JP2002270421A - 磁場装置 - Google Patents

磁場装置

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JP2002270421A JP2001072476A JP2001072476A JP2002270421A JP 2002270421 A JP2002270421 A JP 2002270421A JP 2001072476 A JP2001072476 A JP 2001072476A JP 2001072476 A JP2001072476 A JP 2001072476A JP 2002270421 A JP2002270421 A JP 2002270421A
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Yosuke Yanagi
陽介 柳
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徹雄 岡
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F6/00Superconducting magnets; Superconducting coils

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁場を印加しても破損を生じることなく、耐
久性、信頼性および安全性に優れた磁場装置を提供する
こと。 【解決手段】 本発明の磁場装置は、冷凍機の作用によ
り冷却されたコールドヘッド23を有する冷却装置2
と、磁性体1に非定常磁場を印加する磁場発生装置3
と、磁性体1とコールドヘッド23とを熱的に接続する
コールドヘッド延長部4と、を有する磁場装置におい
て、コールドヘッド延長部4が、低抵抗部材41、42
と高抵抗部材43の少なくとも2種類の抵抗率を有する
部材よりなることを特徴とする。本発明の磁場装置は、
コールドヘッド延長部に生じる渦電流が減少し、コール
ドヘッド延長部がコールドヘッドに与える電磁力を小さ
くしているため、耐久性、信頼性、安全性に優れた装置
となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却した磁性体に
磁場を作用させて対象物の物理的、化学的性質を変化さ
せる磁場処理装置やそれらの物性測定装置等に応用され
る、または、冷却した磁性体を着磁して磁石装置に応用
される磁場装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、バルク形状(塊状)の超電導体に
磁場を印加することで、超伝導体を強力なバルク磁石と
して応用することが検討されている。
【0003】この超電導バルク磁石の着磁方法及び応用
機器として、例えば、特開平11−283822号公報
には冷凍機で超電導体を冷却し着磁コイルにパルス電流
を通電して超電導体に着磁をして超電導バルク磁石とす
る超電導磁石装置が、特開2000−277333号公
報には強磁性体を超電導体に近接させた状態で着磁コイ
ルにパルス電流を通電して超電導体に着磁をして超電導
バルク磁石とする方法が開示されている。
【0004】これらの公報においては、超電導体が磁場
を捕捉し外部に磁場を発生できる能力(捕捉磁場性能)
は低温になるほど向上することから、強力な超伝導バル
ク磁石を得るために、冷凍機等の冷却手段を用いて超電
導体をより低温に冷却している。
【0005】特に、特開平11−283822号公報に
記載の磁石装置においては、所望の位置に磁場を発生さ
せる構造を有していることから、冷凍機のコールドヘッ
ドと着磁される超電導体との距離が長くなり、超電導体
を冷凍機で直接冷却することが困難となっていた。この
ため、冷凍機のコールドヘッドと超電導体とを、熱伝導
率のよい銅などの材質で形成されたコールドヘッド延長
部を介して接続することで、超電導体を冷却している。
【0006】また、超電導体の簡便な着磁法として、着
磁コイルにパルス電流を通電するパルス着磁法が採用さ
れ、さらに、着磁の性能を上げることを目的として、特
開2000−277333号公報に記載されているよう
に、超電導体に強磁性体よりなるヨークを近接させ、こ
れらを共に冷凍機で冷却して着磁を行うことが示されて
いる。
【0007】しかしながら、特開平11−283822
号公報および特開2000−277333号公報に記載
された磁場装置は、コールドヘッド延長部に熱伝導率の
良い銅を用いているため、パルス磁場を印加した際にコ
ールドヘッド延長部に大きな渦電流が誘起されるという
問題を有していた。渦電流が生じると、コールドヘッド
延長部がコールドヘッドを押圧することとなり、この結
果として、冷凍機が破損を生じるようになるためであ
る。
【0008】また、コールドヘッドが管状部に保持され
た冷却手段においては、渦電流が生じることで、コール
ドヘッドを保持している管状部が座屈するという問題が
あった。さらに、管状部の破損は、冷凍機の機能を損な
うだけでなく、内部に封入されている高圧ガスを噴出さ
せる。高圧ガスが噴出すると、人体にけがを生じさせる
危険性もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みてなされたものであり、磁場を印加しても破損を生じ
ることなく、耐久性、信頼性および安全性に優れた磁場
装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明者等はコールドヘッド延長部に生じる渦電流を
低減する方法について検討を重ねた結果、コールドヘッ
ド延長部が異なる抵抗率を有することで上記課題を解決
できることを見出した。
【0011】すなわち、本発明の磁場装置は、冷凍機の
