JP2002258361A - カメラの照明装置 - Google Patents

カメラの照明装置

Info

Publication number
JP2002258361A
JP2002258361A JP2001055605A JP2001055605A JP2002258361A JP 2002258361 A JP2002258361 A JP 2002258361A JP 2001055605 A JP2001055605 A JP 2001055605A JP 2001055605 A JP2001055605 A JP 2001055605A JP 2002258361 A JP2002258361 A JP 2002258361A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emission
voltage
charging
camera
flash
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001055605A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunori Kudo
泰則 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2001055605A priority Critical patent/JP2002258361A/ja
Publication of JP2002258361A publication Critical patent/JP2002258361A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Discharge-Lamp Control Circuits And Pulse- Feed Circuits (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】Xe管電流を制御するスイッチング素子を熱破
壊から保護し、かつ次のシャッタチャンスを逃しにくい
カメラの照明装置を提供する。 【解決手段】カメラの照明装置において、閃光及び間欠
発光と単発及び連続発光を含む発光モードと、周囲温度
と、発光周期と、シャッタ秒時から求められる必要発光
持続時間と、所定時間内に発光した回数または発光予定
回数と、の少なくとも1つのデータに基いて、ストロボ
充電可能な最大電圧としての第1充電完了電圧よりも低
い第2充電完了電圧を求め、この第2充電完了電圧まで
のストロボ充電を行う制御回路を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカメラの照明装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】フォーカルプレーンシャッタを採用して
いるカメラにおいて、シャッタ秒時が高速になるとスリ
ット露光となるため、ストロボ光の露光むらを起こす可
能性がある。そこでこのような露光むらを防止する方法
として、スリット露光中は間欠的に発光しつづけるとい
う方法が一般にとられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記した方法
は、Xe管電流の制御に使用されるスイッチング素子に
過度の負荷がかかって発熱によりスイッチング素子が故
障してしまうので、スイッチング素子の定格を大きいも
のにしたり、ゲート駆動回路を追加したりといった対策
を考慮しなければならない。このことはコストが増大し
たりカメラの小型化の妨げになってしまう。
【0004】また、間欠発光を連写で行なう場合には、
Xe管電流スイッチング回路に対してさらなる負荷がか
かってしまう。特開平10−206941号公報は、フ
ラッシュ連続発光時における発光部の温度上昇を防止す
るために、閃光発光部の発熱検知手段を設けて発光間隔
を制限することを提案している。しかしこのような発光
間隔の制限によりシャッタチャンスを逃したり、なぜ連
写できないのかユーザが疑問をいだいてしまう可能性が
ある。さらには発熱素子を追加せねばならず、コストの
増大、カメラの小型化の妨げになってしまう。
【0005】また、スイッチング素子が発熱すること
は、ストロボ用メインコンデンサに蓄積された発光エネ
ルギの一部がスイッチング損失として消失することを意
味し、閃光発光に比べて間欠発光の光量が低くなること
が予想される。
【0006】日本国特許第3094514号公報は、充
電完了電圧レベルを間欠発光フラッシュ撮影モードと、
閃光発光フラッシュ撮影モードとで異なる値に設定し、
間欠発光時の発光量の低下を電圧を上げることにより相
殺している。しかし電圧を上げることはスイッチング素
子にさらなる負荷を与えることになり、発熱量が増大し
