第1記憶素子および前記第
2記憶素子に共通の中間絶縁層およびコントロールゲー
トをそれぞれ形成する工程、および (e)前記半導体
基板の所定領域に不純物を導入して、前記第1および第
2不純物拡散層を含む不純物領域を形成することによ
り、前記第1記憶素子および前記第2記憶素子を形成す
る工程。
【0020】本発明の製造方法によれば、前述した第1
の不揮発性半導体記憶装置の製造方法と同様の作用およ
び効果を有する。
【0021】また、前記第1および第2の不揮発性半導
体記憶装置の製造方法においては、下記の(1)〜
(4)の態様をとることができる。
【0022】(1)さらに下記の工程(f)および工程
(g)を含むことができる。
【0023】(f)前記第1記憶素子および前記第2記
憶素子上に層間絶縁層を形成した後、前記第1不純物拡
散層上に、前記層間絶縁層を貫通するコンタクト部を形
成する工程、および (g)前記コンタクト部に導電層を埋め込むとともに、
前記層間絶縁層上に、該導電層と接続するビット線を形
成する工程。
【0024】この場合、前記工程(g)は、前記導電層
を前記第1不純物拡散層と電気的に接続する工程である
ことが望ましい。
【0025】また、この場合、前記工程(g)は、前記
ビット線を、前記第1および第2記憶素子に共通のビッ
ト線として、該第1および第2記憶素子に電気的に接続
する工程であることが望ましい。
【0026】(2)前記工程(b)は、前記半導体基板
において前記素子分離領域で分離された2の領域にそれ
ぞれ所定量の不純物を導入することにより、前記第1記
憶素子を構成する前記第3不純物拡散層の不純物濃度
と、前記第2記憶素子を構成する前記第3不純物拡散層
の不純物濃度とが異なるように、前記第1および第2記
憶素子をそれぞれ構成する前記第3不純物拡散層を形成
する工程であることが望ましい。
【0027】(3)前記工程(b)は、前記半導体基板
において前記コントロールゲートの直下部分の所定領域
に不純物を導入することにより、前記第1記憶素子を構
成する第3不純物拡散層の不純物濃度と、前記第2記憶
素子を構成する第3不純物拡散層の不純物濃度とが異な
るように設定することが望ましい。
【0028】(4)さらに下記の工程(h)を含むこと
ができる。
【0029】(h)前記工程(c)において前記ゲート
絶縁層を形成する前に、前記半導体基板の少なくとも一
部に不純物を導入することが望ましい。
【0030】この場合、前記工程(h)は、前記半導体
基板において前記コントロールゲートの直下部分に不純
物領域を形成する工程であることがより望ましい。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しながら説明する。
【0032】(デバイスの構造)図1は、本実施の形態
にかかる不揮発性半導体記憶装置300を模式的に示す
平面図であり、図2は、図1に示す不揮発性半導体記憶
装置300をA−A線に沿って示す断面図である。
【0033】本実施の形態にかかる不揮発性半導体記憶
装置300は、第2導電型(P型)の半導体基板(シリ
コン基板)10に形成され、第1記憶素子100および
第2記憶素子200と、第1導電型(N型)の第1不純
物拡散層16および第2不純物拡散層14と、素子分離
領域18,38とを含む。第1不純物拡散層16および
第2不純物拡散層14はドレイン/ソース領域である。
なお、本実施の形態においては、第1導電型をN型、第
2導電型をP型とする。
【0034】図1に示すように、不揮発性半導体記憶装
置300を構成する第1および第2記憶素子100,2
00によりメモリセルアレイ1000が構成されてい
る。このメモリセルアレイ1000においては、第1お
よび第2記憶素子100,200を含む不揮発性半導体
記憶装置300がX方向(行方向)およびY方向(列方
向)に配列している。不揮発性半導体記憶装置300
は、図1に示すように、X方向に隣合う1組の第1およ
び第2記憶素子100,200を含む1のメモリセルユ
ニットを構成する。さらに、不揮発性半導体記憶装置3
00を構成する第1および第2記憶素子100,200
はそれぞれY方向(列方向)に交互に配列している。第
1および第2記憶素子100,200は、スプリットゲ
ート構造を有する不揮発性メモリトランジスタ(以下、
「メモリトランジスタ」ともいう)である。
【0035】また、不揮発性半導体記憶装置300にお
いて、第1および第2記憶素子100,200は素子分
離領域18によって相互に分離されている。
【0036】図1において、1つの第1記憶素子100
は、Y方向において、第1不純物拡散層16をはさんで
別の第1記憶素子100と隣合っており、かつ、共通す
る第2不純物拡散層14をはさんでさらに別の第1記憶
素子100と隣合っている。同様に、1つの第2記憶素
子200は、Y方向において、第1不純物拡散層16を
はさんで別の第2記憶素子200と隣合っており、か
つ、共通する第2不純物拡散層14をはさんでさらに別
の第2記憶素子200と隣合っている。
【0037】また、図1に示される不揮発性半導体記憶
装置300において、素子分離領域18は、それぞれ隣
合う1組の第1および第2記憶素子100,200から
なる2つの行毎に分離されて配置されている。そして、
第1不純物拡散層16は、X方向において、隣合う第1
および第2記憶素子100,200毎に素子分離領域1
8によって分離され、第2不純物拡散層14はX方向に
連続する。
【0038】1の不揮発性半導体記憶装置300を構成
する第1および第2記憶素子100,200は、素子分
離領域38によって互いに分離されている。さらに、第
1および第2記憶素子100,200は、それぞれゲー
ト絶縁層、フローティングゲート、および第3不純物拡
散層を含む。すなわち、第1記憶素子100は、ゲート
絶縁層20、フローティングゲート22、および選択酸
化絶縁層24を含み、第2記憶素子200は、ゲート絶
縁層120、フローティングゲート122、および選択
酸化絶縁層124を含む。
【0039】第1記憶素子100を構成するゲート絶縁
層20、フローティングゲート22、および選択酸化絶
縁層24は、シリコン基板10に設けられたウエル11
上に順に積層されている。また、第1記憶素子100に
おいて、ウエル11において第1不純物拡散層16と第
2不純物拡散層14との間であって、ゲート絶縁層20
の直下部分には、第3不純物拡散層15が形成されてい
る。すなわち、この第3不純物拡散層15は、第2導電
型(P型)の不純物を含む領域であって、ゲート絶縁層