作用により冷却されたコールドヘッドを有する冷却装置
と、磁性体に非定常磁場を印加する磁場発生装置と、電
気伝導性を有する部材よりなり磁性体とコールドヘッド
とを熱的に接続するコールドヘッド延長部と、を有する
磁場装置において、コールドヘッド延長部が、低抵抗部
材と高抵抗部材の少なくとも2種類の抵抗率を有する部
材よりなることを特徴とする。
【0012】本発明の磁場装置は、電磁力を受けるコー
ルドヘッド延長部が低抵抗部材と高抵抗部材とからなる
ことで、コールドヘッド延長部に生じる渦電流が減少
し、コールドヘッド延長部がコールドヘッドに与える電
磁力を小さくすることができる。より詳しくは、高抵抗
部材は、その電気抵抗の高さから渦電流が流れにくくな
っている。このため、高抵抗部材は低抵抗部材に比べ
て、渦電流が生じにくく、この結果、渦電流の発生によ
るコールドヘッド延長部がコールドヘッドを押圧する応
力が減少する。
【0013】一般に、電気抵抗率を大きくすると熱伝導
性は低下するが、本発明の磁場装置のコールドヘッド延
長部は、低抵抗部材と高抵抗部材とを共存させているの
で、コールドヘッド延長部全体としての熱伝導性を大き
く低下させることなく渦電流により生じる電磁力を低減
することができる。
【0014】冷却装置は、冷凍機の作用により冷却され
たコールドヘッドを有する装置であり、磁性体を冷却す
るための低温を発生させる装置である。詳しくは、冷凍
機の作用によりコールドヘッドに寒冷が発生し、この寒
冷により磁性体が冷却される。冷却装置は、磁場を印加
する所定の温度に磁性体を冷却することが好ましい。
【0015】ここで、磁性体とは、大なり小なり磁場と
相互作用を生じる物質を示し、この磁性体には、強磁性
体、常磁性体、反磁性体とがある。また、量子効果によ
り磁場と相互作用を生じるという意味では、超電導体も
磁性体に含まれる。
【0016】冷却装置は、冷凍機とコールドヘッドとを
有する装置であれば特に限定されるものではなく、従来
の冷却装置に用いられた装置を用いることができる。冷
却装置としては、たとえば、GM(Gifford−M
cMahon)冷凍機、スターリング冷凍機、パルス管
冷凍機等の蓄冷型冷凍機をあげることができる。
【0017】コールドヘッドは、管状部を介して冷凍機
に接続されたことが好ましい。ここで、管状部とは、例
えば、GM冷凍機の場合は内部でディスプレーサが往復
運動をするシリンダーであり、パルス管冷凍機の場合は
蓄冷器の円筒またはパルス管と呼ばれる中空の管を示
す。すなわち、コールドヘッドが管状部に接続されるこ
とで、熱の流入を最小限に抑制し、コールドヘッドによ
り低温の寒冷が得られる。
【0018】磁場発生装置は、磁性体に非定常磁場を印
加する装置である。磁場発生装置が磁性体に非定常磁場
を印加することで、たとえば、磁性体が着磁され、磁場
空間を生じるようになる。
【0019】磁場発生装置は、磁性体に非定常磁場を印
加できる装置であれば特に限定されるものではなく、従
来の磁場装置に用いられる磁場発生装置を用いることが
できる。また、この磁場発生装置は、固定式にすること
が好ましい。
【0020】磁場発生装置としては、例えば、電源から
の通電により磁場を発生する種々の形状のコイルを用い
ることができる。この場合、時間的に変化する電流をコ
イルに流すことにより、磁性体に非定常磁場を印加する
ことができる。
【0021】磁性体に非定常磁場を印加するための電流
は、特に限定されるものではなく、パルス状の電流を1
回だけ通電することもできるし、繰り返し通電すること
もできる。また、周期的に変動する電流を通電すること
もできる。また、これらのパルス状電流、周期変動電流
の波形形状は、正弦波、矩形波、鋸波、コンデンサ放電
波等の各種形状のいずれを用いてもよい。
【0022】磁場発生装置は、一定の磁場を発生する磁
石を動かして磁性体との距離を変化させることができる
ことが好ましい。この場合、磁場発生装置と磁性体との
距離の変化に対応して変動する非定常磁場を磁性体に印
加することができる。
【0023】一定の磁場を発生する磁石としては、例え
ば、常伝導および超電導の電磁石を用いることができ
る。すなわち、常電導線や超電導線で構成されたコイル
に、電源から時間的に変動しない一定の電流を流して構
成される磁石である。
【0024】また、一定の磁場を発生する磁石として、
希土類磁石等の永久磁石や、バルク(塊)状の超電導体
に磁場を捕捉させてなる超電導バルク磁石を用いること
もできる。
【0025】コールドヘッド延長部は、磁性体とコール
ドヘッドとを熱的に接続する部材である。コールドヘッ
ド延長部が磁性体とコールドヘッドとを熱的に接続する
ことで、磁性体の熱がコールドヘッドに伝導され、磁性
体が冷却される。
【0026】コールドヘッド延長部が電気伝導性を有す
る部材よりなることが好ましい。コールドヘッド延長部
が電気伝導性を有する部材よりなると、磁性体の熱をコ
ールドヘッドに効率よく伝導させることができる。すな
わち、電気絶縁性の材料は、一般に、熱伝導性が低く、
磁性体から熱を奪って冷却することに長時間を要するた
めである。
【0027】本発明の磁場装置は、コールドヘッド延長
部が、低抵抗部材と高抵抗部材の少なくとも2種類の抵
抗率を有する部材よりなることで、コールドヘッド延長
部に生じる渦電流が減少され、コールドヘッド延長部が
コールドヘッドに与える電磁力が小さくなっている。す
なわち、高抵抗部材が渦電流を阻害するため、渦電流に
より生じた電磁力が低減するためである。
【0028】ここで、低抵抗部材とは、コールドヘッド
延長部を構成する部材において最も抵抗率が小さな部材
を示し、高抵抗部材とは低抵抗部材より抵抗率が大きな
部材を示す。また、高抵抗部材は、1種以上でもよい。
