JP3257436B2 - 穴加工位置決め治具及びその穴加工位置決め治具を用いた穴加工方法 - Google Patents

穴加工位置決め治具及びその穴加工位置決め治具を用いた穴加工方法

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JP3257436B2
JP3257436B2 JP06275597A JP6275597A JP3257436B2 JP 3257436 B2 JP3257436 B2 JP 3257436B2 JP 06275597 A JP06275597 A JP 06275597A JP 6275597 A JP6275597 A JP 6275597A JP 3257436 B2 JP3257436 B2 JP 3257436B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、取付部品にあけら
れた複数の取付穴に対応する固定穴の各加工位置を被取
付本体において特定するための、穴加工位置決め治具
びその穴加工位置決め治具を用いた穴加工方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のディラーオプションパー
ツは、販売店で自動車の車体に取り付けられている。
えば、図10に示すように、ディラーオプションパーツ
が自動車100のバンパー101に外付けするバンパー
ガード102である場合に、かかるバンパーガード10
2を自動車100のバンパー101にボルトで固定する
ときは、ボルトを通す固定穴を自動車100のバンパー
101にその外側からあける必要がある。なぜなら、自
動車100のバンパー101の内側にある空間において
は、ボルトを締め付けるレンチを使用することができて
も、固定穴をあけるドリル工具を使用することができな
いからである。
【0003】さらに、固定穴を自動車100のバンパー
101にその外側からあけるときは、固定穴の加工位置
を自動車100のバンパー101においてその外側から
特定する必要がある。なぜなら、自動車100の外観を
損ねるなどの理由によって、固定穴の加工位置は自動車
100のバンパー101の外側に予め記されていないか
らである。
【0004】そこで、従来においては、図10に示すよ
うに、全ての固定穴の加工位置が複数のターゲットマー
ク103で記された型紙104を自動車100のバンパ
ー101に密着させて、全ての固定穴の加工位置を自動
車100のバンパー101においてその外側から特定す
るとともに、さらに、かかるターゲットマーク103を
狙ってドリル工具105で自動車100のバンパー10
1に穴をあけることによって、全ての固定穴を自動車1
00のバンパー101に外側からあけていた。尚、型紙
104に記された複数のターゲットマーク103の位置
関係は、バンパーガード102の裏側の各取付穴に埋め
込まれたナットの位置関係に対応する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自動車
100のバンパー101は立体的に湾曲しており、自動
車100のバンパー101にあけられる全ての固定穴の
加工位置は一つの平面上には存在しないので、平面形状
を有する型紙104において、自動車100のバンパー
101にあけられる全ての固定穴の加工位置を、複数の
ターゲットマーク103で正確に記すには精度的に限界
があった。従って、自動車100のバンパー101に密
着させた型紙104のターゲットマーク103を正確に
狙って、ドリル工具105で自動車100のバンパー1
01に全ての固定穴をあけても、バンパーガード102
の裏側の各取付穴に埋め込まれたナットの位置とずれる
ことがあり、バンパーガード102を自動車100のバ
ンパー101に正しく取付けできないことがあった。
【0006】また、自動車100のバンパー101に型
紙104を密着させる際には、立体的に湾曲した自動車
100のバンパー101に対して、平面形状を有する型
紙104を手作業で密着させているので、型紙104を
自動車100のバンパー101に正しく配置させるには
作業的に限界があった。この結果、自動車100のバン
パー101に密着させた型紙104のターゲットマーク
103を正確に狙って、ドリル工具105で自動車10
0のバンパー101に全ての固定穴をあけても、バンパ
ーガード102の裏側の各取付穴に埋め込まれたナット
の位置とずれることがあり、バンパーガード102を自
