JP2002265215A - 活性炭、その製造方法及び該活性炭を用いた電気二重層キャパシタ - Google Patents
活性炭、その製造方法及び該活性炭を用いた電気二重層キャパシタInfo
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Abstract
て、電極の体積当たりの電気容量を大きくし、また耐久
性にも優れた活性炭を提供すること。 【解決手段】 X線回折法により求められるd002が3.
86Å以上、BET法による比表面積が700〜240
0m2/g、酸素原子/炭素原子の比が0.01〜0.
10の範囲にあることを特徴とする活性炭。活性炭の製
造方法は石炭系ピッチを500〜900℃で熱処理した
炭素材料を賦活するか、あるいはラマンスペクトルにお
けるDバンド(1360cm-1)に2個以上のショルダ
ーピークを有し、Gバンド(1580cm-1)のピーク
高さに対するDバンドのピーク高さの比が0.6以下で
ある炭素材料を賦活することからなる。
Description
タ(電気二重層コンデンサともいう)として有用な活性
炭に関する。更に詳しくは高電気容量で高耐久性のキャ
パシタ用電極材料として好適に使用できる活性炭、その
製造方法及びその活性炭を用いた電気二重層キャパシタ
用電極(分極性電極)、その電極を有する電気二重層キ
ャパシタに関する。
能、過充放電に強い、化学反応を伴わないために長寿
命、広い温度範囲で使用可能、重金属を含まないため環
境に優しいなどのバッテリーにはない特性を有してお
り、従来よりメモリーバックアップ電源等に使用されて
いる。さらに近年では、大容量化開発が急激に進み、高
性能エネルギーデバイスへの用途開発が進められ、太陽
電池や燃料電池と組み合わせた電力貯蔵システム、ハイ
ブリットカーのエンジンアシスト等への活用も検討され
ている。
られた1対の正極と負極の分極性電極を、電解質イオン
を含む、溶液中でセパレータを介して対向させた構造か
らなっている。電極に直流電圧を印加すると正(+)側
に分極した電極には溶液中の陰イオンが、負(−)側に
分極した電極には溶液中の陽イオンが引き寄せられ、こ
れにより電極と溶液との界面に形成された電気二重層を
電気エネルギーとして利用するものである。
に優れている反面、エネルギー密度が劣っているという
欠点があり、エネルギーデバイス用途への活用に際して
は、更なる大容量化開発が必要である。電気二重層キャ
パシタの容量を大きくするには溶液の間で多くの電気二
重層を形成する電極材料の開発が不可欠である。活性炭
を用いた電極では活性炭の微細構造がキャパシタの電気
容量を大きく左右することが知られている。
で電極に引き寄せられる電解質イオンの量を増加させ、
これにより静電容量を向上させる試みがなされてきた。
キャパシタの電気容量は電極の体積当たりの電気容量
(容積密度)で評価されるが、活性炭の比表面積(m2
/g)が増大すると、それに伴って質量当たりの電気容
量(質量密度)は増加するが、活性炭の細孔容積が増大
するので嵩密度(g/ml)も低下する。電気容積密度
は電気質量密度と活性炭の嵩密度との積で表されるか
ら、比表面積が増加しても必ずしも容積密度は増加しな
い。比表面積があまり大きいと活性炭の密度低下がそれ
以上に大きく影響し、結果として前記の積の減少、即ち
容積密度の低下を招く(表面技術Vol.45、 N
o.6、39〜45頁、 1994)。
30オングストローム(Å)の領域の細孔が占める比表
面積を全表面積の5%以上20%以下とすることで、活
性炭の嵩密度の低下を抑え、電極体積当たりの電気容量
(F/ml)の高い活性炭を製造することが提案されて
いる(特開平11−307406号公報)。
比表面積が小さくても電気容量が高くなるような結晶構
造の活性炭を製造することが提案されている(特開平1
1−317333号公報)。
り、満足すべきものではなかった。即ち、特開平11−
307406号の方法は細孔分布を前記のようにするた
めに触媒を添加しているが、触媒を均一な状態に分散さ
せることは困難であり、製造された活性炭の細孔分布に
バラツキを生じ易いという欠点がある。また特開平11
−317333号の方法は易黒鉛化有機物を熱処理する
