JP2002265605A - テトラアルコキシシラン縮合物及びその製造方法 - Google Patents
テトラアルコキシシラン縮合物及びその製造方法Info
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Abstract
存量が少なく、安定かつ高分子量であるテトラアルコキ
シシラン縮合物、その製造方法、及び硬化物を提供する
こと。 【解決手段】 40℃以上の状態で露点5℃以下の不活
性気体で内部の気体を置換した装置に、露点5℃以下の
不活性気体を流しながら液温を10℃以下に保持して、
Si(OR2)4(式中、R2は、炭素数1〜4のアルキ
ル基を示す。)で示されるテトラアルコキシシランと、
有機溶媒と、酸触媒と、水とを、テトラアルコキシシラ
ン1モルに対して有機溶媒を1.5〜2.5モル、酸触
媒を0.08〜0.12モル、水を1.6〜1.8モル
の各比率に含有する反応混合物を形成させ、次に露点5
℃以下の不活性気体を流しながら該反応混合物の液温を
60〜130℃に加熱して得られることを特徴とする、
テトラアルコキシシラン縮合物、その製造方法、及びそ
の硬化物。
Description
ン縮合物及びその製造方法に関するものである。
とするゾル-ゲル法により、加水分解及び重縮合反応を
利用したアルコキシシラン縮合物を合成する検討がなさ
れている。これらのアルコキシシラン縮合物は、プラス
チック材料やセラミック材料のハードコート剤、液晶表
示素子の保護膜、半導体の電気絶縁材料、塗料の硬化剤
などに利用されている。
は、メチルトリメトキシシランのような3官能有機トリ
アルコキシシランを原料に用いた有機トリアルコキシシ
ラン縮合物の製造方法が記載されている。また、テトラ
アルコキシシランの縮合物としては、メチルシリケート
51やエチルシリケート40等が販売されている。その
他に、例えば特開平10―147750号公報や特開平
7―48454号公報にて、アルキルシリケートの加水
分解及び重縮合反応を行わせたあと、残存モノマーを留
去する方法が報告されている。
止するため、水の量をケイ素1モルあたり1.25モル
を超えて導入するのは難しい。その結果、大きくても数
平均分子量が1200程度であったり、モノマーが残存
して安定性が悪くなったり、安定化するのにモノマーの
沸点以上の温度にして残存モノマーを留去したり、アル
カリを用いて処理しなければならない。
造が制御されていて、モノマー残存量が少なく、安定か
つ高分子量であるテトラアルコキシシラン縮合物、その
製造方法、及び硬化物を提供しようとするものである。
解決するために検討を行った結果、テトラアルコキシシ
ラン縮合物を得るに際し、まず40℃以上の状態で露点
5℃以下の不活性気体で内部の気体を置換し、その後テ
トラアルコキシシラン1モルに対して、1.6〜1.8
モル比と比較的多量の水を用いてテトラアルコキシシラ
ンを液温10℃以下で露点5℃以下の不活性気体を流し
ながら加水分解及び重縮合反応させ、次に液温60〜1
30℃で露点5℃以下の不活性気体を流しながらさらに
加水分解及び重縮合反応を行わせることにより、高分子
構造を制御することができて、安定でかつ高分子量であ
るテトラアルコキシシラン縮合物の合成が可能となる。
以下に本発明の技術内容について詳しく説明する。
合物の高分子構造をQ0が1%以下、Q3が50〜60
%、Q4が15〜25%に制御することが、安定でかつ
高分子量であるテトラアルコキシシラン縮合物を得るた
めの要件である。
アルコキシシランモノマーの他に、分解により生成した
シラノール基を含む物、あるいはアルコキシ基が溶媒と
置換した物も含まれる。Q1は、Q2、Q3、Q4を含む縮
合体の末端基、及びQ1同士の二量体を示す物である。
Q2、Q3、Q4はいずれも分子鎖中のユニットを示すも
のであるが、Q2が線状構造を形成するのに対し、Q3、
Q4は3次元構造の分岐を表すものである。
基または水素原子を示す。) 本発明では、原料を仕込む前及び加水分解反応時に、外
部からの水の進入を避ける必要がある。原料を仕込む前
の乾燥方法としては種々あるが、簡単な方法としては、
露点5℃以上の不活性気体を流しながら40℃以上に加
熱する方法があげられる。
の気体を、40℃以上の状態で露点5℃以下の不活性気
体で置換する。置換の時期は、反応容器への原料の仕込
