JP2002269697A - 車両の発進警報および発進抑止装置 - Google Patents

車両の発進警報および発進抑止装置

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JP2002269697A
JP2002269697A JP2001072966A JP2001072966A JP2002269697A JP 2002269697 A JP2002269697 A JP 2002269697A JP 2001072966 A JP2001072966 A JP 2001072966A JP 2001072966 A JP2001072966 A JP 2001072966A JP 2002269697 A JP2002269697 A JP 2002269697A
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driver
attention
obstacle
warning
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Yoichi Kishi
陽一 貴志
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両の発進前だけでなく、発進後においても運
転者の注意レベルを高く維持する。 【解決手段】車両周囲の障害物の存在を検出する周囲検
出器102により検出された障害物と接触する接触可能
性レベルを接触可能性レベル判断処理302にて判断
し、接触可能性レベル判断処理302により判断された
接触可能性レベルに応じて、発進前または発進前後に運
転者の注意喚起を図る情報を提供し、接触可能性レベル
判断処理302により判断された接触可能性レベルに応
じて、ブレーキアクチュエータ205とスロットルアク
チュエータ206とを駆動し、車両の発進を抑止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両周囲に障害物
が存在する場合に、警報を発するとともに発進を抑止す
る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平7−198737号公報
の「移動体の安全装置」のように、車両周囲に存在する
障害物を検知する手段を備え、車両の走行状態と障害物
との位置関係から接触可能性レベルを判定し、判定した
レベルに応じて運転者に警報を発したり発進動作抑止制
御を行う装置があった。また、特開平10−49799
号公報の「運転制御装置」のように、警報手段および発
進動作抑止手段に加えて警報手段および動作抑止手段に
よる車両制御を任意に解除する手段を備える装置もあっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の発明は
いずれも車両周囲に存在する障害物と車両との接触可能
性レベルに応じて、車両の発進前に警報発信や発進動作
抑止の制御を行う構成としていた。従って、発進動作抑
止制御中に車両を発進させるためには、接触可能性レベ
ルが低いと判定されることによって自動的に発進動作抑
止制御が解除されるか、または運転者が任意に発進動作
抑止制御解除を行う必要がある。発進動作抑止制御動作
中の状況と制御解除から発進までの流れ、その時の問題
点などを図15に示す。
【0004】図15に示すように、警報発信制御や発進
動作抑止制御の作動中、すなわち、車両が発進すると障
害物と接触する可能性が高い場合、車両周囲から障害物
(人)がなくなる(離れる)か、車両周囲に障害物が存
在し続けるかの二つの状況が想定される。前者の場合
は、障害物との接触可能性が低いと判定されることによ
り、自動的に発進動作抑止制御が解除され、最終的に運
転者の判断によって車両を発進させることができる(選
択肢1)。
【0005】後者の場合、次の二つの状況が想定され
る。 a)障害物との接触可能性を判定する手段を備える装置
によっても、運転者の判断によっても障害物との接触可
能性が高い、すなわち客観的にも主観的にも接触可能性
が高いと判定される場合。 b)装置によって接触可能性が高いと判定されるが、運
転者によって障害物との接触可能性は回避できると判断
される場合、すなわち客観的に接触可能性が高いが、主
観的に障害物を回避できると判断される場合。
【0006】上述したa)の場合、運転者が取りうる方
法は、図15に示すからまでの4通りの方法が考え
られる。は、車両周囲から障害物がなくなるまで待つ
方法である。の方法では、装置によって障害物との接
触可能性が低いと判定されて自動的に発進動作抑止制御
が解除されるまで、運転者は車両発進動作を待機する。
そして、発進動作抑止制御が解除された後、最終的に運
転者の判断によって車両を発進させることができる(選
択肢2)。
【0007】は、運転者がクラクションを鳴らすなど
して、車両周囲から障害物、例えば人が離れるように促
す方法である。車両周囲から障害物が離れると、装置に
よって接触可能性が低いと判定されて、自動的に発進動
作抑止制御が解除される。その後運転者の判断によって
車両を発進させることができる(選択肢3)。
【0008】は、障害物を運転者自らが排除する方法
である。車両周囲に存在する障害物を、運転者自らが一
旦車外に出て、車両と接触しない安全な場所に移動させ
る。これにより、装置は障害物との接触可能性が低いと
判定し、その後運転者の判断によって車両を発進させる
ことができる(選択肢4)。
【0009】は、運転者が任意に発進動作抑止制御を
解除する方法である。解除後は運転者の判断のみで、
のように車両周囲から障害物がなくなるまで発進操作を
待機し、運転者の判断によって車両を発進、のように
車両周囲から障害物(人)が離れるように促し、障害物
が離れた後、運転者の判断によって車両を発進、のよ
うに車両周囲に存在する障害物を、運転者自らが車外に
出て安全な場所に移動させた後、運転者の判断によって
車両を発進、のいずれかの方法を選択する(選択肢
5)。
【0010】上述したb)の場合、すなわち客観的に接
触可能性が高いが、主観的に障害物を回避できると判断
した場合、任意に発進動作抑止制御を解除して、障害物
を回避しながら車両を進行させる(選択肢6)。これ
は、車両周囲に不特定多数の障害物や人が存在するが、
運転者が車両操作により障害物を回避できる場合などに
有効である。
【0011】上述した選択肢1〜6の各選択肢による方
法では、図15に示すような問題点がある。選択肢1か
ら4までの方法は、装置が自動的に発進動作抑止制御を
解除するものである。従って、車両発進までに運転者に
車両周囲に対する注意喚起を図ることができるが、発進
動作抑止制御が解除された後の発進後の運転行動に対し
ては、運転者に十分な注意喚起を図ることができるとは
限らない。
【0012】図16は、発進前の運転行動時、発進後の
次の運転行動開始時、発進後の次の運転行動注意時、次
の運転行動の判断・操作時の注意対象などを示すもので
ある。図16のイ)は、選択肢1〜4の方法を選択した
場合、ロ)は選択肢5,6の方法を選択した場合であ
る。図16(a)〜(c)は、この各段階における運転
者の注意レベルの遷移を示している。
【0013】図16(a)は運転者の理想的な注意レベ
ルの変遷を示す図であり、実線は車両発進前における注
意レベル、点線は発進後の次の運転行動に対する注意レ
ベルを表している。発進前は車両22の周囲に存在する
障害物23に注意する必要があり、発進後は次の運転行
動に対して注意する必要がある。すなわち、運転者は運
転行動の場面変化に応じて注意対象を遷移させ、連続的
に高い注意レベルを維持する必要がある。
【0014】図16の次の運転行動判断・操作時では、
駐車場から発進する場面と、路側駐車している状態から
発進して本線に進入する場面とを想定している。発進前