て熱破壊を起こす可能性が高くなる。
【0007】本発明はこのような課題に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、Xe管電流を
制御するスイッチング素子を熱破壊から保護し、かつ次
のシャッタチャンスを逃しにくいカメラの照明装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明は、カメラの照明装置において、閃光
及び間欠発光と単発及び連続発光を含む発光モードと、
周囲温度と、発光周期と、シャッタ秒時から求められる
必要発光持続時間と、所定時間内に発光した回数または
発光予定回数と、の少なくとも1つのデータに基いて、
ストロボ充電可能な最大電圧としての第1充電完了電圧
よりも低い第2充電完了電圧を求め、この第2充電完了
電圧までのストロボ充電を行う充電制御手段を有する。
【0009】また、第2の発明は、第1の発明に係るカ
メラの照明装置において、上記求めた第2充電完了電圧
に応じて、上記第2充電完了電圧まで充電した後に行わ
れる間欠充電の頻度を変更する。
【0010】また、第3の発明は、第1の発明に係るカ
メラの照明装置において、上記求めた第2充電完了電圧
がカメラのシーケンスにおいて発光を許可する最低電圧
である発光可能電圧よりも低い場合には、閃光及び間欠
発光と閃光連続発光及び間欠連続発光の少なくとも一つ
の発光動作を禁止する。
【0011】また、第4の発明は、閃光発光モードと間
欠発光モードとを備えたカメラの照明装置において、上
記閃光発光モードが選択されたときにはストロボ充電可
能な最大電圧としての第1充電完了電圧までの充電を行
い、上記間欠発光モードが選択されたときには上記第1
充電完了電圧よりも低い第2充電完了電圧までの充電を
行う充電制御手段を有する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。図1は本発明が適用されるフ
ォーカルプレーンシャッタ方式カメラを前面から見た外
観斜視図である。カメラ本体の前面中央部にはレンズ1
03を保持している鏡枠102が設けられている。カメ
ラ本体の前面左方には電源スイッチ100が設けられて
いる。カメラ本体の前面上方にはファインダ104、A
F窓101、測光窓107、ストロボ窓105が設けら
れている。
【0013】また、カメラ本体の上面の中央部には表示
部108が設けられ、該中央部の左方にはレリーズスイ
ッチ109、ストロボモード切り換えスイッチ110
が、該中央部の右方にはズームスイッチ106が設けら
れている。
【0014】図2は本発明が適用されるフォーカルプレ
ーンシャッタ方式カメラを背面から見た外観斜視図であ
る。背面上部にはファインダ113が設けられている。
後蓋111を開いた状態では、フォーカルプレーンシャ
ッタ112、Dxコード読み取り部114等が内部に設
けられているのがわかる。Dxコード読み取り部114
は、フィルム116を収納したパトローネ115がカメ
ラに装着されたときにDxコードを読み取るようになっ
ている。
【0015】図3は本発明が適用されるカメラの機能ブ
ロック図である。カメラ全体の制御を行なう制御回路1
には以下に述べる種々の構成要素が接続されている。計
時回路2は、カメラ動作を行う際に必要となる種々の計
時を行なうのに用いられる。
【0016】ズーム検知スイッチ3、ズームレンズ位置
検知回路4、ズームモータ駆動回路5により、ユーザの
ズーミング操作に応じた位置にレンズを移動させてレン
ズの倍率を変更する。シャッタ制御回路6は露光時のシ
ャッタ秒時を制御する回路である。
【0017】フォーカスモータ駆動回路7は被写体に焦
点を合わせるためにレンズを合焦位置に移動させるフォ
ーカスモータを駆動する。DXコード入力回路8は、フ
ィルムのISO感度等をシステムに知らせるための回路
である。フィルム給送回路9は、撮影のたびにフィルム
を1コマ給送したり、最終コマまでの撮影が終わった後
にフィルムを巻き戻すための回路である。
【0018】電池チェック回路10は電池電圧の残り残
量を検出する回路である。表示回路11は撮影状況やコ
マ数をユーザに告知するための回路である。デジタル値
記憶回路12はカメラの調整値やカメラ動作に用いられ
るテーブルデータを記憶する回路であり、例えばEEP
ROMで構成される。
【0019】メイン操作部材検知スイッチ20はメイン
操作部材としての電源スイッチのON,OFF状態を検
知するスイッチである。1stレリーズ検知スイッチ1
9はレリーズスイッチの半押し状態を検知するスイッチ
である。2ndレリーズ検知スイッチ18はレリーズス
イッチの全押し状態を検知するスイッチである。
【0020】測光回路17は被写体周辺の明るさを測定
する回路である。測距回路16は被写体までの距離を測
定する回路である。周囲温度測定回路15はカメラ周囲