20の直下部分に形成される不純物領域(チャネル領
域)を含み、かつ、図3に示すように、ウエル11にお
いて第1不純物拡散層16と第2不純物拡散層14との
間、すなわちゲート絶縁層20の直下部分から中間絶縁
層26(コントロールゲート28)の直下部分にかけて
形成されている。
【0040】さらに、第1記憶素子100は、第2記憶
素子200と共通の中間絶縁層26およびコントロール
ゲート28を含み、かつ第2記憶素子200と共通の第
1および第2不純物拡散層16,14に接続されてい
る。すなわち、図2に示すように、中間絶縁層26およ
びコントロールゲート28は、第1記憶素子100から
第2記憶素子200にかけて連続しており、第1および
第2不純物拡散層16,14は第1および第2記憶素子
100,200に共通のドレイン/ソース領域である。
【0041】第2記憶素子200を構成するゲート絶縁
層120、フローティングゲート122、および選択酸
化絶縁層124は、シリコン基板10に設けられたウエ
ル11上に順に積層されている。また、第2記憶素子2
00において、ウエル11において第1不純物拡散層1
6と第2不純物拡散層14との間であって、ゲート絶縁
層120の直下部分には、第3不純物拡散層25が形成
されている。この第3不純物拡散層25は、第1記憶素
子100を構成する第3不純物拡散層15と同様、第2
導電型(P型)の不純物を含む領域であって、ゲート絶
縁層120の直下部分に形成される不純物領域(チャネ
ル領域)を含み、かつ、ウエル11において第1不純物
拡散層16と第2不純物拡散層14との間に形成されて
いる。換言すると、第3不純物拡散層25は、ゲート絶
縁層120の直下部分から中間絶縁層26(コントロー
ルゲート28)の直下部分にかけて形成されている。
【0042】さらに、前述したように、第2記憶素子2
00は、第1記憶素子100と共通の中間絶縁層26お
よびコントロールゲート28を含み、かつ第1記憶素子
100と共通の第1および第2不純物拡散層16,14
に接続されている。
【0043】本発明において特徴的なのは、第1記憶素
子100を構成する第3不純物拡散層15の不純物濃度
と、第2記憶素子200を構成する第3不純物拡散層2
5の不純物濃度とが異なることである。すなわち、第3
不純物拡散層15,25にそれぞれ導入された第2導電
型(P型)の不純物の濃度が異なる。この構成によれ
ば、第1記憶素子100の閾値電圧と、第2記憶素子2
00の閾値電圧とを異なる値に設定することができるた
め、3種類のデータの書込みおよび読出しを行なうこと
ができる。また、本実施の形態の不揮発性半導体記憶装
置300では、第1および第2記憶素子100,200
は第1不純物拡散層16を介して共通のビット配線層
(ビット線)30に接続されており、1のビット配線層
30により、Y方向に配列し、素子分離領域38を介し
て隣合う1対の第1および第2記憶素子100,200
の両方を制御しているため、処理の効率化を図ることが
できる。詳しくは、後述する本発明の不揮発性半導体記
憶装置の動作方法の欄で説明する。
【0044】なお、本発明においては、第1記憶素子1
00を構成する第3不純物拡散層15の不純物濃度が、
第2記憶素子200を構成する第3不純物拡散層25の
不純物濃度よりも高い場合について説明するが、第1お
よび第2記憶素子それぞれを構成する第3不純物拡散層
15,25における不純物濃度が異なっていれば、どち
らの不純物濃度が高くてもよい。この場合、第1記憶素
子100の閾値電圧は、第2記憶素子200の閾値電圧
より高くなるように設定される。
【0045】第1および第2記憶素子100,200を
それぞれ構成するフローティングゲート22,122
は、各記憶素子毎に独立して配置されている。そして、
各行毎に複数のフローティングゲート22,122の少
なくとも一部と平面的に重なる状態で、コントロールゲ
ート28がX方向に延びている。また、隣合うコントロ
ールゲート28の間には、第1導電型(N型)の第1不
純物拡散層16が形成されている。さらに、第1および
第2記憶素子100,200において第1不純物拡散層
16が形成されている側と反対側には、第1導電型(N
型)の第2不純物拡散層14が配置されている。第2不
純物拡散層14は第1不純物拡散層16と同様に、シリ
コン基板10内に形成されている。また、第2不純物拡
散層14はX方向に連続し、かつX方向に延びている。
【0046】さらに、第1および第2記憶素子100,
200をそれぞれ構成するフローティングゲート22,
122の上にはそれぞれ、選択酸化絶縁層24,124
が形成されている。この選択酸化絶縁層24,124
は、後に詳述するように、それぞれフローティングゲー
ト22,122となるポリシリコン層の一部に選択酸化
によって形成された絶縁層をパターニングして形成され
る。選択酸化絶縁層24,124は、図2に示すよう
に、第2不純物拡散層14側の端部から第1不純物拡散
層16の端部へ向けてその膜厚が薄くなる構造を有す
る。その結果、図2に示すように、フローティングゲー
ト22,122の上縁部220,320はともに鋭角に
形成され、この上縁部220,320で電界集中が起き
やすいようになっている。なお、本実施の形態において
は、フローティングゲート22の平面形状がほぼ楕円形
である場合を示したが、フローティングゲート22の平
面形状はこれに限定されず、種々の態様をとることがで
きる。
【0047】また、第1および第2記憶素子100,2
00をそれぞれ構成するゲート絶縁層20,120、フ
ローティングゲート22,122および選択酸化絶縁層
24,124は、図1に示すように、それらの各端部が
隣合う素子分離領域18,38にそれぞれ重なる状態で
形成されている。
【0048】中間絶縁層26は、第1記憶素子100お
よび第2記憶素子200に共通であり、フローティング
ゲート22,122の側面から選択酸化絶縁層24,1
24の表面を経て、さらにウエル11の表面に沿って第
1不純物拡散層16の一端に至るように形成されてい
る。この中間絶縁層26は、いわゆるトンネル絶縁層と
して機能する。
【0049】中間絶縁層26の上には、コントロールゲ
ート28が形成されている。コントロールゲート28
は、中間絶縁層26と同様に、第1記憶素子100およ
び第2記憶素子200に共通であり、X方向に延びてい
る。
【0050】さらに、図2に示すように、第1および第
2記憶素子100,200が形成されたウエル11上に
層間絶縁層40が形成されている。この層間絶縁層40
には、所定領域、たとえば図3に示すように、第1不純