は、運転者は車両22の周囲に存在する障害物23に対
して注意を払う。発進後は、駐車場から発進する場面で
は左右から接近する車両24や人、路側駐車から発進す
る場面では後側方から接近する車両24に対して注意を
払う必要がある。しかし、現実には常に高い注意レベル
が維持されているとは限らない。
【0015】従来の装置による選択肢1〜4の方法で
は、発進前における運転者の注意喚起を図ることができ
た。図16(b)は、選択肢1〜4の方法を選択した時
の運転者の注意レベルの変遷を示す図である。発進前に
車両22の周囲に存在する障害物23との接触可能性が
高い場合、警報や発進動作抑止制御によって運転者に注
意喚起するので、運転者の注意レベルが低い場合には高
いレベルに戻すことができる。しかし、警報や発進動作
抑止制御が自動的に解除されると、障害物23との接触
可能性が排除されたという安心感から注意レベルが急激
に低下する。これと同時に、安心の意識状態が継続し
て、次の運転行動場面においても注意レベルが低いまま
遷移する場合も想定される。この場合、急な発進や本線
進入を行う可能性も考えられる。従って、装置によって
障害物23との接触可能性が低いと判定されてからは、
運転者の注意力が低下している状態がしばらく続くこと
になる。
【0016】一方、従来の装置による選択肢5,6の方
法、すなわち発進動作抑止制御を運転者が任意に解除す
る場合は、発進後も障害物23の回避行動に注意力が集
中するが、他の運転行動場面に対して注意が向きにくい
という場合が想定される。図16(c)は、選択肢5,
6の方法を選択した時の運転者の注意レベルの遷移を示
す図である。この場合、車両22の周囲に存在する障害
物23に気を取られるあまり、他の運転行動場面、例え
ば、遠方から接近してくる車両に気づかなという可能性
も考えられる。
【0017】また、選択肢2〜5の方法の場合、接触可
能性の高い障害物23が車両22から離れて、接触可能
性が低い場所に移動しない限り、発進することができな
い。特に、選択肢4の方法では、運転者が一旦車外に出
て、障害物23を排除しなければならないわずらわしさ
がある。
【0018】本発明の目的は、発進動作抑止制御などの
車両制御が解除された後に、次の運転行動に対する注意
喚起情報を提示する車両の発進警報および発進抑止装置
を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図
1、図6、図11を参照して本発明を説明する。 (1)本発明による車両の発進警報・発進抑止装置は、
車両周囲の障害物の存在を検出する周囲検出手段102
と、車両が発進した場合に、周囲検出手段102により
検出された障害物と接触する可能性のレベル(接触可能
性レベル)を判断する接触可能性レベル判断手段302
と、接触可能性レベル判断手段302により判断された
接触可能性レベルに応じて、運転者の注意喚起を図る情
報を提供する情報提供手段201,202,203,2
04,307と、接触可能性レベル判断手段302によ
り判断された接触可能性レベルに応じて、車両の発進を
抑止する動作抑止手段205,206,305と、情報
提供手段201,202,203,204,307およ
び/または動作抑止手段205,206,305の作動
を解除する解除手段304とを備え、情報提供手段20
1,202,203,204,307は、発進前におい
て情報提供手段201,202,203,204,30
7および/または動作抑止手段205,206,305
の作動が解除手段304により解除された場合、運転者
が発進操作を開始したと同時に、発進後の運転行動に対
して注意喚起を図る情報をも提供することにより、上記
目的を達成する。 (2)請求項2の発明は、請求項1の車両の発進警報お
よび発進抑止装置において、接触可能性レベル判定手段
302により判断された接触可能性レベルが所定のレベ
ル以上である場合に、動作抑止手段205,206,3
05を、作動することを特徴とする。 (3)請求項3の発明は、請求項1または2の車両の発
進警報および発進抑止装置において、情報提供手段20
1,202,203,204,307および動作抑止手
段205,206,305の作動を乗員が解除する意志
を入力する入力手段107をさらに備え、解除手段30
4は入力手段107により解除する意志が入力されると
作動することを特徴とする。 (4)請求項4の発明は、請求項3の車両の発進警報お
よび発進抑止装置において、情報提供手段201,20
2,203,204,307もしくは動作抑止手段20
5,206,305の作動が解除された場合に、解除指
令前後の車両の挙動と車両の制御状態のデータをそれぞ
れ記録する記録手段207と、記録手段207で記録さ
れたデータを基にして、発進前後の運転者の注意傾向を
判定する注意傾向判定手段306とをさらに備えること
を特徴とする。 (5)請求項5の発明は、請求項4の車両の発進警報お
よび発進抑止装置において、情報提供手段201,20
2,203,204,307は、注意傾向判定手段30
6により判定された運転者の注意傾向に注意傾向に応じ
て情報提供パターンを変更し、情報提供パターンに応じ
て運転者の注意喚起を図る情報を提供することを特徴と
する。 (6)請求項6の発明は、請求項4または5の車両の発
進警報および発進抑止装置において、注意傾向判定手段
306により判定された運転者の注意傾向に応じて、解
除手段304による解除操作を禁止する制御パターンを
変更することを特徴とする。 (7)請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれかの車
両の発進警報および発進抑止装置において、乗車するの
に先立って、運転者の乗車を検出する乗車事前検出手段
106をさらに備え、乗車事前検出手段106により運
転者が乗車することを事前に検出した時は、運転者が乗
車する前に周囲検出手段102が作動することを特徴と
する。 (8)請求項8の発明は、請求項7の車両の発進警報お
よび発進抑止装置において、運転者が乗車する前に周囲
検出手段102が作動して、車両周囲の障害物を検出し
た時は、情報提供手段201,202,203,204
が作動することを特徴とする。 (9)請求項9の発明は、請求項1〜8のいずれかの車
両の発進警報および発進抑止装置において、情報提供手
段201,202,203,204は、視覚により運転
者に注意を促す表示警報手段201、聴覚により運転者
に注意を促す音声警報手段202、障害物が車両周囲の
どこに存在するかを表示する周囲障害物表示手段20
3、警報を受けた運転者が何をしなければならないかを
指示する音声指示手段204のいずれか、またはそれら
の組み合わせを含むことを特徴とする。 (10)請求項10の発明は、請求項1〜9のいずれか
の車両の発進警報および発進抑止装置において、動作抑
止手段205,206は、ブレーキアクチュエータ20
5、スロットルアクチュエータ206のいずれか、また
はそれらの組み合わせを含むことを特徴とする。
【0020】なお、上記課題を解決するための手段の項
では、本発明をわかりやすく説明するために実施の形態
の図1、図6、図11と対応づけたが、これにより本発
明が実施の形態に限定されるものではない。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような効果を奏する。 (1)請求項1〜10の発明によれば、発進前に情報提
供手段もしくは動作抑止手段の作動が解除された場合
に、運転者が発進操作を開始したと同時に発進後の運転
行動に対して注意喚起を図る情報を提供するようにした
ので、装置による警報や制御が解除されて障害物との接
触可能性が排除されたという運転者の安心感による注意
力の低下状態から、再び注意力を向上させることができ
る。 (2)請求項2の発明によれば、動作抑止手段は、接触
可能性レベルが所定のレベル以上である場合に作動する