の温度を測定する回路である。ストロボモード切り換え
スイッチ14は閃光、間欠、単発あるいは連続発光など
のストロボモードをユーザの選択に応じて切り換えるス
イッチである。
【0021】ストロボ回路13は被写体を補助的に照明
するための回路であり、発光のためのエネルギを蓄積す
るメインコンデンサを充電する充電回路13−1、発光
を行うXe管等で構成される発光回路13−2、メイン
コンデンサの充電電圧を検知する充電電圧検知回路13
−3とを備えている。
【0022】図4は、図3で説明したストロボ回路13
の具体的な回路構成を示す図である。図4において、2
00はストロボ回路13の電源としての電池である。2
01は電源電圧を平滑化するためのコンデンサである。
202はCPU212からの制御信号CHG2により制
御されるMOSFETであり、CHG2が“H”のとき
にONする。これによって、トランス204の二組の一
次巻き線のうち上側の巻き線に電流が流れる。また、2
03はCPU212からの制御信号CHG1により制御
されるMOSFETであり、CHG1が“H”のときに
ONする。これによって、トランス204の二組の一次
巻き線のうち下側の巻き線に上側とは逆方向の電流が流
れる。
【0023】これによりトランス204の二次巻き線側
には高圧の交流電圧が発生する。205はこの交流電圧
を直流に整流するダイオードブリッジである。ダイオー
ドブリッジ205の出力電圧は逆流防止用のコンデンサ
206を介してメインコンデンサ209に供給されてそ
のエネルギが当該メインコンデンサ209に蓄積され
る。メインコンデンサ209の充電電圧は分割抵抗20
7,208によりA/D変換可能な電圧に分割された
後、CPU212に供給されてその大きさが検出され
る。
【0024】上記充電中においては、トリガ用コンデン
サ213も充電されてエネルギが蓄積される。CPU2
12から“H“レベルのトリガ信号TRGを供給してサ
イリスタ214を導通状態にすると、トリガ用コンデン
サ213の電荷が放電してトランス215の一次側に電
流が流れることによりトランス215の二次側には4k
V程度のトリガ電圧が発生する。このトリガ電圧がXe
管210に印加されることにより放電が開始される。こ
の状態でメインコンデンサ209から放電電流Ixeが
Xe管210に供給されることにより当該Xe管210
が発光する。
【0025】この発光動作をON,OFFさせるために
は、CPU212からのフラッシュ信号FLSHにより
IGBT211をON,OFFさせればよい。
【0026】図5(a)は充電制御時におけるCPU2
12からの制御信号CHG1、CHG2の波形を示して
いる。CHG1、CHG2のいずれも“H”レベルと
“L”レベルが反復され、かつ、一方の信号のレベルが
“H”のときには他方の信号のレベルが“L”レベルに
なるように位相をずらして出力される。
【0027】図5(b)は発光制御の動作について説明
するための図であり、発光制御時におけるCPU212
からの制御信号FLSH、TRGの波形及びキセノン管
(Xe管)を流れる電流Ixeの波形を示している。
【0028】CPU212から“H”レベルのフラッシ
ュ信号FLSHを供給してIGBT211をONにした
状態で、CPU212からのトリガ信号TRGを“H”
レベルにしてXe管210を短時間発光させた後、フラ
ッシュ信号FLSHを“L”レベルにしてIGBT21
1をOFF状態にして発光を停止して光量を抑える。こ
れが閃光発光と呼ばれる動作である。一方、間欠発光
は、図に示すようなパルス形態のフラッシュ信号FLS
H信号をIGBT211に供給してIGBT211をO
N,OFFさせて発光を間欠的に行わせる発光動作であ
る。発光のたびに図に示すような電流Ixeがキセノン
管(Xe)を流れる。
【0029】以下にこのような間欠発光を行った場合の
問題点について説明する。図5(c)に示すようなスト
ロボ回路を簡略化した回路において、図5(d)はスイ
ッチング素子としてのIGBT211の発熱による熱損
失を示している。ここでIxeはキセノン管電流であ
り、VCEはIGBT211のコレクタ・エミッタ間電圧
である。
【0030】IGBT211がONした場合、VCEはグ
ランドレベルに降下するが、一瞬ではなく図に示すよう
にある時間をもって低下する。これによってキセノン管
電流Ixeもある時間をもって徐々に上昇する。同様に
してIGBT211がOFFした場合、VCEはVccレ
ベルに上昇するが、一瞬ではなく図に示すようにある時
間をもって上昇する。これによってキセノン管電流Ix
eもある時間をもって徐々に降下する。
【0031】このようなIGBT211のON,OFF
動作時にVCE×Ixeで求められる熱損失が発生する。
間欠発光の場合はIGBT211が何度もON,OFF
されるので、VCE×Ixeに発光周期を乗じた値に比例
