JP2002264749A - 乗員保護装置 - Google Patents

乗員保護装置

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JP2002264749A
JP2002264749A JP2001063638A JP2001063638A JP2002264749A JP 2002264749 A JP2002264749 A JP 2002264749A JP 2001063638 A JP2001063638 A JP 2001063638A JP 2001063638 A JP2001063638 A JP 2001063638A JP 2002264749 A JP2002264749 A JP 2002264749A
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Japan
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seat
seat cushion
bag
occupant
airbag
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JP2001063638A
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Akifumi Saiguchi
了史 才口
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Takata Corp
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Takata Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートクッションの前部を硬化させて乗員を
保護することが可能な乗員保護装置において、硬化させ
る部位を移動させ得るようにする。 【解決手段】 車両衝突時に、乗員の位置、姿勢、体
重、シートのリクライニング角度、シートの位置、シー
トベルト装着の有無、衝突規模、及び衝突形態等に応じ
てモータ30が作動され、シートクッション2の下側の
エアバッグ12を適切な位置へ移動させてインフレータ
20によりエアバッグ12を膨張させる。エアバッグ1
2はシートパン14及びローラ18と共にスプロケット
26,27、チェーン28を介してモータ30によって
移動される。エアバッグ12が膨張することにより、ロ
ーラ18が上方に凸曲し、シートクッション2が下から
押し上げられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両の
座席の乗員を衝突時に保護するための乗員保護装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の乗員を衝突時に保護するシステ
ムとして各種のエアバッグ装置やエアベルト装置、エア
カーテン装置などが開発されている。
【0003】また、前衝突時に乗員の腰部の前方への移
動を抑制するために、車両衝突時にシートクッションの
前部を高くする装置も提案されている。例えば特開平1
0−309967号には火薬式アクチュエータによって
シートクッションの前端部を押し上げるようにした車両
用シートが記載され、特開平10−217818号には
エアバッグによってシートクッション前端部を押し上げ
るようにした車両用シートが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、シートクッ
ションの硬化させるべき部分の前後位置を調整すること
が可能な乗員保護装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の乗員頬装置は、
シートクッション及びシートバックを備えた座席と、車
両緊急時に該シートクッションの前部を硬化させる硬化
手段とを有する乗員保護装置において、該硬化手段の前
後方向位置を変更する位置変更手段を備えたことを特徴
とするものである。
【0006】かかる乗員保護装置によると、車両衝突時
にシートクッションの前部を硬化させることにより、乗
員の腰部の前方移動を抑制することができる。
【0007】本発明の乗員保護装置にあっては、乗員の
位置、姿勢、体重、座席(以下、シートということがあ
る。)のリクライニング角度、シートの位置、シートベ
ルト装着の有無、衝突規模、及び衝突形態などに応じて
硬化させる部分の前後位置を変更することができる。
【0008】この硬化手段は、前記シートクッションの
下側に配置された、上方に向けて膨張可能なバッグと、
該バッグを膨張させるガス発生手段とを備えていること
が好ましい。かかる乗員保護装置によれば、バッグを膨
張させることにより、シートクッションの前部を下側か
ら急速に押圧してシートクッションの前部を硬くするこ
とができる。
【0009】上記の位置変更手段は、該バッグの下側に
配置されたシートパンと、該シートパンを該バッグと共
に前後移動させる移動手段と、該バッグとシートクッシ
ョンとの間に配置されており、シートの左右幅方向に延
在する複数本のローラとを備えており、該ローラは、該
バッグが膨張したときにバッグに押されて変形可能であ
ることが好ましい。
【0010】このシートパンは、バッグが膨張するとき