ので、障害物の認識ミスにより車両を発進させてしまう
という事故を防止することができる。 (3)請求項3の発明によれば、情報提供手段および前
記動作抑止手段の作動を乗員が解除することができるよ
うにしたので、障害物を運転者が避けて発進することが
できるような場合に、障害物が車両周囲から離れるまで
待たなくても済むことができる。 (4)請求項4および5の発明によれば、情報提供手段
もしくは動作抑止手段の作動が解除された場合に、解除
指令前後の車両の挙動と車両の制御状態のデータを記録
する記録手段と、記録手段で記録されたデータを基にし
て、発進前後の運転者の注意傾向を判定する注意傾向判
定手段とをさらに備えることにより、運転者の運転傾向
に応じた注意喚起を図ることができる。また、万が一、
事故が発生した場合でも、記録されたデータから事故要
因を解析することができる。 (5)請求項6の発明によれば、注意傾向判定手段によ
り判定された運転者の注意傾向に応じて、解除手段によ
る解除操作を禁止することができるので、運転者の任意
解除の誤操作などによる事故を防止することができる。 (6)請求項7および8の発明によれば、運転者の乗車
を事前に検出する乗車事前検出手段をさらに備えて、運
転者が乗車する前に周囲検出手段を作動させて、車両周
囲の障害物の有無を検出して運転者に知らせることがで
きるので、運転者が乗車前に接触可能性のある障害物を
注意、排除することが可能となり、乗車後に一旦降車し
て障害物を排除するといったわずらわしさを排除するこ
とができるとともに、乗車前後で車両周囲の障害物との
接触可能性を判定し、注意喚起を図ることで、二重に事
故予防策を講じることができる。 (7)請求項9の発明によれば、情報提供手段は、視覚
により運転者に注意を促す表示警報手段、障害物が車両
周囲のどこに存在するかを表示する周囲障害物表示手
段、聴覚により運転者に注意を促す音声警報手段、警報
を受けた運転者が何をしなければならないかを指示する
音声指示手段のいずれか、またはそれらの組み合わせを
含むので、運転者の視覚や聴覚に訴えることによる効果
的な注意喚起を促すことができる。 (8)請求項10の発明によれば、動作抑止手段は、ブ
レーキアクチュエータ、スロットルアクチュエータのい
ずれか、またはそれらの組み合わせを含むので、障害物
との接触可能性が非常に高い場合などに、車両を発進さ
せないように制御して事故を未然に防ぐことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1(a)
は、本発明による車両の発進警報および発進抑止装置の
第1の実施形態の構成を示すブロック図である。この装
置は、各種検出器100と、各種アクチュエータ200
と、各種検出器100からの信号が入力され、所定のア
ルゴリズムに基づいて各種アクチュエータ200を駆動
する信号を出力する制御回路300とを有する。各種検
出器100は、走行状態検出器101と、周囲検出器1
02と、ATシフト操作位置検出器103と、ブレーキ
ペダル操作検出器104と、パーキングブレーキ操作検
出器105と、解除スイッチ107とを含む。各種アク
チュエータ200は、表示警報器201と、音声警報器
202と、周囲障害物表示モニタ203と、音声指示ス
ピーカー204と、ブレーキアクチュエータ205と、
スロットルアクチュエータ206とを含む。
【0023】走行状態検出器101は、例えば車速セン
サのように車両の停止あるいは走行状態を検出するもの
である。周囲検出器102は、自車両の死角や周囲に存
在する歩行者や障害物を検出するもので、通常自車両の
前後に取り付けられており、例えば赤外線センサや超音
波センサなどである。周囲検出器102は、走行状態検
出器101と制御回路300からの信号をトリガにして
作動を開始する。
【0024】図1(b)は、制御回路300が備える各
種制御部を示す図である。制御回路300は、CPU、
ROM、RAM、各種インターフェースなどから構成さ
れ、ROMに格納されたプログラムにより実行される発
進意図検出部301、接触可能性レベル判定部302、
制御選択判断部303、解除部304、動作抑止部30
5などの制御部を備える。
【0025】発進意図検出部301は、運転者が車両を
発進させようとしているのか、停止させようとしている
のかといった車両発進意図を検出するものである。この
発進意図検出部301による処理(以下、発進意図検出
処理と呼ぶ)は、ATシフト操作位置検出器103、ブ
レーキペダル操作検出器104、PKB(パーキングブ
レーキ)操作検出器105からの信号に基づいて実行さ
れる。車両発進意図を検出する方法については、後述す
る。
【0026】接触可能性レベル判断部302による処理
(以下、接触可能性レベル判断処理と呼ぶ)では、走行
状態検出器101、周囲検出器102、発進意図検出処
理にて検出された各種情報を基に、車両周囲の歩行者や
障害物と車両が接触する可能性のレベルを判断する。接
触可能性レベルは、0〜4の4段階で表す。この方法に
ついては、後ほど詳しく説明する。
【0027】情報提供処理部307による処理(以下、
情報提供処理と呼ぶ)は、車両の発進前は、接触可能性
レベル判断処理で判断した接触可能性レベルを運転者に
認知・判断・操作させ、車両の発進後は、運転者に次の
運転行動に対する安全確認をさせるものである。この情
報提供処理は、例えばHUD(Head up display)表示
や警告灯のように視覚に訴えて警報を認知させる表示警
報器201を駆動する信号や、歩行者や障害物が車両周
囲のどこに位置するかを表示する周囲障害物表示モニタ
203を駆動する表示信号を生成して出力する処理を含
む。また、例えばブザー音のように聴覚に訴えて警報を
認知させる音声警報器202を駆動する信号、表示や音
声による警報が何を要求しているのか、あるいは何をし
なければならないのかを示す音声指示スピーカー204
を駆動する音声出力信号を生成して出力する処理を含
む。
【0028】動作抑止部305による処理(以下、動作
抑止処理と呼ぶ)は、障害物との接触可能性が高く緊急
性を要する場合に、車両の発進を抑止・抑制する処理で
ある。動作抑止処理で生成される信号は、ブレーキアク
チュエータ205、スロットルアクチュエータ206へ
送信され、これにより、車両を自動的に制動制御するこ
とができる。
【0029】制御選択判断部303による処理(以下、
制御選択判断処理と呼ぶ)では、接触可能性レベル判断
処理による接触可能性レベルの判断結果から、情報提供
処理と動作抑止処理の選択方法を判断する。選択方法に
ついては後述する。
【0030】解除部304は、制御選択判断処理によっ
て選択された情報提供処理による表示・警報制御または
動作抑止処理による車両抑止制御を解除する処理を行
う。後述するように、解除スイッチ107の操作により
解除指令情報が出力される。また、接触可能性レベルの
レベルが所定値以下に変化したときなどにも解除指令情
報が出力される。解除処理で生成される解除指令情報
は、情報提供処理と動作抑止処理で使用されるだけでな
く、制御選択判断処理でも使用される。すなわち、制御
選択判断処理では、上記解除指令情報は、車両発進後の
運転行動に対して運転者に警報を発して注意喚起を図る
ために、情報提供処理を選択する判断材料として利用さ
れる。
【0031】上述した接触可能性レベル判断処理での接
触可能性レベルの判断方法を、図2を用いて説明する。
図2において、条件AからDは、周囲検出器102によ
って検出される車両周囲の障害物の存在方向を示す。条
件Aは車両の前方周囲に検出、条件Bは後方周囲に検
出、条件Cは前後周囲に検出、条件Dは障害物が検出さ
れない状態を示している。条件1から5は、ATシフト
操作位置検出器103、ブレーキペダル操作検出器10
4、PKB操作検出器105で検出される各種情報に基
づく車両の発進状況を示す。
