JP3903045B2 - 金属成形機の射出プランジャ - Google Patents

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この発明は、金属成形機のリングバルブを備えた射出プランジャ、特にマグネシウム合金等の低融点金属合金をチクソトロピー性状で射出成形する場合に好適な金属成形機の射出プランジャに関するものである。
低融点の金属合金を液相線温度以上の温度により完全溶解し、溶湯状態で射出成形する場合の射出プランジャとして、外周面にシールリングを埋設したリングバルブを軸部の周囲に進退自在に設け、そのリングバルブと軸部との間に形成した流路を、リングバルブの後端面と軸部後部のシートリングとの接離により開閉できるようにして、上記シールリングによりリングバルブ周囲の摺動クリアランスを遮断し、射出負荷圧による計量材料の逆流を防止することが知られている。
完全溶解された溶融合金には粘度がほとんどなく、流動抵抗も生じにくいことから、溶融合金の流通が流路の断面積や射出プランジャの先端部の周囲に凹設した流通溝の断面積により左右されることはなく、加熱筒内の溶融合金は射出プランジャの後退に伴い拡張される計量室に、リングバルブの前進移動で開放された流路と、その先方の複数の流通溝を通ってスムーズに流入し、設定量の計量を継続して行うことができる。
特開2002−263819号公報
しかしながら、溶融合金が半溶融状態で液相と固相との共存によりチクソトロピー性状を有するようになると、溶融合金に粘度が生じるので溶湯状態の場合よりも流通がわるくなる傾向が強く、これが原因で円滑な計量が継続して行えなくなり、ショートショットが発生し易くなる。
この発明の目的は、上記従来の流動性の課題を、射出時に不都合が生じないように、流路及び流通溝の断面積を拡大することにより解決した射出プランジャ、特にチクソトロピー性状を有する半溶融合金に好適な新たな射出プランジャを提供することにある。
上記目的によるこの発明は、流通溝を周囲に凹設した先端部よりも小径の軸部周囲にリングバルブを進退自在に備え、そのリングバルブと軸部との間を流路とし、その流路をリングバルブの後端面と軸後部に設けたシートリングとの接離により開閉する射出プランジャにおいて、上記リングバルブの内径と上記軸部の外径との差を大きく設定して、上記流路の断面積を拡大形成するとともに、上記先端部の流通溝の底面を軸部の側面よりも深く凹設し、その凹設により溝深さを増して該流通溝の断面積を拡大形成してなる、というものである。
また上記流通溝は、底面を軸部内まで延長形成して、上記流路の先端部内から先端部の先端面まで長く形成してなる、というものである。
この発明では、流通溝の断面積の拡大を溝深さを増して行ったので、流通溝の断面積が拡大されても、軸部内の溝端面が押圧面となるので、射出プランジャの先端面における押圧面積は拡大前と何ら変わらず、流路の開口面積も変わらないことから、流通溝の断面積の拡大による射出時の不都合を起すことなく、金属合金がチクソトロピー性状を有する半溶融合金であっても計量を継続して行うことができる。また流通溝の底面を流路内にまで延設したことによって、半溶融合金が流路の先端内から流通溝に流入するようになるので、流路から流通溝への流動が一層スムーズに行われるようになる。
図1は、低融点金属合金の成形機の1例を示すものである。図中1は傾斜設置した加熱筒で、先端にノズル2を有し、後方に供給口3を有する。供給口3には低融点金属合金の供給装置4が接続してある。
この供給装置4は、底部に流出孔を有する有底の溶融管41と、その上に連結した短柱状の固形材料Mの投入口42を側部に有する供給管43と、その供給管43の頂端に下向きに連結して、材料押し込み用のプランジャ44を供給管内に挿入した押圧シリンダ45とからなり、上記溶融管41の下端部を上記供給口3に嵌着して加熱筒1に垂直に立設されている。
