JP2002266953A - ウォームギヤ式タイミングモータ - Google Patents

ウォームギヤ式タイミングモータ

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JP2002266953A
JP2002266953A JP2001062497A JP2001062497A JP2002266953A JP 2002266953 A JP2002266953 A JP 2002266953A JP 2001062497 A JP2001062497 A JP 2001062497A JP 2001062497 A JP2001062497 A JP 2001062497A JP 2002266953 A JP2002266953 A JP 2002266953A
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Japan
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worm
worm gear
output shaft
timing motor
plate
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Application number
JP2001062497A
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English (en)
Inventor
Hajime Yamanaka
肇 山中
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Nakagawa Electric Ind Co Ltd
Original Assignee
Nakagawa Electric Ind Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウォームが取り付けられた出力軸における逆
転防止機構が、簡単な構造と優れた性能をもって実現さ
れ得る、新規な構造のウォームギヤ式タイミングモータ
を実現することを目的とする。 【解決手段】 ウォーム66が取り付けられた出力軸6
4が逆回転すると、抵抗手段92,102によって、ウ
ォーム66が噛合されたウォーム歯車78aに対して、
少なくとも逆回転方向で回転抵抗力を与えて、出力軸6
4を軸方向一方の側へ変位せしめる。そして、出力軸6
4は軸方向一方の側に変位せしめられると、係合手段7
4,76によって、その逆回転が阻止されて、所定の回
転位置に位置決めされた後、正回転方向への回転駆動を
開始するようになっている。その際、ウォーム歯車78
aから及ぼされる駆動反力により、ウォーム66が軸方
向他方の側へ変位せしめられることとなり、その結果、
係合手段74,76による係止状態が解除されて、出力
軸64の正回転方向への回転駆動が許容されるようにな
っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、例えば、電子レンジや洗濯機等
のタイマや、洗濯機の弁体開閉用アクチュエータ等の駆
動源として好適に採用されるウォームギヤ式タイミング
モータに関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、コイルが巻回装着されたステー
タによって複数の磁極部を形成すると共に、かかるステ
ータの磁極部によって囲まれた領域に永久磁石を備えた
回転子を配設せしめて、該回転子の外周面において周方
向に交互に形成された複数の磁極部を、前記ステータの
磁極部に対して周方向に所定の位相をもって軸直角方向
で対向位置せしめたタイミングモータが知られており、
構造が簡単でコンパクト、且つ製造も容易であること等
から、例えば、特公平8−8037号公報や特公平8−
28170号公報等に記載されているように、電子レン
ジ等のタイマや時計、洗濯機の排水弁駆動機構等の駆動
源として好適に採用されている。
【0003】ところで、このようなタイミングモータに
おいては、長時間のタイマや大きな出力のアクチュエー
タ等を実現するに際して、大きな減速比を得るための減
速機構が必要となるが、その一つの方策として、ウォー
ムギヤを用いることが考えられる。特に、タイミングモ
ータにおける出力軸にウォームを取り付けて、該ウォー
ムが噛合せしめられたウォーム歯車を介して回転駆動力
が出力されるように構成すると、平歯車構造を有する歯
車を複数個採用した歯車列による減速機構に比して、少
ない歯車数と簡単な構造によって、大きな減速比を得る
ことが可能となるのである。
【0004】ところが、タイミングモータの出力軸にウ
ォームを取り付けてウォームギヤを構成する場合には、
タイミングモータにおける逆転防止機構の実現が困難に
なるという問題があった。
【0005】すなわち、タイミングモータは、回転方向
規定手段を備えていないことから、始動時に回転方向を
正回転方向に向けるための逆回転防止機構を必要とす
る。そこで、従来では、例えば、タイミングモータの出
力軸に固着されたピニオンに対してラェット機構を利用
して係合する揺動アームを設けることによって対処して
いた。しかしながら、ウォームを採用した場合には、揺
動アーム式のラチェット機構によってウォームの逆転を
阻止することが事実上不可能となるのである。
【0006】なお、かかる問題に対処するために、例え
ば、ウォームで駆動されるウォーム歯車や、該ウォーム
歯車に噛合された他の歯車に対して揺動アーム式の逆転
防止機構を設けることも考えられるが、タイミングモー
タにおける逆転防止機構は、逆転した回転子をステータ
に対して高精度に位置決めすることが必要となることか
ら、逆転した回転子のステータに対する位置決めがずれ
てしまうと、回転子の回転が停止するだけで、正回転方
向への回転が開始されなくなってしまうという大きな問
題が発生する。そのために、ウォームで駆動されるウォ
ーム歯車や、該ウォーム歯車に噛合された他の歯車に対
して揺動アーム式の逆転防止機構を設けると、ギヤのバ
ックラッシ等によって、逆転した回転子のステータに対