【0032】条件1は、ATシフト位置がD(ドライ
ブ)レンジで、足ブレーキもPKBも操作されていない
状態であり、運転者が発進抑止意図の無い状態である。
すなわち、前方に発進を開始する前方発進開始状態であ
る。条件2は、ATシフト位置がR(リバース)レンジ
で、足ブレーキもPKBも操作されていない状態であ
り、運転者が発進抑止意図の無い状態である。すなわ
ち、後方に発進を開始する後方発進開始状態である。
【0033】条件3は、ATシフト位置がDレンジで、
足ブレーキもしくはPKBが操作されている状態であ
り、運転者が発進抑止意図のある状態である。この状態
では、ブレーキの解除操作によって前方発進が可能であ
る。したがって、前方発進意図のある前方発進待機状態
と呼ぶこともできる。条件4は、ATシフト位置がRレ
ンジで、足ブレーキもしくはPKBが操作されている状
態であり、運転者が発進抑止意図のある状態である。こ
の状態では、ブレーキの解除操作によって後方発進が可
能である。したがって、後方発進意図のある後方発進待
機状態と呼ぶこともできる。条件5は、ATシフト位置
がP(パーキング)レンジ、もしくはN(ニュートラ
ル)レンジの時であり、ブレーキペダル操作検出器10
4およびPKB操作検出器105の検出結果に関わら
ず、運転者が発進意図のない状態である。
【0034】車両が歩行者や障害物と接触する可能性を
示す接触可能性レベルは、接触可能性が非常に高いレベ
ルを3、接触可能性がやや高いレベルを2、接触可能性
が低いレベルを1、接触可能性の無いレベルを0の4段
階としている。図2における接触可能性レベルの判断
は、条件AからDと条件1から5との組み合わせによっ
て決まる。例えば、条件Aにおける各車両操作状態につ
いて考える。
【0035】条件1の車両操作状態の場合、車両の前方
周囲に障害物が存在し、かつ前方への発進開始状態であ
るため、発進抑止をしない限り接触可能性が非常に高い
レベル3と判断する。条件2の場合は、後方への発進開
始状態であるため、前方周囲の障害物との接触可能性は
低いレベル1と判断する。条件3の場合、前方への発進
意図はあるが、発進抑止操作が行われているので、接触
可能性は条件1の場合よりは低いものの、条件2の場合
よりは高いレベル2と判断する。条件4の場合、条件2
と同様に後方発進の意図はあるものの、前方障害物との
接触可能性は低いレベル1と判断する。条件5の場合、
ATシフト位置がPレンジまたはNレンジにあり、エン
ジンの出力は駆動系には連結していないので、運転者に
発進意図は無いと判断し、障害物が前方に存在していて
も接触可能性は低いレベル1と判断する。
【0036】条件Bにおいても、上述した条件Aの場合
を後進に読み替え、条件Aと同様の考え方で判断する。
条件Cでは、車両の前方および後方に障害物が存在する
ので、条件Aと条件Bでの接触可能性レベルのうち、高
い方のレベルを選択する。条件Dは、車両の周囲に障害
物が検出されなかった場合なので、車両はどの方向にも
安全に発進することができる。従って、接触可能性が無
いレベル0と判断する。
【0037】上述した接触可能性レベル判断処理にて判
断された接触可能性レベルの結果は、制御選択判断処理
に使用される。制御選択判定処理では、送られてきた結
果に応じて、情報提供処理と動作抑止処理との選択を行
う。
【0038】情報提供処理は、判断された接触可能性レ
ベルに応じて、警報、注意A、報知の3つのモードで情
報を設定する。警報モードは、障害物との接触可能性が
高い場合に、運転者にブレーキを要求する情報提供レベ
ルで、表示警報器201、周囲障害物表示モニタ20
3、音声警報器202、音声指示スピーカー204の全
てを選択する。注意Aモードは、障害物との接触可能性
がそれほど高くない場合に、運転者に発進注意を促す情
報提供レベルで、周囲障害物表示モニタ203、音声警
報器202、音声指示スピーカー204を選択する。報
知モードは、接触可能性が低い場合に、運転者に周囲障
害物の存在を知らせる程度の情報提供レベルで、周囲障
害物表示モニタ203と音声警報器202とを選択す
る。これら3つのモードによる運転者への注意喚起情報
の提供は、いずれも車両の発進前に行うものである。
【0039】音声指示スピーカー204は、上記の情報
提供モードによって指示音声が異なる。例えば、警報モ
ードの時は、「車両の陰に人がいます。ブレーキを踏ん
で下さい。」、注意Aモードの時は、「車両の陰に人が
います。発進に注意して下さい。」といった指示音声を
流す。
【0040】制御選択判断処理における接触可能性レベ
ルに応じた車両制御の選択方法について説明する。接触
可能性レベル判断処理にて判断された接触可能性レベル
が3の時は、情報提供処理で警報モードを設定するとと
もに、動作抑止処理により発進の抑止、抑制を行う。接
触可能性レベルが2の時は、情報提供処理の注意Aモー
ドを設定する。接触可能性レベルが1の時は、情報提供
処理で報知モードを設定する。接触可能性レベルが0の
時は、情報提供処理も動作抑止処理も行われない。
【0041】次に、一度選択された発進前の注意喚起を
図るための車両制御が解除される場合について説明す
る。すなわち、(a)接触可能性レベルが2から0もし
くは3から0に移行し、あるいは(b)運転者が解除ス
イッチ107を操作することによって(自動解除あるい
は手動解除によって)、情報提供処理、動作抑止処理が
解除される場合の車両制御の選択方法について説明す
る。情報提供処理は、前述した警報、注意A、報知の3
つのモードに加えて、発進後の運転行動に対する注意B
モードを設定する。すなわち、警報、注意A、報知の3
つのモードは、発進前において運転者に注意喚起を図る
モードであり、注意Bモードは発進後の運転行動に対す
る注意喚起を図るモードである。
【0042】一度選択された車両制御が解除された場合
には、この注意Bモードを選択して音声指示スピーカー
204を作動させる。図3は、一度選択された車両制御
が解除される場合に、車両の制御状態や運転者の注意レ
ベル等を、発進前ならびに発進後の運転行動場面におい
てタイムチャートにて示すものである。図3(a)は、
障害物が車両から離れて、自動的に車両制御が解除され
た場合、図3(b)は、運転者が任意に車両制御を解除
した場合である。
【0043】図3(a)において、車両周囲に障害物が
検出されなくなり、接触可能性レベルが0になると、情
報提供処理と発進動作抑止処理による制御状態が自動的
に解除される。その後、例えば車速が検出されるなどし
て発進状態になると同時に、情報提供処理では、「発進
後も注意して下さい。」といった、次の運転行動に対す
る注意喚起のための指示音声、すなわちBモードを選択
する。また、図3(b)において、情報提供処理と発進
動作抑止処理が運転者の解除指令スイッチ107の解除
操作によって解除された後、例えば車速が検出されるな
どして発進状態になると、情報提供処理では、Bモード
を選択し、次の運転行動に対する注意喚起のための指示
音声として、例えば「発進後も注意して下さい。」が出
力される。
【0044】以上の制御により、情報提供処理と発進動
作抑止処理が解除された後も、発進後の運転行動場面に
おいて運転者の注意レベルを向上させて、注意対象を遷
移させることができ、注意レベルを高く維持することが
できる。
【0045】以下では、図4および図5の制御フローに
従って第1の実施の形態における処理を説明する。ステ
ップS1では、車両が停止中であるか否かを判定する。
車速センサなどの走行状態検出器101によって車速が
ゼロと検出され、ATシフト位置がPレンジであるこ
と、および、PKB操作の作動が検出された場合には、
車両が停止状態であると判定してステップS2に進む。
走行中と判定すると、停止状態と判定されるまでステッ
プS1で待機する。
【0046】ステップS2では、周囲検出器102によ
って車両周囲に存在する歩行者や障害物の存在の検出を
