JP7044606B2 - 分岐コネクタ及び通信ネットワーク - Google Patents

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本発明は、ツイストペア線の分岐を行う分岐コネクタ、及び、この分岐コネクタを用いた通信ネットワークに関する。
ツイストペア線の従来の分岐コネクタとして特許文献1に開示されたものが提案されている。この分岐コネクタ100は、図17及び図18に示すように、左右一対の端子収容室101を有するハウジング102と、各端子収容室101に配置される一対の圧接端子110とを備えている。一対の端子収容室101は、仕切壁103に仕切られている。この仕切壁103には、上方に突出する上方振分リブ104と下方に突設する下方振分リブ105が設けられている。又、各端子収容室101の上下中間位置には、梁部106がそれぞれ設けられている。梁部106は、下記する上方圧接刃111の下方からの進入位置には配置されていない。
各圧接端子110は、上位置に配置された上方圧接刃111と下方位置に配置された下方圧接刃112と有する。上方圧接刃111と下方圧接刃112は、互いに連結されている。
次に、ハウジング102に第1電線W1、第2電線W2及び圧接端子110を組付ける作業を説明する。先ず、ツイストを一部解除した2本の第2電線W2を、下方振分リブ105で振り分けてハウジング102の下方より一対の端子収容室101に挿入する。
次に、各圧接端子110をハウジング102の下方より各端子収容室101にそれぞれ挿入する。この挿入に際しては、梁部106によって第2電線W2が上方への移動を阻止されるため、上方圧接刃111が第2電線W2の絶縁被覆を切断しつつ通過し、その後更に圧接端子110の下方からの挿入を続けることで第2電線W2が下方圧接刃112に圧接接続される。
次に、ツイストを一部解除した2本の第1電線W1を、上方振分リブ104で振り分けてハウジング102の上方から一対の端子収容室101に挿入する。2本の第1電線W1がハウジング102の各端子収容室101に挿入されると、各第1電線W1が上方圧接刃111に圧接接続される。
これで、ツイストペア線を構成する2本の第1電線W1とツイストペア線を構成する2本の第2電線W2とが一対の圧接端子110を介して対応する電線同士が電気的に接続される。
特開2016-152147号公報 特開2016-115505号公報
しかしながら、前記従来の分岐コネクタ100では、2本の第1電線W1と2本の第2電線W2は共に一部区間でツイスト形状がそれぞれ解かれるため、通信品質が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、通信品質を維持しつつツイストペア線を分岐できる分岐コネクタ、及び、分岐コネクタを用いた通信ネットワークを提供することを目的とする。
本発明は、ツイストペア線を構成する2本の第1電線が互いの間隔を開けたツイスト形状に配策される配策経路部を有する第1ハウジングと、ツイストペア線を構成する2本の第2電線にそれぞれ接続された一対の圧接端子が固定され、前記第1ハウジングに組付けされた状態では、一対の前記圧接端子が2本の前記第1電線にそれぞれ圧接接続する第2ハウジング部とを備えたことを特徴とする分岐コネクタである。
本発明によれば、2本の第1電線が互いの間隔を広げられるが、ツイスト形状を維持して配策されるため、通信品質を維持しつつツイストペア線を分岐できる。