物拡散層16に到達するコンタクトホール33が形成さ
れ、このコンタクトホール33内にはコンタクト導電層
32が形成されている。さらに、層間絶縁層40の上に
は、所定パターンのビット配線層30が形成されてい
る。そして、各コントロールゲート28はワード線とな
り、コントロールゲート28と平行に延びる第2不純物
拡散層14はソース線となり、第1不純物拡散層16と
接続されるビット配線層30はビット線となる。すなわ
ち、第1不純物拡散層16はビット配線層30と電気的
に接続され、第1および第2記憶素子100,200は
共通の第1不純物拡散層16に電気的に接続される。し
たがって、第1および第2記憶素子100,200は第
1不純物拡散層16を介して共通のビット配線層(ビッ
ト線)30と電気的に接続されている。
【0051】(動作方法)次に、本実施の形態にかかる
不揮発性半導体記憶装置300の動作の一例について、
図3を参照して説明する。
【0052】図3において、Vcはコントロールゲート
28に印加される電圧を示し、Vsは第2不純物拡散層
14に印加される電圧を示し、Vdは第1不純物拡散層
16に印加される電圧を示し、VsubはP型のシリコ
ン基板10に印加される電圧を示す。
【0053】[データの書込み]以下、データの書込み
の一例について説明する。
【0054】このスプリットゲート構造の不揮発性半導
体記憶装置300を動作させる場合、データの書込み動
作においては、第1不純物拡散層16に対して第2不純
物拡散層14を高電位にし、コントロールゲート28に
低電位を印加する。これにより、第1不純物拡散層16
付近でホットエレクトロンが発生し、かかるホットエレ
クトロンは、フローティングゲートに向かって加速さ
れ、ゲート絶縁層20(および/またはゲート絶縁層1
20)を介してフローティングゲート24(および/ま
たはフローティングゲート124)に注入され、データ
の書込みがなされる。
【0055】本発明においては、第1記憶素子100を
構成する第3不純物拡散層15の不純物濃度と、第2記
憶素子200を構成する第3不純物拡散層25の不純物
濃度が異なることにより、第1記憶素子100の閾値電
圧と、第2記憶素子200の閾値電圧とが異なる値に設
定されている。ここで、第1不純物拡散層16に印加す
る電圧Vdを変えることにより、第1および第2記憶素
子100,200のいずれか一方にデータを書き込む
か、あるいは第1および第2記憶素子100,200の
両方にデータが書き込むかを選択することができる。
【0056】前述したように、本実施の形態においては
一例として、第1記憶素子100を構成する第3不純物
拡散層15の不純物濃度が、第2記憶素子200を構成
する第3不純物拡散層25の不純物濃度より高い場合を
示している。これにより、第1記憶素子100の閾値電
圧Vth1は、第2記憶素子200の閾値電圧Vth2より大
きく設定されている。このため、コントロールゲート2
8に印加される電圧V cが、第2記憶素子200の閾値
電圧Vth2より大きく、かつ第1記憶素子100の閾値
電圧Vth1より小さい場合は、第2記憶素子200のみ
にデータが書き込まれる。この場合、たとえば「1」と
いうデータが格納されたこととする。また、コントロー
ルゲート28に印加される電圧Vcが、第1記憶素子1
00の閾値電圧Vth1より大きい場合は、第1および第
2記憶素子100,200の両方にデータが書き込まれ
る。この場合、たとえば「0」というデータが格納され
たこととする。ここで、コントロールゲート28に印加
される電圧Vcが、第2記憶素子200の閾値電圧Vth2
より小さい場合は、第1および第2記憶素子100,2
00のいずれにおいてもデータが書き込まれない。この
場合、たとえば「2」というデータが格納されたことと
する。
【0057】本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置3
00では、データの書込みにおいて、不揮発性半導体記
憶装置300を構成する第1および第2記憶素子10
0,200により、「0」、「1」、「2」という3種
類のデータを書込むことができる。
【0058】たとえば、この書込み動作において、第1
記憶素子100の閾値電圧Vth1が2.5Vで、第2記
憶素子200の閾値電圧Vth2が0.7Vであり、コン
トロールゲート28の電位(Vc)を2V、第2不純物
拡散層14の電位(Vs)を10.5V、第1不純物拡
散層16の電位(Vd)を1V、シリコン基板10の電
位(Vsub)を0Vとした場合、第2記憶素子200
のフローティングゲート122のみに電荷が注入され
る。すなわち、第2記憶素子200のみにデータが書き
込まれる。一方、第1不純物拡散層16の電位(Vd)
を1Vとした場合、第1および第2記憶素子100,2
00のフローティングゲート22,122にともに電荷
が注入される。すなわち、第1および第2記憶素子10
0,200の両方にデータが書き込まれる。
【0059】[データの消去]データの消去時には、所
定の高電圧をコントロールゲート28に印加し、FN伝
導によってフローティングゲート28に電荷を移動させ
て、第1および第2記憶素子100,200を一括消去
させる。
【0060】消去動作においては、第2不純物拡散層1
4および第1不純物拡散層16の電位に対して、コント
ロールゲート28の電位を高くする。これにより、第1
および第2記憶素子100,200それぞれを構成する
フローティングゲート22,122内に蓄積された電荷
は、フローティングゲート22,122の上縁部22
0,320からそれぞれFN伝導によって中間絶縁層2
6を突き抜けてコントロールゲート28に放出されて、
データが消去される。
【0061】たとえば、この消去動作において、コント
ロールゲート28の電位(Vc)を11.5Vとし、第
2不純物拡散層14および第1不純物拡散層16の電位
VsおよびVdを0Vとし、シリコン基板10の電位
(Vsub)を0Vとして、第1および第2記憶素子1
00,200に格納されたデータの消去を行なうことが
できる。
【0062】[データの読出し]読出し動作において
は、第2不純物拡散層14に対して第1不純物拡散層1
6を高電位とし、コントロールゲート28に所定の電位
を印加することにより、第1および第2記憶素子10
0,200におけるチャネルの形成の有無によって、書
き込まれたデータの判定がなされる。
【0063】不揮発性半導体記憶装置の場合、一般に、
フローティングゲートに電荷が注入されていると、フロ