に該バッグを下側から支承するので、バッグの膨張力が
その上方のシートクッションに有効に加えられるように
なる。このシートパンがバッグと共に移動するので、バ
ッグ移動時にシートパンとの間に摩擦は生じない。
【0011】このバッグとシートクッションとの間にロ
ーラを介在させているので、バッグが前後移動するとき
にバッグとシートクッションとの間に摩擦が殆ど発生せ
ず、バッグがスムーズに移動する。このローラは、バッ
グが膨張するときに該バッグに押されて変形し、これに
よりシートクッションが下側から該バッグによって押圧
される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態について説明する。第1図は本発明の実施の
形態に係る高速移動体としての自動車の座席下部の部分
断面斜視図であり、第2図は第1図と同一部分の部分断
面透視斜視図、第3図及び第4図はエアバッグ装置の要
部分解斜視図、第5図は第1図V−V線に沿う断面図、
第6図はエアバッグ膨張時の第5図と同一部分の断面図
である。
【0013】この自動車の座席(シート)1は、乗員が
腰掛けるシートクッション2と、このシートクッション
2の後部から立ち上がり、該シートクッション2に腰掛
けた乗員がもたれかかるシートバック3を備えている。
シートクッション2内には、その左右の側辺部に沿って
平行に延在した1対のシートクッションフレーム4,4
が設けられている。
【0014】なお、図示はしないが、シートバック3の
下部とシートクッション2とは回動連結部材を介して連
結されており、シートバック3は、該回動連結部材を回
動中心として前方及び後方へリクライニングすることが
可能であり、シートクッション2に対して任意の角度に
て固定することもできる。また、このシートバック3の
上部には、シートクッション2に腰掛けた乗員の頭部を
支承するヘッドレスト(図示略)が取り付けられてい
る。
【0015】さらに、この自動車の車両室内には、シー
ト1に乗員の身体を拘束するためのシートベルト装置
(図示略)が設置されている。このシート1は、乗員の
体格や好み、車内の状況等に応じて任意に車両前後方向
に平行移動させることもできる。
【0016】なお、このシートクッション2上には、乗
員が腰掛けるばかりでなく、荷物や子供用座席装置(チ
ャイルドシート)等が載置される場合がある。このチャ
イルドシートは、前記シートベルト装置やその他各種の
固定構造によってシートクッション2上に固定設置され
る。
【0017】シートクッション2の前端部ないし中央付
近の下側には、車両衝突時等の緊急時にエアバッグを膨
張させ、該エアバッグによってシートクッション2を下
から押し上げ、或いはこの押し上げ力によりシートクッ
ション2を下から圧縮し硬化させて乗員の腰部の前方へ
の移動を抑制するエアバッグ装置10が設けられてい
る。
【0018】このエアバッグ装置10は、シートクッシ
ョン2の左右幅方向に長く延在したエアバッグ12と、
このエアバッグ12をその下面側から支承するシートパ
ン14(第3〜6図)と、シートパン14の左右両側に
配置され、このシートパン14をエアバッグ12と共に
シートクッション2の下面に沿って該シートクッション
2の前端部から中央部付近まで前後に平行移動させる移
動用駆動機構16と、シートクッション2の下面とこれ
らエアバッグ12等との間に設けられた複数のローラ1
8とを備えている。
【0019】このローラ18は、エアバッグ12及びシ
ートパン14の前後の移動に伴って、シートクッション
2の該下面に沿って転動するものであり、シートクッシ
ョン2の左右幅方向に延在した細長い管状のものであ
る。
【0020】エアバッグ12は、その長手方向の一端側
にガス供給用のインフレータ20が接続されており、こ
のインフレータ20から供給されるガスにより膨張す
る。このインフレータ20は、略円筒形のものであり、
その先端にガス噴出部20aを有し、後端には設置・固
定用の鍔状部20bを有している。このインフレータ2
0は、後述の制御装置からの作動信号により、ガス噴出
作動する。また、このインフレータ20は、インフレー
タ挿通口12aから該エアバッグ12の内部に差し込ま
れており、ガス噴出作動すると、その先端のガス噴出部
20aからエアバッグ12の内部に直接的にガスを供給
する。
【0021】なお、図示はしないが、これらのエアバッ
グ12とインフレータ20とは、該インフレータ20に
外嵌したエアバッグ12の挿通口12aの周縁部にバン
ド(図示略)等の締付具が締め付けられることによりし
っかりと連結されており、該インフレータ20の作動時
の噴出ガス圧等によって互いに分離することはない。
【0022】エアバッグ12は、このように連結された
インフレータ20と共にシートパン14の上面側から凹
設された凹部14a内に設置されている。インフレータ
20は、この凹部14a内においてその後端の鍔状部2
0bを介してボルト留め或いは溶接などの固定手段によ
り該凹部14aの側面等に固定されている。これによ
り、エアバッグ12は、膨張時には、その下面側がしっ
かりとシートパン14によって支承され、上部へ膨らん
でシートクッション2を下から押し上げる。
【0023】駆動機構16は、シートパン14の左右両
側に配置され、シートクッション2の前後方向に互いに
平行に延在する1対のガイドシャフト22,22と、左
