JP2002263819A - 金属材料成形用のリングバルブ付き射出プランジャ - Google Patents
金属材料成形用のリングバルブ付き射出プランジャInfo
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Abstract
により計量室の中心に設定することでリングバルブのシ
ール性を高め計量材料の逆流防止を図る。流路の流入間
隙を狭く設定して計量室へのスラッジの流入を制限す
る。 【解決手段】 外周面にシールリング13を埋設したリ
ングバルブ14を外周囲に進退自在に備える。リングバ
ルブ14とプランジャ11との間に形成した流路15
を、リングバルブ後端面とプランジャ後部のシートリン
グ16との接離により開閉する。シートリング16の外
径を流通個所17を残して計量室5の内径とほぼ同一に
形成する。流路後端の流入間隙18を狭く形成する。シ
ートリング16によりプランジャ11を計量室中心に保
持する。バルブ当接面16aに臨むリングバルブ14の
後端面内側を環状でフラットな凸面による開閉面14a
に突出形成する。後端面外側をシートリング16から隔
離する。
Description
ウム又はそれら合金等の金属材料を溶解して射出成形す
る場合に採用し得る射出プランジャに関するものであ
る。
は、溶解してプラスチック材料と同様に射出成形するこ
とができるが、液相状態に完全溶解した金属材料は、プ
ラスチック材料とは異なって粘度が無いに等しく、流動
抵抗も生じ難いことから、プラスチックの射出成形に使
用されているスクリュ先端のリングバルブ付きプランジ
ャでは、プランジャの前進により生ずる射出負荷圧によ
り、リングバルブが後退してプランジャ周囲の流路が閉
弁された後にも、リングバルブ周囲の摺動クリアランス
から逆流して計量室から漏れ、その分量が計量不足とな
って成形精度が良好な金属製品を成形することが困難と
されている。
ストンリングによるシールリングを埋設し、そのシール
リングによりリングバルブ周囲の摺動クリアランスを遮
断して、射出負荷圧による計量材料の逆流を防止するこ
とが行われている。この場合には、リングバルブがシー
ルリングを介して計量室の内周面により保持されること
になるので、計量室内におけるプランジャの位置が中心
から僅かでもずれて挿入されると、リングバルブとシー
トリングとの当接面(開閉面)にもずれが生じて、射出
時にシートリングがリングバルブの当接面を均等に押圧
することができず、僅かではあるがリングバルブに傾が
生ずるようになる。このリングバルブの傾により当接面
に隙間ができ易くなり、またシールリングによる噛りも
生じ易くなって摩耗し、これらが原因で射出時にバルブ
シールや摺動クリアランスから計量材料が漏れて逆流す
る、という課題を有する。
異なって、溶解中に溶湯面にスラッジ(酸化物)が発生
する。このスラッジは設定溶融温度では溶解し難いもの
で、攪拌により溶湯の中に取り込まれ易く、それが粒子
となって溶融材料と共に金型に射出される。しかし、粒
子が微細なものは特に問題視されることはないが、大き
な粒子はそのまま製品に現れ、外観及び物性にも悪影響
を及ぼすので、混入を防止する必要がある。
であって、その目的は、リングバルブの後端面が当接さ
れるプランジャ後部のシールリングを、プランジャの保
持に兼用し、これにより計量室に対するプランジャの位
置を常にリングバルブと共に中心に設定できるようにし
て、上記摺動クリアランスからの逆流を防止し、また流
路の流入間隙を狭く設定することにより、製品に悪影響
を及ぼす大きな粒子のスラッジの混入を防止した新たな
金属材料成形用のリングバルブ付き射出プランジャを提
供することにある。
は、外周面にシールリングを埋設したリングバルブを外
周囲に進退自在に備え、そのリングバルブとプランジャ
との間に形成した流路を、リングバルブの後端面とプラ
ンジャ後部のシートリングとの接離により開閉できるよ
うにして、金属材料の溶解容器の先端部に設けた円筒形
の計量室に移動自在に嵌挿した射出プランジャであっ