動車100のバンパー101に正しく取付けできないこ
とがあった。
【0007】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、取付部品にあけられた
複数の取付穴に対応する固定穴の各加工位置を、被取付
本体において精度良く且つ容易に特定するための、穴加
工位置決め治具及びその穴加工位置決め治具を用いた穴
加工方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に成された請求項1に係る穴加工位置決め治具は、取付
部品にあけられた複数の取付穴に対応する固定穴の加工
位置を被取付本体に特定する穴加工位置決め治具であっ
て、裏面に粘着材を有する基板部と、前記基板部の表面
に設けられ、前記取付部品の取付穴に挿着されるととも
に、前記基板部から折離可能な突起部とを備えたことを
特徴とする。
【0009】また、請求項2に係る穴加工位置決め治具
は、請求項1に記載する穴加工位置決め治具であって、
前記突起部にテーパがついたことを特徴とする
【0010】また、請求項に係る穴加工位置決め治具
は、請求項1または請求項2に記載する穴加工位置決め
治具であって、前記突起部の中心位置を表すターゲット
マークを前記基板部の表面に設けたことを特徴とする。
また、請求項に係る穴加工位置決め治具は、請求項1
乃至請求項のいずれか一つに記載する穴加工位置決め
治具であって、前記取付部品であるバンパーガードを前
記被取付本体である自動車のバンパーに取り付ける際に
用いることを特徴とする。
【0011】請求項5に係る穴加工方法は、取付部品に
あけられた複数の取付穴に対応する固定穴の穴加工位置
を被取付本体に特定し、その穴加工位置に穴あけ加工す
る穴加工方法において、請求項1乃至請求項4のいずれ
か一つに記載する穴加工位置決め治具の突起部を前記取
付穴に挿着して、すべての取付穴に穴加工位置決め治具
を挿着し、この取付部品を、前記被取付本体の取り付け
る位置に配置させて、前記基板部の裏面を前記被取付本
体に接着させた後、前記取付部品を前記被取付 本体から
離間させることにより、前記穴加工位置決め治具の突起
部が前記取付部品の取付穴から抜脱して、前記被取付本
体表面に穴加工位置決め治具が残置され、前記被取付本
体に接着された穴加工位置決め治具の突起部を折りとっ
て、この突起部の折り痕または前記ターゲットマークを
狙ってドリル工具で被取付本体に固定穴を穴加工するこ
とを特徴とする穴加工位置決め治具を用いたものであ
る。
【0012】このような構成を有する本発明の穴加工位
置決め治具及びその穴加工位置決め治具を用いた穴加工
方法は、以下の手順に従うことによって、取付部品にあ
けられた複数の取付穴に対応する固定穴の各加工位置
を、被取付本体において特定することができる。
【0013】先ず、穴加工位置決め治具の基板部の表面
に設けられた突起部を取付部品の全ての取付穴に挿入さ
せるとともに、かかる取付部品を被取付本体に取り付け
る位置に配置させることによって、全ての穴加工位置決
治具の基板部の裏面を被取付本体に接着させる。その
後に、かかる取付部品を被取付本体から離間させると、
全ての穴加工位置決め治具は被取付本体と接着した状態
を維持するので、全ての穴加工位置決め治具の突起部は
取付部品の各取付穴から抜脱する。
【0014】この結果、被取付本体と接着した各穴加工
位置決め治具の突起部により、取付部品にあけられた複
数の取付穴に対応する固定穴の各加工位置を、被取付本
体において特定することができる。さらに、穴加工位置
決め治具の裏面は被取付本体に対して着脱自在なので、
固定穴を被取付本体に加工した後に、被取付本体と接着
した穴加工位置決め治具を被取付本体からはがせば、取
付部品を被取付本体に取り付ける際に穴加工位置決め
が支障になることはない。
【0015】すなわち、本発明の穴加工位置決め治具
びその穴加工位置決め治具を用いた穴加工方法は、取付
部品を被取付本体に取り付ける位置に配置させることに
よって、被取付本体に接着させた各穴加工位置決め治具
の突起部が、取付部品にあけられた複数の取付穴に対応
する固定穴の各加工位置を被取付本体において特定する
ので、かかる固定穴の各加工位置を被取付本体において
精度良く且つ容易に特定することができる。
【0016】また、穴加工位置決め治具の突起部にテー
パがついていれば、かかる突起部が挿入することができ
る取付部品の取付穴の大きさに、ある程度の許容範囲を
