JP2002264734A - 車両外装品の取り付け方法 - Google Patents

車両外装品の取り付け方法

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JP2002264734A
JP2002264734A JP2001065124A JP2001065124A JP2002264734A JP 2002264734 A JP2002264734 A JP 2002264734A JP 2001065124 A JP2001065124 A JP 2001065124A JP 2001065124 A JP2001065124 A JP 2001065124A JP 2002264734 A JP2002264734 A JP 2002264734A
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bumper
mounting
exterior
retainer
exterior component
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JP2001065124A
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English (en)
Inventor
Ryoji Matsuoka
良治 松岡
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の車両外装品の取り付け方法によると、
バンパーに外装品の取り付け位置を決める際の位置決め
精度が悪かった。 【解決手段】 本発明の取り付け方法は、外装品の裏面
の接合部にバンパー表面をマーキング可能なマーカーを
装着するとともにマーカーを装着した外装品をバンパー
表面に着脱自在に仮止めする仮止め工程と、仮止めした
外装品を外装品の表面側から押圧しマーカーによりバン
パー表面に取り付け位置をマーキングするマーキング工
程と、マーキング後の外装品をバンパー表面から一旦取
り外すとともに外装品の接合部のマーカーをバンパー表
面に固定可能な接合具と交換する接合具交換工程と、取
り付け位置をマーキングしたバンパー表面のマーキング
位置に取り付け孔を穿設するとともに取り付け孔に外装
品の接合具を取り付ける接合具固定工程と、を有するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両外装品の取り付
け方法、より詳細には車両製造後にバンパーに取り付け
られる車両外装品の取り付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】バンパーに取り付けられる車両外装品に
は、自動車等の高速走行時の安定性を確保するためのエ
アロパーツなどがある。これらの車両外装品はボルトと
ナットなどによりバンパーに取り付けられる。
【0003】従来の車両外装品の取り付け方法を図8に
示す。また車両外装品が車両に取り付けられている状態
を図9に示す。図9に示すように、通常、バンパーの裏
面側には、フレーム107などの部材が配置されてい
る。このため、バンパー100を車両本体に組み付けた
ままではナット106の締結などの作業ができない。そ
こで、従来の取り付け方法によると、まずバンパー10
0を車両本体から一旦取り外す。次にバンパー100の
裏面に型紙101をセットする。この型紙101には、
予めボルトを取り付ける取り付け位置102が記されて
いる。次にこの取り付け位置102を、バンパー100
の裏面に転写する。それから型紙101を外し、取り付
け位置102にドリルを用いて取り付け孔を穿設する。
そして外装品103の裏面に装着したボルト104を取
り付け孔105に貫通させ、バンパー100の裏面側に
配置されたナット106に螺設する。最後に、外装品1
03が取り付けられたバンパー100を、車両本体に組
み付ける。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の車両外
装品の取り付け方法によると、バンパー100に外装品
103の取り付け位置102を決める際の位置決め精度
が悪かった。
【0005】すなわち、バンパー100および外装品1
03は立体的形状を有している。そして、複数の取り付