する位置決め精度が大幅に低下してしまい、正回転方向
への回転が開始されなくなってしまうおそれがあり、有
効な逆転防止機構の実現が極めて難しかったのである。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、ウォームが取り付けられた出力軸における
逆転防止機構が、簡単な構造と優れた性能をもって実現
され得る、新規な構造のウォームギヤ式タイミングモー
タを提供することにある。
【0008】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様において採用される各構成要素は、可能な限り任意
の組み合わせで採用することが出来る。また、本発明の
態様および技術的特徴は、以下に記載のものに限定され
ることなく、明細書全体および図面に記載され、或いは
それらの記載から当業者が把握することの出来る発明思
想に基づいて認識されるものであることが理解されるべ
きである。
【0009】すなわち、本発明の第一の態様は、コイル
が巻回装着されたステータによって複数の磁極部を形成
すると共に、かかるステータの磁極部によって囲まれた
領域に永久磁石を備えた回転子を配設せしめて、該回転
子の外周面において周方向に交互に形成された複数の磁
極部を、前記ステータの磁極部に対して周方向に所定の
位相をもって軸直角方向で対向位置せしめたタイミング
モータ本体を用い、該タイミンクモータ本体における出
力軸にウォームを取り付けて、該ウォームが噛合せしめ
られたウォーム歯車を介して回転駆動力が出力されるよ
うにしたウォームギヤ式タイミングモータにおいて、
(a)前記ウォームに噛合された前記ウォーム歯車に対
して少なくとも逆回転方向で回転抵抗力を与える抵抗手
段と、(b)前記出力軸の逆回転によって該ウォーム歯
車から及ぼされる該抵抗手段による回転抵抗力に基づい
て、前記ウォームに対して軸方向一方の側への変位を許
容する軸方向変位許容手段と、(c)該ウォームの軸方
向一方の側への変位によって係合して、前記出力軸の逆
回転を阻止して該出力軸を所定の回転位置に位置決めす
ると共に、該出力軸の正回転に伴い前記ウォーム歯車か
ら及ぼされる駆動反力に基づく軸方向他方の側への変位
によって係合解除されて、該出力軸の正回転を許容する
係合手段とを、設けたことを特徴とする。
【0010】このような構造とされたウォームギヤ式タ
イミングモータにおいては、ウォームが取り付けられた
出力軸が逆回転すると、抵抗手段によって、ウォームが
噛合されたウォーム歯車に対して、少なくとも逆回転方
向で回転抵抗力が与えられて、その反力が出力軸に及ぼ
されることにより、出力軸が軸方向一方の側へ変位せし
められる。そして、出力軸が軸方向一方の側に変位せし
められると、係合手段によって、出力軸の逆回転が阻止
されて、出力軸が所定の回転位置に位置決めされた後、
かかる位置決め状態下でステータと出力軸の両磁極部間
に及ぼされる磁力の作用によって出力軸が正回転方向へ
の回転運動を開始するようになっている。その際、ウォ
ーム歯車から及ぼされる正転方向の駆動反力により、出
力軸が軸方向他方の側へ変位せしめられることとなり、
その結果、係合手段による係止状態が解除されて、出力
軸の正回転方向への回転運動が許容されるようになって
いる。
【0011】そこにおいて、本態様に従う構造とされた
ウォームギヤ式タイミングモータにおいては、ウォーム
が取り付けられた出力軸の逆転防止機構を、簡単且つコ
ンパクトな構成によって実現することが出来るのであ
り、かかる逆転防止機構を設けたことによって、ウォー
ムギヤ式タイミングモータの性能および信頼性の向上が
達成され得るのである。
【0012】なお、本態様における所定の回転位置と
は、ウォームが取り付けられた出力軸に対して、正回転
方向への回転駆動力を与えることが出来る適当な位置を
いうものとする。また、本態様における抵抗手段として
は、ウォームが逆回転方向に回転駆動せしめられた際
に、ウォーム歯車の回転抵抗を利用することも可能であ
るが、ウォーム歯車側から十分な回転抵抗力が得られな
い場合には、ラチェット機構等の別体の付加機構を採用
して回転抵抗力を得ることも可能である。
【0013】また、本発明の第二の態様は、前記第一の
態様に従う構造とされたウォームギヤ式タイミングモー
タにおいて、前記タイミングモータ本体として、板状の
磁性材からなるステータにコイルを装着せしめると共
に、該ステータに形成された複数の磁極形成部で囲まれ
た領域に、永久磁石によって複数の磁極が外周面に設定
されたロータを配設したプレートモータを採用したこと
を、特徴とする。このような構造とされたウォームギヤ
式タイミングモータにおいては、ステータに形成された
複数の磁極形成部で囲まれた領域に、ウォームが取り付
けられた出力軸が配設されていることから、簡単な構造
で、ウォームの軸方向への変位を容易に許容することが
出来る。また、ステータにおける磁極形成部の厚さ寸法
を、永久磁石の軸方向寸法よりも小さくすることが望ま
しく、それによって、ウォームが軸方向に変位せしめら
れた場合においても、安定した回転駆動力を得ることが
出来るのである。更に、本態様に従う構造とされたウォ
ームギヤ式タイミングモータにおいては、タイミングモ
ータ本体の配設スペースを有利に確保することが出来る
と共に、ウォームとウォーム歯車を用いた回転駆動力の
伝達機構を含めて、ウォームギヤ式タイミングモータ全
体のサイズを小さくすることが出来るのである。
【0014】また、前記第一の態様に係るウォームギヤ
式タイミングモータにおける係合手段としては、例え
ば、出力軸に固定的に設けられた出力軸側係合部と、モ
ータケースに固定的に設けられて出力軸側係合部と係合
することによって出力軸の逆回転を阻止するモータケー
ス側係合部によって構成することも可能であるが、以下
の第三の態様が望ましい。即ち、本発明の第三の態様
は、前記第一又は第二の態様に従う構造とされたウォー
ムギヤ式タイミングモータにおいて、前記係合手段が、
前記タイミングモータ本体において、前記ウォームの取
り付けられた出力軸に対して固定的に設けられた第一の