場合、黒鉛化温度以下で熱処理を行えば、好適な結晶構
造の活性炭が得られる反面、この活性炭は電圧印加時に
膨張するため、該特許公報に記載されているように膨張
を抑えるために、寸法制限構造体が必要となり、キャパ
シタの組立操作に大きな問題点がある。
気容量(容積密度)、つまり静電容量は活性炭の比表面
積や結晶性等の構造にも大きく左右される。しかしこれ
らの特性を最良にしても、それだけでは限界がある。本
発明は活性炭の比表面積等のみでなく、活性炭の表面積
当たりの電気容量を大きくして電極の体積当たりの電気
容量をさらに大きくし、また、耐久性にも優れた活性炭
を提供することを目的とする。
成するためになされたもので以下の構成からなる。 (1)X線回折法により求められるd002が3.86オ
ングストローム以上、BET法による比表面積が700
〜2400m2/g、酸素原子/炭素原子の比が0.0
1〜0.10の範囲にあることを特徴とする活性炭。 (2) 活性炭が、石炭系コークスを原料として製造さ
れたものである上記(1)に記載の活性炭。 (3) 石炭系コークスが、石炭系ピッチを500〜9
00℃で熱処理したものである上記(2)に記載の活性
炭。 (4) 電気二重層キャパシタ用電極材料である上記
(1)〜(3)に記載の活性炭。 (5) 石炭系ピッチを500〜900℃で熱処理した
炭素材料を賦活することを特徴とする活性炭の製造方
法。 (6) ラマンスペクトルにおけるDバンド(1360
cm-1)に2個以上のショルダーピークを有し、Gバン
ド(1580cm-1)のピーク高さに対するDバンドの
ピーク高さの比が0.6以下である炭素材料を賦活する
ことを特徴とする活性炭の製造方法。 (7) 炭素材料が、石炭系コークスである上記(6)
に記載の活性炭の製造方法。 (8) 石炭系コークスが、石炭系ピッチを500〜9
00℃で熱処理したものである上記(7)に記載の活性
炭の製造方法。 (9) 活性炭が、上記(1)〜(4)のいずれかに記
載の活性炭である上記(5)〜(8)のいずれかに記載
の活性炭の製造方法。 (10) 賦活が苛性アルカリによるものである上記
(5)〜(9)のいずれかに記載の活性炭の製造方法。 (11) 苛性アルカリが水酸化カリウムと水酸化ナト
リウムの混合物である上記(10)に記載の活性炭の製
造方法。 (12) 水酸化カリウムと水酸化ナトリウムの混合物
は、水酸化カリウム100質量部に対し、水酸化ナトウ
ム10〜50質量部の範囲であることを特徴とする上記
(11)に記載の活性炭の製造方法 (13) 賦活温度が600〜900℃である上記
(5)〜(12)のいずれかに記載の活性炭の製造方
法。 (14) 活性炭、導電剤および結合剤を含む電気二重
層キャパシタ用電極において、上記(4)に記載の活性
炭を用いた電気二重層キャパシタ用電極。 (15) 電解液中に電極が浸されてなる電気二重層キ
ャパシタにおいて、上記(14)に記載の電極を有する
電気二重層キャパシタ。
0〜2400m2/gである。比表面積が小さくなる
と、それを電極に使用したキャパシタの電気容量は低下
する。また比表面積は大き過ぎても前記したように電極
の体積当たりの電気容量(容積密度)が低下する。容積
密度を最も大きくするには活性炭の比表面積はBET法
(窒素ガス吸着法)で求めた値で700〜2400m2
/gが適する。
低下し、また化学的な活性も悪くなる。結晶化の程度は
通常粉末X線回折法により求められるd002(炭素の層
面間隔)の値で評価される。この値が小さいほど結晶化
が進んでいることを示す。キャパシタに使用する活性炭
としては電気容量を大きくするためには結晶化は低いも
のの方がよく、d002の値で表すと3.86Å以上であ
ることが好ましい。
(O/C)が0.01〜0.10である。活性炭の表面
にはフェノール性水酸基、カルボキシル基等の含酸素官
能基が存在することが知られている(炭素材料学会編、
新炭素材料 P.69)。しかし電気二重層キャパシタ
に使用される活性炭として、この官能基に着目したもの
は従来見当たらない。
パシタの電気容量には限界があることから、本発明では
活性炭表面の化学的性質について研究した結果、活性炭
の酸素含有量を測定し、同じ比表面積同士の活性炭を比
