JP2002263341A - 遊技機管理装置、携帯端末装置および遊技機管理装置動作用プログラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】遊技機が異常状態にある場合にこれを電文にし
て端末装置側に送信する際に異常状態別設定された送信
タイミングを考慮して電文送信する。 【解決手段】処理部３１０は、遊技機が異常状態にある
と判定された場合に（ステップＳ６００のＹｅｓ）、複
数種類の異常状態群のそれぞれに対して設定されている
送信タイミング群の内でこの異常状態に対して設定され
ている送信タイミングを考慮して、異常が発生したこと
を示す電文を異常状態群のそれぞれに設定された送信先
端末装置群の内の対応する送信先端末装置に送信する
（ステップＳ６１０、Ｓ６２０、Ｓ６３０、Ｓ６４０）
ので、送信タイミングを適切に設定することで異常通知
の送信態様を所要のものとすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機が異常状態
にある場合にこれを電文にして端末装置側に送信する遊
技機管理装置、携帯端末装置およびそのための動作プロ
グラムに関する。

【０００２】

【従来の技術】最近の遊技場においては、遊技場に配設
された遊技機からの遊技情報を得てこれを管理するため
の遊技機管理コンピュータが配設されている。このコン
ピュータは、遊技機毎の大当り、スタート回数等の遊技
情報をＤＢ（データベース）に格納させておいたり、遊
技機から送信されるドア開放異常信号等の遊技情報を得
てこれをモニターや印刷装置に出力するようになってい
た。

【０００３】そして、この種の遊技機管理コンピュータ
にあっては遊技機が異常状態となったことをモニター出
力等によって把握容易とはなっていたが、異常通知のリ
アルタイム性に欠けていたため、本願出願人は本願出願
時に未公開の他の出願において異常情報を携帯端末装置
に通知するシステムを提案している。

【発明が解決しようとする課題】しかし、総ての異常状
態の通知をリアルタイムで行ったのでは、携帯端末装置
側で受信する情報量が極めて多くなってしまうといった
問題があった。特に緊急性を要しないうような異常情報
が多量に通知される一方、その中に少量ではあるが極め
て重要な異常通知が混在していまう場合等が発生し、よ
り良い異常通知の手法の確立が望まれていた。

【０００４】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、遊技機が異常状態にある場合
にこれを電文にして端末装置側に送信する際に異常状態
別設定された送信タイミングを考慮して電文送信するよ
うにした遊技機管理装置、携帯端末装置およびそのため
の動作プログラムを記録した記録媒体を提供することを
目的とする。

【０００５】本発明の他の目的は、異常状態を迅速に把
握可能とする表示を行なわせるようにした遊技機管理装
置および携帯端末装置を提供することにある。

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、遊技機からの遊技情報を得てこれを管理
する遊技機管理装置において、遊技機が異常状態にある
か否かを判定する異常判定手段と、この異常判定手段に
よって遊技機が異常状態にあると判定された場合に、複
数種類の異常状態群のそれぞれに対して設定されている
送信タイミング群の内でこの異常状態に対して設定され
ている送信タイミングを考慮して、異常が発生したこと
を示す電文を異常状態群のそれぞれに設定された送信先
端末装置群の内の対応する送信先端末装置に送信する電
文送信手段と、を備えたことを特徴とするようにした。

【０００６】この発明によれば、遊技機が異常状態にあ
ると判定された場合に、複数種類の異常状態群のそれぞ
れに対して設定されている送信タイミング群の内でこの
異常状態に対して設定されている送信タイミングを考慮
して、異常が発生したことを示す電文を異常状態群のそ
れぞれに設定された送信先端末装置群の内の対応する送
信先端末装置に送信する。したがって、送信タイミング
を適切に設定することで異常通知の送信態様を所要のも
のとすることができ、例えば異常通知の緊急性等を考慮
した異常通知を実現することができる。