もたせることができる。さらに、取付部品を被取付本体
から離間させる際において、穴加工位置決め治具の突起
部を取付部品の取付穴からスムーズに抜脱させることが
できる。
【0017】また、被取付本体に接着した穴加工位置決
治具の突起部を折ることができるので、被取付本体に
固定穴を加工する際において、かかる固定穴の加工位置
を特定する突起部自身が加工の邪魔になることがない。
また、突起部の中心位置を表すターゲットマークを穴加
工位置決め治具の基板部の表面に設けていれば、被取付
本体に固定穴を加工する際に穴加工位置決め治具の基板
部の突起部を折った痕が分かりにくい場合でも、かかる
ターゲットマークをもって、固定穴の加工位置を被取付
本体において精度良く且つ容易に特定することができ
る。
【0018】また、取付部品であるバンパーガードを被
取付本体である自動車のバンパーに取り付ける場合に、
穴加工位置決め治具を用いて自動車のバンパーにあける
固定穴の各加工位置を特定するときは、従来技術の型紙
を用いて自動車のバンパーにあける固定穴の各加工位置
を特定するときとは異なって、精度的な限界や作業的な
限界は存在しない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図9を参照にして説明する。本実施の形態の穴加工位
置決め治具及びその穴加工位置決め治具を用いた穴加工
方法は、図1に示すように、取付部品であるバンパーガ
ード12を被取付本体である自動車10のバンパー11
に取り付ける場合において、穴加工位置決め治具1を用
いて自動車10のバンパー11にあける固定穴の各加工
位置を特定し、かかる固定穴を自動車10のバンパー1
1にあけるものである。
【0020】バンパーガード12には、その裏側に6つ
の取付穴13があけられており、各々にナットが埋め込
まれている。穴加工位置決め治具1を用いて自動車10
のバンパー11にあける固定穴は、かかる6つの取付穴
13に対応するものである。但し、各取付穴13は貫通
していない。また、バンパーガード12には、2つの係
合部14が設けられており、バンパーガード12を自動
車10のバンパー11に取り付ける場合に、自動車10
のバンパー11に設けられた2つの係合部15とそれぞ
れ係合させることによって、バンパーガード12を自動
車10のバンパー11に取り付ける位置に正しく配置さ
せることができる。
【0021】図2に、穴加工位置決め治具1の斜視図を
示す。穴加工位置決め治具1は、その材質は発泡スチロ
ールであり、基板部2と、その基板部2の表面に設けら
れた突起部3とを備えている。基板部2は、その裏面に
塗布された粘着剤4によって、自動車10のバンパー1
1に対して着脱自在である。尚、かかる粘着剤4は離型
紙5によって覆われており、離型紙5をはがすことによ
って露出させることができる。また、基板部2は、その
表面にスリット6、7が刻まれている。かかるスリット
6、7の交点は突起部3の中心位置を表しており、ター
ゲットマークに相当する。また、突起部3には、先細り
のテーパがついている。
【0022】かかる穴加工位置決め治具1を用いて自動
車10のバンパー11にあける固定穴の各加工位置を特
定するとともに特定された各加工位置に固定穴をあける
には、図3〜図9に示すようにして行われる。尚、図3
〜図9の穴加工位置決め治具1、バンパーガード12、
自動車10のバンパー11の各々は、断面で示されてい
る。
【0023】始めに、図3に示すように、バンパーガー
ド12の6つの取付穴13へ、穴加工位置決め治具1の
突起部3を挿着させる。これにより、バンパーガード1
2には6つの穴加工位置決め治具1が定着する。次に、
図4に示すように、バンパーガード12に定着した各穴
加工位置決め治具1の離型紙5をはがす。これにより、
バンパーガード12に定着した各穴加工位置決め治具
の粘着剤4が露出する。
【0024】次に、図5に示すように、6つの穴加工位
置決め治具1が定着したバンパーガード12を、自動車
10のバンパー11に取り付ける位置に配置させる。こ
れにより、バンパーガード12に定着した各穴加工位置
決め治具1の粘着剤4が自動車10のバンパー11に当
接するので、各穴加工位置決め治具1は自動車10のバ
ンパー11と接着する(図1参照)。次に、図6に示す
ように、6つの穴加工位置決め治具1が定着したバンパ
ーガード12を、自動車10のバンパー11から離間さ
せる。このとき、自動車10のバンパー11と接着した
各穴加工位置決め治具1はそのままの状態を維持するの