け孔の位置、すなわち取り付け位置102も同一平面上
にはない。しかしながら、取り付け位置102が記され
ている型紙101は平面的形状を有している。このた
め、外装品103の取り付け位置102を型紙101に
記す段階と、型紙101からバンパー100に取り付け
位置102を転写する段階とにおいて位置ずれが生じ、
取り付け位置102を精度良く転写することは困難であ
った。
【0006】本発明の車両外装品の取り付け方法は、上
記課題に鑑みて完成されたものである。すなわち本発明
の目的は、取り付け精度が高い車両外装品の取り付け方
法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)上記課題を解決す
るため、請求項1に記載の車両外装品の取り付け方法
は、外装品をバンパーに取り付け固定する車両外装品の
取り付け方法であって、外装品の裏面の接合部にバンパ
ー表面をマーキング可能なマーカーを装着するとともに
マーカーを装着した外装品をバンパー表面に着脱自在に
仮止めする仮止め工程と、仮止めした外装品を外装品の
表面側から押圧しマーカーによりバンパー表面に取り付
け位置をマーキングするマーキング工程と、マーキング
後の外装品をバンパー表面から一旦取り外すとともに外
装品の接合部のマーカーをバンパー表面に固定可能な接
合具と交換する接合具交換工程と、取り付け位置をマー
キングしたバンパー表面のマーキング位置に取り付け孔
を穿設するとともに取り付け孔に外装品の接合具を取り
付ける接合具固定工程と、を有することを特徴とする。
【0008】つまり、請求項1の車両外装品の取り付け
方法は、外装品を実際にバンパーに仮止めし、外装品裏
面に装着したマーカーによりバンパー表面に取り付け位
置をマーキングするものである。
【0009】外装品の裏面には、ボルトなどの接合具を
装着するための接合部が設置されている。請求項1の取
り付け方法では、まず接合具ではなくマーカーを接合部
に装着する。そしてこのマーカーを用いてバンパー表面
に取り付け位置をマーキングする。
【0010】請求項1の取り付け方法は、型紙を用いず
に外装品から直接取り付け位置をバンパー表面にマーキ
ングするものである。したがって、バンパーに取り付け
孔を穿設する際、位置ずれが起きにくい。このため外装
品の取り付け精度を向上させることができる。
【0011】(2)また、上記課題を解決するため、請
求項2に記載の車両外装品の取り付け方法は、請求項1
の取り付け方法において、マーカーは接合部の車体表面
に対向する表面から尖端が突出して装着されるエッジピ
ンと、エッジピンの尖端を覆って接合部の表面に当接さ
れる軟質シートと、からなり、マーキング工程におい
て、仮止めした外装品を外装品の表面側から押圧しエッ
ジピンの尖端を軟質シートの表面から突出させるととも
に尖端によりバンパー表面に取り付け位置をけがきする
ことを特徴とする。
【0012】つまり、請求項2の車両外装品の取り付け
方法は、マーカーをエッジピンと軟質シートにより構成
するものである。エッジピンの尖端は鋭く尖っている。
この尖端がバンパー表面方向を向くように、エッジピン
を外装品の接合部に装着する。そして、この尖端を覆う
ように接合部の表面に軟質シートを配置する。
【0013】マーキング工程において、仮止めした外装
品を外装品の表面側から押圧すると、押圧力により軟質
シートが圧縮変形する。これに対しエッジピンは変形し
ない。このためエッジピンの尖端が軟質シートを突き破
って表出する。この尖端がバンパー表面に当接するとバ
ンパー表面に傷がつき、いわゆるけがきと同じ状態とな
る。
【0014】このように請求項2の取り付け方法は、け
がきによりマーキングを行うものである。例えばマーカ
ーとして着色ペンなどを用いると、着色剤とバンパー塗
装との相性などによっては色がつきにくい場合もある。
請求項2の取り付け方法によると、傷によりマーキング
を行うため、このような懸念がない。
【0015】また仮止めした外装品を外装品の表面側か
ら押圧するまでは、エッジピンの尖端は軟質シートによ
り覆われている。このため、仮止めした外装品の取り付
け位置を微調整する場合に、エッジピンの尖端でバンパ
ーの他の部分に傷が付くおそれがない。
【0016】またマーキングが終わり押圧を止めると、
軟質シートが膨張変形するためエッジピンの尖端は再び
軟質シートの内部に隠れる。このため、外装品取り外し