較したところ、O/C原子比が上記の範囲にある活性炭
が電気容量が高く、かつ耐久性も良好であることが見出
された。この酸素は上記の文献に記載のように大部分活
性炭の表面に官能基として存在していると考えられる。
したがって、活性炭の酸素含有量を測定することによっ
て、活性炭表面の官能基の量を表すことができる。この
官能基の存在により活性炭表面に引き寄せられるイオン
の量が増加し、比表面積当たりのキャパシタの電気容量
が増加すると推測される。官能基の量は活性炭中のO/
C原子比で表して、0.01未満では電気容量の増加に
寄与する程度が低く、また多すぎるとキャパシタの充放
電に伴って活性炭表面の官能基がCO2等のガスとなっ
て離脱して電解液を変質してしまい、キャパシタの耐久
性を著しく低下させる。そのためO/C原子比は0.0
1〜0.10の範囲が適し、好ましくは0.01から
0.07,さらに好ましくは0.02〜0.05であ
る。O/C原子比は酸素原子および炭素原子を元素分析
し、求めることができる。
であり、これによって電気二重層キャパシタに好適に使
用できるが、さらにこの活性炭はやし殻、有機樹脂、石
炭系コークスなどを原料として使用できるが、石炭系コ
ークスを原料として製造されたものが好ましく、特に石
炭系ピッチを比較的低温で熱処理(焼成、炭化など)し
た石炭系コークスから製造されたものであることが一層
好ましい。その好ましい温度範囲は500〜900℃、
さらに好ましくは、600〜800℃である。その理由
は明らかではないが、石炭系ピッチは種々の芳香族化合
物等の様々な分子構造の化合物が混在しており、これを
炭化、賦活した活性炭はこの化合物に由来して、種々の
複雑な微結晶構造等を形成し、イオンを引き寄せる作用
をする点の多い状態が生じているとも考えられる。そし
てこの活性炭は結晶性は低く、d 002の値は3.86Å
以上である。
明する。本発明の活性炭の製造方法において、原料とし
ての炭素材料は上記したように石炭系コークスが好まし
く、なかでも石炭系ピッチを比較的低温(500〜90
0℃)で炭化した石炭系コークスが一層好ましい。この
温度で熱処理したものには未だかなり揮発分が含まれ、
いわゆる生コークスの状態のものもあるが、本発明では
これらを含めてコークスと呼ぶ。石炭系コークスは種々
の複雑な微結晶構造等が形成されていると考えられる
が、その構造解析のためラマンスペクトルを測定し、そ
の解析を行った。
法の一つであることは従来から知られている。一般に炭
素材料のラマンスペクトルは1580cm-1近傍のGバ
ンドと1360cm-1近傍のDバンドのピークが現れ
る。炭素材料が結晶相とアモルファス相とからなる場
合、それぞれの相にGバンドとDバンドがある。そして
結晶相のGバンド、Dバンドはアモルファス相のGバン
ド、Dバンドよりラマンスペクトルのピーク幅が狭い。
ラマンスペクトルの測定波形はこれらのバンドが合成さ
れたものとして現れる。この測定波形はローレンツ関数
またはガウス関数を用いて各波形に分離することがで
き、それによって、炭素材料の構造解析、例えば結晶相
とアモルファス相の割合等を知ることができる。
ルを測定し、その波形を分離すると1360cm-1近傍
のDバンドにショルダーピークと称するピークが2個以
上現れることがわかった。さらに測定波形のGバンドの
ピーク高さに対するDバンドのピーク高さの比(D/G
のピークの高さ比)は0.6以下であることも判明し
た。石油コークスやフェノール樹脂;リグニンスルホン
酸塩の炭化物等はD/Gのピークの高さ比は0.6より
大きい。
ダーピーク等について具体的に説明する。図1は本発明
の実施例1の石炭系コークスのラマンスペクトルとその
解析図である。図において波形1はラマンスペクトルの
実測波形で1580cm-1近傍にGバンド、1360c
m-1近傍にDバンドが現れている。図1の波形2はカー
ブフィッテング曲線である。波形3〜7は実測波形を左
右対称のガウス関数を使用し、実測波形とカーブフィッ
テング曲線との誤差が極力小さくなるように調整して分
離したものである。カーブフィッテング曲線はこのよう
にして分離した波形を合成したものである。図1におい
て、波形3がDバンドのピーク曲線で、波形4、波形