て、上記シートリングの外径を流通個所を残して上記計
量室の内径とほぼ同一に形成するとともに、流路後端の
流入間隙を狭く形成して、シートリングによりプランジ
ャを計量室中心に保持し、上記バルブ当接面に臨むリン
グバルブの後端面内側を、環状でフラットな凸面による
開閉面に突出形成して、後端面外側をシートリングから
隔離してなる、というものである。
のシールリングを拡径自在に埋設して備え、かつ上記流
路後端の流入間隙は、プランジャ後部の拡径により狭く
形成されている、というものである。
(図は省略)を備えた円筒体による金属材料の溶解容
器、2はノズル部材で、容器内径よりも小径のシリンダ
の前部を、内部に流通路3を有するノズルヘッド4に形
成し、後部内を円筒形の計量室5として、溶解容器1の
先端面にボルトにより取付けたものからなる。
周囲に複数枚の攪拌翼7,7と先端保持板8,8とを備
えた回転自在な攪拌機9と、その中空軸6に進退自在に
貫挿した射出ロッド10の先端にネジ着して、攪拌機9
から上記計量室5に摺動自在に嵌装したプランジャ11
とからなる射出プランジャ12が設けてある。
ールリング13,13を埋設して有するリングバルブ1
4を進退自在に備え、そのリングバルブ14とプランジ
ャ11との間に形成した流路15を、リングバルブ14
の後端面とプランジャ後部のシートリング16との接離
により開閉できるようにして、上記計量室5に摺動自在
に嵌装してある。
たバルブ当接面16aを除く面内に、流通個所17を残
して部分的に外径が計量室5の内径とぼほ同一に形成さ
れており、それによりプランジャ11をリングバルブ1
4と共に計量室5の中心に保持できるようにしてある。
またシートリング16を受けるプランジャ後部11aは
フランジ状に拡径形成され、これにより流路後端の流入
間隙18を出来るだけ狭く形成して、時折り発生する製
品に悪影響を与えるような大きな粒子のスラッジが、流
路15に流れ込むのを制限する一方、時にはリングバル
ブ14の後端の振れを極力小さく支持する。
バルブ14の後端面内側は、環状でフラットな凸面によ
る開閉面14aに突出形成してあり、それにより閉弁時
にも後端面外側がシートリング16から離れて開放間隙
19を形成し、開閉面14aのみがバルブ当接面16a
に隙間なく密着するようにしてある。
る通常の拡径自在な耐熱性のピストンリングからなり、
その幅と高さは張力が1Kg前後となるような幅と高さ
寸法を計算で求めて決められる。また上記リングバルブ
14に施したリング溝20の溝幅や深さは、射出負荷圧
時に張力の作用によりシールリング13がリングバルブ
外周の摺動クリアランスを遮断し、射出プランジャ12
の計量後退時には、コールドプラグ21によるノズル口
の密閉で生ずる負圧により、張力が低減してシールリン
グ13の周りにクリアランスが生じて、プランジャ11
の後退移動が、負圧により困難とならないような隙間が
生ずるような寸法をもって形成してある。
36mmで、 シールリング(外径φ36mm挿着時) リング溝 幅 3.5mm 溝幅 3.5mm 高さ 1.4mm 溝深さ 2.5mm である。
計量はプランジャ11の後退移動により行うことができ
る。射出後のノズル口は残留した溶融金属の冷却固化に
より生じたコールドプラグ21により密栓されており、
その状態でプランジャ11を前進位置から後退移動する
と、図4(B)に示すように、射出負荷圧により閉弁状
態にあって計量材料の逆流を防止していたリングバルブ
14が、計量室内の負圧による引張と材料圧により前進
移動して、図4(A)に示すように、開閉面14aがバ
ルブ当接面16aから離れ、溶解容器1に蓄えられてい
る溶融金属(図示せず)が、上記流路15から後退移動
に伴い拡張されつつある計量室5に流れ込み、図1に示
す後退限位置で停止するまで計量を行うことができる。
たスラッジも流路15から計量室5に流入するので、流
路15の流入間隙18を極力狭く(例えば、直径で0.
008mm程まで)形成して、そこを通過するスラッジの
粒子を微小のものに制限するのが最も好ましいが、0.