の際にエッジピンの尖端でバンパーに傷が付くおそれが
ない。
【0017】(3)また、上記課題を解決するため、請
求項3の車両外装品の取り付け方法は、外装品をバンパ
ーに取り付け固定する車両外装品の取り付け方法であっ
て、バンパー取付孔と外装品取付孔とを併有するリテー
ナーをバンパー表面の取り付け位置にあてがいバンパー
表面にバンパー取付孔と外装品取付孔の位置をマーキン
グするとともにマーキング位置にリテーナー固定孔と外
装品固定孔とを穿設する固定孔穿設工程と、バンパーの
リテーナー固定孔およびリテーナーのバンパー取付孔を
介して接合具を用いてリテーナーをバンパーに取り付け
るリテーナー取り付け工程と、バンパーの外装品固定孔
およびリテーナーの外装品取付孔を介して接合具を用い
て外装品をバンパーに取り付ける外装品取り付け工程
と、を有することを特徴とする。
【0018】つまり、請求項3の車両外装品の取り付け
方法は、外装品とバンパーとの間にこれらの両部材を連
結するリテーナーを介装するものである。
【0019】請求項3の取り付け方法によると、請求項
1および請求項2の取り付け方法と同様に、型紙ではな
く実際に装着するリテーナーをバンパーにあてがうこと
で取り付け位置を決めるため、取り付け精度を向上させ
ることができる。また、リテーナーは型紙と比較して小
型であり、また一定の剛性を有しているため作業性が向
上する。
【0020】(4)また、上記課題を解決するため、請
求項4の車両外装品の取り付け方法は、請求項3の取り
付け方法において、接合具は、一方向から押圧すること
で孔に係合保持される弾性接合具であることを特徴とす
る。
【0021】つまり、請求項4の車両外装品の取り付け
方法は、バンパーとリテーナー、およびバンパーと外装
品との接合に用いる接合具を、弾性接合具とするもので
ある。ここで、弾性接合具とは、先端を弾性縮径させて
一方向から孔に圧入し、孔を貫通後に先端が弾性拡径す
ることにより、抜出を防止するタイプの接合具である。
例えばクリップやピンやグロメットなどが該当する。
【0022】請求項4の取り付け方法によると、さらに
作業性を良くすることができる。すなわち、前述したよ
うにバンパーの裏面側にはフレームなどの部材が配置さ
れている。このため、バンパーを車両本体に組み付けた
ままではナットの締結などの作業ができない。そこで、
従来は上述したように、一旦バンパーを車両本体から外
し、外装品を取り付けた後、再びバンパーを車両本体に
組み付けるという煩雑な作業を行っていた。
【0023】これに対し請求項4の取り付け方法は、弾
性接合具を用いてバンパーとリテーナー、およびバンパ
ーと外装品の連結固定をバンパー表面側から行うもので
ある。このためバンパー裏面側からナットを締結する必
要がない。したがってバンパーを一旦車両本体から取り
外す必要がない。これにより作業性を大幅に向上させる
ことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両外装品の取り
付け方法の実施の形態を図を用いながら説明する。
【0025】(1)第一実施形態 本実施形態の車両外装品の取り付け方法は、仮止め工程
とマーキング工程と接合具交換工程と接合具固定工程と
を有する。
【0026】最初に、仮止め工程について説明する。図
1にエアロパーツ(外装品)1の裏面側を示す。図1に
示すようにエアロパーツ1の裏面には接合部10が設置
されている。この接合部10は、二枚の脚板11と頂板
12とボルト座13とからなる。二枚の脚部11は、エ
アロパーツ1の裏面から延出している。そして二枚の脚
板11の延端には、これら延端同士を架橋する頂板12
が配置されている。なお、この頂板12には、U字状の
切り欠き14が形成されている。またこの頂板12の裏
面側には、脚板11の中間部を架橋するボルト座13が
頂板12と平行に配置されている。そして、通常、これ
らボルト座13と頂板12との間には、ボルト(接合
具)の円盤状の基部が挿入されている。なおボルトの円
柱状の螺合部は、前記切り欠き14から突出して配置さ
れている。
【0027】本工程ではまず、この接合部10にボルト
ではなくエッジピンを装着する。図2に、エッジピン2
を装着した接合部10の縦断面図を示す。エッジピン2
は基部20と凸部21とからなる。基部20は円盤状で
あって、接合部10のボルト座13と頂板12との間
