JP2002264467A - インクジェット記録材料 - Google Patents
インクジェット記録材料Info
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Abstract
つ、画像の変色や耐光性・インク吸収性の低下を招くこ
ともないインクジェット記録材料を提供する。 【解決手段】 支持体1上に、インク受容層2、帯電防
止層3を順次有するインクジェット記録材料4であっ
て、前記帯電防止層3が、オリゴマーと電解質を含むよ
うに構成する。
Description
ンタ用の記録材料に関し、特に帯電防止性に優れるもの
に関する。
ュータから画像イメージなどのデジタルデータを出力す
る機会が増加している。出力する方式としては、ドット
インパクト、レーザーなど様々な方式があげられるが、
その中でもインクジェット記録方式は、ハード及びラン
ニングコストが安価であること、カラー出力も可能であ
ることなどのメリットから普及が進んでいる。
送時やインクジェットプリンタでの記録時に静電気が発
生する場合がある。発生した静電気によりインクジェッ
ト記録材料が帯電すると、記録時の搬送性に悪影響を及
ぼすなど取り扱い性を低下させることから、支持体のイ
ンク受容層とは反対側の面や、支持体とインク受容層と
の間に帯電防止層を設け、発生した静電気を瞬時に逃が
す(帯電を防止する)手段が採用されている(特開平9
−290555号公報等)。
ェットプリンタの記録速度などの性能向上に伴い、一部
のインクジェットプリンタで静電気の発生が大きいもの
が出現している。特に、インク受容層表面付近で発生す
る静電気が問題となっており、搬送性などの取り扱い性
に悪影響をもたらすのみならず、記録時にインクが飛散
し、地汚れが発生するという問題がある。特に、近年
は、高精細、高画質化への要望からインクの粒子が細か
くなっていることから静電気の影響を受けやすく、地汚
れの発生が大きな問題となりつつある。
ェットプリンタに従来のような帯電防止処理がされたイ
ンクジェット記録材料を使用しても、発生した大きな静
電気を瞬時に逃がすことができず、地汚れが発生してし
まい、上記問題を解決することができない。
の公知の帯電防止剤を添加したり、インク受容層上に公
知のポリマータイプの帯電防止剤からなる帯電防止層を
設けたインクジェット記録材料においては、インク受容
層表面付近で発生した静電気を瞬時に逃がし、地汚れを
防止できるとも考えられる。
汚れの発生は防止し得るものの、記録された画像の変
色、画像の耐光性の低下、インク受容層のインク吸収性
の低下、などといった新たな問題が発生してしまった。
地汚れを防止しつつ、画像の変色や耐光性・インク吸収
性を低下させることがないインクジェット記録材料を提
供することを目的とする。
目的を解決すべく鋭意研究した結果、帯電防止層を特定
の組成とすることにより、帯電防止層をインク受容層上
に設けた場合であっても、画像の変色や耐光性・インク
吸収性を低下させないことを見出しこれを解決するに至
った。
は、支持体上に、インク受容層、帯電防止層を順次有す
るものであって、前記帯電防止層は、オリゴマーと電解
質を含むことを特徴とするものである。
に帯電防止層を有するものであって、前記帯電防止層
は、オリゴマーと電解質を含むことを特徴とするもので
ある。
系オリゴマー及び/又はエーテル系オリゴマーであるこ
とを特徴とするものである。
500〜2000であることを特徴とするものである。
塩及び/又はアルカリ土類金属塩であることを特徴とす
るものである。
あることを特徴とするものである。
の界面活性剤を含むことを特徴とするものである。
は、支持体上に、インク受容層、帯電防止層を順次有す
るものであって、前記帯電防止層は、オリゴマーと電解
質を含むことを特徴とするものである。以下、各構成要
素の実施の形態について説明する。
4の実施の形態を示す図で、このインクジェット記録材
料4は、支持体1、インク受容層2、帯電防止層3から
なる。
ことができるが、ポリエステル、ポリカーボネート、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリス
チレンなどのプラスチックフィルムが好適に使用され
る。支持体の厚みは特に限定されるものではないが、イ
ンクジェットプリンタへの搬送性などの点から、5〜3
00μmのものが好適に使用される。
脂をフィルム化したもののように、インク受容性を有す
る支持体であってもよい。この場合、本発明のインクジ
ェット記録材料は、インク受容層を別途設けることを特
に必要とせず、インク受容性を有する支持体上に帯電防
止層のみを有する構成とすることも可能である。
から構成されるものである。
のバインダー樹脂として一般的に使用されている水溶性
樹脂、親水性樹脂から構成される。このような水溶性な
いし親水性樹脂としては、アルブミン、ゼラチン、カゼ
イン、でんぷん、アラビヤゴム、アルギン酸ソーダなど
の天然樹脂、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、ポリアミド、ポリアクリルアミド、
ポリフェニルアセトアセタール、ポリビニルアセター
ル、ポリビニルホルマール、ポリエチレンイミン、ポリ
ビニルピロリドン、メラミン樹脂、ポリウレタン、ポリ
