JP2002260747A - 通信線の配線方法及びその配線構造、並びにコネクタ - Google Patents

通信線の配線方法及びその配線構造、並びにコネクタ

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JP2002260747A
JP2002260747A JP2001055632A JP2001055632A JP2002260747A JP 2002260747 A JP2002260747 A JP 2002260747A JP 2001055632 A JP2001055632 A JP 2001055632A JP 2001055632 A JP2001055632 A JP 2001055632A JP 2002260747 A JP2002260747 A JP 2002260747A
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line
communication line
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female
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JP2001055632A
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興治 ▲崎▼山
Koji Sakiyama
Kiyotsugu Oba
清嗣 大庭
Takaaki Katsumata
孝明 勝亦
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
  • Processing Of Terminals (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射を防止し、ユニットの配置自由度を制限
し、通信システムのコスト低減を図る。 【解決手段】 ユニット10A,10B間を接続する通
信線2の途中に分岐機能内蔵コネクタ5A,5Bを設け
て通信線2を分岐し、その分岐機能内蔵コネクタ5A,
5Bを他のユニット10C,10Dのコネクタ11C,
11Dに嵌合させて、通信線2を他のユニット10C,
10Dに接続して配線するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用多重通
信システムにおける通信線の配線方法及びその配線構
造、並びにその配線に用いるコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】多重通信システムは、複数の通信ユニッ
トが、それぞれ多重通信線で接続され、その多重通信線
を介して多重化されたデータを送受信することにより、
複数の通信ユニット間で通信を行うものである。
【0003】図5は、従来の多重通信システムにおける
通信線の配線構造を示す構成図である。図5に示すよう
に、この多重通信システムは、幹線2がユニット10
A,10B間を接続し、その幹線2の途中から分岐した
2本のドロップ線3がユニット10C及びユニット10
Dを接続している。幹線2及びドロップ線3は、いずれ
も多重化されたデータを伝送する多重通信線である。ま
た、幹線2及びドロップ線3としては、2本の電線をツ
イストして(撚って)構成されたツイストペア線が使わ
れている(図6参照)。ここで、ドロップ線3の線長は
L(drop)とする。
【0004】ユニット10A〜10Dは、多重通信を行
う装置であり、ユニット10A,10Bは、それぞれコ
ネクタ11A,11Bで幹線2と結合され、また、ユニ
ット10C,10Dは、それぞれコネクタ11C,11
Dでドロップ線3と結合されている。ユニット10A,
10Bには、通信回線を終端する終端抵抗が内蔵されて
いる。
【0005】バス分岐ジョイント4A,4Bは、それぞ
れ、幹線2の途中からドロップ線3へ分岐するために、
ドロップ線3を幹線2にジョイント(接合)する装置で
ある。図6は、そのようなバス分岐ジョイント4A,4
Bの具体的構成を示す斜視図である。
【0006】図6に示すように、バス分岐ジョイント4
A,4Bは、ツイストペア線の幹線2及びドロップ線3
を圧接して電気的に接合する2つの圧接端子43、その
2つの圧接端子43を収容(内蔵)する略方形体のハウ
ジング40、そのハウジング40の上部を覆う略方形体
のカバー41、及びハウジング40とカバー41とを連
結する連結部42から構成されている。
