JP2002262776A - ソフトキャンディの製造方法 - Google Patents

ソフトキャンディの製造方法

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JP2002262776A
JP2002262776A JP2001068704A JP2001068704A JP2002262776A JP 2002262776 A JP2002262776 A JP 2002262776A JP 2001068704 A JP2001068704 A JP 2001068704A JP 2001068704 A JP2001068704 A JP 2001068704A JP 2002262776 A JP2002262776 A JP 2002262776A
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JP
Japan
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soft candy
trehalose
water
producing
fondant
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JP2001068704A
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English (en)
Inventor
Naoki Sekiguchi
直樹 関口
Hiromasa Murayama
浩昌 村山
Masuji Yamamura
益士 山村
Toshiharu Kako
俊治 加来
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KANRO KK
Kanro Co Ltd
Original Assignee
KANRO KK
Kanro Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ソフトキャンディの酸味料の添加で生地が原形
を失って、個装紙に張り付き、食感をも損なっていると
いう問題点を解決しようとするものである。 【構成】トレハロースと水飴を主体とする水系食材と植
物性油脂等の油系食材及び乳化剤等の食品添加物を配合
したものにトレハロースの0.6〜2倍量の加水をし、水分
5〜15%まで加熱溶解してベースとなる生地を得、これ
にトレハロースを主材として含むフォンダントを添加し
攪拌混合し、さらに酸味料を適量加えたことを特徴とす
る保型性に富んだソフトキャンディの製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ソフトキャンディの製
造方法に関し、特に酸味料を多量に配合しても、保型性
に富むソフトキャンディの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術と問題点】ソフトキャンディは、食感が柔か
く滑らかなため、ハードキャンディとともに、広く食さ
れている。
【0003】その製法は、砂糖と水飴を9:1程度配合し
水分10〜15%程度となるように煮詰め、攪拌しながら冷
却することでフォンダントを得、次に、砂糖・水飴等の
水系食材と油系食材とを乳化剤を用いて乳化し、水分3
〜7%となるように煮詰めることでベースとなる生地を
得る。
【0004】そしてこのベース生地に砂糖を主原料とし
て得られた上記フォンダントとゼラチン等の安定剤を混
合し、香料・着色料・酸味料を適宜加えることによりソ
フトキャンディを得るものである。
【0005】
【問題点】しかし、近年、キャンディの味覚は、甘味よ
り酸味が好まれる傾向にあり、これはソフトキャンディ
も例外ではない。そこで、ソフトキャンディに酸味料が
多量に添加されることが提案され、試みられているが、
保型性が著しく劣化するという欠点がある。すなわち、
常温下において、容易に組織が軟化するという欠点を有
するものである。保型性が悪いために、生地が原形を失
って、個装紙に張り付き、食感をも損なっている。
【0006】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするものであり、発明者らはこの点を鋭意研究を重
ね、酸味料の多量添加時においても保形性に富むソフト
キャンディの製造に成功したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明を要約すると、本
発明は、トレハロースと水系食材・油系食材・食品添加
物を配合し、水分5〜15%まで煮詰めてベース生地を
得、これにトレハロースを主材として含むフォンダント
を添加し攪拌混合し、さらに酸味料を適量加えたことを
特徴とするソフトキャンディの製造方法である。
【0008】ソフトキャンディの製造方法は、ベース生
地とフォンダントを混合することを基本とするものであ
るが、本発明は、そのそれぞれに、トレハロースを主材
として使用することを特徴とするものである。
【0009】すなわち、本発明のベース生地は、トレハ
ロースを30〜70%、水飴を30〜70%配合し、水分5〜15
%となるように加熱溶解して得るものである。本発明法
では、トレハロースを主材として得られるソフトキャン
ディにおいて、トレハロースの無水結晶の晶出抑制が、
ソフトキャンディの保型性等の安定性に好ましい結果を
もたらすものと考えられる。
【0010】油系食材は全体の5〜20%とし、乳化剤を
用いて水系食材と乳化させたものである。
【0011】一方、前記フォンダントは、トレハロース
を主材として含む限りいかなるものでも良いが、他の糖
質としては、還元性糖質と非還元性糖質がある。望まし
くは、トレハロースを固形で70〜90%、残りの10〜30%
を非還元性糖質と組み合わせ、水分10〜30%程度となる
ように煮詰め、攪拌しながら、急速に冷却して製造す
る。
【0012】特に、前記フォンダントは、非還元性糖質
の比率を若干上げ、15%以上にすることが望ましく、ま
た、水分も高めに、望ましくは15〜30%に設定する。こ
のようにして準備されたシロップを急速に冷却し且つ激
しく攪拌する。非還元性糖質と水分の比率を上昇させる
と、微細な結晶を多数晶出させるためと思われるが、食