開始する。ステップS3では、歩行者や障害物が検出さ
れたか否かを判定する。検出された場合はステップS6
に進み、検出されなかった場合はステップS16に進
む。ステップS6では、接触可能性レベル判断処理によ
って、障害物との接触可能性レベルの判定を行い、判定
された接触可能性レベルが1であるか否かを判定する。
【0047】接触可能性レベルが1である場合はステッ
プS7に進み、情報提供処理の報知モードを選択する。
すなわち、周囲障害物表示モニタ203と音声警報器2
02とを選択し、周囲障害物の存在情報の提供を行う。
その後、ステップS4に進み、車速(>0)が検出され
れば、発進を開始したと判断してステップS5に進み、
ステップS7で選択した報知モードをリセットする。車
速が検出されず、停止状態が保たれている場合は、ステ
ップS2に戻る。
【0048】ステップS6で、接触可能性レベルが1で
ないと判定された場合はステップS8に進む。ステップ
S8では、接触可能性レベルが3であるか否かを判定す
る。接触可能性レベルが3の時はステップS10に進
み、3ではない時、すなわち接触可能性レベルが2の時
はステップS9に進む。ステップS9では情報提供処理
の注意Aモードを選択し、ステップS21に進む。ステ
ップS21では、操作者によって解除指令スイッチ10
7による解除操作(リセット操作)が行われたか否かを
判定する。解除操作が行われればステップS22に進
み、ステップS9で選択された注意Aモードを解除(リ
セット)し、ステップS4に進む。解除操作が行われな
ければステップS3に戻る。
【0049】ステップS8で接触可能性レベルが3と判
定するとステップS10に進み、情報提供処理の警報モ
ードを設定するとともに動作抑止処理である発進の抑
制、抑止を行う。すなわち、表示警報器201、周囲障
害物表示モニタ203、音声警報器202、音声指示ス
ピーカー204を駆動する。また、ブレーキアクチュエ
ータ205を作動させ、スロットルアクチュエータ20
6を解除し、車両の発進抑止制御を行う。
【0050】ステップS10で車両の発進抑止動作制御
を行うとステップS11に進む。ステップS11では、
操作者によって解除操作が行われたか否かを判定する。
解除操作が行われたと判定するとステップS14に進
み、ステップ10で選択した警報モードと動作抑止処理
を解除してステップS4に進む。解除操作が行われなけ
ればステップS12に進む。
【0051】ステップS12では、足ブレーキもしくは
PKB操作のいずれかの発進抑止操作が行われたか否か
を判定する。発進抑止操作が検出されれば、接触可能性
レベルは3から2に移行するので、ステップS13に進
み、ステップS10で選択した警報モードと動作抑止処
理を解除してステップS9に進む。発進抑止操作が検出
されなければ接触可能性レベルは3のままなので、ステ
ップS10に戻り、情報提供処理の警報モードと動作抑
止処理である発進抑止制御を継続する。
【0052】ステップS3にて、障害物が検出されない
と判定された場合、すなわち接触可能性レベルが0と判
定された場合は、ステップS16に進む。ステップS1
6では、注意Aモードが作動状態か否かを判定する。ス
テップS9を経ている場合は注意Aモードが選択されて
いるので、注意Aモードが作動中と判定され、ステップ
S15に進み、ステップS9で選択した注意Aモードを
解除してステップS4に進む。注意Aモードが作動して
いないときは、そのままステップS4に進む。
【0053】ステップS4では車速を検出し、車速(>
0)が検出されれば、発進を開始したと判断してステッ
プS5に進む。ステップS5では、ステップS7を経由
してきた時は、ステップS7で選択した報知モードをリ
セットしてステップS17に進む。ステップS7を経由
せず、報知モードが設定されていないときは、そのまま
ステップS17に進む。
【0054】ステップS17では、ステップS14、ス
テップS15およびステップS22のいずれかにおいて
リセット操作が行われた記録があるか否かを判定する。
リセット操作が行われた記録がある、すなわち、自動的
に車両制御が解除されるか、操作者が任意に車両制御を
解除した場合には、ステップS18に進む。ステップS
18では、注意Bモードを選択し、運転者に対して次の
運転行動に対する注意喚起を図る。ステップS19で
は、注意Bモードが選択されてから所定時間が経過した
か否かを判定する。所定時間が経過、すなわち、注意B
モードが所定の時間だけ提示された場合、ステップS2
0に進み、注意Bモードは自動的にリセットされる。所
定の時間が経過していない時は、所定の時間が経過する
まで、注意Bモードが選択され続ける。なお、注意Bモ
ードを乗員が任意に解除できるようにしてもよい。
【0055】ステップS17で、ステップS14、ステ
ップS15およびステップS22のいずれにおいてもリ
セット操作が行われた記録がない場合、すなわち車両周
辺に障害物が検出されなかった場合は、ステップS1に
戻る。なお、この場合でも車両発進後に運転者に注意喚
起を図るための情報を提供するようにしてもよい。
【0056】なお、ステップS1、ステップS12の処
理は、制御回路300の発進意図検出部(発進意図検出
手段)301に相当し、ステップS6、ステップS8の
処理は、制御回路300の接触可能性レベル判定部(接
触可能性レベル判定手段)302に相当し、ステップS
7、ステップS9、ステップS10、ステップS16、
ステップS18の処理は、制御回路300の車両制御選
択判断部(車両制御選択手段)303に相当し、ステッ
プS5、ステップS13、ステップS14、ステップS
15、ステップS20、ステップS22の処理は、制御
回路300の解除部(解除手段)304に相当し、ステ
ップS10の処理は制御回路300の動作抑止部(動作
抑止手段)305に相当する。また、ステップS7、S
9、S10、S16、S18の処理は、制御回路300
の情報提供処理部307に相当する。
【0057】以上詳細に説明した第1の実施形態によれ
ば、車両の発進前に車両周囲に障害物が検出されて、情
報提供処理や動作抑止処理が実行された場合、発進後に
おいても運転者に注意喚起を図る情報を提供する。これ
により、注意喚起を図る情報提示の解除や動作抑止操作
の解除による安心感から運転者の注意力が低下し、その
状態のまま車両を発進させてしまうことにより起こる事
故を未然に防ぐことができる。
【0058】(第2の実施形態)次に、本発明による車
両の発進警報および発進抑止装置の第2の実施形態につ
いて説明する。図6(a)は、本発明による車両の発進
警報および発進抑止装置の第2の実施形態の構成を示す
ブロック図である。図1(a)の第1の実施形態の構成
を示すブロック図に示されているものと同一のものに
は、同一の符号を付し、相違点について主に説明する。
【0059】制御回路300にはメモリ207が接続さ
れている。このメモリ207には、上述した解除処理で
生成される解除指令などの指令データを、解除指令前後
一定時間だけ記録する。第2の実施の形態では、注意傾
向判定部306(図6(b))による処理(以下、注意
傾向判定処理と呼ぶ)が実行される。この注意傾向判定
処理では、メモリ207に記録されたデータから、運転
者の運転注意傾向を判定し、その判定結果に応じて、制
御選択判断処理では、情報提供処理および動作抑止処理
における各種モードの選択方法が決定される。
【0060】注意傾向判定処理における、運転者の運転
注意傾向の判定方法と、その判定結果に応じた制御選択
判断処理による車両制御の選択方法について説明する。
メモリ207には、解除指令が出された場合に、解除指
令前後の一定時間における上述した各種データが記録さ
れる。運転者の注意傾向の判定には、上記車両制御の解
除が自動的に行われたか乗員が任意に行ったかを示す情
報、接触可能性レベル判断処理で判断された解除指令前