係合部と、前記ステータに対して固定的に設けられた第
二の係合部との係合作用によって、該出力軸の逆回転を
阻止し得るようになっていることを、特徴とする。この
ような本態様に従う構造とされたウォームギヤ式タイミ
ングモータにおいては、タイミングモータ本体に係合手
段が設けられていることから、より高精度に出力軸を所
定の位置に停止せしめることが可能となり、それによっ
て、ウォームギヤ式タイミングモータの性能および信頼
性が向上され得る。なお、第二の係合部は、ステータに
対して直接に固設される他、ステータに固着されるコイ
ル用ボビン等に固設されていても良い。
【0015】また、本発明は、前記第一乃至第三の何れ
かの態様に従う構造とされたウォームギヤ式タイミング
モータを採用し、該ウォームギヤ式タイミングモータに
おける前記ウォーム歯車によって計時手段を回転駆動せ
しめるタイマモータも、特徴とする。このような本態様
に従う構造とされたタイマモータにおいては、ウォーム
とかかるウォームに噛合されたウォーム歯車によって、
大きなギヤ比を得ることが出来るのであり、それによっ
て、タイマモータにおける長時間のタイマ設定を、容易
に実現することが出来るのである。
【0016】また、本発明は、前記第一乃至第三の何れ
かの態様に従う構造とされたウォームギヤ式タイミング
モータを採用し、該ウォームギヤ式タイミングモータに
おける前記ウォーム歯車によって弁体等の外部作動部材
に対して駆動力を及ぼす外部出力部材を駆動するように
した駆動用アクチュエータも、特徴とする。このような
本態様に従う構造とされた駆動用アクチュエータにおい
ては、ウォームとかかるウォームに噛合されたウォーム
歯車によって、大きなギヤ比を得ることが出来るのであ
り、それによって、駆動用アクチュエータにおける大き
なトルク、延いては出力を容易に得ることが出来るので
ある。
【0017】
【発明の実施形態】以下、本発明を更に具体的に明らか
にするために、本発明の実施形態について、図面を参照
しつつ、詳細に説明する。
【0018】先ず、図1〜3には、本発明に従う構造と
されたウォームギヤ式タイミングモータとしての冷蔵庫
用の霜取りタイマ10が示されている。かかる霜取りタ
イマ10は、冷蔵庫本体に取り付けられる中空箱体構造
のハウジング12を有しており、減速歯車列14と、計
時手段を構成するサイクルカム16と三枚の接点プレー
ト18a,18b,18cが、かかるハウジング12内
に収容された状態で組み付けられている。そして、タイ
ミングモータ本体としてのプレートモータ20の回転駆
動力を、減速歯車列14を介して、サイクルカム16に
伝達すると共に、かかるサイクルカム16のカム面に摺
接された三枚の接点プレート18a,18b,18cを
択一的に切り換えて接続するようになっており、それに
よって、図示しない冷蔵庫のコンプレッサおよびヒータ
等の霜取り機構を稼動せしめるようになっている。
【0019】より詳細には、ハウジング12は、全体と
して略箱形状を有するハウジング本体22と、ハウジン
グ本体22の内部に組み込まれた仕切板24と、ハウジ
ング本体22の開口部に重ね合せられて、該開口部を覆
蓋する蓋体26から構成されており、蓋体26がハウジ
ング本体22の開口部に嵌め込まれて、溶着リベット2
8で固定されることにより、ハウジング12内に外部空
間から独立した領域を有する中空箱体構造をもって形成
されている。なお、ハウジング12を構成する各部材2
2,24,26の材質としては、例えば、ABS樹脂等
の硬質の合成樹脂が好適に採用される。また、ハウジン
グ本体22の底壁部には、2つの段差部が設けられてお
り、それによって、ハウジング本体22の長手方向一方
の底壁部が深底部30とされていると共に、かかる深底
部30に隣接する底壁部が、浅底部32とされている。
また、仕切板24は、深底部30の開口部を覆蓋するよ
うに配設されている。そして、仕切板24と深底部30
の底壁部の間には、プレートモータ20が収容配置され
ている。
【0020】このプレートモータ20は、図4,5に示
されているように、コイル34が装着されたステータ3
6を備えており、このステータ36に形成された磁極形
成部38,38の対向間に、永久磁石40を備えた回転
子としてのロータ42が一軸回りに回転可能に配設せし
められている。そして、コイル34への通電によって、
ステータ36の磁極形成部38に磁極が発生し、ロータ
42の外周面に設定された磁極43との間の磁力の作用
により、ロータ42が回転駆動されるようになってい
る。
【0021】より詳細には、コイル34は、糸巻き形状
のコイルボビン44にワイヤが巻回された構造とされて
いる。このコイルボビン44は、樹脂系絶縁材で形成さ
れており、筒状部の軸方向両端部にフランジ状に広がる
端板部が一体形成されている。特に、本実施形態では、
筒状部が矩形筒形状をしており、端板部もそれに対応し
た矩形板形状とされている。コイルボビン44の端板部
には、小径ロッド形状の給電用リード材45,45が突
設されており、各給電用リード材45に対してワイヤの
両端部が接続されており、それら給電用リード材45,
45からコイル34に給電されるようになっている。そ
して、コイルボビン44の両端板部と筒状部には、矩形
の中央孔46が軸方向に貫通して形成されている。
【0022】また、ステータ36は、一対の分割板体4
8,48で構成されている。この一対の分割板体48,
48は、何れも、けい素鋼板等の磁性材で形成されてお
り、一定幅で直線的に延びる長手板形状のストレート部
50を有している。また、ストレート部50の長手方向
一方の端部には、板幅方向に突出する矩形板形状の突出
部52が一体形成されている。そして、コイルボビン4
4の中央孔46に対して、軸方向両側から両分割板体4
8,48の突出部52,52が、差し込まれて嵌入固定
されており、それら両突出部52,52が互いに密接状
態で重ね合せられて組み付けられることにより、相互に
固定されて一体化されていると共に、コイルボビン44
の中央孔46に挿通配置された鉄心部54が形成されて
いる。なお、コイルボビン44の中央孔46は、軸方向
両側から差し込まれた突出部52を相互に密着した重ね