で、バンパーガード12の6つの取付穴13から各穴加
工位置決め治具1の突起部3が抜脱する。このように抜
脱した6つの突起部3が、自動車10のバンパー11に
あける固定穴の加工位置である。
【0025】次に、図7に示すように、自動車10のバ
ンパー11と接着した各穴加工位置決め治具1の突起部
3を折って、かかる突起部3を基板部2から切り離す。
そして、図8に示すように、ドリル工具30で自動車1
0のバンパー11に固定穴をあける。このとき、各穴加
工位置決め治具1の基板部2の表面に刻まれたスリット
6、7の交点を狙って、ドリル工具30で自動車10の
バンパー11に固定穴をあける。尚、各穴加工位置決め
治具1の基板部2の表面に残った突起部3の痕を狙って
もよい。最後に、図9に示すように、自動車10のバン
パー11と接着した各穴加工位置決め治具1を、自動車
10のバンパー11からはがして、自動車10のバンパ
ー11にあけた固定穴17を露出させる。
【0026】このようにして、自動車10のバンパー1
1にあける固定穴17の各加工位置を特定するとともに
特定された各加工位置に固定穴17をあけた後は、バン
パーガード12を自動車10のバンパー11に取り付け
る位置に再び配置させて、自動車10のバンパー11に
バンパーガード12を取り付ける。このとき、バンパー
ガード12を自動車10のバンパー11に固定させるに
は、自動車10のバンパー11の内側にある空間から、
バンパーガード12の取付穴13に埋め込まれたナット
に、自動車10のバンパー11にあけられた固定穴17
を介して、ボルトを螺合させてレンチで締め付けること
によって行う。
【0027】尚、バンパーガード12に設けられた別の
取付穴16(図1参照)に対する固定穴(図略)につい
ては、かかる取付穴16は貫通しており、上述したよう
に、バンパーガード12を自動車10のバンパー11に
固定させた後は、貫通した取付穴16自身をもって、か
かる取付穴16に対応する固定穴の各加工位置を、自動
車10のバンパー11において特定することができる。
【0028】以上詳細に説明したように、本実施の形態
の穴加工位置決め治具1及びその穴加工位置決め治具
を用いた穴加工方法は、以下の手順に従うことによっ
て、バンパーガード12にあけられた複数の取付穴13
に対応する固定穴17の各加工位置を、自動車10のバ
ンパー11において特定することができる。
【0029】先ず、穴加工位置決め治具1の基板部2の
表面に設けられた突起部3をバンパーガード12の全て
の取付穴13に挿入させるとともに(図3参照)、かか
るバンパーガード12を自動車10のバンパー11に取
り付ける位置に配置させることによって(図4、図5参
照)、全ての穴加工位置決め治具1の基板部2の裏面を
自動車10のバンパー11に接着させる(図5参照)。
その後に、かかるバンパーガード12を自動車10のバ
ンパー11から離間させると、全ての穴加工位置決め
1は自動車10のバンパー11と接着した状態を維持
するので、全ての穴加工位置決め治具1の突起部3はバ
ンパーガード12の各取付穴13から抜脱する(図6参
照)。
【0030】この結果、自動車10のバンパー11と接
着した各穴加工位置決め治具1の突起部3により、バン
パーガード12にあけられた複数の取付穴13に対応す
る固定穴17(図9参照)の各加工位置を、自動車10
のバンパー11において特定することができる。さら
に、穴加工位置決め治具1の裏面は自動車10のバンパ
ー11に対して着脱自在なので、固定穴17を自動車1
0のバンパー11に加工した後に(図8参照)、自動車
10のバンパー11と接着した穴加工位置決め治具1を
自動車10のバンパー11からはがせば(図9参照)、
バンパーガード12を自動車10のバンパー11に取り
付ける際に穴加工位置決め治具1が支障になることはな
い。
【0031】すなわち、本発明の穴加工位置決め治具
及びその穴加工位置決め治具1を用いた穴加工方法は、
バンパーガード12を自動車10のバンパー11に取り
付ける位置に配置させることによって(図5参照)、自
動車10のバンパー11に接着させた各穴加工位置決め
治具1の突起部3が、バンパーガード12にあけられた
複数の取付穴13に対応する固定穴17の各加工位置を
自動車10のバンパー11において特定するので(図6
参照)、かかる固定穴17の各加工位置を自動車10の
バンパー11において精度良く且つ容易に特定すること
ができる。
【0032】また、穴加工位置決め治具1の突起部3に