【0007】ハウジング40には、その一面の一対の対
辺側に、ツイストペア線の幹線2及びドロップ線3を挟
んで保持する電線保持部40aが形成され、また、ハウ
ジング40には、その一面の中央部に、2つの圧接端子
43を装着固定する圧接端子固定部40b,40cが形
成され、さらに、ハウジング40には、その一面の他の
一対の対辺側に、カバー41の係合部41bが貫通する
貫通孔40dが形成されている。
【0008】図6に示すように、ツイストペア線の幹線
2及びドロップ線3は、そのツイストされた(撚られ
た)電線がほぐされて、そのほぐされた4本の電線がハ
ウジング40の電線保持部40aの溝に挿入されて保持
される。幹線2及びドロップ線3の片方の電線(2本の
電線)は、一の圧接端子43に導かれ、幹線2及びドロ
ップ線3のもう片方の電線(他の2本の電線)は、他の
圧接端子43に導かれる。
【0009】圧接端子43は、図7に示す構成に形成さ
れている。図7に示すように、圧接端子43は、導電性
材料の板状の端子本体部401が略コの字状に形成さ
れ、その略コの字状の一対の面に、4つのスリット40
2a,402b,402c,402dが切り欠かれて形
成されている。スリット402a,402bは、略コの
字状の端子本体部401の一の面に形成され、スリット
402c,402dは、他の面に形成されている。
【0010】スリット402aとスリット402cは対
向した位置に形成されており、幹線2の片方の電線が挿
入される。また、スリット402bとスリット402d
も対向した位置に形成されており、ドロップ線3の片方
の電線が挿入される。このように、幹線2及びドロップ
線3の片方の電線がスリット402a〜402dに挿入
されると、そのスリット402a〜402dで電線が圧
接され、その電線の被覆が破れて、導電性材料の端子本
体部401を介して幹線2及びドロップ線3の片方の電
線が電気的に接合される。
【0011】かかる構成の圧接端子43は、2つ設けら
れており、幹線2及びドロップ線3の両方の電線をそれ
ぞれ圧接して電気的に接合する。上記したように、2つ
の圧接端子43は、ハウジング40の圧接端子固定部4
0b,40cに取り付けられて固定される。
【0012】カバー41には、その一面の一対の対辺
に、カバー41がハウジング40の上部に被せられたと
きに、幹線2及びドロップ線3を貫通させる4つの溝4
1aが形成されている。また、カバー41には、その一
面の他の一対の対辺側に、カバー41がハウジング40
の上部に被せられたときに、貫通孔40dを貫通して係
合する2つの係合部41bが形成されている。カバー4
1の内部は、カバー41がハウジング40の上部に被せ
られたとき、ハウジング40の電線保持部40aや圧着
端子固定部40b,40cと引っ掛からない(接触しな
い)ように、これらの部分の形状に合わせて形成されて
いる。
【0013】連結部42は、ハウジング40とカバー4
1の側面を連結しており、カバー41がハウジング40
に被せられる際には、折れ曲がるようになっている。
【0014】幹線2とドロップ線3とのジョイントは、
上記図6に示したバス分岐ジョイント4A,4Bを用い
る場合に限らず、単純に幹線2を中間口出しし、ドロッ
プ線3をスプライスジョイント端子でジョイントする場
合もある。
【0015】図8は、他の従来の多重通信システムにお
ける通信線の配線構造を示す構成図である。尚、図8に
おいて、上記図5と同一構成については同一符号を付し
て、重複する説明を省略する。図8に示すように、この
多重通信システムは、上記図5の多重通信システムと異
なり、2本のドロップ線3を用いずに、3本の幹線2A
〜2Cでユニット10A,10B及びユニット12C,
12Dを相互に接続するものである。
【0016】3本の幹線2A〜2Cは、多重化されたデ
ータを伝送する多重通信線であり、かつ、2本の電線を
ツイストして構成されたツイストペア線である。また、
ユニット12C,12Dは、多重通信を行う装置であ
り、その内部には、例えばプリント基板などで構成され
た、2本の幹線2(幹線2Aと幹線2B又は幹線2Bと
幹線2C)を電気的に接続するとともに、多重化データ
を分岐させて取り出す分岐回路13C,13Dが内蔵さ
れている。分岐回路13C,13Dは、上記図5のバス
分岐ジョイント4A,4Bの機能を果たすものである。
【0017】このように、ユニット10Aとユニット1
2Cが幹線2Aで接続され、ユニット12Cとユニット
12Dが幹線2Bで接続され、ユニット12Dとユニッ
ト10Bが幹線2Cで接続されるとともに、ユニット1