する発熱量が発生し、この発熱量によりIGBT211
としての機能が熱破壊されてしまうことがある。
【0032】以下に、本発明の実施形態に係るストロボ
発光制御について説明する。上記した熱損失を少なくす
るためには発光周期かあるいは電圧VCEを小さくすれば
よい。ここでは電圧VCEを小さくすることを考える。と
ころが単純に電圧VCEを小さくするとストロボ光の輝度
が低くなってしまうという問題が発生する。そこで本実
施形態では、IGBT211を破壊することなしにスト
ロボ光の輝度をできるだけ大きくすることを考える。こ
のため本実施形態では、メインコンデンサ209を充電
するための第1充電完了電圧レベルと、上記第1充電完
了電圧よりも低い、後述する演算式によって求められる
第2充電完了電圧レベルとを用いる。
【0033】図6は間欠発光で、かつ連写撮影を行う場
合のメインコンデンサ(以下、MC電圧)と経過時間と
の関係を表すグラフである。縦軸はMC電圧であり、第
一充電完了電圧はメインコンデンサを充電可能な最大電
圧を示している。縦軸のA,B,Cは第2充電可能電圧
であり、発光モード、撮影回数などに応じて演算、テー
ブル参照されて求められる電圧値である。図6では、A
は連写撮影時における1コマ目の第2充電電圧、Bは連
写撮影時における2コマ目の充電完了電圧、Cは連写撮
影時における3コマ目の充電完了電圧となっている。ま
た、発光可能電圧とは、Xe管が発光するのに必要最低
限の電圧で、この発光可能電圧以下で発光させようとす
ると発光しないことが起こる電圧である。横軸は電池装
填からの時間経過を示し、連写動作時のシーケンスの一
例である。図6では電池装填から3回の撮影露光動作を
行なう場合を示している。
【0034】次に図6の詳細な説明を行なう。まず、電
池装填されたカメラは間欠発光モードかつ連写モードで
あることを検知し、第2充電電圧を演算し、この演算さ
れた電圧Aまで充電を行う。この充電が完了したら次
に、連写1コマ目の間欠発光による露光動作を行う。露
光後フィルムを1コマ給送して次の第2充電完了電圧を
演算し、この演算された電圧Bまでの充電を行う。
【0035】この充電が完了したら次に、連写2コマ目
の間欠発光による露光動作が行う。そしてフィルムを1
コマ給送して次の第2充電完了電圧を演算する。ここで
は演算された電圧Cが発光可能電圧よりも下回っていた
ため、充電を開始せずに発光禁止の告知をここで行う。
【0036】発光禁止の間が長いほど、「所定時間あた
りの発光回数」が減るので第2充電電圧が上昇する。よ
って第2充電電圧を繰り返し演算して演算結果が発光可
能電圧を上回るまで待ち、上回ったら発光禁止告知を取
り消して充電を開始する。
【0037】図7は閃光発光で、単発撮影を行う場合に
おけるMC電圧と経過時間との関係を示すグラフであ
る。閃光発光で単発の場合には第2充電電圧の演算を行
わずに第1充電電圧まで充電するので図7に示すような
曲線になる。
【0038】以下に図8を用いて本発明の第2実施形態
を説明する。図8は間欠発光で、かつ連写撮影を行う場
合におけるメインコンデンサ電圧と経過時間との関係を
示すグラフである。閃光発光時においては第1充電完了
電圧にまでメインコンデンサの充電が行われるが、その
後、フラッシュ発光を行わない状態が続くと、充電した
エネルギが図に示すように徐々に放電してやがて(図で
はT2時間の経過後)発光可能電圧にまで降下する。一
方、間欠発光の場合には第1充電完了電圧よりも低い第
2充電完了電圧までしか充電しないので、充電後フラッ
シュ発光を行わない場合はT2よりも短い時間T1の経
過で発光可能電圧に降下してしまうことになる。
【0039】そこで第2実施形態では第2充電完了電圧
レベルに到達した後の間欠充電の頻度を大きくして、発
光可能電圧以上の電圧値を維持するようにしている。
【0040】図10は第2実施形態の時間t1の決定方
法を説明するためのテーブルデータである。このような
テーブルデータを参照して第2充電完了後の間欠充電の
間隔を変更するが、ここでは20分間における間欠充電
間隔を示している。なお、計算式により間欠充電間隔を
求めるようにしてもよい。
【0041】図9(a)〜(d)は上記した第2充電完
了電圧の演算方法を説明するための図である。第2充電
完了電圧は、 「第1充電完了電圧」−「発光回数補正電圧」−「発光周期補正電圧」−「発 光持続時間補正電圧」−「周囲温度」 …(1) で求めるようにしている。ここで単発発光のときは「発
光持続時間補正電圧」は用いられない。
【0042】図9(a)は所定時間(ここでは1分)内
の発光回数に応じて変更される補正電圧のテーブルデー
タである。充電する際に何回発光したのかを計時回路2
によりカウントしてその値に対応する補正電圧を第1充
電完了電圧から減算する。
【0043】図9(b)は間欠発光時において、発光周