テーパがついているので(図2参照)、かかる突起部3
が挿入することができるバンパーガード12の取付穴1
3の大きさに、ある程度の許容範囲をもたせることがで
きる。さらに、バンパーガード12を自動車10のバン
パー11から離間させる際において(図6参照)、穴加
工位置決め治具1の突起部3をバンパーガード12の取
付穴13からスムーズに抜脱させることができる。
【0033】また、自動車10のバンパー11に接着し
た穴加工位置決め治具1の突起部3を折ることができる
ので(図7参照)、自動車10のバンパー11に固定穴
17を加工する際において、かかる固定穴17の加工位
置を特定する突起部3自身が加工の邪魔になることがな
い(図8参照)。また、突起部3の中心位置を表すター
ゲットマークを、スリット6、7の交点をもって、穴加
工位置決め治具1の基板部2の表面に設けているので
(図2参照)、自動車10のバンパー11に固定穴17
を加工する際に穴加工位置決め治具1の基板部2の突起
部3を折っても(図7参照)、かかるターゲットマーク
をもって、固定穴17の加工位置を自動車10のバンパ
ー11において精度良く且つ容易に特定することができ
る(図8参照)。
【0034】また、従来技術の型紙104を用いて自動
車100のバンパー101にあける固定穴の各加工位置
を特定するときとは異なって(図10参照)、精度的な
限界や作業的な限界は存在しない。
【0035】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が
可能である。例えば、本実施の形態の穴加工位置決め
1及びその穴加工位置決め治具1を用いた穴加工方法
は、バンパーガード12を自動車10のバンパー11に
取り付ける場合において、穴加工位置決め治具1を用い
て自動車10のバンパー11にあける固定穴17の各加
工位置を特定するものであるが、ルーフスポイラー、リ
ヤデフレクター、サイドモールなどを自動車10の車体
に取り付ける場合において、穴加工位置決め治具1を用
いて自動車10の車体にあける固定穴の各加工位置を特
定してもよい。また、建築資材などへの適用も可能であ
る。
【0036】
【発明の効果】本発明の穴加工位置決め治具及びその穴
加工位置決め治具を用いた穴加工方法は、取付部品を被
取付本体に取り付ける位置に配置させることによって、
被取付本体に接着させた各穴加工位置決め治具の突起部
が、取付部品にあけられた複数の取付穴に対応する固定
穴の各加工位置を被取付本体において特定するので、か
かる固定穴の各加工位置を被取付本体において精度良く
且つ容易に特定することができる。
【0037】また、穴加工位置決め治具の突起部にテー
パがついていれば、かかる突起部が挿入することができ
る取付部品の取付穴の大きさに、ある程度の許容範囲を
もたせることができる。さらに、取付部品を被取付本体
から離間させる際において、穴加工位置決め治具の突起
部を取付部品の取付穴からスムーズに抜脱させることが
できる。
【0038】また、被取付本体に接着した穴加工位置決
治具の突起部を折ることができるので、被取付本体に
固定穴を加工する際において、かかる固定穴の加工位置
を特定する突起部自身が加工の邪魔になることがない。
また、突起部の中心位置を表すターゲットマークを穴加
工位置決め治具の基板部の表面に設けていれば、被取付
本体に固定穴を加工する際に穴加工位置決め治具の基板
部の突起部を折った痕が分かりにくい場合でも、かかる
ターゲットマークをもって、固定穴の加工位置を被取付
本体において精度良く且つ容易に特定することができ
る。
【0039】また、取付部品であるバンパーガードを被
取付本体である自動車のバンパーに取り付ける場合に、
穴加工位置決め治具を用いて自動車のバンパーにあける
固定穴の各加工位置を特定するときは、従来技術の型紙
を用いて自動車のバンパーにあける固定穴の各加工位置
を特定するときとは異なって、精度的な限界や作業的な
限界は存在しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】バンパーガードを自動車のバンパーに取り付け
る際において、自動車のバンパーにあける固定穴の加工
位置を本発明の穴加工位置決め治具を用いて特定すると
ともに、特定された穴加工位置に固定穴をあける本発明
の穴加工方法を示した図である。
【図2】本発明の穴加工位置決め治具の斜視図である。
【図3】本発明の穴加工位置決め治具の作用を、かかる
穴加工位置決め治具を用いた穴加工方法の手順に基づい