ーティングゲートの電位が低くなるため、チャネルが形
成されず、ドレイン電流が流れない。逆に、フローティ
ングゲートに電荷が注入されていないと、フローティン
グゲートの電位が高くなり、チャネルが形成されてドレ
イン電流が流れる。そこで、不揮発性半導体記憶装置3
00を構成する第1および第2記憶素子100,200
に流れるドレイン電流をセンスアンプによって検出する
ことにより、データを読み出すことができる。
【0064】本発明においては、第1および第2記憶素
子100,200をそれぞれ構成するフローティングゲ
ート22,122の両方に電荷が注入されている場合、
フローティングゲート22,122の電位はいずれも低
くなるため、第1および第2記憶素子100,200と
もにチャネルが形成されず、ドレイン電流が流れない。
すなわち、この場合、第1不純物拡散層16と第2不純
物拡散層14との間に流れる電流が検出されないので、
格納されたデータが「0」であると判定する。
【0065】また、第2記憶素子200を構成するフロ
ーティングゲート122のみに電荷が注入されている場
合、フローティングゲート122の電位のみが低くな
り、第2記憶素子200ではチャネルが形成されず、ド
レイン電流が流れない。一方、この場合、第1記憶素子
100を構成するフローティングゲート22には電荷が
注入されていないので、フローティングゲート22の電
位が高くなり、チャネルが形成されてドレイン電流が流
れる。すなわち、第1記憶素子100のみドレイン電流
が流れる。このドレイン電流を測定する。ここで測定さ
れる電流は、第1記憶素子100のみで流れるドレイン
電流である。このドレイン電流を測定し、得られた電流
量から、データが「1」であると判定する。
【0066】あるいは、第1および第2記憶素子10
0,200をそれぞれ構成するフローティングゲート2
2,122の両方に電荷が注入されていない場合、フロ
ーティングゲート22,122の電位がいずれも高くな
り、第1および第2記憶素子100,200の両方でチ
ャネルが形成されてドレイン電流が流れる。すなわち、
第1および第2記憶素子100,200の両方でドレイ
ン電流が流れる。ここで測定される電流は、第1および
第2記憶素子100,200の両方で流れるドレイン電
流である。このドレイン電流を測定し、得られた電流量
から、データが「2」であると判定する。
【0067】たとえば、読出し動作において、コントロ
ールゲート28の電位(Vc)を1.0Vとし、第2不
純物拡散層14の電位(Vs)を0Vとし、第1不純物
拡散層16の電位(Vd)を3.0Vとし、シリコン基
板10(Vsub)を0Vとして、データの読出しを行
なう。ここで、ドレイン電流が検出されない場合、格納
されたデータが「0」であると判定する。また、検出さ
れたドレイン電流の量から、第1記憶素子100のみド
レイン電流が流れたと判断される場合、格納されたデー
タが「1」であると判定する。あるいは、検出されたド
レイン電流の量から、第1および第2記憶素子100,
200の両方でドレイン電流が流れたと判断される場
合、格納されたデータが「2」であると判定する。
【0068】本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置3
00では、データの書込みおよび読出しにおいて、不揮
発性半導体記憶装置300を構成する第1および第2記
憶素子100,200により、「0」、「1」、「2」
という3種類のデータの書込みおよび読出しを行なうこ
とができる。したがって、3種類の情報を識別すること
が必要な装置、たとえばカラーCCDやカラー液晶表示
装置に適用することにより、データの記憶および読出し
を効率良く行なうことができる。
【0069】(デバイスの製造方法)次に、図1〜図3
に示す不揮発性半導体記憶装置300の製造方法の一例
を、図4〜図16を参照して説明する。図4〜図13な
らびに図15は、図1〜図3に示す不揮発性半導体記憶
装置の一製造工程を模式的に示す図であって、図1のA
−A線に沿った断面に対応する部分を示す図である。図
14および図16は、図1〜図3に示す不揮発性半導体
記憶装置の一製造工程を模式的に示す図であって、図1
のA−A線に沿った断面に対応する部分を示す図であ
る。
【0070】(1)まず、図4および図5に示すよう
に、シリコン基板10に形成された第2導電型(P型)
のウエル11に、たとえば選択酸化法、STI(Shallow
Trench Isolation)分離法などによって所定の領域に、
素子分離領域18,38を形成する。素子分離領域1
8,38はX方向に交互に形成する。つづいて、ウエル
11のうち後の工程においてコントロールゲート28を
形成する個所に、第1導電型(N型)の不純物を導入し
て、不純物領域34を形成する。
【0071】さらに、図6に示すように、ウエル11上
の所定領域に、たとえば熱酸化法によって酸化シリコン
層20aを形成する。この酸化シリコン層20aは、後
の工程において第1および第2記憶素子100,200
のゲート絶縁層20,120(図2参照)を形成するた
めに積層される。このゲート絶縁層20,120の厚さ
は、特に限定されないが、ゲート耐圧などを考慮して好
ましくは7〜8nmである。
【0072】次いで、酸化シリコン層20a上に、たと
えばCVD法を用いてポリシリコン層を形成し、これに
リンまたは砒素等を拡散して第1導電型(N型)のポリ
シリコン層22aを形成する。このポリシリコン層22
aは、後の工程において第1および第2記憶素子10
0,200のフローティングゲート22,122(図2
参照)を形成するために積層される。このポリシリコン
層22aは、たとえば100〜150nmの厚さを有す
る。
【0073】前記ポリシリコン層をN型にする他の方法
としては、ポリシリコン層を形成した後、リンやひ素イ
オンを注入する方法や、ポリシリコン層を形成した後塩
化ホスホリル(POCl3)を含んだキャリアガスを導
入する方法、あるいはポリシリコン層を形成する際にホ
スフィン(PH3)を含んだキャリアガスを導入する方
法などがある。
【0074】(2)次いで、ポリシリコン層22aの表
面に、たとえばCVD法で窒化シリコン層50を形成し
た後、この窒化シリコン層50上に、所定のパターンを
有するレジスト層R1を形成し、このレジスト層R1を
マスクとして、この窒化シリコン層50の所定領域を選
択的にエッチングして除去し、溝200Hを形成する。
この溝200Hは、後の工程において形成されるゲート
絶縁層120の直上部分に形成される。