の接触可能性レベル、走行状態検出器101で検出され
た解除指令後の急発進・急制動などのデータを用いる。
急発進・急制動の検出には、例えば、所定値以上の加減
速度や不図示のセンサで検知するペダル踏力などのデー
タを用いる。
【0061】図7は、運転者の注意傾向を判定するため
に必要な基本条件を示したものである。条件1は、自動
解除指令があり、解除後に急減速、もしくは急加速が認
められた場合を示す。条件2は、運転者による任意解除
指令があり、解除後に急減速が認められる場合を示す。
条件3は、運転者による任意解除指令があり、解除後に
急加速が認められる場合を示す。条件4は、運転者によ
る任意解除指令があり、解除後に急減速が認められ、さ
らに解除前の接触可能性レベルが3である場合を示す。
【0062】運転者の運転注意傾向の判定方法について
説明する。条件1が2回連続して発生する場合とは、車
両周囲の接触可能性レベルが0になった後、発進後に急
発進や急停止を行っている場合である。すなわち、発進
前に障害物との接触可能性がなくなったことにより安心
して注意力が低下し、その注意状態が継続している。そ
こで、この場合、発進後に車両周囲以外への運転行動場
面に注意が向きにくい傾向があると判定する(判定
1)。
【0063】条件2が2回連続して発生する場合とは、
運転者が解除スイッチ107により任意に車両の発進抑
止、抑制制御を解除して、注意をしながら発進すべきに
も関わらず、急停止等の急減速を行っている場合であ
る。この場合、発進後に車両周囲の障害物からの回避に
注意が集中しすぎて、車両周囲以外の運転行動場面に注
意が向きにくい傾向があると判定する(判定2)。
【0064】条件1と条件2が順序を問わず連続して発
生した場合は、判定1と判定2の両方の注意傾向を持つ
と判定する(判定3)。条件3が1回発生する場合と
は、障害物が車両周囲に存在するにも関わらず、急発進
する場合である。この場合、運転全般に対する注意が適
切ではない傾向があると判定する(判定4)。
【0065】条件4が一回発生した場合は、接触可能性
が非常に高い段階で乗員による任意解除が行われた上
に、急減速を行っているので、運転者の解除判断が適切
でない傾向があると判定する(判定5)。上記以外の条
件の場合には、適切に注意を行っていると判定する(判
定6)。
【0066】上述した判定結果に応じた処理方法を説明
する。判定1の場合は、次の解除指令が発生した場合に
は、急な発進をしないように、「ゆっくり発進して下さ
い」といった注意B−1モードを選択する。判定2の場
合は、次の解除指令が発生した場合には、他の運転行動
場面にも注意が向けられるように、「左右、後側方にも
注意して下さい」といった注意B−2モードを選択す
る。
【0067】判定3の場合は、判定1,2のどちらの結
果にも対応できるように、「発進後も注意して下さい」
といった注意B−3モードを選択する。判定4および5
の場合は、もともと注意力が適切でない運転傾向がある
ので、次の解除指令が発生した場合には、乗員の任意の
解除操作ができないようにする。これを注意B−4モー
ドとする。ここでは、制御回路300は解除スイッチ1
07からの解除操作を無効とする。判定6の場合、次の
解除指令が発生したときに注意Bモードを選択しないよ
うにする。
【0068】図8に、具体的な処理方法の事例を示す。
ケース1は、自動解除指令の後に、急加減速の発生する
頻度が多い場合である。解除指令のあった1回目は、ま
だ判定するための記録データが無いので、第1の実施の
形態と同じように、発進後に一般的な注意喚起を図る注
意B−3モードを選択する。2,3回目の解除指令が検
出されたとき、このケース1では、判定6なので、注意
Bモードの選択はしない。解除指令のあった4,5回目
には、図7の条件2と条件1が連続して発生する判定3
の状況になるので、次の6回目に解除指令があった際
に、注意B−3モードを選択して、運転者に発進後の注
意喚起を促す。7,8回目では、図7の条件1が連続し
て発生する判定1の状況になるので、次の9回目に解除
指令があった際に、注意B−1モードを選択する。
【0069】ケース2は、乗員の任意解除指令の後に急
減速の発生する頻度が多い場合である。解除指令のあっ
た4,5回目は、ケース1と同じ判定3の状況になるの
で、次の6回目の解除指令があった際に、注意B−3モ
ードを選択する。5,6回目は、図7の条件2が連続し
て発生する判定2の状況になるので、次の7回目の解除
指令があった際に、注意B−2モードを選択する。
【0070】ケース3は、注意力が適正でない頻度が多
い場合である。2回目の解除指令が検出されたときに条
件4が発生したために、判定5の状況になり、次の任意
解除があった3回目に、解除指令を無効と(拒否)す
る。7回目は、条件3が発生したため判定4の状況にな
り、次に乗員による任意解除指令があったときに、解除
指令を拒否する。8回目は、自動解除であるので、9回
目の任意解除指令時に任意解除ロックをONしている。
以上の注意パターンの変更により、運転者の注意傾向に
応じた注意喚起を図ることができる。
【0071】図9および図10の制御フローに従って第
2の実施の形態における発進警報および発進抑止装置の
動作を説明する。第1の実施の形態における制御フロー
を示す図4,図5と同じ制御については、同一の符号を
付している。以下、第1の実施の形態と異なる制御を中
心に説明する。
【0072】ステップS1、ステップS2は第1の実施
の形態と同じである。次のステップS23では、検出・
判断処理で得られるデータと解除処理で生成された作動
状態のメモリ207への記録を開始する。記録開始後、
ステップS3に進み、以下、第1の実施の形態と同じス
テップを順次に実行する。ステップS11で、乗員によ
る任意解除操作があったと判定されなければ、第1の実
施の形態と同様にステップS12に進むが、乗員による
任意解除操作が行われたと判定されれば、ステップS2
6に進む。ステップS26では、注意傾向判定処理が実
行される。すなわち、メモリ207から過去の記録デー
タを読み出して、上述した運転者の注意傾向の判定を行
い、ステップS27に進む。
【0073】ステップS27では、解除操作のロックが
行われているか否か(解除指令が無効化されているか否
か)を判定する。判定4か5の場合は、次の任意解除操
作時において任意に解除操作されても解除指令が無効と
されるので、ステップS11で解除操作が行われない場
合と同じようにステップS12に進む。判定結果が判定
4,5以外の場合は、ステップS14に進み、ステップ
S10で選択された制御モードをリセットし、情報提供
処理の任意解除指令として記録して、ステップS4に進
む。
【0074】一方、ステップS8の接触可能性判断で注
意モードA(ステップS9)となり、ステップS21に
おいて任意解除操作があると判定されなければ、第1の
実施の形態と同様に、ステップS3に進む。解除操作が
行われていると判定されるとステップS24に進み、注
意傾向判定処理を行う。すなわち、メモリ207から過
去のデータを読み出して、運転者の注意傾向の判定を行
い、ステップS25に進む。ステップS25では、解除
操作のロックが行われているか否かを判定する。判定結
果が判定4か5の場合は、乗員が任意に解除操作しても
その操作は無効とされるので、ステップS21で解除操
作が行われない場合と同じように、注意Aモードを継続
しつつステップS3に進む。判定結果が判定4,5以外
の場合は、ステップS22に進み、ステップ9で選択し
た注意Aモードをリセットし、情報提供処理の任意解除
指令として記録して、ステップS4に進む。
【0075】所定車速以上とステップS4で判定され、
ステップS5でステップS7の報知モードをリセット
し、ステップS17では、ステップS14,S15,S
22においてリセット操作が行われたか否かを判定す
る。ステップS14でリセット操作が行われれば、情報