加熱筒1の外周囲には、供給装置4により半溶融状態に溶融されて加熱筒内に供給された固形材料Mを、半溶融温度領域の温度に加熱して、半溶融状態を維持するバンドヒーター5が設けてあり、内部中央には射出ロッド7が、密閉後端から加熱筒の先端部内を縮径してノズル2に隣接形成した計量室6まで進退自在に挿入してある。
上記射出ロッド7の後端は、加熱筒後方の射出シリンダ8のピストン9と連結し、先端は射出プランジャ10と連結している。この射出プランジャ10は計量室6内を進退移動して、加熱筒1に蓄積した半溶融合金の計量蓄積と射出とを行う。
上記射出プランジャ10は、図2及び図3に示すように、先端部11よりも小径の軸部12の周囲に、2条のシールリング13を外周面に埋設したリングバルブ14を進退自在に備える。このリングバルブ14は、外径が上記計量室の直径とほぼ同じく、内径が軸部12よりもも大径で先端部11よりも小径に形成された短筒状のリングからなり、その内径と軸部外径の差を大きく設定して、従来(完全溶融用射出プランジャ)よりも断面積を拡大した流路15を、軸部12とリングバルブ14との間に形成している。この流路15は軸部12の後部に取付けたシートリング16と、リングバルブ14の後端面との接離により開閉する。
上記先端部11の先端面は円錐台形で、その周面の四箇所には流路15と接続した同一断面形状の流通溝17が等間隔に軸方向に凹設してある。この流通溝17は底面17aを軸部12の側面よりも深く凹設して、上記従来よりも断面積を拡大形成し、半溶融合金M1 が流路12から計量室6に流入し易くしてある。また流通溝17の底面17aは軸部内まで延長形成され、これにより流通溝17を流路15の先端部内から先端部11の先端面まで長く形成している。
上記シールリング13は、合わせ目を有する通常の拡径自在な耐熱性のピストンリングからなる。また上記リングバルブ14に施したシールリング13のリング溝の溝幅や深さは、射出負荷圧時に張力の作用によりシールリング13がリングバルブ外周の摺動クリアランスを遮断する寸法をもって形成してある。
上記シートリング16は、外径が上記計量室の直径とほぼ同じく、内径が軸後部12aの外径と同一の盤状リングからなり、図5に示すように、外周囲の八箇所には流通用の切欠部18,18aが等間隔に設けてある。この切欠部18,18aのうち下部二箇所の切欠部18aは、他の六箇所の切欠部18よりも横幅が小さく形成してあり、この切欠部18aを下側にして射出プランジャ10を計量室17に挿入するようにしてある。これによりシートリング16の下部周面と計量室17の内周面との接触面積を他の箇所よりも大きく確保して、シートリング16の進退移動により生じがちな下部接触面の噛りを防止している。
このシートリング16は、軸後部12aに一体形成した取付けねじ軸19から軸後部12aを通して、リングバルブ14の後方の軸部12と軸後部12aの境界に形成した拡径部12bに嵌合され、該ねじ軸19と上記射出ロッド7の先端部との螺合により、ロッド先端と拡径部12cに挟着されて軸後部12aに固定されている。この固定されたシートリング16とリングバルブ14の後端面との間に生じた環状の広い間隙が、上記流路15の流入口20となって、切欠部18,18aから半溶融合金M1 が流路15に流入し、またリングバルブ14の後退による流入口20の閉鎖により半溶融合金M1 の流入が遮断される。
上記射出プランジャ10を備えた金属成形機では、短柱状の成形材料Mが、半溶融温度領域で、固相が微細に球状化されたチクソトロピー性状を有するように製造された短柱状の低融点金属合金の場合、例えばマグネシウム合金(AZ91D:液相線温度595℃)では、上記供給装置4の溶融管41のヒーター温度は液相線温度以上に設定されているが、加熱筒1のヒーター温度は液相線温度と固相線温度との間の温度領域(例えば570°〜590℃)に設定される。