本発明の第1実施形態を示し、分岐コネクタの分解斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、分岐コネクタの全体斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、(a)は図2のA1-A1線断面図、(b)は図2のA2-A2線断面図、(c)は図2のB-B線断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、第1ハウジング部の内面側を見た斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、(a)は第2ハウジングの合体用ハウジング部の内面側を見た斜視図、(b)は第2ハウジング部の合体用ハウジング部の外面側を見た斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、第1ハウジング部に2本の第1電線を配策した状態の平面図である。 本発明の第1実施形態を示し、第1ハウジング部に合体用ハウジング部を合体させる手前の状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、端子固定用ハウジング部を合体用ハウジング部に嵌合させる前の状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、端子固定用ハウジング部を合体用ハウジング部に嵌合させる前の状態を示す断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、通信ネットワークの構成図である。 本発明の第2実施形態を示し、分岐コネクタの全体斜視図である。 本発明の第2実施形態を示し、図11のE-E線に沿い、第1ハウジング部を第2ハウジング部に嵌合させる前の状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態を示し、図11のE-E線に沿い、第1ハウジング部を第2ハウジング部に嵌合させた状態を示す断面図である。 本発明の第1実施形態の第1変形例を示し、分岐コネクタの斜視図である。 本発明の第1実施形態の第2変形例を示し、分岐コネクタの概略斜視図である。 本発明の第1実施形態の第3変形例を示し、分岐コネクタの概略斜視図である。 従来例の分岐コネクタの斜視図である。 従来例の分岐コネクタの断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1~図10は本発明の第1実施形態を示す。図10に示すように、通信ネットワーク1は、車両に搭載されている。通信ネットワーク1は、幹線w1と、幹線w1の複数点で分岐される複数の枝線w2と、各枝線w2にそれぞれ接続された複数のECU(電子制御ユニット)2と、幹線w1の両端に接続された2つの終端抵抗部3とを備えている。各ECU2は、CANインターフェース(図示せず)を搭載している。各ECU2は、CAN通信(コントローラエリアネットワーク)によって信号の送受信を行う。
幹線w1は,ツイストペア線を構成する2本の第1電線W1が使用されている。2本の第1電線W1は、ほぼ密着したツイスト形状に配策されている。枝線w2は、同じくツイストペア線を構成する2本の第2電線W2が使用されている。2本の第2電線W2は、ほぼ密着したツイスト形状に配策されている。そして、ツイストペア線の分岐が分岐コネクタ5Aによって行われている。以下、分岐コネクタ5Aについて説明する。
図1~図5に示すように、分岐コネクタ5Aは、ツイストペア線を構成する2本の第1電線W1が通過するよう配策される第1ハウジング部10と、ツイストペア線を構成する2本の第2電線W2にそれぞれ接続された一対の圧接端子50が固定された第2ハウジング部20とを備えている。
第1ハウジング部10は、概略長方形の板状である。第1ハウジング部10は、配策経路部11を有する。配策経路部11は、ツイスト溝12と、2本の第1電線W1の配策方向に間隔を開けて立設された3箇所のリブ13a、13bとを有する。ツイスト溝12は、2本の第1電線W1が互いの間隔を開けたツイスト形状に倣った形状の溝に形成されている。3箇所のリブ13a,13bは、2本の第1電線W1のほぼツイストピッチPの間隔で配置されている。中央のリブ13aは、上方から見て菱形状である。中央のリブ13aの両側面が最も離間する中心位置が、下記する一対の圧接端子50の圧接位置である。両側のリブ13bは、上方から見て二等辺三角形状である。