【0075】つづいて、レジスト層R1をマスクとし
て、ウエル11において溝200Hの直下部分に第2導
電型(P型)の不純物を導入して、図7に示すように、
第2記憶素子200(図2参照)を構成する第3不純物
拡散層25を形成する。
【0076】(3)次に、レジスト層R1を除去した
後、窒化シリコン層50上に、所定のパターンを有する
レジスト層R2を形成し、このレジスト層R2をマスク
として、この窒化シリコン層50の所定領域を選択的に
エッチングして除去し、溝100Hを形成する(図8参
照)。この溝100Hは、後の工程において形成される
ゲート絶縁層20の直上部分に形成される。
【0077】つづいて、レジスト層R2をマスクとし
て、ウエル11において溝100Hの直下部分に第2導
電型(P型)の不純物を導入して、図9に示すように、
第1記憶素子100(図2参照)を構成する第3不純物
拡散層15を形成する。ここで、第3不純物拡散層15
の不純物濃度が第3不純物拡散層25の不純物濃度より
も高くなるように、第3不純物拡散層15に不純物を導
入する。その結果、第1記憶素子100の閾値電圧は第
2記憶素子200の閾値電圧より大きく設定される。次
いで、レジスト層R2を除去する。
【0078】(4)つづいて、図10に示すように、窒
化シリコン層50上に、所定のパターンを有するレジス
ト層R3を形成する。このレジスト層R3は溝110
H,210Hを有する。この溝110H,210Hはそ
れぞれ、溝100H(図8および図9参照),200H
(図6および図7参照)と同様の形状を有する。次い
で、ポリシリコン層22aの露出部分を選択的に酸化す
ることにより、ポリシリコン層22aの所定領域に選択
酸化絶縁層24,124を形成する。ついで、窒化シリ
コン層50を除去する。 ここで形成された選択酸化絶
縁層24,124はそれぞれ、第1および第2記憶素子
100,200の選択酸化絶縁層(図2参照)となる。
選択酸化によって形成された選択酸化絶縁層24,12
4は、図11に示すように、中央部の膜厚が最も大き
く、端部では徐々に膜厚が小さくなる断面形状を有す
る。
【0079】(5)次いで、レジスト層R3を除去した
後、選択酸化絶縁層24,124をマスクとしてエッチ
ングを行ない、酸化シリコン層20aおよびポリシリコ
ン層22aをパターニングする。この工程により、図1
2に示すように、フローティングゲート22,122お
よびゲート絶縁層20,120が形成される。ここで形
成されたフローティングゲート22,122はそれぞ
れ、第1および第2記憶素子100,200のフローテ
ィングゲート(図2参照)となり、ゲート絶縁層20,
120はそれぞれ、第1および第2記憶素子100,2
00のゲート絶縁層(図2参照)となる。
【0080】(6)次いで、図13および図14に示す
ように、ウエル11上に酸化シリコン層26aを形成す
る。この酸化シリコン層26aは、後の工程において第
1および第2記憶素子100,200を構成する中間絶
縁層26(図2参照)となる。酸化シリコン層26aの
形成方法としては、たとえば熱酸化法,CVD法が例示
できる。好ましいCVD法は高温熱CVD法である。高
温熱CVD法により酸化シリコン層を形成すると、酸化
シリコン層の膜質が緻密になるという利点がある。この
酸化シリコン層26aは、シリコン基板10上にたとえ
ば厚さ15〜25nmに形成される。また、酸化シリコ
ン層26aは、複数の層が積層されて構成されていても
よい。
【0081】なお、必要に応じて、酸化シリコン層26
aをアニール処理する。このアニール処理によって、再
形成された酸化シリコン層26aの膜質を向上させるこ
とができる。このアニール処理は、たとえば常圧の窒素
雰囲気中で行なうことができる。温度条件としては、た
とえば850〜1000℃、好ましくは900〜950
℃である。アニール処理時間としては、たとえば15〜
30分、好ましくは20〜25分である。
【0082】(7)次いで、図13および図14に示す
ように、酸化シリコン層26aの表面に、前述した
(1)の工程と同様の方法により、ポリシリコン層28
aを形成する。
【0083】つづいて、ポリシリコン層28a上に所定
のパターンを有するレジスト層(図示せず)を形成した
後、エッチングによってパターニングを行なって、図1
5および図16に示すように、中間絶縁層26およびコ
ントロールゲート28を形成する。この中間絶縁層26
およびコントロールゲート28は、第1および第2記憶
素子100,200の中間絶縁層およびコントロールゲ
ート(図2参照)となる。
【0084】(8)さらに、選択酸化絶縁層24の一
部、コントロールゲート28および第1不純物拡散層1
6となる領域を覆うようにパターニングされたレジスト
層(図示せず)を形成した後、このレジスト層をマスク
として、公知の方法により第1導電型(N型)の不純物
をウエル11の所定領域にドープすることにより、第2
不純物拡散層14を形成する。
【0085】次いで、選択酸化絶縁層24、コントロー
ルゲート28の一部および第2不純物拡散層14を覆う
ようにパターニングされたレジスト層(図示せず)を形
成した後、第1導電型(N型)の不純物をウエル11の
所定領域にドープすることにより、第1不純物拡散層1
6を形成する。
【0086】以上の工程によって、図1に示す不揮発性
半導体記憶装置300を構成する第1および第2記憶素
子100,200が形成される。
【0087】(9)次いで、第1および第2記憶素子1
00,200が形成されたウエル11上に、たとえばC
VD法を用いて酸化シリコン層からなる層間絶縁層40
(図2参照)を形成する。そして、層間絶縁層40の所
定領域を選択的にエッチング除去し、第1不純物拡散層
16に到達するコンタクトホール33(図3参照)を形
成する。次いで、層間絶縁層40の上面およびコンタク
トホール33内に、たとえばスパッタ法を用いてアルミ
ニウムなどからなる導電層(図示せず)を堆積する。こ
の導電層をパターニングすることにより、コンタクト導
電層32、およびコンタクト導電層32によって第1不
純物拡散層16と電気的に接続された金属からなるビッ
ト配線層30(たとえばビット線)を形成する。
【0088】以上の工程によって、図1〜図3に示され
る不揮発性半導体記憶装置300が形成される。
【0089】本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置の
製造方法によれば、第1および第2記憶素子100,2
00をそれぞれ形成するための領域に、それぞれ異なる