【０００７】この遊技機管理装置において、前記遊技機
が異常状態にあると判定されたこの異常状態に設定され
ている送信タイミングが、異常判定が行われてから所定
時間経過後である場合には、この異常状態に関する情報
を異常履歴情報として格納しておく異常履歴情報格納手
段を備え、前記電文送信手段は、前記送信タイミングが
到来した場合には、前記異常履歴情報格納手段に格納さ
れている異常履歴情報を電文にして対応する送信先端末
装置に送信する手段を備えたるようにすることができ
る。

【０００８】また、この遊技機管理装置において、前記
電文送信手段は、前記遊技機が異常状態にあると判定さ
れたこの異常状態に設定されている送信タイミングが、
即時送信を指示するものである場合には、異常判定が行
われて後、即時、電文を対応する送信先端末装置に送信
する手段を備えるようにすることもできる。

【０００９】前記異常判定手段は、遊技機からの信号
が、予め設定した複数種類の異常信号群の内のいずれか
に一致する場合に異常状態にあると判定する手段とした
り、また、遊技機からの遊技情報が、予め設定した異常
判定条件を満足する場合に異常状態にあると判定する手
段としたりすることができる。

【００１０】また、上記いずれかの遊技機管理装置にお
いて、前記電文は、異常状態の発生時刻、異常状態の識
別子である異常状態識別子および異常状態となった遊技
機の識別子である遊技機識別子を含む情報を組み込むよ
うにして作成されるように構成されていることを特徴と
することができる。なお、前記送信先端末装置として
は、携帯型の端末装置を採用することができる。

【００１１】また、本発明の他の態様は、遊技機が異常
状態にあるか否かを判定する異常判定手段と、この異常
判定手段によって遊技機が異常状態にあると判定された
場合に、複数種類の異常状態群のそれぞれに対して設定
されている送信タイミング群の内でこの異常状態に対し
て設定されている送信タイミングを考慮して、異常が発
生したことを示す電文を異常状態群のそれぞれに設定さ
れた送信先端末装置群の内の対応する送信先端末装置に
送信する電文送信手段と、を備えた遊技機管理装置から
の電文送信を受ける携帯端末装置において、前記電文に
含まれる、異常状態の識別子である異常状態識別子を受
信すると、これに応じたアイコンを自装置の表示部に表
示する異常状態表示手段を備えたことを特徴としてい
る。

【００１２】この発明によれば、異常状態表示手段は、
電文に含まれる、異常状態の識別子である異常状態識別
子を受信すると、これに応じたアイコンを自装置の表示
部に表示するので、受信者はアイコンを見ればどのよう
な異常が発生したかを即座に把握することができる。

【００１３】そして、本発明によれば、遊技機からの遊
技情報を得てこれを管理する遊技機管理装置を動作させ
るためのコンピュータ読み取り可能な動作プログラムで
あって遊技機が異常状態にあるか否かを判定する処理
と、この異常判定によって遊技機が異常状態にあると判
定された場合に、複数種類の異常状態群のそれぞれに対
して設定されている送信タイミング群の内でこの異常状
態に対して設定されている送信タイミングを考慮して、
異常が発生したことを示す電文を異常状態群のそれぞれ
に設定された送信先端末装置群の内の対応する送信先端
末装置に送信する処理と、を含む処理を実行させるため
の遊技機管理装置動作用プログラムも提供される。

【００１４】このような遊技機管理装置動作用プログラ
ムを記録する記録媒体としては、ＲＯＭ、半導体ＩＣ等
の半導体記録媒体、ＤＶＤＲＯＭ、ＣＤＲＯＭ等の光記
録媒体、フレキシブルディスク等の磁気記録媒体、ＭＯ
等の光磁気記録媒体等のデジタルコンテンツの記録、読
み出しが可能な記録媒体が挙げられる。また、この遊技
機管理装置動作用プログラムは、通信網を介して情報処
理装置から遊技機管理装置にダウンロードしてインスト
ールすることも可能である。