波数に応じて変更される補正電圧のテーブルデータであ
る。この発光周波数はシャッタ速度が上がるにつれて大
きくする必要がある。
【0044】図9(c)は発光持続時間に応じて変更さ
れる補正電圧のテーブルデータである。連写のときのみ
に用いられる。同じ発光周波数であれば発光持続時間が
長いほど発光回数も増えるのでそれに応じて補正電圧も
大きくする。発光持続時間はシャッター秒時から求めら
れる。
【0045】図9(d)はカメラの周囲温度に応じて変
更される補正電圧のテーブルデータである。周囲の温度
が低い場合にはIGBTが冷却されているので補正電圧
は少なくてよい。
【0046】本実施形態では、第2充電完了電圧を求め
た場合に発光可能電圧よりも低下した場合には発光を禁
止するとともに、このことをユーザに知らせるために図
11(a)のような表示108aを表示部108に表示
する。また、図11(b)あるいは図11(c)によう
な表示も可能である。
【0047】図12,図13,図14は本実施形態の作
用を説明するためのフローチャートである。
【0048】まずメインスイッチ(電源スイッチ10
0)がONかどうかを判断し(ステップS1)、YES
の場合には直ちにステップ3に進み、NOの場合にはメ
インスイッチ100がONされるのを待って(ステップ
S2)、ステップS3に進む。ステップS3では空送り
が完了したかどうかを判断し、YESの場合には直ち
に、NOの場合には空送りを行なって(ステップS
4)、ステップS5に進む。ステップS5ではストロボ
モード切り換えスイッチ110の操作により特定のスト
ロボモードが入力されたかどうかを判断し、NOの場合
には直ちにステップS7に進み、YESの場合にはユー
ザの入力に応じてストロボモードを閃光モード、間欠モ
ード、単発あるいは連写に設定して(ステップS6)、
ステップS7に進む。
【0049】ステップS7では設定したモードが連写モ
ードかどうかを判断し、NOの場合には充電完了電圧を
第1充電完了電圧に設定して(ステップS12)、ステ
ップS15−1に進む。また、ステップS7の判断がY
ESの場合には設定したモードが間欠発光モードかどう
かを判断し(ステップS8)、NOの場合にはステップ
S12に進み、YESの場合にはステップS9に進む。
【0050】ステップS9では、前回発光したときの発
光モード(単発、連写、あるいは閃光発光、間欠発光)
に応じて図9のテーブルデータを参照する。前回発光し
てからの経過時間や周囲温度に関するデータから各テー
ブル別に補正電圧を求めた後、上記(1)式により第2
充電完了電圧を演算する。同時に間欠充電間隔をテーブ
ル参照により求める(ステップS10)。
【0051】次に演算した第2充電完了電圧が発光許可
電圧よりも大きいかどうかを判断し、YESの場合には
直ちにステップS15に進んで充電完了電圧を第2充電
完了電圧に設定する。また、ステップS11の判断がN
Oの場合には所定時間発光を禁止するとともに(ステッ
プS13)、図11に示すような発光禁止の告知表示を
行なって(ステップS14)、ステップS15に進む。
【0052】ステップS15の後はストロボ充電が完了
したかどうかを判断し(ステップS15−1)、YES
の場合には直ちにステップS16に進み、NOの場合に
はストロボ充電(ステップS15−2)を行なってから
ステップS16に進む。ステップS16ではユーザによ
るズーム操作があったかどうかを判断し、NOの場合に
は直ちにステップS18に進み、YESの場合にはズー
ム動作(ステップS17)を行なった後、ステップS1
8に進む。
【0053】ステップS18では、前回の間欠充電から
所定時間経過したかどうかを判断し、NOの場合には直
ちにステップS21に進み、YESの場合には間欠充電
を行なうとともに(ステップS19)、間欠充電間隔の
計時を開始して(ステップS20)、ステップS21に
進む。
【0054】ステップS21では連写モードかどうかを
判断し、NOの場合には図13に示す閃光発光動作に入
る。すなわち、1st.レリーズスイッチがONかどう
かを判断し(ステップS31)、NOの場合にはステッ
プS1に戻り、YESの場合にはDXコード読み取り部
114でのDXコードの読み取り(ステップS32)、
測距(ステップS33)、測光(ステップS34)を順
に行なった後、2nd.レリーズスイッチがONかどう
かを判断し(ステップS35)、NOの場合には1s
t.レリーズスイッチがONかどうかを判断する(ステ
ップS36)。ここでYESの場合にはステップS35
に戻り、NOの場合にはステップS31に戻る。
【0055】また、ステップS35の判断がYESの場
合にはステップS37に進んで露光を行い、次に一コマ
巻上げ(ステップS38)を行なってから、フィルムエ
ンドかどうかを判断する(ステップS39)。ここでY
ESの場合にはフィルムの巻き戻し(ステップS4