すなわち、高抵抗部材は低抵抗部材より高い抵抗値を有
していればよく、高抵抗部材が、それぞれ異なる抵抗値
を有する複数の部材であってもよい。
【0029】また、高抵抗部材と低抵抗部材の抵抗率の
差は、特に限定されるものではなく、コールドヘッド延
長部が用いられたときに、渦電流の発生を低減できる差
でよい。すなわち、コールドヘッド延長部の部位や、磁
場発生装置により磁性体に付与される磁場が異なるた
め、コールドヘッド延長部に生じる渦電流が異なるため
である。
【0030】コールドヘッド延長部は、その抵抗率の変
化が限定されるものではなく、たとえば、低抵抗部材と
高抵抗部材の少なくとも2種類の抵抗率を有する複数の
部材が一体に接合された構成の部材であっても、低抵抗
部材から高抵抗部材へと抵抗率が傾斜した部材であって
もよい。
【0031】コールドヘッド延長部の低抵抗部材及び高
抵抗部材に用いる材料は、使用する低温度領域で強度と
熱伝導率が大きいことが好ましい。コールドヘッド延長
部に用いられる標準的な材料として、例えば、無酸素
銅、タフピッチ銅、ステンレス、電磁軟鉄、鉄基合金、
銅合金、アルミ合金等をあげることができる。
【0032】コールドヘッド延長部は、コールドヘッド
の耐荷重をF0とし、磁場発生源により磁性体に磁場を
印加した時にコールドヘッド延長部に働く力をF1、磁
性体に働く力をF2、としたときに、F0≧F(F:F1
とF2の合力とF1のうちいずれか大きい方)となるよう
に、低抵抗部材と高抵抗部材が配置されていることが好
ましい。ここで、F0、F1およびF2は力であり、力の
方向も考慮されるものである。すなわち、耐荷重F
0は、F1とF2の合力またはF1の力の方向が、コールド
ヘッドに対し圧縮方向となる場合は圧縮耐荷重、引張方
向となる場合は引張耐荷重、曲げ方向となる場合は曲げ
耐荷重とすることができる。
【0033】ここで、コールドヘッドの耐荷重とは、コ
ールドヘッドがコールドヘッド延長部から受ける荷重に
対する耐荷重を示し、コールドヘッドが管状部を介して
冷却装置に接続されたときには、管状部の耐荷重を示
す。すなわち、コールドヘッドが管状部を介して冷却装
置に接続されたときには、コールドヘッドの耐荷重は実
質的には管状部の耐荷重であるためである。
【0034】コールドヘッドが管状部を介して冷却装置
に接続されたときに、例えば、F1とF2の合力またはF
1の力の方向が引張方向の力となる場合、管状部の材料
部分の面積をS、引張強度をσ0とし、安全率をαとす
ると、引張耐荷重はσ0×S/αで表すことができる。
【0035】磁場発生装置が磁場を発生させたときに高
磁場密度となる位置に高抵抗部材が配されることが好ま
しい。すなわち、磁場発生源により発生する非定常磁場
は、磁性体にもっとも有効に印加されるように発せられ
るため、磁性体の近傍ほど磁場の時間変化の割合が大き
くなっている。このような場所を高抵抗部材とすること
で、渦電流が抑制でき、有効に渦電流により生じる電磁
力を低減することができる。ここで、高磁場密度となる
位置とは、最も大きな渦電流が発生する磁場発生装置の
近傍を示す。すなわち、高抵抗部材が配される位置は、
発生した磁場により異なるため一概に決定されるもので
はない。
【0036】コールドヘッド延長部は、低抵抗部材の周
囲に高抵抗部材が配される、あるいは、それぞれが異な
る抵抗率を有する高抵抗部材のうち抵抗率がより大きい
ものがより小さいものの周囲に配置されていることが好
ましい。すなわち、コールドヘッド延長部に生じる電磁
力は、渦電流の強度が大きいほど、また、渦電流の流れ
るループが大きいほど大きくなる。このため、磁性体の
近傍で、抵抗率が小さい部分の周囲を高抵抗部材とする
ことで、渦電流の強度とループを共に小さくすることが
できる。このため、効率よく電磁力を低減することがで
きる。
【0037】コールドヘッド延長部は、コールドヘッド
と当接するコールドヘッド側ステージと、磁性体に接続
される試料側ステージと、コールドヘッド側ステージと
試料側ステージとを接合したロッドと、を有することが
好ましい。コールドヘッド延長部が、コールドヘッド側
ステージ、試料側ステージおよびロッドを有すること
で、コールドヘッド延長部の熱容量を不必要に大きくす
ることなく、磁性体を確実に、かつ効率良く冷却するこ
とができる。
【0038】コールドヘッド延長部は、コールドヘッド
側ステージと試料側ステージとがコールドヘッドと磁性
体に接続されるため、ロッドは両ステージを保持すると
ともに低温を伝導させる必要最小限の太さとすることが
できる。これにより、コールドヘッド延長部の熱容量を
低減することができ、コールドヘッド延長部を介して磁
性体から熱を伝導させるときに、冷却に要する時間を短
縮することができる。
【0039】このようなコールドヘッド延長部として、
例えば、コールドヘッドが円形で超電導体が円柱形状の
場合、コールドヘッド延長部のコールドヘッド側および
試料側の両ステージを円盤状のステージとし、両ステー
ジより径の小さい円柱よりなり両端に両ステージが接合
されたロッドと、を有するコールドヘッド延長部をあげ
ることができる。
【0040】コールドヘッド延長部は、試料側ステージ
と磁性体とを接続する伝熱材を有することが好ましい。
すなわち、磁性体が伝熱材を介して試料側ステージに接
続されることでコールドヘッド延長部を変更することな
く、磁性体の取り付け位置を調節することができる。
【0041】伝熱材を構成する材質は、特に限定される
ものではないが、高抵抗部材よりなることが好ましい。
すなわち、伝熱材は、試料側ステージと磁性体とを接続
する部材であるため、導電体に印加される磁場に曝され
る部材であり、低抵抗部材よりなると、渦電流を生じる
ためである。
【0042】伝熱材は、低抵抗部材の周囲に高抵抗部材