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。

【００１５】（構成）図１は、本発明の実施の形態の遊
技機異常情報通知システム１のブロック構成図である。
この遊技機異常情報通知システム１は、遊技場監視者等
が使用する携帯端末装置１００と、複数台の遊技機（４
００ａ、４００ｂ、…４００ｎ）が接続された遊技機管
理装置３００とを有していて、これらの装置１００、３
００は所要の情報を通信可能に通信網２００に接続され
ている。なお、携帯端末装置１００は、当然に複数台使
用可能であるが、説明の容易化のため１台として説明す
る。また、通信網２００は、例えばインターネット網や
専用線等を用いて実現される。

【００１６】図２は、複数台の遊技機（４００ａ、４０
０ｂ、…４００ｎ）が接続された遊技機管理装置３００
のブロック構成図である。この遊技機管理装置３００
は、処理プログラムに従った動作を行うＣＰＵ等で実現
される処理部３１０と、マウス等の入力デバイスで実現
できる入力部３２０と、ＣＲＴ等の表示デバイスで実現
できる出力部３３０と、ＨＤ等で実現できるＤＢ（デー
ターベース）３４０と、遊技機側からの情報を得る際の
インターフェイスであるＩ／Ｆ３６０と、通信網２００
を介しての通信を行なうためのＴＡ（ターミナルアダプ
タ）３７０と、時刻を把握するための時計３８０とを備
えている。ＤＢ３４０には、テーブル群３５０が格納さ
れており、このテーブル群３５０を構成する各テーブル
の参照、更新等は、処理部３１０によって行われるよう
になっている。

【００１７】一方、遊技機４００ａ、４００ｂ、…４０
０ｎは、通信ケーブル５００を介して遊技機管理装置３
００に所要の情報を送信可能に構成されている。遊技機
４００ａ、４００ｂ、…４００ｎは、夫々、制御部４１
０ａ、４１０ｂ、…、４１０ｎを備えている。各制御部
４１０ａ、４１０ｂ、…、４１０ｎは、自遊技機の始動
口に遊技球が入賞されてスタート状態となったことを示
すスタート情報、図示しないアウト口から排出されるア
ウト玉数を示すアウト玉数情報等の遊技機の遊技状態に
関する遊技情報を遊技機管理装置３００側に送信する。
また、各制御部４１０ａ、４１０ｂ、…、４１０ｎは、
遊技機正面のガラス扉が開いたことを示すドア開放検出
信号、磁石による不正行為を検出したことを示す磁石検
出信号等の異常状態を示す異常信号を遊技情報として遊
技機管理装置３００側に送信する。

【００１８】遊技機管理装置３００の処理部３１０は、
これらの遊技情報をＤＢ３４０の所定エリア内に遊技機
別に記憶させて管理するようになっている。したがっ
て、例えば遊技機別のスタート回数の累積値等が容易に
求められる。

【００１９】図４、図５は、テーブル群３５０を構成す
る各テーブルの説明図である。図４に示す異常情報通知
用テーブル３５１は、異常状態の識別子である異常ＩＤ
と、異常信号の種類を示す異常信号種類と、異常発生時
に作成される電文の送信先携帯端末装置１００のアドレ
スである送信先アドレスと、電文の送信タイミングと、
送信タイミングが到来するまでに発生した異常の履歴情
報とを対応付けて記憶可能である。なお、電文を電子メ
ールとして送信させるために送信先アドレスには電子メ
ールアドレスが設定されている。

【００２０】図５に示す異常情報通知用テーブル３５２
は、異常状態の識別子である異常ＩＤと、異常判定対象
となる遊技情報である異常判定項目と、異常であると判
定するための判定条件である異常判定条件と、異常発生
時に作成される電文の送信先携帯端末装置１００のアド
レスである送信先アドレスと、電文の送信タイミング
と、送信タイミングが到来するまでに発生した異常の履
歴情報とを対応付けて記憶可能である。なお、電文を電
子メールとして送信させるために送信先アドレスには電
子メールアドレスが設定されている。