0)、イニシャライズ動作(ステップS41)、フィル
ム再装填待ち(ステップS42)を順に行なってステッ
プS1に戻る。また、ステップS39の判断がNOの場
合には直ちにステップS1に戻る。
【0056】一方、ステップS21においてYESであ
った場合には、図14のステップS51に進んで1s
t.レリーズスイッチがONかどうかを判断し、NOの
場合にはステップS1に戻り、YESの場合にはDXコ
ード読み取り部114でのDXコード読み込み(ステッ
プS52)、測距(ステップS53)、測光(ステップ
S54)を順に行なう。
【0057】次に2nd.レリーズスイッチがONかど
うかを判断し(ステップS55)、NOの場合には1s
t.レリーズスイッチがONかどうかを判断する(ステ
ップS56)。ここでYESの場合にはステップS55
に戻り、NOの場合にはステップS1に戻る。
【0058】ステップS55の判断がYESの場合には
露光(ステップS57)、一コマ巻き上げ(ステップS
58)を順に行なう。次に間欠発光モードかどうかを判
断し(ステップS59)、NOの場合にはステップS6
5に進んで充電完了電圧を第1充電完了電圧に設定した
後、ステップS67に進む。
【0059】また、ステップS59の判断がYESの場
合にはステップS60に進む。このステップS60で
は、前回発光したときの発光モード(単発、連写、ある
いは閃光発光、間欠発光)に応じて図9のテーブルデー
タを参照する。周囲温度や露光時のシャッタースピード
(AE,AF情報から求まる)から各テーブル別に補正
電圧を求める。例えばシャッタースピードが短秒時には
ストロボを短い時間だけ発光すればよいので図9(c)
のテーブルにおける発光持続時間は小さい時間が選択さ
れる。求めた各補正電圧から上記(1)式により第2充
電完了電圧を演算する。同時に間欠充電間隔をテーブル
参照により求める(ステップS61)。
【0060】次に演算した第2充電完了電圧が発光可能
電圧よりも大きいかどうかを判断し(ステップS6
2)、YESの場合には直ちにステップS66に進んで
充電完了電圧を第2充電完了電圧に設定する。また、ス
テップS62の判断がNOの場合には、所定時間の発光
禁止(ステップS63)、発光禁止の告知表示(ステッ
プS64)を順に行なってステップS66に進む。
【0061】ステップS67では充電完了電圧までの充
電を行い、次に2nd.レリーズスイッチがONかどう
かを判断する(ステップS68)。ここでYESの場合
にはステップS57に戻る。このようにして2nd.レ
リーズスイッチがONされている間は連写を続ける。
【0062】NOの場合にはステップS69に進んでフ
ィルムエンドかどうかを判断する。ここでNOの場合に
は直ちにステップS1に戻り、YESの場合にはフィル
ムの一コマ巻き戻し(ステップS70)、イニシャライ
ズ(ステップS71)、フィルム再装填待ち(ステップ
S72)を順に実行した後、ステップS1に戻る。
【0063】上記した実施形態によれば、スイッチング
素子の発熱が大きい間欠発光モード時、間欠連続発光
(連写)時には発光エネルギ蓄積手段としてのメインコ
ンデンサの充電完了電圧をスイッチング素子(IGBT
211)の発熱が少ない閃光発光時の充電完了電圧より
も低く設定するようにしたので、Xe管電流を制御する
スイッチング素子(IGBT211)を熱破壊から保護
することができる。さらに、ストロボ撮影後の発光間隔
の制限を極力避けるようにして次のシャッタチャンスを
逃しにくいカメラの照明装置を提供することができる。
【0064】(付記) 1. カメラの照明装置において、閃光及び間欠発光と
単発及び連続発光を含む発光モードと、周囲温度と、発
光周期と、シャッタ秒時から求められる必要発光持続時
間と、所定時間内に発光した回数または発光予定回数
と、の少なくとも1つのデータに基いて、ストロボ充電
可能な最大電圧としての第1充電完了電圧よりも低い第
2充電完了電圧を求め、この第2充電完了電圧までのス
トロボ充電を行う充電制御手段を有することを特徴とす
るカメラの照明装置。
【0065】2. 上記求めた第2充電完了電圧がカメ
ラのシーケンスにおいて発光を許可する最低電圧である
発光可能電圧よりも低い場合には、閃光及び間欠発光と
閃光連続発光及び間欠連続発光の少なくとも一つの発光
動作を禁止することを特徴とする1.記載のカメラの照
明装置。
【0066】3. 連写発光モードと間欠発光モードと
を備えたカメラの照明装置において、上記連写発光モー
ドが選択されなかったときにはストロボ充電可能な最大
電圧としての第1充電完了電圧までの充電を行い、上記
間欠発光モードでの連写が選択されたときには、上記間
欠発光2回目以降において、上記第1充電完了電圧より
も低い第2充電完了電圧までの充電を行う充電制御手段
を有することを特徴とするカメラの照明装置。