提供処理と発進動作抑止処理の任意解除があったと判断
する。ステップS15でリセット操作が行われれば、自
動解除と判断する。ステップS22でリセット操作が行
われれば、情報提供処理の任意解除があったと判断す
る。ステップS17が肯定される場合は、ステップS2
8に進む。リセット操作が行われていなければ、もとも
と解除指令は作動していない、すなわち車両周囲から障
害物が検出されない場合なので、ステップS30に進
み、ステップS23で記録開始された一連のデータは全
て削除される。
【0076】ステップS28では、注意傾向判定処理に
より、メモリ207から過去のデータを読み出して、運
転者の注意傾向の判定を行う。判定結果が判定6の場合
は、ステップS29に進み、ステップS23で記録開始
された一連のデータを保存する。判定6以外の場合は、
ステップS18、ステップS19を経てステップS20
に進み、ステップS23で記録開始された一連のデータ
を保存する。
【0077】なお、ステップS1、ステップS12の処
理は、制御回路300の発進意図検出部301に相当
し、ステップS6、ステップS8の処理は、制御回路3
00の接触可能性レベル判定部302に相当し、ステッ
プS7、ステップS9、ステップS10、ステップS1
6、ステップS18の処理は、制御回路300の車両制
御選択判断部303に相当し、ステップS5、ステップ
S13、ステップS14、ステップS15、ステップS
20、ステップS22の処理は、制御回路300の車両
制御解除部304に相当し、ステップS10の処理は制
御回路300の動作抑止部305に相当する。また、ス
テップS7、S9、S10、S16、S18の処理は、
制御回路300の情報提供処理部307に相当する。
【0078】以上詳細に説明した第2の実施の形態によ
れば、注意傾向判定処理によりメモリ207に記録され
た発進前後の車両の挙動や運転者の操作などから、運転
者の運転傾向の判定を行い、判定結果に応じた注意情報
を発進後に運転者に提供することができる。また、運転
者の注意が適切ではなく危険であると判定した場合は、
運転者が任意解除を行えないように制御することができ
る。
【0079】(第3の実施の形態)次に、本発明による
車両の発進警報および発進抑止装置の第3の実施の形態
について説明する。図11(a)は、本発明による車両
の発進警報および発進抑止装置の第3の実施の形態の構
成を示すブロック図である。図1(a)の第1の実施の
形態の構成を示すブロック図に示すものと同一のものに
ついては、同一の符号を付している。第1の実施の形態
と相違する点を主に説明する。
【0080】第3の実施の形態による車両の発進警報お
よび発進抑止装置は、ドアロックの解除状態と、乗員の
有無に基づいて、運転者の乗車・降車状況を検出する乗
車・降車事前検出器106を有する。例えば、乗車・降
車事前検出器106によりドアロックの解除が検出さ
れ、かつ、乗員が検出されない場合は、運転者が乗車し
ようとしている状態であると判定する。検出結果は、周
囲検出器102の起動トリガ信号としても用いられる。
周囲検出器102が起動されて障害物が検出された時
は、情報提供処理を実行させて、乗車前の運転者に障害
物があることを知らせる。この場合、情報提供処理は一
定時間だけ実行させてもよいし、車両の外側から解除で
きるようにしてもよい。なお、乗車・降車事前検出器1
06は、ドアロック検出スイッチと着座検出スイッチと
を含んで構成することができる。
【0081】図12〜図14の制御フローに従って第3
の実施の形態における発進警報および発進抑止装置の動
作を説明する。図13の以降の制御は、第1の実施の
形態の作動についての制御フローを示す図4,図5と同
じである。以下、第1実施の形態と異なる制御を中心に
説明する。
【0082】図12のSTARTからまでの制御フロ
ーは、運転者が乗車する前に行う制御である。ステップ
S31では、ドアロック検出スイッチからの信号に基づ
いてドアロックが解除されたか否かを判定する。ドアロ
ックが解除されたと判定されると、ステップS32に進
み、解除されていないと判定されると解除されるまでス
テップS31にて待機する。ステップS32では、着座
検出スイッチからの信号により運転者が着座しているか
を判定する。着座状態が検出されていると判定される
と、降車前の状態であると判断し、ステップS31に戻
る。着座状態が検出されていないと判定されると、運転
者が車両に近づきながら、リモートコントロール装置な
どで遠隔操作を行っている乗車前の状態であると判断
し、ステップS33に進む。
【0083】ステップS33では、車両周囲に存在する
歩行者や障害物の検出を開始し、ステップS34に進
む。ステップS34では、障害物が検出されたか否かを
判定する。障害物を検出したと判定されるとステップS
35に進み、注意Aモードを選択してステップS36に
進む。障害物が検出されなかった場合は、ステップS3
8に進み、注意Aモードが作動中か否かを判定する。注
意Aモードが作動中であればステップS36に進み、作
動中でなければ、ステップS39に進み、障害物の検出
を終了する。
【0084】ステップS36では、ステップS35で選
択された注意Aモードの解除操作が行われたか否かを判
定する。解除操作が行われれば、ステップS37に進ん
で注意AモードをリセットしてステップS39に進み、
障害物の検出を終了する。解除操作が行われなければ、
ステップS34に戻る。
【0085】以上の乗車前における処理を行った後は、
第1の実施の形態の制御手順と同様に、図13,14に
示す乗車後の制御を行う。なお、上述した乗車前の処理
を行った後に、第2の実施の形態と同様の制御手順、す
なわち図9,10に示す処理を行うようにしてもよい。
【0086】なお、ステップS1、ステップS12の処
理は、制御回路300の発進意図検出部301に相当
し、ステップS6、ステップS8の処理は、制御回路3
00の接触可能性レベル判定部302に相当し、ステッ
プS7、ステップS9、ステップS10、ステップS1
6、ステップS18の処理は、制御回路300の車両制
御選択判断部303に相当し、ステップS5、ステップ
S13、ステップS14、ステップS15、ステップS
20、ステップS22の処理は、制御回路300の車両
制御解除部304に相当し、ステップS10の処理は制
御回路300の動作抑止部305に相当する。また、ス
テップS7、S9、S10、S16、S18、S35の
処理は、制御回路300の情報提供処理部307に相当
する。
【0087】以上詳細に説明した第3の実施の形態によ
れば、運転者の乗車前に周囲検出器102を作動させて
車両周囲の障害物の有無を検出し、障害物を検出した場
合に情報提供処理により運転者にその存在を知らせるこ
とができるので、運転者は乗車前に障害物を排除するこ
とができる。また、普段怠りがちな乗車前の運行点検を
行うきっかけにもなる。
【0088】なお、上述した第1,第2,第3の実施の
形態ではトランスミッションがオートマチックの場合
(AT車)について説明したが、マニュアルトランスミ
ッション車(MT車)にも適用することができる。この
場合、ATシフト操作位置検出器103の代わりに、M
Tシフト操作位置検出器を設けて、1速、R(リバー
ス)、N(ニュートラル)を検出すればよい。また、発
進意図検出処理のために、クラッチ状態検出器をさらに
設け、クラッチがつながっているか否かを検出すること
により、運転者の発進意図を検出してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明による車両の発進警報お
よび発進抑止装置の第1の実施の形態の構成を示す図、
図1(b)は制御回路300の各種制御部を示す図
【図2】車両と障害物との接触可能性レベルの判断方法
を示す図
【図3】第1の実施の形態の発進前後の運転行動場面に
おけるタイムチャート