み以前であれば特に限定されないが、乾燥した装置への
水の進入を防ぐために、加熱乾燥した装置にあっては加
熱乾燥後の冷却中から、既に乾燥した状態にある装置に
あっては使用する前から露点5℃以下の不活性気体で装
置内を置換するのがよい。
下、好ましくは−5℃以下の気体が、装置内の気体を置
換した場合に特に効果がある。この乾燥気体での装置内
部の気体との置換は、40℃以上の状態で行うことが本
発明の要件である。ここで用いられる乾燥気体として
は、空気等の気体を一旦5℃以下に冷却して凝縮した水
滴を除去した物や、アルミナゲル、シリカゲル、塩化カ
ルシウム等の吸湿剤を充填した充填層を通過させ除湿し
たもの等が特に制限なく使用できる。これらの不活性気
体の中でも、安全性の点から酸素等の支燃性のガスを含
まない窒素、アルゴン、ネオンが好ましい。
外気の進入を防ぐ目的及びテトラアルコキシシラン縮合
物の構造を制御することを目的として、製造が終了する
まで常時乾燥不活性気体を流しておく。なお該乾燥不活
性気体は、最終仕込み原料容積1m3当たり60〜90
0m3/hであることが好ましい。
ンとしては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシ
ラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシシラン
などがあげられる。
し、通常、テトラアルコキシシラン及び水の双方を溶解
する希釈剤として、有機溶媒を用いる。これらの有機溶
媒の沸点があまり高いと、加水分解及び重縮合反応後に
溶媒留去するとき及び成形時に有機溶媒が残存しやすく
なる。成形体に有機溶媒が多く残存した場合、成形体の
強度や耐溶剤性を低下させる。これを防ぐために有機溶
媒の沸点は130℃以下であることがが好ましい。
ノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどの
アルコール類、アセトン等のケトン類、THF、ジオキ
サン、エチレングリコールモノメチルエーテルなどのエ
ーテル類などが好適に用いられる。使用する溶媒の量
は、テトラアルコキシシラン1モルに対して1.5〜
2.5モル比が好ましい。溶媒量が少なすぎると加水分
解及び重縮合反応時にゲルが生じやすく、多すぎると反
応時間が長くなるためである。
触媒を使用する。酸触媒としては、塩酸、硝酸、硫酸、
燐酸などの無機酸または蟻酸、酢酸などの有機酸が使用
される。
ラン1モルに対して0.08〜0.12モル比で使用す
る。加水分解に使う水の量はテトラアルコキシシラン1
モルに対して1.6〜1.8モル比で使用する。また、
使用する有機溶媒に水分が含まれている場合には、その
水の量も含めて計算する。
ン1モルに対し、1.6モル未満の場合は、Q0構造が
1%以上となったり、Q3構造が50%以下、Q4構造が
15%以下となり、高分子量で安定なアルコキシシラン
縮合物は得られない。また、テトラアルコキシシラン1
モルに対して1.9モル以上の水を用いるとQ3構造が
60%以上、Q4構造が25%以上となり、ゲルを生じ
る。
応の時間は、モノマーの種類にもよるが、通常5〜60
分、好ましくは10〜40分である。
活性気体を流しながらさらに加水分解及び重縮合反応を
行わせ、加水分解反応で生じたアルコール、重縮合反応
で生じた水を留去する。なお、この際も、該不活性気体
は最終仕込み原料容積1m3当たり60〜900m3/h
で流しておく。液温が60℃より低いと、溶媒が残存し
たり、重縮合反応が十分に進まず、目的とするテトラア
ルコキシシラン縮合物は得られない。また、130℃よ
り高くすると、ゲルを生じることがある。加熱の時間
は、30分〜10時間、好ましくは2時間〜7時間程度
である。
シラン縮合物は、アルコール等の溶媒で希釈して、その
ままコーティング剤として使用できることはもちろんで
あるが、所望に応じて反応では使用しなかったアルコキ
シシランモノマーやその縮合物を変性剤として使用して
も良い。好ましい変性剤の例としては、γ―アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、γ―グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、γ―グリシドキシプロピルトリエト