に、切り欠き14の開口端から挿入されている。また凸
部21は基部20から突出しており、切り欠き14の内
面に当接して配置されている。この凸部21の頂部に
は、鋭く尖った尖端22が形成されている。そしてこの
尖端22は、接合部10の頂板12の表面から突出して
配置されている。また頂板12の表面には、尖端22を
被覆して軟質シート23が配置されている。なおこの軟
質シート23は弾性を有する。
【0028】本工程では次に、エッジピン2を装着した
エアロパーツ1をバンパーに仮止めする。仮止めの際に
は、エアロパーツ1のバンパーに対する車幅方向の固定
位置と車高方向の固定位置とを決める必要がある。車幅
方向の固定位置を決定する様子を図3に示す。図に示す
ように、エアロパーツ1の車幅方向の固定位置はエアロ
パーツ1の車幅方向両端のフランジ部15と、バンパー
3の車幅方向両端のフランジ部30とを合わせ、両部材
をタッピングスクリュー4で固定することにより行う。
このようにしてエアロパーツ1の車幅方向の固定位置を
決定した後、今度は車高方向の固定位置を決定する。車
高方向の固定位置を決定する様子を図4に示す。図に示
すように、車高方向の固定位置は、車幅方向両端が固定
されたエアロパーツ1を上下方向に微調整し、適切な位
置でガムテープ5を用いて固定することにより行う。
【0029】本工程では、エアロパーツの固定位置を決
めるとき微調整を行うため、エアロパーツ1の接合部1
0がバンパー3の表面上を摺動することになる。しかし
ながら、このような状態であっても、接合部10に装着
されたエッジピン2の尖端22は軟質シート23により
覆われている。このため、尖端22によりバンパー3の
表面が傷つくことはない。
【0030】次に、マーキング工程について説明する。
本工程では、図4に白抜き矢印で示すように、バンパー
3に仮止めしたエアロパーツ1をエアロパーツ1の表面
側から押圧する。この押圧力により図2に示す軟質シー
ト23は厚さ方向に圧縮変形する。一方エッジピン2の
尖端22は変形しない。このため尖端22が軟質シート
23を突き破って突出する。そして尖端22によりバン
パー3の表面にけがきが行われる。
【0031】次に、接合具交換工程について説明する。
本工程ではまず、タッピングスクリュー4とガムテープ
5とを外すことにより、マーキング後のエアロパーツ1
をバンパー3から一旦取り外す。そして次に、エアロパ
ーツ1の接合部10からエッジピン2を取り外し、エッ
ジピン2のかわりにボルトを装着する。
【0032】次に、接合具固定工程について説明する。
本工程ではまず、取り付け位置をマーキングしたバンパ
ー3の表面のマーキング位置に取り付け孔を穿設する。
そして次に、バンパー3を車両本体から一旦取り外し、
この取り付け孔にエアロパーツ1のボルトを貫通させ、
バンパー3の裏面側からナットを螺着して締結する。そ
して最後に、エアロパーツ1が固定されたバンパー3を
再び車両本体に装着する。
【0033】本実施形態の取り付け方法では、以上のよ
うにしてエアロパーツをバンパーに連結固定した。
【0034】本実施形態では、外装品としてエアロパー
ツを用いたが、バンパーガードなどを用いる形態もあ
る。
【0035】また本実施形態では、けがきによりマーキ
ングを行うエッジピンをマーカーとして用いたが、例え
ば押圧すると塗料が出る着色ペンのようなものをマーカ
ーとする形態もある。この形態によるとバンパー表面に
傷が付かないため、外装品を取り外した場合を考慮する
と外観的に好ましい。
【0036】また本実施形態の軟質シートは、押圧力に
より圧縮変形しうる程度の弾性を有していれば特に限定
しない。例えばゴム状またはスポンジ状の樹脂を用いる
ことができる。
【0037】また本実施形態においては、タッピングス
クリューとガムテープとを用いてエアロパーツ(外装
品)の仮止めを行ったが、両面テープや接着剤などで仮
止めを行ってもよい。
【0038】また本実施形態においてはエアロパーツを
バンパーに固定する際にボルトとナットとを用いたが、
クリップなどを用いてもよい。
【0039】(2)第二実施形態 本実施形態の車両外装品の取り付け方法は、固定孔穿設
工程とリテーナー取り付け工程と外装品取り付け工程と
を有する。
【0040】まず、図5に本実施形態で用いるリテーナ
ー6の正面図を示す。リテーナー6は樹脂製であり車幅
方向に長い板状を有している。そしてこのリテーナー6