濃度の不純物を導入して、第3不純物拡散層15,25
を形成することにより、閾値電圧が異なる第1および第
2記憶素子100,200を形成することができる。こ
れにより、3種類のデータの書込みおよび読出しを行な
うことができる不揮発性半導体記憶装置を簡便かつ容易
な方法で製造することができる。
【0090】(製造方法の他の一例)次に、本実施の形
態の不揮発性半導体記憶装置300の製造方法の他の一
例について説明する。
【0091】図17〜図20は、図1に示す不揮発性半
導体記憶装置300の製造方法の他の一例を模式的に示
す図である。
【0092】前述の製造方法においては、図6〜図9に
示すように、ウエハ11上に酸化シリコン層20aおよ
びポリシリコン層22aを形成した後に、第1および第
2記憶素子100,200をそれぞれ構成する第3不純
物拡散層15,25を形成する場合を示したが、図6〜
図9に示す工程のかわりに、図17〜図20に示すよう
に、酸化シリコン層20aおよびポリシリコン層22a
を形成する前に第3不純物拡散層を形成することもでき
る。
【0093】まず、ウエハ11上に酸化シリコン層20
aおよびポリシリコン層22aを形成する前に、前述し
た図4および図5に示す工程において、不純物領域34
を形成するかわりに、図17および図18に示すよう
に、ウエル11全域に第2導電型(P型)の不純物をド
ープして、不純物領域44を形成する。さらに、少なく
とも後の工程において第2記憶素子200を形成する部
分を覆うようにパターニングされたレジスト層(図示せ
ず)を形成した後、前記レジスト層が形成されていない
領域に第2導電型(P型)の不純物をドープすることに
より、図19および図20に示すように、後の工程にお
いて第1記憶素子100が形成される領域に不純物領域
54を形成する。これにより、不純物領域54は不純物
領域44よりも不純物濃度が高くなるように形成され
る。以上の工程により形成された不純物領域54,44
は、図1〜図3に示される第3不純物拡散層15,25
となる。その後、前記レジスト層を除去する。これ以降
の工程は、図10〜図16に示す工程と同様である。
【0094】図17〜図20に示す工程によれば、酸化
シリコン層20aおよびポリシリコン層22aを形成す
る前に、第3不純物拡散層15,25を形成することも
できる。この工程によれば、工程数がさらに簡略化さ
れ、より簡便な方法により、本実施の形態の不揮発性半
導体記憶装置300を製造することができる。
【0095】本発明は、上記実施の形態に限定されず、
発明の要旨の範囲内で各種の態様を取り得る。たとえ
ば、本実施の形態においては、第1導電型をN型、第2
導電型をP型としたが、各半導体層においてこれらを入
れ替えても本発明の趣旨を逸脱するものではない。すな
わち、第1導電型をP型、第2導電型をN型としても本
発明の作用および効果を奏することができる。
【0096】また、必要に応じて、シリコン基板10内
にN型不純物(たとえば、砒素あるいはリン)を拡散さ
せてN型の第1ウエルを形成し、さらに、第1ウエル内
にP型不純物(たとえば、ホウ素)をドープして、所定
の領域にP型の第2ウエルを形成したトリプルウエルを
用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる不揮発性半導体
記憶装置を模式的に示す平面図である。
【図2】図1に示す不揮発性半導体記憶装置をA−A線
に沿って示す断面図である。
【図3】図1に示す不揮発性半導体記憶装置をB−B線
に沿って示す断面図である。
【図4】図1に示す不揮発性半導体記憶装置の一製造工
程を模式的に示す平面図である。
【図5】図4に示す不揮発性半導体記憶装置の一製造工
程をA−A線に沿って示す断面図である。
【図6】図1に示す不揮発性半導体記憶装置の一製造工
程を模式的に示す図であり、図1のA−A線に沿った断
面に対応する部分を示す図である。
【図7】図1に示す不揮発性半導体記憶装置の一製造工
程を模式的に示す図であって、図1のA−A線に沿った
断面に対応する部分を示す図である。
【図8】図1に示す不揮発性半導体記憶装置の一製造工
程を模式的に示す図であって、図1のA−A線に沿った
断面に対応する部分を示す図である。
【図9】図1に示す不揮発性半導体記憶装置の一製造工
程を模式的に示す図であって、図1のA−A線に沿った
断面に対応する部分を示す図である。
【図10】図1に示す不揮発性半導体記憶装置の一製造
工程を模式的に示す図であって、図1のA−A線に沿っ
た断面に対応する部分を示す図である。
【図11】図1に示す不揮発性半導体記憶装置の一製造
工程を模式的に示す図であって、図1のA−A線に沿っ
た断面に対応する部分を示す図である。
【図12】図1に示す不揮発性半導体記憶装置の一製造
工程を模式的に示す図であって、図1のA−A線に沿っ
た断面に対応する部分を示す図である。
【図13】図1に示す不揮発性半導体記憶装置の一製造
工程を模式的に示す図であって、図1のA−A線に沿っ
た断面に対応する部分を示す図である。
【図14】図1に示す不揮発性半導体記憶装置の一製造
工程を模式的に示す図であって、図1のB−B線に沿っ
た断面に対応する部分を示す図である。
【図15】図1に示す不揮発性半導体記憶装置の一製造
工程を模式的に示す図であって、図1のA−A線に沿っ
た断面に対応する部分を示す図である。
【図16】図1に示す不揮発性半導体記憶装置の一製造
工程を模式的に示す図であって、図1のB−B線に沿っ
た断面に対応する部分を示す図である。
【図17】図1に示す不揮発性半導体記憶装置の製造方
法の他の一例を模式的に示す平面図である。
【図18】図1に示す不揮発性半導体記憶装置の製造方
法の他の一例を模式的に示す図であって、図17のA−
A線に沿った断面に対応する部分を示す図である。
【図19】図1に示す不揮発性半導体記憶装置の製造方
法の他の一例を模式的に示す平面図である。
【図20】図1に示す不揮発性半導体記憶装置の製造方
法の他の一例を模式的に示す図であって、図19のA−
A線に沿った断面に対応する部分を示す図である。
【符号の説明】
10 シリコン基板 11 ウエル 12 素子分離領域 14 ソース領域(第2不純物拡散層) 15,25 第3不純物拡散層 16 ドレイン領域(第1不純物拡散層) 18 素子分離領域 20,120 ゲート絶縁層 20a 酸化シリコン層(ゲート絶縁層を形成するため
の絶縁層) 22,122 フローティングゲート 22a ポリシリコン層(フローティングゲートを形成