溶融管41に押し入れられた成形材料Mは、溶融管41で液相線温度まで加熱される前に半溶融状態で加熱筒1に流下し、そのままチクソトロピー性状を有する半溶融合金M1 として加熱筒内に蓄積される。蓄積された半溶融合金M1 は上記射出プランジャ10の後退により開放された上記流路15を通って上記計量室6に蓄積され、射出プランジャ10の前進により計量室6からノズル2を通って図示しない金型に射出される。
上記流路15の断面積は、上記リングバルブ14の内径と軸部12の外径の差を大きく設定して、これまでよりも拡大形成してあり、また流路15に続く先端部11の周面の流通溝17の断面積も、底面17aを軸部12の側面よりも深く凹設して拡大形成してあるので、加熱筒1における蓄積時間の経過から固相率が高くなって半溶融合金M1 の粘度が増すようなことがあっても、計量を円滑に継続して行えるようになり、ショートショットの発生が防止されるようになる。
また流通溝17の断面積の拡大を、溝幅を広げておこなうと、先端部11の先端面における押圧面積が減少して、流路15の開口面積が増すことから、射出時の押圧力により流路15内の圧力も高くなって、リングバルブ14の後退による流入口20の閉鎖を迅速に行い難くなり、所謂材料リークの原因ともなるが、溝深さを増して断面積を拡大形成した場合には、軸部12内の溝端面12bが押圧面となるので押圧面積の減少とならず、流路15の開口面積も変わらないので、断面積の拡大により流通性を増しても射出時の不都合は生じない。
さらに、流通溝17の底面17aを流路15内にまで延設したので、先端部11の側面長さに制限されがちな流通溝17の長さを、これまでよりも長く形成することができ、これにより流路15内から半溶融合金M1 が流通溝17に流入するようになるので、先端部11の壁面による流動抵抗も低減し、流路15から流通溝17の流れが一段とスムーズに行われるようになる。
また流入口20を含めて流路15及び流通溝17の断面積の拡大は、加熱筒1内に蓄積されるスラッジの排出効率を高め、スラッジの蓄積低減により加熱筒1のメンテナンス周期を長期化させることも可能となる。この結果、金属成形機の稼働率が向上するようになる。
なお、この発明の射出プランジャは、図示の射出ロッド以外にも射出スクリュの先端に同様な手段により取付けて使用できるので、取付け対象を射出ロッドに限定するものではない。
この発明に係る射出プランジャを備えた金属成形機の部分縦断側面図である。 この発明に係る射出プランジャの要部縦断側面図である。 リングバルブを断面にて示す射出プランジャの平面図である。 射出プランジャの先端面図である。 射出プランジャの後端面図である。
符号の説明
1 加熱筒
2 ノズル部材
5 バンドヒータ
6 計量室
7 射出ロッド
10 射出プランジャ
11 先端部
12 軸部
12a 軸後部
12b 拡径部
13 シールリング
14 リングバルブ
15 流路
16 シートリング
17 流通溝
17a 底面
17b 溝端面
18,18a 切欠部
20 流入口

Claims (2)

  1. 流通溝を周囲に凹設した先端部よりも小径の軸部周囲にリングバルブを進退自在に備え、そのリングバルブと軸部との間を流路とし、その流路をリングバルブの後端面と軸後部に設けたシートリングとの接離により開閉する射出プランジャにおいて、
    上記リングバルブの内径と上記軸部の外径との差を大きく設定して、上記流路の断面積を拡大形成するとともに、上記先端部の流通溝の底面を軸部の側面よりも深く凹設し、その凹設により溝深さを増して該流通溝の断面積を拡大形成してなることを特徴とする金属成形機の射出プランジャ。
  2. 上記流通溝は、底面を軸部内まで延長形成して、上記流路の先端部内から先端部の先端面まで長く形成してなることを特徴とする請求項1記載の金属成形機の射出プランジャ。
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