が配される、あるいは、それぞれが異なる抵抗率を有す
る高抵抗部材のうち抵抗率がより大きいものがより小さ
いものの周囲に配置されていることが好ましい。すなわ
ち、伝熱材に生じる電磁力は、コールドヘッド延長部と
同様に、渦電流の強度が大きいほど、また、渦電流の流
れるループが大きいほど大きくなる。このため、磁性体
の近傍で、抵抗率が小さい部分の周囲を高抵抗部材とす
ることで、渦電流の強度とループを共に小さくすること
ができる。このため、効率よく電磁力を低減することが
できる。
【0043】伝熱材は、強磁性体よりなることが好まし
い。伝熱材が高抵抗部材である強磁性体よりなること
で、磁性体により多くの磁場を効率的に印加できるよう
になる。すなわち、強磁性体は磁場がかかると強く磁化
され、それ自体が磁場を発生するようになる。このた
め、たとえば、強磁性体を磁性体に近接させて着磁コイ
ルによりパルス磁場を印加すると、磁性体には着磁コイ
ルが発するパルス磁場だけでなく、そのパルス磁場によ
り磁化された強磁性体による磁場が重畳して印加され
る。それ故、磁性体に実効的にかかる磁場は、強磁性体
のない場合よりも大きくなる。
【0044】強磁性体は、磁場装置として磁性体により
強い磁場を効果的に印加する観点から、飽和磁化または
残留磁化ができるだけ大きいことが好ましい。このよう
な条件を満たす強磁性体としては、たとえば、パーメン
ジュール、電磁軟鉄、ケイ素鋼、センダスト、パーマロ
イ、Nd−Fe−B、Sm−Co等をあげることができ
る。
【0045】磁場発生装置は、パルス電流を通電するこ
とにより非定常磁場を発生するコイルを有することが好
ましい。コイルにパルス電流を通電するため、より大き
な電流が通電でき、より大きな磁場を磁性体に印加する
ことができる。従って、磁場装置としての性能をより高
めることができる。
【0046】パルス電流が通電されるコイルの形状は、
ソレノイド型、渦巻型(内径ゼロのソレノイド)等を用
いることが好ましい。ソレノイド型の場合には、コイル
のボアに導電体が位置するように配置でき、渦巻型の場
合には、磁性体と対向するように配置できる。
【0047】コールドヘッド延長部は、コイルの外部に
低抵抗部材が配されることが好ましい。コイルの外部に
低抵抗部材が配されることで、より効果的にコールドヘ
ッド延長部に生じる電磁力を低減することができる。例
えば、コイルがソレノイド型の場合、中心ボアの巻線が
巻かれている長さの範囲(中心軸に垂直な両端面の内
側)は発生する磁場が極めて強く、この領域から遠ざか
ると磁場強度は急激に減少する。従って、コイルの中心
軸に垂直な端面より外側に低抵抗部材を配置することに
より、より効果的に電磁力を低減することができる。
【0048】なお、コイルの外部とは、コイルにおいて
は電流により磁場を発する部分が問題となるので、コイ
ル表面の凹凸に関わらず、実質的にはコイル巻線の端面
を示す。
【0049】磁性体は、超電導体であることが好まし
い。磁性体が超電導体よりなることで、テスラ級の強力
な磁場をコンパクトに発生する強磁場発生装置となる。
【0050】超電導体は、RE−Ba−Cu−O(RE
はY(イットリウム)、La(ランタン)、Nd(ネオ
ジム)、Sm(サマリウム)、Eu(ユーロピウム)、
Gd(ガドリニウム)、Tb(テルビウム)、Dy(ジ
スプロシウム)、Ho(ホルミウム)、Er(エルビウ
ム)、Tm(ツリウム)、Yb(イッテルビウム)、L
u(ルテチウム)から選ばれる少なくとも1種)を有す
ることが好ましい。これらの元素を主成分とする超電導
体にすることにより、磁場を捕捉する性能が高い超電導
体が得られる。
【0051】また、超電導体がRE−Ba−Cu−Oを
有することで、この超電導体を冷却装置により冷却し、
コイルにより磁場を印加すると、超電導体が着磁され自
分自身で磁場を発するようになり、強力な磁石装置とし
ての磁場装置にすることができる。
【0052】超電導体は、結晶方位の揃ったRE1Ba2
Cu3xで表される超電導相の中に、絶縁体であるRE
2Ba1Cu15相またはRE4Ba2Cu210相が数μ
m以下のサイズで微細に分散しているものを用いること
が好ましい。この場合、磁場を捕捉する性能をより高く
することができ、磁場装置としての性能をより高めるこ
とができる。
【0053】また、超電導体には、Pt(白金)、Ag
(銀)、Au(金)等の超電導体と反応しない貴金属を
添加したものを用いることができる。超電導体がこれら
の元素を含有することで、超電導体が着磁され自分自身
で磁場を発する超電導磁石の特性が向上する。詳しく
は、Ptは、超電導磁石においてピン止め点としての機
能を向上させる。またAg、Auは、超電導体の強度を
向上させ、着磁時に電磁力により破壊されることが防止
される。
【0054】さらに、超電導体の周囲に、上記超電導体
より膨張係数の大きい金属のリングを嵌めたものを用い
ることができる。これらの場合には、超電導体の機械的
強度が向上し、磁場装置としての耐久性や信頼性を向上
させることができる。
【0055】コールドヘッド延長部は、非導電性かつ熱
伝導性の材料よりなる伝熱ブロックを介して磁性体と接
続されることが好ましい。非導電性の伝熱ブロックを用
いることでコールドヘッド延長部を磁場発生装置から遠
ざけることができるとともに、伝熱ブロックに生じる渦
電流をゼロにすることができ、結果的に、コールドヘッ
ド延長部に働く電磁力を大幅に低減することができる。
また、伝熱ブロックが熱伝導性を有しているため、冷却
性能が損なわれない。
【0056】本発明の磁場装置は、その製造方法は、特
に限定されるものではない。
【0057】本発明の磁場装置は、電磁力を受けるコー
ルドヘッド延長部が低抵抗部材と高抵抗部材とからなる
ことで、コールドヘッド延長部に生じる渦電流が減少
