JP2002265388A - 経皮吸収促進剤 - Google Patents
経皮吸収促進剤Info
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- JP2002265388A JP2002265388A JP2001061279A JP2001061279A JP2002265388A JP 2002265388 A JP2002265388 A JP 2002265388A JP 2001061279 A JP2001061279 A JP 2001061279A JP 2001061279 A JP2001061279 A JP 2001061279A JP 2002265388 A JP2002265388 A JP 2002265388A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のように経皮吸収促進助剤を配合しなく
とも、薬効成分の経皮吸収促進効果を奏することがで
き、また保存条件や取り扱い等においても特に制限を設
けることなく用いることができる経皮吸収促進剤を提供
する。 【解決手段】 水溶性薬剤成分と水を、表面積60m2
/以上の疎水化無水ケイ酸で均一に被覆したドライウォ
ーター剤型をなす、経皮吸収促進剤。
とも、薬効成分の経皮吸収促進効果を奏することがで
き、また保存条件や取り扱い等においても特に制限を設
けることなく用いることができる経皮吸収促進剤を提供
する。 【解決手段】 水溶性薬剤成分と水を、表面積60m2
/以上の疎水化無水ケイ酸で均一に被覆したドライウォ
ーター剤型をなす、経皮吸収促進剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉末状形態であり
ながら塗擦により液化するドライウォーター製剤を利用
した経皮吸収促進剤に関する。さらに詳しくは、従来の
ように薬剤成分の経皮吸収効果を助長するための経皮吸
収促進助剤を製剤中に配合しなくとも、皮膚に塗布した
際、薬剤成分の経皮吸収促進効果を格段に高めることが
できる経皮吸収促進剤に関する。
ながら塗擦により液化するドライウォーター製剤を利用
した経皮吸収促進剤に関する。さらに詳しくは、従来の
ように薬剤成分の経皮吸収効果を助長するための経皮吸
収促進助剤を製剤中に配合しなくとも、皮膚に塗布した
際、薬剤成分の経皮吸収促進効果を格段に高めることが
できる経皮吸収促進剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、経皮投与による外用製剤において
は、薬効成分の他に、該薬効成分の経皮吸収効果促進等
のために、各種の経皮吸収促進助剤が配合されている。
すなわち、皮膚表面は角層と呼ばれ、本来、体外からの
異物の侵入を防御する障壁としての生理的機能を有する
ため、単に外用製剤の基剤中に薬効成分を配合しただけ
では十分な経皮吸収性が得られない。そのため、角層の
上記防御機能に抗して皮膚内層への薬効成分の浸透を効
率よく行わせるために、各種の経皮吸収促進助剤を基剤
に配合することが一般に行われている。このような経皮
吸収促進助剤としては、例えばジメチルスルホキシド、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、メチル
デシルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン等が
知られている。
は、薬効成分の他に、該薬効成分の経皮吸収効果促進等
のために、各種の経皮吸収促進助剤が配合されている。
すなわち、皮膚表面は角層と呼ばれ、本来、体外からの
異物の侵入を防御する障壁としての生理的機能を有する
ため、単に外用製剤の基剤中に薬効成分を配合しただけ
では十分な経皮吸収性が得られない。そのため、角層の
上記防御機能に抗して皮膚内層への薬効成分の浸透を効
率よく行わせるために、各種の経皮吸収促進助剤を基剤
に配合することが一般に行われている。このような経皮
吸収促進助剤としては、例えばジメチルスルホキシド、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、メチル
デシルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン等が
知られている。
【0003】さらに、上記薬効成分が、水溶性で、しか
も水の存在下で容易に分解、変質するなど不安定で製品
の物性に悪影響を及ぼしたりするような場合、その配合
は、製剤の剤型のみならず、保存条件、取り扱い等にお
いて制限を設ける必要があった。
も水の存在下で容易に分解、変質するなど不安定で製品
の物性に悪影響を及ぼしたりするような場合、その配合
は、製剤の剤型のみならず、保存条件、取り扱い等にお
いて制限を設ける必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のよう
に経皮吸収促進助剤を配合しなくとも、薬効成分の経皮
吸収促進効果を奏することができ、また保存条件や取り
扱い等においても特に制限を設けることなく用いること
ができる経皮吸収促進剤を提供することを目的とする。
に経皮吸収促進助剤を配合しなくとも、薬効成分の経皮
吸収促進効果を奏することができ、また保存条件や取り
扱い等においても特に制限を設けることなく用いること
ができる経皮吸収促進剤を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、経皮吸収促進剤
として、薬効成分を配合した水性成分を疎水性粉末で均
一に被覆して粉末状形態化(ドライウォーター化)した
製剤を用いることにより、従来のように製剤中に経皮吸
収促進助剤を配合しなくとも、皮膚に塗布した際、薬効
成分の経皮吸収促進効果を従来に比べて格段に高めるこ
とができることを見出し、本発明を完成するに至った。
に本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、経皮吸収促進剤
として、薬効成分を配合した水性成分を疎水性粉末で均
一に被覆して粉末状形態化(ドライウォーター化)した
製剤を用いることにより、従来のように製剤中に経皮吸
収促進助剤を配合しなくとも、皮膚に塗布した際、薬効
成分の経皮吸収促進効果を従来に比べて格段に高めるこ
とができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は、水溶性薬剤成分と、水
と、表面積60m2/g以上の疎水化無水ケイ酸を含
み、ドライウォーター剤型をなす、経皮吸収促進剤に関
する。
と、表面積60m2/g以上の疎水化無水ケイ酸を含
み、ドライウォーター剤型をなす、経皮吸収促進剤に関
する。
【0007】ここで、上記水溶性薬剤成分としては、美
白剤、抗炎症剤、抗菌剤、ホルモン剤、ビタミン類、酵
素、抗酸化剤、動植物抽出物の中から選ばれる1種また
は2種以上が好ましい。
白剤、抗炎症剤、抗菌剤、ホルモン剤、ビタミン類、酵
素、抗酸化剤、動植物抽出物の中から選ばれる1種また
は2種以上が好ましい。