て、段階的に示した図の一つである。
【図4】本発明の穴加工位置決め治具の作用を、かかる
穴加工位置決め治具を用いた穴加工方法の手順に基づい
て、段階的に示した図の一つである。
【図5】本発明の穴加工位置決め治具の作用を、かかる
穴加工位置決め治具を用いた穴加工方法の手順に基づい
て、段階的に示した図の一つである。
【図6】本発明の穴加工位置決め治具の作用を、かかる
穴加工位置決め治具を用いた穴加工方法の手順に基づい
て、段階的に示した図の一つである。
【図7】本発明の穴加工位置決め治具の作用を、かかる
穴加工位置決め治具を用いた穴加工方法の手順に基づい
て、段階的に示した図の一つである。
【図8】本発明の穴加工位置決め治具の作用を、かかる
穴加工位置決め治具を用いた穴加工方法の手順に基づい
て、段階的に示した図の一つである。
【図9】本発明の穴加工位置決め治具の作用を、かかる
穴加工位置決め治具を用いた穴加工方法の手順に基づい
て、段階的に示した図の一つである。
【図10】バンパーガードを自動車のバンパーに取り付
ける際において、自動車のバンパーにあける固定穴の加
工位置を特定するとともに、特定された穴加工位置に固
定穴をあける従来の手順を示した図である。
【符号の説明】
1 穴加工位置決め治具 2 基板部 3 突起部 4 粘着剤 6、7 スリット 11 バンパー 12 バンパーガード 13 取付穴 17 固定穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−290311(JP,A) 実開 平5−35128(JP,U) 登録実用新案3036338(JP,U) 米国特許3851990(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23B 49/00 B60R 19/44

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付部品にあけられた複数の取付穴に対
    応する固定穴の加工位置を被取付本体に特定する穴加工
    位置決め治具において、裏面に粘着材を有する 基板部と、前記基板部の表面に設けられ、前記取付部品の取付穴に
    挿着されるとともに、前記基板部から折離可能な突起部
    とを備えた ことを特徴とする穴加工位置決め治具
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する穴加工位置決め治具
    において、 前記突起部にテーパがついたことを特徴とする穴加工位
    置決め治具
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載する穴加
    工位置決め治具において、 前記突起部の中心位置を表すターゲットマークを前記基
    板部の表面に設けたことを特徴とする穴加工位置決め
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一つに
    記載する穴加工位置決め治具において、 前記取付部品であるバンパーガードを前記被取付本体で
    ある自動車のバンパーに取り付ける際に用いることを特
    徴とする穴加工位置決め治具
  5. 【請求項5】 取付部品にあけられた複数の取付穴に対
    応する固定穴の穴加工位置を被取付本体に特定し、その
    穴加工位置に穴あけ加工する穴加工方法において、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載する穴加工
    位置決め治具の突起部を前記取付穴に挿着して、すべて
    の取付穴に穴加工位置決め治具を挿着し、この取付部品
    を、前記被取付本体の取り付ける位置に配置させて、前
    記基板部の裏面を前記被取付本体に接着させた後、 前記取付部品を前記被取付本体から離間させることによ
    り、前記穴加工位置決め治具の突起部が前記取付部品の
    取付穴から抜脱して、前記被取付本体表面に穴 加工位置
    決め治具が残置され、 前記被取付本体に接着された穴加工位置決め治具の突起
    部を折りとって、この突起部の折り痕または前記ターゲ
    ットマークを狙ってドリル工具で被取付本体に固定穴を
    穴加工する ことを特徴とする穴加工位置決め治具を用い
    た穴加工方法。
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