ビニルアルコール、ポリエステル、ポリ(メタ)アクリ
ル酸ソーダ、(メタ)アクリル酸エステル共重合体など
の合成樹脂があげられ、これらを単独であるいは2種以
上混合して使用することができる。
ることが好ましい。5μm以上とすることによりインク
吸収性を良好にすることができ、50μm以下とするこ
とによりカールの発生を防止することができる。
させたりブロッキングを防止したりするために、顔料を
添加することが好ましい。顔料としては、シリカ、クレ
ー、タルク、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バ
リウム、珪酸アルミニウム、酸化チタン、合成ゼオライ
ト、アルミナ、スメクタイトなどの無機顔料の他、スチ
レン樹脂、ウレタン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、シリ
コーン樹脂、アクリル樹脂などからなる樹脂ビーズ、若
しくはこれらを原料とする中空樹脂ビーズなどの有機顔
料があげられ、これらを単独であるいは2種以上混合し
て使用することができる。
剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、キレート剤などの添加
剤を添加することができる。
のであってもよい。このような複数のインク受容層から
なるインクジェット記録材料によれば、インク吸収速度
を向上させることができる。
質を含むものである。帯電防止層をこのような構成とす
ることにより、十分な帯電防止性を備え地汚れを防止し
つつ、かつ画像の変色や耐光性・インク吸収性の低下を
防止することができる。この原因は分からないが、オリ
ゴマーと電解質との間に相互作用が生じていること、従
来のポリマータイプの帯電防止剤から形成される帯電防
止層と異なり帯電防止層を構成する成分がオリゴマーで
あること、電解質を使用していること、などが関係して
いると考えられる。
ル系、エポキシ系、エチレン系、シリコン系、アクリル
系、アミド系などがあげられ、これらを単独であるいは
2種以上混合して使用することができるが、エステル系
及び/又はエーテル系が好適に使用される。
であることが好ましい。500以上とすることによりオ
リゴマーの有害性がなくなり取り扱い性を向上させるこ
とができ、2000以下とすることにより、インク吸収
性を損なうことがなくなる。
酸化ナトリウム、アンモニアなどの塩基、炭酸リチウ
ム、塩化ナトリウム、炭酸カリウムなどの塩などがあげ
られ、これらを単独であるいは2種以上混合して使用す
ることができるが、安定性に優れる塩が好適に使用され
る。
る化合物のことをいい、上述した炭酸リチウム、塩化ナ
トリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属塩、硫酸マ
グネシウム、クロム酸カルシウムなどのアルカリ土類金
属塩、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウムなどのアン
モニウム塩などがあげられるが、アルカリ金属塩及び/
又はアルカリ土類金属塩が好適に使用される。また、ア
ルカリ金属塩及び/又はアルカリ土類金属塩の中でも、
帯電防止層中で水和水を有し、湿度の影響を大きく受け
ることなく帯電を防止できるリチウム塩が好適に使用さ
れる。
び電解質に加え、界面活性剤を添加することが好まし
い。オリゴマー単独ではインク受容層やインク受容性を
有する支持体とのぬれ性に若干欠けるが、界面活性剤を
添加することにより、インク受容層やインク受容性を有
する支持体とのぬれ性を向上させることができる。ま
た、界面活性剤の中でも、帯電防止層の帯電防止性を低
下することがないフッ素系の界面活性剤が特に好適に使
用される。
さない範囲で、ポリマー成分を添加することは何ら差し
支えない。
μmであることが好ましい。0.01μm以上とするこ
とにより、地汚れ防止に有効な帯電防止性を付与するこ
とができ、0.50μm以下とすることにより、インク
吸収性の低下を防止することができる。
層を形成する方法としては、各層の構成成分を適当な溶
媒に溶解又は分散させて塗布液を調製し、当該塗布液を
ロールコーティング法、バーコーティング法、スプレー
コーティング法、エアナイフコーティング法等の公知の
方法により支持体上に塗布・乾燥させる方法があげられ
る。
は、インク受容層の接着性を調節するため、インク受容
層と支持体との間にアンカーコート層を設けたり、カー
ルの発生を防止するため、支持体のインク受容層とは反
対側の面にバックコート層を設けることは何ら差し支え
ない。
材料においては、インク受容層あるいはインク受容性を
有する支持体上に帯電防止層を有し、かつ帯電防止層中
にオリゴマーと電解質を含むものであることから、十分
な帯電防止性を備え地汚れを防止しつつ、画像の変色や
耐光性・インク吸収性の低下を招くこともない。
などの公知の帯電防止剤を多量に添加したものや、イン
ク受容層上に公知のポリマータイプの帯電防止剤からな
る帯電防止層を設けたものは、地汚れを防止することが
できるものの、インク受容層中に多量に混入した帯電防
止剤の影響により画像の変色や耐光性の低下を招いた
り、インク受容層上に形成された帯電防止層の影響によ
りインク吸収性が低下するなどの問題を生じてしまう。