【0008】さらに、上記水溶性薬剤成分が、ハイドロ
キノン誘導体、コウジ酸、L−アスコルビン酸およびそ
の誘導体、トラネキサム酸およびその誘導体、グリチル
リチン酸塩、レゾルシン、イオウ、サリチル酸、ビタミ
ンB6およびその誘導体、ニコチン酸およびその誘導
体、パントテニールエチルエーテル、トリプシン、ヒア
ルロニダーゼ、チオタウリン、グルタチオン、茶エキ
ス、イザヨイバラエキスの中から選ばれる1種または2
種以上であるのが好ましい。
キノン誘導体、コウジ酸、L−アスコルビン酸およびそ
の誘導体、トラネキサム酸およびその誘導体、グリチル
リチン酸塩、レゾルシン、イオウ、サリチル酸、ビタミ
ンB6およびその誘導体、ニコチン酸およびその誘導
体、パントテニールエチルエーテル、トリプシン、ヒア
ルロニダーゼ、チオタウリン、グルタチオン、茶エキ
ス、イザヨイバラエキスの中から選ばれる1種または2
種以上であるのが好ましい。
【0009】また上記水溶性薬剤成分を0.001〜1
0重量%含有するのが好ましい。
0重量%含有するのが好ましい。
【0010】さらに本発明は、水溶性薬剤成分と、水
と、表面積60m2/g以上の疎水化無水ケイ酸を含む
ドライウォーター製剤を経皮投与する、水溶性薬剤成分
の経皮吸収促進方法に関する。
と、表面積60m2/g以上の疎水化無水ケイ酸を含む
ドライウォーター製剤を経皮投与する、水溶性薬剤成分
の経皮吸収促進方法に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
【0012】本発明では、経皮吸収促進剤として、ドラ
イウォーター製剤を用いる。ここで「ドライウォータ
ー」とは、疎水性粉末で水性成分を被覆して粉末状形態
をなし、使用時に塗擦すると液化するようになされてい
るものをいう。
イウォーター製剤を用いる。ここで「ドライウォータ
ー」とは、疎水性粉末で水性成分を被覆して粉末状形態
をなし、使用時に塗擦すると液化するようになされてい
るものをいう。
【0013】本発明では、疎水性粉末として少なくとも
疎水化無水ケイ酸を用いる。疎水化無水ケイ酸は、微粒
子無水ケイ酸表面を疎水化処理したものである。
疎水化無水ケイ酸を用いる。疎水化無水ケイ酸は、微粒
子無水ケイ酸表面を疎水化処理したものである。
【0014】疎水化処理の方法としては、無水ケイ酸に
撥水性を付与できる方法であればいかなるものでもよ
く、その方法は問わないが、例えば気相法、液相法、オ
ートクレーブ法、メカノケミカル法等、通常の表面処理
方法を用いることができる。
撥水性を付与できる方法であればいかなるものでもよ
く、その方法は問わないが、例えば気相法、液相法、オ
ートクレーブ法、メカノケミカル法等、通常の表面処理
方法を用いることができる。
【0015】例えば疎水化処理剤を原料粉末に添加して
処理を行う場合、適当な溶媒(ジクロルメタン、クロロ
ホルム、ヘキサン、エタノール、キシレン、揮発性シリ
コーン等)に希釈して添加してもよく、あるいは直接添
加してもよい。粉末と処理剤の混合攪拌には、ボールミ
ル、ホジャーサイトボールミル、振動ボールミル、アト
ライター、ポットミル、ロッドミル、パンミル、ホモミ
キサー、ホモディスパー、ヘンシェルミキサー、ナウタ
ーミキサー等も使用することができる。この他にも、粉
末表面の活性を利用し、気相反応により100℃以下の
低温で環状オルガノシロキサンを粉末表面上で重合させ
る方法(特公平1−54380号)や、前記方法の後に
表面のシリコーンポリマーのSi−H部分にグリセロー
ルモノアリルエーテル等のペンダント基を付加させる方
法(特公平1−54381号)等も用いることができ
る。
処理を行う場合、適当な溶媒(ジクロルメタン、クロロ
ホルム、ヘキサン、エタノール、キシレン、揮発性シリ
コーン等)に希釈して添加してもよく、あるいは直接添
加してもよい。粉末と処理剤の混合攪拌には、ボールミ
ル、ホジャーサイトボールミル、振動ボールミル、アト
ライター、ポットミル、ロッドミル、パンミル、ホモミ
キサー、ホモディスパー、ヘンシェルミキサー、ナウタ
ーミキサー等も使用することができる。この他にも、粉
末表面の活性を利用し、気相反応により100℃以下の
低温で環状オルガノシロキサンを粉末表面上で重合させ
る方法(特公平1−54380号)や、前記方法の後に
表面のシリコーンポリマーのSi−H部分にグリセロー
ルモノアリルエーテル等のペンダント基を付加させる方
法(特公平1−54381号)等も用いることができ
る。
【0016】疎水化処理剤としては、特に限定されるも
のではないが、脂肪酸デキストリン処理粉末、トリメチ
ルシロキシケイ酸処理粉末、フッ素変性トリメチルシロ
キシケイ酸処理粉末、メチルフェニルシロキシケイ酸処
理粉末、フッ素変性メチルフェニルシロキシケイ酸処理
粉末、ジメチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキ
サン、メチルフェニルポリシロキサン等の低粘度〜高粘
度油状ポリシロキサン処理粉末、ガム状ポリシロキサン
処理粉末、メチルハイドロジェンポリシロキサン処理粉
末、フッ素変性メチルハイドロジェンポリシロキサン処
理粉末、メチルトリクロルシラン、メチルトリアルコキ
シシラン、ヘキサメチルジシラン、ジメチルジクロルシ
ラン、ジメチルジアルコキシシラン、トリメチルクロル
シラン、トリメチルアルコキシシラン等の有機シリル化
合物あるいはそれらのフッ素置換体による処理粉末、エ
チルトリクロルシラン、エチルトリアルコキシシラン、
プロピルトリクロルシラン、プロピルトリアルコキシシ
ラン、ヘキシルトリクロルシラン、ヘキシルトリアルコ
キシシラン、長鎖アルキルトリクロルシラン、長鎖アル
キルトリエトキシシラン等の有機変性シランあるいはそ
れらのフッ素置換体による処理粉末、アミノ変性ポリシ
ロキサン処理粉末、フッ素変性ポリシロキサン処理粉
末、フッ化アルキルリン酸処理粉末等が挙げられる。ま
た、ペルフルオロアルキルリン酸エステル・ジエタノー
ルアミン塩類、ペルフルオロアルキル硫酸エステル・ジ
エタノールアミン塩類、ペルフルオロアルキルカルボン
酸エステル・ジエタノールアミン塩類、ペルフルオロポ
リエーテルジアルキルリン酸およびその塩、ペルフルオ
ロポリエーテルジアルキル硫酸およびその塩、ペルフル
オロポリエーテルジアルキルカルボン酸およびその塩な
ども用いられる。
のではないが、脂肪酸デキストリン処理粉末、トリメチ
ルシロキシケイ酸処理粉末、フッ素変性トリメチルシロ
キシケイ酸処理粉末、メチルフェニルシロキシケイ酸処
理粉末、フッ素変性メチルフェニルシロキシケイ酸処理
粉末、ジメチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキ
サン、メチルフェニルポリシロキサン等の低粘度〜高粘
度油状ポリシロキサン処理粉末、ガム状ポリシロキサン
処理粉末、メチルハイドロジェンポリシロキサン処理粉
末、フッ素変性メチルハイドロジェンポリシロキサン処
理粉末、メチルトリクロルシラン、メチルトリアルコキ
シシラン、ヘキサメチルジシラン、ジメチルジクロルシ
ラン、ジメチルジアルコキシシラン、トリメチルクロル