合わせ状態に保持し得るように、突出部52の板幅と略
同じ幅寸法と、突出部52の板厚の略2倍の高さ寸法を
有する矩形断面とすることが望ましい。
【0023】また、一対の分割板体48,48の長手方
向一方の端部には、それぞれ、対向方向(板幅方向)に
向って開口する円弧状開口部56を備えた磁極形成部3
8が一体形成されており、それら分割板体48,48の
磁極形成部38,38が、相互に離隔して対向位置せし
められている。そして、両円弧状開口部56,56が協
働して円形枠体を構成しており、かかる円形枠体の中に
ロータ収容領域が形成されている。また、かかる円弧状
開口部56には、周方向に離隔して切欠部58が設けら
れており、該円弧状開口部56がそれらの切欠部58で
周方向に分断されることによって、それぞれ、周方向に
所定長さで延びる凸形状の磁極部60が、複数(本実施
形態では、各円弧状開口部56において、三つずつ)形
成されている。なお、各切欠部58の周方向の長さは、
磁極部60の周方向長さよりも小さくされている。そし
て、これらの磁極部60には、コイル34への通電によ
り、鉄心部54とストレート部50を通じて磁束が及ぼ
され、磁極が発現するようになっている。
【0024】なお、一方の分割板体48のストレート部
50には、突出部52と円弧状開口部56の間に他方の
分割板体48の板厚寸法の段差が形成されており、それ
によって、一対の分割板体48,48が、鉄心部54に
おいて互いに重ね合せられている一方、磁極形成部3
8,38が略同一の平面上で対向位置せしめられてい
る。また、各分割板体48の突出部52の突出長さは、
プレートモータ20が組み付けられた状態において、対
となる分割板体48のストレート部50に至るだけの長
さを有していると共に、各円弧状開口部56の突出長さ
は、ストレート部50,50の対向間距離の半分より僅
かに小さくされている。
【0025】また、ロータ42は、厚肉の円環板形状の
永久磁石40を備えている。この永久磁石40は、ステ
ータ36で形成されたロータ収容領域の内径寸法よりも
小さな外径寸法を有していると共に、その外周面には、
周方向に交互に、複数の磁極43(複数対のN磁極とS
磁極)が設定されている。なお、本実施形態では、永久
磁石40の軸方向長さは、分割板体48の円弧状開口部
56の厚さ寸法よりも十分大きくされている。また、永
久磁石40の中心孔62には、出力軸64が同軸的に挿
通固定されていると共に、該出力軸64が永久磁石40
から軸方向上方に突出されており、この突出部分によっ
てウォーム66が一体形成されている。そして、ロータ
42は、ステータ36のロータ収容領域内の中央部分
で、その中心孔68において、ハウジング本体22の深
底部30に一体形成された支持板70に配設支持された
ロータ支軸72回りに回転可能に配設されている。ま
た、ロータ42がステータ36のロータ収容領域内の中
央部分で、ロータ支軸72回りに回転可能に配設された
状態下では、永久磁石40の外周面において、周方向に
交互に複数設定された磁極43がステータ36における
磁極形成部38の内周面に対して、径方向に離隔して対
向位置せしめられている。即ち、ロータ42と磁極形成
部38の間には、全周に亘って隙間が形成されている。
【0026】また、ロータ42の始動時における逆転を
防止するために、ロータ42のウォーム66が形成され
ていない側の端部には、係止ピン74が一体形成されて
いると共に、ロータ支軸72が配設支持されている支持
板70には、かかる係止ピン74と係合可能な係止片7
6が一体形成されており、係止ピン74が係止片76に
係止されることによって、ロータ42が正回転する位置
に停止せしめられるようになっている。ここにおいて、
本実施形態では、係止ピン74と支持板70の軸方向の
対向面間距離は、ロータ42が逆方向に回転せしめられ
た際の駆動反力(回転抵抗力)によって変位せしめられ
る距離と略同じとされている。
【0027】なお、実開昭62−140878号公報等
に記載され、公知の如く、磁極形成部38の磁極部60
とロータ42の磁極43の周方向の相対位置は、適当に
調節されて周方向で不均一とされており、それによっ
て、コイル34への交番電流の通電に伴って磁極形成部
38の磁極部60に生ぜしめられる磁極とロータ42の
磁極43との間の磁力の作用に基づいて、ロータ42に
回転駆動力が及ぼされて、ロータ42がコイル34に通
電される交番電流の周波数に対応した回転数で回転せし
められるようになっている。更にまた、コイル34に交
番電流が通電されなくなると、ロータ42は、次回始動
時にコイル34への通電によって磁極部60に生ぜしめ
られる磁極とロータ42の磁極43との間の磁力作用に
基づいて回転駆動力が得られる位置に停止するようにな
っている。
【0028】また、プレートモータ20の近くには、減
速歯車列14が配設されている。この減速歯車列14
は、はすば歯車78,1〜6番車80,82,84,8
6,88,90を含んで構成されている。そこにおい
て、はすば歯車78は、同軸上に一体形成されたピニオ
ン78aとウォーム歯車78bを有しており、ウォーム
歯車78bがプレートモータ20の出力軸64に固設さ
れたウォーム66に噛合されている。
【0029】また、ウォーム歯車78bの下面には、ス
リーブ92が一体形成されている。このスリーブ92は
円筒形状とされており、その筒壁部には、軸方向下方か
ら軸方向中央部分に至るまでの長さを有するスリット9
4が形成されている。そして、スリット94が形成され
たことにより、スリーブ92の筒壁部に対して、径方向
内方への付勢力が付与されることとなり、それによっ
て、ロータ42が逆回転せしめられた際に、スリーブ9
2の周壁部と支軸102の間の摺動抵抗に基づく回転抵
抗力が得られるようになっている。このことから明らか
なように、本実施形態においては、スリーブ92と支軸
102によって、抵抗手段が構成されている。
【0030】また、1番車80は、同軸上に一体形成さ
れた1番ピニオン80aと1番歯車80bを有してお
り、1番歯車80bがピニオン78aに噛合されてい
る。更に、2番車82は、同軸上に一体形成された2番