キシシラン、γ―メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン、γ―メタクリロキシプロピルトリエトキシシラ
ンなどが挙げられる。これらの変性剤は、基板上の塗膜
を硬化させるための温度を低下させることができ、そし
て膜の硬度、密着性を向上させる。
ばディップ法、スピンコート法、刷毛塗り法、ロールコ
ート法、フレキソ印刷法などで基板上に塗布することが
できる。
化させても良いが、これに先立ち室温から80℃、好ま
しくは50〜80℃で乾燥させた後、80〜600℃、
好ましくは80〜400℃で加熱される。この加熱時間
としては5〜60分程度で充分である。この加熱が80
℃より低いと、得られた被膜の硬度、耐薬品性が不足し
やすい。これらの加熱は、通常の方法、例えばホットプ
レート、オーブン、ベルト炉等が使用できる。
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実
施例に制約されるものではない。
平均分子量はGPC(ゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィー)によって求めた。測定は下記の条件により行
った。
マトグラフィー(送液ポンプ:LC−6AD、検出器:
RI−10A)、 カラム:Polymer Science製PLgel
5μ MIXED−D2本、 検出部セル温調温度:40℃、カラム温度:25℃、注
入口温度:25℃、溶媒:テトラヒドロフラン(TH
F)、 流速:1mL/min、試料:THFで1wt%に希釈
し、20μL注入、 標準物質:Polymer Laboratories
製単分散ポリスチレン(670000、422000、
107000、43000、19200、4800、2
030、1350) 実施例1 攪拌機、温度計、気体導入管及び蒸留用のコンデンサー
を付けた200mL4つ口フラスコを、オイルバスを用
いて50℃に加熱しながら、気体導入管より、シリカゲ
ルを充填した乾燥管を通した窒素ガス(以下乾燥窒素ガ
スと略す)をフラスコ内に流し、装置内を乾燥させた。
その後、オイルバスをはずし、室温まで冷却した。な
お、器具の乾燥、仕込み、及び反応の際は、気体導入管
より最終仕込み原料容積1m3当たり322m3/hとな
る、最終原料仕込み容積67mLに対して21.6L/
hで乾燥窒素ガスを流しながら、実験を行った。
ラン34.8gとエタノール15.9gを加えて10分
間、氷浴を用いて液温0〜5℃で攪拌した。
て、テトラエトキシシラン1モルに対して0.105モ
ル比の塩化水素と1.60モル比の水となるように塩酸
と水を添加した。添加後、10分間氷浴を用いて、液温
0〜5℃で攪拌したのち、氷浴をはずしてさらに液温1
0℃以下で10分間攪拌した。
を攪拌下に加熱して、エタノールを水冷下コンデンサー
部分から蒸留した。なお、この際、攪拌速度150rp
m、乾燥窒素ガスを21.6L/hで流しながら、7時
間反応を行い、無色透明の粘性液体(L―1)を得た。
このテトラエトキシシラン縮合物のポリスチレン換算の
数平均分子量は1530であった。
を付けた200mL4つ口フラスコを、オイルバスを用
いて内部温度50℃に加熱しながら、気体導入管より、
乾燥窒素ガスをフラスコ内に流し、装置内を乾燥させ
た。その後、オイルバスをはずし、室温まで冷却した。
なお、器具の乾燥、仕込み、及び反応の際は、気体導入
管より21.6L/hで乾燥窒素ガスを流しながら、実
験を行った。
ラン34.8gとエタノール15.9gを加えて10分
間、氷浴を用いて液温0〜5℃で攪拌した。
て、テトラエトキシシラン1モルに対して0.105モ
ル比の塩化水素と1.70モル比の水となるように塩酸
と水を添加した。添加後、10分間氷浴を用いて液温0
〜5℃で攪拌したのち、氷浴をはずしてさらに液温10
℃以下で10分間攪拌した。
を攪拌下に加熱して、エタノールを水冷下コンデンサー
部分から蒸留した。なお、この際、攪拌速度150rp
m、乾燥窒素ガスを21.6L/hで流しながら、7時
間反応を行わせ、無色透明の粘性液体(L―2)を得
た。このテトラエトキシシラン縮合物のポリスチレン換
算の数平均分子量は2370であった。
を付けた200mL4つ口フラスコを、オイルバスを用
いて50℃に加熱しながら、気体導入管より、乾燥窒素