5、波形6がDバンドのショルダーピーク曲線である。
波形7はGバンドとDバンドの両者に係わるショルダー
ピークと思われる。Gバンド、Dバンドのピーク高さは
実測曲線1におけるベースラインからピーク点までの高
さとして求められる。このD /Gピーク高さの比は測
定条件等によっては殆ど変わらない。
ダーピークを2個以上有することから、このコークスは
種々の微結晶構造のものが混在し、それが活性炭の原料
として好ましいものと考えられる。また種々の実験結果
から活性炭の原料としての炭素材料はラマンスペクトル
のD /Gピーク高さの比が0.6以下のものが良好で
あることが判明したが、その理由については明らかでな
い。本発明において活性炭の原料としての炭素材料は、
一つは石炭系コークスであるが、Dバンドのショルダー
ピーク数、D /Gピーク高さの比が上記の範囲にある
ものならば石炭系コークス以外でも使用可能である。例
えば有機物を2種以上混合し、それを炭化してDバンド
のショルダーピーク数を2以上、D /Gピーク高さの
比が0.6以下の炭素材料を用いることができる。
前記要件を備えているものであれば特に制限なく、水蒸
気や炭酸ガスを用いたガス賦活、苛性アルカリ、塩化亜
鉛等を用いた薬品賦活などいずれも採用可能であるが、
本発明においては苛性アルカリ、なかでも苛性カリ(K
OH)と苛性ソーダ(NaOH)の混合物が好ましい。
苛性アルカリ混合物を用いることでキャパシタの電気容
量をより高めることができ、それは活性炭の細孔分布を
良好にしているためと考えられる。また苛性アルカリの
混合物は活性炭の細孔の大きさ及びO/C原子比を調節
するうえでも望ましい。苛性カリと苛性ソーダの混合比
は、活性炭の仕様に応じて適正な値を選ぶことができる
が、一般的には苛性カリ100質量部に対し苛性ソーダ
10〜50質量部の範囲が適する。この範囲において苛
性ソーダを多くするにしたがって活性炭の比較的大きい
細孔である直径20〜40Åの細孔の比率を増加させる
ことができる。さらに、50Å以上の大きい細孔の比率
は増加させない。比較的大きい細孔を持つ活性炭を使用
した電極は低温特性に優れるので、これを重視した場合
には苛性ソーダの混合量を多くして賦活するとよい。ま
たO/C原子比については、苛性カリはO/C原子比を
高くする作用が苛性ソーダより強いので、本発明の活性
炭においてO/C原子比を低い側に移行させ、電極材料
として耐久性を重視する場合にも苛性ソーダの混合比を
高めるとよい。しかし、苛性カリ100質量部に対し、
苛性ソーダが50質量部を越えると賦活された活性炭の
比表面積が小さくなり電気容量が低下してしまう。
タの電極に用いる活性炭としては600℃〜900℃の
温度が適し、好ましくは750℃〜800℃である。特
に電極として耐久性を重視する場合には800℃〜90
0℃、初期電気容量を重視する場合には600℃〜70
0℃とするのがよい。
700〜2400m2/g、O/C原子比を0.01〜
0.10とすることができる。なお、O/C原子比につ
いては、賦活して活性炭とした後、不活性ガス(例えば
窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス)中で700〜
800℃程度に熱処理することによって、O/C原子比
を低い側に調整することができる。これによって賦活後
にO/C原子比が0.10を越えるものでも熱処理によ
って0.10以下にすることができる。本発明の活性炭
から電極及び電気二重層キャパシタを公知の方法にした
がって製造することができる。即ち、電極は活性炭に導
電剤および結合剤を加えて混練圧延する方法、活性炭に
導電剤、結合剤、必要に応じて溶媒を加えてスラリー状
にして導電材に塗布する方法、活性炭に未炭化樹脂類を
混合して焼結する方法、等の方法で作製される。例えば
平均粒径5〜100μm程度の活性炭の粉末に、必要に
より導電剤としてカーボンブラック等を加え、ポリテト
ラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデ
ン等の結合剤を加え、厚さ0.1〜0.5mm程度のシ
ートに成形し、100〜200℃程度の温度で真空乾燥