2C内部の分岐回路13Cで幹線2Aと幹線2Bが接続
され、ユニット12D内部の分岐回路13Dで幹線2B
と幹線2Cが接続されているので、複数のユニット10
A,10B,12C,12Dが相互に接続され、複数の
ユニット10A,10B,12C,12D間で多重通信
を行うことが可能となる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
多重通信システムにおける多重通信線の配線構造は、次
のような課題があった。まず、上記図5に示した多重通
信線の配線構造では、 (1)ドロップ線3の線長L(drop)が長すぎると、反
射が発生し通信エラーとなってしまう。また、この反射
により輻射ノイズが発生し、他の電子機器にも影響して
しまう。 (2)ドロップ線3の線長L(drop)は、通信の規格に
よる制約(例えば、CANの規格で30cm以内)があ
るため、ユニット10C,10Dの配置自由度が制限さ
れる。
【0019】(3)多重ノード(多重通信線のノード)
が増加する毎に、バス分岐ジョイント4が必要となり、
またジョイント工数も必要となり、多重通信システムの
コストアップとなる。 (4)(多重ノード数−1)×2本の電線が必要であり
(2線式多重方式の場合)、これによってもコストアッ
プにつながる。(尚、図5の例では、{多重ノード数
(4)−1}×2=6本、即ち、ツイストペア線である
幹線2が1本とツイストペア線であるドロップ線3が2
本で合計6本の電線が必要となる。)
【0020】一方、図8に示した多重通信線の配線構造
では、 (1)ユニット12C,12Dのうちの少なくとも1つ
のユニットでコネクタ11C,11Dが外れた場合、幹
線2が切断されてしまい、全ユニットが通信不能になっ
てしまう。 (2)(多重ノード数−1)×2本の電線が必要であり
(2線式多重方式の場合)、多重通信システムのコスト
アップとなる。(尚、図8の例では、{多重ノード数
(4)−1}×2=6本、即ち、ツイストペア線である
幹線2A〜2Cが3本で合計6本の電線が必要とな
る。)
【0021】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、通信の信頼性、ユニットの
配置自由度、配線の作業性などを向上させることがで
き、また電線本数の削減などによる通信システムのコス
トダウンを実現することができる通信線の配線方法及び
その配線構造、並びにコネクタを得ることを目的とす
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本願発明は、ユニット間を接続する通信線の途中に
分岐機能内蔵コネクタを設けて前記通信線を分岐し、前
記分岐機能内蔵コネクタを他のユニットのコネクタに嵌
合させて、前記通信線を前記他のユニットに接続するこ
とを特徴とする。
【0023】本発明によれば、ユニット間を接続する通
信線の途中に分岐機能内蔵コネクタを設けて通信線を分
岐し、その分岐機能内蔵コネクタを他のユニットのコネ
クタに直接嵌合させて、通信線を他のユニットに接続し
て配線するようにしているので、反射や輻射ノイズの問
題が発生せず、通信システムの信頼性が向上し、他のユ
ニットの配置自由度も向上し、また通信線の電線本数も
削減することができる。
【0024】作業者が、分岐機能内蔵コネクタ内の圧接
端子付コネクタ端子の圧接端子に通信線を差し込んで圧
接させ、その圧接端子付コネクタ端子のコネクタ端子を
他のユニットのコネクタ端子に嵌合させるだけで、通信
システムの通信線の配線を行うことができるように構成
されているので、作業者にとって配線の作業性が向上す
ることとなる。
【0025】さらに、通信データを伝送する電線の他
に、電源線及びGND線(グランド線)が取り込まれた
通信線にも対応できるように、分岐機能内蔵コネクタ内
の圧接端子付コネクタ端子を複数設けておくことによ
り、様々な通信線で構成される通信システムにも適用す
ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を説
明する。 実施の形態1.図1は、本発明の実施の形態1による多
重通信システムにおける通信線の配線構造を示す構成図
である。図1において、ユニット10A,10B間を接
続する幹線2は、多重化されたデータを伝送する多重通
信線(通信線)である。また、幹線2としては、2本の
電線をツイストして(撚って)構成されたツイストペア
線が使われている(図2参照)。
【0027】ユニット10A〜10Dは、多重通信を行
う装置であり、ユニット10A,10Bは、それぞれ、