右のシートクッションフレーム4,4の互いに対向する
面(以下、この面をシートクッションフレーム4の「内
面」といい、反対側の面をシートクッションフレーム4
の「外面」という。)に設置され、左右の各ガイドシャ
フト22の前端側及び後端側をそれぞれ支持する1対の
リテーナ24,25と、左右の各ガイドシャフト22の
前側及び後側にそれぞれ配置され、該ガイドシャフト2
2の延在方向と直交方向の回転軸回りに正逆方向に回転
する1対のスプロケット26,27と、該スプロケット
26,27に懸架されたチェーン28と、スプロケット
26を駆動するモータ30等を備えている。
【0024】該チェーン28は、各ガイドシャフト22
の前後に配置された該スプロケット26,27にループ
状に掛け回されており、これらのスプロケット26,2
7の回転を同調させる。
【0025】該スプロケット26とスプロケット27と
の間において、チェーン28の上側がシートパン14に
連結されており、これらのスプロケット26,27の正
逆方向の回転に伴って該チェーン28の上側部分が前進
或いは後退してシートパン14を前後に移動させる。な
お、以下、各チェーン28の該上側部分が前進してシー
トパン14が前方へ移動するような各スプロケット2
6,27の回転を正方向の回転といい、逆に各チェーン
28の該途中部分が後退してシートパン14が後方へ平
行移動するような各スプロケット26,27の回転を逆
方向の回転という。
【0026】第3図に示すように、各ガイドシャフト2
2は、左右の各シートクッションフレーム4の内面に沿
ってシートクッション2の前端部から中央部付近にかけ
て該シートクッション2の下面と略平行に延設されてお
り、その前端側及び後端側がそれぞれリテーナ24,2
5のシャフト挿通孔24a,25aに挿通されることに
より、該リテーナ24,25に支持されている。
【0027】なお、第3図は第1,2図における移動機
構16の右半側の分解斜視図であるが、この移動機構1
6は、後述の通り、該右半側に配置されたスプロケット
26にモータ30が接続されたこと以外は、該右半側と
反対側の左半側とは左右対称の構成となっている。
【0028】リテーナ24,25は、シートクッション
フレーム4の該内面との接合面に、それぞれガイドシャ
フト20の延在方向と直交方向に穿設された雌ねじ孔3
4,35を有しており、シートクッションフレーム4に
設けられたボルト孔36,37にそれぞれ該シートクッ
ションフレーム4の外面側からボルト38,39が差し
込まれ、各ボルトの先端側が該雌ねじ孔34,35に螺
合することにより、該シートクッションフレーム4に対
し強固に固着されている。
【0029】なお、各雌ねじ孔34,35は、前記シャ
フト挿通孔24a,25aと連通しており、該ボルト3
8,39をそれぞれこれらの雌ねじ孔34,35にきつ
くねじ込むと、その先端が該シャフト挿通孔24a,2
5a内に突出するようになっており、各挿通孔24a,
25a内に突出した各ボルト38,39の先端は該挿通
孔24a,25a内に挿通されたガイドシャフト22の
両端側の凹部22aと係合している。このようにして、
ガイドシャフト22は、その両端側が挿通孔24a,2
5aから脱け出さないよう各リテーナ24,25によっ
てしっかり保持されている。
【0030】シートパン14は、その左右両端部にこれ
らガイドシャフト22,22との連結部32,32を有
している。各連結部32にはガイドシャフト挿通口32
aが設けられており、この挿通口32aにガイドシャフ
ト22が長手方向摺動可能に挿通されている。これによ
り、シートパン4は、該ガイドシャフト22の前端側か
ら後端側まで、即ちシートクッション2の前端部から中
央部付近にかけてシートクッション2の下面に沿って前
後に平行移動可能となっている。
【0031】座席の左側のスプロケット26は連結軸4
0を介してモータ30に連結されている。座席の左右の
スプロケット27は、それぞれ該ガイドシャフト22の
延在方向と直交方向に且つシートクッション2の左右幅
方向に延在した従動軸41の両端に取り付けられてい
る。これらの軸40,41は、それぞれガイドシャフト
22の前端側及び後端側を支持するリテーナ24,25
に設けられた軸受部24b,25bの孔42,43内に
その軸心回りに正逆方向回転可能に保持されている。
【0032】なお、この実施の形態では、従動軸41
は、シートクッション2の左半側から右半側にかけて長
く延設されており、この両端に該左半側及び右半側に配
置された各スプロケット27が取りつけられているの
で、左右の該スプロケット27同士は常に一体に回転
し、左右のチェーン28も常に同期して回転する。
【0033】これらのスプロケット26,27にループ
状に掛け回された各チェーン28は、その上半側がガイ
ドシャフト22の上側を引き通されており、下半側は該
ガイドシャフト22の下側を引き通されている。また、
左右の各チェーン28の上半側の途中部分同士は、ブラ
ケット44を介してボルト45等によりシートパン14
の左右の各連結部32の上面に連結されている。
【0034】各チェーン28には、その延在方向に所定
間隔をあけて複数の軸受部46が設けられている。左右
のチェーン28の互いに対向するこれらの軸受部46同
士の間には、それぞれ可撓性の細長い軸棒48が架設さ