する。このシートを所定の形状に打ち抜き電極とする。
この電極に集電材である金属板を積層し、セパレータを
介し、金属板を外側にして2枚重ね、電解液に浸して電
気二重層キャパシタとする。電気二重層キャパシタの電
解液としては公知の非水溶媒電解質溶液、水溶性電解質
溶液のいずれにも使用可能である。
る。本実施例における各特性の測定方法は以下の通りで
ある。 (d002の測定)CuKα線を用い、粉末X線回折スペ
クトルからd002を求めた。なおd002の算出にあたって
は内部標準物質としてSiを使用し、Si(111)面
の回折ピークを用いて補正した。 (ラマンスペクトルの測定)励起光としてArレーザー
514.5nm、検出器としてCCD(Charge
Coupled Device)を使用し、スリット5
00μm、露光60秒で活性炭の原料としての炭素材料
のラマンスペクトルを測定した。この測定波形を左右対
称のガウス関数により波形分離すると共にカーブフィッ
テングを行った。波形分離に際してはラマンスペクトル
の実測曲線とその分離波形を合成したカーブフィテング
曲線ができるだけ合うように調整した。それには例えば
両者の差を残差二乗和で表して、この値が3.0以下と
なるようにする。なお、残差二乗和はピーク強度(In
t.)の数値の取り方によって変わるので、ここでは縦
軸のGバンドのピークの強度(Int.)を100とし
て、残差二乗和を求める。
200℃で10時間真空乾燥したものを測定に使用し、
LECO社製CHNS−932により炭素含有量(質量
%)、同社製VT−900により酸素含有量を測定し
た。一つの炭素材料について5個サンプリングし、それ
ぞれ測定し、その平均値を用いた。その炭素、酸素の質
量%より酸素/炭素の原子比(O/C)を算出する。 (電極の作製)平均粒径30μmの活性炭80質量部に
PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)10質量部、
カーボンブラック10質量部を添加し、混練して厚さ
0.5mmのシート状に圧延した。このシートを直径1
3mmの円板に打抜き、200℃で一昼夜真空乾燥して
分極性電極として使用した。
極を、高純度アルゴンを循環させているグローブボック
ス内において、図5のようなセルを組立て、評価用に使
用した。図5において、8はアルミニウム製の上蓋、9
はフッ素ゴム製Oリング、10はアルミニウムからなる
集電体、11はテフロン(登録商標)からなる絶縁材、
12はアルミニウム製容器、13はアルミニウム製板バ
ネ、14は分極性電極、15はガラス繊維からなる厚さ
1mmのセパレータである。電解液にはPC(プロピレ
ンカーボネート)を溶媒とし、(C2H5)4NBF4を電
解質とする富山薬品工業(株)製の商品名LIPAST
E−P/EAFIN(1モル/リットル)を使用した。
充放電測定は北斗電工(株)製充放電試験装置HJ−1
01SM6を使用し、1.59mA/cm2の電流密度
で0〜2.5Vで充放電を行い、2回目の定電流放電に
よって得られた放電曲線から、電気二重層キャパシタの
両極活性炭の質量あたりの静電容量(F/g)と体積あ
たりの静電容量(F/ml)を算出した。また耐久性は
20回の充放電サイクル試験による電気容量の容量保持
率(サイクル試験後の電気容量/2回目の充放電後の電
気容量)により評価した。
チを窒素雰囲気中、500℃で熱処理し、粒径10〜1
00μmになるように粉砕して活性炭原料の炭素材料と
して使用した。そのラマンスペクトル曲線を図1に示
す。図1の実測曲線とカーブフィテング曲線との誤差を
表す残差二乗和は2.82であった。この炭素材料に対
して質量比で2.5倍量のKOHを混合し、ルツボに充
填した。これを窒素気流中で750℃まで3℃/分で昇
温した後、750℃で30分保持して賦活し、窒素気流
中で冷却した。賦活した炭素材料は1N塩酸で洗浄した
後、蒸留水で洗浄し、残留KOH及び金属不純物を除去
した。これを200℃で真空乾燥し、電極材料としての
活性炭とした。この活性炭の細孔分布(DFT法)を図
4に示す。細孔径20〜40Åの範囲においては、径2
0〜23Åの細孔分布しか見られない。
炭素材料に対し、質量比で1.25倍量のKOHと0.