配策経路部11は、3つのリブ13a,13bが2本の第1電線W1の間にそれぞれ割り込むことで、2本の第1電線W1がツイスト形状を維持しつつ互いの間隔を開き、このツイスト形状でツイスト溝12に配策される。ツイスト溝12に配策された2本の第1電線W1は、ツイスト溝12の両端より第1ハウジング部10の外部にそれぞれ引き出される。配策経路部11における2本の第1電線W1のツイストピッチは、配策経路部11以外における2本の第1電線W1のツイストピッチPとほぼ同じである。
配策経路部11には、中央のリブ13aの頂面より各ツイスト溝12の底面にまで連続する一対の圧接刃ガイド溝14が設けられている。各圧接刃ガイド溝14は、圧接刃52の肉厚とほぼ同じ幅寸法、若しくは、若干だけ幅広の寸法に形成されている。
第1ハウジング部10の両側面には、一対の係止爪15が突設されている。
第2ハウジング部20は、第1ハウジング部10に組付けされる合体用ハウジング部21と、合体用ハウジング部21とは別体で、一対の圧接端子50が固定される端子固定用ハウジング部31とを備えている。
合体用ハウジング部21は、第1ハウジング部10より少しだけ大きな寸法に形成された上面壁22と、この上面壁22の全周縁より垂設された4つの側壁23a,23bとを有する。上面壁22の内面には、ツイスト溝12の形状に倣う形状(2本の第1電線W1が互いの間隔を広げたツイスト形状に倣う形状)の突壁24が設けられている。突壁24は、第1ハウジング部10に組付けされた状態で、ツイスト溝12に入り込む。上面壁22の内部には、突壁24に囲まれることによって位置決め凹部24aが設けられている。上面壁22の両端部には、一対の位置決め孔22aが形成されている。上面壁22には、一対の圧接刃進入孔25(図3(a)、図5等参照)が形成されている。
4つの側壁23a,23bは、第1ハウジング部10に組付けされた状態で、第1ハウジング部10の全側面を被う位置に配置される。第1電線W1の配策方向に直交する一対の側壁23aには、一対の電線挿通溝26がそれぞれ形成されている。両側壁23aの一対の電線挿通溝26の間には、リブ27が設けられている。各リブ27は、第1ハウジング部10に組付けされた状態で、第1ハウジング部10の両側のリブ13bと共に2本の第1電線W1の間に割り込む。
第1電線W1の配策方向と同じ方向に沿って延びる一対の側壁23bには、一対の弾性係止枠28が設けられている。一対の弾性係止枠28が第1ハウジング部10の係止爪15に係止されることによって、第1ハウジング部10と第2ハウジング部20の合体用ハウジング部21が組付けされる。
合体用ハウジング部21は、上面壁22の上面にコネクタ嵌合部29を有する。コネクタ嵌合部29の内部に、一対の圧接刃進入孔25が開口している。コネクタ嵌合部29の嵌合入口側には、一対の弾性係止枠30が設けられている。コネクタ嵌合部29には、端子固定用ハウジング部31が嵌合される。
端子固定用ハウジング部31は、コネクタハウジング部32と、コネクタハウジング部32にヒンジ33を介して連結された閉塞蓋34とを有する。コネクタハウジング部32は、内部に端子収容室35を有する。コネクタハウジング部32の後壁32aには、端子挿入口36が設けられている。コネクタハウジング部32の前壁32bには、圧接刃突出口37が設けられている。コネクタハウジング部32には、係止ランス41を嵌合するランス嵌合口38が設けられている。一対のコネクタハウジング部32の前部側と後部側には、一対の係止爪39a,39bがそれぞれ設けられている。
閉塞蓋34には、電線引出溝34aが形成されている。閉塞蓋34には、一対の弾性係止枠40が突設されている。閉塞蓋34の一対の弾性係止枠40をコネクタハウジング部32の一対の係止爪39bに係止することによって閉塞蓋34で端子挿入口36が閉じられる。