【図4】本発明による車両の発進警報および発進抑止装
置の第1の実施の形態における制御手順を示すフローチ
ャート
【図5】図4の制御手順に引き続く制御手順を示すフロ
ーチャート
【図6】図6(a)は、本発明による車両の発進警報お
よび発進抑止装置の第2の実施の形態の構成を示す図、
図6(b)は制御回路300の各種制御部を示す図
【図7】第2の実施の形態における運転者の注意傾向判
定のための各条件を示す図
【図8】第2の実施の形態における運転者の注意傾向判
定および処理方法を示す例
【図9】本発明による車両の発進警報および発進抑止装
置の第2の実施の形態における制御手順を示すフローチ
ャート
【図10】図9の制御手順に引き続く制御手順を示すフ
ローチャート
【図11】図11(a)は、本発明による車両の発進警
報および発進抑止装置の第3の実施の形態の構成を示す
図、図11(b)は制御回路300の各種制御部を示す
【図12】本発明による車両の発進警報および発進抑止
装置の第3の実施の形態における制御手順を示すフロー
チャート
【図13】図12の制御手順に引き続く制御手順を示す
フローチャート
【図14】図13の制御手順に引き続く制御手順を示す
フローチャート
【図15】発進警報・動作抑止処理解除のパターンと発
進後の問題点を示す図
【図16】発進前後の運転行動と注意レベルの遷移パタ
ーンを示す例
【符号の説明】
101…走行状態検出器、102…周囲検出器、103
…ATシフト位置検出器、104…ブレーキペダル操作
検出器、105…PKB操作検出器、106…乗車・降
車事前検出器、107…解除スイッチ、201…表示警
報器、202…音声警報器、203…周囲障害物表示モ
ニタ、204…音声指示スピーカー、205…ブレーキ
アクチュエータ、206…スロットルアクチュエータ、
207…メモリ、300…制御回路、301…発進意図
検出部、302…接触可能性レベル判断部、303…制
御選択判断部、304…解除部、305…動作抑止部、
306…注意傾向判定部、307…情報提供部、23…
障害物、24…他の車両
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60R 21/00 622 B60R 21/00 622N 624 624D 624E 626 626B 626C 626G 626E 627 627

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両周囲の障害物の存在を検出する周囲検
    出手段と、 前記車両が発進した場合に前記周囲検出手段により検出
    された障害物と接触する可能性のレベル(接触可能性レ
    ベル)を判断する接触可能性レベル判断手段と、 前記接触可能性レベル判断手段により判断された前記接
    触可能性レベルに応じて、運転者の注意喚起を図る情報
    を提供する情報提供手段と、 前記接触可能性レベル判断手段により判断された前記接
    触可能性レベルに応じて、前記車両の発進を抑止する動
    作抑止手段と、 前記情報提供手段および/または前記動作抑止手段の作
    動を解除する解除手段とを備え、 前記情報提供手段は、発進前において前記情報提供手段
    および/または前記動作抑止手段の作動が前記解除手段
    により解除された場合、運転者が発進操作を開始したと
    同時に、発進後の運転行動に対して注意喚起を図る情報
    をも提供することを特徴とする車両の発進警報および発
    進抑止装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両の発進警報および発
    進抑止装置において、 前記接触可能性レベル判定手段により判断された前記接
    触可能性レベルが所定のレベル以上である場合に、前記
    動作抑止手段を作動させることを特徴とする車両の発進
    警報および発進抑止装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の車両の発進警報
    および発進抑止装置において、 前記情報提供手段および前記動作抑止手段の作動を乗員
    が解除する意志を入力する入力手段をさらに備え、 前記解除手段は前記入力手段により前記解除する意志が
    入力されると作動することを特徴とする車両の発進警報
    および発進抑止装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の車両の発進警報および発
    進抑止装置において、 前記情報提供手段もしくは前記動作抑止手段の作動が解
    除された場合に、解除指令前後の前記車両の挙動と前記
    車両の制御状態のデータをそれぞれ記録する記録手段
    と、 前記記録手段で記録されたデータを基にして、発進前後
    の運転者の注意傾向を判定する注意傾向判定手段とをさ
    らに備えることを特徴とする車両の発進警報および発進
    抑止装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の車両の発進警報および発
    進抑止装置において、 前記情報提供手段は、前記注意傾向判定手段により判定
    された前記運転者の注意傾向に応じて情報提供パターン
    を変更し、前記情報提供パターンに応じて運転者の注意
    喚起を図る情報を提供することを特徴とする車両の発進
    警報および発進抑止装置。
  6. 【請求項6】請求項4または5に記載の車両の発進警報
    および発進抑止装置において、 前記注意傾向判定手段により判定された前記運転者の注
    意傾向に応じて、前記解除手段による解除操作を禁止す
    る制御パターンを変更することを特徴とする車両の発進
    警報および発進抑止装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の車両の発
    進警報および発進抑止装置において、 乗車するのに先立って、運転者の乗車を検出する乗車事
    前検出手段をさらに備え、 前記乗車事前検出手段により運転者が乗車することを事
    前に検出した時は、運転者が乗車する前に前記周囲検出
    手段を作動させることを特徴とする車両の発進警報およ
    び発進抑止装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の車両の発進警報および発
    進抑止装置において、 運転者が乗車する前に前記周囲検出手段が作動して前記
    車両周囲の障害物を検出した時は、前記情報提供手段を
    作動させることを特徴とする車両の発進警報および発進
    抑止装置。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれかに記載の車両の発
    進警報および発進抑止装置において、 前記情報提供手段は、視覚により運転者に注意を促す表
    示警報手段、障害物が前記車両周囲のどこに存在するか
    を表示する周囲障害物表示手段、聴覚により運転者に注
    意を促す音声警報手段、警報を受けた運転者が何をしな
    ければならないかを指示する音声指示手段のいずれか、
    またはそれらの組み合わせを含むことを特徴とする車両
    の発進警報および発進抑止装置。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれかに記載の車両の
    発進警報および発進抑止装置において、 前記動作抑止手段は、ブレーキアクチュエータ、スロッ
    トルアクチュエータのいずれか、またはそれらの組み合
    わせを含むことを特徴とする車両の発進警報および発進
    抑止装置。
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