し、コールドヘッド延長部がコールドヘッドに与える電
磁力が小さくなっている。
【0058】
【発明の実施の形態】本発明の磁場装置について、図1
〜図16を用いて説明する。
【0059】(実施形態例1)実施形態例1は、真空容
器5中に磁性体として超電導体1を配し、冷却装置2で
低温を発生させ、この低温をコールドヘッド延長部4を
介して超電導体1に伝導して超電導体1を冷却し、冷却
された超電導体1が磁場発生コイル3により非定常磁場
を印加されて着磁され、超電導体1より磁場を発する磁
石装置となる磁場装置である。実施形態例1の磁場装置
の構成を図1に示した。
【0060】超電導体1は、15重量%のAg2O(酸
化銀)と0.5重量%のPt(白金)を添加して溶融法
で作製したSm−Ba−Cu−O系超電導体を用いた。
超電導体1は、直径60mm、高さ20mmの円柱状に
形成された。超電導体1は、冷却や電磁力によるクラッ
クの発生を防ぐため、ステンレスリングとスタイキャス
トにより補強された状態で着磁される。
【0061】冷却装置2は、GM冷凍機を用い、GM冷
凍機の冷却部21は管状部であるシリンダ22とコール
ドヘッド23からなり、33Kまで冷却することができ
る。コールドヘッド23は、シリンダ22ののびる方向
に対して垂直な方向に広がる円盤状に形成されている。
【0062】また、シリンダ22の耐荷重F0は、圧縮
荷重の場合22000N、引張荷重の場合4000Nで
あった。
【0063】磁場発生コイル3は、巻数112ターンの
ソレノイドコイルを用い、電源(図示せず)より図2に
示した波形のパルス電流を通電し、超電導体1に非定常
磁場を印加する。また、超電導体1は、超電導体1とコ
イル3の中心が互いに一致するように配置されている。
このため、非定常磁場を印加しても、超電導体1には電
磁力は働かず、超電導体1がコールドヘッド23を押圧
する力F2=0となっている。
【0064】コールドヘッド延長部4は、コールドヘッ
ド23の表面と一致する円盤状に形成されたコールドヘ
ッド側ステージ41と、コールドヘッド側ステージ41
に一体に形成された柱状のロッド42と、ロッド42の
コールドヘッド側ステージ41が接合されていない端部
側にコールドヘッド側ステージ41と並行な状態で一体
に形成された円盤状を有する試料側ステージ43と、か
ら構成される。
【0065】コールドヘッド側ステージ41は冷却装置
2のコールドヘッド23に接続され、超電導体1は伝熱
ブロック7を介して試料側ステージ43に取り付けられ
ている。また、伝熱ブロック7は、超電導体1の端面の
形状と一致する直径60mm、高さ20mmの円柱状の
サファイアブロックであった。
【0066】コールドヘッド延長部4は、コールドヘッ
ド側ステージ41およびロッド42が低抵抗部材である
無酸素銅(30Kでの抵抗率:0.0006μΩm)に
より形成され、試料側ステージ43が高抵抗部材である
タフピッチ銅(30Kでの抵抗率:0.0108μΩ
m、ステンレス0.4μΩm)により形成された。
【0067】真空容器5は、シリンダ22、コールドヘ
ッド23、コールドヘッド延長部4、伝熱ブロック7お
よび超電導体1を収容した内部を真空雰囲気下に保持す
るとともに、磁場発生コイル3により発生した磁場が超
電導体1に印加できるようにその一部が磁場発生コイル
3の軸心部に挿入された部材である。
【0068】実施形態例1の磁場装置は、真空容器5中
にコールドヘッド23の低温が超電導体1の熱を奪って
冷却できるように、コールドヘッド延長部4、伝熱ブロ
ック7および超電導体1が収容される。このとき、超電
導体1は、磁場発生コイル3の中心と超電導体1の中心
とが一致する位置で真空容器5中に保持される。また、
コールドヘッド延長部4の低抵抗部位であるロッド42
は、伝熱ブロック7を介することで、磁場発生コイル3
の端面から突出した位置に配置された。
【0069】その後、真空容器5の内部を真空状態に保
持し、冷却装置2を作動させて超電導体1を冷却する。
超電導体1が冷却された状態で、図2に示されたパルス
電流を磁場発生コイル3に通電して、超電導体1を着磁
した。
【0070】(評価)実施形態例1の磁場装置の評価と
して、超電導体に着磁時にコールドヘッド延長部に生じ
る力を測定した。また、試料側ステージ43をタフピッ
チ銅に替えてステンレス(30Kでの抵抗率:0.4μ
Ωm)としたときの力も測定した。この測定結果を図3
に示した。なお、図3の縦軸は、図1においてコールド
ヘッド延長部4の中心軸をz軸とし、右向きを正とした
時の電磁力Fであり、F>0はシリンダ22に引張力
が、F<0は圧縮力が働くことを意味する。また、斜線
の範囲は、圧縮耐荷重以下かつ引張耐荷重以下(220
00N≦F≦4000N)の許容荷重範囲を示す。
【0071】図3に示されたように、試料側ステージが
タフピッチ銅およびステンレスのいずれの部材よりなっ
ても、圧縮耐荷重および引張耐荷重に対して、F0≧F1
(=|F1+F2|)となっており、管状部に働く電磁力
が耐荷重以下に低減している。
【0072】この結果、実施形態例1の磁場装置は、冷
凍機の破損がなく、耐久性、信頼性、安全性に優れた磁
場装置となっている。
【0073】(比較例1)比較例1は、図4にその構成
が示された磁場装置である。比較例1の磁場装置は、伝
熱ブロック7を介することなく試料側ステージ43が直
接超電導体1に接続されるとともに、コールドヘッド延
長部4が無酸素銅よりなる以外は、実施形態例1の磁場
装置と同様の磁場装置である。
【0074】比較例1は、伝熱ブロック7を用いていな
いため、試料側ステージ43およびロッド42が磁場発
生コイル3の軸心部の内部に配置されている。
【0075】(比較例2)比較例2は、図5にその構成
が示された磁場装置である。比較例2の磁場装置は、コ