シラン、トリメチルアルコキシシラン等の有機シリル化
合物あるいはそれらのフッ素置換体による処理粉末、エ
チルトリクロルシラン、エチルトリアルコキシシラン、
プロピルトリクロルシラン、プロピルトリアルコキシシ
ラン、ヘキシルトリクロルシラン、ヘキシルトリアルコ
キシシラン、長鎖アルキルトリクロルシラン、長鎖アル
キルトリエトキシシラン等の有機変性シランあるいはそ
れらのフッ素置換体による処理粉末、アミノ変性ポリシ
ロキサン処理粉末、フッ素変性ポリシロキサン処理粉
末、フッ化アルキルリン酸処理粉末等が挙げられる。ま
た、ペルフルオロアルキルリン酸エステル・ジエタノー
ルアミン塩類、ペルフルオロアルキル硫酸エステル・ジ
エタノールアミン塩類、ペルフルオロアルキルカルボン
酸エステル・ジエタノールアミン塩類、ペルフルオロポ
リエーテルジアルキルリン酸およびその塩、ペルフルオ
ロポリエーテルジアルキル硫酸およびその塩、ペルフル
オロポリエーテルジアルキルカルボン酸およびその塩な
ども用いられる。
【0017】本発明では、例えば微粒子無水ケイ酸の表
面をオルガノシラン系化合物、シリコーン化合物等で覆
うことにより調製することができる。具体的には、トリ
メチルシロキシル化無水ケイ酸、ジメチルシロキシル化
無水ケイ酸、メチルシロキシル化無水ケイ酸、オクチル
シロキシル化無水ケイ酸、シリコーンオイル処理無水ケ
イ酸、メチルポリシロキサン処理無水ケイ酸、ジメチル
ポリシロキサン処理無水ケイ酸、トリメチルポリシロキ
サン処理無水ケイ酸等が例示される。
面をオルガノシラン系化合物、シリコーン化合物等で覆
うことにより調製することができる。具体的には、トリ
メチルシロキシル化無水ケイ酸、ジメチルシロキシル化
無水ケイ酸、メチルシロキシル化無水ケイ酸、オクチル
シロキシル化無水ケイ酸、シリコーンオイル処理無水ケ
イ酸、メチルポリシロキサン処理無水ケイ酸、ジメチル
ポリシロキサン処理無水ケイ酸、トリメチルポリシロキ
サン処理無水ケイ酸等が例示される。
【0018】本発明では、疎水化無水ケイ酸は表面積が
60m2/g以上であることが必要であり、表面積がこ
れより小さいと、疎水化無水ケイ酸の粒径が大きくな
り、水溶性薬剤成分や水などの水性成分の表面に多量に
配向するのが難しく、水性成分を安定に粉末状化するこ
とが難しくなる。
60m2/g以上であることが必要であり、表面積がこ
れより小さいと、疎水化無水ケイ酸の粒径が大きくな
り、水溶性薬剤成分や水などの水性成分の表面に多量に
配向するのが難しく、水性成分を安定に粉末状化するこ
とが難しくなる。
【0019】疎水化無水ケイ酸の配合量は、製剤中、2
〜20重量%が好ましく、特には3〜10重量%であ
る。配合量が少なすぎると、水溶性薬剤成分や水などの
水性成分を十分に被覆粉末状化できず、意図する粉末状
形態を得ることができなくなるおそれがあり、一方、配
合量が多すぎると、多量の水を被覆粉末状化することが
できるようにはなるが、使用時塗擦しても液化が困難と
なり、官能上好ましくない。
〜20重量%が好ましく、特には3〜10重量%であ
る。配合量が少なすぎると、水溶性薬剤成分や水などの
水性成分を十分に被覆粉末状化できず、意図する粉末状
形態を得ることができなくなるおそれがあり、一方、配
合量が多すぎると、多量の水を被覆粉末状化することが
できるようにはなるが、使用時塗擦しても液化が困難と
なり、官能上好ましくない。
【0020】本発明では、水性成分として少なくとも水
溶性薬剤成分と水を含む。
溶性薬剤成分と水を含む。
【0021】本発明に用いられる水溶性薬剤成分として
は、美白剤、抗炎症剤、抗菌剤、ホルモン剤、ビタミン
類、酵素、抗酸化剤、動植物抽出物が好ましく用いられ
る。
は、美白剤、抗炎症剤、抗菌剤、ホルモン剤、ビタミン
類、酵素、抗酸化剤、動植物抽出物が好ましく用いられ
る。
【0022】美白剤としては、アルブチン等のハイドロ
キノン誘導体、コウジ酸、L−アスコルビン酸およびそ
の誘導体、トラネキサム酸およびその誘導体などが例示
される。
キノン誘導体、コウジ酸、L−アスコルビン酸およびそ
の誘導体、トラネキサム酸およびその誘導体などが例示
される。
【0023】L−アスコルビン酸は、一般にビタミンC
といわれ、その強い還元作用により細胞呼吸作用、酵素
賦活作用、膠原形成作用を有し、かつメラニン還元作用
を有する。L−アスコルビン酸誘導体としては、例えば
L−アスコルビン酸モノリン酸エステル、L−アスコル
ビン酸−2−硫酸エステルなどのL−アスコルビン酸モ
ノエステル類や、L−アスコルビン酸−2−グルコシド
などのL−アスコルビン酸グルコシド類、あるいはこれ
らの塩などが挙げられる。
といわれ、その強い還元作用により細胞呼吸作用、酵素
賦活作用、膠原形成作用を有し、かつメラニン還元作用
を有する。L−アスコルビン酸誘導体としては、例えば
L−アスコルビン酸モノリン酸エステル、L−アスコル
ビン酸−2−硫酸エステルなどのL−アスコルビン酸モ
ノエステル類や、L−アスコルビン酸−2−グルコシド
などのL−アスコルビン酸グルコシド類、あるいはこれ
らの塩などが挙げられる。
【0024】トラネキサム酸誘導体としては、トラネキ
サム酸の二量体(例えば、塩酸トランス−4−(トラン
ス−アミノメチルシクロヘキサンカルボニル)アミノメ
チルシクロヘキサンカルボン酸、等)、トラネキサム酸
とハイドロキノンのエステル体(例えば、トランス−4
−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸4’−ヒドロ
キシフェニルエステル、等)、トラネキサム酸とゲンチ
シン酸のエステル体(例えば、2−(トランス−4−ア
ミノメチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)−5−ヒ
ドロキシ安息香酸およびその塩、等)、トラネキサム酸
のアミド体(例えば、トランス−4−アミノメチルシク
ロヘキサンカルボン酸メチルアミドおよびその塩、トラ
ンス−4−(P−メトキシベンゾイル)アミノメチルシ
クロヘキサンカルボン酸およびその塩、トランス−4−
グアニジノメチルシクロヘキサンカルボン酸およびその
塩、等)などが挙げられる。
サム酸の二量体(例えば、塩酸トランス−4−(トラン
ス−アミノメチルシクロヘキサンカルボニル)アミノメ
チルシクロヘキサンカルボン酸、等)、トラネキサム酸
とハイドロキノンのエステル体(例えば、トランス−4
−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸4’−ヒドロ
キシフェニルエステル、等)、トラネキサム酸とゲンチ
シン酸のエステル体(例えば、2−(トランス−4−ア
ミノメチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)−5−ヒ
ドロキシ安息香酸およびその塩、等)、トラネキサム酸
のアミド体(例えば、トランス−4−アミノメチルシク
ロヘキサンカルボン酸メチルアミドおよびその塩、トラ
ンス−4−(P−メトキシベンゾイル)アミノメチルシ
クロヘキサンカルボン酸およびその塩、トランス−4−