【００２１】次に、図３のブロック構成図を参照して、
携帯端末装置１００の構成を説明する。この携帯端末装
置１００は、処理プログラムに従った動作を行うＣＰＵ
等で実現される処理部１１０と、操作ボタン等の入力デ
バイスで実現できる操作部１２０と、カラー液晶ディス
プレイ等の表示デバイスで実現できる表示部１３０と、
後に説明するように、異常ＩＤとアイコンとを対応付け
て記憶する記憶部１４０と、を備えている。より具体的
には、操作ボタン１２０の操作によって、表示部１３０
に表示させる各種の項目等を選択操作等していくことに
よって所要の操作を行えるように構成されている。

【００２２】また、この携帯端末装置１００は、携帯電
話や可搬型でモバイル機能を有する小型情報処理装置等
によって実現可能であり、携帯型の端末装置を用いて、
遊技機の異常情報を容易に得ることができるようにな
る。なお、端末装置を携帯電話とすることによって、図
１の構成において厳密に記載すると、基地局等の中継装
置が必要となるが、本発明の主要部の理解の容易化のた
めに敢えて基地局等の中継装置を図示せずに説明する。

【００２３】（動作）次に動作を説明する。なお、以下
の説明では遊技機４００ａ（単に符号４００と記す）の
制御部４１０ａ（単に符号４１０と記す）から、上述し
たような遊技情報が送信されてくる場合を想定して説明
する。また、制御部４１０からは遊技情報と共に台番号
等の遊技機を識別する遊技機識別子が送信されるように
なっている。

【００２４】（動作例１）図６のステップＳ６００にお
いて、処理部３１０は異常信号を検出したか否かを判断
する。異常信号を検出しない場合（ステップＳ６００の
Ｎｏ）にはステップＳ６００でウエイト状態となり、一
方、異常信号を検出した場合（ステップＳ６００のＹｅ
ｓ）にはステップＳ６１０に移行する。

【００２５】より具体的には、処理部３１０は、制御部
４１０から送信されてきた異常信号が、異常情報通知用
テーブル３５１の異常信号種類の欄に予め設定されてい
る異常信号群の内のいずれかに一致する異常信号を受信
した場合には、遊技機４００が異常状態にあるとしてス
テップＳ６１０に移行する。例えば、制御部４１０から
ドア開放検出信号が送信されてきた場合には、これが異
常信号群の内の一つとなっているため遊技機４００が異
常状態にあると判断してステップＳ６１０に移行する。

【００２６】このように、処理部３１０は異常信号群の
内のいずれかに一致する異常信号を受信した場合、遊技
機４００が異常状態にあると判定するのでその判定が容
易であると共に、異常信号種類の追加や変更も容易とな
る。

【００２７】次に、処理部３１０は、この異常信号の送
信タイミングが「即時」を示すもの例えば図４の異常信
号「磁石検出信号」である場合には、即時、電文を送信
すべくステップＳ６２０に移行する。一方、この即時送
信以外の例えば図４の異常信号「ドア開放検出信号」の
場合には、まだ送信タイミングが到来していないため、
ステップＳ６１５に移行して、時計３８０によって把握
される異常発生時刻と異常発生台番号とを対として、異
常情報通知用テーブル３５１の対応するエリアに異常履
歴情報として格納する。図４では「１０時５１分、台
番号「１」」なる異常履歴情報が異常ＩＤ「１」に関連
付けて格納された例を示している。なお、ステップＳ６
１５の処理を終えた処理部３１０はステップＳ６００に
移行して送信タイミングの到来を待つことになる。ま
た、異常履歴情報数は１個に限られず複数個になる場合
もあり得ることは言うまでもない。