ピニオン82aと2番歯車82bを有しており、2番歯
車82bが1番ピニオン80aに噛合されている。な
お、本実施形態では、1番ピニオン80aと2番歯車8
2bは、間欠歯車とされている。また、3番車84は、
同軸上に一体形成された3番ピニオン84aと3番歯車
84bを有しており、3番歯車84bが2番ピニオン8
2aに噛合されている。更に、4番車86は、同軸上に
一体形成された4番ピニオン86aと4番歯車86bを
有しており、4番歯車86bが3番ピニオン84bに噛
合されている。また、5番車88は、同軸上に一体形成
された5番歯車88aと5番ピニオン88bを有してお
り、5番歯車88aが4番ピニオン86aに噛合されて
いる。更に、6番車90は、6番歯車90aを有してお
り、かかる6番歯車90aが5番ピニオン88bに噛合
されている。なお、本実施形態において、5番ピニオン
88bと6番歯車90aは、間欠歯車とされている。ま
た、6番車90の下面には、内周部分から径方向外方に
広がりつつ、周方向に延びるように形成された複数の弾
性係止片96が形成されている。
【0031】また、6番車90の軸方向下方には、サイ
クルカム16が配設されている。このサイクルカム16
は、6番車90の下面に重ね合せられて、相対回動可能
に配設されている。また、サイクルカム16の外周面に
は、外周カム面98が形成されている。この外周カム面
98は、小径の小径カム面98aと大径の大径カム面9
8bによって構成されており、何れも、次第に大径化し
ながら周方向に延びるカム面とされていると共に、互い
に略同一の周方向位置において、径方向の段差部を有し
ている。更に、サイクルカム16の上面には、回動中心
軸回りの周方向に形成された複数の鋸歯状の内面係止歯
100が形成されている。そして、6番車90の弾性係
止片96が、サイクルカム16の内面係止歯100に対
して弾性的に係止されることにより、6番車90とサイ
クルカム16が、周方向一方向で相対回転されるように
なっていると共に、周方向他方向で一体的に回転される
ようになっている。
【0032】なお、はすば歯車78の支軸102は、ハ
ウジング本体22における深底部30の底壁部と仕切板
24の間に跨って配設支持されていると共に、プレート
モータ20のロータ支軸72に対して垂直に配設されて
いる。また、1,3,5番車80,84,88の支軸1
04は、ハウジング本体22における浅底部32の底壁
部と蓋体26の間に跨って配設支持されていると共に、
はすば歯車78の支軸102と平行に延びる状態で配設
されていると共に、2,4番車82,86の支軸106
は、ハウジング本体22における浅底部32の底壁部と
蓋体26の間に跨って配設支持されていると共に、はす
ば歯車78の支軸102と平行に延びる状態で配設され
ている。
【0033】また、6番車90は、ハウジング本体22
の底壁部に形成された支持穴108と、蓋体26に形成
された支持孔110によって回転可能に支持されたサイ
クルカム16の回転中心軸16aに外挿されることによ
って支持されている。なお、サイクルカム16の回転中
心軸16aは、支軸102,104,106と平行に配
設されている。
【0034】また、仕切板24には、上面側に突出する
竪壁部112が一体形成されている。この竪壁部112
は、それぞれ直線的に延びる複数条の竪板を相互に連接
せしめた形態をもって形成されており、全体として略一
定の高さを有している。そして、仕切板24がハウジン
グ本体22内に収容配置されて、蓋体26が重ね合わせ
られた状態において、竪壁部112によって、ハウジン
グ12内において仕切板24と蓋体26の間の領域が、
相互に区画分離された複数の領域に仕切られている。
【0035】特に、本実施形態では、仕切板24の長手
方向(ハウジング本体22の幅方向)の中央部分を直線
的に延びる中央仕切壁114が立設されており、この中
央仕切壁114を挟んだ両側で、それぞれ、仕切板24
の内側縁部近くを長手方向に延びる第一及び第二の囲繞
壁116,118が形成されている。これにより、仕切
板24と蓋体26の間には、中央仕切壁114を挟んだ
一方の側に位置して、ハウジング本体22の外周壁部と
中央仕切壁114および第一の囲繞壁116によって周
囲を囲まれた接点プレート挿通領域が画成されていると
共に、中央仕切壁114を挟んだ他方の側に位置して、
ハウジング本体22の外周壁部と中央仕切壁114およ
び第二の囲繞壁118によって周囲を囲まれたコンデン
サ収容領域が画成されている。なお、これら接点プレー
ト挿通領域とコンデンサ収容領域は、実質的に相互に独
立して形成されていると共に、何れも、ハウジング12
の外部空間と、ハウジング12内のプレートモータ20
や減速歯車列14の収容領域との何れからも実質的に独
立した略密閉状の閉鎖空間とされている。
【0036】そして、接点プレート挿通領域には、三枚
の接点プレート18a,18b,18cが、互いに所定
距離を隔てて略平行に配設されている。これらの接点プ
レート18a,18b,18cは、長手平板形状を有す
る銅製の弾性板であって、何れも、接点プレート収容領
域の壁部を構成するハウジング本体22の外周壁部と第
一の囲繞壁116にそれぞれ設けられた挿通溝120,
122に挿通されており、その長手方向両端部分が、ハ
ウジング12の外部空間とハウジング12内における減
速歯車列14の収容領域側とに、それぞれ、突出せしめ
られている。なお、接点プレート18a,18b,18
cが挿通される挿通溝120,122は、何れも、接点
プレート18a,18b,18cの断面形状と略同一の
形状とされており、蓋体26が重ね合わせられることに
より、ハウジング本体22の外周壁部と第一の囲繞壁1
16における接点プレート18a,18b,18cの挿
通部位の隙間が十分小さくされている。要するに、本実
施形態では、接点プレート18a,18b,18cは、
何れも、ハウジング12の外部空間から、密閉状に閉鎖
形成された接点プレート収容領域を通じて、ハウジング
12の内部空間に入り込んだ状態で、配設されているの
である。
【0037】なお、かかる接点プレート挿通領域には、
ハウジング本体22の外周壁部と第一の囲繞壁116の