グアニジノメチルシクロヘキサンカルボン酸およびその
塩、等)などが挙げられる。
【0025】抗炎症剤としては、例えばグリチルリチン
酸塩(例えばグリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリ
チン酸アンモニウム、等)、アラントインなどが挙げら
れる。
酸塩(例えばグリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリ
チン酸アンモニウム、等)、アラントインなどが挙げら
れる。
【0026】抗菌剤としては、例えばレゾルシン、イオ
ウ、サリチル酸などが挙げられる。
ウ、サリチル酸などが挙げられる。
【0027】ホルモン剤としては、例えばオキシトシ
ン、コルチコトロピン、バソプレッシン、セクレチン、
ガストリン、カルシトニンなどが挙げられる。
ン、コルチコトロピン、バソプレッシン、セクレチン、
ガストリン、カルシトニンなどが挙げられる。
【0028】ビタミン類としては、例えばビタミン
B6、ビタミンB6塩酸塩等のビタミンB 6誘導体、ニコ
チン酸、ニコチン酸アミド等のニコチン酸誘導体、パン
トテニールエチルエーテルなどが挙げられる。
B6、ビタミンB6塩酸塩等のビタミンB 6誘導体、ニコ
チン酸、ニコチン酸アミド等のニコチン酸誘導体、パン
トテニールエチルエーテルなどが挙げられる。
【0029】酵素としては、例えばトリプシン、塩化リ
ゾチーム、キモトリプシン、セミアルカリプロテナー
ゼ、セラペプターゼ、リパーゼ、ヒアルロニダーゼなど
が挙げられる。
ゾチーム、キモトリプシン、セミアルカリプロテナー
ゼ、セラペプターゼ、リパーゼ、ヒアルロニダーゼなど
が挙げられる。
【0030】抗酸化剤としては、チオタウリン、グルタ
チオン、カテキン、アルブミン、フェリチン、メタロチ
オネインなどが挙げられる。
チオン、カテキン、アルブミン、フェリチン、メタロチ
オネインなどが挙げられる。
【0031】動植物抽出物のうち、植物抽出物として
は、例えば茶エキス、イザヨイバラエキス、オウゴンエ
キス、ドクダミエキス、オウバクエキス、メリロートエ
キス、オドリコソウエキス、カンゾウエキス、シャクヤ
クエキス、サボンソウエキス、ヘチマエキス、キナエキ
ス、ユキノシタエキス、クララエキス、コウホネエキ
ス、ウイキョウエキス、サクラソウエキス、バラエキ
ス、ジオウエキス、レモンエキス、シコンエキス、アロ
エエキス、ショウブ根エキス、ユーカリエキス、スギナ
エキス、セージエキス、タイムエキス、海藻エキス、キ
ューカンバエキス、チョウジエキス、キイチゴエキス、
メリッサエキス、ニンジンエキス、マロニエエキス、モ
モエキス、桃葉エキス、クワエキス、ヤグルマギクエキ
ス、ハマメリスエキス、カンゾウエキス、イチョウエキ
ス、イチヤクエキスなどが挙げられる。また動物抽出物
としては、プラセンタエキス、コラーゲンなどが好まし
く用いられる。
は、例えば茶エキス、イザヨイバラエキス、オウゴンエ
キス、ドクダミエキス、オウバクエキス、メリロートエ
キス、オドリコソウエキス、カンゾウエキス、シャクヤ
クエキス、サボンソウエキス、ヘチマエキス、キナエキ
ス、ユキノシタエキス、クララエキス、コウホネエキ
ス、ウイキョウエキス、サクラソウエキス、バラエキ
ス、ジオウエキス、レモンエキス、シコンエキス、アロ
エエキス、ショウブ根エキス、ユーカリエキス、スギナ
エキス、セージエキス、タイムエキス、海藻エキス、キ
ューカンバエキス、チョウジエキス、キイチゴエキス、
メリッサエキス、ニンジンエキス、マロニエエキス、モ
モエキス、桃葉エキス、クワエキス、ヤグルマギクエキ
ス、ハマメリスエキス、カンゾウエキス、イチョウエキ
ス、イチヤクエキスなどが挙げられる。また動物抽出物
としては、プラセンタエキス、コラーゲンなどが好まし
く用いられる。
【0032】これら水溶性薬剤成分の配合量は、製剤
中、0.001〜10重量%が好ましく、より好ましく
は0.005〜7重量%であり、特には0.01〜5重
量%である。配合量が少なすぎると、有効成分たる該薬
剤成分の機能を十分に発揮することが難しく、一方、配
合量が必要以上に多すぎても、配合量の増加に見合った
効果の増強を見込むことが困難となる。本発明では、こ
れら水溶性薬剤成分の配合の安定化を図ることができ、
それらの機能を十分に発揮し得る。また薬効成分の経皮
吸収促進効果を図ることができる。
中、0.001〜10重量%が好ましく、より好ましく
は0.005〜7重量%であり、特には0.01〜5重
量%である。配合量が少なすぎると、有効成分たる該薬
剤成分の機能を十分に発揮することが難しく、一方、配
合量が必要以上に多すぎても、配合量の増加に見合った
効果の増強を見込むことが困難となる。本発明では、こ
れら水溶性薬剤成分の配合の安定化を図ることができ、
それらの機能を十分に発揮し得る。また薬効成分の経皮
吸収促進効果を図ることができる。
【0033】本発明に用いられる水は、通常の医薬品、
化粧料の分野において用いられ得るる水であれば特に限
定することなく用いることができる。
化粧料の分野において用いられ得るる水であれば特に限
定することなく用いることができる。
【0034】水は、本発明製剤に含まれる他の必須成
分、任意添加成分の総配合量の残量分配合することがで
きるが、本発明では、70〜99重量%程度が好まし
く、特には90〜99重量%程度である。配合量が多す
ぎると、水性成分を十分に粉末状化することが難しく、
意図する粉末状形態を得ることができなくなるおそれが
あり、一方、配合量が少なすぎると、粉末状化は可能で
あるが、使用時塗擦しても液化が困難となり、官能上好
ましくない。
分、任意添加成分の総配合量の残量分配合することがで
きるが、本発明では、70〜99重量%程度が好まし
く、特には90〜99重量%程度である。配合量が多す
ぎると、水性成分を十分に粉末状化することが難しく、
意図する粉末状形態を得ることができなくなるおそれが
あり、一方、配合量が少なすぎると、粉末状化は可能で
あるが、使用時塗擦しても液化が困難となり、官能上好
ましくない。
【0035】本発明の経皮吸収促進剤は、疎水化無水ケ
イ酸により、水溶性薬剤成分と水を含む水性成分(水滴
状をなす)の表面に吸着し、均一被覆して粉末状をなす
ものであり、塗擦により力を加えると、この吸着状態が
破壊され、粉末状化されていた水性成分がにじみ出て液
化され、水溶性薬剤成分の有効性が発揮されるものであ
る。
イ酸により、水溶性薬剤成分と水を含む水性成分(水滴
状をなす)の表面に吸着し、均一被覆して粉末状をなす
ものであり、塗擦により力を加えると、この吸着状態が
破壊され、粉末状化されていた水性成分がにじみ出て液
化され、水溶性薬剤成分の有効性が発揮されるものであ
る。
【0036】本発明の経皮吸収促進剤の製造方法は、疎
水化無水ケイ酸により、水溶性薬剤成分や水などの水性
成分(水滴状をなす)の表面に吸着し、均一被覆して粉
末状化するものであれば、特にその製造方法は限定され
るものでない。例えば、水溶性薬剤成分を水に溶解した
もの(水性成分)に疎水化無水ケイ酸を添加し、これを
疎水性密閉空間を形成する中空容器内に投入し、次い