ールドヘッド延長部4の試料側ステージ43が無酸素銅
よりなる以外は、実施形態例1の磁場装置と同様の磁場
装置である。
【0076】(評価)比較例1および2の磁場装置の評
価として、超電導体1に着磁を行ったときのコールドヘ
ッド延長部4に生じる力を測定した。具体的な測定条件
は、実施形態例1の磁場装置の評価と同様の操作により
行われた。比較例1および2の測定結果を図6に示し
た。
【0077】図6より、比較例1の磁場装置で超電導体
1にパルス磁場を印加した時に、コールドヘッド延長部
4に働く力は図6の破線に示された値となる。すなわ
ち、コールドヘッド延長部4には、シリンダ22の圧縮
耐荷重を越える61000Nの力が働いた。このため、
比較例1の磁場装置は、シリンダ22が座屈した。
【0078】また、比較例の磁場装置においても比較例
1のときと同様に、コールドヘッド延長部4に2300
00Nの圧縮力がはたらき、やはりシリンダ22が座屈
を生じた。
【0079】すなわち、コールドヘッド延長部4の全体
が無酸素銅により形成された比較例1および2の磁場装
置は、シリンダ22が座屈を生じるため、磁場装置とし
て十分な性能を発揮できなくなっている。
【0080】(実施形態例2)実施形態例2は、図7に
その構成が示された磁場装置である。実施形態例2は、
実施形態例1の磁場装置のコールドヘッド延長部4の全
体を無酸素銅とし、伝熱ブロック7に替えて強磁性体の
パーメンジュール(30Kでの抵抗率:0.2μΩm)
よりなる伝熱材6とした以外は、実施形態例1の磁場装
置と同様な磁場装置である。
【0081】また、パーメンジュールは超電導体と同じ
φ60の円柱状であった。
【0082】(評価)実施形態例2の磁場装置の評価と
して、超電導体1に着磁を行ったときのコールドヘッド
延長部4に生じる力を測定した。具体的な測定条件は、
実施形態例1の磁場装置の評価と同様の操作により行わ
れた。測定結果を図8に示した。
【0083】図8より、圧縮耐荷重及び引張耐荷重に対
し、F0≧F1(=|F|)となっている。すなわち、強
磁性体1の磁化により生じる力は、コールドヘッド延長
部4に生じる渦電流による力と逆向きになるので、試料
側ステージ43を熱伝導率の高い無酸素銅のままで電磁
力が低減した。
【0084】また、実施形態例2の磁場装置は、超電導
体1に当接した状態で強磁性体のパーメンジュールを伝
熱材6として配置しているので、強磁性体のヨーク効果
により超電導体1により有効に磁場を印加することがで
きた。
【0085】(実施形態例3)実施形態例3は、図9に
その構成が示された磁場装置である。実施形態例3は、
伝熱ブロック7に替えて強磁性体のパーメンジュールと
ステンレスとからなる複合伝熱材61を用いた以外は、
実施形態例1の磁場装置と同様な磁場装置である。
【0086】パーメンジュールとステンレスとからなる
複合伝熱材61は、直径40mmの円柱状のパーメンジ
ュールを、内径40mm、外径60mmのステンレスリ
ングの軸心部に嵌入して形成された円柱状の部材であ
る。
【0087】(評価)実施形態例3の磁場装置の評価と
して、超電導体に着磁を行ったときのコールドヘッド延
長部にかかる力を測定した。また、実施形態例3の磁場
装置の評価は、試料側ステージ43をステンレスに替え
てタフピッチ銅としたときの力も測定した。具体的な測
定条件は、実施形態例1の磁場装置の評価と同様にして
行われた。測定結果を図10に示した。
【0088】図10より、実施形態例3の磁場装置は、
圧縮耐荷重及び引張耐荷重に対し、F0≧F1(=|F
|)となっていることが確認される。
【0089】また、複合伝熱材61のパーメンジュール
の直径を超電導体1の直径よりも小さい直径40mmと
しているので、磁場を集中させて超電導体1に印加させ
ることができる。
【0090】(実施形態例4)実施形態例4は、図11
にその構成が示された磁場装置である。実施形態例4
は、試料側ステージ43を無酸素銅とステンレスとから
形成された円盤状のステージ用部材とした以外は、実施
形態例2の磁場装置と同様な磁場装置である。
【0091】試料側ステージ43は、直径54mmの円
板状の無酸素銅が、内径54mm、外径70mmのステ
ンレスリングに嵌入した構造を有する。
【0092】(評価)実施形態例4の磁場装置の評価と
して、超電導体1に着磁を行ったときのコールドヘッド
延長部4にかかる力を測定した。具体的な測定条件は、
実施形態例1の磁場装置の評価と同様にして行われた。
測定結果を図12に示した。
【0093】図12より、実施形態例4の磁場装置は、
圧縮耐荷重及び引張耐荷重に対し、F0≧F1(=|F
|)となっていることが確認される。すなわち、試料側
ステージ43の中央部分が熱伝導率の高い低抵抗部材で
ある無酸素銅であり、その外周部に高抵抗部材のステン
レスを配しているので、磁場発生コイル3から発生した
磁場の高密度となる部分が高抵抗となっている。このた
め、コールドヘッド延長部4全体の熱伝導性を保持した
まま、渦電流による電磁力が低減される。
【0094】(実施形態例5)実施形態例5は、図13
にその構成が示された磁場装置である。実施形態例5
は、試料側ステージ43をタフピッチ銅とステンレスと
から形成された円盤状のステージ用部材とし、かつ伝熱
ブロック7に替えてタフピッチ銅とパーメンジュールと
から形成された円柱状の複合部材とした伝熱材6を用い
た以外は、実施形態例1の磁場装置と同様な磁場装置で
ある。
【0095】試料側ステージ43は、直径54mmの円
板状のタフピッチ銅が、内径54mm、外径70mmの
ステンレスリングに嵌入した構造を有する。
【0096】また、伝熱材6は、直径60mmのパーメ
ンジュールの円板に複数のタフピッチ銅の円柱が貫通し
た構造を有する。この伝熱材6を、パーメンジュールと