するための導電層) 24,124 選択酸化絶縁層 26 中間絶縁層 26a 酸化シリコン層 28 コントロールゲート 28a ポリシリコン層(コントロールゲートを形成す
るための導電層) 30 ビット配線層(ビット線) 31 コンタクト部 32 コンタクト導電層 33 コンタクトホール 34,44,54 不純物領域 38 素子分離領域 40 層間絶縁層 50 窒化シリコン層 100 第1記憶素子 100H,110H 溝 200 第2記憶素子 200H,210H 溝 220,320 上縁部 300 不揮発性半導体記憶装置 1000 メモリセルアレイ R1,R2,R3 レジスト層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F083 EP03 EP25 ER03 ER17 ER22 GA30 JA32 NA01 PR12 PR21 ZA21 5F101 BA04 BA07 BA12 BB04 BB09 BC01 BC02 BD14 BD33 BD36 BD37 BE03 BE07 BF05 BH02 BH03 BH05

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板に形成された不純物領域および素子分離
    領域と、 前記半導体基板に形成され、かつ前記素子分離領域によ
    って互いに分離された第1記憶素子および第2記憶素子
    と、を含み、 前記不純物領域は、第1不純物拡散層および第2不純物
    拡散層を含み、 前記第1記憶素子および前記第2記憶素子は、それぞれ
    ゲート絶縁層、フローティングゲート、選択酸化絶縁
    層、および第3不純物拡散層を含み、かつ共通の中間絶
    縁層、共通のコントロールゲートを含み、共通の前記第
    1および第2不純物拡散層に接続され、 前記第1および第2記憶素子をそれぞれ構成する前記第
    3不純物拡散層は、チャネル領域を含み、 前記第1記憶素子を構成する前記第3不純物拡散層の不
    純物濃度と、前記第2記憶素子を構成する前記第3不純
    物拡散層の不純物濃度とが異なる、不揮発性半導体記憶
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第1不純物拡散層は、ビット線と電気的に接続され
    る、不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記第1記憶素子の閾値電圧と前記第2記憶素子の閾値
    電圧とが異なる値に設定されている、不揮発性半導体記
    憶装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板と、 前記半導体基板に形成された不純物領域および素子分離
    領域と、 前記半導体基板に形成され、かつ前記素子分離領域によ
    って互いに分離された第1記憶素子および第2記憶素子
    と、を含み、 前記不純物領域は、第1不純物拡散層および第2不純物
    拡散層を含み、 前記第1記憶素子および前記第2記憶素子は、それぞれ
    ゲート絶縁層、フローティングゲート、選択酸化絶縁
    層、および第3不純物拡散層を含み、かつ共通の中間絶
    縁層、共通のコントロールゲートを含み、共通の前記第
    1および第2不純物拡散層に接続され、 前記第1不純物拡散層は、ビット線と電気的に接続さ
    れ、 前記第1および第2記憶素子をそれぞれ構成する前記第
    3不純物拡散層は、チャネル領域を含み、 前記第1記憶素子の閾値電圧と前記第2記憶素子の閾値
    電圧とが異なる値に設定されている、不揮発性半導体記
    憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかにおいて、 前記第1記憶素子および前記第2記憶素子は、前記第1
    不純物拡散層を介して共通のビット線と電気的に接続さ
    れる、不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5のいずれかにおいて、 前記第1記憶素子および前記第2記憶素子上に形成され
    た層間絶縁層と、前記層間絶縁層を貫通するコンタクト
    部とを含み、 前記第1不純物拡散層は、前記コンタクト部を介して前
    記ビット線に接続される、不揮発性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、 前記第1および第2記憶素子にそれぞれ含まれる前記第
    3不純物拡散層は、前記第1不純物拡散層および前記第
    2不純物拡散層の間であって、かつ前記ゲート絶縁層お
    よび前記コントロールゲートの直下部分に形成されてい
    る、不揮発性半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の不揮発
    性半導体記憶装置であって、3種類のデータの書込みお
    よび読出しを行なうことができる、不揮発性半導体記憶
    装置。
  9. 【請求項9】 第1記憶素子および第2記憶素子を含む
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、以下の工
    程(a)〜工程(e)を含む、不揮発性半導体記憶装置
    の製造方法。 (a)半導体基板に、前記第1記憶素子および前記第2
    記憶素子を分離するための素子分離領域を形成する工
    程、 (b)前記半導体基板において前記素子分離領域で分離
    された2の領域にそれぞれ不純物を導入することによ
    り、該2の領域のうち1の領域に前記第1記憶素子を構
    成する第3不純物拡散層を形成するとともに、該2の領
    域のうち別の1の領域に前記第2記憶素子を構成する第
    3不純物拡散層を形成する工程であって、 前記第1記憶素子を構成する第3不純物拡散層の不純物
    濃度と、前記第2記憶素子を構成する第3不純物拡散層
    の不純物濃度とが異なるように、前記第1および第2記
    憶素子をそれぞれ構成する前記第3不純物拡散層を形成
    する工程、 (c)前記半導体基板上において前記素子分離領域で分
    離された2の領域に、前記第1記憶素子および前記第2
    記憶素子を構成するゲート絶縁層、フローティングゲー
    ト、および選択酸化絶縁層をそれぞれ形成する工程、 (d)中間絶縁層を形成するための絶縁層、および導電
    層を順に積層した後、該絶縁層および該導電層を所定の