の両端部と中央部の上端には、3つのリブ60が形成さ
れている。またリテーナー6の両端部と中央部の中央に
は、3つの外装品取付孔61が穿設されている。そして
外装品取付孔61同士の間には、2つのバンパー取付孔
62が穿設されている。すなわち、車幅方向に外装品取
付孔61とバンパー取付孔62とが、合計5つ交互に並
んで配置されている。
【0041】次に、固定孔穿設工程を図6を参照しなが
ら説明する。なお、第一実施形態と対応する部材につい
ては同じ記号を用いる。本工程ではまず、リテーナー6
をバンパー3の表面にあてがう。このとき3つのリブ6
0により、リテーナー6のバンパー3に対する車幅方向
および車高方向の固定位置を決定する。そして外装品取
付孔61とバンパー取付孔62とに対応するバンパー3
の表面の部位に、合計5つの取り付け位置をマーキング
する。本工程では次に、5つの取り付け位置に2つのリ
テーナー固定孔32と3つの外装品固定孔31とを穿設
する。なおリテーナー固定孔32は、バンパー取付孔6
2と対応する位置に設けられる。また外装品固定孔31
は、外装品取付孔61と対応する位置に設けられる。
【0042】次に、リテーナー取り付け工程について説
明する。本工程ではまず、バンパー3とリテーナー6の
対応する5つの孔の位置を合わせる。具体的には、バン
パー3の2つのリテーナー固定孔32と、リテーナー6
の2つのバンパー取付孔62とを合わせる。またバンパ
ー3の3つの外装品固定孔31と、リテーナー6の3つ
の外装品取付孔61とを合わせる。そして、位置合わせ
したバンパー取付孔62およびリテーナー固定孔32の
両孔に、リテーナー6側からグロメット7を圧入する。
グロメット7は側壁にスリットを備える中空円筒状であ
る。またグロメット7の先端部の外周径は、これら両孔
の内周径よりも大きい。しかしながら、両孔にグロメッ
ト7を圧入すると、グロメット7の先端部はスリットに
より弾性的に縮径する。そして、グロメット7の先端部
の外周径は両孔の内周径よりも小さくなる。このように
して、グロメット7の先端部は、バンパー取付孔62お
よびリテーナー固定孔32を貫通する。そして貫通後は
先端部が再び弾性的に拡径する。その後、グロメット7
の内周側にタッピングスクリュー8を螺着する。このタ
ッピングスクリュー8は、グロメット7が何らかの負荷
により再度縮径することを防ぐ。そして最後にリブ60
を切除する。本工程ではこのようにして、リテーナー6
をバンパー3に取り付ける。
【0043】次に、外装品取り付け工程について説明す
る。本工程ではまず、バンパー3の外装品固定孔31と
リテーナー6の外装品取付孔61とに、リテーナー6側
から中空円筒状のグロメット7を圧入する。ところで、
図7に示すように、エアロパーツ1の裏面の接合部10
にはピン9が装着されている。ピン9の先端部の外周径
は、グロメット7の先端部の内周径よりも大きい。この
ピン9をリテーナー6側からグロメット7に圧入する
と、出側においてピン9の先端部によりグロメット7の
先端部が押し広げられる。このようにして、リテーナー
6を間に介装した状態で、エアロパーツ1をバンパー3
に固定する。
【0044】本実施形態の取り付け方法では、以上のよ
うにしてエアロパーツをバンパーに連結固定した。
【0045】本実施形態では、外装品としてエアロパー
ツを用いたが、バンパーガードなどを用いる形態もあ
る。
【0046】本実施形態におけるマーキングの方法は、
特に限定しない。例えばけがきしてもよく、また着色し
てもよい。
【0047】また本実施形態においては、弾性接合具と
してグロメットとピンを用いたが、例えばクリップなど
を用いる形態もある。また弾性接合具ではなく、例えば
ボルトとナットなど螺接により接合を行う接合具を用い
る形態もある。
【0048】また本実施形態ではリテーナーをバンパー
に取り付けた後にリブを切除した。この理由は、エアロ
パーツをリテーナーに固定した後、リブがエアロパーツ
上方からはみ出るおそれがあり、見栄えが悪いからであ
る。したがって外装品の形状、大きさなどによってはリ
ブを切除しない形態もある。さらにリテーナーのバンパ
ーに対する位置合わせを、例えばバンパーの面構成の変
化部などを目印に行うことができれば、リブ自体をリテ
ーナーに設けない形態で実施することもできる。
【0049】
【発明の効果】本発明の車両外装品の取り付け方法によ