一対の圧接端子50は、第2電線W2を加締め接続する加締め部51と、第1電線W1に圧接接続する圧接刃52とをそれぞれ有する。各圧接端子50の加締め部51は、ツイスト形状が解かれた各第2電線W2の端末部を加締め接続している。ツイスト形状が解かれた各第2電線W2の端末部の外周には、円筒形状のフェライト部品42がそれぞれ装着されている。
一対の圧接端子50は、コネクタハウジング部32の端子収容室35に係止ランス41等によって位置決めされた状態で配置されている。各圧接端子50の圧接刃52は、圧接刃突出口37より突出している。一対の圧接端子50に接続された2本の第2電線W2は、端子挿入口36、電線引出溝34aより外部に引き出されている。
次に、分岐コネクタ5Aの組付け手順を説明する。ツイストペア線を構成する2本の第1電線W1を、第1ハウジング部10のツイスト溝12に挿入する。ツイスト溝12への挿入は、2本の第1電線W1の間の3箇所にリブ13a,13bを割り込ませるようにして挿入することで容易に出来る。図6に示すように、ツイスト溝12に挿入された2本の第1電線W1は、互いの間隔を広げたツイスト形状に配策される。
次に、図7に示すように、第1ハウジング部10に第2ハウジング部20の合体用ハウジング部21を合体させる。つまり、第1ハウジング部10に第2ハウジング部20の合体用ハウジング部21を被せ、第1ハウジング部10の係止爪15に合体用ハウジング部21の弾性係止枠30を係止する。これにより、第1ハウジング部10のツイスト溝12に合体用ハウジング部21の突壁24が入り込み、各第1電線W1がツイスト溝12内に位置決めされる。
又、中央のリブ13aの先端側は、合体用ハウジング部21の位置決め凹部24aに入り込む。両端の一対のリブ13bは、合体用ハウジング部21の一対の位置決め凹部24aに入り込む。これにより、第1ハウジング部10と合体用ハウジング部21、ひいては第2ハウジング部20が位置決め状態で合体される。
第1ハウジング部10と第2ハウジング部20の合体用ハウジング部21との合体作業前、若しくは、合体作業後に、ツイストペア線を構成する2本の第2電線W2に圧接端子50をそれぞれ接続する作業と、第2ハウジング部20の端子固定用ハウジング部31への圧接端子50の固定作業を行う。
2本の第2電線W2への圧接端子50の接続作業は、2本の第2電線W2の端末部の被覆を皮むきする。皮むきの前、若しくは、皮むきの後に、各第2電線W2の端末部より奥側にフェライト42をそれぞれ装着する。次に、各第2電線W2の端末部に各圧接端子50の加締め部51を加締め接続する。これで、完了する。
圧接端子50の端子固定用ハウジング部31への固定作業は、図1に示すように、閉塞蓋34を開放位置とし、一対の圧接端子50をその圧接刃52を先頭としてコネクタハウジング部32の端子収容室35に挿入する。次に、ランス嵌合口38より係止ランス41を嵌合する。これで、一対の圧接端子50は、端子固定用ハウジング部31に固定される。次に、図2に示すように、閉塞蓋34を閉塞位置とし、閉塞蓋34の弾性係止枠40を端子固定用ハウジング部31の係止爪39bに係止する。これで、完了する。
次に、図8及び図9に示すように、端子固定用ハウジング部31を合体用ハウジング部21のコネクタ嵌合部29に嵌合する。つまり、端子固定用ハウジング部31を合体用ハウジング部21のコネクタ嵌合部29内に挿入し、端子固定用ハウジング部31の係止爪39aにコネクタ嵌合部29の弾性係止枠30を係止する。この嵌合過程で、一対の圧接端子50の圧接刃52が圧接刃ガイド溝14にガイドされつつツイスト溝12に進入する。嵌合完了状態では、一対の圧接端子50の各圧接刃52が各第1電線W1に圧接接続される。
以上説明したように、分岐コネクタ5Aは、ツイストペア線を構成する2本の第1電線W1が互いの間隔を広げたツイスト形状に配策される配策経路部11を有する第1ハウジング部10と、ツイストペア線を構成する2本の第2電線W2にそれぞれ接続された一対の圧接端子50が固定され、第1ハウジング部10に組付けされた状態では、一対の圧接端子50が2本の第1電線W1にそれぞれ圧接接続する第2ハウジング部20とを備えている。