【0067】4. 上記少なくとも一つの発光動作が禁
止されたときに、当該発光動作が禁止されたことを告知
する告知手段を有することを特徴とする2.に記載のカ
メラの照明装置。
【0068】5. 上記閃光発光モードが選択されたと
きには、上記第2充電完了電圧を求める動作を行わず
に、上記第1充電完了電圧までの充電を行うことを特徴
とする1.に記載のカメラの照明装置。
【0069】6. 上記連続発光モードが選択されない
ときには、上記第2充電完了電圧を求める動作を行わず
に、上記第1充電完了電圧までの充電することを特徴と
する1.に記載のカメラの照明装置。
【0070】7.上記求めた第2充電完了電圧よりも高
い充電電圧に充電されていた場合には、露光動作中以外
のタイミングで小発光を行うことによりエネルギを消費
して充電電圧を上記第2充電完了電圧に近づけるか、も
しくはそれよりも低くすることを特徴とする1.に記載
のカメラの照明装置。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、部品の追加、スイッチ
ング素子の変更を行なうことなく、間欠発光、連続発光
による熱破壊を防止することができ、低コストと小型の
ストロボシステムを提供することが可能になる。さらに
このようなストロボシステムを採用したカメラにおいて
は、発光間隔の制限を極力避けて、シャッターチャンス
を逃しにくくするため連続して発光することができ、低
コスト化、カメラの小型化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるフォーカルプレーンシャッ
タ方式カメラの前面から見た外観斜視図である。
【図2】本発明が適用されるフォーカルプレーンシャッ
タ方式カメラの背面から見た外観斜視図である。
【図3】本発明が適用されるカメラの機能ブロック図で
ある。
【図4】図3で説明したストロボ回路13の具体的な回
路構成を示す図である。
【図5】(a)は充電制御時におけるCPU212から
の制御信号CHG1、CHG2の波形を示す図であり、
(b)は発光制御の動作について説明するための図であ
り、(c)はストロボ回路を簡略化した回路を示す図で
あり、(d)はスイッチング素子としてのIGBT21
1の発熱による熱損失を示す図である。
【図6】間欠発光で、かつ連写撮影を行う場合のメイン
コンデンサと経過時間との関係を表すグラフである。
【図7】閃光発光で、単発撮影を行う場合におけるMC
電圧と経過時間との関係を示すグラフである。
【図8】本発明の第2実施形態を説明するための図であ
る。
【図9】第2充電完了電圧の演算方法を説明するための
図である。
【図10】図8で説明した第2実施形態の時間t1の決
定方法を説明するためのテーブルデータである。
【図11】第2充電完了電圧が発光可能電圧よりも低下
した場合には発光を禁止することを告知するための表示
例を示す図である。
【図12】本発明の実施形態の作用を説明するためのフ
ローチャート(その1)である。
【図13】本発明の実施形態の作用を説明するためのフ
ローチャート(その2)である。
【図14】本発明の実施形態の作用を説明するためのフ
ローチャート(その3)である。
【符号の説明】
5 ズームモータ駆動回路 6 シャッタ制御回路 7 フォーカスモータ駆動回路 8 DXコード入力回路 9 フィルム給送回路 10 電池チェック回路 11 表示回路 12 デジタル値記憶回路 13 ストロボ回路 13−1 充電回路 13−2 発光回路 13−3 充電電圧検知回路 14 ストロボモード切り換えスイッチ 15 周囲温度測定回路 16 測距回路 17 測光回路 18 2ndレリーズ検知スイッチ 19 1stレリーズ検知スイッチ 20 メイン操作部材検知スイッチ 100 電源スイッチ 101 AF窓 102 鏡枠 103 レンズ 104 ファインダ 105 ストロボ窓 106 ズームスイッチ 107 測光窓 108 表示部 109 レリーズスイッチ 110 ストロボモード切り換えスイッチ 111 後蓋 112 フォーカルプレーンシャッタ 113 ファインダ 114 DXコード読み取り部 115 パトローネ 116 フィルム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラの照明装置において、 閃光及び間欠発光と単発及び連続発光を含む発光モード
    と、周囲温度と、発光周期と、シャッタ秒時から求めら
    れる必要発光持続時間と、所定時間内に発光した回数ま
    たは発光予定回数と、の少なくとも1つのデータに基い
    て、ストロボ充電可能な最大電圧としての第1充電完了
    電圧よりも低い第2充電完了電圧を求め、この第2充電
    完了電圧までのストロボ充電を行う充電制御手段を有す
    ることを特徴とするカメラの照明装置。
  2. 【請求項2】 上記求めた第2充電完了電圧に応じて、