【００２８】次に、ステップＳ６２０において処理部３
１０は、異常情報通知用テーブル３５１を参照して、受
信した異常信号に対応する送信先アドレスを索出する。
この場合、異常信号が「磁石検出信号」である場合には
送信先アドレスとして「ｂ」を索出する。

【００２９】次に、ステップＳ６３０において処理部３
１０は電文を作成する。図７には電文７００のデータ構
造を模式的に示している。処理部３１０は、時計３８０
を参照して異常信号検出時の時刻を把握し、異常情報通
知用テーブル３５１を参照して受信した異常信号に対応
する異常ＩＤを求める。そして、処理部３１０は、この
把握した時刻と、異常ＩＤと、受信した台番号と、予め
設定されているホール名を組合わせた電文を作成する。

【００３０】次いで、ステップＳ６４０において、処理
部３１０は、作成した電文を先に索出している送信先ア
ドレスに電子メールにて送信する。すると、電文を電子
メールにて通知された携帯端末装置１００の処理部１１
０は、図８に示すように、表示部１３０の表示エリア１
３１に発生時刻、台番号、ホール名、異常信号またはこ
れに対応する異常状態名等を表示する。

【００３１】この際、処理部１１０は、電文７００に含
まれる異常ＩＤを受信すると、これに応じたアイコンを
記憶部１４０から獲得して表示部１３０に表示する。図
８に示す例では、ドア開放検出信号に対応してドアアイ
コン８１０を表示している。したがって、受信者はアイ
コンを見ればどのような異常が発生したかを即座に把握
することができる。

【００３２】このようにして、異常状態の発生時刻、異
常状態の識別子である異常ＩＤおよび異常状態となった
遊技機の識別子である台番号等を含む情報を組み込むよ
うにして作成された電文が電子メールとして送信される
ので、受信者は表示部１３０に表示されるこれらの情報
を見て容易に異常状態の発生状況を把握することができ
る。

【００３３】（動作例２）図９のステップＳ９００にお
いて、処理部３１０は異常判定条件を満足される遊技情
報が存在するか否かを判断する。存在しない場合（ステ
ップＳ９００のＮｏ）には処理を終了し、一方、存在す
る場合（ステップＳ９００のＹｅｓ）にはステップＳ９
００でウエイト状態となる。

【００３４】より具体的には、処理部３１０は、制御部
４１０から送信されてきた遊技情報の内で、異常情報通
知用テーブル３５２の異常判定条件の欄に予め設定され
ている異常判定条件を満たすものが存在する場合には、
遊技機４００が異常状態にあるとしてステップＳ９１０
に移行する。例えば、制御部４１０からスタート回数が
送信されてきた場合、これに基いて１分間のスタート回
数（分間スタート回数）を求めこれが「７」よりも大き
ければ、遊技機４００が異常状態にあると判断してステ
ップＳ９１０に移行する。

【００３５】このように、処理部３１０は、遊技機から
の遊技情報が、予め設定した異常判定条件を満足する場
合に遊技機４００が異常状態にあると判定するのでその
判定が容易であると共に、異常判定条件の追加や変更も
容易となる。

【００３６】次に、処理部３１０は、この異常信号の送
信タイミングが「即時」を示すもの例えば図５の異常判
定項目「スタート回数」である場合には、即時、電文を
送信すべくステップＳ９２０に移行する。一方、この即
時送信以外の例えば図５の異常判定項目「アウト玉数」
の場合には、まだ送信タイミングが到来していないた
め、ステップＳ９１５に移行して、時計３８０によって
把握される異常発生時刻と異常発生台番号とを対とし
て、異常情報通知用テーブル３５２の対応するエリアに
異常履歴情報として格納する。図５では「１０時３０
分、台番号「２」」なる異常履歴情報が異常ＩＤ「４」
に関連付けて格納された例を示している。なお、ステッ
プＳ９１５の処理を終えた処理部３１０はステップＳ９
００に移行して送信タイミングの到来を待つことにな
る。また、異常履歴情報数は１個に限られず複数個にな
る場合もあり得ることは言うまでもない。