なお、「部」、「%」は特に示さない限り、重量基準と
する。
ステルフィルム(ルミラーT60:東レ社)上に、ゴーセ
ノールAH-17(日本合成化学工業社)を溶媒にて溶解し
たインク受容層塗布液を乾燥後の厚みが10μmとなる
ようにバーコーティング法により塗布、乾燥してインク
受容層を形成した。次いで、インク受容層上に、オリゴ
マー、電解質、フッ素系界面活性剤を含む帯電防止剤
(イオンソルバー9A:ソルベックス社)をアルコールに
て希釈し、乾燥後の厚みが0.1μmとなるように、塗
布、乾燥して帯電防止層を形成し、インクジェット記録
材料を得た。
マーMO-1(新中村化学工業社)に変更した他は、実施例
1と同様にしてインクジェット記録材料を得た。
ステルフィルム(ルミラーT60:東レ社)上に、下記の
組成からなる帯電防止性を有するインク受容層塗布液を
乾燥後の厚みが10μmとなるようにバーコーティング
法により塗布、乾燥し、帯電防止性を有するインク受容
層を形成し、インクジェット記録材料を得た。
処方に変更した他は、比較例2と同様にしてインクジェ
ット記録材料を得た。
ット記録材料につき、インクジェットプリンタ(Design
Jet5000:ヒューレットパッカード社)を用いて画像を
出力した後、以下の(1)〜(4)の項目の評価を行っ
た。結果を表1に示す。なお、(2)〜(4)でいう基
準サンプルとは、実施例1で得られたインクジェット記
録材料の帯電防止層を有さないものをいう。
地汚れがあるものを「×」とした。 (2)発色性 基準サンプルに画像を出力したものと比較した結果、同
等の発色が再現されているものを「○」、変色したもの
を「×」とした。 (3)耐光性 紫外線照射試験機にて、100mW/cm2の強度で実暴6ヶ
月相当の紫外線を照射した結果、基準サンプル以上に退
色しなかったものを「○」、著しく退色したものを
「×」とした。 (4)インク吸収性 基準サンプルに画像を出力したものと比較した結果、同
等のインク吸収性能が得られたものを「○」、インク吸
収力が低下したものを「×」とした。
ゴマーと電解質を含むものである。従って、地汚れ、発
色性、耐光性、インク吸収性を満足するものであった。
また、帯電防止層中にフッ素系の界面活性剤を含むこと
から、インク受容層と帯電防止層とのぬれ性にも優れる
ものであった。
のポリマータイプの帯電防止剤からなる帯電防止層を設
けたものである。従って、発色性、耐光性、インク吸収
性を維持できるものではなかった。
帯電防止剤を多量に含有させたものである。従って、発
色性、耐光性を維持できるものではなかった。
帯電防止剤を少量含有させたものである。従って、地汚
れを改善できるものではなかった。
記録材料は、支持体上に、インク受容層、帯電防止層を
順次有し、かつ帯電防止層中にオリゴマーと電解質を含
むものであることから、十分な帯電防止性を備え地汚れ
を防止しつつ、画像の変色や耐光性・インク吸収性の低
下を招くこともない。
示す断面図
Claims (7)
- 【請求項1】支持体上に、インク受容層、帯電防止層を
順次有するインクジェット記録材料であって、前記帯電
防止層は、オリゴマーと電解質を含むことを特徴とする
インクジェット記録材料。 - 【請求項2】インク受容性を有する支持体上に帯電防止
層を有するインクジェット記録材料であって、前記帯電
防止層は、オリゴマーと電解質を含むことを特徴とする
インクジェット記録材料。 - 【請求項3】前記オリゴマーが、エステル系オリゴマー
及び/又はエーテル系オリゴマーであることを特徴とす
る請求項1又は2記載のインクジェット記録材料。 - 【請求項4】前記オリゴマーの分子量が、500〜20
00であることを特徴とする請求項1又は2記載のイン
クジェット記録材料。 - 【請求項5】前記電解質が、アルカリ金属塩及び/又は
アルカリ土類金属塩であることを特徴とする請求項1又
は2記載のインクジェット記録材料。 - 【請求項6】前記電解質が、リチウム塩であることを特
徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録材
料。 - 【請求項7】前記帯電防止層が、フッ素系の界面活性剤
を含むことを特徴とする請求項1又は2記載のインクジ
ェット記録材料。
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---|---|---|---|---|
CN107531070A (zh) * | 2015-01-28 | 2018-01-02 | 惠普发展公司,有限责任合伙企业 | 可印刷的记录介质 |
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2001
- 2001-03-07 JP JP2001063256A patent/JP4588903B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US10239337B2 (en) | 2015-01-28 | 2019-03-26 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Printable recording media |
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