タフピッチ銅の状態がわかるように、円柱状の一方の端
面を図14に示した。図14より、伝熱材6は、高抵抗
部材であるタフピッチ銅の周囲に、タフピッチ銅より高
い抵抗値を有する高抵抗部材のパーメンジュールが配さ
れた構造を有している。
【0097】(評価)実施形態例5の磁場装置の評価と
して、超電導体1に着磁を行ったときのコールドヘッド
延長部4にかかる力を測定したところ、抵抗率が比較的
無酸素銅に近いタフピッチ銅を試料側ステージ43と伝
熱材6に部分的に用いたことで、コールドヘッド延長部
4全体の熱伝導性を高く保ちながら、渦電流により生じ
る電磁力を低減できた。さらに、強磁性体のヨーク効果
で、超電導体1に有効に磁場を印加することができるこ
とが確認された。
【0098】(実施形態例6)実施形態例6は、冷凍機
2で冷却した磁性体としてのリング状超電導体1を磁場
発生コイルにより非定常磁場を印加して着磁し、超電導
体1のボア内に磁場を発するNMR用の磁石装置となる
磁場装置である。本磁場装置の冷凍機冷却部を図15に
示した。
【0099】リング状超電導体1は、15重量%のAg
2O(酸化銀)と0.5重量%のPt(白金)を添加し
て溶融法で作製したSm−Ba−Cu−O系超電導体を
2個積層して形成された。冷却や電磁力によるクラック
の発生を防ぐため、リング状超電導体1は、ステンレス
リングとスタイキャストにより補強された。
【0100】冷凍機2には、パルス管冷凍機が用いられ
た。図15に示された冷凍機冷却部21は連結管、圧力
切替装置、圧縮機(いずれも図示せず)へと接続されて
いる。冷凍機冷却部21は、管状部である蓄冷器22と
コールドヘッド23とパルス管(下部のブロック内にあ
り図には示されず)から構成される。
【0101】コールドヘッド延長部4は、コールドヘッ
ド側ステージ41、ロッド42、試料側ステージ43か
らなる。コールドヘッド側ステージ41は冷凍機冷却部
21のコールドヘッド23に接続され、超電導体1は伝
熱材6を介して試料側ステージ43に接続されている。
【0102】コールドヘッド延長部4のコールドヘッド
側ステージ41およびロッド42はともに無酸素銅より
なり、試料側ステージ43は、タフピッチ銅とステンレ
スとから形成された円盤状のステージ用部材よりなる。
【0103】試料側ステージ43は、直径35mmの円
板状のタフピッチ銅が、内径35mm、外径55mmの
ステンレスリングに嵌入した構造を有する。
【0104】また、伝熱材6は、強磁性体である電磁軟
鉄よりなる。
【0105】蓄冷器22は内部に蓄冷材が入った円筒で
あり、コールドヘッド延長部4及び超電導体1に働く電
磁力を受ける部材である。この場合の耐荷重F0は、圧
縮耐荷重と引張耐荷重となる。
【0106】磁場発生源3はソレノイドコイルを用い、
電源(図示せず)より図3に示されたパルス電流を通電
することで超電導体1に磁場を印加する。超電導体1
は、2個の超電導体1の境界がコイルの中心と一致する
ように配置されている。従って、非定常磁場を超電導体
1に印可したときに、超電導体1に電磁力は働かない。
このため、F2=0となっている。
【0107】真空容器5は、リング状超電導体1が内部
に保持されたときに、リング状超電導体1の軸心の中空
部に嵌入される凹部が形成されている。この凹部は、軸
心部に外気が侵入できるように空間が形成されている。
【0108】実施形態例6の磁場装置は、リング状超電
導体1が超電導磁石となったときに、リング状超電導体
1の軸心部の空間の内部に磁場が生じる磁場装置であ
る。
【0109】(評価)実施形態例6の磁場装置の評価と
して、超電導体1に着磁を行ったときのコールドヘッド
延長部4にかかる力を測定したところ、圧縮耐荷重及び
引張耐荷重に対し、F0≧F1(=|F|)となってい
た。
【0110】また、着磁された超電導体1によりボアの
中に強磁場を発生することができるため、実施形態例6
の磁場装置は、ボア内に測定試料を置いて信号を検出す
るNMR用磁石装置として利用できる。
【0111】(実施形態例7)実施形態例7は、冷凍機
2で冷却した磁性材料等の測定材料1に磁場発生コイル
3を用いて非定常磁場を印加し、その時の材料特性を測
定する物性評価装置として用いられる磁場装置である。
実施形態例7の磁場装置を図16に示した。
【0112】冷凍機2は、実施形態例6とは別のタイプ
のパルス管冷凍機を用いた。図16に示す冷凍機冷却部
21は連結管、圧力切替装置、圧縮機(いずれも図示せ
ず)へと接続されている。
【0113】冷凍機冷却部21は管状部である蓄冷器2
2とコールドヘッド23とパルス管24とからなり、蓄
冷器22でコールドヘッド23およびパルス管24を支
持している。
【0114】コールドヘッド延長部4は、冷凍機冷却部
21とは垂直な方向にコールドヘッド23からロッド4
5として横に伸び、その先端がステージ46となってい
る。測定材料1はステージ46に取り付けられ所定の温
度に冷却される。すなわち、コールドヘッド延長部4
は、一方の端部がコールドヘッド23に接続されたロッ
ド45と、ロッド45の他方の端部に一体に接合された
ステージ46と、からなる。
【0115】ロッド45は無酸素銅よりなり、磁場発生
コイル3の軸に垂直な端面より外側に配置されている。
ステージ46はステンレスよりなり、測定材料1を磁場
発生コイル3の軸心部に保持する部材である。
【0116】コールドヘッド延長部4及び測定材料1に
働く電磁力は、コールドヘッド延長部4の長手方向に働
き、コールドヘッド23を介して蓄冷器22に対する曲
げ荷重として働く。従って、この場合の蓄冷器22の耐
荷重F0は曲げ耐荷重となる。
【0117】磁場発生コイル3はソレノイドコイルを用
い、電源(図示せず)より図3に示したパルス電流、ま
たは周期変動電流を通電することで、測定材料1に磁場