【００３７】次に、ステップＳ９２０において処理部３
１０は、異常情報通知用テーブル３５２を参照して、異
常判定項目に対応する送信先アドレスを索出する。今、
異常判定項目が「分間スタート回数」であるので送信先
アドレスとして「ｃ」を索出する。

【００３８】次に、ステップＳ９３０において処理部３
１０は電文を作成する。先に説明したように図７には電
文７００のデータ構造が示されている。処理部３１０
は、時計３８０を参照して異常信号検出時の時刻を把握
し、異常情報通知用テーブル３５２を参照して受信した
異常信号に対応する異常ＩＤを求める。そして、処理部
３１０は、この把握した時刻と、異常ＩＤと、受信した
台番号と、予め設定されているホール名を組合わせた電
文を作成する。

【００３９】次いで、ステップＳ９４０において、処理
部３１０は、作成した電文を先に索出している送信先ア
ドレスに電子メールにて送信する。すると、電文を電子
メールにて通知された携帯端末装置１００の処理部１１
０は、図８に示すように、表示部１３０の表示エリア１
３１に発生時刻、台番号、ホール名、異常信号またはこ
れに対応する異常状態名等を表示する。

【００４０】この際、先に説明したようにして、処理部
１１０は、電文７００に含まれる異常ＩＤを受信する
と、これに応じたアイコンを記憶部１４０から獲得して
きて、表示部１３０に表示するようにすれば、受信者は
アイコンを見ればどのような異常が発生したかを即座に
把握することができる。

【００４１】この動作例においても、異常状態の発生時
刻、異常状態の識別子である異常ＩＤおよび異常状態と
なった遊技機の識別子である台番号等を含む情報を組み
込むようにして作成された電文が電子メールとして送信
されるので、受信者は表示部１３０に表示されるこれら
の情報を見て容易に異常状態の発生状況を把握すること
ができる。

【００４２】以上説明してきたように本発明の実施形態
によれば、処理部３１０は、遊技機が異常状態にあると
判定された場合に、複数種類の異常状態群のそれぞれに
対して設定されている送信タイミング群の内でこの異常
状態に対して設定されている送信タイミングを考慮し
て、異常が発生したことを示す電文を異常状態群のそれ
ぞれに設定された送信先端末装置群の内の対応する送信
先端末装置に送信するので、送信タイミングを適切に設
定することで異常通知の送信態様を所要のものとするこ
とができる。例えば異常通知の緊急性等を考慮した異常
通知を実現することができ、緊急性の高いものは即時送
信を行う反面、緊急性の低いものは定時に定期的に送信
させて受け手側の便宜に供するようにすることができ
る。

【００４３】また、処理部３１０は、遊技機が異常状態
にあると判定されたこの異常状態に設定されている送信
タイミングが、異常判定が行われてから所定時間経過後
である場合には、この異常状態に関する情報を異常履歴
情報として格納しておき、送信タイミングが到来した場
合には、格納されている異常履歴情報を電文にして対応
する送信先携帯端末装置に送信するので、例えばさほど
の緊急性を要しない異常に関しては個別通知を行わず纏
めて通知を行わせることができ、受け手側が操作に戸惑
わないようにすることができる。

【００４４】一方、処理部３１０は、遊技機が異常状態
にあると判定されたこの異常状態に設定されている送信
タイミングが、即時送信を指示するものである場合に
は、異常判定が行われて後、即時、電文を対応する送信
先携帯端末装置に送信するので、例えば緊急性を要する
ものに関してはリアリタイムでの通知が実現できる。