従って、2本の第1電線W1の間の間隔を広げるが、ツイスト形状を維持して配策されるため、通信品質を維持しつつツイストペア線を分岐できる。
配策経路部11は、2本の第1電線W1が互いの間隔を開けたツイスト形状に倣ったツイスト溝12を有する。従って、2本の第1電線W1のツイスト形状を確実に維持できるため、確実に通信品質を維持できる。
配策経路部11は、2本の第1電線W1の間に割り込むリブ13a,13bを有する。従って、2本の第1電線W1の間の間隔を容易に広げることができる。
第2ハウジング部20の合体用ハウジング部21は、第1ハウジング部10に組付けされた状態で、ツイスト溝12に入り込む突壁24を有する。従って、ツイスト溝12に第1電線W1を確実に位置決めでき、通信品質を維持に寄与する。特に、この実施形態では、突壁24は、ツイスト溝12の形状に倣う形状(2本の第1電線W1が互いの間隔を広げたツイスト形状に倣う形状)であるため、ツイスト溝12の全範囲に亘って確実な位置決めができる。
第2ハウジング部20は、第1ハウジング部10に組付けされ、コネクタ嵌合部29を有する合体用ハウジング部21と、一対の圧接端子50が固定され、コネクタ嵌合部29に嵌合される端子固定用ハウジング部31とを備えている。
従って、分岐コネクタ5Aが雄雌のコネクタ接続と同様な作業によってツイストペア線の分岐作業を行うことができる。幹線w1に第1ハウジング部10と合体用ハウジング部21を組み付ける作業(幹線w1側作業)と、枝線w2に接続された端子固定用ハウジング部31を合体用ハウジング部21に嵌合する嵌合作業(幹線w1に枝線w2を接続する作業)とを別々のタイミングで行うことができるため、作業自由度が向上する。
ツイストペア線を構成する2本の第1電線W1は、3箇所でリブ13a,13bが第1電線W1間に介在され、且つ、その中央のリブ13aの位置で圧接刃52が圧接接続されている。従って、2本の第1電線W1の引っ張り力が分岐コネクタ5Aに作用しても圧接刃52による圧接接続箇所に第1電線W1の引っ張り力が直接に作用しないため、圧接接続の信頼性が高い。
一対の圧接端子50が固定される一対の第2電線W2の端末部の外周には、フェライト部品42がそれぞれ装着されている。一対の第2電線W2の端末部は、ツイスト形状が解かれた状態で一対の圧接端子50に固定されるが、フェライト部品42によって各第2電線W2の電磁ノイズが低減されるため、通信品質の低下を極力防止できる。
通信ネットワーク1は、ツイストペア線を構成する2本の第1電線W1と、ツイストペア線を構成する2本の第2電線W2と、2本の第1電線W1と2本の第2電線W2の間を接続する、上記した構成の分岐コネクタ5Aとを備えている。従って、分岐コネクタ5A内では、2本の第1電線W1の間の間隔を広げられるが、分岐コネクタ5A内でもツイスト形状を維持して配策される。以上より、通信品質を維持しつつツイストペア線を分岐した通信ネットワーク1が得られる。
(第2実施形態)
図11~図13は本発明の第2実施形態を示す。通信ネットワーク1は、前記第1実施形態と同様の構成である(図10参照)。この通信ネットワーク1において、ツイストペア線の分岐に分岐コネクタ(分岐接続構造)5Bが使用されている。
第2実施形態の分岐コネクタ5Bは、前記第1実施形態のものと比較するに、第2ハウジング部20が単一のハウジングより形成されている点が相違する。
つまり、第2ハウジング部20は、第1ハウジング部10に組付けされる合体用ハウジング部21と、一対の圧接端子50が固定される端子固定用ハウジング部31とが一体に形成されている。このように一体に形成されているため、合体用ハウジング部21と端子固定用ハウジング部31間をロックするための係止爪と弾性係止枠が設けられていない。
他の構成は、前記第1実施形態と同様であるため、同一構成箇所に同一符号を付して説明を省略する。