対向面間の中間位置において、ハウジング本体22の外
周壁部と略平行に延びる支持板124が、仕切板24か
ら立設形成されており、この支持板124に形成された
支持溝126によって接点プレート18a,18b,1
8cが嵌め込まれて、補助的に支持されている。また、
仕切板24には、板厚方向に貫通したリード挿通孔12
8が形成されており、このリード挿通孔128に対し
て、プレートモータ20におけるコイル34の給電用リ
ード材45が挿通されており、接点プレート挿通領域内
で、かかる給電用リード材45が接点プレート18aに
圧接されて電気的に接続されている。
【0038】そして、上述の如く配設された接点プレー
ト18a,18b,18cは、ハウジング12の内部空
間に突設された先端部分が、互いに弾性的に重ね合わせ
られるようにして、サイクルカム16の外周面に対して
弾性的に当接されている。ここにおいて、本実施形態で
は、小径カム面98aに対して接点プレート18bと接
点プレート18aが当接されて摺動されるようになって
いると共に、大径カム面98bに対して、接点プレート
18cが当接されて摺動されるようになっている。ま
た、接点プレート18bと接点プレート18cの間に配
設された接点プレート18aは、外周カム面98の周方
向において、接点プレート18b,18cよりも長くさ
れており、サイクルカム16の回転作動によって、接点
プレート18bと接点プレート18cが、小径カム面9
8aと大径カム面98bの各段差部を通過して小径側に
落ち込んだ後、更にサイクルカム16が所定量だけ回動
せしめられる間、かかる接点プレート18aは、段差部
に落ち込まないようになっている。要するに、本実施形
態では、サイクルカム16の小径カム面98a上で接点
プレート18bに重ね合せられて、電気的に接続状態に
維持されていた接点プレート18aが、接点プレート1
8bと接点プレート18cが小径カム面98aおよび大
径カム面98bの各段差部を通過して小径部に落ちてか
ら、接点プレート18aが小径カム面98aの段差部を
通過して小径部に落ちるまでの短い時間だけ、接点プレ
ート18bから離隔されて、接点プレート18cに重ね
合せられて、電気的に接続されるようになっているので
ある。
【0039】また一方、コンデンサ収容領域は、仕切板
24に立設された区画壁130によって複数の部分に区
画されており、中央仕切壁114から最も離れた区画内
にコンデンサ132が収容配置されている。また、この
コンデンサ132の一方のリード部134は、接点プレ
ート18と同様な材質で形成された給電プレート136
に対して電気的に接続されている。そして、給電プレー
ト136は、ハウジング本体22の外周壁部に形成され
た給電プレート挿通溝138に嵌め込まれた後、蓋体2
2でハウジング本体22の開口部が覆蓋されるようにな
っており、それによって、給電プレート136がハウジ
ング本体22の外周壁部を貫通して、コンデンサ収容領
域と外部空間の間に跨って配設されている。なお、ハウ
ジング12における給電プレート136の挿通箇所は、
給電プレート136の断面と同一形状とされて、隙間が
十分に小さくされている。また、給電プレート136が
挿通されたハウジング本体22の外周壁部の内方には、
外周壁部と略平行に延びる給電プレート支持板140
が、仕切板24から立設されており、この給電プレート
支持板140に形成された支持溝142に対して給電プ
レート136が嵌め込まれて、補助的に支持されてい
る。
【0040】また、コンデンサ収容領域における中央仕
切壁114と第二の囲繞壁118の接続隅部には、蓋体
26に向って開口する略矩形ボックス形状の接続空所1
44が形成されている。そして、この接続空所144の
開口部から深さ方向に向って延びる状態で、コンデンサ
132の他方のリード部146が挿入されていると共
に、この接続空所144の底壁部(仕切板24)に形成
された貫通孔148を通じて、プレートモータ20のコ
イル34の一つの給電用リード材45が開口部側に向っ
て、突設されている。そして、これらコンデンサ132
のリード部146とコイル34の給電用リード材45
は、接続空所144を形成する周壁部において、図1中
左右方向で、対向位置する壁部内面に沿って配設されて
いる。また、接続空所144には、銅製の弾性板を所定
幅でU字形状に湾曲成形した接続用板ばね150が圧入
されて組み付けられており、この接続用板ばね150の
両端部が、コンデンサ132のリード部146とコイル
34の給電用リード材45を、接続空所144の対向位
置する壁部内面に対して押圧保持するようになってい
る。それによって、リード部146と給電用リード材4
5が、接続用板ばね150を介して、相互に電気的に接
続されているのである。
【0041】次に、上述の如き構造とされた霜取りタイ
マ10の作動について説明する。先ず、霜取りタイマ1
0に電源が接続されると、プレートモータ20のコイル
34に給電されて、ロータ42が正回転する。そして、
プレートモータ20の回転駆動力が、はすば歯車78,
1〜6番車80,82,84,86,88,90を介し
て、サイクルカム16に伝達されるようになっている。
【0042】ここにおいて、接点プレート18bと接点
プレート18cが、小径カム面98aおよび大径カム面
98bの各段差部を通過する前、即ち、接点プレート1
8aが接点プレート18bに接続されている状態におい
ては、図示しない冷蔵庫のコンプレッサは稼動状態とな
っていると共に、霜取り機構は停止状態となっている。
そして、サイクルカム16が回転駆動せしめられて、接
点プレート18bと接点プレート18cが小径カム面9
8aおよび大径カム面98bの各段差部を通過して、接
点プレート18aが小径カム面98aに当接されている
状態、即ち、接点プレート18aが接点プレート18c
に接続されている状態においては、コンプレッサは停止
状態となっていると共に、霜取り機構が稼動状態となっ
ている。ここにおいて、接点プレート18aが接点プレ
ート18cに接続されている状態から、サイクルカム1
6が所定量だけ更に回転駆動せしめられて、接点プレー
ト18aが小径カム面98aの段差部を通過して、再び