5mm程度の流入間隙18であっても、製品によっては混
入したスラッジにより外観や物性が損なわれるようなこ
とはない。
バルブ14の後端面内側を突出して、後端面外側に開放
間隙19を形成したので、大きな粒子のスラッジは、そ
の開放間隙19に留まって流路15への流入が阻止され
るので、製品への影響も防止されることになる。
出は、油圧力などにより上記射出プランジャ12に射出
圧力を加えて行われるが、この際、ノズル部材4のノズ
ル口は、上述のようにコールドプラグ21により塞がれ
ているので材料圧が上昇し、これが射出負荷圧となっ
て、バルブ当接面16aに開閉面14aが突き当たると
ころまで、リングバルブ14が後退移動し、これにより
閉弁が行われて計量材料の逆流が防止されるようにな
る。
グ21が金型側に押し出されて、計量材料はノズル口か
ら金型に射出される。また射出により射出負荷圧は低減
するが、射出が終了するまではシートリング16がリン
グバルブ14を押圧しているので、射出中の計量材料の
逆流による漏れも防止されるようになる。
シートリング16によりリングバルブ14と共に計量室
5の中心に位置し、またその位置はプランジャ11がシ
ートリング16により常に保持された状態にあるので、
長期にわたり進退移動しても変わるところがない。
グバルブ14の開閉面14aを均等に押圧することにな
るので、偏荷重によるリングバルブ14の傾は生じ難
く、開閉面14aはバルブ当接面16aに密着して閉弁
状態を維持し、計量材料の逆流を防止する。またリング
バルブ14はシートリング16により均等に押圧されな
がら、計量室5の内壁面と平行に移動するので、シール
リングによる噛りも起こらず、そのシール機能を長く維
持することになるので、摺動クリアランスからの計量材
料の漏れによる逆流も防止される。
グ13を埋設したリングバルブ14を、進退自在に備え
たプランジャ11による射出プランジャ12であって
も、計量した溶融金属の逆流を確実に防止でき、またス
ラッジによる課題も解決されるので、成形状態が良好で
成形精度に優れた金属製品を射出成形することができる
ようになる。
ジャを備えた溶解容器先端部の計量終了時の縦断側面図
である。
面図である。
(A)と閉弁状態(B)とを示す縦断部分図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 外周面にシールリングを埋設したリング
バルブを外周囲に進退自在に備え、そのリングバルブと
プランジャとの間に形成した流路を、リングバルブの後
端面とプランジャ後部のシートリングとの接離により開
閉できるようにして、金属材料の溶解容器の先端部に設
けた円筒形の計量室に移動自在に嵌挿した射出プランジ
ャであって、 上記シートリングの外径を流通個所を残して上記計量室
の内径とほぼ同一に形成するとともに、流路後端の流入
間隙を狭く形成して、シートリングによりプランジャを
計量室中心に保持し、上記バルブ当接面に臨むリングバ
ルブの後端面内側を、環状でフラットな凸面による開閉
面に突出形成して、後端面外側をシートリングから隔離
してなることを特徴とすることを特徴とする金属材料成
形用のリングバルブ付き射出プランジャ。 - 【請求項2】 上記リングバルブは、外周面に複数条の
シールリングを拡径自在に埋設して備え、かつ上記流路
後端の流入間隙は、プランジャ後部の拡径により狭く形
成されていることを特徴とする請求項1記載の金属材料
成形用のリングバルブ付き射出プランジャ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001066537A JP3677738B2 (ja) | 2001-03-09 | 2001-03-09 | 金属材料成形用のリングバルブ付き射出プランジャ |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002263819A true JP2002263819A (ja) | 2002-09-17 |
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JP (1) | JP3677738B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007531854A (ja) * | 2004-04-05 | 2007-11-08 | ハスキー インジェクション モールディング システムズ リミテッド | 成形システムで用いる逆止弁 |
CN117028361A (zh) * | 2023-08-22 | 2023-11-10 | 山东万通液压股份有限公司 | 一种伸缩式多级防爆液压缸 |
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2001
- 2001-03-09 JP JP2001066537A patent/JP3677738B2/ja not_active Expired - Fee Related
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