で、該中空容器内に乱流を発生させるように該容器を高
速撹拌し、これにより水性成分を微小水滴化(例えば水
滴の平均径5mm以下程度)させて、該微小水滴の表面
に疎水化無水ケイ酸を吸着せしめることによって均一被
覆する等の製造方法が挙げられる。この場合、ホモジナ
イザー、ロッキングミキサー、解砕付ロッキングミキサ
ー、シェーカー、V型混合機、気流攪拌型混合機、水平
円筒型混合機、二重円錐型混合機、リボン型混合機、高
速流動型混合機等を好ましく用いることができる。これ
らの混合機を用いることにより簡便に大量製造すること
ができる。なお、本発明の製造方法は上記例示に限定さ
れるものでない。
水化無水ケイ酸により、水溶性薬剤成分や水などの水性
成分(水滴状をなす)の表面に吸着し、均一被覆して粉
末状化するものであれば、特にその製造方法は限定され
るものでない。例えば、水溶性薬剤成分を水に溶解した
もの(水性成分)に疎水化無水ケイ酸を添加し、これを
疎水性密閉空間を形成する中空容器内に投入し、次い
で、該中空容器内に乱流を発生させるように該容器を高
速撹拌し、これにより水性成分を微小水滴化(例えば水
滴の平均径5mm以下程度)させて、該微小水滴の表面
に疎水化無水ケイ酸を吸着せしめることによって均一被
覆する等の製造方法が挙げられる。この場合、ホモジナ
イザー、ロッキングミキサー、解砕付ロッキングミキサ
ー、シェーカー、V型混合機、気流攪拌型混合機、水平
円筒型混合機、二重円錐型混合機、リボン型混合機、高
速流動型混合機等を好ましく用いることができる。これ
らの混合機を用いることにより簡便に大量製造すること
ができる。なお、本発明の製造方法は上記例示に限定さ
れるものでない。
【0037】本発明のドライウォーター剤型をなす経皮
吸収促進剤を実際に皮膚に塗布したところ、薬効成分の
優れた経皮吸収促進効果が得られることがわかった。こ
の経皮吸収促進効果向上の理由は、おそらく、薬効成分
を配合した水性成分を粉末状に製剤化(ドライウォータ
ー化)することにより、該調製された経皮吸収促進剤を
皮膚に塗布した際、塗擦により粉末内に内包されていた
水溶性薬剤成分が皮膚上を覆い、これを疎水化無水ケイ
酸が被覆するというオクルージョン効果により、水性成
分の蒸発が抑制され、薬効成分の結晶化が遅延されるた
め、より長時間の薬剤の皮膚上での滞留がみられるため
であろうと考えられる。
吸収促進剤を実際に皮膚に塗布したところ、薬効成分の
優れた経皮吸収促進効果が得られることがわかった。こ
の経皮吸収促進効果向上の理由は、おそらく、薬効成分
を配合した水性成分を粉末状に製剤化(ドライウォータ
ー化)することにより、該調製された経皮吸収促進剤を
皮膚に塗布した際、塗擦により粉末内に内包されていた
水溶性薬剤成分が皮膚上を覆い、これを疎水化無水ケイ
酸が被覆するというオクルージョン効果により、水性成
分の蒸発が抑制され、薬効成分の結晶化が遅延されるた
め、より長時間の薬剤の皮膚上での滞留がみられるため
であろうと考えられる。
【0038】なお、疎水化無水ケイ酸と、水や水溶性薬
剤成分等の水性成分との配合比は、配合する水溶性薬剤
成分や、その他の水溶性任意添加成分、製造スケール等
により一概にいえるものでないが、疎水化無水ケイ酸:
水性成分=0.1〜99.9:20:80程度が好まし
く、特には0.1:99.9〜7:93である。疎水化
無水ケイ酸の配合割合が多いほど経皮吸収性の促進効果
をより高めることができる。
剤成分等の水性成分との配合比は、配合する水溶性薬剤
成分や、その他の水溶性任意添加成分、製造スケール等
により一概にいえるものでないが、疎水化無水ケイ酸:
水性成分=0.1〜99.9:20:80程度が好まし
く、特には0.1:99.9〜7:93である。疎水化
無水ケイ酸の配合割合が多いほど経皮吸収性の促進効果
をより高めることができる。
【0039】なお、本発明製剤中には、通常添加され得
る成分、例えば、多価アルコール(グリセリンなど)等
の保湿剤、香料、pH調整剤、防腐剤、紫外線吸収剤、
各種粉末、水溶性高分子(例えば、天然の水溶性高分
子、半合成の水溶性高分子、合成の水溶性高分子、無機
の水溶性高分子、等)、シリコーン系化合物等を、本発
明の効果を妨げない範囲で配合することができる。
る成分、例えば、多価アルコール(グリセリンなど)等
の保湿剤、香料、pH調整剤、防腐剤、紫外線吸収剤、
各種粉末、水溶性高分子(例えば、天然の水溶性高分
子、半合成の水溶性高分子、合成の水溶性高分子、無機
の水溶性高分子、等)、シリコーン系化合物等を、本発
明の効果を妨げない範囲で配合することができる。
【0040】また、本発明の経皮吸収促進方法は、水溶
性薬剤成分と、水と、疎水化無水ケイ酸を含むドライウ
ォーター製剤を経皮投与する工程を含む。この場合、ド
ライウォーター製剤を皮膚に直接塗擦することにより、
上記したように、粉末内に内包されていた水溶性薬剤成
分が皮膚上を覆い、これを疎水化無水ケイ酸が被覆する
形となり、皮膚上の薬効成分が長時間結晶化することな
く滞留し、これにより経皮吸収促進を図ることができる
ものと思われる。
性薬剤成分と、水と、疎水化無水ケイ酸を含むドライウ
ォーター製剤を経皮投与する工程を含む。この場合、ド
ライウォーター製剤を皮膚に直接塗擦することにより、
上記したように、粉末内に内包されていた水溶性薬剤成
分が皮膚上を覆い、これを疎水化無水ケイ酸が被覆する
形となり、皮膚上の薬効成分が長時間結晶化することな
く滞留し、これにより経皮吸収促進を図ることができる
ものと思われる。
【0041】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づきさらに詳細に
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。なお、配合量はすべて重量%で示す。
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。なお、配合量はすべて重量%で示す。
【0042】実施例に先立ち、本発明で用いた試験法お
よび評価法を説明する。
よび評価法を説明する。
【0043】[薬剤(水存在下不安定成分)安定性試
験]各実施例品について、40℃で保存(1ヵ月、3ヵ
月、6ヵ月)したときの水存在下不安定成分の残存量
を、HPLCにより測定し、これから残存率を調べた。
験]各実施例品について、40℃で保存(1ヵ月、3ヵ
月、6ヵ月)したときの水存在下不安定成分の残存量
を、HPLCにより測定し、これから残存率を調べた。
【0044】[製品の保存安定性試験]各実施例品、比
較例品を、−10℃、0℃、室温、40℃、露光(日光
照射)下で6ヵ月間保存したサンプルについて下記基準
により評価した。 (評価) ○: 製剤は変化しなかった △: 若干離水を起こした ×: 離水が著しく製剤破壊が起こった
較例品を、−10℃、0℃、室温、40℃、露光(日光
照射)下で6ヵ月間保存したサンプルについて下記基準
により評価した。 (評価) ○: 製剤は変化しなかった △: 若干離水を起こした ×: 離水が著しく製剤破壊が起こった
【0045】[経皮吸収効果試験]薬剤安定性および製