【００４５】図１０は、図１に示す各装置の主要部のハ
ードウエア構成図である。図１０に示す構成では、ＣＰ
Ｕ１０００と、動作プログラム１０１２を記録した記録
媒体としてのＨＤ１０１０と、操作ボタンまたはマウス
１０２０と、液晶ディスプレイまたはＣＲＴ１０３０と
を有し、これらが相互に所要の情報を通信可能にバス１
０４０で接続されている。そして、ＣＰＵ１０００が、
動作プログラム１０１２を実行することによって、以上
説明してきたような各種の動作が実現できる。

【００４６】即ち、ＣＰＵ１０００が動作プログラム１
０１２を実行することによって、遊技機が異常状態にあ
るか否かを判定する処理と、この異常判定によって遊技
機が異常状態にあると判定された場合に、複数種類の異
常状態群のそれぞれに対して設定されている送信タイミ
ング群の内でこの異常状態に対して設定されている送信
タイミングを考慮して、異常が発生したことを示す電文
を異常状態群のそれぞれに設定された送信先端末装置群
の内の対応する送信先携帯端末装置に送信する処理とを
含む処理が実現されることになる。

【００４７】なお、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
で、上記各実施の形態に対して種々の変形や変更を施す
ことが可能である。例えば、制御部４００からの遊技情
報を一旦小型の情報収集用装置に記憶させ、これを遊技
機管理装置３００に送信するようにすること、携帯端末
装置１００側が情報受信する度に通知音を鳴らすように
すること、等が挙げられる。また、本発明はパチンコ機
のみならず他の遊技機の管理にも適用可能である。

【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、送信タイミングを適切に設定することで異常通知の
送信態様を所要のものとすることができ、例えば異常通
知の緊急性等を考慮した異常通知を実現することができ
るという効果が得られる。

【００４８】また、電文に含まれる、異常状態の識別子
である異常状態識別子を受信すると、これに応じたアイ
コンを自装置の表示部に表示するので、受信者はアイコ
ンを見ればどのような異常が発生したかを即座に把握す
ることができるという効果も得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】遊技機異常情報通知システム１のブロック構成
図である。

【図２】遊技機４００ａ、４００ｂ、…、４００ｎに接
続された遊技機管理装置３００のブロック構成図であ
る。

【図３】携帯端末装置１００のブロック構成図である。

【図４】異常情報通知用テーブル３５１の説明図であ
る。

【図５】異常情報通知用テーブル３５２の説明図であ
る。

【図６】動作例１の動作説明を行なうためのフローチャ
ートである。

【図７】電文７００のデータ構造の説明図である。

【図８】表示部１３０の表示エリア１３１の表示画面の
説明図である。

【図９】動作例２の動作説明を行なうためのフローチャ
ートである。

【図１０】各装置のハードウエア構成図である。

【符号の説明】

１ 遊技機異常情報通知システム １００ 携帯端末装置 １１０ 処理部 １２０ 操作部 １３０ 表示部 ２００ 通信網 ３００ 遊技機管理装置 ３１０ 処理部 ３２０ 入力部 ３３０ 表示部 ３４０ ＤＢ ３５０ テーブル群 ３５１ 異常情報通知用テーブル ３５２ 異常情報通知用テーブル ３６０ Ｉ／Ｆ ３７０ ＴＡ（ターミナルアダプタ） ４００（４００ａ、４００ｂ、…、４００ｎ） 遊技機 ４１０ａ、４１０ｂ、４１０ｃ 制御部 ５００ 通信用ケーブル １２００ ＣＰＵ １２１０ ＨＤ １２１２ 処理プログラム １２２０ 操作ボタン（マウス） １２３０ 液晶ディスプレイ（ＣＲＴ） １２４０ バス