ると、外装品をバンパーに取り付ける際の取り付け精度
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施形態におけるエアロパーツの裏面側
の斜視図である。
【図2】 第一実施形態におけるエッジピンを装着した
接合部の縦断面図を示す図である。
【図3】 第一実施形態におけるエアロパーツの車幅方
向の固定位置を決定する様子を示す図である。
【図4】 第一実施形態におけるエアロパーツの車高方
向の固定位置を決定する様子を示す図である。
【図5】 第二実施形態におけるリテーナーの正面図で
ある。
【図6】 第二実施形態の取り付け方法の概要図であ
る。
【図7】 第二実施形態におけるエアロパーツ取り付け
後の断面図である。
【図8】 従来の外装品の取り付け方法を示す図であ
る。
【図9】 従来のバンパーに外装品を取り付けた後の断
面図である。
【符号の説明】
1:エアロパーツ 2:エッジピン 3:バンパー 4:タッピングスクリュー 5:ガムテープ 6:リテ
ーナー 7:グロメット 8:タッピングスクリュー 9:ピン
10:接合部 11:脚板 12:頂板 13:ボルト座 14:切り
欠き 15:フランジ部 20:基部 21:凸部 22:尖
端 23:軟質シート 30:フランジ部 31:外装品固定孔 32:リテー
ナー固定孔 60:リブ 61:外装品取付孔 62:バンパー取付

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外装品をバンパーに取り付け固定する車
    両外装品の取り付け方法であって、 外装品の裏面の接合部にバンパー表面をマーキング可能
    なマーカーを装着するとともに該マーカーを装着した該
    外装品をバンパー表面に着脱自在に仮止めする仮止め工
    程と、 仮止めした該外装品を該外装品の表面側から押圧し該マ
    ーカーにより該バンパー表面に取り付け位置をマーキン
    グするマーキング工程と、 マーキング後の該外装品を該バンパー表面から一旦取り
    外すとともに該外装品の該接合部の該マーカーを該バン
    パー表面に固定可能な接合具と交換する接合具交換工程
    と、 取り付け位置をマーキングした該バンパー表面のマーキ
    ング位置に取り付け孔を穿設するとともに該取り付け孔
    に該外装品の該接合具を取り付ける接合具固定工程と、 を有する車両外装品の取り付け方法。
  2. 【請求項2】 前記マーカーは、前記接合部の前記車体
    表面に対向する表面から尖端が突出して装着されるエッ
    ジピンと、該エッジピンの該尖端を覆って該接合部の該
    表面に当接される軟質シートと、からなり、 前記マーキング工程において、仮止めした前記外装品を
    該外装品の表面側から押圧し前記エッジピンの前記尖端
    を前記軟質シートの表面から突出させるとともに該尖端
    により前記バンパー表面に取り付け位置をけがきする請
    求項1に記載の車両外装品の取り付け方法。
  3. 【請求項3】 外装品をバンパーに取り付け固定する車
    両外装品の取り付け方法であって、 バンパー取付孔と外装品取付孔とを併有するリテーナー
    をバンパー表面の取り付け位置にあてがい該バンパー表
    面に該バンパー取付孔と該外装品取付孔の位置をマーキ
    ングするとともに該マーキング位置にリテーナー固定孔
    と外装品固定孔とを穿設する固定孔穿設工程と、 該バンパーの該リテーナー固定孔および該リテーナーの
    該バンパー取付孔を介して接合具を用いて該リテーナー
    を該バンパーに取り付けるリテーナー取り付け工程と、 該バンパーの該外装品固定孔および該リテーナーの該外
    装品取付孔を介して接合具を用いて該外装品を該バンパ
    ーに取り付ける外装品取り付け工程と、 を有する車両外装品の取り付け方法。
  4. 【請求項4】 前記接合具は、一方向から押圧すること
    で孔に係合保持される弾性接合具である請求項3に記載
    の車両外装品の取り付け方法。
JP2001065124A 2001-03-08 2001-03-08 車両外装品の取り付け方法 Pending JP2002264734A (ja)

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