剤安定性の問題のないサンプルのみ本試験を実施した。
健常人10名を被験者とし、25℃、相対湿度50%の
恒温恒湿室に入室後、前腕内側部を石鹸洗浄した。30
分間安静の後、試料を5mg/cm2で前腕内側部に塗
布した。6時間後試料塗布部位を石鹸洗浄し、30分間
安静の後、テープストリッピングにより角層を採取し
た。次に、該角層より水溶性薬剤成分(有効成分)を抽
出した後、抽出液中の有効成分濃度をHPLCにて測定
し、角層中の有効成分濃度を算出した。すなわち、有効
成分の角層内濃度が高いほど有効成分の経皮吸収効果が
高いことを意味する。
剤安定性の問題のないサンプルのみ本試験を実施した。
健常人10名を被験者とし、25℃、相対湿度50%の
恒温恒湿室に入室後、前腕内側部を石鹸洗浄した。30
分間安静の後、試料を5mg/cm2で前腕内側部に塗
布した。6時間後試料塗布部位を石鹸洗浄し、30分間
安静の後、テープストリッピングにより角層を採取し
た。次に、該角層より水溶性薬剤成分(有効成分)を抽
出した後、抽出液中の有効成分濃度をHPLCにて測定
し、角層中の有効成分濃度を算出した。すなわち、有効
成分の角層内濃度が高いほど有効成分の経皮吸収効果が
高いことを意味する。
【0046】(実施例1、比較例1)液状製剤中で不安
定な薬剤成分であるL−アスコルビン酸−2−グルコシ
ド(以下、「AA−2G」とも記す)を配合した、実施
例1のドライウォーター製剤および比較例1の液状製剤
を、下記表1に示す処方で常法により調製した。上記試
験方法により、実施例1、比較例1の製剤安定性を評価
した。なお、表1中、ジメチルシリコーンオイル処理無
水ケイ酸(*)は「アエロジルRY200S」(日本アエ
ロジル社製;表面積80m2/g)を、シリコーン系化
合物(**)は「シリコーンパウダーE506−W」(東レ
・ダウコーニング・シリコーン社製)を、それぞれ用い
た。結果を表1に示す。
定な薬剤成分であるL−アスコルビン酸−2−グルコシ
ド(以下、「AA−2G」とも記す)を配合した、実施
例1のドライウォーター製剤および比較例1の液状製剤
を、下記表1に示す処方で常法により調製した。上記試
験方法により、実施例1、比較例1の製剤安定性を評価
した。なお、表1中、ジメチルシリコーンオイル処理無
水ケイ酸(*)は「アエロジルRY200S」(日本アエ
ロジル社製;表面積80m2/g)を、シリコーン系化
合物(**)は「シリコーンパウダーE506−W」(東レ
・ダウコーニング・シリコーン社製)を、それぞれ用い
た。結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】(製法) 実施例1: (1)および(2)を粉砕、混合した(A
相)。(3)〜(9)を混合、溶解した(B相)。次い
でA相とB相を高速混合・撹拌してドライウォーター製
剤を調製し、容器に充填した。
相)。(3)〜(9)を混合、溶解した(B相)。次い
でA相とB相を高速混合・撹拌してドライウォーター製
剤を調製し、容器に充填した。
【0049】比較例1: (3)〜(9)を混合、溶解
して液状製剤を調製し、容器に充填した。
して液状製剤を調製し、容器に充填した。
【0050】実施例1および比較例1で調製した製剤に
ついて、上記試験方法により製剤安定性(長期安定性)
を評価した。結果を表2に示す。
ついて、上記試験方法により製剤安定性(長期安定性)
を評価した。結果を表2に示す。
【0051】
【表2】
【0052】表2から明らかなように、実施例1のドラ
イウォーター製剤は、各保存条件下で6ヵ月経過後も製
剤の形態がほとんど変化なく、経時の製剤安定性におい
て問題のないことが確認された。
イウォーター製剤は、各保存条件下で6ヵ月経過後も製
剤の形態がほとんど変化なく、経時の製剤安定性におい
て問題のないことが確認された。
【0053】次に、実施例1および比較例1で調製した
製剤について、上記試験方法により有効成分AA−2G
に関して薬剤安定性を評価した。結果を表3に示す。
製剤について、上記試験方法により有効成分AA−2G
に関して薬剤安定性を評価した。結果を表3に示す。
【0054】
【表3】
【0055】表3の結果より明らかなように、実施例1
のドライウォーター製剤は、40℃で6ヵ月経過後も有
効成分AA−2Gがほとんど残存しており、経時の薬剤
安定性において問題のないことが確認された。
のドライウォーター製剤は、40℃で6ヵ月経過後も有
効成分AA−2Gがほとんど残存しており、経時の薬剤
安定性において問題のないことが確認された。
【0056】さらに、実施例1および比較例1で調製し
た製剤について、上記試験方法により有効成分AA−2
Gの経皮吸収効果を評価した。結果を図1に示す。
た製剤について、上記試験方法により有効成分AA−2
Gの経皮吸収効果を評価した。結果を図1に示す。
【0057】図1の結果から明らかなように、実施例1
のドライウォーター製剤は、比較例1の液状製剤に比べ
て、有効成分AA−2Gに関して優れた経皮吸収効果を
示した。
のドライウォーター製剤は、比較例1の液状製剤に比べ
て、有効成分AA−2Gに関して優れた経皮吸収効果を
示した。
【0058】(実施例2、比較例2)液状製剤中で不安
定な有効成分トラネキサム酸を配合した、実施例2のド
ライウォーター製剤および比較例2の液状製剤を下記表
4に示す処方で常法により調製した。なお表4中、ジメ
チルシリコーンオイル処理無水ケイ酸(*)は「アエロジ
ルR202」(日本アエロジル(株)社製;表面積10
0m2/g)を用いた。
定な有効成分トラネキサム酸を配合した、実施例2のド
ライウォーター製剤および比較例2の液状製剤を下記表
4に示す処方で常法により調製した。なお表4中、ジメ
チルシリコーンオイル処理無水ケイ酸(*)は「アエロジ
ルR202」(日本アエロジル(株)社製;表面積10
0m2/g)を用いた。
【0059】
【表4】
【0060】(製法) 実施例2: (2)〜(9)を混合、溶解した後、
(1)を加えて高速混合・撹拌してドライウォーター製
剤を調製し、容器に充填した。
(1)を加えて高速混合・撹拌してドライウォーター製
剤を調製し、容器に充填した。
【0061】比較例2: (2)〜(9)を混合、溶解
して製剤を調製し、容器に充填した。
して製剤を調製し、容器に充填した。
【0062】実施例2および比較例2で調製した製剤に
ついて、上記試験方法により製剤安定性(長期安定性)
を評価した。結果を表5に示す。
ついて、上記試験方法により製剤安定性(長期安定性)
を評価した。結果を表5に示す。
【0063】
【表5】
【0064】表5から明らかなように、実施例2のドラ
イウォーター製剤は、各保存条件下で6ヵ月経過後も製
剤の形態がほとんど変化なく、経時の製剤安定性におい
て問題のないことが確認された。
イウォーター製剤は、各保存条件下で6ヵ月経過後も製
剤の形態がほとんど変化なく、経時の製剤安定性におい
て問題のないことが確認された。
【0065】次に、実施例2および比較例2で調製した
製剤について、上記試験方法により有効成分トラネキサ
ム酸に関して薬剤安定性を評価した。結果を表6に示
す。