    形状にパターニングして、前記第1記憶素子および前記
    第2記憶素子に共通の中間絶縁層およびコントロールゲ
    ートをそれぞれ形成する工程、および (e)前記半導体基板の所定領域に不純物を導入して、
    前記第1および第2不純物拡散層を含む不純物領域を形
    成することにより、前記第1記憶素子および前記第2記
    憶素子を形成する工程。
  10. 【請求項10】 第1記憶素子および第2記憶素子を含
    む不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、以下の
    工程(a)〜工程(e)を含む、不揮発性半導体記憶装
    置の製造方法。 (a)半導体基板に、前記第1記憶素子および前記第2
    記憶素子を分離するための素子分離領域を形成した後、
    ゲート絶縁層を形成するための絶縁層、およびフローテ
    ィングゲートを形成するための導電層を順に形成する工
    程、 (b)前記半導体基板において前記素子分離領域で分離
    された2の領域にそれぞれ不純物を導入することによ
    り、該2の領域のうち1の領域に前記第1記憶素子を構
    成する第3不純物拡散層を形成するとともに、該2の領
    域のうち別の1の領域に前記第2記憶素子を構成する第
    3不純物拡散層を形成する工程であって、前記第1記憶
    素子を構成する第3不純物拡散層の不純物濃度と、前記
    第2記憶素子を構成する第3不純物拡散層の不純物濃度
    とが異なるように、前記第1および第2記憶素子をそれ
    ぞれ構成する前記第3不純物拡散層を形成する工程、 (c)前記フローティングゲートを形成するための導電
    層の一部を選択酸化して、前記第1記憶素子および前記
    第2記憶素子を構成する選択酸化絶縁層をそれぞれ形成
    した後、前記ゲート絶縁層を形成するための絶縁層、お
    よび前記フローティングゲートを形成するための導電層
    を所定の形状にパターニングすることにより、前記半導
    体基板上において前記素子分離領域で分離された2の領
    域に、前記第1記憶素子および前記第2記憶素子を構成
    するゲート絶縁層およびフローティングゲートをそれぞ
    れ形成する工程、 (d)中間絶縁層を形成するための絶縁層、およびコン
    トロールゲートを形成するための導電層を順に積層した
    後、該絶縁層および該コントロールゲートを形成するた
    めの導電層を所定の形状にパターニングして、前記第1
    記憶素子および前記第2記憶素子に共通の中間絶縁層お
    よびコントロールゲートをそれぞれ形成する工程、およ
    び (e)前記半導体基板の所定領域に不純物を導入して、
    前記第1および第2不純物拡散層を含む不純物領域を形
    成することにより、前記第1記憶素子および前記第2記
    憶素子を形成する工程。
  11. 【請求項11】 請求項9または10において、さらに
    下記の工程(f)および工程(g)を含む、不揮発性半
    導体記憶装置の製造方法。 (f)前記第1記憶素子および前記第2記憶素子上に層
    間絶縁層を形成した後、前記第1不純物拡散層上に、前
    記層間絶縁層を貫通するコンタクト部を形成する工程、
    および (g)前記コンタクト部に導電層を埋め込むとともに、
    前記層間絶縁層上に、該導電層と接続するビット線を形
    成する工程。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 前記工程(g)は、前記導電層を前記第1不純物拡散層
    と電気的に接続する工程である、不揮発性半導体記憶装
    置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項11または12において、 前記工程(g)は、前記ビット線を、前記第1および第
    2記憶素子に共通のビット線として、該第1および第2
    記憶素子に電気的に接続する工程である、不揮発性半導
    体記憶装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項9〜13のいずれかにおいて、 前記工程(b)は、前記半導体基板において前記素子分
    離領域で分離された2の領域にそれぞれ所定量の不純物
    を導入することにより、前記第1記憶素子を構成する前
    記第3不純物拡散層の不純物濃度と、前記第2記憶素子
    を構成する前記第3不純物拡散層の不純物濃度とが異な
    るように、前記第1および第2記憶素子をそれぞれ構成
    する前記第3不純物拡散層を形成する工程である、不揮
    発性半導体記憶装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項9〜13のいずれかにおいて、 前記工程(b)は、前記半導体基板において前記コント
    ロールゲートの直下部分の所定領域に不純物を導入する
    ことにより、前記第1記憶素子を構成する第3不純物拡
    散層の不純物濃度と、前記第2記憶素子を構成する第3
    不純物拡散層の不純物濃度とが異なるように設定する、
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項9〜15のいずれかにおいて、
    さらに下記の工程(h)を含む、不揮発性半導体記憶装
    置の製造方法。(h)前記工程(c)において前記ゲー
    ト絶縁層を形成する前に、前記半導体基板の少なくとも
    一部に不純物を導入する、不揮発性半導体記憶装置の製
    造方法。
  17. 【請求項17】 請求項16において、 前記工程(h)は、前記半導体基板において前記コント
    ロールゲートの直下部分に不純物領域を形成する工程で
    ある、不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項9〜17のいずれかにおいて、 前記第1記憶素子を構成する第3不純物拡散層および前
    記第2記憶素子を構成する第3不純物拡散層にそれぞれ
    導入する不純物の濃度に差をもたせることにより、前記
    第1記憶素子の閾値電圧と前記第2記憶素子の閾値電圧
    とを異なる値に設定する、不揮発性半導体記憶装置の製
    造方法。
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