次に、分岐コネクタ5Bの組付け手順を説明する。ツイストペア線を構成する2本の第1電線W1を、第1実施形態で説明したように、第1ハウジング部10のツイスト溝12に挿入する。
次に、前記第1実施形態で説明した要領で、ツイストペア線を構成する2本の第2電線W2に圧接端子50をそれぞれ接続する作業と、第2ハウジング部20の端子固定用ハウジング部31への圧接端子50の固定作業を行う。
次に、前記第1実施形態で説明した要領で、第1ハウジング部10に第2ハウジング部20の合体用ハウジング部21を合体させる。これにより、第1ハウジング部10のツイスト溝12に合体用ハウジング部21の突壁24が入り込み、各第1電線W1がツイスト溝12内に位置決めされる。
この合体過程で、一対の圧接端子50の圧接刃52が圧接刃ガイド溝14にガイドされつつツイスト溝12に進入する。嵌合完了状態では、一対の圧接端子50の各圧接刃52が各第1電線W1に圧接接続される。
この第2実施形態の分岐コネクタ5Bでも、前記第1実施形態と同様の理由によって、分岐コネクタ5B内では、2本の第1電線W1の間の間隔を広げられるが、ツイスト形状を維持して配策されるため、通信品質を維持しつつツイストペア線を分岐できる等の効果がある。
第2ハウジング部20は、第1ハウジング部10に組付けされる合体用ハウジング部21と、一対の圧接端子50が固定される端子固定用ハウジング部31とが一体に形成されているため、合体用ハウジング部21と端子固定用ハウジング部31との嵌合作業を行う必要がないため、第1実施形態に比較して、分岐コネクタ5Bの組付け作業性が良い。又、第2実施形態の分岐コネクタ5Bは、第1実施形態と比較して、部品点数の削減、軽量化等になる。
通信ネットワーク1は、2本の第1電線W1と2本の第2電線W2の間を接続する、上記した構成の分岐コネクタ5Bとを備えている。従って、第1実施形態と同様の理由によって、通信品質を維持しつつツイストペア線を分岐した通信ネットワーク1が得られる。
(第1実施形態の第1変形例)
図14は、第1実施形態の第1変形例を示す。この第1変形例の分岐コネクタ5Aは、前記第1実施形態と比較するに、端子固定用ハウジング部31Aの構成が相違する。つまり、第1変形例の端子固定用ハウジング部31Aは、コネクタ嵌合部29の嵌合方向に直交する向きに第2電線W2を引き出すように構成されている。この第1変形例では、第2電線W2の配策経路が第1電線W1の平行方向である場合に、第2電線W2を所望の配策方向にスムーズに引き出すことができる。
他の構成は、前記第1実施形態と同じである。第1実施形態と同一構成箇所には、図面に同一符号を付して説明を省略する。
この第1変形例は、前記第2実施形態の分岐コネクタ5Bにも適用できる。
(第1実施形態の第2変形例)
図15は、第1実施形態の第2変形例を示す。この第2変形例の分岐コネクタ5Aは、前記第1実施形態と比較するに、合体用ハウジング部21に締結バンド43が設けられている。締結バンド43によって分岐コネクタ5Aをワイヤーハーネスの電線(幹線)Wに固定できる。分岐コネクタ5Aを電線(幹線)W以外の部材に固定することもできる。
他の構成は、前記第1実施形態と同じである。第1実施形態と同一構成箇所には、図面に同一符号を付して説明を省略する。
この第2変形例は、前記第2実施形態の分岐コネクタ5Bにも適用できる。
(第1実施形態の第3変形例)
図16は、第1実施形態の第3変形例を示す。この第3変形例の分岐コネクタ5Aは、前記第1実施形態と比較するに、合体用ハウジング部21の両端部に連結部44,45が設けられている。第3変形例では、複数の分岐コネクタ5Aを連結できる。幹線w1の同一の分岐点から複数組の第2電線W2を分岐する場合に便利である。また、複数の分岐コネクタ5Aを一体化できるため、単一部品として取り扱うことができ、部品取扱性が良い。例えば、個々の分岐コネクタ5A毎に車体への固定作業を行う必要がない等の効果がある。
(その他の変形例)