製剤について、上記試験方法により有効成分トラネキサ
ム酸に関して薬剤安定性を評価した。結果を表6に示
す。
【0066】
【表6】
【0067】表6の結果より明らかなように、実施例2
のドライウォーター製剤は、40℃で6ヵ月経過後も有
効成分トラネキサム酸がほとんど残存しており、経時の
薬剤安定性において問題のないことが確認された。
のドライウォーター製剤は、40℃で6ヵ月経過後も有
効成分トラネキサム酸がほとんど残存しており、経時の
薬剤安定性において問題のないことが確認された。
【0068】さらに、実施例2および比較例2で調製し
た製剤について、上記試験方法により有効成分トラネキ
サム酸の経皮吸収効果を評価した。結果を図2に示す。
た製剤について、上記試験方法により有効成分トラネキ
サム酸の経皮吸収効果を評価した。結果を図2に示す。
【0069】図2の結果から明らかなように、実施例2
のドライウォーター製剤は、比較例2の液状製剤に比べ
て、有効成分トラネキサム酸に関して優れた経皮吸収効
果を示した。
のドライウォーター製剤は、比較例2の液状製剤に比べ
て、有効成分トラネキサム酸に関して優れた経皮吸収効
果を示した。
【0070】(実施例3、比較例3)液状製剤中で不安
定な有効成分パントテニールエチルエーテルを配合し
た、実施例3のドライウォーター製剤および比較例3の
液状製剤を下記表7に示す処方で常法により調製した。
なお表7中、ジメチルシリコーンオイル処理無水ケイ酸
(*)は「アエロジルR202」(日本アエロジル(株)
社製;表面積100m2/g)を、無水ケイ酸(**)は「シ
ルデックスL−51」を用いた。
定な有効成分パントテニールエチルエーテルを配合し
た、実施例3のドライウォーター製剤および比較例3の
液状製剤を下記表7に示す処方で常法により調製した。
なお表7中、ジメチルシリコーンオイル処理無水ケイ酸
(*)は「アエロジルR202」(日本アエロジル(株)
社製;表面積100m2/g)を、無水ケイ酸(**)は「シ
ルデックスL−51」を用いた。
【0071】
【表7】
【0072】(製法) 実施例3:(1)および(2)を粉砕、混合した(A
相)。(3)〜(9)を混合、溶解した(B相)。次い
でA相とB相を高速混合・撹拌してドライウォーター製
剤を調製し、容器に充填した。
相)。(3)〜(9)を混合、溶解した(B相)。次い
でA相とB相を高速混合・撹拌してドライウォーター製
剤を調製し、容器に充填した。
【0073】比較例3:(3)〜(9)を混合、溶解し
て液状製剤を調製し、容器に充填した。
て液状製剤を調製し、容器に充填した。
【0074】実施例3および比較例3で調製した製剤に
ついて、上記試験方法により製剤安定性(長期安定性)
を評価した。結果を表8に示す。
ついて、上記試験方法により製剤安定性(長期安定性)
を評価した。結果を表8に示す。
【0075】
【表8】
【0076】表8から明らかなように、実施例3のドラ
イウォーター製剤は、各保存条件下で6ヵ月経過後も製
剤の形態がほとんど変化なく、経時の製剤安定性におい
て問題のないことが確認された。
イウォーター製剤は、各保存条件下で6ヵ月経過後も製
剤の形態がほとんど変化なく、経時の製剤安定性におい
て問題のないことが確認された。
【0077】次に、実施例3および比較例3で調製した
製剤について、上記試験方法により有効成分パントテニ
ールエチルエーテルに関して薬剤安定性を評価した。結
果を表9に示す。
製剤について、上記試験方法により有効成分パントテニ
ールエチルエーテルに関して薬剤安定性を評価した。結
果を表9に示す。
【0078】
【表9】
【0079】表9の結果より明らかなように、実施例3
のドライウォーター製剤は、40℃で6ヵ月経過後も有
効成分パントテニールエチルエーテルがほとんど残存し
ており、経時の薬剤安定性において問題のないことが確
認された。
のドライウォーター製剤は、40℃で6ヵ月経過後も有
効成分パントテニールエチルエーテルがほとんど残存し
ており、経時の薬剤安定性において問題のないことが確
認された。
【0080】さらに、実施例3および比較例3で調製し
た製剤について、上記試験方法により有効成分トラネキ
サム酸の経皮吸収効果を評価した。結果を図3に示す。
た製剤について、上記試験方法により有効成分トラネキ
サム酸の経皮吸収効果を評価した。結果を図3に示す。
【0081】図3の結果から明らかなように、実施例3
のドライウォーター製剤は、比較例3の液状製剤に比べ
て、有効成分パントテニールエチルエーテルに関して優
れた経皮吸収効果を示した。
のドライウォーター製剤は、比較例3の液状製剤に比べ
て、有効成分パントテニールエチルエーテルに関して優
れた経皮吸収効果を示した。
【0082】(実施例4、比較例4)液状製剤中で不安
定な有効成分アルブチンを配合した、実施例4のドライ
ウォーター製剤および比較例4の液状製剤を下記表10
に示す処方で常法により調製した。なお、表10中、ジ
メチルシリコーンオイル処理無水ケイ酸(*)は「アエロ
ジルR812S」(日本アエロジル(株)社製;表面積
220m2/g)を用いた。
定な有効成分アルブチンを配合した、実施例4のドライ
ウォーター製剤および比較例4の液状製剤を下記表10
に示す処方で常法により調製した。なお、表10中、ジ
メチルシリコーンオイル処理無水ケイ酸(*)は「アエロ
ジルR812S」(日本アエロジル(株)社製;表面積
220m2/g)を用いた。
【0083】
【表10】
【0084】(製法) 実施例4:(2)〜(9)を混合、溶解した後、(1)
を加えて高速混合・撹拌してドライウォーター製剤を調
製し、容器に充填した。
を加えて高速混合・撹拌してドライウォーター製剤を調
製し、容器に充填した。
【0085】比較例4:(2)〜(9)を混合、溶解し
て製剤を調製し、容器に充填した。
て製剤を調製し、容器に充填した。
【0086】実施例4および比較例4で調製した製剤に
ついて、上記試験方法により製剤安定性(長期安定性)
を評価した。結果を表11に示す。
ついて、上記試験方法により製剤安定性(長期安定性)
を評価した。結果を表11に示す。
【0087】
【表11】
【0088】表11から明らかなように、実施例4のド
ライウォーター製剤は、各保存条件下で6ヵ月経過後も
製剤の形態がほとんど変化なく、経時の製剤安定性にお
いて問題のないことが確認された。
ライウォーター製剤は、各保存条件下で6ヵ月経過後も
製剤の形態がほとんど変化なく、経時の製剤安定性にお
いて問題のないことが確認された。
【0089】次に、実施例4および比較例4で調製した
製剤について、上記試験方法により有効成分アルブチン
に関して薬剤安定性を評価した。結果を表12に示す。
製剤について、上記試験方法により有効成分アルブチン
に関して薬剤安定性を評価した。結果を表12に示す。
【0090】
【表12】
【0091】表12の結果より明らかなように、実施例
4のドライウォーター製剤は、40℃で6ヵ月経過後も
有効成分アルブチンが完全に残存しており、経時の薬剤
安定性において全く問題のないことが確認された。
4のドライウォーター製剤は、40℃で6ヵ月経過後も