    上記第2充電完了電圧まで充電した後に行われる間欠充
    電の頻度を変更することを特徴とする請求項1記載のカ
    メラの照明装置。
  3. 【請求項3】 上記求めた第2充電完了電圧がカメラの
    シーケンスにおいて発光を許可する最低電圧である発光
    可能電圧よりも低い場合には、閃光及び間欠発光と閃光
    連続発光及び間欠連続発光の少なくとも一つの発光動作
    を禁止することを特徴とする請求項1記載のカメラの照
    明装置。
  4. 【請求項4】 閃光発光モードと間欠発光モードとを備
    えたカメラの照明装置において、 上記閃光発光モードが選択されたときにはストロボ充電
    可能な最大電圧としての第1充電完了電圧までの充電を
    行い、上記間欠発光モードが選択されたときには上記第
    1充電完了電圧よりも低い第2充電完了電圧までの充電
    を行う充電制御手段を有することを特徴とするカメラの
    照明装置。
JP2001055605A 2001-02-28 2001-02-28 カメラの照明装置 Withdrawn JP2002258361A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001055605A JP2002258361A (ja) 2001-02-28 2001-02-28 カメラの照明装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001055605A JP2002258361A (ja) 2001-02-28 2001-02-28 カメラの照明装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002258361A true JP2002258361A (ja) 2002-09-11

Family

ID=18915767

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001055605A Withdrawn JP2002258361A (ja) 2001-02-28 2001-02-28 カメラの照明装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002258361A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010217534A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Nikon Corp 閃光発光装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010217534A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Nikon Corp 閃光発光装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3761740B2 (ja) カメラ
US5038165A (en) Camera with built-in self-timer
JP3939967B2 (ja) カメラのストロボ装置
US5694626A (en) Camera flash control device and method thereof for preventing red-eye phenomenon
JP2002258361A (ja) カメラの照明装置
JP3997393B2 (ja) カメラ
JP3837739B2 (ja) カメラ
JP3947418B2 (ja) カメラ
JP2796827B2 (ja) ストロボ充電制御装置
JP3957853B2 (ja) カメラ
JP2000284353A (ja) カメラ
JP2004004378A (ja) ストロボ充電装置
JP2001033855A (ja) カメラ
JP4315511B2 (ja) カメラのレリーズ操作制御装置
JP2000314910A (ja) 複合型撮像装置及びその制御方法及び記憶媒体
JP3709243B2 (ja) カメラ
JP4428882B2 (ja) カメラ
JP2004062058A (ja) カメラ
JP2007264650A (ja) カメラ
JP2000147630A (ja) カメラ
JPH0772532A (ja) ストロボ装置
JP2001005064A (ja) ストロボ内蔵カメラ
JPH01231484A (ja) 電子カメラ
JP2000284352A (ja) カメラ
JPH08124690A (ja) 電子閃光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080513