ガスをフラスコ内に流し、装置内を乾燥させた。その
後、オイルバスをはずし、室温まで冷却した。なお、器
具の乾燥、仕込み、及び反応の際は、気体導入管より乾
燥窒素ガスを21.6L/hで流しながら、実験を行っ
た。
ラン34.8gとエタノール15.9gを加えて10分
間、氷浴を用いて液温0〜5℃で攪拌した。
て、テトラエトキシシラン1モルに対して0.105モ
ル比の塩化水素と1.80モル比の水となるように塩酸
と水を添加した。添加後、10分間氷浴を用いて液温0
〜5℃で攪拌したのち、氷浴をはずしてさらに液温10
℃以下で10分間攪拌した。
を攪拌下に加熱して、エタノールを水冷下コンデンサー
部分から蒸留した。なお、この際、攪拌速度150rp
m、乾燥窒素ガスは21.6L/hで流しながら、4時
間反応を行わせ、無色透明の粘性液体(L―3)を得
た。このテトラエトキシシラン縮合物のポリスチレン換
算の数平均分子量は3070であった。
を付けた200mL4つ口フラスコを、オイルバスを用
いて50℃に加熱しながら、気体導入管より、乾燥窒素
ガスをフラスコ内に流し、装置内を乾燥させた。その
後、オイルバスをはずし、室温まで冷却した。なお、器
具の乾燥、仕込み、及び反応の際は、気体導入管より乾
燥窒素ガスを21.6L/hで流しながら、実験を行っ
た。
ラン34.8gとエタノール15.9gを加えて10分
間、氷浴中0〜5℃で攪拌した。
て、テトラエトキシシラン1モルに対して0.105モ
ル比の塩化水素と1.50モル比の水となるように塩酸
と水を添加した。添加後、10分間氷浴を用いて液温0
〜5℃で攪拌したのち、氷浴をはずしてさらに液温10
℃以下で10分間攪拌した。
を攪拌下に加熱して、エタノールを水冷下コンデンサー
部分から蒸留した。なお、この際、攪拌速度150rp
m、乾燥窒素ガスは21.6L/hで流しながら、7時
間反応を行い、無色透明の粘性液体(L―4)を得た。
このテトラエトキシシラン縮合物のポリスチレン換算の
数平均分子量は1360であった。
を付けた200mL4つ口フラスコを、オイルバスを用
いて50℃に加熱しながら、気体導入管より、乾燥窒素
ガスをフラスコ内に流し、装置内を乾燥させた。その
後、オイルバスをはずし、室温まで冷却した。なお、器
具の乾燥、仕込み、反応の際は、気体導入管より乾燥窒
素ガスを21.6L/hで流しながら、実験を行った。
ラン34.8gとエタノール15.9gを加えて10分
間、氷浴を用いて液温0〜5℃で攪拌した。
て、テトラエトキシシラン1モルに対して0.105モ
ル比の塩化水素と1.90モル比の水となるように塩酸
と水を添加した。添加後、10分間氷浴を用いて液温0
〜5℃で攪拌したのち、氷浴をはずしてさらに液温10
℃以下で10分間攪拌した。
を攪拌下に加熱して、エタノールを水冷下コンデンサー
部分から蒸留した。なお、この際、攪拌速度150rp
m、乾燥窒素ガスは21.6L/hで流しながら、1時
間30分反応を行ったところで、ゲルが発生した。
0mL4つ口フラスコを、オイルバスを用いて50℃に
加熱しながら、気体導入管より、乾燥窒素ガスをフラス
コ内に流し、装置内を乾燥させた。その後、オイルバス
をはずし、室温まで冷却した。なお、器具の乾燥、及び
仕込みの際は、気体導入管より乾燥窒素ガスを21.6
L/hで流しながら、実験を行ったが、その後は気体導
入管から乾燥窒素ガスは流さず、密閉した。
ラン34.8gとエタノール15.9gを加えて10分
間、氷浴中0〜5℃で攪拌した。
て、テトラエトキシシラン1モルに対して0.105モ
ル比の塩化水素と1.70モル比の水となるように塩酸
と水を添加した。添加後、10分間氷浴を用いて液温0
〜5℃で攪拌したのち、氷浴をはずしてさらに液温10
℃以下で10分間攪拌した。
を攪拌速度150rpmで攪拌下に加熱して、エタノー
ルを水冷下コンデンサー部分から蒸留したところ、45
分後にゲルが発生した。
ペクトルを測定し、組成分析を行い、Q0からQ4の構成
成分分析を行った。結果は、表−1に示す。なお、構成
比は、29Si−NMRのピーク面積比より算出した。Q
0:―88〜―90ppmに現れるピークの積分比値を
全体の積分比で除した値。Q1:―91〜―96ppm
に現れるピークの積分比値を全体の積分比で除した値。
Q2:―93〜―98ppmに現れるピークの積分比値