を印加する。測定材料1は中心が磁場発生コイル3の中
心と一致するように配置されている。このため、非定常
磁場の印加による電磁力が働かず、F2=0となってい
る。
【0118】(評価)実施形態例7の磁場装置の評価と
して、測定材料1に磁場を印加したときのコールドヘッ
ド延長部4にかかる力を測定したところ、荷重に対し、
0≧F1(=|F|)とすることができる。
【0119】このため、実施形態例7の磁場装置は、測
定材料1の温度や印加する磁場の強度、周期等を変化さ
せた時の物理的、化学的特性を測定する物性評価装置と
して用いることができる。
【0120】
【発明の効果】本発明の磁場装置は、電磁力を受けるコ
ールドヘッド延長部が低抵抗部材と高抵抗部材とからな
ることで、コールドヘッド延長部に生じる渦電流が減少
し、コールドヘッド延長部がコールドヘッドに与える電
磁力が小さくなっている。このため、本発明の磁場装置
は、耐久性、信頼性、安全性に優れた装置となってい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態例1の磁場装置の構成を示した図で
ある。
【図2】 磁場装置の磁場発生コイルに通電されるパル
ス電流を示した図である。
【図3】 実施形態例1の磁場装置の評価の測定結果を
示した図である。
【図4】 比較例1の磁場装置の構成を示した図であ
る。
【図5】 比較例2の磁場装置の構成を示した図であ
る。
【図6】 比較例の磁場装置の評価の測定結果を示した
図である。
【図7】 実施形態例2の磁場装置の構成を示した図で
ある。
【図8】 実施形態例2の磁場装置の評価の測定結果を
示した図である。
【図9】 実施形態例3の磁場装置の構成を示した図で
ある。
【図10】 実施形態例3の磁場装置の評価の測定結果
を示した図である。
【図11】 実施形態例4の磁場装置の構成を示した図
である。
【図12】 実施形態例4の磁場装置の評価の測定結果
を示した図である。
【図13】 実施形態例5の磁場装置の構成を示した図
である。
【図14】 実施形態例5の磁場装置の評価の測定結果
を示した図である。
【図15】 実施形態例6の磁場装置の構成を示した図
である。
【図16】 実施形態例7の磁場装置の構成を示した図
である。
【符号の説明】
1…超電導体 2…冷却装置 3…磁場発生
コイル 4…コールドヘッド延長部 5…真空容器 6…伝熱材 7…伝熱ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳 陽介 愛知県刈谷市八軒町5丁目50番地 株式会 社イムラ材料開発研究所内 (72)発明者 岡 徹雄 愛知県刈谷市八軒町5丁目50番地 株式会 社イムラ材料開発研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍機の作用により冷却されたコールド
    ヘッドを有する冷却装置と、 磁性体に非定常磁場を印加する磁場発生装置と、 該磁性体と該コールドヘッドとを熱的に接続するコール
    ドヘッド延長部と、を有する磁場装置において、 該コールドヘッド延長部が、低抵抗部材と高抵抗部材の
    少なくとも2種類の抵抗率を有する部材よりなることを
    特徴とする磁場装置。
  2. 【請求項2】 前記磁場発生装置が磁場を発生させたと
    きに高磁場密度となる位置に前記高抵抗部材が配される
    請求項1記載の磁場装置。
  3. 【請求項3】 前記コールドヘッド延長部は、前記低抵
    抗部材の周囲に前記高抵抗部材が配される、あるいは、
    それぞれが異なる抵抗率を有する該高抵抗部材のうち抵
    抗率がより大きいものがより小さいものの周囲に配置さ
    れている請求項1〜2のいずれかに記載の磁場装置。
  4. 【請求項4】 前記コールドヘッド延長部は、前記コー
    ルドヘッドと当接するコールドヘッド側ステージと、前
    記磁性体に接続される試料側ステージと、該コールドヘ
    ッド側ステージと該試料側ステージとを接合したロッド
    と、を有する請求項1〜3記載の磁場装置。
  5. 【請求項5】 前記コールドヘッド延長部は、前記試料
    側ステージと前記導電体とを接続する伝熱材を有する請
    求項4記載の磁場装置。
  6. 【請求項6】 前記伝熱材は、強磁性体よりなる請求項
    5に記載の磁場装置。
  7. 【請求項7】 前記磁場発生装置は、パルス電流を通電
    することにより非定常磁場を発生するコイルを有する請
    求項1〜6のいずれかに記載の磁場装置。
  8. 【請求項8】 前記コールドヘッド延長部は、前記コイ
    ルの外部に前記低抵抗部材が配される請求項1〜7のい
    ずれかに記載の磁場装置。
  9. 【請求項9】 前記磁性体は、超電導体である請求項1
    〜8のいずれかに記載の磁場装置。
  10. 【請求項10】 前記超電導体は、RE−Ba−Cu−
    O(REはY(イットリウム)、La(ランタン)、N
    d(ネオジム)、Sm(サマリウム)、Eu(ユーロピ
    ウム)、Gd(ガドリニウム)、Tb(テルビウム)、
    Dy(ジスプロシウム)、Ho(ホルミウム)、Er
    (エルビウム)、Tm(ツリウム)、Yb(イッテルビ
    ウム)、Lu(ルテチウム)から選ばれる少なくとも1
    種)を有する請求項9記載の磁場装置。
  11. 【請求項11】 前記コールドヘッド延長部は、非導電
    性かつ熱伝導性の材料よりなる伝熱ブロックを介して前
    記磁性体と接続される請求項1〜10のいずれかに記載
    の磁場装置。
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