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技機からの遊技情報を得てこれを管理
   する遊技機管理装置において、 遊技機が異常状態にあるか否かを判定する異常判定手段
   と、 この異常判定手段によって遊技機が異常状態にあると判
   定された場合に、複数種類の異常状態群のそれぞれに対
   して設定されている送信タイミング群の内でこの異常状
   態に対して設定されている送信タイミングを考慮して、
   異常が発生したことを示す電文を異常状態群のそれぞれ
   に設定された送信先端末装置群の内の対応する送信先端
   末装置に送信する電文送信手段と、を備えたことを特徴
   とする遊技機管理装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の遊技機管理装置におい
   て、 前記遊技機が異常状態にあると判定されたこの異常状態
   に設定されている送信タイミングが、異常判定が行われ
   てから所定時間経過後である場合には、この異常状態に
   関する情報を異常履歴情報として格納しておく異常履歴
   情報格納手段を備え、 前記電文送信手段は、 前記送信タイミングが到来した場合には、前記異常履歴
   情報格納手段に格納されている異常履歴情報を電文にし
   て対応する送信先端末装置に送信する手段を備えたこと
   を特徴とする遊技機管理装置。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の遊技機管理装置におい
   て、 前記電文送信手段は、 前記遊技機が異常状態にあると判定されたこの異常状態
   に設定されている送信タイミングが、即時送信を指示す
   るものである場合には、異常判定が行われて後、即時、
   電文を対応する送信先端末装置に送信する手段を備えた
   ことを特徴とする遊技機管理装置。
4. 【請求項４】 請求項１、２および３の内のいずれか一
   項に記載の遊技機管理装置において、 前記異常判定手段は、 遊技機からの信号が、予め設定した複数種類の異常信号
   群の内のいずれかに一致する場合に異常状態にあると判
   定する手段であることを特徴とする遊技機管理装置。
5. 【請求項５】 請求項１、２および３の内のいずれか一
   項に記載の遊技機管理装置において、 前記異常判定手段は、 遊技機からの遊技情報が、予め設定した異常判定条件を
   満足する場合に異常状態にあると判定する手段であるこ
   とを特徴とする遊技機管理装置。
6. 【請求項６】 請求項１、２、３、４および５の内のい
   ずれか一項に記載の遊技機管理装置において、 前記電文は、異常状態の発生時刻、異常状態の識別子で
   ある異常状態識別子および異常状態となった遊技機の識
   別子である遊技機識別子を含む情報を組み込むようにし
   て作成されるように構成されていることを特徴とする遊
   技機管理装置。
7. 【請求項７】 請求項１、２、３、４、５および６の内
   のいずれか一項に記載の遊技機管理装置において、 前記送信先端末装置は、携帯型の端末装置であることを
   特徴とする遊技機管理装置。
8. 【請求項８】 遊技機が異常状態にあるか否かを判定す
   る異常判定手段と、この異常判定手段によって遊技機が
   異常状態にあると判定された場合に、複数種類の異常状
   態群のそれぞれに対して設定されている送信タイミング
   群の内でこの異常状態に対して設定されている送信タイ
   ミングを考慮して、異常が発生したことを示す電文を異
   常状態群のそれぞれに設定された送信先端末装置群の内
   の対応する送信先端末装置に送信する電文送信手段と、
   を備えた遊技機管理装置からの電文送信を受ける携帯端
   末装置において、 前記電文に含まれる、異常状態の識別子である異常状態
   識別子を受信すると、これに応じたアイコンを自装置の
   表示部に表示する異常状態表示手段を備えたことを特徴
   とする携帯端末装置。
9. 【請求項９】 遊技機からの遊技情報を得てこれを管理
   する遊技機管理装置を動作させるためのコンピュータ読
   み取り可能な動作プログラムであって 遊技機が異常状態にあるか否かを判定する処理と、 この異常判定によって遊技機が異常状態にあると判定さ
   れた場合に、複数種類の異常状態群のそれぞれに対して
   設定されている送信タイミング群の内でこの異常状態に
   対して設定されている送信タイミングを考慮して、異常
   が発生したことを示す電文を異常状態群のそれぞれに設
   定された送信先端末装置群の内の対応する送信先端末装
   置に送信する処理と、を含む処理を実行させるための遊
   技機管理装置動作用プログラム。