有効成分アルブチンが完全に残存しており、経時の薬剤
安定性において全く問題のないことが確認された。
【0092】さらに、実施例4および比較例4で調製し
た製剤について、上記試験方法により有効成分アルブチ
ンの経皮吸収効果を評価した。結果を図4に示す。
た製剤について、上記試験方法により有効成分アルブチ
ンの経皮吸収効果を評価した。結果を図4に示す。
【0093】図4の結果から明らかなように、実施例4
のドライウォーター製剤は、比較例4の液状製剤に比べ
て、有効成分アルブチンに関して優れた経皮吸収効果を
示した。
のドライウォーター製剤は、比較例4の液状製剤に比べ
て、有効成分アルブチンに関して優れた経皮吸収効果を
示した。
【0094】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、従
来のように経皮吸収促進助剤を配合しなくとも、薬効成
分の経皮吸収促進効果を奏することができ、また保存条
件や取り扱い等においても特に制限を設けることなく用
いることができる経皮吸収促進剤を提供することができ
る。
来のように経皮吸収促進助剤を配合しなくとも、薬効成
分の経皮吸収促進効果を奏することができ、また保存条
件や取り扱い等においても特に制限を設けることなく用
いることができる経皮吸収促進剤を提供することができ
る。
【図1】実施例1、比較例1で調製した製剤における、
薬剤成分L−アスコルビン酸−2−グルコシド(AA−
2G)の経皮吸収効果を示すグラフである。
薬剤成分L−アスコルビン酸−2−グルコシド(AA−
2G)の経皮吸収効果を示すグラフである。
【図2】実施例2、比較例2で調製した製剤における、
薬効成分トラネキサム酸の経皮吸収効果を示すグラフで
ある。
薬効成分トラネキサム酸の経皮吸収効果を示すグラフで
ある。
【図3】実施例3、比較例3で調製した製剤における、
薬効成分パントテニールエチルエーテルの経皮吸収効果
を示すグラフである。
薬効成分パントテニールエチルエーテルの経皮吸収効果
を示すグラフである。
【図4】実施例4、比較例4で調製した製剤における、
薬効成分アルブチンの経皮吸収効果を示すグラフであ
る。
薬効成分アルブチンの経皮吸収効果を示すグラフであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高須 恵美子 神奈川県横浜市都筑区早渕2−2−1 株 式会社資生堂リサーチセンター(新横浜) 内 (72)発明者 梁木 利男 神奈川県横浜市都筑区早渕2−2−1 株 式会社資生堂リサーチセンター(新横浜) 内 Fターム(参考) 4C076 AA12 AA29 AA99 BB31 CC04 CC18 CC22 CC30 DD27 FF03 FF12 FF34 FF68
Claims (5)
- 【請求項1】 水溶性薬剤成分と、水と、表面積60m
2/g以上の疎水化無水ケイ酸を含み、ドライウォータ
ー剤型をなす、経皮吸収促進剤。 - 【請求項2】 水溶性薬剤成分が、美白剤、抗炎症剤、
抗菌剤、ホルモン剤、ビタミン類、酵素、抗酸化剤、動
植物抽出物の中から選ばれる1種または2種以上であ
る、請求項1記載の経皮吸収促進剤。 - 【請求項3】 水溶性薬剤成分が、ハイドロキノン誘導
体、コウジ酸、L−アスコルビン酸およびその誘導体、
トラネキサム酸およびその誘導体、グリチルリチン酸
塩、レゾルシン、イオウ、サリチル酸、ビタミンB6お
よびその誘導体、ニコチン酸およびその誘導体、パント
テニールエチルエーテル、トリプシン、ヒアルロニダー
ゼ、チオタウリン、グルタチオン、茶エキス、イザヨイ
バラエキスの中から選ばれる1種または2種以上であ
る、請求項1または2記載の経皮吸収促進剤。 - 【請求項4】 水溶性薬剤成分を0.001〜10重量
%含有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の経皮
吸収促進剤。 - 【請求項5】 水溶性薬剤成分と、水と、表面積60m
2/g以上の疎水化無水ケイ酸を含むドライウォーター
製剤を経皮投与する、水溶性薬剤成分の経皮吸収促進方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001061279A JP2002265388A (ja) | 2001-03-06 | 2001-03-06 | 経皮吸収促進剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001061279A JP2002265388A (ja) | 2001-03-06 | 2001-03-06 | 経皮吸収促進剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002265388A true JP2002265388A (ja) | 2002-09-18 |
Family
ID=18920595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001061279A Withdrawn JP2002265388A (ja) | 2001-03-06 | 2001-03-06 | 経皮吸収促進剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002265388A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7341743B2 (en) | 2004-10-28 | 2008-03-11 | Revlon Consumer Products Corporation | Color cosmetic compositions |
JP2010229117A (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-14 | Daiichi Sankyo Healthcare Co Ltd | 皮膚外用剤 |
JP7436595B2 (ja) | 2018-03-23 | 2024-02-21 | 株式会社トクヤマ | 複合粉体及びその製造方法 |
-
2001
- 2001-03-06 JP JP2001061279A patent/JP2002265388A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7341743B2 (en) | 2004-10-28 | 2008-03-11 | Revlon Consumer Products Corporation | Color cosmetic compositions |
JP2010229117A (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-14 | Daiichi Sankyo Healthcare Co Ltd | 皮膚外用剤 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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