感の滑らかさの生成に有効であることが確認された。
【0013】すなわち、ソフトキャンディは通常咀嚼し
て食べることから、食感の滑らかさがソフトキャンディ
のおいしさを左右する一つの大きな要素となっている。
滑らかさはソフトキャンディ中に含まれる結晶性糖質の
結晶粒径が深く関係していると思われる。したがって、
結晶を大きく成長させず、出来るだけ微細な結晶を多数
晶出させることにより滑らかな食感のソフトキャンディ
が得られるはずであり、本発明では非還元性糖質と水分
の比率を上昇させることにより、滑らかな食感のキャン
ディを実現できたものである。
【0014】また、製品の結晶粒径は、フォンダントの
結晶粒径に依存するとともに、製造条件により大きく変
化する。上記のように製造した微細な結晶を持つトレハ
ロースフォンダントはベースとなる生地に混合される
が、ここでの添加温度が高いと微細結晶は再融解してし
まい、再結晶時に大きく成長してしまうことが考えられ
る。
【0015】そこで、本製法では、冷却混練機及び優れ
た混練性能を持つ連続式ニーダーを用いることによっ
て、フォンダント中の結晶を再融解することなく、混練
することに成功したものである。
【0016】
【実施例】まず、トレハロースを固形で70%、残りの30
%を非還元性糖質と組み合わせ、水分25%程度となるよ
うに煮詰め、冷却混練機及び連続式ニーダーにて攪拌し
ながら、急速に冷却して、フォンダントを得た。
【0017】表1の組成表に示す実施例のベース生地
(水分10%)に、フォンダント10%とゼラチン2%を混
合後、香料・着色料・酸味料を加えて実施した。酸味料
の添加で、平均pHは、1.9であった。
【0018】表1のうち、実施例1〜3は、本発明の条件
を満たすように調整されたベース生地である。比較例1
は、ベース生地の主材を砂糖とするものであり、比較例
2及び3は、それぞれトレハロースを25%,75%とした場
合である。尚、比較例1は従来品であり、使用したフォ
ンダントは砂糖を主材とするものである。
【0019】表2は、これらの実施例及び比較例の物性
評価であり、本発明にかかる実施例1〜3は、保型性・成
形性・付着性などの物性において、優れていることが確
認された。表3は、20名のパネラーによって行った、本
発明品(実施例1)と従来品(比較例1)の官能テスト結
果である。
【0020】
【効果】以上の如く、本発明品は、従来品に対し、酸味
が強いにもかかわらず、保型性に富んでおり、食感的に
も、滑らかで甘味が抑えられたものとなっていることが
確認されたものである。
【表1】 ベース生地の組成表 *水分値以外は乾燥重量%
【表2】 実施例等の物性評価 上記評価結果は、常温6ヶ月保存の結果である。
【表3】 実施例の官能テスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山村 益士 東京都中野区新井2−10−11カンロ株式会 社内 (72)発明者 加来 俊治 東京都中野区新井2−10−11カンロ株式会 社内 Fターム(参考) 4B014 GB07 GG07 GG08 GG14 GK04 GK07 GL07 GP01 GP12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレハロースと水飴を主体とする水系食材
    と植物性油脂等の油系食材及び乳化剤等の食品添加物を
    配合したものにトレハロースの0.6〜2倍量の加水をし、
    水分5〜15%まで加熱溶解してベースとなる生地を得、
    これにトレハロースを主材として含むフォンダントを添
    加し攪拌混合し、さらに酸味料を適量加えたことを特徴
    とするソフトキャンディの製造方法
  2. 【請求項2】前記ベース生地が、トレハロースを乾燥重
    量で30〜70%、水系食材・油系食材・食品添加物を同様
    に30〜70%配合し、水分5〜15%となるように煮詰めた
    ものであることを特徴とする請求項1のソフトキャンデ
    ィの製造方法
  3. 【請求項3】油系食材が全体の5〜20%であり、水系食
    材と乳化剤により乳化されていることを特徴とする請求
    項1のソフトキャンディの製造方法
  4. 【請求項4】前記フォンダントがトレハロースを乾燥重
    量で70〜90%と残りの10〜30%を他の糖質とで組み合わ
    せ、水分10〜30%程度となるように煮詰め、攪拌しなが
    ら、急速に冷却することにより得られることを特徴とす
    る請求項1のソフトキャンディの製造方法
  5. 【請求項5】前記フォンダントが,水飴の比率を10%以
    上にしてシロップを調整し、これを急速に冷却し且つ激
    しく攪拌することにより得られることを特徴とする請求
    項1のソフトキャンディの製造方法
JP2001068704A 2001-03-12 2001-03-12 ソフトキャンディの製造方法 Pending JP2002262776A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009171961A (ja) * 2007-12-25 2009-08-06 Mitsui Sugar Co Ltd ソフトキャンディーの製造方法
JP2014500027A (ja) * 2010-12-21 2014-01-09 ズートツッカー アクチェンゲゼルシャフト マンハイム/オクセンフルト フォンダン中のイソマルツロース

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009171961A (ja) * 2007-12-25 2009-08-06 Mitsui Sugar Co Ltd ソフトキャンディーの製造方法
JP2014500027A (ja) * 2010-12-21 2014-01-09 ズートツッカー アクチェンゲゼルシャフト マンハイム/オクセンフルト フォンダン中のイソマルツロース
US9510607B2 (en) 2010-12-21 2016-12-06 Südzucker Aktiengesellschaft Mannheim/Ochsenfurt Isomaltulose in fondants

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