接点プレート18bに接続されると、コンプレッサが再
び稼動状態となると共に、霜取り機構が再び停止状態と
なる。
【0043】また、本実施形態においては、プレートモ
ータ20のコイル34に給電されて、ロータ42が逆回
転した場合に、はすば歯車78に設けられたスリーブ9
2と支軸102の間の摺動抵抗に基づく回転抵抗力によ
り、ロータ42が軸方向一方(ウォーム66が形成され
ていない側)へ変位せしめられるようになっている。そ
して、ロータ42が軸方向一方の側に変位せしめられる
と、出力軸64に設けられた係止ピン74が、支持板7
0に設けられた係止片76に対して、係止されることと
なり、それによって、ロータ42の逆回転が阻止され
て、ロータ42を正方向に回転駆動せしめる位置に位置
決めすることが可能となり、その結果、ロータ42が正
方向への回転駆動を開始するようになっている。ここに
おいて、ロータ42の正方向への回転駆動開始時には、
はすば歯車78からウォーム66に駆動反力が及ぼされ
ることとなり、かかる駆動反力により、ロータ42が軸
方向他方(ウォーム66が形成された側)に変位せしめ
られる。その結果、係止ピン74と係止片76の係止状
態が解除されることとなり、ロータ42の正方向への回
転駆動が許容されるようになっている。
【0044】このような構造とされた霜取りタイマ10
においては、出力軸42に固設されたウォーム66とか
かるウォーム66に噛合されたウォーム歯車78bによ
って、大きなギヤ比を得ることが出来るのであり、それ
によって、霜取りタイマ10における長時間タイマの設
定を、容易に実現することが出来るのである。
【0045】また、ロータ42の逆回転防止機構が、上
述の如き簡単な構造によって構成することが出来ること
から、霜取りタイマ10の製作性の向上が図られ得ると
共に、霜取りタイマ10の性能と信頼性が向上され得
る。
【0046】以上、本発明の実施形態について詳述して
きたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、か
かる実施形態における具体的な記載によって、何等、限
定的に解釈されるものではない。
【0047】例えば、前記実施形態においては、抵抗手
段としてスリーブ92が採用されていたが、スリーブ9
2に代えて、図6〜8に示されているような部材を採用
することも可能である。即ち、図6〜8には、本発明に
おいて採用可能な抵抗手段が示されている。なお、以下
の説明において、前記実施形態と同様な部材および部位
については、前記実施形態と同一の符号を付すことによ
り、それらの詳細な説明を省略する。
【0048】先ず、図6に示された抵抗手段は、係止部
材152によって構成されている。この係止部152
は、全体として長手方向に延びる偏平楕円板形状とされ
ており、長手方向一方の端部には、係止孔154が形成
されていると共に、長手方向他方の端部には、貫通孔1
56が一体形成されている。そして、係止部材152
は、貫通孔156に内挿された支軸158回りに揺動可
能に配設されていると共に、その係止孔154には、は
すば歯車78の下面から軸方向下方に突出する回転軸1
60が内挿されている。また、係止孔154の内周面に
は、係止部162が一体形成されていると共に、はすば
歯車78の回転軸160の外周面には、係止爪164が
一体形成されている。そして、ロータ42が逆回転せし
められた際に、はすば歯車78の係止爪164が係止部
材152の係止部162に係止されるようになってお
り、それによって、はすば歯車78の逆回転方向で回転
抵抗力を与えることが出来るのである。
【0049】また、図7に示された抵抗手段は、長手帯
状の板ばね166がU字形状に湾曲された構造とされて
おり、その長手方向一方の板面がはすば歯車78の回転
軸160に当接されている。そして、板ばね166と回
転軸160の摺動抵抗により、ロータ42が逆回転せし
められた際に回転抵抗力を与えるようになっている。
【0050】また、図8に示された抵抗手段は、はすば
歯車78の回転軸160に対して、コイルスプリング1
68が巻回された構造とされており、ロータ42の逆回
転に伴って、はすば歯車78が逆方向に回転せしめられ
ると、コイルスプリング168が回転軸160を締めつ
けるようになっており、その結果、回転軸160とコイ
ルスプリング168の摩擦抵抗により、回転抵抗力を与
えるようになっている。
【0051】また、上述の如き抵抗手段を採用しない
で、はすば歯車78から及ぼされる駆動反力のみによっ
て、回転抵抗力を与えるようにしても良い。
【0052】また、前記実施形態では、係合手段は、ロ
ータ42に設けられた係止ピン74と支持板70に設け
られた係止片76によって構成されていたが、図9,1
0に示されているような構造を採用することも可能であ
る。
【0053】すなわち、図9,10には、本発明におい
て採用可能なプレートモータ170が示されている。な
お、以下の説明において、前記実施形態と同様な部材お
よび部位については、前記実施形態と同一の符号を付す
ことにより、それらの詳細な説明を省略する。
【0054】このプレートモータ170は、前記実施形
態のプレートモータ(20)に比して、コイルボビン4
4に端板部に矩形板形状の支持部172が一体形成され
ており、かかる支持部172に対して、支持板70と係
止片76が、ステータ36と略平行に延びるように一体
形成された構造とされている。そして、係止片76に対
して、ロータ42の係止ピン74が係止されるようにな
っている。このような構造の係合手段は、ロータ42の
係止ピン74が係止される係止片76がコイルボビン4
4に一体的に設けられていることから、ロータ42を、
正方向へ回転駆動せしめる位置に対して、より高精度に
位置決めすることが出来る。
【0055】また、前記実施形態では、ウォーム66が
ハウジング本体22の底壁部に対して平行とされていた
が、ウォーム66がハウジング本体22の底壁部に対し
て垂直であっても良い。その場合には、ウォーム66が
ハウジング本体22の底壁部側に位置せしめられるよう
にプレートモータ20を配設することが望ましく、それ