コネクタ11A,11Bを介して幹線2と結合され、ま
た、ユニット10C,10Dは、それぞれ、オスコネク
タ11C,11D及び圧接端子内蔵メスコネクタ5A,
5Bを介して幹線2と結合される。尚、ユニット10
A,10Bには、通信回線を終端する終端抵抗が内蔵さ
れている。
【0028】圧接端子内蔵メスコネクタ(分岐機能内蔵
コネクタ)5A,5Bは、それぞれ、幹線2を途中で分
岐する分岐機能(分岐部)と、ユニット10C,10D
のオスコネクタ11C,11Dに嵌合するメスコネクタ
機能(コネクタ部)を備えたものである。即ち、圧接端
子内蔵メスコネクタ5A,5Bは、幹線2の途中に設け
られ、その幹線2を途中で分岐するとともに、ユニット
10C,10Dのオスコネクタ11C,11Dと嵌合し
て、幹線2をユニット10C,10Dに接続する。図2
は、そのような圧接端子内蔵メスコネクタ5A,5Bの
具体的構成を示す斜視図である。
【0029】図2に示すように、圧接端子内蔵メスコネ
クタ5A,5Bは、ツイストペア線の幹線2を圧接する
とともにオスコネクタ11C,11Dのオス端子と嵌合
する2つの圧接端子付メス端子(圧接端子付コネクタ端
子)53、その2つの圧接端子付メス端子53を収容
(内蔵)する略方形体のメスハウジング50、そのメス
ハウジング50の上部を覆う略方形体のカバー51、及
びメスハウジング50とカバー51とを連結する連結部
52から構成されている。
【0030】メスハウジング50には、その上面の一対
の対辺側に、幹線2を挟んで保持する電線保持部50a
が形成され、また、メスハウジング50には、その上面
の中央部に、2つの圧接端子付メス端子53を装着固定
する端子固定部50b,50cが形成され、また、メス
ハウジング50には、その上面の他の一対の対辺側に、
カバー51のカバー係合部51bが貫通する貫通孔50
dが形成されている。
【0031】さらに、メスハウジング50には、その長
手方向両端部側面に、オスコネクタ11C,11Dのハ
ウジングの係合部(図示せず)と係合するコネクタ係合
部50eが形成されている。図2には示されていない
が、メスハウジング50内部は、中空になっており、オ
スコネクタ11C,11Dと嵌合する下面側が開口して
いる。
【0032】図3は、圧接端子付メス端子53の構成を
示す斜視図である。図3に示すように、圧接端子付メス
端子53は、幹線2を圧接して、その幹線2の内部導体
を圧接端子付メス端子53に電気的に接続する(即ち、
幹線2を分岐する)圧接端子部(分岐部)501と、オ
スコネクタ11C,11Dのオス端子(図示せず)が挿
入されて、そのオス端子を圧接端子付メス端子53に電
気的に接続するメス端子部(コネクタ部)503とから
構成されている。
【0033】圧接端子部501は、導電性材料の板が略
コの字状に折り曲げられ、その略コの字状の一の面にス
リット502aが切り欠いて形成され、他の面にスリッ
ト502bが切り欠いて形成されている。また、スリッ
ト502a,502bは、対向した位置に形成されてお
り、幹線2の片方の電線が挿入される。
【0034】メス端子部503は、導電性材料の角柱の
内部が中空となっており、この中空の角柱内部にオス端
子が挿入される。また、メス端子部503の角柱の一側
面には、挿入されたオス端子との接圧を高めて確実な導
通を図るための弾性舌片504が内側に突出するように
形成されている。
【0035】このように構成された圧接端子付メス端子
53は、圧接端子部501のスリット502a,502
bで幹線2の外部被覆を破って内部導線と接続するとと
もに、メス端子部503でオスコネクタ11C,11D
のオス端子と嵌合することによって、幹線2を分岐して
オス端子に電気的に接続する。上記したように、圧接端
子付メス端子53は2つ設けられており、2つの圧接端
子付メス端子53は、メスハウジング50の端子固定部
50b,50cに取り付けられて固定される。
【0036】カバー51には、その一面の一対の対辺
に、カバー51がメスハウジング50の上部に被せられ
たときに、幹線2を貫通させる2つの溝51aが形成さ
れている。また、カバー51には、その一面の他の一対
の対辺側に、カバー51がメスハウジング50の上部に
被せられたときに、貫通孔50dを貫通して係合する2
つのカバー係合部51bが形成されている。尚、カバー
51の内部は、カバー51がメスハウジング50の上部
に被せられたとき、メスハウジング50の電線保持部5
0aや端子固定部50b,50cと引っ掛からない(接
触しない)ように、これらの部分の形状に合わせて形成