を全体の積分比で除した値。Q 3:―98〜―107p
pmに現れるピークの積分比値を全体の積分比で除した
値。Q4:―104〜―114ppmに現れるピークの
積分比値を全体の積分比で除した値。
り行った。
の一部をサンプル瓶に移し、原液、40wt%THF溶
液、40wt%エタノール溶液として密閉し、0℃、2
0℃で保存した。1ヶ月後、全てのサンプルでゲル化は
起こらず、目視で粘度の変化は見られなかった。
となるようにエタノールで希釈し、シリコン基板、IT
O付きガラス基板、ソーダライムガラス基板、石英基
板、トリアセチルセルロースフィルム、PETフィルム
上に塗布したところ、ムラやピンホールは認められず、
成膜性は良好であった。
後、80℃で3分間乾燥し、さらに200℃で30分間
焼成した膜の透過率、鉛筆硬度を測定した。透過率、鉛
筆硬度の測定法は以下の通りである。
を用いて膜厚0.1μmの被膜を形成し、(株)島津製
作所製の分光高度計UV3100PCを使用して、波長
800〜200nmの領域の透過率を測定した。
の方法による。
た。また、鉛筆硬度は5Hであった。
い、乾燥不活性ガスを流しながらか、テトラアルコキシ
シランの加水分解・重縮合反応を行うことにより、モノ
マー残存量が少なく、高分子量で、安定であり、構造の
制御されたテトラアルコキシシラン縮合物を合成するこ
とができる。
Claims (9)
- 【請求項1】 テトラアルコキシシランの分解によって
得られる、下記Q0〜Q4成分を含有するシロキサンであ
って、構成成分が29Si−NMRの積分比で、Q0が1
%以下、Q3が50〜60%、Q4が15〜25%である
テトラアルコキシシラン縮合物。 【化1】 (式中、R1は、炭素数1〜4のアルキル基または水素
原子を示す。) - 【請求項2】 ポリスチレン換算の数平均分子量が14
00〜5000である、請求項1に記載のテトラアルコ
キシシラン縮合物。 - 【請求項3】 40℃以上の状態で露点5℃以下の不活
性気体で内部の気体を置換した装置に、露点5℃以下の
不活性気体を流しながら液温を10℃以下に保持して、
式(1) 【化2】 (式中、R2は、炭素数1〜4のアルキル基を示す。)
で示されるテトラアルコキシシランと、有機溶媒と、酸
触媒と、水とを、テトラアルコキシシラン1モルに対し
て有機溶媒を1.5〜2.5モル、酸触媒を0.08〜
0.12モル、水を1.6〜1.8モルの各比率に含有
する反応混合物を形成させ、次に露点5℃以下の不活性
気体を流しながら該反応混合物の液温を60〜130℃
に加熱して得られることを特徴とする、請求項1に記載
のテトラアルコキシシラン縮合物。 - 【請求項4】 最終仕込み原料容積1m3当たり露点5
℃以下の不活性気体を60〜900m3/hに流すこと
を特徴とする、請求項3に記載のテトラアルコキシシラ
ン縮合物。 - 【請求項5】 テトラアルコキシシランがテトラエトキ
シシランである請求項1、2,3,又は4に記載のテト
ラアルコキシシラン縮合物。 - 【請求項6】 40℃以上の状態で露点5℃以下の不活
性気体で内部の気体を置換した装置に、露点5℃以下の
不活性気体を流しながら液温を10℃以下に保持して、
式(1) 【化3】 (式中、R2は、炭素数1〜4のアルキル基を示す。)
で示されるテトラアルコキシシランと、有機溶媒と、酸
触媒と、水とを、テトラアルコキシシラン1モルに対し
て、有機溶媒を1.5〜2.5モル、酸触媒を0.08
〜0.12モル、水を1.6〜1.8モルの各比率に含
有する反応混合物を形成させ、次に露点5℃以下の不活
性気体を流しながら該反応混合物の液温を60〜130
℃に加熱することを特徴とする、テトラアルコキシシラ
ン縮合物の製造方法。 - 【請求項7】 最終仕込み原料容積1m3当たり露点5
℃以下の不活性気体を60〜900m3/hに流すこと
を特徴とする、請求項6に記載のテトラアルコキシシラ
ン縮合物の製造方法。 - 【請求項8】 アルコキシシランがテトラエトキシシラ
ンである請求項6〜7に記載のテトラアルコキシシラン
縮合物の製造方法。 - 【請求項9】 請求項6、7,又は8に記載の製造方法
により得られたテトラアルコキシシラン縮合物を硬化し
てなるテトラアルコキシシラン硬化物。
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