れている。各軸棒48の両端側は、それぞれ左右の各チ
ェーン28の対向する軸受部46の孔46a内に保持さ
れている。
【0035】ローラ18は、細長い管状の外観を有して
おり、左右のチェーン28の間に延設された前記の各軸
棒48に対し該軸棒回りに回転自在に嵌着されている。
各ローラ18は、シートパン14及びエアバッグ12の
前進及び後退に伴い、シートクッション2の下面に沿っ
て軸棒48回りに転動する。これにより、エアバッグ1
2とシートクッション2との間の摩擦の抵抗はきわめて
小さなものとなり、エアバッグ12及びシートパン14
はスムーズに前後に移動する。このローラ18は、可撓
性の合成樹脂等により構成されている。
【0036】このローラ18及び軸棒48は、通常時
(エアバッグ12が膨張していないとき)には、第5図
に示すように、シートクッション2を下から支え、乗員
が腰掛けたときに該シートクッション2が乗員の重さで
過剰に沈み込むことを防止する。また、これらのローラ
18及び軸棒48は、車両衝突時等の緊急時にエアバッ
グ12が膨張したときには、第6図に示すようにエアバ
ッグ12から押圧力を受けて上方へ弓状にしなり、シー
トクッション2が押し上げられる。
【0037】上記のモータ30は、乗員の位置、姿勢、
体重、シートのリクライニング角度、シートの位置、シ
ートベルト装着の有無、衝突規模、及び衝突形態などに
応じて作動され、これにより、エアバッグ12が乗員保
護に好適な位置をとるようになる。また、インフレータ
20は、乗員が座っている場合にのみ作動可能とされ、
乗員が座っていないときや、荷物又はチャイルドシート
が置かれているときには作動されない。
【0038】なお、乗員の体重は体重センサによって検
知することができる。
【0039】乗員と荷物又はチャイルドシートとの区別
は、画像センサや、静電容量センサ、超音波センサ等に
よって行うことができる。
【0040】乗員が座っていると判定される場合におい
て、自動車が衝突した場合、あるいは衝突予知システム
によって衝突が予測される場合であって、乗員の位置、
姿勢、体重、シートのリクライニング角度、シートの位
置、シートベルト装着の有無、衝突規模、及び衝突形態
等によって決定される最適位置(目標位置)からエアバ
ッグ12が離れているときには、モータ30が作動さ
れ、エアバッグ12が目標位置へ移動される。
【0041】上記実施の形態では、エアバッグ12は1
個だけ設置されているが、複数個設置されてもよい。こ
の場合、各バッグの膨張を個別に制御してもよい。ま
た、上記実施の形態では、エアバッグ12は座席1の左
右幅方向に一直線状に延在されているが、複数個のバッ
グを設置するときには、平面視したときにV字状に連な
るように斜めに設けられてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると、座席に座
った乗員の位置、姿勢、体重、座席のリクライニング角
度、座席の車内での前後の位置、シートベルト装着の有
無、衝突規模、及び衝突形態等に応じてシートクッショ
ンの適切な部位を硬化させて乗員を保護することが可能
な乗員保護装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る乗員保護装置を備えた座席の
断面斜視図である。
【図2】図1の乗員保護装置の斜視図である。
【図3】図1の乗員保護装置の分解斜視図である。
【図4】図1の乗員保護装置の分解拡大斜視図である。
【図5】図1の座席の要部縦断面図である。
【図6】エアバッグ膨張時の図5と同一部分の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 座席 2 シートクッション 3 シートバック 10 エアバッグ装置 12 エアバッグ 14 シートパン 16 移動用駆動機構 18 ローラ 20 インフレータ 22 ガイドシャフト 24,25 リテーナ 26,27 スプロケット 28 チェーン 30 モータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッション及びシートバックを備
    えた座席と、車両緊急時に該シートクッションの前部を
    硬化させる硬化手段とを有する乗員保護装置において、 該硬化手段の前後方向位置を変更する位置変更手段を備
    えたことを特徴とする乗員保護装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、該硬化手段は、前記
    シートクッションの下側に配置された、上方に向けて膨
    張可能なバッグと、該バッグを膨張させるガス発生手段
    とを備えていることを特徴とする乗員保護装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記位置変更手段
    は、該バッグの下側に配置されたシートパンと、該シー
    トパンを該バッグと共に前後移動させる移動手段と、該
    バッグとシートクッションとの間に配置されており、座
    席の左右幅方向に延在する複数本のローラとを備えてお
    り、 該ローラは、該バッグが膨張したときにバッグに押され
    て変形可能であることを特徴とする乗員保護装置。
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