されている。
【0037】連結部52は、メスハウジング50とカバ
ー51の一側面を連結しており、カバー51がメスハウ
ジング50に被せられる際には、折れ曲がるようになっ
ている。
【0038】次に、配線作業の動作について説明する。
まず、幹線2をコネクタ11A,11Bを介してユニッ
ト10A,10B間に接続する。次に、図1(A)に示
すように、圧接端子内蔵メスコネクタ5A,5Bを幹線
2の途中に取り付ける。圧接端子内蔵メスコネクタ5
A,5Bの幹線2への取り付け作業は、以下のように行
われる。
【0039】図2に示すように、ツイストされた幹線2
の2本の電線をほぐして、その2本の電線をメスハウジ
ング50の電線保持部50aの溝に挿入し、メスハウジ
ング50にカバー51を被せると、カバー51は、カバ
ー係合部51bが貫通孔50dと係合して、閉じられる
とともに、カバー51の裏面の突条51cが幹線2をメ
スハウジング50の内側に向けて押し付けるので、幹線
2が圧接端子付メス端子53のスリット502a,50
2bに挿入される。このように、幹線2がスリット50
2a,502bに挿入されると、そのスリット502
a,502bで幹線2の被覆が破れ、内部導体が圧接端
子付メス端子53に電気的に接続される。
【0040】次に、図1(B)に示すように、圧接端子
内蔵メスコネクタ5A,5Bをユニット10C,10D
のオスコネクタ11C,11Dに嵌合させる。圧接端子
内蔵メスコネクタ5A,5Bとオスコネクタ11C,1
1Dとが嵌合すると、圧接端子付メス端子53のメス端
子部503内に、オスコネクタ11C,11Dのオス端
子が挿入されて、オス端子が圧接端子付メス端子53に
電気的に接続される。その結果、幹線2とオス端子とが
圧接端子付メス端子53を介して電気的に接続されたこ
ととなる。
【0041】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、圧接端子内蔵メスコネクタ5A,5Bを幹線2の途
中に設けて幹線2を分岐し、その圧接端子内蔵メスコネ
クタ5A,5Bをユニット10C,10Dのオスコネク
タ11C,11Dに嵌合させて幹線2とコネクタ11
C,11Dとを接続したので、多重通信の信頼性、ユニ
ット10C,10Dの配置自由度、配線の作業性などを
向上させることができ、また電線本数の削減などによる
通信システムのコストダウンを実現することができる。
【0042】即ち、この実施の形態1による多重通信シ
ステムの配線構造では、上記図5に示した従来例のよう
に、ドロップ線3が必要ないため、反射が起こらず、通
信の信頼性が向上し、また輻射ノイズも発生しない。ま
た、ドロップ線3が必要ないため、ドロップ線3の線長
L(drop)に制約されることがなく、ユニット10C,
10Dの配置自由度も向上する。
【0043】また、複数のユニット10A〜10Dを多
重通信線で接続する場合でも、その接続するノード数に
依存せずに、1本の幹線2のみで配線できるため、多重
通信システムのコストダウンを実現することができる
(ノードが増加しても、幹線2の線長が増加するだけ
で、多重通信システムのコストアップを抑えることがで
きる)。
【0044】また、上記図8に示した従来例では、ユニ
ット10C,10Dのコネクタ11C,11Dが外れた
だけで、幹線2が切断されて全ユニットが通信不能にな
ってしまうが、この実施の形態1による配線構造では、
圧接端子内蔵メスコネクタ5A,5Bがコネクタ11
C,11Dから外れても、幹線2が切断されることがな
く、多重通信の信頼性が一層向上する。
【0045】さらに、作業者は、圧接端子内蔵メスコネ
クタ5A,5Bの圧接端子付メス端子53に幹線2を挿
入して(差し込んで)圧接させ、その圧接端子内蔵メス
コネクタ5A,5Bをユニット10C,10Dのオスコ
ネクタ11C,11Dに嵌合するだけで、多重通信シス
テムの多重通信線の配線を行うことができるので、作業
者にとって配線の作業性が向上することとなる。
【0046】実施の形態2.図4は、本発明の実施の形
態2による多重通信システムにおける通信線の配線構造
を示す構成図である。上記実施の形態1では、多重通信
線は、上記図1に示したように、2本の電線がツイスト
された幹線2のみで構成されていたが、この実施の形態
2では、図4に示すように、多重通信線は、ツイストペ
ア線である幹線2の他に、電源線60b及びGND線6
1を取り込んで構成されている。多重通信ユニットユニ
ット10A〜10Dには、電源線60とGND線61が
必ず必要となるので、この方式は非常に有効である。