9倍量のNaOHを使用した以外は実施例1と同様にし
て活性炭を製造し、電極材料とした。この活性炭の細孔
分布(DFT法)を図4に示す。細孔径20〜40Åの
範囲においては、それぞれの分布が見られ、それらの細
孔容積が0.002〜0.02ml/gであった。
チを窒素気流中で700℃で熱処理した炭素材料を用い
た以外は実施例2と同様にして活性炭を製造し、電極材
料とした。
チを窒素気流中800℃で熱処理した炭素材料を用いた
外は実施例2と同様にして活性炭を製造し、電極材料と
した。
エンジニアリング(株)製、石油コークス(商品名M
C)を用いた以外は実施例2と同様にして活性炭を製造
し、電極材料とした。この石油コークスのラマンスペク
トル曲線を図2に示す。
200℃位で熱処理した石炭系コークスを炭素材料とし
て用いた以外は実施例2と同様にして活性炭を製造し、
電極材料とした。
ルホン酸塩を700℃で熱処理したものを使用した以外
は実施例2と同様にして、活性炭を製造し電極材料とし
た。炭素材料のラマンスペクトル曲線を図3に示す。
記した方法により電極及び電気二重層キャパシタを製造
した。活性炭の原料である炭素材料、電極及び電気二重
層キャパシタの特性を表1に示す。
の電極材料として好適であり、その電極を用いた電気二
重層キャパシタは、キャパシタとして重要な特性である
電極の体積当りの電気容量が高く、また耐久性も良好で
ある。
ラマンスペクトル曲線である。
線である。
熱処理したもののラマンスペクトル曲線である。
Claims (15)
- 【請求項1】 X線回折法により求められるd002が
3.86オングストローム以上、BET法による比表面
積が700〜2400m2/g、酸素原子/炭素原子の
比が0.01〜0.10の範囲にあることを特徴とする
活性炭。 - 【請求項2】 活性炭が、石炭系コークスを原料として
製造されたものである請求項1に記載の活性炭。 - 【請求項3】 石炭系コークスが、石炭系ピッチを50
0〜900℃で熱処理したものである請求項2に記載の
活性炭。 - 【請求項4】 電気二重層キャパシタ用電極材料である
請求項1〜3のいずれか1項に記載の活性炭。 - 【請求項5】 石炭系ピッチを500〜900℃で熱処
理した炭素材料を賦活することを特徴とする活性炭の製
造方法。 - 【請求項6】 ラマンスペクトルにおけるDバンド(1
360cm-1)に2個以上のショルダーピークを有し、
Gバンド(1580cm-1)のピーク高さに対するDバ
ンドのピーク高さの比が0.6以下である炭素材料を賦
活することを特徴とする活性炭の製造方法。 - 【請求項7】 炭素材料が、石炭系コークスである請求
項6に記載の活性炭の製造方法。 - 【請求項8】 石炭系コークスが、石炭系ピッチを50
0〜900℃で熱処理したものである請求項7に記載の
活性炭の製造方法。 - 【請求項9】 活性炭が、請求項1〜4のいずれか1項
に記載の活性炭である請求項5〜8のいずれか1項に記
載の活性炭の製造方法。 - 【請求項10】 賦活が苛性アルカリによるものである
請求項5〜9のいずれか1項に記載の活性炭の製造方
法。 - 【請求項11】 苛性アルカリが水酸化カリウムと水酸
化ナトリウムの混合物である請求項10に記載の活性炭
の製造方法。 - 【請求項12】 水酸化カリウムと水酸化ナトリウムの
混合物は、水酸化カリウム100質量部に対し、水酸化
ナトウム10〜50質量部の範囲であることを特徴とす
る請求項11に記載の活性炭の製造方法。 - 【請求項13】 賦活温度が600〜900℃である請
求項5〜12のいずれか1項に記載の活性炭の製造方
法。 - 【請求項14】 活性炭、導電剤および結合剤を含む電
気二重層キャパシタ用電極において、請求項4に記載の
活性炭を用いた電気二重層キャパシタ用電極。 - 【請求項15】 電解液中に電極が浸されてなる電気二
重層キャパシタにおいて、請求項14に記載の電極を有
する電気二重層キャパシタ。
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