各実施形態では、第2ハウジング部20が一対の圧接端子50、つまり、1組の圧接端子50を有する構成であったが、複数組の圧接端子50を有する構成であっても良い。この場合には、複数組の圧接端子50が1組(ツイストペア線を構成する2本)の第2電線W2に接続するものであっても良く、複数組の圧接端子50が複数組のそれぞれの第2電線W2に接続する構成であっても良い。
各実施形態では、ツイストペア線を構成する2本の第1電線W1は、3箇所でリブ13a,13bが介在される構成であるが、リブ個数は1つでも、2つでも、4つ以上でも良い。
各実施形態では、配策経路部11は、ツイスト溝12とリブ13a,13bによって形成されているが、2本の第1電線W1を互いの間隔を広げたツイスト形状に配策できる構成であれば良い。例えば、配策経路部11は、ツイスト溝12のみの構成でも良く、又、リブ13aのみの構成でも良い。
各実施形態では、配策経路部11は、ツイスト溝12を有するが、第1ハウジング部10に2本の第1電線W1が互いに間隔を広げたツイスト形状に倣った一対の側壁を立設して形成しても良い。一対の側壁は連続した側壁ではなく間欠的な側壁でも良い。
各実施形態では、突壁24は、第2ハウジング部20の合体用ハウジング部21に設けた突壁24は、ツイスト溝12の形状に倣う形状(2本の第1電線W1が互いの間隔を広げたツイスト形状に倣う形状)であるが、ツイスト溝12に間欠的に挿入される複数の突壁としても良い。
1 通信ネットワーク
W1 第1電線
W2 第2電線
5A,5B 分岐コネクタ
10 第1ハウジング部
11 配策経路部
12 ツイスト溝
13a,13b リブ
20 第2ハウジング部
21 合体用ハウジング部
24 突壁
29 コネクタ嵌合部
31,31A 端子固定用ハウジング部
42 フェライト部品
50 圧接端子
52 圧接刃

Claims (6)

  1. ツイストペア線を構成する2本の第1電線が互いの間隔を開けたツイスト形状に配策される配策経路部を有する第1ハウジングと、
    ツイストペア線を構成する2本の第2電線にそれぞれ接続された一対の圧接端子が固定され、前記第1ハウジングに組付けされた状態では、一対の前記圧接端子が2本の前記第1電線にそれぞれ圧接接続する第2ハウジング部とを備え
    前記配策経路部は、2本の前記第1電線が互いの間隔を開けたツイスト形状に倣ったツイスト溝を有し、
    前記第2ハウジング部は、前記第1ハウジング部に組付けされた状態で、前記ツイスト溝に入り込む突壁を有することを特徴とする分岐コネクタ。
  2. 請求項1記載の分岐コネクタであって、
    前記配策経路部は、2本の前記第1電線の間に割り込むリブを有することを特徴とする分岐コネクタ。
  3. 請求項1又は請求項2記載の分岐コネクタであって、
    前記第2ハウジング部は、前記第1ハウジング部に組付けされ、コネクタ嵌合部を有する合体用ハウジング部と、一対の前記圧接端子が固定され、前記コネクタ嵌合部に嵌合される端子固定用ハウジング部とを備えたことを特徴とする分岐コネクタ。
  4. 請求項1又は請求項2記載の分岐コネクタであって、
    前記第2ハウジング部は、前記第1ハウジング部に組付けされる合体用ハウジング部と、一対の前記圧接端子が固定される端子固定用ハウジング部とが一体に形成されていることを特徴とする分岐コネクタ。
  5. 請求項1~請求項4のいずれかに記載の分岐コネクタであって、
    一対の前記圧接端子が固定される一対の前記第2電線の端末部の外周には、フェライト部品がそれぞれ装着されていることを特徴とする分岐コネクタ。
  6. ツイストペア線を構成する2本の第1電線と、
    ツイストペア線を構成する2本の第2電線と、
    2本の前記第1電線と2本の前記第2電線の間を接続する、請求項1~請求項5のいずれかに記載の分岐コネクタとを備えたことを特徴とする通信ネットワーク
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