【0047】この場合、圧接端子内蔵メスコネクタ5
A,5Bには、4本の電線(幹線2の2本の電線と電源
線60及びGND線61)を圧接するために、4つの圧
接端子付メス端子53(圧接個所)が必要となる。尚、
図4において、その他の構成については、上記図1に示
したものと同様であるため、重複する説明を省略する。
【0048】尚、上記実施の形態1及び2では、多重通
信線の幹線2として、2本の電線をツイストさせたツイ
ストペア線を用いていたが、これに限るものではなく、
ツイストしていない2線式のものでもよく、また1線式
のものでも構わない。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ユニッ
ト間を接続する通信線の途中に分岐機能内蔵コネクタを
設けて通信線を分岐し、その分岐機能内蔵コネクタを他
のユニットのコネクタに嵌合させて、通信線を他のユニ
ットに接続して配線することにより、通信システムの信
頼性が向上し、他のユニットの配置自由度も向上し、作
業者の配線作業も容易となり、また通信線の電線本数も
削減してシステムのコストダウンを実現することができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による多重通信システ
ムにおける通信線の配線構造を示す構成図である。
【図2】 圧着端子内蔵メスコネクタの具体的構成を示
す斜視図である。
【図3】 圧着端子付メス端子の構成を示す斜視図であ
る。
【図4】 本発明の実施の形態2による多重通信システ
ムにおける通信線の配線構造を示す構成図である。
【図5】 従来の多重通信システムにおける通信線の配
線構造を示す構成図である。
【図6】 バス分岐ジョイントの具体的構成を示す斜視
図である。
【図7】 圧着端子の構成を示す斜視図である。
【図8】 他の従来の多重通信システムにおける通信線
の配線構造を示す構成図である。
【符号の説明】
2…幹線(多重通信線、通信線)、10A〜10D…ユ
ニット、11A〜11D…コネクタ、5A,5B…圧接
端子内蔵メスコネクタ(分岐機能内蔵コネクタ、コネク
タ)、53…圧接端子付メス端子(圧接端子付コネクタ
端子)、60…電源線(通信線)、61…GND線(グ
ランド線、通信線)、501…圧接端子部(分岐部)、
503…メス端子部(コネクタ部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝亦 孝明 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 Fターム(参考) 5E012 AA02 AA08 5E085 BB03 CC04 DD15 EE07 FF14 JJ03 JJ38 5G355 AA03 BA01 BA11 CA06 5G363 AA16 BA02 DC02 5G375 AA02 CA02 CA13 CC07 DA36 DB23 EA17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユニット間を接続する通信線の途中に分
    岐機能内蔵コネクタを設けて前記通信線を分岐し、前記
    分岐機能内蔵コネクタを他のユニットのコネクタに嵌合
    させて、前記通信線を前記他のユニットに接続すること
    を特徴とする通信線の配線方法。
  2. 【請求項2】 ユニット間を接続する通信線と、 当該通信線の途中に設けられ、前記通信線を分岐すると
    ともに、他のユニットのコネクタと嵌合して、前記通信
    線と前記他のユニットとを接続する分岐機能内蔵コネク
    タとを備えたことを特徴とする通信線の配線構造。
  3. 【請求項3】 ユニット間を接続する通信線の途中に接
    合されて、当該通信線を分岐する分岐部と、 他のユニットのコネクタと嵌合して、前記分岐部を介し
    て前記通信線を前記他のユニットに接続するコネクタ部
    とを備えたことを特徴とするコネクタ。
  4. 【請求項4】 分岐部及びコネクタ部は、通信線を圧接
    して分岐する圧接端子及び他のユニットのコネクタ端子
    と嵌合するコネクタ端子が形成された圧接端子付コネク
    タ端子から構成されたことを特徴とする請求項3記載の
    コネクタ。
  5. 【請求項5】 圧接端子付コネクタ端子が、複数設けら
    れたことを特徴とする請求項3又は請求項4記載のコネ
    クタ。
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