によって、ロータ42に対して、重力による軸方向下方
への付勢力が、常時、与えられることとなり、その結
果、逆転防止機構によって、ロータ42が正方向に回転
駆動する際の不必要な係止状態を回避することが出来る
のである。
【0056】また、前記実施形態では、ウォームギヤ式
タイミングモータをタイマモータに適用したものの具体
例を示したが、アクチュエータに適用することも可能で
あり、それによって、例えば洗濯機の排水弁の開閉作動
を有利に行うことが出来るのである。
【0057】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもない。
【0058】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされたウォームギヤ式タイミングモータに
おいては、簡単な構造によって、回転子の逆回転防止機
構を構成することが出来ると共に、ウォームギヤ式タイ
ミングモータの性能と信頼性が向上され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての霜取りタイマの内
部構造を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施形態としての霜取りタイマの内
部構造を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施形態としての霜取りタイマの組
立分解図である。
【図4】本実施形態の霜取りタイマに採用されているプ
レートモータの斜視図である。
【図5】図4に示されたプレートモータの上面図であ
る。
【図6】本実施形態の霜取りタイマに採用可能な抵抗手
段の例を示す図である。
【図7】本実施形態の霜取りタイマに採用可能な抵抗手
段の別の例を示す図である。
【図8】本実施形態の霜取りタイマに採用可能な抵抗手
段の更に別の例を示す図である。
【図9】本実施形態の霜取りタイマに採用可能なプレー
トモータの例を示す図である。
【図10】図9に示されたプレートモータの上面図であ
る。
【符号の説明】
10 霜取りタイマ 20 プレートモータ 34 コイル 36 ステータ 40 永久磁石 42 ロータ 43 磁極 60 磁極部 64 出力軸 66 ウォーム 74 係止ピン 76 係止片 78 はすば歯車 92 スリーブ 102 支軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 21/18 H02K 21/18 M Fターム(参考) 2F081 AA04 DD00 EE04 EE10 GG01 HH02 HH05 HH07 3J009 DA17 DA18 EA06 EA19 EA23 EA32 ED01 ED13 ED17 FA11 5H002 AE04 AE07 5H607 AA00 BB01 BB07 BB09 BB14 CC03 CC07 EE32 EE36 EE47 HH06 5H621 BB07 GA02 GA10 GB03 GB09 HH01 JK15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルが巻回装着されたステータによっ
    て複数の磁極部を形成すると共に、かかるステータの磁
    極部によって囲まれた領域に永久磁石を備えた回転子を
    配設せしめて、該回転子の外周面において周方向に交互
    に形成された複数の磁極部を、前記ステータの磁極部に
    対して周方向に所定の位相をもって軸直角方向で対向位
    置せしめたタイミングモータ本体を用い、該タイミンク
    モータ本体における出力軸にウォームを取り付けて、該
    ウォームが噛合せしめられたウォーム歯車を介して回転
    駆動力が出力されるようにしたウォームギヤ式タイミン
    グモータにおいて、 前記ウォームに噛合された前記ウォーム歯車に対して少
    なくとも逆回転方向で回転抵抗力を与える抵抗手段と、 前記出力軸の逆回転によって該ウォーム歯車から及ぼさ
    れる該抵抗手段による回転抵抗力に基づいて、前記ウォ
    ームに対して軸方向一方の側への変位を許容する軸方向
    変位許容手段と、 該ウォームの軸方向一方の側への変位によって係合し
    て、前記出力軸の逆回転を阻止して該出力軸を所定の回
    転位置に位置決めすると共に、該出力軸の正回転に伴い
    前記ウォーム歯車から及ぼされる駆動反力に基づく軸方
    向他方の側への変位によって係合解除されて、該出力軸
    の正回転を許容する係合手段とを、設けたことを特徴と
    するウォームギヤ式タイミングモータ。
  2. 【請求項2】 前記タイミングモータ本体として、板状
    の磁性材からなるステータにコイルを装着せしめると共
    に、該ステータに形成された複数の磁極形成部で囲まれ
    た領域に、永久磁石によって複数の磁極が外周面に設定
    されたロータを配設したプレートモータを採用した請求
    項1に記載のウォームギヤ式タイミングモータ。
  3. 【請求項3】 前記係合手段が、前記タイミングモータ
    本体において、前記ウォームの取り付けられた出力軸に
    対して固定的に設けられた第一の係合部と、前記ステー
    タに対して固定的に設けられた第二の係合部との係合作
    用によって、該出力軸の逆回転を阻止し得るようになっ
    ている請求項1又は2に記載のウォームギヤ式タイミン
    グモータ。
  4. 【請求項4】 前記ウォーム歯車によって計時手段を回
    転駆動せしめることによりタイマモータを構成した請求
    項1乃至3の何れかに記載のウォームギヤ式タイミング
    モータ。
  5. 【請求項5】 前記ウォーム歯車によって弁体等の外部
    作動部材に対して駆動力を及ぼす外部出力部材を駆動せ
    しめることにより駆動用アクチュエータを構成した請求
    項1乃至3の何れかに記載のウォームギヤ式タイミング
    モータ。
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